JP2004276194A - 振動ドリルの集塵装置 - Google Patents

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芳彦 牧野
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Abstract

【課題】集塵ボックスと振動ドリル本体とを閉塞連結して、穴あけ作業時に発生する破片、塵埃等の確実なる回収を図るとともに、精度の高い穴の芯だしと定められた深さの穴あけ作業が効率よくできる振動ドリルの集塵装置を提供する。
【解決手段】振動ドリル本体1におけるチャックカバー3の下端と、ドリル2を囲繞しかつ側壁に吸引集塵機6と連結する連結パイプ5bを有する塵埃ボックス5の上端とを、蛇腹部材4を介して閉塞状態にて伸縮可能に接続する。チャックカバー3および塵埃ボックス4より突設したブラケット10,11のうち、チャックカバー側のブラケット10にガイド部材12の上部側を取り付け、そのガイド部材12の下部側を、塵埃ボックス側のブラケット11に対して、そのブラケット下面と干渉して上方への移動が拘束可能に連結して前記チャックカバー3と塵埃ボックス5との相対移動をガイド部材12にて制御可能とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、クリーンルーム等の塵埃を嫌う場所で振動ドリル等を用いて穴あけ作業を行う場合、発生する塵埃を周辺に飛散させることなく集塵、ろ過することができる振動ドリルの集塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クリーンルーム等の塵埃を嫌う場所で、振動ドリルを用いて例えばコンクリート床面に設備据付用の穴あけ等の作業を行う場合、発生するコンクリートの粉塵や小片等の塵埃が周辺に飛散し、クリーンルーム内のクリーン度を低下させてしまうとともに塵埃が飛散する環境下での作業は、作業者の塵肺等の原因となり、極めて非衛生的であった。
【0003】
そこで、穴を穿孔しようとする位置の周りを、集塵機と連通した環状の集塵ボックスにて覆い、振動ドリルのドリル先端をその集塵ボックス内に挿通して穴あけ作業を行い、発生する粉塵や小片等の塵埃を集塵ボックス内から集塵機にて吸引し、クリーンルーム内に飛散させないようにする集塵方法が知られている(例えば特許文献1、2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−271621号公報(第4−6頁、第5図)
【特許文献2】
特開平7−164352号公報(第2頁、第1−2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した集塵方法においては、次のような課題があった。
床面等に穴を穿孔しようとする場合には、集塵ボックスと振動ドリル本体とが分離しているため、まず、穿孔しようとする位置に集塵ボックスを設置する。その後、集塵ボックスを片手等なんらかの手段にて保持した状態でドリルを集塵ボックス内に挿通させなければならず、ドリル尖端が見えず、ドリルと穿孔位置との芯だしがし難く作業性が悪かった。
【0006】
また、前記した第1の従来技術は、単に貫通穴をあけることを作業目的とするもの、第2の従来技術は、コンクリートを破砕することを作業目的とするものであるため、穿孔する穴の深さについては言及されておらず、深さを定めた有底穴を穿孔する穴あけ作業には作業者の勘を頼りにしなければならず、作業効率の低下にもなる。
【0007】
また、集塵ボックス頂壁から振動ドリル本体との間に位置するドリル部分が露出しており、ドリルからの放熱および集塵ボックス内のドリル挿通部分は、ドリルの回転と、塵埃等の飛散回収を許容するためにドリル径より広い口が形成されており、集塵ボックス頂壁の隙間から塵埃の一部がクリーンルーム内に漏洩することもあり、集塵ボックスによる集塵効率の低下すなわちクリーンルーム内のクリーン度を低下させてしまう。
【0008】
この発明の目的は、上記の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、集塵ボックスと振動ドリル本体とを閉塞連結して、穴あけ作業時に発生する破片、塵埃等の確実なる回収を図るとともに、精度の高い穴の芯だしと定められた深さの穴あけ作業が効率よくできる振動ドリルの集塵装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、振動ドリル本体におけるチャックカバーの下端と、ドリルを囲繞しかつ側壁に吸引集塵機と連結する連結パイプを有する塵埃ボックスの上端とを、蛇腹部材を介して閉塞状態にて伸縮可能に接続するとともにチャックカバーおよび塵埃ボックスより各々ブラケットを突設し、チャックカバー側のブラケットにガイド部材の上部側を取り付け、そのガイド部材の下部側を、塵埃ボックス側のブラケットに対して少なくともそのブラケット下面と干渉して上方への移動が拘束可能に連結して前記チャックカバーと塵埃ボックスとの相対移動をガイド部材にて制御可能としたことを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記ガイド部材は、その上部または下部側のいずれか一方が、前記チャックカバーまたは塵埃ボックス側のブラケットに結合されていることを要旨とする。
