JP2004274203A - 画像読取りシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の操作者が所望の読取り条件にて、快適に画像読取りを行うことができる画像読取りシステムを提供する。
【解決手段】原稿画像を読取る複数の画像読取り装置と、該複数の画像読取り装置に対して該原稿画像の読取り条件の設定を行う管理装置とが、通信回線を介して接続されている画像読取りシステムにおいて、管理装置を用いて操作者によって入力される読取り条件を上記複数の画像読取り装置に送信する。そして、操作者は、上記複数の画像読取り装置のいずれかの画像読取装置にて、送信した読取り条件を選択して原稿画像の読取りを行う。
【選択図】 図1
【解決手段】原稿画像を読取る複数の画像読取り装置と、該複数の画像読取り装置に対して該原稿画像の読取り条件の設定を行う管理装置とが、通信回線を介して接続されている画像読取りシステムにおいて、管理装置を用いて操作者によって入力される読取り条件を上記複数の画像読取り装置に送信する。そして、操作者は、上記複数の画像読取り装置のいずれかの画像読取装置にて、送信した読取り条件を選択して原稿画像の読取りを行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取りシステムに関するものであり、より詳細には、複数の画像読取り装置に対して管理装置が読取り条件を設定することができる画像読取りシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、イメージスキャナ(画像読取り装置)をインターネットおよび/またはイントラネット等の通信回線に接続した、ネットワークスキャナ(画像読取り装置)が広く利用されている。具体的には、ホスト装置からの読取り要求に基づき、セットした原稿画像を読取り、読取った画像データをLAN等の通信ネットワークを介してホスト装置側に送信するようなネットワークスキャナが広く普及している。
【0003】
そして、上記ネットワークに接続されるネットワークスキャナの登場により、例えば、該ネットワークスキャナで読取った画像データをメールで受け取ったり、WWWブラウザから読み込んだりすることが可能となっている。このように、ネットワークスキャナとは、複数のホスト装置(管理装置)が接続されたネットワークに対して、ホスト装置と同じような一端末として接続されるタイプのものである。そして、例えば、ホスト装置からネットワークスキャナを利用する場合には、読取り条件(原稿サイズ、解像度、階調等)を事前にホスト装置にて設定しておくことにより、操作者はネットワークスキャナ側で読取り条件を設定することなく原稿画像を読取ることができ、かつ、この読取った画像データをホスト装置に転送することができる。
【0004】
上記のようなネットワークスキャナとしては、例えば、特許文献1、特許文献2に開示のネットワークスキャナがある。
【0005】
特許文献1に開示のネットワークスキャナでは、ホスト装置にて設定された読取り条件、送信方法等の情報をスキャナ装置に予約して、スキャナ装置でユーザ認証を行うことで、先に予約した設定を読み出して画像読取りを行うようになっている。
【0006】
また、特許文献2に開示のネットワークスキャナでは、ホスト装置からスキャナ装置に対して読取り予約を行い、スキャナ装置では、予約を受け付けた時点で、他の原稿画像の読取り要求を受け付けないようにしている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−148753号公報(公開日;2001年5月29日)
【0008】
【特許文献2】
特開2001−339547号公報(公開日;2001年12月7日)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の技術は、1つのネットワークスキャナに対して複数のホスト装置が接続されている前提条件において提案されるものである。従って、例えば、以下に示すような問題点が生じることとなる。
【0010】
上記特許文献1に開示の構成では、操作者が、スキャナ装置に対して予約設定を行った後、原稿画像を読取るために上記スキャナ装置に向かったとき、他の操作者が該スキャナ(複合機)を使用している場合には、直ちに画像読取りを行うことができない。従って、直ぐに画像の読取りが必要な場合でも画像読取りを行うことができないという問題点がある。
【0011】
また、上記特許文献2に開示の構成では、スキャナ装置に予約を行った時点で、該スキャナ装置は、他の原稿読取り要求を受け付けないようになっている。従って、予約設定を行った後、該予約を行った操作者に対して、例えば、電話などがかかってきたりして、直ちに画像読取りを行うことができない場合には、所定の時間、他の操作者は該スキャナ装置を利用することができなくなる。また、上記予約設定は所定時間で消去されてしまうので、該予約が消去された場合には再び予約設定を行う必要がある。
【0012】
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、複数の操作者が所望の読取り条件にて、快適に画像読取りを行うことができる画像読取りシステムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記従来の技術は、1つのネットワークスキャナに対して複数のホスト装置が接続されている前提条件において提案されているものであり、複数のスキャナがネットワークを介して接続されている構成における問題点等については何ら開示も示唆もされていない。本願発明者等は、上記複数の画像読取り装置がネットワークを介して接続されている構成における様々な条件、問題点等について鋭意検討した結果、本願発明を完成するに至った。
【0014】
すなわち、本発明の画像読取りシステムは、上記の課題を解決するために、原稿画像を読取る複数の画像読取り装置と、原稿画像を読取る読取り条件の設定を行う管理装置とが、通信回線を介して接続されている画像読取りシステムであって、上記読取り条件を記憶する記憶手段を備えているとともに、上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段に記憶される読取り条件を選択する選択手段が設けられていることを特徴としている。
【0015】
上記の構成では、管理装置と画像読取り装置とが通信回線を介して接続されており、記憶手段が設けられているとともに、上記画像読取り装置には、選択手段が設けられている。また、上記管理装置は、複数の画像読取り装置に対して原稿画像の読取り設定を行うようになっている。具体的には、管理装置は、読取り条件を記憶手段に記憶させることができる。そして、上記複数の画像読取り装置は上記記憶手段に記憶された読取り条件を選択することができるようになっている。従って、上記管理装置は、複数の画像読取装置に対して、同一の読取り条件を設定することができる。
【0016】
つまり、記憶手段が設けられていることにより、読取り条件を複数の画像読取り装置が把握することができるので、例えば、ある画像読取り装置が使用されている場合であっても、操作者は、他の画像読取り装置で原稿画像の読取りを行うことができる。また、操作者は、操作者自信が設定した所望の読取り条件を、記憶手段に送信しておき、該記憶手段に記憶されている読取り条件に基づいて画像の読取りを行うことができるので、操作者にとって所望の読取り条件にて画像読取りを行うことができる。なお、上記複数の画像読取り装置に記憶手段が設けられていることがより好ましい
さらに、記憶手段に記憶されている読取り条件を選択する選択手段が設けられており、該選択手段を用いて読取り条件を選択することにより読取り条件を有効とすることができる。従って、管理装置から読取り条件を送信した後、画像読取り装置を該読取り条件に常に設定しておく必要がない。つまり、従来のように、設定した読取り条件で原稿画像を読取るまで画像読取り装置をロックすることがないので、例えば、他の操作者が画像読取り装置を使いたい場合であっても画像読取り装置を使うことができないという問題を回避することができる。
【0017】
このように、上記構成とすることにより、従来のように、画像読取り装置の読取り条件の設定を常に固定することなく、かつ、複数の画像読取り装置に該読取り条件を把握させることができるので、他の操作者が画像読取り装置を使用できないという事態を回避することができるとともに、記憶手段に記憶された読取り条件を選択することができる、どの画像読取り装置からでも所望の読取り条件で画像の読取りを行うことができる。
【0018】
本発明の画像読取りシステムは、上記画像読取り装置が、さらに、識別情報を入力する識別情報入力手段を備えており、上記選択手段は、識別情報入力手段にて入力された識別情報に基づいて、読取り条件を選択するようになっている構成であることがより好ましい。
【0019】
上記識別情報入力手段は、読取り条件を入力した入力者を識別するために識別情報を入力するようになっている。上記の構成によれば、画像読取り装置が識別情報入力手段を備えていることにより、識別情報を入力した人が所望の読取り条件を選択することができるので、より快適に操作者が希望する読取り条件にて画像読取りを行うことができる。
【0020】
また、例えば、正しい識別情報が入力された場合のみに画像の読取りを行う構成とすれば、限定された人のみが使用することができる画像読取りシステムを構築することができる。
【0021】
本発明の画像読取りシステムは、上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段が設けられており、管理装置は、上記読取り条件を入力する読取り条件入力手段と、該読取り条件を上記複数の画像読取り装置に送信する送信手段と、条件入力手段および送信手段を制御する制御手段とを備えており、制御手段は、入力された読取り条件に基づいて、読取り条件を送信する記憶手段を選択する構成であることがより好ましい。
【0022】
上記の構成によれば、制御部は、入力された読取り条件に基づいて、該読取り条件を送信する記憶手段、すなわち、画像読取り装置を選択するようになっている。つまり、制御部は、読取り条件を満足するように、動作することができる画像読取り装置を判断して、この結果に基づいて読取り条件を送信する記憶手段を選択するようになっている。これにより、送信する読取り条件では動作することができない画像読取り装置に対しては上記読取り条件が送信されることがないので、読取り条件の無駄な送信を行うことがない。
【0023】
本発明の画像読取りシステムは、上記管理装置は、さらに、上記読取り条件を送信した、または、上記読取り条件を送信していない画像読取り装置の一覧を表示する表示部を備えている構成であることがより好ましい。
【0024】
上記の構成によれば、例えば、通信回線を介して接続されている複数の画像読取り装置の中には、電源が入っていない画像読取り装置や、通信手段等が故障している画像読取り装置等の送信されてくる読取り条件を記憶することができないものが含まれている場合がある。従って、上記複数の画像読取り装置のうち、読取り条件を送信した(読取り条件が記憶された)または読取り条件を送信していない(読取り条件が記憶されなかった)画像読取りの一覧を表示することにより、操作者は、読取り条件が記憶されている画像読取り装置を把握することができる。従って、より効率よく、画像の読取りを行うことができる。
【0025】
また、読取り条件に基づいて画像の読取りを行うことができる画像読取り装置のみに該読取り条件を送信する場合には、該条件が送信される画像読取り装置は、より限定されることとなる。従って、上記構成とすることにより、操作者はより簡単に読取り条件が送信された画像読取り装置を把握することができるので、操作者が、該読取り条件が送信されていない画像読取り装置で画像を読取ろうとすることを防止することができる。
【0026】
なお、上記表示部は、文字や記号、絵等による表示を行ってもよく、また、音声表示等を行っても良い。
【0027】
本発明の画像読取りシステムは、上記制御手段は、画像読取り装置から、読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、上記複数の画像読取り装置の記憶部に記憶されている読取り条件を削除する削除命令を、上記複数の画像読取り装置に送信手段を介して送信するようになっている構成であることがより好ましい。
【0028】
管理装置から送信した読取り条件に基づいて画像の読取りを行った場合でも、他の画像読取り装置には読取り条件が残ることになり、そのまま、意味のないデータが記憶手段に蓄積されることとなる。上記構成によれば、読取り条件に基づいて画像の読取りが完了した場合には、複数の画像読取り装置に記憶されている読取り条件を削除することができるので、画像読取り装置に、意味のない読取り条件が蓄積されることを防止することができる。
【0029】
本発明の画像読取りシステムは、上記管理装置は、さらに、上記読取り条件の送信先情報を記憶する送信先記憶手段を有しており、
上記制御手段は、画像読取り装置から、読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、上記送信先記憶手段に記憶された送信先情報に基づいて、上記削除命令を送信する画像読取り装置を選択するようになっている構成であることがより好ましい。
【0030】
上記構成によれば、読取り条件を送信した画像読取り装置のみに対して上記削除命令を出すことができるので、無駄な処理を行うことがない。
【0031】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0032】
本実施の形態にかかる画像読取りシステムは、原稿画像を読取る複数の画像読取り装置と、原稿画像を読取る読取り条件の設定を行う管理装置とが、通信回線を介して接続されている画像読取りシステムであって、上記読取り条件を記憶する記憶手段を備えているとともに、上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段に記憶される読取り条件を選択する選択手段が設けられている構成である。
【0033】
上記構成により、読取り条件の予約を複数の画像読取り装置に登録する、または、上記複数の画像読取り装置は、記憶手段に記憶された読取り条件を選択することができるので、予約を登録した後、他の操作者が画像読取り装置を利用していて、操作者が直ちに画像読取りを行えない状況になる確率を下げることができる。つまり、例えば、操作者が、スキャナとスキャナ機能を有する複合機とに、読取り条件を予約登録した後、他のユーザが該複合機を使用していたとしても、スキャナ装置で、予約しておいた読取り条件にて画像の読取りを行うことができる。
