JP2004286776A - 接写用ルーペ、接写用デジタルカメラ、携帯電話装置及び肌診断用サーバ - Google Patents
接写用ルーペ、接写用デジタルカメラ、携帯電話装置及び肌診断用サーバ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】そこで本発明は、デジタルカメラに特別な加工をすることなく取り付けられ、かつ被写体側表面を被写体に接触させることにより、安定した拡大写真画像をデジタルカメラで撮像できる接写用ルーペを提供する。
【解決手段】接写レンズを保持するレンズホルダを収納する筐体を偏平な形状とし、被写体側表面及びカメラ側表面の大部分が、接写レンズの光軸とほぼ垂直になるようにし、被写体側表面に被写体に接触するためのほぼ平坦な部分を形成し、カメラ側表面に両面接着材を接着するためのほぼ平坦な固定部を形成する。また、接写レンズの位置を微調整するための機構を設ける。また、デジタルカメラへの取り付けには両面接着材を用いる。
【選択図】 図1
【解決手段】接写レンズを保持するレンズホルダを収納する筐体を偏平な形状とし、被写体側表面及びカメラ側表面の大部分が、接写レンズの光軸とほぼ垂直になるようにし、被写体側表面に被写体に接触するためのほぼ平坦な部分を形成し、カメラ側表面に両面接着材を接着するためのほぼ平坦な固定部を形成する。また、接写レンズの位置を微調整するための機構を設ける。また、デジタルカメラへの取り付けには両面接着材を用いる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は接写用ルーペ、接写用デジタルカメラ、携帯電話装置及び肌診断用サーバに関し、特に肌表面を撮影するのに適した接写用ルーペ、接写用デジタルカメラ、携帯電話装置及び肌診断用サーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、撮影レンズ及びCCD等の撮像素子を備えたデジタルカメラが開発され、写真画像をデジタルデータとして記録し、記録した写真画像を取出してパーソナルコンピュータや携帯電話装置で送信できるようになった。また、デジタルカメラ付き携帯電話装置が開発され、写真画像をそのまま送信できるようになった。
【0003】
従来から、デジタルカメラの撮影レンズと協働して接写画像をデジタルカメラの撮像面上に結像させるための接写用レンズを、デジタルカメラ付き携帯電話装置に取り付け、これを用いて患者の眼の角膜の形状等を接写し、その情報を送信できるようにしたデジタルカメラ付き携帯電話装置があった。この携帯電話装置では、接写用レンズのカメラへの取り付けは、それぞれ接写用レンズ及び撮影レンズの外周に形成された雄ネジ、雌ネジによって螺合されていた(例えば特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3085476号公報(出願2001年10月19日、段落0011〜0015、図1〜図3)
【特許文献2】実用新案登録第3012944号公報
【特許文献3】実用新案登録第3012942号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような従来の技術では、撮影のたびに焦点合わせのために被写体との距離を調節しなければならず、被写体の画像を安定させることが困難であった。また、デジタルカメラ側にネジを付ける等の加工が必要で、通常のデジタルカメラにも適用できるものではなかった。
【0006】
そこで本発明は、デジタルカメラに特別な加工をすることなく取り付けられ、かつ被写体側表面を被写体に接触させることにより、安定した拡大写真画像をデジタルカメラで撮像できる接写用ルーペ、そのような接写ルーペを備えた接写用デジタルカメラ、携帯電話装置及び肌診断用サーバを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明による接写用ルーペは、デジタルカメラ(20)に取り付けて用いる接写用ルーペ(1)であって;前記デジタルカメラ(20)を接写可能とする接写レンズ(2)と;前記接写レンズ(2)を保持するレンズホルダ(3)と;前記レンズホルダ(3)を保持する筐体(8)とを備え;前記筐体(8)は、前記デジタルカメラ(20)に面するカメラ側表面(10)と前記カメラ側表面(10)にほぼ平行な被写体側表面(9)とを有する偏平な形状に形成され、前記カメラ側表面(10)と前記被写体側表面(9)の大部分が、前記接写レンズ(2)の光軸(11)とほぼ垂直であり、前記被写体側表面(9)及び前記カメラ側表面(10)には、前記接写レンズ(2)を挟んでそれぞれ前記光軸(11)をほぼ中心とするほぼ円形の窓(12、13)が形成され、前記被写体側表面(9)は前記窓(12)の周りに、被写体(5)に接触させるためのほぼ平坦な接触部(18)を有し、前記カメラ側表面(10)は、前記デジタルカメラ(20)に接着して取付ける両面接着材(21)を接着するための、ほぼ平坦な固定部(19)を有することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、デジタルカメラに特別な加工をすることなく取り付けられ、かつ被写体側表面を被写体に接触させることにより、安定した拡大写真画像をデジタルカメラで撮像できる接写用ルーペを提供できる。すなわち、両面接着材を用いて接写用ルーペをデジタルカメラに取り付けるためのほぼ平坦な固定部を有するので、両面接着材を用いて取り付けができ、デジタルカメラに適当な広さのほぼ平坦な面があれば接写用ルーペを安定に取り付けられる。また、該被写体側表面は被写体に接触するためのほぼ平坦な接触部を有するので、被写体との接触が安定し、かつ、接写レンズを被写体から一定の距離に保持できるので、撮影の都度焦点合わせをする必要がなく、常に安定した品質の写真画像を提供できる。
【0009】
ここで、デジタルカメラは携帯電話装置に組み込まれたものでも良い。この場合、携帯電話網に接続されたサーバに直接写真画像を送信できる。また、固定部に両面接着材が接着されている態様も本請求項に含まれる。
【0010】
また、請求項2に記載の接写用ルーペは、請求項1に記載の接写用ルーペにおいて、前記両面接着材(21)が表面を湿らすことにより接着可能になり、乾燥することにより剥離可能になるジェルであることを特徴とする。これにより、接写用ルーペをデジタルカメラに安定に取り付けでき、また、着脱が容易になる。
【0011】
また、請求項3に記載の接写用ルーペは、請求項1又は2に記載の接写用ルーペにおいて、前記接写レンズ(2)の光軸(11)と前記デジタルカメラ(20)の撮像レンズ(22)の光軸とを合致させるように前記両面接着材(21)を前記固定部(19)と前記デジタルカメラ(20)に接着させ、前記被写体側表面(9)を前記被写体(5)に接触させた時、前記被写体(5)の写真画像が前記デジタルカメラの撮像面(23)の近傍に結像されることを特徴とする。これにより、被写体の写真画像をデジタルカメラの撮像面上に安定に結像させることができる。
【0012】
また、請求項4に記載の接写用ルーペは、請求項3に記載の接写用ルーペにおいて、前記被写体(5)の写真画像が前記撮像面(23)上に結像されるように、前記接写レンズ(2)を前記レンズホルダ(3)と共に前記光軸(11)方向に移動可能とする微調整機構(4)を備えることを特徴とする。これにより、接写用レンズ2のデジタルカメラ20への取り付けのばらつき、接写用ルーペ1の製造ばらつき、デジタルカメラ20の型式の差異等による焦点の位置のばらつきを吸収して、精密な焦点合せが可能となる。
