JP2004199910A - 電池パック、それを用いた電子機器および充電器、充電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電池パックを装着する電子機器側の構成を複雑にすることなく、電池パックを電子機器に装着しなければ電池パックの正極、負極の外部接続端子間に電圧が発生しないようにして、電池パック単体での短絡保護機能を有した電池パック、それを用いた電子機器および充電器、充電システムを提供する。
【解決手段】電子機器2に着脱自在に構成され、装着された電子機器2の接続端子9,10と内蔵された電池3とを接続するための正極、負極の外部接続端子5,6を有する電池パックにおいて、電池3の正極、負極間に接続され、電池3を駆動電源とした磁気センサ4と、電池3と外部接続端子5,6との間の少なくとも一方の間に直列に接続された電子スイッチ11と、磁気センサ4の出力により電子スイッチ11をオン・オフするスイッチ駆動回路12とを設け、電子機器2に装着されて電子機器2に備えられたマグネット7からの磁気を磁気センサ4が検知したときは電子スイッチ11をオンにし、電子機器2に装着されず磁気センサ4が磁気を検知しなかったときは電子スイッチ11をオフにする。
【選択図】 図2
【解決手段】電子機器2に着脱自在に構成され、装着された電子機器2の接続端子9,10と内蔵された電池3とを接続するための正極、負極の外部接続端子5,6を有する電池パックにおいて、電池3の正極、負極間に接続され、電池3を駆動電源とした磁気センサ4と、電池3と外部接続端子5,6との間の少なくとも一方の間に直列に接続された電子スイッチ11と、磁気センサ4の出力により電子スイッチ11をオン・オフするスイッチ駆動回路12とを設け、電子機器2に装着されて電子機器2に備えられたマグネット7からの磁気を磁気センサ4が検知したときは電子スイッチ11をオンにし、電子機器2に装着されず磁気センサ4が磁気を検知しなかったときは電子スイッチ11をオフにする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器に着脱自在に構成された電池パック、それを用いた電子機器および充電器、充電システムに関するものであり、特に、電子機器に装着されていない状態において短絡保護機能を有する電池パック、それを用いた電子機器および充電器、充電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、急速に発展した携帯電話等の携帯型電子機器に使用されている電池パックは、充電や交換等のために電子機器本体に着脱自在に構成されているものが多い。このような電池パックは、装着される電子機器と電気的に接続される電極端子が露出しているため、電池パック単体を鞄の中や衣服のポケット等に入れて持ち運びするときに、安全ピンや自動車、部屋のキー等の金属物が電池パックの電極端子に接触して、電池パックの正極、負極の電極端子を短絡させることがある。このような短絡事故が発生すると、無用の放電により電池パックに内蔵された電池の電池容量が減少するばかりでなく、この電池や接触した金属物を発熱させ、発煙や発火といった危険な状態に至る場合がある。
【0003】
従来の電池パックには、正極、負極の電極端子が短絡した場合の過電流保護のために、ヒューズやポリスイッチ等を備えたものがある。また、電池表面の温度を感知するサーミスタと、電池の正極端子または負極端子のいずれかにスイッチ回路を設け、前記サーミスタの端子に現れる電圧により前記スイッチ回路をオン・オフ制御することにより短絡保護機能を備えたものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図6は特許文献1に記載の電池保護回路、電池パックおよび電池パックを使用する装置の原理ブロック図である。図6において、60は電池パックであり、61は電池、62は電池表面の温度を感知するサーミスタ、63はサーミスタ62の端子に現れる電圧と規定電圧とを比較する比較回路、64は比較回路63の出力によりオン・オフするスイッチ回路、65は正極端子、66はサーミスタ端子、67は負極端子である。また、70は電池パック60を使用する装置であり、71は正極端子、72はサーミスタ端子、73は負極端子、74は電源回路、75は電源電圧Vddを分圧する抵抗、76はスイッチ、77はサブバッテリである。
【0005】
電池駆動可能な機器において、スイッチ回路64を設け、電池61表面に付けたサーミスタ62と抵抗75とによって電源電圧Vddを分圧し、この電圧と規定電圧とを比較回路63によって比較して、規定電圧以上であればスイッチ回路64をオンする回路構成とする。電池温度が上昇した場合、サーミスタ抵抗値は下がるため現れる電圧は下がり、規定電圧以下になるとスイッチ回路64がオフになることによりサーマルプロテクタの働きをする。
【0006】
また、電池61の出力電圧が低下した場合、電源電圧Vddは低下する。これにより、サーミスタ62と抵抗75間に現れる電圧は下がり、規定電圧以下になればスイッチ回路64がオフされるため、過放電保護の働きをする。
【0007】
また、電池61が取り外し可能なパック構造の場合、電池パック60内部にサーミスタ62を持ち、装置70の本体側に電源回路74と抵抗75を持たせることにより、サーミスタ端子66は電池パック60単体では電圧が無くなるためスイッチ回路64がオフされる。装置70の本体に接続されると、電源電圧Vddによってサーミスタ端子66には一定電圧が現れ、スイッチ回路64がオンされるため、電池パック60単体時の正極,負極の短絡保護として働く。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−98422号公報 (第3−5頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ヒューズやポリスイッチ等を備えた電池パックは、完全な短絡状態が形成された場合は電池パック内の電池と外部接続用の電極間がヒューズやポリスイッチによって開放されるので短絡電流が流れなくなり安全であるが、不完全な短絡状態、即ち、過電流保護機能が働く電流値より少し小さい電流値の電流が流れる短絡状態が形成された場合は、短絡電流が流れ続けるので、電池パック内の電池や接触した金属物を発熱させ、発煙や発火といった危険な状態に至る場合があった。
【0010】
また、特許文献1に記載の従来技術によれば、図6に示す電池パック60は、装置70から切り離されたときに、電池パック単体での短絡保護機能を有しているが、電池パック60を装置70に装着したときに、スイッチ回路64をオンさせるために装置70からサーミスタ端子66に電圧を供給しなければならない。そのため、装置70から電源を供給するための回路やサーミスタ端子66が必要であり、更に、装置70にサブバッテリ77を搭載する必要もあり、装置側の構成が複雑になり、また高コストになるという問題があった。
【0011】
本発明は、上記の点に鑑み、電池パックを装着する電子機器側の構成を複雑にすることなく、電池パックを電子機器に装着しなければ電池パックの正極、負極の外部接続端子間に電圧が発生しないようにして、電池パック単体での短絡保護機能を有した電池パック、それを用いた電子機器および充電器、充電システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、電子機器に着脱自在に構成され、装着された電子機器の接続端子と内蔵された電池とを接続するための正極、負極の外部接続端子を有する電池パックにおいて、前記電池の正極、負極間に接続され、前記電池を駆動電源とした磁気センサと、前記電池と前記正極、負極の外部接続端子との間の少なくとも一方の間に直列に接続された電子スイッチと、前記磁気センサの出力により前記電子スイッチをオン・オフするスイッチ駆動回路とを設け、前記電子機器に装着されて前記電子機器に備えられたマグネットからの磁気を前記磁気センサが検知したときは前記電子スイッチをオンにし、前記電子機器に装着されず前記磁気センサが磁気を検知しなかったときは前記電子スイッチをオフにするようにしたものである。尚、電池パックに内蔵された電池は2次電池に限定されるものでなく、乾電池等の1次電池で構成された電池パックにも本発明は適用される。
