JP2004330803A - 床下収納式シートベルト - Google Patents
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Abstract
【課題】シートベルトの未使用時に、シートベルトの弛みやシートベルト関連部品の突起による、車内移動の弊害をなくし、シートベルトが土足で踏まれて不潔になるのを防止し床面をすっきりさせて見栄えも良くなる車内環境を提供する。
【解決手段】収納部2にシートベルト取り付け部12が固定でき、シートベルト11が収まる収納部2の上部周囲に収納部縦壁13とほぼ直角のフランジ部3を設け、フランジ部3には蝶番7で容易に開閉できる平板状の蓋6が備えられているシートベルト床下収納庫1を床に設けた開口部に挿入固定し、シートベルト固定穴5と同位置に車両純正床8の穴を開けてシートベルト取り付け部12を固定し、シートベルト未使用時はシートベルト床下収納庫1に収納して蓋6を閉じると床面はフラットになり、車椅子や乗客の車内移動を安全円滑にし、シートベルトが土足で不潔になることもなく、乗客に不快感を与えず見栄えも良くなる。
【選択図】 図1
【解決手段】収納部2にシートベルト取り付け部12が固定でき、シートベルト11が収まる収納部2の上部周囲に収納部縦壁13とほぼ直角のフランジ部3を設け、フランジ部3には蝶番7で容易に開閉できる平板状の蓋6が備えられているシートベルト床下収納庫1を床に設けた開口部に挿入固定し、シートベルト固定穴5と同位置に車両純正床8の穴を開けてシートベルト取り付け部12を固定し、シートベルト未使用時はシートベルト床下収納庫1に収納して蓋6を閉じると床面はフラットになり、車椅子や乗客の車内移動を安全円滑にし、シートベルトが土足で不潔になることもなく、乗客に不快感を与えず見栄えも良くなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートベルト及びシートベルト取り付け部を床下に収納することで、車いす移動車など車内フロアを平坦にすることが求められる車両において、車内を移動する際の弊害となる、車室床に固定するシートベルト巻き取り装置やシートベルト固定部の突起によるつまづきや転倒、及びシートベルトの足への絡み付きなどを無くして安全円滑な車内移動を確保するばかりでなく、見栄えを良くし、土足で踏まれることによるシートベルトの汚れを防ぐことで清潔なシートベルト使用を提供する、床下収納式シートベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
シートベルトはロック側とキャッチ側の2本で一対となるが、従来、ロック側とキャッチ側のシートベルト、すなわち、左右のシートベルトのうちのいずれか又は両方の、床部に取り付けられるシートベルトは、未使用時はそのまま床に放置されるか、乗車時と同じようにシート座上部などでロックして見栄えが悪くならないようにしてきた。
【0003】
しかし、シートベルトは前記のようにロックして片付けることができても、床面の取り付け部やシートによって巻き取り装置が付いている場合は、突起となって車室内移動時につまづいたり、人の厚みがない無人状態でシート座上でロックされたシートベルトのたわみ部分が足に絡むなど、安全上の弊害になっていた。
【0004】
そこで、シートベルトを巻き取り式にして床に固定する方法なども採用されたが、シートベルトの弛みは解決できても突起の問題は解決できなかった。
特に、車椅子移動車など介護福祉自動車の場合、客室部に設置されるシートは一人掛け用が多く、かつ車椅子乗降時のスペース確保のために折り畳み式にしてあるものが多いため、折り畳んだ際に通路側のシートベルト取り付け部や、シートベルト巻き取り装置が独立して突起している状態になり、乗降作業の大きな弊害となっていた。
【0005】
また、シートベルト巻き取り装置をシートに固定する方法もあったが、通路側に突起するため移動時の弊害となったり、見た目も良くない上に、急ブレーキ時や前面衝突時に大きな減速度がかかった際に、ボディ床部材に直接ボルト・ナットで固定しているのと異なり、細いパイプの組み合わせで作られているシートの前記巻き取り装置取り付け部やフロア固定部には、乗員の荷重に加えてシートの荷重も加わる。特に、通常4ヶ所程度以上を固定するシートであるが、前記折り畳み式シートの場合は折り畳みのためにシートを回動させる側の脚を2ヶ所固定し、着座できる状態にセットする際の床面へのロックが1ヶ所の計3ヶ所が一般的である。前記ロックの取り付け位置や衝突の方向によっては、ロック部1ヶ所に急減速時や衝突時の大きな荷重が集中するという危険な状態になることも充分に考えられるのである。
【0006】
ちなみに、安全を確保する上での素材や取り付け部の強度の目安は、工学上30Gに耐久できること、と規定されている。シートベルトを直接ボディに取り付けした場合、シーベルトや取り付け部にかかる荷重は乗員の体重だけであり、JISにおける計算上の人間ひとりの体重は74.39±1.36kgfと規定されているから、条件の悪い上限で考えると、75.75kgfとなり、30Gは2272.5kgfとなる。
【0007】