【0013】
また、請求項5に記載の接写用ルーペは、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の接写用ルーペにおいて、前記筐体(8)に保持されて前記被写体(5)を照明する照明用ライト(6)を備え、前記筐体(8)は、前記照明用ライト(6)を点灯する電池(7)を収納する電池収納室(25)を有し、前記電池収納室(25)は前記電池(7)を出し入れするための扉(26)を有することを特徴とする。電池交換を可能にして、接写用ルーペの永続的な使用を可能とするものである。
【0014】
また、請求項6に記載の接写用ルーペは、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の接写用ルーペにおいて、前記固定部(19)は、前記接写レンズ(2)の光軸(11)からレンズ径以上離れた位置で、前記カメラ側表面(10)の最もデジタルカメラ(20)に近い部分より、前記両面接着材(21)の厚さを超えない程度離れた位置にあり、かつ前記カメラ側表面(10)の1/3以上を占めることを特徴とする。これにより、接着の安定性が強化される。
【0015】
また、請求項7に記載の接写用ルーペは、接写するためにデジタルカメラ(20)に取付けて用いる接写用ルーペ(1)であって;前記デジタルカメラ(20)を接写可能とする接写レンズ(2)と;前記接写レンズ(2)を保持するレンズホルダ(3)と;前記接写レンズ(2)を前記レンズホルダ(3)と共に前記接写レンズ(2)の光軸(11)方向に移動可能とする微調整機構(4)と;前記レンズホルダ(3)を保持し、前記微調整機構(4)を収納する筐体(8)とを備え;前記微調整機構(4)は、前記接写レンズ(2)の光軸(11)と前記デジタルカメラ(20)の撮像レンズ(22)の光軸を合致させるように前記筐体(8)を前記デジタルカメラ(20)に取り付け、前記筐体(8)の被写体側表面(9)を被写体(5)に接触させた時、前記被写体(5)の写真画像が前記デジタルカメラ(20)の撮像面(23)上に結像されるように、調整可能であることを特徴とする。
【0016】
接写レンズの位置の微調整を行なう機構を有するので、接写用レンズのデジタルカメラ20への取り付けのばらつき、接写用ルーペ1の製造ばらつき、デジタルカメラ20の型式の差異等による焦点の位置のばらつきを吸収して、精密な焦点合せを可能とするものである。
【0017】
また、本発明による接写用デジタルカメラは、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の接写用ルーペ(1)と;前記接写用ルーペ(1)を取り付けるデジタルカメラ(20)とを備えることを特徴とする。これにより、デジタルカメラで直ぐに接写が可能となる。
【0018】
また、本発明による携帯電話装置は、請求項8に記載のデジタルカメラ(20)と;前記デジタルカメラ(20)で撮像した写真画像を送信する送信手段を備えることを特徴とする。これにより、接写画像を直ぐにサーバに送信可能となり、サーバからの返信も早く受けることができる。
【0019】
また、本発明による肌診断用サーバ(27)は、複数種類の肌表面の写真画像とこれらの写真画像についての医療専門家、健康管理専門家又は美容専門家の診断結果データを蓄積した肌表面データベース(28)と;請求項9に記載の携帯電話装置(20)から前記送信された写真画像を受信する受信手段(30)と;前記受信した写真画像に最も近い肌表面の写真画像を前記肌表面データベース(29)から抽出する写真画像抽出部(32)と;前記抽出された写真画像についての前記診断結果データを前記肌表面データベース(29)から抽出する診断結果抽出部(33)と;前記抽出された診断結果データを、該デジタルカメラ(20)側に返信する送信手段(31)を備えることを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、接写用ルーペをデジタルカメラに取付けて接写した肌表面の写真画像を受信し、分析し、有効な診断結果(アドバイスを含む)を返信できる肌診断用サーバを提供できる。また、本発明による接写用ルーペを使用するので、常に安定した写真画像を提供できる。また、撮影後直ぐに写真画像をサーバに送信でき、診断結果も早く得られる。なお、複数種類の肌表面の写真画像とあるが、多種類であることが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図面に基づき、本発明による実施の形態について説明する。図1に本発明による接写用ルーペの平面図を、図2にそのA−A’断面図を、図3に上記接写用ルーペをデジタルカメラ付き携帯電話装置に取付けて使用する状態を模式的に表した断面図を示す。図1〜3において、1は接写用ルーペで、接写レンズ2、接写レンズ2を保持するレンズホルダ3、接写レンズ2をレンズホルダ3と共に光軸方向に移動可能とする微調整機構4、被写体5を照明する照明用ライト6、及び筐体8等で構成される。筐体8は、該レンズホルダ3、照明用ライト6を保持し、微調整機構4、照明用ライト6を駆動する電池7等を収納する。
【0022】
筐体8は被写体側表面9及びカメラ側表面10をほぼ平行な表面とする偏平な形状である。被写体側表面9及びカメラ側表面10の大部分が接写レンズ2の光軸11と垂直になるように、接写レンズ2が保持される。被写体側表面9及びカメラ側表面10は接写レンズ2を挟んでそれぞれ光軸11を中心とする円形の窓12、13を有する。接写レンズ2と被写体側表面9の窓12との間に空間14、接写レンズ2とカメラ側表面10の窓13との間に空間15があり、空間14、15はそれぞれ接写レンズ2の光軸11を中心とする軸対象の内壁16、17に囲まれており、内壁16、17は接写レンズ2を内包する鏡筒の内壁を形成している。被写体側表面9は窓12の周りに、被写体5に接触させるための平坦な接触部18を有する。本実施の形態では被写体側表面9の大部分が接触部18に該当する。カメラ側表面10は平坦な固定部19を有する。固定部19には、接写用ルーペ1をデジタルカメラ20に接着固定するための両面接着材21を接着できるようになっている。
【0023】
20はデジタルカメラ付き携帯電話装置で、撮像レンズ22、撮像面23等を有する。接写用ルーペ1を用いて写真撮影を行なう場合には、まず、接写用ルーペ1をデジタルカメラ付き携帯電話装置20に取り付ける。すなわち、接写用ルーペ1の筐体8のカメラ側表面10の、両面接着材21を接着するためのほぼ平坦な固定部19に両面接着材21を接着する。次に、接写用ルーペ1の接写レンズ2とデジタルカメラ付き携帯電話装置20の撮像レンズ22とが対向するように、すなわち、接写レンズ2の光軸11と撮像レンズ22の光軸が一致するように、両面接着材21を用いて接写用ルーペ1をデジタルカメラ付き携帯電話装置20に接着固定する。デジタルカメラ付き携帯電話装置20には適当な広さのほぼ平坦な面があれば両面接着材21を接着できる。そして、接写用ルーペ1の被写体側表面9の接触部18を被写体5に接触させて写真撮影する。被写体5の表面に撮像レンズ22のピントが合うように、すなわち、デジタルカメラ付き携帯電話装置20内の撮像面23に被写体5の写真画像が結像するように、被写体側表面9からの接写レンズ2の距離が定められる。接写レンズ2と被写体5との位置関係は、撮像面23に被写体5の写真画像が結像するように設計されているので、接触部18を被写体5に接触させて写真撮影すると、常にピントの合った写真画像を得ることができる。
【0024】
