JP2004271659A - プラズマディスプレイパネル駆動装置 - Google Patents
プラズマディスプレイパネル駆動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004271659A JP2004271659A JP2003059368A JP2003059368A JP2004271659A JP 2004271659 A JP2004271659 A JP 2004271659A JP 2003059368 A JP2003059368 A JP 2003059368A JP 2003059368 A JP2003059368 A JP 2003059368A JP 2004271659 A JP2004271659 A JP 2004271659A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reset
- resistor
- switch
- pulse
- display panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
- Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
Abstract
【解決手段】リセットパルス発生回路22により発生されたリセットパルスによって複数の放電セルを同時に発光セルまたは非発光セルに設定し、その後、アドレス期間において放電セルを選択するように構成されたプラズマディスプレイパネル駆動装置である。リセットパルス発生回路22は、パルスを発生させる電源BXおよびリセットスイッチSX−Rと、リセットスイッチSX−Rと行電極Xとの間に、抵抗R21およびコンデンサC21を直列に接続してなる回路と、抵抗R22からなる回路とが並列に接続され、抵抗R22の抵抗値は抵抗R21の抵抗値よりも大きくされている。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネルを駆動するプラズマディスプレイパネル駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の放電セルをマトリクス状に配列させたプラズマディスプレイを駆動する方法として、すべての放電セルを発光可能な発光状態または非発光状態に設定するリセット期間と、リセット期間により設定された同一の状態の放電セルの中から発光させる放電セルを選択する選択期間と、選択期間において選択された放電セルを所定時間繰り返し発光させる維持放電期間とを設ける方法が知られている。このような駆動方法におけるリセット期間では、すべての放電セルに所定のリセットパルスを供給することにより放電セルの状態を発光状態または非発光状態に設定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、リセット期間において供給されるリセットパルスにより放電セルが発光する。このため、発光時間が長時間にわたると、リセットパルスに起因する発光によりプラズマディスプレイパネルの画質を低下させるおそれがある。また、リセット期間が長いと他の期間に振り分ける時間に制限を与えることとなるため、リセット期間が長くなることは好ましくない。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、放電セルを短時間で確実にリセットすることができるプラズマディスプレイパネル駆動装置等を提供することなどを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル駆動装置は、複数の放電セルを同時に発光セルまたは非発光セルに設定するリセット手段と、前記リセット手段により発光セルまたは非発光セルに設定された放電セルの中から選択放電を発生させる放電セルを選択する選択手段と、を備えるプラズマディスプレイパネル駆動装置において、前記リセット手段は、パルスを発生させるパルス発生回路と、前記パルス発生回路と前記放電セルを構成する電極との間に、第1の抵抗およびキャパシティを直列に接続してなる第1の回路と、第2の抵抗からなる第2の回路とが並列に接続され、前記第2の抵抗の抵抗値は前記第1の抵抗の抵抗値よりも大きいことを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル駆動装置は、放電セルに壁電荷を形成することにより前記放電セルを発光セルまたは非発光セルに設定する壁電荷形成手段を備え、前記壁電荷形成手段は、パルスを発生させるパルス発生回路と、前記パルス発生回路と前記放電セルを構成する電極との間に、第1の抵抗およびキャパシティを直列に接続してなる第1の回路と、第2の抵抗からなる第2の回路とが並列に接続され、前記第2の抵抗の抵抗値は前記第1の抵抗の抵抗値よりも大きいことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して、本発明によるプラズマディスプレイパネル駆動装置の一実施形態について説明する。
