JP2004235612A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウエハレベルパッケージの薄型化を実現するにあたり、ウエハ割れを防止し、製造コストの削減に寄与することができる半導体装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】 半導体ウエハ30の複数のデバイスが作り込まれている側の表面に絶縁膜13,14を形成した後、各デバイスの電極パッド12が露出する開口部を覆うように導体層15,16を形成し、更にこの導体層の端子形成部分が露出する開口部を有するようにレジスト層R2を形成し、このレジスト層R2をマスクにして導体層16の端子形成部分にメタルポスト17を形成した後、半導体ウエハ30の裏面を研削して所定の厚さになるまで薄化する。この後、レジスト層R2を除去し、更に導体層の不要な一部分15を除去し、メタルポスト17の頂上部を露出させて封止樹脂により封止し、メタルポスト17の頂上部に金属バンプを接合し、半導体ウエハを各デバイス単位に分割する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、複数のデバイスが作り込まれたウエハレベルパッケージにおいてウエハの薄型化を図るための裏面研削処理を含む半導体装置の製造方法に関する。
なお、以下の記述において「半導体装置」とは、特に定義していない限り、ウエハから切断分割された後の個々の半導体チップ(デバイス)を指すのはもちろんのこと、ウエハに作り込まれていて未だ切断分割される前の状態にある個々の半導体素子(デバイス)をも指すものとする。
近年、電子機器や装置の小型化の要求に伴い、それに用いられる半導体装置の小型化及び高密度化が図られている。このため、半導体装置の形状を個々の半導体素子(半導体チップ)の形状に極力近づけることで小型化を図ったチップサイズパッケージ(CSP)構造の半導体装置が開発され、製造されている。
典型的なCSP構造の半導体装置では、半導体ウエハのデバイスが作り込まれている側の表面に保護膜としてのパッシベーション膜(絶縁膜)が形成され、この絶縁膜上に、該絶縁膜の所要の箇所に形成されたビアホールを介して各デバイスの配線層(電極パッド)をパッケージ外部に連絡するための再配線層(再配線パターン)が形成されており、更にこの再配線層の端子形成部分にメタルポストが設けられ、このメタルポストが形成されている側の面全体が(但し、メタルポストの頂上部は露出するように)封止樹脂によって封止されており、更にメタルポストの頂上部に外部接続端子としての金属バンプが接合されている。
かかるCSP構造の半導体装置の用途とされるフラッシュメモリやDRAM等の各種デバイスについては、今後の動向として、個々の半導体チップに分割される前の段階にあるウエハレベルパッケージに対する薄型化の要求が一層高まりつつある。そして、この薄型化を図るためにウエハの裏面を研削する処理が一般に行われている。
従来のウエハレベルパッケージの製造工程においては、ウエハの裏面を研削する処理は最初の段階で行われていた。すなわち、半導体ウエハに複数のデバイスを作り込んだ後の段階(ウエハ表面にパッシベーション膜(絶縁膜)を形成する前の段階)で、一般的な手法であるウエハ裏面研削装置を用いた裏面研削(バックグラインディング(BG))処理によりウエハを薄くしてから、その後の工程を流動させていた。
ウエハ裏面研削処理に係るプロセスでは、裏面研削に際し、パターン表面を保護するためのテープ(以下、便宜上「BG用テープ」という。)を貼り付けていた。この際、そのBG用テープを貼り付けるための専用のラミネータと、ウエハ裏面研削後にそのBG用テープを剥離するための専用のリムーバとを必要とし、BG用テープを剥離する際には更に剥離用テープも必要であった。裏面研削の際に用いるBG用テープは、パターン表面を保護する機能の他に、パターンが形成されている側の面を平坦な状態にしておくための機能も有している。このため、BG用テープには、表面の凹凸分を吸収できる厚膜タイプのものが一般に用いられている。
上記のようにウエハの薄型化を図るための裏面研削処理に関連する技術としては、例えば、樹脂封止後にウエハ裏面の研削を行うようにしたものがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2002−270720号公報 特開2002−231854号公報
上述したように従来のウエハレベルパッケージの製造工程では、ウエハ裏面研削処理に係るプロセスにおいて厚膜タイプのBG用テープを必要とし、この厚膜タイプのBG用テープは非常に高価であることに加え、専用のラミネータ及び専用のリムーバ(剥離用テープを含む)も必要不可欠であったため、ウエハレベルパッケージの薄型化を実現するにあたりコスト面で大きな障害(製造コストの増大)となっていた。
また、ウエハレベルパッケージの製造工程において最初の段階でウエハ裏面研削処理を行っており、その後の全工程をウエハが薄い状態(薄ウエハ状態)で処理する必要があったため、工程の途中でいわゆる「ウエハ割れ」という致命的な欠陥が発生する可能性が高かった。
これに対処するためには、例えば、装置搬送系の保持・搬送機構に工夫を凝らして薄ウエハをウエハ割れが生じないように扱えるようにすることが考えられるが、この場合、装置搬送系に係るコストが増大するといった問題があった。また、薄ウエハ状態での処理に起因するウエハ割れを回避するための別の方法としては、ウエハレベルパッケージの製造工程においてウエハ裏面研削処理を出来るだけ後の段階(理想的には最終段階)で行うようにすることが考えられる。例えば、最終段階のアセンブリ工程において樹脂封止を行った後にウエハ裏面研削処理を行えば、少なくとも、薄ウエハ状態での処理に起因するウエハ割れは回避することができる。
しかしながら、樹脂封止後にウエハ裏面研削処理を行うと、別の原因によるウエハ割れが発生する可能性がある。すなわち、樹脂封止を行うと、例えば図10(a)に示すように、モールド樹脂(19)がウエハ(30)の外周部に拡散し、この拡散したモールド樹脂がウエハエッジ部にはみ出してウエハ裏面に廻り込む(つまり、ウエハ裏面へのモールド樹脂のはみ出しが生じる)ため、この状態でウエハ裏面研削処理を行うと、本来はウエハ材料(シリコン)のみを研磨すべき研磨用砥石に樹脂が入り込んで目詰まりをひき起こし、そのためにスムーズな研磨が行えず、場合によってはウエハが割れてしまうおそれがある。よって、何らかの工夫を施さない限り、樹脂封止後にウエハ裏面研削処理を行うことは適当ではない。
また、更に後の段階としては、はんだボールを搭載し、リフロー後(はんだバンプの接合後)にウエハ裏面研削処理を行うことが考えられるが、この段階でもウエハ裏面へはみ出したモールド樹脂が残ったままであり、また、高価なBG用テープや専用のラミネータ及び専用のリムーバ(剥離用テープを含む)を必要とすることに変わりはなく、製造コストが増大するという課題は残されたままである。
また、ウエハを薄型化すると、製造工程の途中でウエハ全体が反ってしまうといった問題もあった。例えば、モールド樹脂の封止及び熱硬化(キュア)を行ったときに、その封止樹脂の熱収縮の影響を受けて極薄のウエハが樹脂層側に引っ張られ、ウエハ全体が反ってしまう。このため、樹脂封止工程以降のプロセス(はんだボール搭載、リフロー、ダイシング等)は、ウエハが反った状態で流動させなければならない。このように従来の技術では、ウエハレベルパッケージの薄型化を行う上でウエハ全体が反ってしまうといった不都合があった。
かかる不都合に対処するための方法として、例えば、ウエハ裏面に反り矯正用のフィルム層(例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂等からなる絶縁樹脂フィルム)を真空ラミネート法により形成することが考えられる。この場合、エポキシ系、シリコーン系、ポリイミド系のフィルム層は、形成した後(熱硬化処理を行った後)に剥離することは実質上不可能なため、そのまま永久膜として残す必要性がある。このため、この永久膜(反り矯正用のフィルム層)の付いたウエハに対して、各種信頼性試験(ウエハとの密着信頼性試験など)を行う必要がある。
しかしこの場合、最終的にウエハをダイシングして個々の半導体チップ(デバイス)に分割したときに、ダイシング時の機械的衝撃により個々のチップにチッピングやクラック等が生じ、このチッピング等に起因して当該フィルム層とチップ裏面との間で剥離が生じるといった問題がある。つまり、各種信頼性試験を行った後に永久膜(フィルム層)のチップ裏面からの剥離が発生するため、信頼性試験を行った意味が無くなる。
本発明は、かかる従来技術における課題に鑑み創作されたもので、ウエハレベルパッケージの薄型化を実現するにあたり、ウエハ割れを防止し、製造コストの削減に寄与することができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、ウエハレベルパッケージの薄型化を実現するにあたり、ウエハの反りを矯正すると共に、裏面の反り矯正層は非永久膜扱いとなり、かつ、各種信頼性試験を不要とすることができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上述した従来技術の課題を解決するため、本発明の第1の形態によれば、半導体ウエハの複数のデバイスが作り込まれている側の表面に、各デバイスの電極パッドが露出する開口部を有するように絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜上に、前記電極パッドが露出する開口部を覆うように所要の形状にパターニングされた導体層を形成する工程と、該導体層上に、該導体層の端子形成部分が露出する開口部を有するようにレジスト層を形成する工程と、該レジスト層をマスクにして前記導体層の端子形成部分にメタルポストを形成する工程と、前記半導体ウエハの前記メタルポストが形成されている側と反対側の面を研削して、所定の厚さになるまで薄化する工程と、前記レジスト層を除去した後、前記メタルポストの頂上部を露出させて封止樹脂でウエハ表面を封止する工程と、前記メタルポストの頂上部に金属バンプを接合する工程と、該金属バンプが接合された半導体ウエハを前記各デバイス単位に分割する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
この第1の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、ウエハレベルパッケージの製造工程において比較的後の段階(メタルポストを形成した直後の段階)でウエハ裏面研削を行うようにしており、メタルポストを形成する段階までは半導体ウエハが厚い状態(厚ウエハ状態)で処理を行うことができるので、ウエハレベルパッケージの薄型化を実現するにあたり、従来技術に見られたような致命的な欠陥である「ウエハ割れ」の発生を防止することができる。
また、ウエハ裏面研削処理を行う直前の時点で、ウエハ表面(パターンが形成されている側の面)は、メタルポストの表面とレジスト層の表面によってほぼ平坦な状態となっているので、裏面研削に際し、従来のプロセスにおいて用いられていたような厚膜タイプの高価なBG用テープを貼り付ける必要が無くなり、そのため、専用のラミネータ及び専用のリムーバ(剥離用テープを含む)も一切不要となる。これは、製造コストの削減に大いに寄与する。
また、第1の形態に係る半導体装置の製造方法の変形形態によれば、半導体ウエハの複数のデバイスが作り込まれている側の表面に、各デバイスの電極パッドが露出する開口部を有するように絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜上に、前記電極パッドが露出する開口部を覆うように全面に金属薄膜を形成する工程と、該金属薄膜上に、所要の形状にパターニングされたレジスト層を形成する工程と、該レジスト層をマスクにして前記金属薄膜上に再配線層を形成する工程と、前記半導体ウエハの前記再配線層が形成されている側と反対側の面を研削して、所定の厚さになるまで薄化する工程と、前記レジスト層を除去した後、前記再配線層の端子形成部分にメタルポストを形成する工程と、ウエハ表面に露出している金属薄膜を除去する工程と、前記メタルポストの頂上部を露出させて封止樹脂でウエハ表面を封止する工程と、前記メタルポストの頂上部に金属バンプを接合する工程と、該金属バンプが接合された半導体ウエハを前記各デバイス単位に分割する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
この変形形態に係る製造方法においても、ウエハレベルパッケージの製造工程において比較的後の段階(再配線層を形成した直後の段階)でウエハ裏面研削処理を行い、再配線層を形成する段階までは厚ウエハ状態で処理を行うことができるので、ウエハ割れを防止することができる。また、ウエハ裏面研削処理を行う直前の時点で、ウエハ表面は、再配線層の表面とレジスト層の表面によってほぼ平坦な状態となっているので、裏面研削に際し、高価なBG用テープを貼り付ける必要が無くなり、専用のラミネータ及び専用のリムーバ(剥離用テープを含む)も不要となって、製造コストの削減に寄与する。
また、本発明の第2の形態によれば、半導体ウエハの複数のデバイスが作り込まれている側の表面に、各デバイスの電極パッドが露出する開口部を有するように絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜上に、前記電極パッドが露出する開口部を覆うように所要の形状にパターニングされた導体層を形成する工程と、該導体層上に、該導体層の端子形成部分が露出する開口部を有するようにレジスト層を形成する工程と、該レジスト層をマスクにして前記導体層の端子形成部分にメタルポストを形成する工程と、前記半導体ウエハの前記メタルポストが形成されている側と反対側の面を研削して、所定の厚さになるまで薄化する工程と、前記半導体ウエハの薄化された表面に耐熱性を有するフィルム層を形成する工程と、前記レジスト層を除去した後、前記メタルポストの頂上部を露出させて封止樹脂でウエハ表面を封止する工程と、前記メタルポストの頂上部に金属バンプを接合する工程と、該金属バンプが接合された半導体ウエハを、該半導体ウエハの前記フィルム層が形成されている側の面を支持部材上に接着させて搭載した後、前記各デバイスの領域を画定する線に沿って当該半導体ウエハを切断する工程と、前記フィルム層を前記支持部材上に接着させたまま前記各デバイスをピックアップする工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
この第2の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、上述した第1の形態に係る半導体装置の製造方法の場合と同様にウエハレベルパッケージの製造工程において比較的後の段階(メタルポストを形成した直後の段階)でウエハ裏面研削を行うようにしており、さらに、ウエハ裏面研削を行った後、レジスト層の除去を行う前に、半導体ウエハの裏面に耐熱性を有するフィルム層を形成しているので、この工程以降、このフィルム層は、ウエハ割れに対する補強層として機能する。つまり、ほぼ全工程を厚ウエハ状態で流動させることができるので、上述した第1の形態の場合と比べると、ウエハ割れの危険性をより一層低減することができる。
さらに、半導体ウエハの裏面に形成されたフィルム層は、その後の段階で熱処理を伴う樹脂封止を行ったときに半導体ウエハの反りが発生しないように平坦に保持する役目を果たす。また、このフィルム層は、最後のピックアップ処理を行う段階で、支持部材上に接着されたまま各デバイスの界面から剥離されるようになっている。つまり、反り矯正用としてウエハ裏面に形成されたフィルム層は最終的に除去され得るため、従来のように永久膜として残す必要性が無くなり、その結果、各種信頼性試験(ウエハとの密着信頼性試験など)を行う必要も無くなる。
また、本発明の第3の形態によれば、半導体ウエハの複数のデバイスが作り込まれている側の表面に、各デバイスの電極パッドが露出する開口部を有するように絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜上に、前記電極パッドが露出する開口部を覆うように所要の形状にパターニングされた導体層を形成する工程と、該導体層上に、該導体層の端子形成部分が露出する開口部を有するようにレジスト層を形成する工程と、該レジスト層をマスクにして前記導体層の端子形成部分にメタルポストを形成する工程と、前記レジスト層を除去した後、前記メタルポストの頂上部を露出させて封止樹脂でウエハ表面を封止する工程と、該封止樹脂でウエハ表面を封止したときにウエハエッジ部にはみ出した不要な封止樹脂を除去する工程と、前記半導体ウエハの前記メタルポストが形成されている側と反対側の面を研削して、所定の厚さになるまで薄化する工程と、前記メタルポストの頂上部に金属バンプを接合する工程と、該金属バンプが接合された半導体ウエハを前記各デバイス単位に分割する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
この第3の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、樹脂封止を行ったときに、ウエハエッジ部にはみ出した不要な樹脂を除去した後でウエハ裏面研削を行うようにしているので、従来技術に見られたような樹脂のはみ出しに起因するウエハ割れをひき起こすことなく、これまで達成できなかった樹脂封止工程以降のウエハ裏面研削を実現することができる。その結果、ほぼ全工程を厚ウエハ状態で流動させることができるので、上述した第1の形態のように製造工程の途中の段階まで厚ウエハ状態で流動させる場合と比べると、ウエハ割れの危険性をより一層低減することが可能となる。
さらに、第3の形態に係る半導体装置の製造方法の変形形態によれば、半導体ウエハの複数のデバイスが作り込まれている側の表面に、各デバイスの電極パッドが露出する開口部を有するように絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜上に、前記電極パッドが露出する開口部を覆うように所要の形状にパターニングされた導体層を形成する工程と、該導体層上に、該導体層の端子形成部分が露出する開口部を有するようにレジスト層を形成する工程と、該レジスト層をマスクにして前記導体層の端子形成部分にメタルポストを形成する工程と、前記レジスト層を除去した後、前記半導体ウエハの前記メタルポストが形成されている側の面に、ウエハエッジ部に沿ってリング状に溝を形成する工程と、前記メタルポストの頂上部を露出させて封止樹脂でウエハ表面を封止する工程と、前記半導体ウエハの前記メタルポストが形成されている側と反対側の面を研削して、所定の厚さになるまで薄化する工程と、前記メタルポストの頂上部に金属バンプを接合する工程と、該金属バンプが接合された半導体ウエハを前記各デバイス単位に分割する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
この変形形態に係る製造方法によれば、樹脂封止を行ったときに半導体ウエハの外周部に拡散する樹脂を、ウエハエッジ部に沿ってリング状に形成された溝に落とし込むことができるので、ウエハ裏面への樹脂のはみ出しを抑制することができる。その結果、上述した第3の形態の場合と同様に、従来技術に見られたような樹脂のはみ出しに起因するウエハ割れをひき起こすことなく、これまで達成できなかった樹脂封止工程以降のウエハ裏面研削を実現することができ、ほぼ全工程を厚ウエハ状態で流動させることが可能となる。これによって、ウエハ割れの危険性をより一層低減することができる。
以下、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るCSP構造の半導体装置の断面構造を模式的に示したものである。
図1において、10は本実施形態に係る半導体装置(CSP)、11はデバイスが作り込まれたシリコン(Si)基板を示し、このシリコン基板11は、後述する半導体(シリコン)ウエハを切断(分割)した一部分である。また、12はデバイス上に形成された配線パターンの一部分の領域によって画定される電極パッド、13はシリコン基板11の一方の面(図示の例では上側の面)に形成された保護膜としてのパッシベーション膜、14はパッシベーション膜13上に形成された絶縁膜(ポリイミド樹脂層)、15は電極パッド12が露出する開口部を覆うように絶縁膜14上に所要の形状にパターニング形成された金属薄膜(給電層/めっきベース膜)、16は金属薄膜15上に形成された再配線層、17は再配線層16の端子形成部分に形成されたメタルポスト、18はメタルポスト17の頂上部に形成されたバリヤメタル層、19はシリコン基板11のメタルポスト17が形成されている側の面全体を覆うように(但し、メタルポスト17(バリヤメタル層18)の頂上部を露出させて)形成された封止樹脂層、20は露出したメタルポスト17(バリヤメタル層18)の頂上部に接合された外部接続端子としてのはんだバンプ、21はシリコン基板11の他方の面(図示の例では下側の面)に形成されたウエハ割れ防止のための補強用の絶縁樹脂層を示す。各部材の材料や厚さなどについては、ここでは省略し、後述する製造方法の中で適宜説明する。
以下、本実施形態に係るCSP構造の半導体装置10について、その製造工程を順に示す図2〜図5を参照しながら説明する。なお、各図(図5(d)を除く)に示す断面構造は、図1に示した断面構造の一部分(左側の一部分)を拡大して示したものである。
先ず最初の工程では(図2(a)参照)、周知の方法により、複数のデバイスが作り込まれたウエハ30を作製する。すなわち、所定の厚さ(例えば、直径が8インチのウエハの場合には725μm程度の厚さ)を有するウエハに対し所要のデバイスプロセスを行った後、ウエハの一方の面(図示の例では上側の面)に窒化シリコン(SiN)やリンガラス(PSG)等からなる保護膜としてのパッシベーション膜13を形成し、各デバイス上に所要のパターンで形成されたアルミニウム(Al)の配線層の一部分の領域によって画定される電極パッド12に対応する部分のパッシベーション膜13を除去する(つまり、パッシベーション膜13の当該部分を開口する)。パッシベーション膜13の開口は、例えば、YAGレーザやエキシマレーザ等のレーザ加工によって行われる。これによって、図示のように表面がパッシベーション膜13で覆われ、かつ電極パッド12が露出したウエハ30が作製される。
次の工程では(図2(b)参照)、ウエハ30のパッシベーション膜13上に絶縁膜14を形成する。例えば、フォトリソグラフィにより、ウエハ30の表面に感光性のポリイミド樹脂を塗布し、ポリイミド樹脂のソフトベーク(プリベーク)処理を行った後、マスク(図示せず)を用いて露光及び現像(ポリイミド樹脂層のパターニング)を行い、更にハードベーク(ポストベーク)処理を行い、図示のように所定の箇所に開口部VHを有する絶縁膜(ポリイミド樹脂層)14を形成する。この際、ポリイミド樹脂層のパターニングは、電極パッド12の形状に従うように行う。従って、露光及び現像を行うと、図示のように電極パッド12に対応する部分のポリイミド樹脂層14が除去されて、電極パッド12に到達するビアホール(開口部VH)が形成される。
次の工程では(図2(c)参照)、絶縁膜(ポリイミド樹脂層)14が形成されている側の全面に、スパッタリングにより金属薄膜15を形成する。この金属薄膜15は、密着金属層を構成するクロム(Cr)層又はチタン(Ti)層と、この密着金属層の上に積層される銅(Cu)層の2層構造を有している。金属薄膜15は、全面にCr又はTiをスパッタリングにより堆積させ(密着金属層:Cr層又はTi層)、更にその上にCuをスパッタリングにより堆積させることにより(Cu層)、形成され得る。このようにして形成された金属薄膜15は、後の再配線形成工程、メタルポスト形成工程で必要な電解めっき処理の際にそのめっきベース膜(給電層)として機能する。
次の工程では(図2(d)参照)、金属薄膜15の表面(Cu層表面)の脱水ベークを行い、液状のフォトレジストを塗布して乾燥させた後、マスク(図示せず)を用いて露光及び現像(フォトレジストのパターニング)を行い、レジスト層R1を形成する。このフォトレジストのパターニングは、次の工程で形成される再配線パターンの形状に従うように行う。
次の工程では(図3(a)参照)、金属薄膜15を給電層としてその表面に電解Cuめっきを施し、パターニングされたレジスト層R1をマスクにしてCuの再配線層(再配線パターン)16を形成する。
次の工程では(図3(b)参照)、例えば、有機溶剤を含む剥離液を用いてフォトレジスト(レジスト層R1)を剥離し、除去する。
次の工程では(図3(c)参照)、金属薄膜15の表面(Cu層表面)及び再配線層16の表面を清浄にした後、感光性のドライフィルム(厚さ100μm程度)を貼り付け、さらにマスク(図示せず)を用いて露光及び現像(ドライフィルムのパターニング)を行い、レジスト層R2を形成する。このドライフィルムのパターニングは、次の工程で形成されるメタルポストの形状に従うように行う。
次の工程では(図4(a)参照)、同様に金属薄膜15を給電層として再配線層16の表面に電解Cuめっきを施し、パターニングされたレジスト層R2をマスクにして再配線層16の端子形成部分にCuのポスト(メタルポスト)17を形成する。このCuポスト17は、ドライフィルム(レジスト層R2)の厚さと同じ100μm程度の高さを有している。
更にCuポスト17の頂上部に、電解めっきによりバリヤメタル層18を形成する。このバリヤメタル層18は、例えば、Cuポスト17を給電層としてその表面に密着性向上のためのニッケル(Ni)めっきを施し、更にこのNi層上に導電性向上のためのパラジウム(Pd)めっきを施した後、このPd層上に金(Au)めっきを施すことにより形成され得る(Ni/Pd/Au)。この場合、Pd層を設けずにNi層上に直接Au層を形成してもよい(Ni/Au)。この時点で、再配線パターンが形成されている側の面(図示の例では上側の面)はほぼ平坦な状態となっている。
次の工程では(図4(b)参照)、周知の研削装置を用いてウエハ裏面(図示の例では下側の面)を研削し、ウエハ30の厚さを所定の厚さ(例えば、250μm〜300μm程度)に薄くする。この際、前の工程で作製された構造体のパターン面(上側の面)はほぼ平坦であるので、研削に先立って当該構造体を保持する際にそのパターン面側をチャックするのが容易となる。よって、このようにチャックした状態でウエハ30の裏面を、図中矢印で示すように所定の厚さになるまで研削することができる。
このようにパターン面がほぼ平坦な状態となっているため、裏面研削に際し、従来のプロセスにおいて用いられていたようなパターン表面保護用のテープ(BG用テープ)を貼り付ける必要が無くなる。つまり、Cuポスト17(バリヤメタル層18)の表面とドライフィルム(レジスト層R2)の表面が、従来のBG用テープの役割を果たしている。
次の工程では(図4(c)参照)、例えば、水酸化ナトリウム(NaOH)やモノエタノールアミン系などのアルカリ性の薬液を用いてドライフィルム(レジスト層R2)を剥離し、除去する。
次の工程では(図4(d)参照)、ウエットエッチングにより、露出しているめっきベース膜(金属薄膜15)を除去する。すなわち、Cuを溶かすエッチング液で金属薄膜15の上層部分のCu層を除去し、次にCr又はTiを溶かすエッチング液で下層部分の密着金属層(Cr層又はTi層)を除去する。これによって、図示のように絶縁膜(ポリイミド樹脂層)14が露出する。この後、所定の表面洗浄等を行う。
なお、Cuを溶かすエッチング液を用いた時、再配線層16を構成するCuも除去されて再配線パターンが断線するように見えるが、実際にはかかる不都合は生じない。その理由は、上述したように金属薄膜15の上層部分はCuのスパッタリングにより形成されるためその膜厚はミクロンオーダー以下(0.5μm程度)であるのに対し、再配線層16は電解Cuめっきにより形成されるためその膜厚は少なくとも10μm程度であるので、金属薄膜15のCuは完全に除去されても、再配線層16(Cu)についてはその表層部分のみが除去される程度であり、再配線パターンが断線することはないからである。
次の工程では(図5(a)参照)、万一のウエハ割れに対処するために、ウエハ30の裏面に補強用及び樹脂封止工程以降のウエハ反りの矯正用の絶縁樹脂層21を形成する。この絶縁樹脂層21の材料としては、例えば、熱硬化性のエポキシ樹脂やポリイミド樹脂、ノボラック樹脂やソルダレジスト等が用いられる。これらの樹脂等をコーティングし、硬化させることで絶縁樹脂層21が形成される。あるいは、これらの樹脂等を用いる代わりに、フィルム状の絶縁性シート部材を貼着してもよい。
次の工程では(図5(b)参照)、ウエハ30のCuポスト17が形成されている側の面全体を覆うように(但し、Cuポスト17(バリヤメタル層18)の頂上部を露出させて)封止樹脂で封止する(封止樹脂層19の形成)。これは、例えば以下のようにして行うことができる。
先ず、上型と下型に分かれた封止金型を用意し、これを所定温度(175℃程度)に加熱する。次に、上型に樹脂フィルムを吸着させ、下型の凹部内にウエハ30を装着し、更にこの上に封止樹脂として密着力の高いタブレット状の熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂)を載せる。そして、封止金型の熱とプレスによる圧力で熱硬化性樹脂を溶融してウエハ全面に広げ(3分程度)、この後、金型からウエハ30を取り出す。そして、熱硬化性樹脂を硬化させる処理(キュア)を行う(1時間〜12時間程度の範囲内)。ウエハ30は樹脂フィルムと一体になっているので、この樹脂フィルムをウエハ30から引き剥がす。これによって、図示のように表面が封止樹脂層19で覆われ、かつ、Cuポスト17(バリヤメタル層18)の頂上部が露出したウエハ30が作製される。
次の工程では(図5(c)参照)、露出したCuポスト17(バリヤメタル層18)の頂上部に、表面処理剤としてのフラックスを塗布した後、外部接続端子として用いられるはんだを印刷法あるいはボール搭載法により形成し、240℃〜260℃程度の温度でリフローして固定する(はんだバンプ20の接合)。その後、表面を洗浄してフラックスを除去する。
最後の工程では(図5(d)参照)、前の工程ではんだバンプ20が接合されたウエハ30(絶縁膜14、封止樹脂層19、絶縁樹脂層21を含む)を、ダイシング用の支持部材(図示せず)上に搭載した後、ダイサー等(図示の例ではダイサーのブレードBL)により切断して個々の半導体チップ(デバイス)に分割する。これによって、本実施形態に係るCSP構造の半導体装置10(図1)が作製されたことになる。
以上説明したように、本実施形態に係るCSP構造の半導体装置10の製造方法によれば、ウエハレベルパッケージの製造工程において比較的後の段階(Cuポスト17及びバリヤメタル層18を形成した直後の段階)でウエハ30の裏面研削を行うようにしており(図4(b)参照)、Cuポスト17及びバリヤメタル層18を形成する工程までは(図2(a)〜図4(a)参照)ウエハ30が厚い状態(この場合、725μm程度の厚ウエハ状態)で処理を行うことができるので、ウエハレベルパッケージの薄型化を実現するにあたり、従来技術に見られたような「ウエハ割れ」の発生を防止することができる。
また、ウエハ30の裏面研削を行う直前の時点で(図4(a)参照)、ウエハ表面(パターンが形成されている側の面)は、Cuポスト17(バリヤメタル層18)の表面とドライフィルム(レジスト層R2)の表面によってほぼ平坦な状態となっているので、ウエハ裏面研削に際し、従来のプロセスにおいて用いられていたような厚膜タイプの高価なBG用テープを貼り付ける必要が無くなる。その結果、専用のラミネータ及び専用のリムーバ(剥離用テープを含む)も一切不要となる。これによって、製造コストを削減することが可能となる。
上述した実施形態では、電解めっきによるCuポスト17及びバリヤメタル層18の形成後(ドライフィルムR2を剥離する前)にウエハ30の裏面研削を行うようにしているが(図4(b)参照)、裏面研削を行うタイミングはこの時点に限定されないことはもちろんである。本発明の要旨からも明らかなように、要は、ウエハ30の裏面研削を行う直前に表面がほぼ平坦な状態となっている段階であって、ウエハレベルパッケージの製造工程において出来るだけ後の段階であれば十分である。これを考慮し、例えば、再配線層16の形成後(フォトレジストR1の剥離前)の段階(図3(a)参照)でウエハ30の裏面研削を行うようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、図2(a)の工程においてウエハの一方の面に保護膜としてのパッシベーション膜13を設けているが、場合によってはこのパッシベーション膜13を設けずに、その後の工程(図2(b)の工程)で形成される絶縁膜(ポリイミド樹脂層)14にパッシベーション膜の機能を兼用させてもよい。あるいはその逆に、絶縁膜14を設けずに、パッシベーション膜13のみでもよい。
また、上述した実施形態では、図2(b)の工程においてウエハ30の表面に形成する絶縁膜14として感光性のポリイミド樹脂を用いた場合について説明したが、かかる絶縁膜の材料は感光性樹脂に限定されないことはもちろんであり、例えば非感光性のポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等の樹脂を使用してもよい。
また、上述した実施形態では、図5(a)の工程において万一のウエハ割れに対処するためにウエハ裏面に補強用及びウエハ反り矯正用の絶縁樹脂層21を形成しているが、この絶縁樹脂層21は必ずしも形成する必要はなく、場合によってはこの工程を省略してもよい。
(第2の実施形態)
図6は本発明の第2の実施形態に係るCSP構造の半導体装置の断面構造を模式的に示したものである。
図示のように第2の実施形態に係る半導体装置10aは、上述した第1の実施形態に係る半導体装置10(図1)と比べて、シリコン基板11aの裏面が露出している点で相違する。上述したように第1の実施形態では、ウエハレベルパッケージの製造工程の途中で万一のウエハ割れに対処するためにウエハ裏面に形成した補強用の絶縁樹脂層21をそのまま最後まで残し(図5参照)、半導体装置10としているのに対し、この第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に製造工程の途中でウエハ割れ対策としてウエハ裏面にフィルム層を形成するが、このフィルム層は、後述するように製造工程の最終段階でウエハ裏面(シリコン基板11aの裏面)から剥離除去される。その結果、図6に示すようにシリコン基板11aの裏面が露出する。本実施形態に係る半導体装置10aの他の構成については、基本的に第1の実施形態に係る構成(図1)と同じであるので、その説明は省略する。
製造工程の途中でウエハ裏面に形成されるフィルム層は、ウエハ割れを防止するための補強用としての機能に加え、封止樹脂の熱硬化等の熱処理を行ったときにウエハの反りが発生しないようにする機能(ウエハの反りを矯正する機能)も有している。このフィルム層の材料や厚さ、形態などについては、後述する製造方法の中で適宜説明する。
以下、本実施形態に係るCSP構造の半導体装置10aについて、その製造工程を順に示す図7〜図9を参照しながら説明する。なお、各図に示す断面構造は、図6に示した断面構造の一部分(左側の一部分)を拡大して示したものである。
先ず、図2(a)〜図4(a)の工程で行った処理と同様にして、表面がパッシベーション膜13で覆われ、かつ電極パッド12が露出したウエハ30aを作製し、パッシベーション膜13上に絶縁膜(ポリイミド樹脂層)14を形成し、電極パッド12及び絶縁膜14上に金属薄膜15を形成し、この金属薄膜15を給電層としてその表面にCuの再配線層16を形成し、パターニングされたドライフィルム(レジスト層R2)をマスクにして再配線層16の端子形成部分にCuのポスト(メタルポスト)17及びバリヤメタル層18を形成する。
次の工程では(図7(a)参照)、図4(b)の工程で行った処理と同様にして、研削装置によりウエハ裏面を研削し、ウエハ30aの厚さを所定の厚さ(例えば、200μm程度)に薄くする。
次の工程では(図7(b)参照)、薄化されたウエハ30aの裏面に対し、CO2 レーザによるマーキングを行う。すなわち、各デバイス毎に、それぞれ製造番号や顧客の会社名などの情報を書き込む。
次の工程では(図7(c)参照)、ウエハ割れとウエハの反りに対処するために、ウエハ30aの裏面に所定の厚さ(例えば、70〜290μm程度)を有するフィルム層22を形成する。本実施形態では、このフィルム層22として、耐熱性(最大240℃程度)を有し、かつ耐薬品性を有するテープ(以下、便宜上「耐熱性テープ」という。)を用いている。好適には、ダイ・アタッチ・フィルム(DAF)プロセス用の高耐熱性を有するPET(ポリエステル系)を基材としたテープが用いられる。この耐熱性テープ22は、PETフィルム等の基材上に接着剤等が塗布された多層構造を有しており、この接着剤層を介してウエハ30aの裏面に貼り付けられる。
本実施形態では、この耐熱性テープ22として、紫外線(UV)の照射に感応して硬化する性質を有するもの(つまり、UV照射により剥離するタイプのもの)を用いている。また、この耐熱性テープ22が「耐薬品性」を必要とする理由は、後の工程でドライフィルム(レジスト層R2)の剥離用としてアルカリ性の薬液を用いる必要があり、さらに、露出しているめっきベース膜(金属薄膜15)を除去するために酸性もしくはアルカリ性のエッチング液を用いる必要があり、これらの薬液に耐える必要があるからである。
次の工程では(図8(a)参照)、図4(c)及び(d)の工程で行った処理と同様にして、ドライフィルム(レジスト層R2)を剥離し、露出しているめっきベース膜(金属薄膜15)を除去する。
次の工程では(図8(b)参照)、ウエハ30aの裏面に貼り付けられた耐熱性テープ22に紫外線(UV)を照射する。このUVの照射量は、耐熱性テープ22を構成する接着剤層をある程度硬化させるに十分な照射量であって、それほど過大でない照射量に設定される。この段階でUV照射を行う理由については、後で説明する。
次の工程では(図8(c)参照)、図5(b)の工程で行った処理と同様にして、ウエハ30aのCuポスト17が形成されている側の面全体を覆うように(但し、Cuポスト17(バリヤメタル層18)の頂上部を露出させて)封止樹脂で封止する。
次の工程では(図8(d)参照)、図5(c)の工程で行った処理と同様にして、外部接続端子(はんだバンプ20)を接合する。
次の工程では(図9(a)参照)、はんだバンプ20が接合された半導体ウエハ30aを、ダイシング用フレーム40に支持されたダイシング用テープ41上に、半導体ウエハ30aの耐熱性テープ22が貼り付けられている側の面を接着させて搭載する。さらに、ダイサー等(図示の例ではダイサーのブレードBL)により、各デバイスの領域を画定する線に沿って半導体ウエハ30aを切断する。このとき、図中破線で示すように、耐熱性テープ22の途中の段階まで切り込みを入れるようにする。これによって、半導体ウエハ30aは、耐熱性テープ22が貼り付けられた状態で個々の半導体チップ(デバイス)に分割されたことになる。
最後の工程では(図9(b)参照)、前の工程で切断分割された各半導体チップ(デバイス)10aをピックアップする。このとき、半導体ウエハ30aの裏面に貼り付けられていた耐熱性テープ22は、ダイシング用テープ41上に接着されたまま、ウエハ裏面から完全に剥離される。これは、耐熱性テープ22に予めUV照射(図8(b))を行っているからである。
すなわち、耐熱性テープ22は、上述したように基材(PETフィルム)上に接着剤等が塗布された多層構造を有しており、最終的にピックアップ処理を行った時に、この接着剤層が基材に完全に付着した状態でウエハ裏面から剥がれれば問題はないが、UV照射を行う前にキュア(図8(c))やリフロー(図8(d))などの熱処理を行うと接着剤層が変質するため、ピックアップ時に接着剤層の一部がウエハ裏面にこびり付いた状態となり、耐熱性テープ22をきれいに剥がすことができない。よって、本実施形態のように熱処理を行う前の段階でUV照射を行い、この接着剤層をある程度硬化させた状態にしておくことで、最後にピックアップ処理を行った時に、この接着剤層を基材に完全に付着させた状態で耐熱性テープ22をウエハ裏面からきれいに剥離することが可能となる。但し、UVの照射量が過大になると、ピックアップ処理に至る途中の段階で何らかの衝撃等によりその段階で耐熱性テープ22が剥がれてしまう可能性もあるため、上述したようにUVの照射量は適量に設定する必要がある。
以上説明したように、第2の実施形態に係るCSP構造の半導体装置10aの製造方法によれば、上述した第1の実施形態の場合と同様にウエハレベルパッケージの製造工程において比較的後の段階(Cuポスト17及びバリヤメタル層18を形成した直後の段階)でウエハ30aの裏面研削を行うようにしており(図7(a)参照)、さらに、ウエハ裏面研削処理を行った後、ドライフィルム(レジスト層R2)の剥離とめっきベース膜(金属薄膜15)のエッチング除去を行う前に、ウエハ30aの裏面に所定の厚さを有する耐熱性テープ22を貼り付けているので(図7(c)参照)、この工程以降、この耐熱性テープ22は、ウエハ割れに対する補強用のフィルム層として機能する。
つまり、この第2の実施形態によれば、図7(b)の工程(CO2 レーザによるマーキング)を除いて全工程を厚ウエハ状態で流動させることができるので、上述した第1の実施形態の場合と比べると、ウエハ割れの危険性をより一層低減することができる。
また、ウエハ30aの裏面に貼り付けられた耐熱性テープ22は、その後の段階で樹脂封止及び熱硬化(キュア)等の熱処理を行ったときにウエハ30aの反りが発生しないように平坦に保持すると共に、最後のピックアップ処理を行う段階で(図9(b))ウエハ裏面から完全に剥離することができる。つまり、反り矯正用としてウエハ裏面に貼り付けた耐熱性テープ22を最終的に除去できるため、従来のように永久膜として残す必要性が無くなる。その結果、各種信頼性試験(ウエハとの密着信頼性試験など)を行う必要も無くなり、永久膜(フィルム層)とチップ裏面との間で剥離が生じるといった問題も発生しない。
上述した第2の実施形態では、耐熱性テープ22の形態として、UVを当ててから剥離するタイプのもの(いわゆる「UV剥離タイプ」のもの)を用いた場合を例にとって説明したが、使用する耐熱性テープの形態はこれに限定されないことはもちろんである。例えば、UVを当てずに加温して剥離するタイプのもの(いわゆる「熱剥離タイプ」のもの)を用いてもよい。これは、UV剥離タイプのものと比べるとコストが安いというメリットがある。
熱剥離タイプのテープは、例えば50〜60℃程度の熱を加えることでその粘着力が低下し、更に引き剥がす力を加えることで剥離され得る。ここで留意すべき点は、単に熱を加えただけでは剥離できない点である。すなわち、熱剥離タイプのテープを貼り付けた後の段階で、さらに高い175℃程度の温度でキュア(図8(c))を行い、さらに240℃〜260℃程度の温度でリフロー(図8(d))を行うことになるが、この段階で温度条件のみに依存して剥がれることはなく、最後のピックアップ処理を行う段階(図9(b))で、ウエハに貼り付けられた当該テープ(熱剥離タイプのテープ)を所定の温度(50〜60℃程度)に加熱すると共に、各デバイスを当該テープから引き剥がす力を加えることで、当該テープをウエハ裏面から剥離することができる。このため、ピックアップ処理の段階でその所定の温度に加熱するための加温機構を必要とする。
(第3の実施形態)
前述したように、薄ウエハ状態での処理に起因するウエハ割れを回避するためには出来るだけ後の段階でウエハ裏面研削処理を行うのが望ましいが、例えば、樹脂封止後にウエハ裏面研削処理を行った場合、従来技術の課題に関連して説明したようにモールド樹脂のはみ出しに起因するウエハ割れが発生するおそれがある。図10及び図11は、かかる不都合を解消するための方法を示したものである。
図10は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一部を示したものであり、図11は図10(b)の工程で行うウエハエッジ部の加工処理を説明するための図である。
図10に示す各工程の処理に先立ち、先ず、図2(a)〜図5(a)の工程で行った処理と同様の処理を行う。但し、ウエハ裏面研削処理(図4(b))と、絶縁樹脂層21の形成処理(図5(a))は除く。そして、図10(a)の工程では、図5(b)の工程で行った処理と同様にして、ウエハ30のCuポスト17が形成されている側の面全体を覆うように(但し、Cuポスト17(バリヤメタル層18)の頂上部を露出させて)封止樹脂で封止する。このとき、図示のように樹脂(19)がウエハ30の外周部に拡散し、この拡散した樹脂がウエハエッジ部にはみ出してウエハ裏面に廻り込む。この状態でウエハ裏面研削処理を行うと、前述したようにウエハ割れが発生するおそれがある。
そこで、次の工程では(図10(b)参照)、ダイサー(ブレードBL)を利用した丸切り加工(「円形ダイシング法」ともいう。)により、ウエハエッジ部にはみ出した不要な樹脂をカット(除去)する。具体的には、図11に示すように、先ず、ウエハ30の中心から、所定の半径部分だけオフセットした位置にブレードBLを下ろし(同図(a)参照)、ブレードBLの高さを固定したまま、ウエハ30を吸着したチャックテーブル(図示せず)を回転させることで(同図(b)参照)、ウエハ30の当該位置の部分を切断することができる。これによって、ウエハエッジ部の不要な樹脂層19が除去される。
このようにしてウエハエッジ部にはみ出した不要な樹脂層19を除去した後、次の工程では(図10(c)参照)、図4(b)の工程で行った処理と同様にして、研削装置によりウエハ裏面を研削し、ウエハ30を所定の厚さに薄くする。この後、特に図示はしていないが、露出したCuポスト17(バリヤメタル層18)の頂上部にはんだバンプ20を接合し、ウエハ30(絶縁膜14、封止樹脂層19を含む)をダイシングして個々の半導体チップ(デバイス)に分割する。
このように第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、ウエハレベルパッケージの製造工程の最終段階に近い段階で樹脂封止を行ったときに、ウエハエッジ部にはみ出した不要な樹脂層19を除去した後でウエハ裏面研削処理を行うようにしているので、従来技術に見られたような樹脂のはみ出しに起因するウエハ割れをひき起こすことなく、これまで達成できなかった樹脂封止工程以降のウエハ裏面研削処理を実現することができる。その結果、ほぼ全工程を厚ウエハ状態で流動させることができるので、第1の実施形態のように製造工程の途中の段階まで厚ウエハ状態で流動させる場合と比べると、ウエハ割れの危険性をより一層低減することが可能となる。
上述した第3の実施形態では、ウエハ裏面研削処理に先立ち、樹脂封止を行ったときに発生するウエハエッジ部での樹脂のはみ出しの問題を解消する方法として、はみ出した不要な樹脂層19をカット(除去)する方法を例にとって説明したが、ウエハエッジ部での樹脂のはみ出しの問題を解消する方法はこれに限定されないことはもちろんである。例えば、樹脂封止時にウエハの外周部に拡散した樹脂がウエハエッジ部に留まり、ウエハ裏面に廻り込むのを防ぐような方法を採ってもよい。図12はその場合の方法を例示したものである。
図12に示す方法では、図示の工程の処理に先立ち、先ず、図2(a)〜図5(a)の工程で行った処理と同様の処理を行う。但し、ウエハ裏面研削処理(図4(b))と、絶縁樹脂層21の形成処理(図5(a))は除く。そして、図12(a)の工程では、ウエハ30のCuポスト17(バリヤメタル層18)が形成されている側の面に、ウエハエッジ部に沿ってリング状にU字溝Gを形成する。このU字溝Gは、図11に例示したような円形ダイシング法に、ダイサーのブレードBLの形状を活かして行うプロファイル加工を併用することで、形成することができる。図示の例ではU字溝Gとなっているが、形成する溝の断面形状は「U字状」に限定されないことはもちろんであり、例えば、V字状、矩形状、その他の形状であってもよい。
このようにしてウエハエッジ部にU字溝Gを形成した後、次の工程では(図12(b)参照)、図5(b)の工程で行った処理と同様にして、ウエハ30のCuポスト17が形成されている側の面全体を覆うように(但し、Cuポスト17(バリヤメタル層18)の頂上部を露出させて)封止樹脂19で封止する。このとき、図示のようにウエハ30の外周部に拡散した樹脂19は、ウエハエッジ部に形成されたU字溝Gに落とし込まれる。この後、特に図示はしていないが、研削装置によりウエハ裏面を研削してウエハ30を所定の厚さに薄くし、露出したCuポスト17(バリヤメタル層18)の頂上部にはんだバンプ20を接合した後、ウエハ30(絶縁膜14、封止樹脂層19を含む)をダイシングして個々の半導体チップ(デバイス)に分割する。
このように図12に示す実施形態によれば、樹脂封止時にウエハ30の外周部に拡散した樹脂19をウエハエッジ部のU字溝Gに落とし込むようにしているので、ウエハ裏面への樹脂のはみ出しを抑制することができる。その結果、上述した第3の実施形態の場合と同様に、従来技術に見られたような樹脂のはみ出しに起因するウエハ割れをひき起こすことなく、これまで達成できなかった樹脂封止工程以降のウエハ裏面研削処理を実現することができ、ほぼ全工程を厚ウエハ状態で流動させることができる。これによって、ウエハ割れの危険性をより一層低減することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るCSP構造の半導体装置の構成を模式的に示す断面図である。 図1の半導体装置の製造工程(その1)を示す断面図である。 図2の製造工程に続く製造工程(その2)を示す断面図である。 図3の製造工程に続く製造工程(その3)を示す断面図である。 図4の製造工程に続く製造工程(その4)を示す断面図(一部は斜視図)である。 本発明の第2の実施形態に係るCSP構造の半導体装置の構成を模式的に示す断面図である。 図6の半導体装置の製造工程(その1)を示す断面図である。 図7の製造工程に続く製造工程(その2)を示す断面図である。 図8の製造工程に続く製造工程(その3)を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一部を示す断面図である。 図10の工程(b)で行うウエハエッジ部の加工処理を説明するための図である。 図10の実施形態の変形例に係る製造工程の一部を示す断面図である。
符号の説明
10,10a…半導体装置(CSP)、
11,11a…半導体基板(シリコン基板)、
12…電極パッド(各デバイスの配線層の一部分)、
13…パッシベーション膜(SiN層又はPSG層)、
14…絶縁膜(ポリイミド樹脂層)、
15…金属薄膜(給電層/めっきベース膜)、
16…導体層(再配線層/再配線パターン)、
17…メタルポスト(Cuポスト)、
18…バリヤメタル層、
19…封止樹脂層、
20…外部接続端子(はんだバンプ)、
21…絶縁樹脂層、
22…フィルム層(耐熱性テープ)、
30,30a…半導体ウエハ(シリコンウエハ)、
40…ダイシング用フレーム、
41…支持部材(ダイシング用テープ)、
BL…ダイサーのブレード、
G…U字溝、
R1,R2…レジスト層(めっきレジスト)、
VH…開口部(ビアホール)。

Claims (10)

  1. 半導体ウエハの複数のデバイスが作り込まれている側の表面に、各デバイスの電極パッドが露出する開口部を有するように絶縁膜を形成する工程と、
    該絶縁膜上に、前記電極パッドが露出する開口部を覆うように所要の形状にパターニングされた導体層を形成する工程と、
    該導体層上に、該導体層の端子形成部分が露出する開口部を有するようにレジスト層を形成する工程と、
    該レジスト層をマスクにして前記導体層の端子形成部分にメタルポストを形成する工程と、
    前記半導体ウエハの前記メタルポストが形成されている側と反対側の面を研削して、所定の厚さになるまで薄化する工程と、
    前記レジスト層を除去した後、前記メタルポストの頂上部を露出させて封止樹脂でウエハ表面を封止する工程と、
    前記メタルポストの頂上部に金属バンプを接合する工程と、
    該金属バンプが接合された半導体ウエハを前記各デバイス単位に分割する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 半導体ウエハの複数のデバイスが作り込まれている側の表面に、各デバイスの電極パッドが露出する開口部を有するように絶縁膜を形成する工程と、
    該絶縁膜上に、前記電極パッドが露出する開口部を覆うように全面に金属薄膜を形成する工程と、
    該金属薄膜上に、所要の形状にパターニングされたレジスト層を形成する工程と、
    該レジスト層をマスクにして前記金属薄膜上に再配線層を形成する工程と、
    前記半導体ウエハの前記再配線層が形成されている側と反対側の面を研削して、所定の厚さになるまで薄化する工程と、
    前記レジスト層を除去した後、前記再配線層の端子形成部分にメタルポストを形成する工程と、
    ウエハ表面に露出している金属薄膜を除去する工程と、
    前記メタルポストの頂上部を露出させて封止樹脂でウエハ表面を封止する工程と、
    前記メタルポストの頂上部に金属バンプを接合する工程と、
    該金属バンプが接合された半導体ウエハを前記各デバイス単位に分割する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記封止樹脂でウエハ表面を封止する工程の直前に、前記半導体ウエハの薄化された表面に絶縁樹脂層を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 半導体ウエハの複数のデバイスが作り込まれている側の表面に、各デバイスの電極パッドが露出する開口部を有するように絶縁膜を形成する工程と、
    該絶縁膜上に、前記電極パッドが露出する開口部を覆うように所要の形状にパターニングされた導体層を形成する工程と、
    該導体層上に、該導体層の端子形成部分が露出する開口部を有するようにレジスト層を形成する工程と、
    該レジスト層をマスクにして前記導体層の端子形成部分にメタルポストを形成する工程と、
    前記半導体ウエハの前記メタルポストが形成されている側と反対側の面を研削して、所定の厚さになるまで薄化する工程と、
    前記半導体ウエハの薄化された表面に耐熱性を有するフィルム層を形成する工程と、
    前記レジスト層を除去した後、前記メタルポストの頂上部を露出させて封止樹脂でウエハ表面を封止する工程と、
    前記メタルポストの頂上部に金属バンプを接合する工程と、
    該金属バンプが接合された半導体ウエハを、該半導体ウエハの前記フィルム層が形成されている側の面を支持部材上に接着させて搭載した後、前記各デバイスの領域を画定する線に沿って当該半導体ウエハを切断する工程と、
    前記フィルム層を前記支持部材上に接着させたまま前記各デバイスをピックアップする工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記フィルム層を形成する工程において、該フィルム層として、紫外線の照射に感応して硬化する性質を有する耐熱性テープを用い、
    前記レジスト層を除去した後、前記封止樹脂でウエハ表面を封止する前に、前記耐熱性テープに所定の照射量で紫外線を照射する工程を含むことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記フィルム層を形成する工程において、該フィルム層として、加温されたときに粘着力が低下する性質を有する耐熱性テープを用い、
    前記各デバイスをピックアップする工程において、前記耐熱性テープを所定の温度に加熱すると共に、各デバイスを当該耐熱性テープから引き剥がす力を加えることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 半導体ウエハの複数のデバイスが作り込まれている側の表面に、各デバイスの電極パッドが露出する開口部を有するように絶縁膜を形成する工程と、
    該絶縁膜上に、前記電極パッドが露出する開口部を覆うように所要の形状にパターニングされた導体層を形成する工程と、
    該導体層上に、該導体層の端子形成部分が露出する開口部を有するようにレジスト層を形成する工程と、
    該レジスト層をマスクにして前記導体層の端子形成部分にメタルポストを形成する工程と、
    前記レジスト層を除去した後、前記メタルポストの頂上部を露出させて封止樹脂でウエハ表面を封止する工程と、
    該封止樹脂でウエハ表面を封止したときにウエハエッジ部にはみ出した不要な封止樹脂を除去する工程と、
    前記半導体ウエハの前記メタルポストが形成されている側と反対側の面を研削して、所定の厚さになるまで薄化する工程と、
    前記メタルポストの頂上部に金属バンプを接合する工程と、
    該金属バンプが接合された半導体ウエハを前記各デバイス単位に分割する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 半導体ウエハの複数のデバイスが作り込まれている側の表面に、各デバイスの電極パッドが露出する開口部を有するように絶縁膜を形成する工程と、
    該絶縁膜上に、前記電極パッドが露出する開口部を覆うように所要の形状にパターニングされた導体層を形成する工程と、
    該導体層上に、該導体層の端子形成部分が露出する開口部を有するようにレジスト層を形成する工程と、
    該レジスト層をマスクにして前記導体層の端子形成部分にメタルポストを形成する工程と、
    前記レジスト層を除去した後、前記半導体ウエハの前記メタルポストが形成されている側の面に、ウエハエッジ部に沿ってリング状に溝を形成する工程と、
    前記メタルポストの頂上部を露出させて封止樹脂でウエハ表面を封止する工程と、
    前記半導体ウエハの前記メタルポストが形成されている側と反対側の面を研削して、所定の厚さになるまで薄化する工程と、
    前記メタルポストの頂上部に金属バンプを接合する工程と、
    該金属バンプが接合された半導体ウエハを前記各デバイス単位に分割する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記メタルポストを形成する工程において、該メタルポストを形成した後、更に該メタルポストの頂上部にバリヤメタル層を形成することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記絶縁膜を形成する工程において、前記開口部をフォトリソグラフィにより形成することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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