さらに、精密な焦点合せを行なうために微調整機構4を設け、接写レンズ2を保持するレンズホルダ3を光軸方向、すなわち、図2の上下方向に微調整できるようにしている。微調整機構4は、例えば、リング状のレンズホルダ3の外側に、連続して歯形が形成されたリング状の微調整ダイヤル24を配置し、レンズホルダ4の外周と微調整ダイヤル24の内周にそれぞれ螺旋状の雄ネジ、雌ネジを切り、微調整ダイヤル24の筐体8から外にはみ出た歯形部分を手動で回転することにより、微調整ダイヤル24の回転をレンズホルダ3の微少上下動に変換する構成とする。このように微調整機構4(レンズホルダ4及び微調整ダイヤル24)を設けることにより、接写用レンズ2のデジタルカメラ20への取り付けのばらつき、接写用ルーペ1の製造ばらつき、デジタルカメラ20の型式の差異等による焦点の位置のばらつきを吸収して、精密な焦点合せが可能となる。
【0025】
接触部18を被写体5に接触させると、接写レンズ2と被写体5との間に空間14ができる。空間14は内壁16に取り囲まれているため、このままでは暗くなる。図1、2の例では、被写体5の表面を照明するために、内壁16の2箇所(光軸11に対し対称な位置)に照明用ライト6が保持されている。また、内壁16は白色で、照明用ライト6からの照射光が反射して、空間14内が明るく保たれるようになっている。照明用ライト6へは電池7で電気を供給する。筐体8の側面に電気の供給をオン・オフする照明用スイッチ(図示しない)が取り付けられている。電池7は電池収納室25に収納され、電池収納室25の扉26を開けることにより、交換可能になっている。扉26には例えばプラスチックの弾性を用いたロック機構とヒンジが使用される。照明用ライトが光軸11に対し対称な位置にあり、被写体5となす角度が比較的小さいので、表面の凹凸が鮮明な写真画像が得られる。被写体5となす角度は3乃至30度が好ましく、5乃至15度がより好ましい。
【0026】
筐体8内部での接写レンズ2の位置は、接写レンズ2の焦点距離、筐体8の厚さ等により決定される。拡大画像を得るために、被写体5が接写レンズ2の焦点距離より多少レンズ寄りの位置にくるように設計されている。場合により、照明用ライト12を保持する空間を確保する必要がある。図2の例では、接写レンズ2は被写体側表面9よりもカメラ側表面10に近い位置に保持されている。
【0027】
図1の例では、両面接着材21を接着するための固定部19の位置は、微調整機構4を接写レンズ2の周囲に設置する余裕を取って、接写レンズ2の光軸11からレンズ径以上離れた位置に設けている。また、光軸11方向については、両面接着材21の厚さを考慮し、カメラ側表面10の最もデジタルカメラ20に近い部分、すなわち、微調整機構4をカバーする部分より、両面接着材21の厚さを超えない程度離れた位置に設けている。また、デジタルカメラ20への取り付けを安定させるための固定部19の広さは、両面接着材21の接写ルーペ1とデジタルカメラ20への接着強度により定まり、使用する接着材料や、接写ルーペ1及びデジタルカメラ20の筐体材料に応じて変わるが、カメラ側表面10の1/3以上を占めることが好ましい。また、図1の例では、固定部19の形状は、三日月を太くしたような形状になっている。
【0028】
両面接着材21としては例えばジェルが用いられる。ジェルは表面を水で湿らすことによって粘着力が強くなり、接着が可能となり、また、乾燥すると粘着力が弱まり、剥がすことが可能となる。水で湿らすことにより、何度でも接着可能である。両面接着材21の厚さは2mm以下で、薄板状に成形されていることが好ましい。上からみた形状は、接写用ルーペ1の固定部19の形状に対応して成形されていることが好ましく、本実施の形態では、上記の三日月を太くしたような形状になっている。
【0029】
なお、固定部19及び両面接着材21の形状は筐体8内の微調整機構4や電池7の形状や配置等により、種々の形状を取りうる。このように、広い固定部19と両面接着材21を用いて接写用ルーペ1をデジタルカメラ20に取付けるため、安定した取り付けができる。また、両面接着材21を用いて取付ける方法は、螺旋状ネジや磁石を用いて取付ける方法に比して、デジタルカメラ20に予めネジや磁石等を取り付ける等の加工の必要がなく、デジタルカメラ20に適当な広さのほぼ平坦な面があれば容易に取付けできる。また、磁石を用いていないので、記録媒体に近づけても記録内容を損なうおそれもない。
【0030】
また、例えば、接写レンズ2の焦点距離を約20mm、レンズ径は約20mmで倍率30倍の良好な写真画像が得られる。また、例えば、電池13は3Vのリチウム電池2個を用い、照明用ライト12は0.2wの豆電球を2個、接写用レンズ2を対角に挟むように空間11を取り囲む内壁27に取り付けるものとする。
【0031】
なお、図1において、aは筐体の外郭、bは筐体の内壁、cは電池収納室の内壁、dは電池の外郭、eは電極の外郭、fは固定部の輪郭、gはレンズホルダの内周、hは接写レンズの外周、kは微調整ダイヤルの外郭、mは照明用ライトの外郭、nは照明用ライトを収納する穴の内壁、pは筐体の段差、qは筐体に付けられた窪みを表す線である。
【0032】
図4に本発明による接写用ルーペをデジタルカメラ付き携帯電話装置に取り付け、さらにデジタルカメラ付き携帯電話装置から写真画像を送信し、サーバで写真画像を分析し、その診断結果をデジタルカメラ付き携帯電話装置に返信するシステム構成例を示す。
【0033】
図4において、20はデジタルカメラ付き携帯電話装置で接写用ルーペ1が装着されている。27はサーバ、28はサーバ27に備えられた診断用データベース、29は携帯電話網である。本実施の形態では、被写体5が人間の肌であり、写真画像は肌表面の拡大写真であり、診断用データベース28は種々の状態の肌表面の写真画像を蓄積し、さらに、これら肌表面の写真画像を基に医療専門家が分析した診断結果を各写真画像に対応づけて蓄積した肌表面データベースであり、サーバ27は無線通信機能を有する肌診断用サーバであるとする。
【0034】
接写用ルーペ1をデジタルカメラ付き携帯電話装置20に取付けて、人間の肌5を写真撮影する。CCD等の撮像素子の撮像面23に結像された写真画像は、デジタルカメラ付き携帯電話装置20内のメモリに保存され、デジタルカメラ付き携帯電話装置20から肌診断用サーバ27に携帯電話網29を介して無線で送信される。
【0035】
肌診断用サーバ27は、人間の種々な肌表面の状態の写真画像とその診断結果(アドバイスを含む)を記録した肌表面データベース(肌表面DB)28、携帯電話網29から通信データを受信する受信手段30、携帯電話網29に通信データを送信する送信手段31,送信された写真画像と最も似ている写真画像(複数でも良い)を肌表面データベース28の写真画像の中から抽出する写真画像抽出部32、抽出された写真画像についての診断結果データを肌表面データベース28から抽出する診断結果抽出部33、肌診断用サーバ27の処理状況を画面表示する表示手段34、及び肌表面データベース28、受信手段30、送信手段31、写真画像抽出部32、診断結果抽出部33、表示手段34間のデータと信号の流れを制御し、処理を実行させる制御部35を備える。
【0036】
受信手段30は携帯電話網28を介してデジタルカメラ付き携帯電話装置20から送信された写真画像を受信する。次に、写真画像抽出部32は肌表面データベース28の写真画像の中から受信した写真画像と最も似ている写真画像(複数でも良い)を抽出する。次に、診断結果抽出部33は抽出された写真画像についての診断結果データを肌表面データベース28から抽出する。次に、送信手段は抽出された診断結果データを携帯電話網29を介してデジタルカメラ付き携帯電話装置20に無線で送信する。制御部35は、必要に応じて表示手段34に処理状況を画面表示させ、各手段・各部間のデータと信号の流れを制御し、上記の処理を実行させる。これにより、写真画像の送信者は診断結果データをデジタルカメラ付き携帯電話装置20の表示画面で見る事ができる。
