JP3147514B2 - 電線送給装置 - Google Patents

電線送給装置

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JP3147514B2
JP3147514B2 JP20604592A JP20604592A JP3147514B2 JP 3147514 B2 JP3147514 B2 JP 3147514B2 JP 20604592 A JP20604592 A JP 20604592A JP 20604592 A JP20604592 A JP 20604592A JP 3147514 B2 JP3147514 B2 JP 3147514B2
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wire
measuring roller
electric wire
length measuring
roller
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義和 田村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H61/00Applications of devices for metering predetermined lengths of running material

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  • Wire Processing (AREA)
  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば所定寸法のハ
ーネスを製造するためのハーネス製造装置等に適用され
る電線送給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図23および図24はそれぞれ従来のハ
ーネス製造装置を示す略側面図である。このハーネス製
造装置は、電線送給装置Aにより間欠的に送給される電
線30に後述する種々の処理を施して、両端に端子31
が圧着された所定寸法のハーネスを順次製造するための
装置であって、電線送給装置A、ドローローラ11、フ
ロント側クランプ12、カッター群13およびリア側ク
ランプ14が設けられている。
【0003】電線送給装置Aには、測長ローラ1および
送給ローラ2がそれぞれ回転自在に設けられるととも
に、これら両ローラ1,2は図示しない動力伝達機構を
介して相互に同期して同方向に同量回転するように構成
されている。また、測長ローラ1の近傍には、スプリン
グ3により測長ローラ1側に付勢された押えローラ4が
設けられる。なお、給ローラ2側にも、スプリング3
および押えローラ4等からなる機構が設けられている。
【0004】図25に示すように、このハーネス製造装
置には、測長ローラ1を回転駆動させるローラ駆動手段
22のほか、ドローローラ11、クランプ12,14お
よびカッター群13等をそれぞれ個別に駆動するための
他の駆動手段23が設けられるとともに、これらの駆動
手段22,23を制御するための制御手段20、および
制御手段20に種々の指令や情報を入力するための入力
手段31が設けられる。
【0005】そして、図示しないストックリールから引
き出された被覆電線30を、測長ローラ1および押えロ
ーラ4間に挿通し、測長ローラ1および送給ローラ2に
S字状に巻き掛けてから、ドローローラ11間、フロン
ト側クランプ12間、カッター群13間、およびリア側
クランプ14間にそれぞれ挿通するように配置する。
【0006】このように電線30をセットしておいて、
入力手段1を介して制御手段20に、所望の切断寸法
(送給量)を入力し、制御手段20に動作開始指令を与
えると、両クランプ12,14により電線30が把持さ
れて、カッター群13が同期して閉成する。これによ
り、カッター群13の中央の切断カッター13aにより
電線30が切断されるとともに、その両側の切込カッタ
ー13bにより電線30の外周被覆部が切り込まれる。
さらに、その切込状態で、フロント側クランプ12の移
動により、そのクランプ12に保持された電線30(以
下「残留電線30」と称す)が矢符Q方向に移動し、こ
れにより残留電線30の端部の被覆部が剥ぎ取られる。
またその動作に並行するようにして、リア側クランプ1
4が矢符P方向に移動し、そのクランプ14に把持され
た電線30(以下「切断電線30」と称す)の端部の被
覆部が剥ぎ取られる。
【0007】つづいて、残留電線30がフロント側クラ
ンプ12とともに、図23の紙面に対し垂直方向に移動
し、そこで図示しない端子圧着機により残留電線30の
皮剥端部に端子31(図24参照)が圧着され、フロン
ト側クランプ12が元の位置に戻る。
【0008】一方、リア側クランプ14は、図23の紙
面に対し垂直方向に移動し、そこで図示しない端子圧着
機により切断電線30の皮剥端部に端子を圧着してか
ら、その切断電線30を所定の排出位置に排出し、元の
位置に戻る。
【0009】次に、両クランプ12,14が開成された
後、測長ローラ1および送給ローラ2が所定回転数回転
して、電線30を上記所望の切断寸法に対応する量だけ
ドローローラ11側に送給するとともに、その電線送給
動作に少し遅れてドローローラ11が回転し、図23に
示すように、電線30がリア側クランプ14側に送り出
される。
【0010】こうして1サイクル動作が完了した後は、
上述の動作が繰り返し行われて、両端の被覆部が剥ぎ取
られ、その皮剥端部に端子31が圧着された切断電線
(ハーネス)が順次製造される。
【0011】ところで、1サイクルあたりの測長ローラ
1の回転数と電線30の実際の送給量との関係は、図2
6に示すように、測長ローラ1の回転数をX、電線30
の実際の送給量をLr 、測長ローラ1に巻き掛けられた
電線30の芯線部中心C30の曲率半径をR30、円周率を
πとしたとき、Lr =2πR30Xという関係式が成立す
る。
【0012】一方、上述したようなハーネス製造装置に
おいては、測長ローラ1の回転数Xを求める場合、電線
送給装置Aにセットされた基準となる電線の芯線部中心
の曲率半径(「標準曲率半径R」と称す)をあらかじ
め実測データから求め、その標準曲率半径Rを、送給
処理されるすべての電線の曲率半径とみなして、測長ロ
ーラ1の回転数Xを算出するようにしている。すなわ
ち、制御手段20に入力された所望の切断寸法(送給
量)をLとしたとき、L=2πRXの関係式に基
づいて、測長ローラ1の回転数Xを算出し、その分だけ
測長ローラ1を回転させるようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図27
の想像線に示すように、標準曲率半径Rとは異なる曲
率半径R30aを有する電線30aを送給する場合、上記
電線送給装置Aでは、L=2πRXの関係式から回
転数Xが求められるのに対し、このときの回転数Xによ
って送給される電線の実際の送給量Lr は、2πR30a
Xとなる。上記したように曲率半径RとR30aとは異
なるため、実際には、所望の送給量L(=2πR
X)とは異なった量Lr (=2πR30aX)で電線3
0が送給される。例えば、標準曲率半径Rよりも大径
の電線を使用する場合には、所望の送給量よりも実際の
送給量が大きくなる一方、逆に小径の電線を使用する場
合には、所望の送給量よりも実際の送給量が小さくなっ
てしまい、その分送給精度が低下するという問題があっ
た。
【0014】また、所望の送給量と実際の送給量との間
の誤差は、トライアンドエラー法式等のオペレータの手
作業によって補正することが可能であるが、この補正作
業は線種を変更するたびに必要で、線種変更時の準備作
業が繁雑であるという問題が発生する。
【0015】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、送給精度を高めながら、線種変更時の補正作業が不
要で、準備作業を簡単に行える電線送給装置を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、被覆電線を
測長ローラに巻き掛けた状態で前記測長ローラを回転駆
動して前記被覆電線を送給するようにした電線送給装置
であって、上記目的を達成するため、前記被覆電線の送
給量を入力するための入力手段と、前記測長ローラの前
段に設けられ、前記測長ローラに巻き掛けられる前の
記被覆電線の線径 1 を測定するための第1のセンサ
と、前記測長ローラの外周部に面して設けられ、前記測
長ローラとの間で前記被覆電線を挟み込んで前記測長ロ
ーラに巻き掛けられた状態の前記被覆電線の線径D 2
測定するための第2のセンサと、前記第1のセンサおよ
び前記第2のセンサによって測定された前記被覆電線の
線径 1 ,D 2 と、前記測長ローラの径寸法 201 とに
基づいて、前記測長ローラに巻き掛けられた前記被覆電
線の芯線部中心の曲率半径 m50 を求め、その曲率半径
m50 と前記入力手段に入力された送給量とから前記測
長ローラの回転数を決定して、前記測長ローラが前記回
転数だけ回転するように前記測長ローラの回転駆動を制
御する制御手段とを備える。好ましくは、前記制御手段
は、前記第1のセンサおよび前記第2のセンサによって
測定された前記被覆電線の線径D 1 ,D 2 と、前記測長ロ
ーラの半径寸法R 201 とに基づいて、前記測長ローラに
巻き掛けられた前記被覆電線の芯線部中心の曲率半径R
m50 を、関係式 m50 =(R 201 +D 1 /2)−(D 1 −D 2 により求めるのがよい。また、この発明は、被覆電線を
測長ローラに巻き掛けた状態で前記測長ローラを回転駆
動して前記被覆電線を送給するようにした電線送給装置
であって、上記目的を達成するため、前記被覆電線の送
給量を入力するための入力手段と、前記測長ローラの外
周部に面して設けられ、前記測長ローラとの間で前記被
覆電線を挟み込んで、前記測長ローラに巻き掛けられた
状態における電線送給停止時および電線送給時の前記被
覆電線の線径Ds,Dmを測定するためのセンサと、前
記センサによって測定された前記被覆電線の線径Ds,
Dmと、前記測長ローラの半径寸法R 402 とに少なくと
も基づいて、前記測長ローラに巻き掛けられた前記 被覆
電線の芯線部中心の曲率半径R m50 を求め、その曲率半
径R m50 と前記入力手段に入力された送給量とから前記
測長ローラの回転数を決定して、前記測長ローラが前記
回転数だけ回転するように前記測長ローラの回転駆動を
制御する制御手段とを備える。好ましくは、前記制御手
段は、前記センサによって測定された前記被覆電線の線
径Ds,Dmと、前記測長ローラの半径寸法R 402 と、
実験データから求められる定数kとに基づいて、前記測
長ローラに巻き掛けられた前記被覆電線の芯線部中心の
曲率半径R m50 を、関係式 m50 =R 402 +Ds−Dm/2+k により求めるのがよい。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明の電線送給装置において
は、第1のセンサによって測定された測長ローラに巻き
掛けられる前の被覆電線の線径D 1 と、第2のセンサに
よって測定された測長ローラに巻き掛けられた状態の被
覆電線の線径D 2 と、測長ローラの半径寸法R 201 とに基
づいて、測長ローラに巻き掛けられた被覆電線の芯線部
中心の曲率半径R m50 を求め、その曲率半径R m50 に基づ
いて、測長ローラの回転数を決定しているため、送給処
理される電線ごとに適切な曲率半径が求められ、線種に
かかわらず正確な測長ローラの回転数が求められて送給
精度が高められ、また線種変更時に、送給精度を高める
ための補正作業が不要となる。また、第1のセンサによ
って測定された測長ローラに巻き掛けられる前の被覆電
線の線径D 1 と、第2のセンサによって測定された測長
ローラに巻き掛けられた状態の被覆電線の線径D 2 と、
測長ローラの半径寸法R 201 とに基づいて、測長ローラ
に巻き掛けられた被覆電線の芯線部中心の曲率半径R
m50 を求めるため、被覆電線が測長ローラに巻き掛けら
れた際に生じる被覆電線の被覆部の圧縮影響を考慮し
て、測長ローラに巻き掛けられた状態の被覆電線の芯線
部中心の曲率半径を正確に求めることができる。請求項
2に記載の発明の電線送給装置においては、測長ローラ
に巻き掛けられた状態の被覆電線の芯線部中心の曲率半
径R m50 を、関係式 m50 =(R 201 +D 1 /2)−(D 1 −D 2 により求めるため、被覆電線が測長ローラに巻き掛けら
れた際に生じる被覆電線の被覆部の圧縮影響を正確に考
慮して、測長ローラに巻き掛けられた状態の被覆電線の
芯線部中心の曲率半径をより正確に求めることができ
る。請求項3に記載の発明の電線送給装置においては、
センサによって測定された測長ローラに巻き掛けられた
状態における電線送給停止時および電線送給時の被覆電
線の線径Ds,Dmと、測長ローラの半径寸法R 402
に少なくとも基づいて、測長ローラに巻き掛けられた被
覆電線の芯線部中心の曲率半径R m50 を求め、その曲率
半径R m50 に基づいて、測長ローラの回転数を決定して
いるため、送給処理される電線ごとに適切な曲率半径が
求められ、線種にかかわらず正確な測 長ローラの回転数
が求められて送給精度が高められ、また線種変更時に、
送給精度を高めるための補正作業が不要となる。また、
センサによって測定された測長ローラに巻き掛けられた
状態における電線送給停止時および電線送給時の被覆電
線の線径Ds,Dmと、測長ローラの半径寸法R 402
に少なくとも基づいて、測長ローラに巻き掛けられた被
覆電線の芯線部中心の曲率半径R m50 を求めるため、被
覆電線が測長ローラに巻き掛けられた際に生じる被覆電
線の被覆部の圧縮影響を考慮して、測長ローラに巻き掛
けられた状態の被覆電線の芯線部中心の曲率半径を正確
に求めることができる。請求項4に記載の発明の電線送
給装置においては、センサによって測定された被覆電線
の線径Ds,Dmと、測長ローラの半径寸法R 402 と、
実験データから求められる定数kとに基づいて、測長ロ
ーラに巻き掛けられた状態の被覆電線の芯線部中心の曲
率半径R m50 を、関係式 m50 =R 402 +Ds−Dm/2+k により求めるため、被覆電線が測長ローラに巻き掛けら
れた際に生じる被覆電線の被覆部の圧縮影響を正確に考
慮して、測長ローラに巻き掛けられた状態の被覆電線の
芯線部中心の曲率半径をより正確に求めることができ
る。
【0018】
【実施例】<実施例の基礎となる技術> 図1はこの発明の実施例の基礎となる技術である電線送
給装置A1が適用されたハーネス製造装置H1を示す概
略平面配置図、図2および図3はそれぞれそのハーネス
製造装置H1を模式化した場合の側面図、図4は電線送
給装置A1の要部側面図である。これらの図に示すよう
に、このハーネス製造装置H1には、電源配設ラインW
に沿って、ストックリール110、電線送給装置A1、
電線ガイド機構120、ドローローラ131、フロント
側クランプ130、カッター機構140、およびリア側
クランプ150が設けられるとともに、カッター機構1
40の側方位置に端子圧着機構160,170が設けら
れる。そして、電線送給装置A1により間欠的に送給さ
れる被覆電線50が、電線送給装置A1、電線ガイド機
構120およびドローローラ131、フロント側クラン
プ130をこの順に通過し、後述する種々の処理が施さ
れて、図5に示すように、両端に端子52が圧着された
ハーネス51が順次製造されるように構成している。
【0019】図2ないし図4に示すように、電線送給装
置A1は、本体200にそれぞれ回転自在に取り付けら
れた測長ローラ201および送給ローラ211を有して
いる。両ローラ201,211は、相互に図示しない動
力伝達機構を介して接続されており、送給ローラ211
が、測長ローラ201に同期して同方向に同量回転する
ように構成されている。
【0020】図4に示すように、本体200の測長ロー
ラ201の近傍には、電線押付機構A203が設けられ
る。すなわち、L字形の揺動アーム202の曲成部が軸
部材202aを介して回転自在に取り付けられる。揺動
アーム202の一片先端には、測長ローラ201に接離
自在な押えローラ203が回転自在に取り付けられると
ともに、他片先端にはロッド204の一端が回転自在に
取り付けられている。さらに、本体200には、ロッド
204に対応してガイド部材205が固定されるととも
に、そのガイド部材205の穴にロッド204がスライ
ド自在に挿入される。ロッド204の他端には調整ねじ
206が螺合されるとともに、調整ねじ206とガイド
部材205との間には圧縮ばね207が介挿される。そ
して、圧縮ばね207の伸長力によりロッド204が図
4の紙面に向かって左方向に付勢され、揺動アーム20
2が同図時計方向に回転付勢される。これにより圧縮ば
ね207の付勢力により押えローラ203が測長ローラ
201側に押し付けられる。なお、このような電線押付
装置A203は、給ローラ211側にも設けられてい
る。
【0021】このように構成された電線送給装置A1に
おいて、電線50を圧縮ばね207の付勢力により押え
ローラ203を介して測長ローラ201および給ロー
ラ211側に押圧付勢した状態で、電線50を測長ロー
ラ201および送給ローラ211にS字状に巻き掛け、
後述するローラ駆動手段の駆動により、測長ローラ20
1および送給ローラ211が回転すると、その回転数に
対応した量だけ、電線50がその長手方向(電線配設ラ
インW)に沿って矢符P方向(以下「電線送給方向P」
と称す)に送給される。
【0022】また、電線送給装置A1には、測長ローラ
201の電線50の送給方向Pに対し上流側に、電線配
設ラインWに対応して、電線50の線径を測定するため
の接触式センサ250が設けられる。センサ250に
は、相対的に接離駆動自在な一対の検出体251,25
1が設けられ、一対の検出体251,251により電線
50を挟み込んで、電線50の線径を測定するように構
成している。
【0023】図2および図3に示すように、電線ガイド
機構120は、その本体125の上端に間隔をあけて2
個のガイドローラ121,122が回転自在に取り付け
らる。そして、上記電線送給装置A1から送り出される
電線50を両ガイドローラ121,122間でたるま
せ、これにより電線50を、後述するドローローラ13
1により送給されるまで待機させるように構成してい
る。
【0024】一対のドローローラ131は、相互に接離
駆動自在で、電線配設ラインW上の電線50を挟持でき
るように構成されるとともに、電線50を挟持して一対
のドローローラ131が相反して回転すると、電線50
が電線送給方向Pに沿って送り出されるように構成して
いる。
【0025】フロント側クランプ130は、電線配設ラ
インW上の電線50を把持・解除自在に構成されるとと
もに、後述する駆動手段の駆動により、電線配設ライン
Wを含む水平面内を自在に移動できるように構成されて
いる。
【0026】カッター機構140には、電線配設ライン
W上の電線50を切断するための一対の切断カッター1
41と、その切断カッター141の前後両側にそれぞれ
配置され、電線50外周の被覆部を切り込むための一対
の切込カッター142,142とが設けられる。さら
に、カッター機構140は、後述する駆動手段の駆動に
より、各カッター141,142がそれぞれ同期して開
閉駆動するように構成されている。
【0027】リア側クランプ150は、電線配設ライン
W上の電線50を把持・解除自在に構成されるととも
に、後述する駆動手段の駆動により、電線配設ラインW
を含む水平面内を自在に移動できるように構成される。
【0028】図6に示すように、このハーネス製造装置
H1には、制御手段300およびその制御手段300に
所望の電線切断寸法(電線送給量)等の情報や、動作開
始指令等を入力するための入力手段310が設けられ
る。さらに、制御手段300にはセンサ250が接続さ
れており、センサ250からの出力信号に基づいて電線
50の線径を検出できるように構成される。また、この
ハーネス製造装置H1には、測長ローラ201を回転駆
動するためのローラ駆動手段320のほか、ドローロー
ラ131、クランプ130,150、カッター機構14
0、端子圧着機構160,170等の駆動部をそれぞれ
独立して駆動するための他の駆動手段330が設けら
れ、制御手段300は、入力される情報や指令に応答し
て、駆動手段320,330の駆動を制御し、以下に説
明するような動作が行われる。
【0029】次に、このハーネス製造装置H1の動作を
図7のフローチャート等に基づいて説明する。
【0030】なお、動作開始前における電線50のセッ
ト状態は、電線送給装置A1の押えローラ203を圧縮
ばね207の付勢力に抗し持ち上げるようにして測長ロ
ーラ201から離隔し、その押えローラ203と測長ロ
ーラ201との間にストックリール110から引き出し
た電線50を挿通してから、押えローラ203を復帰さ
せて測長ローラ201との間で電線50を挟持させる。
そして、電線50を測長ローラ201および送給ローラ
211にS字状に巻き掛け、電線ガイド機構120の2
個のガイドローラ121,122上を通過させ、さらに
一対のドローローラ131間、フロント側クランプ13
0間、カッター機構140間、およびリア側クランプ1
50間を通過させる。
【0031】この状態で、まずオペレータは、ステップ
S1に示すように、入力手段310を介して制御手段3
00に所望のハーネス寸法(電線送給量)Lを入力す
る。
【0032】つづいて、入力手段310を介して制御手
段300に動作開始指令を与えると、ステップS2,S
3に示すように、制御手段300はセンサ250からの
出力信号に基づいて、電線50の線径D(図8参照)を
検出し、次式(1)に基づいて1サイクル動作あたりの
測長ローラ201の回転数Xを求める。
【0033】 L=2π(R201 +D/2)X…(1) ここで、R201 は測長ローラ201の半径(図9参
照)、πは円周率であり、(1)式中の(R201 +D/
2)は、測長ローラ201に巻き掛けられた電線50の
芯線部54の中心C50の曲率半径R50とほぼ等しくな
る。
【0034】つづいて、ステップS4に示すように、電
線50がフロント側クランプ130およびリア側クラン
プ150にそれぞれ把持されてから、切断カッター14
1および切込カッター142が同期して閉成し、電線5
0が切断カッター141により切断されるとともに、切
断位置の両側で電線50外周の被覆部が切込カッター1
42によりそれぞれ切り込まれる。さらに、この切込状
態で、フロント側クランプ130が電線送給方向Pに対
し逆方向Qに移動し、そのクランプ130に把持された
電線50(以下「残留電線50」と称す)の電線送給方
向Pに対し下流側端部の被覆部が剥ぎ取られる。さらに
その動作と並行して、リア側クランプ150が矢符P方
向に移動し、そのクランプ150に把持された電線50
(以下「切断電線50」と称す)の電線送給方向Pに対
し上流側端部の被覆部が剥ぎ取られる(切断・皮剥処
理)。
【0035】次に、ステップS5に示すように、残留電
線50を把持したフロント側クランプ130が、端子圧
着機構160に向けて図1の矢符Rに示す左方向に移動
し、端子圧着機構160により残留電線50の皮剥端部
に端子52が圧着される。その後、フロント側クランプ
130が右方向Sに向けて移動し、残留電線50が電線
配設ラインW上に配置される。また、この動作に並行し
て、リア側クランプ150が端子圧着機構170に向け
て右方向Sに移動し、切断電線50の皮剥端部に端子5
2が圧着される。その後、リア側クランプ150は切断
電線50への把持を解除して所定の排出箇所に排出し、
電線配設ラインW上の元の位置に戻る。
【0036】一方、上記ステップS5と並行するように
して、ステップS6で、測長ローラ201により電線5
0が送給される。すなわち、上記回転数X分だけ測長ロ
ーラ201が回転するように、ローラ駆動手段320が
駆動され、それに同期して送給ローラ211が回転し、
測長ローラ201の回転数に対応する量だけ電線50が
電線送給方向Wに沿って所定量送給される。このときの
電線50の実際の送給量(切断寸法)Lr (図5参照)
は、電線50の芯線部中心C50の曲率半径をR50とした
とき、2πR50Xとなる。この曲率半径R50は、上記し
たように(R201 +D/2)とほぼ等しく、実際の送給
量Lr が所望の送給量Lとほぼ等しくなり、電線切断
寸法分だけ正確に電線50が送給されることとなる。
【0037】こうして電線50が送給されて、電線ガイ
ド機構120のガイドローラ121,121間にたるみ
が形成されるるとともに(図3参照)、その電線送給動
作に少し遅らせてドローローラ131が回転し、ガイド
ローラ121,122間のたるみを消失させながら、電
線50をリア側クランプ150側に送り出す。
【0038】こうして1サイクル動作が完了した後は、
ステップS4に戻って、上述の動作が繰り返し行われ
て、両端に端子52が圧着されたハーネス51が順次製
造される。
【0039】一方、電線50の線種を変更する場合に
は、新たな電線を上記と同様にセットして、上記ステッ
プS1〜S6に示す動作と同様な動作が行われることに
なる。
【0040】このハーネス製造装置H1によれば、電線
径Dを測定し、その線径Dと測長ローラ201の半径R
201 とから電線50の芯線部中心の曲率半径を求め、そ
の曲率半径に基づいて、測長ローラ201の回転数Xを
決定しているため、送給処理される電線ごとに適切な曲
率半径が求められ、線種にかかわらず正確な回転数が求
められるので、送給精度が高められる。さらに、線種変
更時に、送給精度を高めるための補正作業が不要とな
り、準備作業を簡単に行える。
【0041】<第の実施例> 図10はこの発明の第の実施例である電線送給装置A
2が適用されたハーネス製造装置H2を模式化した場合
の側面図、図11はそのハーネス製造装置H2の要部拡
大側面図である。両図に示すように、このハーネス製造
装置H2では、測長ローラ201の電線送給方向Pに対
し上流側に、通常状態での電線径を測定するための第1
の接触式センサ250aが設けられるとともに、測長ロ
ーラ201に巻き掛けられた状態の電線50の線径を測
定するための第2の接触式センサ250bが設けられ
る。第2のセンサ250bは、電線50に接離駆動自在
な検出体251bを有しており、この検出体251bが
電線50に接触した際の測長ローラ201の外周縁位置
に対する検出体251bの位置、すなわち巻き掛け状態
での電線50の電線径に関する信号が出力されるように
構成されている。
【0042】また、図12に示すように第1および第2
のセンサ250a,250bはそれぞれ制御手段300
aに接続され、制御手段300aはそれぞれ第1および
第2のセンサ250a,250bの出力信号に基づい
て、通常状態および巻き掛け状態での電線径を検知でき
るように構成されている。
【0043】その他の構成は、上記実施例の基礎となる
技術のハーネス製造装置H1の構成と同様である。
【0044】このハーネス製造装置H2においても、上
記実施例の基礎となる技術と同様に電線50がセットさ
れる。この場合、図13に示すように、巻き掛け状態の
電線50は、張力によって測長ローラ201側に押し付
けられて被覆部53の内周側が圧縮され、巻き掛け状態
での電線径D2が通常状態での電線径D1(図8の括弧付
符号参照)よりも小さくなる。
【0045】このハーネス製造装置H2においては、図
14のステップS11〜S13に示すように、所望の送
給量Lが入力された後、通常状態および巻き掛け状態
での電線径D1 ,D2 がそれぞれ検出され、その電線径
1 ,D2 を次式(2),(3)に代入することによ
り、測長ローラ201の回転数Xが求められる。
【0046】 Rm50=(R201 +D1 /2)−(D1 −D2 )…(2) L=2πRm50X…(3) ここで、(2)式中のR201 は測長ローラ201の半径
を示し、(R201 +D1 /2)により、被覆部53の圧
縮量を考慮しない状態での電線50の芯線部中心の曲率
半径が求められ、その曲率半径から圧縮量(D1
2 )を差し引くことにより、測長ローラ201の中心
から電線50の芯線部中心までの距離、すなわち被覆部
53の圧縮量が考慮された電線50の芯線部中心の曲率
半径Rm50が求められる。この曲率半径Rm50は、実際
の曲率半径R50に非常に近似しており、(3)式におい
て、その曲率半径Rm50から回転数Xが求められる。
【0047】そして、ステップS14〜S16に示すよ
うに、その回転数Xに基づいて、電線50が送給される
とともに、上記実施例の基礎となる技術と同様な動作が
行われる。
【0048】このハーネス製造装置H2によれば、測長
ローラ201に巻き掛けられた電線50の圧縮量も考慮
して曲率半径Rm50を求め、測長ローラ201の回転数
Xを決定しているため、上記第1の実施例よりも一層適
切な曲率半径が求められて、送給精度がより一層高めら
れる。
【0049】<第の実施例> 図15および図16はそれぞれこの発明の第の実施例
である電線送給装置A3が適用されたハーネス製造装置
H3を模式化した場合の側面図、図17は電線送給装置
A3の要部拡大側面図、図18は図17のI−I線断面
図、図19は図17のII−II線断面図である。これらの
図に示すように、このハーネス製造装置H3の電線
装置A3には、電線押付機構A405が設けられる。す
なわち、電線送給装置A3の本体400には、ベース板
401が固定されるとともに、このベース板401を介
在させるようにして本体400に測長ローラ402が回
転自在に取り付けられる。ベース板401には、測長ロ
ーラ402との接離方向に沿ったスリット403が形成
されるとともに、そのスリット403内に移動体404
がスリット長手方向に沿ってスライド自在に収容され
る。また、ベース板401にはエアーシリンダ406の
シリンダ本体が固定されるとともに、ピストンロッド先
端がブラケット407を介して移動体404に固定され
る。さらに、移動体404には押えローラ405が回転
自在に取り付けられて、エアーシリンダ406の進退駆
動により移動体404がスライドすると、押えローラ4
05が測長ローラ402に接離するように構成される。
なお、このように構成された電線押付機構A405と同
様な機構A405が、給ローラ211側にも設けられ
ており、これらの両機構A405,A405は、後述す
る動作において同様な動作が行われる。
【0050】測長ローラ402側の電線押付機構A40
5におけるベース板401の裏面側にはセンサ取付板5
00を介して渦電流式変位センサ501のセンサヘッド
502が固定される一方、移動体404にはセンサヘッ
ド502に対向するようにして金属製の被検出体503
が固定される。これにより、押えローラ405の測長ロ
ーラ402への接離移動に追随して被検出体503がセ
ンサヘッド502に対し接近離隔し、押えローラ405
の測長ローラ402への離隔量に関する信号が制御手段
300b(図6の括弧付符号参照)に出力されるように
構成している。
【0051】その他の構成は、上記実施例と同様であ
る。
【0052】このハーネス製造装置H3におけるセンサ
501の出力調整は、まず押えローラ405を測長ロー
ラ402に接触させた状態で、離隔量がゼロとなるよう
に出力調整し、さらに押えローラ405と測長ローラ4
02との間に隙間ゲージを挿入し、離隔量がゲージ厚と
等しくなるように出力調整する。
【0053】そして、エアーシリンダ406を後退駆動
させておいて、電線50を上記実施例と同様にセットす
る。この状態で、図20のステップS21に示すよう
に、入力手段310を介して制御手段300bに所望の
送給量Lを入力し、つづいて制御手段300bに動作
開始指令を与えると、図21に示すように、エアーシリ
ンダ406が進出駆動して電線50が押えローラ405
と測長ローラ402間に挟み込まれる。このとき、電線
50は、エアーシリンダ406によって押えローラ40
5を介して測長ローラ402に押し付けられ圧縮され
る。つづいて、ステップS22に示すように、センサ5
01からの出力信号に基づいて押えローラ405の測長
ローラ402からの離隔量、換言すれば電線圧縮径D
(図21参照)が検出される。
【0054】次に、ステップS23に示すように、予備
運転が開始され、測長ローラ402が回転し電線50が
適当量送給される。この予備運転では、クランプ13
0,150やカッター機構140等は適当に動作するよ
うに設定しておけばよい。そして、このように電線50
を送給させた状態で、図22に示すように、センサ50
1からの出力信号に基づいて押えローラ405の測長ロ
ーラ402からの離隔量(電線圧縮径D)を検出する
(ステップS24)。この電線送給時の電線圧縮径D
は、上記電線停止時の電線圧縮径Dよりも大きくな
る。
【0055】つづいて、ステップS25に示すように、
下記実験式(4)に基づいて、測長ローラ402に巻き
掛けられた電線50の芯線部中心の曲率半径Rm50が求
められる。
【0056】 Rm50=R402 +D−D/2+k…(4) ここで、R402 は測長ローラ402の半径を示し、kは
実験データから求められる定数を示す。
【0057】つづいて、下記一般式(5)に基づいて、
測長ローラ402の回転数Xを求める。
【0058】L=2πRm50X…(5) ここで、Lは所望の送給量を示す。
【0059】そして、ステップS26〜S28に示すよ
うに、この回転数Xに基づいて本運転が開始され、上記
実施例と同様な動作が行われる。
【0060】なお、予備運転から本運転の移行は、連続
的に行ってもよく、一旦動作を停止させるようにしても
よい。
【0061】このハーネス製造装置H3における実験式
(3)に基づいて求められる曲率半径Rm50は、実際の
電線50の曲率半径に非常に近似しており、その曲率半
径Rm50から測長ローラ402の回転数Xを決定するこ
とにより、電線50の送給精度が高められる。さらに、
センサ501も1個しか使用していないため、上記第
の実施例を比較すると、センサ数が減少し部品点数を削
減できる。
【0062】また、押えローラ405をエアーシリンダ
406により測長ローラ402側に押圧するようにして
いるため、電線径にかかわらず、終始一定の押圧力を確
保でき、押えローラ405の押圧力調整作業も省略で
き、一層電線変更時の準備作業を簡単に行える。
【0063】なお、上記実施例の基礎となる技術および
の実施例では、押えローラ203を圧縮ばね207
により測長ローラ201側に押圧するようにしている
が、圧縮ばねに代えてエアーシリンダ等の他の付勢手段
を用いてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明の
電線送給装置によれば、第1のセンサによって測定され
た測長ローラに巻き掛けられる前の被覆電線の線径D 1
と、第2のセンサによって測定された測長ローラに巻き
掛けられた状態の被覆電線の線径D 2 と、測長ローラの
半径寸法R 201 とに基づいて、測長ローラに巻き掛けら
れた被覆電線の芯線部中心の曲率半径 m50 を求め、そ
の曲率半径 m50 に基づいて、測長ローラの回転数を決
定しているため、送給処理される電線ごとに適切な曲率
半径が求められ、線種にかかわらず正確な測長ローラの
回転数が求められて送給精度が高められ、また線種変更
時に、送給精度を高めるための補正作業が不要となり、
準備作業を簡単に行えるという効果が得られる。また、
第1のセンサによって測定された測長ローラに巻き掛け
られる前の被覆電線の線径D 1 と、第2のセンサによっ
て測定された測長ローラに巻き掛けられた状態の被覆電
線の線径D 2 と、測長ローラの半径寸法R 201 とに基づい
て、測長ローラに巻き掛けられた被覆電線の芯線部中心
の曲率半径R m50 を求めるため、被覆電線が測長ローラ
に巻き掛けられた際に生じる被覆電線の被覆部の圧縮影
響を考慮して、測長ローラに巻き掛けられた状態の被覆
電線の芯線部中心の曲率半径を正確に求めることがで
き、送給精度のさらなる向上が図れる。請求項2に記載
の発明の電線送給装置によれば、測長ローラに巻き掛け
られた状態の被覆電線の芯線部中心の曲率半径R
m50 を、関係式 m50 =(R 201 +D 1 /2)−(D 1 −D 2 により求めるため、被覆電線が測長ローラに巻き掛けら
れた際に生じる被覆電線の被覆部の圧縮影響を正確に考
慮して、測長ローラに巻き掛けられた状態の被覆電線の
芯線部中心の曲率半径をより正確に求めることができ
る。請求項3に記載の発明の電線送給装置によれば、セ
ンサによって測定された測長ローラに巻き掛けられた状
態における電線送給停止時および電線送給時の被覆電線
の線径Ds,Dmと、測長ローラの半径寸法R 402 とに
少なくとも基づいて、測長ローラに巻き掛けられた被覆
電線の芯線部中心の曲率半径R m50 を求め、その曲率半
径R m50 に基づいて、測長ローラの回転数を決定してい
るため、送給 処理される電線ごとに適切な曲率半径が求
められ、線種にかかわらず正確な測長ローラの回転数が
求められて送給精度が高められ、また線種変更時に、送
給精度を高めるための補正作業が不要となり、準備作業
を簡単に行えるという効果が得られる。また、センサに
よって測定された測長ローラに巻き掛けられた状態にお
ける電線送給停止時および電線送給時の被覆電線の線径
Ds,Dmと、測長ローラの半径寸法R 402 とに少なく
とも基づいて、測長ローラに巻き掛けられた被覆電線の
芯線部中心の曲率半径R m50 を求めるため、被覆電線が
測長ローラに巻き掛けられた際に生じる被覆電線の被覆
部の圧縮影響を考慮して、測長ローラに巻き掛けられた
状態の被覆電線の芯線部中心の曲率半径を正確に求める
ことができ、送給精度のさらなる向上が図れる。さら
に、請求項1に記載の発明に比して、被覆電線の線径測
定用のセンサ数を削減することができる。請求項4に記
載の発明の電線送給装置によれば、センサによって測定
された被覆電線の線径Ds,Dmと、測長ローラの半径
寸法R 402 と、実験データから求められる定数kとに基
づいて、測長ローラに巻き掛けられた状態の被覆電線の
芯線部中心の曲率半径R m50 を、関係式 m50 =R 402 +Ds−Dm/2+k により求めるため、被覆電線が測長ローラに巻き掛けら
れた際に生じる被覆電線の被覆部の圧縮影響を正確に考
慮して、測長ローラに巻き掛けられた状態の被覆電線の
芯線部中心の曲率半径をより正確に求めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の基礎となる技術である電線
送給装置が適用されたハーネス製造装置を示す概略平面
配置図である。
【図2】図1のハーネス製造装置を模式化した場合の側
面図である。
【図3】図1のハーネス製造装置を模式化した場合の側
面図である。
【図4】図1の電線送給装置を示す要部側面図である。
【図5】図1のハーネス製造装置により製造されるハー
ネスを示す平面図である。
【図6】図1のハーネス製造装置の制御系を説明するた
めの図である。
【図7】図1のハーネス製造装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図8】図1のハーネス製造装置により処理される電線
を示す断面図である。
【図9】図1のハーネス製造装置を示す要部拡大側面図
である。
【図10】この発明の第の実施例である電線送給装置
が適用されたハーネス製造装置を模式化した場合の側面
図である。
【図11】第の実施例のハーネス製造装置を示す要部
拡大側面図である。
【図12】第の実施例のハーネス製造装置の制御系を
説明するための図である。
【図13】第の実施例のハーネス製造装置の要部拡大
図である。
【図14】第の実施例のハーネス製造装置の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図15】この発明の第の実施例である電線送給装置
が適用されたハーネス製造装置を模式化した場合の側面
図である。
【図16】第の実施例のハーネス製造装置を模式化し
た場合の側面図である。
【図17】第の実施例のハーネス製造装置の要部を示
す平面図である。
【図18】図17のI−I線断面図である。
【図19】図17のII−II線断面図である。
【図20】第の実施例のハーネス製造装置の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図21】第の実施例のハーネス製造装置を示す要部
拡大図である。
【図22】第の実施例のハーネス製造装置を示す要部
拡大図である。
【図23】従来のハーネス製造装置を示す略側面図であ
る。
【図24】従来のハーネス製造装置を示す略側面図であ
る。
【図25】従来のハーネス製造装置の制御系を説明する
ための図である。
【図26】従来のハーネス製造装置を示す要部拡大断面
図である。
【図27】従来のハーネス製造装置の問題点を説明する
ための図である。
【符号の説明】
50 被覆電線 201,402 測長ローラ 250,250a,250b,501 センサ 300,300a,300b 制御手段 310 入力手段 320 ローラ駆動手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆電線を測長ローラに巻き掛けた状態
    で前記測長ローラを回転駆動して前記被覆電線を送給す
    るようにした電線送給装置であって、 前記被覆電線の送給量を入力するための入力手段と、前記測長ローラの前段に設けられ、前記測長ローラに巻
    き掛けられる前の 前記被覆電線の線径 1 を測定するた
    めの第1のセンサと、前記測長ローラの外周部に面して設けられ、前記測長ロ
    ーラとの間で前記被覆電線を挟み込んで前記測長ローラ
    に巻き掛けられた状態の前記被覆電線の線径D 2 を測定
    するための第2のセンサと、 前記第1のセンサおよび前記第2のセンサによって測定
    された前記被覆電線の線径 1 ,D 2 と、前記測長ローラ
    径寸法 201 とに基づいて、前記測長ローラに巻き
    掛けられた前記被覆電線の芯線部中心の曲率半径 m50
    を求め、その曲率半径 m50 と前記入力手段に入力され
    た送給量とから前記測長ローラの回転数を決定して、前
    記測長ローラが前記回転数だけ回転するように前記測長
    ローラの回転駆動を制御する制御手段とを備えた電線送
    給装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記第1のセンサおよび前記第2のセンサによって測定
    された前記被覆電線の線径D 1 ,D 2 と、前記測長ローラ
    の半径寸法R 201 とに基づいて、前記測長ローラに巻き
    掛けられた前記被覆電線の芯線部中心の曲率半径R m50
    を、関係式 m50 =(R 201 +D 1 /2)−(D 1 −D 2 により求めることを特徴とする請求項1に記載の電線送
    給装置。
  3. 【請求項3】 被覆電線を測長ローラに巻き掛けた状態
    で前記測長ローラを回転駆動して前記被覆電線を送給す
    るようにした電線送給装置であって、 前記被覆電線の送給量を入力するための入力手段と、 前記測長ローラの外周部に面して設けられ、前記測長ロ
    ーラとの間で前記被覆電線を挟み込んで、前記測長ロー
    ラに巻き掛けられた状態における電線送給停止時および
    電線送給時の前記被覆電線の線径Ds,Dmを測定する
    ためのセンサと、 前記センサによって測定された前記被覆電線の線径D
    s,Dmと、前記測長ロ ーラの半径寸法R 402 とに少な
    くとも基づいて、前記測長ローラに巻き掛けられた前記
    被覆電線の芯線部中心の曲率半径R m50 を求め、その曲
    率半径R m50 と前記入力手段に入力された送給量とから
    前記測長ローラの回転数を決定して、前記測長ローラが
    前記回転数だけ回転するように前記測長ローラの回転駆
    動を制御する制御手段とを備えた電線送給装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 前記センサによって測定された前記被覆電線の線径D
    s,Dmと、前記測長ローラの半径寸法R 402 と、実験
    データから求められる定数kとに基づいて、前記測長ロ
    ーラに巻き掛けられた前記被覆電線の芯線部中心の曲率
    半径R m50 を、関係式 m50 =R 402 +Ds−Dm/2+k により求めることを特徴とする請求項3に記載の電線送
    給装置。
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