JP2004294164A - 漏液センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】低表面張力を有する液体の漏液を、小量でも高速に検知することの可能な漏液センサを提供する。
【解決手段】漏液と接触し得る漏液検知用反射境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された制御手段とから成る漏液センサにおいて、
表面張力が、20℃において、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液を、所定の隙間及び所定の断面形状の毛管現象を発現しうる空隙部を利用して、重力に抗して、前記漏液検知用反射境界面まで床面から、小量でも、直接速やかに引き上げ導くための高速漏液引込手段を、少なくとも1つ具え、前記光源手段の投射光を前記漏液検知用反射境界面に照射し、当該反射境界面からの反射光を前記受光手段で受光し、その出力を前記制御手段により演算処理して、前記低表面張力の漏液の有無を速やかに判定できるようにする。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面張力が、20℃において、60dynes/cm以下である低表面張力を有する液体の漏液を、小量でも高速に検知することの可能な漏液センサの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来工場等の設備では配管により液体を供給している。しかし、配管には多くの個所に接続用の継手が設けられているため継手から液体が漏液する場合が多い。そこで、液体の種類によっては漏液の監視を人間が常時行なわなければならなかった。かかる従来の漏液監視方法としては導電方式や液量方式が知られている。又、特公平4−70572号公報には漏液を吸収すると透明になるフイルタに光源より光を照射しておき、漏液があった時に上記フイルタからの透過光又は反射光の変化量を検知することにより漏液を確実に検知できるようにした漏液センサ技術が記載されている。
図1(A)は、かかる従来の反射光検知方式の漏液センサ20の原理を示す図であり、床面1に、薄紙8及びケース12のホルダ(通常、約0.9mm〜0.1mm前後の板厚の金属板)4が、その上底面4aを艶消し黒色で鍍金され反射光吸収板を兼ねてネジ等の止め具により固定され、その上に白色の薄紙(紙、布、ガラス、又は、合成樹脂部材等でも良く、漏液を吸引しない場合は白色で反射し、漏液を吸引すると透明/光透過材となるもの)8が載置されている。又、ホルダ4には、底部12dが透明又は半透明な合成樹脂材又はガラス等のセラミックス材で構成されたケース12が、挿入/装着され、ケース12の内部には光源手段(投光部)14、受光手段(光電変換部)16及びコンパレータ等を含む検知手段(制御部、演算手段)18が一体化して収容され、ケーブル26を介して外部と接続されるようになっている。
尚、ケース12は、外来ノイズ光を遮断すると共に、防塵、防水用のフタを兼ねているが、漏液2が薄紙8の中央の反射領域8bに浸透し易くし、かつ、漏液の検出時間を短縮するため、ケース底部12dの底面12aと薄紙8との間には微少な空隙部(薄紙を使用しないタイプのセンサでは気体層を形成する)10が設けられており、ホルダ底面4aとケース底面12aとの平行間隙dは、漏液を吸引する漏液浸透層を形成している。この空隙dは、ほこり、ちり等の汚れを避けると共に、外部のノイズ光を検知せず、安定的に薄紙8からの反射光を検出するため、数mm以内が望ましく、又、反射板4aとケース12とを着脱可能な構造のフイルタとした方が、薄紙8の交換や設置作業等が容易なことが分った。更に又、漏液の発生個所が一般的には特定できないことから、どの方向から浸透して来る漏液に対しても素早く応答するため、薄紙の形状は一般的には円形が好ましいことも分った。
このような構成において、通常、LEDや赤外線発光素子、半導体レーザ、投光用光ファイバ等の光源手段14から漏液検知光22が照射され、薄紙8からの白色の反射光24が、受光手段16により常時検出されている。しかして、床面1に漏液2が生じた場合、接触部9から漏液2が順次薄紙8の反射領域8bに浸透していき、薄紙8の接触部9は漏液の浸透により白色から透明色に変化する。しかるに、薄紙8の下側の反射板4aは黒色であるので、薄紙8の色は接触部9では白色から黒色に変化し、受光手段(受光用光ファイバを含む)16への反射光24は反射板4aに吸収されて大幅に減少し、検知手段(制御手段)18によりこの反射光量の変化を検出して漏液検知が行われる。
かかる薄紙を利用した漏液センサは、構造が簡単で、動作も確実であり、止め具等で床面に固定されているので、センサが転倒する事故もなく、粘度の高い液体でも比較的短時間で検知できる利点があるが、ホルダの床面設置作業や薄紙の交換作業をできるだけ省略したい利用者からは、薄紙を使用せず、床面設置作業の不要な漏液センサが要望されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる薄紙8の不用な漏液センサとしては、上述のケース底部12dの底面12aに全反射光を生ずるように、光源手段から投射光を所定の入射角度で照射し、その反射光量の大小により漏液の有無を判定するものが種々考案されているが、ケース底部と床面とを密着させると、粘度の高い液体はケース底部の中央部には非常に浸透しにくくなるので、
(A)一般に、薄紙8の不用な漏液センサであって、ケース底部12dの底面12aに漏液検知用全反射光を生ずるように構成した漏液センサでは、薄紙を使用する漏液センサよりも遥かに大きい、最小でもd=2〜4mmの空隙部を、床面とケース底面との間、又は、ホルダ上面4aとケース底部との間に設けた構造が採用されており、大量に漏液が流出して、漏液の液位(液面)が漸次上昇し、漏液発生時から非常に長時間経過した後に、ケース底部が漏液と接触した後でないと、漏液が全く検知できないという問題点があった。従って、小量(例えば、5cc、好ましくは、2cc)の漏液では、漏液が、何時間経っても全く検知できないという問題点があった。
(B)又、ケース底部が、ホルダ/キャップなしで直接床面に対向して露出している構造のセンサで、かつ、ケース本体の外部に漏液検知用反射境界面を設けた構造のセンサでは、床面の塗装色の影響を受けやすく、漏液が浸透して来た段階で不必要な床面からの反射光を大量に受光してしまい、誤作動する等、反射光量の大小だけでは漏液の有無判定が安定しないという問題点もあった。
(C)更に、洗浄剤/溶剤として、例えば、20℃において、60dynes/cm以下である低表面張力を有する液体の漏液を検知する場合であって、特に、塩素や臭素を含まない低分子のクロロフロロカーボン(CFCs)やハロン等の、表面張力が、20℃において、30dynes/cm以下である低表面張力を有する液体の漏液2aを検知する場合には、漏液2aが、非常に薄く、その厚さd1が、図1(C)に示すように、0.5mm以下の薄膜状に均一に素早く拡散すると共に、0.1mm以下の非常に間隔の狭い空隙部にも、容易に浸透してしまうので、図1(D)に示すように、ケースホルダ4と床面1との隙間d2(<d1)に、先ず浸透し、ホルダ上面まで漏液2aが拡散するのに長時間を要し、結果として、小量の漏液検知が全くできなかったり、漏液の検知が遅れるといった問題点が発生した。
(D)一方、薄紙8を使用する漏液センサの場合には、ケース底部12dの底面12aとホルダ4の上面4aとの間隙dを1mm以内とした空隙部/漏液浸透層形成しているが、床面1からの反射光の影響を低減/無くすため、漏液検知領域に対応した床面1の上面には、必ず、ホルダ底面4aが床面1を覆うように底面4aが加工/形成され、その上に薄紙8が載置され、漏液検知領域に対応した床面1に薄紙8が、直接、接触した状態で漏液センサが構成されることは、無かった(図7(C))。
従って、上記CFCsやハロン等の、20℃において、30dynes/cm以下である低表面張力を有する揮発性の高い液体の漏液2aを従来の薄紙8で検知せしめる場合には、先ず、漏液2aがホルダ上面4aの水位まで上昇するのに必要な時間が必要であり、更に、漏液2aがホルダ上面4aを乗り越えるのに十分な水位まで上昇するのに必要な時間経過した後、ホルダ上面4a上で、上記漏液2aが、従来の薄紙8を簡単に鉛直方向に透過して急速に蒸発してしまうため、水平方向に対しては、非常に緩やかに浸透し拡散するプロセスが進行し、薄紙8が漏液浸透層として透明に変化し伝搬していく速度は極めて遅く、長時間が必要となり、本発明者の実験によれば、水等の表面張力の大きい液体の薄紙浸透速度と比較すると、約10〜100倍以上の長時間を要し、結果として、低表面張力を有する漏液2aの検知時間が漏液発生時点から非常に遅れてしまうといった問題点や、小量の漏液では、漏液2aがホルダ上面4aを乗り越えるのに十分な水位まで漏液量が確保できず、漏液2aが全くが検知できないといった問題点が発生した。尚、漏液2が水の場合、床面の性状、材質や流出した漏液の量に応じて変化するが、本発明者の実験によると、通常、図1(E)に示すように、漏液面の高さd3は、約2mm〜7mmの範囲で変化することが分かった。