【0008】
図1(a)は本実施形態のプラズマディスプレイパネル駆動装置100の構成を示すブロック図、図1(b)はプラズマディスプレイパネル駆動装置100により駆動されるプラズマディスプレイパネルの構成を示す図、図2は制御部の回路を示す回路図である。
【0009】
図1(a)に示すように、本実施形態のプラズマディスプレイパネル駆動装置100は、駆動パルスの発生を制御するための制御部100Aと、制御部100Aからの制御信号に基づいてプラズマディスプレイパネル10を駆動する駆動部100Bとを備える。
【0010】
図1(b)に示すように、プラズマディスプレイパネル10は、互いに平行に設けられた列電極D1〜Dmと、列電極D1〜Dmに直交して設けられた行電極X1〜Xnと、行電極Y1〜Ynとを備える。行電極X1〜Xnおよび行電極Y1〜Ynは交互に配置され、一対の行電極Xi(1≦i≦n)および行電極Yi(1≦i≦n)により第i番目の表示ラインを構成する。列電極D1〜Dmおよび行電極X1〜Xn,Y1〜Ynは、放電ガスを封着するように対向する2枚の基板に、それぞれ形成されており、列電極D1〜Dmと、一対の行電極X1〜Xnおよび行電極Y1〜Ynとの交点に表示画素となる放電セルが構成される。
【0011】
図2に示すように、プラズマディスプレイパネル駆動装置100の駆動部100Bは、行電極X1〜Xnを駆動する行電極駆動部20Xと、行電極Y1〜Ynを駆動する行電極駆動部20Yと、列電極D1〜Dmを駆動する列電極駆動部30と、を備える。なお、図2では、1つの放電セルを構成する電極を、列電極D、行電極Xおよび行電極Yとして示している。
【0012】
行電極駆動部20Xは、Xサステインパルスをプラズマディスプレイパネル10の行電極X1〜Xnに同時に印加するサステインドライバ21と、リセットパルスを発生させるリセットパルス発生回路22と、を備える。
【0013】
行電極駆動部20Yは、Yサステインパルスをプラズマディスプレイパネル10の行電極Y1〜Ynに同時に印加するサステインドライバ23と、リセットパルスを発生させるリセットパルス発生回路24と、スキャンパルスを行電極Y1〜Ynに順次印加するスキャンドライバ25と、を備える。
【0014】
列電極駆動部30は、列電極D1〜Dmに接続されたアドレスドライバ31と、アドレスドライバ31に向けて駆動パルスを供給するアドレス共振電源回路32と、を備える。
【0015】
図2に示すように、行電極駆動部20Xのリセットパルス発生回路22は、アース電位との間に負のリセット電圧(−Vr)を生成する電源BXと、互に直列接続された抵抗R21およびコンデンサC21と、抵抗R21よりも抵抗値の大きな抵抗R22と、上記電源に接続されたリセットスイッチSX−Rとを備える。抵抗R21およびコンデンサC21を直列に接続してなる回路と、抵抗R22からなる回路とは互いに並列に接続されて、リセットスイッチSX−Rおよび行電極X1〜Xnの間に挿入されている。
【0016】
また、行電極駆動部20Yのリセットパルス発生回路24は、アース電位との間に正のリセット電圧(Vr)を生成する電源BYと、互に直列接続された抵抗R23およびコンデンサC22と、抵抗R23よりも抵抗値の大きな抵抗R24と、上記電源に接続されたリセットスイッチSY−Rとを備える。抵抗R23およびコンデンサC22を直列に接続してなる回路と、抵抗R24からなる回路とは互いに並列に接続されて、リセットスイッチSY−Rおよびサステインドライバ23の出力の間に挿入されている。
【0017】
なお、リセットスイッチSX−BおよびリセットスイッチSY−Bを含む駆動部100B各部のスイッチは、制御部100Bからの制御信号に応じてスイッチングするスイッチング素子により構成されている。
【0018】
次に、本実施形態のプラズマディスプレイパネル駆動装置100の動作について説明する。
【0019】