【0034】
また、他の操作者にとっても、従来のように画像読取り装置の画像読取り要求がロックされて、該画像読取り装置を使用することができないといった不具合を防止することができる。
【0035】
本実施の形態にかかる画像読取りシステムの構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施の形態にかかる画像読取りシステムの概略の構成を示すブロック図である。
【0036】
本実施の形態にかかる画像読取りシステムは、図2に示すように、ホストPC1(管理装置)が通信回線6を介して、複数の画像読取り装置(スキャナA7、スキャナB8、複合機A9および複合機B10)に接続されている。なお、本実施の形態では、該通信回線6を介して、さらに、ホストPC2、ホストPC3、ホストPC4およびサーバー5(管理装置)が接続されている構成である。
【0037】
なお、ホストPCおよびサーバーの数については、特に限定されるものではなく、1つであってもよく、複数であってもよい。また、サーバーとホストPCとは同じ構成であっても良い。画像読取り装置は、通信回線6を介して複数接続されている。つまり、1つの管理装置は、複数の画像読取り装置と通信回線6を介して接続されている。
【0038】
ホストPC1〜4およびサーバー5は、例えば、パーソナルコンピュータ等により構成されている。具体的な構成については図1を参照して説明する。
【0039】
図1は、本実施の形態にかかる画像読取りシステムの一部を構成する管理装置および画像読取り装置の概略の構成を示すブロック図である。以下の説明では、管理装置としてホストPC1を例に説明する。
【0040】
ホストPC1は、操作・表示部(読取り条件入力手段)20、画像読取り処理部21、通信部(送信手段)26および制御部27を備えている。そして画像読取り処理部21は、さらに、スキャナアプリケーション22、スキャナ情報記録部23、予約先記憶部(送信先記憶手段)24およびスキャナドライバ25により構成されている。
【0041】
上記操作・表示部20は、画像読取り装置に送信する読取り条件を入力したり、入力結果や画像読取り装置の状態等を表示したりするものである。該操作・入力部20は、操作部(読取り条件入力手段)と表示部(表示部)とから構成されている。例えば、操作部はキーボード(図示しない)であり、表示部はディスプレイ(図示しない)に相当する。また、例えば、タッチパネル式のディスプレイであれば、操作部と表示部との両方を兼ねている。
【0042】
画像読取り処理部21は、該ホストPC1から画像読取り装置に対して送信する読取り条件を作成したり、画像読取り装置から送信されてくる画像データを処理したりするものである。
【0043】
スキャナアプリケーション22は、上記読取り条件を作成するものである。作成される読取り条件については後述する。
【0044】
スキャナ情報記憶部23は、該ホストPC1と、通信回線6を介して接続されている画像読取り装置(スキャナや複合機等の画像読取り機能を有するもの)に関する情報を記録するものである。スキャナ情報記憶部23に記録されているデータとしては、具体的には、例えば、図3(a)に示すように、ホストPC1に接続されている画像読取り装置の名前、接続先(IPアドレス)および該画像読取り装置の状態等がある。また、上記スキャナ情報記憶部23には、各画像読取り装置装置の動作条件(例えば、解像度や読取りモード)等が記録されていてもよい。例えば、図3(a)に示すデータの例では、ホストPC1に接続されている画像読取り装置は4つあり、その中で、複合機Aは停止していることを示している。なお、図3(a)は、スキャナ情報記憶部23に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。
【0045】
予約先記憶部24は、該ホストPC1が複数の画像読取り装置に対して読取り条件を送信した場合に、どの画像読取り装置に読取り条件を送信したのかを記録している。つまり、読取り条件の送信先が記録されている。該予約先記憶部24に記憶されているデータとしては、例えば、図3(b)に示すように、読取り条件の設定番号(予約NO.)、その設定番号と対応づけられているID番号および該読取り条件が送信された画像読取り装置等がある。つまり、図3(b)に示すデータの例では、PC1_001という読取り条件が、ID番号1111と対応付けられており、該読取り条件は、スキャナAとスキャナBとに送信されていることを示している。なお、図3(b)は、予約先記憶部24に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。
【0046】
スキャナドライバ25は、画像読取り装置にて読取られた画像データに基づいて、例えば、ホストPC1で読み出すことができる形式の画像ファイルを作成するものである。
【0047】
通信部26は、通信回線を介して、画像読取り装置や他のホストPC(サーバー)等の外部機器と情報の送受信を行うものである。具体的には、例えば、上記通信部26は、ホストPC1にて作成された読取り条件を複数の複合機に送信したり、画像読取り装置にて読取られた画像データを受信したり、上記複数の画像読取り装置に設定された読取り条件を削除する削除命令を送信したりするものである。
【0048】
制御部27は、操作・表示部20、画像読取り処理部21および通信部26を制御するものである。
【0049】
次に、ホストPC1等の管理装置と通信回線を介して接続されている画像読取り装置について説明する。なお、以下の説明では、画像読取り機能を有する複合機A9について説明する。
【0050】
複合機A9は、操作・表示部(選択手段)30、スキャナ部31、画像処理部32、画像メモリ33、プリンタエンジン34、予約情報記憶部(記憶手段)35、スキャナ情報部36、通信部37および制御部38を備えている。なお、上記複合機A9において、本実施の形態にかかる画像読取り装置として機能するためには、少なくとも、操作・表示部30、スキャナ部31、予約情報記憶部35、通信部37および制御部38を備えていれば良い。すなわち、スキャナA7およびスキャナB8は、操作・表示部30、スキャナ部31、予約情報記憶部35、通信部37および制御部38を備えている。以下に各構成について説明する。
【0051】
操作・表示部30は、読取り条件を入力するものである。また、該操作・表示部30は、後述する予約情報記憶部33に記憶されている読取り条件を選択するものである。該操作・入力部30は、操作部と表示部とから構成されている。また、上記操作・表示部30は、原稿画像の読取り条件を入力するようになっていてもよい。また、操作・表示部30は、例えば、上記ホストPC1から送信された読取り条件を修正することができるようになっていてもよい。
【0052】
なお、本実施の形態では、操作部は、識別情報入力手段を備えている。該識別情報入力手段とは、例えば、操作者が、IDやパスワード等の識別情報を入力するものである。
【0053】
スキャナ部31は、原稿画像を読取るものである。通常は、CCD(電荷結合素子)等によって原稿画像を読取るようになっている。
【0054】
画像処理部32は、上記スキャナ部31によって読取られた画像データ、後述する画像メモリ33に記憶されている画像データ、または、後述する通信部37から送信されてくる画像データ等の画像処理を行うものである。上記画像処理としては、例えば、階調変調や、下地処理等が挙げられるが特に限定されるものではない。なお、本実施の形態では、スキャナ部31によって読取るものが原稿画像であり、スキャナ31部によって原稿画像が読取られた後、電子データ化されたものを画像データと称する。つまり、スキャナ部31によって読取られるものが原稿画像であり、該原稿画像が電子データ化されたものが画像データである。
【0055】
画像メモリ33は、スキャナ部31によって読取られた画像データや、画像処理部32にて画像処理された画像データ、通信部37から送信されてくる画像データ等を蓄積(記憶)するものである。なお、画像データによっては上記画像処理部32にて画像処理されずに画像メモリに記憶されるものもある。従って、該画像メモリ33には、スキャナ部31によって読取られた画像データが直接記憶される場合がある。
【0056】
プリンタエンジン34は、上記画像メモリ33に記憶された画像データ、画像処理部32にて画像処理された画像データ、および/または、スキャナ部31にて読取られた画像データに基づいて画像形成を行うものである。
【0057】
予約情報記憶部35の構成については後述する。スキャナ情報部36は、該画像読取り装置の動作条件が記憶されている。この動作条件とは、画像読取り装置が読取ることができる解像度や画像データを送信することができる送信方法、対応可能なフォーマット、画像読取り装置の現在の状態等である。つまり、上記動作条件とは、該画像読取り装置が行うことができる画像読取りの動作に関する情報である。具体的には、例えば、図4に示すように、機種名、IPアドレス、読取り解像度、送信方法、対応可能なフォーマット、現在の状態等が記憶されている。なお、図4は、スキャナ情報部36に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。また、上記図4では、通信回線6を介して接続されている全ての画像読取り装置に関する情報が記憶されている例を示しているが、該スキャナ情報部36が備えられている画像読取り装置(ここでは複合機A9)のみが記憶されていてもよい。
【0058】
通信部37は、通信回線を介して、他の画像読取り装置やホストPC(管理装置)等の外部機器と情報の送受信を行うものである。具体的には、例えば、上記通信部26は、ホストPCから送信されてくる読取り条件や削除命令を受信したり、スキャナ部31で読取られた画像データ、画像処理部32にて画像処理された画像データおよび/または画像メモリ33に記憶されたデータをホストPC等に送信したり、上記ホスト画像読取り装置にて読取られた画像データを受信したりするものである。
【0059】
制御部38は、操作・表示部30、スキャナ部31、画像処理部32、画像メモリ33、プリンタエンジン34、予約情報記憶部35、スキャナ情報部36および通信部37を制御するものである。
【0060】
本実施の形態では、選択手段および予約情報記憶部35が設けられている。該予約情報記憶部35は、ホストPC(サーバー)から送信されてくる読取り条件を記憶するものである。予約情報記憶部35に記録されているデータとしては、具体的には、例えば、図5に示すように、ホストPC1に接続されている画像読取り装置の名前、接続先(IPアドレス)および該画像読取り装置の状態等がある。読取り条件の設定番号(予約NO.)、その設定番号と対応づけられているID番号および読取る解像度、読取った画像データの送信方法、送信先、該読取り条件が送信された予約元等がある。なお、図5は、上記管理装置に備えられている表示部の表示例であり、予約情報記憶部に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。
【0061】
そして、本実施の形態では、操作者は、該予約情報記憶部35に記憶された読取り条件を、選択手段にて選択して、画像読取り装置に原稿画像を読取らせるようになっている。
【0062】
以下に、ホストPC1からスキャナA7およびスキャナB8に読取り条件を送信して画像読取りを行わせる処理について、図6を参照して説明する。なお、図6は、複数の画像読取り装置に読取り条件を送信して原稿画像を読取る一連の処理を説明するフローチャートである。
【0063】
まず、画像読取りを行う操作者は、ホストPC1のスキャナアプリケーション22を用いて、ID、読取り設定、送信条件等の読取り条件を入力(設定)する(S1)。つまり、画像読取り装置の操作部を用いて読取り条件の入力を行う。具体的には、操作者は、図7(a)に示されるような、表示部に表示された入力画面を用いて読取り条件を入力する。本実施の形態において、入力する入力情報は、図7(a)に示すように、送信条件、読取り設定および登録設定等である。上記送信条件では、画像読取り装置にて原稿を読取った後、読取られた画像データを、どのような方法で送信するかが設定される。また、読取られた画像データをどこに送信するのかも設定される。読取り設定では、どの解像度で原稿画像を読取るかが設定される。また、読取られた画像データのファイル形式も設定することができる。登録設定では、画像読取り装置に送信された該読取り条件を呼び出すためのIDや該読取り条件を送信する画像読取り装置の予約先が設定される。なお、本実施の形態では、読取り条件には、送信条件、読取り設定および登録設定が含まれている。なお、図7(a)は、管理装置の表示部の、読取り条件を入力する入力画面を示す正面図である。
【0064】
次に、ホストPC1の制御部は、操作者からの送信指示に基づいて、S1にて設定された読取り条件を、複数の画像読取り装置(スキャナA7およびスキャナB8)に送信する(S2)。このとき、ホストPC1の制御部は、予約先記憶部23に、上記読取り条件を送信した送信先(スキャナA7およびスキャナB8)を記憶する。そして、上記読取り条件の送信が完了、つまり、画像読取りの予約が完了した場合には、例えば、図7(b)に示すように、読取り条件と送信結果をホストPC1の表示部に表示する。図7(b)は、読取り条件を送信した旨が表示部に表示されている正面図である。
【0065】
そして、スキャナA7およびスキャナB8のそれぞれの通信部37は、上記ホストPC1から送信されてきた読取り条件を受信する。その後、スキャナA7およびスキャナB8の制御部は、受信した読取り条件を、それぞれの予約情報記憶部35に記憶する(S3)。
【0066】
その後、操作者は、画像読取りを行う原稿画像を持ってスキャナA7またはスキャナB8が設置されている場所へ行く。この場合、操作者は、スキャナB8で画像読取りを行うものとする。スキャナB8の設置されている場所へ行った操作者は、読取る原稿画像をスキャナB8の原稿載置台にセットして、操作部にID番号を入力する。具体的には、操作者は、操作部に備えられている識別情報入力手段を用いて、先に、読取り条件の入力において入力したID番号を入力する(S4)。その後、スキャナB8の制御部38は、S3にて、入力されたID番号を参照して、スキャナ情報記憶部23に記憶された読取り条件を検索して、検出された読取り条件を選択する(S5)。
【0067】
そして、スキャナB8の制御部38は、S5にて選択した読取り条件に基づいて、原稿画像の読取りを行う(S6)。その後、制御部38は、原稿画像の読取りが終了したと判断すると、読取り条件が送信されてきたホストPC1に読取った画像データを送信する(S7)。このとき、制御部38は、送信する画像データとともに、該画像データに関する読取り条件も併せて送信するようになっている。そして、制御部38は、予約情報記憶部35に記憶されている、S6にて原稿画像を読取った際の読取り条件を削除する(S8)。
