JP2004212778A - 封緘シール - Google Patents

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尚武 尾崎
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Abstract

【課題】改ざん防止機能を好適に発現することができる封緘シールを提供する。
【解決手段】封緘シール10aは、基材層12aと、分離層14aと、第1のインキ層16aと、蒸着層18aと、第1の接着剤層20aと、第2のインキ層26と、介挿シート22と、第2の接着剤層24aとを有する。封緘対象物に封緘シール10aを貼付して封緘した後、封緘対象物から再び封緘シール10aを剥がすと、分離層14の下方に位置する蒸着層18の部分に無数の亀裂を生じる。蒸着層18の亀裂生成箇所における、亀裂隙間を介して見える第1の接着剤層20aの部分と亀裂隙間の周辺の蒸着層18の部分とを見分けることができ、言いかえると、亀裂を視認することができ、これにより、亀裂の上方の分離層14のパターンを改ざん防止マークとして視認することができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、封緘シールに関し、より詳細には、封緘対象物に貼付して封緘した後、再び剥離され、さらに再貼付されたときに、再貼付の来歴の有無を識別することができる、改ざん防止用の封緘シールに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、医薬品や食料品等を収容する容器に貼付して封緘する封緘シールは、貼付後に剥離されたかどうかを識別できる改ざん防止機能が求められる。
【0003】
また、このような改ざん防止機能を有する封緘シールは、化粧品を収容する容器の封緘用としても有用である。例えば、化粧品を収容した容器が店頭に陳列されて販売される場合、容器の蓋を外して異物を混入させる等の改ざんが行われるおそれを完全に解消することは困難であるが、このとき、改ざんの有無は、改ざん防止機能を有する封緘シールを容器に貼付することで識別することができる。
【0004】
このような改ざん防止機能を有する封緘シールの従来例について、図1を参照して説明する。
【0005】
改ざん防止機能を有する封緘シールとしてのタンパー指示ラベル1は、面素材2と、面素材2にパターンとして接着される剥離被覆3と、面素材2および剥離被覆3に接着されるプライマー被覆4と、プライマー被覆4に接着されるコントラスト強調被覆5と、コントラスト強調被覆5に接着される感圧接着剤6と、感圧接着剤6に接着される剥離ライナー7とで構成される。
【0006】
タンパー指示ラベル1を図示しない貼付対象物に貼付した状態においては、剥離被覆3のパターンを視認することができない。そして、タンパー指示ラベル1を貼付対象物から剥がしたとき、剥離被覆3が面素材2あるいはプライマー被覆4から分離された状態となり、面素材2を透過した光が剥離被覆3の表面あるいはプライマー被覆4の表面で反射することで明度が高くなった剥離被覆3のパターンを好適に認識することができるとされている。なお、このとき、塗料や蒸着金属を材料とする剥離被覆3の下部のコントラスト強調被覆5の部分が損なわれることにより、剥離被覆3により生成される画像を強調することができるとされている。
【0007】
また、タンパー指示ラベル1は、上記の各被覆等の間の相互の接着力を、タンパー指示ラベル1が貼付される貼付対象物と剥離ライナー7との間の接着力よりも大きくなるように調整することにより、貼付したタンパー指示ラベル1を貼付対象物から剥離したときに、貼付対象物に剥離ライナー7等のタンパー指示ラベル1の一部が残存することがないため、貼付対象物の表面を汚損するおそれがないとされている(特許文献1参照)。
【0008】
なお、タンパー指示ラベル1が貼付される貼付対象物としては、上記した封緘シールと異なり、書類ケースやドアを封緘する例や、通過証明のために貼付される車の窓等の例が挙げられているが、上記した化粧品容器等の封緘シールとしても当然に採用しうるものである。
【0009】
【特許文献1】
特開平7−234636号公報 (第3図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したタンパー指示ラベルは、例えば剥離皮膜の明度が高いときには必ずしも十分なコントラストを得ることができず、剥離皮膜のパターンを明瞭に認識することが難しいものと考えられる。
【0011】
例えば化粧品を収容する容器の場合、外観上の美観を損なわないことも必要である。このため、封緘シールは例えば黄色や金銀等の光輝性を有して金属色を呈する、もともと明度の高いものであることが望ましく、このとき、上記の不具合が問題となる。
【0012】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、改ざん防止機能をより良好に発揮することができる封緘シールを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る封緘シールは、透明性を有する基材層と、透明性を有する材料からなり、該基材層にパターニング積層される分離層と、第1のインキを主成分とし透明性を有する材料からなり、該分離層に積層される第1のインキ部および該基材層に積層される第2のインキ部で構成される第1のインキ層と、該第1のインキ層に直接にまたは透明性を有する他の層を介して積層される蒸着層と、該蒸着層に積層される第1の接着剤層と、該第1の接着剤層に介挿シートを介して積層され、封緘対象物に接着される第2の接着剤層とを有し、該分離層は、外力の作用により該基材層または該第1のインキ層のいずれかから分離可能な接着力に調整され、該蒸着層は、該分離層が分離する際の応力の作用により該第1のインキ層の下方に位置する該蒸着層の部分に亀裂を生成することが可能な強度に調整され、該第1の接着剤層は、外力の作用によっても該蒸着層との接着が維持されることが可能な接着力に調整されるとともに亀裂の生成を助長することが可能な凝集力に調整されてなることを特徴とする。
【0014】
ここで、予め設計事項として想定して適宜設定することができる外力に対応する、分離層に係る接着力、蒸着層に係る強度ならびに該第1の接着剤層に係る接着力および凝集力は、各層の材料を選定組み合わせするときに、設計事項として、あるいは実験を通じて、適宜設定することができる。また、第1のインキ層の下方とは、蒸着層の設けられた側の方向の意であり、物理的な上下でいうところの下側の意ではない。同様に、各層の積層方向は、下向き等の一定方向に限定するものではない。これらの点は、以下の他の発明についても同様である。
【0015】
本発明の上記の構成により、封緘シールを剥がすときに加わる外力の作用で生成した蒸着層の亀裂生成箇所における、亀裂隙間を介して見える第1の接着剤層部分等と亀裂隙間の周辺の蒸着層部分とを見分けることができ、言いかえると、亀裂を視認することができる。これにより、亀裂の上方の分離層のパターンを改ざん防止マークとして視認することができ、封緘シールを封緘対象物から剥がした来歴があることを好適に認識できる。
【0016】
この場合、前記第1の接着剤層と前記介挿シートとの間に、前記第1のインキと明度または色相が異なる第2のインキを主成分とする第2のインキ層をさらに設けてなると、蒸着層の亀裂部分を介して第2のインキ層を視認することができ、第2のインキ層が亀裂模様で表われた第1のインキ部と第1のインキ層が設けられていない第2のインキ部とを見分けることができ、封緘シールを封緘対象物から剥がした来歴があることをより好適に認識できる。
【0017】
このとき、前記第1のインキ層と前記第2のインキ層との明度差が3以上または色相差が5以上あると、より好適である。ここで、明度差は、最も明るい色、すなわち、理想的な白を10、および最も暗い色、すなわち、理想的な黒を0としてその間を知覚的に等間隔になるように10段階に分割した指標を明度の度数としたときの2つの度数の差をいい、また、色相差は、JIS Z 8729に規定されるL*a*b*表色系における色差(ΔE)をいう。
【0018】
また、本発明に係る封緘シールにおいて、前記第1の接着剤層がウレタン樹脂系接着材料で形成されてなると、封緘シールを剥がすときにかかる応力と第1の接着剤層の凝集力とのバランスが良好となり、第1の接着剤層の材料として例えばホットメルト系接着材料を用いる場合に比べて、より顕著な亀裂を生成することができる。
【0019】
また、本発明に係る封緘シールにおいて、第2の接着剤層が、封緘対象物に対して易再剥離性を有すると、封緘シールを剥がした後に封緘対象物に封緘シールの一部が付着、残像することなく、封緘対象物の表面を清浄にすることができて好適である。
【0020】
また、本発明に係る封緘シールにおいて、前記蒸着層が光輝性材料で形成されてなると、好適である。
【0021】
このような光輝性材料としては、アルミニウム、銀、金、鉄、ニッケル、コバルト、クロム、チタンの各金属およびこれらの金属の合金からなる群から選択される1または2以上の金属材料を好適に用いることができる。
【0022】
なお、本発明における基材層、インキ層等の各層は、それぞれ、単一の層であってもよく、また、複数の層を積層したものであってもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明に係る封緘シールの好適な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)について、図を参照して、以下に説明する。
【0024】
まず、本実施の形態の第1の例に係る封緘シールについて、図2および図3を参照して説明する。図2は、製作された封緘シールのそのままの状態、言い換えれば、封緘対象物に貼付して封緘したときの封緘シールの状態を示し、図3は、封緘対象物から剥離したときの封緘シールの状態を示す。
【0025】
本実施の形態の第1の例に係る封緘シール10は、基材層12と、分離層14と、第1のインキ層16と、蒸着層18と、第1の接着剤層20と、介挿シート22と、第2の接着剤層24とを有する。
【0026】
基材層12は、透明性を有する樹脂フィルムあるいは樹脂シートにより形成することができる。樹脂としては、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミドあるいはその他の適宜のものを選定することができる。基材層12の厚みは、特に限定するものではないが、例えば、数十〜数百μm程度とすることができる。基材層12の透明性は高ければ高いほど好ましい。また、基材層12は、無色透明であることがより好ましい。
【0027】
分離層14は、透明性を有する、例えば、上記と同様の樹脂材料等を用いて、基材層12にパターニング積層される。
【0028】
第1のインキ層16は、分離層14に積層される第1のインキ部(図2および図3中、矢印Aで示す。)および基材層12に積層される第2のインキ部(図2および図3中、矢印Bで示す。)で構成される。第1のインキ層16の主成分である第1のインキは、透明性を有するものであり、このようなインキとして、例えば、公知のインキのなかから、例えば黄色等の明度の高いインキを選定すると、明るい外観が得られ、例えば、封緘シール10が目障りとなる等の不具合がない。但し、明度の低いインキを選定することを排除するものではない。第1のインキ層16は、上記第1のインキ以外の成分を適宜含ませることができる。
【0029】
第1のインキ層16は、例えば印刷法等により、第1のインキ部Aおよび第2のインキ部Bが一括して積層される。
【0030】
蒸着層18は、光輝性材料により形成される。光輝性材料としては、アルミニウム、銀、金、鉄、ニッケル、コバルト、クロム、チタン等の金属やこれらの金属の合金のうちのいずれか1つまたは2以上の金属材料を好適に用いることができる。これにより、明るい外観の封緘シール10を得ることができる。但し、これに限らず、蒸着可能な他の材料を用いてもよい。
【0031】
蒸着層18は、上記の材料を用い、物理蒸着や化学蒸着の各方法のうちから適宜選択した方法によって成膜することができる。蒸着層18の厚みは、特に限定するものではないが、例えば0.01〜0.1μm程度とすることができる。蒸着層18は、封緘シール10を剥がす外力が作用したときに、分離層14の下方に位置する蒸着層18の部分(図3中、矢印Cで示す。)に亀裂を生成することが可能な強度となるように、上記した材料の選択および厚みの調整が行われる。
【0032】
第1の接着剤層20は、好適には、ウレタン樹脂系接着材料を用いて、例えば印刷法等により蒸着層18に塗布、形成される。これにより、凝集力の大きな第1の接着剤層20を得ることができる。また、第1の接着剤層20の材料としてホットメルト系材料を用いてもよく、この場合、能率よく接着作業をおこなうことができる。さらにまた、他の一般的な樹脂接着剤材料を用いることを排除するものではない。いずれの材料を用いる場合においても、第1の接着剤層20は、蒸着層18との十分な接着力が得られるように調製される。
【0033】
介挿シート22は、第1の接着剤層20および第2の接着剤層24の間にスペーサとして配置される。介挿シート22は、材料や厚み等を特に限定するものではなく、例えば、適宜の樹脂材料を用いて5〜20μm程度の厚みに形成することができる。
【0034】
第2の接着剤層24は、好適には、封緘対象物に対して易再剥離性を有する接着剤材料(粘着剤材料)を用いて形成される。このような易再剥離性を有する接着剤材料としては、公知のもののなかから適宜選定して用いることができ、例えば、アクリル系やウレタン系等の易再剥離性接着剤(再剥離型粘着剤)等を挙げることができる。第2の接着剤層24の厚みは、特に限定するものではないが、例えば10〜50μm程度とすることができる。なお、第2の接着剤層24として封緘対象物に対して十分な易再剥離性を有しない一般的な接着剤材料を使用することを排除するものではない。
【0035】
上記のように構成される封緘シール10は、封緘対象物から剥がすとき、封緘対象物に跡形を残すことなく、きれいに剥がすことができる。
【0036】
そして、剥がした封緘シール10は、図3に模式的に示すように、基材層12と分離層14とが分離し、基材層12と14と分離層14の間に隙間(図3中、矢印Dで示す。)を生じる。なお、分離箇所は、分離層14と他の層との接着力のバランスによって場所が変わり、図3は、分離層14と基材層12ととの間の接着力が、分離層14と第1のインキ層16の第1のインキ部Aとの間の接着力よりも小さくなるように調整されたものの場合であり、これに対して、分離層14と基材層12ととの間の接着力が、分離層14と第1のインキ層16の第1のインキ部Aとの間の接着力よりも大きくなるように調整されたものの場合、分離層14と第1のインキ層16の第1のインキ部Aとが分離し、第1のインキ層14と第2のインキ層16の第1のインキ部Aとの間に隙間を生じる。
【0037】
封緘シール10は、外力によって生じた応力と第1の接着剤層20の凝集力とのバランスおよび蒸着層18の強度に応じて、分離層14の下方に位置する蒸着層18の部分に無数の亀裂(図3中、矢印Cで示す。)を生じる。このとき、第1の接着剤層20が大きな凝集力を有するため、亀裂の生成が助長、促進される。なお、蒸着層18には、分離層14の下方に位置する蒸着層18の部分以外の部分、すなわち、第2のインキ部Bの下方の蒸着層18の部分についても亀裂を生じうるが、第2のインキ部Bの下方の蒸着層18の部分は、蒸着層18を引き伸ばそうとする外力が作用しても、蒸着層18の上面が第2のインキ層16の第2インキ部Cにより、第1のインキ部Aの下方の蒸着層18の部分に比べて相対的に大きな拘束力を受けているため、相対的に顕著な亀裂を生じることがない。
【0038】
剥がした封緘シール10は、蒸着層18の亀裂生成箇所における、亀裂隙間を介して見える第1の接着剤層20の部分等と亀裂隙間の周辺の蒸着層18の部分とを見分けることができ、言いかえると、亀裂を視認することができる。これにより、亀裂の上方の分離層14のパターンを改ざん防止マークとして視認することができ、封緘シール10を封緘対象物から剥がした来歴があることを好適に認識できる。
【0039】
そして、剥がした封緘シール10を封緘対象物に再度貼付したとしても、分離層14の分離箇所や蒸着層18の亀裂は消滅することがないため、封緘シール10の改ざん防止機能が損なわれることがない。
【0040】
また、本発明は、上記のように蒸着層18の亀裂を視認するものであり、分離層14の分離(剥離)による反射状態の変化に応じた明度の変化を視認するものではないため、第1のインキの材料として明度が高い色材を用いるときにおいても、好適に効果を奏することができる。
【0041】
つぎに、本実施の形態の第2の例に係る封緘シールについて、図4を参照して説明する。なお、本実施の形態の第2の例に係る封緘シールにおいて、本実施の形態の第1の例に係る封緘シール10と同じ構成要素については封緘シール10と同じ参照符号を付し、重複する説明を省略する。
【0042】
本実施の形態の第2の例に係る封緘シール10aは、基材層12aと、分離層14aと、第1のインキ層16aと、蒸着層18aと、第1の接着剤層20aと、第2のインキ層26と、介装シート22と、第2の接着剤層24aとを有する。すなわち、封緘シール10aは、第1の接着剤層20aと介装シート22との間に第2のインキ層26が設けられている点が封緘シール10と相違する。
【0043】
基材層12a、分離層14a、第1のインキ層16a、蒸着層18a、第1の接着剤層20a、介装シート22および第2の接着剤層24aは、封緘シール10の対応する各層の前記した構造と同様の構造とすることができる。但し、第1の接着剤層20aは、好適には、高い透明性を有する材料で形成する。
【0044】
第2のインキ層26は、封緘シール10の第1のインキ層16と同様の手順で形成することができる。
【0045】
第2のインキ層26は、主成分である第2のインキとして、好ましくは、第1のインキよりも明度あるいは色相の低いインキを用いる。より好ましくは、第2のインキとして、第1のインキ層12aのインキよりも明度が3以上低いもの、または色相が5以上異なるものとなるように調整する。ここで、明度は、最も明るい色、すなわち、理想的な黒を10、および最も暗い色、すなわち、理想的な白を0としてその間を知覚的に等間隔になるように10段階に分割した指標をいい、明度差は、この指標の2つの度数の差をいう。また、色相は、JIS Z 8729に規定されるL*a*b*表色系における色相をいい、色相差は、色差(ΔE)をいう。
【0046】
本実施の形態の第2の例に係る封緘シール10aは、封緘対象物から剥がしたとき、封緘シール10と同様の作用効果が得られるとともに、さらに、蒸着層18aの亀裂部分(図3参照。)を介して、第1のインキ層16と明度あるいは色相の異なる第2のインキ層26を視認することにより、封緘シール10aを封緘対象物から剥がした来歴があることをより好適に認識できる。
【0047】
また、この場合、第2のインキ層26として、封緘シール10の第1の接着剤層20のような粘着力および張力を有する材料を用いると、第1の接着剤層20aを省略して蒸着層18aに第2のインキ層26を直接積層することができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明に係る封緘シールによれば、透明性を有する基材層と、透明性を有する材料からなり、基材層にパターニング積層される分離層と、第1のインキを主成分とし透明性を有する材料からなり、分離層に積層される第1のインキ部および基材層に積層される第2のインキ部で構成される第1のインキ層と、第1のインキ層に直接にまたは透明性を有する他の層を介して積層される蒸着層と、蒸着層に積層される第1の接着剤層と、第1の接着剤層に介挿シートを介して積層され、封緘対象物に接着される第2の接着剤層とを有し、分離層は、外力の作用により基材層または第1のインキ層のいずれかから分離可能な接着力に調整され、蒸着層は、分離層が分離する際の応力の作用により該第1のインキ層の下方に位置する蒸着層の部分に亀裂を生成することが可能な強度に調整され、第1の接着剤層は、外力の作用によっても蒸着層との接着が維持されることが可能な接着力に調整されるとともに亀裂の生成を助長することが可能な凝集力に調整されてなるため、亀裂の上方の分離層のパターンを改ざん防止マークとして視認することができ、封緘シールを封緘対象物から剥がした来歴があることを好適に認識できる。
【0049】
また、本発明に係る封緘シールによれば、第1の接着剤層と介挿シートとの間に、第1のインキと明度または色相が異なる第2のインキを主成分とする第2のインキ層をさらに設けるため、封緘シールを封緘対象物から剥がした来歴があることをより好適に認識できる。
【0050】
また、本発明に係る封緘シールによれば、第2の接着剤層が、封緘対象物に対して易再剥離性を有するため、封緘シールを剥がした後に封緘対象物に封緘シールの一部が付着、残像することなく、封緘対象物の表面を清浄にすることができて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の封緘シートの概略構成を示す図である。
【図2】本実施の形態の第1の例に係る封緘シートの概略構成を示す図である。
【図3】図2の封緘シートを封緘対象物に貼付して封緘した後、再び剥がしたときの封緘シートの状態を示す図である。
【図4】本実施の形態の第2の例に係る封緘シートの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
10、10a 封緘シール
12、12a 基材層
14、14a 分離層
16、16a 第1のインキ層
18、18a 蒸着層
20、20a 第1の接着剤層
22 介挿シート
24、24a 第2の接着剤層
26 第2のインキ層

Claims (7)

  1. 透明性を有する基材層と、透明性を有する材料からなり、該基材層にパターニング積層される分離層と、第1のインキを主成分とし透明性を有する材料からなり、該分離層に積層される第1のインキ部および該基材層に積層される第2のインキ部で構成される第1のインキ層と、該第1のインキ層に直接にまたは透明性を有する他の層を介して積層される蒸着層と、該蒸着層に積層される第1の接着剤層と、該第1の接着剤層に介挿シートを介して積層され、封緘対象物に接着される第2の接着剤層とを有し、
    該分離層は、外力の作用により該基材層または該第1のインキ層のいずれかから分離可能な接着力に調整され、
    該蒸着層は、該分離層が分離する際の応力の作用により該第1のインキ層の下方に位置する該蒸着層の部分に亀裂を生成することが可能な強度に調整され、
    該第1の接着剤層は、外力の作用によっても該蒸着層との接着が維持されることが可能な接着力に調整されるとともに亀裂の生成を助長することが可能な凝集力に調整されてなることを特徴とする封緘シール。
  2. 前記第1の接着剤層と前記介挿シートとの間に、前記第1のインキと明度または色相が異なる第2のインキを主成分とする第2のインキ層をさらに設けてなることを特徴とする請求項1記載の封緘シール。
  3. 前記第1のインキ層と前記第2のインキ層との明度差が3以上または色相差が5以上あることを特徴とする請求項2記載の封緘シール。
  4. 前記第1の接着剤層がウレタン樹脂系接着材料で形成されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の封緘シール。
  5. 前記第2の接着剤層が、封緘対象物に対して易再剥離性を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の封緘シール。
  6. 前記蒸着層が光輝性材料で形成されてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の封緘シール。
  7. 前記光輝性材料がアルミニウム、銀、金、鉄、ニッケル、コバルト、クロム、チタンの各金属およびこれらの金属の合金からなる群から選択される1または2以上の金属材料であることを特徴とする請求項6記載の封緘シール。
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