JP2004213683A - 自動料金収受システムの車載機 - Google Patents

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健二 小林
Toshiyuki Sakamoto
敏幸 坂本
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Abstract

【課題】
自動料金収受システムの車載機では、通信内容を暗号化する必要がある。暗号鍵は前記システムの管理者が管理するが、車載機の設計、製造、配布は別の業者が行う。保安上の理由から前記システムの運営者以外が暗号鍵に触れる機会を減らしたい。
【解決手段】
暗号鍵を必要とする暗号化装置に、暗号鍵を含め、暗号鍵を外に出す必要をなくする。
【選択図】 図1



Description

本発明は、有料道路を通行する車両と道路側機に設置した路側機の間で利用料金の情報を通信しあうことで、自動的に利用料金を徴収する自動料金収受システムと、この通信ために車両に搭載される車載機に関する。
近年、有料道路を通行する車両から料金を自動的に徴収する、自動料金収受システムが研究されている。この技術は、車両に搭載した車載機と、道路側機に設置された路側機との間で、電波などを使った路車間通信を行い、料金支払いに関する情報を交換して、料金を決済するものである。
具体的な決済の方法としては、たとえば、車載機に事前に現金と引き換えに相当額の残金情報を書き込み、料金徴収の際に路側機から車載機に利用料金の請求情報を送り、これに従い車載機が残金情報から利用金額を差し引くことが考えられている。
また、車両の通行した経路や車種によって料金を変えるには、経路や車種の情報を車載機から路側機に伝えることで対応することが考えられている。
上記の自動料金収受システムでは、金銭に関する情報を通信で交換し、かつ、その内容に従って実際に料金を決済するので、通信内容を偽るなどの不正利用を防止する対策が必要である。この対策の一つとして通信内容を暗号化する事が考えられる。
路側機と車載機の間の通信を暗号化した場合、路側機は不特定多数の車載機が送信してくる暗号文を復号化できなければならない。このため、少なくとも暗号のアルゴリズムは自動料金収受システム全体で統一していなければならない。また、暗号に使う暗号鍵は、車載機ごとに別な物を持たせる方法や、自動料金収受システム全体で1つの鍵を持たせる方法などが考えられるが、いずれにしろ暗号鍵が漏洩しないように厳重に管理する必要がある。
一方、車載機の設計、製造は、自動料金収受システムの管理者が行うとは限らない。種々の車種に合わせてさまざまな形態の車載機を設計、製造することは、製造業者が実施した方が効率的だからである。
この場合、暗号アルゴリズムや暗号鍵に接する人間が増え、漏洩しないように管理する事が難しくなる。また製造業者から見ても、暗号アルゴリズムや暗号鍵の取り扱いに腐心するのは本意でないため、その内容を隠蔽したまま扱えることが好ましい。
本発明の目的は、車載機の設計、製造者と暗号鍵の管理者が異なる場合に、暗号鍵を隠蔽したまま、設計、製造することができる、自動料金収受システムの車載機を提供することである。
上記の課題を解決するために、収受情報の処理や車載機の表示などを制御する車載機制御手段と、路車間で通信する機能を持つ通信手段との間に、暗号化手段と復号化手段を設け、加えて暗号化と復号化に必要な暗号鍵の記憶手段を設け、前記の暗号化手段と前記復号化手段が直接読み込めるようにする。
前記暗号化手段と前記復号化手段が暗号鍵を直接読み込むので、前記暗号化手段、前記復号化手段を利用する前記車載機制御手段が、前記暗号鍵の転送やその内容を考慮する必要がない。
また暗号鍵の転送は、前記暗号鍵の記憶手段から前記暗号化手段と前記復号化手段の間だけに限られるので、暗号鍵の漏洩防止の管理がしやすくなる。
本発明によれば、前記暗号鍵が、前記暗号化手段と前記復号化手段に直接渡されるので、前記暗号化手段を利用して通信を行う前記車載機制御手段は前記暗号鍵の転送を考慮しなくてもよい。また、前記暗号化手段の外部に前記暗号鍵が転送される事が無いので、前記暗号鍵の漏洩防止の管理がしやすくなる。特に、前記暗号化手段を1つの集積回路で実現すれば、内部の解析を物理的に困難にすることができる。
以下に本発明による自動料金収受システムの車載機の1実施例を示す。図1はこの実施例の車載機のブロック図である。図1において1は車載機全体であり、2は路側機である。
車載機1は、路側機2と通信するためのアンテナ11と、アンテナ11に接続された路車間通信器12と、料金収受の処理をする車載機制御器14と、車載機制御器14と路車間通信器12の間にある暗号化装置13とからなる。
暗号化装置13は、その中に、暗号化器131と復号化器132と暗号鍵保存用メモリ133と識別情報保存用メモリ134と識別制御器135とスイッチ136を持つ。
車載機制御器14は、その中に、車載機制御器14全般を制御する主制御器141と、残金の情報を保存する残金情報保存用メモリ142と、車載機1が設置されている車両の車種などの情報を保存する車両情報保存用メモリ143と、車両が通過してきた経路を記録、保存する経路情報保存用メモリ144を持つ。
路側機2は、車載機1と通信するための路側機アンテナ21と、路側機アンテナ21に接続された路側機路車間通信器22と、料金収受の通信を制御する路側機制御装置24と、路側機路車間通信器22と路側機制御装置24の間にある路側機暗号化装置23と、暗号鍵検索装置25と、識別情報−暗号鍵対応表記憶手段26を持つ。路側機2はその他に表示装置などの構成要素を持つことができるが、本発明の本質に関係しないので図1に図示しない。
路車間通信器12は、暗号化装置13から通信器12に渡された情報をアンテナ11を通して路側機2に送信する。また、路側機2から送られた情報をアンテナ11を通して受信し、暗号化装置13に渡す。
暗号化器131は車載機制御器14から送られた通信文を暗号化して路車間通信器12に渡し、復号化器132は路車間通信器12から暗号化された通信文を受け取って、復号化した後に車載機制御器14に渡す。また、前記の暗号化と復号化の処理に使う暗号鍵を保存するための暗号鍵保存用メモリ133が、暗号化器131と復号化器132に接続されており、暗号化器131と復号化器132は暗号鍵を暗号鍵保存用メモリ133から得る。識別情報保存用メモリ134は車載機1台1台を識別する情報を内容として持ち、この情報と前記の暗号鍵は、自動料金収受システムの管理者によってあらかじめ識別情報保存用メモリ134と暗号鍵保存用メモリ133とにそれぞれ設定されている。また自動料金収受システムの管理者は、すべての車載機の識別情報と暗号鍵の対応関係を識別情報−暗号鍵対応表記憶手段26に記録する。スイッチ136は、識別制御器135が制御することにより、路車間通信器12への出力元を、暗号化器131と識別情報保存用メモリ134との間で切り替える。識別制御器135は路車間通信の開始時にスイッチ136を制御して、前記の識別情報保存用メモリ134の内容である識別情報を、暗号化せずに路車間通信器12を通して路側機2に送る。
車載機1から送信された識別情報は、路側機アンテナ21で受信され、路側機暗号化装置23を通して路側機制御装置24に送られる。路車間通信の開始時には、路側機暗号化装置23は動作しておらず、識別情報はそのまま路側機制御装置24に達する。
路側機制御装置24は、識別情報が送られてくると、識別情報を暗号鍵検索装置25に送る。暗号鍵検索装置25は、送られた識別情報と、識別情報−暗号鍵対応表記憶手段26の内容から、識別情報に対応する暗号鍵を検索し、路側機暗号化装置23に設定する。ここで得られる暗号鍵は、自動料金収受システムの管理者が車載機1に設定したものと同じなので、路側機2は車載機1と同じ暗号鍵で暗号化、復号化することができるようになる。これ以後、車載機制御装置14と路側機制御装置24は、暗号化装置13と路側機暗号化装置23によって暗号化された、料金収受のための通信を始める。
車載機制御器14の主制御器141は、料金収受の通信の際に、あらかじめ決められた手順で車種や経路の情報を路側機2に送る。また、主制御器141は、路側機2から確定した支払料金の情報を受け取ると、残金情報保存用メモリ142に保存された残金情報から差し引き、新しい残金情報を残金情報保存用メモリ142に書き込み、料金の決済をする。
以上に示した動作によって、路側機2と車載機制御装置14は料金収受に関する情報を通信しあい、料金の決済をする。その間、車載機1に搭載された暗号化装置13は通信文の暗号化と復号化の処理を行っているが、車載機制御器14はその動作を制御しなくとも良い。特に、漏洩しないように管理する必要がある暗号鍵は暗号化装置13から外に出ることがないため、漏洩防止の管理は暗号化装置13に限定することができる。車載機制御器14は漏洩防止の管理の対象に含めなくとも良いため、その設計や製造、配布が容易になる。
次に本発明による自動料金収受システムの車載機の別の実施例を示す。本実施例では先の実施例の構成と機能に加え、通信開始後、料金収受の情報を交換する前に、前記車載機と前記路側機との間で相互認証を行ない、その制御、実行の機能を前記暗号化装置に持たせたのが特徴である。
図2はこの実施例の車載機のブロック図である。アンテナ11と路車間通信器12と車載機制御器14の構成と動作は先の実施例と同じで有るため説明を省略する。路側機2は、構成は先の実施例と同じで有るが、路側機制御装置27の動作を変更したため、その動作を暗号化器13の動作とともに説明する。暗号化装置13の構成と動作を以下に説明する。
暗号化装置13は、暗号化器131と復号化器132と暗号鍵保存用メモリ133と識別情報保存用メモリ134と識別・認証制御器135と2つのスイッチ137と138を持つ。
暗号化器131は車載機制御器14から送られた通信文を暗号化して路車間通信器12に渡し、復号化器132は路車間通信器12から暗号化された通信文を受け取って、復号化した後に車載機制御器14に渡す。暗号化器131と復号化器132は、動作と非動作の状態を識別・認証制御器135により制御され、非動作の状態では入力された通信文を暗号化、復号化しないでそのまま出力する。また、前記の暗号化と復号化の処理に使う暗号鍵を保存するための暗号鍵保存用メモリ133が、暗号化器131と復号化器132に接続されており、暗号化器131と復号化器132は暗号鍵を暗号鍵保存用メモリ133から得る。識別情報保存用メモリ134は車載機1台1台を識別する情報を内容として持ち、この情報と前記の暗号鍵は、自動料金収受システムの管理者によってあらかじめ識別情報保存用メモリ134と暗号鍵保存用メモリ133とにそれぞれ設定されている。また自動料金収受システムの管理者は、すべての車載機の識別情報と暗号鍵の対応関係を識別情報−暗号鍵対応表記憶手段26に記録する。
識別・認証制御器135は、路車間通信の開始時に識別情報を路側機2に送る機能と、あらかじめ定められた手順で路側機2と通信することにより車載機1と路側機2で相互認証する機能を持つ。
第1のスイッチ137は、識別・認証制御器135から制御することにより、暗号化器131への入力元を、車載機制御器14と識別・認証制御器135との間で切り替える。第2のスイッチ138は、識別・認証制御器135から制御することにより、復号化器132からの出力先を、車載機制御器14と識別・認証制御器135との間で切り替える。
次に、路車間通信開始時から、料金収受の情報を交換するまでの識別・認証制御器135と路側機制御器27の動作を、図5と図6にそって説明する。図5は識別・認証制御器135の動作を表したフローチャートであり、図6は路側機制御器27の動作を表したフローチャートである。
なお、これは識別、認証の手順の1実施例であり、その他にも識別、認証を実現する手順が存在する事は言うまでもない。
(1)識別・認証制御器135は、初期設定として暗号化器131、復号化器132を非動作状態にし、第1のスイッチ137と第2のスイッチ138を識別・認証制御器135側に切り替える。その後、路側機2からの通信開始要求が受信されていないかを監視する。
路側機制御装置24は、初期設定として路側機暗号化装置23を非動作状態にし、通信開始要求を車載機1に向けて継続的に発信する。同時に、車載機からの応答がないかを監視する。
(2)車両が進行し、車載機1が路側機2と通信可能な範囲に入ると、路側機2の発信した通信開始要求は、路車間通信器12、非動作状態の復号化器132、第2のスイッチ138を経由して識別・認証制御器135に入る。識別・認証制御器135は通信開始要求を受け取ると、識別情報を識別情報保存用メモリ134から読みだし、第1のスイッチ137、非動作状態の暗号化器131、路車間通信器12を通して路側機2に送る。
この後、識別・認証制御器135は路側機2からの応答を監視する。
(3)車載機1から送信された識別情報は、路側機路車間通信器22、非動作状態の路側機暗号化装置23を経由して路側機制御装置24に入る。路側機制御装置24は、識別情報を受け取ると、暗号鍵検索装置25に送る。暗号鍵検索装置25は、受け取った識別情報に対応する暗号鍵を、識別情報−暗号鍵対応表記憶手段26の中から検索し、路側機暗号化装置23に設定する。ここで識別情報−暗号鍵対応表記憶手段26の内容である識別情報−暗号鍵の対応関係は、自動料金収受システムの管理者が車載機に設定した識別情報と暗号鍵を記録したものなので、路側機暗号化装置23に設定される暗号鍵は、車載機1の暗号化装置13が使用する暗号鍵と同じものである。