又、従来の光学式漏液センサには、当初予期できなかった次のような問題点も発生した。
(E)床面1にホルダ底面4aが水平であり、ケース底面12aもほぼ水平な状態で設置した状態で、高圧配管や大口径配管等が破損し、一度に大量の漏液が発生/流出した場合、ケース12の下部は全周がほぼ同時に漏液中に水没してしまう。かかる状態で漏液2が順次薄紙8の外縁部からその内側に向って浸透し始めると、ホルダ底面4aとケース底面12aとの空隙部10にあった気体は、一部が泡となってケース12の外側に排出されるが、空隙部10の中央近傍にあった気体は、その周囲を漏液で塞がれた状態となり、図1(B)に示すように、気泡が中央部であり、かつ、漏液検知光の反射領域でもある8bに停留し、何時間たっても反射領域8bに漏液が浸透せず、従って、薄紙8が透明にならず、大量の漏液を検出できない現象が発生した。
よって本発明は上述のような事情に鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、20℃において、60dynes/cm以下である低表面張力を有する液体の小量の漏液でも、高速に検知することの可能な漏液センサを提供することにある。又、漏液センサのケース設置作業中、ケースが単独で浮き上がったり、傾斜したり、転倒している事故を速やかに検知したり、ケース設置作業後、ケースがホルダから浮き上がったり、転倒した事故を、速やかに検知して外部に警告することの可能な、設置異常検知手段付きの簡単/確実な構造の漏液センサを提供することにある。
更に、本発明の目的は、20℃において、60dynes/cm以下である低表面張力を有する液体の漏液と、20℃において、60dynes/cm以上である表面張力を有する液体の漏液とを、どちらも、小量の漏液であっても高速に検知することの可能な漏液センサを提供することにもある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、漏液と接触し得る漏液検知用反射境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された制御手段とから成る漏液センサに関し、本発明の上記目的は、
表面張力が、20℃において、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液を、所定の隙間及び所定の断面形状の毛管現象を発現しうる空隙部を利用して、重力に抗して、前記漏液検知用反射境界面まで床面から、小量でも、直接速やかに引き上げ導くための高速漏液引込手段を、少なくとも1つ具え、
前記光源手段の投射光を前記漏液検知用反射境界面に照射し、当該反射境界面からの反射光を前記受光手段で受光し、その出力を前記制御手段により演算処理して、前記低表面張力の漏液の有無を速やかに判定できるようにすることにより達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。図1(A)に対応させて示す図2乃至図5は、本発明の漏液センサ20aの一実施例を示すものであり、それぞれ同一の番号を付した装置は同一の機能を果たすと共に、表面張力が、20℃において、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液を、所定の隙間及び所定の断面形状の毛管現象を発現しうる空隙部を利用して(例えば、隙間1mm以下の平行空隙部、及び/又は、最大隙間1mm以下で上方に向けて漸次狭くなる楔状空隙部)、重力に抗して、漏液検知用反射境界面の漏液検知位置まで床面から、小量の漏液でも、直接速やかに引き上げ導くための後述する高速漏液引込手段6を、少なくとも1つ、光源手段及び受光手段を底部が透明材又は半透明材で構成されたケースに収納し一体化したケース12と、当該ケースを装着するケースホルダ5とで構成することにより設けたもので、
ABS樹脂、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、メタクリル樹脂、石油樹脂、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリアセタール、弗素樹脂、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリベンズイミダゾール、ポリシクロオレフィン等の熱可塑性樹脂、又は、フェノール樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、アルキド樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、則ち、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂等の合成樹脂部材/プラスチック部材、又は、ポリアミノ酸、脂肪族ポリエステル、ポリーεーカプロラクトン、ポリビニルアルコール、キトサン、澱粉、セルロース等と汎用性ポリマーとの混合物等の生分解樹脂部材、又は、これらの組合せから成るグループから選択されたもの、
更に、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリケトンスルフィド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリ四弗化エチレン、芳香族ポリエステル、ポリアミノビスマレイミド、トリアジン樹脂等のエンジニアリングプラスチック部材、又は、ガラス、又は、セラミックスを少なくとも1つを含む透明材又は半透明材で構成されたケース12の底部12dに、図5に示すような凸形状で、その底面12pが床面1に直接密着接触可能な漏液検知部を突設して設け、
この検知部には、床面1に対して約35度〜50度の所定の傾斜角度で平面状の漏液検知用全反射面12m及び12nを設け、これらの平面状全反射面12m及び12nは、コーナーキューブと同等の機能を果たすように、全反射面の延長が相互に所定の角度で交差するように形成し、少なくとも1つの光源手段、受光手段及びこれらに結合された制御手段を、上記各反射境界面のそれぞれに対し、同一の側に配設し、上記第1の全反射境界面に対しては光源手段から光を投射し、第1の全反射境界面からの反射光を第2の全反射境界面に投射し、第2の全反射境界面からの反射光を受光手段で受光し、その出力を前記制御手段により演算処理して漏液を検知するため、
先ず、漏液検知用の第1の光学系を形成する光源手段14aからの投射光22uが、全反射面12mに上方から下方に全反射面12mで所定の臨界角以上で全反射するように、透明材又は半透明材12dの屈折率に応じた所定の入射角で照射され、その反射光22vが全反射面12nに投射され、全反射面12nからの全反射光24uが、透明材又は半透明材12dの屈折率に応じた所定の受光角度でCCDやMOS型ホトダイオード等から成る光電変換素子の受光手段16で受光され、かかる光学経路を伝搬した漏液検知光が電気信号に変換され、その出力が、例えば、図6に示すようなマルチプレクサ31を介して、所定のサンプリング周期毎にA/D変換手段32によりデジタル信号に変換され、マイクロプロセッサ(MPU)36を含み検知手段18を兼ねた制御手段30内の、バッファメモリ34に順次書込まれ、デジタル処理されたり、受光手段16のアナログ出力が、直接、図示しないアナログ比較器等から成るアナログ演算手段に入力され、アナログ回路から構成された検知手段18を兼ねた制御手段30内で、アナログ処理することも可能である。尚、上記光源手段14a、受光手段16、検知手段18、及び、制御手段30等は、遮光材を兼ねた回路基板7に、一体に形成し、固定するのが好ましい。
次に、ケース12の床面1に対する平行度をチェックする設置異常検知手段70として第2の光学系が、上記第1の光学系とは、独立して設けられ、この第2の光学系では、光源手段14cからの投射光が薄紙8に向かって投射され、ホルダ5の中空部を有するリング状枠体5aの内周部に、内側リング中心方向に向かって、突起部5hが枠体5aと一体に形成され、この突起部5hの上面に、光の吸収材/透光材で形成された載置平面5jが形成され、かかる平面5jの上に薄紙8の一部分が載置され、第3の光学的(反射)反射面である薄紙8に対し、ケース底部12dの臨界角未満の入射角で光22zが照射され、その反射光24zが受光手段16cにより受光され、上述と同様にして電気信号に変換されて制御手段30に入力されるようになっている。尚、光源手段14cと受光手段16cとの間に、光源手段14cから受光手段16cへ直接入射する投射光の遮光材12qを充填/形成するのが好ましく、上記第1の光学系と第2の光学系とを光学的に分離するためにも、これらの間に、遮光材12qを充填/形成するのが好ましい。