【0037】
図5に肌の写真画像(撮影画像を約3倍に拡大)の例を示す。肌表面の凹凸が鮮明なコントラストで写し出されている。肌表面データベース28には乾燥肌の他に、脂肪性の肌(吹出物が出来ているものを含む)、アレルギー性の肌、紫外線焼けした肌、正常な肌等の写真画像とこれら各写真画像に対応する医療専門家の診断結果とアドバイスが蓄積されている。肌診断用サーバ27による写真画像の照合は、例えば、異常箇所等特徴のある部分を抽出し、5度おきに180度の回転イメージを作成し、同じ又は類似のパタンが存在しないか、また、0.5〜2.0倍の拡大縮小イメージを作成し、同じ又は類似のパタンが存在しないかをサーチする。その際、パタンのずれ、カラーのずれ等に応じて一致度が算定される。なお、照明用ライトからの照射光が被写体となす角度が同じ写真画像で照合することが好ましい。その結果、一致度の大きい方から複数(例えば3件)の写真画像が選ばれ、その診断結果が肌診断用サーバ27からデジタルカメラ付き携帯電話装置20に無線送信される。選ばれた写真画像についての診断結果とアドバイスが抽出され、返信される。肌の写真画像を送信した送信者は、診断結果とアドバイスをデジタルカメラ付き携帯電話装置20の表示画面で見ることができる。
【0038】
以上により、肌診断用サーバ27は、接写用ルーペをデジタルカメラに取付けて接写した肌表面の写真画像を受信し、分析し、有効な診断結果を返信できる。また、本発明による接写用ルーペを使用するので、常に安定した写真画像を提供できる。また、撮影後直ぐに写真画像をサーバに送信でき、診断結果も早く得られる。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態に種々の変更を加え得ることは明白である。
【0040】
例えば、微調整機構は本実施の形態に記載のものに限られない。歯形が形成されたリング状の微調整ダイヤルを使用する代わりに、竜頭等他の形状の微調整ダイヤルを使用しても良い。両面接着材を搭載する固定部の位置も、接着が安定する広さがあれば、カメラ側表面の他の位置でも良い。両面接着材の寸法・形状も種々変更可能である。また、接写レンズの位置もカメラ側表面に近い位置に限られず、レンズの焦点距離、筐体の厚さ等との組み合わせにより種々変更できる。また、照明用ライトや電池収納室の位置も変更可能である。照明用ライトの寸法や出力にも幅がある。また、デジタルカメラは携帯電話装置に装着されたものに限られない。
【0041】
また、本実施の形態では、肌表面データベースに医療専門家の診断結果を蓄積する例を示したが、美容や健康の維持・促進用として、美容専門家や健康管理専門家の診断結果とアドバイスを蓄積しても良い。また、接写用ルーペの寸法はデジタルカメラ付き携帯電話装置の寸法より小さい方が手軽に操作、持ち運びできるので望ましいが、大きくしても良い。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明によれば、デジタルカメラに特別な加工をすることなく取り付けられ、かつ被写体側表面を被写体に接触させることにより、安定した拡大写真画像をデジタルカメラで撮像できる接写用ルーペ、そのような接写ルーペを備えた接写用デジタルカメラ、携帯電話装置及び肌診断用サーバを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における接写用ルーペの平面構造図である。
【図2】本実施の形態における接写用ルーペの断面構造図である。
【図3】本実施の形態における接写用ルーペをデジタルカメラ付き携帯電話装置に取付けて使用する状態での断面模式図である。
【図4】本実施の形態においてデジタルカメラ付き携帯電話装置から写真画像を肌診断用サーバに送信し、肌診断用サーバから診断結果を得るためのシステム構成を示す図である。
【図5】本実施の形態における写真画像の例を示す図である。
【符号の説明】
1 接写用ルーペ
2 接写レンズ
3 レンズホルダ
4 微調整機構
5 被写体
6 照明用ライト
7 電池
8 筐体
9 被写体側表面
10 カメラ側表面
11 光軸
12、13 窓
14、15 空間
16、17 内壁
18 接触部
19 固定部
20 デジタルカメラ付き携帯電話装置
21 両面接着材
22 撮像レンズ
23 撮像面
24 微調整ダイヤル
25 電池収納室
26 扉
27 肌診断用サーバ
28 肌表面データベース
29 携帯電話網
30 受信手段
31 送信手段
32 写真画像抽出部
33 診断結果抽出部
34 表示手段
35 制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は接写用ルーペ、接写用デジタルカメラ、携帯電話装置及び肌診断用サーバに関し、特に肌表面を撮影するのに適した接写用ルーペ、接写用デジタルカメラ、携帯電話装置及び肌診断用サーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、撮影レンズ及びCCD等の撮像素子を備えたデジタルカメラが開発され、写真画像をデジタルデータとして記録し、記録した写真画像を取出してパーソナルコンピュータや携帯電話装置で送信できるようになった。また、デジタルカメラ付き携帯電話装置が開発され、写真画像をそのまま送信できるようになった。
【0003】
従来から、デジタルカメラの撮影レンズと協働して接写画像をデジタルカメラの撮像面上に結像させるための接写用レンズを、デジタルカメラ付き携帯電話装置に取り付け、これを用いて患者の眼の角膜の形状等を接写し、その情報を送信できるようにしたデジタルカメラ付き携帯電話装置があった。この携帯電話装置では、接写用レンズのカメラへの取り付けは、それぞれ接写用レンズ及び撮影レンズの外周に形成された雄ネジ、雌ネジによって螺合されていた(例えば特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3085476号公報(出願2001年10月19日、段落0011〜0015、図1〜図3)
【特許文献2】実用新案登録第3012944号公報
【特許文献3】実用新案登録第3012942号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような従来の技術では、撮影のたびに焦点合わせのために被写体との距離を調節しなければならず、被写体の画像を安定させることが困難であった。また、デジタルカメラ側にネジを付ける等の加工が必要で、通常のデジタルカメラにも適用できるものではなかった。
【0006】