【0068】
次に、ホストPC1の通信部26は、S7にて、スキャナB8から送信されてきた画像データを受信する(S9)。そして、ホストPC1の制御部27は、上記画像データが送信されてきたことを確認すると、送信されてきた画像データに関する読取り条件を送信したスキャナのうち、画像データが送信されてきたスキャナB8以外のスキャナに対して、読取り条件の削除命令を、通信部26を介して送信する(S10)。具体的には、予約先記憶部24に記憶された情報を参照して、読取り条件を送信した送信先を検出する。
【0069】
S10にてホストPC1から送信された削除命令を受信したスキャナ(スキャナA7)は、予約情報記憶部35に記憶されている読取り条件のうち、上記削除命令に基づく読取り条件を削除する(S11)。このようにして、管理装置(ホストPC1)は複数の画像読取り装置(スキャナA7,B8)に対して読取り条件を送信して、原稿画像を読取るようになっている。そして、原稿画像の読取りが完了すると、上記複数の画像読取り装置に対して送信した読取り条件を削除するようになっている。
【0070】
また、上記の説明では、読取った原稿画像を、読取り条件を送信した画像読取り装置に送信する構成について説明した。しかしながら、例えば、複数のホストPCがネットワークを介して接続されている場合には、原稿画像を読取った後、読取り条件を入力したホストPCとは異なる他のホストPCに、該画像データを送信する場合もある。これについて図8を参照して説明する。なお、図8は、複数の画像読取り装置に読取り条件を送信して原稿画像を読取り、読取った画像データを、読取り条件を入力したホストPCとは異なるホストPCに送信する一連の処理を説明するフローチャートである。以下の説明では、図6のフローチャートを参照した説明、すなわち、スキャナにて読取られた画像データを、読取り条件を送信したホストPCに送信する場合における処理と同じ処理については、同じ工程番号を付しており、詳細な説明は省略する。また、以下の説明では、ホストPC1からスキャナA7、B8に送信して、スキャナB8にて画像読取りを行った後に、読取られた画像データをホストPC2に送信する例について説明する。
【0071】
ホストPC1より送信された読取り条件がスキャナA7およびB8に送信された後、操作者がスキャナB8にて原稿画像を読取る。スキャナB8の制御部38は、S6で読取った画像データは、上記読取り条件に記録されている送信先(この場合、ホストPC2)に画像データを、通信手段37を介して送信する(S20)。そして、ホストPC2は、スキャナB8から送信されてきた画像データを受信する(S21)。
【0072】
S20において、画像データを送信した後、スキャナB8の制御部38は、スキャナB8の予約情報記憶部35に記録されている上記画像データに関する読取り条件を削除する(S8)。そして、上記制御部38は、上記読取り条件を送信したホストPC1に対して、原稿画像の読取りおよび読取った画像データの送信が完了した旨(終了通知)を、通信部を介して送信する(S23)。
【0073】
ホストPC1の制御部27は、S23にてスキャナA7から送信されてきた終了通知を受信すると、送信されてきた画像データに関する読取り条件を送信したスキャナのうち、画像データが送信されてきたスキャナB8以外のスキャナに対して、読取り条件の削除命令を、通信部26を介して送信する(S24)。具体的には、予約先記憶部24に記憶された情報を参照して、読取り条件を送信した送信先を検出して、検出されたスキャナに対して上記削除命令を送信する。
【0074】
これにより、読取った画像データを、読取り条件を送信したホストPCとは異なるホストPCに送信するようになっている。
【0075】
以上のように、本実施の形態にかかかる画像読取りシステムは、原稿画像を読取る複数の画像読取り装置と、該複数の画像読取り装置に対して、該原稿画像の読取り条件の設定を行う管理装置とが、通信回線を介して接続されている画像読取りシステムであって、上記複数の画像読取り装置には、上記管理装置から送信されてくる上記読取り条件を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶される読取り条件を選択する選択手段とが設けられている構成である。
【0076】
上記の構成とすることにより、記憶手段が設けられていることにより、読取り条件を複数の画像読取り装置が把握することができるので、例えば、ある画像読取り装置が使用されている場合であっても、操作者は、他の画像読取り装置で原稿画像の読取りを行うことができる。また、操作者は、操作者自信が設定した所望の読取り条件を、複数の画像読取り装置の記憶手段に送信しておき、該記憶手段に記憶されている読取り条件に基づいて画像の読取りを行うことができるので、操作者にとって所望の読取り条件にて画像読取りを行うことができる。さらに、記憶手段に記憶されている読取り条件を選択する選択手段が設けられており、該選択手段を用いて読取り条件を選択することにより読取り条件を有効とすることができる。従って、画像読取り装置を、管理装置から送信された読取り条件に、常に設定することがないので、例えば、他の操作者が、画像読取り装置を使いたい場合であっても、従来のように、画像読取り装置をロックすることがなく、他の操作者が該画像読取り装置を使えないという問題を回避することができる。
【0077】
また、上記の構成に加えて、上記画像読取り装置は、さらに、識別情報を入力する識別情報入力手段を備えており、上記選択手段は、識別情報入力手段にて入力された識別情報に基づいて、読取り条件を選択する構成とすることにより、画像読取り装置が識別情報入力手段を備えていることにより、識別情報を入力した人が所望の読取り条件を選択することができるので、より快適に操作者が希望する読取り条件にて画像読取りを行うことができる。また、例えば、正しい識別情報が入力された場合のみに画像の読取りを行う構成とすれば、限定された人のみが使用することができる画像読取りシステムを構築することができる。
【0078】
また、上記構成に加えて、管理装置は、上記複数の画像読取り装置の動作条件情報を記憶する動作条件記憶手段と、上記読取り条件を入力する読取り条件入力手段と、該読取り条件を上記複数の画像読取り装置に送信する送信手段と、動作条件記憶手段、条件入力手段および送信手段を制御する制御手段とを備えており、制御手段は、入力された読取り条件と動作条件情報とに基づいて、読取り条件を送信する画像読取り装置を選択する構成とすることにより、読取り条件の無駄な送信を行うことがない。つまり、特定の条件を満足する画像読取り装置を検索して、その検索結果に基づいて、読取り条件を画像読取り装置に送信するようになっているので、操作者は、所望の画像読取りを行うことができる。
【0079】
また、上記の構成に加えて、上記管理装置は、さらに、上記読取り条件を送信した、または、上記読取り条件を送信していない画像読取り装置の一覧を表示する表示部を備えている構成とすることにより、操作者は、読取り条件が記憶されている画像読取り装置を把握することができる。従って、より効率よく、画像の読取りを行うことができる。また、読取り条件に基づいて画像の読取りを行うことができる画像読取り装置のみに該読取り条件を送信する場合には、該条件が送信される画像読取り装置は、より限定されることとなる。従って、上記構成とすることにより、操作者はより簡単に読取り条件が送信された画像読取り装置を把握することができるので、操作者が、該読取り条件が送信されていない画像読取り装置で画像を読取ろうとすることを防止することができる。
【0080】
また、上記の構成に加えて、上記管理装置の制御手段は、画像読取り装置から送信した読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、上記複数の画像読取り装置の記憶部に記憶されている読取り条件を削除する削除命令を上記複数の画像読取り装置に送信手段を介して送信する構成とすることにより、画像読取り装置に、意味のない読取り条件(無駄な情報)が蓄積されることを防止することができる。
【0081】
また、上記の構成に加えて、上記管理装置は、さらに、該管理装置から送信する読取り条件の送信先である画像読取り装置の一覧を記憶する送信先記憶手段を有しており、管理装置の制御手段は、画像読取り装置から、送信した読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、送信先記憶手段に記憶されている画像読取り装置の一覧に基づいて、上記削除命令を該読取り条件を送信した画像読取り装置に対して、送信手段を介して送信する構成とすることにより、例えば、読取り条件を送信していない画像読取り装置に対して削除命令を送信することがない。
【0082】
なお、S5においては、例えば、操作者がID番号を入力すると、スキャナB8の制御部38は、スキャナ情報記憶部23に記憶された読取り条件の一覧を表示するようになっており、操作者が上記一覧から所望の読取り条件を選択するようになっていてもよい。例えば、操作者が、異なる読取り条件に対して同じID番号を付していた場合等には、このように読取り条件の一覧を表示するようになっていてもよい。そして、この場合には、操作者は、この表示された読取り条件から所望の読取り条件を選択することとなる。
【0083】
また、本実施の形態にかかる画像読取りシステムにおいては、読取り条件を作成するものが管理装置に相当する。従って、例えば、ホストPC1からなされた指示(例えば、条件)に基づいて、サーバー5が読取り条件を作成する場合には、サーバー5が管理装置に相当することとなる。また、例えば、ホストPC1にて読取り条件が作成されて、該読取り条件はサーバー5を経由して、画像読取り装置に送信された場合には、ホストPC1が管理装置に相当する。
【0084】
また、上記説明では、予約情報記憶部(記憶手段)35が画像読取り装置に設けられている構成について説明したが、上記に限定されるものではなく、通信回線を介してアクセス(情報のやり取り)ができる場所であれば、どこに設置されていてもよい。例えば、上記説明において、上記予約情報記憶部がサーバー5に設置されていてもよい。この場合には、操作者が画像読取り装置(スキャナB8)に画像の読取り要求をした場合、スキャナB8の制御部38は、サーバー5に設けられた予約情報記憶部に記憶されている予約情報の一覧をスキャナB8の表示部に表示させればよい。このようにすることで、操作者は、該表示部に表示された予約情報から先に送信した読取り条件を選択することができる。そして、読取り条件が選択されたら、制御部38は、サーバー5から、先に選択された読取り条件を読み出せばよい。また、例えば、スキャナB8に識別情報入力手段が設けられている場合には、該識別情報入力手段に操作者からのID番号の入力があると、上記制御部38は、入力されたID番号に基づいて、サーバー5の予約情報記憶部から読取り条件を読み出すようにしてもよい。また、上記予約情報記憶部は、例えば、ホストPC1等に設けられていても良い。
【0085】
また、上記の説明では、ホストPC1に予約先記憶部24が設けられている例について説明したが、該予約先記憶部24は設けられていなくてもよい。例えば、上記図6のフローチャートを参照した処理において、上記予約先記憶部24が設けられていない場合には、以下の操作により、残った読取り条件を削除すればよい。
【0086】
S9にて、画像データを受信した後、ホストPC1の制御部27は、通信回線を介して接続されている複数の画像読取り装置に対して、上記画像データに関する読取り条件が記憶されているか否かの問い合わせを行い、そして、該読取り条件が記憶されている画像読取り装置に対して上記削除命令を出す。これにより、予約先記憶部が備えられていない場合でも、読取り条件を削除することができる。しかしながら、例えば、通信回線を介して接続されている複数の画像読取り装置の数が膨大であり、かつ、読取り条件を送信した画像読取り装置の数が少ない場合には、上記予約先記憶部を備えていることにより、効率よく読取り条件を削除することができる。
【0087】
また、上記の説明では、通信回線を介して接続されている画像読取り装置の全てに読取り条件を送信する例について説明している。しかしながら、それぞれの画像読取り装置には特性があり、例えば、装置によっては送信した読取り条件では画像の読取りを行うことができない場合がある。例えば、操作者からの読取り解像度が1200dpiであり、画像読取り装置の読取り解像度が600dpiである場合には、操作者の要求通りに原稿画像の読取りを行うことができない。このように、操作者によってなされる読取り条件の設定に応じて、該読取り条件を満足する画像読取り装置にのみに読取り条件を送信することがより好ましい。これについて以下に説明する。
【0088】
ホストPCの制御部が、操作者によってなされる読取り条件に応じて、該読取り条件を検索して表示する場合には、操作者は、例えば、図9(a)に示す、表示画面に基づいて読取り条件を作成するようになっている。なお、図9(a)は、管理装置の表示部の、読取り条件を入力する他の入力画面を示す正面図である。
【0089】
図9(a)に示すように、登録設定には、予約先を自動または手動で設定することができるようになっている。例えば、操作者が自動を選択した場合、制御部27は、読取り設定および送信条件で設定された条件に満足する画像読取り装置を検索して、検出された結果に基づいて送信先の画像読取り装置を設定するようになっている。具体的には、操作者が読取り設定において1200dpiの読取り解像度を指定した場合には、制御部27は、スキャナ情報記憶部24に記憶されている情報から上記条件を満足する画像読取り装置を検索して、検出された結果に基づいて読取り条件を送信する画像読取り装置を設定する。なお、ホストPC1にスキャナ情報記憶部24が設けられていない場合には、制御部27は、通信回線を介して接続されている画像読取り装置にアクセスして、上記条件を満足する画像読取り装置を検索すればよい。また、操作者が手動を選択した場合には、操作者が読取り条件を送信する画像読取り装置を指定するようになっている。また、予め読取り条件を送信する画像読取り装置をグループ化させておき、操作者は、該グループを選択するようになっていてもよい。そして、読取り条件を画像読取り装置に送信した場合には、該読取り条件を送信したホストPC1の表示部には、例えば、図9(b)に示すような情報が表示される。具体的には、ID番号や読取り設定、そして、読取り条件を送信した画像読取り装置が表示されることとなる。なお、図9(b)は、読取り条件を送信した旨が表示部に表示されている正面図である。
【0090】