又、制御手段30は、漏液の有無判定手段と、ケースの設置異常判定手段とを兼ねて動作せしめることが可能であり、又、ケース12の床面1に対する平行度をチェックする設置異常検知手段70は、上記例では、光学式設置異常検知手段であるが、この他に、磁石や静電容量の変化を利用した設置異常検知手段も利用可能である。
又、ケース底部12dの内側には、金属箔等の遮光材を貼着することも可能であり、かかる遮光材は、ケース底部の光の照射面及び受光手段近傍の反射光受光面を除いた範囲に配設すると、漏液浸入時に床面が白色又は鏡面であっても不要な反射光を床面から遮断し、受光しない光学的効果がある。更に、制御手段30で処理した漏液の検知出力は外部にケーブル26を介して電気信号として出力され、更にケース12の上面に設けられた表示手段29にも、緑色/赤色切換点灯可能なLED等により警告表示されるようになっている。尚、ホルダ5の外径がケース12の外径の1.3倍以上の大きさのものを使用した方が、センサ20aの転倒防止の面から好ましく、ケーブル26の腰が強い場合、ケース12を単独で設置すると、ケース12が容易に転倒しやすいので、通常は、ケース12を挿入したホルダ5を床面1にネジ等の固定材によりしっかりと固定し、更に/又は、建物や机等の側壁や側面61からケース12を固定するためのアーム状の圧接手段60をケース上蓋に延設し(図2(C))、その一端62をネジ、釘等の固定材64により建物61側に固定すると共に、他端66をケース上部に圧接し、ケース12の転倒防止を図ってもよい。
又、ケース底部12dと床面1との間隔d4は、検知する液体の粘度/表面張力に対応して種々のものに変更できることが好ましいが、地震や重量物の移動等により、反射境界面12m,12nと床面1との角度や間隔が変化すると、誤動作の原因となりやすいので、ホルダ5とケース12とは、後述するようなワンタッチ着脱可能で、かつ、間隔d4が外部の振動に対しても変化しない構造のものが好ましい。又、ホルダ5は遮光材で構成すると、ケース12の周囲からノイズ光が侵入したり、床面からの不要な反射光の受光を防止する効果がある。又、ホルダ5を使用せず、ケース12を単体で漏液センサ20aとして使用する場合は、上述の間隔d4が外部の振動に対しても変化しないように、別途設置した圧接手段60等により床面1に固定するのが好ましい。尚、上記光源手段14c、受光手段16c、及び、表示手段29等も、遮光材を兼ねた回路基板7に、一体に形成し、固定するのが好ましい。
【0006】
次に、漏液検知用投射光22uの全反射面12mへの照射位置は、床面1に近い下方の位置が好ましく、ケース12の底部に設けられた凸形状の漏液検知部底面12p等は、図4(C)に示すような切断線条8dを所定箇所に形成した薄紙8の密着シート押さえとして利用可能である。又、光源手段14aと受光手段16との間に、光源手段14aから受光手段16へ直接入射する投射光の遮光材12qを充填/形成するのが好ましい。
しかして、ケース12全体は、本発明の主として中央中空部を有するリング状枠体5aから成るホルダ5(図4(A),(B))に挿入/装着により嵌合されて固定されるようになっており(図2)、枠体5aの床面1に対向する底面5b(図4(B))は、床面1から所定の間隔d5(通常2mm〜5mmの範囲の空隙部が形成できる間隔が好ましい)を保って略平行に形成され、ケース12の底部12dに、凸形状で底面12pが薄紙8を挟持して床面1に直接密着接触する漏液検知部が突設して設けられているので((図2(B),図5)、床面1に薄膜状に拡散する低表面張力の漏液2aを、中央中空部に拡散した床面1から直接検出することが可能であり、一方、ホルダ5は、リング中心から外側方向の外周部に設けられた単一又は複数箇所の突起子5cに形成された貫通穴5dを利用して、床面1にクギ/ネジ等の固定材により固定してもよいし、突起子5cの扇状底面に接着剤を貼着し床面1に密着して接着固定してもよい(図4)。又、固定せず、単に床面1に移動自在に載置しておくだけでもよい。更に、建物や机等の側壁や側面61からケース12を固定するためのアーム状の圧接手段60をケース上蓋に延設し、その一端64を固定部材62により建物61側に固定すると共に、他端66をケース上部に圧接し、ケース12の転倒防止を図ってもよい(図2(C))。
更に、図2の例では、光源手段14a,14c及び受光手段16、16cを、底部12dが透明材又は半透明材で構成されたケース内部に収納し一体化したケース12の底部と、ケース12を装着するケースホルダ5とで高速漏液引込手段6を構成するようになっており、その構成(図5)は、例えば、枠体5aの内周部に、内側リング中心方向に向かって、先端部5fが楔状の矩体突起部5eを、枠体5aと一体に形成し、この突起部5eは、漏液検知用投射光の吸収材/透光材で形成するのが好ましく、突起部5eの底面5gは、床面1と密着せず、床面1との間に、所定の隙間d6=1mm以下(好ましくは、0.9mm以下、より好ましくは、0.5mm以下)の平行空隙部d6を形成し、20℃で、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液2aを、平行空隙部d6の毛管現象を利用して、床面1に対向する底面5gに、高速に拡散せしめるようになっており、又、底面5gの一端で突起部5eの先端部5fは、ケース12の全反射面12mとの間に、所定の隙間d7=1mm以下(好ましくは、0.9mm以下、より好ましくは、0.5mm以下)の平行空隙部d7を形成し、及び/又は、下端部の最大隙間d7=1mm以下(好ましくは、0.9mm以下、より好ましくは、0.5mm以下)で上方に向けて漸次狭くなる楔状空隙部d7を形成し、かかる空隙部d7の毛管現象を利用して、20℃で、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液2aを、重力に抗して、漏液検知用反射境界面12mの所定の漏液検知位置の上方まで床面1から、小量でも、直接速やかに引き上げ導くようになっている。
尚、空隙部d7には、切断片8dを有する漏液検知用薄紙8の一部分を介挿させることも可能であり、低表面張力の漏液2aを検知する速度は、実験によると、薄紙8が空隙部d7に介在させてあっても、無くても、ほぼ同程度の検知速度であった。又、ケース12全体は、リング状枠体5aの上面内周部に複数箇所立設して設けられた嵌合係止部5nに挿入/装着により嵌合されて、回転自在に固定されるようになっており(図2(A),(B))、係止部5nの先端部5pには、斜め上方にテーパ面を形成し、ケース12の着脱操作が、ワンタッチで可能な構造が好ましい(図4(B))。
【0007】
かかる構成において漏液センサ20aの動作を図3(C)及び図5を参照して説明すると、先ず、ケース12がホルダ5や圧接手段60により、しっかりと床面1に固定されていない場合には、ケース12とホルダ5とが、浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常状態となり、このため光学式設置異常検知手段70の投射光/反射光の光学経路22z/24zが正常な位置に形成できず、光源手段14cの投射光22zは、本体部12dの光学的境界面12aから空気等の気体層に透過/拡散して、反射部材(薄紙8)に到達しないか、又は、所定の角度以上に曲げられて投射され、その反射光24zは、ほとんど受光手段16cに到達しなくなるので、大幅に減少した受光手段16cの出力を検知手段18により正常な反射光レベルと比較することにより、容易に漏液センサ20aの設置異常が検知され、MPU等からなる制御手段30を介して設置異常アラーム信号(又はエラーコードER−A)がケーブル26により外部に出力され、図示しない電源制御部により、光源手段14a,14c及び受光手段16、16cへの電源供給が停止され、漏液センサ20aはエラー待機状態となる。
