JP2004274305A - 定電流パルス出力回路及び光通信装置 - Google Patents

定電流パルス出力回路及び光通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004274305A
JP2004274305A JP2003061127A JP2003061127A JP2004274305A JP 2004274305 A JP2004274305 A JP 2004274305A JP 2003061127 A JP2003061127 A JP 2003061127A JP 2003061127 A JP2003061127 A JP 2003061127A JP 2004274305 A JP2004274305 A JP 2004274305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
constant current
circuit
current
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003061127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3999687B2 (ja
Inventor
Kazunori Nishizono
和則 西薗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2003061127A priority Critical patent/JP3999687B2/ja
Publication of JP2004274305A publication Critical patent/JP2004274305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3999687B2 publication Critical patent/JP3999687B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

【課題】出力端子の電圧レベルが変動する場合でも、所望の電流値の定電流パルスを出力することができる定電流パルス出力回路を提供すること。
【解決手段】定電流パルス出力回路21は、論理回路13、定電流源14、電流出力ドライバ15、ピークホールドアンプ23、スイッチ回路SW1,SW2、出力トランジスタQ1を備える。出力端子OUTの電圧VOUT がスイッチ回路SW2を介してピークホールドアンプ23に入力される。ピークホールドアンプ23は、電圧VOUT のピークレベルをホールドし、ホールド電圧に応じた電流IA を出力する。このピークホールドアンプ23の出力電流IA によって、定電流源14から出力される基準電流I1 の電流値が調整される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、発光素子を点滅させるための定電流パルスを出力する定電流パルス出力回路及び光通信装置に関するものである。
【0002】
近年、PDA(Personal Digital Assistants )等の携帯端末、携帯電話等の電子機器には、赤外線データ通信機能が付加されている、即ち赤外線を用い空間を介してデータの送受信を行う光通信装置が搭載されている。また、コンピュータ等には、光ファイバ等の通信媒体を介してデータの送受信を行う光通信装置が搭載されている。これらの光通信装置では、低価格化と高性能化が求められている。
【0003】
【従来の技術】
図16には、従来の定電流パルス出力回路10を示している。なお、この定電流パルス出力回路10は、例えば、光通信装置における送信回路として使用されるものである。
【0004】
定電流パルス出力回路10は、出力端子OUTに発光ダイオード11が接続され、入力端子INには入力信号DINが入力される。定電流パルス出力回路10は、その入力信号DINに応答して動作し、発光ダイオード11にパルス状の出力電流ILED を供給する。発光ダイオード11は、その出力電流ILED に基づいて発光及び消光を繰り返す。
【0005】
定電流パルス出力回路10は、論理回路13、定電流源14、電流出力ドライバ15、スイッチ回路SW1、出力トランジスタQ1、ダイオードD1,D2,D3を備えている。定電流パルス出力回路10において、入力端子INには論理回路13が接続されている。論理回路13は、入力端子INから入力される入力信号DINに基づいてスイッチ回路SW1をオン・オフする。定電流源14は一定の電流値の基準電流I1 を流す。そして、スイッチ回路SW1のスイッチング動作により、基準電流I1 の基準パルスが生成されて電流出力ドライバ15に供給される。
【0006】
電流出力ドライバ15は、NPNトランジスタQ2,Q3及び抵抗R1,R2を備え、出力トランジスタQ1を駆動する。詳しくは、NPNトランジスタQ2は、コレクタがスイッチ回路SW1に接続され、エミッタが低電位電源に接続され、ベースが抵抗R1を介してエミッタに接続されている。また、NPNトランジスタQ2のコレクタにNPNトランジスタQ3のベースが接続されている。NPNトランジスタQ3は、コレクタが高電位電源(動作電源)Vccに接続され、エミッタが抵抗R2を介してNPNトランジスタQ2のベースに接続されている。そして、NPNトランジスタQ2のベースが出力トランジスタQ1のベースに接続されている。
【0007】
出力トランジスタQ1は、NPNトランジスタであり、コレクタが出力端子OUTに接続され、エミッタが低電位電源に接続されている。出力トランジスタQ1のベースにはダイオードD1のアノードが接続され、そのダイオードD1のカソードは、出力トランジスタQ1のコレクタに接続されている。また、ダイオードD2とダイオードD3とが直列に接続されており、ダイオードD3のカソードが出力トランジスタQ1のコレクタに接続され、ダイオードD2のアノードがトランジスタQ2のコレクタ(トランジスタQ3のベース)に接続されている。
【0008】
出力トランジスタQ1と電流出力ドライバ15のNPNトランジスタQ2とはカレントミラー構成になっており、電流出力ドライバ15の活性化時(スイッチ回路SW1のオン時)に、各トランジスタQ1,Q2の素子サイズに応じたミラー比により電流増幅が行われる。なお、ダイオードD1〜D3及び抵抗R1,R2は、発振防止や電流制限などを行うために設けられている。
【0009】
このように構成した定電流パルス出力回路10では、図17に示すように、入力信号DINがHレベルである期間でスイッチ回路SW1がオンされ基準パルスが生成される。そして、その基準パルスを増幅した定電流パルス(パルス状の出力電流ILED )を出力することで、発光ダイオード11が点滅される。
【0010】
因みに、特許文献1や特許文献2では、光送信器において、レーザダイオードによる一定の光出力を得るための技術が開示されている。
【0011】
【特許文献1】
特開平5−299735号公報
【特許文献2】
特開平7−131424号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の定電流パルス出力回路10では、発光ダイオード11に供給される電源VLED の電圧レベルが異なる場合においても、一定の光出力を得るために出力電流ILED を所望の電流値に保つ必要がある。具体的に、定電流パルス出力回路10の出力端子OUTは、電源VLED に対して発光ダイオードの順方向電圧だけ落ちた電圧になり、例えば、0.4V〜9Vの電圧になる。なお、最低電圧の0.4Vは、出力トランジスタQ1の飽和状態にはいらない電圧値である。この場合、NPNトランジスタQ1,Q2とで構成したカレントミラー回路において、出力端子OUTの電圧(出力トランジスタQ1のコレクタ電圧)が変動するとアーリー効果によりミラー係数が劣化して出力電流ILED が増える問題が生じてしまう。すなわち、バイポーラトランジスタではそのベース電流が同一であってもコレクタ・エミッタ間電圧が大きくなるほどそのコレクタ電流も大きくなる性質がある。なおこの特性は、バイポーラトランジスタに限らずMOSトランジスタ等でも生じる。
【0013】