一方、シートベルトをシートに取り付けた場合にかかる減速度は、乗員体重にシートの重さも加わってしまう。一般的にひとり掛けシートは15kg程度であるから、前述の体重75.75kgf+15kgfで90.75kgfとなり、30Gは2722.5kgfとなって、プラス450kgf分を余計に支えられる強度にしなければならない。
【0008】
このように、折り畳み式シートは、ただでさえ固定式シートに比べて強度的条件が悪いのに、それを無視してなんらの補強も無しに、シートにシートベルト巻き取り装置を固定する例も多いのである。万一の前面衝突時などでシートベルトに大きな減速度がかかることを考慮したとき、シート固定とシートベルト固定は車両ボディ部材に、別々に直接行うことが安全性を高めることになるのである。
【0009】
また、弛んだりロックされないで床上に接しているシートベルトは、人が車内を移動する際に土足で踏み付けられることが多く、汚れて不潔になり使用する乗客にとっても不快なものであった。
【0010】
また、そのように汚れて左右バラバラに放置されたり、弛んでいる状態は大変見栄えが悪いものであった。
【0011】
しかし、自動車工学上シートベルト取り付け部は、加速度、減速度30Gに耐久できるように定められていることから大きなボルトなどで固定することは常識的であり、専門家の間でも取り付け部の突起は仕方がないことと半ばあきらめられていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
通路側に固定されるシートベルトの位置は床の上かシートの側部が全てであった。前述のように、シート側部に取り付けた場合、万一衝突などで大きな減速度がかかった場合にシート固定部に荷重が集中するため、直接ボディから、即ち床にシートベルトを固定することが安全上好ましかった。しかし、床に取り付けた場合は、どんなに薄い頭のボルトを使用しても、突起が出ることは防げず、自動車メーカーでは、取り付け部の突起を少しでも気にならないようにするために樹脂製のカバーなどを装着してきたが、その分さらに高さがまして邪魔になっていた。
【0013】
また、床上に取り付け部があるから、邪魔にならない位置に格納しようとしても、取り付け部とシートベルトが当然繋がっているから、邪魔にならないようにすること自体が困難である。
【0014】
つまり、使用しないときシートベルトと取り付け部のすべてが隠れる状態にならなければいけない。床面に巻き取り式のシートベルトであれば、巻き取り装置ごと隠れる状態にならなければいけない。
【0015】
使用しないとき、床面からシートベルト、シートベルト固定部、シートベルト巻き取り装置などが無くなって平らになれば、つまづいたり、足に絡まったりすることなく安全円滑に車内移動ができ、シートベルトも汚れることなく清潔感を保ち、見栄えも良くなる。特に車いす移動車など、車内でシートを折り畳んで乗降作業スペースを確保しても、シーベルトや取り付け部が作業の際の弊害となることが多く、解決が望まれていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の本発明に係わる床下収納式シートベルトでは、シートベルトを畳んで収納できる箱状の収納部を作り、当該収納部の外側周囲にほぼ90度の角度のフランジを設け、当該フランジはひとつの面になるように繋がっていて、前記収納部が挿入できる程度の開口部を嵩上げ床部に設けて、当該開口部に前記箱を挿入したとき、嵩上げ床上面と前記フランジの下面が接面して箱は停止する形状であって、同時に前記収納部下面が車両純正床部が接面して、前記収納部床部と車両純正床部をボルトとナットで挟み込む形でシートベルト取り付け部が固定され、未使用時、シートベルトは前記収納部に収納される。
【0017】
フランジ上面には、蝶番で接続した開閉可能な平板上の蓋を設け、シーベルト収納時は閉扉することで完全に隠れた状態になり、車内移動の邪魔にならず、見栄えも良く、土足で踏まれることもないから清潔を保つことができ、利用者に不快感を与えることもない。
【0018】
当該蓋には人の指が入る程度の穴や切り込みを設けたりして、容易に開閉ができるようになっている。
【0019】
前記収納部内部の底には、前述のようにシートベルト固定用の穴が設けられており、同じ位置に車両純正床部まで貫通させる穴を使用して、シートベルト取り付け部はボルトとナットで固定される。このように、シートベルト取り付け部は、前記フランジ部と車両フロアでボルト・ナット固定することにより、工学上定められている30Gの減速度に耐久できる強度を保つことができるので安全である。
【0020】
請求項2の本発明に係わる床下収納式シートベルトでは、シートベルトが巻き取り式になっていて、取り出し、収納をよりスピーディかつ円滑に行うことができる。
【0021】
なお、請求項2の本発明に係わる床下収納式シートベルトでは、シートベルト巻取りの関係上、収納部の深さが巻き取り式でないものより多く必要とするため、純正床パネルをカット開口して取り付ける場合もあるが、その場合は図8に示すように、シートベルト床下収納庫のフランジ部をボルト・ナットで純正床パネルに固定することで充分な強度が確保される。
【0022】