以下に、図10を参照して、読取り条件に適合する画像読取り装置を検索して、その検索結果に応じて送信する画像読取り装置を決定する処理について説明する。図10は、上記一連の処理の流れを示すフローチャートである。
【0091】
まず、操作者は、ID番号、読取り設定、送信条件等の読取り条件を設定する(S30)。次に、ホストPC1の制御部27は、S30にて設定された読取り条件に適合する画像読取り装置(スキャナ)を検索する(S31)。具体的には、制御部27は、スキャナ情報記憶部24に記憶されている情報から、上記読取り条件に適合する画像読取り装置を検索する。または、制御部27は、通信回線6を介して接続されている画像読取り装置のスキャナ情報部36を参照して、上記読取り条件に適合する画像読取り装置を検索する。
【0092】
そして、制御部27は、S31における検索結果に基づいて、設定された読取り条件に適合する画像読取り装置に該読取り条件を送信する(S32)。そして、制御部27は、送信された読取り条件が、画像読取り装置の予約情報記憶部35に記憶された画像読取り装置の一覧を、ホストPC1の表示部に表示する(S33)。これにより、読取り条件に適合する画像読取り装置に該読取り条件を記憶させることができる。これにより、読取り条件に適合する画像読取り装置のみに該読取り条件を送信するので、読取り条件の無駄な送信を行うことがない。また、上記読取り条件を送信した画像読取り装置(上記読取り条件が記憶(設定)された画像読取り装置)の一覧を表示部に表示することにより、操作者が、読取り条件が設定されていない画像読取り装置の前に行くことを防止することができる。
【0093】
また、例えば、本実施の形態にかかる画像読取りシステムにおいて、複数のホストPCと複数の画像読取り装置とを管理するサーバー5が設けられている場合には、以下に説明する構成であってもよい。なお、以下の説明では、ホストPC2とサーバー5と複合機A9とが通信回線を介して接続されている例について説明する。また、上記説明と同じ部材番号を付した各部材の構成については、上記と同様であり、詳細な説明は省略する。
【0094】
図11は、サーバー5が設けられている場合における、画像読取りシステムの概略の構成を示すブロック図である。
【0095】
ホストPC2は、操作・表示部20、スキャナアプリケーション22、スキャナドライバ25、通信部26および制御部27を備えている。
【0096】
サーバー5は、操作・表示部20、スキャナアプリケーション22、検索部50、スキャナ情報記憶部23、予約先記憶部25、通信部26および制御部28を備えている。複合機A9の構成は、上記説明と同様であり、詳細な説明は省略する。
【0097】
検索部50は、ホストPC1で設定される読取り条件に適合する画像読取り装置を検索するものである。制御部28は、操作・表示部20、スキャナアプリケーション22、検索部50、スキャナ情報記憶部23、予約先記憶部25および通信部26を制御するものである。
【0098】
そして、画像読取りシステムに、上記サーバー5が設けられている場合には、該サーバー5が、上記ホストPC1にて設定された読取り条件に適合する画像読取り装置を検索して、該検索結果に基づいて、読取り条件を画像読取り装置に送信するようになっている。具体的には、上記図10のフローチャートを参照した説明のS31において、サーバー5の制御部28は、ホストPC1にて読取り条件が設定されたことを確認すると、検索部50を動作させて、該読取り条件に適合する画像読取り装置を検索する。そして、S32において、サーバー5の制御部28は、検索結果に基づいて、ホストPC1で設定された読取り条件を画像読取り装置に送信する。そして、S33にて、サーバー5の制御部28は、読取り条件が記憶された画像読取り装置の一覧を、ホストPC1の表示部に表示させる。そして、原稿画像の読取りが完了した場合には、サーバー5が、先に送信している読取り条件を削除するようになっている。
【0099】
このように、サーバー5が、読取り条件に適合する画像読取り装置を検索する構成とすることにより、ホストPC1には、スキャナ情報記憶部23および予約先記憶部24の構成を備える必要がない。つまり、複数のホストPCを、通信回線6を介して接続する場合には、サーバー5のみに上記スキャナ情報記憶部23および予約先記憶部24を備えていればよい。
【0100】
また、本実施の形態にかかる画像読取りシステムは、ホストPC(管理装置)でスキャナ部の読取り並びに送信の設定を行ってスキャナ装置(画像読取り装置)に予約登録する画像読取りシステムにおいて、前記設定を複数のスキャナ装置に予約登録する構成であってもよい。
【0101】
上記の構成とすることにより、複数のスキャナ装置に予約登録できることで、操作者は、設定の予約後に使用されていないスキャナを見つけてスキャンすることができるので、他の人にスキャナ装置が使われていてスキャンが行えないという状況を軽減できる。また、予約といっても他の人に使わせないようにスキャナ装置をロックする訳ではないので、他の人が使えないといった問題も回避される。
【0102】
また、本実施の形態にかかる画像読取りシステムは、前記設定を複数のスキャナ装置に登録する場合、スキャナの読取り条件に適合した機能を有するスキャナ装置に予約登録する構成であってもよい。
【0103】
上記の構成とすることにより、読取り条件に適合したスキャナ装置に予約登録することで、無駄な登録を行わずにすむ。
【0104】
また、本実施の形態にかかる画像読取りシステムは、さらに、画像読取りが終了した場合、同時登録したスキャナ装置の予約登録を消去する構成であってもよい。上記の構成とすることにより、必要のない予約情報を消去することでメモリ効率を良くする。
【0105】
また、本実施の形態にかかる画像読取りシステムは、さらに、予約登録した場合、予約登録出来たスキャナ装置、もしくは予約登録できなかったスキャナ装置を報知する構成であってもよい。上記の構成とすることにより、スキャンを行う前にどのスキャナに予約できたかユーザは知ることが出来るので、操作者が、予約されていないスキャナ装置に原稿画像を読取りに行くことを防止することができる。
【0106】
本発明の画像読取りシステムは、さらに、上記複数の画像読取り装置の動作条件情報を記憶する動作条件記憶手段(スキャナ情報記録部)を備えており、上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段が設けられているとともに、管理装置は、上記読取り条件を入力する読取り条件入力手段と、該読取り条件を上記記憶手段(複数の画像読取り装置)に送信する送信手段と、動作条件記憶手段、条件入力手段および送信手段を制御する制御手段とを備えており、制御手段は、入力された読取り条件と動作条件情報とに基づいて、読取り条件を送信する記憶手段(画像読取り装置)を選択する構成であってもよい。
【0107】
上記の構成によれば、上記制御部は、読取り条件にて動作することができる画像読取り装置を、動作条件記憶手段を用いて検索し、該検索結果に基づいて、読取り条件を送信する画像読取り装置を選択するようになっている。該動作条件情報とは、画像読取り装置が動作することができる性能を表す情報である。つまり、動作条件情報とは、画像読取り装置の特性を表す情報である。
【0108】
これにより、送信する読取り条件では動作することができない画像読取り装置に対しては上記読取り条件が送信されることがないので、読取り条件の無駄な送信を行うことがない。
【0109】
また、本実施の形態にかかる画像読取り方法は、通信回線を介して、原稿画像の読取り条件の設定を行う管理装置と接続されている複数の画像読取り装置を用いて原稿画像の読取りを行う画像読取方法であって、管理装置にて入力された読取り条件を、上記複数の画像読取り装置に対して送信する送信工程と、送信されてきた読取り条件を記憶手段に記憶する記憶工程と、記憶された読取り条件が選択されると、該読取り条件にて原稿画像を読取る読取り工程とを含む構成であってもよい。
【0110】
【発明の効果】
本発明の画像読取りシステムは、以上のように、上記読取り条件を記憶する記憶手段を備えているとともに、上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段に記憶される読取り条件を選択する選択手段が設けられている構成である。
【0111】
それゆえ、例えば、ある画像読取り装置が使用されている場合であっても、操作者は、他の画像読取り装置で原稿画像の読取りを行うことができる。また、例えば、他の操作者が、画像読取り装置を使いたい場合であっても、従来のように、画像読取り装置をロックすることがなく、他の操作者が該画像読取り装置を使えないという問題を回避することができる。
【0112】
このように、上記構成とすることにより、他の操作者が画像読取り装置を使用できないという事態を回避することができるとともに、読取り条件が記録されている画像読取り装置のどの装置からでも所望の読取り条件で画像の読取りを行うことができるという効果を奏する。
【0113】
本発明の画像読取りシステムは、上記画像読取り装置が、さらに、識別情報を入力する識別情報入力手段を備えており、上記選択手段は、識別情報入力手段にて入力された識別情報に基づいて、読取り条件を選択するようになっている構成とすることにより、より快適に操作者が希望する読取り条件にて画像読取りを行うことができる。
【0114】
本発明の画像読取りシステムは、上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段が設けられており、管理装置は、上記読取り条件を入力する読取り条件入力手段と、該読取り条件を上記複数の画像読取り装置に送信する送信手段と、条件入力手段および送信手段を制御する制御手段とを備えており、制御手段は、入力された読取り条件に基づいて、読取り条件を送信する記憶手段を選択するようになっている構成とすることにより、読取り条件の無駄な送信を行うことがない。
【0115】
本発明の画像読取りシステムは、上記管理装置は、さらに、上記読取り条件を送信した、または、上記読取り条件を送信していない画像読取り装置の一覧を表示する表示部を備えている構成とすることにより、操作者は、読取り条件が記憶されている画像読取り装置を把握することができる。従って、より効率よく、画像の読取りを行うことができる。
【0116】
本発明の画像読取りシステムは、上記制御手段は、画像読取り装置から、読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、上記複数の画像読取り装置の記憶部に記憶されている読取り条件を削除する削除命令を、上記複数の画像読取り装置に送信手段を介して送信するようになっている構成とすることにより、画像読取り装置に、意味のない読取り条件(読取り条件に対して既に画像の読取りが終了している読取り条件)が蓄積されることを防止することができる。
【0117】
本発明の画像読取りシステムは、上記管理装置は、さらに、上記読取り条件の送信先情報を記憶する送信先記憶手段を有しており、上記制御手段は、画像読取り装置から、読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、上記送信先記憶手段に記憶された送信先情報に基づいて、上記削除命令を送信する画像読取り装置を選択するようになっている構成とすることにより、無駄な処理を行うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取りシステムの一部を構成する管理装置および画像読取り装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像読取りシステムの概略の構成を示すブロック図である。
【図3】上記管理装置に備えられている表示部の表示例であり、(a)は、スキャナ情報記憶部に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図であり、(b)は、予約先記憶部に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。
【図4】スキャナ情報部36に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。
【図5】上記管理装置に備えられている表示部の表示例であり、予約情報記憶部に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。
【図6】上記複数の画像読取り装置に読取り条件を送信して原稿画像を読取る一連の処理を説明するフローチャートである。
【図7】表示部に表示される表示画面の概略を示す正面図であり、(a)は、管理装置の表示部の、読取り条件を入力する入力画面を示す正面図であり、(b)は、読取り条件を送信した旨が表示部に表示されている正面図である。
【図8】複数の画像読取り装置に読取り条件を送信して原稿画像を読取り、読取った画像データを、読取り条件を入力したホストPCとは異なるホストPCに送信する一連の処理を説明するフローチャートである。
【図9】表示部に表示される表示画面の概略を示す正面図であり、(a)は、管理装置の表示部の、読取り条件を入力する他の入力画面を示す正面図であり、(b)は、読取り条件を送信した旨が表示部に表示されている正面図である。
【図10】読取り条件に適合する画像読取り装置を検索して、その検索結果に応じて送信する画像読取り装置を決定する処理を説明するフローチャートである。
【図11】サーバーが設けられている場合における、画像読取りシステムの概略の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜4 ホストPC(管理装置)
5 サーバー(管理装置)
6 通信回線
7、8 スキャナ(画像読取り装置)
9、10 複合機(画像読取り装置)
20 操作・表示部(読取り条件入力手段)(表示部)
23 スキャナ情報記録部
24 予約先記憶部(送信先記憶手段)
26 通信部(送信手段)
30 操作・表示部(選択手段)
35 予約情報記憶部(記憶手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取りシステムに関するものであり、より詳細には、複数の画像読取り装置に対して管理装置が読取り条件を設定することができる画像読取りシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、イメージスキャナ(画像読取り装置)をインターネットおよび/またはイントラネット等の通信回線に接続した、ネットワークスキャナ(画像読取り装置)が広く利用されている。具体的には、ホスト装置からの読取り要求に基づき、セットした原稿画像を読取り、読取った画像データをLAN等の通信ネットワークを介してホスト装置側に送信するようなネットワークスキャナが広く普及している。