【0011】
請求項1、2に記載の発明によれば、振動ドリル本体先端のチャックカバーと、塵埃ボックスとが、蛇腹部材を介して閉塞状態にて接続しており、チャックカバーおよび塵埃ボックスより突出する両ブラケットがガイド部材によって連結されて塵埃ボックスのチャックカバーから離隔する方向への移動が拘束されているため、振動ドリル本体を持って集塵ボックスを穿孔対象位置に設置する。
【0012】
設置完了後は、ドリルを回転させ、穿孔作業を開始すると、チャックカバーは、ガイド部材に案内されて略直線的に下降して穿孔作業が行なわれる。この時、塵埃ボックス内および蛇腹部材内の塵埃は、吸引集塵機により吸引され、浄化された後の空気がクリーンルーム内に排出される。
【0013】
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記ガイド部材は、その下部側が塵埃ボックス側のブラケット下面と干渉して上方への移動が拘束された状態において、ガイド部材の上端部が前記チャックカバー側のブラケット上面より突出し、その突出部分の適宜位置に、該チャックカバー側のブラケット上面と干渉してガイド部材の下方への移動が拘束され干渉を解除することによって下方への移動を許容する拘束部材を形成したことを要旨とする。
【0014】
請求3に記載の発明によれば、前記ガイド部材を介して塵埃ボックスを前記チャックカバー側へ引っ張り上げ、拘束部材を、チャックカバー側のブラケットに対して相対移動が拘束される状態に掛止し、塵埃ボックス下端からドリル尖端を露出させるとともに前記チャックカバーに対して塵埃ボックスの相対移動をも拘束状態にする。
【0015】
その後、振動ドリル本体を持ってドリル尖端を穿孔対象位置に当接し、前記ガイド部材の拘束を解除する。この解除動作により塵埃ボックスが下降し穿孔対象位置すなわちドリル周辺は、該ボックスにより閉塞された状態で穿孔作業が行なわれる。
【0016】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3に記載の発明において、前記ガイド部材の前記両ブラケット間には、各穿孔基準穴深さの設定目盛り位置に選択固定可能なストッパ部材が配設されていることを要旨とする。
【0017】
請求4に記載の発明によれば、前記ガイド部材の前記両ブラケット間に、例えば各穿孔基準穴深さHの設定目盛り位置にストッパ部材を選択固定することにより、ドリルの穿孔量に追従してチャックカバー側のブラケットが下降し、ストッパ部材と当接した時点で前記チャックカバーの下降が阻止され、ドリルのそれ以上の過穿孔作業が停止される。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図1および図2に基づいて詳述する。
振動ドリル本体1の先端に配設されてドリル2を把持するチャックカバー3の下端には、伸縮自在の蛇腹部材4が固定されている。図中5は中空の塵埃ボックスで、中空部内にはドリル2が挿通配設されており、上端を前記蛇腹部材4の下端と連結固定することにより、この蛇腹部材4を介して前記チャックカバー3と塵埃ボックス5との間が閉塞状態でかつ伸縮可能に接続結合される。また、塵埃ボックス5のコンクリート等の床面GLと当接する下端部周囲には、中空部内への空気の流通ができるように微細な孔5aが形成されている。
【0019】
ドリル2を囲繞する塵埃ボックス5の側壁には、塵埃ボックス5の中空部内と連通する連結パイプ5bが突設しており、このパイプ5bには、従来から一般的に知られている吸引集塵機6より延在する集塵管7が連結されている。前記吸引集塵機6内に吸引した塵埃等は、塵埃回収袋に捕獲され、空気のみが排出口から排気管8を介してクリーンルーム用の空気ろ過機9へと送られる。
【0020】
前記チャックカバー3および塵埃ボックス5には、各々ブラケット10,11が突設されており、板状の両ブラケット10,11の先端部に貫通した通し孔10a、11aには、ガイド部材12が挿通されている。