そこで本発明は、デジタルカメラに特別な加工をすることなく取り付けられ、かつ被写体側表面を被写体に接触させることにより、安定した拡大写真画像をデジタルカメラで撮像できる接写用ルーペ、そのような接写ルーペを備えた接写用デジタルカメラ、携帯電話装置及び肌診断用サーバを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明による接写用ルーペは、デジタルカメラ(20)に取り付けて用いる接写用ルーペ(1)であって;前記デジタルカメラ(20)を接写可能とする接写レンズ(2)と;前記接写レンズ(2)を保持するレンズホルダ(3)と;前記レンズホルダ(3)を保持する筐体(8)とを備え;前記筐体(8)は、前記デジタルカメラ(20)に面するカメラ側表面(10)と前記カメラ側表面(10)にほぼ平行な被写体側表面(9)とを有する偏平な形状に形成され、前記カメラ側表面(10)と前記被写体側表面(9)の大部分が、前記接写レンズ(2)の光軸(11)とほぼ垂直であり、前記被写体側表面(9)及び前記カメラ側表面(10)には、前記接写レンズ(2)を挟んでそれぞれ前記光軸(11)をほぼ中心とするほぼ円形の窓(12、13)が形成され、前記被写体側表面(9)は前記窓(12)の周りに、被写体(5)に接触させるためのほぼ平坦な接触部(18)を有し、前記カメラ側表面(10)は、前記デジタルカメラ(20)に接着して取付ける両面接着材(21)を接着するための、ほぼ平坦な固定部(19)を有することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、デジタルカメラに特別な加工をすることなく取り付けられ、かつ被写体側表面を被写体に接触させることにより、安定した拡大写真画像をデジタルカメラで撮像できる接写用ルーペを提供できる。すなわち、両面接着材を用いて接写用ルーペをデジタルカメラに取り付けるためのほぼ平坦な固定部を有するので、両面接着材を用いて取り付けができ、デジタルカメラに適当な広さのほぼ平坦な面があれば接写用ルーペを安定に取り付けられる。また、該被写体側表面は被写体に接触するためのほぼ平坦な接触部を有するので、被写体との接触が安定し、かつ、接写レンズを被写体から一定の距離に保持できるので、撮影の都度焦点合わせをする必要がなく、常に安定した品質の写真画像を提供できる。
【0009】
ここで、デジタルカメラは携帯電話装置に組み込まれたものでも良い。この場合、携帯電話網に接続されたサーバに直接写真画像を送信できる。また、固定部に両面接着材が接着されている態様も本請求項に含まれる。
【0010】
また、請求項2に記載の接写用ルーペは、請求項1に記載の接写用ルーペにおいて、前記両面接着材(21)が表面を湿らすことにより接着可能になり、乾燥することにより剥離可能になるジェルであることを特徴とする。これにより、接写用ルーペをデジタルカメラに安定に取り付けでき、また、着脱が容易になる。
【0011】
また、請求項3に記載の接写用ルーペは、請求項1又は2に記載の接写用ルーペにおいて、前記接写レンズ(2)の光軸(11)と前記デジタルカメラ(20)の撮像レンズ(22)の光軸とを合致させるように前記両面接着材(21)を前記固定部(19)と前記デジタルカメラ(20)に接着させ、前記被写体側表面(9)を前記被写体(5)に接触させた時、前記被写体(5)の写真画像が前記デジタルカメラの撮像面(23)の近傍に結像されることを特徴とする。これにより、被写体の写真画像をデジタルカメラの撮像面上に安定に結像させることができる。
【0012】
また、請求項4に記載の接写用ルーペは、請求項3に記載の接写用ルーペにおいて、前記被写体(5)の写真画像が前記撮像面(23)上に結像されるように、前記接写レンズ(2)を前記レンズホルダ(3)と共に前記光軸(11)方向に移動可能とする微調整機構(4)を備えることを特徴とする。これにより、接写用レンズ2のデジタルカメラ20への取り付けのばらつき、接写用ルーペ1の製造ばらつき、デジタルカメラ20の型式の差異等による焦点の位置のばらつきを吸収して、精密な焦点合せが可能となる。
【0013】
また、請求項5に記載の接写用ルーペは、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の接写用ルーペにおいて、前記筐体(8)に保持されて前記被写体(5)を照明する照明用ライト(6)を備え、前記筐体(8)は、前記照明用ライト(6)を点灯する電池(7)を収納する電池収納室(25)を有し、前記電池収納室(25)は前記電池(7)を出し入れするための扉(26)を有することを特徴とする。電池交換を可能にして、接写用ルーペの永続的な使用を可能とするものである。
【0014】
また、請求項6に記載の接写用ルーペは、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の接写用ルーペにおいて、前記固定部(19)は、前記接写レンズ(2)の光軸(11)からレンズ径以上離れた位置で、前記カメラ側表面(10)の最もデジタルカメラ(20)に近い部分より、前記両面接着材(21)の厚さを超えない程度離れた位置にあり、かつ前記カメラ側表面(10)の1/3以上を占めることを特徴とする。これにより、接着の安定性が強化される。
【0015】
また、請求項7に記載の接写用ルーペは、接写するためにデジタルカメラ(20)に取付けて用いる接写用ルーペ(1)であって;前記デジタルカメラ(20)を接写可能とする接写レンズ(2)と;前記接写レンズ(2)を保持するレンズホルダ(3)と;前記接写レンズ(2)を前記レンズホルダ(3)と共に前記接写レンズ(2)の光軸(11)方向に移動可能とする微調整機構(4)と;前記レンズホルダ(3)を保持し、前記微調整機構(4)を収納する筐体(8)とを備え;前記微調整機構(4)は、前記接写レンズ(2)の光軸(11)と前記デジタルカメラ(20)の撮像レンズ(22)の光軸を合致させるように前記筐体(8)を前記デジタルカメラ(20)に取り付け、前記筐体(8)の被写体側表面(9)を被写体(5)に接触させた時、前記被写体(5)の写真画像が前記デジタルカメラ(20)の撮像面(23)上に結像されるように、調整可能であることを特徴とする。
【0016】
接写レンズの位置の微調整を行なう機構を有するので、接写用レンズのデジタルカメラ20への取り付けのばらつき、接写用ルーペ1の製造ばらつき、デジタルカメラ20の型式の差異等による焦点の位置のばらつきを吸収して、精密な焦点合せを可能とするものである。
【0017】
また、本発明による接写用デジタルカメラは、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の接写用ルーペ(1)と;前記接写用ルーペ(1)を取り付けるデジタルカメラ(20)とを備えることを特徴とする。これにより、デジタルカメラで直ぐに接写が可能となる。
【0018】
また、本発明による携帯電話装置は、請求項8に記載のデジタルカメラ(20)と;前記デジタルカメラ(20)で撮像した写真画像を送信する送信手段を備えることを特徴とする。これにより、接写画像を直ぐにサーバに送信可能となり、サーバからの返信も早く受けることができる。
【0019】
また、本発明による肌診断用サーバ(27)は、複数種類の肌表面の写真画像とこれらの写真画像についての医療専門家、健康管理専門家又は美容専門家の診断結果データを蓄積した肌表面データベース(28)と;請求項9に記載の携帯電話装置(20)から前記送信された写真画像を受信する受信手段(30)と;前記受信した写真画像に最も近い肌表面の写真画像を前記肌表面データベース(29)から抽出する写真画像抽出部(32)と;前記抽出された写真画像についての前記診断結果データを前記肌表面データベース(29)から抽出する診断結果抽出部(33)と;前記抽出された診断結果データを、該デジタルカメラ(20)側に返信する送信手段(31)を備えることを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、接写用ルーペをデジタルカメラに取付けて接写した肌表面の写真画像を受信し、分析し、有効な診断結果(アドバイスを含む)を返信できる肌診断用サーバを提供できる。また、本発明による接写用ルーペを使用するので、常に安定した写真画像を提供できる。また、撮影後直ぐに写真画像をサーバに送信でき、診断結果も早く得られる。なお、複数種類の肌表面の写真画像とあるが、多種類であることが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図面に基づき、本発明による実施の形態について説明する。図1に本発明による接写用ルーペの平面図を、図2にそのA−A’断面図を、図3に上記接写用ルーペをデジタルカメラ付き携帯電話装置に取付けて使用する状態を模式的に表した断面図を示す。図1〜3において、1は接写用ルーペで、接写レンズ2、接写レンズ2を保持するレンズホルダ3、接写レンズ2をレンズホルダ3と共に光軸方向に移動可能とする微調整機構4、被写体5を照明する照明用ライト6、及び筐体8等で構成される。筐体8は、該レンズホルダ3、照明用ライト6を保持し、微調整機構4、照明用ライト6を駆動する電池7等を収納する。
