JP3591766B2 - Pdp駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マトリクス表示方式のプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと称する)の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
PDPは、周知の如く、薄型の平面表示装置として種々の研究がなされており、その1つにマトリクス表示方式のPDPが知られている。
図1は、かかるPDPを含んだPDP駆動装置の構成を示す図である。
図1において、PDP1には、X及びYの1対にて1画面の各行(第1行〜第n行)に対応した行電極対を為す行電極Y〜Y及び行電極X〜Xが形成されている。更に、これら行電極対に直交し、かつ図示せぬ誘電体層及び放電空間を挟んで、1画面の各列(第1列〜第m列)に対応した列電極を為す列電極D〜Dが形成されている。この際、1組の行電極対と1つの列電極との交叉部に、1画素に対応した放電セルが形成される。
【0003】
アドレスドライバ2は、映像信号に基づく各画素毎の画素データを、その論理レベルに応じた電圧値を有する画素データパルスに変換し、これを1行分毎に、上記列電極D〜Dに印加する。X行電極ドライバ3は、各放電セルの残留壁電荷量を初期化する為のリセットパルス、後述するが如き発光放電セルの放電発光状態を維持させる為の維持放電パルスを発生し、これらを上記行電極X〜Xに印加する。
【0004】
Y行電極ドライバ4は、上記X行電極ドライバ3と同様に、各放電セルの残留壁電荷量を初期化する為のリセットパルス、発光放電セルの放電発光状態を維持させる為の維持放電パルスを発生し、これらを上記行電極Y〜Yに印加する。更に、Y行電極ドライバ4は、放電セル内に発生した荷電粒子を再形成させる為のプライミングパルス、並びに各放電セルに対し画素データパルスに応じた電荷量を形成せしめて上記発光放電セル又は非発光放電セルの設定を行う為の走査パルスSPを発生し、これらを行電極Y〜Yに印加する。
【0005】
図2はX行電極ドライバ3及びY行電極ドライバ4の具体的構成を電極X及び電極Yについて示している。電極Xは電極X〜Xのうちの第j行の電極であり、電極Yは電極Y〜Yのうちの第j行の電極である。電極XとYとの間はコンデンサC0として作用するようになっている。
X行電極ドライバ3においては、2つの電源B1,B2が備えられている。電源B1は電圧Vs1(例えば、170V)を出力し、電源B2は電圧Vr1(例えば、190V)を出力する。電源B1の正端子はスイッチング素子S3を介して電極Xへの接続ライン11に接続され、負端子はアース接続されている。接続ライン11とアースとの間にはスイッチング素子S4が接続されている他、スイッチング素子S1、ダイオードD1及びコイルL1からなる直列回路と、コイルL2、ダイオードD2及びスイッチング素子S2からなる直列回路とがコンデンサC1を共通にアース側に介して接続されている。なお、ダイオードD1はコンデンサC1側をアノードとしており、ダイオードD2はコンデンサC1側をカソードとして接続されている。また、電源B2の正端子はスイッチング素子S8及び抵抗R1を介して接続ライン11に接続され、電源B2の負端子はアース接続されている。
【0006】
Y行電極ドライバ4においては、4つの電源B3〜B6が備えられている。電源B3は電圧Vs1(例えば、170V)を出力し、電源B4は電圧Vr1(例えば、190V)を出力し、電源B5は電圧Voff(例えば、140V)を出力し、電源B6は電圧V(例えば、160V、V>Voff)を出力する。電源B3の正端子はスイッチング素子S13を介してスイッチング素子S15への接続ライン12に接続され、負端子はアース接続されている。接続ライン12とアースとの間にはスイッチング素子S14が接続されている他、スイッチング素子S11、ダイオードD3及びコイルLからなる直列回路と、コイルL4、ダイオードD4及びスイッチング素子S12からなる直列回路とがコンデンサC2を共通にアース側に介して接続されている。なお、ダイオードD3はコンデンサC2側をアノードとしており、ダイオードD4はコンデンサC2側をカソードとして接続されている。
【0007】
接続ライン12はスイッチング素子S15を介して電源B6の正端子への接続ライン13に接続されている。電源B4の正端子はアース接続され、負端子はスイッチング素子S16、そして抵抗R2を介して接続ライン13に接続されている。電源B5の正端子はスイッチング素子S17を介して接続ライン13に接続され、負端子はアース接続されている。
【0008】