ガイド部材12の上部側は、前記チャックカバー3側のブラケット10にナット等の拘束部材13を介してブラケット10との相対移動が拘束された状態で一体結合されている。また、ガイド部材12の下部側は、前記塵埃ボックス5側ブラケット11の通し孔11aに遊嵌合しており、そのブラケット11下面より突出する部分にナット等の拘束部材14が位置調整可能に螺合されている。その拘束部材14を前記塵埃ボックス5側ブラケット11の下面と干渉させることにより、ガイド部材12の上方への移動が拘束され、前記チャックカバー3に対する塵埃ボックス5の上下方向への相対移動量が制御可能となっている。
【0021】
なお、ガイド部材12の両ブラケット10、11への取り付けは、ガイド部材12の上部側を、拘束部材13とブラケット10の上面とを干渉させて、ブラケット10に対して下方への移動のみを拘束し、ガイド部材12の下部側を、ブラケット11に相対移動が拘束された状態で一体結合してもよい。
【0022】
前記ガイド部材12の前記両ブラケット10と11との間には、穿孔する穴の深さH(以下穿孔基準穴深さHという)に対応した設定目盛り溝15を刻設するとともに各設定目盛り溝15位置に選択固定可能なストッパ部材16が嵌合配設されている。
【0023】
このストッパ部材16は、円環状を成し、側面より軸芯に向かって貫通孔16aが穿設されており、貫通孔16aには、先端が前記ガイド部材12に刻設された設定目盛り溝15と係合、離脱可能なハンドルレバー17が嵌合される。
ハンドルレバー17は、前記ストッパ部材16に形成された抜け止め部材18によって前記係合、離脱位置に留まっている。
【0024】
上記構成よりなる第1の実施態様である振動ドリルの集塵装置による穴あけ作業について以下説明する。穴あけ作業に入る前に、ガイド部材12に刻設されている穿孔しようとする穴の穿孔基準穴深さHに対応した設定目盛り溝15位置に、ストッパ部材16を固定する。次いで振動ドリル本体1先端のチャックカバー3と塵埃ボックス5とが、両ブラケット10,11によって離隔方向への移動が拘束された状態にある振動ドリル本体1を持って、振動ドリル本体1のドリル2尖端をコンクリート等の床面GLにマーキングした穿孔対象位置に合わせ、集塵ボックス5の下面を床面GLに当接する。
【0025】
設置完了後、ドリル2を回転させ、穿孔作業を開始すると、ドリル2により所定の径の穴を穿っていくのに追従してチャックカバー3は、ガイド部材15と塵埃ボックス5側のブラケット11に案内されて蛇腹部材4を収縮させながら略直線的に下降し穴あけ作業が行なわれる。穴あけ作業より発生した塵埃ボックス5内および蛇腹部材4内の空間部に飛散する破片や浮遊する塵埃は、直ちに吸引集塵機6により吸引され、塵埃回収袋に捕獲され、空気のみが排出口から排気管8を介してクリーンルーム用の空気ろ過機9へと送られ、ここで浄化された後の空気がクリーンルーム内に排出される。
【0026】
チャックカバー3が、ガイド部材15と塵埃ボックス5側のブラケット11に案内されて略直線的に下降して穴あけ作業を行なっていき、ドリル2により所定の径の穴が設定した深さHに到達しストッパ部材16が塵埃ボックス5側のブラケット11上面と当接した時点で前記チャックカバー3の下降が阻止され、ドリル2によるそれ以上の深さの穴あけ作業が停止される。
【0027】
振動ドリルの作動を停止させ、振動ドリル本体1を引き上げると、まず、チャックカバー3とドリル2およびガイド部材15が、蛇腹部材4を伸長させながら上昇する。ガイド部材15の下部側拘束部材14と塵埃ボックス5側のブラケット11とが干渉した時点からは、ガイド部材15によって前記ブラケット11を介してチャックカバー3が持ち上げられる。
【0028】
以上詳述したようにこの実施形態によれば以下の効果が得られる。
振動ドリル本体1のチャックカバー3と集塵ボックス5とを蛇腹部材4を介して閉塞状態で連結したことにより、穴あけ作業時には、チャックカバー3から床面に至るドリル2周囲の集塵ボックス5内および蛇腹部材4内の中空部の機密性が高まり、吸引集塵機による集塵効率が向上し、作業現場の周囲には破片、粉塵を飛散させることなく、清浄された空気のみが排出されるので、クリーンルーム内のクリーン環境を維持したまま作業を進める事ができる。
【0029】
振動ドリル本体1のチャックカバー3および集塵ボックス5を、ガイド部材15を介してチャックカバー3と集塵ボックス5相互の接近方向への移動は許容するが離隔する方向への移動は拘束可能に連結したことにより、床面等に穴を穿孔しようとする場合には、振動ドリル本体1を持って集塵ボックス5先端を穿孔しようとする位置に合わせるのみで穴あけ作業が可能で、かつ、ドリルと穿孔位置との芯だしも容易にでき、作業性が向上した。また次の穿孔作業箇所へ移動する際も、振動ドリルを持って移動するのみでよくなり、移動―穿孔―移動の穴あけ作業サイクルが一人の作業者で可能となった。