プラズマディスプレイパネル10を駆動する期間としての1フィールドは、複数のサブフィールドSF1〜SFNにより構成される。図3に示すように、各サブフィールドには、点灯させる放電セルを選択するアドレス期間と、そのアドレス期間において選択されたセルを所定時間点灯させ続けるサステイン期間とが設けられている。また、最初のサブフィールドであるSF1の先頭部分には、前のフィールドでの点灯状態をリセットするためのリセット期間が設けられている。このリセット期間では、すべてのセルを発光セル(壁電荷が形成されているセル)に、または非発光セル(壁電荷が形成されていないセル)にリセットする。前者の場合には、後続のアドレス期間において所定のセルを非発光セルに切り換え、後者の場合には、後続のアドレス期間において所定のセルを発光セルに切り換える。サステイン期間はサブフィールドSF1〜SFNの順に段階的に長くされており、点灯させ続けるサブフィールドの個数を変化させることにより、所定の階調表示が可能とされている。
【0020】
図4に示す各サブフィールドのアドレス期間では、1ラインごとにアドレス走査が行われる。すなわち、第1のラインを構成する行電極Y1に走査パルスが印加されると同時に、列電極D1〜Dmに第1のラインのセルに対応するアドレスデータに応じたデータパルスDP1が印加され、次に第2のラインを構成する行電極Y2に走査パルスが印加されると同時に、列電極D1〜Dmに第2のセルに対応するアドレスデータに応じたデータパルスDP2が印加される。第3のライン以下についても同様に走査パルスおよびデータパルスD3が同時に印加される。最後に、第nのラインを構成する行電極Ynに走査パルスが印加されると同時に、列電極D1〜Dmに第nのラインのセルに対応するアドレスデータに応じたデータパルスDPnが印加される。上記のようにアドレス期間では、所定のセルを発光セルから非発光セルに、または非発光セルから発光セルに切り換える。
【0021】
このようにしてアドレス走査が終了すると、サブフィールドにおけるすべてのセルが、それぞれ発光セルあるいは非発光セルのいずれかに設定されており、次のサステイン期間においてサステインパルスが印加されるごとに発光セルのみ発光を繰り返す。図4に示すように、サステイン期間では行電極X1〜Xnおよび行電極Y1〜Ynに対し、XサステインパルスおよびYサステインパルスが、それぞれ所定のタイミングで繰り返し印加される。そして、最後のサブフィールドSFNには、全セルを非発光セルに設定する消去期間が設けられている。
【0022】
次に、図5を参照して、本実施形態のプラズマディスプレイパネル駆動装置100において駆動パルスを発生させる際の動作について説明する。なお、図5では、リセット期間においてすべての放電セルを発光セルにリセットする例を示す。
【0023】
プラズマディスプレイパネル駆動装置100では、図2に示す駆動部100B各部のスイッチを制御部100Aからの信号に基づいて所定のタイミングで切り換えることにより、駆動パルスを発生させる。以下に説明する各スイッチの切り替え制御は、制御部100Aからの制御信号に基づいて実行される。
【0024】
図5に示すように、リセット期間(図3および図4)では、リセットパルス発生回路22のリセットスイッチSX−Rおよびリセットパルス発生回路24のリセットスイッチSY−Rを同時に所定時間オンする。
【0025】
図1に示すように、リセットスイッチSX−Rがオンすると、抵抗R21、抵抗R22およびコンデンサC21により構成される回路を介して、行電極Xが電源BXに接続される。このため、抵抗R22および行電極Xを介して放電セルから電流が引き抜かれる。また、リセットスイッチSX−Rがオンした直後はコンデンサC21に充電電流が流れ込むため、抵抗R21および行電極Xを経由して同様に放電セルに電流が引き抜かれる。抵抗R21の抵抗値は抵抗R22に比べて小さいため、リセットスイッチSX−Rがオンした直後は大きな電流が流れ、行電極X1〜Xnの電位は急激に下降する。その後、コンデンサC21が充電されてくると、抵抗R21を介して流れる電流が減少するため、行電極X1〜Xnからの電流は徐々に減少する。このため、行電極X1〜Xnの電位の下降が穏やかになり、行電極X1〜Xnの電位はリセット電圧(−Vr)に近い値をとる。
【0026】