【0003】
そして、上記ネットワークに接続されるネットワークスキャナの登場により、例えば、該ネットワークスキャナで読取った画像データをメールで受け取ったり、WWWブラウザから読み込んだりすることが可能となっている。このように、ネットワークスキャナとは、複数のホスト装置(管理装置)が接続されたネットワークに対して、ホスト装置と同じような一端末として接続されるタイプのものである。そして、例えば、ホスト装置からネットワークスキャナを利用する場合には、読取り条件(原稿サイズ、解像度、階調等)を事前にホスト装置にて設定しておくことにより、操作者はネットワークスキャナ側で読取り条件を設定することなく原稿画像を読取ることができ、かつ、この読取った画像データをホスト装置に転送することができる。
【0004】
上記のようなネットワークスキャナとしては、例えば、特許文献1、特許文献2に開示のネットワークスキャナがある。
【0005】
特許文献1に開示のネットワークスキャナでは、ホスト装置にて設定された読取り条件、送信方法等の情報をスキャナ装置に予約して、スキャナ装置でユーザ認証を行うことで、先に予約した設定を読み出して画像読取りを行うようになっている。
【0006】
また、特許文献2に開示のネットワークスキャナでは、ホスト装置からスキャナ装置に対して読取り予約を行い、スキャナ装置では、予約を受け付けた時点で、他の原稿画像の読取り要求を受け付けないようにしている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−148753号公報(公開日;2001年5月29日)
【0008】
【特許文献2】
特開2001−339547号公報(公開日;2001年12月7日)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の技術は、1つのネットワークスキャナに対して複数のホスト装置が接続されている前提条件において提案されるものである。従って、例えば、以下に示すような問題点が生じることとなる。
【0010】
上記特許文献1に開示の構成では、操作者が、スキャナ装置に対して予約設定を行った後、原稿画像を読取るために上記スキャナ装置に向かったとき、他の操作者が該スキャナ(複合機)を使用している場合には、直ちに画像読取りを行うことができない。従って、直ぐに画像の読取りが必要な場合でも画像読取りを行うことができないという問題点がある。
【0011】
また、上記特許文献2に開示の構成では、スキャナ装置に予約を行った時点で、該スキャナ装置は、他の原稿読取り要求を受け付けないようになっている。従って、予約設定を行った後、該予約を行った操作者に対して、例えば、電話などがかかってきたりして、直ちに画像読取りを行うことができない場合には、所定の時間、他の操作者は該スキャナ装置を利用することができなくなる。また、上記予約設定は所定時間で消去されてしまうので、該予約が消去された場合には再び予約設定を行う必要がある。
【0012】
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、複数の操作者が所望の読取り条件にて、快適に画像読取りを行うことができる画像読取りシステムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記従来の技術は、1つのネットワークスキャナに対して複数のホスト装置が接続されている前提条件において提案されているものであり、複数のスキャナがネットワークを介して接続されている構成における問題点等については何ら開示も示唆もされていない。本願発明者等は、上記複数の画像読取り装置がネットワークを介して接続されている構成における様々な条件、問題点等について鋭意検討した結果、本願発明を完成するに至った。
【0014】
すなわち、本発明の画像読取りシステムは、上記の課題を解決するために、原稿画像を読取る複数の画像読取り装置と、原稿画像を読取る読取り条件の設定を行う管理装置とが、通信回線を介して接続されている画像読取りシステムであって、上記読取り条件を記憶する記憶手段を備えているとともに、上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段に記憶される読取り条件を選択する選択手段が設けられていることを特徴としている。
【0015】
上記の構成では、管理装置と画像読取り装置とが通信回線を介して接続されており、記憶手段が設けられているとともに、上記画像読取り装置には、選択手段が設けられている。また、上記管理装置は、複数の画像読取り装置に対して原稿画像の読取り設定を行うようになっている。具体的には、管理装置は、読取り条件を記憶手段に記憶させることができる。そして、上記複数の画像読取り装置は上記記憶手段に記憶された読取り条件を選択することができるようになっている。従って、上記管理装置は、複数の画像読取装置に対して、同一の読取り条件を設定することができる。
【0016】
つまり、記憶手段が設けられていることにより、読取り条件を複数の画像読取り装置が把握することができるので、例えば、ある画像読取り装置が使用されている場合であっても、操作者は、他の画像読取り装置で原稿画像の読取りを行うことができる。また、操作者は、操作者自信が設定した所望の読取り条件を、記憶手段に送信しておき、該記憶手段に記憶されている読取り条件に基づいて画像の読取りを行うことができるので、操作者にとって所望の読取り条件にて画像読取りを行うことができる。なお、上記複数の画像読取り装置に記憶手段が設けられていることがより好ましい
さらに、記憶手段に記憶されている読取り条件を選択する選択手段が設けられており、該選択手段を用いて読取り条件を選択することにより読取り条件を有効とすることができる。従って、管理装置から読取り条件を送信した後、画像読取り装置を該読取り条件に常に設定しておく必要がない。つまり、従来のように、設定した読取り条件で原稿画像を読取るまで画像読取り装置をロックすることがないので、例えば、他の操作者が画像読取り装置を使いたい場合であっても画像読取り装置を使うことができないという問題を回避することができる。
【0017】
このように、上記構成とすることにより、従来のように、画像読取り装置の読取り条件の設定を常に固定することなく、かつ、複数の画像読取り装置に該読取り条件を把握させることができるので、他の操作者が画像読取り装置を使用できないという事態を回避することができるとともに、記憶手段に記憶された読取り条件を選択することができる、どの画像読取り装置からでも所望の読取り条件で画像の読取りを行うことができる。
【0018】
本発明の画像読取りシステムは、上記画像読取り装置が、さらに、識別情報を入力する識別情報入力手段を備えており、上記選択手段は、識別情報入力手段にて入力された識別情報に基づいて、読取り条件を選択するようになっている構成であることがより好ましい。
【0019】
上記識別情報入力手段は、読取り条件を入力した入力者を識別するために識別情報を入力するようになっている。上記の構成によれば、画像読取り装置が識別情報入力手段を備えていることにより、識別情報を入力した人が所望の読取り条件を選択することができるので、より快適に操作者が希望する読取り条件にて画像読取りを行うことができる。
【0020】
また、例えば、正しい識別情報が入力された場合のみに画像の読取りを行う構成とすれば、限定された人のみが使用することができる画像読取りシステムを構築することができる。
【0021】
本発明の画像読取りシステムは、上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段が設けられており、管理装置は、上記読取り条件を入力する読取り条件入力手段と、該読取り条件を上記複数の画像読取り装置に送信する送信手段と、条件入力手段および送信手段を制御する制御手段とを備えており、制御手段は、入力された読取り条件に基づいて、読取り条件を送信する記憶手段を選択する構成であることがより好ましい。
【0022】
上記の構成によれば、制御部は、入力された読取り条件に基づいて、該読取り条件を送信する記憶手段、すなわち、画像読取り装置を選択するようになっている。つまり、制御部は、読取り条件を満足するように、動作することができる画像読取り装置を判断して、この結果に基づいて読取り条件を送信する記憶手段を選択するようになっている。これにより、送信する読取り条件では動作することができない画像読取り装置に対しては上記読取り条件が送信されることがないので、読取り条件の無駄な送信を行うことがない。
【0023】
本発明の画像読取りシステムは、上記管理装置は、さらに、上記読取り条件を送信した、または、上記読取り条件を送信していない画像読取り装置の一覧を表示する表示部を備えている構成であることがより好ましい。
【0024】
上記の構成によれば、例えば、通信回線を介して接続されている複数の画像読取り装置の中には、電源が入っていない画像読取り装置や、通信手段等が故障している画像読取り装置等の送信されてくる読取り条件を記憶することができないものが含まれている場合がある。従って、上記複数の画像読取り装置のうち、読取り条件を送信した(読取り条件が記憶された)または読取り条件を送信していない(読取り条件が記憶されなかった)画像読取りの一覧を表示することにより、操作者は、読取り条件が記憶されている画像読取り装置を把握することができる。従って、より効率よく、画像の読取りを行うことができる。
【0025】
また、読取り条件に基づいて画像の読取りを行うことができる画像読取り装置のみに該読取り条件を送信する場合には、該条件が送信される画像読取り装置は、より限定されることとなる。従って、上記構成とすることにより、操作者はより簡単に読取り条件が送信された画像読取り装置を把握することができるので、操作者が、該読取り条件が送信されていない画像読取り装置で画像を読取ろうとすることを防止することができる。
【0026】
なお、上記表示部は、文字や記号、絵等による表示を行ってもよく、また、音声表示等を行っても良い。
【0027】
本発明の画像読取りシステムは、上記制御手段は、画像読取り装置から、読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、上記複数の画像読取り装置の記憶部に記憶されている読取り条件を削除する削除命令を、上記複数の画像読取り装置に送信手段を介して送信するようになっている構成であることがより好ましい。
【0028】
管理装置から送信した読取り条件に基づいて画像の読取りを行った場合でも、他の画像読取り装置には読取り条件が残ることになり、そのまま、意味のないデータが記憶手段に蓄積されることとなる。上記構成によれば、読取り条件に基づいて画像の読取りが完了した場合には、複数の画像読取り装置に記憶されている読取り条件を削除することができるので、画像読取り装置に、意味のない読取り条件が蓄積されることを防止することができる。
【0029】
本発明の画像読取りシステムは、上記管理装置は、さらに、上記読取り条件の送信先情報を記憶する送信先記憶手段を有しており、
上記制御手段は、画像読取り装置から、読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、上記送信先記憶手段に記憶された送信先情報に基づいて、上記削除命令を送信する画像読取り装置を選択するようになっている構成であることがより好ましい。
【0030】
上記構成によれば、読取り条件を送信した画像読取り装置のみに対して上記削除命令を出すことができるので、無駄な処理を行うことがない。
【0031】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0032】
本実施の形態にかかる画像読取りシステムは、原稿画像を読取る複数の画像読取り装置と、原稿画像を読取る読取り条件の設定を行う管理装置とが、通信回線を介して接続されている画像読取りシステムであって、上記読取り条件を記憶する記憶手段を備えているとともに、上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段に記憶される読取り条件を選択する選択手段が設けられている構成である。
【0033】
上記構成により、読取り条件の予約を複数の画像読取り装置に登録する、または、上記複数の画像読取り装置は、記憶手段に記憶された読取り条件を選択することができるので、予約を登録した後、他の操作者が画像読取り装置を利用していて、操作者が直ちに画像読取りを行えない状況になる確率を下げることができる。つまり、例えば、操作者が、スキャナとスキャナ機能を有する複合機とに、読取り条件を予約登録した後、他のユーザが該複合機を使用していたとしても、スキャナ装置で、予約しておいた読取り条件にて画像の読取りを行うことができる。
【0034】
また、他の操作者にとっても、従来のように画像読取り装置の画像読取り要求がロックされて、該画像読取り装置を使用することができないといった不具合を防止することができる。
【0035】
本実施の形態にかかる画像読取りシステムの構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施の形態にかかる画像読取りシステムの概略の構成を示すブロック図である。
【0036】
本実施の形態にかかる画像読取りシステムは、図2に示すように、ホストPC1(管理装置)が通信回線6を介して、複数の画像読取り装置(スキャナA7、スキャナB8、複合機A9および複合機B10)に接続されている。なお、本実施の形態では、該通信回線6を介して、さらに、ホストPC2、ホストPC3、ホストPC4およびサーバー5(管理装置)が接続されている構成である。
【0037】
なお、ホストPCおよびサーバーの数については、特に限定されるものではなく、1つであってもよく、複数であってもよい。また、サーバーとホストPCとは同じ構成であっても良い。画像読取り装置は、通信回線6を介して複数接続されている。つまり、1つの管理装置は、複数の画像読取り装置と通信回線6を介して接続されている。
【0038】
ホストPC1〜4およびサーバー5は、例えば、パーソナルコンピュータ等により構成されている。具体的な構成については図1を参照して説明する。
【0039】
図1は、本実施の形態にかかる画像読取りシステムの一部を構成する管理装置および画像読取り装置の概略の構成を示すブロック図である。以下の説明では、管理装置としてホストPC1を例に説明する。
【0040】
ホストPC1は、操作・表示部(読取り条件入力手段)20、画像読取り処理部21、通信部(送信手段)26および制御部27を備えている。そして画像読取り処理部21は、さらに、スキャナアプリケーション22、スキャナ情報記録部23、予約先記憶部(送信先記憶手段)24およびスキャナドライバ25により構成されている。
【0041】
上記操作・表示部20は、画像読取り装置に送信する読取り条件を入力したり、入力結果や画像読取り装置の状態等を表示したりするものである。該操作・入力部20は、操作部(読取り条件入力手段)と表示部(表示部)とから構成されている。例えば、操作部はキーボード(図示しない)であり、表示部はディスプレイ(図示しない)に相当する。また、例えば、タッチパネル式のディスプレイであれば、操作部と表示部との両方を兼ねている。
【0042】
画像読取り処理部21は、該ホストPC1から画像読取り装置に対して送信する読取り条件を作成したり、画像読取り装置から送信されてくる画像データを処理したりするものである。
【0043】
スキャナアプリケーション22は、上記読取り条件を作成するものである。作成される読取り条件については後述する。
【0044】
スキャナ情報記憶部23は、該ホストPC1と、通信回線6を介して接続されている画像読取り装置(スキャナや複合機等の画像読取り機能を有するもの)に関する情報を記録するものである。スキャナ情報記憶部23に記録されているデータとしては、具体的には、例えば、図3(a)に示すように、ホストPC1に接続されている画像読取り装置の名前、接続先(IPアドレス)および該画像読取り装置の状態等がある。また、上記スキャナ情報記憶部23には、各画像読取り装置装置の動作条件(例えば、解像度や読取りモード)等が記録されていてもよい。例えば、図3(a)に示すデータの例では、ホストPC1に接続されている画像読取り装置は4つあり、その中で、複合機Aは停止していることを示している。なお、図3(a)は、スキャナ情報記憶部23に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。
【0045】
予約先記憶部24は、該ホストPC1が複数の画像読取り装置に対して読取り条件を送信した場合に、どの画像読取り装置に読取り条件を送信したのかを記録している。つまり、読取り条件の送信先が記録されている。該予約先記憶部24に記憶されているデータとしては、例えば、図3(b)に示すように、読取り条件の設定番号(予約NO.)、その設定番号と対応づけられているID番号および該読取り条件が送信された画像読取り装置等がある。つまり、図3(b)に示すデータの例では、PC1_001という読取り条件が、ID番号1111と対応付けられており、該読取り条件は、スキャナAとスキャナBとに送信されていることを示している。なお、図3(b)は、予約先記憶部24に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。
【0046】
スキャナドライバ25は、画像読取り装置にて読取られた画像データに基づいて、例えば、ホストPC1で読み出すことができる形式の画像ファイルを作成するものである。
【0047】
通信部26は、通信回線を介して、画像読取り装置や他のホストPC(サーバー)等の外部機器と情報の送受信を行うものである。具体的には、例えば、上記通信部26は、ホストPC1にて作成された読取り条件を複数の複合機に送信したり、画像読取り装置にて読取られた画像データを受信したり、上記複数の画像読取り装置に設定された読取り条件を削除する削除命令を送信したりするものである。
【0048】
制御部27は、操作・表示部20、画像読取り処理部21および通信部26を制御するものである。
【0049】
次に、ホストPC1等の管理装置と通信回線を介して接続されている画像読取り装置について説明する。なお、以下の説明では、画像読取り機能を有する複合機A9について説明する。
【0050】
複合機A9は、操作・表示部(選択手段)30、スキャナ部31、画像処理部32、画像メモリ33、プリンタエンジン34、予約情報記憶部(記憶手段)35、スキャナ情報部36、通信部37および制御部38を備えている。なお、上記複合機A9において、本実施の形態にかかる画像読取り装置として機能するためには、少なくとも、操作・表示部30、スキャナ部31、予約情報記憶部35、通信部37および制御部38を備えていれば良い。すなわち、スキャナA7およびスキャナB8は、操作・表示部30、スキャナ部31、予約情報記憶部35、通信部37および制御部38を備えている。以下に各構成について説明する。
【0051】
操作・表示部30は、読取り条件を入力するものである。また、該操作・表示部30は、後述する予約情報記憶部33に記憶されている読取り条件を選択するものである。該操作・入力部30は、操作部と表示部とから構成されている。また、上記操作・表示部30は、原稿画像の読取り条件を入力するようになっていてもよい。また、操作・表示部30は、例えば、上記ホストPC1から送信された読取り条件を修正することができるようになっていてもよい。
【0052】
なお、本実施の形態では、操作部は、識別情報入力手段を備えている。該識別情報入力手段とは、例えば、操作者が、IDやパスワード等の識別情報を入力するものである。
【0053】
スキャナ部31は、原稿画像を読取るものである。通常は、CCD(電荷結合素子)等によって原稿画像を読取るようになっている。
【0054】
画像処理部32は、上記スキャナ部31によって読取られた画像データ、後述する画像メモリ33に記憶されている画像データ、または、後述する通信部37から送信されてくる画像データ等の画像処理を行うものである。上記画像処理としては、例えば、階調変調や、下地処理等が挙げられるが特に限定されるものではない。なお、本実施の形態では、スキャナ部31によって読取るものが原稿画像であり、スキャナ31部によって原稿画像が読取られた後、電子データ化されたものを画像データと称する。つまり、スキャナ部31によって読取られるものが原稿画像であり、該原稿画像が電子データ化されたものが画像データである。
【0055】
画像メモリ33は、スキャナ部31によって読取られた画像データや、画像処理部32にて画像処理された画像データ、通信部37から送信されてくる画像データ等を蓄積(記憶)するものである。なお、画像データによっては上記画像処理部32にて画像処理されずに画像メモリに記憶されるものもある。従って、該画像メモリ33には、スキャナ部31によって読取られた画像データが直接記憶される場合がある。
【0056】
プリンタエンジン34は、上記画像メモリ33に記憶された画像データ、画像処理部32にて画像処理された画像データ、および/または、スキャナ部31にて読取られた画像データに基づいて画像形成を行うものである。
【0057】
予約情報記憶部35の構成については後述する。スキャナ情報部36は、該画像読取り装置の動作条件が記憶されている。この動作条件とは、画像読取り装置が読取ることができる解像度や画像データを送信することができる送信方法、対応可能なフォーマット、画像読取り装置の現在の状態等である。つまり、上記動作条件とは、該画像読取り装置が行うことができる画像読取りの動作に関する情報である。具体的には、例えば、図4に示すように、機種名、IPアドレス、読取り解像度、送信方法、対応可能なフォーマット、現在の状態等が記憶されている。なお、図4は、スキャナ情報部36に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。また、上記図4では、通信回線6を介して接続されている全ての画像読取り装置に関する情報が記憶されている例を示しているが、該スキャナ情報部36が備えられている画像読取り装置(ここでは複合機A9)のみが記憶されていてもよい。
【0058】
通信部37は、通信回線を介して、他の画像読取り装置やホストPC(管理装置)等の外部機器と情報の送受信を行うものである。具体的には、例えば、上記通信部26は、ホストPCから送信されてくる読取り条件や削除命令を受信したり、スキャナ部31で読取られた画像データ、画像処理部32にて画像処理された画像データおよび/または画像メモリ33に記憶されたデータをホストPC等に送信したり、上記ホスト画像読取り装置にて読取られた画像データを受信したりするものである。
【0059】
制御部38は、操作・表示部30、スキャナ部31、画像処理部32、画像メモリ33、プリンタエンジン34、予約情報記憶部35、スキャナ情報部36および通信部37を制御するものである。
【0060】
本実施の形態では、選択手段および予約情報記憶部35が設けられている。該予約情報記憶部35は、ホストPC(サーバー)から送信されてくる読取り条件を記憶するものである。予約情報記憶部35に記録されているデータとしては、具体的には、例えば、図5に示すように、ホストPC1に接続されている画像読取り装置の名前、接続先(IPアドレス)および該画像読取り装置の状態等がある。読取り条件の設定番号(予約NO.)、その設定番号と対応づけられているID番号および読取る解像度、読取った画像データの送信方法、送信先、該読取り条件が送信された予約元等がある。なお、図5は、上記管理装置に備えられている表示部の表示例であり、予約情報記憶部に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。
【0061】
そして、本実施の形態では、操作者は、該予約情報記憶部35に記憶された読取り条件を、選択手段にて選択して、画像読取り装置に原稿画像を読取らせるようになっている。
【0062】
以下に、ホストPC1からスキャナA7およびスキャナB8に読取り条件を送信して画像読取りを行わせる処理について、図6を参照して説明する。なお、図6は、複数の画像読取り装置に読取り条件を送信して原稿画像を読取る一連の処理を説明するフローチャートである。
【0063】
まず、画像読取りを行う操作者は、ホストPC1のスキャナアプリケーション22を用いて、ID、読取り設定、送信条件等の読取り条件を入力(設定)する(S1)。つまり、画像読取り装置の操作部を用いて読取り条件の入力を行う。具体的には、操作者は、図7(a)に示されるような、表示部に表示された入力画面を用いて読取り条件を入力する。本実施の形態において、入力する入力情報は、図7(a)に示すように、送信条件、読取り設定および登録設定等である。上記送信条件では、画像読取り装置にて原稿を読取った後、読取られた画像データを、どのような方法で送信するかが設定される。また、読取られた画像データをどこに送信するのかも設定される。読取り設定では、どの解像度で原稿画像を読取るかが設定される。また、読取られた画像データのファイル形式も設定することができる。登録設定では、画像読取り装置に送信された該読取り条件を呼び出すためのIDや該読取り条件を送信する画像読取り装置の予約先が設定される。なお、本実施の形態では、読取り条件には、送信条件、読取り設定および登録設定が含まれている。なお、図7(a)は、管理装置の表示部の、読取り条件を入力する入力画面を示す正面図である。
【0064】
次に、ホストPC1の制御部は、操作者からの送信指示に基づいて、S1にて設定された読取り条件を、複数の画像読取り装置(スキャナA7およびスキャナB8)に送信する(S2)。このとき、ホストPC1の制御部は、予約先記憶部23に、上記読取り条件を送信した送信先(スキャナA7およびスキャナB8)を記憶する。そして、上記読取り条件の送信が完了、つまり、画像読取りの予約が完了した場合には、例えば、図7(b)に示すように、読取り条件と送信結果をホストPC1の表示部に表示する。図7(b)は、読取り条件を送信した旨が表示部に表示されている正面図である。
【0065】
そして、スキャナA7およびスキャナB8のそれぞれの通信部37は、上記ホストPC1から送信されてきた読取り条件を受信する。その後、スキャナA7およびスキャナB8の制御部は、受信した読取り条件を、それぞれの予約情報記憶部35に記憶する(S3)。
【0066】
その後、操作者は、画像読取りを行う原稿画像を持ってスキャナA7またはスキャナB8が設置されている場所へ行く。この場合、操作者は、スキャナB8で画像読取りを行うものとする。スキャナB8の設置されている場所へ行った操作者は、読取る原稿画像をスキャナB8の原稿載置台にセットして、操作部にID番号を入力する。具体的には、操作者は、操作部に備えられている識別情報入力手段を用いて、先に、読取り条件の入力において入力したID番号を入力する(S4)。その後、スキャナB8の制御部38は、S3にて、入力されたID番号を参照して、スキャナ情報記憶部23に記憶された読取り条件を検索して、検出された読取り条件を選択する(S5)。
【0067】
そして、スキャナB8の制御部38は、S5にて選択した読取り条件に基づいて、原稿画像の読取りを行う(S6)。その後、制御部38は、原稿画像の読取りが終了したと判断すると、読取り条件が送信されてきたホストPC1に読取った画像データを送信する(S7)。このとき、制御部38は、送信する画像データとともに、該画像データに関する読取り条件も併せて送信するようになっている。そして、制御部38は、予約情報記憶部35に記憶されている、S6にて原稿画像を読取った際の読取り条件を削除する(S8)。
【0068】
次に、ホストPC1の通信部26は、S7にて、スキャナB8から送信されてきた画像データを受信する(S9)。そして、ホストPC1の制御部27は、上記画像データが送信されてきたことを確認すると、送信されてきた画像データに関する読取り条件を送信したスキャナのうち、画像データが送信されてきたスキャナB8以外のスキャナに対して、読取り条件の削除命令を、通信部26を介して送信する(S10)。具体的には、予約先記憶部24に記憶された情報を参照して、読取り条件を送信した送信先を検出する。
【0069】
S10にてホストPC1から送信された削除命令を受信したスキャナ(スキャナA7)は、予約情報記憶部35に記憶されている読取り条件のうち、上記削除命令に基づく読取り条件を削除する(S11)。このようにして、管理装置(ホストPC1)は複数の画像読取り装置(スキャナA7,B8)に対して読取り条件を送信して、原稿画像を読取るようになっている。そして、原稿画像の読取りが完了すると、上記複数の画像読取り装置に対して送信した読取り条件を削除するようになっている。
【0070】
また、上記の説明では、読取った原稿画像を、読取り条件を送信した画像読取り装置に送信する構成について説明した。しかしながら、例えば、複数のホストPCがネットワークを介して接続されている場合には、原稿画像を読取った後、読取り条件を入力したホストPCとは異なる他のホストPCに、該画像データを送信する場合もある。これについて図8を参照して説明する。なお、図8は、複数の画像読取り装置に読取り条件を送信して原稿画像を読取り、読取った画像データを、読取り条件を入力したホストPCとは異なるホストPCに送信する一連の処理を説明するフローチャートである。以下の説明では、図6のフローチャートを参照した説明、すなわち、スキャナにて読取られた画像データを、読取り条件を送信したホストPCに送信する場合における処理と同じ処理については、同じ工程番号を付しており、詳細な説明は省略する。また、以下の説明では、ホストPC1からスキャナA7、B8に送信して、スキャナB8にて画像読取りを行った後に、読取られた画像データをホストPC2に送信する例について説明する。
【0071】
ホストPC1より送信された読取り条件がスキャナA7およびB8に送信された後、操作者がスキャナB8にて原稿画像を読取る。スキャナB8の制御部38は、S6で読取った画像データは、上記読取り条件に記録されている送信先(この場合、ホストPC2)に画像データを、通信手段37を介して送信する(S20)。そして、ホストPC2は、スキャナB8から送信されてきた画像データを受信する(S21)。
【0072】
S20において、画像データを送信した後、スキャナB8の制御部38は、スキャナB8の予約情報記憶部35に記録されている上記画像データに関する読取り条件を削除する(S8)。そして、上記制御部38は、上記読取り条件を送信したホストPC1に対して、原稿画像の読取りおよび読取った画像データの送信が完了した旨(終了通知)を、通信部を介して送信する(S23)。
【0073】
ホストPC1の制御部27は、S23にてスキャナA7から送信されてきた終了通知を受信すると、送信されてきた画像データに関する読取り条件を送信したスキャナのうち、画像データが送信されてきたスキャナB8以外のスキャナに対して、読取り条件の削除命令を、通信部26を介して送信する(S24)。具体的には、予約先記憶部24に記憶された情報を参照して、読取り条件を送信した送信先を検出して、検出されたスキャナに対して上記削除命令を送信する。
【0074】
これにより、読取った画像データを、読取り条件を送信したホストPCとは異なるホストPCに送信するようになっている。
【0075】
以上のように、本実施の形態にかかかる画像読取りシステムは、原稿画像を読取る複数の画像読取り装置と、該複数の画像読取り装置に対して、該原稿画像の読取り条件の設定を行う管理装置とが、通信回線を介して接続されている画像読取りシステムであって、上記複数の画像読取り装置には、上記管理装置から送信されてくる上記読取り条件を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶される読取り条件を選択する選択手段とが設けられている構成である。
【0076】
上記の構成とすることにより、記憶手段が設けられていることにより、読取り条件を複数の画像読取り装置が把握することができるので、例えば、ある画像読取り装置が使用されている場合であっても、操作者は、他の画像読取り装置で原稿画像の読取りを行うことができる。また、操作者は、操作者自信が設定した所望の読取り条件を、複数の画像読取り装置の記憶手段に送信しておき、該記憶手段に記憶されている読取り条件に基づいて画像の読取りを行うことができるので、操作者にとって所望の読取り条件にて画像読取りを行うことができる。さらに、記憶手段に記憶されている読取り条件を選択する選択手段が設けられており、該選択手段を用いて読取り条件を選択することにより読取り条件を有効とすることができる。従って、画像読取り装置を、管理装置から送信された読取り条件に、常に設定することがないので、例えば、他の操作者が、画像読取り装置を使いたい場合であっても、従来のように、画像読取り装置をロックすることがなく、他の操作者が該画像読取り装置を使えないという問題を回避することができる。
【0077】
また、上記の構成に加えて、上記画像読取り装置は、さらに、識別情報を入力する識別情報入力手段を備えており、上記選択手段は、識別情報入力手段にて入力された識別情報に基づいて、読取り条件を選択する構成とすることにより、画像読取り装置が識別情報入力手段を備えていることにより、識別情報を入力した人が所望の読取り条件を選択することができるので、より快適に操作者が希望する読取り条件にて画像読取りを行うことができる。また、例えば、正しい識別情報が入力された場合のみに画像の読取りを行う構成とすれば、限定された人のみが使用することができる画像読取りシステムを構築することができる。
【0078】
また、上記構成に加えて、管理装置は、上記複数の画像読取り装置の動作条件情報を記憶する動作条件記憶手段と、上記読取り条件を入力する読取り条件入力手段と、該読取り条件を上記複数の画像読取り装置に送信する送信手段と、動作条件記憶手段、条件入力手段および送信手段を制御する制御手段とを備えており、制御手段は、入力された読取り条件と動作条件情報とに基づいて、読取り条件を送信する画像読取り装置を選択する構成とすることにより、読取り条件の無駄な送信を行うことがない。つまり、特定の条件を満足する画像読取り装置を検索して、その検索結果に基づいて、読取り条件を画像読取り装置に送信するようになっているので、操作者は、所望の画像読取りを行うことができる。
【0079】
また、上記の構成に加えて、上記管理装置は、さらに、上記読取り条件を送信した、または、上記読取り条件を送信していない画像読取り装置の一覧を表示する表示部を備えている構成とすることにより、操作者は、読取り条件が記憶されている画像読取り装置を把握することができる。従って、より効率よく、画像の読取りを行うことができる。また、読取り条件に基づいて画像の読取りを行うことができる画像読取り装置のみに該読取り条件を送信する場合には、該条件が送信される画像読取り装置は、より限定されることとなる。従って、上記構成とすることにより、操作者はより簡単に読取り条件が送信された画像読取り装置を把握することができるので、操作者が、該読取り条件が送信されていない画像読取り装置で画像を読取ろうとすることを防止することができる。
【0080】
また、上記の構成に加えて、上記管理装置の制御手段は、画像読取り装置から送信した読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、上記複数の画像読取り装置の記憶部に記憶されている読取り条件を削除する削除命令を上記複数の画像読取り装置に送信手段を介して送信する構成とすることにより、画像読取り装置に、意味のない読取り条件(無駄な情報)が蓄積されることを防止することができる。
【0081】
また、上記の構成に加えて、上記管理装置は、さらに、該管理装置から送信する読取り条件の送信先である画像読取り装置の一覧を記憶する送信先記憶手段を有しており、管理装置の制御手段は、画像読取り装置から、送信した読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、送信先記憶手段に記憶されている画像読取り装置の一覧に基づいて、上記削除命令を該読取り条件を送信した画像読取り装置に対して、送信手段を介して送信する構成とすることにより、例えば、読取り条件を送信していない画像読取り装置に対して削除命令を送信することがない。
【0082】
なお、S5においては、例えば、操作者がID番号を入力すると、スキャナB8の制御部38は、スキャナ情報記憶部23に記憶された読取り条件の一覧を表示するようになっており、操作者が上記一覧から所望の読取り条件を選択するようになっていてもよい。例えば、操作者が、異なる読取り条件に対して同じID番号を付していた場合等には、このように読取り条件の一覧を表示するようになっていてもよい。そして、この場合には、操作者は、この表示された読取り条件から所望の読取り条件を選択することとなる。
【0083】
また、本実施の形態にかかる画像読取りシステムにおいては、読取り条件を作成するものが管理装置に相当する。従って、例えば、ホストPC1からなされた指示(例えば、条件)に基づいて、サーバー5が読取り条件を作成する場合には、サーバー5が管理装置に相当することとなる。また、例えば、ホストPC1にて読取り条件が作成されて、該読取り条件はサーバー5を経由して、画像読取り装置に送信された場合には、ホストPC1が管理装置に相当する。
【0084】
また、上記説明では、予約情報記憶部(記憶手段)35が画像読取り装置に設けられている構成について説明したが、上記に限定されるものではなく、通信回線を介してアクセス(情報のやり取り)ができる場所であれば、どこに設置されていてもよい。例えば、上記説明において、上記予約情報記憶部がサーバー5に設置されていてもよい。この場合には、操作者が画像読取り装置(スキャナB8)に画像の読取り要求をした場合、スキャナB8の制御部38は、サーバー5に設けられた予約情報記憶部に記憶されている予約情報の一覧をスキャナB8の表示部に表示させればよい。このようにすることで、操作者は、該表示部に表示された予約情報から先に送信した読取り条件を選択することができる。そして、読取り条件が選択されたら、制御部38は、サーバー5から、先に選択された読取り条件を読み出せばよい。また、例えば、スキャナB8に識別情報入力手段が設けられている場合には、該識別情報入力手段に操作者からのID番号の入力があると、上記制御部38は、入力されたID番号に基づいて、サーバー5の予約情報記憶部から読取り条件を読み出すようにしてもよい。また、上記予約情報記憶部は、例えば、ホストPC1等に設けられていても良い。
【0085】
また、上記の説明では、ホストPC1に予約先記憶部24が設けられている例について説明したが、該予約先記憶部24は設けられていなくてもよい。例えば、上記図6のフローチャートを参照した処理において、上記予約先記憶部24が設けられていない場合には、以下の操作により、残った読取り条件を削除すればよい。
【0086】
S9にて、画像データを受信した後、ホストPC1の制御部27は、通信回線を介して接続されている複数の画像読取り装置に対して、上記画像データに関する読取り条件が記憶されているか否かの問い合わせを行い、そして、該読取り条件が記憶されている画像読取り装置に対して上記削除命令を出す。これにより、予約先記憶部が備えられていない場合でも、読取り条件を削除することができる。しかしながら、例えば、通信回線を介して接続されている複数の画像読取り装置の数が膨大であり、かつ、読取り条件を送信した画像読取り装置の数が少ない場合には、上記予約先記憶部を備えていることにより、効率よく読取り条件を削除することができる。
【0087】
また、上記の説明では、通信回線を介して接続されている画像読取り装置の全てに読取り条件を送信する例について説明している。しかしながら、それぞれの画像読取り装置には特性があり、例えば、装置によっては送信した読取り条件では画像の読取りを行うことができない場合がある。例えば、操作者からの読取り解像度が1200dpiであり、画像読取り装置の読取り解像度が600dpiである場合には、操作者の要求通りに原稿画像の読取りを行うことができない。このように、操作者によってなされる読取り条件の設定に応じて、該読取り条件を満足する画像読取り装置にのみに読取り条件を送信することがより好ましい。これについて以下に説明する。
【0088】
ホストPCの制御部が、操作者によってなされる読取り条件に応じて、該読取り条件を検索して表示する場合には、操作者は、例えば、図9(a)に示す、表示画面に基づいて読取り条件を作成するようになっている。なお、図9(a)は、管理装置の表示部の、読取り条件を入力する他の入力画面を示す正面図である。
【0089】
図9(a)に示すように、登録設定には、予約先を自動または手動で設定することができるようになっている。例えば、操作者が自動を選択した場合、制御部27は、読取り設定および送信条件で設定された条件に満足する画像読取り装置を検索して、検出された結果に基づいて送信先の画像読取り装置を設定するようになっている。具体的には、操作者が読取り設定において1200dpiの読取り解像度を指定した場合には、制御部27は、スキャナ情報記憶部24に記憶されている情報から上記条件を満足する画像読取り装置を検索して、検出された結果に基づいて読取り条件を送信する画像読取り装置を設定する。なお、ホストPC1にスキャナ情報記憶部24が設けられていない場合には、制御部27は、通信回線を介して接続されている画像読取り装置にアクセスして、上記条件を満足する画像読取り装置を検索すればよい。また、操作者が手動を選択した場合には、操作者が読取り条件を送信する画像読取り装置を指定するようになっている。また、予め読取り条件を送信する画像読取り装置をグループ化させておき、操作者は、該グループを選択するようになっていてもよい。そして、読取り条件を画像読取り装置に送信した場合には、該読取り条件を送信したホストPC1の表示部には、例えば、図9(b)に示すような情報が表示される。具体的には、ID番号や読取り設定、そして、読取り条件を送信した画像読取り装置が表示されることとなる。なお、図9(b)は、読取り条件を送信した旨が表示部に表示されている正面図である。
【0090】
以下に、図10を参照して、読取り条件に適合する画像読取り装置を検索して、その検索結果に応じて送信する画像読取り装置を決定する処理について説明する。図10は、上記一連の処理の流れを示すフローチャートである。
【0091】
まず、操作者は、ID番号、読取り設定、送信条件等の読取り条件を設定する(S30)。次に、ホストPC1の制御部27は、S30にて設定された読取り条件に適合する画像読取り装置(スキャナ)を検索する(S31)。具体的には、制御部27は、スキャナ情報記憶部24に記憶されている情報から、上記読取り条件に適合する画像読取り装置を検索する。または、制御部27は、通信回線6を介して接続されている画像読取り装置のスキャナ情報部36を参照して、上記読取り条件に適合する画像読取り装置を検索する。
【0092】
そして、制御部27は、S31における検索結果に基づいて、設定された読取り条件に適合する画像読取り装置に該読取り条件を送信する(S32)。そして、制御部27は、送信された読取り条件が、画像読取り装置の予約情報記憶部35に記憶された画像読取り装置の一覧を、ホストPC1の表示部に表示する(S33)。これにより、読取り条件に適合する画像読取り装置に該読取り条件を記憶させることができる。これにより、読取り条件に適合する画像読取り装置のみに該読取り条件を送信するので、読取り条件の無駄な送信を行うことがない。また、上記読取り条件を送信した画像読取り装置(上記読取り条件が記憶(設定)された画像読取り装置)の一覧を表示部に表示することにより、操作者が、読取り条件が設定されていない画像読取り装置の前に行くことを防止することができる。
【0093】
また、例えば、本実施の形態にかかる画像読取りシステムにおいて、複数のホストPCと複数の画像読取り装置とを管理するサーバー5が設けられている場合には、以下に説明する構成であってもよい。なお、以下の説明では、ホストPC2とサーバー5と複合機A9とが通信回線を介して接続されている例について説明する。また、上記説明と同じ部材番号を付した各部材の構成については、上記と同様であり、詳細な説明は省略する。
【0094】
図11は、サーバー5が設けられている場合における、画像読取りシステムの概略の構成を示すブロック図である。
【0095】
ホストPC2は、操作・表示部20、スキャナアプリケーション22、スキャナドライバ25、通信部26および制御部27を備えている。
【0096】
サーバー5は、操作・表示部20、スキャナアプリケーション22、検索部50、スキャナ情報記憶部23、予約先記憶部25、通信部26および制御部28を備えている。複合機A9の構成は、上記説明と同様であり、詳細な説明は省略する。
【0097】
検索部50は、ホストPC1で設定される読取り条件に適合する画像読取り装置を検索するものである。制御部28は、操作・表示部20、スキャナアプリケーション22、検索部50、スキャナ情報記憶部23、予約先記憶部25および通信部26を制御するものである。
【0098】
そして、画像読取りシステムに、上記サーバー5が設けられている場合には、該サーバー5が、上記ホストPC1にて設定された読取り条件に適合する画像読取り装置を検索して、該検索結果に基づいて、読取り条件を画像読取り装置に送信するようになっている。具体的には、上記図10のフローチャートを参照した説明のS31において、サーバー5の制御部28は、ホストPC1にて読取り条件が設定されたことを確認すると、検索部50を動作させて、該読取り条件に適合する画像読取り装置を検索する。そして、S32において、サーバー5の制御部28は、検索結果に基づいて、ホストPC1で設定された読取り条件を画像読取り装置に送信する。そして、S33にて、サーバー5の制御部28は、読取り条件が記憶された画像読取り装置の一覧を、ホストPC1の表示部に表示させる。そして、原稿画像の読取りが完了した場合には、サーバー5が、先に送信している読取り条件を削除するようになっている。
【0099】
このように、サーバー5が、読取り条件に適合する画像読取り装置を検索する構成とすることにより、ホストPC1には、スキャナ情報記憶部23および予約先記憶部24の構成を備える必要がない。つまり、複数のホストPCを、通信回線6を介して接続する場合には、サーバー5のみに上記スキャナ情報記憶部23および予約先記憶部24を備えていればよい。
【0100】
また、本実施の形態にかかる画像読取りシステムは、ホストPC(管理装置)でスキャナ部の読取り並びに送信の設定を行ってスキャナ装置(画像読取り装置)に予約登録する画像読取りシステムにおいて、前記設定を複数のスキャナ装置に予約登録する構成であってもよい。
【0101】
上記の構成とすることにより、複数のスキャナ装置に予約登録できることで、操作者は、設定の予約後に使用されていないスキャナを見つけてスキャンすることができるので、他の人にスキャナ装置が使われていてスキャンが行えないという状況を軽減できる。また、予約といっても他の人に使わせないようにスキャナ装置をロックする訳ではないので、他の人が使えないといった問題も回避される。
【0102】
また、本実施の形態にかかる画像読取りシステムは、前記設定を複数のスキャナ装置に登録する場合、スキャナの読取り条件に適合した機能を有するスキャナ装置に予約登録する構成であってもよい。
【0103】
上記の構成とすることにより、読取り条件に適合したスキャナ装置に予約登録することで、無駄な登録を行わずにすむ。
【0104】
また、本実施の形態にかかる画像読取りシステムは、さらに、画像読取りが終了した場合、同時登録したスキャナ装置の予約登録を消去する構成であってもよい。上記の構成とすることにより、必要のない予約情報を消去することでメモリ効率を良くする。
【0105】
また、本実施の形態にかかる画像読取りシステムは、さらに、予約登録した場合、予約登録出来たスキャナ装置、もしくは予約登録できなかったスキャナ装置を報知する構成であってもよい。上記の構成とすることにより、スキャンを行う前にどのスキャナに予約できたかユーザは知ることが出来るので、操作者が、予約されていないスキャナ装置に原稿画像を読取りに行くことを防止することができる。
【0106】
本発明の画像読取りシステムは、さらに、上記複数の画像読取り装置の動作条件情報を記憶する動作条件記憶手段(スキャナ情報記録部)を備えており、上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段が設けられているとともに、管理装置は、上記読取り条件を入力する読取り条件入力手段と、該読取り条件を上記記憶手段(複数の画像読取り装置)に送信する送信手段と、動作条件記憶手段、条件入力手段および送信手段を制御する制御手段とを備えており、制御手段は、入力された読取り条件と動作条件情報とに基づいて、読取り条件を送信する記憶手段(画像読取り装置)を選択する構成であってもよい。
【0107】
上記の構成によれば、上記制御部は、読取り条件にて動作することができる画像読取り装置を、動作条件記憶手段を用いて検索し、該検索結果に基づいて、読取り条件を送信する画像読取り装置を選択するようになっている。該動作条件情報とは、画像読取り装置が動作することができる性能を表す情報である。つまり、動作条件情報とは、画像読取り装置の特性を表す情報である。
【0108】
これにより、送信する読取り条件では動作することができない画像読取り装置に対しては上記読取り条件が送信されることがないので、読取り条件の無駄な送信を行うことがない。
【0109】
また、本実施の形態にかかる画像読取り方法は、通信回線を介して、原稿画像の読取り条件の設定を行う管理装置と接続されている複数の画像読取り装置を用いて原稿画像の読取りを行う画像読取方法であって、管理装置にて入力された読取り条件を、上記複数の画像読取り装置に対して送信する送信工程と、送信されてきた読取り条件を記憶手段に記憶する記憶工程と、記憶された読取り条件が選択されると、該読取り条件にて原稿画像を読取る読取り工程とを含む構成であってもよい。
【0110】
【発明の効果】
本発明の画像読取りシステムは、以上のように、上記読取り条件を記憶する記憶手段を備えているとともに、上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段に記憶される読取り条件を選択する選択手段が設けられている構成である。
【0111】
それゆえ、例えば、ある画像読取り装置が使用されている場合であっても、操作者は、他の画像読取り装置で原稿画像の読取りを行うことができる。また、例えば、他の操作者が、画像読取り装置を使いたい場合であっても、従来のように、画像読取り装置をロックすることがなく、他の操作者が該画像読取り装置を使えないという問題を回避することができる。
【0112】
このように、上記構成とすることにより、他の操作者が画像読取り装置を使用できないという事態を回避することができるとともに、読取り条件が記録されている画像読取り装置のどの装置からでも所望の読取り条件で画像の読取りを行うことができるという効果を奏する。
【0113】
本発明の画像読取りシステムは、上記画像読取り装置が、さらに、識別情報を入力する識別情報入力手段を備えており、上記選択手段は、識別情報入力手段にて入力された識別情報に基づいて、読取り条件を選択するようになっている構成とすることにより、より快適に操作者が希望する読取り条件にて画像読取りを行うことができる。
【0114】
本発明の画像読取りシステムは、上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段が設けられており、管理装置は、上記読取り条件を入力する読取り条件入力手段と、該読取り条件を上記複数の画像読取り装置に送信する送信手段と、条件入力手段および送信手段を制御する制御手段とを備えており、制御手段は、入力された読取り条件に基づいて、読取り条件を送信する記憶手段を選択するようになっている構成とすることにより、読取り条件の無駄な送信を行うことがない。
【0115】
本発明の画像読取りシステムは、上記管理装置は、さらに、上記読取り条件を送信した、または、上記読取り条件を送信していない画像読取り装置の一覧を表示する表示部を備えている構成とすることにより、操作者は、読取り条件が記憶されている画像読取り装置を把握することができる。従って、より効率よく、画像の読取りを行うことができる。
【0116】
本発明の画像読取りシステムは、上記制御手段は、画像読取り装置から、読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、上記複数の画像読取り装置の記憶部に記憶されている読取り条件を削除する削除命令を、上記複数の画像読取り装置に送信手段を介して送信するようになっている構成とすることにより、画像読取り装置に、意味のない読取り条件(読取り条件に対して既に画像の読取りが終了している読取り条件)が蓄積されることを防止することができる。
【0117】
本発明の画像読取りシステムは、上記管理装置は、さらに、上記読取り条件の送信先情報を記憶する送信先記憶手段を有しており、上記制御手段は、画像読取り装置から、読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、上記送信先記憶手段に記憶された送信先情報に基づいて、上記削除命令を送信する画像読取り装置を選択するようになっている構成とすることにより、無駄な処理を行うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取りシステムの一部を構成する管理装置および画像読取り装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像読取りシステムの概略の構成を示すブロック図である。
【図3】上記管理装置に備えられている表示部の表示例であり、(a)は、スキャナ情報記憶部に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図であり、(b)は、予約先記憶部に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。
【図4】スキャナ情報部36に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。
【図5】上記管理装置に備えられている表示部の表示例であり、予約情報記憶部に記録されている情報を表示部に表示させた場合における正面図である。
【図6】上記複数の画像読取り装置に読取り条件を送信して原稿画像を読取る一連の処理を説明するフローチャートである。
【図7】表示部に表示される表示画面の概略を示す正面図であり、(a)は、管理装置の表示部の、読取り条件を入力する入力画面を示す正面図であり、(b)は、読取り条件を送信した旨が表示部に表示されている正面図である。
【図8】複数の画像読取り装置に読取り条件を送信して原稿画像を読取り、読取った画像データを、読取り条件を入力したホストPCとは異なるホストPCに送信する一連の処理を説明するフローチャートである。
【図9】表示部に表示される表示画面の概略を示す正面図であり、(a)は、管理装置の表示部の、読取り条件を入力する他の入力画面を示す正面図であり、(b)は、読取り条件を送信した旨が表示部に表示されている正面図である。
【図10】読取り条件に適合する画像読取り装置を検索して、その検索結果に応じて送信する画像読取り装置を決定する処理を説明するフローチャートである。
【図11】サーバーが設けられている場合における、画像読取りシステムの概略の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜4 ホストPC(管理装置)
5 サーバー(管理装置)
6 通信回線
7、8 スキャナ(画像読取り装置)
9、10 複合機(画像読取り装置)
20 操作・表示部(読取り条件入力手段)(表示部)
23 スキャナ情報記録部
24 予約先記憶部(送信先記憶手段)
26 通信部(送信手段)
30 操作・表示部(選択手段)
35 予約情報記憶部(記憶手段)
Claims (6)
- 原稿画像を読取る複数の画像読取り装置と、該原稿画像を読取る読取り条件の設定を行う管理装置とが、通信回線を介して接続されている画像読取りシステムであって、
上記読取り条件を記憶する記憶手段を備えているとともに、
上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段に記憶される読取り条件を選択する選択手段が設けられていることを特徴とする画像読取りシステム。 - 上記画像読取り装置は、さらに、識別情報を入力する識別情報入力手段を備えており、
上記選択手段は、識別情報入力手段にて入力された識別情報に基づいて、読取り条件を選択するようになっていることを特徴とする請求項1記載の画像読取りシステム。 - 上記複数の画像読取り装置には、上記記憶手段が設けられており、
管理装置は、上記読取り条件を入力する読取り条件入力手段と、
該読取り条件を上記複数の画像読取り装置に送信する送信手段と、
条件入力手段および送信手段を制御する制御手段とを備えており、
上記制御手段は、入力された読取り条件に基づいて、読取り条件を送信する記憶手段を選択するようになっていることを特徴とする請求項1記載の画像読取りシステム。 - 上記管理装置は、さらに、上記読取り条件を送信した、または、上記読取り条件を送信していない記憶手段の一覧を表示する表示部を備えていることを特徴とする請求項3記載の画像読取りシステム。
- 上記制御手段は、画像読取り装置から、読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、上記複数の画像読取り装置の記憶部に記憶されている読取り条件を削除する削除命令を、上記複数の画像読取り装置に送信手段を介して送信するようになっていることを特徴とする請求項3記載の画像読取りシステム。
- 上記管理装置は、さらに、上記読取り条件の送信先情報を記憶する送信先記憶手段を有しており、
上記制御手段は、画像読取り装置から、読取り条件に基づく画像読取りの完了報告を受けると、上記送信先記憶手段に記憶された送信先情報に基づいて、上記削除命令を送信する画像読取り装置を選択するようになっていることを特徴とする請求項5記載の画像読取りシステム。
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- 2003-03-06 JP JP2003059654A patent/JP2004274203A/ja not_active Withdrawn
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