また、接続ライン13はスイッチング素子S21を介して電極Yへの接続ライン14に接続されている。電源B6の負端子はスイッチング素子S22を介して接続ライン14に接続されている。接続ライン13,14との間にはダイオードD5が接続され、またスイッチング素子S23とダイオードD6との直列回路が接続されている。ダイオードD5は接続ライン14側をアノードとし、ダイオードD6は接続ライン14側をカソードとして接続されている。
【0009】
上記のスイッチング素子S1〜S4、S8、S11〜S17及びS21〜S23のオンオフは図示しない制御回路によって制御される。図2の各スイッチング素子の矢印が制御回路からの制御信号端子である。なお、Y行電極ドライバ4において電源B3、スイッチング素子S11〜S15、コイルL3、L4、ダイオードD3、D4及びコンデンサC2がサスティンドライバ部を構成し、電源B4、抵抗R2及びスイッチング素子S16がリセットドライバ部を構成し、残りの電源B5、B6、スイッチング素子S23、S17、S21、S22及びダイオードD5、D6がスキャンドライバ部を構成している。
【0010】
次に、かかる構成のPDP駆動装置の動作について図3のタイミングチャートを参照しつつ説明する。PDP駆動装置の動作はリセット期間、アドレス期間及びサスティン期間からなる。先ず、リセット期間になると、Y行電極ドライバ4のスイッチング素子S23がオンとなる。スイッチング素子S23はリセット期間及びサスティン期間においてオンとなる。また、同時にX行電極ドライバ3のスイッチング素子S8がオンとなり、Y行電極ドライバ4のスイッチング素子S16がオンとなる。その他のスイッチング素子はオフである。スイッチング素子S8のオンにより電源B2の正端子からスイッチング素子S8、抵抗R1を介して電極Xjに電流が流れ、またスイッチング素子S16のオンにより電極YjからダイオードD5、抵抗R2、スイッチング素子S16を介して電源B4の負端子に電流が流れ込む。電極Xjの電位はコンデンサC0と抵抗R1との時定数により徐々に上昇してリセットパルスRPxとなり、電極Yjの電位はコンデンサC0と抵抗R2との時定数により徐々に低下してリセットパルスRPyとなる。このリセットパルスRPxは電極X1〜Xnの全てに同時に印加され、リセットパルスRPyも電極Y1〜Yn毎に生成されて電極Y1〜Yn全てに同時に印加される。
【0011】
これらリセットパルスRP及びRPの同時印加により、PDP1の全ての放電セルが放電励起して荷電粒子が発生し、この放電終息後、全放電セルの誘電体層には一様に所定量の壁電荷が形成される。スイッチング素子S8及びスイッチング素子S16はリセットパルスRP 及びRP のレベルが飽和した後、リセット期間終了以前にオフとなる。また、この時点にスイッチング素子S4、S14及びS15がオンとなり、電極X及びYは共にアースされる。これによりリセットパルスRP 及びRP は消滅する。
【0012】
次に、アドレス期間が開始されると、スイッチング素子S14及びS15がオフとなり、スイッチング素子S23がオフとなり、スイッチング素子S17がオンとなり、同時にスイッチング素子S22がオンとなる。スイッチング素子S17のオンにより電源B5と電源B6とが直列に接続された状態となり、電源B6の負端子には電圧VとVoffとの差を示す負電位が生じ、それが電極Yに印加される。
【0013】
アドレス期間においてアドレスドライバ2は映像信号に基づく各画素毎の画素データを、その論理レベルに応じた電圧値を有する画素データパルスDP〜DPに変換し、これを1行分毎に、上記列電極D〜Dに順次印加する。図3に示すように電極Y,Yj+1に対しては画素データパルスDP,DPj+1が印加される。
【0014】
Y行電極ドライバ4は、正電圧のプライミングパルスPPを行電極Y〜Yに順次印加して行く。更に、各プライミングパルスPPの印加直後でありかつ上記画素データパルス群DP〜DP各々のタイミングに同期させて負電圧の走査パルスSPを行電極Y〜Yに順次印加して行く。
電極Yについて説明すると、プライミングパルスPPを生成する際には、スイッチング素子S21がオンとなり、スイッチング素子S22がオフとなる。また、スイッチング素子S17はオンのままである。これにより電源B5の正端子の電位Voffがスイッチング素子S17、そしてスイッチング素子S21を介して電極YにプライミングパルスPPとして印加される。プライミングパルスPPの印加後、アドレスドライバ2からの画素データパルスDPの印加に同期してスイッチング素子S21がオフとなり、スイッチング素子S22がオンとなる。これにより電源B6の負端子の電圧VとVoffとの差を示す負電位が電極Yに走査パルスSPとして印加される。そして、アドレスドライバ2からの画素データパルスDPの印加の停止に同期してスイッチング素子S21がオンとなり、スイッチング素子S22がオフとなり、電源B5の正端子の電位Voffがスイッチング素子S17、そしてスイッチング素子S21を介して電極Yに印加される。その後、電極Yj+1についても図3に示すように、電極Yと同様にプライミングパルスPPが印加され、アドレスドライバ2からの画素データパルスDPj+1の印加に同期して走査パルスSPが印加される。