【0022】
筐体8は被写体側表面9及びカメラ側表面10をほぼ平行な表面とする偏平な形状である。被写体側表面9及びカメラ側表面10の大部分が接写レンズ2の光軸11と垂直になるように、接写レンズ2が保持される。被写体側表面9及びカメラ側表面10は接写レンズ2を挟んでそれぞれ光軸11を中心とする円形の窓12、13を有する。接写レンズ2と被写体側表面9の窓12との間に空間14、接写レンズ2とカメラ側表面10の窓13との間に空間15があり、空間14、15はそれぞれ接写レンズ2の光軸11を中心とする軸対象の内壁16、17に囲まれており、内壁16、17は接写レンズ2を内包する鏡筒の内壁を形成している。被写体側表面9は窓12の周りに、被写体5に接触させるための平坦な接触部18を有する。本実施の形態では被写体側表面9の大部分が接触部18に該当する。カメラ側表面10は平坦な固定部19を有する。固定部19には、接写用ルーペ1をデジタルカメラ20に接着固定するための両面接着材21を接着できるようになっている。
【0023】
20はデジタルカメラ付き携帯電話装置で、撮像レンズ22、撮像面23等を有する。接写用ルーペ1を用いて写真撮影を行なう場合には、まず、接写用ルーペ1をデジタルカメラ付き携帯電話装置20に取り付ける。すなわち、接写用ルーペ1の筐体8のカメラ側表面10の、両面接着材21を接着するためのほぼ平坦な固定部19に両面接着材21を接着する。次に、接写用ルーペ1の接写レンズ2とデジタルカメラ付き携帯電話装置20の撮像レンズ22とが対向するように、すなわち、接写レンズ2の光軸11と撮像レンズ22の光軸が一致するように、両面接着材21を用いて接写用ルーペ1をデジタルカメラ付き携帯電話装置20に接着固定する。デジタルカメラ付き携帯電話装置20には適当な広さのほぼ平坦な面があれば両面接着材21を接着できる。そして、接写用ルーペ1の被写体側表面9の接触部18を被写体5に接触させて写真撮影する。被写体5の表面に撮像レンズ22のピントが合うように、すなわち、デジタルカメラ付き携帯電話装置20内の撮像面23に被写体5の写真画像が結像するように、被写体側表面9からの接写レンズ2の距離が定められる。接写レンズ2と被写体5との位置関係は、撮像面23に被写体5の写真画像が結像するように設計されているので、接触部18を被写体5に接触させて写真撮影すると、常にピントの合った写真画像を得ることができる。
【0024】
さらに、精密な焦点合せを行なうために微調整機構4を設け、接写レンズ2を保持するレンズホルダ3を光軸方向、すなわち、図2の上下方向に微調整できるようにしている。微調整機構4は、例えば、リング状のレンズホルダ3の外側に、連続して歯形が形成されたリング状の微調整ダイヤル24を配置し、レンズホルダ4の外周と微調整ダイヤル24の内周にそれぞれ螺旋状の雄ネジ、雌ネジを切り、微調整ダイヤル24の筐体8から外にはみ出た歯形部分を手動で回転することにより、微調整ダイヤル24の回転をレンズホルダ3の微少上下動に変換する構成とする。このように微調整機構4(レンズホルダ4及び微調整ダイヤル24)を設けることにより、接写用レンズ2のデジタルカメラ20への取り付けのばらつき、接写用ルーペ1の製造ばらつき、デジタルカメラ20の型式の差異等による焦点の位置のばらつきを吸収して、精密な焦点合せが可能となる。
【0025】
接触部18を被写体5に接触させると、接写レンズ2と被写体5との間に空間14ができる。空間14は内壁16に取り囲まれているため、このままでは暗くなる。図1、2の例では、被写体5の表面を照明するために、内壁16の2箇所(光軸11に対し対称な位置)に照明用ライト6が保持されている。また、内壁16は白色で、照明用ライト6からの照射光が反射して、空間14内が明るく保たれるようになっている。照明用ライト6へは電池7で電気を供給する。筐体8の側面に電気の供給をオン・オフする照明用スイッチ(図示しない)が取り付けられている。電池7は電池収納室25に収納され、電池収納室25の扉26を開けることにより、交換可能になっている。扉26には例えばプラスチックの弾性を用いたロック機構とヒンジが使用される。照明用ライトが光軸11に対し対称な位置にあり、被写体5となす角度が比較的小さいので、表面の凹凸が鮮明な写真画像が得られる。被写体5となす角度は3乃至30度が好ましく、5乃至15度がより好ましい。
【0026】
筐体8内部での接写レンズ2の位置は、接写レンズ2の焦点距離、筐体8の厚さ等により決定される。拡大画像を得るために、被写体5が接写レンズ2の焦点距離より多少レンズ寄りの位置にくるように設計されている。場合により、照明用ライト12を保持する空間を確保する必要がある。図2の例では、接写レンズ2は被写体側表面9よりもカメラ側表面10に近い位置に保持されている。
【0027】
図1の例では、両面接着材21を接着するための固定部19の位置は、微調整機構4を接写レンズ2の周囲に設置する余裕を取って、接写レンズ2の光軸11からレンズ径以上離れた位置に設けている。また、光軸11方向については、両面接着材21の厚さを考慮し、カメラ側表面10の最もデジタルカメラ20に近い部分、すなわち、微調整機構4をカバーする部分より、両面接着材21の厚さを超えない程度離れた位置に設けている。また、デジタルカメラ20への取り付けを安定させるための固定部19の広さは、両面接着材21の接写ルーペ1とデジタルカメラ20への接着強度により定まり、使用する接着材料や、接写ルーペ1及びデジタルカメラ20の筐体材料に応じて変わるが、カメラ側表面10の1/3以上を占めることが好ましい。また、図1の例では、固定部19の形状は、三日月を太くしたような形状になっている。
【0028】
両面接着材21としては例えばジェルが用いられる。ジェルは表面を水で湿らすことによって粘着力が強くなり、接着が可能となり、また、乾燥すると粘着力が弱まり、剥がすことが可能となる。水で湿らすことにより、何度でも接着可能である。両面接着材21の厚さは2mm以下で、薄板状に成形されていることが好ましい。上からみた形状は、接写用ルーペ1の固定部19の形状に対応して成形されていることが好ましく、本実施の形態では、上記の三日月を太くしたような形状になっている。
【0029】
なお、固定部19及び両面接着材21の形状は筐体8内の微調整機構4や電池7の形状や配置等により、種々の形状を取りうる。このように、広い固定部19と両面接着材21を用いて接写用ルーペ1をデジタルカメラ20に取付けるため、安定した取り付けができる。また、両面接着材21を用いて取付ける方法は、螺旋状ネジや磁石を用いて取付ける方法に比して、デジタルカメラ20に予めネジや磁石等を取り付ける等の加工の必要がなく、デジタルカメラ20に適当な広さのほぼ平坦な面があれば容易に取付けできる。また、磁石を用いていないので、記録媒体に近づけても記録内容を損なうおそれもない。
【0030】
また、例えば、接写レンズ2の焦点距離を約20mm、レンズ径は約20mmで倍率30倍の良好な写真画像が得られる。また、例えば、電池13は3Vのリチウム電池2個を用い、照明用ライト12は0.2wの豆電球を2個、接写用レンズ2を対角に挟むように空間11を取り囲む内壁27に取り付けるものとする。
【0031】
なお、図1において、aは筐体の外郭、bは筐体の内壁、cは電池収納室の内壁、dは電池の外郭、eは電極の外郭、fは固定部の輪郭、gはレンズホルダの内周、hは接写レンズの外周、kは微調整ダイヤルの外郭、mは照明用ライトの外郭、nは照明用ライトを収納する穴の内壁、pは筐体の段差、qは筐体に付けられた窪みを表す線である。
【0032】
図4に本発明による接写用ルーペをデジタルカメラ付き携帯電話装置に取り付け、さらにデジタルカメラ付き携帯電話装置から写真画像を送信し、サーバで写真画像を分析し、その診断結果をデジタルカメラ付き携帯電話装置に返信するシステム構成例を示す。
【0033】
図4において、20はデジタルカメラ付き携帯電話装置で接写用ルーペ1が装着されている。27はサーバ、28はサーバ27に備えられた診断用データベース、29は携帯電話網である。本実施の形態では、被写体5が人間の肌であり、写真画像は肌表面の拡大写真であり、診断用データベース28は種々の状態の肌表面の写真画像を蓄積し、さらに、これら肌表面の写真画像を基に医療専門家が分析した診断結果を各写真画像に対応づけて蓄積した肌表面データベースであり、サーバ27は無線通信機能を有する肌診断用サーバであるとする。
【0034】
接写用ルーペ1をデジタルカメラ付き携帯電話装置20に取付けて、人間の肌5を写真撮影する。CCD等の撮像素子の撮像面23に結像された写真画像は、デジタルカメラ付き携帯電話装置20内のメモリに保存され、デジタルカメラ付き携帯電話装置20から肌診断用サーバ27に携帯電話網29を介して無線で送信される。
【0035】
肌診断用サーバ27は、人間の種々な肌表面の状態の写真画像とその診断結果(アドバイスを含む)を記録した肌表面データベース(肌表面DB)28、携帯電話網29から通信データを受信する受信手段30、携帯電話網29に通信データを送信する送信手段31,送信された写真画像と最も似ている写真画像(複数でも良い)を肌表面データベース28の写真画像の中から抽出する写真画像抽出部32、抽出された写真画像についての診断結果データを肌表面データベース28から抽出する診断結果抽出部33、肌診断用サーバ27の処理状況を画面表示する表示手段34、及び肌表面データベース28、受信手段30、送信手段31、写真画像抽出部32、診断結果抽出部33、表示手段34間のデータと信号の流れを制御し、処理を実行させる制御部35を備える。
【0036】
受信手段30は携帯電話網28を介してデジタルカメラ付き携帯電話装置20から送信された写真画像を受信する。次に、写真画像抽出部32は肌表面データベース28の写真画像の中から受信した写真画像と最も似ている写真画像(複数でも良い)を抽出する。次に、診断結果抽出部33は抽出された写真画像についての診断結果データを肌表面データベース28から抽出する。次に、送信手段は抽出された診断結果データを携帯電話網29を介してデジタルカメラ付き携帯電話装置20に無線で送信する。制御部35は、必要に応じて表示手段34に処理状況を画面表示させ、各手段・各部間のデータと信号の流れを制御し、上記の処理を実行させる。これにより、写真画像の送信者は診断結果データをデジタルカメラ付き携帯電話装置20の表示画面で見る事ができる。
【0037】
図5に肌の写真画像(撮影画像を約3倍に拡大)の例を示す。肌表面の凹凸が鮮明なコントラストで写し出されている。肌表面データベース28には乾燥肌の他に、脂肪性の肌(吹出物が出来ているものを含む)、アレルギー性の肌、紫外線焼けした肌、正常な肌等の写真画像とこれら各写真画像に対応する医療専門家の診断結果とアドバイスが蓄積されている。肌診断用サーバ27による写真画像の照合は、例えば、異常箇所等特徴のある部分を抽出し、5度おきに180度の回転イメージを作成し、同じ又は類似のパタンが存在しないか、また、0.5〜2.0倍の拡大縮小イメージを作成し、同じ又は類似のパタンが存在しないかをサーチする。その際、パタンのずれ、カラーのずれ等に応じて一致度が算定される。なお、照明用ライトからの照射光が被写体となす角度が同じ写真画像で照合することが好ましい。その結果、一致度の大きい方から複数(例えば3件)の写真画像が選ばれ、その診断結果が肌診断用サーバ27からデジタルカメラ付き携帯電話装置20に無線送信される。選ばれた写真画像についての診断結果とアドバイスが抽出され、返信される。肌の写真画像を送信した送信者は、診断結果とアドバイスをデジタルカメラ付き携帯電話装置20の表示画面で見ることができる。
【0038】
以上により、肌診断用サーバ27は、接写用ルーペをデジタルカメラに取付けて接写した肌表面の写真画像を受信し、分析し、有効な診断結果を返信できる。また、本発明による接写用ルーペを使用するので、常に安定した写真画像を提供できる。また、撮影後直ぐに写真画像をサーバに送信でき、診断結果も早く得られる。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態に種々の変更を加え得ることは明白である。
【0040】
例えば、微調整機構は本実施の形態に記載のものに限られない。歯形が形成されたリング状の微調整ダイヤルを使用する代わりに、竜頭等他の形状の微調整ダイヤルを使用しても良い。両面接着材を搭載する固定部の位置も、接着が安定する広さがあれば、カメラ側表面の他の位置でも良い。両面接着材の寸法・形状も種々変更可能である。また、接写レンズの位置もカメラ側表面に近い位置に限られず、レンズの焦点距離、筐体の厚さ等との組み合わせにより種々変更できる。また、照明用ライトや電池収納室の位置も変更可能である。照明用ライトの寸法や出力にも幅がある。また、デジタルカメラは携帯電話装置に装着されたものに限られない。
【0041】
また、本実施の形態では、肌表面データベースに医療専門家の診断結果を蓄積する例を示したが、美容や健康の維持・促進用として、美容専門家や健康管理専門家の診断結果とアドバイスを蓄積しても良い。また、接写用ルーペの寸法はデジタルカメラ付き携帯電話装置の寸法より小さい方が手軽に操作、持ち運びできるので望ましいが、大きくしても良い。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明によれば、デジタルカメラに特別な加工をすることなく取り付けられ、かつ被写体側表面を被写体に接触させることにより、安定した拡大写真画像をデジタルカメラで撮像できる接写用ルーペ、そのような接写ルーペを備えた接写用デジタルカメラ、携帯電話装置及び肌診断用サーバを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における接写用ルーペの平面構造図である。
【図2】本実施の形態における接写用ルーペの断面構造図である。
【図3】本実施の形態における接写用ルーペをデジタルカメラ付き携帯電話装置に取付けて使用する状態での断面模式図である。
【図4】本実施の形態においてデジタルカメラ付き携帯電話装置から写真画像を肌診断用サーバに送信し、肌診断用サーバから診断結果を得るためのシステム構成を示す図である。
【図5】本実施の形態における写真画像の例を示す図である。
【符号の説明】
1 接写用ルーペ
2 接写レンズ
