JP2004258113A - マスク保護装置、マスク、ガス置換装置、露光装置、ガス置換方法及び露光方法 - Google Patents

マスク保護装置、マスク、ガス置換装置、露光装置、ガス置換方法及び露光方法 Download PDF

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Abstract

【課題】保護装置とマスク基板との間に形成される空間内のガスを効率良く安定して置換することができるマスク保護装置、マスク、ガス置換装置及び露光装置を提供する。
【解決手段】一端部がマスク基板P上のパターン形成領域PAの周辺に設けられる枠部材Fと、枠部材Fの他端部に設けられ、パターン形成領域PAを保護するための保護部材Cとを備えたマスク保護装置PEにおいて、枠部材Fに形成され、枠部材Fの他端部の端面から枠部材Fの内面に連通する第1貫通孔hを備えるようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、半導体素子製造における露光工程で用いられるマスク保護装置、マクス、ガス置換装置、露光装置、ガス置換方法及び露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子、薄膜磁気ヘッド、液晶表示素子等のデバイスを製造するフォトリソグラフィー工程では、フォトマスクあるいはレチクルに形成されたパターンの像をフォトレジスト等の感光剤を塗布した基板上に転写させる露光装置が一般的に使用されている。そして、半導体メモリの大容量化やCPUプロセッサの高速化・高集積化の進展に伴い、基板上のショット領域に投影されるパターン形状の微細化の要請は年を追う毎に厳しくなり、露光装置に使用される露光用照明光(以下、「露光光」という)は、従来の主流であった水銀ランプに代わってKrFエキシマレーザー(248nm)、ArFエキシマレーザー(193nm)のような短波長の光が用いられるようになってきている。また、更なるパターン形状の微細化を目指してFレーザー(157nm)を用いた露光装置の開発が進められている。しかし、真空紫外線と呼ばれる約190nm以下の波長の光は、酸素分子、水分子、二酸化炭素分子等の気体(以下、吸光ガスという)に吸収されやすいという性質を持つため、大気中を透過することができない。したがって、真空紫外線を露光光に用いる露光装置では、露光光が通過する空間内の吸光ガスを低減して、露光光を基板上面まで十分な照度で到達させる必要がある。
【0003】
ところで、マスクには、パターン面へのゴミの付着を防止する保護装置が取り付けられているのが一般的である。この保護装置は、例えば、ニトロセルロース等を主成分とする透光性の薄膜を枠部材を介してマスク基板に装着するものである。したがって、上述のような真空紫外線を露光光として用いる場合には、薄膜とマスク基板と枠部材との間に形成される空間内(以下、マスク内空間と称する)の吸光ガスも低減し、露光光のエネルギー吸収の少ないガス(低吸光性ガス)を供給する技術がある。しかしながら、この薄膜は変形及び破損しやすいため、このマスク内空間内の吸光ガスを低減し、低吸光性ガスを供給するといったガス置換を安定して行うことは困難である。このため、例えば、特開2001−230202号公報で示すように、マスクを収容した予備室内のガス置換を行うことでマスク内空間内のガスを置換する技術が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−230202号公報(第11頁、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の技術では、薄膜の破損や枠部材の変形を防止できるが、マスク内空間内のガス置換に時間を要するという問題がある。また、枠部材の側面に設けられた通気孔にガス供給用ノズルを押し当て、そのノズルを介してマスク内空間内のガス置換を行う技術も提案されているが、この技術では、短時間にマスク内空間内のガス置換を行うことができるが、枠部材を変形させてしまうという問題がある。
すなわち、露光処理中は、頻繁にマスクの交換を行う必要があるので、露光装置の処理能力を低下させないためには、マスク内空間内のガス置換を短時間かつ繰り返し行う必要がある。その一方で、薄膜及び枠部材が歪むと、光学性能を著しく劣化させる可能性があるので、薄膜及び枠部材の変形を最小限に抑える必要がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、マスク保護装置とマスク基板との間に形成されるマスク内空間内のガスを短時間に効率良く安定して置換することができるガス置換装置、マスク、ガス置換装置、露光装置、ガス置換方法、及び露光方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るマスク保護装置、マスク、ガス置換装置、露光装置、ガス置換方法、及び露光方法では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
第1の発明は、一端部がマスク基板(P)上のパターン形成領域(PA)の周辺に設けられる枠部材(F)と、枠部材(F)の他端部に設けられ、パターン形成領域(PA)を保護するための保護部材(C)とを備えたマスク保護装置(PE)において、枠部材(F)に形成され、枠部材(F)の他端部の端面から枠部材(F)の内面に連通する第1貫通孔(h)を備えるようにした。この発明によれば、マスク基板にマスク保護装置が取り付けられた場合、マスク基板と枠部材と保護部材との間に形成されるマスク内空間内のガスを、枠部材の端面に設けられた第1貫通孔を介して所定ガスに置換するので、枠部材の側面に貫通孔が設けられている場合に比べて、枠部材が変形しづらい。すなわち、枠部材における剛性が高い方向に向けて第1貫通孔を設けることにより、枠部材の剛性の低下を抑え、変形しづらくすることができる。したがって、枠部体の変形に起因する保護部材の変形や破損を防止することができる。
【0008】
また、枠部材(F)が矩形状に形成され、第1貫通孔(h)は、矩形状の四隅部分における他端部の端面と枠部材(F)の内面とを連通するように形成されるものでは、枠部材が矩形状に形成される場合、その四隅部分は、直線部に比べて剛性が高いので、保護部材の変形や破損を防止することができる。更に、直線部は、各種測定の基準として用いられており、枠部材の変形を抑えることにより、これらの測定を精度よく行うことが可能となる。また、第1貫通孔(h)にフィルタ(FL)が設けられるものでは、防塵フィルタ又はケミカルフィルタによりマスクのマスク内空間内への塵埃や吸光ガス等の有機物の侵入を防止して、マスク基板上のパターン形成領域を保護することができる。また、第1貫通孔(h)が枠部材(F)に複数設けられるものでは、マスク内空間内のガス置換を複数の第1貫通孔を用いて行うことにより、ガス置換を効率化できる。更に、複数の第1貫通孔のうち、すくなくとも1つの貫通孔を排気孔として用いたり、或いはマスク内空間内の気圧を調整する通気孔として用いたりして、ガス置換の効率化、或いは圧力変動に起因する保護部材の変形や破損を防止できる。また、枠部材(F)が、枠部材(F)の外面から内面に連通する第2貫通孔(g)をさらに備えるものでは、第2貫通孔を排気孔として用いたり、マスク内空間内の気圧を調整する通気孔として用いたりして、ガス置換を効率化や圧力変動に起因する保護部材の変形や破損を防止できる。
【0009】
第2の発明は、マスク(R)において、マスク基板(P)上に第1の発明のうちいずれかのマスク保護装置(PE)を備えるようにした。すなわち、一端部がマスク基板上のパターン形成領域の周囲に設けられる枠部材と、枠部材の他端部にもうけられ、パターン形成領域を保護するための保護部材とを備えたマスク保護層値をマスクに設けるようにした。この発明により、マスクのマスク内空間内のガス置換に伴う枠部材の変形が抑えられるので、保護部材を変形や破損させることなく効率的にガス置換を行うことが可能となる。
【0010】