【0015】
走査パルスSPが印加された行電極に属する放電セルの内では、正電圧の画素データパルスが更に同時に印加された放電セルにおいて放電が生じ、その壁電荷の大半が失われる。一方、走査パルスSPが印加されたものの正電圧の画素データパルスが印加されなかった放電セルでは放電が生じないので、上記壁電荷が残留したままとなる。この際、壁電荷が残留したままとなった放電セルは発光放電セル、壁電荷が消滅してしまった放電セルは非発光放電セルとなる。
【0016】
アドレス期間からサスティン期間に切り替わる時には、スイッチング素子S17,S21はオフとなり、代わってスイッチング素子S14及びS15がオンとなる。スイッチング素子S4のオン状態は継続される。
サスティン期間において、X行電極ドライバ3では、スイッチング素子S4のオンにより電極Xの電位はほぼ0Vのアース電位となる。次に、スイッチング素子S4がオフとなり、スイッチング素子S1がオンになると、コンデンサC1に蓄えられている電荷によりコイルL1、ダイオードD1、そしてスイッチング素子S1を介して電流が電極Xに達してコンデンサC0に流れ込み、コンデンサC0を充電させる。このとき、コイルL1及びコンデンサC0の時定数により電極Xの電位は図3に示すように徐々に上昇する。
【0017】
次いで、スイッチング素子S1がオフとなり、スイッチング素子S3がオンとなる。これにより、電極Xには電源B1の正端子の電位VS1が印加される。その後、スイッチング素子S3がオフとなり、スイッチング素子S2がオンとなり、コンデンサC0に蓄積された電荷により電極XからコイルL2、ダイオードD2、そしてスイッチング素子S2を介してコンデンサC1に電流が流れ込む。このとき、コイルL2及びコンデンサC1の時定数により電極Xの電位は図3に示すように徐々に低下する。電極Xの電位がほぼ0Vに達すると、スイッチング素子S2がオフとなり、スイッチング素子S4がオンとなる。
【0018】
かかる動作によってX行電極ドライバ3は図3に示した如き正電圧の維持放電パルスIPxを電極Xjに印加する。維持放電パルスIPxが消滅するスイッチング素子S4のオン時に同時に、Y行電極ドライバ4ではスイッチング素子S11がオンとなり、スイッチング素子S14がオフとなる。スイッチング素子S14がオンであったときには電極Yjの電位はほぼ0Vのアース電位となっているが、スイッチング素子S14がオフとなり、スイッチング素子S11がオンになると、コンデンサC2に蓄えられている電荷によりコイルL3、ダイオードD3、スイッチング素子S11、スイッチング素子S15、スイッチング素子S23、そしてダイオードD6を介して電流が電極Yjに達してコンデンサC0に流れ込み、コンデンサC0を充電させる。このとき、コイルL3及びコンデンサC0の時定数により電極Yjの電位は図3に示すように徐々に上昇する。
【0019】
次いで、スイッチング素子S11がオフとなり、スイッチング素子S13がオンとなる。これにより、電極Yには電源B3の正端子の電位VS1が印加される。その後、スイッチング素子S13がオフとなり、スイッチング素子S12がオンとなり、コンデンサC0に蓄積された電荷により電極YからダイオードD5、スイッチング素子S15、コイルL4、ダイオードD4、そしてスイッチング素子S12を介してコンデンサC2に電流が流れ込む。このとき、コイルL4及びコンデンサC2の時定数により電極Yの電位は図3に示すように徐々に低下する。電極Yの電位がほぼ0Vに達すると、スイッチング素子S12がオフとなり、スイッチング素子S14がオンとなる。
【0020】
かかる動作によってY行電極ドライバ4は図3に示した如き正電圧の維持放電パルスIPを電極Yに印加する。
