JP2004270259A - スラブ型枠およびスラブ構造 - Google Patents

スラブ型枠およびスラブ構造 Download PDF

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Abstract

【課題】スラブ底に断熱材を貼り付ける手間を省略して、スラブ型枠の建て込み作業の時間を短縮するとともに、断熱材がスラブコンクリートから剥離することを抑止することを目的とする。
【解決手段】鉄筋コンクリート造のスラブを形成するためのスラブ型枠4において、下部には板状のスラブ型枠基材7が備えられ、スラブ型枠基材7の上方には複数のスラブ主筋9が配筋され、スラブ主筋9はスラブ型枠基材7に定着しているスペーサー8によって吊り下げ或いは支持され、スラブ型枠基材7は断熱材から形成されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄筋コンクリート造のスラブを形成するための打ち込み式のスラブ型枠およびスラブ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、事務所ビルや工場、倉庫等の建築物の鉄筋コンクリート造デッキスラブを形成する際には、打ち込み式のスラブ型枠として鉄筋付デッキが提供されている。これは、鉄筋とラチス材とによって形成されたトラス材を容易に設置させる受け部を鋼製のデッキプレートの上面に設けられたデッキや、予め上記したトラス材が鋼製のデッキプレートの上面に固定されたデッキ等である。この鉄筋付デッキを利用してコンクリート造スラブを形成する場合、鉄筋付デッキを梁で囲まれたスパンに隙間無く敷き並べ、デッキプレート上のトラス材と直交する方向に配力筋を配筋し、デッキプレート上にコンクリートを打設する。デッキプレートは打ち込み式であるため型枠脱型の作業が省略される。また、スラブ主筋は工場製作によるため現場でのスラブ配筋の手間も大幅に軽減される。これによって、工期の短縮を図ることができる(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−169065号公報 (第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−317147号公報 (第4−6頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の鉄筋付デッキによると、スラブ底に断熱材を取り付ける場合には、デッキプレートに複数のビス孔を形成するとともにデッキプレート底面に板状の断熱材を配置し、断熱材の底面からビスを打ち込み、このビスをビス孔に挿通させて固定している。上記した断熱材をデッキプレート底に取り付ける作業には相当の手間が必要であり時間もかかるという問題が存在する。また、断熱材はスラブコンクリートに定着しているビスによって支持されているため、コンクリート打設時の圧力によってビスが抜け落ちないようにするために何らかの措置が必要であり、ビスが抜け落ちる断熱材がデッキプレートから剥離するとという問題が存在する。
【0005】
本発明は、上記した従来の鉄筋付デッキの問題が考慮されたものであり、スラブ底に断熱材を貼り付ける手間を省略して、スラブ型枠の建て込み作業の時間を短縮することを目的とする。また、断熱材がスラブコンクリートから剥離することを抑止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、鉄筋コンクリート造のスラブを形成するためのスラブ型枠において、下部には板状のスラブ型枠基材が備えられ、該スラブ型枠基材の上方には複数のスラブ主筋が配筋され、該スラブ主筋は前記スラブ型枠基材に定着しているスペーサーによって吊り下げ或いは支持され、前記スラブ型枠基材は断熱材から形成されていることを特徴としている。
【0007】
このような特徴により、スラブ型枠基材は断熱材からなるため、スラブ底に断熱材を貼り付ける手間は省略される。また、上部がスラブコンクリート内に定着するスペーサーの下部はスラブ型枠基材に定着されているため、スラブ型枠基材とスラブコンクリートとはスペーサーを介して一体に形成されている。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスラブ型枠において、前記スラブ主筋は直棒状の上端筋と該上端筋に平行する直棒状の下端筋とから構成され、該上端筋と該下端筋との間にはラチス材が介装されていることを特徴としている。
【0009】
このような特徴により、スラブ主筋は上端筋、下端筋およびラチス材によりトラス状に形成され、スラブ主筋は撓みに対して強くなり、上端筋および下端筋にかかる負担は軽減される。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のスラブ型枠において、前記スペーサーは、ラチス状に形成されていることを特徴としている。
【0011】