一方、リセットスイッチSY−Rがオンすると、抵抗R23、抵抗R24およびコンデンサC22により構成される回路を介して、行電極Yが電源BYに接続される。このため、抵抗R24および行電極Yを介して放電セルに電流が流れ込む。また、リセットスイッチSY−Rがオンした直後はコンデンサC22に充電電流が流れ込むため、抵抗R23および行電極Yを経由して同様に放電セルに電流が流れ込む。抵抗R23の抵抗値は抵抗R24に比べて小さいため、リセットスイッチSY−Rがオンした直後は大きな電流が流れ、行電極Y1〜Ynの電位は急激に上昇する。その後、コンデンサC22が充電されてくると、抵抗R23を介して流れる電流が減少するため、行電極Y1〜Ynへの電流は徐々に減少する。このため、行電極Y1〜Ynの電位の上昇が穏やかになり、行電極Y1〜Ynの電位はリセット電圧(Vr)に近い値をとる。
【0027】
このように、行電極X1〜Xnの電位は、リセットスイッチSX−Rをオンした直後に急激に下降し、その後、コンデンサC21が充電されるのに伴って穏やかに下降するようになる。また、行電極Y1〜Ynの電位は、リセットスイッチSY−Rをオンした直後に急激に上昇し、その後、コンデンサC22が充電されるのに伴って穏やかに上昇するようになる。したがって、行電極X1〜Xnおよび行電極Y1〜Yn間の電圧は、リセットスイッチSX−RおよびリセットスイッチSY−Rがオンした直後に急激に大きくなるため、短時間で壁電荷を形成しうる電圧に到達する。その後、行電極間の電圧が穏やかに上昇する期間に入るため、行電極間には壁電荷を形成しうる電圧が充分な時間にわたり印加され続けることになる。このため、短時間のリセット期間で効率的に所定量の壁電荷を形成させることができる。
【0028】
図5に示すように、リセットスイッチSX−RおよびリセットスイッチSY−Rがオフすると、サステインドライバ21のスイッチSX−Gおよびサステインドライバ23のスイッチSY−Gがオンし、行電極X1〜Xnおよび行電極Y1〜Ynの電位はアース電位に固定される(図2)。
【0029】
以上のリセット期間において、すべての放電セルに壁電荷が形成され、これらの放電セルが発光セルにリセットされる。
【0030】
次に、アドレス期間(図3および図4)では、スキャンドライバ25のスイッチSY−ofsがオンし、抵抗R3を介してサステインドライバ23の出力ラインを−Vofsの電位に接続する。また、サステインドライバ25のスイッチ21をオフ→オン→オフの順序で、サステインドライバ25のスイッチ22をオン→オフ→オンの順序で、同期して切り換える(図2)。これにより、行電極Yiの電位は「−Vofs+VH」→「−Vofs」→「−Vofs+VH」の順序で変化する(図5)。すなわち、アドレス期間では、このような走査パルスが各行電極Yiに順次印加されることになる。
【0031】
一方、アドレスドライバ31およびアドレス共振電源回路32の各スイッチを順次切り換えることにより、行電極Yiの電位が「−Vofs」に低下するタイミングに合わせて列電極D1〜Dmにデータパルスを印加する。
【0032】
具体的には、図5に示すようにデータパルスDPをアドレス共振電源回路32から出力する間、アドレスドライバ31のスイッチS31をオン、スイッチS32をオフすることにより、アドレス共振電源回路32の出力を列電極D1〜Dmに接続する。
【0033】
また、アドレス共振電源回路32の出力が列電極D1〜Dmに接続されている間、アドレス共振電源回路32ではデータパルスDPを発生させる。すなわち、アドレス共振電源回路32では、最初にスイッチSA−Uをオンする。これにより、コンデンサC5に蓄積されていた電荷に基づく電流がコイルL9、ダイオードD9、スイッチSA−UおよびスイッチS31を介して列電極Dに流れ込み、列電極Dの電圧は徐々に上昇する。次にスイッチSA−Bをオンすることにより、列電極Dの電圧が電圧VAに固定される。次に、スイッチSA−UおよびスイッチSA−BをオフするとともにスイッチSA−Dをオンする。これにより、放電セルに蓄積されていた電荷に基づく電流がスイッチS31、コイルL10、ダイオードD10およびスイッチSA−Dを介してコンデンサC5に流れ込む。このため、列電極Dの電位が徐々に下降する。最後にスイッチSA−Dをオフするとともに、アドレスドライバ31のスイッチS31をオフ、スイッチS32をオンする。これにより列電極Dがアドレス共振電源回路32から切り離されて接地され、列電極Dの電位が0Vに固定される。
【0034】
このように、スキャンドライバ25による走査パルスのタイミングに合わせてデータパルスDPが与えられた放電セルが、選択的に非発光セルに設定される。
【0035】
次に、サステイン期間(図3および図4)では、サステインドライバ21およびサステインドライバ23において、XサステインパルスおよびYサステインパルスをそれぞれ発生させる。
【0036】