このように、サスティン期間においては、維持放電パルスIPと維持放電パルスIPとが交互に生成して電極X〜Xと電極Y〜Yとに交互に印加されるので、上記壁電荷が残留したままとなっている発光放電セルは放電発光を繰り返しその発光状態を維持する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のPDP駆動装置において、スキャンドライバ部はスイッチング素子S21としてPMOS−FET又はNMOSを用い、スイッチング素子S22としてNMOS−FETを用いて、それらの直列接続によりその接続点を電極Yjへの出力とする構成となっているが、この場合、スイッチング素子S21を構成するFETのオン抵抗は高いので、その駆動能力はスイッチング素子S22を構成するFETのそれに比べて著しく劣ることになる。よって、サスティン期間にサスティンドライバ部による維持放電パルス電流をスイッチング素子S21を介して電極Yjへ供給することができないので、スイッチング素子S23によるバイパス回路を介して維持放電パルス電流をPDP電極Yjへ供給することが行なわれ、回路規模が大きくなり、コスト高になるという問題点があった。
【0022】
そこで、本発明の目的は、回路規模が大きくすることなくサスティン期間にPDPへ維持放電パルス電流を供給することができるPDP駆動装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明のPDP駆動装置は、複数の行電極対と、行電極対に交差して配列されており各交差部にて放電セルを形成する複数の列電極とを有するプラズマディスプレイパネルを駆動する駆動装置であって、発光セル及び非発光セルを選択するために走査パルスを行電極対の一方に供給するスキャンドライバと、発光セルのみを発光維持するために行電極対の一方に維持放電パルスを供給する維持放電ドライバとを備え、スキャンドライバは行電極対の一方に各々の一端が共通接続された第1及び第2スイッチング素子と、第1スイッチング素子に並列に接続された第1ダイオードと、行電極対の一方に対して第1ダイオードとは逆極性となるように第2スイッチング素子に並列に接続された第2ダイオードとを有し、スキャンドライバの作動時には第1スイッチング素子の他端に第1電位が印加され、第2スイッチング素子の他端に第1電位より低く走査パルスの電位に等しい第2電位が印加され、維持放電ドライバの作動時に維持放電ドライバの出力が第2スイッチング素子の他端に電気的に接続され、維持放電ドライバから行電極対の一方に第2ダイオードを介して電流を供給し、その電流供給によって行電極対に蓄積された電荷を維持放電ドライバへ電流として回収する時に第2スイッチング素子がオン状態となり、これによって行電極対の一方に維持放電パルスが供給されることを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図4は、本発明によるPDP駆動装置の構成を示しており、図1及び図2に示した従来装置と同一部分は同一符号を用いて示している。この図4のPDP駆動装置においては、スイッチング素子S15に接続されている接続ライン13には電源B6の負端子が接続されている。電源B6の正端子はスイッチング素子S21を介して電極Yへの接続ライン14に接続され、接続ライン13と接続された電源B6の負端子はスイッチング素子S22を介して接続ライン14に接続されている。スイッチング素子S21にはダイオードD5が並列に接続され、またスイッチング素子S22にはダイオードD6が並列に接続されている。ダイオードD5は接続ライン14側をアノードとし、ダイオードD6は接続ライン14側をカソードとして接続されている。
【0026】
電源B5は図2の従来装置とは正負端子を逆にして接続されており、電圧Voffとして例えば、10〜20Vを発生する。
その他の構成は図1及び図2に示した従来装置と同一であるので、ここでの説明を省略する。
次に、かかる構成の本発明によるPDP駆動装置の動作について図5のタイミングチャートを参照しつつ説明する。このPDP駆動装置の動作がリセット期間、アドレス期間及びサスティン期間からなることは図2の従来装置と同様である。
【0027】
先ず、リセット期間になると、X行電極ドライバ3のスイッチング素子S8がオンとなり、Y行電極ドライバ4のスイッチング素子S16,S22が共にオンとなる。その他のスイッチング素子はオフである。スイッチング素子S8のオンにより電源B2の正端子からスイッチング素子8、抵抗R1を介して電極Xに電流が流れ、またスイッチング素子S16,S22のオンにより電極Yからスイッチング素子S22、抵抗R2、スイッチング素子S16を介して電源B4の負端子に電流が流れ込む。電極Xの電位はコンデンサC0と抵抗R1との時定数により徐々に上昇してリセットパルスRP となり、電極Yの電位はコンデンサC0と抵抗R2との時定数により徐々に低下してリセットパルスRP となる。リセットパルスRP は最終的に電圧Vr1となり、リセットパルスRP は最終的に電圧−Vr1となる。このリセットパルスRP は電極X〜Xの全てに同時に印加され、リセットパルスRP も電極Y〜Y毎に生成されて電極Y〜Y全てに同時に印加される。
【0028】
これらリセットパルスRP及びRPの同時印加により、PDP1の全ての放電セルが放電励起して荷電粒子が発生し、この放電終息後、全放電セルの誘電体層には一様に所定量の壁電荷が形成される。スイッチング素子S8,S16,S22はリセットパルスRP 及びRP のレベルが飽和した後、リセット期間終了以前にオフとなる。また、この時点にスイッチング素子S4、S14及びS15がオンとなり、電極X及びYは共にアースされる。これによりリセットパルスRP 及びRP は消滅する。
【0029】
次に、アドレス期間が開始されると、スイッチング素子S14及びS15がオフとなり、スイッチング素子S17がオンとなり、同時にスイッチング素子S22がオンとなる。スイッチング素子S17及びS22のオンにより電源B5の負端子の負電位−Voffがスイッチング素子S17、そしてスイッチング素子S22を介して電極Yに印加される。
【0030】
アドレス期間においてアドレスドライバ2は映像信号に基づく各画素毎の画素データを、その論理レベルに応じた電圧値を有する画素データパルスDP〜DPに変換し、これを1行分毎に、上記列電極D〜Dに順次印加する。図5に示すように電極Y,Yj+1に対しては画素データパルスDP,DPj+1が印加される。
【0031】
Y行電極ドライバ4は、正電圧のプライミングパルスPPを行電極Y〜Yに順次印加して行く。更に、各プライミングパルスPPの印加直後でありかつ上記画素データパルス群DP〜DP各々のタイミングに同期させて負電圧の走査パルスSPを行電極Y〜Yに順次印加して行く。
電極Yについて説明すると、プライミングパルスPPを生成する際には、スイッチング素子S21がオンとなり、スイッチング素子S22がオフとなる。また、スイッチング素子S17はオンのままである。これにより電源B6と電源B5とはスイッチング素子S17を介して直列に接続された状態となるので、電源B6の正端子の電位はV−Voff(例えば、140V)となる。この正電位がスイッチング素子S21を介して電極YにプライミングパルスPPとして印加される。
【0032】
プライミングパルスPPの印加後、アドレスドライバ2からの画素データパルスDPの印加に同期してスイッチング素子S21がオフとなり、スイッチング素子S22がオンとなる。これにより電源B5の負端子の負電位−Voffがスイッチング素子S17、そしてスイッチング素子S22を介して電極Yに走査パルスSPとして印加される。そして、アドレスドライバ2からの画素データパルスDPの印加の停止に同期してスイッチング素子S21がオンとなり、スイッチング素子S22がオフとなり、電源B6の正端子の電位V−Voffがスイッチング素子S21を介して電極Yに印加される。その後、電極Yj+1についても図5に示すように、電極Yと同様にプライミングパルスPPが印加され、アドレスドライバ2からの画素データパルスDPj+1の印加に同期して走査パルスSPが印加される。
【0033】
走査パルスSPが印加された行電極に属する放電セルの内では、正電圧の画素データパルスが更に同時に印加された放電セルにおいて放電が生じ、その壁電荷の大半が失われる。一方、走査パルスSPが印加されたものの正電圧の画素データパルスが印加されなかった放電セルでは放電が生じないので、上記壁電荷が残留したままとなる。この際、壁電荷が残留したままとなった放電セルは発光放電セル、壁電荷が消滅してしまった放電セルは非発光放電セルとなる。
【0034】
アドレス期間からサスティン期間に切り替わる時には、スイッチング素子S17,S21はオフとなり、代わってスイッチング素子S14及びS15がオンとなる。スイッチング素子S4のオン状態は継続される。
サスティン期間におけるX行電極ドライバ3の動作は、図2に示した従来装置の場合と同一であるので、動作説明を省略するが、X行電極ドライバ3は図5に示した如き正電圧の維持放電パルスIPを電極Xに印加する。
【0035】
Y行電極ドライバ4では、維持放電パルスIPが消滅するスイッチング素子S4のオン時に同時に、スイッチング素子S11がオンとなり、スイッチング素子S14がオフとなる。スイッチング素子S14がオンであったときには電極Yの電位はほぼ0Vのアース電位となっているが、スイッチング素子S14がオフとなり、スイッチング素子S11がオンになると、コンデンサC2に蓄えられている電荷によりコイルL3、ダイオードD3、スイッチング素子S11、スイッチング素子S15、そしてダイオードD6を介して電流が電極Yに達してコンデンサC0に流れ込み、コンデンサC0を充電させる。このとき、コイルL3及びコンデンサC0の時定数により電極Yの電位は図5に示すように徐々に上昇する。
【0036】