このような特徴により、スペーサーはスラブ主筋のかぶり厚さを確保するとともにスラブ主筋の撓みも軽減する。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載のスラブ型枠において、隣り合う前記スラブ主筋は、該スラブ主筋の間に架設された横補剛材により連結されていることを特徴としている。
【0013】
このような特徴により、スラブ主筋は一定の間隔を保って配列され、スラブ主筋の乱れは軽減される。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載のスラブ型枠において、前記スラブ型枠基材の底面には、鋼板が被覆されていることを特徴としている。
【0015】
このような特徴により、スラブ型枠基材の剪断および撓みに対する強度は増大する。
【0016】
請求項6記載の発明は、鉄筋コンクリート造からなるスラブ構造において、請求項1から5のいずれかに記載の前記スラブ型枠と該スラブ型枠の上方に形成されたスラブコンクリートとが一体に形成されていることを特徴としている。
【0017】
このような特徴により、スラブのスラブ主筋の配筋は工場製作で行われるため、現場でのスラブ配筋の作業は軽減される。また、スラブ型枠基材は打ち込み式のスラブ型枠であるため、スラブコンクリート打設後の型枠脱型の作業は省略される。さらに、スペーサーによってスラブ主筋のかぶり厚さは確実に確保される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造の第1、第2、第3および第4の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0019】
〈第1の実施の形態〉
図1、図2はそれぞれ本発明の第1の実施の形態を説明する図面であり、図1は鉄筋コンクリート造あるいは鉄骨鉄筋コンクリート造からなる梁1で囲まれたスパンに形成されるスラブ2の主筋方向の断面図であり、図2はスラブ2の配力筋方向の断面図である。図1、図2において符号3は梁1を形成するための梁型枠であり、符号4はスラブ2を形成するためのスラブ型枠である。
【0020】
図1、図2に示すように、梁1を形成するための梁型枠3は、箱状に組み立てられたベニヤ板5と、梁1の軸方向に延在している横桟木6aと、横桟木6aに直交する方向に延在している縦桟木6bとから構成されている。横桟木6aおよび横桟木6bは、ベニヤ板5の外縁に沿ってベニヤ板5の外面に釘付けされている。隣り合う二組の梁型枠3の間にはスラブ型枠4が配置されており、梁型枠3の上端部に設けられた横桟木6aの上にスラブ型枠4の端部が載せられ釘止めされている。
【0021】
図3、図4はそれぞれ本発明の第1の実施の形態を説明する図面であり、図3は鉄筋コンクリート造のスラブ2を形成するために梁1間に建て込まれるスラブ型枠4の主筋方向の断面図であり、図2はスラブ型枠4の配力筋方向の側面図である。
【0022】
図3、図4に示すように、スラブ型枠4を形成する矩形板状のスラブ型枠基材7は梁1間に架設されており、スラブ型枠基材7は、例えば発泡ウレタンや発泡樹脂系のポリスチレンフォームや木毛セメント板や木繊セメント板等の断熱材から形成されている。また、スラブ型枠基材7は流動性に優れた断熱材料が固化したものである。スラブ型枠基材7内には、丸鋼からなる複数のスペーサー8の脚部がそれぞれ定着されている。スペーサー8は一本の丸鋼を屈曲させて三角状の複数の山が形成されたものであり、スペーサー8の頂部はスラブ型枠基材7の上方に突設されている。複数のスペーサー8は一定の間隔をあけて配列されており、スラブ型枠基材7の上方に突設されているスペーサー8には、スペーサー8と直交する方向に延在するスラブ主筋9がそれぞれ挿通されている。
【0023】
スラブ主筋9は、直物の異形棒鋼からなる上端筋10と、上端筋10の下方に間隔をあけて配置され上端筋10に平行する直物の異形棒鋼からなる下端筋11と、上端筋10と下端筋11との間に介装され稲妻状に屈曲されているラチス材12とから構成されている。上端筋10はスペーサー8頂部の折れ曲がり点に挿通されており、上端筋10とスペーサー8とは固定され、上端筋10はスペーサー8に吊り下げられている。ラチス材12の複数の屈曲部は、上端筋10および下端筋11にそれぞれ接合されており、上端筋10、下端筋11およびラチス材12は一体に形成されている。上端筋10、下端筋11およびラチス材12が一体形成されたスラブ主筋9は、一定の間隔をあけてスラブ型枠基材7の上方に配列されており、スラブ型枠基材7の上面と下端筋11との間には所定のかぶり厚さが確保されている。
【0024】
スラブ主筋9の上方には、スラブ主筋9と直交する方向に延在する直物の異形棒鋼からなるスラブ配力筋13が間隔をあけて複数配筋されている。スラブ配力筋13は、上端筋10の上に配置されて上端筋10に固定されている。また、スラブ主筋9の両端部にはクランクした端部材14がそれぞれ設けられており、端部材14の下部は梁型枠3の上端部に支持されている。
【0025】