請求項3の本発明に係わる床下収納式シートベルトでは、前記収納部とフランジ部が、前記収納部の壁面部で上下に2分割された形状で、フランジ部縦壁周囲と、前記収納部縦壁周囲は一回り程度異なるサイズにすることで、上下にスライドする。
【0023】
これにより、介護福祉自動車など床を嵩上げしている車両において、使用される車椅子固定装置の厚みの違いなどから、嵩上げ高さが数センチメートルことなるが、その一定範囲の嵩上げ床の高さの違いに対応できる汎用タイプとすることができ、都度嵩上げ高さに合わせて製作したり、数タイプ設定するなどの無駄を省くことができる。
【0024】
床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫は、シートベルトを1本だけ収納できるサイズ・構造にしても、複数収納できるサイズ・構造にしてもよい。
【0025】
床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫は、シートベルトを固定したとき、30Gの減速度に耐久できる条件下にあるなら、金属製、合成樹脂製など、いかなる材質であってもよい。
【0026】
床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫の蓋は、蝶番などを使用しての上下に開閉する方式でも、前後左右にスライドさせて開閉する方式、または脱着式などいかなる方法であってもよい。
【0027】
床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫は、嵩上げしていない車両純正床に装着する場合、収納部を挿入できるサイズの開口部を設け、当該開口部周囲の床とフランジ部をボルト・ナットで固定するか、収納部を溶接などで固定して使用する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
図1は、折り畳み式シートのシートベルトを本発明の床下収納式シートベルトにして、着座時におけるシートベルト使用時(A)と、車いすなどの車内移動時にシートを折り畳み、シートベルト収納時(B)を示す図である。
図2〜図7は、請求項1に係わる本発明の実施の形態を示している。
図2に示すように、床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1は、収納部2、フランジ部3、蓋6で構成されている。収納部2の底部にはシートベルト固定用穴5があり、シートベルトは一体化されているシートベルト取り付け部12をボルト15とナット16で締め付けられて固定される。
【0029】
固定穴4を設けたフランジ部3と蓋6は、蝶番7で接続され、蓋6の蝶番7取り付け部の反対側には容易に人の指が入る程度の隙間を作るための切れ込み6aがあり、シートベルトを収納・取り出しする際の開閉が容易にできる。
【0030】
床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1を取り付けしようとする自動車は、乗車させる車椅子の固定装置を床面に埋め込みする関係上、根太9と嵩上げ床10によって、床面8が数センチメートル嵩上げされている。シートベルト床下収納庫1のフランジ部3下面から収納部2下面までの距離は、嵩上げ床10上面から車両床凸部8a上面までの距離に等しく作られる。
【0031】
すなわち、図6に示すように、嵩上げ床10の床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1取り付け開口部に床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1を挿入させたとき、嵩上げ床10の上面とフランジ部3下面が接面するのと同時に、収納部2の下面と車両床凸部8a上面が接面し、フランジ部3の嵩上げ床10への固定と、シートベルト取り付け部12の車両純正床8への固定が円滑に行われる。
【0032】
図8は請求項2に係わる本発明の実施の形態を示している。
床下収納式シートベルトは巻き取り式になっている。シートベルト床下収納庫1の収納部2は、巻き取り式でないものより深く作られ、シートベルト巻き取り部20がボルト15とナット16で固定されている。収納部2はシートベルト11が巻き取られたとき、シートベルトロック部19も円滑に収納できるようなスペースに設計されている。
【0033】
図8に示すとおり、本例のように巻き取り式シートベルトが、車両純正床8と嵩上げ床10間の距離にシートベルト巻き取り装置が収まらない場合は、車両純正床8も開口し、フランジ部3の固定はビスでなくボルト・ナットで固定することで強度が確保される。
【0034】
図9〜図11は、請求項3に係わる本発明の実施の形態を示している。
図9で理解できるように、上部であるフランジ部と下部である収納部は分割されている。この例によれば、上部であるフランジ部縦壁13の外寸は下部である収納部縦壁14の内寸よりやや狭くて収納部2の内側にスッポリと収まる。その状態からフランジ部を上方に移動させたとき、2者は縦にスライドし、数センチメートル分フランジ部縦壁13と収納部縦壁14が重なっていて隙間が出ない状態が続く。図10及び図11に示すように、前述の隙間が出ない状態が低い嵩上げ床にも高い嵩上げ床にも対応できる有効ストロークである。