次いで、スイッチング素子S11がオフとなり、スイッチング素子S13がオンとなる。これにより、電極Yには電源B3の正端子の電位VS1がスイッチング素子S13,スイッチング素子S15、そしてダイオードD6を介して印加される。その後、スイッチング素子S13がオフとなり、スイッチング素子S12がオンとなり、更にスイッチング素子S22がオンとなり、コンデンサC0に蓄積された電荷により電極Yからスイッチング素子S22、スイッチング素子S15、コイルL4、ダイオードD4、そしてスイッチング素子S12を介してコンデンサC2に電流が流れ込む。このとき、コイルL4及びコンデンサC2の時定数により電極Yの電位は図5に示すように徐々に低下する。電極Yの電位がほぼ0Vに達すると、スイッチング素子S12及びS22がオフとなり、スイッチング素子S14がオンとなる。
【0037】
かかる動作によってY行電極ドライバ4は図5に示した如き正電圧の維持放電パルスIPを電極Yに印加する。
このように、サスティン期間においては、維持放電パルスIPと維持放電パルスIPとが交互に生成して電極X〜Xと電極Y〜Yとに交互に印加されるので、上記壁電荷が残留したままとなっている発光放電セルは放電発光を繰り返しその発光状態を維持する。
【0038】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、スイッチング素子によるバイパス回路を介することなくサスティン期間にPDPへ維持放電パルス電流を供給することができるので、回路規模が増大することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PDP駆動装置を示すブロック図である。
【図2】従来の駆動装置の構成を示す回路図である。
【図3】図2の装置の各部のタイムチャートである。
【図4】本発明の実施例を示す回路図である。
【図5】図4の装置の各部のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 PDP
2 アドレスドライバ
3 X行電極ドライバ
4 Y行電極ドライバ

Claims (3)

  1. 複数の行電極対と、前記行電極対に交差して配列されており各交差部にて放電セルを形成する複数の列電極とを有するプラズマディスプレイパネルを駆動する駆動装置であって、発光セル及び非発光セルを選択するために走査パルスを前記行電極対の一方に供給するスキャンドライバと、前記発光セルのみを発光維持するために前記行電極対の一方に維持放電パルスを供給する維持放電ドライバとを備え、
    前記スキャンドライバは前記行電極対の一方に各々の一端が共通接続された第1及び第2スイッチング素子と、第1スイッチング素子に並列に接続された第1ダイオードと、前記行電極対の一方に対して前記第1ダイオードとは逆極性となるように第2スイッチング素子に並列に接続された第2ダイオードとを有し、前記スキャンドライバの作動時には前記第1スイッチング素子の他端に第1電位が印加され、前記第2スイッチング素子の他端に前記第1電位より低く前記走査パルスの電位に等しい第2電位が印加され、
    前記維持放電ドライバの作動時に前記維持放電ドライバの出力が前記第2スイッチング素子の他端に電気的に接続され、前記維持放電ドライバから前記行電極対の一方に前記第2ダイオードを介して電流を供給し、その電流供給によって前記行電極対に蓄積された電荷を前記維持放電ドライバへ電流として回収する時に前記第2スイッチング素子がオン状態となり、これによって前記行電極対の一方に前記維持放電パルスが供給されることを特徴とするプラズマディスプレイパネル駆動装置。
  2. 前記スキャンドライバは、前記第1スイッチング素子としてのPチャンネルMOSトランジスタと、前記第2スイッチング素子としてのNチャンネルMOSトランジスタとを有することを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル駆動装置。
  3. 前記維持放電ドライバと前記行電極の一方との間に前記第1及び第2スイッチング素子とは異なる第3スイッチング素子を設け、前記維持放電ドライバから前記行電極対の一方に前記維持放電パルスを供給する時には前記第3スイッチング素子がオン状態になることによって前記行電極の一方に前記維持放電パルスが印加され、前記維持放電ドライバから前記行電極対の一方に供給された電荷を前記維持放電ドライバへ回収する時には前記第2スイッチング素子及び前記第3スイッチング素子がオン状態となることによって、前記行電極対の一方に供給された電荷が前記維持放電ドライバへ回収されることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル駆動装置。
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