かかるアラーム信号の出力されない通常の状態では、電源制御部から、光源手段14a,14c及び受光手段16、16cへ電源が供給され、漏液センサ20aは作動状態となり、いかなる漏液も存在しない場合には、図3(C)に示すように光学式設置異常検知手段70の投射光/反射光の光学経路22z/24zが正常な位置に形成され、光源手段14cからの投射光22zが、ホルダ底面5jに載置された反射材(薄紙8)の反射面で反射され、その反射光24zが受光素子16cに入力され、その出力を検知手段18により正常な反射光レベルと比較することにより、容易に漏液センサ20aの正常設置状態が検知される。又、漏液検知用光学系を形成する光源手段14aからの投射光22uが、第1の全反射面12mに上方から下方に全反射面12mで所定の臨界角以上で全反射するように、透明材又は半透明材12dの屈折率に応じた所定の入射角で照射され、その全反射光22vが第2の全反射面12nに投射され、全反射面12nからの全反射光24uが、透明材又は半透明材12dの屈折率に応じた所定の受光角度で受光手段16で受光され、かかる光学経路を伝搬した漏液検知光が光電変換素子により電気信号に変換され、その出力が、検知手段18を兼ねた制御手段30内で、デジタル処理されたり、受光手段16のアナログ出力が、直接、アナログ比較器等から成るアナログ演算手段に入力され、アナログ回路から構成された検知手段18を兼ねた制御手段30内で、アナログ処理される。尚、漏液が存在しない場合には、上記例では、何れの受光手段でも正常な受光量が検知され、受光量の低下現象は発生しない。
【0008】
次に、20℃で、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液2aが、床面1に薄膜状に拡散してきた場合には、高速漏液引込手段6の一部を形成する矩体突起部5eの底面5gに対向する床面1の領域まで、液位d1の漏液2aが拡散してきた時点で、床面1と底面5gとの間に形成された平行空隙部d6により、空隙部d6の間隔と漏液2aの液位d1との長さを、略同程度の長さ、又は、液位d1>間隔d6の長さに設定しておくと、空隙部d6の毛管現象を利用して、漏液2aが平行空隙部d6に急速に引き込まれ(図5の2a1)、漏液2aが底面5gに接触すると共に、床面1に対向する底面5g全体に、高速に拡散される。
その後、底面5gの一端で、突起部5eの先端部5fの一端を形成する最下端部まで漏液2aが拡散すると(図5の2a2)、漏液2aは、更に、ケース12の全反射面12mと先端部5fとで形成された平行空隙部d7の一端に到達し、空隙部d7は、所定の隙間d7で漏液2aの毛管現象が発現するように設定されているので、漏液2aの漏れ量が小量であっても、重力に抗して、漏液検知用反射境界面12mの所定の漏液検知位置より上方まで、床面1から直接速やかに引き上げ導かれる(図5の2a3)。かくして、漏液2aが、漏液検知用反射境界面12mの所定の漏液検知位置を上方に通過すると、光源手段14aからの投射光22uの大半の光は、全反射面12mで全反射せず、底部12d及び全反射面12mを、大略直進し、更に、空隙部d7に充満した漏液2aを屈折直進した後、投射光の吸収材/透光材で形成された矩体突起部5e及び空隙部d6に充満した漏液2a中を大略直進して、床面1で反射され、全反射面12nと反対方向に伝搬・進行する。
従って、漏液検知用光学経路の一部を形成する全反射面12mで全反射し、その後全反射面12nでも全反射された光24uが、受光手段16で受光される光量は、大幅に低下し、その出力を制御手段30により演算処理して、小量の漏液2aが、床面1に薄く拡散し始めた非常に初期の段階で、非常に高速に検知することができる。又、低表面張力の漏液2aが、床面1に一度に大量に漏れだした場合には、ケース12の外周は全て漏液2aで水浸しになり、かつ、漏液検知用反射境界面12nの所定の漏液検知位置も漏液2a中に水没するので、光源手段14aからの投射光22uが、全反射面12mで全反射され、その全反射光22vが全反射面12nに投射されても、漏液2aのために全反射面12nで全反射せず、直ちに、全反射面12nを大略直進し、更に、空隙部d4に充満した漏液2aの中を屈折直進した後、床面1で反射され、受光手段16の設置位置と全く関係ない方向に伝搬・進行する。従って、漏液検知用光学経路の一部を形成する全反射面12nで全反射された光24uが、受光手段16で受光される光量は、大幅に低下し、その出力を制御手段30により演算処理して漏液2aの大量発生を、非常に初期の段階で、非常に高速に検知することができる。
かくして、漏液検知手段18を兼ねた制御手段30により、漏液2a及び/又は2が検出されると、表示手段29を赤色点灯させると共に、ケーブル26を介して外部に漏液の有無を出力する(漏液検知エラーコードER−B)。
【0009】
次に、20℃で、60dynes/cm以上の表面張力の漏液2(図1(E)に示すような)が、床面1に拡散してきた場合には、液位d3の漏液2が、床面1とケース底部12dとの間に形成された平行空隙部d4には、薄紙8が介挿されているので、薄紙8の外周部又は一部に、漏液2が接触した(図5)直後に、漏液2が薄紙8の全面に浸透/拡散し、漏液2が薄紙8を介して全反射面12n近傍まで急速に引き込まれる。かくして、漏液2が、漏液検知用反射境界面12nの所定の漏液検知位置に到達すると、光源手段14aからの投射光22uは、全反射面12mで全反射され、その全反射光22vが全反射面12nでは、漏液2のために全反射せず、全反射面12nを、大略直進し、更に、漏液2の浸透した薄紙8の中を屈折直進した後、床面1で反射され、受光手段16の設置位置と全く関係ない方向に伝搬・進行する。従って、漏液検知用光学経路の一部を形成する全反射面12nで全反射された光24uが、受光手段16で受光される光量は、大幅に低下し、その出力を制御手段30により演算処理して漏液2を、床面1に薄く拡散し始めた非常に初期の段階で、非常に高速に検知することができる。
又、一度に大量の漏液2が発生した場合には、ケース12の外周は全て漏液2で水浸し、かつ、漏液検知用反射境界面12nの所定の漏液検知位置も漏液2中に水没するので、光源手段14aからの投射光22uが、全反射面12mで全反射され、その全反射光22vが全反射面12nに投射されても、漏液2のために全反射面12nでは全反射せず、直ちに、全反射面12nを大略直進し、更に、空隙部d4に充満した漏液2の中を屈折直進した後、床面1で反射され、受光手段16の設置位置と全く関係ない方向に伝搬・進行する。従って、漏液検知用光学経路の一部を形成する全反射面12nで全反射された光24uが、受光手段16で受光される光量は、大幅に低下し、その出力を制御手段30により演算処理して、漏液2の大量発生を、非常に初期の段階で、非常に高速に検知することができる。
かくして、漏液検知手段18を兼ねた制御手段30により、漏液2a又は2が検出されると、表示手段29を赤色点灯させると共に、ケーブル26を介して外部に漏液の有無を出力する(漏液検知エラーコードER−B)。尚、上述の受光処理では、レンズ、凹面鏡等の集光手段により広く反射光を集めることにより、受光手段(素子)16、16cの感度を向上させることも可能である。
更に又、漏液センサ20aでは、ケース12とホルダ5との間に、薄紙8を介挿しているので、床面1に拡散してきた漏液2が、薄紙8を順次浸透して、薄紙8を透明層に変換しながら拡散し、リング状枠体5aの内周側に設けられた突起部5hの上面に形成された載置平面5jまで漏液2が浸透し拡散すると、第3の光学的(反射)境界面である薄紙8に対し、ケース底部12dから照射された光22zが、薄紙8の表面では反射せず、そのまま漏液の浸透した薄紙8の中を直進し、更に、光の吸収材/透光材で形成された載置平面5jの内部に、所定の屈折角で直進するので、受光手段16cにより受光される反射光24zの光量が大幅に減少し、ケースの設置異常検知手段70としての制御手段30が作動し、ケースの設置異常エラーとして、漏液2が検知可能である。従って、漏液検知用の第1の光学系が故障して正常に動作しない場合でも、ケースの設置異常エラーとして、漏液2が検知可能となり、センサのエラー検知機能を、一段と向上させることができる。
【0010】
かくして、図2(B)及び図5の漏液センサ20aは、漏液が浸透し得る気体層d6、d7又は漏液浸透層(例えば、図5では、床面1と底面12pとに挟持された薄紙8の一部)を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの漏液検知用反射境界面12m,12nと、光源手段14a、受光手段16及びこれらに結合された制御手段30とから成る漏液センサの一種であり、気体層d6又は漏液浸透層(d4又は床面1と底面12pとに挟持された薄紙8)の床面1に対向する面の一部又は全体を、直接、床面1に開放し(図5の例では、気体層d6は、床面側全体)、又は、気体層又は漏液浸透層の一部として床面を構成せしめ(例えば、図5では、床面1と底面12pとに挟持された薄紙8の一部)、更に、表面張力が、20℃において、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液2aを、所定の隙間d0及び所定の断面形状の毛管現象を発現しうる空隙部を利用して、重力に抗して、漏液検知用反射境界面12mまで床面1から、小量でも、直接速やかに引き上げ導くための高速漏液引込手段6を、少なくとも1つ具え、光源手段14aの投射光22uを漏液検知用反射境界面12mに照射し、反射境界面12mからの反射光を受光手段16で受光し、その出力を制御手段30により演算処理して、低表面張力の漏液2aの有無を速やかに判定できるようにした漏液センサということができる。