【0035】
このように、請求項3に係わる床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1は、ある一定の深さに自在に対応できるので、嵩上げ高さに合わせて都度製作したり、いくつかのサイズを用意したりなどの無駄や面倒がない。
【0036】
図1のように、床を嵩上げされた車椅子移動車に乗車する。シートは1人掛け用の座席でシートベルト11は図7又は図8のようにシートベルト床下収納庫1に収納されていて、車内の床面はすっきりしていて見栄えがよい。
【0037】
折り畳み式の1人掛け座席に座り、やや後方サイドの下に手を伸ばし、シートベルト床下収納庫1の蓋6の開蓋用の切れ込み6aに指を入れ上方に上げると、中にはシートベルト11が収納されていて、容易に取り出すことができ、左右それぞれ取り出して10数秒でロック完了となる。
【0038】
車両が車椅子利用者を乗車させる場所に到着し、乗降装置を作動させ、車椅子の車内移動作業のため、着席していた折り畳み式の1人掛けシートを壁側に折り畳む。
【0039】
折り畳むことによって、床面からシートがなくなると、シートベルト11だけが通路に投げ出されたように露出する。
【0040】
それまでシートベルト11を装着していたので、シートベルト床下収納庫1の蓋6は開いているから、シートベルト11を軽く丸めるようにしてシートベルト床下収納庫1に収納し、蓋6を閉じる。図7及び図8は収納完了の状態を示している。
これで車内の床はフラットになり、まさにバリアフリー状態となり、車椅子も介護員や他の乗客の移動の弊害になったり安全かつ円滑な乗降作業が出来る上、シートベルトが土足で踏まれて汚れたりすることもなく衛生的で、見栄えも良い。そして、車椅子の乗降が完了し折り畳み式の座席を床上に再設置して、シートベルト11をシートベルト床下収納庫1から取り出して装着したとき、シートベルト11はきれいなままであるからシートベルト装着者は不快な思いをしない。
【0041】
【発明の効果】
本発明に係わるシートベルト床下収納庫によれば、未使用時のシートベルトをシートベルト床下収納庫に収納して、シートベルト及びシートベルト取り付け部や関連部品の突起を床からなくして、車椅子や乗員・乗客の安全円滑な車内移動を確保し、シートベルトが土足で踏まれて不潔になることを防止し、床面がすっきりして見栄えも良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床下収納式シートベルトを装着した車両における、折畳式ひとり掛けシートでの着座できる状態でのシートベルト使用時(A)、シートを折り畳んでのシートベルト収納時(B)を示す図である。
【図2】請求項1の床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1にシートベルトを固定する前の全体斜視図である。
【図3】請求項1の床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1にシートベルトを固定する前の平面図(A)、側面図(B)、正面図(C)である。
【図4】車両の純正床上に嵩上げ床を設けた状態の車両縦方向の断面図である。
【図5】車両の純正床上に嵩上げ床を設けた状態の車両横方向の断面図である。
【図6】嵩上げ床にシートベルト床下収納庫1が収まる開口部を設け、シートベルト床下収納庫1を設置して、シートベルト11を取り付け、着席者が使用している状態の、車両横方向の断面図である。
【図7】嵩上げ床にシートベルト床下収納庫1が収まる開口部を設け、シートベルト床下収納庫1を設置して、シートベルト取り付け部12を固定し、シートベルト11をシートベルト床下収納庫1に収納した状態の、車両横方向の断面図である。
【図8】請求項2の巻き取り機能を備えた床下収納式シートベルトを収納時の車両横方向の断面図である。
【図9】請求項3の床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1の全体斜視図である。
【図10】請求項3のシートベルト床下収納庫1を嵩上げ高さの低い、嵩上げ床の装着した際の車両横方向の断面図である。
【図11】請求項3のシートベルト床下収納庫1を嵩上げ高さの高い、嵩上げ床の装着した際の車両横方向の断面図である。
【符号の説明】
1 シートベルト床下収納庫
2 収納部
3 フランジ部
4 固定用穴
5 シートベルト固定用穴
6 蓋
6a 切れ込み
7 蝶番
8 車両純正床
8a 車両純正床凸部
8b 車両純正床凹部
9 嵩上げ床根太
10 嵩上げ床
11 シートベルト
12 シートベルト取り付け部
13 フランジ部縦壁
14 収納部縦壁
15 ボルト
16 ナット
17 ワッシャー
18 ビス
19 シートベルトロック部