一方、図1、図2に示すように、梁型枠3内には梁主筋15とスタラップ筋16からなる梁筋17が組み立てられている。梁筋17の上方には、L形の端部定着筋18或いは直物のジョイント筋19が梁1の軸方向と直交する方向に配筋されている。端部定着筋18のL形に屈曲した一端部は梁1内に定着され、他端はスラブ2内に定着されている。また、ジョイント筋19の両端はそれぞれスラブ2内に定着されている。梁型枠3内には、梁筋17と端部定着筋18のL形に屈曲した一端部とジョイント筋19の中央部とを一体に梁コンクリート20が形成されている。また、スラブ型枠4の上方には、スラブ主筋9とスラブ配力筋13と端部定着筋18の他端部とジョイント筋19の両端部とを一体にスラブコンクリート21が形成されている。
【0026】
次に、上記したスラブ型枠4および該スラブ型枠4を使用したスラブ構造の施工方法について説明する。
【0027】
図1、図2に示すように、まず、梁型枠3を図示せぬ柱型枠に架設させて所定の位置に配置し、梁型枠3の下方から図示せぬ梁支保工で支持する。次に、梁型枠3で囲まれたスパンにスラブ型枠4を配置し、スラブ型枠4の端部を梁型枠3の上端部に載せてスラブ型枠4を梁型枠3間に架け渡す。スラブ型枠4を構成するスラブ型枠基材7は、所定の大きさの型に複数のスペーサー8を所定の間隔で配置し、配流動性のある材料を型に流し込み、固化させることで成形する。スラブ主筋9の両端部に設けられた端部材14を梁型枠3の上端部に支持させるとともに、スラブ型枠4の端部と梁型枠3の上端部とを釘止めして固定する。
【0028】
次に、梁型枠3内に梁筋17を組み立てて、スラブ主筋9の上にスラブ配力筋13を所定の間隔で配筋し、梁1とスラブ2との接合部に端部定着筋18或いはジョイント筋19を配筋する。鉄筋配筋完了後、梁型枠3内およびスラブ型枠4内に所定の強度のフレッシュコンクリートを打設し、梁コンクリート20およびスラブコンクリート21をそれぞれ一体に形成し、梁1及びスラブ2をそれぞれ成形する。その後、適当な養生期間をおいて梁コンクリート20およびスラブコンクリート21を固化させる。そして、図示せぬ梁支保工および梁型枠3を脱型する。
【0029】
上記した構成からなるスラブ型枠4およびスラブ構造によれば、スラブ型枠基材7は断熱材からなるため、スラブ2底に断熱材を貼り付ける手間は省略される。これによって、スラブ型枠4の建て込み時間が短縮され、工期短縮を図ることができる。また、上端筋10と下端筋11との間にはラチス材12が介装されているため、スラブ主筋9は撓みに対して強くなり、上端筋10および下端筋11にかかる負担は軽減される。これによって、上端筋10および下端筋11の径の太さは小さくなってスラブ型枠4は軽量化され、スラブ型枠4を配置する作業員の負担は軽減される。また、スラブ2のスラブ主筋9の配筋は工場製作で行われるため、現場での鉄筋配筋の作業は軽減される。また、スラブ型枠基材7は打ち込み式のスラブ型枠4であるため、スラブコンクリート21の打設後の型枠脱型の作業は省略される。さらに、スペーサー8によってスラブ主筋9のかぶり厚さは確実に確保される。
【0030】
〈第2の実施の形態〉
図5、図6はそれぞれ本発明の第2の実施の形態を説明する図面であり、図5は鉄筋コンクリート造のスラブ100を形成するために梁101間に建て込まれるスラブ型枠102の主筋方向の断面図であり、図6はスラブ型枠102の配力筋方向の側面図である。
【0031】
図5、図6に示すように、スラブ型枠102を形成する断熱材からなる矩形板状のスラブ型枠基材103は梁101間に架設されており、スラブ型枠基材103内には丸鋼からなる複数のスペーサー104の脚部がそれぞれ定着されている。スペーサー104は一本の丸鋼を屈曲させて三角状の複数の山が形成されたものであり、スペーサー104の頂部はスラブ型枠基材103の上方に突設されている。複数のスペーサー104は一定の間隔をあけて配列されており、このスペーサー104の上方にはスペーサー104と直交する方向に延在するスラブ主筋105がそれぞれ載せられている。隣り合うスラブ主筋105同士は、スペーサー104の設置方向に延在する横補剛材106によって連結されている。横補剛材106はスラブ主筋105の上端筋107下方に配置され、横補剛材106の両端部は上端筋107にそれぞれ接合されている。なお、図5、図6に示す符号108は下端筋、符号109はラチス材、符号110はスラブコンクリートである。
【0032】
上記した構成からなるスラブ型枠102およびスラブ型枠102を使用したスラブ構造によれば、横補剛材106により隣り合うスラブ主筋105同士は連結されているため、スラブ主筋105は一定の間隔を保って配列され、作業過程によるスラブ主筋105の乱れは軽減される。これによって、スラブ100の品質を向上させることができる。
【0033】
〈第3の実施の形態〉
図7、図8はそれぞれ本発明の第3の実施の形態を説明する図面であり、図7は鉄筋コンクリート造のスラブ200を形成するために梁201間に建て込まれるスラブ型枠202の主筋方向の断面図であり、図8はスラブ型枠202の配力筋方向の側面図である。
【0034】
図7、図8に示すように、スラブ型枠202を形成する矩形板状のスラブ型枠基材203は梁201間に架設されており、スラブ型枠基材203内にはラチス状に屈曲されている二本一組のスペーサー204a、204bが平行に配置されている。スペーサー204a、204bの頂部はスラブ型枠基材203の上方にそれぞれ突設されており、スペーサー204a、204bの頂部は対向する方向にそれぞれ傾けられている。スペーサー204a、204bの頂部の間には、スペーサー204a、204bと平行するスラブ主筋205の上端筋206が介装されている。上端筋206はスペーサー204a、204bの頂部にそれぞれ接合されている。また、スペーサー204a、204bの中間部には、上端筋206に平行する下端筋207a、207bがそれぞれ接合されている。下端筋207a、207bとスラブ型枠基材203との間には所定のかぶり厚さが確保されている。また、上端筋206のピッチは下端筋207a、207bのピッチよりも大きく、一本の上端筋206と二本の下端筋207a、207bとは千鳥に配筋されている。なお、図7、図8に示す符号208はスラブコンクリートである。
【0035】
上記した構成からなるスラブ型枠202およびスラブ型枠202を使用したスラブ構造によれば、下端筋207a、207bのかぶり厚さはスペーサー204a、204bによって確保されるとともに、上端筋206および下端筋207a、207bは、ラチス状に形成されたスペーサー204a、204bによって撓みに対する強さが増大する。これによって、スラブ主筋205の乱れを抑止することができるとともに、上端筋206および下端筋207a、207bの径の太さを小さくすることができ、スラブ型枠202を軽量化することができる。
【0036】
〈第4の実施の形態〉
図9、図10はそれぞれ本発明の第4の実施の形態を説明する図面であり、図9は鉄筋コンクリート造のスラブ300を形成するために梁301間に建て込まれるスラブ型枠302の主筋方向の断面図であり、図10はスラブ型枠302の配力筋方向の側面図である。
【0037】
図9、図10に示すように、スラブ型枠302を形成する矩形板状のスラブ型枠基材303は梁301間に架設されており、スラブ型枠基材303内には、複数のスペーサー304の脚部がそれぞれ定着されている。また、スラブ型枠基材303の底面には、亜鉛めっきが施された鋼板305が被覆されている。鋼板305は波型に形成されており、鋼板305の上面にはスペーサー304の脚部が接合されている。なお、図9、図10に示す符号306はスラブ主筋、符号307は上端筋、符号308は下端筋、符号309はラチス材、符号310はスラブコンクリートである。
【0038】
上記した構成からなるスラブ型枠302およびスラブ型枠302を使用したスラブ構造によれば、スラブ型枠基材303の底面に鋼板305が被覆されており、補剛されているため、スラブ型枠基材303の剪断および撓みに対する強度は増大する。これによって、スラブ300の厚さが厚くスラブコンクリート310の重量が増大した場合やスラブ主筋306の鉄筋重量が増大した場合にも対応することができる。また、梁301間が大スパンの場合にもスラブ型枠基材303は撓むことなくスラブ300を成形することができる。
【0039】
以上、本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造の第1、第2、第3および第4の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記した実施の形態では鉄筋コンクリート造或いは鉄骨鉄筋コンクリート造の梁1、101、201、301で囲まれたスパンにスラブ2、100,200,300が形成される場合について説明したが、本発明は、図11、図12に示すように、鉄骨梁400で囲まれたスパンにスラブ型枠401を架設して、スラブ402を形成してもよい。この場合、スラブ型枠401を形成するスラブ型枠基材403の端部が鉄骨梁400の上フランジの上面に載せられ、スラブ主筋404の両端部に設けられている鉄筋材からなる端部材405の下端部は上フランジの上面に当接される。また、スラブ402と鉄骨梁400との接合部には端部定着筋406或いはジョイント筋407が配筋される。
【0040】
また、上記した実施の形態ではスラブ型枠4、102、202、302は両端部を梁1、101、201、301に載せ掛けることで支持されているが、本発明は、例えば梁間のスパンが長い場合などにはスラブ型枠4、102、202、302の下に中間支保工を配置して、スラブ型枠4、102、202、302の中間部を支持してもよい。これによって、スラブ型枠4、102、202、302の撓みを軽減することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように説明した本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造によれば、スラブ型枠基材は断熱材からなるため、スラブ底に断熱材を貼り付ける手間は省略され、工期短縮を図ることができる。また、上部がスラブコンクリート内に定着するスペーサーの下部はスラブ型枠基材に定着されているため、スラブ型枠基材とスラブコンクリートとはスペーサーを介して一体に形成され、スラブ型枠基材がスラブコンクリートから剥離することは抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造の第1の実施の形態を説明するための主筋方向の全体断面図である。
【図2】本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造の第1の実施の形態を説明するための配力筋方向の全体断面図である。
【図3】本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造の第1の実施の形態を説明するための主筋方向の断面図である。
【図4】本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造の第1の実施の形態を説明するための配力筋方向の側面図である。
【図5】本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造の第2の実施の形態を説明するための主筋方向の断面図である。
【図6】本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造の第2の実施の形態を説明するための配力筋方向の側面図である。
【図7】本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造の第3の実施の形態を説明するための主筋方向の断面図である。
【図8】本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造の第3の実施の形態を説明するための配力筋方向の側面図である。
【図9】本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造の第4の実施の形態を説明するための主筋方向の断面図である。
【図10】本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造の第4の実施の形態を説明するための配力筋方向の側面図である。
【図11】本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造のその他の実施の形態を説明するための主筋方向の全体断面図である。
【図12】本発明に係るスラブ型枠およびスラブ構造のその他の実施の形態を説明するための配力筋方向の全体断面図である。
【符号の説明】
2、100,200,300、402 スラブ
4、102、202、302、401 スラブ型枠
7、103、203、303 スラブ型枠基材
8、104、204a、204b、304 スペーサー
9、105、205、306 スラブ主筋
10、107、206、307 上端筋
11、108、207a、207b、308 下端筋
12、109、309 ラチス材
21、110、208、310 スラブコンクリート
106 横補剛材
305 鋼板

Claims (6)

  1. 鉄筋コンクリート造のスラブを形成するためのスラブ型枠において、
    下部には板状のスラブ型枠基材が備えられ、該スラブ型枠基材の上方には複数のスラブ主筋が配筋され、該スラブ主筋は前記スラブ型枠基材に定着しているスペーサーによって吊り下げ或いは支持され、前記スラブ型枠基材は断熱材から形成されていることを特徴とするスラブ型枠。
  2. 請求項1記載のスラブ型枠において、
    前記スラブ主筋は直棒状の上端筋と該上端筋に平行する直棒状の下端筋とから構成され、該上端筋と該下端筋との間にはラチス材が介装されていることを特徴とするスラブ型枠。
  3. 請求項1または2記載のスラブ型枠において、
    前記スペーサーは、ラチス状に形成されていることを特徴とするスラブ型枠。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のスラブ型枠において、
    隣り合う前記スラブ主筋は、該スラブ主筋の間に架設された横補剛材により連結されていることを特徴とするスラブ型枠。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のスラブ型枠において、
    前記スラブ型枠基材の底面には、鋼板が被覆されていることを特徴とするスラブ型枠。
  6. 鉄筋コンクリート造からなるスラブ構造において、
    請求項1から5のいずれかに記載の前記スラブ型枠と該スラブ型枠の上方に形成されたスラブコンクリートとが一体に形成されていることを特徴とするスラブ構造。
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