次に、路側機制御装置24は乱数R1を発生し、車載機1に向けて送信する。この後、路側機暗号化装置23を動作状態にし、車載機からの応答を監視する。
(4)識別・認証制御器135は、路側機2から送られてきた乱数R1を受け取ると、暗号化器131、復号化器132を動作状態にする。次に、乱数R2を発生し、路側機2から送られてきた乱数R1に続けて路側機2に送信する。この際
、暗号化器131が動作状態になっているため、通信内容は暗号化される。ここで暗号化された乱数R1とR2をe(R1|R2)と表記する。この後、識別・認証制御器135は路側機2からの応答を監視する。
(5)車載機1から送られてきたe(R1|R2)は、路側機2の暗号化装置23を通過する際に復号化される。ここで復号化した結果をR1’と表記する。路側機2と車載機1の暗号鍵が一致するなら、R1’とR1は一致するが、もし路側機2と車載機1の暗号鍵が別のものならば、R1’とR1は一致しない。
路側機制御器24は、R1’とR1が一致したならば、認証が正常に終了したとして次の処理に入るが、もし一致しない場合は(1)の初期状態に戻る。
次に路側機制御器24は、乱数R2を車載機1に向けて返信する。乱数R2は、路側機暗号化装置23で暗号化されて送信される。ここで暗号化した乱数R2をe(R2)と表記する。この後、路側機制御器24は、車載機1からの次の通信を待って料金収受処理に入る。
(6)路側機2から送られたe(R2)は、復号化器132で復号化された後に識別・認証制御器135に入る。ここで、復号化した結果をR2’と表記する。
路側機2と車載機1側の暗号鍵が一致するなら、R2’とR2は一致するが、もし路側機2と車載機1の暗号鍵が別のものならば、R2’とR2は一致しない。識別・認証制御器135は、R2’とR2が一致すれば、認証が正常に終了したとして、第1のスイッチ137の入力元と第2のスイッチ138の出力先を、識別・認証制御器135から車載機制御器14に切り替え、車載機制御器14と路側機2が通信できるようにする。
もしR2’とR2が一致しなければ、認証できなかったものとして、(1)の初期状態に戻る。
上記のように車載機1と路側機2の両方で認証が正常に終われば、その後は車載機制御器14と路側機2が通信しあって料金収受の処理を進めるが、もし認証が正常に終わらなければ料金収受の処理には入らない。
本実施例では、暗号化装置13が路側機2と通信しあって相互認証を行なうので、車載機制御装置14は最低限、料金収受の処理の機能を持つだけで良い。また相互認証の手順を秘密にしたい場合、相互認証の手順は識別・認証制御装置135の中に有るので、暗号鍵などの他の秘密にしたい情報とともに暗号化装置13全体を管理することで、相互認証の手順が漏洩するのを防止することが容易になる。
次に本発明による自動料金収受システムの車載機のさらに別の実施例を示す。本実施例では先の実施例と同様に、前記車載機と前記路側機との間で相互認証を行なうが、その制御、実行の機能を前記主制御器に持たせたのが特徴である。
図3はこの実施例の車載機のブロック図である。本実施例は、暗号化装置13と主制御器141の動作以外は先の実施例と同じで有るため、それ以外の部分の説明は省略する。
暗号化装置13は、その中に、暗号化器131と復号化器132と暗号鍵保存用メモリ133と識別情報保存用メモリ134と識別制御器135とスイッチ136を持つ。
暗号化器131は車載機制御器14から送られた通信文を暗号化して路車間通信器12に渡し、復号化器132は路車間通信器12から暗号化された通信文を受け取って、復号化した後に車載機制御器14に渡す。暗号化器131と復号化器132は、動作と非動作の状態を主制御器141により制御され、非動作の状態では入力された通信文を暗号化、復号化しないでそのまま出力する。また、前記の暗号化と復号化の処理に使う暗号鍵を保存するための暗号鍵保存用メモリ133が、暗号化器131と復号化器132に接続されており、暗号化器131と復号化器132は暗号鍵を暗号鍵保存用メモリ133から得る。
識別情報保存用メモリ134は車載機1台1台を識別する情報を内容として持ち、この情報と前記の暗号鍵は、自動料金収受システムの管理者によってあらかじめ識別情報保存用メモリ134と暗号鍵保存用メモリ133とにそれぞれ設定されている。また自動料金収受システムの管理者は、すべての車載機の識別情報と暗号鍵の対応関係を識別情報−暗号鍵対応表記憶手段26に記録する。
スイッチ136は、識別制御器135が制御することにより、路車間通信器12への出力元を、暗号化器131と識別情報保存用メモリ134との間で切り替える。
識別制御器135は路車間通信の開始時にスイッチ136を制御して、前記の識別情報保存用メモリ134の内容である識別情報を、暗号化せずに路車間通信器12を通して路側機2に送る。
本実施例では、主制御器141は料金収受の通信を制御する機能に加えて、相互認証の通信の手順を制御する機能を持つ。手順の詳細は先の実施例と同じであるため、説明を省略する。
本実施例によれば、例えば相互認証の手順としてISO9798−2で定められた認証手順を利用した場合、認証の途中から料金収受のための通信を同送することができ、通信回数を減らすことができる。
次に本発明による自動料金収受システムの車載機のさらに別の実施例を示す。本実施例では先の実施例の識別制御装置の機能を前記主制御器141に持たせたのが特徴である。
図4はこの実施例の車載機のブロック図である。本実施例は、暗号化装置13の構成と主制御器141の動作以外は先の実施例と同じなので、それ以外の部分の説明は省略する。
暗号化装置13は、その中に、暗号化器131と復号化器132と暗号鍵保存用メモリ133と識別情報保存用メモリ134とスイッチ136を持つ。
暗号化器131、復号化器132、暗号鍵保存用メモリ133の機能は先の実施例と同じであるため、説明を省略する。
識別情報保存用メモリ134は車載機1台1台を識別する情報を内容として持ち、この情報と前記の暗号鍵は、自動料金収受システムの管理者によってあらかじめ識別情報保存用メモリ134と暗号鍵保存用メモリ133とにそれぞれ設定されている。スイッチ136は、主制御器141が制御することにより、路車間通信器12への出力元を、暗号化器131と識別情報保存用メモリ134との間で切り替える。
本実施例では、主制御器141は路車間通信の開始時にスイッチ136を制御して、前記の識別情報保存用メモリ134の内容である識別情報を、暗号化せずに路車間通信器12を通して路側機2に送る。その後、主制御器141は路側機2との間で相互認証をするが、その手順の詳細は先の実施例と同じであるため、説明を省略する。本実施例によれば、暗号化装置13の構成を簡単にすることができる。
本発明によれば、前記暗号鍵が、前記暗号化器と前記復号化器に直接渡されるので、前記暗号化装置を利用して通信を行う前記車載機制御装置は前記暗号鍵の転送を考慮しなくてもよい。また、前記暗号化装置の外部に前記暗号鍵が転送される事が無いので、前記暗号鍵の漏洩防止の管理がしやすくなる。特に、前記暗号化装置を1つの集積回路で実現すれば、内部の解析を物理的に困難にすることができる。
上記の暗号化装置を利用すれば、暗号鍵を隠蔽したまま、車載機の設計、製造をすることができる。
また料金収受の通信の前に認証を行う場合、前記暗号化装置に認証の手順を実行させ、認証を完了した後に前記車載機制御装置に通信経路を提供することで、前記車載機制御装置は認証の手順を考慮しなくてもよくなる。別な利点として、認証の手順や認証に必要な情報が前記暗号化装置内にあるため、認証の手順や認証に必要な情報の漏洩防止の管理がしやすい。
また認証の手順を前記車載機制御装置が制御する場合でも、認証に必要な情報を前記暗号化装置内に置くことで、前の例と同様に認証に必要な情報の漏洩防止の管理がしやすい。前の例にない利点として、例えばISO9798−2で定められた認証手順を利用する場合、認証の途中から料金収受の通信文を同送することが可能なので、通信回数を減らすことができる。自動料金収受システムでは車両が高速に通信可能範囲を通過するので、通信回数が減ることは通信時間に余裕を持たせる上で非常に好ましい。
本発明による1実施例のブロック図 本発明による他の実施例のブロック図 本発明によるさらに他の実施例のブロック図 本発明によるさらに他の実施例のブロック図 図2の識別・認証制御器の動作を表したフローチャート 図2の路側機制御器の動作を表したフローチャート
符号の説明
1…車載機
11…アンテナ
12…路車間通信器
13…暗号化装置
131…暗号化器
132…復号化器
133…暗号鍵保存用メモリ
134…識別情報保存用メモリ
135…識別制御器
136…スイッチ
137…第1のスイッチ
138…第2のスイッチ
14…車載機制御装置
141…主制御器
142…残金情報保存用メモリ
143…車両情報保存用メモリ
144…経路情報保存用メモリ
2…路側機
21…路側機アンテナ
22…路側機路車間通信器
23…路側機暗号化装置
24…路側機制御装置
