JP2004322984A - ドリップウエザーストリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】ドア閉時にドリップウエザーストリップに弛みが生じて見栄えが悪くなるのを防止する。
【解決手段】ドリップウエザーストリップ1は、車体201のドア開口部に沿って設けられたドリップチャンネル202に取付けられる取付基部2と、該取付基部2と一体に形成された中空状のシールリップ部3と、を備えている。中空状のシールリップ部3は、ドアを閉じるとドアフレームに接触してドアとの間をシールするドア側シール部4を備えている。ドア側シール部4は、大小曲率の異なる第1の円弧状面5と第2の円弧状面6とで構成されていて、曲率の大きな第1の円弧状面5は、取付基部2に連続し、曲率の小さな第2の円弧状面6は、支柱部7を介して取付基部2に連続している。
【選択図】 図1
【解決手段】ドリップウエザーストリップ1は、車体201のドア開口部に沿って設けられたドリップチャンネル202に取付けられる取付基部2と、該取付基部2と一体に形成された中空状のシールリップ部3と、を備えている。中空状のシールリップ部3は、ドアを閉じるとドアフレームに接触してドアとの間をシールするドア側シール部4を備えている。ドア側シール部4は、大小曲率の異なる第1の円弧状面5と第2の円弧状面6とで構成されていて、曲率の大きな第1の円弧状面5は、取付基部2に連続し、曲率の小さな第2の円弧状面6は、支柱部7を介して取付基部2に連続している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体とドアの間に配置されているドリップチャンネルに取付けられて、車体とドアの間から風雨等が車室内に侵入するのを防止するドリップウエザーストリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ドリップウエザーストリップとして、例えば図6に示すものが知られている。ドリップウエザーストリップ101は、自動車の車体201のドア開口部に沿って設けられたドリップチャンネル202に取付けられる取付基部102と、該取付基部102と一体に形成された中空状のシールリップ部103と、を備えている。
【0003】
前記中空状のシールリップ部103は、ドアとの間をシールするドア側シール部104を備えている。ドア側シール部104は、略均一の肉厚に形成されている。なお、105は中空状のシールリップ部103の下方に設けられた補助リップである。
【0004】
ところで、前記ドリップウエザーストリップ101は、ドア側シール部104が略均一の肉厚に形成されていたために、ドアの建て付けやドリップウエザーストリップ形状がばらついたりすると、ドアを閉じた場合に図7に示すように、前記ドア側シール部104のドアサッシュ203の縁部203aで押圧されていない部分に所謂はみ出し部104aが発生して見栄えが悪くなる等の問題点があった。
【0005】
そこで、上記従来の問題点を解決するべく、図8に示すように、ドア側シール部104に肉厚部106を設けると共に、前記ドア側シール部104の端部を取付基部102に連結する支柱部107に略V溝部108を設けることによってはみ出し部104aの発生を防止したドリップウエザーストリップ111が開発された。(例えば、特許文献1参照)
【0006】
【特許文献1】
特開平8−192632号公報(段落0005、段落0006、段落0007、段落0012、図1〜図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1のドリップウエザーストリップ111にも次に述べるような課題があった。
(1)ドア閉時にドアサッシュ203の縁部203aでドア側シール部104の肉厚部106を押圧することにより中空状のシールリップ部103、特に支柱部107に弛みが生じた場合に、図9に示すように、前記薄肉略V溝部108で弛みを吸収しているのであるが、その結果として図10に示すように、前記支柱部107がドアインナー棚204側にはみ出し易くなる。前記支柱部107がドアインナー棚204に干渉すると反力の増加等の不具合が生じる。前記干渉を避けようとすると設計上の制約を受けることになる。このため上記設計上の制約を受けることのないようにすることが課題とされていた。
(2)前記薄肉略V溝部106は外部から見えるために見栄えが悪くなる。従って、前記薄肉略V溝部106や該溝部106の近傍に発生する折れ皺等が外部から見えないようにすることが課題とされていた。
【0008】
本発明は、上記従来の課題し、特許文献1のような肉厚部を設けることなく、図7に示すようなはみ出し部の発生を阻止することのできるドリップウエザーストリップを提供することを目的に成されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車体のドア開口部に沿って設けられたドリップチャンネルに取付けられる取付基部と、該取付基部と一体に形成された中空状のシールリップ部と、を備え、前記中空状のシールリップ部は、ドアを閉じるとドアフレームに接触してドアとの間をシールするドア側シール部を備えている前記ドリップウエザーストリップにおいて、
前記ドア側シール部を、大小曲率の異なる円弧状面で構成し、曲率の大きな第1の円弧状面を前記車体側シール部を介して前記取付基部に連続させ、曲率の小さな第2の円弧状面を支柱部を介して前記取付基部に連続させる構成とすることにより、
ドアを閉じる際に、ドアの建て付けがばらついた場合でも、曲率の小さな第2の円弧状面をドアフレームの縁部のガイド面にしてドアフレームを曲率の大きな第1の円弧状面側にドア側シール部をはみ出させることなく円滑に導くことができるようにした。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載のドリップウエザーストリップにおいて、
前記支柱部を、前記第2の円弧状面の端部から前記取付基部に向かって斜め下方に伸びる第1の傾斜状部と、該第1の傾斜状部の端部から取付基部に向かって斜め上方に伸びて取付基部に連続する第2の傾斜状部と、で略V字状に形成することにより、
ドアを閉じた際に、支柱部が取付基部に向けて撓むようにした。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2のドリップウエザーストリップにおいて、
前記第2の円弧状面と第1の傾斜状部との境界部に第1のノッチを設け、前記第1の傾斜状部と第2の傾斜状部との境界部に第2のノッチを設けることにより、
前記第1、第2のノッチで前記支柱部が前記取付基部に向けて容易に撓むようにした。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1〜3に記載のドリップウエザーストリップにおいて、
前記ドア取付基部と前記第1の円弧状面との境界部の内側面に第3のノッチを設けることにより、
ドアを閉じる際に、ドアフレームの縁部が第2の円弧状面に当接して該第2の円弧状面が押圧されると、前記第3のノッチによりドア側シール部が取付基部側に向けて撓むようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のドリップウエザーストリップ1の断面図である。ドリップウエザーストリップ1は、車体201のドア開口部に沿って設けられたドリップチャンネル202に取付けられる取付基部2と、該取付基部2と一体に形成された中空状のシールリップ部3と、を備えている。また、取付基部2の上端部は、上記車体201側に接触して車体201との間をシールしている。取付基部2は、硬質ゴムで作られていると共に、中空状のシールリップ部3は、軟質ゴム(スポンジゴム)で作られている。取付基部2と中空状のシールリップ部3は、所謂2色成形により一体的に形成されている。
【0014】
中空状のシールリップ部3は、ドアを閉じるとドアフレーム203の縁部203aの内面に接触して該ドアフレーム203との間をシールするドア側シール部4と、を備えている。
【0015】
ドア側シール部4は、大小曲率の異なる第1の円弧状面5と第2の円弧状面6で構成されていて、曲率の大きな第1の円弧状面5が取付基部2に連続し、曲率の小さな第2の円弧状面6が支柱部7を介して取付基部2に連続している。
【0016】
支柱部7は、第2の円弧状面6の端部から取付基部2に向かって斜め下方に伸びる第1の傾斜状部8と、該第1の傾斜状部8の端部から取付基部2に向かって斜め上方に向かって伸びて取付基部2に連続する第2の傾斜状部9と、により略V字状に形成されている。
【0017】
第2の円弧状面6と第1の傾斜状部8との境界部には第1のノッチ11が設けられ、第1の傾斜状部8と第2の傾斜状部9との境界部には第2のノッチ12が設けられている。また、取付基部2と第1の円弧状面5との境界部には第3のノッチ13が設けられている。なお、14は中空状のシールリップ部3の下方に設けられた補助リップである。
【0018】
次に、前記ドリップウエザーストリップ1の作用について説明する。ドリップウエザーストリップ1は、取付基部2によりドリップチャンネル202に取付けられて前記中空状のシールリップ部3のドア側シール部4がドアフレーム203との間をシールする。さらに詳述すると、ドアを閉じる際、図2に矢印Aで示すドア進入方向から進入してきたドアサッシュ203の縁部203aが曲率の小さな第2の円弧状面6に当接して、該第2の円弧状面6でガイドされながら図3に示すように、曲率の大きな第1の円弧状面5側に移動する。このとき、第3のノッチ13によりドア側シール部4は、取付基部2に向かって倒れるように撓む。従って、ドアサッシュ203の縁部203aは、第2の円弧状面6側から第1の円弧状面5に円滑に移動すると共に、前記第1の円弧状面5と第2の円弧状面6は、ドアサッシュ203の縁部203aで押圧されて略一直線状に伸びた状態になる。
【0019】
また、図4は、ドアの建て付けが下にばらついた状態を示す。この場合も図2、図3に示す場合と同様に、ドアサッシュ203の縁部203aが前記第2の円弧状面6でガイドされながら図5に示すように、曲率の大きな第1の円弧状面5側に移動する。
【0020】
さらにまた、前述したように、支柱部7を、第2の円弧状面6の端部から取付基部2に向かって斜め下方に伸びる第1の傾斜状部8と、該第1の傾斜状部8の端部から取付基部2に向かって斜め上方に伸びて取付基部2に連続する第2の傾斜状部9と、で略V字状に形成したので、ドアサッシュ203の縁部203aで前記第1の円弧状面5と第2の円弧状面6が押圧されると、前記支柱部7は、ドアインナー棚204から離間するように取付基部2に向けて図2の矢印B方向に撓むので、支柱部7がドアインナー棚204に接触するのを防止する。特に、第2の円弧状面6と第1の傾斜状部8との境界部に第1のノッチ11を設け、第1の傾斜状部8と第2の傾斜状部9との境界部に第2のノッチ12を設けたので、ドアサッシュ203の縁部203aで前記第1の円弧状面5と第2の円弧状面6が押圧されると、支柱部7は、略V字状の広がり角度θを狭めながら第2の傾斜状部9が取付基部2に接近して行って支柱部7がドアインナー棚204に接触するのをより確実に防止する。
【0021】
【発明の効果】
本発明のドリップウエザーストリップには次に述べるような効果がある。
(1)請求項1のドリップウエザーストリップは、ドアを閉じる際に、曲率の小さな第2の円弧状面をガイド面にしてドアフレームを曲率の大きな第1の円弧状面側に円滑に導くことにより、図7に示すようにドア側シール部の一部がはみ出して見栄えが悪くなるのを防止することができる。
(2)請求項2のドリップウエザーストリップは、ドア側シール部の第2の円弧状面と取付基部とを連結する支柱部を、前記第2の円弧状面の端部から取付基部に向かって斜め下方に伸びる第1の傾斜状部と、該第1の傾斜状部の端部から前記取付基部に向かって斜め上方に伸びて前記取付基部に連続する第2の傾斜状部と、で略V字状に形成し、ドアを閉じた際に、前記支柱部が前記取付基部に向けて撓むようにしたので、支柱部とドアインナー棚との干渉を防止することができる。また、第2の傾斜状部の取付基部との接続部は、第1の傾斜状部と第2の傾斜状部より上側に位置するため、接続部に折れ皺が出ても見えない。
(3)請求項3のドリップウエザーストリップは、ドア側シール部の第2の円弧状面と略V字状の支柱部の第1の傾斜状部との境界部に第1のノッチを設け、略V字状の支柱部の第1の傾斜状部と第2の傾斜状部との境界部に第2のノッチを設けたので、ドアを閉じた際にドアの周縁部で第2の円弧状面が押圧されると、支柱部は、略V字状の広がり角度を狭めながら第2の傾斜状部が取付基部に接近して行って支柱部がドアインナー棚に接触するのを確実に防止することができる。
(4)請求項4のドリップウエザーストリップは、ドアを閉じる際にドアフレームの先端部が第2の円弧状面に当接して該第2の円弧状面が押圧されると、前記第3のノッチによりドア側シール部が取付基部側に向けて撓むので、換言すればドア側シール部が逃げ方向に移動するのでドアフレームの先端部を円滑に第1の円弧状面側に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のドリップウエザーストリップの断面図。
【図2】ドアの周縁部が第2の円弧状面に当接した状態の断面図。
【図3】ドアが完全に閉められた状態の断面図。
【図4】ドアの周縁部が第2の円弧状面に当接した状態の断面図。(ドアの建てつけが下にばらついた場合)
【図5】ドアが完全に閉められた状態の断面図。(ドアの建てつけが下にばらついた場合)
【図6】従来例の断面図。
【図7】従来例の問題点を示す断面図。
【図8】他の従来例の断面図。
【図9】他の従来例の断面図。
【図10】他の従来例の問題点を示す断面図。
【符号の説明】
1…ドリップウエザーストリップ、2…取付基部、3…中空状のシールリップ部、4…ドア側シール部、5…第1の円弧状面、6…第2の円弧状面、7…支柱部、8…第1の傾斜状部、9…第2の傾斜状部、11…第1のノッチ、12…第2のノッチ、13…第3のノッチ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体とドアの間に配置されているドリップチャンネルに取付けられて、車体とドアの間から風雨等が車室内に侵入するのを防止するドリップウエザーストリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ドリップウエザーストリップとして、例えば図6に示すものが知られている。ドリップウエザーストリップ101は、自動車の車体201のドア開口部に沿って設けられたドリップチャンネル202に取付けられる取付基部102と、該取付基部102と一体に形成された中空状のシールリップ部103と、を備えている。
【0003】
前記中空状のシールリップ部103は、ドアとの間をシールするドア側シール部104を備えている。ドア側シール部104は、略均一の肉厚に形成されている。なお、105は中空状のシールリップ部103の下方に設けられた補助リップである。
【0004】
ところで、前記ドリップウエザーストリップ101は、ドア側シール部104が略均一の肉厚に形成されていたために、ドアの建て付けやドリップウエザーストリップ形状がばらついたりすると、ドアを閉じた場合に図7に示すように、前記ドア側シール部104のドアサッシュ203の縁部203aで押圧されていない部分に所謂はみ出し部104aが発生して見栄えが悪くなる等の問題点があった。
【0005】
そこで、上記従来の問題点を解決するべく、図8に示すように、ドア側シール部104に肉厚部106を設けると共に、前記ドア側シール部104の端部を取付基部102に連結する支柱部107に略V溝部108を設けることによってはみ出し部104aの発生を防止したドリップウエザーストリップ111が開発された。(例えば、特許文献1参照)
【0006】
【特許文献1】
特開平8−192632号公報(段落0005、段落0006、段落0007、段落0012、図1〜図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1のドリップウエザーストリップ111にも次に述べるような課題があった。
(1)ドア閉時にドアサッシュ203の縁部203aでドア側シール部104の肉厚部106を押圧することにより中空状のシールリップ部103、特に支柱部107に弛みが生じた場合に、図9に示すように、前記薄肉略V溝部108で弛みを吸収しているのであるが、その結果として図10に示すように、前記支柱部107がドアインナー棚204側にはみ出し易くなる。前記支柱部107がドアインナー棚204に干渉すると反力の増加等の不具合が生じる。前記干渉を避けようとすると設計上の制約を受けることになる。このため上記設計上の制約を受けることのないようにすることが課題とされていた。
(2)前記薄肉略V溝部106は外部から見えるために見栄えが悪くなる。従って、前記薄肉略V溝部106や該溝部106の近傍に発生する折れ皺等が外部から見えないようにすることが課題とされていた。
【0008】
本発明は、上記従来の課題し、特許文献1のような肉厚部を設けることなく、図7に示すようなはみ出し部の発生を阻止することのできるドリップウエザーストリップを提供することを目的に成されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車体のドア開口部に沿って設けられたドリップチャンネルに取付けられる取付基部と、該取付基部と一体に形成された中空状のシールリップ部と、を備え、前記中空状のシールリップ部は、ドアを閉じるとドアフレームに接触してドアとの間をシールするドア側シール部を備えている前記ドリップウエザーストリップにおいて、
前記ドア側シール部を、大小曲率の異なる円弧状面で構成し、曲率の大きな第1の円弧状面を前記車体側シール部を介して前記取付基部に連続させ、曲率の小さな第2の円弧状面を支柱部を介して前記取付基部に連続させる構成とすることにより、
ドアを閉じる際に、ドアの建て付けがばらついた場合でも、曲率の小さな第2の円弧状面をドアフレームの縁部のガイド面にしてドアフレームを曲率の大きな第1の円弧状面側にドア側シール部をはみ出させることなく円滑に導くことができるようにした。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載のドリップウエザーストリップにおいて、
前記支柱部を、前記第2の円弧状面の端部から前記取付基部に向かって斜め下方に伸びる第1の傾斜状部と、該第1の傾斜状部の端部から取付基部に向かって斜め上方に伸びて取付基部に連続する第2の傾斜状部と、で略V字状に形成することにより、
ドアを閉じた際に、支柱部が取付基部に向けて撓むようにした。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2のドリップウエザーストリップにおいて、
前記第2の円弧状面と第1の傾斜状部との境界部に第1のノッチを設け、前記第1の傾斜状部と第2の傾斜状部との境界部に第2のノッチを設けることにより、
前記第1、第2のノッチで前記支柱部が前記取付基部に向けて容易に撓むようにした。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1〜3に記載のドリップウエザーストリップにおいて、
前記ドア取付基部と前記第1の円弧状面との境界部の内側面に第3のノッチを設けることにより、
ドアを閉じる際に、ドアフレームの縁部が第2の円弧状面に当接して該第2の円弧状面が押圧されると、前記第3のノッチによりドア側シール部が取付基部側に向けて撓むようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のドリップウエザーストリップ1の断面図である。ドリップウエザーストリップ1は、車体201のドア開口部に沿って設けられたドリップチャンネル202に取付けられる取付基部2と、該取付基部2と一体に形成された中空状のシールリップ部3と、を備えている。また、取付基部2の上端部は、上記車体201側に接触して車体201との間をシールしている。取付基部2は、硬質ゴムで作られていると共に、中空状のシールリップ部3は、軟質ゴム(スポンジゴム)で作られている。取付基部2と中空状のシールリップ部3は、所謂2色成形により一体的に形成されている。
【0014】
中空状のシールリップ部3は、ドアを閉じるとドアフレーム203の縁部203aの内面に接触して該ドアフレーム203との間をシールするドア側シール部4と、を備えている。
【0015】
ドア側シール部4は、大小曲率の異なる第1の円弧状面5と第2の円弧状面6で構成されていて、曲率の大きな第1の円弧状面5が取付基部2に連続し、曲率の小さな第2の円弧状面6が支柱部7を介して取付基部2に連続している。
【0016】
支柱部7は、第2の円弧状面6の端部から取付基部2に向かって斜め下方に伸びる第1の傾斜状部8と、該第1の傾斜状部8の端部から取付基部2に向かって斜め上方に向かって伸びて取付基部2に連続する第2の傾斜状部9と、により略V字状に形成されている。
【0017】
第2の円弧状面6と第1の傾斜状部8との境界部には第1のノッチ11が設けられ、第1の傾斜状部8と第2の傾斜状部9との境界部には第2のノッチ12が設けられている。また、取付基部2と第1の円弧状面5との境界部には第3のノッチ13が設けられている。なお、14は中空状のシールリップ部3の下方に設けられた補助リップである。
【0018】
次に、前記ドリップウエザーストリップ1の作用について説明する。ドリップウエザーストリップ1は、取付基部2によりドリップチャンネル202に取付けられて前記中空状のシールリップ部3のドア側シール部4がドアフレーム203との間をシールする。さらに詳述すると、ドアを閉じる際、図2に矢印Aで示すドア進入方向から進入してきたドアサッシュ203の縁部203aが曲率の小さな第2の円弧状面6に当接して、該第2の円弧状面6でガイドされながら図3に示すように、曲率の大きな第1の円弧状面5側に移動する。このとき、第3のノッチ13によりドア側シール部4は、取付基部2に向かって倒れるように撓む。従って、ドアサッシュ203の縁部203aは、第2の円弧状面6側から第1の円弧状面5に円滑に移動すると共に、前記第1の円弧状面5と第2の円弧状面6は、ドアサッシュ203の縁部203aで押圧されて略一直線状に伸びた状態になる。
【0019】
また、図4は、ドアの建て付けが下にばらついた状態を示す。この場合も図2、図3に示す場合と同様に、ドアサッシュ203の縁部203aが前記第2の円弧状面6でガイドされながら図5に示すように、曲率の大きな第1の円弧状面5側に移動する。
【0020】
さらにまた、前述したように、支柱部7を、第2の円弧状面6の端部から取付基部2に向かって斜め下方に伸びる第1の傾斜状部8と、該第1の傾斜状部8の端部から取付基部2に向かって斜め上方に伸びて取付基部2に連続する第2の傾斜状部9と、で略V字状に形成したので、ドアサッシュ203の縁部203aで前記第1の円弧状面5と第2の円弧状面6が押圧されると、前記支柱部7は、ドアインナー棚204から離間するように取付基部2に向けて図2の矢印B方向に撓むので、支柱部7がドアインナー棚204に接触するのを防止する。特に、第2の円弧状面6と第1の傾斜状部8との境界部に第1のノッチ11を設け、第1の傾斜状部8と第2の傾斜状部9との境界部に第2のノッチ12を設けたので、ドアサッシュ203の縁部203aで前記第1の円弧状面5と第2の円弧状面6が押圧されると、支柱部7は、略V字状の広がり角度θを狭めながら第2の傾斜状部9が取付基部2に接近して行って支柱部7がドアインナー棚204に接触するのをより確実に防止する。
【0021】
【発明の効果】
本発明のドリップウエザーストリップには次に述べるような効果がある。
(1)請求項1のドリップウエザーストリップは、ドアを閉じる際に、曲率の小さな第2の円弧状面をガイド面にしてドアフレームを曲率の大きな第1の円弧状面側に円滑に導くことにより、図7に示すようにドア側シール部の一部がはみ出して見栄えが悪くなるのを防止することができる。
(2)請求項2のドリップウエザーストリップは、ドア側シール部の第2の円弧状面と取付基部とを連結する支柱部を、前記第2の円弧状面の端部から取付基部に向かって斜め下方に伸びる第1の傾斜状部と、該第1の傾斜状部の端部から前記取付基部に向かって斜め上方に伸びて前記取付基部に連続する第2の傾斜状部と、で略V字状に形成し、ドアを閉じた際に、前記支柱部が前記取付基部に向けて撓むようにしたので、支柱部とドアインナー棚との干渉を防止することができる。また、第2の傾斜状部の取付基部との接続部は、第1の傾斜状部と第2の傾斜状部より上側に位置するため、接続部に折れ皺が出ても見えない。
(3)請求項3のドリップウエザーストリップは、ドア側シール部の第2の円弧状面と略V字状の支柱部の第1の傾斜状部との境界部に第1のノッチを設け、略V字状の支柱部の第1の傾斜状部と第2の傾斜状部との境界部に第2のノッチを設けたので、ドアを閉じた際にドアの周縁部で第2の円弧状面が押圧されると、支柱部は、略V字状の広がり角度を狭めながら第2の傾斜状部が取付基部に接近して行って支柱部がドアインナー棚に接触するのを確実に防止することができる。
(4)請求項4のドリップウエザーストリップは、ドアを閉じる際にドアフレームの先端部が第2の円弧状面に当接して該第2の円弧状面が押圧されると、前記第3のノッチによりドア側シール部が取付基部側に向けて撓むので、換言すればドア側シール部が逃げ方向に移動するのでドアフレームの先端部を円滑に第1の円弧状面側に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のドリップウエザーストリップの断面図。
【図2】ドアの周縁部が第2の円弧状面に当接した状態の断面図。
【図3】ドアが完全に閉められた状態の断面図。
【図4】ドアの周縁部が第2の円弧状面に当接した状態の断面図。(ドアの建てつけが下にばらついた場合)
【図5】ドアが完全に閉められた状態の断面図。(ドアの建てつけが下にばらついた場合)
【図6】従来例の断面図。
【図7】従来例の問題点を示す断面図。
【図8】他の従来例の断面図。
【図9】他の従来例の断面図。
【図10】他の従来例の問題点を示す断面図。
【符号の説明】
1…ドリップウエザーストリップ、2…取付基部、3…中空状のシールリップ部、4…ドア側シール部、5…第1の円弧状面、6…第2の円弧状面、7…支柱部、8…第1の傾斜状部、9…第2の傾斜状部、11…第1のノッチ、12…第2のノッチ、13…第3のノッチ。
Claims (4)
- 車体のドア開口部に沿って設けられたドリップチャンネルに取付けられる取付基部と、該取付基部と一体に形成された中空状のシールリップ部と、を備え、
前記中空状のシールリップ部は、ドアを閉じるとドアフレームに接触してドアとの間をシールするドア側シール部を備え、
前記ドア側シール部は、大小曲率の異なる円弧状面で構成されていて、曲率の大きな第1の円弧状面が前記取付基部に連続し、曲率の小さな第2の円弧状面が支柱部を介して前記取付基部に連続していることを特徴とするドリップウエザーストリップ。 - 前記支柱部は、前記第2の円弧状面の端部から前記取付基部に向かって斜め下方に伸びる第1の傾斜状部と、該第1の傾斜状部の端部から前記取付基部に向かって斜め上方に伸びて前記取付基部に連続する第2の傾斜状部と、により略V字状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のドリップウエザーストリップ。
- 前記第2の円弧状面と第1の傾斜状部との境界部の内側面に第1のノッチを備え、前記第1の傾斜状部と第2の傾斜状部との境界部に第2のノッチを備えていることを特徴とする請求項2に記載のドリップウエザーストリップ。
- 前記取付基部と前記第1の円弧状面との境界部の内側面に第3のノッチを備えていることを特徴とする請求項1〜3に記載のドリップウエザーストリップ。
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