JP2004219185A - ダイナモメータの電気慣性評価装置とその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気慣性部を有するシャシーダイナモメータシステムにおいて、電気慣性データを評価する場合、シャシーダイナモメータ単体での電気慣性性能のみの評価表示であって、車両搭載による性能評価は行われてない。
【解決手段】シャシーダイナモメータシステムかせ有するトルク制御部と電気慣性部より導入された信号に基づいて駆動力と目標駆動力を求める。その後に両信号の誤差を求め、この誤差信号を評価指数とする。
【選択図】 図1
【解決手段】シャシーダイナモメータシステムかせ有するトルク制御部と電気慣性部より導入された信号に基づいて駆動力と目標駆動力を求める。その後に両信号の誤差を求め、この誤差信号を評価指数とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイナモメータの試験装置に係わり、特に試験装置に使用される電気慣性の性能試験方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シャシーダイナモメータシステムでは、完成車の駆動輪を対状態に配設されたローラ上に載置し、所定の運転指令にて車両を制御すると共に、ローラの回転軸に連結されたダイナモメータを動力吸収体として車両の性能試験や耐久試験を室内で可能としている。
ダイナモメータは、インバータ等よりなるコントローラによって制御され、また、このコントローラは、速度制御部、走行抵抗制御部、電気慣性部等を有する制御部よりの信号に対応した信号を出力してダイナモメータを制御する。
【0003】
ここで、走行抵抗は、車両のタイヤ転がり抵抗と空気抵抗からなる平坦路定常走行抵抗に慣性抵抗と、更には登降坂抵抗を加えたものからなり、この走行抵抗は、ダイナモメータにおいては各抵抗成分の係数変換によってトルク単位で設定される。
また、走行抵抗のうち、慣性抵抗は実車と等価な慣性分に設定されるフライホイールを使用することがあるが、このフライホイールは設置スペースが大きくなることや、高価であることから、ダイナモメータの吸収トルク分として制御する電気慣性補償方法が採用され、その方法としては、特許文献1等が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特許第3158461号公報(図1又は図5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述したようなダイナモメータシステムを用いて車両試験を行う場合、モード運転指令値に基づいてドライバーがスロットル開度制御を行い、この開度信号によって車両速度制御が実施されるが、試験時における車両の速度制御はフィードバック制御によって実施される。
【0006】
ところで、電気慣性補償方法を使用したダイナモメータシステムにおいては、その電気慣性の応答が正しく行われているか否かの評価が実施される。
この評価は仕事量として評価されるが、従来においては、前記したフィードバック制御による実試験時のデータと、検出ループを制御回路より切り離したオープンループ制御した両データを比較し、その差の大小によって評価していた。
すなわち、車両をローラに搭載しての車両試験中での電気慣性の応答評価方法は存在してなかった。
【0007】
本発明が目的とするところは、車両をローラに搭載しての車両試験と同時に、電気慣性の応答評価を可能とした評価方法とその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1は、被試験車両をローラ上に載置し、速度制御部、トルク制御部及び電気慣性部を有するシャシーダイナモメータシステムによって試験を行うものにおいて、
運転指令値に基づく前記車両駆動中のトルク制御部と電気慣性部よりの信号を導入し、この導入信号に基づき駆動力値と目標駆動力値とを演算して求め、且つ、この両信号の誤差を求め、この誤差信号を電気慣性評価のための評価指数とすることを特徴としたものである。
【0009】
本発明の第2は、前記目標駆動力値は、車両重量と加速度信号との積値と、前記トルク制御部より得られた走行抵抗値との和算にて求め、前記駆動力値は、トルク制御部より得られたメカロス信号とトルク増幅信号との和算値と、シャシーダイナモメータの機械慣性値と加速度信号との積値との和算にて求めたことを特徴としたものである。
【0010】
本発明の第3は、被試験車両をローラ上に載置し、速度制御部、トルク制御部及び電気慣性部を有するシャシーダイナモメータシステムによって試験を行うものにおいて、
前記電気慣性部の加速度信号と車両重量信号との積値を求める第1の乗算部と、この乗算部の出力信号と前記トルク制御部よりの走行抵抗値との和を求めて目標駆動力値とする加算部と、前記加速度信号とシャシーダイナモメータの機械慣性値との積値を求める第2の乗算部と、この乗算部の積値と前記トルク制御部よりのメカロス信号とトルク増幅信号との和算値との和を求めて駆動力値とする加算部と、この加算部によって求められた駆動力値と前記加算部によつて求められた目標駆動力とを導入して比較する比較部とを有する評価装置を備えたことを特徴としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態を示すダイナモメータシステムの構成図で、1はモード運転指令部、2はドライバーで、このドライバーはロボット等が使用され、指令部1からの運転指令値Vrefに基づいてスロットル開度制御が行われる。3は被試験車両で、この車両の駆動輪はローラ上に載置され、開度指令値θに基づいて駆動力Fvを出力する。
【0012】
10は速度制御部で、この速度制御部10は第1の加算部11において駆動力Fvと後述のトルク信号Fmとが加算され、その差信号が第2の加算部12に出力される。13はシャシーダイナモメータの機械慣性Wchdyと被試験車両の駆動輪回転部の慣性W2に基づく一次遅れ要素部、14は速度検出器が持つ一次遅れ要素部で、その出力信号は第2の加算部12に印加されて加算部11よりの信号と加算され、その偏差信号が一次遅れ要素13に出力される。要素13の出力信号は、図示省略されたコントローラとしてのインバータの制御指令とされると共に、ドライバー2にもフィードバックされて指令値Vrefとの偏差が求められ、その誤差信号が0となるよう開度指令値θが制御される。
また、要素13よりの速度検出信号Vdetは、トルク制御部(走行抵抗制御部)20と電気慣性部30に出力される。
【0013】
トルク制御部20は、走行抵抗設定部21と検出部の遅れ要素22を有している。走行抵抗設定部21は速度検出信号に対応した走行抵抗値Frlを出力し、遅れ要素22からはメカロス値Fmlを出力してそれぞれは第3の加算部23に印加され、この加算部において両者の偏差分が求められる。偏差信号は、第4の加算部24において電気慣性部よりの慣性補償信号と加算されてトルク演算部25に出力される。トルク演算部25は入力された信号に基づいてトルク値Fmを演算し、その値を第1の加算部11とストレインアンプ26にそれぞれ出力する。ストレインアンプ26はトルク値Fmに基づく信号Fdyを出力し、トルク演算部24と第5の加算部27にそれぞれ印加する。加算部27では、この信号Fdyと遅れ要素22よりのメカロス値Fmlとの加算演算(Fdy+Fml)が行われ、その結果を第6の加算部28に出力して電気慣性補償信号との減算を実行する。その偏差値が制動力Fcとして表示される。
【0014】
電気慣性部30は、微分演算部31を有しており、この演算部31において検出された速度信号が微分されて加速度信号として乗算器32に出力される。33は慣性設定部で、この設定部においては、車両重量Wとシャシーダイナモメータの機械慣性Wchdyとの差分の値が設定され、この差分の値と加速度信号とか乗算器32において乗算されて慣性補償信号として加算部24と28に出力される。
【0015】
上記までは、従来のシャシーダイナモメータシステムにおける構成で、したがって、トルク制御部20や電気慣性部30等の構成は種々考えられているが、ここでは、例として図1のものを表示した。
【0016】
40の部分が本発明に係わる評価装置で、41は加算部、42は第1の乗算部である。乗算部42では、加速度信号dVm/dtと車両重量Wとの掛け算が行われ、その演算値は加算部41に出力されて走行抵抗値Frlと加算され、比較部45の一方の入力端子に出力される。
加速度信号dVm/dtは第2の乗算部43にも印加され、ここでシャシーダイナモメータの機械慣性値Wchdyとの掛け算が実行された後、加算部44に出力される。加算部44には第5の加算部27からの出力信号が印加されており、この信号と乗算結果との加算が行われて比較部45の他方の入力端子に印加される。
【0017】
以上のように構成された本発明において、その動作を説明する。
【0018】
モード運転指令部1よりの運転指令値Vrefに基づいて、ドライバー2はスロットル開度制御を行って車両3を駆動する。車両3は、駆動輪の搭載されたローラをFvの駆動力で駆動すると共に、信号Fvは加算部11において検出されたトルク信号Fmとの差信号が求められ、更に加算部12において速度検出器が持つ一次遅れ要素部14よりの信号との偏差信号が求められる。一次遅れ要素部13では入力された偏差信号に基づいて演算を実行し、その演算値によって図示省略されたダイナモメータの速度を制御する。
【0019】
検出器によって検出された速度信号は、ドライバー2にフィードバックされて指令値Frefに対する補正信号とされる。
また、検出された速度信号Vdetは、トルク制御部20と電気慣性部30にも出力される。トルク制御部20の走行抵抗設定部21では、入力された速度検出信号に対応した走行抵抗値Frlを出力し、加算部23で遅れ要素22からのメカロス値Fmlとの偏差分を求める。偏差信号は、第4の加算部24において電気慣性部よりの慣性補償信号と加算されてトルク演算部25に出力する。トルク演算部25は入力された信号に基づいてトルク値Fmを演算し、その値を第1の加算部11とストレインアンプ26にそれぞれ出力する。
【0020】
電気慣性部30では、微分演算部31において検出された速度信号が微分された加速度信号に基づいて慣性補償信号が算出され、トルク制御部に慣性の補償信号として出力する。したがって、トルク演算部25から出力されるトルク信号Fmは慣性補償されたトルク信号となって、車両3の性能試験等が行われる。
【0021】
上記のような通常の性能試験等が行われているとき、本発明では同時に電気慣性性能試験が実行できる。
すなわち、電気慣性の評価装置40の加算部41には、走行抵抗値Frlと乗算部42からの乗算信号(dVm/dt×W)とが入力されて加算され、加算信号Fv* ((=Frl+(dVm/dt×W))が得られる。この信号Fv*が目標駆動力となって比較部45に入力される。
【0022】
一方、加算部44には、加算部27よりの信号(Fdy+Fml)と乗算部43からの信号(Wchdy×dFm/dt)とが印加されて信号Fv((=(Fdy+Fml)+(Wchdy×dFm/dt))が得られる。この信号Fvが駆動力となって比較部45に入力される。
比較部45では、入力された目標駆動力Fv*と駆動力Fvとを比較し、その差信号をもとにして電気慣性が適切であったか否かの性能評価を行なう。
【0023】
図2,図3は電気慣性データ評価のために、目標駆動力及び目標仕事率を演算し、実測データとの誤差評価の実施例である。
目標仕事率W*を、W*=Fv*×Vm(ただし、Vmは車速)とし、仕事率Wを、 W=Fv×Vmとして計算し、図1によって検出された目標値Fv*と実測値Fvをプロットし、1次回帰を実施して誤差を求めたものである。
図2は、MT車の駆動力1次回帰データ、図3はMT車の仕事率1次回帰データである。
【0024】
また、従来においては被試験車がローラに搭載された形での電気慣性性能表示はなかったが、しかし、ECE規格では車両が走行した状態での規格となっている。そこで、この規格に則り電気慣性の実験を行った結果が次の通りである。
【0025】
まず、電気慣性応答性能の評価方法としては、図4で示すように実速度−目標速度の差速度を計算し、試験方法に記載の運転パターンにおいて、速度の変曲点の波形の変化時からその変化値の63%までの時間を計測する。その値を電気慣性制御の63%応答時間とする。
【0026】
図5(a)は電気慣性設定時の応答確認データで、車重設定を2700kg、機械慣性800kg、電気慣性1900kgの場合を示す。
同図(b)は、参考として車重設定を8000kg、機械慣性800kg、電気慣性7200kgの場合を示したもので、いずれの場合においてもシャシーダイナモメータ単体のデータとしては、正慣性側において0,1sec以下となり、差車速90%到達応答時間0,1secの使用を満足していることが確認された。
【0027】
図6は、或る車種AのAT車をローラに搭載して得られたデータで、ECE15で規定された内容で確認したところ、この車種Aの場合には全域でほぼ問題なく規定値内に収まっていることが計測できた。
なお、この評価時に使用した諸条件は、車種Aの重量は1295kg、シャシーダイナモメータの機械固定慣性800kg、電気慣性分495kgで、運転モードはTRIAS15MODEであった。
【0028】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、電気慣性部を有するシャシーダイナモメータシステムにおいて、電気慣性性能を評価するために車両試験中の目標駆動力と駆動力を求め、両者の誤差信号をもとに評価するようにしたものである。
したがって、車両の性能試験等と同時進行のデータにて評価作業が実行できるので、試験時間が大幅に短縮されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す構成図。
【図2】駆動力1次回帰データ。
【図3】仕事率1次回帰データ。
【図4】電気慣性応答の性能評価方法の説明図。
【図5】電気慣性応答性能の採取結果図で、(a)は電気慣性設定時の応答確認データ、(b)は参考電気慣性データ。
【図6】実車搭載時の各種データ。
【符号の説明】
1…モード運転指令部
2…ドライバー
3…車両
10…速度制御部
20…トルク制御部
30…電気慣性部
40…評価装置
41,44…加算部
42,43…乗算部
45…比較部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイナモメータの試験装置に係わり、特に試験装置に使用される電気慣性の性能試験方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シャシーダイナモメータシステムでは、完成車の駆動輪を対状態に配設されたローラ上に載置し、所定の運転指令にて車両を制御すると共に、ローラの回転軸に連結されたダイナモメータを動力吸収体として車両の性能試験や耐久試験を室内で可能としている。
ダイナモメータは、インバータ等よりなるコントローラによって制御され、また、このコントローラは、速度制御部、走行抵抗制御部、電気慣性部等を有する制御部よりの信号に対応した信号を出力してダイナモメータを制御する。
【0003】
ここで、走行抵抗は、車両のタイヤ転がり抵抗と空気抵抗からなる平坦路定常走行抵抗に慣性抵抗と、更には登降坂抵抗を加えたものからなり、この走行抵抗は、ダイナモメータにおいては各抵抗成分の係数変換によってトルク単位で設定される。
また、走行抵抗のうち、慣性抵抗は実車と等価な慣性分に設定されるフライホイールを使用することがあるが、このフライホイールは設置スペースが大きくなることや、高価であることから、ダイナモメータの吸収トルク分として制御する電気慣性補償方法が採用され、その方法としては、特許文献1等が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特許第3158461号公報(図1又は図5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述したようなダイナモメータシステムを用いて車両試験を行う場合、モード運転指令値に基づいてドライバーがスロットル開度制御を行い、この開度信号によって車両速度制御が実施されるが、試験時における車両の速度制御はフィードバック制御によって実施される。
【0006】
ところで、電気慣性補償方法を使用したダイナモメータシステムにおいては、その電気慣性の応答が正しく行われているか否かの評価が実施される。
この評価は仕事量として評価されるが、従来においては、前記したフィードバック制御による実試験時のデータと、検出ループを制御回路より切り離したオープンループ制御した両データを比較し、その差の大小によって評価していた。
すなわち、車両をローラに搭載しての車両試験中での電気慣性の応答評価方法は存在してなかった。
【0007】
本発明が目的とするところは、車両をローラに搭載しての車両試験と同時に、電気慣性の応答評価を可能とした評価方法とその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1は、被試験車両をローラ上に載置し、速度制御部、トルク制御部及び電気慣性部を有するシャシーダイナモメータシステムによって試験を行うものにおいて、
運転指令値に基づく前記車両駆動中のトルク制御部と電気慣性部よりの信号を導入し、この導入信号に基づき駆動力値と目標駆動力値とを演算して求め、且つ、この両信号の誤差を求め、この誤差信号を電気慣性評価のための評価指数とすることを特徴としたものである。
【0009】
本発明の第2は、前記目標駆動力値は、車両重量と加速度信号との積値と、前記トルク制御部より得られた走行抵抗値との和算にて求め、前記駆動力値は、トルク制御部より得られたメカロス信号とトルク増幅信号との和算値と、シャシーダイナモメータの機械慣性値と加速度信号との積値との和算にて求めたことを特徴としたものである。
【0010】
本発明の第3は、被試験車両をローラ上に載置し、速度制御部、トルク制御部及び電気慣性部を有するシャシーダイナモメータシステムによって試験を行うものにおいて、
前記電気慣性部の加速度信号と車両重量信号との積値を求める第1の乗算部と、この乗算部の出力信号と前記トルク制御部よりの走行抵抗値との和を求めて目標駆動力値とする加算部と、前記加速度信号とシャシーダイナモメータの機械慣性値との積値を求める第2の乗算部と、この乗算部の積値と前記トルク制御部よりのメカロス信号とトルク増幅信号との和算値との和を求めて駆動力値とする加算部と、この加算部によって求められた駆動力値と前記加算部によつて求められた目標駆動力とを導入して比較する比較部とを有する評価装置を備えたことを特徴としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態を示すダイナモメータシステムの構成図で、1はモード運転指令部、2はドライバーで、このドライバーはロボット等が使用され、指令部1からの運転指令値Vrefに基づいてスロットル開度制御が行われる。3は被試験車両で、この車両の駆動輪はローラ上に載置され、開度指令値θに基づいて駆動力Fvを出力する。
【0012】
10は速度制御部で、この速度制御部10は第1の加算部11において駆動力Fvと後述のトルク信号Fmとが加算され、その差信号が第2の加算部12に出力される。13はシャシーダイナモメータの機械慣性Wchdyと被試験車両の駆動輪回転部の慣性W2に基づく一次遅れ要素部、14は速度検出器が持つ一次遅れ要素部で、その出力信号は第2の加算部12に印加されて加算部11よりの信号と加算され、その偏差信号が一次遅れ要素13に出力される。要素13の出力信号は、図示省略されたコントローラとしてのインバータの制御指令とされると共に、ドライバー2にもフィードバックされて指令値Vrefとの偏差が求められ、その誤差信号が0となるよう開度指令値θが制御される。
また、要素13よりの速度検出信号Vdetは、トルク制御部(走行抵抗制御部)20と電気慣性部30に出力される。
【0013】
トルク制御部20は、走行抵抗設定部21と検出部の遅れ要素22を有している。走行抵抗設定部21は速度検出信号に対応した走行抵抗値Frlを出力し、遅れ要素22からはメカロス値Fmlを出力してそれぞれは第3の加算部23に印加され、この加算部において両者の偏差分が求められる。偏差信号は、第4の加算部24において電気慣性部よりの慣性補償信号と加算されてトルク演算部25に出力される。トルク演算部25は入力された信号に基づいてトルク値Fmを演算し、その値を第1の加算部11とストレインアンプ26にそれぞれ出力する。ストレインアンプ26はトルク値Fmに基づく信号Fdyを出力し、トルク演算部24と第5の加算部27にそれぞれ印加する。加算部27では、この信号Fdyと遅れ要素22よりのメカロス値Fmlとの加算演算(Fdy+Fml)が行われ、その結果を第6の加算部28に出力して電気慣性補償信号との減算を実行する。その偏差値が制動力Fcとして表示される。
【0014】
電気慣性部30は、微分演算部31を有しており、この演算部31において検出された速度信号が微分されて加速度信号として乗算器32に出力される。33は慣性設定部で、この設定部においては、車両重量Wとシャシーダイナモメータの機械慣性Wchdyとの差分の値が設定され、この差分の値と加速度信号とか乗算器32において乗算されて慣性補償信号として加算部24と28に出力される。
【0015】
上記までは、従来のシャシーダイナモメータシステムにおける構成で、したがって、トルク制御部20や電気慣性部30等の構成は種々考えられているが、ここでは、例として図1のものを表示した。
【0016】
40の部分が本発明に係わる評価装置で、41は加算部、42は第1の乗算部である。乗算部42では、加速度信号dVm/dtと車両重量Wとの掛け算が行われ、その演算値は加算部41に出力されて走行抵抗値Frlと加算され、比較部45の一方の入力端子に出力される。
加速度信号dVm/dtは第2の乗算部43にも印加され、ここでシャシーダイナモメータの機械慣性値Wchdyとの掛け算が実行された後、加算部44に出力される。加算部44には第5の加算部27からの出力信号が印加されており、この信号と乗算結果との加算が行われて比較部45の他方の入力端子に印加される。
【0017】
以上のように構成された本発明において、その動作を説明する。
【0018】
モード運転指令部1よりの運転指令値Vrefに基づいて、ドライバー2はスロットル開度制御を行って車両3を駆動する。車両3は、駆動輪の搭載されたローラをFvの駆動力で駆動すると共に、信号Fvは加算部11において検出されたトルク信号Fmとの差信号が求められ、更に加算部12において速度検出器が持つ一次遅れ要素部14よりの信号との偏差信号が求められる。一次遅れ要素部13では入力された偏差信号に基づいて演算を実行し、その演算値によって図示省略されたダイナモメータの速度を制御する。
【0019】
検出器によって検出された速度信号は、ドライバー2にフィードバックされて指令値Frefに対する補正信号とされる。
また、検出された速度信号Vdetは、トルク制御部20と電気慣性部30にも出力される。トルク制御部20の走行抵抗設定部21では、入力された速度検出信号に対応した走行抵抗値Frlを出力し、加算部23で遅れ要素22からのメカロス値Fmlとの偏差分を求める。偏差信号は、第4の加算部24において電気慣性部よりの慣性補償信号と加算されてトルク演算部25に出力する。トルク演算部25は入力された信号に基づいてトルク値Fmを演算し、その値を第1の加算部11とストレインアンプ26にそれぞれ出力する。
【0020】
電気慣性部30では、微分演算部31において検出された速度信号が微分された加速度信号に基づいて慣性補償信号が算出され、トルク制御部に慣性の補償信号として出力する。したがって、トルク演算部25から出力されるトルク信号Fmは慣性補償されたトルク信号となって、車両3の性能試験等が行われる。
【0021】
上記のような通常の性能試験等が行われているとき、本発明では同時に電気慣性性能試験が実行できる。
すなわち、電気慣性の評価装置40の加算部41には、走行抵抗値Frlと乗算部42からの乗算信号(dVm/dt×W)とが入力されて加算され、加算信号Fv* ((=Frl+(dVm/dt×W))が得られる。この信号Fv*が目標駆動力となって比較部45に入力される。
【0022】
一方、加算部44には、加算部27よりの信号(Fdy+Fml)と乗算部43からの信号(Wchdy×dFm/dt)とが印加されて信号Fv((=(Fdy+Fml)+(Wchdy×dFm/dt))が得られる。この信号Fvが駆動力となって比較部45に入力される。
比較部45では、入力された目標駆動力Fv*と駆動力Fvとを比較し、その差信号をもとにして電気慣性が適切であったか否かの性能評価を行なう。
【0023】
図2,図3は電気慣性データ評価のために、目標駆動力及び目標仕事率を演算し、実測データとの誤差評価の実施例である。
目標仕事率W*を、W*=Fv*×Vm(ただし、Vmは車速)とし、仕事率Wを、 W=Fv×Vmとして計算し、図1によって検出された目標値Fv*と実測値Fvをプロットし、1次回帰を実施して誤差を求めたものである。
図2は、MT車の駆動力1次回帰データ、図3はMT車の仕事率1次回帰データである。
【0024】
また、従来においては被試験車がローラに搭載された形での電気慣性性能表示はなかったが、しかし、ECE規格では車両が走行した状態での規格となっている。そこで、この規格に則り電気慣性の実験を行った結果が次の通りである。
【0025】
まず、電気慣性応答性能の評価方法としては、図4で示すように実速度−目標速度の差速度を計算し、試験方法に記載の運転パターンにおいて、速度の変曲点の波形の変化時からその変化値の63%までの時間を計測する。その値を電気慣性制御の63%応答時間とする。
【0026】
図5(a)は電気慣性設定時の応答確認データで、車重設定を2700kg、機械慣性800kg、電気慣性1900kgの場合を示す。
同図(b)は、参考として車重設定を8000kg、機械慣性800kg、電気慣性7200kgの場合を示したもので、いずれの場合においてもシャシーダイナモメータ単体のデータとしては、正慣性側において0,1sec以下となり、差車速90%到達応答時間0,1secの使用を満足していることが確認された。
【0027】
図6は、或る車種AのAT車をローラに搭載して得られたデータで、ECE15で規定された内容で確認したところ、この車種Aの場合には全域でほぼ問題なく規定値内に収まっていることが計測できた。
なお、この評価時に使用した諸条件は、車種Aの重量は1295kg、シャシーダイナモメータの機械固定慣性800kg、電気慣性分495kgで、運転モードはTRIAS15MODEであった。
【0028】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、電気慣性部を有するシャシーダイナモメータシステムにおいて、電気慣性性能を評価するために車両試験中の目標駆動力と駆動力を求め、両者の誤差信号をもとに評価するようにしたものである。
したがって、車両の性能試験等と同時進行のデータにて評価作業が実行できるので、試験時間が大幅に短縮されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す構成図。
【図2】駆動力1次回帰データ。
【図3】仕事率1次回帰データ。
【図4】電気慣性応答の性能評価方法の説明図。
【図5】電気慣性応答性能の採取結果図で、(a)は電気慣性設定時の応答確認データ、(b)は参考電気慣性データ。
【図6】実車搭載時の各種データ。
【符号の説明】
1…モード運転指令部
2…ドライバー
3…車両
10…速度制御部
20…トルク制御部
30…電気慣性部
40…評価装置
41,44…加算部
42,43…乗算部
45…比較部
Claims (3)
- 被試験車両をローラ上に載置し、速度制御部、トルク制御部及び電気慣性部を有するシャシーダイナモメータシステムによって試験を行うものにおいて、
運転指令値に基づく前記車両駆動中のトルク制御部と電気慣性部よりの信号を導入し、この導入信号に基づき駆動力値と目標駆動力値とを演算して求め、且つ、この両信号の誤差を求め、この誤差信号を電気慣性評価のための評価指数とすることを特徴としたダイナモメータの電気慣性評価方法。 - 前記目標駆動力値は、車両重量と加速度信号との積値と、前記トルク制御部より得られた走行抵抗値との和算にて求め、前記駆動力値は、トルク制御部より得られたメカロス信号とトルク増幅信号との和算値と、シャシーダイナモメータの機械慣性値と加速度信号との積値との和算にて求めたことを特徴とした請求項1記載のダイナモメータの電気慣性評価方法。
- 被試験車両をローラ上に載置し、速度制御部、トルク制御部及び電気慣性部を有するシャシーダイナモメータシステムによって試験を行うものにおいて、
前記電気慣性部の加速度信号と車両重量信号との積値を求める第1の乗算部と、この乗算部の出力信号と前記トルク制御部よりの走行抵抗値との和を求めて目標駆動力値とする加算部と、前記加速度信号とシャシーダイナモメータの機械慣性値との積値を求める第2の乗算部と、この乗算部の積値と前記トルク制御部よりのメカロス信号とトルク増幅信号との和算値との和を求めて駆動力値とする加算部と、この加算部によって求められた駆動力値と前記加算部によつて求められた目標駆動力とを導入して比較する比較部とを有する評価装置を備えたことを特徴とするダイナモメータの電気慣性評価装置。
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