25…暗号鍵検索装置
26…認証情報−暗号鍵対応表記憶手段

Claims (8)

  1. 有料道路を通行する車両に搭載した車載機と、道路側機に設置した路側機の間で料金支払いに関する収受情報を交信し、それに基づいて利用料金を自動的に徴収する自動料金収受システムに使用し、少なくとも、前記路側機と通信する機能を持った通信手段と、収受情報を処理し利用料金を決済する機能を持った収受情報処理手段とを含む車載機において、
    少なくとも前記収受情報処理手段から渡された収受情報やその他の通信文を暗号化して前記通信手段に渡す暗号化手段と、
    前記通信手段から渡された暗号化された通信文を復号化して前記収受情報処理手段に渡す復号化手段と、
    前記暗号化手段と前記復号化手段に接続され、前記暗号化手段と前記復号化手段で使用する暗号鍵を保持する暗号鍵記憶手段と、
    車載機に固有の識別情報を保持する識別情報記憶手段と、
    前記路側機との通信開始時には、前記識別情報記憶手段の内容を暗号化手段を通さずに通信手段に送る識別制御手段と、を有することを特徴とする自動料金収受システムの車載機。
  2. 前記識別制御手段が、あらかじめ定められた手順で前記路側機との相互認証を行うことを特徴とする請求項1記載の自動料金収受システムの車載機。
  3. 前記収受情報処理手段が、あらかじめ定められた手順で前記路側機との相互認証を行うことを特徴とする請求項1記載の自動料金収受システムの車載機。
  4. 前記識別制御手段からの信号で制御され、前記暗号化手段の入力元を前記収受情報処理手段と前記識別制御手段との間で切り替える第1のスイッチと、
    前記識別制御手段からの信号で制御され、前記復号化手段の出力先を前記収受情報処理手段と前記識別制御手段との間で切り替える第2のスイッチと、
    前記暗号化手段と前記復号化手段のうち、少なくとも一方、または両方を制御し、暗号化手段または復号化手段の動作を停止させ、入力した通信文を暗号化、復号化せずに出力させる前記識別情報制御手段と、を有することを特徴とする請求項2記載の自動料金収受システムの車載機。
  5. 前記暗号化手段と前記復号化手段のうち、少なくとも一方、または両方を制御し、暗号化手段または復号化手段の動作を停止させ、入力した通信文を暗号化、復号化せずにそのまま出力させる前記収受情報処理手段を具備し、
    路側機との間であらかじめ定められた手順で通信を行ない相互認証をすることを特徴とする請求項3記載の自動料金収受システムの車載機。
  6. 有料道路を通行する車両に搭載した車載機と、道路側機に設置した路側機の間で料金支払いに関する収受情報を交信し、それに基づいて利用料金を自動的に徴収する自動料金収受システムに使用し、少なくとも、前記路側機と通信する機能を持った通信手段と、収受情報を処理し利用料金を決済する機能を持った収受情報処理手段とを含む車載機において、
    少なくとも前記収受情報処理手段から渡された収受情報やその他の通信文を暗号化して前記通信手段に渡す暗号化手段と、
    前記通信手段から渡された暗号化された通信文を復号化して前記収受情報処理手段に渡す復号化手段と、
    前記暗号化手段と前記復号化手段に接続され、前記暗号化手段と前記復号化手段で使用する暗号鍵を保持する暗号鍵記憶手段と、
    車載機に固有の識別情報を保持する識別情報記憶手段とを具備し、
    前記路側機との通信開始には、前記収受情報処理手段が、前記識別情報記憶手段の内容を暗号化手段を通さずに通信手段に送るように制御することを特徴とする自動料金収受システムの車載機。
  7. 少なくとも、前記暗号化手段と前記復号化手段と前記暗号鍵記憶手段と前記識別情報記憶手段と前記識別制御手段とを、一体に封止した半導体装置として構成することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の自動料金収受システムの車載機。
  8. デジタル信号処理部分とアナログ信号処理部分を含む前記通信手段のうち、デジタル信号処理部分と、少なくとも、前記暗号化手段と前記復号化手段と前記暗号鍵記憶手段と前記識別情報記憶手段と前記識別制御手段とを、一体に封止した半導体装置として構成することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の自動料金収受システムの車載機。
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