20 シートベルト巻き取り装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートベルト及びシートベルト取り付け部を床下に収納することで、車いす移動車など車内フロアを平坦にすることが求められる車両において、車内を移動する際の弊害となる、車室床に固定するシートベルト巻き取り装置やシートベルト固定部の突起によるつまづきや転倒、及びシートベルトの足への絡み付きなどを無くして安全円滑な車内移動を確保するばかりでなく、見栄えを良くし、土足で踏まれることによるシートベルトの汚れを防ぐことで清潔なシートベルト使用を提供する、床下収納式シートベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
シートベルトはロック側とキャッチ側の2本で一対となるが、従来、ロック側とキャッチ側のシートベルト、すなわち、左右のシートベルトのうちのいずれか又は両方の、床部に取り付けられるシートベルトは、未使用時はそのまま床に放置されるか、乗車時と同じようにシート座上部などでロックして見栄えが悪くならないようにしてきた。
【0003】
しかし、シートベルトは前記のようにロックして片付けることができても、床面の取り付け部やシートによって巻き取り装置が付いている場合は、突起となって車室内移動時につまづいたり、人の厚みがない無人状態でシート座上でロックされたシートベルトのたわみ部分が足に絡むなど、安全上の弊害になっていた。
【0004】
そこで、シートベルトを巻き取り式にして床に固定する方法なども採用されたが、シートベルトの弛みは解決できても突起の問題は解決できなかった。
特に、車椅子移動車など介護福祉自動車の場合、客室部に設置されるシートは一人掛け用が多く、かつ車椅子乗降時のスペース確保のために折り畳み式にしてあるものが多いため、折り畳んだ際に通路側のシートベルト取り付け部や、シートベルト巻き取り装置が独立して突起している状態になり、乗降作業の大きな弊害となっていた。
【0005】
また、シートベルト巻き取り装置をシートに固定する方法もあったが、通路側に突起するため移動時の弊害となったり、見た目も良くない上に、急ブレーキ時や前面衝突時に大きな減速度がかかった際に、ボディ床部材に直接ボルト・ナットで固定しているのと異なり、細いパイプの組み合わせで作られているシートの前記巻き取り装置取り付け部やフロア固定部には、乗員の荷重に加えてシートの荷重も加わる。特に、通常4ヶ所程度以上を固定するシートであるが、前記折り畳み式シートの場合は折り畳みのためにシートを回動させる側の脚を2ヶ所固定し、着座できる状態にセットする際の床面へのロックが1ヶ所の計3ヶ所が一般的である。前記ロックの取り付け位置や衝突の方向によっては、ロック部1ヶ所に急減速時や衝突時の大きな荷重が集中するという危険な状態になることも充分に考えられるのである。
【0006】
ちなみに、安全を確保する上での素材や取り付け部の強度の目安は、工学上30Gに耐久できること、と規定されている。シートベルトを直接ボディに取り付けした場合、シーベルトや取り付け部にかかる荷重は乗員の体重だけであり、JISにおける計算上の人間ひとりの体重は74.39±1.36kgfと規定されているから、条件の悪い上限で考えると、75.75kgfとなり、30Gは2272.5kgfとなる。
【0007】
一方、シートベルトをシートに取り付けた場合にかかる減速度は、乗員体重にシートの重さも加わってしまう。一般的にひとり掛けシートは15kg程度であるから、前述の体重75.75kgf+15kgfで90.75kgfとなり、30Gは2722.5kgfとなって、プラス450kgf分を余計に支えられる強度にしなければならない。
【0008】
このように、折り畳み式シートは、ただでさえ固定式シートに比べて強度的条件が悪いのに、それを無視してなんらの補強も無しに、シートにシートベルト巻き取り装置を固定する例も多いのである。万一の前面衝突時などでシートベルトに大きな減速度がかかることを考慮したとき、シート固定とシートベルト固定は車両ボディ部材に、別々に直接行うことが安全性を高めることになるのである。
【0009】
また、弛んだりロックされないで床上に接しているシートベルトは、人が車内を移動する際に土足で踏み付けられることが多く、汚れて不潔になり使用する乗客にとっても不快なものであった。
【0010】
また、そのように汚れて左右バラバラに放置されたり、弛んでいる状態は大変見栄えが悪いものであった。
【0011】
しかし、自動車工学上シートベルト取り付け部は、加速度、減速度30Gに耐久できるように定められていることから大きなボルトなどで固定することは常識的であり、専門家の間でも取り付け部の突起は仕方がないことと半ばあきらめられていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
通路側に固定されるシートベルトの位置は床の上かシートの側部が全てであった。前述のように、シート側部に取り付けた場合、万一衝突などで大きな減速度がかかった場合にシート固定部に荷重が集中するため、直接ボディから、即ち床にシートベルトを固定することが安全上好ましかった。しかし、床に取り付けた場合は、どんなに薄い頭のボルトを使用しても、突起が出ることは防げず、自動車メーカーでは、取り付け部の突起を少しでも気にならないようにするために樹脂製のカバーなどを装着してきたが、その分さらに高さがまして邪魔になっていた。
【0013】
また、床上に取り付け部があるから、邪魔にならない位置に格納しようとしても、取り付け部とシートベルトが当然繋がっているから、邪魔にならないようにすること自体が困難である。
【0014】
つまり、使用しないときシートベルトと取り付け部のすべてが隠れる状態にならなければいけない。床面に巻き取り式のシートベルトであれば、巻き取り装置ごと隠れる状態にならなければいけない。
【0015】
使用しないとき、床面からシートベルト、シートベルト固定部、シートベルト巻き取り装置などが無くなって平らになれば、つまづいたり、足に絡まったりすることなく安全円滑に車内移動ができ、シートベルトも汚れることなく清潔感を保ち、見栄えも良くなる。特に車いす移動車など、車内でシートを折り畳んで乗降作業スペースを確保しても、シーベルトや取り付け部が作業の際の弊害となることが多く、解決が望まれていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の本発明に係わる床下収納式シートベルトでは、シートベルトを畳んで収納できる箱状の収納部を作り、当該収納部の外側周囲にほぼ90度の角度のフランジを設け、当該フランジはひとつの面になるように繋がっていて、前記収納部が挿入できる程度の開口部を嵩上げ床部に設けて、当該開口部に前記箱を挿入したとき、嵩上げ床上面と前記フランジの下面が接面して箱は停止する形状であって、同時に前記収納部下面が車両純正床部が接面して、前記収納部床部と車両純正床部をボルトとナットで挟み込む形でシートベルト取り付け部が固定され、未使用時、シートベルトは前記収納部に収納される。
【0017】
フランジ上面には、蝶番で接続した開閉可能な平板上の蓋を設け、シーベルト収納時は閉扉することで完全に隠れた状態になり、車内移動の邪魔にならず、見栄えも良く、土足で踏まれることもないから清潔を保つことができ、利用者に不快感を与えることもない。
【0018】
当該蓋には人の指が入る程度の穴や切り込みを設けたりして、容易に開閉ができるようになっている。
【0019】
前記収納部内部の底には、前述のようにシートベルト固定用の穴が設けられており、同じ位置に車両純正床部まで貫通させる穴を使用して、シートベルト取り付け部はボルトとナットで固定される。このように、シートベルト取り付け部は、前記フランジ部と車両フロアでボルト・ナット固定することにより、工学上定められている30Gの減速度に耐久できる強度を保つことができるので安全である。
【0020】
請求項2の本発明に係わる床下収納式シートベルトでは、シートベルトが巻き取り式になっていて、取り出し、収納をよりスピーディかつ円滑に行うことができる。
【0021】
なお、請求項2の本発明に係わる床下収納式シートベルトでは、シートベルト巻取りの関係上、収納部の深さが巻き取り式でないものより多く必要とするため、純正床パネルをカット開口して取り付ける場合もあるが、その場合は図8に示すように、シートベルト床下収納庫のフランジ部をボルト・ナットで純正床パネルに固定することで充分な強度が確保される。
【0022】
請求項3の本発明に係わる床下収納式シートベルトでは、前記収納部とフランジ部が、前記収納部の壁面部で上下に2分割された形状で、フランジ部縦壁周囲と、前記収納部縦壁周囲は一回り程度異なるサイズにすることで、上下にスライドする。
【0023】
これにより、介護福祉自動車など床を嵩上げしている車両において、使用される車椅子固定装置の厚みの違いなどから、嵩上げ高さが数センチメートルことなるが、その一定範囲の嵩上げ床の高さの違いに対応できる汎用タイプとすることができ、都度嵩上げ高さに合わせて製作したり、数タイプ設定するなどの無駄を省くことができる。
【0024】
床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫は、シートベルトを1本だけ収納できるサイズ・構造にしても、複数収納できるサイズ・構造にしてもよい。
【0025】
床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫は、シートベルトを固定したとき、30Gの減速度に耐久できる条件下にあるなら、金属製、合成樹脂製など、いかなる材質であってもよい。
【0026】
床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫の蓋は、蝶番などを使用しての上下に開閉する方式でも、前後左右にスライドさせて開閉する方式、または脱着式などいかなる方法であってもよい。
【0027】
床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫は、嵩上げしていない車両純正床に装着する場合、収納部を挿入できるサイズの開口部を設け、当該開口部周囲の床とフランジ部をボルト・ナットで固定するか、収納部を溶接などで固定して使用する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
図1は、折り畳み式シートのシートベルトを本発明の床下収納式シートベルトにして、着座時におけるシートベルト使用時(A)と、車いすなどの車内移動時にシートを折り畳み、シートベルト収納時(B)を示す図である。
図2〜図7は、請求項1に係わる本発明の実施の形態を示している。
図2に示すように、床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1は、収納部2、フランジ部3、蓋6で構成されている。収納部2の底部にはシートベルト固定用穴5があり、シートベルトは一体化されているシートベルト取り付け部12をボルト15とナット16で締め付けられて固定される。
【0029】
固定穴4を設けたフランジ部3と蓋6は、蝶番7で接続され、蓋6の蝶番7取り付け部の反対側には容易に人の指が入る程度の隙間を作るための切れ込み6aがあり、シートベルトを収納・取り出しする際の開閉が容易にできる。
【0030】
床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1を取り付けしようとする自動車は、乗車させる車椅子の固定装置を床面に埋め込みする関係上、根太9と嵩上げ床10によって、床面8が数センチメートル嵩上げされている。シートベルト床下収納庫1のフランジ部3下面から収納部2下面までの距離は、嵩上げ床10上面から車両床凸部8a上面までの距離に等しく作られる。
【0031】
すなわち、図6に示すように、嵩上げ床10の床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1取り付け開口部に床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1を挿入させたとき、嵩上げ床10の上面とフランジ部3下面が接面するのと同時に、収納部2の下面と車両床凸部8a上面が接面し、フランジ部3の嵩上げ床10への固定と、シートベルト取り付け部12の車両純正床8への固定が円滑に行われる。
【0032】
図8は請求項2に係わる本発明の実施の形態を示している。
床下収納式シートベルトは巻き取り式になっている。シートベルト床下収納庫1の収納部2は、巻き取り式でないものより深く作られ、シートベルト巻き取り部20がボルト15とナット16で固定されている。収納部2はシートベルト11が巻き取られたとき、シートベルトロック部19も円滑に収納できるようなスペースに設計されている。
【0033】
図8に示すとおり、本例のように巻き取り式シートベルトが、車両純正床8と嵩上げ床10間の距離にシートベルト巻き取り装置が収まらない場合は、車両純正床8も開口し、フランジ部3の固定はビスでなくボルト・ナットで固定することで強度が確保される。
【0034】
図9〜図11は、請求項3に係わる本発明の実施の形態を示している。
図9で理解できるように、上部であるフランジ部と下部である収納部は分割されている。この例によれば、上部であるフランジ部縦壁13の外寸は下部である収納部縦壁14の内寸よりやや狭くて収納部2の内側にスッポリと収まる。その状態からフランジ部を上方に移動させたとき、2者は縦にスライドし、数センチメートル分フランジ部縦壁13と収納部縦壁14が重なっていて隙間が出ない状態が続く。図10及び図11に示すように、前述の隙間が出ない状態が低い嵩上げ床にも高い嵩上げ床にも対応できる有効ストロークである。
【0035】
このように、請求項3に係わる床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1は、ある一定の深さに自在に対応できるので、嵩上げ高さに合わせて都度製作したり、いくつかのサイズを用意したりなどの無駄や面倒がない。
【0036】
図1のように、床を嵩上げされた車椅子移動車に乗車する。シートは1人掛け用の座席でシートベルト11は図7又は図8のようにシートベルト床下収納庫1に収納されていて、車内の床面はすっきりしていて見栄えがよい。
【0037】
折り畳み式の1人掛け座席に座り、やや後方サイドの下に手を伸ばし、シートベルト床下収納庫1の蓋6の開蓋用の切れ込み6aに指を入れ上方に上げると、中にはシートベルト11が収納されていて、容易に取り出すことができ、左右それぞれ取り出して10数秒でロック完了となる。
【0038】
車両が車椅子利用者を乗車させる場所に到着し、乗降装置を作動させ、車椅子の車内移動作業のため、着席していた折り畳み式の1人掛けシートを壁側に折り畳む。
【0039】
折り畳むことによって、床面からシートがなくなると、シートベルト11だけが通路に投げ出されたように露出する。
【0040】
それまでシートベルト11を装着していたので、シートベルト床下収納庫1の蓋6は開いているから、シートベルト11を軽く丸めるようにしてシートベルト床下収納庫1に収納し、蓋6を閉じる。図7及び図8は収納完了の状態を示している。
これで車内の床はフラットになり、まさにバリアフリー状態となり、車椅子も介護員や他の乗客の移動の弊害になったり安全かつ円滑な乗降作業が出来る上、シートベルトが土足で踏まれて汚れたりすることもなく衛生的で、見栄えも良い。そして、車椅子の乗降が完了し折り畳み式の座席を床上に再設置して、シートベルト11をシートベルト床下収納庫1から取り出して装着したとき、シートベルト11はきれいなままであるからシートベルト装着者は不快な思いをしない。
【0041】
【発明の効果】