図5に示すように、サステインドライバ21では、スイッチSX−U1をオン、スイッチSX−D1、スイッチSX−D2およびスイッチSX−Gをそれぞれオフする。この結果、スイッチSX−U1のみがオンした状態となる。このため、コンデンサC3に蓄積されていた電荷に基づく電流が、コイルL5、ダイオードD5、スイッチSX−U1および行電極Xを介して放電セルの行電極の電極間容量Cpに流れ込むため、行電極Xの電位が上昇する。次に、スイッチSX−U2をオンすると、コンデンサC4に蓄積されていた電荷に基づく電流が、コイルL7、ダイオードD7およびスイッチSX−U2を介して行電極Xに流れ込み行電極Xの電位がさらに上昇する。次に、スイッチSX−Bをオンすることにより、行電極Xの電位をVsに固定する。次に、スイッチSX−U1、スイッチSX−U2およびスイッチSX−Bをオフし、スイッチSX−D2をオンする。この結果、スイッチSX−D2のみがオンした状態となる。このため、行電極の電極間容量に蓄積されていた電荷に基づく電流が、行電極X、コイルL8、ダイオードD8およびスイッチSX−D2を介してコンデンサC4に流れ込むため、行電極Xの電位が下降する。次に、スイッチSX−D1をオンすると、上記電荷に基づく電流が、行電極X、コイルL6、ダイオードD6およびスイッチSX−D1を介してコンデンサC3に流れ込むため、行電極Xの電位がさらに下降する。最後にスイッチSX−Gをオンすることで、行電極Xの電位を0Vに固定する。
【0037】
行電極Xの電位が0Vに固定された後、サステインドライバ23では、スイッチSY−U1をオン、スイッチSY−D1、スイッチSY−D2およびスイッチSY−Gをそれぞれオフする。この結果、スイッチSY−U1のみがオンした状態となる。このため、コンデンサC1に蓄積されていた電荷に基づく電流が、コイルL1、ダイオードD1、スイッチSY−U1および行電極Yを介して行電極の電極間容量Cpに流れ込むため、行電極Yの電位が上昇する。次に、スイッチSY−U2をオンすると、コンデンサC2に蓄積されていた電荷に基づく電流が、コイルL3、ダイオードD3およびスイッチSY−U2を介して行電極Yに流れ込み行電極Yの電位がさらに上昇する。次に、スイッチSY−Bをオンすることにより、行電極Yの電位をVsに固定する。次に、スイッチSY−U1、スイッチSY−U2およびスイッチSY−Bをオフし、スイッチSY−D2をオンする。この結果、スイッチSY−D2のみがオンした状態となる。このため、行電極の電極間容量に蓄積されていた電荷に基づく電流が、行電極Y、コイルL4、ダイオードD4およびスイッチSY−D2を介してコンデンサC2に流れ込むため、行電極Yの電位が下降する。次に、スイッチSY−D1をオンすると、上記電荷に基づく電流が、行電極Y、コイルL2、ダイオードD2およびスイッチSY−D1を介してコンデンサC1に流れ込むため、行電極Yの電位がさらに下降する。最後にスイッチSY−Gをオンすることで、行電極Yの電位を0Vに固定する。
【0038】
以上の動作を繰り返すことにより、図5に示すような波形のXサステインパルスおよびYサステインパルスを交互に発生させ、アドレス期間において選択された放電セル、すなわち発光セルのみを所定回数発光させる。
【0039】
以上説明したように、本実施形態のプラズマディスプレイパネル駆動装置100は、リセットパルスを発生させるための手段として、リセットパルス発生回路22およびリセットパルス発生回路24を備えている。そして、リセットパルス発生回路22はパルスを発生させるための電源BXと、スイッチSX−Rとを備えるとともに、抵抗R21およびコンデンサC21を直列に接続してなる第1の回路と、抵抗R22からなる第2の回路とが、スイッチSX−Rおよび行電極Xとの間に並列に接続され、抵抗R22の抵抗値は抵抗R21の抵抗値よりも大きい。また、リセットパルス発生回路24はパルスを発生させるための電源BYと、スイッチSY−Rとを備えるとともに、抵抗R23およびコンデンサC22を直列に接続してなる第1の回路と、抵抗R24からなる第2の回路とが、スイッチSY−Rおよび行電極Yとの間に並列に接続され、抵抗R24の抵抗値は抵抗R23の抵抗値よりも大きい。
【0040】
このため、行電極X1〜Xnおよび行電極Y1〜Yn間の電圧は、リセットスイッチSX−RおよびリセットスイッチSY−Rがオンした直後に急激に大きくなるため、短時間で壁電荷を形成しうる電圧に到達する。その後、行電極間の電圧が穏やかに上昇する期間に入るため、行電極間には壁電荷を形成しうる電圧が充分な時間にわたり印加され続けることになる。このため、短時間のリセット期間で効率的に所定量の壁電荷を形成させることができるので、短時間で放電セルを確実にリセットすることができる。
