JP2004220977A - ワイヤーハーネスの製造方法及び製造装置並びにジョイント線担持ユニット - Google Patents

ワイヤーハーネスの製造方法及び製造装置並びにジョイント線担持ユニット Download PDF

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Eiji Fudo
栄治 不藤
Takashi Ueno
隆 上野
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Abstract

【課題】中間ジョイント工程の必要なワイヤーハーネスを可及的に短いタクトで自動生産すること。
【解決手段】一の被覆電線WLの途中部に皮剥加工を施す本線加工ラインL1を設ける。本線加工ラインL1で皮剥加工された一の被覆電線WLの当該皮剥部分WL1に対し、端末部分が電気的に接続される他の被覆電線WBを加工するための枝線加工ラインL2とを並行稼働する。両被覆電線WL、WBの接続工程が完了した後、ストックユニット300に裁断前に一の被覆電線WLをストックする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤーハーネスの製造方法及び製造装置並びにジョイント線担持ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤーハーネスは、複数の電線をコネクタで接続し、予め設定された回路を構成する電気配線システムである。その配線の態様としては、被覆電線の両端に端子を接続し、接続された端子をコネクタハウジングに挿入する工程の他、被覆電線の途中部に皮剥加工(この工程を「中間皮剥工程」と称する)を施し、別の被覆電線の端末部分を皮剥された部分と電気的に接続する中間ジョイント工程が含まれる場合がある。
【0003】
中間ジョイント工程を必要とするワイヤーハーネスを製造する技術としては、中間皮剥工程が施される本線加工ラインと、本線加工ラインで皮剥加工される被覆電線(この電線を仮に「本線」という)に対してジョイント加工される被覆電線(この電線を仮に「枝線」という)を加工するための枝線加工ラインとを並行稼働し、ジョイント工程が完了した後、本線を裁断する工法が知られている(特許文献1参照)。また、必要に応じて、本線と枝線のジョイント部分には、テーピングが施される。
【0004】
被覆電線を連続的に自動加工装置に供給する際に、装置に供給されている被覆電線に新しい被覆電線または次加工に必要な被覆電線を連結する技術としては、テーピングにより被覆電線を連結する技術が知られている(特許文献2参照)。
【0005】
本線や枝線を自動加工する際に、供給過程にある被覆電線を貯留する技術としては、定位置で回転する固定滑車群と固定滑車群との間で被覆電線を担持する動滑車群とを組み合わせて、被覆電線を繰り出し可能にストックする技術が知られている(特許文献3参照)。
【0006】
供給された本線に中間皮剥工程を施す技術としては、皮剥領域の一端側に一対のカッタで本線の被覆部分を切り込み、その切り込み状態で両カッタを移動させて皮剥領域の芯線部分を露出させる技術が知られている(特許文献4参照)。
【0007】
被覆電線を繰り出して調尺、裁断する技術としては、上記特許文献1に記載された技術の他、開閉可能な電線送給経路に被覆電線を送給して、繰り出し量を計測する技術や(特許文献5参照)、被覆電線を一対のクランプ間に張設し、両クランプ間に配置されたローラ群を相対変位させて張設された被覆電線を繰り出し、その繰り出し量を計測する技術が知られている(実用新案公報1参照)。
【0008】
また、被覆電線から調尺電線を製造する技術としては、たとえば、裁断/皮剥ユニットに端子圧着装置を併設し、裁断/皮剥加工と圧着加工とを連続的に同期させる方法が知られている(特許文献6参照)。従って、枝線を加工する際には、調尺された電線の一方のみに端子を接続することにより、連続的に自動生産することが可能になる。
【0009】
さらに、中間ジョイント加工された部位にテープを巻き付ける技術としては、ワークとテーピング装置とを相対的に変位させ、連続的にワークにテープを巻き付ける技術が知られている(特許文献7参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開平7−85939号公報(第0010欄〜第0027欄、図1、図8、図9参照)。
【特許文献2】
特開2001−52835号公報(第0001欄〜第0028欄、図1〜図8参照)。
【特許文献3】
特開平8−273454号公報(第0001欄〜第0032欄、図1〜図2参照)。
【特許文献4】
特開平5−250935号公報(第0001欄〜第0061欄、図1〜図20参照)。
【特許文献5】
特開平9−27222号公報(第0001欄〜第0056欄、図1〜図8参照)。
【特許文献6】
特開平2002−110308号公報(第0001欄〜第0043欄、図1〜図8参照)。
【特許文献7】
特開2002−37539号公報(第0001欄〜第0085欄、図1〜図18参照)。
【実用新案公報1】
実公平4−13610号公報(第1欄〜第6欄、第1図〜第5図参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1に係る技術では、ジョイント工程の前後で調尺作業を行い、本線を裁断している(特許文献1の図8、図9参照)。
【0012】
しかしながら、何れの場合も、ジョイント工程と裁断作業とが同一の本線に対してシーケンシャルに行われることになるので、裁断後の本線に対する加工を自動化する際に、タクトが長くなり、実用化が困難になっていた。また、テープ巻き工程を含める場合には、タクトが一層長くなるため、テープ巻き工程を裁断後に別ラインで行わざるを得なかった。そのため、裁断後の電線の持ち替え作業や位置決め作業が著しく複雑になり、自動化が困難になっていた。
【0013】
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、中間ジョイント工程の必要なワイヤーハーネスを可及的に短いタクトで自動生産することのできるワイヤーハーネスの製造方法及び製造装置並びにジョイント線担持ユニットを提供することを課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、
一の被覆電線の途中部に皮剥加工を施す本線加工ラインと、本線加工ラインで皮剥加工された上記一の被覆電線の当該皮剥部分に対し、端末部分が電気的に接続される他の被覆電線を加工するための枝線加工ラインとを並行稼働し、両被覆電線の接続工程が完了した後、上記一の被覆電線を調尺して裁断する工程が含まれるワイヤーハーネスの製造方法において、
上記他の被覆電線が接続された一の被覆電線をストックし、ストックされた一の被覆電線を繰り出して調尺し、裁断するようにしたことを特徴とするワイヤーハーネスの製造方法である。
【0015】
この発明によれば、一の被覆電線(本線)と他の被覆電線(枝線)とを電気的に接続した後、接続された電線がストックされることにより、接続工程の上流側でのタクトと下流側でのタクトとの差をストックされた被覆電線の加工時間によって吸収することができる。この結果、接続工程の下流側の工程で、接続工程の上流側でのタクトによる制約を受けることが少なくなり、実用的な速度で自動生産を行うことが可能になる。また、一の被覆電線が裁断される前にストックされるので、ストックされた被覆電線に後工程を施す場合においても、持ち替えが不要になり、位置決めも容易になる。従って、自動化が容易になる。
【0016】
本発明の別の態様は、
一の被覆電線の途中部に皮剥加工を施す皮剥ユニットと、
皮剥ユニットで皮剥加工された上記一の被覆電線の当該皮剥部分に対し、端末部分が電気的に接続される他の被覆電線を加工するための枝線製造装置と、
枝線製造装置において加工された上記他の被覆電線の端末部分と上記一の被覆電線の当該皮剥部分とを端子で電気的に接続するジョイント圧着ユニットと、
ジョイント圧着ユニットに対し、枝線製造装置において加工された上記他の被覆電線を搬送する搬送手段と、
上記端子で他の被覆電線が接続された上記一の被覆電線を調尺して裁断する調尺裁断手段と
を備え、上記調尺裁断手段と上記圧着ユニットとの間に上記一の被覆電線を繰り出し可能にストックするストック手段を設けていることを特徴とするワイヤーハーネスの製造装置である。
【0017】
この態様における発明においても、一の被覆電線(本線)と他の被覆電線(枝線)とをジョイント圧着ユニットによって電気的に接続した後、接続された電線がストック手段によって繰り出し可能にストックされることにより、接続工程の上流側でのタクトと下流側でのタクトとの差をストックされた被覆電線の加工時間によって吸収することができる。この結果、接続工程の下流側の工程で、接続工程の上流側でのタクトによる制約を受けることが少なくなり、実用的な速度で自動生産を行うことが可能になる。また、一の被覆電線が裁断される前にストックされるので、ストックされた被覆電線に後工程を施す場合においても、持ち替えが不要になり、位置決めも容易になる。従って、自動化が容易になる。
【0018】
本発明のさらに別の態様は、上記ワイヤーハーネスの製造装置に併用され、一の被覆電線の途中部に皮剥部分を設け、この皮剥部分に対し、他の被覆電線の端末部分を電気的に接続したジョイント線を担持するためのジョイント線担持ユニットであって、
上記ジョイント線を外周に巻回させるドラム体と、
このドラム体に固定され、当該ドラム体に巻回されている上記ジョイント線の両端部をクランプする一対の電線クランプと、
上記ドラム体を回転駆動する駆動手段と
を備えていることを特徴とするジョイント線担持ユニットである。
【0019】
この発明では、一の被覆電線の途中部に他の被覆電線の端末部分を電気的に接続したジョイント線を製造し、そのジョイント線を調尺して裁断する前にドラム体の外周に巻回して繰り出し可能にストックすることができる。この結果、製造されたジョイント線を調尺裁断する前に、繰り出し可能にストックすることができるので、ジョイント線の製造ラインと手作業でのラインとの間でジョイント線の受け渡しが容易になる。また、ジョイント線が繰り出し可能にストックされるので、繰り出されたジョイント線の位置決め等も容易になり、後工程での実用化が高まる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
【0021】
図1及び図2は本発明の実施形態に係るワイヤーハーネスの製造ラインの概略構成を示す工程略図である。
【0022】
これらの図を参照して、本実施形態におけるワイヤーハーネスの製造ラインでは、一の被覆電線(以下、「本線」という)WLの途中部に皮剥加工を施す本線加工ラインL1と、本線加工ラインL1で皮剥加工された上記本線WLの当該皮剥部分WL1(図4(B)参照)に対し、端末部分が電気的に接続される他の被覆電線(以下、「枝線」)WBを加工するための枝線加工ラインL2とを並行稼働させ、合流させている。
【0023】
より詳細に説明すると、本線加工ラインL1は、図1に示すように、複数種類の本線WLをストックしている本線供給ステーションST10と、この本線供給ステーションST10から供給された本線WLに中間皮剥加工を施す中間皮剥ステーションST11と、中間皮剥加工が施された本線WLに対し、枝線WBを電気的に接続するジョイント圧着ステーションST12と、枝線WBが接続された本線(以下、「ジョイント線」)WAを繰り出し可能にするジョイント線アキュームステーションST13とを備えている。さらに、ジョイント線アキュームステーションST13の下流側には、図2に示すように、本線WLと枝線WBとの接続部分(以下、「ジョイント部分」という)WJにテーピングを施すテープ巻きステーションST14と、テープ巻きされたジョイント線WAをストックするジョイント線アキュームステーションST15と、ジョイント線WAを加工するジョイント線加工ステーションST16とを有している。
【0024】
図1に示す本線供給ステーションST10には、複数のリール111から択一的に本線WLを供給する公知の電線供給ユニット112が配置されており、この電線供給ユニット112から選択された本線WLが下流側のラインに供給されるようになっている。
【0025】
電線供給ユニット112の下流側には、本線加工ラインL1に供給された本線WLの上流端に、別の本線WLを接続する電線接続ユニット120が併設されている。
【0026】
図3は、図1の実施形態に係る電線接続ユニット120の概要を模式的に示す説明図であり、(A)は側面部分略図、(B)は正面部分略図、(C)はテーピングされた本線WLの接続部分を示す状態図である。
【0027】
同図(A)及び(B)を参照して、電線接続ユニット120は、図略のハンドでテープ121を繰り出してカッタ122で裁断し、テープ片Tの上で接続されるべき両線WL、WLを転がしてテープ片Tを巻回することにより、図3(C)で示すように両線WL、WLを連結するようにしている。この電線接続ユニット120は、製造されるワイヤーハーネスの種類が変更された場合や、上記電線供給ユニット112から供給される本線WLを別のリール111(図1参照)から補充する必要がある場合に利用される。なお、電線接続ユニット120の具体的な構成は、従来の技術欄で説明した特許文献2に開示されているので、その詳細については説明を省略する。
【0028】
図4は、図1の実施形態に係る中間皮剥ユニットの概略構成を示す動作説明図であり、(A)は初期状態、(B)は皮剥動作状態をそれぞれ示している。
【0029】
図1及び図4を参照して、上記中間皮剥ステーションST11には、中間皮剥ユニット140が設けられている。中間皮剥ユニット140は、シリンダ141等の駆動手段により駆動されて、本線加工ラインL1の送給パス上で本線WLを把持/解除するクランプ142と、クランプ142の上流側に配置され、V字形に窪む裁断刃を有し、本線加工ラインL1の送給パス上を挟んで裁断刃の最奥部を互いに対向させている一対のカッタ143と、各カッタ143毎に設けられ、本線加工ラインL1の送給パスに対して接近/離反する方向に対応するカッタ143を駆動するエアシリンダ144と、各エアシリンダ144を本線加工ラインL1の送給パスに沿って往復駆動する駆動機構(図示せず)を有している。クランプ142、カッタ143の開閉タイミングは、図4(B)の矢印▲1▼〜▲5▼で示すように、まず、クランプ142を閉じて本線WLを固定し、次いで両カッタ143を閉じて本線WLの被覆部に切り込みを入れる。その後、各エアシリンダ144を介して各カッタ143を上記送給パス沿いに下流側から上流側へ往動させることにより、切り込まれた被覆部が上流側に圧縮され、中間皮剥領域の芯線部が露出する。その後、各カッタ143を開いて上記送給パス沿いに上流側から下流側へ復動させ、図4(A)に示す初期状態に戻すように構成されている。中間皮剥ユニット140のさらに具体的な構成については、従来の技術欄で説明した特許文献4に開示されているので、その詳細については説明を省略する。
【0030】
なお、上述した本線供給ステーションST10の電線接続ユニット120によって本線WLの接続部分が製品となるワイヤーハーネスに含まれるのを避けるため、上記カッタ143の上流側には、光電センサ145が配置されており、この光電センサ145で本線WLの接続部分(図3(C)参照)を検出することにより、当該接続部分が中間皮剥ユニット140以降での加工工程において製品に含まれないように構成されている。
【0031】
次に、図1を参照して、ジョイント圧着ステーションST12には、中間皮剥加工が施された本線WLを繰り出し可能にストックするストックユニット150と、このストックユニット150から繰り出された本線WLの皮剥部分WL1に対し、端子JTによって枝線WBの端末部分を電気的に接続するジョイント圧着ユニット160とが設けられている。
【0032】
上記ストックユニット150は、基本的には従来の技術欄で説明した特許文献3に開示されているストック部と同仕様のものである。
【0033】
上記ジョイント圧着ユニット160は、両線WL、WBをジョイントするための端子JTを供給する端子供給部161と、端子供給部161によって供給された端子JTをかしめる端子プレス部162と、この端子プレス部162に供給された枝線WBを受け取る受取ハンド163と、上記端子プレス部162の上流側に配置され、上記本線WLの皮剥部分WL1を検出する光電センサ164とを有している。本線WLを送給する図略の送給機構は、上記光電センサ164の検出に基づいて当該本線WLに形成された皮剥部分WL1を端子プレス部162のプレス位置に位置決めするよう、間欠的に本線WLを送給する。そして、端子プレス部162によって、端子JTをかしめることにより、この被覆部分に枝線WBの端末皮剥部分WL1が電気的に接続される。
【0034】
なお、端子供給部161や、端子プレス部162並びに受取ハンド163の構成については、たとえば従来の技術欄で説明した特許文献1に開示されている機構と原理的には同等の公知の構成であるので、その詳細については説明を省略する。
【0035】
図示の実施形態において、端子プレス部162に本線WLの皮剥部分WL1を送給するに当たり、本線WLに適度な張力を付与するため、端子プレス部162の両側には、一対のルーズフィーダ170が設けられている。
【0036】
ルーズフィーダ170は、端子プレス部162の下流側に配置される駆動ローラ対171と、端子プレス部162の上流側に配置されるブレーキローラ対172とを有している。
【0037】
図5は、図1の実施形態に係るルーズフィーダ170の概略構成を示す一部破断斜視図である。
【0038】
図5を参照して、ルーズフィーダ170を構成する駆動ローラ対171は、本線加工ラインL1の送給パスの下側に配置されているテーブル171aを備えている。このテーブル171aの上には、本線加工ラインL1の送給パスを挟んで対向する一対の軸受フレーム171bが立設されている。一方の軸受フレーム171bには、モータ171cが装着されており、このモータ171cによって駆動される駆動軸171dの端部が他方の軸受フレーム171bに軸支されている。駆動軸171dは、本線加工ラインL1の送給パスの下側でこの送給パスと直交する水平軸周りに回転可能に配置されている。この駆動軸171dの外周には、本線WLを受けるフランジ付ローラ171eが固定されており、このフランジ付ローラ171eがモータ171cの回転駆動力を駆動軸171dから受けて回転するようになっている。次に、各軸受フレーム171dには、上下に延びる矩形のガイド溝171fが形成されており、各ガイド溝171fには、当該ガイド溝171fに沿って上下に昇降可能な昇降軸受171gが配置されている。両昇降軸受171gは、上記駆動軸171dと平行に延びる従動軸171hを軸支している。従動軸171hには、上記フランジ付ローラ171eとの間で本線加工ラインL1の送給パス上にある本線WLを挟み込む従動ローラ171iが固定されている。図示の実施形態において、従動ローラ171iの外周は、ウレタンゴム等の弾性素材で形成されている。さらに、各昇降軸受171gとガイド溝171fの上面との間には、コイルばね171jが縮設されている。このコイルばね171jの付勢力により、上記従動ローラ171iは、昇降軸受171g及び従動軸171hを介して弾性的にフランジ付ローラ171eとの間で本線WLを挟み込んでいる。従って、本線WLは、フランジ付ローラ171eの回転駆動力を受けて、本線加工ラインL1の送給パスの下側に送給されることになる。
【0039】
他方、上記ブレーキローラ対172は、基本的には駆動ローラ対171と同様の構成で本線WLを送給可能に挟み込んでいる。但し、このブレーキローラ対172においては、図5で示したモータ171cに代えて駆動軸171dに相当する部材を制動する軸ブレーキが設けられている。この結果、本線加工ラインL1の送給パス上にある本線WLは、ブレーキローラ対172で制動された状態で駆動ローラ対171により駆動される結果、両ローラ対171、172間で比較的軽い張力を作用させることが可能になる。この結果、上記本線WLの皮剥部分WL1は、高い精度でジョイント圧着ユニット160のプレス位置に位置決めすることが可能になる。また、本実施形態においては、上記従動ローラ171iの外周を弾性素材で形成しているので、枝線WBが接続された本線WL(すなわちジョイント線WA)を送給する際においても、プレス後に端子JTがかしめられた部位をスムーズに送給することができる。
【0040】
次にジョイント圧着ステーションST12に供給される枝線WBを製造するための枝線加工ラインL2について説明する。
【0041】
枝線加工ラインL2は、図1に示すように、複数種類の枝線WBをストックしている枝線供給ステーションST20と、この枝線供給ステーションST20から供給された枝線WBを調尺裁断し、一方の端末部分に圧着端子Taを圧着するA端圧着ステーションST21とを備えている。
【0042】
枝線供給ステーションST20には、本線供給ステーションST10と同様に複数のリール211を有する電線供給ユニット212や電線接続ユニット220が設けられている。
【0043】
上記A端圧着ステーションST21には、電線供給ユニット212から繰り出された枝線WBを調尺裁断するとともに、裁断された枝線WBの一方の端部(これを仮に「A端」という)に端子Taを圧着する枝線製造装置230が設けられている。
【0044】
枝線製造装置230は、電線供給ユニット212から繰り出された枝線WBを繰り出し可能にストックするストックユニット235と、このストックユニット235から繰り出された枝線WBを送給する送給部240と、この送給部240から送給された枝線WBを加工する加工部250とを有している。
【0045】
ストックユニット235は、上記ストックユニット150と同様に、基本的には従来の技術欄で説明した特許文献3に開示されているストック部と同仕様のものである。
【0046】
図6は、図1の実施形態に係る枝線製造装置230の概略構成を示す平面略図である。
【0047】
同図を参照して、送給部240は、枝線WBの定寸送り装置241と、定寸送り装置241から送給された枝線WBの曲がりを矯正するストレートナ242と、ストレートナ242を通過した枝線WBを送出する送出ローラ243、244と、送出ローラ243、244に繰り出された枝線WBを貯留して送出量を調整するストック部245とを有しており、この送給経路中の適所に配置されたロータリーエンコーダによって送給量を制御するようにしている。
【0048】
他方、加工部250には、水平面上に直線状に規定される電線送給ラインPHの一方(図6において右側)に配置されるプレス装置251と、上記電線送給ラインPHに沿って送給部240のストック部245から枝線WBを送給方向Dに送給する一対の送給ローラ252と、送給ローラ252から繰り出された枝線WBを切断/皮剥ぎするための切断/皮剥ぎユニット253と、上記電線送給ラインPHの切断/皮剥ぎユニット253よりも上流側に配置された移動クランプ装置254と、この移動クランプ装置254と協働して切断/皮剥ぎユニット253に切断された枝線WBを処理するためのインデックステーブル255とを備えている。
【0049】
上記プレス装置251は、切断/皮剥ぎユニット253によって切断/皮剥ぎされた枝線WBのA端部に端子Taを圧着する端子圧着ユニット251aを備えている。
【0050】
上記送給ローラ252は、送給部240のロータリーエンコーダ(図示せず)によって計量された長さだけ所定のタイミングで上記電線送給方向Dに沿って電線を送給するものである。
【0051】
上記切断/皮剥ぎユニット253は、一対のカッタホルダ256に担持されたカッタ群256aを駆動して、送給された枝線WBを上記電線送給ラインPH上で切断/皮剥ぎするためのものである。
【0052】
上記移動クランプ装置254は、図示しない周知の駆動機構に駆動させることにより電線送給ラインPHと平行な回動軸254a回りに回動する回動アーム254bと、回動アーム254bの自由端に設けられ、枝線WBをクランプするノズル付クランプ254cとを含んでいる。そして、上記図示しない駆動機構により、ノズル付クランプ254cは、電線送給ラインPHと直交する面内で回動されて、A端側の皮剥ぎ端部を停止させる圧着側姿勢(図2の仮想線で示す姿勢)と、端子Taが圧着された枝線WBを上記A端側のプレス装置251の端子圧着ユニット251aから電線送給ラインPH中に戻す送給側姿勢(図2の実線で示す姿勢)とに枝線WBを移動させるように構成されている。
【0053】
上記インデックステーブル255は、電線送給ラインPHと直交する面内で間欠的に回動する円盤状の部材であり、その外周部分には径方向に突出させたクランプ255aを備えている。そして、上記移動クランプ装置254と連動させてこのインデックステーブル255を、その軸255b回りに間欠的に回動させることにより、各クランプ255aを上記電線送給ラインPHに臨ませて、電線送給ラインPH上の枝線WBをクランプし、切断/皮剥ぎユニット253の下流側に形成される枝線WBの処理を行い、圧着後の枝線WBを搬送側に搬出するためのものである。
【0054】
次に搬送側に搬出された枝線WBを上記ジョイント圧着ステーションST12に設けたジョイント圧着ユニット160の端子プレス部162に供給する搬送手段としての搬送ユニット270について説明する。
【0055】
図7は図1の実施形態に係る搬送ユニット270の要部を簡略化して示す斜視図である。また、図8及び図9は、同搬送ユニット270の動作を示す正面略図である。
【0056】
まず、図6並び図7及び図8を参照して、上記ジョイント圧着ユニット160は、枝線製造装置230のインデックステーブル255の側方に配置されている。本実施形態における搬送ユニット270は、これらジョイント圧着ユニット160と枝線製造装置230との間に配置された搬出側ハンドユニット271と、供給側ハンドユニット272とを備えている。
【0057】
搬出側ハンドユニット271は、インデックステーブル255の軸255bと平行な軸271aと、この軸271aに基端部が固定され、上記軸271aを中心に双方向に揺動する揺動アーム271bと、揺動アーム271bの自由端に設けられた枝線クランプ271cとを有している。そして、図略の駆動機構により、揺動アーム271bを図8に示す受取ポジションと図9に示す受渡ポジションとの間で変位させることにより、枝線クランプ271cを介して枝線WBを搬出するためのものである。
【0058】
図7を参照して、この揺動アーム271bの先端に設けられた枝線クランプ271cは、略ヨーク状に形成された一対のクランプ片271dと、各クランプ片271dを開閉可能に連結する連結軸271eと、この連結軸271e周りに各クランプ片271dを開閉駆動するように上記揺動アーム271bに内蔵された図略のアクチュエータとを備えている。そして、上記揺動アーム271bが受取ポジションにあるときには、上記枝線WBを搬出する位置にあるインデックステーブル255のクランプ255aをクランプ片271dが形成する凹部271f内に入り込ませた状態で当該クランプ255aが把持している枝線WBをクランプすることができるようになっている。さらに、上記枝線WBをクランプした状態で揺動アーム271bが受渡ポジションに変位すると、この受渡ポジションにおいて、把持している枝線WBを供給側ハンドユニット272に供給できることになる。
【0059】
図8及び図9を参照して、供給側ハンドユニット272は、原理的には図7で示した枝線クランプ271cと同様な受取ハンド272aと、この受取ハンド272aを担持しているアーム272bと、このアーム272bを介して上記受取ハンド272aを上下に昇降させる昇降シリンダ272cと、この昇降シリンダ272cを介して、受取ハンド272aを水平に搬送するアクチュエータ272dとを有している。上記受取ハンド272aは、インデックステーブル255のクランプ255aと同様に、クランプ255aをクランプ片271dが形成する凹部271f内に入り込んで、当該クランプ片271dが把持している枝線WBをクランプすることができるように構成されている。この結果、図9の矢印▲1▼、▲2▼で示すように、昇降シリンダ272c、アクチュエータ272dで受取ハンド272aを受渡ポジションにある搬出側ハンドユニット271のクランプ片271cが把持している枝線WBをクランプ可能な位置に搬送し、矢印▲3▼で示すように、受取ハンド272aを実線で示す閉じ状態にして枝線WBを把持した後、矢印▲4▼、▲5▼で示すようにクランプ片271cを開いて受取ポジション(図8参照)に退避させ、その後、矢印▲6▼で示すように、アクチュエータ272dで受取ハンド272aをジョイント圧着ユニット160の端子プレス部162に搬送し、受取ハンド163に受け渡すことができるようになっている。
【0060】
次に、ジョイント圧着ユニット160によって枝線WBが接続された本線WL(すなわちジョイント線WA)を加工する構成について、説明する。
【0061】
図10は図1の実施形態に係るストックユニット300の概略構成を示す斜視図である。
【0062】
同図並びに図1を参照して、ジョイント線WAは、ジョイント線アキュームステーションST13に送給される。このジョイント線アキュームステーションST13には、ストックユニット300が配置され、枝線WBが接続された本線WLは、下流側の送給ラインに繰り出し可能にストックされる。
【0063】
図10は図1の実施形態に係るストックユニット300の概略構成を示す斜視図である。
【0064】
同図を参照して、ストックユニット300は、矩形のベース301と、このベース301の四隅に立設されるピラー302とを有する筐体構造に構成されている。ベース301の長手方向に沿って対向する各ピラー302、302の頂部間には、梁303、304がそれぞれ固定されている。
【0065】
ストックユニット300の一方の梁303には、ジョイント線アキュームステーションST13に送給されたジョイント線WAを導入する導入用定位置ローラ305と、ストックユニット300からジョイント線WAを搬出する搬出用定位置ローラ306とがそれぞれ両側に配設され、回転自在に取り付けられている。また他方の梁304には、両定位置ローラ305、306と協働してジョイント線WAを送る複数(図示の例では3個)の中間定位置ローラ307が回転自在に取り付けられている。さらに各中間定位置ローラ307、307間には、両梁303、304と直交する姿勢に延びて各梁303、304と一体化されるガイドチャネル308が設けられている。ガイドチャネル308は、下方に開くガイド溝308aと、このガイド溝308aに沿って各梁303と直交する水平方向に往復移動可能に担持されたスライダ308bとを有している。各スライダ308bには、可動ローラ309が回動自在に取り付けられている。さらに、上記スライダ308bには、ワイヤ308cを介してウエイト308dと連結されている。ウエイト308dは、上記一方の梁303の下方に垂下されており、その侍従によって、上記スライダ308bを介し、可動ローラ309を中間定位置ローラ307から離反する方向に付勢している。この状態でジョイント線WAは、導入用定位置ローラ305からストックユニット300に導入され、さらにその中間定位置ローラ307と可動ローラ309とに対して交互に掛け渡された後、搬出用定位置ローラ306を経て下流側に搬出されるようになっている。ここで各ローラ305、306、307、309は、何れも軸線が鉛直線周りに設定されている。この結果、ジョイント線WAを構成する枝線WBは、各ローラ305、306、307、309の外周周りで下方に垂下した状態が維持されるので、ストックユニット300内の経路中で、枝線WBに絡みが生じる恐れはない。
【0066】
さらに、上記ストックユニット300の上流側と下流側には、それぞれローラ対310が配置されている。各ローラ対310は、ストックユニット300内を通るジョイント線WAの張力を調整するためのものであり、その具体的構成は、上述したルーズフィーダ170のブレーキローラ対172と同等である。これらローラ対310、310を設けることにより、ストックユニット300内のジョイント線WAの張力は、各ローラ対310、310に設定されたジョイント線WAへの制動力と上記ウエイト308dによる可動ローラ309の引張り力とがバランスするところに設定されることになる。従って、ストックユニット300よりも下流側でのジョイント線WAの消費が早まり、予め設定されている張力よりも強い力でストックユニット300内のジョイント線WAが繰り出された場合には、可動ローラ309は、ウエイトの自重に抗して中間定位置ローラ307に近接する方向に変位し、ジョイント線WAの繰り出し量を増加させることが可能になる。他方、各ローラ対310、310に設定された張力よりもストックユニット300内のジョイント線WAの張力が下がった場合、上記ウエイト308dの自重によって、可動ローラ309は、中間定位置ローラ307から離反する方向に変位することになる。この結果、ストックユニット300内の電線経路が長くなり、その分、ジョイント線WAがストックユニット300内に貯留されることになる。本実施形態においては、このストックユニット300を設けることにより、調尺/裁断前のジョイント線WAをストックし、後工程で加工することが可能になる。
【0067】
次に、ジョイント線アキュームステーションST13の下流側での工程ないし構成について説明する。
【0068】
図11は、図2に示すテープ巻ステーションST14に設けられたテーピングユニット330の概略構成を示す平面略図である。
【0069】
同図並びに図2を参照して、上記ジョイント線アキュームステーションST13の下流側には、テープ巻ステーションST14が設けられている。このテープ巻ステーションST14には、テーピングユニット330と、テーピングユニット330の上流側に配置され、当該テーピングユニット330によってテーピング加工が施されるジョイント部分WJを検出するための光電センサ340と、この光電センサ340の検出に基づいて、ジョイント線WAの送給長さやテーピングの長さを計測する調尺ローラ350と、この調尺ローラ350に計測されるジョイント線WAをガイドするガイドユニット360と、上記調尺ローラ350の計測に基づいてジョイント線WAを送給するための電線クランプユニット370と、上記調尺ローラ350による調尺時において、ジョイント線WAにバックテンションをかけるためのブレーキローラ対380とが配置されている。そして、このテープ巻ステーションST14では、これらのユニット330〜370によってジョイント線WAのジョイント部分WJにテープ巻が自動的に行われる。
【0070】
このテーピングユニット330は、ジョイント線WAの送給経路と直交する水平方向に延びるガイドレール331と、ガイドレール331上に設けられ、当該ガイドレール331の長手方向に沿って往復移動可能なスライダ332と、このスライダ332上に設置されるテーピングドラムユニット333と、上記スライダ332をガイドレール331沿いに駆動することにより、上記テーピングドラムユニット333を、ジョイント線WAをテーピングするテーピングポジションと、ジョイント線WAの送給を許容するよう退避する退避ポジションとの間で変位させるエアシリンダ334とを有している。
【0071】
上記テーピングドラムユニット333は、筐体333aと、この筐体333aによって回転自在に担持されているドラム体333bと、ドラム体333bに対し、テープ片を供給するテープ片供給部333cと、テープ片供給部333cと所定のタイミングで連動してドラム体333bを駆動するモータ333dとを有しており、詳しくは従来の技術欄で説明した特許文献7に開示されている構成と同様に、ワークとなるジョイント線WAとテーピングドラムユニット333とを相対的に変位させ、ジョイント部分WJをテーピングすることができるように構成されている。
【0072】
ここで本実施形態では、テープ巻ステーションST14の上流端に配置された光電センサ340でジョイント線WAのジョイント部分WJを検出し、次に説明する調尺ローラ350、ガイドユニット360、クランプユニット370により、このジョイント部分WJを的確にテーピングユニット330によるテープ巻位置に搬送するための構成が採用されている。
【0073】
図12及び図13は、テープ巻ステーションST14の要部を概略的に示す斜視図である。
【0074】
これらの図並びに図2を参照して、上記調尺ローラ350は、上記光電センサ340と上記テーピングユニット330との間に配置されている一対のローラ351、352と、一方のローラ351に設けられたロータリーエンコーダ353とを有しており、一対のローラ351、352でジョイント線WAの搬送経路を挟み込むことにより、ジョイント線WAを下流側に送給しつつ、上記ロータリーエンコーダ353によって送給量を測長できるように構成されている。両ローラ351、352は、図略の駆動機構によって上記ジョイント線WAを挟む送給ポジション(図12に示すポジション)と上記ジョイント線WAを解放する解放ポジション(図13に示すポジション)との間で変位可能に構成されている。本実施形態においては、調尺ローラ350の各ローラ対351、352が鉛直線周りに回動する水平ローラで構成されているので、ジョイント線WAのジョイント部分WJから垂下する枝線WBを絡ませることなく、スムーズに通過させることが可能になる。
【0075】
上記ガイドユニット360は、全体として上記調尺ローラ350と上記光電センサ340との間に配置され、半円筒状に形成され、ジョイント線WAの搬送経路を挟んで対向する一対のガイド片361、362と、両ガイド片361、362が連動してジョイント線WAを開閉するように両ガイド片361、362を連結する連結ギヤ機構363と、連結ギヤ機構363に付設されて、両ガイド片361、362を駆動するエアシリンダ364とを有している。そして、上記エアシリンダ364は、光電センサ340がジョイント部分WJを検出したことに基づいて、ジョイント線WAをガイドする送給ポジション(図12に示すポジション)と上記ジョイント線WAを解放する解放ポジション(図13に示すポジション)との間で変位する方向に上記連結ギヤ機構363を駆動する。この連結ギヤ機構363は、図略のフレームによって上記ジョイント線WAの送給経路の上方に配置されているピニオンギヤ363aと、このピニオンギヤ363aに対し、180°位相を違えた姿勢で噛合するラックギヤ363b、363cと、一方のラックギヤ363bを一方のガイド片361に一体化するステー部材363dと、他方のラックギヤ363cを他方のガイド片362に一体化するステー部材363eとを有しており、これらの部材によって、上記開閉動作を行うことができるようになっている。
【0076】
図11を参照して、上記クランプユニット370は、一対のクランプ片371を図略の開閉機構で開閉することにより、搬送経路上にあるジョイント線WAをクランプするクランプポジションとクランプを解除するクランプ解除ポジションとの間で変位可能に構成されているとともに、両クランプ片371の開閉動作を許容した状態で当該クランプ片371がテーピングユニット330の上流側にあって開いている待機ポジション(図11の実線で示すポジション)と下流側にある繰り出しポジション(図11の仮想線で示すポジション)との間で往復移動可能になっている。
【0077】
上記ブレーキローラ対380は、原理的には図1並びに図5で説明したルーズフィーダ170のブレーキローラ対172と同一仕様に構成されている。
【0078】
このテープ巻ステーションST14においては、初期状態において、テーピングユニット330が待機ポジション、調尺ローラ350、ガイドユニット360が送給ポジション、クランプユニット370が待機ポジションにてクランプを解除する解除ポジションとを取っている。装置が運転されると、調尺ローラ350は、ジョイント線アキュームステーションST13のストックユニット300から繰り出されるジョイント線WAの調尺を開始する。この際、調尺ローラ350の上流側に配置されたブレーキローラ対380によって、該ブレーキローラ対380から調尺ローラ350までの間にジョイント線WAには所定のテンションが作用しているので、ジョイント線WAは正確に計測されることになる。この状態で、光電センサ340がジョイント線WAのジョイント部分WJを検出した場合(図11の▲1▼で示す状態の場合)、調尺ローラ350とクランプユニット370との間でジョイント線WAが持ち換えられ(図11の矢印▲2▼並びに図13に示す状態)、次いでクランプユニット370が両クランプ片371を往動させて(図11の矢印▲3▼で示す動作)、図11のLで示すように、ジョイント線WAのジョイント部分をテーピングユニット330でテーピング可能な位置に搬送する。その後、調尺ローラ350とクランプユニット370とがそれぞれ閉じて再びジョイント線WAをガイド/調尺するとともに、クランプユニット370のクランプ片371を所定のテーピング長さLtだけさらに往動させて、テーピング動作を行う(図11の矢印▲4▼〜▲5▼で示す動作)。なお、このテーピング長さLtは、製品によって0mmであってもよい。テーピングが終了した後は、各部を初期状態に戻ることになる(図11の矢印▲7▼で示す動作)。
【0079】
図2を参照して、本実施形態においては、上記テープ巻ステーションST14でのテーピング加工を終了した後、ジョイント線WAは、下流側のジョイント線アキュームステーションST15に導入されてストックされる。ジョイント線アキュームステーションST15には、上述したストックユニット300と同一構成のストックユニット390が配置されている。そして、このジョイント線アキュームステーションST15から繰り出されたジョイント線WAは、ジョイント線加工ステーションST16に繰り出され、ここで、ワイヤーハーネスの要素部品として加工される。
【0080】
図14は、図2のジョイント線加工ステーションST16の平面略図である。
【0081】
同図を参照して、ジョイント線加工ステーションST16には、ジョイント線WAを調尺裁断する調尺裁断ユニット400と、この調尺裁断ユニット400によって調尺されたジョイント線WAの端末加工を施す端末加工ラインL3とを有している。
【0082】
上記調尺裁断ユニット400は、ジョイント線WAのジョイント部分WJを検出する光電センサ410と、この光電センサ410の検出位置を基準にしてジョイント線WAを調尺する調尺ローラ420と、この調尺ローラ420によって調尺されるジョイント線WAをガイドするガイドユニット430と、上記調尺ローラ420の計測値に基づいて、ジョイント線WAを裁断するカッタユニット440と、このカッタユニット440によって裁断されたジョイント線WAを端末加工ラインL3に搬送する搬送ロボット450と、この搬送ロボット450が把持する調尺裁断後のジョイント線WAを裁断前に繰り出す電線ガイドユニット460とを有している。
【0083】
上記光電センサ410、調尺ローラ420、ガイドユニット430は、原理的には上記テープ巻ステーションST14に採用されている光電センサ340、調尺ローラ350、ガイドユニット360と同等の構成ないし機能を奏するものである。図示の実施形態では、調尺ローラ420及びガイドユニット430の各ニップN1、N2がこの順で並ぶ方向を仮に前方向Fdといい、この前方向と逆向きの方向を後方向Bdという。
【0084】
上記カッタユニット440は、図略の駆動機構で同時に駆動する一対の裁断刃441を有しており、上記光電センサ410の検出情報並びに調尺ローラ420の計測値に基づいてジョイント線WAの送給路を解放する解放ポジションと送給路上のジョイント線WAを裁断する裁断ポジションとの間で変位可能に構成されている。
【0085】
上記搬送ロボット450は、調尺されて裁断されるジョイント線WAの両端末をそれぞれクランプ可能な2対のクランプ片451、452と、各クランプ片451、452をそれぞれ個別に開閉駆動する開閉駆動機構(図示せず)と、この開閉駆動機構を介してこれらクランプ片451、452が裁断されたジョイント線WAを把持する受取ポジション(図14の実線で示すポジション)と受け取ったジョイント線WAを上記端末加工ラインL3に搬送する受渡ポジション(図14の仮想線で示すポジション)との間で相対的に変位させる搬送機構(図示せず)とを有している。この搬送機構の構成自体は、周知の搬送ロボットユニットで容易に実施することができるので、その詳細については説明を省略する。但し、この搬送機構によって搬送される上記クランプ片451、452の動作手順は、ジョイント線WAのクランプ動作や、調尺動作/裁断動作と関連しているので、その関連事項については、次に説明する電線ガイドユニット460の構成とともに説明する。
【0086】
図15は、図2の実施形態に係る電線ガイドユニット460の概略構成を示す斜視図である。
【0087】
同図並びに図14を参照して、電線ガイドユニット460は、調尺後に送給されたジョイント線WAを鉛直線周りの反転経路に沿って略U字状に案内するガイド板461と、ガイド板461に形成され、上記反転経路を形成する平面視略半円形の凹部462と、この凹部462に対して外周面が着脱可能に形成され、上記反転経路内にあるジョイント線WAを下流側に送る送給ローラ463とを有している。
【0088】
上記ガイド板461は、図略の構造体によって浮揚されており、上記前方向Fd及び後方向Bdの双方向に移動可能に構成されている。
【0089】
上記凹部462は、上記搬送ロボット450の各クランプ451、452(図14参照)に対して送給されたジョイント線WAが受け渡されるように、両クランプ451、452が受取ポジションにあるときに、それぞれがそれぞれのクランプ位置にてジョイント線WAをクランプできるように、凹部462の径や向き等の諸元が設定されている。
【0090】
図16は電線ガイドユニット460の要部を示す断面略図である。
【0091】
同図に示すように、図示の実施形態において、凹部462の輪郭形状は、次に説明する送給ローラ463の外周面との間で、ジョイント線WAをガイドするガイド溝部462aと、このガイド溝部462aの下部に連続的に設けられ、ジョイント部分WJや枝線WBとの干渉を避けるための逃げ溝部462bとが多段に形成されている。
【0092】
図15及び図16を参照して、送給ローラ463は、上記ガイド板461と一体的または相対的に上記前方向Fd及び後方向Bdの双方向に移動可能に担持され、上下に延びる取り付け軸463aと、取り付け軸463aの下端に内輪が取り付けられた軸受463bと、この軸受463bの外輪に取り付けられることによって取り付け軸463aと同心且つ相対回転可能に取り付けられたガイドローラ463cと、ガイドローラ463cを上記凹部462から離脱させて、ジョイント線WAを解放する解放ポジション(図15(A)に示すポジション)とガイドローラ463cが上記凹部462内に入り込んでジョイント線WAをガイドするガイドポジション(図15(B)に示すポジション)との間でガイドローラ463cとガイド板461とを着脱させる着脱機構とを有している。そして、上記軸受463bの作用により、ガイドポジションにおいて、凹部462との間でジョイント線WAを挟み込んでいるガイドローラ463cが、固定軸463aと相対的に回動するので、ジョイント線WAは、スムーズに前方向Fdから後方向Bdに反転されることになる。
【0093】
図17及び図18は、上記調尺裁断ユニット400の動作手順を示す平面略図である。
【0094】
まず、図17(A)を参照して、上記電線ガイドユニット460を併用して、ジョイント線WAの調尺動作や裁断動作を行う場合には、まず、カッタユニット440でジョイント線WAの端末を切り揃え、電線ガイドユニット460を経由して一方のクランプ片451から他方のクランプ片452にジョイント線WAを受け渡す。次いで他方のクランプ片452を閉じることにより、ジョイント線WAは、電線ガイドユニット460によって終端が規制される。
【0095】
この状態で図17(B)に示すように、電線ガイドユニット460のガイド板461及び送給ローラ463が前方向Fdに駆動されることにより、ジョイント線WAは、前方向Fdに繰り出されながら、調尺が進むことになる。なおこのとき、ジョイント部分WJが調尺ローラ420やガイドユニット430を通過する場合には、上述した図13の場合と同様に、調尺ローラ420やガイドユニット430が開いてジョイント部分WJとの干渉が回避される。また、図16で示したように、上記送給ローラ463の外周部分が取り付け軸463aと相対的に回動可能に構成されているので、図示の実施形態では、送給ローラ463とガイド板461との間に挟まったジョイント線WAが滑ることなく、後方向Bdに繰り出されることになる。
【0096】
図18(A)を参照して、繰り出しが終了すると、搬送ロボット450の一方のクランプ片451も閉じて、裁断されるジョイント線WAを把持するとともに、把持後に上記カッタユニット440が駆動されてジョイント線WAが最短される。裁断後は、図18(B)に示すように、ガイド板461と送給ローラ463とが相対的に開いてジョイント線WAを解放する。これにより、調尺されたジョイント線WAは、搬送ロボット450の両クランプ片451、452によって、上記端末加工ラインL3に搬送されることになる。
【0097】
図19は上記端末加工ラインL3の平面略図である。
【0098】
同図に示すように、端末加工ラインL3には、ジョイント線WAの両端部を把持して上流側のステーションST40から下流側のステーションST44にジョイント線WAを間欠的に搬送する搬送コンベヤー500が設けられている。他方、ジョイント線WAの端末に皮剥加工を行う皮剥ステーションST41と、皮剥されたジョイント線WAの端末に端子AT、BTを圧着する圧着ステーションST42と、圧着された端子AT、BTを検査する検査ステーションST43と、検査後のジョイント線WAを搬出する搬出ステーションST44には、それぞれ対応するユニット510〜540が設けられている。そして、上記搬送コンベヤー500によって間欠的に搬送されるジョイント線WAが停止する度に、各ユニット510〜540が作動し、公知の技術と同様にジョイント線WAの端末部分に皮剥加工、端子圧着加工、検査、搬出が行われるようになっている。これにより、ジョイント線WAは、図2に示すワイヤーハーネスのサブアッセンブリとして自動生産されることになる。
【0099】
以上説明したように、本実施形態によれば、一の被覆電線としての本線WLと他の被覆電線としての枝線WBとをジョイント圧着ステーションST12にて電気的に接続した後、接続されたジョイント線WAがジョイント線アキュームステーションST13にてストックされることにより、接続工程の上流側でのタクトと下流側でのタクトとの差をストックされたジョイント線WAの加工時間によって吸収することができる。この結果、接続工程の下流側の工程で、接続工程の上流側でのタクトによる制約を受けることが少なくなり、実用的な速度で自動生産を行うことが可能になる。また、本線WLが裁断される前にストックされるので、ストックされた被覆電線に後工程を施す場合においても、持ち替えが不要になり、位置決めも容易になる。従って、自動化が容易になる。
【0100】
このように本実施形態によれば、中間ジョイント工程の必要なワイヤーハーネスを可及的に短いタクトで自動生産することができるという顕著な効果を奏する。
【0101】
上述した実施形態は本発明の具体例に過ぎず、本発明は上述した実施形態に限定されない。
【0102】
たとえば、製造されるワイヤーハーネスの種類によっては、テープ巻ステーションST14でのテーピング工程を終了した後、オフラインで加工される場合がある。
【0103】
図20は、テープ巻ステーションST14からのオフライン工程を示す工程略図である。
【0104】
同図を参照して、このオフライン工程では、テーピング加工されたジョイント線WAをジョイント線アキュームステーションST30にてストックした後、ジョイント線加工ステーションST31にジョイント線WAを繰り出して加工し、最終的に端末に端子AT、BT、JTを有するワイヤーハーネスのサブアッセンブリとしてのジョイント線WAを製造するように構成されている。
【0105】
上記ジョイント線アキュームステーションST30には、ジョイント線担持ユニット500が設置されており、このジョイント線担持ユニット500にジョイント線WAがストックされるようになっている。
【0106】
ジョイント線担持ユニット500は、ベース501と、ベース501に立設される回転軸502と、回転軸502の外周に固定されたドラム体503と、上記回転軸502を介してドラム体503を回転駆動するモータ504とを備えている。
【0107】
上記ベース501は、平面視略長円形の箱部材で、内部には、回転軸502にモータ504の駆動力を伝達する動力伝達機構が内蔵されている。
【0108】
上記回転軸502は、基端部分が図略の軸受を介して、鉛直線周りに回転自在にベース501に取り付けられている。そして、その下端が上記動力伝達機構に連結されている。
【0109】
上記ドラム体503は、予め設定された長さのジョイント線WAを巻回させた状態で担持可能な諸元を備えている。このドラム体503の軸方向両側には、一対の電線クランプ503aが突設されており、当該ドラム体503に巻回されるジョイント線WAの一端と他端とをそれぞれクランプできるようになっている。
【0110】
上記モータ504は、図略の操作盤によって操作されるものであり、その駆動力は、上記動力伝達機構を介して回転軸502に伝達される。
【0111】
このジョイント線担持ユニット500では、ジョイント線WAの一端部を一方のクランプ503aにてクランプし、モータ504を作動させてドラム体503を回転させる。これにより、ジョイント線WAがドラム体503の外周に巻き取られる。巻き取られたジョイント線WAの端末は、他方のクランプ503aにクランプされることにより、ジョイント線WA全体がばらけることなくドラム体503の外周に担持される。
【0112】
さらに、このオフライン工程では、ジョイント線担持ユニット500にストックされたジョイント線WAをジョイント線加工ステーションST31に設置された公知の加工装置600で加工することにより、図2の構成と同様にワイヤーハーネスのサブアッセンブリとしてのジョイント線WAを製造することが可能になる。
【0113】
図20に示した実施形態では、本線WLの途中部に枝線WBの端末部分を電気的に接続したジョイント線WAを製造し、そのジョイント線WAを調尺して裁断する前にドラム体503の外周に巻回して繰り出し可能にストックすることができる。この結果、製造されたジョイント線WAを調尺裁断する前に、繰り出し可能にストックすることができるので、ジョイント線WAの各ラインL1、L2と手作業でのライン(ジョイント線加工ステーションST31)との間でジョイント線WAの受け渡しが容易になる。また、ジョイント線WAが繰り出し可能にストックされるので、繰り出されたジョイント線WAの位置決め等も容易になり、後工程での実用化が高まる。
【0114】
その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、中間ジョイント工程の必要なワイヤーハーネスを可及的に短いタクトで自動生産することができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るワイヤーハーネスの製造ラインの概略構成を示す工程略図である。
【図2】本発明の実施形態に係るワイヤーハーネスの製造ラインの概略構成を示す工程略図である。
【図3】図1の実施形態に係る電線接続ユニットの概要を模式的に示す説明図であり、(A)は側面部分略図、(B)は正面部分略図、(C)はテーピングされた本線WLの接続部分を示す状態図である。
【図4】図1の実施形態に係る中間皮剥ユニットの概略構成を示す動作説明図であり、(A)は初期状態、(B)は皮剥動作状態をそれぞれ示している。
【図5】図1の実施形態に係るルーズフィーダの概略構成を示す一部破断斜視図である。
【図6】図1の実施形態に係る枝線製造装置の概略構成を示す平面略図である。
【図7】図1の実施形態に係る搬送ユニットの要部を簡略化して示す斜視図である。
【図8】同搬送ユニットの動作を示す正面略図である。
【図9】同搬送ユニットの動作を示す正面略図である。
【図10】図1の実施形態に係るストックユニットの概略構成を示す斜視図である。
【図11】図2に示すテープ巻ステーションに設けられたテーピングユニットの概略構成を示す平面略図である。
【図12】テープ巻ステーションの要部を概略的に示す斜視図である。
【図13】テープ巻ステーションの要部を概略的に示す斜視図である。
【図14】図2のジョイント線加工ステーションの平面略図である。
【図15】図2の実施形態に係る電線ガイドユニットの概略構成を示す斜視図である。
【図16】電線ガイドユニットの要部を示す断面略図である。
【図17】調尺裁断ユニットの動作手順を示す平面略図である。
【図18】調尺裁断ユニットの動作手順を示す平面略図である。
【図19】端末加工ラインの平面略図である。
【図20】テープ巻ステーションからのオフライン工程を示す工程略図である。
【符号の説明】
140 中間皮剥ユニット
160 ジョイント圧着ユニット
170 ルーズフィーダ
230 枝線製造装置
270 搬送ユニット(搬送手段の一例)
300 ストックユニット
330 テーピングユニット
400 調尺裁断ユニット(調尺裁断手段の一例)
500 ジョイント線担持ユニット
503 ドラム体
503a、503b クランプ
504 モータ(駆動手段の一例)
L1 本線加工ライン
L2 枝線加工ライン
L3 端末加工ライン
ST10 本線供給ステーション
ST11 中間皮剥ステーション
ST12 ジョイント圧着ステーション
ST13 ジョイント線アキュームステーション
ST14 テープ巻ステーション
ST15 ジョイント線アキュームステーション
ST16 ジョイント線加工ステーション
ST20 枝線供給ステーション
ST21 A端圧着ステーション
ST30 ジョイント線アキュームステーション
ST31 ジョイント線加工ステーション
WA ジョイント線
WB 枝線
WJ ジョイント部分
WL 本線
WL1 皮剥部分

Claims (3)

  1. 一の被覆電線の途中部に皮剥加工を施す本線加工ラインと、本線加工ラインで皮剥加工された上記一の被覆電線の当該皮剥部分に対し、端末部分が電気的に接続される他の被覆電線を加工するための枝線加工ラインとを並行稼働し、両被覆電線の接続工程が完了した後、上記一の被覆電線を調尺して裁断する工程が含まれるワイヤーハーネスの製造方法において、
    上記他の被覆電線が接続された一の被覆電線をストックし、ストックされた一の被覆電線を繰り出して調尺し、裁断するようにしたことを特徴とするワイヤーハーネスの製造方法。
  2. 一の被覆電線の途中部に皮剥加工を施す皮剥ユニットと、
    皮剥ユニットで皮剥加工された上記一の被覆電線の当該皮剥部分に対し、端末部分が電気的に接続される他の被覆電線を加工するための枝線製造装置と、
    枝線製造装置において加工された上記他の被覆電線の端末部分と上記一の被覆電線の当該皮剥部分とを端子で電気的に接続するジョイント圧着ユニットと、
    ジョイント圧着ユニットに対し、枝線製造装置において加工された上記他の被覆電線を搬送する搬送手段と、
    上記端子で他の被覆電線が接続された上記一の被覆電線を調尺して裁断する調尺裁断手段と
    を備え、上記調尺裁断手段と上記圧着ユニットとの間に上記一の被覆電線を繰り出し可能にストックするストック手段を設けていることを特徴とするワイヤーハーネスの製造装置。
  3. 請求項2記載のワイヤーハーネスの製造装置に併用され、一の被覆電線の途中部に皮剥部分を設け、この皮剥部分に対し、他の被覆電線の端末部分を電気的に接続したジョイント線を担持するためのジョイント線担持ユニットであって、
    上記ジョイント線を外周に巻回させるドラム体と、
    このドラム体に固定され、当該ドラム体に巻回されている上記ジョイント線の両端部をクランプする一対の電線クランプと、
    上記ドラム体を回転駆動する駆動手段と
    を備えていることを特徴とするジョイント線担持ユニット。
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