【0030】
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態に係る振動ドリルの集塵装置について説明する。
この実施形態の振動ドリルの集塵装置は、図3および図4に示されるように、第1の実施形態における振動ドリル本体1先端のチャックカバー3と塵埃ボックス5とを連結するガイド部材12の連結手段を変更して穿孔作業前の状況時に、ドリル先端部分が作業者から確認し易くするものである。
従って、この実施形態では、説明の便宜上、先に説明した第1の実施形態で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、第1の実施形態の説明を援用する。
【0031】
図3に示されるように、チャックカバー3および塵埃ボックス5から突出するブラケット10,11に挿通して連結するガイド部材22は、その上端に把持部31を有し、把持部31は、チャックカバー3側ブラケット10の上面より少なくとも距離Lだけ上方へ突出している。この距離Lは、図3に示すように塵埃ボックス5の底面から露出するドリル尖端を床面GLに当接した穿孔作業前の状況下で、ドリル先端部分が作業者から容認できる程度に露出させた時の塵埃ボックス5底面から床面GLまでの距離、具体的には塵埃ボックス5の底面から露出するドリル尖端までの距離である。
【0032】
図中23は上部側拘束部材であって、ガイド部材22の前記把持部31から少なくとも距離Lだけ離隔した位置に固着されており、チャックカバー3側のブラケット10上面と干渉することにより、ガイド部材22の上方への移動は許容するが下方への移動は拘束される。この上部側拘束部材23は、前記ブラケット10に穿設された貫通孔10a周縁部の適宜箇所に形成した切欠溝32と対峙することにより下方への拘束は解かれる。
【0033】
また、前記ガイド部材22の下部側は、塵埃ボックス5側のブラケット11に穿設した貫通孔11aを通って下方に延在し、前記上部側の拘束部材23がブラケット10と干渉した状態にあるときの前記ブラケット11の下面と対応する位置には、ガイド部材22の上方への移動を拘束するための下部側拘束部材24が上下調整可能に取り付けられており、この下部側拘束部材24から下方へ延びる部分の先端は、塵埃ボックス5底面位置と略同一位置にある。なお、このガイド部材22の下部側における下部側拘束部材24から下方部分は、下部側拘束部材24にてガイド部材22を前記ブラケット11に固定することにより不要とすることもできる。
【0034】
上記構成よりなる第2の実施態様である振動ドリルの集塵装置による穴あけ作業について以下説明する。穴あけ作業に入る前に、前記ガイド部材22の把持部材31を引き上げ(距離L分)、ガイド部材22を介して下部側拘束部材24とブラケット11とを干渉させて塵埃ボックス5を前記チャックカバー3側へ引っ張り上げる(塵埃ボックス5底面が床面より距離L分だけ離隔する)。その後、上部側拘束部材23を、チャックカバー3側のブラケット10の上面に掛止し、ガイド部材22の下方への移動を拘束する。この時、塵埃ボックス5下端からドリル2の下部側を露出させるとともに塵埃ボックス5の下方移動も拘束状態となる。
【0035】
チャックカバー3と塵埃ボックス5とが、両ブラケット10、11とガイド部材22の両拘束部材23、24との干渉によって離隔方向への移動が拘束された状態にある振動ドリル本体1を持って、ドリル2尖端をコンクリート等の床面GLにマーキングした穿孔対象位置に合致させる(図3に示す状態)。その後、前記把持部材31を回転させて上部側拘束部材23を、チャックカバー3側ブラケット10の切欠溝32に合致させることにより、ガイド部材22の拘束を解除する。この解除動作により塵埃ボックス5が下降してその下面が床面に当接し、穿孔対象位置すなわちドリル2周辺は、該ボックス5により閉塞された状態となる。この時、ガイド部材22の下端も床面に当接して、ガイド部材22の下降も停止する。
【0036】
次に、ストッパ部材16をガイド部材22に沿って昇降させ、ガイド部材22に刻設されている穿孔しようとする穴の穿孔基準穴深さHに対応した設定目盛り溝15位置に固定する。
【0037】
上述した準備作業が完了したならば、ドリル2を回転させ、穿孔作業を開始すると、ドリル2により所定の径の穴を穿っていくのに追従してチャックカバー3は、ガイド部材15に案内されて蛇腹部材4を収縮させながら略直線的に下降し穴あけ作業が行なわれる。穴あけ作業より発生した塵埃ボックス5内および蛇腹部材4内の空間部に飛散する破片や浮遊する塵埃は、直ちに吸引集塵機6により吸引され、塵埃回収袋に捕獲され、空気のみが排出口から排気管8を介してクリーンルーム用の空気ろ過機9へと送られ、ここで浄化された後の空気がクリーンルーム内に排出される。