第3の発明は、ガス置換装置(90)において、マスク基板(R)と、一端部がマスク基板(R)上のパターン形成領域(PA)の周囲に設けられる枠部材(F)と、枠部材(F)の他端部に設けられ、パターン形成領域(PA)を保護するための保護部材(C)とを備えるマスク(R)を支持する支持台(110)と、支持台(110)に設けられ、支持台(110)でマスク(R)を支持した際に、保護部材(C)側に形成された開口を介して、マスク基板(P)と枠部材(F)と保護部材(C)とで形成される空間(S)内に所定ガス(G)を供給するガス供給系(91)を備えるようにした。この発明により、支持台にガス供給系が設けられているので、支持台でマスクを支持するだけで、開口とガス供給系とを間接的に、或いは直接的に接続させることができ、マスク内空間内のガス置換を行うことができる。
【0011】
また、開口が、保護部材(C)又は枠部材(F)の他端部の端面に形成された第1貫通孔(h)であるものでは、枠部材における剛性が高い方向に向けて開口した第1貫通孔を介してマスク内空間のガス置換を行うので、第1貫通孔と支持台とを接触させた際に保護部材の変形を抑制でき、或いは保護部材の破損を防ぐことができる。また、ガス供給系(91)が、複数の第1貫通孔(h)を介して、空間(S)に所定ガス(G)を供給するものでは、複数のガス供給経路が形成されるので、短時間でマスク内空間内のガスを置換することが可能となる。また、枠部材(F)の外面から内面に連通する第2貫通孔(g)を介して、空間(S)内の気体を空間(S)外に排気する気体排気系(96)を備えるものでは、第1貫通孔を介して所定ガスを供給するとともに、第2貫通孔を介してマスク内空間内のガスを所定ガスに置換するので、短時間かつ効率的にマスク内空間内のガスを置換することができる。また、所定ガス(G)が供給されている第1貫通孔(h)とは異なる他の第1貫通孔(h)を介して、空間(S)内の気体を空間(S)外に排気する気体排気系(96)を備えるものでは、第1貫通孔を所定ガスの供給のみならず、マスク内空間のガスの排気にも利用できるので、ガス置換の条件等に対応して第1貫通孔を使い分けて、ガス置換を効率化することができる。
【0012】
第4の発明は、露光装置(STP)において、第2の発明に係るマスク(R)に形成されたパターン(PA)を基板(W)に転写するようにした。この発明によれば、マスク内空間内から効率的に吸光ガスを排除できるので、露光光の減衰が抑えられて、マスクに形成されたパターンを確実に基板に転写することができる。
【0013】
また、空間(S)内の気体を所定ガス(G)に置換するために、第3の発明に係るガス置換装置(90)のうちいずれかのガス置換装置(90)を備えるものでは、効率よく短時間でマスクのマスク内空間内のガス置換が可能となるので、露光装置の処理能力を低下させることなく、吸光ガスによる露光光の減衰を抑えることができる。また、マスク(R)を搬送する搬送系(80)を有し、ガス置換装置(90)は、マスク(R)の搬送経路中に設けられるものでは、露光処理に先だってマスク内空間内のガス置換を行うことができるので、マスク内空間内を所定ガスに置換したマスクを即座に露光装置に搬入することにより、露光装置の処理能力の低下させることなく、真空紫外光を用いた露光処理を行うことができる。
【0014】
第5の発明は、第2の発明に係るマスク(R)の空間(S)内を所定ガス(G)に置換する方法であって、第1貫通孔(h)を介して空間(S)内に所定ガス(G)を供給するようにした。この発明により、枠部材の変形に伴う保護部材の変形や破損を防止して、マスク内空間内を所定ガスに置換することができる。
【0015】
第6の発明は、第2の発明に係るマスク(R)のパターン(PA)を転写する露光方法において、パターン(PA)の転写に先だって、マスク(R)の空間(GS)内のガスを置換するのに、第5の発明に係るガス置換方法が用いられるようにした。この発明によれば、効率的にマスク内空間内から吸光ガスを排除して所定ガスに置換できるので、露光光を減衰させずに基板に照射させて、マクスのパターンを基板に露光することができる。
【0016】
また、ガスの置換が、パターン(PA)の転写より前の処理と並行して行われるものでは、パターンの転写より前にマスク内空間内のガス置換を行うので、マスク内空間内を所定ガスに置換したマスクを即座に露光装置に搬入することにより、露光装置の処理能力の低下させることなく、真空紫外光を用いた露光処理を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るマスク保護装置、マスク、ガス置換装置、ガス置換方法、露光方法、及び露光装置の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、マスク保護装置PEを備えるレチクル(マスク)Rを示す模式図であって、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)におけるA−A断面図である。レチクルRは、図1(a)及び図1(b)に示すように、レチクル板(マスク基板)Pとマスク保護装置PEとから構成され、レチクル板P上のパターンPAを保護するために、例えば、ペリクルと呼ばれるマスク保護装置PEがレチクル板P上に設けられる。このマスク保護装置PEは、フレーム(又はスタンド)と呼ばれる枠部材Fと薄膜(保護部材)Cとから構成され、略四角形の枠部材Fの一端部がレチクル板Pに接着されるとともに、他端部には薄膜Cが装着される。薄膜Cとしては、通常、ニトロセルロース等を主成分とする厚さが1〜2μm程度の透光性のフィルム部材が用いられるが、波長120nm〜190nmの真空紫外線の露光光ELを良好に透過させるためにレチクル板P及びレンズ類と同材質の蛍石、フッ化マグネシウム、フッ化リチウム等の結晶材料や、石英ガラス(又は、フッ素ドープ石英)等で形成された厚さ300〜800μm程度の光学部材を用いてもよい。そして、図1(b)に示すように、マスク保護装置PEとレチクル板Pとの間には、空間、すなわち、薄膜Cとレチクル板Pと枠部材Fとの間に形成される空間(以下、レチクル内空間Sと称する)が形成される。枠部材Fには、後述するレチクル内空間S内のガス置換の際にガスが流通する供給孔或いは排気孔として機能する貫通孔(第1貫通孔)hが設けられる。貫通孔h(h1〜h8)は、枠部材Fにおける薄膜Cが装着される端部の端面と、枠部材Fの内面とに貫通して、レチクル内空間Sと外部とを連通する。すなわち、枠部材Fの端部の端面、及び枠部材Fの内面とには、それぞれ開口(開口部)が形成される。貫通孔hの数と孔径は、後述するガス置換の効率(作業時間)等を考慮して決められる。また、貫通孔hは、枠部材Fの四隅部分(コーナー部分)に設けられる。これは、四角形に形成された枠部材Fの直線部分がレチクルRの位置決めの基準等としての各種計測に利用される場合が多いので、これらの計測に影響しないように配慮されたものであり、また、後述するように、この部分の剛性が高いことを利用したものである。更に、枠部材Fには、気圧の変化に伴う薄膜Cの破損を防止するために貫通孔(第2貫通孔)g(g1、g2)が設けられる。貫通孔gは、枠部材Fの外周面(外面)の直線部に開口して、枠部材Fのそれぞれの辺、すなわち、四隅部分の間の側面(直線部分)に形成され、枠部材Fの外面と内面とを貫通して、レチクル内空間Sと外部とを連通する。この貫通孔gによって、例えば、航空機による輸送や天候の変化等によって大気圧が変化しレチクル内空間S内の気体が膨張、収縮した際に、貫通孔gを介してレチクル内空間Sと外部との間で空気が流通してレチクル内空間S内の圧力と大気圧との圧力差が低減されることにより、レチクル内空間Sの膨張、収縮を抑えて薄膜Cの破損を防止する。また、貫通孔h及び貫通孔gには、外部からレチクル内空間S内への塵埃の侵入を防止するエアフィルタや、酸性ガス、アルカリ性ガス、有機ガスといったガス状汚染化学物質の進入を防止するケミカルフィルタ等のフィルタFLが設けられ、これらの物資によるパターンPAの汚染が防止される。
そして、図1(b)に示すように、露光時には、露光光ELがレチクル板P側から照射されてレチクル内空間Sを透過するので、レチクル内空間S内から吸光ガスを排除して、レチクル内空間S内で真空紫外光が減衰されないようにする必要がある。
なお、枠部材Fの四隅部分の肉厚を枠部材Fの直線部分の肉厚に比べて厚くすることにより、更に枠部材Fの剛性を高めることができる。このように、枠部材Fの四隅部分を肉厚構造にすることによって、貫通孔hの径を大きくすることができるので、大流量のガスを流すことが可能となり、レチクル内空間Sのガス置換を短時間で行うことができる。
【0018】
図2は、露光装置STPの構成を示す概念図である。図2において、露光装置STPは、真空紫外域の露光用照明光(露光光)ELをレチクルRに照明しつつ、レチクルRとウエハ(基板)Wとを一次元方向に相対的に同期移動させて、レチクルRに形成されたパターン(回路パターン等)PAを投影光学系40を介してウエハW上に転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置、いわゆるスキャニング・ステッパである。この露光装置STPは、真空紫外域の露光光ELによりレチクルRを照明する露光照明系10、レチクルRを保持するレチクル室20、レチクル室20への大気流入を阻止するレチクル予備室30、レチクルRから射出される露光光ELをウエハW上に照射する投影光学系40、ウエハWを保持するウエハ室50、ウエハ室50への大気流入を阻止するウエハ予備室60、露光装置STPの動作を統括的に制御する主制御系70、レチクルR及びウエハWを露光装置STPに搬送する搬送系80、レチクル室20等の各室内のガスを置換するガス置換系(ガス置換装置)90(図3参照)から構成される。露光装置STPには、後述する光源12から照射された露光光ELが、露光照明系10、レチクル室20及び投影光学系40を経てウエハ室50内に収納されたウエハWまでの到達するように光路空間LSが形成されるが、露光光ELとして真空紫外域の波長の光を用いることから、この光路空間LSから露光光ELを吸収する吸光ガス(例えば、酸素、水蒸気、炭化水素系のガス)を低減させる必要がある。そのため、光路空間LSを形成する露光照明系10、レチクル室20、投影光学系40及びウエハ室50は、それぞれ密閉された空間(室)内に配置され、その各室内から吸光ガスが排除される。そして、外部からの大気の侵入を遮断することにより、その状態が維持される。また、レチクルR及びウエハWの搬送の際に、光路空間LSに大気が侵入しないようにレチクル予備室30及びウエハ予備室60が設けられ、これらの空間内からも吸光ガスが排除される。
なお、密閉された空間とは、各室が外部(大気)から完全に遮断された完全密閉構造であってもよいし、各室内の圧力が大気圧よりも高めに設定され、各室内から外部に気体が漏れる構造であってもよい。また、各室内の気圧が大気圧と同気圧であり、各室と外部との間で気体の流れがほとんどない構造も含まれる。
【0019】
図3は、露光装置STPにおけるガス置換系(ガス置換装置)90を示す概念図である。ガス置換系90は、露光照明系10、レチクル室20、投影光学系40及びウエハ室50により形成される光路空間LS、及びレチクル予備室30、ウエハ予備室60の各室内に存在するガスを真空紫外域の光に対する吸収性が酸素より少ない特性を有する、窒素、ヘリウム、アルゴン、ネオン、クリプトン等のガス、又はこれらの混合ガス(以下、これらを低吸光性ガス(所定ガス)Gという)に交換(置換)するものであり、各室内に低吸光性ガスGを供給するガス供給装置(ガス供給系)91と、各室内のガスを外部に排気するガス排気装置(気体排気系)96とから構成される。ガス供給装置91は、低吸光性ガスGを貯蔵するガスボンベ92、ガスボンベ92から低吸光性ガスGを送り出す供給ポンプ93、供給ポンプ93と各室内とを連結する供給管路95(95a〜95g)、供給管路95の管路の途中に設けられた供給用制御弁94(94a〜94g)とから構成される。また、ガス排気装置96は、ガスを吸引する排気ポンプ97、排気ポンプ97と各室とを連結する排気管路99(99a〜99g)、排気管路99の管路の途中に設けられた排気用制御弁98(98a〜98g)とから構成される。そして、供給管路95a〜95fを介して各室内に低吸光性ガスGを供給するとともに、各室内のガスを排気管路99a〜99fを介して外部に排気することにより、各室内に存在する吸光ガスの濃度を低減させる、ガス置換が行われる。なお、各室内の気圧を大気圧より高く、具体的には、大気圧に対して1〜10%程度高くする。これらガス供給装置91及びガス排気装置96のガス供給量及び排気量は、主制御系(ガス供給制御部)70の指示に基づいて各ポンプ93、97が動作し、また各制御弁94,98が開閉することにより制御される。なお、供給管路95及び排気管路99の管路の一部にはエアフィルタ及びケミカルフィルタが設けられ、各室内への塵埃等の侵入が防止されている。
【0020】
図4は、レチクル用ガス置換部100を示す模式図であって、図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)のB−B断面図である。図5は、レチクル用ガス置換部100にレチクルRを戴置した場合の模式図であって、図5(a)は断面図、図5(b)は図5(a)のD−D断面図である。
レチクル用ガス置換部100は、ガス置換系90の一部であって、レチクル予備室30内に配置されて、レチクル予備室30に収容されたレチクルRのレチクル内空間S内に存在する吸光ガスを低吸光性ガスGにガス置換を行うものである(図3参照)。レチクル用ガス置換部100は、レチクル内空間Sに低吸光性ガスGを供給するガス供給部101と、レチクル内空間S内のガスを外部に排気するガス排気部102と、レチクルRを戴置するアタッチメント(支持台)110とから構成される。ガス供給部101は、ガス供給装置91の一部であって、アタッチメント110と供給ポンプ93とを連結する供給管路95gと、供給管路95gの途中に設けられた供給用制御弁94gとを備える。ガス排気部102は、ガス排気装置96の一部であって、アタッチメント110と排気ポンプ97とを連結する排気管路99gと、排気管路99gの途中に設けられた排気用制御弁98gとを備える。アタッチメント110は、レチクルRと略同一寸法の板状の部材であって、マスク保護装置PE側と密着してレチクルRを載置するように形成される。そして、アタッチメント110には、レチクルRを戴置した時に、貫通孔h(h1〜h8)と接続する供給口111、排気口112が配置される。供給口111は、貫通孔h1〜h4と接続するとともに供給管路95gと連結して、ガス流路を形成する。また、排気口112は、貫通孔h5、h6と接続するとともに、排気管路99gと連結してガス流路を形成する。したがって、アタッチメント110にレチクルRを戴置すると、ガス供給部101と連結した供給口111を介して、貫通孔h1〜h4からレチクル内空間S内に低吸光性ガスGを供給可能となり、また、ガス排気部102に連結された排気口112を介して、貫通孔h5、h6からレチクル内空間S内のガスを外部に排気可能となる。供給口111及び排気口112の数、比率、及び配置は、後述するガス置換の効率(作業時間)等を考慮して変更することができる。そして、供給口111及び排気口112と接続しない貫通孔h7、h8は、貫通孔gと同様にレチクル内空間S内の圧力調整用として機能する。なお、更にガス置換の効率を高めるために、貫通孔h7、h8及び貫通孔gに接続する供給口111或いは排気口112を設け、貫通孔h7、h8及び貫通孔gを介してレチクル内空間S内に低吸光性ガスGを供給したり、レチクル内空間S内のガスを外部に排気したりしてもよい。
また、貫通孔h(h1〜h6)と供給口111及び排気口112との接触部分にはシール部材113が設けられ、ガスの給排気時に接触部分からのガスの漏出を防止して、ガス置換の効率を高めている。また、供給口111及び排気口112を貫通孔h(h1〜h6)に押し付けて密着させるために、レチクルRの自重が利用される。すなわち、アタッチメント110にレチクルRを戴置することにより、レチクルRの自重で供給口111及び排気口112と貫通孔h(h1〜h6)とが密着するので、過度な押し付け力による枠部材Fの変形が防止される。これにより、供給口111及び排気口112と貫通孔hとが密着して、接触部分からのガスの漏洩が更に防止されて、ガス置換の効率が高められる。なお、レチクルRの自重を利用する場合に限らず、バネ等の付勢装置を設けることも可能である。
また、アタッチメント110には、レチクルRを載置した時に供給口111及び排気口112と貫通孔h(h1〜h6)とが正確に位置合わせされて接続できるように、枠部材Fの外周(或いはその一部)と嵌合する形状を有するガイド部114が設けられる。なお、ガイド部114は、枠部材Fの外周(或いは一部の外周)に限らず、レチクル板Pの外周(或いはその一部)と嵌合するような形状としてもよい。
また、アタッチメント110の底部には、サポート部115が設けられてもよい。このサポート部115は、アタッチメント110に戴置されたレチクルRの薄膜Cから僅かに離隔した位置に設けられ、レチクル内空間S内のガス置換の際に膨張(レチクル内空間Sが膨張)した薄膜Cと接触することにより、薄膜Cの変位(膨張)を規制して、薄膜Cの破損を防止するものである。したがって、薄膜Cとサポート部115との距離は、薄膜Cが破損しない程度の変形量を基準に決められる。なお、この変位量は、予め実験によって求められる。また、サポート部115にはガラス等の透光性部材が用いられるとともに、サポート部115の下方に変位計測装置116が設置される。この変位計測装置116は、薄膜Cの変位をレーザー光を用いて計測するものであって、変位計測装置116から投光されたレーザー光がサポート部115を透過して、薄膜Cで反射し、その反射光を受光することにより、薄膜Cの変位が計測される。変位計測装置116は薄膜Cの中央領域(すなわち、枠部材Fに取り付けられた周辺領域から離れた領域であって、周辺領域に対して、変位量が大きい領域)を計測対象としている。そして、変位計測装置116からの出力信号は主制御系70に出力され、薄膜Cの変位量が一定範囲内となるようにガス供給装置91(ガス供給部101)によるガス供給量、及びガス排気装置96(ガス排気部102)によるガス排気量が制御される。
【0021】
図2及び図3に戻り、主制御系(ガス供給制御部)70は、露光装置STPを統括的に制御するものである。例えば、露光量(露光光の照射量)や後述するレチクルステージ23及びウエハステージ53の位置等を制御して、レチクルRに形成されたパターンPAの像をウエハW上のショット領域に転写する露光動作を繰り返し行う。主制御系70には、各種演算を行う演算部71の他、各種情報を記録する記憶部72が設けられ、記憶部72に薄膜Cが破損しない変位量等の情報が記憶される。そして、主制御系70は、変位計測装置116から得た計測結果と、記憶部72に記憶されている変位量とを比較し、薄膜Cの変位が所定範囲になるように、供給用制御弁94g、排気用制御弁98gを開閉し、また供給ポンプ93及び排気ポンプ97の作動・停止させる。これにより、薄膜Cが膨張(レチクル内空間Sが膨張)した場合のみならず、収縮(レチクル内空間Sが収縮)した場合でも破損を防止できる。また、主制御系70には、警告部73が設けられ、例えば、供給用制御弁94gの不具合等により薄膜Cの変位が所定範囲の収まらない場合には、警告部73が作動して、露光装置STPに設けた不図示のブザーや表示部を動作させて露光装置STPの管理者に注意を促したり、或いは供給ポンプ93及び排気ポンプ97を緊急停止させるとともに供給用制御弁94g及び排気用制御弁98gを遮断したりする。
【0022】
図2において、レチクル予備室30は、レチクルRの搬入及び搬出時に、レチクル室20への吸光ガスの流入を阻止するために設けられた空間であり、さらに、マスク保護装置PEを備えるレチクルRをレチクル室20へ搬入するに先立ち、このレチクル予備室30内においてレチクル内空間S内の吸光ガスを排除することにより、レチクル室20すなわち光路空間LSへの吸光ガスの侵入、或いはレチクル内空間S内における露光光ELの減衰を防止するものである。レチクル予備室30は、レチクル室20と密着して設けられ、隔壁31によって覆われて光路空間LSとは独立して異なる密閉空間を有している。レチクル室20と密着する隔壁31には、開口部32が形成され、この開口部32には主制御系70の指示によって開閉する開閉扉33が設けられる。また、開口部32と対向する隔壁31には、開口部34が形成されており、この開口部34にも主制御系70の指示によって開閉する開閉扉35が設けられる。したがって、開閉扉35及び開閉扉35を閉じることによって、レチクル予備室30は密閉されて外部からの大気の侵入が遮断される。
【0023】
レチクル室20は、後述する照明系ハウジング11、投影系ハウジング41及び隔壁31と隙間無く接合された隔壁21によって覆われた密閉空間内に、レチクルRを保持するレチクルホルダ22、レチクルステージ23、コラム24を備える。レチクルホルダ22は、レチクルステージ23に支持されるとともに、レチクルR上のパターンPAに対応した開口を有し、レチクルRのパターンPAを下にして真空吸着によって保持する。レチクル室20は、レチクル予備室30と密着しており、開口部32を密閉する開閉扉35が開くことによりレチクル予備室30と連通し、開閉扉35が閉じることによってレチクル室20は密閉されて外部からのガスの流入が遮断される。また、隔壁21の天井部には、照明系ハウジング11の内部空間と、レチクルRが配置されるレチクル室20の内部空間とを分離する透過窓25が配置されている。この透過窓25は、露光照明系10からレチクルRに照明される露光光ELの光路上に配置されるため、真空紫外線である露光光ELに対して透過性の高い蛍石等の結晶材料によって形成される。そして、レチクルステージ23は、コラム24に支持されており、不図示の駆動部によりX方向に一次元走査移動し、さらにY方向、及び回転方向(Z軸回りのθ方向)に微動する。駆動部としては、例えばリニアコイルモータが用いられる。これにより、レチクルRのパターン領域PAの中心が投影光学系40の光軸を通るようにレチクルRの位置決めが可能な構成となっている。なお、図2において、投影光学系40の光軸に平行な方向をZ方向とし、光軸に垂直な平面内でレチクルRと照明領域との相対走査の方向(紙面に平行な方向)をX方向、これに直交する方向(紙面に直交する方向)をY方向とする。そして、レチクル室20の外部に設けたレーザー干渉式測長器(不図示)によってレチクルステージ23のY方向の位置が逐次検出されて、主制御系70に出力される。
【0024】
露光照明系10は、光源12から照射された露光光ELがレチクルR上の所定の照明領域内にほぼ均一な照度分布で照射するために、オプティカルインテグレータを備える。そして、露光照明系10では、光源12から照射された露光光ELが透過窓25を介してレチクルR上の所定の照明領域内にほぼ均一な照度分布で照射する。そして、オプティカルインテグレータは、照明系ハウジング11の内部に収納、密閉される。露光光ELには、波長約120nm〜約190nmの真空紫外線であり、例えば、発振波長193nmのArFエキシマレーザー(ArFレーザー)、発振波長157nmのフッ素レーザー(Fレーザー)、発振波長146nmのクリプトンダイマーレーザー(Krレーザー)、発振波長126nmのアルゴンダイマーレーザー(Arレーザー)等が用いられる。
【0025】
投影光学系40は、蛍石、フッ化リチウム等のフッ化物結晶からなるレンズや反射鏡などの複数の投影レンズ系42を投影系ハウジング41(鏡筒)で密閉したものである。投影レンズ系42は、レチクルRを介して射出される照明光を所定の投影倍率β(βは例えば1/4)で縮小して、レチクルRのパターンPAの像をウエハW上の特定領域(ショット領域)に結像させる。なお、投影光学系40の投影レンズ系42の各要素は、それぞれ保持部材(不図示)を介して投影系ハウジング41に支持され、該各保持部材は各要素の周縁部を保持するように例えば円環状に形成されている。
【0026】
ウエハ予備室60は、ウエハWの搬入及び搬出時に、ウエハ室50への吸光ガスの流入を阻止するために設けられた空間であり、ウエハ室50と密着して設けられ、隔壁61によって覆われて光路空間LSとは独立して異なる密閉空間を有している。ウエハ室50と密着する隔壁61には、開口部62が形成され、この開口部62には主制御系70の指示によって開閉する開閉扉63が設けられる。また、開口部62と対向する隔壁61には、開口部64が形成されており、この開口部64にも主制御系70の指示によって開閉する開閉扉65が設けられる。したがって、開閉扉65及び開閉扉65を閉じることによって、ウエハ予備室60は密閉されて外部からの大気の侵入が遮断される。そして、ウエハ室50へのウエハWの搬入に先だって、ウエハ室50に隣接するウエハ予備室60にウエハWを一時的に収容し、ガス置換系90によってウエハ室50及びウエハ予備室60内の吸光ガスの濃度を低減させた後、ウエハ予備室60からウエハWをウエハ室50に搬入することにより、ウエハ室50への外気の混入を防いでいる。
【0027】
ウエハ室50は、投影系ハウジング41及び隔壁61と隙間無く接合された隔壁51によって覆われた密閉空間内に、ウエハWを真空吸着することによって保持するためのウエハホルダ52、ウエハステージ53を備える。ウエハ室50は、ウエハ予備室60と密着しており、開口部62を密閉する開閉扉63が開くことによりウエハ予備室60と連通し、開閉扉63を閉じることによってウエハ室50は密閉されて外部からのガスの侵入が遮断される。ウエハホルダ52は、ウエハステージ53に支持されるとともに、ウエハWを真空吸着によって保持する。ウエハステージ53は、互いに直交する方向へ移動可能な一対のブロックをベース54上に重ね合わせたものであって、不図示の駆動部によりXY平面内で移動可能となっている。そして、ウエハ室50の外部に設けたレーザー干渉式測長器(以下、レーザー干渉計57という。)によってウエハステージ53のX方向およびY方向の位置が逐次検出されて、主制御系70に出力される。すなわち、ウエハ室50の隔壁51の−X側の側壁には光透過窓55Xが設けられている。これと同様に、隔壁51の+Y側(図2における紙面奥側)の側壁にも光透過窓55Y(不図示)が設けられている。これらの光透過窓は、隔壁51に形成された開口部にこの開口部を閉塞する光透過部材(例えば、一般的な光学ガラス)を取り付けることによって構成されている。なお、光透過窓55を構成する光透過部材の取り付け部分からのガス漏れが生じないように、金属シールやフッ素系樹脂等による封止(シーリング)が施される。ウエハホルダ52の−X側の端部には、平面鏡からなるX移動鏡56XがY方向に延設されている。このX移動鏡56Xにほぼ垂直にウエハ室50の外部に配置されたX軸レーザー干渉計57Xからの測長ビームが光透過窓55Xを透過して投射され、その反射光がX軸レーザー干渉計57Xに受光されることによりウエハWのX位置が検出される。また、略同様の構成により不図示のY軸レーザー干渉計57YによってウエハWのY位置が検出される。このように、X、Y軸の各レーザー干渉計57がウエハ室50の外部に配置されているので、各レーザー干渉計57から微量の吸光ガスが発生しても、これが露光光ELに対して悪影響を及ぼすことがない。なお、X、Y軸の各レーザー干渉計57からの吸光ガスの発生が抑制されている場合は、これら各部品をウエハ室50内に配置してもよい。そして、ウエハステージ53のXY面内の移動により、ウエハW上の任意のショット領域をレチクルRのパターンPAの投影位置(露光位置)に位置決めして、レチクルRのパターンPAの像をウエハWに投影転写する。
【0028】
搬送系80は、レチクル搬送系81とウエハ搬送系85とから構成される。レチクル搬送系81は、レチクル予備室30の内部に配置されて開口部32を介してレチクル室20に対してレチクルRを搬送するロボットアーム82と、露光装置STPの外部に配置されて開口部34を介してレチクル予備室30に対してレチクルRを搬送するロボットアーム83と、ロボットアーム82、83を制御する制御部84(不図示)とから構成される。そして、ロボットアーム83は、露光処理に使用するレチクルRを露光装置STPに付設されたレチクルライブラリ89からレチクル予備室30内に搬入し、また、露光処理が完了したレチクルRをレチクル予備室30内からレチクルライブラリ89に搬出する。なお、レチクルライブラリ89は複数の棚Tを有しており、各段の棚Tにはそれぞれ異なるパターンPAを有する複数のレチクルRが収納、保管される。ウエハ搬送系85は、ウエハ予備室60の内部に配置されて開口部62を介してウエハ室50に対してウエハWを搬送するロボットアーム86と、露光装置STPの外部に配置されて開口部64を介してウエハ予備室60に対してウエハWを搬送するロボットアーム87と、ロボットアーム86、87を制御する制御部88(不図示)とから構成される。そして、ロボットアーム87は、露光装置STPの外部にある前工程から搬送されてきた露光処理前のウエハWをウエハ予備室60内に搬入し、また、露光処理が完了したウエハWをウエハ予備室60から露光装置STPの外部にある次工程に向けて搬出する。また、制御部84、88は通信路を介して主制御系70と接続されており、主制御系70と各種情報をやり取りすることにより、露光装置STPと連動してレチクル搬送系81及びウエハ搬送系85を制御する。
【0029】
続いて、以上のような構成をもつガス置換系90を備えた露光装置STPを用いて、光路空間LS及びレチクルRのレチクル内空間Sのガスを置換する方法と、ガス置換を行ったレチクルRに露光光ELを照射して露光を行う方法について説明する。ここで、本実施形態におけるガス置換方法及び露光方法は、光路空間LS内の吸光ガスをガス置換系90により低減する工程と、レチクルRをレチクル予備室30に搬入する工程と、レチクルRのレチクル内空間S内を低吸光性ガスGに置換する工程と、レチクルRをレチクル室20に搬入する工程と、ウエハWをウエハ室50に搬入する工程と、ウエハWにレチクルRのパターンPAを露光する工程と、レチクルR及びウエハWを露光装置STP外に搬出する工程とからなる。
【0030】
まず、光路空間LS内に存在する吸光ガスをガス置換系90により低減する工程では、主制御系70の指示により、各室に設けた供給用制御弁94及び排気用制御弁98を開放するとともに、供給ポンプ93及び排気ポンプ97を動作させて、ガスボンベ92に貯蔵された低吸光性ガスGを供給管路95から各室に送る。また、各室内に存在した吸光ガスを含むガスを排気管路99から排気される。なお、開閉扉33、35、63、65は、全て閉じておく。このようにして、各室内に存在する吸光ガスの濃度を低減させる。また、各室内は、所定の圧力に設定される。各室のガス置換は、露光処理を行う直前ではなく、できるだけ事前から継続して行うことが望ましい。なぜならば、各室内に配置されたレンズ、隔壁、ステージ等の構成要素の表面に吸着していた大量の水(HO)分子が時間をかけて序々に分離して各室内に放出され、露光光ELを吸収して透過率低下や透過率変動を招くからである。そして、ガス置換を行った後は、この状態を維持するために、各室に設けた供給用制御弁94及び排気用制御弁98を閉鎖したり、また、供給管路95と排気管路99とを連結して各室内に充満した低吸光性ガスGを循環させたりしてもよい。低吸光性ガスGを循環させることにより、供給管路95及び排気管路99の管路の一部に設けたエアフィルタ及びケミカルフィルタにより、循環されるガス中に微少に含まれる煤塵や有機ガス(この有機ガスは各室を構成する部材や各室内に存在する配線等の表面から分離するガスを含む)を除去することができる。
【0031】
次に、レチクルRをレチクル予備室30に搬入する工程では、まず、主制御系70がレチクル搬送系81の制御部84に指令することにより、ロボットアーム83がレチクルライブラリ89に収納されている複数のレチクルRのなかから所望のレチクルRを取り出す。そして、ロボットアーム83が開閉扉35に近づくと、主制御系70の指令によりレチクル予備室30の開閉扉35が開く。そして、ロボットアーム83が開閉扉35からレチクル予備室30内にレチクルRを搬入し、レチクル予備室30内に設置されたレチクル用ガス置換部100にレチクルを戴置する。そして、ロボットアーム83がレチクル予備室30から退避すると、開閉扉35が閉じる。このようにして、レチクルRがレチクル予備室30内に搬入される。このとき、レチクル予備室30内の気圧を大気圧に比べて高く設定して外気の侵入を防止しているが、レチクルRを搬入することによりレチクル予備室30内に大気が侵入してしまう。また、レチクルRのレチクル内空間S内にも大気が含まれている。したがって、このままレチクルRをレチクル室20に搬入すると、レチクル室20内に吸光ガスを含んだ大気が侵入し、露光光ELを著しく吸収して、許容できない程度の透過率低下や透過率変動を招いてしまう。そのため、レチクル室20へのレチクルRの搬入に先だって、レチクル予備室30のガス置換を再び行う。ガス置換の手順は上述した手順と同一である。そして、レチクル予備室30内の吸光ガスの濃度を低減させた後にレチクルRをレチクル室20に搬入することにより、レチクル室20への大気の侵入を防ぐことができる。
【0032】
次に、レチクルRのレチクル内空間S内を低吸光性ガスGに置換する工程について説明する。
まず、前工程において、レチクルRがロボットアーム83によりレチクル用ガス置換部100の上方に搬送されて、アタッチメント110上に戴置される。その際、枠部材Fがガイド部114と接触することにより、貫通孔h(h1〜h6)と供給口111及び排気口112とが位置合わして密着するようにレチクルRが案内される。したがって、貫通孔h(h1〜h6)と供給口111及び排気口112とを位置合わせする特別な作業を行うことなく、自動的に貫通孔h(h1〜h6)と供給口111及び排気口112とが接続される。このようにして、貫通孔h1〜h4が供給口111と接続し、貫通孔h5、h6が排気口112と接続している。そして、前工程のレチクル予備室30のガス置換と並行して、レチクル内空間Sのガス置換が行われる。レチクル内空間Sのガス置換は、供給用制御弁94g、排気用制御弁98gを開放し、供給口111を介して貫通孔h1〜h4からレチクル内空間S内に供給管路95gを通して低吸光性ガスGを供給するとともに、レチクル内空間S内のガスが貫通孔h5、h6から排気口112を介して排気管路99gに流れて外部に排気されることにより行われる。このとき、レチクル予備室30及びレチクル内空間Sのガス置換の際に行われる排気及び供給動作によって、レチクル予備室30及びレチクル内空間Sには圧力変化が生じてしまう。また、レチクル予備室30とレチクル内空間Sとの圧力差も生じる。この圧力変化や圧力差によって、薄膜Cが変位する。圧力変化が小さい場合には、貫通孔h7、h8及び貫通孔gを介してガスが流通することにより、薄膜Cの変位は緩和される。しかし,短時間でレチクル内空間Sのガス置換を行おうとすると、圧力変化、圧力差が大きくなってしまう。そこで、薄膜Cの変位をレーザー光を用いた変位計測装置116を用いて計測し、変位が所定範囲内に収まるように、主制御系70が供給用制御弁94c、94g、排気用制御弁98c、98g、供給ポンプ93、排気ポンプ97制御する。すなわち、変位計測装置116からの計測結果に基づいて主制御系70がガス供給装置91によるガス供給量、及びガス排気装置96によるガス排気量を制御して、薄膜Cの変位が所定の範囲内に収まるようにしている。また、ガスの供給量及び排気量は、薄膜Cの変化量が所定範囲内となるように、予め算出された単位時間当たりの供給量、排気量を基準にして行われる。予め実験等により単位時間当たりの供給量、排気量と膜部の変化量の関係を求められ、薄膜Cの変化量が所定範囲内となるように、ガスの単位時間当たりの供給量、排気量が調整される。また、ガス供給装置91等の不具合により薄膜Cが膨張(レチクル内空間Sが膨張)しても、薄膜Cがサポート部115と接触することにより、それ以上の膨張(変位)が阻止される。更に、変位が所定範囲以上となると、警告部73が作動して作業者に注意を促し、また、ガス供給装置91及びガス排気装置96を停止して、薄膜Cの変形が進行しないようにしている。特に、薄膜Cが収縮(レチクル内空間Sが収縮)した場合にはサポート部115では薄膜Cの変形を規制できないので有効である。このようにして、非常時にも薄膜Cが破損しないようになっている。
更に、貫通孔h(h1〜h6)と供給口111及び排気口112との接触部分にはシール部材113が設けられているため、低吸光性ガスGの漏出が防止されて、短時間で効率よくガス置換が行われる。また、レチクルRの自重により、貫通孔h(h1〜h6)を供給口111及び排気口112に押し付けて接触部分の密着度を上げて、ガス漏洩が防止される。このとき、貫通孔hが枠部材Fの端面に開口していることから、枠部材Fにはレチクル板Pに垂直な方向の力が付勢されている。しかし、枠部材Fにおける剛性が高い方向に対して力が付加されているので、枠部材Fの側面方向に力を加えた場合に比べて、枠部材Fの変形が抑えられる。更に、貫通孔hが剛性の高い四隅部分に設けられることにより、枠部材Fの変形が更に抑えられる。このようにして、薄膜Cの破損や枠部材Fの変形を防止しつつ、短時間で効率よくレチクル内空間Sのガス置換を行うことができる。
なお、ガス置換時に、レチクル内空間Sの圧力上昇に伴う薄膜Cの膨張や破損を抑制するために、薄膜Cに対向して接触する変形規制部材としての高剛性板を設置してもよい。
【0033】
レチクルRをレチクル室20に搬入する工程では、主制御系70の指示により開閉扉33が開くとともに、主制御系70から指令を受けた制御部84によりロボットアーム82が動作して、レチクルRをレチクル用ガス置換部100からレチクル室20内に搬送して、レチクルホルダ22上に戴置する。そして、ロボットアーム82がレチクル室20から退避すると開閉扉33が閉じる。このように、レチクルRがレチクル予備室30を経由してレチクル室20に搬送されたので、大気がレチクル室20に直接流れ込むことがなく、また、レチクル内空間Sのガス置換も行われているので、即座に露光処理に移行することができる。
【0034】
ウエハWを搬入する工程では、主制御系70の指令により開閉扉65が開き、主制御系70から指令を受けた制御部88によりロボットアーム87が動作して、前工程から搬送されてきたウエハWをウエハ予備室60に搬入する。そして、ロボットアーム87がウエハ予備室60から退避すると、開閉扉65が閉じて、ウエハ予備室60内のガス置換が開始される。その後、開閉扉63が開き、ロボットアーム86がウエハWをウエハ予備室60からウエハ室50内の搬入し、ウエハホルダ52上に戴置する。ロボットアーム86がウエハ室50から退避すると、開閉扉63が閉じる。このようにして、ウエハ室50内への大気の流入が阻止される。そして、ウエハ室50に搬入されたウエハWが露光されている間に、ウエハ予備室60には次のウエハWが搬送され、即座にウエハWの入れ換えが行えるように準備される。なお、ウエハ予備室60に一度に複数枚のウエハWを搬入するようにして、開閉扉65の開閉、及びウエハ予備室60のガス置換の回数を減らすようにしてもよい。
【0035】
ウエハWにレチクルRのパターンPAを露光する工程では、従来通りの露光作業が行われる。この際、光路空間LS内には、低吸光性ガスGが充満し、吸光ガスが排除されているので、真空紫外線光が十分な強度でウエハWまで到達する。したがって、真空紫外線光を用いたパターンの微細化が実現できる。
【0036】
レチクルR及びウエハWを露光装置STP外に搬出する工程は、上述したレチクルR及びウエハWを搬入する作業を後戻りするように行われる。すなわち、レチクルR及びウエハWは、ロボットアーム82,86により各予備室30、60に搬出され、更にロボットアーム83、87により予備室30、60の外に搬出される。その際、開閉扉33、35、63、65が順次開閉して、レチクル室20、ウエハ室50内への大気の流入が阻止される。なお、言うまでもなく、レチクルRの搬出の際には、レチクル内空間Sのガス置換作業を行う必要はない。なお、光路空間LS内のガス置換は必要に応じて適宜行うことが望ましい。
以上のようにして、光路空間LSから吸光ガスが低減され、真空紫外線が十分な強度を保ったままウエハWの露光面まで到達させることができる。また、複数のウエハWを露光する場合には、以上の処理を繰り返して行えばよい。
【0037】
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲においてプロセス条件や設計要求等に基づき種々変更可能である。本発明は、例えば以下のような変更をも含むものとする。
【0038】
本実施形態では、枠部材Fにおける剛性が高い方向に向けて貫通孔hを設けることで、枠部材Fの剛性低下を抑え、変形を難しくすることができる。ただし、枠部材Fの厚みを厚くして、厚み方向(横方向)に貫通孔hを設けることも可能であるが、回路パターンの占有面積が小さくなる可能性がある。
また、薄膜C及び枠部材Fの両方に開口を設ける構成について説明したが、枠部材Fに対する薄膜Cの大きさを、枠部材Fの四隅部分で小さくして、薄膜Cに貫通孔hの開口を設けずに、枠部材Fにのみ貫通孔hの開口を設けてもよい。また、薄膜Cにのみ開口を設ける構成であってもよい。
【0039】
また、本実施形態では、レチクルホルダ22及びレチクルステージ23をレチクル室20内に配置する構成について説明したが、レチクル室20を設けずに、照明系ハウジング11と投影系ハウジング41との間の露光光ELの光路部分を局所的にガス置換してもよい。
また、ウエハホルダ52及びウエハステージ53をウエハ室50内に配置する構成について説明したが、ウエハ室50を設けずに、投影系ハウジング41とウエハホルダ52に保持されたウエハWとの間の露光光ELの光路部分を局所的にガス置換してもよい。
【0040】
また、本実施形態では、枠部材Fに形成された貫通孔hと供給口111とを密着させて、供給口111から低吸光性ガスGを供給し、かつ枠部材Fに形成された他の貫通孔hからレチクル内空間Sに存在していた吸光ガスを排気する構成について説明したが、次のように構成することも可能である。すなわち、レチクル予備室30内のガスを低吸光性ガスGで満たし、その後に、枠部材Fの全ての貫通孔hに、供給口111の代わりに排気口112を密着させる。そして、枠部材Fの貫通孔hを介してレチクル内空間Sの吸光ガスを排気することに伴い、レチクル予備室30内に満たされている低吸光性ガスGがレチクルRの厚み方向に形成された貫通孔gを介してレチクル内空間Sに導かれ、最終的には、レチクル内空間Sに存在していた吸光ガスがレチクル予備室30内に満たされている低吸光性ガスGにガス置換される。
【0041】
また、より効率的にガス置換を実施することを目的として、ガス供給装置91及びガス排気装置96によるガス置換に伴うガスの流量を薄膜Cに影響を与えない範囲で、所定の時間ごとに変化させたり、その流れの方向を変化させたりすることにより、レチクル内空間S内における局所的な気体の滞留を防止してもよい。
また、レチクルRの枠部材Fの貫通孔hを介して、レチクル内空間Sをガス置換する際に、枠部材Fの貫通孔hに取り付けられているフィルタFLを取り外してもよい。すなわち、例えば、枠部材Fの貫通孔hに対して、フィルタFLを着脱自在に取り付けるとともに、枠部材Fに対してフィルタFLを取り付け又は取り外しを行うロボットアームをレチクル予備室30内に配置する。そして、レチクル予備室30にレチクルRが搬送された際に、そのロボットアームを駆動して、枠部材FからフィルタFLを取り外せばよい。
また、例えば、供給口111と接続する貫通孔(h1〜h4)に比べて排気口112と接続する貫通孔(h5、h6)の径を大きして、ガスの排出を効率よくする等してもよい。
なお、薄膜Cの変位によって制御する対象はガス供給装置91及びガス排気装置96のいずれか一方だけでもよい。また、変位計測装置116としてレーザー変位計を用いているため、レチクル内空間Sの圧力変化を薄膜Cの外側から容易に検出できるという利点があるが、レチクル内空間Sの圧力変化を検出する検出装置としては、この変位センサに限るものではなく、例えばレチクル内空間Sの圧力を直接検出する圧力センサなど、他の検出装置を用いてもよい。
【0042】
また、ガス排気部102を設けないことも可能である。この場合には、貫通孔h5〜h8及び貫通孔gを介してレチクル内空間S内のガスがレチクル予備室30に排気させ、レチクル予備室30内のガスとともに、排気管路99cから排気させればよい。同様に、ガス供給部101を設けないことも可能である。この場合には、レチクル予備室30に充満した低吸光性ガスGを貫通孔h1〜h4からレチクル内空間S内に導入し、貫通孔h5、h6を介してガス排気部102からレチクル内空間S内のガスを排気させればよい。
【0043】
また、上記実施形態では、レチクル室20に隣接して設けられたレチクル予備室30において、レチクルRのレチクル内空間Sのガス置換を実施しているが、これに限るものではなく、例えば、レチクル室20で行ってもよい。
【0044】
また、上述したレチクルライブラリ89の代わりに、レチクル(マスク)Rを収納する手段として、不活性ガスが充填されたマスク搬送ケース(SMIFポット)を用いてもよい。この場合、このケース内に収納されているレチクルRのレチクル内空間Sは通常は低吸光性ガスGで置換されていると考えられるが、薄膜Cや枠部材Fからの脱ガス(アウトガス)によってレチクル内空間Sが汚染されている虞があるため、レチクル室20に搬入する前に、ガス置換を実施するのが好ましい。
また、上記実施形態では、大気中にレチクルライブラリ89を設け、レチクルライブラリ89とレチクル予備室30との間でレチクルRを搬送するロボットアーム83を備える構成としたが、これに限らず、レチクルライブラリ89を低吸光性ガスGで満たされた空間内に収容し、レチクルライブラリ89とレチクル予備室30との間に低吸光性ガスGで所定圧に満たされたレチクル搬送路が設けてもよい。また、レチクルライブラリ89をレチクル予備室30内に配置してもよい。
【0045】
また、露光照明系10、レチクル室20、投影光学系40、及びウエハ室50における各室内や、レチクル予備室30、ウエハ予備室60の各室内を満たす低吸光性ガスGとして、全てを同一種類としてもよいし、異なる種類のガスを用いてもよい。ただし、低吸光性ガスGとして窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン等の単一ガスを用いる場合には、少なくともレチクル室20、レチクル予備室30及びレチクル内空間Sに供給するガスは同一のガスを用いることが望ましい。これは、ガスの混合を避けるためである。
【0046】
また、レチクル予備室30を2つ設け、一方をレチクルRの搬入専用、他方をレチクルRの搬出専用として、レチクル室20からレチクルRを搬出する動作とレチクル室20にレチクルRを搬入する動作とを並行して行うようにしてもよい。この場合、搬出専用のレチクル予備室30は、搬出に先立ってガス置換を完了しておく必要があるが、レチクルRのレチクル室20への搬入の終了を待つことなく、レチクル予備室30から外部にレチクルRを搬出できるので、レチクルRの交換時間を短縮することができる。
また、照明系ハウジング11、隔壁21、隔壁31、投影系ハウジング41、隔壁51、隔壁61、供給管路95は、研磨などの処理によって表面粗さが低減されたステンレス(SUS)等の材質を用いて脱ガスの発生を抑制してもよい。
【0047】
また、光路空間LS内の吸光ガスの濃度を低減する方法として、上述した光路空間LS内のガスを低吸光性ガスGで置換する他に、光路空間LSを減圧(真空化)することによっても実現することも可能である。
【0048】
また、本発明に係るウエハWとしては、保護部材磁気ヘッド用のセラミックウエハのみならず、半導体デバイス用の半導体ウエハや、液晶表示デバイス用のガラスプレートであってもよい。
【0049】
また、本発明が適用される露光装置として、マスクと基板とを静止した状態でマスクのパターンを露光し、基板を順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート型の露光装置を用いてもよい。
【0050】
また、本発明が適用される露光装置として、投影光学系を用いることなくマスクと基板とを密接させてマスクのパターンを露光するプロキシミティ露光装置を用いてもよい。
【0051】
また、露光装置の用途としては半導体デバイス製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを露光する液晶用の露光装置や、保護部材磁気ヘッドを製造するための露光装置にも広く適当できる。
【0052】
また、投影光学系としては、エキシマレーザーなどの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や蛍石などの遠紫外線を透過する材料を用いればよい。
【0053】
また、ウエハステージやレチクルステージにリニアモータを用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもいい。また、ステージは、ガイドに沿って移動するタイプでもいいし、ガイドを設けないガイドレスタイプでもよい。さらに、ステージの駆動装置として平面モ−タを用いる場合、磁石ユニット(永久磁石)と電機子ユニットのいずれか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電機子ユニットの他方をステージの移動面側(ベース)に設ければよい。
【0054】
また、ウエハステージの移動により発生する反力は、特開平8−166475号公報に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた露光装置においても適用可能である。
【0055】
また、レチクルステージの移動により発生する反力は、特開平8−330224号公報に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた露光装置においても適用可能である。
【0056】
また、本発明が適用される露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0057】
また、半導体デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行う工程、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作する工程、シリコン材料からウエハを製造する工程、前述した実施形態の露光装置によりレチクルのパターンをウエハに露光するウエハ処理工程、デバイス組み立て工程(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査工程等を経て製造される。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば以下の効果を得ることができる。
第1の発明は、枠部材における剛性が高い方向に向けて第1貫通孔を設けることにより、マスク内空間内のガスを所定ガスに置換する際に、枠部材の剛性の低下を抑え、変形しづらくすることができる。したがって、枠部材の変形に起因する保護部材の変形や破損を防止することができる。
【0059】
第2の発明は、マスクにおいて、マスク基板上に第1の発明に係るマスク保護装置のうちいずれかのマスク保護装置を備えるようにした。これにより、マスク内空間内のガス置換に伴う枠部材の変形が抑えられるので、保護装置を変形や破損させることなく効率的にガス置換を行うことが可能となる。
【0060】
第3の発明は、ガス置換装置において、第2の発明に係るマスクを支持する支持台と、支持台に設けられ、支持台でマスクを支持した際に、第1貫通孔を介して、マスク基板と枠部材と保護部材とで形成される空間内に所定ガスを供給するガス供給系を備えるようにした。これにより、支持台にガス供給系が設けられているので、支持台でマスクを支持するだけで、第1貫通孔とガス供給系とを接続させることができ、マスク内空間のガス置換を行うことができる。また、枠部材が変形しづらいマスクを用いているので、第1貫通孔と支持台とを接触させた際に保護部材を変形、破損させることなく、マスク内空間内のガスを置換することができる。
【0061】
第4の発明は、露光装置において、第2の発明に係るマスクに形成されたパターンを基板に転写するようにした。これにより、マスク内空間内から効率的に吸光ガスを排除できるので、露光光の減衰が抑えられて、マスクに形成されたパターンを確実に基板に転写することができる。
【0062】
第5の発明は、第2の発明に係るマスクの空間内を所定ガスに置換する方法であって、第1貫通孔を介して空間内に所定ガスを供給するようにした。これにより、枠部材の変形に伴う保護部材の変形や破損を防止して、マスク内空間内を所定ガスに置換することができる。
【0063】
第6の発明は、第2の発明に係るマスクのパターンを転写する露光方法において、パターンの転写に先だって、マスクの空間内のガスを置換するのに、第5の発明に係るガス置換方法が用いられるようにした。これにより、効率的にマスク内空間内から吸光ガスを排除して所定ガスに置換できるので、露光光を減衰させずに基板に照射させて、マクスのパターンを基板に露光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保護装置を備えるレチクルを示す模式図である。
【図2】露光装置の構成を示す概念図である。
【図3】露光装置におけるガス置換系を示す概念図である。
【図4】レチクル用ガス置換部を示す模式図である。
【図5】レチクル用ガス置換部にレチクルを戴置した場合を示す模式図である。
【符号の説明】
R レチクル(マスク)
PE マスク保護装置
C 薄膜(保護部材)
F 枠部材
P レチクル板(マスク基板)
PA パターン(パターン形成領域)
S 空間
h(h1〜h8) 貫通孔(第1貫通孔)
g(g1、g2) 貫通孔(第2貫通孔)
FL フィルタ
W ウエハ(基板)
G 低吸光性ガス(所定ガス)
STP 露光装置
80 搬送系
90 ガス置換系(ガス置換装置)
91 ガス供給装置(ガス供給系)
96 ガス排気装置(気体排気系)
110 アタッチメント(支持台)

Claims (17)

  1. 一端部がマスク基板上のパターン形成領域の周辺に設けられる枠部材と、前記枠部材の他端部に設けられ、前記パターン形成領域を保護するための保護部材とを備えたマスク保護装置において、
    前記枠部材に形成され、前記枠部材の他端部の端面から前記枠部材の内面に連通する第1貫通孔を備えることを特徴とするマスク保護装置。
  2. 前記枠部材は、矩形状に形成され、
    前記第1貫通孔は、前記矩形状の四隅部分における前記他端部の端面と、前記枠部材の内面とを連通するように形成されることを特長とする請求項1に記載のマスク保護装置。
  3. 前記第1貫通孔にフィルタが設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマスク保護装置。
  4. 前記第1貫通孔は、前記枠部材に複数設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のマスク保護装置。
  5. 前記枠部材は、前記枠部材の外面から前記内面に連通する第2貫通孔をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のマスク保護装置。
  6. 前記マスク基板上に、請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のマスク保護装置を備えることを特徴とするマスク。
  7. マスク基板と、一端部が前記マスク基板上のパターン形成領域の周囲に設けられる枠部材と、前記枠部材の他端部に設けられ、前記パターン形成領域を保護するための保護部材とを備えるマスクを支持する支持台と、
    前記支持台に設けられ、前記支持台で前記マスクを支持した際に、前記保護部材側に形成された開口を介して、前記マスク基板と前記枠部材と前記保護部材とで形成される空間内に所定ガスを供給するガス供給系を備えることを特徴とするガス置換装置。
  8. 前記開口は、前記保護部材又は前記枠部材の他端部の端面に形成された第1貫通孔であることを特徴とする請求項7に記載のガス置換装置。
  9. 前記ガス供給系は、複数の前記第1貫通孔を介して、前記空間に前記所定ガスを供給することを特徴とする請求項8に記載のガス置換装置。
  10. 前記枠部材の外面から内面に連通する第2貫通孔を介して、前記空間内の気体を前記空間外に排気する気体排気系を備えることを特徴とする請求項7から請求項9のうちいずれか一項に記載のガス置換装置。
  11. 前記所定ガスが供給されている前記第1貫通孔とは異なる他の第1貫通孔を介して、前記空間内の気体を前記空間外に排気する気体排気系を備えることを特徴とする請求項8から請求項10のうちいずれか一項に記載のガス置換装置。
  12. 請求項6に記載のマスクに形成されたパターンを基板に転写することを特徴とする露光装置。
  13. 前記空間内の気体を所定ガスに置換するために、請求項7から請求項11のうちいずれか一項に記載のガス置換装置を備えることを特徴とする請求項12に記載の露光装置。
  14. 前記マスクを搬送する搬送系を有し、
    前記ガス置換装置は、前記マスクの搬送経路中に設けられることを特徴とする請求項13に記載の露光装置。
  15. 請求項6に記載のマスクの空間内を所定ガスに置換する方法であって、
    第1貫通孔を介して前記空間内に所定ガスを供給することを特徴とするガス置換方法。
  16. 請求項6に記載のマスクのパターンを転写する露光方法において、
    前記パターンの転写に先だって、前記マスクの空間内のガスを置換するのに、請求項15に記載のガス置換方法が用いられることを特徴とする露光方法。
  17. 前記ガスの置換は、前記パターンの転写より前の処理と並行して行われることを特徴とする請求項16に記載の露光方法。
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