3 レンズホルダ
4 微調整機構
5 被写体
6 照明用ライト
7 電池
8 筐体
9 被写体側表面
10 カメラ側表面
11 光軸
12、13 窓
14、15 空間
16、17 内壁
18 接触部
19 固定部
20 デジタルカメラ付き携帯電話装置
21 両面接着材
22 撮像レンズ
23 撮像面
24 微調整ダイヤル
25 電池収納室
26 扉
27 肌診断用サーバ
28 肌表面データベース
29 携帯電話網
30 受信手段
31 送信手段
32 写真画像抽出部
33 診断結果抽出部
34 表示手段
35 制御部
Claims (10)
- デジタルカメラに取り付けて用いる接写用ルーペであって;
前記デジタルカメラを接写可能とする接写レンズと;
前記接写レンズを保持するレンズホルダと;
前記レンズホルダを保持する筐体とを備え;
前記筐体は、前記デジタルカメラに面するカメラ側表面と前記カメラ側表面にほぼ平行な被写体側表面とを有する偏平な形状に形成され、
前記カメラ側表面と前記被写体側表面の大部分が、前記接写レンズの光軸とほぼ垂直であり、
前記被写体側表面及び前記カメラ側表面には、前記接写レンズを挟んでそれぞれ前記光軸をほぼ中心とするほぼ円形の窓が形成され、
前記被写体側表面は前記窓の周りに、被写体に接触させるためのほぼ平坦な接触部を有し、
前記カメラ側表面は、前記デジタルカメラに接着して取付ける両面接着材を接着するための、ほぼ平坦な固定部を有することを特徴とする;
接写用ルーペ。 - 前記両面接着材が表面を湿らすことにより接着可能になり、乾燥することにより剥離可能になるジェルであることを特徴とする、請求項1に記載の接写用ルーペ。
- 前記接写レンズの光軸と前記デジタルカメラの撮像レンズの光軸とを合致させるように前記両面接着材を前記固定部と前記デジタルカメラに接着させ、前記被写体側表面を前記被写体に接触させた時、前記被写体の写真画像が前記デジタルカメラの撮像面の近傍に結像されることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の接写用ルーペ。
- 前記被写体の写真画像が前記撮像面上に結像されるように、前記接写レンズを前記レンズホルダと共に前記光軸方向に移動可能とする微調整機構を備える、請求項3に記載の接写用ルーペ。
- 前記筐体に保持されて前記被写体を照明する照明用ライトを備え、前記筐体は、前記照明用ライトを点灯する電池を収納する電池収納室を有し、前記電池収納室は前記電池を出し入れするための扉を有する、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の接写用ルーペ。
- 前記固定部は、前記接写レンズの光軸からレンズ径以上離れた位置で、前記カメラ側表面の最もデジタルカメラに近い部分より、前記両面接着材の厚さを超えない程度離れた位置にあり、かつ前記カメラ側表面の1/3以上を占める、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の接写用ルーペ。
- 接写するためにデジタルカメラに取付けて用いる接写用ルーペであって;
前記デジタルカメラを接写可能とする接写レンズと;
前記接写レンズを保持するレンズホルダと;
前記接写レンズを前記レンズホルダと共に前記接写レンズの光軸方向に移動可能とする微調整機構と;
前記レンズホルダを保持し、前記微調整機構を収納する筐体とを備え;
前記微調整機構は、前記接写レンズの光軸と前記デジタルカメラの撮像レンズの光軸を合致させるように前記筐体を前記デジタルカメラに取り付け、前記筐体の被写体側表面を被写体に接触させた時、前記被写体の写真画像が前記デジタルカメラの撮像面上に結像されるように、調整可能である;
接写用ルーペ。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の接写用ルーペと;
前記接写用ルーペを取り付けるデジタルカメラとを備える;
接写用デジタルカメラ。 - 請求項8に記載のデジタルカメラと;
前記デジタルカメラで撮像した写真画像を送信する送信手段を備える;
携帯電話装置。 - 複数種類の肌表面の写真画像とこれらの写真画像についての医療専門家、健康管理専門家又は美容専門家の診断結果データを蓄積した肌表面データベースと;
請求項9に記載の携帯電話装置から前記送信された写真画像を受信する受信手段と;
前記受信した写真画像に最も近い肌表面の写真画像を前記肌表面データベースから抽出する写真画像抽出部と;
前記抽出された写真画像についての前記診断結果データを前記肌表面データベースから抽出する診断結果抽出部と;
前記抽出された診断結果データを、該デジタルカメラ側に返信する送信手段を備える;
肌診断用サーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003075250A JP2004286776A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 接写用ルーペ、接写用デジタルカメラ、携帯電話装置及び肌診断用サーバ |
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JP2003075250A JP2004286776A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 接写用ルーペ、接写用デジタルカメラ、携帯電話装置及び肌診断用サーバ |
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Family Applications (1)
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JP2003075250A Withdrawn JP2004286776A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 接写用ルーペ、接写用デジタルカメラ、携帯電話装置及び肌診断用サーバ |
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JP (1) | JP2004286776A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20060034557A (ko) * | 2004-10-19 | 2006-04-24 | 엘지전자 주식회사 | 휴대단말기의 피부관리 장치 및 방법 |
JP2008129446A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Nidec Copal Corp | 携帯電話機及びそれを含む表面状態評価システム |
JP2014029486A (ja) * | 2012-07-02 | 2014-02-13 | Kenji Yoshida | レンズユニット |
JPWO2014007268A1 (ja) * | 2012-07-02 | 2016-06-02 | 吉田 健治 | レンズユニット |
KR20160147668A (ko) | 2015-06-15 | 2016-12-23 | 주라론 고교 가부시키가이샤 | 렌즈 어태치먼트 |
-
2003
- 2003-03-19 JP JP2003075250A patent/JP2004286776A/ja not_active Withdrawn
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