JP2004241565A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004241565A
JP2004241565A JP2003028461A JP2003028461A JP2004241565A JP 2004241565 A JP2004241565 A JP 2004241565A JP 2003028461 A JP2003028461 A JP 2003028461A JP 2003028461 A JP2003028461 A JP 2003028461A JP 2004241565 A JP2004241565 A JP 2004241565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
wafer
temperature
processing
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003028461A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Yoshimura
智浩 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2003028461A priority Critical patent/JP2004241565A/ja
Publication of JP2004241565A publication Critical patent/JP2004241565A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【目的】本発明は、ランプヒータにて基板を加熱する基板処理装置において、例えば基板の中央部等の特定の部分の加熱量を増加させる時、同時に基板の周縁部分などの別の部分も加熱され、ウエハの面内温度均一性の確保が困難であるという問題を解決し、基板の面内温度均一性を維持しつつ、高速で基板を目的の温度にできる基板処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、基板を収容して処理する処理室と、前記基板を加熱する加熱手段を有する基板処理装置において、前記加熱手段を半径の異なる複数のリング状のランプヒータを同心円状に配置する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はウエハ等の基板に薄膜の生成、不純物の拡散、エッチング等の処理を行う基板処理装置に関するものであり、特に基板を加熱する加熱手段に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、半導体製造装置などの基板処理装置は、加熱手段として抵抗ヒータやランプヒータを用いて、基板を加熱し、基板に所望の処理を行っている。
【0003】
特にランプヒータによる加熱を利用した装置は、高速昇降温可能なことが知られており、装置のスループットを向上する上でよく用いられている。従来のランプヒータによる加熱を利用した基板処理装置の処理炉の側面図を図6に示す。
【0004】
処理室201内には基板を保持するサセプタ217が設けられ、ガス供給管232により処理ガスが供給されるようになっている。ランプヒータは複数の棒状の上側ランプ207及び下側ランプ223からなり、ランプヒータからの熱線はサセプタ217を介してウエハ200に照射される構造となっている。サセプタ217上に置かれたウエハ200は、裏面側からランプヒータにより加熱される。また、ウエハ200の温度制御は、温度測定用プローブ261等の温度検出手段で検出した温度を、ランプヒータのパワーへとフィードバックして行っている。
【0005】
次に、図6のAB断面を図5に示し、従来のランプヒータの構造を説明する。
【0006】
図5に示すように、基板を加熱するランプヒータは、複数の棒状の上側ランプ207及び複数の棒状の下側ランプ223から構成され、前記上側ランプ207と前記下側ランプ223は交差するように配置される。温度測定用プローブ261が基板の上方に複数設けられており(図5では3つ)、基板の径方向の温度を検出することができる。そして、前記温度測定用プローブ261の検出結果に応じて、前記上側ランプの出力及び前記下側ランプの出力を調節して、基板の径方向の温度を調節する。図5では、基板を同心円上に3つのゾーン(第1のゾーン10、第2のゾーン11、第3のゾーン12)にゾーン分割しており、例えば、基板の第1のゾーン10(中心部)を加熱する場合は1の部分の上側ランプ207と下側ランプ223を加熱し、また基板の第2のゾーン11を加熱する場合は2の部分の上側ランプ207と下側ランプ223を加熱し、また基板の第3のゾーン12(周縁部)を加熱する場合は3の部分の上側ランプ207と下側ランプ223を加熱する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、基板の中央部と周縁部とでは昇降温特性が異なり、基板の中央部は基板の周縁部に比べて温まりにくく、基板昇温中は基板の周縁部に比べて基板の中央部の温度が低くなる。従って、従来は、基板が所定の温度に達した後、処理ガスを流して基板処理を行う前に、基板の面内温度差を減少させるために、直ちに処理ガスを流さないで、基板内の温度差を解消させる時間を設けている。しかしながら、この手法では、直ちに処理ガスを流さないで、基板の温度差が解消する時間を設けているので、装置のスループットが低下する問題がある。それゆえ、基板を素早く所定の温度にする(高速昇温)ために、基板の中央部のランプヒータ出力のみを増加させ、温度上昇のしにくい基板の中央部分の出力を増加させる手法が用いられているが、加熱手段として棒状のランプヒータを用いているので、ランプヒータの一部が基板の周縁部を加熱し、基板の周縁部の温度をも上昇させてしまい、面内温度均一性を確保することが困難である。また、基板の面内温度が不均一の状態では、基板に反りが発生したり、また基板表面上にて原子レベルのずれによるスリップ欠陥が生じるという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、ランプヒータにて基板を加熱する基板処理装置において、例えば基板の中央部等の特定の部分の加熱量を増加させる時、同時に基板の周縁部分などの別の部分も加熱され、ウエハの面内温度均一性の確保が困難であるという問題を解決し、基板の面内温度均一性を維持しつつ、高速で基板を目的の温度にできる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するため、本発明は、基板を収容して処理する処理室と、前記基板を加熱する加熱手段を有する基板処理装置において、前記加熱手段を半径の異なる複数のリング状のランプヒータを同心円状に配置して構成することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
【0011】
図4および図3に於いて、本発明が適用される基板処理装置の概要を説明する。
【0012】
なお、本発明が適用される基板処理装置においてはウエハなどの基板を搬送するキャリヤとしては、FOUP(front opening unified pod 。以下、ポッドという。)が使用されている。また、以下の説明において、前後左右は図4を基準とする。すなわち、図4が示されている紙面に対して、前は紙面の下、後ろは紙面の上、左右は紙面の左右とする。
【0013】
図4および図3に示されているように、基板処理装置は真空状態などの大気圧未満の圧力(負圧)に耐えるロードロックチャンバ構造に構成された第一の搬送室103を備えており、第一の搬送室103の筐体101は平面視が六角形で上下両端が閉塞した箱形状に形成されている。第一の搬送室103には負圧下でウエハ200を移載する第一のウエハ移載機112が設置されている。前記第一のウエハ移載機112は、エレベータ115によって、第一の搬送室103の気密性を維持しつつ昇降できるように構成されている。
【0014】
筐体101の六枚の側壁のうち前側に位置する二枚の側壁には、搬入用の予備室122と搬出用の予備室123とがそれぞれゲートバルブ244,127を介して連結されており、それぞれ負圧に耐え得るロードロックチャンバ構造に構成されている。さらに、予備室122には搬入室用の基板置き台140が設置され、予備室123には搬出室用の基板置き台141が設置されている。
【0015】
予備室122および予備室123の前側には、略大気圧下で用いられる第二の搬送室121がゲートバルブ128、129を介して連結されている。第二の搬送室121にはウエハ200を移載する第二のウエハ移載機124が設置されている。第二のウエハ移載機124は第二の搬送室121に設置されたエレベータ126によって昇降されるように構成されているとともに、リニアアクチュエータ132によって左右方向に往復移動されるように構成されている。
【0016】
図4に示されているように、第二の搬送室121の左側にはオリフラ合わせ装置106が設置されている。また、図3に示されているように、第二の搬送室121の上部にはクリーンエアを供給するクリーンユニット118が設置されている。
【0017】
図4および図3に示されているように、第二の搬送室121の筐体125には、ウエハ200を第二の搬送室121に対して搬入搬出するためのウエハ搬入搬出口134と、前記ウエハ搬入搬出口を閉塞する蓋142と、ポッドオープナ108がそれぞれ設置されている。ポッドオープナ108は、IOステージ105に載置されたポッド100のキャップ及びウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142を開閉するキャップ開閉機構136とを備えており、IOステージ105に載置されたポッド100のキャップ及びウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142をキャップ開閉機構136によって開閉することにより、ポッド100のウエハ出し入れを可能にする。また、ポッド100は図示しない工程内搬送装置(RGV)によって、前記IOステージ105に、供給および排出されるようになっている。
【0018】
図4に示されているように、筐体101の六枚の側壁のうち背面側に位置する二枚の側壁には、ウエハに所望の処理を行う第一の処理炉202と、第二の処理炉137とがそれぞれ隣接して連結されている。第一の処理炉202および第二の処理炉137はいずれもコールドウオール式の処理炉によってそれぞれ構成されている。また、筐体101における六枚の側壁のうちの残りの互いに対向する二枚の側壁には、第三の処理炉としての第一のクーリングユニット138と、第四の処理炉としての第二のクーリングユニット139とがそれぞれ連結されており、第一のクーリングユニット138および第二のクーリングユニット139はいずれも処理済みのウエハ200を冷却するように構成されている。
【0019】
以下、前記構成をもつ基板処理装置を使用した処理工程を説明する。
【0020】
未処理のウエハ200は25枚がポッド100に収納された状態で、処理工程を実施する基板処理装置へ工程内搬送装置によって搬送されて来る。図4および図3に示されているように、搬送されて来たポッド100はIOステージ105の上に工程内搬送装置から受け渡されて載置される。ポッド100のキャップ及びウエハ搬入搬出口134を開閉する蓋142がキャップ開閉機構136によって取り外され、ポッド100のウエハ出し入れ口が開放される。
【0021】
ポッド100がポッドオープナ108により開放されると、第二の搬送室121に設置された第二のウエハ移載機124はポッド100からウエハ200をピックアップし、予備室122に搬入し、ウエハ200を基板置き台140に移載する。この移載作業中には、第一の搬送室103側のゲートバルブ244は閉じられており、第一の搬送室103の負圧は維持されている。ウエハ200の基板置き台140への移載が完了すると、ゲートバルブ128が閉じられ、予備室122が排気装置(図示せず)によって負圧に排気される。
【0022】
予備室122が予め設定された圧力値に減圧されると、ゲートバルブ244、130が開かれ、予備室122、第一の搬送室103、第一の処理炉202が連通される。続いて、第一の搬送室103の第一のウエハ移載機112は基板置き台140からウエハ200をピックアップして第一の処理炉202に搬入する。そして、第一の処理炉202内に処理ガスが供給され、所望の処理がウエハ200に行われる。
【0023】
第一の処理炉202で前記処理が完了すると、処理済みのウエハ200は第一の搬送室103の第一のウエハ移載機112によって第一の搬送室103に搬出される。
【0024】
そして、第一のウエハ移載機112は第一の処理炉202から搬出したウエハ200を第一のクーリングユニット138へ搬入し、処理済みのウエハを冷却する。
【0025】
第一のクーリングユニット138にウエハ200を移載すると、第一のウエハ移載機112は予備室122の基板置き台140に予め準備されたウエハ200を第一の処理炉202に前述した作動によって移載し、第一の処理炉202内に処理ガスが供給され、所望の処理がウエハ200に行われる。
【0026】
第一のクーリングユニット138において予め設定された冷却時間が経過すると、冷却済みのウエハ200は第一のウエハ移載機112によって第一のクーリングユニット138から第一の搬送室103に搬出される。
【0027】
冷却済みのウエハ200が第一のクーリングユニット138から第一の搬送室103に搬出されたのち、ゲートバルブ127が開かれる。そして、第1のウエハ移載機112は第一のクーリングユニット138から搬出したウエハ200を予備室123へ搬送し、基板置き台141に移載した後、予備室123はゲートバルブ127によって閉じられる。
【0028】
予備室123がゲートバルブ127によって閉じられると、前記排出用予備室123内が不活性ガスにより略大気圧に戻される。前記予備室123内が略大気圧に戻されると、ゲートバルブ129が開かれ、第二の搬送室121の予備室123に対応したウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142と、IOステージ105に載置された空のポッド100のキャップがポッドオープナ108によって開かれる。続いて、第二の搬送室121の第二のウエハ移載機124は基板置き台141からウエハ200をピックアップして第二の搬送室121に搬出し、第二の搬送室121のウエハ搬入搬出口134を通してポッド100に収納して行く。処理済みの25枚のウエハ200のポッド100への収納が完了すると、ポッド100のキャップとウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142がポッドオープナ108によって閉じられる。閉じられたポッド100はIOステージ105の上から次の工程へ工程内搬送装置によって搬送されて行く。
【0029】
以上の作動が繰り返されることにより、ウエハが、順次、処理されて行く。以上の作動は第一の処理炉202および第一のクーリングユニット138が使用される場合を例にして説明したが、第二の処理炉137および第二のクーリングユニット139が使用される場合についても同様の作動が実施される。
【0030】
なお、上述の基板処理装置では、予備室122を搬入用、予備室123を搬出用としたが、予備室123を搬入用、予備室122を搬出用としてもよい。また、第一の処理炉202と第二の処理炉137は、それぞれ同じ処理を行ってもよいし、別の処理を行ってもよい。第一の処理炉202と第二の処理炉137で別の処理を行う場合、例えば第一の処理炉202でウエハ200にある処理を行った後、続けて第二の処理炉137で別の処理を行わせてもよい。また、第一の処理炉202でウエハ200にある処理を行った後、第二の処理炉137で別の処理を行わせる場合、第一のクーリングユニット138(又は第二のクーリングユニット139)を経由するようにしてもよい。
【0031】
図2を参照し、本実施の形態で好適に用いられる処理炉を詳細に説明する。
【0032】
処理炉はその全体が符号202で示される。例示の態様においては、処理炉202は、半導体ウエハ等の基板200(以下、ウエハという。)の様々な処理工程を実行するのに適した枚葉式の処理炉である。また処理炉202は、特に半導体ウエハの熱処理に適している。こうした熱処理の例としては、半導体デバイスの処理における、半導体ウエハの熱アニール、ホウ素−リンから成るガラスの熱リフロー、高温酸化膜、低温酸化膜、高温窒化膜、ドープポリシリコン、未ドープポリシリコン、シリコンエピタキシャル、タングステン金属、又はケイ化タングステンから成る薄膜を形成するための化学蒸着が挙げられる。
【0033】
処理炉202は、回転筒279に囲まれた後述する同心円上に配置された複数のリング状のランプヒータ21〜29から成るヒータアッセンブリ20を含む。このヒータアッセンブリ20は、基板温度がほぼ均一になるように放射熱をウエハ200に供給する。好ましい形態においては、ヒータアッセンブリは、放射ピーク0.95ミクロンで照射し、複数の加熱ゾーンを形成し、ウエハ中心部より多くの熱を基板周辺部に加える集中的加熱プロファイルを提供する一連のタングステン−ハロゲンリング状ランプヒータ21〜29等の加熱要素を含む。リング状ランプヒータ21〜29にはそれぞれ電極224が接続され、各ランプヒータに電力を供給するとともに、各ランプヒータの加熱具合は主制御部に支配される加熱制御部にて制御されている。
【0034】
ヒータアッセンブリは、平ギア277に機械的に接続された回転筒279内に収容されている。この回転筒279は、セラミック、グラファイト、より好ましくはシリコングラファイトで被覆したグラファイト等から成る。ヒータアッセンブリ、回転筒279は、チャンバ本体227内に収容されて真空密封され、更にチャンバ本体227のチャンバ底228の上に保持される。チャンバ本体227は様々な金属材料から形成することができる。例えば、幾つかのアプリケーションではアルミニウムが適しており、他のアプリケーションではステンレス鋼が適している。材料の選択は、当業者であれば分かるように、蒸着処理に用いられる化学物質の種類、及び選択された金属に対するこれら化学物質の反応性に左右される。通常前記チャンバ壁は、本技術分野では周知であるように、周知の循環式冷水フローシステムにより華氏約45〜47度まで水冷される。
【0035】
回転筒279は、チャンバ底228の上に回転自在に保持される。具体的には、平ギア276、277とがボールベアリング278によりチャンバ底228に回転自在に保持され、平ギア276と平ギア277とは噛み合うように配置されている。更に、平ギア276は主制御部にて支配される駆動制御部にて制御されるサセプタ駆動機構267にて回転せしめられ、平ギア276、平ギア277を介して回転筒279を回転させている。サセプタ217の回転速度は、当業者であれば分かるように、個々の処理に応じて5〜60rpmであることが好ましい。
処理炉202は、チャンバ本体227、チャンバ蓋226およびチャンバ底228から成るチャンバ225を有し、チャンバ225にて囲われた空間にて処理室201を形成している。
【0036】
ウエハ200は、円周方向において複数に分割された(実施例においては4つに分割)炭化ケイ素で被覆したグラファイト、クォーツ、純炭化ケイ素、アルミナ、ジルコニア、アルミニウム、又は鋼等の好適な材料から成る基板保持手段であるサセプタ217の上に保持される。
なお、サセプタ217は円形形状をしており、具体的には中心のサセプタは円板状形状であり、それ以外はドーナッツ形の平板形状であって、回転筒279にて支持されている。
【0037】
チャンバ蓋226にはガス供給管232が貫通して設けられ、処理室201に処理ガス230を供給し得るようになっている。ガス供給管232は、開閉バルブ243、流量制御手段であるマスフローコントローラ(以下、MFCという。)241を介し、ガスA、ガスBのガス源に接続されている。ここで使用されるガスは、窒素等の不活性ガスや水素、アルゴン、六フッ化タングステン等の所望のガスが用いられ、ウエハ200上に所望の膜を形成させて半導体装置を形成されるものである。
また、開閉バルブ243およびMFC241は、主制御部にて支配されるガス制御部にて制御され、ガスの供給、停止およびガスの流量が制御される。
なお、ガス供給管232から供給された処理ガス230は処理室201内にてウエハ200と反応し、残余ガスはチャンバ本体227に設けられた排気口であるガス排気口235から図示しない真空ポンプ等からなる排気装置を介し、処理室外へ排出される。
【0038】
処理炉202は、様々な製造工程においてウエハ200の放射率(エミシビティ)を測定し、その温度を計算するための非接触式の放射率測定手段をも含む。この放射率測定手段は、主として放射率測定用プローブ260、放射率測定用リファレンスランプ(参照光)265、温度検出部およびプローブ260と温度検出部とを結ぶ光ファイバー通信ケーブルを含む。このケーブルはサファイア製の光ファイバー通信ケーブルから成ることが好ましい。
プローブ260はプローブ回転機構274により回転自在に設けられ、プローブ260の一端をウエハ200または参照光であるリファレンスランプ265の方向に方向付けられる。また、プローブ260は光ファイバー通信ケーブルとスリップ結合にて結合されているので、前述したようにプローブ260が回転しても接続状態は維持される。
【0039】
即ち、プローブ回転機構274は放射率測定用プローブ260を回転させ、これによりプローブ260の先端が放射率測定用リファレンスランプ265に向けてほぼ上側に向けられる第1ポジションと、プローブ260がウエハ200に向けてほぼ下側に向けられる第2ポジションとのプローブ260の向きが変えられる。従って、プローブ260の先端は、プローブ260の回転軸に対し直角方向に向けられていることが好ましい。このようにして、プローブ260はリファレンスランプ265から放射された光子の密度とウエハ200から反射された光子の密度を検知することができる。リファレンスランプ265は、ウエハ200における光の透過率が最小となる波長、好ましくは0.95ミクロンの波長の光を放射する白色光源から成ることが好ましい。上述の放射率測定手段は、リファレンスランプ265からの放射とウエハ200からの放射を比較することにより、ウエハ200の温度を測定する。
【0040】
ヒータアッセンブリは回転筒279、サセプタ217およびウエハ200に完全に包囲されているので、放射率測定用プローブ260による読み取りに影響を与える得るヒータアッセンブリから処理室201への光の漏れはない。
仕切弁であるゲートバルブ244を開放し、チャンバ本体227に設けられたウエハ搬入搬出口247を通ってウエハ(基板)200を処理室201内に搬入し、ウエハ200をサセプタ217上に配置後、サセプタ回転機構(回転手段)267は処理中に回転筒279とサセプタ217を回転させる。ウエハ200の放射率の測定時には、プローブ260はウエハ200の真上のリファレンスランプ265に向くように回転し、リファレンスランプ265が点灯する。そして、プローブ260はリファレンスランプ265からの入射光子密度を測定する。リファレンスランプ265が点灯している間、プローブ260は第1ポジションから第2ポジションへと回転し、回転している間にリファレンスランプ265真下のウエハ200に向く。このポジションにおいて、プローブ260はウエハ200のデバイス面(ウエハ200の表面)の反射光子密度を測定する。続いてリファレンスランプ265が消灯される。ウエハ200に直接向いている間、プローブ260は、加熱されたウエハ200からの放射光子を測定する。プランクの法則によれば、特定の表面に放出されたエネルギーは表面温度の四乗に関係する。その比例定数はシュテファン・ボルツマン定数と表面放射率との積から成る。従って、非接触法における表面温度の決定時には、表面放射率を使用するのが好ましい。以下の式を用いてウエハ200のデバイス面の全半球反射率を計算し、引き続きキルヒホッフの法則により放射率が得られる。
(1)ウエハ反射率 =反射光強度/入射光強度
(2)放射率 = (1−ウエハ反射率)
一旦ウエハの放射率が得られると、プランクの式からウエハ温度が得られる。この技法は、ウエハが高温で、且つこのような適用において上記計算の実行前に基本熱放射が減算される場合にも用いられる。プローブ260は、第2ポジション即ちウエハに向けられるポジションに留まって、リファレンスランプ265の点灯時には常に放射率データを提供し続けることが好ましい。
【0041】
ウエハ200は回転しているので、プローブ260は、その回転中にウエハ200のデバイス面から反射される光子密度を測定し、基板にリトグラフされるであろう変化するデバイス構造の平均表面トポロジーからの反射を測定する。また放射率測定は薄膜蒸着過程を含む処理サイクルにわたって行われるので、放射率の瞬時の変化がモニターされ、温度補正が動的且つ連続的に行われる。
【0042】
処理炉202は更に温度検出手段である複数の温度測定用プローブ261を含む。これらのプローブ261はチャンバ蓋226に固定され、すべての処理条件においてウエハ200のデバイス面から放射される光子密度を常に測定する。プローブ261によって測定された光子密度に基づき温度検出部にてウエハ温度に算出され、主制御部にて設定温度と比較される。主制御部は比較の結果、あらゆる偏差を計算し、加熱制御部を介してヒータアッセンブリ20内の加熱手段であるリング状ランプヒータ21〜29の複数のゾーンへの電力供給量を制御する。好ましくは、ウエハ200の異なる部分の温度を測定するために位置決めされた3個のプローブ261を含む。これによって処理サイクル中の温度の均一性が確保される。
なお、温度測定用プローブ261にて算出されたウエハ温度は、放射率測定用プローブ260にて算出されたウエハ温度と比較され、補正されることでより正確なウエハ温度の検出を可能としている。
【0043】
ウエハ200の処理後、ウエハ200は、複数の突上げピン266によりサセプタ217の真中にあるサセプタとともに真中以外のサセプタから持ち上げられ、処理炉202内でウエハ200を自動的にローディング及びアンローディングできるようにするために、ウエハ200の下に空間を形成する。突上げピン266は駆動制御部の制御のもと、昇降機構275によって上下する。
【0044】
なお、一例まで、本実施例の処理炉202にて処理される処理条件は、酸化膜の成膜において、ウエハ温度は約950〜1050℃であり、また処理ガスとして、酸素、窒素を用いて、それぞれの流量は、約0〜10SLM、約1〜10SLMであり、さらに処理圧力は約1〜760torrである。
【0045】
次に図1において、本発明で用いる基板処理装置のヒータアッセンブリ20の一例を詳細に説明する。
【0046】
図1は、図2中のCD断面図である。図1におけるヒータアッセンブリ20は、同心円上に配置された9つのリング状ランプヒータ21〜29を含んでおり、周縁部に位置するリング状ランプヒータ21、22は基板200より幾分大きな円を成している。基板は、同心円上に3つのドーナッツ型のゾーン(第1のゾーン10、第2のゾーン11、第3のゾーン12)にゾーン分割され、各ゾーンに2つ乃至3つのリング状ランプヒータが設けられている。また、30は温度測定用プローブ261による温度検出位置を示しており、図1では9つの温度測定用プローブ261を用いて、基板及びサセプタ上の9つのポイントの光子密度を測定し、検出部にてウエハ温度を算出している。そして、検出した基板の温度を主制御部にて設定温度と比較した後、それぞれのリング状ランプヒータ21〜29の出力が独立に制御される。
【0047】
上述のようなヒータアッセンブリ20を用いることで、例えば基板の中央部を集中的に温める場合は、基板中央部に位置するリング状ランプヒータ28の出力を上昇させればよい。また、基板昇温時など、基板中央部の加熱量を周縁部よりも多くしたい場合、基板の周縁部から中央部に向けて、リング状ランプヒータの出力に勾配を付けても良く、さらに基板昇温中に測定した基板の温度によって、それぞれのリング状ランプヒータの出力を適宜補正し、基板が均等に加熱されるようにしても良い。
【0048】
尚、上述の実施例におけるヒータアッセンブリでは、リング状ランプヒータ1つにつき、1つの温度測定用プローブを設けているが、これに限定されない。即ち、リング状ランプヒータと同数の温度測定用プローブを設けても良いし、それ以下でも良い。リング状ランプヒータと温度測定用プローブの数が同数でない場合、温度測定用プローブを設けていない部分の基板温度を、近隣の温度測定用プローブによる基板温度と基板の昇降温特性から推測し、温度測定用プローブを設けていない部分のリング状ランプヒータの出力を制御する。
【0049】
基板加熱手段を上述のように、複数のリング状ランプヒータにて構成するので、基板加熱時、異なるゾーンへの熱の影響を抑制することができ、面内温度均一性を高次元で達成できる。また温度検出手段による温度によってリング状ランプヒータの出力を制御するので、基板に対する温度制御性が向上し、さらに基板の面内温度均一性が向上する。また、リング状ランプヒータの制御により、基板内温度均一性を維持したままで、基板を高速昇温することができるので、ウエハの反りやスリップ欠陥の防止、装置のスループットの向上ができる。また、基板の面内温度均一性の向上により、基板への処理がより均一に行え、さらなる基板への微細処理が可能になる。さらに、基板に対する温度制御性の向上により、今後、基板が大口径化した場合でも基板の面内温度均一性が確保できる。
【0050】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、基板加熱手段に、同心円上に配置した複数のリング状ランプヒータを用いたので、ゾーン間の熱干渉が低減し、面内温度均一性を高次元で達成できる。また、温度検出手段の結果により、リング状ランプヒータの出力を制御するので、基板に対する温度制御性が向上し、さらに基板の面内温度均一性が向上すると共に、基板の高速昇温によるスループットの向上ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のランプヒータを示す概略図
【図2】本発明の処理炉の概略を示す断面図
【図3】本発明が適用される基板処理装置の横断面図
【図4】本発明が適用される基板処理装置の縦断面図
【図5】従来のランプヒータを示す概略図
【図6】従来の処理炉の概略を示す断面図
【符号の説明】
20 ヒータアッセンブリ
21 リング状ランプヒータ
30 温度検出位置
200 ウエハ
201 処理室
202 処理炉
207 上側ランプ
217 サセプタ
223 下側ランプ
224 電極
232 ガス供給管
235 ガス排気口
247 ウエハ搬入搬出口
260 放射率測定用プローブ
261 温度測定用プローブ
267 サセプタ回転機構
279 回転筒

Claims (1)

  1. 基板を収容して処理する処理室と、
    前記基板を加熱する加熱手段とを有する基板処理装置において、
    前記加熱手段を半径の異なる複数のリング状のランプヒータを同心円状に配置して構成すること
    を特徴とする基板処理装置。
JP2003028461A 2003-02-05 2003-02-05 基板処理装置 Pending JP2004241565A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003028461A JP2004241565A (ja) 2003-02-05 2003-02-05 基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003028461A JP2004241565A (ja) 2003-02-05 2003-02-05 基板処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004241565A true JP2004241565A (ja) 2004-08-26

Family

ID=32955928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003028461A Pending JP2004241565A (ja) 2003-02-05 2003-02-05 基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004241565A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010135508A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Tokyo Electron Ltd 基板加熱装置、基板加熱方法及び記憶媒体
KR101361219B1 (ko) 2007-01-17 2014-02-10 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 온도 조절 장치, 도포, 현상 장치, 온도 조절 방법 및 기억 매체
KR101463120B1 (ko) * 2013-05-13 2014-11-20 (주)티티에스 가열기 및 이를 구비하는 기판 처리 장치
WO2015013832A1 (en) 2013-07-31 2015-02-05 Oerlikon Advanced Technologies Ag Radiation heater arangement
CN107924813A (zh) * 2015-08-17 2018-04-17 应用材料公司 用于空间原子层沉积的加热源
JP2019506744A (ja) * 2016-01-21 2019-03-07 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 高生産性ソークアニールシステム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101361219B1 (ko) 2007-01-17 2014-02-10 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 온도 조절 장치, 도포, 현상 장치, 온도 조절 방법 및 기억 매체
JP2010135508A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Tokyo Electron Ltd 基板加熱装置、基板加熱方法及び記憶媒体
KR101463120B1 (ko) * 2013-05-13 2014-11-20 (주)티티에스 가열기 및 이를 구비하는 기판 처리 장치
WO2015013832A1 (en) 2013-07-31 2015-02-05 Oerlikon Advanced Technologies Ag Radiation heater arangement
US11143416B2 (en) 2013-07-31 2021-10-12 Evatec Ag Radiation heater arrangement
CN107924813A (zh) * 2015-08-17 2018-04-17 应用材料公司 用于空间原子层沉积的加热源
JP2019506744A (ja) * 2016-01-21 2019-03-07 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 高生産性ソークアニールシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5390094B2 (ja) パターン化されたウエハの裏側急速加熱処理
JP5077018B2 (ja) 熱処理装置
US7977258B2 (en) Method and system for thermally processing a plurality of wafer-shaped objects
TWI579922B (zh) 用於處理基板的方法與裝置
TW201430955A (zh) 使用測溫儀而對錐形燈頭內的燈所爲之多區域控制
JP2005123286A (ja) 基板処理装置
JP4896039B2 (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP2004241565A (ja) 基板処理装置
JP2006237516A (ja) 基板処理装置
JP2006310535A (ja) 基板処理装置
JP2007005399A (ja) 基板処理装置
WO2005083760A1 (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP2005108967A (ja) 基板処理装置
JP2006303289A (ja) 基板処理装置
JP2004241745A (ja) 基板処理装置
JPH03148829A (ja) 熱処理装置
JP2005259902A (ja) 基板処理装置
WO2005017988A1 (ja) 基板処理装置および半導体デバイスの製造方法
JP2008028305A (ja) 基板処理装置
JP2003045818A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JPH1097999A (ja) 加熱装置、処理装置、加熱方法及び処理方法
JP2005167025A (ja) 基板処理装置
JP2005197542A (ja) 基板処理装置
JP2007012660A (ja) 基板処理装置
JP2012054408A (ja) 基板処理装置及び被処理基板の製造方法