また、定電流パルス出力回路10において、出力トランジスタQ1のエミッタ側に抵抗を設け、コレクタ電圧依存の影響を抑制する対策が検討されている。しかし、定電流パルス出力回路10において、出力端子OUTの電圧(出力トランジスタQ1のコレクタ電圧)が0.4Vとなる場合に所望の定電流パルスを出力させるためには、出力トランジスタQ1のエミッタ側に抵抗を設けることが困難になる。例えば、400mAの定電流パルスを出力する定電流パルス出力回路を、カレントミラー回路を用いて実現したり、電流検出をして帰還をかける回路を用いて実現したりする場合、出力トランジスタQ1のエミッタ側に高精度の抵抗(例えば、0.5Ω)を設ける必要がある。この高精度の抵抗を設ける場合には、回路面積やコストが増大してしまうといった問題が生じてしまう。
【0014】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、出力端子の電圧レベルが変動する場合でも、所望の電流値の定電流パルスを出力することができる定電流パルス出力回路、及びその定電流パルス出力回路を備える光通信装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1,10に記載の発明によれば、出力端子に出力トランジスタが接続されており、定電流源で発生した基準パルスに基づいて電流出力ドライバが出力トランジスタを駆動することにより、基準パルスを増幅した定電流パルスが出力端子から出力される。この電流調整回路により、出力端子の電圧がホールドされ、ホールド電圧の電圧レベルに基づいて定電流パルスの電流値が調整される。このようにすると、出力トランジスタのコレクタ電圧(出力端子の電圧)が高くなる場合、定電流パルスの電流値の増加が抑制され、定電流パルスを所望の電流値に保持することが可能となる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、電流調整回路は、ピークホールド回路とアンプとを備える。ピークホールド回路により、出力端子の電圧のピークレベルをホールドしたホールド電圧が出力され、そのホールド電圧に応じた電流がアンプから出力される。そして、アンプの出力電流により基準パルスの電流値が調整される。このようにすれば、出力トランジスタのコレクタ電圧が高くなる場合に、定電流パルスの電流値の増加を抑制することが可能となる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、出力トランジスタのエミッタに抵抗が接続され、該抵抗と並列に抵抗調整用トランジスタが接続される。そして、電流調整回路により、出力端子の電圧がホールドされ、ホールド電圧の電圧レベルに基づいて抵抗調整用トランジスタがオン・オフされる。具体的に、ホールド電圧の電圧レベルが低い場合には抵抗調整用トランジスタがオンされ、ホールド電圧の電圧レベルが高い場合には抵抗調整用トランジスタがオフされる。このようにすると、出力端子の電圧が高い場合において、出力トランジスタのエミッタ側に設けた抵抗により、コレクタ電圧依存の影響を抑制することが可能となる。また、出力端子の電圧が低い場合でも所望の電流値の定電流パルスが出力される。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、第1出力端子には第1出力トランジスタが接続され、第1出力トランジスタのスイッチング動作により、第1定電流源による基準パルスが増幅されて出力される。また、第2出力端子には第2出力トランジスタが接続され、第2出力トランジスタのスイッチング動作により、第2定電流源による基準パルスが増幅されて出力される。そして、第1電流調整回路により第1出力端子の電圧がホールドされ、その電圧レベルに応じて第2定電流源の電流値が調整され、第2電流調整回路により第2出力端子の電圧がホールドされ、その電圧レベルに応じて第1定電流源の電流値が調整される。ここで、各出力トランジスタのうちの一方が頻繁にスイッチング動作している場合に、スイッチング動作していない他方の出力トランジスタ側の出力端子電圧をサンプリングすることができるので、電流調整回路でのサンプリング期間を確保する上で好ましいものとなる。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、定電流源と電流出力ドライバとの間には第1のスイッチ回路が設けられている。ディレイ回路により、入力信号を所定時間だけ遅らせた遅延信号が出力され、該遅延信号により第1のスイッチ回路がオンされる。この第1のスイッチ回路のスイッチング動作によって基準パルスが生成される。ここで、入力信号と遅延信号とに基づいて、第1のスイッチ回路をオンする直前の所定期間で、出力端子に接続された第2のスイッチ回路がオンされ、電流調整回路におけるホールド電圧のサンプリングが行われる。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、入力信号と遅延信号との少なくとも一方が活性化されている期間にて、定電流源と電流出力ドライバと電流調整回路とを含む各回路の動作電源が供給され、入力信号と遅延信号との両信号が非活性化されている期間では動作電源が遮断される。このようにすると、入力信号の入力がないときに各回路での消費電流を削減することが可能となる。
【0021】
請求項7,8に記載の発明によれば、定電流源において、第1のNPNトランジスタのエミッタが抵抗を介して低電位電源に接続され、第1のNPNトランジスタのベースに基準電位を入力することで該トランジスタと抵抗との直列回路に定電流が流される。この定電流がカレントミラー回路で増幅されて基準電流が出力される。また、第2のカレントミラー回路により前記定電流と等しい出力電流を流す電流経路には第2のNPNトランジスタが設けられている。
【0022】
請求項7に記載の発明では、第1のNPNトランジスタのエミッタにアンプの非反転入力端子が接続され、第2のNPNトランジスタのエミッタにアンプの反転入力端子が接続され、該アンプの出力端子が第1のNPNトランジスタのコレクタに接続されている。このアンプにより、各NPNトランジスタを介して流れる電流が等しくなるよう帰還がかけられる。このようにすれば、定電流源に供給される電源電圧が変動しても、基準電流が所望の電流値に保持される。
【0023】
また、請求項8に記載の発明では、第2のNPNトランジスタが設けられる電流経路とは別の電流経路に第3のNPNトランジスタが設けられる。そして、第2のNPNトランジスタのベースと第3のNPNトランジスタのベースとが接続され、第1のNPNトランジスタのエミッタと第3のNPNトランジスタのエミッタとが接続される。この構成によれば、請求項7と同様に、定電流源に供給される電源電圧が変動しても、基準電流が所望の電流値に保持される。
【0024】
請求項9に記載の発明によれば、出力トランジスタのベースに位相補償回路が接続されることにより、出力トランジスタのスイッチング動作による発振が防止される。
【0025】
請求項10に記載の発明によれば、定電流パルス出力回路の定電流パルスを所望の電流値とすることが可能となることから、発光素子の光出力が一定に保たれる。また、発光素子に必要以上の大電流が流れることを防止でき、該発光素子の寿命が低下するといった問題が回避される。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0027】
図2は、光通信装置20の概略構成図である。
光通信装置20は、発光ダイオード(LED)11、フォトダイオード12、送信回路としての定電流パルス出力回路21、及び受信回路22を備える。
【0028】
受信回路22は、入力端子にフォトダイオード12が接続される。フォトダイオード12は、受信した光に対応した受信電流IPDを生成する。受信回路22は、受信電流IPDを電流−電圧(I−V)変換して受信電圧を生成し、その受信電圧を2値化して生成した受信信号DOUTを出力端子から出力する。
【0029】
定電流パルス出力回路21は、出力端子OUTに発光ダイオード11が接続され、入力端子には送信信号(入力信号)DINが入力される。定電流パルス出力回路21は、入力信号DINに応答して生成した送信電流(出力電流)ILED を発光ダイオード11に供給する。発光ダイオード11は、パルス状の出力電流ILED に基づいて発光及び消光を繰り返す。
【0030】
図1は、定電流パルス出力回路21の概略構成を示すブロック回路図である。本実施形態の定電流パルス出力回路21は、前記従来例の定電流パルス出力回路10の回路構成を一部変更したものであり、同一構成部分には同一の記号を付している。すなわち、定電流パルス出力回路21は、ピークホールドアンプ23及びスイッチ回路SW2を追加した点が従来例の定電流パルス出力回路10と異なる。
【0031】
定電流パルス出力回路21において、出力端子OUTの電圧VOUT がスイッチ回路SW2を介してピークホールドアンプ23に入力される。ピークホールドアンプ23は、その電圧VOUT のピークレベルをホールドし、ホールド電圧の電圧レベルに応じて出力電流IA を出力する。スイッチ回路SW2は、スイッチ回路SW1と同様に論理回路13の出力信号により制御される。
【0032】
なお、第1のスイッチ回路SW1と第2のスイッチ回路SW2は、論理回路13の出力信号によって相補的にオン・オフされる。具体的には、入力信号DINがLレベルである場合、スイッチ回路SW1はオフされ、スイッチ回路SW2はオンされる。入力信号DINがHレベルである場合には、スイッチ回路SW1はオンされ、スイッチ回路SW2はオフされる。
【0033】
図3は、定電流パルス出力回路21の詳細な構成を示す回路図である。
図3に示すように、ピークホールドアンプ23は、ピークホールド回路25とアンプ26とを備えている。ピークホールド回路25は、アンプ27とダイオードDPHと容量CPHとを備えている。アンプ27の出力端子はダイオードDPHのアノードに接続され、ダイオードDPHのカソードはアンプ27の反転入力端子と容量CPHの第1端子に接続され、容量CPHの第2端子は低電位電源に接続されている。アンプ27の非反転入力端子には前記スイッチ回路SW2(図示略)を介して出力端子OUTの電圧VOUT が入力される。このように構成されたピークホールド回路25は、電圧VOUT のピークレベルをホールドし、そのホールドしたホールド電圧VPHを出力する。
【0034】
アンプ26は、非反転入力端子にピークホールド回路25からの出力電圧であるホールド電圧VPHが入力され、反転入力端子に基準信号VREF が入力される。そして、アンプ26の出力端子は定電流源14に接続されている。アンプ26は、電流出力型アンプであり、ピークホールド回路25のホールド電圧VPHと基準信号VREF の電位差に応じた電流IA を流す。この電流IA により、定電流源14における基準電流I1 の電流値が調整される。
【0035】
なお、電流出力ドライバ15と出力トランジスタQ1との回路構成は、従来例と同一であるためここではその説明を省略する。また、出力端子OUTには、破線で示す定電流源28を接続してもよい。この定電流源28により微小電流Is (例えば、0.1μA)を流すことで、出力端子OUTの電圧VOUT を安定化させることが可能となる。
【0036】
図4は、定電流源14の一構成例を示す回路図である。
定電流源14は、NPNトランジスタQ11,Q12,Q13、PチャネルMOSトランジスタQ21,Q22,Q23、抵抗RE 、及びアンプ29により構成される。各PチャネルMOSトランジスタQ21〜Q23のソースは、動作電源としての高電位電源Vccに接続される。PチャネルMOSトランジスタQ21のドレインは、各トランジスタQ21〜Q23のゲートに接続されている。
【0037】
PチャネルMOSトランジスタQ21のドレインは、NPNトランジスタQ11と抵抗REとの直列回路を介して低電位電源に接続される。NPNトランジスタQ11のコレクタにはピークホールドアンプ23の出力電流IA が供給され、NPNトランジスタQ11のベースには基準電位VREF1が供給される。この基準電位VREF1は、半導体のバンドギャップを利用して生成されるものであり、温度変化が小さい基準電位である。
【0038】
ここで、NPNトランジスタQ11に流れる定電流IF は次式により求められる。
IF =(VREF1−VBE)/re
なお、VBEはNPNトランジスタQ11のベース・エミッタ間電圧降下であり、reは抵抗RE の抵抗値である。
【0039】
この定電流IF を供給する電流経路に設けられているPチャネルMOSトランジスタQ21は、PチャネルMOSトランジスタQ23と第1のカレントミラー回路を構成している。PチャネルMOSトランジスタQ23のドレインはスイッチ回路SW1に接続されている。従って、各トランジスタQ21,Q23の素子サイズに応じたミラー比により、トランジスタQ23を介してスイッチ回路SW1に基準電流I1 が出力される。
【0040】
また、定電流源14では、定電流IF を流すNPNトランジスタQ11のコレクタにピークホールドアンプ23の出力電流IA が供給される構成であるため、基準電流I1 は、NPNトランジスタQ11に流れる定電流IF とピークホールドアンプ23の出力電流IA とに応じて調整される。具体的には、ピークホールドアンプ23からの出力電流IA が増加すると、PチャネルMOSトランジスタQ21を介して流れる電流が減少して、PチャネルMOSトランジスタQ23に流れる基準電流I1が減る。ここで、例えば、PチャネルMOSトランジスタQ21,Q23からなるカレントミラー回路のミラー比が1:1である場合、基準電流I1 は、I1 =IF −IA となり、出力電流IA の増加分だけ基準電流I1 が減少することになる。
【0041】
また、PチャネルMOSトランジスタQ22のドレインは、ダイオード接続されたNPNトランジスタQ12,Q13と抵抗RE との直列回路を介して低電位電源に接続されている。PチャネルMOSトランジスタQ22とPチャネルMOSトランジスタQ21とにより第2のカレントミラー回路が構成されており、該回路のミラー比は1:1となるよう設定されている。
【0042】
アンプ29は、非反転入力端子がNPNトランジスタQ11のエミッタと抵抗RE との間に接続され、反転入力端子がNPNトランジスタQ12のエミッタと抵抗RE との間に接続され、出力端子がNPNトランジスタQ11のコレクタに接続されている。なお、NPNトランジスタQ11,Q12のエミッタに接続される各抵抗RE は同じ抵抗値をもつ。
【0043】
アンプ29は、NPNトランジスタQ11に流れる定電流IF とNPNトランジスタQ12,Q13に流れる電流IC12 とを比較し、その差に応じた電流IB を出力端子に流し込む。
【0044】
ここで、電流IC12 が流れる電流経路は、電源Vccの電圧変動による影響を補償するために設けられたダミーのパスであり、アンプ29によってそのダミーのパスに流れる電流IC12 と定電流IF とが等しくなるよう帰還をかけている。この回路構成によって、電源Vccの電圧変動に伴い基準電流I1 が所望の電流値からずれてしまうといった電源電圧依存の影響が抑制される。
【0045】
次に、本実施形態の定電流パルス出力回路21の動作を説明する。
図5に示すように、スイッチ回路SW1は、入力信号DINがLレベルであるときにオフされ、入力信号DINがHレベルであるときにオンされる。一方、スイッチ回路SW2は、入力信号DINがLレベルであるときにオンされ、入力信号DINがHレベルであるときにオフされる。
【0046】
本実施形態では、時刻t11以前でスイッチ回路SW2がオンされているとき、出力端子OUTの電圧VOUT がスイッチ回路SW2を介してピークホールド回路25に入力され、該電圧VOUT のピークレベルが保持される。そして、そのピークレベルに対応するホールド電圧VPHがピークホールド回路25から出力され、ホールド電圧VPHに応じた出力電流IA がアンプ26から出力される。この出力電流IA により、定電流源14の基準電流I1 が調整される。
【0047】
時刻t11〜t12の期間において、スイッチ回路SW1がオンされているとき、定電流源14からの基準電流I1 がスイッチ回路SW1を介して電流出力ドライバ15に入力される。つまり、スイッチ回路SW1のスイッチング動作により、電流出力ドライバ15の入力電流である基準電流I1 が供給・遮断される。これにより、基準電流I1 の基準パルスが電流出力ドライバ15に入力されて出力トランジスタQ1が駆動される。その出力トランジスタQ1の駆動により、基準電流I1 の電流パルスを増幅した出力電流ILED が発光ダイオード11に流れて該ダイオード11が発光する。
【0048】
図6は、出力端子OUTの電圧VOUT の変化に対する出力電流ILED,IA の変化を示す特性図である。
本実施形態では、出力端子OUTの電圧VOUT が高くなるほど、ピークホールドアンプ23の出力電流IA が増大される。従来例の定電流パルス出力回路10では、図6において破線で示すように、電圧VOUT が高くなると、発光ダイオード11に流れる出力電流ILED が増大してしまう。これに対し、本実施形態では、電圧VOUT に応じて出力電流IA が増加し、その出力電流IA の増加分だけ基準電流I1 の電流値が減少されるため、出力電流ILED の増加が抑えられる。
【0049】
以上記述したように、上記実施形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)出力端子OUTの電圧VOUT がピークホールド回路25でホールドされ、ピークホールド回路25から出力されるホールド電圧VPHに応じてアンプ26から電流IA が出力される。このアンプ26の出力電流IA により基準電流I1 の電流値が調整されるため、出力端子OUTの電圧VOUT が高い場合でも、定電流パルスの電流値の増加を抑制することができる。
【0050】
(2)定電流源14において、各トランジスタQ12,Q13,Q22と抵抗RE とからなる電流経路を設け、アンプ29によってその電流経路に流れる電流IC12 と定電流IF とが等しくなるよう帰還をかけている。この構成により、電源Vccの電圧変動に伴い基準電流I1 が所望の電流値からずれてしまうといった電源電圧依存の影響を抑制することができる。
【0051】
(3)定電流源14において、NPNトランジスタQ11のベースに入力される基準電位VREF1は、半導体のバンドギャップを利用して生成される温度変化が少ない電位であるため、より正確な定電流IF 及び基準電流I1 を流すことができる。
【0052】
(4)定電流パルス出力回路21から出力される定電流パルスを所望の電流値とすることにより、発光ダイオード11の光出力を一定に保つことができる。また、発光ダイオード11に必要以上の大電流が流れることを防止でき、該発光ダイオード11の寿命が低下するといった問題を回避できる。
【0053】
(5)出力トランジスタQ1のエミッタ側に高精度の抵抗を設けることなく定電流パルスを所望の電流値に保持することができるので、回路面積やコストの増大を抑制することができる。
【0054】
次に、本発明における第2〜第4実施形態を説明する。但し、以下の各実施形態の構成において、上述した第1実施形態と同等であるものについては図面に同一の記号を付すと共にその説明を簡略化する。そして、以下には第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0055】
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態の定電流パルス出力回路31を示すブロック回路図である。
【0056】
定電流パルス出力回路31において、出力トランジスタQ1のエミッタは、抵抗RE1を介して低電位電源に接続されている。また、NチャネルMOSトランジスタQ31がその抵抗RE1に並列に接続されている。
【0057】
本実施形態における電流出力ドライバ32は、NPNトランジスタQ2,Q3及び抵抗R2に加えて、NチャネルMOSトランジスタQ32と抵抗RE2とを備える。具体的には、NPNトランジスタQ2のエミッタが抵抗RE2を介して低電位電源に接続されており、NチャネルMOSトランジスタQ32がその抵抗RE1に並列に接続されている。
【0058】
各MOSトランジスタQ31,Q32のゲートはピークホールド回路33の出力端子に接続されている。ピークホールド回路33には、出力端子OUTの電圧VOUT がスイッチ回路SW2を介して入力される。ピークホールド回路33は、電圧VOUT のピークレベルをホールドし、ホールド電圧のレベルが所定の設定電圧よりも低い場合にはHレベルのゲート電圧VG を出力して各トランジスタQ31,Q32をオンする。逆に、ホールド電圧のレベルが設定電圧よりも高い場合にはLレベルのゲート電圧VG を出力して各トランジスタQ31,Q32をオフする。
【0059】
図8は、出力端子OUTの電圧VOUT の変化に対する出力電流ILED 及びゲート電圧VG の変化を示す特性図である。
図8に示すように、電圧VOUT が設定電圧よりも低い場合、ピークホールド回路33から出力されるゲート電圧VG はHレベルになり、各トランジスタQ31,Q32の動作領域がオン領域になる。このとき、各トランジスタQ31,Q32のエミッタと低電位電源との間に存在する抵抗成分は、抵抗RE1,RE2とトランジスタQ31,Q32のオン抵抗との合成抵抗になり小さくなる。
【0060】
電圧VOUT が設定電圧よりも高い場合、ピークホールド回路33から出力されるゲート電圧VG がLレベルになり、各トランジスタQ31,Q32の動作領域がオフ領域になる。このとき、NPNトランジスタQ1,Q2のエミッタと低電位電源との間に存在する抵抗成分は、抵抗RE1,RE2になるため電圧VOUT が低い場合よりも大きくなる。
【0061】
このように、出力端子OUTの電圧VOUT に応じて、各トランジスタQ31,Q32のエミッタ側の抵抗成分が調節される。その結果、出力電流ILED の特性としては、従来技術と同様に、電圧VOUT が低い領域(VOUT≒0.4V)まで一定の電流値を保持できる。また、電圧VOUT が高い領域においても、エミッタ側の抵抗値が大きくなるため、コレクタ電圧依存の影響が小さくなり、一定の電流値を保持できる。
【0062】
よって、本実施形態の定電流パルス出力回路31においても、出力端子OUTの電圧レベルにかかわらず、所望の電流値の定電流パルスを出力することができる。
【0063】
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態の定電流パルス出力回路35を示すブロック回路図である。本実施形態の定電流パルス出力回路35は、複数の発光ダイオード11a,11bを発光させるための出力回路として具体化したものである。
【0064】
詳述すると、定電流パルス出力回路35は、第1及び第2論理回路13a,13b、第1及び第2定電流源14a,14b、第1及び第2電流出力ドライバ15a,15b、第1及び第2ピークホールドアンプ23a,23b、各スイッチ回路SW1a,SW1b,SW2a,SW2b、第1及び第2出力トランジスタQ1a,Q1bを備える。
【0065】
第1論理回路13aは、第1入力端子INAから入力される入力信号DINAに基づいてスイッチ回路SW1aをオン・オフする。第1定電流源14aは第1基準電流I1aを流し、その基準電流I1aがスイッチ回路SW1aを介して基準パルスとして第1電流出力ドライバ15aに入力される。
【0066】
第1電流出力ドライバ15aは、第1出力トランジスタQ1aのベースに接続されており、出力信号によりその出力トランジスタQ1aを駆動する。第1出力トランジスタQ1aは、コレクタが第1出力端子OUTAに接続され、エミッタが低電位電源に接続されている。また、第1出力端子OUTAには発光ダイオード11aが接続されており、第1出力トランジスタQ1aの駆動によって、パルス状の出力電流ILEDAが発光ダイオード11aに流れ、該ダイオード11aが発光する。
【0067】
第1出力端子OUTAの電圧VOUTAは、スイッチ回路SW2aを介して第1ピークホールドアンプ23aに入力される。第1ピークホールドアンプ23aは、その電圧VOUTAのピークレベルをホールドし、ホールド電圧のレベルに応じて電流IAbを出力する。
【0068】
第2論理回路13bは、第2入力端子INBから入力される入力信号DINBに基づいてスイッチ回路SW1bをオン・オフする。第2定電流源14bは第2基準電流I1bを流し、その基準電流I1bがスイッチ回路SW1bを介して基準パルスとして第2電流出力ドライバ15bに供給される。
【0069】
第2電流出力ドライバ15bは、第2出力トランジスタQ1bのベースに接続されており、出力信号によりその出力トランジスタQ1bを駆動する。第2出力トランジスタQ1bは、コレクタが第2出力端子OUTBに接続され、エミッタが低電位電源に接続されている。また、第2出力端子OUTBには発光ダイオード11bが接続されており、第2出力トランジスタQ1bの駆動によって、パルス状の出力電流ILEDBが発光ダイオード11bに流れ、該ダイオード11bが発光する。
【0070】
第2出力端子OUTBの電圧VOUTBは、スイッチ回路SW2bを介して第2ピークホールドアンプ23bに入力される。第2ピークホールドアンプ23bは、その電圧VOUTBのピークレベルをホールドし、ホールド電圧のレベルに応じて電流IAaを出力する。
【0071】
本実施形態において、第1ピークホールドアンプ23aの出力端子は、第1定電流源14aではなく第2定電流源14bに接続されており、第1ピークホールドアンプ23aの出力電流IAbによって、第2定電流源14bの基準電流I1bが調整される。また、第2ピークホールドアンプ23bの出力端子は、第2定電流源14bではなく第1定電流源14aに接続されており、第2ピークホールドアンプ23bの出力電流IAaによって、第1定電流源14aの基準電流I1aが調整される。
【0072】
このように、定電流パルス出力回路35は、発光ダイオード11aを駆動するための第1回路部(定電流源14a、電流出力ドライバ15a、出力トランジスタQ1a等)と発光ダイオード11bを駆動するための第2回路部(定電流源14b、電流出力ドライバ15b、出力トランジスタQ1b等)に区分される。それら回路部は同時に動作しないよう各入力信号DINA,DINBが別々のタイミングで入力される。
【0073】
この定電流パルス出力回路35において、各出力トランジスタQ1a,Q1bのうち、例えば第1出力トランジスタQ1aが頻繁にスイッチング動作している場合、スイッチング動作していない第2出力トランジスタQ1b側の出力端子OUTBの電圧VOUTBが第2ピークホールドアンプ23bでサンプリングされる。そして、第2ピークホールドアンプ23bの出力電流IAaにより、第1定電流源14aの基準電流I1aが調整される。このように、スイッチング動作していない第2の回路部側で端子電圧VOUTBのサンプリングが可能となるため、サンプリング期間を確保する上で好ましいものとなる。
【0074】
(第4実施形態)
図10は、第4実施形態の定電流パルス出力回路41を示すブロック回路図であり、図11は、その動作波形図である。本実施形態の定電流パルス出力回路41は、ディレイ回路42、オア回路43、及びアンド回路44を追加した点が第1実施形態の定電流パルス出力回路21と異なる。
【0075】
定電流パルス出力回路41において、論理回路13とスイッチ回路SW1との間にディレイ回路42が設けられており、論理回路13の出力信号は、ディレイ回路42において所定時間だけ遅延される。そして、ディレイ回路42から出力された遅延信号DLによってスイッチ回路SW1が制御される。
【0076】
また、オア回路43の第1入力端子には論理回路13の出力信号が入力され、オア回路43の第2入力端子にはディレイ回路42の遅延信号DLが入力される。そして、オア回路43の出力信号SDがアンド回路44の第1入力端子に入力され、アンド回路44の第2入力端子にはディレイ回路42の遅延信号DLが反転入力される。このアンド回路44の出力信号によりスイッチ回路SW2が制御される。
【0077】
また、オア回路43の出力信号SDは、定電流源14、電流出力ドライバ15、及びピークホールドアンプ23等の各回路への電源Vccを供給・遮断するための制御信号として用いられる。具体的には、電源Vccから各回路へ動作電流を供給する電源経路にスイッチ回路(図示略)が設けられており、出力信号SDがLである場合にはスイッチ回路をオフして電源経路が遮断され、出力信号SDがHである場合にはスイッチ回路をオンして電源経路が導通される。
【0078】
次に、本実施形態の定電流パルス出力回路41の動作を説明する。
図11に示すように、パルス状の入力信号DINが入力されるとき、ディレイ回路42は、その入力信号DINに対して所定時間(時刻t21〜t22)だけ遅らせた遅延信号DLを出力する。ここで、オア回路43の出力信号SDは、入力信号DINの立ち上がり時刻t21から遅延信号DLの立ち下り時刻t23の期間でHレベルになる。この出力信号SDがHレベルになる期間(t21〜t23)で、定電流源14、電流出力ドライバ15、及びピークホールドアンプ23の各回路に電源Vccが供給される。
【0079】
また、入力信号DINの立ち上がり時刻t21から遅延信号DLの立ち上がり時刻t22までの期間でアンド回路44の出力信号がHレベルになり、スイッチ回路SW2がオンされる。つまり、スイッチ回路SW2は、入力信号DINが入力されてから所定時間(ディレイ回路42の遅延時間)だけオンする。そして、そのオン期間において、ピークホールドアンプ23のピークホールド回路25が出力端子OUTの電圧VOUT をサンプリングし、それに応じたホールド電圧VPHを出力する。
【0080】
ディレイ回路42の遅延信号DLのオン期間(時刻t22〜t23)において、該遅延信号DLによりスイッチ回路SW1がオンされる。これにより、基準パルスが電流出力ドライバ15に入力され、該出力ドライバ15により出力トランジスタQ1が駆動される。そして、その出力トランジスタQ1の駆動によってパルス状の出力電流ILED が発光ダイオード11に流れ、該ダイオード11が発光する。
【0081】
また、時刻t23において、オア回路43の出力信号SDがLレベルになると、電源Vccから各回路へ供給される動作電流が遮断されることで、各回路における消費電流が低減される。
【0082】
以上記述したように、上記実施形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)第1のスイッチ回路SW1をオンする直前の期間(図11の時刻t21〜t22)で、第2のスイッチ回路SW2がオンされるため、ピークホールドアンプ23において、出力端子OUTの電圧VOUT のサンプリングを的確なタイミングで行うことができる。
【0083】
(2)入力信号DINと遅延信号DLとの少なくとも一方がオン(活性化)されている期間(図11の時刻t21〜t23)にて、各回路に動作電源Vccを供給し、両信号DIN,DLがオフ(非活性化)されている期間で動作電源Vccを遮断するようにした。この場合、入力信号DINの入力がないときにおいて、各回路での消費電流を削減することができる。
【0084】
上記各実施形態は、次に示すように変更することもできる。
・上記各実施形態における定電流源14(図4参照)を、図12〜図14に示す定電流源51〜53に変更してもよい。なお、各定電流源51〜53において、定電流源14と同等であるものについては図面に同一の記号を付すと共にその説明を簡略化する。
【0085】
具体的に、図12の定電流源51は、定電流源14におけるアンプ29の代わりに、NPNトランジスタQ14と抵抗REとの直列回路が設けられている。NPNトランジスタQ14は、コレクタが高電位電源Vccに接続され、エミッタが抵抗RE を介して低電位電源に接続され、ベースがNPNトランジスタQ12のベースに接続されている。さらに、NPNトランジスタQ14のエミッタは、NPNトランジスタQ11のエミッタに接続されている。
【0086】
この定電流源51において、NPNトランジスタQ12,Q14によりカレントミラー回路が構成されており、該回路では各NPNトランジスタQ12,Q14を介して流れる電流IC12,IC13が等しくなるよう1:1のミラー比が設定されている。また、PチャネルMOSトランジスタQ21,Q22からなるカレントミラー回路でも、各MOSトランジスタQ21,Q22に流れる電流IF,IC12が等しくなるよう1:1のミラー比が設定されている。さらに、PチャネルMOSトランジスタQ21,Q23からなるカレントミラー回路では、トランジスタQ23を介して流れる基準電流I1 がトランジスタQ21を介して流れる電流IFのn倍になるよう1:nのミラー比が設定されている。
【0087】
つまり、定電流源51では、次の関係が成り立つ。
IC12 ≒IF 、IC13 ≒IF 、I1 =n×IF
このように構成した定電流源51においても、電源電圧依存の影響を抑制することができる。具体的には、電源Vccの電圧値が低下した場合、NPNトランジスタQ12,Q13を介して流れる電流IC12 と、NPNトランジスタQ14を介して流れる電流IC13 とが減少する。この場合、各NPNトランジスタQ11,Q14のエミッタを接続しているので、NPNトランジスタQ11を介して流れる定電流IF が増加する。逆に、電源Vccの電圧値が増加した場合、NPNトランジスタQ12,Q13を介して流れる電流IC12 と、NPNトランジスタQ14を介して流れる電流IC13 とが増加し、NPNトランジスタQ11を介して流れる定電流IF が減少する。
【0088】
このように、電源Vccの変動に伴い定電流IF の電流値が補正されるため、基準電流I1 が所望の電流値からずれてしまうといった電源電圧依存の影響を抑制することができる。なお、この定電流源51は、アンプ29で補正する定電流源14と比較した場合、補正できる電流量が小さくなるが、回路規模を小さくできる効果を有する。
【0089】
また、図13の定電流源52は、図12の定電流源51に対して、NPNトランジスタQ13の代わりに抵抗RdとショットキーダイオードD11の直列回路を備える点と、NPNトランジスタQ11,Q14のエミッタの接続部が抵抗Rk を介してNPNトランジスタQ12のエミッタに接続される点が異なる。この定電流源52においても、定電流源51と同様に、電源電圧依存の影響を抑制することができる。
【0090】
さらに、図14の定電流源53は、図12の定電流源51に対し、NPNトランジスタQ12のベースとエミッタ間に抵抗RT が追加されている。定電流源53からスイッチ回路SW1に供給される基準電流I1 は、NPNトランジスタQ11のエミッタ側に設けられる抵抗RE によって、所望の電流値に設定されるが、NPNトランジスタQ12のベース・エミッタ間に抵抗RT を設けることにより、さらに温度特性を加味した調整を行うことが可能となる。
【0091】
・図15に示す定電流パルス出力回路61のように、位相補償回路62を設けてもよい。なお、定電流パルス出力回路61における他の構成(論理回路13、定電流源14、電流出力ドライバ15、ピークホールドアンプ23、スイッチ回路SW1,SW2、出力トランジスタQ1)は上記第1実施形態の定電流パルス出力回路21と同一である。
【0092】
定電流パルス出力回路61の位相補償回路62は、NPNトランジスタQ4、抵抗R11、容量C11から構成されている。この位相補償回路62において、NPNトランジスタQ4のベースが、電流出力ドライバ15の出力端子に接続されるとともに、容量C11を介してコレクタに接続されている。また、NPNトランジスタQ4のコレクタが抵抗R11を介して高電位電源Vccに接続され、エミッタが低電位電源に接続されている。なお、NPNトランジスタQ4は、出力トランジスタQ1と比較して素子サイズが小さいトランジスタである。
【0093】
定電流パルス出力回路61において、出力トランジスタQ1の出力電流ILED が大きい場合、そのスイッチング動作により発振しやすくなるが、位相補償回路62を設けることにより、その発振を防止することができる。
【0094】
・光通信装置20に用いる発光素子としては、発光ダイオード11以外に半導体レーザ等を用いてもよい。
・送信回路としての定電流パルス出力回路21と受信回路22とを備える光通信装置20に具体化したが、定電流パルス出力回路21のみを備える光送信装置に具体化してもよい。
【0095】
・定電流パルス出力回路21,31,35,41,61は、発光素子としての発光ダイオード11を点滅させるために用いるものであったが、それ以外の用途に用いてもよい。すなわち、各定電流パルス出力回路は、光通信装置20以外の電子機器に用いてもよい。
【0096】
以上の様々な実施の形態をまとめると、以下のようになる。
(付記1)定電流源で発生した基準電流に基づいて基準パルスを生成し、その基準パルスを増幅した定電流パルスを出力する定電流パルス出力回路であって、
出力端子に接続され、前記定電流パルスを出力するための出力トランジスタと、
前記基準パルスが入力され、該基準パルスに基づいて前記出力トランジスタを駆動する電流出力ドライバと、
前記出力端子の電圧をホールドし、ホールド電圧の電圧レベルに基づいて定電流パルスの電流値を調整するための電流調整回路とを備えたことを特徴とするパルス出力回路。
(付記2)前記電流調整回路は、前記出力端子の電圧のピークレベルをホールドし、そのホールドした電圧を出力するピークホールド回路と、前記ピークホールド回路の出力電圧に応じた電流を出力するアンプとを備え、該アンプの出力電流により、前記基準パルスの電流値を調整するようにしたことを特徴とする付記1に記載の定電流パルス出力回路。
(付記3)前記出力トランジスタのエミッタに接続された抵抗と、該抵抗と並列に接続された抵抗調整用トランジスタとが設けられ、
前記電流調整回路は、前記出力端子の電圧をホールドし、ホールド電圧の電圧レベルに基づいて前記抵抗調整用トランジスタをオン・オフすることを特徴とする付記1に記載の定電流パルス出力回路。
(付記4)前記電流調整回路は、前記ホールド電圧が所定レベルよりも低いとき前記抵抗調整用トランジスタをオンし、前記ホールド電圧が所定レベルよりも高いとき前記電流調整用トランジスタをオフすることを特徴とする付記3に記載の定電流パルス出力回路。
(付記5)前記出力トランジスタは、第1出力端子に接続され、第1定電流源による基準パルスを増幅して出力するための第1出力トランジスタと、第2出力端子に接続され、第2定電流源による基準パルスを増幅して出力するための第2出力トランジスタとを含み、
前記電流調整回路は、前記第1出力端子の電圧をホールドし、ホールド電圧の電圧レベルに基づいて前記第2定電流源の電流値を調整する第1電流調整回路と、前記第2出力端子の電圧をホールドし、ホールド電圧の電圧レベルに基づいて前記第1定電流源の電流値を調整する第2電流調整回路とを含むことを特徴とする付記1に記載の定電流パルス出力回路。
(付記6)前記定電流源と電流出力ドライバとの間に設けられ、スイッチング動作により前記基準パルスを生成する第1のスイッチ回路と、前記出力端子に接続された第2のスイッチ回路と、入力信号を所定時間だけ遅らせた遅延信号を出力し、該遅延信号により前記第1のスイッチ回路をオンさせるディレイ回路とを備え、
前記入力信号と前記遅延信号とに基づいて、前記第1のスイッチ回路をオンする直前の所定期間で、前記第2のスイッチ回路をオンし、前記電流調整回路におけるホールド電圧のサンプリングを行うことを特徴とする付記1に記載の定電流パルス出力回路。
(付記7)前記入力信号と遅延信号との少なくとも一方が活性化されている期間にて、前記定電流源と電流出力ドライバと電流調整回路とを含む各回路の動作電源を供給し、前記入力信号と遅延信号との両信号が非活性化されている期間で前記動作電源を遮断することを特徴とする付記6に記載の定電流パルス出力回路。(付記8)前記定電流源は、NPNトランジスタのエミッタが抵抗を介して低電位電源に接続され、前記NPNトランジスタのベースに基準電位を入力して該NPNトランジスタと抵抗との直列回路に定電流を流し、該定電流をカレントミラー回路で増幅して前記基準電流を発生するものであり、
前記NPNトランジスタのコレクタに前記電流調整回路におけるアンプの出力電流を供給することを特徴とする付記2に記載の定電流パルス出力回路。
(付記9)前記定電流源は、
第1のNPNトランジスタのエミッタが抵抗を介して低電位電源に接続され、前記第1のNPNトランジスタのベースに基準電位を入力して該NPNトランジスタと抵抗との直列回路に定電流を流し、該定電流を第1のカレントミラー回路で増幅して前記基準電流を発生するものであり、
第2のカレントミラー回路により前記定電流と等しい出力電流を流す電流経路に設けられた第2のNPNトランジスタと、
前記第1のNPNトランジスタのエミッタに非反転入力端子が接続され、前記第2のNPNトランジスタのエミッタに反転入力端子が接続され、前記第1のNPNトランジスタのコレクタに出力端子が接続され、前記各NPNトランジスタを介して流れる電流を等しくするよう帰還をかけるアンプとを備えたことを特徴とする付記1〜8のいずれかに記載の定電流パルス出力回路。
(付記10)前記定電流源は、
第1のNPNトランジスタのエミッタが抵抗を介して低電位電源に接続され、前記第1のNPNトランジスタのベースに基準電位を入力して該第1のNPNトランジスタと抵抗との直列回路に定電流を流し、該定電流を第1のカレントミラー回路で増幅して前記基準電流を出力するものであり、
第2のカレントミラー回路により前記定電流と等しい出力電流を流す電流経路に設けられた第2のNPNトランジスタと、前記電流経路とは別の電流経路に設けられた第3のNPNトランジスタとを備え、
前記第2のNPNトランジスタのベースと第3のNPNトランジスタのベースとを接続し、前記第1のNPNトランジスタのエミッタと第3のNPNトランジスタのエミッタとを接続したことを特徴とした付記1〜8のいずれかに記載の定電流パルス出力回路。
(付記11)前記NPNトランジスタのベースに入力される基準電位は、半導体のバンドギャップを利用して生成される電位であることを特徴とする付記8〜10に記載の定電流パルス出力回路。
(付記12)前記出力トランジスタのベースに接続される位相補償回路を備えることを特徴とする付記1〜11のいずれかに記載の定電流パルス出力回路。
(付記13)前記出力端子に発光素子が接続され、前記出力端子から出力する定電流パルスにより該発光素子を点滅させることを特徴とする付記1〜12のいずれかに記載の定電流パルス出力回路。
(付記14)定電流源で発生した基準電流に基づいて基準パルスを生成し、その基準パルスを増幅した定電流パルスを出力する定電流パルス出力回路と、該定電流パルス出力回路から出力される定電流パルスにより点滅する発光素子とを備えた光通信装置であって、
前記定電流パルス出力回路は、
出力端子に接続され、前記定電流パルスを出力するための出力トランジスタと、
前記基準パルスが入力され、該基準パルスに基づいて前記出力トランジスタを駆動する電流出力ドライバと、
前記出力端子に接続されたスイッチ回路と、
前記スイッチ回路を介して入力される前記出力端子の電圧をホールドし、ホールド電圧の電圧レベルに基づいて定電流パルスの電流値を調整するための電流調整回路とを備えたことを特徴とする光通信装置。
【0097】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、出力端子の電圧レベルが変動する場合でも、所望の電流値の定電流パルスを出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の定電流パルス出力回路のブロック回路図である。
【図2】光通信装置を示す概略構成図である。
【図3】定電流パルス出力回路の詳細な構成を示す回路図である。
【図4】定電流源を示す回路図である。
【図5】定電流パルス出力回路の動作波形図である。
【図6】出力端子の電圧変化に対する出力電流変化を示す特性図である。
【図7】第2実施形態の定電流パルス出力回路の回路図である。
【図8】出力端子の電圧変化に対するゲート電圧変化及び出力電流変化を示す特性図である。
【図9】第3実施形態の定電流パルス出力回路の回路図である。
【図10】第4実施形態の定電流パルス出力回路の回路図である。
【図11】定電流パルス出力回路の動作波形図である。
【図12】別の定電流源の回路図である。
【図13】別の定電流源の回路図である。
【図14】別の定電流源の回路図である。
【図15】別の定電流パルス出力回路の回路図である。
【図16】従来例の定電流パルス出力回路の回路図である。
【図17】定電流パルスの説明図である。
【符号の説明】
11,11a,11b 発光素子としての発光ダイオード
14,51,52,53 定電流源
14a 第1定電流源
14b 第2定電流源
15,32 電流出力ドライバ
15a 第1電流出力ドライバ
15b 第2電流出力ドライバ
20 光通信装置
21,31,35,41,61 定電流パルス出力回路
23 電流調整回路としてのピークホールドアンプ
23a 第1電流調整回路としての第1ピークホールドアンプ
23b 第2電流調整回路としての第2ピークホールドアンプ
25 ピークホールド回路
26,29 アンプ
33 電流調整回路としてのピークホールド回路
42 ディレイ回路
62 位相補償回路
DIN,DINA,DINB 入力信号
DL 遅延信号
I1 ,I1a,I1b 基準電流
IA ,IAa,IAb 出力電流
IC12,IC13 電流
IF 定電流
OUT 出力端子
OUTA 第1出力端子
OUTB 第2出力端子
Q1 出力トランジスタ
Q1a 第1出力トランジスタ
Q1b 第2出力トランジスタ
Q11 第1のNPNトランジスタ
Q12 第2のNPNトランジスタ
Q14 第3のNPNトランジスタ
Q32 抵抗調整用トランジスタとしてのNチャネルMOSトランジスタ
RE 抵抗
SW1 第1のスイッチ回路
SW2 第2のスイッチ回路
Vcc 動作電源
VOUT ,VOUTA,VOUTB 出力端子の電圧
VPH ホールド電圧
VREF1 基準電位

Claims (10)

  1. 定電流源で発生した基準電流に基づいて基準パルスを生成し、その基準パルスを増幅した定電流パルスを出力する定電流パルス出力回路であって、
    出力端子に接続され、前記定電流パルスを出力するための出力トランジスタと、
    前記基準パルスが入力され、該基準パルスに基づいて前記出力トランジスタを駆動する電流出力ドライバと、
    前記出力端子の電圧をホールドし、ホールド電圧の電圧レベルに基づいて定電流パルスの電流値を調整するための電流調整回路とを備えたことを特徴とするパルス出力回路。
  2. 前記電流調整回路は、前記出力端子の電圧のピークレベルをホールドし、そのホールドした電圧を出力するピークホールド回路と、前記ピークホールド回路の出力電圧に応じた電流を出力するアンプとを備え、該アンプの出力電流により、前記基準パルスの電流値を調整するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の定電流パルス出力回路。
  3. 前記出力トランジスタのエミッタに接続された抵抗と、該抵抗と並列に接続された抵抗調整用トランジスタとが設けられ、
    前記電流調整回路は、前記出力端子の電圧をホールドし、ホールド電圧の電圧レベルに基づいて前記抵抗調整用トランジスタをオン・オフすることを特徴とする請求項1に記載の定電流パルス出力回路。
  4. 前記出力トランジスタは、第1出力端子に接続され、第1定電流源による基準パルスを増幅して出力するための第1出力トランジスタと、第2出力端子に接続され、第2定電流源による基準パルスを増幅して出力するための第2出力トランジスタとを含み、
    前記電流調整回路は、前記第1出力端子の電圧をホールドし、ホールド電圧の電圧レベルに基づいて前記第2定電流源の電流値を調整する第1電流調整回路と、前記第2出力端子の電圧をホールドし、ホールド電圧の電圧レベルに基づいて前記第1定電流源の電流値を調整する第2電流調整回路とを含むことを特徴とする請求項1に記載の定電流パルス出力回路。
  5. 前記定電流源と電流出力ドライバとの間に設けられ、スイッチング動作により前記基準パルスを生成する第1のスイッチ回路と、前記出力端子に接続された第2のスイッチ回路と、入力信号を所定時間だけ遅らせた遅延信号を出力し、該遅延信号により前記第1のスイッチ回路をオンさせるディレイ回路とを備え、
    前記入力信号と前記遅延信号とに基づいて、前記第1のスイッチ回路をオンする直前の所定期間で、前記第2のスイッチ回路をオンし、前記電流調整回路におけるホールド電圧のサンプリングを行うことを特徴とする請求項1に記載の定電流パルス出力回路。
  6. 前記入力信号と遅延信号との少なくとも一方が活性化されている期間にて、前記定電流源と電流出力ドライバと電流調整回路とを含む各回路の動作電源を供給し、前記入力信号と遅延信号との両信号が非活性化されている期間で前記動作電源を遮断することを特徴とする請求項5に記載の定電流パルス出力回路。
  7. 前記定電流源は、
    第1のNPNトランジスタのエミッタが抵抗を介して低電位電源に接続され、前記第1のNPNトランジスタのベースに基準電位を入力して該NPNトランジスタと抵抗との直列回路に定電流を流し、該定電流を第1のカレントミラー回路で増幅して前記基準電流を発生するものであり、
    第2のカレントミラー回路により前記定電流と等しい出力電流を流す電流経路に設けられた第2のNPNトランジスタと、
    前記第1のNPNトランジスタのエミッタに非反転入力端子が接続され、前記第2のNPNトランジスタのエミッタに反転入力端子が接続され、前記第1のNPNトランジスタのコレクタに出力端子が接続され、前記各NPNトランジスタを介して流れる電流を等しくするよう帰還をかけるアンプと
    を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の定電流パルス出力回路。
  8. 前記定電流源は、
    第1のNPNトランジスタのエミッタが抵抗を介して低電位電源に接続され、前記第1のNPNトランジスタのベースに基準電位を入力して該第1のNPNトランジスタと抵抗との直列回路に定電流を流し、該定電流を第1のカレントミラー回路で増幅して前記基準電流を出力するものであり、
    第2のカレントミラー回路により前記定電流と等しい出力電流を流す電流経路に設けられた第2のNPNトランジスタと、前記電流経路とは別の電流経路に設けられた第3のNPNトランジスタとを備え、
    前記第2のNPNトランジスタのベースと第3のNPNトランジスタのベースとを接続し、前記第1のNPNトランジスタのエミッタと第3のNPNトランジスタのエミッタとを接続したことを特徴とした請求項1〜6のいずれかに記載の定電流パルス出力回路。
  9. 前記出力トランジスタのベースに接続される位相補償回路を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の定電流パルス出力回路。
  10. 定電流源で発生した基準電流に基づいて基準パルスを生成し、その基準パルスを増幅した定電流パルスを出力する定電流パルス出力回路と、該定電流パルス出力回路から出力される定電流パルスにより点滅する発光素子とを備えた光通信装置であって、
    前記定電流パルス出力回路は、
    出力端子に接続され、前記定電流パルスを出力するための出力トランジスタと、
    前記基準パルスが入力され、該基準パルスに基づいて前記出力トランジスタを駆動する電流出力ドライバと、
    前記出力端子に接続されたスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路を介して入力される前記出力端子の電圧をホールドし、ホールド電圧の電圧レベルに基づいて定電流パルスの電流値を調整するための電流調整回路と
    を備えたことを特徴とする光通信装置。
JP2003061127A 2003-03-07 2003-03-07 定電流パルス出力回路及び光通信装置 Expired - Fee Related JP3999687B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003061127A JP3999687B2 (ja) 2003-03-07 2003-03-07 定電流パルス出力回路及び光通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003061127A JP3999687B2 (ja) 2003-03-07 2003-03-07 定電流パルス出力回路及び光通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004274305A true JP2004274305A (ja) 2004-09-30
JP3999687B2 JP3999687B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=33123425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003061127A Expired - Fee Related JP3999687B2 (ja) 2003-03-07 2003-03-07 定電流パルス出力回路及び光通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3999687B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109326954A (zh) * 2017-07-31 2019-02-12 科大国盾量子技术股份有限公司 一种用于量子通信单光子源的激光器高速驱动模块
CN111954960A (zh) * 2018-04-03 2020-11-17 索尼公司 过电流判定电路及发光控制装置
CN112271923A (zh) * 2020-10-28 2021-01-26 中山市柏科电源有限公司 一种线性恒流恒压电路

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109326954A (zh) * 2017-07-31 2019-02-12 科大国盾量子技术股份有限公司 一种用于量子通信单光子源的激光器高速驱动模块
CN109326954B (zh) * 2017-07-31 2024-01-26 科大国盾量子技术股份有限公司 一种用于量子通信单光子源的激光器高速驱动模块
CN111954960A (zh) * 2018-04-03 2020-11-17 索尼公司 过电流判定电路及发光控制装置
US11962126B2 (en) 2018-04-03 2024-04-16 Sony Corporation Overcurrent determination circuit and light emission control apparatus
CN112271923A (zh) * 2020-10-28 2021-01-26 中山市柏科电源有限公司 一种线性恒流恒压电路

Also Published As

Publication number Publication date
JP3999687B2 (ja) 2007-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7532823B2 (en) Light emitting diode driving circuit and optical transmitter for use in optical fiber link
US6466080B2 (en) Constant current driver circuit
JP2006311379A (ja) 圧電発振回路
US6982590B2 (en) Bias current generating circuit, laser diode driving circuit, and optical communication transmitter
WO2004023648A3 (en) Amplifier power control circuit
US7480463B2 (en) LED drive circuit
US7760779B2 (en) Laser driver, method for driving laser, and recording/reading equipment
US6831513B2 (en) Differential amplifier
JP5502719B2 (ja) 負荷装置
JP3999687B2 (ja) 定電流パルス出力回路及び光通信装置
JP2003163413A (ja) 半導体レーザ装置
JP2010157572A (ja) 半導体レーザアレイ光量制御回路及びその半導体レーザアレイ光量制御回路を使用した画像形成装置
JP5799826B2 (ja) ボルテージレギュレータ
JP2003273660A (ja) 高周波増幅器
US20070229160A1 (en) Control circuit for controlling a current and/or voltage of an electronic circuit
JP2007042809A (ja) 発光素子駆動回路および光モジュール
JP2013098904A (ja) 電力増幅回路
JP3593623B2 (ja) 発光素子駆動回路
JP2003338744A (ja) 定電流スイッチング回路
JP2003249715A (ja) 半導体レーザの駆動回路
JP4790306B2 (ja) レーザダイオード駆動回路
US8258452B2 (en) Light receiving circuit
US8541733B2 (en) Laser light detection circuit
JP4136806B2 (ja) 受信回路
JP2004185739A (ja) 高速スイッチング回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees