JP2004241435A - 固体電解コンデンサ用電極とその製造方法および固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ用電極とその製造方法および固体電解コンデンサ Download PDF

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Takahiro Hamada
貴裕 濱田
Masanori Yoshida
雅憲 吉田
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Abstract

【課題】等価直列抵抗が小さく、弁金属の使用量が軽減された経済性と省資源化が可能な固体電解コンデンサ用電極とその製造方法および固体電解コンデンサを提供する。
【解決手段】弁金属箔(11)を含む固体電解コンデンサ用電極であって、電極引き出し用金属箔(23)主面の少なくとも一方の面に弁金属箔(11)が積層されて接合され、弁金属箔(11)の外側表面に弁金属の粉末を焼結した多孔質体(12)が積層され、弁金属箔(11)の層方向に電流を流す固体電解コンデンサ用電極とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体電解コンデンサ用電極とその製造方法および固体電解コンデンサに関するものであり、特に、高価な金属であるタンタルやニオブなどの弁金属箔の使用量を増加させずに陽極の抵抗を低減させた固体電解コンデンサ用電極とその製造方法および固体電解コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電源回路やパーソナルコンピュータのCPU周辺に使用される固体電解コンデンサは低背化、小型化、大容量化および高性能化が要請されている。また、高周波での使用に対応できるような等価直列抵抗の低下も望まれている。
【0003】
以下、図面を参照しながら、従来の固体電解コンデンサの一例について説明する。図13は従来の固体電解コンデンサの断面模式図である。1は弁金属箔、2は弁金属の粉末を焼結した多孔質体(陽極体)、3は絶縁層、4は誘電体皮膜、5は固体電解質層、6は陰極層1(カーボン層)、7は陰極層2(銀ペイント層)、9は外装樹脂および10aは外部電極(陰極)、10bは外部電極(陽極)である。
【0004】
固体電解コンデンサ用電極は、陽極体2としてタンタル粉末を用い、これをアクリル系結合剤樹脂および溶媒中に混合分散し塗料を作製する。次に、穴の空いたメタルマスクを用い、弁金属箔1として使用するタンタル箔上に上記塗料を塗布、印刷、乾燥して陽極体2を形成する。この陽極体2を窒素雰囲気下で脱脂を行った後、真空中で焼結する。
【0005】
タンタル箔と陽極体2の境界部を絶縁層3の耐熱性樹脂でマスクした後に、リン酸水溶液中で陽極酸化を実施して誘電体皮膜4を形成する。この上に化学酸化重合でポリピロールからなる固体電解質層5を形成し、この固体電解質層5上に陰極層1(カーボン層)6、陰極層2(銀ペイント層)7を順に形成する。外装樹脂9としてエポキシ樹脂でモールドし、外装樹脂9の側面で陽極側ではタンタル箔と陽極端子となる外部電極(陽極)10bを接合し、陰極側においては陰極層2(銀ペイント層)7と陰極端子としての外部電極(陰極)10aを接合し、エージングを施すことにより固体電解コンデンサが得られる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、他の固体電解コンデンサ用の電極は、細孔を有する弁金属多孔体を陽極体として弁金属箔に接合させて電極となし、電極の細孔に誘電体層を形成し電解質を充填してコンデンサに利用されるものであるが、その特徴は、弁金属粉末で形成された複数の成形体を積層して焼結された焼結体を電極に利用するものであり、焼結体は、各成形体に対応する焼結層を積層した構造を有するものである(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−289480号公報(第4頁および図1)
【0008】
【特許文献2】
特開2000−357635号公報(第3頁および図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の固体電解コンデンサではタンタルの比抵抗が大きいため、陽極リードにタンタル箔を用いた固体電解コンデンサでは等価直列抵抗を低下させるのが難しいこと、また等価直列抵抗を低下させたいためにタンタル箔を厚くするのはタンタルが高価で貴重な金属であることから経済性と省資源の点から好ましくないなどの課題があった。
【0010】
本発明は上記の課題に鑑み、等価直列抵抗の小さい高性能の固体電解コンデンサを具現化するための固体電解コンデンサ用電極とその製造方法および固体電解コンデンサを提供することを目的とする。また、高価な弁金属の使用量を軽減することにより、経済性と省資源化に好ましい固体電解コンデンサ用電極とその製造方法および固体電解コンデンサを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の固体電解コンデンサ用電極は、弁金属箔を含む固体電解コンデンサ用電極であって、電極引き出し用金属箔主面の少なくとも一方の面に前記弁金属箔が積層されて接合され、前記弁金属箔の外側表面に弁金属の粉末を焼結した多孔質体が積層され、前記弁金属箔の層方向に電流を流すことを特徴とする。
【0012】
次に本発明の固体電解コンデンサ用電極の製造方法は、弁金属箔を含む固体電解コンデンサ用電極の製造方法であって、前記弁金属箔の片面に弁金属の粉末が焼結してなる多孔質体を形成し、電極引き出し用の金属箔の片面または両面に前記弁金属箔の他面を積層し接合させ、前記弁金属箔の層方向に電流を流すようにしたことを特徴とする。
【0013】
次に本発明の固体電解コンデンサは、前記いずれかに記載の固体電解コンデンサ用電極を組み込んだことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の電極は、電極引き出し用金属箔主面の少なくとも一方の面に弁金属箔が積層されて接合され、弁金属箔の外側表面に弁金属の粉末を焼結した多孔質体が積層され、前記弁金属箔の層方向に電流を流すことを特徴とする。すなわち、コンデンサ部においては電極引き出し用金属箔と弁金属箔と多孔質体との少なくとも3層で形成され、引き出し電極部においては電極引き出し用金属箔と弁金属箔の少なくとも2層で形成されている。その際に、前記多孔質体の積層部分より前記弁金属箔の積層接合部分の方を任意の長さで長くしてもよい。
【0015】
また、電極引き出し用金属箔の好ましい厚さは、10μm以上100μm以下である。また、弁金属箔の好ましい厚さは、5μm以上50μm以下である。さらに、多孔質体の好ましい厚さは、コンデンサの定格電圧、容量などにより適宜の厚さにする。
【0016】
このような固体電解コンデンサ用電極を用いて固体電解コンデンサを作製することにより、等価直列抵抗の小さい高性能の固体電解コンデンサが得られ、また高価な弁金属の使用も抑制されることから、経済性と省資源化の観点においても好ましいものとなる。
【0017】
本発明においては、前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔の間に金属の中間層を介在させて前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔を接合させることが好ましい。中間層を入れると、接合させた際の密着性が上がり、さらに等価直列抵抗を低減できる。中間層の好ましい厚さは、1μm以上10μm以下である。
【0018】
前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔を真空中または不活性ガス雰囲気中で拡散接合させることが好ましい。これにより、弁金属の酸化又は窒化が防止できる。すなわち、真空中または不活性ガス雰囲気以外でタンタル、ニオブなどの弁金属を拡散接合する温度まで加熱すると、酸化又は窒化されてコンデンサ特性が劣化してしまう。
【0019】
前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔を真空中または不活性ガス雰囲気中で拡散接合する温度が800℃以上、1050℃以下であることが好ましい。1050℃を越えると融点を大きく越える場合があり、800℃未満の温度範囲では接合することが困難である。
【0020】
前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔が接合する面のうち、少なくとも一方の表面が鏡面処理されていることが好ましい。接合させた際の密着性が上がるからである。
【0021】
前記固体電解コンデンサ用電極の表面または側面が部分的に電気的絶縁層で被覆されていることが好ましい。固体電解コンデンサの短絡の防止を行うとともに、誘電体皮膜の形成を支障なしに行えるようにするためである。
【0022】
前記弁金属箔が、タンタル、ニオブ、タンタル合金およびニオブ合金から選ばれた少なくとも一つの金属箔であることが好ましい。弁金属箔としての特性が高いからである。
【0023】
前記電極引き出し用金属箔がCu、Ni、Ti、Agおよびこれらの合金から選ばれた少なくとも一つの金属箔であることが好ましい。導電性が高いからである。
【0024】
前記金属の中間層がAgまたはAg−Cu合金であることが好ましい。弁金属、電極引き出し用電極よりも低融点で、さらに弁金属、電極引き出し用電極と脆弱な金属間化合物を形成させないためである。
【0025】
本発明の固体電解コンデンサ用電極は、積層型固体電解コンデンサ、3端子または4端子固体電解コンデンサ、または回路基板内に埋め込みコンデンサ内蔵基板にするために用いられる固体電解コンデンサ等に有用である。
【0026】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図1は第1の実施の形態における固体電解コンデンサ用電極の構造を示す斜視図であり、図2は図1のI−I線における断面の模式図であり、図3は図1の固体電解コンデンサ用電極を用いて作製した固体電解コンデンの断面の模式図である。
【0028】
図1から図3において、11は弁金属箔、12は弁金属の粉末を焼結してなる多孔質体(陽極体)、13は絶縁層、14は誘電体皮膜、15は固体電解質層、16は陰極層1(カーボン層)、17は陰極層2(銀ペイント層)、19は外装樹脂、20aは外部電極(陰極)、20bは外部電極(陽極)、22は中間層および23は電極引き出し用金属箔である。
【0029】
従来の固体電解コンデンサ用電極では比較的厚い弁金属箔を用いて、その上に弁金属の粉末を焼結した多孔質体が形成されている構成であるのに対して、本実施の形態における固体電解コンデンサ用電極では図1と図2に示すように、高価な弁金属の使用量をできるだけ軽減するために比較的薄い弁金属箔11を使用し、このような比較的薄い弁金属箔11を用いる代償として、弁金属の粉末が焼結された多孔質体12のない側の面に比較的廉価な金属の箔からなる電極引き出し用金属箔23を接合して構成される。図2の矢印Aは、電流の流れる方向を示す。
【0030】
このようにすることにより、本実施の形態においては省資源化された等価直列抵抗の小さい高性能の固体電解コンデンサ用電極が得られる。
【0031】
以下に実施の形態1の固体電解コンデンサ用電極の製造方法について述べる。
【0032】
図1と図2に示すように、弁金属箔11の片面に弁金属の粉末を焼結した多孔質体12を形成するには、アクリル系樹脂と溶媒からなる溶液に弁金属の粉末を加えて分散機や混練機を用いて弁金属粉末を含有する塗料を調整し、得られた塗料を弁金属箔11にスクリーン印刷などの方法により塗布する。なお、上記の方法の代わりに、弁金属の粉末を所望の形状に成型したものを弁金属箔に載置させることも可能である。しかるのちに、これを焼結することにより、弁金属の片面に弁金属の粉末を焼結させてなる多孔質体12を具備した弁金属箔11が得られる。
【0033】
弁金属箔11としては、タンタル、ニオブ、タンタル合金、ニオブ合金などが使用可能である。弁金属箔11に接合する電極引き出し用金属箔23としてはCu、Ni、Ti、Agまたはこれらの合金はいずれも使用可能であり、なかでも銅は比抵抗が小さいので好ましい。弁金属箔と電極引き出し用金属箔23の接合に際しては、真空中または不活性ガス雰囲気中で、弁金属箔と電極引き出し用金属箔が拡散接合できる温度まで適宜加熱し、さらには必要に応じて適宜加圧することで行う。
【0034】
また、弁金属箔11と電極引き出し用金属箔23の間にAgまたはAg−Cu合金からなる金属の中間層22を介在させてもよい。AgまたはAg−Cu合金からなる金属の中間層22を介在させた場合、800〜1050℃の温度に加熱して拡散接合を行う。1050℃を越えると融点を大きく越える場合があり、800℃未満の温度範囲では接合することは困難である。
【0035】
中間層22として用いる金属は箔であることが取り扱う上で簡便であるが、粉末でもよい。また、箔を用いる代わりに、あらかじめ銀めっきや銀と銅の合金めっきを電極引き出し用金属箔に施したものを用いて、めっき膜面において弁金属箔と接合させることも可能である。めっき膜としては銀めっきや銀と銅の合金めっきを1〜10μmの厚さに施したものが接合の際の温度が比較的低いことから好ましい。
【0036】
さらに、弁金属箔と電極引き出し用電極が接合する面のうち、どちらか一方または両方の表面を鏡面処理してもよい。鏡面処理を施すことにより、接合させた際の密着性が上がる。
【0037】
このようにして得られた本発明の固体電解コンデンサ用電極を用いて、固体電解コンデンサを作製する方法は次に述べるようにして行う。図3に示すように、エポキシ樹脂またはシリコーン樹脂などからなる絶縁層13を弁金属箔11と弁金属粉末が焼結された多孔質体12との境界部や電極引き出し用金属箔23の所定の箇所を被覆することにより、固体電解コンデンサの短絡の防止を行うとともに、誘電体皮膜の形成を支障なしに行えるようにする。被覆する方法はスクリーン印刷、浸漬、塗布、ダイコート法などが用いられるが、これらの方法は被覆される箇所により適宜選択される。
【0038】
次に、弁金属粉末が焼結された多孔質体12の表面に陽極酸化により緻密で薄い誘電体皮膜14を形成し、この誘電体皮膜14の上に固体電解質層15を形成する。固体電解質層15はポリピロールやポリチオフェンなどの導電性高分子層を化学重合や電解重合によって形成させることができる。また、硝酸マンガン溶液を含浸させてから熱分解を行うことによって二酸化マンガン層からなる固体電解質層15を形成することも可能である。上記の2つの固体電解質の形成で特徴的なことは、固体電解質層としてポリピロールやポリチオフェンの導電性高分子を用いる前者の場合には、インピーダンスの低い高周波応答性に優れた固体電解コンデンサを作製することができるのに対して、固体電解質層として二酸化マンガン層を用いる後者の場合には二酸化マンガン層の形成方法はすでに確立された技術となっていて、二酸化マンガン層の膜が緻密で膜厚の制御も容易に行うことができることから生産性や信頼性の向上を図ることが可能である。
【0039】
固体電解質層15の上に陰極層1(カーボン層)16を形成し、さらにその上にもうひとつの陰極層(銀ペイント)17を形成することにより、陰極用の外部電極20を容易に取り出せるようにする。本実施の形態における外部電極20はめっきや金属ペーストの塗布などにより形成することができる。外装19を形成するための外装樹脂としては、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂が用いられることが多いが、耐熱性に優れたポリフェニレンサルファイドなどの熱可塑性樹脂も使用が可能である。
【0040】
(実施の形態2)
第2の実施の形態について、図4から図6を用いて説明する。図4は第2の実施の形態における固体電解コンデンサ用電極の構造を示す斜視図であり、図5は図4のII−II線における断面の模式図であり、図6は図4の固体電解コンデンサ用電極を用いて作製した固体電解コンデンの断面の模式図である。
【0041】
図4から図6において、11は弁金属箔、12は弁金属の粉末を焼結した多孔質体(陽極体)、13は絶縁層、14は誘電体皮膜、15は固体電解質層、16は陰極層1(カーボン層)、17は陰極層2(銀ペイント層)、19は外装樹脂、20aは外部電極(陰極)、20bは外部電極(陽極)、22は中間層および23は電極引き出し用金属箔である。
【0042】
実施の形態1においては、弁金属箔の片面に弁金属の粉末を焼結してなる多孔質体を備えた前記弁金属箔の他面を電極引き出し用金属箔の片面に接合させて固体電解コンデンサ用電極を構成した例について説明したが、実施の形態2においては弁金属箔の片面に弁金属の粉末を焼結した多孔質体を備えた前記弁金属箔を2枚用いて、それぞれの弁金属箔において前記の多孔質体が存在しない面を電極引き出し用金属箔の両面に接合させて固体電解コンデンサ用電極を構成する。
【0043】
次に実施の形態2の固体電解コンデンサの製造方法について述べる。実施の形態1の第1の製造方法と同様に、弁金属箔上に多孔質体の弁金属焼結体を形成する。その焼結体を形成した弁金属箔を2枚と、電極引き出し用金属箔1枚を準備し、電極引き出し用金属箔の両面と多孔質体を形成した弁金属箔の多孔質体が形成されていない面とを接合させる。接合方法は、第1の製造方法と同じ方法を用いることができる。
【0044】
このようにして得られた本発明の固体電解コンデンサ用電極を用いて、固体電解コンデンサを作製する方法についても、実施の形態1で用いた方法を用いることができ、同様の方法で、図6に示すように、固体電解コンデンサを形成する。
【0045】
このようにして固体電解コンデンサ用電極を構成することにより、電極引き出し用金属箔23の両面が弁金属で被覆され、さらにその外側の両面には弁金属の焼結体からなる多孔質体12がそれぞれ具備された構造となり、小型で高容量の固体電解コンデンサ用電極が得られる。
【0046】
(実施の形態3)
本発明の固体電解コンデンサ用電極を用いて、1つの固体電解コンデンサの内部に、図7に示すように複数個の固体電解コンデンサ用電極を内蔵した積層型固体電解コンデンサを形成することもできる。図7において、図3における外部電極(陰極)20aと外部電極(陽極)20bと外装樹脂19を取り除いた固体電解コンデンサ用電極部分27を3個積層し、外装樹脂19を形成した後、大きな外部電極(陰極)20aと外部電極(陽極)20bを設けた。この場合、高価な弁金属箔の使用量を抑制しながら、従来の積層型固体電解コンデンサよりも等価直列抵抗の低い積層型固体電解コンデンサを得ることができる。
【0047】
また、本発明の固体電解コンデンサ用電極を用いて、3端子または4端子固体電解コンデンサを形成することもできる。例えば、図8は3端子固体電解コンデンサの一例断面図であり、陰極層(銀ペイント層)17の下に銀接着剤24を介して外部電極(陰極)20aを形成した以外は図3の構造と実質的に同一である。図9は図8の底面図であり、外部電極(陰極)20aは1個と、両側面の外部電極(陽極)20bの2個を合計して3個の端子が存在する。
【0048】
図10〜図11A及び図11Bは4端子固体電解コンデンサの一例である。図10(断面図)において、陰極層(銀ペイント層)17の下に銀接着剤24を介して外部電極(陰極)20aを形成している点は図8と共通するが、図11A(底面図)に示すように外部電極(陰極)20aは2個あり、両側面の外部電極(陽極)20bの2個と合計して4個の端子が存在する。図11Bはこの4端子固体電解コンデンサの斜視図である。
【0049】
以上の3端子または4端子固体電解コンデンサの場合も、高価な弁金属箔の使用量を抑制しながらも、従来の3端子または4端子固体電解コンデンサよりも等価直列抵抗の低い固体電解コンデンサを得ることができる。
【0050】
また、本発明の固体電解コンデンサ用電極を用いて形成した固体電解コンデンサを回路基板内に埋め込んだコンデンサ内蔵基板を形成することもできる。一例を図12の断面図に示すように、回路基板26の内部に本発明の固体電解コンデンサ28を埋め込み、回路パターン電極25a,25bと電気的に接続している。このようなコンデンサ内蔵基板は、携帯電話の基板や、PDA(携帯端末機)等に使用され、回路部品内蔵モジュールの薄型化ができ、高密度実装化され、小型で高性能なモジュールが得られる。
【0051】
以上の場合も高価な弁金属箔の使用量を抑制しながら、従来の固体電解コンデンサよりも等価直列抵抗の低い固体電解コンデンサを基板に内蔵するため、従来のコンデンサ内蔵基板よりも高性能なコンデンサ内蔵基板を得ることができる。すなわち、いずれの本実施の形態においても、比較的高価な弁金属の使用はできるだけ抑制するかわりに、廉価で比較的抵抗の低い金属を電極引き出し用金属箔として用いることにより、省資源化された等価直列抵抗の小さい高性能の固体電解コンデンサ用電極を提供することが可能である。さらに、本発明の固体電解コンデンサ用電極と従来の固体電解コンデンサ用電極で同じ厚みの弁金属箔を用いる場合、弁金属箔の厚みが薄くなればなるほど、従来の固体電解コンデンサの等価直列抵抗は増加するが、本発明の固体電解コンデンサ用電極を用いた固体電解コンデンサでは、電極引き出し用金属箔を備えるため、等価直列抵抗の増加を抑えることができる。
【0052】
【実施例】
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
【0053】
(実施例1)
タンタル粉末をアクリル系結合剤樹脂と溶媒からなる溶液に分散させて、タンタル粉末を含有する塗料を調整した。次に、長さ4mm、幅3.2mmの印刷エリアを有するメタルマスクを用い、長さ6mm、幅3.2mm、厚さ10μmのタンタル箔上に上記塗料を印刷して乾燥し、300μm厚さを有するタンタルの粉末からなる成形体(陽極体)を具備したタンタル箔を作製した。
【0054】
この陽極体を400℃の窒素雰囲気のもとで、脱脂処理を行ってから真空中で1350℃の温度に加熱してタンタルの粉末を焼結させた。
【0055】
前記のようにして得られたタンタルの焼結体からなる多孔質体を片面に形成したタンタル箔を用いて、前記の多孔質体がない側のタンタル面に電極引き出し用金属箔として10μmの銅箔を接合させた。その際、約5μmの厚さのAg(72%)−Cu合金箔を中間層として介在させて、真空中で800℃に加熱した。なお、前記のAg−Cu合金の組成は共晶組成に近く、操作温度はその融点よりわずかに高くなるように設定した。
【0056】
このようにして、タンタル箔の片面に金属タンタルの粉末を焼結してなる多孔質体を備え、他の面にはAg−Cu合金層を介して銅箔を拡散接合により貼付させた固体電解コンデンサ用電極を得ることができた。
【0057】
こうして得られた固体電解コンデンサ用電極を用いて、固体電解コンデンサを作製するために、タンタル粉末が焼結された多孔質体とタンタル箔の境界部をはじめ、電極引き出し用金属箔がタンタル箔で被覆されていない箇所、すなわち電極引き出し用金属が露出している部分を耐熱性のエポキシ樹脂で被覆した。
【0058】
しかるのちに、85℃のリン酸水溶液中で7.5Vの印加電圧において陽極酸化を施して、タンタル上に誘電体皮膜を形成した。引き続いて、化学酸化重合でポリピロールの固体電解質層を形成し、この固体電解質層上に陰極層としてカーボン層と銀ペイント層を順に形成させた。このようにして得られたものをエポキシ樹脂でモールドして外装を形成し、タンタル箔に貼付された電極引き出し用金属箔から陽極側の外部電極、他方銀ペイント層から陰極側の外部電極をそれぞれ導出し、エージングを施して、固体電解コンデンサを作製した。
【0059】
(実施例2)
タンタル粉末の焼結体からなる多孔質体を具備した弁金属箔と電極引き出し用金属箔との間に介した中間層を5μmのAg−Cu合金から5μmのAg箔に変えて、真空中で850℃に加熱して、弁金属と電極引き出し用金属箔を接合した以外は、実施例1と同様に、固体電解コンデンサを作製した。
【0060】
(実施例3)
電極引き出し用金属箔として、片面を鏡面研磨した10μmの銅箔を用意した。タンタル粉末の焼結体からなる多孔質体を具備した弁金属箔の他面と電極引き出し用金属箔の鏡面研磨した面の間に中間層を介さずに、真空中で1050℃に加熱して、弁金属と電極引き出し用金属箔を接合した以外は、実施例1と同様に、固体電解コンデンサを作製した。
【0061】
実施例1から3で作製した固体電解コンデンサの120Hzにおける静電容量と1MHzにおける等価直列抵抗を測定した結果を(表1)に示す。
【0062】
(比較例1)
タンタル箔として25μmの厚さのものを使用し、その片面に実施例1と同様のタンタル粉末の焼結体からなる多孔質体を具備させ、タンタル箔の他面には電極引き出し用金属箔を貼付しなかったものを固体電解コンデンサ用電極として用いた以外は実施例1と同様に固体電解コンデンサを作製した。
【0063】
比較例1で作製した固体電解コンデンサの120Hzにおける静電容量と1MHzにおける等価直列抵抗を測定した結果を(表1)に示す。
【0064】
(表1)に示すように、本発明の固体電解コンデンサ用電極を用いることにより、等価直列抵抗がより低い高性能の固体電解コンデンサを得ることができ、またタンタルの使用量を半減させることができた。
【0065】
【表1】
Figure 2004241435
【0066】
(実施例4)
タンタル粉末をアクリル系結合剤樹脂と溶媒からなる溶液に分散させて、タンタル粉末を含有する塗料を実施例1と同様にして調整した。次に、長さ4mm×幅3.2mmの印刷エリアを有するメタルマスクを用い、長さ6mm×幅3.2mm×厚さ10μmのタンタル箔の片面に上記塗料を印刷して乾燥し、300μmの厚さを有するタンタルの粉末からなる成形体(陽極体)を具備させたタンタル箔を実施例1と同様にして作製した。この陽極体を400℃の窒素雰囲気のもとで、脱脂処理を行ってから真空中で1350℃の温度に加熱してタンタルの粉末を焼結させた。
【0067】
次に、約2μmの厚さのAgめっき膜を両面にそれぞれ被覆させた25μm厚さを有する電極引き出し用金属銅箔を別途に用意した。
【0068】
本実施例においては片面にタンタル粉末が焼結された多孔質体を具備したタンタル箔を2枚用意し、多孔質体の存在しない面を互いに対向させるように配置して、その間に表面に銀めっきを施した電極引き出し用金属銅箔を前記の2枚のタンタル箔で挟持するように前記の電極引き出し用金属銅箔を挿入し、真空中で850℃の温度で加熱して拡散接合させて一体化した。このようにして固体電解コンデンサ用電極を構成することにより、電極引き出し用金属銅箔の両面にタンタル粉末の多孔質体が具備されてなるタンタル箔が貼付されている構造となり、このような多孔質体の効率的な配置によって小型で高容量の固体電解コンデンサ用電極が得られた。
【0069】
前記のようにして得られた固体電解コンデンサ用電極を用いて、固体電解コンデンサを実際に作製するために、タンタル粉末が焼結された多孔質体とタンタル箔の境界部をはじめ、電極引き出し用金属箔のタンタル箔で被覆されていない側面部分を耐熱性のエポキシ樹脂で被覆した。しかるのちに、85℃のリン酸水溶液中で7.5Vの印加電圧において陽極酸化を施してタンタル上に誘電体皮膜を形成した。引き続いて、化学酸化重合でポリピロールの固体電解質層を形成し、この固体電解質層上に陰極層としてカーボン層と銀ペイント層を順に形成した。このようにして得られたものをエポキシ樹脂でモールドして外装を形成し、タンタル箔に貼付された電極引き出し用金属箔から陽極側の外部電極、他方銀ペイント層から陰極側の外部電極をそれぞれ導出し、エージングを施して、固体電解コンデンサを作製した。
【0070】
実施例4で作製した固体電解コンデンサの120Hzにおける静電容量と1MHzにおける等価直列抵抗を測定した結果を(表2)に示す。
【0071】
(比較例2)
タンタル箔として50μmの厚さのものを使用し、その両面に実施例4と同様のタンタルの焼結体からなる多孔質体を具備したものをそのまま固体電解コンデンサ用電極として用いた以外は実施例4に準じる方法で固体電解コンデンサを作製した。比較例2で作製した固体電解コンデンサの120Hzにおける静電容量と1MHzにおける等価直列抵抗を測定した結果を(表2)に示す。
【0072】
【表2】
Figure 2004241435
【0073】
(表2)に示すように、本発明の固体電解コンデンサ用電極を用いることにより、等価直列抵抗がより低い高性能の固体電解コンデンサを得ることができ、またタンタルの使用量を半減させることができた。
【0074】
【発明の効果】
以上のように、本発明の固体電解コンデンサ用電極は、弁金属箔の片面に弁金属の粉末を焼結してなる多孔質体を備えた前記弁金属箔の他面を電極引き出し用金属箔の片面または両面に接合させて構成することにより、等価直列抵抗が小さく、弁金属の使用量が軽減され経済性と省資源化に寄与した固体電解コンデンサを具現化できる固体電解コンデンサ用電極を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における固体電解コンデンサ用電極の構造を示す斜視図である。
【図2】図1のI−I線における模式的断面図である。
【図3】図1の固体電解コンデンサ用電極を用いて作製した固体電解コンデンサの模式的断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における固体電解コンデンサ用電極を示す斜視図である。
【図5】図4のII−II線における模式的断面図である。
【図6】図4の固体電解コンデンサ用電極を用いて作製した固体電解コンデンの模式的断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における積層型固体電解コンデンサの模式的断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における3端子固体電解コンデンサの模式的断面図である。
【図9】同、図8の底面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態における4端子固体電解コンデンサの模式的断面図である。
【図11】Aは同、図10の底面図、Bは斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施形態におけるコンデンサ内蔵基板の模式的断面図である。
【図13】従来の固体電解コンデンサの模式図断面図である。
【符号の説明】
1,11 弁金属箔
2,12 弁金属の粉末を焼結させた多孔質体(陽極体)
3,13 絶縁層
4,14 誘電体皮膜
5,15 固体電解質層
6,16 陰極層1(カーボン層)
7,17 陰極層2(銀ペイント層)
9,19 外装樹脂
10a,20a 外部電極(陰極)
10b,20b 外部電極(陽極)
22 中間層
23 電極引き出し用金属箔
24 銀接着剤
25a,25b 回路パターン電極
26 回路基板
27 固体電解コンデンサ用電極部分
28 固体電解コンデンサ
A 電流の流れる方向

Claims (23)

  1. 弁金属箔を含む固体電解コンデンサ用電極であって、
    電極引き出し用金属箔主面の少なくとも一方の面に前記弁金属箔が積層されて接合され、
    前記弁金属箔の外側表面に弁金属の粉末を焼結した多孔質体が積層され、
    前記弁金属箔の層方向に電流を流すことを特徴とする固体電解コンデンサ用電極。
  2. 前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔の間に金属の中間層を介在させて前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔を接合させた請求項1に記載の固体電解コンデンサ用電極。
  3. 前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔を真空中または不活性ガス雰囲気中で拡散接合させた請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ用電極。
  4. 前記多孔質体の積層部分より前記弁金属箔の積層接合部分の方が長い請求項1に記載の固体電解コンデンサ用電極。
  5. 前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔が接合する面のうち、少なくとも一方の表面が鏡面処理されている請求項1から4のいずれかに記載の固体電解コンデンサ用電極。
  6. 前記固体電解コンデンサ用電極の表面または側面が部分的に電気的絶縁層で被覆されている請求項1から5のいずれかに記載の固体電解コンデンサ用電極。
  7. 前記弁金属箔が、タンタル、ニオブ、タンタル合金およびニオブ合金から選ばれた少なくとも一つの金属箔である請求項1から6のいずれかに記載の固体電解コンデンサ用電極。
  8. 前記電極引き出し用金属箔がCu、Ni、Ti、Agおよびこれらの合金から選ばれた少なくとも一つの金属箔である請求項1から7のいずれかに記載の固体電解コンデンサ用電極。
  9. 前記金属の中間層がAgまたはAg−Cu合金である請求項2に記載の固体電解コンデンサ用電極。
  10. 弁金属箔を含む固体電解コンデンサ用電極の製造方法であって、
    前記弁金属箔の片面に弁金属の粉末が焼結してなる多孔質体を形成し、
    電極引き出し用の金属箔の片面または両面に前記弁金属箔の他面を積層し接合し、前記弁金属箔の層方向に電流を流すようにしたことを特徴とする固体電解コンデンサ用電極の製造方法。
  11. 前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔の間に金属の中間層を介在させて前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔を接合させる請求項10に記載の固体電解コンデンサ用電極の製造方法。
  12. 前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔を真空中または不活性ガス雰囲気中で拡散接合させる請求項10から11のいずれかに記載の固体電解コンデンサ用電極の製造方法。
  13. 前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔を真空中または不活性ガス雰囲気中で拡散接合する温度が800℃以上、1050℃以下である請求項12に記載の固体電解コンデンサ用電極の製造方法。
  14. 前記弁金属箔と前記電極引き出し用金属箔が接合する面のうち、少なくとも一方の表面を鏡面処理する工程をさらに含む請求項10から13のいずれかに記載の固体電解コンデンサ用電極の製造方法。
  15. 前記固体電解コンデンサ用電極の表面または側面を部分的に電気的絶縁層で被覆する工程をさらに含む請求項10から14のいずれかに記載の固体電解コンデンサ用電極の製造方法。
  16. 前記弁金属箔がタンタル、ニオブ、タンタル合金およびニオブ合金から選ばれた少なくとも一つの金属箔である請求項10から15のいずれかに記載の固体電解コンデンサ用電極の製造方法。
  17. 前記電極引き出し用金属箔がCu、Ni、Ti、Agおよびこれらの合金から選ばれた少なくとも一つの金属箔である請求項10から16のいずれかに記載の固体電解コンデンサ用電極の製造方法。
  18. 前記金属の中間層がAgまたはAg−Cu合金である請求項11に記載の固体電解コンデンサ用電極の製造方法。
  19. 請求項1から9のいずれかに記載の固体電解コンデンサ用電極を組み込んだ固体電解コンデンサ。
  20. 請求項10から18のいずれかに記載の方法により得られた固体電解コンデンサ用電極を組み込んだ固体電解コンデンサ。
  21. 前記固体電解コンデンサが、積層型固体電解コンデンサである請求項19または20に記載の固体電解コンデンサ。
  22. 前記固体電解コンデンサが、3端子または4端子固体電解コンデンサである請求項19または20に記載の固体電解コンデンサ。
  23. 前記固体電解コンデンサが、回路基板内に埋め込み、コンデンサ内蔵基板にするために用いられる請求項19から22のいずれかに記載の固体電解コンデンサ。
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