【0038】
穴あけ作業を行なっていき、所定の径の穴が設定した深さHに到達し、チャックカバー3側のブラケット10がストッパ部材16と当接すると、その時点で前記チャックカバー3の下降は阻止され、ドリル2によるそれ以上の深さの穴あけ作業が停止される。
【0039】
この実施形態によれば第1実施形態と同様の効果のほか、以下の効果が得られる。
集塵ボックス5と振動ドリル本体1とが一体化されており、かつ、塵埃ボックス5の底面からドリル2先端部分が、作業者から容易に視認できるように露出しているため、ドリル尖端を床面GLにマーキングした穿孔対象位置に間違いなく合致させることが可能となり、ドリル2と穿孔位置の芯だしが容易にでき、床面に穿孔される複数個の穴位置と、設備機械機器等にあけられている取り付け穴位置との合致精度の高い穴あけ作業がおこなえる。
【0040】
なお、本発明は、上記した第1、第2の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば次の様に変更してもよい。
○第1、第2の実施形態では、振動ドリルを用いたが、電動ドリル、エアードリルであってもよく、また穿孔対象部を床面での実施をもとに説明したが壁面、天井面であってもよい。
【0041】
○第1、第2の実施形態では、単数のガイド部材22が、チャックカバー3および集塵ボックス5の一側面から突出したブラケット10,11に嵌合取り付けされているが、ブラケット10と11を、チャックカバー3および集塵ボックス5の側面からそれぞれ複数個突出させて、複数のガイド部材22にて形成してもよい。
【0042】
○第2の実施形態のストッパ部材16は、ガイド部材22に装着されているが、チャックカバー3からブラケット10とは別体のブラケットを突出させて、そのブラケットに、少なくともそのブラケットからドリル尖端までの長さを有するガイド部材の上端部を下方への移動を拘束可能に取り付け、その別体のガイド部材にストッパ部材16を嵌合してもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、集塵ボックスと振動ドリル本体とを閉塞連結して、穴あけ作業時の塵埃を確実に回収でき、かつ、精度の高い穴の芯だしと定められた深さの穴あけ作業が効率よくできる
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における振動ドリルの集塵装置を示す側面図。
【図2】図1のII―II断面矢視図。
【図3】第2の実施形態における振動ドリルの集塵装置を示す側面図。
【図4】図3のIV―IV断面矢視図。
【符号の説明】
1 振動ドリル本体
2 ドリル
3 チャックカバー
4 蛇腹
5 集塵ボックス
5b 連結パイプ
6 集塵機
10 チャックカバー側のブラケット
11 集塵ボックス側のブラケット
12、22 ガイド部材
13、23 上部側の拘束部材
14、24 下部側の拘束部材
15 穿孔基準穴深さの設定目盛り溝
16 ストッパ部材

Claims (4)

  1. 振動ドリル本体におけるチャックカバーの下端と、ドリルを囲繞しかつ側壁に吸引集塵機と連結する連結パイプを有する塵埃ボックスの上端とを、蛇腹部材を介して閉塞状態にて伸縮可能に接続するとともにチャックカバーおよび塵埃ボックスから各々ブラケットを突設し、該チャックカバー側のブラケットにガイド部材の上部側を取り付け、ガイド部材の下部側を、塵埃ボックス側のブラケットに対してそのブラケット下面と干渉可能に連結して前記チャックカバーと塵埃ボックスとの相対移動をガイド部材にて制御可能としたことを特徴とする振動ドリルの集塵装置。
  2. 前記ガイド部材は、その上部または下部側のいずれか一方が、前記チャックカバーまたは塵埃ボックス側のブラケットに結合されていることを特徴とする請求項1に記載の振動ドリルの集塵装置。
  3. 前記ガイド部材は、その下部側が塵埃ボックス側のブラケット下面と干渉して上方への移動が拘束された状態において、ガイド部材の上端部が前記チャックカバー側のブラケット上面より突出し、その突出部分の適宜位置に、該チャックカバー側のブラケット上面と干渉してガイド部材の下方への移動が拘束され干渉を解除することによって下方への移動を許容する拘束部材を形成したことを特徴とする請求項1に記載の振動ドリルの集塵装置。
  4. 前記ガイド部材の前記両ブラケット間には、穿孔基準穴深さの設定目盛り位置に選択固定可能なストッパ部材が配設されていることを特徴とする請求項1〜3に記載の振動ドリルの集塵装置。
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