本発明に係わるシートベルト床下収納庫によれば、未使用時のシートベルトをシートベルト床下収納庫に収納して、シートベルト及びシートベルト取り付け部や関連部品の突起を床からなくして、車椅子や乗員・乗客の安全円滑な車内移動を確保し、シートベルトが土足で踏まれて不潔になることを防止し、床面がすっきりして見栄えも良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床下収納式シートベルトを装着した車両における、折畳式ひとり掛けシートでの着座できる状態でのシートベルト使用時(A)、シートを折り畳んでのシートベルト収納時(B)を示す図である。
【図2】請求項1の床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1にシートベルトを固定する前の全体斜視図である。
【図3】請求項1の床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1にシートベルトを固定する前の平面図(A)、側面図(B)、正面図(C)である。
【図4】車両の純正床上に嵩上げ床を設けた状態の車両縦方向の断面図である。
【図5】車両の純正床上に嵩上げ床を設けた状態の車両横方向の断面図である。
【図6】嵩上げ床にシートベルト床下収納庫1が収まる開口部を設け、シートベルト床下収納庫1を設置して、シートベルト11を取り付け、着席者が使用している状態の、車両横方向の断面図である。
【図7】嵩上げ床にシートベルト床下収納庫1が収まる開口部を設け、シートベルト床下収納庫1を設置して、シートベルト取り付け部12を固定し、シートベルト11をシートベルト床下収納庫1に収納した状態の、車両横方向の断面図である。
【図8】請求項2の巻き取り機能を備えた床下収納式シートベルトを収納時の車両横方向の断面図である。
【図9】請求項3の床下収納式シートベルトのシートベルト床下収納庫1の全体斜視図である。
【図10】請求項3のシートベルト床下収納庫1を嵩上げ高さの低い、嵩上げ床の装着した際の車両横方向の断面図である。
【図11】請求項3のシートベルト床下収納庫1を嵩上げ高さの高い、嵩上げ床の装着した際の車両横方向の断面図である。
【符号の説明】
1 シートベルト床下収納庫
2 収納部
3 フランジ部
4 固定用穴
5 シートベルト固定用穴
6 蓋
6a 切れ込み
7 蝶番
8 車両純正床
8a 車両純正床凸部
8b 車両純正床凹部
9 嵩上げ床根太
10 嵩上げ床
11 シートベルト
12 シートベルト取り付け部
13 フランジ部縦壁
14 収納部縦壁
15 ボルト
16 ナット
17 ワッシャー
18 ビス
19 シートベルトロック部
20 シートベルト巻き取り装置
Claims (3)
- 自動車の床に設けた開口部に挿入する、箱状の外形の収納部の上部が当該収納部壁面に対し上部外側周囲にほぼ90度の角度の水平方向のフランジを持ち、当該フランジは前記床開口部に当該収納部を挿入したとき、開口部周囲の床板にビスやボルトとナットなどで容易に固定することができて平板状のフタを備え、前記収納部内部にはシートベルトが固定されていて、前記収納後フタを閉じると床面とほぼフラットになり、シートベルトを使用しない際には前記収納部内部に収納することによって、シートベルト及び同取り付け部又は巻き取り装置などの突起やシートベルトの絡み付きなどから足を保護して車内の移動を安全円滑にし、車内移動時の土足踏み付けによる汚れからシートベルトを保護して清潔な状態に保ち、かつ見栄えを良くすることができることを特徴とする、
床下収納式シートベルト。 - 前記床下収納式シートベルトであって、シートベルトの巻き取り機能を備えたことを特徴とする、
請求項1記載の床下収納式シートベルト。 - 請求項1及び2記載の床下収納式シートベルトであって、前記収納部と前記フランジ部が、前記収納部の壁面部で上下に2分割された形状で、前記フランジ部縦壁周囲と、前記収納部縦壁周囲は干渉しない程度異なって、上下にスライドし、一定範囲の嵩上げ床の高さの違いに無段階に対応して装着することができることを特徴とする、
請求項1及び2記載の床下収納式シートベルト。
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JP2010132243A (ja) * | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Kanto Auto Works Ltd | 車椅子搭載可能な自動車 |
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2003
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EP3862233A1 (fr) * | 2020-02-04 | 2021-08-11 | RENAULT s.a.s. | Véhicule doté d'un siège placé dos à la route et doté d'une ceinture de sécurité |
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