【0041】
なお、上記実施形態および特許請求の範囲の記載について、リセットパルス発生回路22が「リセット手段」および「壁電荷制御手段」に、リセットパルス発生回路24が「リセット手段」および「壁電荷制御手段」に、アドレスドライバ31およびサステインドライバ23が「選択手段」に、電源BXおよびリセットスイッチSX−Rが「パルス発生回路」に、電源BYおよびリセットスイッチSY−Rが「パルス発生回路」に、抵抗R21が「第1の抵抗」に、コンデンサC21が「キャパシティ」に、抵抗R22が「第2の抵抗」に、抵抗R23が「第1の抵抗」に、コンデンサC22が「キャパシティ」に、抵抗R24が「第2の抵抗」に、それぞれ対応する。
【0042】
上記実施形態では、リセットパルスによって放電セルを発光セルにリセットする例を示したが、本発明によるプラズマディスプレイパネル駆動装置は、リセットパルスによって放電セルを非発光セルにリセットする場合についても適用できる。また、上記実施形態では、放電セルに壁電荷を形成する例について示したが、本発明によるプラズマディスプレイパネル駆動装置は、放電セルの壁電荷を除去する場合についても適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のプラズマディスプレイパネル駆動装置およびプラズマディスプレイパネルの構成を示す図であり、(a)は本実施形態のプラズマディスプレイパネル駆動装置の構成を示すブロック図、(b)はプラズマディスプレイパネルの構成を示す図。
【図2】制御部の回路を示す回路図。
【図3】1フィールドの構成を示す図。
【図4】1サブフィールド内の駆動パルスを示す図。
【図5】駆動パルスを発生させるための動作を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
22 リセットパルス発生回路(リセット手段)
23 サステインドライバ(選択手段)
24 リセットパルス発生回路(リセット手段)
31 アドレスドライバ(選択手段)
BX,BY 電源(パルス発生回路)
C21,C22 コンデンサ(キャパシティ)
R21,R23 抵抗(第1の抵抗)
R22,R24 抵抗(第2の抵抗)
SX−R,SY−R リセットスイッチ(パルス発生回路)
Claims (2)
- 複数の放電セルを同時に発光セルまたは非発光セルに設定するリセット手段と、前記リセット手段により発光セルまたは非発光セルに設定された放電セルの中から選択放電を発生させる放電セルを選択する選択手段と、を備えるプラズマディスプレイパネル駆動装置において、
前記リセット手段は、
パルスを発生させるパルス発生回路と、
前記パルス発生回路と前記放電セルを構成する電極との間に、第1の抵抗およびキャパシティを直列に接続してなる第1の回路と、第2の抵抗からなる第2の回路とが並列に接続され、
前記第2の抵抗の抵抗値は前記第1の抵抗の抵抗値よりも大きいことを特徴とするプラズマディスプレイパネル駆動装置。 - 放電セルの壁電荷を形成または除去することにより前記放電セルを発光セルまたは非発光セルに設定する壁電荷制御手段を備え、
前記壁電荷制御手段は、
パルスを発生させるパルス発生回路と、
前記パルス発生回路と前記放電セルを構成する電極との間に、第1の抵抗およびキャパシティを直列に接続してなる第1の回路と、第2の抵抗からなる第2の回路とが並列に接続され、
前記第2の抵抗の抵抗値は前記第1の抵抗の抵抗値よりも大きいことを特徴とするプラズマディスプレイパネル駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003059368A JP4416418B2 (ja) | 2003-03-06 | 2003-03-06 | プラズマディスプレイパネル駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003059368A JP4416418B2 (ja) | 2003-03-06 | 2003-03-06 | プラズマディスプレイパネル駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004271659A true JP2004271659A (ja) | 2004-09-30 |
JP4416418B2 JP4416418B2 (ja) | 2010-02-17 |
Family