【0013】
この発明の電池パックによれば、電池パックを電子機器に装着していない場合は、電池パック内部の前記磁気センサが磁気を検知しないので、前記スイッチ駆動回路は前記電子スイッチをオフする。従って、前記電池と前記正極または負極の外部接続端子との間が前記電子スイッチによって遮断されるので、前記正極、負極の外部端子間に電圧が発生することはなく、電池パックが電子機器に装着されていないときに、この外部接続端子が短絡しても電流が流れることはなく安全である。
【0014】
また、電池パックを電子機器に装着した場合は、電池パック内部の前記磁気センサが電子機器側に備えられたマグネットの磁気を検知するので、前記スイッチ駆動回路は前記電子スイッチをオンする。従って、前記電池と前記正極または負極の外部接続端子との間が前記電子スイッチによって接続されるので、前記電子機器と電池パック内部の前記電池とが接続され、前記電池から前記電子機器へ電力を供給することができる。また、前記電池が2次電池であり、前記電子機器が充電機能を備えている場合は、前記電子機器から前記電池の充電を行うこともできる。また、電池パックが装着される電子機器側は、前記マグネットを備えるだけで良く、前記電子スイッチをオンさせるための電源等は不要であるので、電子機器側の構成が複雑になることはなく、また高コストになることもない。
【0015】
また、例えば、前記電子スイッチと前記スイッチ駆動回路をFETで構成すると、電池パックに内蔵された電池の消費電力を低減できる。また、前記電子スイッチをFETで構成すると、前記電池の電池残容量が少なく、そのため前記磁気センサを駆動することができず、前記電子スイッチをオンさせることができない場合であっても、電池パックを充電機能を有する電子機器に装着したときに、FETの寄生ダイオードを介して前記電池を充電することができる。
【0016】
また、例えば、前記磁気センサをホール素子または磁気抵抗素子で構成された磁気センサにすると、機械的接点等の消耗部を有さないので、電池パックの耐久性を向上することができる。また、ホール素子や磁気抵抗素子は小型化が容易であるので、電池パックの小型化を図ることができる。
【0017】
また、例えば、内部に備えた磁気センサの出力に応じて内蔵された電池の出力を断続する電子スイッチを有する電池パックを用いた電子機器において、この電子機器に前記磁気センサを感応させる磁気を発するマグネットを設けると、前記電池パックを装着したときに前記電池パックに内蔵された電池と前記電子機器を電気的に接続することができる。
【0018】
また、例えば、商用交流電源を充電用直流電源に変換する変換回路と、前記充電用直流電源と電池パックに内蔵された電池とを電気的に接続する接続端子を備えた充電器において、内部に備えた磁気センサの出力に応じて内蔵された電池の出力を断続する電子スイッチを有する電池パックの前記磁気センサに磁気を与えるマグネットを備えると良い。このようにすると、前記電池パックが前記充電器に装着されたときに、前記電池パック内の磁気センサが磁気を検知するので、電池パックに内蔵された電池と充電器とが電気的に接続され、前記充電器によって前記電池を充電することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電池パックと電池パックが装着される携帯電話機(電子機器)の外観構成を示す斜視図である。
【0020】
図1において、1は電池パックを示し、2は電池パックが装着される携帯電話機を示す。携帯電話機2は、電池パック1が携帯電話機2の所定の位置に完全に装着されたときに、電池パック1に設けられた外部端子5,6と携帯電話機2の接続端子(図示せず)とが接触して接続され、これらの接続端子を介して電池パック1に内蔵された電池(図示せず)からの電力を得て動作する。また、携帯電話機2には、例えば、永久磁石であるマグネット7が備えられており、電池パック1には、マグネット7からの磁気8を検知する磁気センサ4が備えられている。マグネット7と磁気センサ4とは、電池パック1が携帯電話機2の所定の位置に完全に装着されたときに磁気センサ4がマグネット7からの磁気8を検知するような対向位置に配設されている。
【0021】
図2は、図1に示す電池パック1と携帯電話機2の電気的構成を示す回路ブロック図である。図1と同一の部分については同一の符号を付している。電池パック1は、電池3、磁気センサ4、外部接続端子5、外部接続端子6、FET11(電子スイッチ)、およびFET12(スイッチ駆動回路)で構成されている。FET11はPチャンネル型FETであり、カソードがソースに接続され、アノードがドレインに接続された寄生ダイオード11aが存在する。また、FET12はNチャンネル型FETであり、カソードがドレインに接続され、アノードがソースに接続された寄生ダイオード12aが存在する。
【0022】
電池3の正極がFET11のソースに接続され、FET11のドレインが外部接続端子5に接続されている。また、電池3の負極が外部接続端子6とFET12のソースに接続されている。そして、FET12のドレインがFET11のゲートに接続されている。また、電池3の正極、負極間に磁気センサ4が接続され、磁気センサ4の出力端子がFET12のゲートに接続されている。尚、磁気センサ4は磁気を検知したときに出力端子にHレベル(電池3の正極の電圧レベル)の信号を出力し、磁気を検知しないときはLレベル(電池3の負極の電圧レベル)の信号を出力する。
【0023】
次に、携帯電話機2は、電池パック1が装着されたときに電池パック1の外部接続端子5,6とそれぞれ接続される接続端子9,10を備え、接続端子9は携帯電話機2内部の各回路に接続されており、接続端子10は携帯電話機2のグランドGNDに接続されている。また、電池パック1が装着されたときに、電池パック1の磁気センサ4に磁気8を与えるマグネット7が備えられている。
【0024】
次に、図2に示す電池パック1と携帯電話機2の動作について説明する。先ず、電池パック1が携帯電話機2に装着されていない場合、磁気センサ4はマグネット7との距離が離れているため磁気8を検知せず、出力端子にLレベルの信号を出力するので、この出力端子がゲートに接続されているFET12はオフとなり、FET11もオフとなる。これにより、電池3の正極と外部接続端子5との間がFET11によって遮断されるので、外部接続端子5に電池3の電圧は発生しない。従って、外部接続端子5と外部接続端子6とが短絡しても電池3からの放電電流が流れることはなく、短絡保護として機能する。
【0025】
次に、電池パック1が携帯電話機2に装着された場合、外部接続端子5と接続端子9とが接続され、外部接続端子6と接続端子10とが接続される。また、マグネット7と磁気センサ4が対向する近接位置に配置されるので、磁気センサ4はマグネット7からの磁気8を検知してHレベルの信号を出力する。そして、この出力信号がゲートに印加されたFET12はオンとなり、FET12がオンするとFET11のゲートは電池3の負極の電位となるので、ゲートとソース間に電池3の電圧が印加されることになり、FET11がオンとなる。これにより、電池3の正極と外部接続端子5とが導通し、外部接続端子5,6間に電池3の電圧が発生する。そして、この電池3の電圧が接続端子9,10を介して携帯電話機2の内部の各回路に供給され、携帯電話機2が動作する。
【0026】
このようにして、電池パック1を携帯電話機2に装着したときは電池3の電力を携帯電話機2へ供給して携帯電話機2を動作させることができ、電池パック1を携帯電話機2に装着していないときは電池パック1の外部接続端子5,6を短絡させても短絡電流が流れないようにすることができるので、短絡電流による異常な発熱による発煙、発火等が発生することのない安全な電池パックが実現できる。また、例えば、磁気センサ4をホール素子または磁気抵抗素子で構成された磁気センサにすると、機械的接点等の消耗部を有さないので、耐久性のある電池パックを実現できる。また、ホール素子や磁気抵抗素子は小型化が容易であるので、電池パックの小型化を図ることもできる。
【0027】
次に、図1に示す電池パック1の電池3が2次電池である場合において、電池3を商用交流電源からACアダプタと携帯電話機2を介して充電するための構成と動作を説明する。
【0028】
図3は、図1に示す電池パック1と携帯電話機2とACアダプタの電気的構成を示す回路ブロック図である。図1、図2と同一の部分に付いては同一の符号を付している。電池パック1は図2に示す電池パック1と全く同じであるので説明を省略する。
【0029】
図3において、携帯電話機2は、電池パック1が装着されたときに電池パック1の外部接続端子5,6とそれぞれ接続される接続端子9,10を備え、接続端子9は携帯電話機2内部の各回路に接続されており、接続端子10は携帯電話機2のグランドGNDに接続されている。また、電池パック1が装着されたときに、電池パック1の磁気センサ4に磁気8を与えるマグネット7が備えられている。
【0030】
また、携帯電話機2は、電池3に充電電流を供給するために、充電端子21,22、逆流防止ダイオード23、充電制御用トランジスタ24、充電制御回路25を備えている。逆流防止ダイオードのアノードが充電端子21に接続され、カソードがPNPトランジスタである充電制御用トランジスタ24のエミッタに接続されている。そして、充電制御用トランジスタ24のコレクタが接続端子9に接続され、充電制御用トランジスタ24のベースとグランドGND間に充電制御回路25が接続されている。充電端子22はグランドGNDに接続されている。
【0031】
30は、ACアダプタである。ACアダプタ30は、商用交流電源AC100Vを充電用直流電源に変換するAC/DC変換回路33と、AC/DC変換回路33の出力を外部に供給するため、AC/DC変換回路の+,−出力端子にそれぞれ接続されたアダプタ出力端子31,32を備えている。
【0032】
電池3を充電するときは、これら電池パック1、携帯電話機2、ACアダプタ30がそれぞれの接続端子で接続される。即ち、アダプタ出力端子31と充電端子21、アダプタ出力端子32と充電端子22とが接続され、電池パック1が携帯電話機2に装着されて外部接続端子5と接続端子9とが接続され、外部接続端子6と接続端子10とが接続される。また、携帯電話機2に備えられたマグネット7からの磁気8を磁気センサ4が検知し、磁気センサ4がFET12をオンさせるので、FET11がオンになる。
【0033】
そして、ACアダプタ30に外部から商用交流電源AC100Vが供給され、AC/DC変換回路33が商用交流電源AC100Vを充電用直流電源に変換するので、アダプタ出力端子31,32間にアダプタ端子31をプラス側とする充電用直流電圧が発生し、この充電用直流電圧がアダプタ出力端子31,32、充電端子21,22を介して携帯電話機2に供給される。
【0034】
携帯電話機2内部の充電制御回路25は、電池3の電池電圧等から電池3への充電が必要と判断した場合、充電制御用トランジスタ24のベースとグランドGNDとを導通させるので、充電制御用トランジスタ24のエミッタからベースに充電端子21,22間に印加された充電用直流電圧によって逆流防止ダイオード23を介して電流が流れ、充電制御用トランジスタ24がオンになる。充電制御用トランジスタ24がオンになると、充電端子21から逆流防止ダイオード、充電制御用トランジスタ24、接続端子9、外部接続端子5、FET11、電池3、外部接続端子6、接続端子10、充電端子22の経路で充電電流が流れ、電池3が充電される。
【0035】
電池3への充電が行われ、充電制御回路25が電池3の電池電圧等から電池3への充電が不要と判断した場合、充電制御回路25は充電制御用トランジスタ24のベースとグランドGNDとを開放させるので、充電制御用トランジスタ24のエミッタからベースへの電流が流れなくなり、充電制御用トランジスタ24がオフになる。充電制御用トランジスタ24がオフになると、上述した充電電流が流れなくなり、充電動作が停止する。通常、このようにして、ACアダプタ30と携帯電話機2によって、商用交流電源で電池パック1内部の電池3が充電される。
【0036】
また、電池パック1を携帯電話機2に装着せずに長期間放置していたり、携帯電話機2に装着していても、充電せずに携帯電話機2を使用し続けたりして、電池3の電池残容量が少なくなり、電池3の電池電圧が磁気センサ4の最低動作電圧(例えば、2.4V)より小さくなった場合には、磁気センサ4が動作しなくなる。この状態のときに電池3への充電をするために電池パック1を携帯電話機2に装着して充電を開始しても、電池パック1内部のFET11がオンにならず、上述した経路の充電電流は流れない。
【0037】
しかしながら、FET11にはドレインからソース方向に電流を流せる寄生ダイオード11aが存在するので、外部接続端子5から電池3の方向に流れる充電電流を寄生ダイオード11aを介して流すことができる。これにより、FET11がオフのままでも電池3を充電することができる。但し、寄生ダイオード11aを充電電流が流れると、約0.6V乃至0.8V程度の大きな電圧降下が生じるので、そのままでは効率的な充電が行えないが、充電された電池3の電池電圧が磁気センサ4の最低動作電圧を超えた場合に磁気センサ4が動作可能となると、FET11がオンして上述のようにして充電が行われるので、効率的に充電することができる。
【0038】
即ち、電池パック単体で短絡保護機能を有するために設けられた電池パック1の放電経路を遮断/接続する電子スイッチをFETにすることによって、電池パック1内部の電池3が過放電状態になりFET11をオンできない状態になっても、電池パック1内部の電池3を充電することができ、電池3が一旦過放電状態になると充電電流経路が遮断され、充電できないので再び使用することができなくなるという不都合な状態は生じない。
【0039】
尚、本実施形態では電池パックが装着される電子機器を携帯電話機として説明したが、携帯電話機に限定されるものではなく、携帯情報端末、ノート型パソコン、デジタルカメラ等の電池駆動可能なあらゆる電子機器に本発明は適用可能である。
【0040】
次に、図1に示す電池パック1の電池3が2次電池である場合において、電池パック1を充電器に装着して商用交流電源から充電するための構成と動作を説明する。
【0041】
図4は図1に示す電池パック1と電池パック1が装着される充電器の外観構成を示す斜視図である。図1と同一の部分に付いては同一の符号を付している。電池パック1は図1に示す電池パック1と全く同じであるので説明を省略する。
【0042】
図4において、40は充電器を示す。41は商用交流電源AC100Vが供給される外部のコンセントに接続されるプラグであり、42はプラグ41と充電器40とを接続するコードである。充電器40は、電池パック1が充電器40の所定の位置に完全に装着されたときに、電池パック1に設けられた外部端子5,6と充電器40の接続端子9,10とがそれぞれ接触して接続され、これらの接続端子を介して電池パック1に内蔵された電池(図示せず)を、プラグ41、コード42を介して供給された商用交流電源AC100Vが充電器40で変換された充電用直流電源で充電する。
【0043】
また、充電器40には、例えば、永久磁石であるマグネット7が備えられており、電池パック1には、マグネット7からの磁気8を検知する磁気センサ4が備えられている。マグネット7と磁気センサ4とは、電池パック1が充電器40の所定の位置に完全に装着されているときに、磁気センサ4がマグネット7からの磁気8を検知するような対向位置に配設されている。
【0044】
図5は、図4に示す電池パック1と充電器40の電気的構成を示す回路ブロック図である。図4と同一の部分に付いては同一の符号を付している。電池パック1は図2に示す電池パック1と全く同じであるので説明を省略する。
【0045】
充電器40は、商用交流電源AC100Vを充電用直流電源に変換するAC/DC変換回路33と、電池パック1が装着されたときに電池パック1の外部接続端子5,6とそれぞれ接続される接続端子9,10を備えている。また、充電器40は、逆流防止ダイオード23、充電制御用トランジスタ24、充電制御回路25を備えている。
【0046】
AC/DC変換回路33の+出力端子が逆流防止ダイオードのアノードに接続され、AC/DC変換回路の−出力端子が充電器40のグランドGNDに接続されるとともに、接続端子10に接続されている。逆流防止ダイオード23のカソードがPNPトランジスタである充電制御用トランジスタ24のエミッタに接続されている。そして、充電制御用トランジスタ24のコレクタが接続端子9に接続され、充電制御用トランジスタ24のベースとグランドGND間に充電制御回路25が接続されている。また、電池パック1が装着されたときに、電池パック1の磁気センサ4に磁気8を与えるマグネット7が備えられている。
【0047】
電池3を充電するときは、電池パック1が充電器40に装着されて外部接続端子5と接続端子9とが接続され、外部接続端子6と接続端子10とが接続される。また、充電器40に備えられたマグネット7からの磁気8を磁気センサ4が検知し、磁気センサ4がFET12をオンさせるので、FET11がオンになる。
【0048】
そして、AC/DC変換回路33に商用交流電源AC100Vが供給され、商用交流電源AC100Vを充電用直流電源に変換して、+出力端子、−出力端子間に+出力端子側をプラス電位とする充電用直流電圧が発生する。充電制御回路25は、電池3の電池電圧等から電池3への充電が必要と判断した場合、充電制御用トランジスタ24のベースとグランドGNDとを導通させるので、充電制御用トランジスタ24のエミッタからベースにAC/DC変換回路33の+,−出力端子間の充電用直流電圧によって逆流防止ダイオード23を介して電流が流れ、充電制御用トランジスタ24がオンになる。充電制御用トランジスタ24がオンになると、AC/DC変換回路33の+出力端子から逆流防止ダイオード23、充電制御用トランジスタ24、接続端子9、外部接続端子5、FET11、電池3、外部接続端子6、接続端子10、AC/DC変換回路33の−出力端子の経路で充電電流が流れ、電池3が充電される。
【0049】
電池3への充電が行われ、充電制御回路25が電池3の電池電圧等から電池3への充電が不要と判断した場合、充電制御回路25は充電制御用トランジスタ24のベースとグランドGNDとを開放させるので、充電制御用トランジスタ24のエミッタからベースへの電流が流れなくなり、充電制御用トランジスタ24がオフになる。充電制御用トランジスタ24がオフになると、上述した充電電流が流れなくなり、充電動作が停止する。このようにして、充電器40によって商用交流電源で電池パック1内部の電池3が充電される。
【0050】
また、電池パック1内のFET11にはドレインからソース方向に電流を流せる寄生ダイオード11aが存在するので、充電器40がマグネット7を備えず、従って磁気センサ4が磁気8を検知せずFET11がオフであっても、外部接続端子5から電池3の方向に流れる充電電流を寄生ダイオード11aを介して流すことができる。しかしながら、寄生ダイオード11aを充電電流が流れると、約0.6V乃至0.8V程度の大きな電圧降下が生じるので、効率的な充電が行えない。従って、充電器40にマグネット7を備えてFET11をオンさせることにより、効率的な充電を行うことができる。
【0051】
このようにして、電池パック単体で短絡保護機能を有する電池パック1に内蔵された電池3を、商用交流電源を充電用直流電源に変換して充電する充電器40にマグネット7を備えることにより、電池3を効率的に充電することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように本発明の電池パックによれば、電池パックを装着する電子機器側の構成を複雑にすることなく、電池パックを電子機器に装着しなければ電池パックの正極、負極の外部接続端子間に電圧が発生しないようにして、電池パック単体での短絡保護をすることができる。これにより、電池パック単体を運搬等する際に、電池パックの正極、負極の外部接続端子間が短絡して流れる短絡電流による異常発熱等で発煙、発火等が発生することが無くなり、安全な電池パックが実現できる。
【0053】
また、本発明の電池パックを用い、電池パックが装着されたときに電池パック内の磁気センサに磁気を与えるマグネットを備えた電子機器によれば、簡単な構成で本発明の電池パックに内蔵された電池から電力を得ることができる。また、電池パックに内蔵された電池が2次電池の場合に、この2次電池を効率的に充電することができる。
【0054】
また、本発明の充電器および充電システムによれば、簡単な構成で、電池パック単体での短絡保護のために磁気センサと磁気センサの出力に応じてオン/オフする電子スイッチを有する電池パックが本発明の充電器に装着されたときに、前記電池パック内の磁気センサに磁気を与え、前記電子スイッチをオンさせることができるので、前記電池パックに内蔵された電池と充電器とを電気的に接続させて前記電池を充電することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の一実施形態に係る電池パックと電池パックが装着される携帯電話機の外観構成を示す斜視図である。
【図2】は、図1に示す電池パックと携帯電話機の電気的構成を示す回路ブロック図である。
【図3】は、図1に示す電池パックと携帯電話機とACアダプタの電気的構成を示す回路ブロック図である。
【図4】は、図1に示す電池パックと充電器の外観構成を示す斜視図である。
【図5】は、図4に示す電池パックと充電器の電気的構成を示す回路ブロック図である。
【図6】は、従来の電池保護回路、電池パックおよび電池パックを使用する装置の原理ブロック図である。
【符号の説明】
1 電池パック
2 携帯電話機(電子機器)
3 電池
4 磁気センサ
5,6 外部接続端子
7 マグネット
8 磁気
9,10 接続端子
11 FET(電子スイッチ)
11a,12a 寄生ダイオード
12 FET(スイッチ駆動回路)
21,22 充電端子
23 逆流防止ダイオード
24 充電制御用トランジスタ
25 充電制御回路
30 ACアダプタ
31,32 アダプタ出力端子
33 AC/DC変換回路
40 充電器
41 プラグ
42 コード
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器に着脱自在に構成された電池パック、それを用いた電子機器および充電器、充電システムに関するものであり、特に、電子機器に装着されていない状態において短絡保護機能を有する電池パック、それを用いた電子機器および充電器、充電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、急速に発展した携帯電話等の携帯型電子機器に使用されている電池パックは、充電や交換等のために電子機器本体に着脱自在に構成されているものが多い。このような電池パックは、装着される電子機器と電気的に接続される電極端子が露出しているため、電池パック単体を鞄の中や衣服のポケット等に入れて持ち運びするときに、安全ピンや自動車、部屋のキー等の金属物が電池パックの電極端子に接触して、電池パックの正極、負極の電極端子を短絡させることがある。このような短絡事故が発生すると、無用の放電により電池パックに内蔵された電池の電池容量が減少するばかりでなく、この電池や接触した金属物を発熱させ、発煙や発火といった危険な状態に至る場合がある。
【0003】
従来の電池パックには、正極、負極の電極端子が短絡した場合の過電流保護のために、ヒューズやポリスイッチ等を備えたものがある。また、電池表面の温度を感知するサーミスタと、電池の正極端子または負極端子のいずれかにスイッチ回路を設け、前記サーミスタの端子に現れる電圧により前記スイッチ回路をオン・オフ制御することにより短絡保護機能を備えたものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図6は特許文献1に記載の電池保護回路、電池パックおよび電池パックを使用する装置の原理ブロック図である。図6において、60は電池パックであり、61は電池、62は電池表面の温度を感知するサーミスタ、63はサーミスタ62の端子に現れる電圧と規定電圧とを比較する比較回路、64は比較回路63の出力によりオン・オフするスイッチ回路、65は正極端子、66はサーミスタ端子、67は負極端子である。また、70は電池パック60を使用する装置であり、71は正極端子、72はサーミスタ端子、73は負極端子、74は電源回路、75は電源電圧Vddを分圧する抵抗、76はスイッチ、77はサブバッテリである。
【0005】
電池駆動可能な機器において、スイッチ回路64を設け、電池61表面に付けたサーミスタ62と抵抗75とによって電源電圧Vddを分圧し、この電圧と規定電圧とを比較回路63によって比較して、規定電圧以上であればスイッチ回路64をオンする回路構成とする。電池温度が上昇した場合、サーミスタ抵抗値は下がるため現れる電圧は下がり、規定電圧以下になるとスイッチ回路64がオフになることによりサーマルプロテクタの働きをする。
【0006】
また、電池61の出力電圧が低下した場合、電源電圧Vddは低下する。これにより、サーミスタ62と抵抗75間に現れる電圧は下がり、規定電圧以下になればスイッチ回路64がオフされるため、過放電保護の働きをする。
【0007】
また、電池61が取り外し可能なパック構造の場合、電池パック60内部にサーミスタ62を持ち、装置70の本体側に電源回路74と抵抗75を持たせることにより、サーミスタ端子66は電池パック60単体では電圧が無くなるためスイッチ回路64がオフされる。装置70の本体に接続されると、電源電圧Vddによってサーミスタ端子66には一定電圧が現れ、スイッチ回路64がオンされるため、電池パック60単体時の正極,負極の短絡保護として働く。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−98422号公報 (第3−5頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ヒューズやポリスイッチ等を備えた電池パックは、完全な短絡状態が形成された場合は電池パック内の電池と外部接続用の電極間がヒューズやポリスイッチによって開放されるので短絡電流が流れなくなり安全であるが、不完全な短絡状態、即ち、過電流保護機能が働く電流値より少し小さい電流値の電流が流れる短絡状態が形成された場合は、短絡電流が流れ続けるので、電池パック内の電池や接触した金属物を発熱させ、発煙や発火といった危険な状態に至る場合があった。
【0010】
また、特許文献1に記載の従来技術によれば、図6に示す電池パック60は、装置70から切り離されたときに、電池パック単体での短絡保護機能を有しているが、電池パック60を装置70に装着したときに、スイッチ回路64をオンさせるために装置70からサーミスタ端子66に電圧を供給しなければならない。そのため、装置70から電源を供給するための回路やサーミスタ端子66が必要であり、更に、装置70にサブバッテリ77を搭載する必要もあり、装置側の構成が複雑になり、また高コストになるという問題があった。
【0011】
本発明は、上記の点に鑑み、電池パックを装着する電子機器側の構成を複雑にすることなく、電池パックを電子機器に装着しなければ電池パックの正極、負極の外部接続端子間に電圧が発生しないようにして、電池パック単体での短絡保護機能を有した電池パック、それを用いた電子機器および充電器、充電システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、電子機器に着脱自在に構成され、装着された電子機器の接続端子と内蔵された電池とを接続するための正極、負極の外部接続端子を有する電池パックにおいて、前記電池の正極、負極間に接続され、前記電池を駆動電源とした磁気センサと、前記電池と前記正極、負極の外部接続端子との間の少なくとも一方の間に直列に接続された電子スイッチと、前記磁気センサの出力により前記電子スイッチをオン・オフするスイッチ駆動回路とを設け、前記電子機器に装着されて前記電子機器に備えられたマグネットからの磁気を前記磁気センサが検知したときは前記電子スイッチをオンにし、前記電子機器に装着されず前記磁気センサが磁気を検知しなかったときは前記電子スイッチをオフにするようにしたものである。尚、電池パックに内蔵された電池は2次電池に限定されるものでなく、乾電池等の1次電池で構成された電池パックにも本発明は適用される。
【0013】
この発明の電池パックによれば、電池パックを電子機器に装着していない場合は、電池パック内部の前記磁気センサが磁気を検知しないので、前記スイッチ駆動回路は前記電子スイッチをオフする。従って、前記電池と前記正極または負極の外部接続端子との間が前記電子スイッチによって遮断されるので、前記正極、負極の外部端子間に電圧が発生することはなく、電池パックが電子機器に装着されていないときに、この外部接続端子が短絡しても電流が流れることはなく安全である。
【0014】
また、電池パックを電子機器に装着した場合は、電池パック内部の前記磁気センサが電子機器側に備えられたマグネットの磁気を検知するので、前記スイッチ駆動回路は前記電子スイッチをオンする。従って、前記電池と前記正極または負極の外部接続端子との間が前記電子スイッチによって接続されるので、前記電子機器と電池パック内部の前記電池とが接続され、前記電池から前記電子機器へ電力を供給することができる。また、前記電池が2次電池であり、前記電子機器が充電機能を備えている場合は、前記電子機器から前記電池の充電を行うこともできる。また、電池パックが装着される電子機器側は、前記マグネットを備えるだけで良く、前記電子スイッチをオンさせるための電源等は不要であるので、電子機器側の構成が複雑になることはなく、また高コストになることもない。
【0015】
また、例えば、前記電子スイッチと前記スイッチ駆動回路をFETで構成すると、電池パックに内蔵された電池の消費電力を低減できる。また、前記電子スイッチをFETで構成すると、前記電池の電池残容量が少なく、そのため前記磁気センサを駆動することができず、前記電子スイッチをオンさせることができない場合であっても、電池パックを充電機能を有する電子機器に装着したときに、FETの寄生ダイオードを介して前記電池を充電することができる。
【0016】
また、例えば、前記磁気センサをホール素子または磁気抵抗素子で構成された磁気センサにすると、機械的接点等の消耗部を有さないので、電池パックの耐久性を向上することができる。また、ホール素子や磁気抵抗素子は小型化が容易であるので、電池パックの小型化を図ることができる。
【0017】
また、例えば、内部に備えた磁気センサの出力に応じて内蔵された電池の出力を断続する電子スイッチを有する電池パックを用いた電子機器において、この電子機器に前記磁気センサを感応させる磁気を発するマグネットを設けると、前記電池パックを装着したときに前記電池パックに内蔵された電池と前記電子機器を電気的に接続することができる。
【0018】
また、例えば、商用交流電源を充電用直流電源に変換する変換回路と、前記充電用直流電源と電池パックに内蔵された電池とを電気的に接続する接続端子を備えた充電器において、内部に備えた磁気センサの出力に応じて内蔵された電池の出力を断続する電子スイッチを有する電池パックの前記磁気センサに磁気を与えるマグネットを備えると良い。このようにすると、前記電池パックが前記充電器に装着されたときに、前記電池パック内の磁気センサが磁気を検知するので、電池パックに内蔵された電池と充電器とが電気的に接続され、前記充電器によって前記電池を充電することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電池パックと電池パックが装着される携帯電話機(電子機器)の外観構成を示す斜視図である。
【0020】
図1において、1は電池パックを示し、2は電池パックが装着される携帯電話機を示す。携帯電話機2は、電池パック1が携帯電話機2の所定の位置に完全に装着されたときに、電池パック1に設けられた外部端子5,6と携帯電話機2の接続端子(図示せず)とが接触して接続され、これらの接続端子を介して電池パック1に内蔵された電池(図示せず)からの電力を得て動作する。また、携帯電話機2には、例えば、永久磁石であるマグネット7が備えられており、電池パック1には、マグネット7からの磁気8を検知する磁気センサ4が備えられている。マグネット7と磁気センサ4とは、電池パック1が携帯電話機2の所定の位置に完全に装着されたときに磁気センサ4がマグネット7からの磁気8を検知するような対向位置に配設されている。
【0021】
図2は、図1に示す電池パック1と携帯電話機2の電気的構成を示す回路ブロック図である。図1と同一の部分については同一の符号を付している。電池パック1は、電池3、磁気センサ4、外部接続端子5、外部接続端子6、FET11(電子スイッチ)、およびFET12(スイッチ駆動回路)で構成されている。FET11はPチャンネル型FETであり、カソードがソースに接続され、アノードがドレインに接続された寄生ダイオード11aが存在する。また、FET12はNチャンネル型FETであり、カソードがドレインに接続され、アノードがソースに接続された寄生ダイオード12aが存在する。
【0022】
電池3の正極がFET11のソースに接続され、FET11のドレインが外部接続端子5に接続されている。また、電池3の負極が外部接続端子6とFET12のソースに接続されている。そして、FET12のドレインがFET11のゲートに接続されている。また、電池3の正極、負極間に磁気センサ4が接続され、磁気センサ4の出力端子がFET12のゲートに接続されている。尚、磁気センサ4は磁気を検知したときに出力端子にHレベル(電池3の正極の電圧レベル)の信号を出力し、磁気を検知しないときはLレベル(電池3の負極の電圧レベル)の信号を出力する。
【0023】
次に、携帯電話機2は、電池パック1が装着されたときに電池パック1の外部接続端子5,6とそれぞれ接続される接続端子9,10を備え、接続端子9は携帯電話機2内部の各回路に接続されており、接続端子10は携帯電話機2のグランドGNDに接続されている。また、電池パック1が装着されたときに、電池パック1の磁気センサ4に磁気8を与えるマグネット7が備えられている。
【0024】
次に、図2に示す電池パック1と携帯電話機2の動作について説明する。先ず、電池パック1が携帯電話機2に装着されていない場合、磁気センサ4はマグネット7との距離が離れているため磁気8を検知せず、出力端子にLレベルの信号を出力するので、この出力端子がゲートに接続されているFET12はオフとなり、FET11もオフとなる。これにより、電池3の正極と外部接続端子5との間がFET11によって遮断されるので、外部接続端子5に電池3の電圧は発生しない。従って、外部接続端子5と外部接続端子6とが短絡しても電池3からの放電電流が流れることはなく、短絡保護として機能する。
【0025】
次に、電池パック1が携帯電話機2に装着された場合、外部接続端子5と接続端子9とが接続され、外部接続端子6と接続端子10とが接続される。また、マグネット7と磁気センサ4が対向する近接位置に配置されるので、磁気センサ4はマグネット7からの磁気8を検知してHレベルの信号を出力する。そして、この出力信号がゲートに印加されたFET12はオンとなり、FET12がオンするとFET11のゲートは電池3の負極の電位となるので、ゲートとソース間に電池3の電圧が印加されることになり、FET11がオンとなる。これにより、電池3の正極と外部接続端子5とが導通し、外部接続端子5,6間に電池3の電圧が発生する。そして、この電池3の電圧が接続端子9,10を介して携帯電話機2の内部の各回路に供給され、携帯電話機2が動作する。
【0026】
このようにして、電池パック1を携帯電話機2に装着したときは電池3の電力を携帯電話機2へ供給して携帯電話機2を動作させることができ、電池パック1を携帯電話機2に装着していないときは電池パック1の外部接続端子5,6を短絡させても短絡電流が流れないようにすることができるので、短絡電流による異常な発熱による発煙、発火等が発生することのない安全な電池パックが実現できる。また、例えば、磁気センサ4をホール素子または磁気抵抗素子で構成された磁気センサにすると、機械的接点等の消耗部を有さないので、耐久性のある電池パックを実現できる。また、ホール素子や磁気抵抗素子は小型化が容易であるので、電池パックの小型化を図ることもできる。
【0027】
次に、図1に示す電池パック1の電池3が2次電池である場合において、電池3を商用交流電源からACアダプタと携帯電話機2を介して充電するための構成と動作を説明する。
【0028】
図3は、図1に示す電池パック1と携帯電話機2とACアダプタの電気的構成を示す回路ブロック図である。図1、図2と同一の部分に付いては同一の符号を付している。電池パック1は図2に示す電池パック1と全く同じであるので説明を省略する。
【0029】
図3において、携帯電話機2は、電池パック1が装着されたときに電池パック1の外部接続端子5,6とそれぞれ接続される接続端子9,10を備え、接続端子9は携帯電話機2内部の各回路に接続されており、接続端子10は携帯電話機2のグランドGNDに接続されている。また、電池パック1が装着されたときに、電池パック1の磁気センサ4に磁気8を与えるマグネット7が備えられている。
【0030】
また、携帯電話機2は、電池3に充電電流を供給するために、充電端子21,22、逆流防止ダイオード23、充電制御用トランジスタ24、充電制御回路25を備えている。逆流防止ダイオードのアノードが充電端子21に接続され、カソードがPNPトランジスタである充電制御用トランジスタ24のエミッタに接続されている。そして、充電制御用トランジスタ24のコレクタが接続端子9に接続され、充電制御用トランジスタ24のベースとグランドGND間に充電制御回路25が接続されている。充電端子22はグランドGNDに接続されている。
【0031】
30は、ACアダプタである。ACアダプタ30は、商用交流電源AC100Vを充電用直流電源に変換するAC/DC変換回路33と、AC/DC変換回路33の出力を外部に供給するため、AC/DC変換回路の+,−出力端子にそれぞれ接続されたアダプタ出力端子31,32を備えている。
【0032】
電池3を充電するときは、これら電池パック1、携帯電話機2、ACアダプタ30がそれぞれの接続端子で接続される。即ち、アダプタ出力端子31と充電端子21、アダプタ出力端子32と充電端子22とが接続され、電池パック1が携帯電話機2に装着されて外部接続端子5と接続端子9とが接続され、外部接続端子6と接続端子10とが接続される。また、携帯電話機2に備えられたマグネット7からの磁気8を磁気センサ4が検知し、磁気センサ4がFET12をオンさせるので、FET11がオンになる。
【0033】
そして、ACアダプタ30に外部から商用交流電源AC100Vが供給され、AC/DC変換回路33が商用交流電源AC100Vを充電用直流電源に変換するので、アダプタ出力端子31,32間にアダプタ端子31をプラス側とする充電用直流電圧が発生し、この充電用直流電圧がアダプタ出力端子31,32、充電端子21,22を介して携帯電話機2に供給される。
【0034】
携帯電話機2内部の充電制御回路25は、電池3の電池電圧等から電池3への充電が必要と判断した場合、充電制御用トランジスタ24のベースとグランドGNDとを導通させるので、充電制御用トランジスタ24のエミッタからベースに充電端子21,22間に印加された充電用直流電圧によって逆流防止ダイオード23を介して電流が流れ、充電制御用トランジスタ24がオンになる。充電制御用トランジスタ24がオンになると、充電端子21から逆流防止ダイオード、充電制御用トランジスタ24、接続端子9、外部接続端子5、FET11、電池3、外部接続端子6、接続端子10、充電端子22の経路で充電電流が流れ、電池3が充電される。
【0035】
電池3への充電が行われ、充電制御回路25が電池3の電池電圧等から電池3への充電が不要と判断した場合、充電制御回路25は充電制御用トランジスタ24のベースとグランドGNDとを開放させるので、充電制御用トランジスタ24のエミッタからベースへの電流が流れなくなり、充電制御用トランジスタ24がオフになる。充電制御用トランジスタ24がオフになると、上述した充電電流が流れなくなり、充電動作が停止する。通常、このようにして、ACアダプタ30と携帯電話機2によって、商用交流電源で電池パック1内部の電池3が充電される。
【0036】
また、電池パック1を携帯電話機2に装着せずに長期間放置していたり、携帯電話機2に装着していても、充電せずに携帯電話機2を使用し続けたりして、電池3の電池残容量が少なくなり、電池3の電池電圧が磁気センサ4の最低動作電圧(例えば、2.4V)より小さくなった場合には、磁気センサ4が動作しなくなる。この状態のときに電池3への充電をするために電池パック1を携帯電話機2に装着して充電を開始しても、電池パック1内部のFET11がオンにならず、上述した経路の充電電流は流れない。
【0037】
しかしながら、FET11にはドレインからソース方向に電流を流せる寄生ダイオード11aが存在するので、外部接続端子5から電池3の方向に流れる充電電流を寄生ダイオード11aを介して流すことができる。これにより、FET11がオフのままでも電池3を充電することができる。但し、寄生ダイオード11aを充電電流が流れると、約0.6V乃至0.8V程度の大きな電圧降下が生じるので、そのままでは効率的な充電が行えないが、充電された電池3の電池電圧が磁気センサ4の最低動作電圧を超えた場合に磁気センサ4が動作可能となると、FET11がオンして上述のようにして充電が行われるので、効率的に充電することができる。
【0038】
即ち、電池パック単体で短絡保護機能を有するために設けられた電池パック1の放電経路を遮断/接続する電子スイッチをFETにすることによって、電池パック1内部の電池3が過放電状態になりFET11をオンできない状態になっても、電池パック1内部の電池3を充電することができ、電池3が一旦過放電状態になると充電電流経路が遮断され、充電できないので再び使用することができなくなるという不都合な状態は生じない。
【0039】
尚、本実施形態では電池パックが装着される電子機器を携帯電話機として説明したが、携帯電話機に限定されるものではなく、携帯情報端末、ノート型パソコン、デジタルカメラ等の電池駆動可能なあらゆる電子機器に本発明は適用可能である。
【0040】
次に、図1に示す電池パック1の電池3が2次電池である場合において、電池パック1を充電器に装着して商用交流電源から充電するための構成と動作を説明する。
【0041】
図4は図1に示す電池パック1と電池パック1が装着される充電器の外観構成を示す斜視図である。図1と同一の部分に付いては同一の符号を付している。電池パック1は図1に示す電池パック1と全く同じであるので説明を省略する。
【0042】
図4において、40は充電器を示す。41は商用交流電源AC100Vが供給される外部のコンセントに接続されるプラグであり、42はプラグ41と充電器40とを接続するコードである。充電器40は、電池パック1が充電器40の所定の位置に完全に装着されたときに、電池パック1に設けられた外部端子5,6と充電器40の接続端子9,10とがそれぞれ接触して接続され、これらの接続端子を介して電池パック1に内蔵された電池(図示せず)を、プラグ41、コード42を介して供給された商用交流電源AC100Vが充電器40で変換された充電用直流電源で充電する。
【0043】
また、充電器40には、例えば、永久磁石であるマグネット7が備えられており、電池パック1には、マグネット7からの磁気8を検知する磁気センサ4が備えられている。マグネット7と磁気センサ4とは、電池パック1が充電器40の所定の位置に完全に装着されているときに、磁気センサ4がマグネット7からの磁気8を検知するような対向位置に配設されている。
【0044】
図5は、図4に示す電池パック1と充電器40の電気的構成を示す回路ブロック図である。図4と同一の部分に付いては同一の符号を付している。電池パック1は図2に示す電池パック1と全く同じであるので説明を省略する。
【0045】
充電器40は、商用交流電源AC100Vを充電用直流電源に変換するAC/DC変換回路33と、電池パック1が装着されたときに電池パック1の外部接続端子5,6とそれぞれ接続される接続端子9,10を備えている。また、充電器40は、逆流防止ダイオード23、充電制御用トランジスタ24、充電制御回路25を備えている。
【0046】
AC/DC変換回路33の+出力端子が逆流防止ダイオードのアノードに接続され、AC/DC変換回路の−出力端子が充電器40のグランドGNDに接続されるとともに、接続端子10に接続されている。逆流防止ダイオード23のカソードがPNPトランジスタである充電制御用トランジスタ24のエミッタに接続されている。そして、充電制御用トランジスタ24のコレクタが接続端子9に接続され、充電制御用トランジスタ24のベースとグランドGND間に充電制御回路25が接続されている。また、電池パック1が装着されたときに、電池パック1の磁気センサ4に磁気8を与えるマグネット7が備えられている。
【0047】
電池3を充電するときは、電池パック1が充電器40に装着されて外部接続端子5と接続端子9とが接続され、外部接続端子6と接続端子10とが接続される。また、充電器40に備えられたマグネット7からの磁気8を磁気センサ4が検知し、磁気センサ4がFET12をオンさせるので、FET11がオンになる。
【0048】
そして、AC/DC変換回路33に商用交流電源AC100Vが供給され、商用交流電源AC100Vを充電用直流電源に変換して、+出力端子、−出力端子間に+出力端子側をプラス電位とする充電用直流電圧が発生する。充電制御回路25は、電池3の電池電圧等から電池3への充電が必要と判断した場合、充電制御用トランジスタ24のベースとグランドGNDとを導通させるので、充電制御用トランジスタ24のエミッタからベースにAC/DC変換回路33の+,−出力端子間の充電用直流電圧によって逆流防止ダイオード23を介して電流が流れ、充電制御用トランジスタ24がオンになる。充電制御用トランジスタ24がオンになると、AC/DC変換回路33の+出力端子から逆流防止ダイオード23、充電制御用トランジスタ24、接続端子9、外部接続端子5、FET11、電池3、外部接続端子6、接続端子10、AC/DC変換回路33の−出力端子の経路で充電電流が流れ、電池3が充電される。
【0049】
電池3への充電が行われ、充電制御回路25が電池3の電池電圧等から電池3への充電が不要と判断した場合、充電制御回路25は充電制御用トランジスタ24のベースとグランドGNDとを開放させるので、充電制御用トランジスタ24のエミッタからベースへの電流が流れなくなり、充電制御用トランジスタ24がオフになる。充電制御用トランジスタ24がオフになると、上述した充電電流が流れなくなり、充電動作が停止する。このようにして、充電器40によって商用交流電源で電池パック1内部の電池3が充電される。
【0050】
また、電池パック1内のFET11にはドレインからソース方向に電流を流せる寄生ダイオード11aが存在するので、充電器40がマグネット7を備えず、従って磁気センサ4が磁気8を検知せずFET11がオフであっても、外部接続端子5から電池3の方向に流れる充電電流を寄生ダイオード11aを介して流すことができる。しかしながら、寄生ダイオード11aを充電電流が流れると、約0.6V乃至0.8V程度の大きな電圧降下が生じるので、効率的な充電が行えない。従って、充電器40にマグネット7を備えてFET11をオンさせることにより、効率的な充電を行うことができる。
【0051】
このようにして、電池パック単体で短絡保護機能を有する電池パック1に内蔵された電池3を、商用交流電源を充電用直流電源に変換して充電する充電器40にマグネット7を備えることにより、電池3を効率的に充電することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように本発明の電池パックによれば、電池パックを装着する電子機器側の構成を複雑にすることなく、電池パックを電子機器に装着しなければ電池パックの正極、負極の外部接続端子間に電圧が発生しないようにして、電池パック単体での短絡保護をすることができる。これにより、電池パック単体を運搬等する際に、電池パックの正極、負極の外部接続端子間が短絡して流れる短絡電流による異常発熱等で発煙、発火等が発生することが無くなり、安全な電池パックが実現できる。
【0053】
また、本発明の電池パックを用い、電池パックが装着されたときに電池パック内の磁気センサに磁気を与えるマグネットを備えた電子機器によれば、簡単な構成で本発明の電池パックに内蔵された電池から電力を得ることができる。また、電池パックに内蔵された電池が2次電池の場合に、この2次電池を効率的に充電することができる。
【0054】
また、本発明の充電器および充電システムによれば、簡単な構成で、電池パック単体での短絡保護のために磁気センサと磁気センサの出力に応じてオン/オフする電子スイッチを有する電池パックが本発明の充電器に装着されたときに、前記電池パック内の磁気センサに磁気を与え、前記電子スイッチをオンさせることができるので、前記電池パックに内蔵された電池と充電器とを電気的に接続させて前記電池を充電することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の一実施形態に係る電池パックと電池パックが装着される携帯電話機の外観構成を示す斜視図である。
【図2】は、図1に示す電池パックと携帯電話機の電気的構成を示す回路ブロック図である。
【図3】は、図1に示す電池パックと携帯電話機とACアダプタの電気的構成を示す回路ブロック図である。
【図4】は、図1に示す電池パックと充電器の外観構成を示す斜視図である。
【図5】は、図4に示す電池パックと充電器の電気的構成を示す回路ブロック図である。
【図6】は、従来の電池保護回路、電池パックおよび電池パックを使用する装置の原理ブロック図である。
【符号の説明】
1 電池パック
2 携帯電話機(電子機器)
3 電池
4 磁気センサ
5,6 外部接続端子
7 マグネット
8 磁気
9,10 接続端子
11 FET(電子スイッチ)
11a,12a 寄生ダイオード
12 FET(スイッチ駆動回路)
21,22 充電端子
23 逆流防止ダイオード
24 充電制御用トランジスタ
25 充電制御回路
30 ACアダプタ
31,32 アダプタ出力端子
33 AC/DC変換回路
40 充電器
41 プラグ
42 コード
Claims (8)
- 電子機器に着脱自在に構成され、内蔵された電池の正極、負極に接続された第1、第2の外部接続端子を有し、前記電子機器に装着されたときに該電子機器の接続端子に前記第1、第2の外部接続端子がそれぞれ接続される電池パックにおいて、
前記電子機器に装着されたときに該電子機器に備えられたマグネットからの磁気を検知する磁気センサと、前記電池と前記第1、第2の外部接続端子との間の少なくとも一方の間に直列に接続された電子スイッチと、前記磁気センサが前記磁気を検知したときは前記電子スイッチをオンにし、前記磁気センサが前記磁気を検知しなかったときは前記電子スイッチをオフにするスイッチ駆動回路を設けたことを特徴とする電池パック。 - 電子機器に着脱自在に構成され、内蔵された電池の正極、負極に接続された第1、第2の外部接続端子を有し、前記電子機器に装着されたときに該電子機器の接続端子に前記第1、第2の外部接続端子がそれぞれ接続される電池パックにおいて、
前記電池の正極、負極間に接続されることにより前記電池を駆動電源とし、前記電子機器に装着されたときに該電子機器に備えられたマグネットからの磁気を検知する磁気センサと、前記電池と前記第1、第2の外部接続端子との間の少なくとも一方の間に直列に接続された電子スイッチと、前記磁気センサの出力端子と前記電子スイッチの制御端子との間に接続され、前記磁気センサが前記磁気を検知したときは前記電子スイッチをオンにし、前記磁気センサが前記磁気を検知しなかったときは前記電子スイッチをオフにするスイッチ駆動回路を設けたことを特徴とする電池パック。 - 前記電子スイッチは、FETであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電池パック。
- 前記スイッチ駆動回路は、FETであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電池パック。
- 前記磁気センサは、ホール素子または磁気抵抗素子から成ることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電池パック。
- 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電池パックを用いた電子機器であって、前記電池パックが装着されたときに前記磁気センサに磁気を与えるマグネットを備えたことを特徴とする電子機器。
- 電子機器に着脱自在に構成され、2次電池と、該2次電池の正極、負極に接続された第1、第2の外部接続端子と、前記電子機器に装着されたときに該電子機器に備えられたマグネットからの磁気を検知する磁気センサと、前記2次電池と前記第1、第2の外部接続端子との間の少なくとも一方の間に直列に接続された電子スイッチと、前記磁気センサが前記磁気を検知したときは前記電子スイッチをオンにし、前記磁気センサが前記磁気を検知しなかったときは前記電子スイッチをオフにするスイッチ駆動回路を備えた電池パックを装着し、商用交流電源を充電用直流電源に変換して前記2次電池を充電する充電器において、
前記電池パックが装着されたときに前記磁気センサに磁気を与えるマグネットを備えたことを特徴とする充電器。 - 電池パックおよび充電器から成る充電システムにおいて、
前記電池パックは、電子機器に着脱自在に構成され、2次電池と、該2次電池の正極、負極に接続された第1、第2の外部接続端子と、前記電子機器に装着されたときに該電子機器に備えられたマグネットからの磁気を検知する磁気センサと、前記2次電池と前記第1、第2の外部接続端子との間の少なくとも一方の間に直列に接続された電子スイッチと、前記磁気センサが前記磁気を検知したときは前記電子スイッチをオンにし、前記磁気センサが前記磁気を検知しなかったときは前記電子スイッチをオフにするスイッチ駆動回路を備え、前記充電器は、前記電池パックを装着可能に構成され、商用交流電源を充電用直流電源に変換する変換回路と、前記充電用直流電源と前記2次電池を接続する接続端子と、前記電池パックが装着されたときに前記電池パックの前記磁気センサに磁気を与えるマグネットを備えたことを特徴とする充電システム。
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