又、図2(B)及び図5の漏液センサ20aは、漏液に接触し得る少なくとも2つの漏液検知用全反射境界面12m,12nを、気体層d6、d7又は漏液浸透層(例えば、図5では、床面1と底面12pとに挟持された薄紙8の一部)を介在させて形成し、少なくとも1つの光源手段14a、受光手段16及びこれらに結合された制御手段30を、各反射境界面のそれぞれに対し、同一の側に配設し、第1の全反射境界面12mに対しては光源手段14aから光22uを投射し、第1の全反射境界面12mからの反射光22vを第2の全反射境界面12nに投射し、第2の全反射境界面12nからの反射光24uを受光手段16で受光し、その出力を制御手段30により演算処理して漏液を検知するようにした漏液センサの一種であり、気体層d6,d7又は漏液浸透層の床面1に対向する面の一部又は全体を、直接、床面1に開放し、又は、気体層又は漏液浸透層の一部として床面1を構成せしめ、更に、表面張力が、20℃において、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液2aを、所定の隙間d0及び所定の断面形状の毛管現象を発現しうる空隙部を利用して、重力に抗して、漏液検知用反射境界面12mまで床面1から、小量でも、直接速やかに引き上げ導くための高速漏液引込手段6を、少なくとも1つ具え、低表面張力の漏液2aの有無を、小量の漏れ量でも、速やかに判定できるようにした漏液センサということもできる。
尚、上記毛管現象を発現しうる空隙部の所定の隙間d0としては、低表面張力の漏液2aを、小量、床面1に垂らした場合の、図1(C)に示す漏液2aの厚さd1と同等の長さ、又は、これより小さい(d0<d1)長さであって、漏液2aの毛管現象を安定的に発現可能な長さが好ましく、又、上記毛管現象を安定的に発現しうる空隙部の所定の断面形状としては、例えば、隙間d0以下の平行空隙部断面、及び/又は、最大隙間d0以下で上方に向けて漸次狭くなる楔状空隙部断面等が利用可能であり、毛管現象を安定的に発現しうる断面形状であれば、いかなる形状のものでも利用可能である。
【0011】
次に、図2及び図5に対応させて示す図6は、この発明の漏液センサ20bの別の一実施例を示すものであり、それぞれ同一の番号を付した装置は同一の機能を果たすと共に、ケース12側のみで高速漏液引込手段6bを構成し、かつ、漏液検知部に電気配線を無くし、電気的発火/引火の事故が絶対発生しない防爆構造を実現すると共に、ホルダ5を不要とし、センサケース単体で作動可能なように構成したもので、光ファイバ等の第1の光伝送手段40a、40cにより、遠隔地の制御部39に別途隔離して設けられた光源手段14から、投射光22x,22zをそれぞれ伝送し、光伝送手段40a、42aにより反射境界面12m,12nへの光の投受光を行なう第1の光学系を形成し、光伝送手段40c、42cにより、後述する高速漏液引込手段6bの上面に形成された反射載置面5j(この例では、面5jは、薄紙8を利用しないので光反射材(白色又は鏡面)を使用するのが好ましい)への光の投受光を行なう第2の光学系(光学式設置異常検知手段70bの光学経路)を形成するようにしたため、漏液検知用液体2/2aが揮発性で引火、爆発の危険がある場合でも、極めて安全に漏液検知ができるようにしたものである。
則ち、上述の第1の光学系では、遠隔地に設けられた光源手段14からの照射光の一部が、光伝送手段40aによりケース12内に導かれ、全反射を生ずるような臨界角以上の所定の角度で、ケース底部の反射境界面12mへ投射光22uとして照射され、反射境界面12nで更に全反射され、その反射光24uは、光伝送手段42aにより受光され、遠隔地に設けられた受光素子16に伝送され、マルチプレクサ31、AD変換手段32、ダブルバッファ34を介して検知手段を兼ねた制御手段30に入力されるようになっている。又、上述の第2の光学系では、遠隔地に設けられた光源手段14からの照射光の他の一部が、光伝送手段40cによりケース12内に導かれ、臨界角以内又は臨界角以上の所定の角度で、反射部材5jへ投射光22zとして照射され、その反射光24zは光伝送手段42cにより受光され、遠隔地に設けられた受光素子16cに伝送され、マルチプレクサ31、AD変換手段32、ダブルバッファ34を介して検知手段を兼ねた制御手段30に入力されるようになっている。更に、ケース12の底部は、透明材又は半透明材からなる透過光部材12dを基材として構成し、その外側を光の照射面及び反射面/受光面を除いて遮光性の合成樹脂等の遮光材で被覆又は構成し、透過光部材12dと一体成形するのが好ましく、かかる遮光部材を使用すると、ホルダ5がなくても周囲ノイズ光の影響を受けにくく、又漏液浸入時に床面が白色又は鏡面であっても不要な反射光を床面から受光しないような光学的構造が実現できる。
更に図6の例では、ケース12側のみで高速漏液引込手段6bを構成するようになっており、その構成は、例えば、ケース底部12dと床面1との間に、ケース12の中心方向に向かって、先端部12vが楔状の矩体突起部12uを、ケース底部12dに対して、透明材又は半透明材で構成し、かつ、本体部12dと高速漏液引込手段6bとに折曲/分割可能な一体成形された合成樹脂材で構成するようになっている。この突起部12uは、漏液検知用投射光の吸収材/透光材で形成するのが好ましく、突起部12uの底面12wは、床面1と密着せず、床面1との間に、所定の隙間d6=1mm以下(好ましくは、0.9mm以下、より好ましくは、0.5mm以下)の平行空隙部d6を形成し、20℃で、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液2aを、平行空隙部d6の毛管現象を利用して、床面1に対向する底面12wに、高速に拡散せしめるようになっており、又、底面12wの一端で突起部12uの先端部12vは、ケース12の全反射面12mとの間に、所定の隙間d7=1mm以下(好ましくは、0.9mm以下、より好ましくは、0.5mm以下)の平行空隙部d7を形成し、及び/又は、下端部の最大隙間d7=1mm以下(好ましくは、0.9mm以下、より好ましくは、0.5mm以下)で上方に向けて漸次狭くなる楔状空隙部d7を形成し、かかる空隙部d7の毛管現象を利用して、20℃で、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液2aを、重力に抗して、漏液検知用反射境界面12mの所定の漏液検知位置の上方まで床面1から、小量でも、直接速やかに引き上げ導くようになっている。
かかる一体成形用の合成樹脂部材としては、一般の熱可塑性プラスチック樹脂や熱可塑性エラストマーが利用でき、熱可塑性プラスチック樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト、非晶性ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン等が使用でき、また、一体成形用の熱可塑性エラストマーとしては、ポリブタジエン樹脂が使用可能である。
具体的には、ケース底部は、本体部12dと高速漏液引込手段6bとがヒンジで連結されて一体に形成され、本体部12dと高速漏液引込手段6bとが外周縁でV字状の溝部により連結され、合成樹脂材、すなわち、熱可塑性プラスチック樹脂または熱可塑性エラストマーにより一体成形されるようになっており、V字状の溝部を介して、全反射面12m側に折曲すると、面12vの先端部側に形成した所定の高さd7の複数の小突起を介して空隙部d7を形成し、又、高速漏液引込手段6bの面12w側に形成された所定の高さd6の複数の小突起を介して、折曲した場合に床面1との間で空隙部d6を形成すると共に、反発力を生成する開閉機構を構成するようになっている。従って、ケースの本体部12dと高速漏液引込手段6bとを全反射面12m側に折曲して、ケース12の設置面に対して略水平状態に閉じたときには、自重または外部からの圧接手段60により本体部12dと高速漏液引込手段6bとが空隙部d7を形成した状態を維持でき、かつ、光学式設置異常検知手段70bの光学経路の一部を形成するようになっている。則ち、水平な床面1にケース12を設置した場合は、ケース12の設置面は、水準器等から規定される基準水平面に対し水平/平行となる。
【0012】
かかる構成において、その動作を次に説明すると、図5の高速漏液引込手段6と、図6の高速漏液引込手段6bとでは、高速漏液引込手段6及び6bの構成が、薄紙8を使用せず、又、光学経路の一部に、投光/受光用の光伝送手段が、それぞれ、追加されている点を除いては、全く同様であるから、その動作も、基本的に全く同様である。
具体的には、先ず、光学式設置異常検知手段70bでは、光源手段14ー光伝送手段40cからの投射光22zが、高速漏液引込手段6bの上面に設けられた反射材5jに、臨界角未満の入射角で照射され、その反射光24zが光伝送手段42cー受光手段16cにより受光され、電気信号に変換されて制御手段30に入力されるようになっている。尚、白色または鏡面状等の反射材5jに基づく反射面は、突起部12uの上面に設けることが可能であり、突起部12uに接着、溶融、圧入して形成するようにし、又は、突起部12uの上面に凸凹の反射面を刻設して、投射光22zの反射面を形成してもよい。
一方、ケース12の本体部12dと突起部12uとが所定の間隔で空隙部d7を形成していない場合は、上記ヒンジ機構から生成される反発力により、本体部12dと突起部12uとが、浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常状態となり、本体部12dと突起部12uとが間隔d7以上に開いた状態を維持できる開閉機構が予めケース12には付勢されており、このため設置異常状態では、正常な第2の光学経路が形成されず、投射光が空気等の気体層に拡散し、上述の光学式設置異常検知手段70bの投射光および反射光の光学経路22z/24zが、正常な位置に形成できず、容易にケース12の設置異常が検知され、MPU等からなる制御手段30を介して設置異常アラーム信号(又はエラーコードER−A)がケーブル26により外部に出力され、漏液センサ20bはエラー待機状態となる。
かかるアラーム信号の出力されない通常の状態では、漏液センサ20bは作動状態となり、いかなる漏液も存在しない場合には、図3(C)に示すように光学式設置異常検知手段70bの投射光/反射光の光学経路22z/24zが正常な位置に形成され、光源手段14ー光伝送手段40cからの投射光22zが、突起部12uの反射面5jで反射され、その反射光24zが、光伝送手段42cを介して伝送され、受光素子16cに入力され、その出力を検知手段18により正常な反射光レベルと比較することにより、容易に漏液センサ20bの正常設置状態が検知される。
又、漏液検知用光学系を形成する光源手段14ー光伝送手段40aからの投射光22uが、第1の全反射面12mに上方から下方に全反射面12mで所定の臨界角以上で全反射するように、透明材又は半透明材12dの屈折率に応じた所定の入射角で照射され、その全反射光22vが第2の全反射面12nに投射され、全反射面12nからの全反射光24uが、透明材又は半透明材12dの屈折率に応じた所定の受光角度で、光伝送手段42aの一端で受光され、光伝送手段42aを介して受光手段16に伝送され、かかる光学経路を伝搬した漏液検知光が光電変換素子16により電気信号に変換され、その出力が、検知手段18を兼ねた制御手段30内で、デジタル処理されたり、受光手段16のアナログ出力が、直接、アナログ比較器等から成るアナログ演算手段に入力され、アナログ回路から構成された検知手段18を兼ねた制御手段30内で、アナログ処理される。尚、漏液が存在しない場合には、上記例では、何れの受光手段でも正常な受光量が検知され、受光量の低下現象は発生しない。
【0013】
次に、20℃で、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液2aが、床面1に薄膜状に拡散してきた場合には、高速漏液引込手段6bの一部を形成する矩体突起部12uの底面12wに対向する床面1の領域まで、液位d1の漏液2aが拡散してきた時点で、床面1と底面12wとの間に形成された平行空隙部d6により、空隙部d6の間隔と漏液2aの液位d1との長さを、略同程度の長さ、又は、液位d1>間隔d6の長さに設定しておくと、空隙部d6の毛管現象を利用して、漏液2aが平行空隙部d6に急速に引き込まれ(図5の2a1)、漏液2aが底面12wに接触すると共に、床面1に対向する底面12w全体に、高速に拡散される。
その後、底面12wの一端で、突起部12uの先端部12vの一端を形成する最下端部まで漏液2aが拡散すると(図5の2a2)、漏液2aは、更に、ケース12の全反射面12mと先端部12vとで形成された平行空隙部d7の一端に到達し、空隙部d7は、所定の隙間d7で漏液2aの毛管現象が発現するように設定されているので、漏液2aの漏れ量が小量であっても、重力に抗して、漏液検知用反射境界面12mの所定の漏液検知位置より上方まで、床面1から直接速やかに引き上げ導かれる(図5の2a3)。かくして、漏液2aが、漏液検知用反射境界面12mの所定の漏液検知位置を上方に通過すると、光源手段14からの投射光22uの大半の光は、全反射面12mで全反射せず、底部12d及び全反射面12mを、大略直進し、更に、空隙部d7に充満した漏液2aを屈折直進した後、投射光の吸収材/透光材で形成された矩体突起部12u及び空隙部d6に充満した漏液2a中を大略直進して、床面1で反射され、全反射面12nと反対方向に伝搬・進行する。従って、漏液検知用光学経路の一部を形成する全反射面12mで全反射し、その後全反射面12nでも全反射された光24uが、光伝送手段42aの一端で受光され、光伝送手段42aを介して受光手段16に伝送された受光光量は、大幅に低下し、その出力を制御手段30により演算処理して、小量の漏液2aが、床面1に薄く拡散し始めた非常に初期の段階で、非常に高速に検知することができる。
又、低表面張力の漏液2aが、床面1に一度に大量に漏れだした場合には、ケース12の外周は全て漏液2aで水浸しになり、かつ、漏液検知用反射境界面12nの所定の漏液検知位置も漏液2a中に水没するので、光源手段14からの投射光22uが、全反射面12mで全反射され、その全反射光22vが全反射面12nに投射されても、漏液2aのために全反射面12nで全反射せず、直ちに、全反射面12nを大略直進し、更に、空隙部d4に充満した漏液2aの中を屈折直進した後、床面1で反射され、光伝送手段42aの設置位置と全く関係ない方向に伝搬・進行する。従って、漏液検知用光学経路の一部を形成する全反射面12nで全反射された光24uが、光伝送手段42aの一端で受光される光量は、大幅に低下し、光伝送手段42aを介して受光手段16に伝送された受光出力を制御手段30により演算処理して漏液2aの大量発生を、非常に初期の段階で、非常に高速に検知することができる。
かくして、漏液検知手段18を兼ねた制御手段30により、漏液2a及び/又は2が検出されると、表示手段29を赤色点灯させると共に、ケーブル26を介して外部に漏液の有無を出力する(漏液検知エラーコードER−B)。
【0014】
次に、20℃で、60dynes/cm以上の表面張力の漏液2(図1(E)に示すような)が、床面1に拡散してきた場合には、図6の例では、液位d3の漏液2が床面1とケース底部12dとの間に形成された平行空隙部d4に拡散していっても、薄紙8が介挿されていないので、そのまま床面1を全反射面12nの方向に拡散していく。かくして、漏液2が、漏液検知用反射境界面12nの所定の漏液検知位置に到達すると、光源手段14ー光伝送手段40aからの投射光22uは、全反射面12mで全反射され、その全反射光22vが全反射面12nでは、漏液2のために全反射せず、全反射面12nを、大略直進し、更に、漏液2の中を屈折直進した後、床面1で反射され、光伝送手段42aの一端が設置されている所定の位置と全く関係ない方向に伝搬・進行する。従って、漏液検知用光学経路の一部を形成する全反射面12nで全反射された光24uが、光伝送手段42aの一端で受光される光量は、大幅に低下し、光伝送手段42aを介して伝送された受光手段16の出力を制御手段30により演算処理して、漏液2が床面1に薄く拡散し始めた非常に初期の段階で、非常に高速に検知することができる。
又、一度に大量の漏液2が発生した場合には、ケース12の外周は全て漏液2で水浸し、かつ、漏液検知用反射境界面12nの所定の漏液検知位置も漏液2中に水没するので、光源手段14ー光伝送手段40aからの投射光22uが、全反射面12mで全反射され、その全反射光22vが全反射面12nに投射されても、漏液2のために全反射面12nでは全反射せず、直ちに、全反射面12nを大略直進し、更に、空隙部d4に充満した漏液2の中を屈折直進した後、床面1で反射され、光伝送手段42aの一端が設置されている位置と全く関係ない方向に伝搬・進行する。従って、漏液検知用光学経路の一部を形成する全反射面12nで全反射された光24uが、光伝送手段42aを介して受光手段16で受光される光量は、大幅に低下し、その出力を制御手段30により演算処理して、漏液2の大量発生を、非常に初期の段階で、非常に高速に検知することができる。
かくして、漏液検知手段18を兼ねた制御手段30により、漏液2a又は2が検出されると、ケーブル26を介して外部に漏液の有無を出力する(漏液検知エラーコードER−B)。尚、上述の受光処理では、レンズ、凹面鏡等の集光手段により広く反射光を集めることにより、受光手段(素子)16、16cの感度を向上させることも可能である。
【0015】
従って図6に示すような構造の漏液センサ20bによれば、漏液センサ20bを床面1に置くだけで、ホルダ4、5や薄紙8がなくても外来光の影響をほとんど受けずに、かつ、漏液2aや2が、ホルダ4の上面まで到達する以前の、床面1に小量だけ流出した漏液流出の初期段階で、素早く漏液を検出することができる利点がある。又、漏液検知部には電気信号が一切流れないので、揮発性の漏液に対しても、極めて安全に検出処理を行なうことができ、一度に大量の漏液が流出しても、この漏液を2重、3重にチェックして検出し、漏液検出処理の信頼性を一段と向上させることができると共に、光伝送手段40/42の長さを変更することにより、光源手段14並びに受光手段16、16c等と、反射境界面12m/12n等との物理的距離を所望の可変距離に変更することができる。
又、ケースの本体部12dと突起部12uとが所定の間隔d6,d7を保持できない状態では、光学式設置異常検知手段70bの光学経路が所定の位置に形成されず、ヒンジ機構から生成される反発力により、本体部12dと突起部12uとが、浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常状態となり、本体部12dと突起部12uとが開いた状態を維持できる開閉機構により、投射光の反射経路が大きく曲げられるので、設置異常状態が容易に検知することができ、漏液エラーと設置異常エラーとを区別して検知すると共に、伝送したり、対処することができる。
尚、図6の漏液センサ20bでも、図5と同様に薄紙8を使用することは可能である。
【0016】
次に、図2、図5及び図6に対応させて示す図7(A)は、本発明の漏液センサ20cの又別の一実施例を示すものであり、それぞれ同一の番号を付した装置は同一の機能を果たすと共に、図5のケース12の底部下方を、ケース本体と、ホルダ50とに、光学的に分割し、ホルダ50側のみで高速漏液引込手段6cを構成したもので、
その構成は、枠体5aの内周部に、内側リング中心方向に向かって、先端部5fが楔状の矩体突起部5eを、枠体5aと一体に形成し、この突起部5eは、漏液検知用投射光の吸収材/透光材で形成するのが好ましく、突起部5eの底面5gは、床面1と密着せず、床面1との間に、所定の隙間d6=1mm以下(好ましくは、0.9mm以下、より好ましくは、0.5mm以下)の平行空隙部d6を形成し、20℃で、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液2aを、平行空隙部d6の毛管現象を利用して、床面1に対向する底面5gに、高速に拡散せしめるようになっており、又、底面5gの一端で突起部5eの先端部5fは、ホルダ50の全反射面5sとの間に、所定の隙間d7=1mm以下(好ましくは、0.9mm以下、より好ましくは、0.5mm以下)の平行空隙部d7を形成し、及び/又は、下端部の最大隙間d7=1mm以下(好ましくは、0.9mm以下、より好ましくは、0.5mm以下)で上方に向けて漸次狭くなる楔状空隙部d7を形成し、かかる空隙部d7の毛管現象を利用して、20℃で、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液2aを、重力に抗して、漏液検知用反射境界面5sの所定の漏液検知位置の上方まで床面1から、小量でも、直接速やかに引き上げ導くようになっている。尚、空隙部d7には、切断片8dを有する漏液検知用薄紙8の一部分を介挿させることも可能である。
又、漏液検知用光学系は、透明部材又は半透明部材で構成されたケース12の底部12dの下方に、底部12dと光学的に分割可能、かつ、一体に構成されたホルダ50を設け、ホルダ50には、所定の傾斜角度で平面状の全反射面5s,5tを設け、これらの平面状全反射面5s及び5tは、その先端部がコーナーキューブと同等の機能を果たすように、その延長が相互に交差するように形成し、光源手段14aからの投射光22uが、全反射面5sに略鉛直上方から下方に照射され、その反射光22vが全反射面5tに投射され、全反射面5tの反射光24uが受光手段16で受光され、電気信号に変換されるようになっている。
かかる構成において漏液センサ20cの高速漏液引込手段6c動作は、図5の高速漏液引込手段6の動作と、全く同様である。
【0017】
次に、図4(A),(B)及び図7(A)に対応させて示す図7(B)〜(D)は、本発明の高速漏液引込手段6dの別の一実施例を示すものであり、それぞれ同一の番号を付した装置は同一の機能を果たすと共に、ホルダ4j側のみで高速漏液引込手段6dを構成したもので、その構成は、ホルダ4jの枠体4kの内側に、内側中心に向かって、Y字状アーム4mが、枠体4kと一体に形成され、アーム4mに透明材からなる断面が皿状殻体8kが、床面1と所定の間隔d6で空隙部d6を形成するように外周外延部8mが形成され、更に、アーム4mの外周に沿って、所定の個数の微小突起を介して間隔d8で、キャプ部8nがその上面が水平に、透明材/半透明材で形成され、殻体8kの内側上面で漏液検知用反射面8pの領域には、白色の乱反射面が形成され、アーム4mと殻体8kとの対向部には、低表面張力の漏液2aが、毛管現象により拡散可能な空隙部d8が形成され、重力に抗して、床面1から、直接、漏液2aを乱反射面8pまで引き込み可能となっており、アーム4mの床面1に対向する面の各エッジ部には、止水材4qが貼着又は固定され、空隙部d2に漏液2aが拡散/浸透するのを防止するようになっている。
従って、漏液2aが反射領域8pに存在しない場合には、投射光22uが反射面8pで乱反射され、白色反射光24uが、受光手段16で検知可能であるが、漏液2aが毛管現象により床面1から空隙部d6,d8を介して、反射領域8pに引き上げられた場合には、乱反射面8pが漏液2aにより透明となるので、投射光22uが殻体8kを透過し、アーム4mの上面で吸収され、反射面8pからの反射光24uの光量が激減し、受光手段16の受光量が激減するので、漏液の検知が可能となる。かかる構成の高速漏液引込手段6dでも、高速漏液引込手段6と同等の効果を期待できる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の漏液センサ20a、20b等によれば、床面に対向したセンサケース及び/又はホルダに、床面1を空隙部の構成要素として含む毛管現象の発現可能な高速漏液引込手段6、6b,6c等を設けるようにしたので、小量の低表面張力を有する漏液が床面1に薄膜状に拡散した非常に初期の段階で、重力に抗して、漏液検知用反射境界面の漏液検知位置まで床面から、直接速やかに引き上げ導くことができ、漏液2aがホルダ上面4aを乗り越える水位まで上昇するのに必要な時間まで待たなくても、非常に高速に漏液検知が可能となり、又、漏液2aがホルダ上面4aを乗り越えるのに十分な漏液量が確保できなくても、毛管現象により、非常に小量の漏液2aでも、高速に漏液検知ができるといった利点がある。
又、本発明の漏液センサ20aによれば、20℃で、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液2aが、床面1に、小量、薄膜状に拡散し始めた非常に初期の段階で、高速漏液引込手段6により、毛管現象を利用して、小量の漏液2aを、重力に抗して、漏液検知用反射境界面12mの所定の漏液検知位置の上方まで、床面1から直接速やかに引き上げ導くことができるので、従来のホルダ上面4aまで漏液2aの液位が上昇し、更に、所定の漏液検知高さまで漏液が大量に流出する期間中、漏液センサの漏液検知動作が休止状態となることが一切なく、床面に小量の漏液が発生した初期の段階で、非常に高速に漏液2aを検知することが可能である。又、低表面張力の漏液2aが、床面1に一度に大量に漏れだした場合にも、ケース12の外周は全て漏液2a中に水没するので、全反射面12nも瞬時に漏液2a中に水没し、漏液2aのために全反射面12nで漏液検知用投射光の全反射現象が起きず、直ちに、全反射面12nでの全反射光24uの受光量が大幅に低下し、その出力を制御手段30により演算処理して漏液2aの大量発生を、気泡の滞留等に全く影響されず、瞬時に検知することが可能である。
次に、20℃で、60dynes/cm以上の表面張力の漏液2が、床面1に拡散し始めた非常に初期の段階で、薄紙8の外周部及び/又は一部に、漏液2が接触した直後に、漏液2が薄紙8を介して全反射面12n近傍まで急速に引き込まれ、漏液2が、漏液検知用反射境界面12nの所定の漏液検知位置に到達すると、全反射面12nでは、薄紙8に浸透した漏液2のために全反射光が殆ど発生せず、漏液検知用投射光は、全反射面12nから漏液中に屈折直進するので、受光手段16での受光量は大幅に低下し、その出力を制御手段30により演算処理して、漏液2が床面1に小量だけ薄く拡散しはじめた非常に初期の段階で、非常に高速に検知することが可能である。又、漏液2が、床面1に一度に大量に漏れだした場合にも、ケース12の外周は全て漏液2中に水没するので、全反射面12nも瞬時に漏液2中に水没し、漏液2のために全反射面12nで漏液検知用投射光の全反射が起きず、直ちに、全反射面12nでの全反射光24uの受光量が大幅に低下し、その出力を制御手段30により演算処理して漏液2の大量発生を、気泡の滞留等に全く影響されず、瞬時に検知することが可能である。
又、ケース12がホルダ5等にしっかりと固定されていない場合には、ケース12の本体部12dとホルダ5の載置面5j上の薄紙8とが密着せず、本体部12dと薄紙8とが、浮いたり、斜めに傾斜したり、転倒した設置異常状態となり、光学式設置異常検知手段70の投射光/反射光の光学経路が正常な位置に形成できず、光源手段14cの投射光22zは薄紙8により所定の角度以上に曲げられて投射され、その反射光24zは、ほとんど受光手段16cに到達しなくなるので、受光手段16cの出力を、検知手段18により正常な反射光レベルと比較することにより、容易に漏液センサ20aの設置異常が検知できる。従って、通常、センサ20aの消費電力の半分以上を消費している光源手段14a,14bへの電力供給をただちにカットできるので、漏液センサの省エネ化が図れると共に、従来、区別できなかった漏液異常エラーとセンサの設置異常エラーとを明確に区別できるので、エラー発生信号の受信後、プラントの監視センター等では、それぞれ的確に各エラー状況に対処することができる。尚、設置異常検知手段70は、検知対象となる漏液が、硫酸、塩酸、硝酸等の強酸や、可性ソーダ、可性カリ等の強アルカリ溶液の場合でも、正常かつ安定的に動作できる機構、構造の物が好ましく、漏液センサ20aは、ケース底部が、透明材又は半透明材で構成されているので、外部にいっさい電子部品等が露出しない構造を実現でき、耐薬品性に優れると共に、ケース12とホルダ5とは、床面からの高さ一定であるが、回動自在に固定可能であるので、その着脱操作が非常に容易である。 又、防爆構造の安全な漏液センサも容易に提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、従来の薄紙を使用した光学式漏液センサの構造を示す図である。
図1(B)は、従来の漏液センサにおいて、薄紙の中央に気泡が滞留する原理を説明する図である。
図1(C)は、低表面張力の漏液2aの液位d1を説明する図である。
図1(D)は、漏液2aが、ホルダ4と床面1の隙間d2に拡散していくプロセスを説明する図である。
図1(E)は、比較的高い表面張力の漏液2の液位d3を説明する図である。
【図2】図2(A)は、本発明の漏液センサ20aの構造を示す平面図である。
図2(B)は、その2B−2Bでの、横断面図である。
図2(C)は、その側面図である。
【図3】図3(A)は、その3A−3Aでの縦断面図である。
図3(B)は、図2(B)の拡大図である。
図3(C)は、その3C−3Cでの横断面図である。
【図4】図4(A)は、本発明のホルダ5の平面図である。
図4(B)は、その中央横断面図である。
図4(C)は、切断部8dを有する薄紙8の平面図である。
【図5】本発明の高速漏液引込手段6の動作原理を示す拡大断面図である。
【図6】本発明の防爆型漏液センサ20bの一例を示す図である。
【図7】図7(A)は、本発明の別の高速漏液引込手段6cの1例を示す図である。
図7(B)は、本発明の又別の高速漏液引込手段6dの1例を示す平面図である。
図7(C)は、その中央横断面図である。
図7(D)は、高速漏液引込手段6dの動作原理を示す断面図である。
【符号の説明】
1 床面
2 漏液
4、40b、5、50 ホルダ
4a ホルダ底面
6、6b〜6d 高速漏液引込手段
12m,12n、5s,5t 光学的境界面
8 薄紙
10、d4〜d8 空隙部
12 ケース
12d 透過光部材、半透過光部材
14、14b 光源手段
16、16c 受光手段
20a〜20d 漏液センサ
22u、22z 投射光
24u、24z 反射光
30 制御手段
40a、40c、42a、42c 光伝送手段
70 設置異常検知手段

Claims (4)

  1. 漏液と接触し得る漏液検知用反射境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された制御手段とから成る漏液センサにおいて、
    表面張力が、20℃において、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液を、所定の隙間及び所定の断面形状の毛管現象を発現しうる空隙部を利用して、重力に抗して、前記漏液検知用反射境界面まで床面から、小量でも、直接速やかに引き上げ導くための高速漏液引込手段を、少なくとも1つ具え、
    前記光源手段の投射光を前記漏液検知用反射境界面に照射し、当該反射境界面からの反射光を前記受光手段で受光し、その出力を前記制御手段により演算処理して、前記低表面張力の漏液の有無を速やかに判定できるようにしたことを特徴とする漏液センサ。
  2. 漏液と接触し得る漏液検知用反射境界面と、前記漏液を吸引する薄紙と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された制御手段とから成る漏液センサにおいて、
    前記薄紙の一部又は全体を床面に直接載置し、床面に拡散する前記漏液を前記薄紙で吸引すると共に、
    表面張力が、20℃において、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液を、所定の隙間及び所定の断面形状の毛管現象を発現しうる空隙部を利用して、重力に抗して、前記漏液検知用反射境界面まで床面から、小量でも、直接速やかに引き上げ導くための高速漏液引込手段を、少なくとも1つ具え、
    前記光源手段の投射光を前記漏液検知用反射境界面に照射し、当該反射境界面からの反射光を前記受光手段で受光し、その出力を前記制御手段により演算処理して、前記低表面張力の漏液の有無を速やかに判定できるようにしたことを特徴とする漏液センサ。
  3. 漏液が浸透し得る気体層又は漏液浸透層を介して、前記漏液と接触し得る少なくとも1つの漏液検知用反射境界面と、光源手段、受光手段及びこれらに結合された制御手段とから成る漏液センサにおいて、
    前記気体層又は漏液浸透層の床面に対向する面の一部又は全体を、直接、前記床面に開放し、又は、前記気体層又は漏液浸透層の一部として前記床面を構成せしめ、更に、
    表面張力が、20℃において、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液を、所定の隙間及び所定の断面形状の毛管現象を発現しうる空隙部を利用して、重力に抗して、前記漏液検知用反射境界面まで床面から、小量でも、直接速やかに引き上げ導くための高速漏液引込手段を、少なくとも1つ具え、
    前記光源手段の投射光を前記漏液検知用反射境界面に照射し、当該反射境界面からの反射光を前記受光手段で受光し、その出力を前記制御手段により演算処理して、前記低表面張力の漏液の有無を速やかに判定できるようにしたことを特徴とする漏液センサ。
  4. 漏液に接触し得る少なくとも2つの漏液検知用全反射境界面を、気体層又は漏液浸透層を介在させて形成し、少なくとも1つの光源手段、受光手段及びこれらに結合された制御手段を、前記各反射境界面のそれぞれに対し、同一の側に配設し、
    前記第1の全反射境界面に対しては前記光源手段から光を投射し、前記第1の全反射境界面からの反射光を前記第2の全反射境界面に投射し、前記第2の全反射境界面からの反射光を前記受光手段で受光し、その出力を前記制御手段により演算処理して漏液を検知するようにした漏液センサにおいて、
    前記気体層又は漏液浸透層の床面に対向する面の一部又は全体を、直接、前記床面に開放し、又は、前記気体層又は漏液浸透層の一部として前記床面を構成せしめ、更に、
    表面張力が、20℃において、60dynes/cm以下である低表面張力の漏液を、所定の隙間及び所定の断面形状の毛管現象を発現しうる空隙部を利用して、重力に抗して、前記漏液検知用反射境界面まで床面から、小量でも、直接速やかに引き上げ導くための高速漏液引込手段を、少なくとも1つ具え、
    前記低表面張力の漏液の有無を、小量の漏れ量でも、速やかに判定できるようにしたことを特徴とする漏液センサ。
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