ID=33122196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003059368A Expired - Fee Related JP4416418B2 (ja) | 2003-03-06 | 2003-03-06 | プラズマディスプレイパネル駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4416418B2 (ja) |
-
2003
- 2003-03-06 JP JP2003059368A patent/JP4416418B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4416418B2 (ja) | 2010-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100555071B1 (ko) | 표시 패널 구동용 구동 장치 | |
JP3678337B2 (ja) | 表示パネルの駆動装置 | |
JP4434642B2 (ja) | 表示パネルの駆動装置 | |
JP4748878B2 (ja) | プラズマディスプレイ装置 | |
JP2002372946A (ja) | ディスプレイパネルの駆動装置 | |
JP2000172229A (ja) | Pdpの駆動方法 | |
JP3591766B2 (ja) | Pdp駆動装置 | |
JP4510422B2 (ja) | 容量性発光素子の駆動装置 | |
US7330167B2 (en) | Method for driving a display panel | |
JP4416418B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル駆動装置 | |
US6975311B2 (en) | Apparatus for driving display panel | |
JP4188618B2 (ja) | 表示パネルの駆動装置 | |
JP2004272041A (ja) | 容量性負荷駆動装置 | |
US20050219155A1 (en) | Driving method of display panel | |
JP2001306028A (ja) | 表示パネルの駆動装置 | |
JP4473518B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル駆動装置 | |
JP2004287003A (ja) | 表示パネルの駆動装置 | |
JP2004274827A (ja) | 電源装置および表示パネル駆動装置 | |
JP2004309607A (ja) | プラズマディスプレイパネル駆動装置 | |
JP3753249B2 (ja) | 表示パネルの駆動装置 | |
JP2003255885A (ja) | 表示パネルの駆動装置 | |
JP2004309616A (ja) | 表示パネル駆動装置 | |
JP2006201688A (ja) | 容量性発光素子の駆動装置 | |
KR100902213B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 구동방법 | |
JP2009192712A (ja) | プラズマディスプレイパネルの駆動方法及びプラズマディスプレイ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081022 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081028 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081203 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20090608 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20091117 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20091124 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131204 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |