JP2004195122A - 操作コンソール、医療診断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】前回の撮影条件と同じ撮影条件で患者の断層像を撮影する場合に、撮影条件情報を安全且つ簡便に設定すること。
【解決手段】操作コンソールでは、これからスキャンしようとする被検体の患者IDと検査部位とを入力し(S401)、入力した患者IDと検査部位とで特定される撮影条件情報を取得する(S402)。ガントリ装置は撮影条件情報に従って被検体の投影データの収集を行い(S452)、収集した被検体の投影データを操作コンソールに送信する(S453)。操作コンソールはガントリ装置から送信された投影データに対して画像再構成処理を行うことで、被検体の断層像を生成する(S407)。
【選択図】 図4
【解決手段】操作コンソールでは、これからスキャンしようとする被検体の患者IDと検査部位とを入力し(S401)、入力した患者IDと検査部位とで特定される撮影条件情報を取得する(S402)。ガントリ装置は撮影条件情報に従って被検体の投影データの収集を行い(S452)、収集した被検体の投影データを操作コンソールに送信する(S453)。操作コンソールはガントリ装置から送信された投影データに対して画像再構成処理を行うことで、被検体の断層像を生成する(S407)。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガントリ装置に投影データの収集を行わせるための設定を行う操作コンソール、医療診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被検体(患者)の検査部位の断層像を定期的、もしくは不定的にCTやMRI等を用いて撮影する、経過観察というものがある。経過観察とは、患者の検査部位の時間的推移を観察するものであって、従来ではこの経過観察によって定期的、もしくは不定的に撮影される断層像はフィルムに記録して保存していた。
【0003】
また、このフィルムの所定位置には、この断層像を得るために操作コンソールで設定した管電流やスライス厚などの撮影条件も記録されていた。この撮影条件は、再度同じ患者の断層像を撮影する場合に、前回の撮影条件と同じ撮影条件で撮影を行うことを目的として検査技師が参照するために記録されている。
【0004】
また従来から、撮影条件を自動的に設定するものも開示されていた(例えば特許文献1、特許文献2を参照)。
【0005】
【特許文献1】
実開昭60−189027
【特許文献2】
特開平1−303418
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
検査技師は、患者の経過観察のために検査部位の断層像の撮影を行うためには、上述の通り、その前段で前回の撮影条件と同じ撮影条件を操作コンソールに入力する必要がある。しかし、フィルムに断層像や撮影条件を記録して保存する場合、検査技師は患者の検査部位の断層像の撮影を行うたびに、この患者の過去に撮影された断層像が記録されたフィルムを用意する必要があり、患者数の増加、経過観察の期間の増加に伴って、この作業を行う検査技師にかかる負荷は大きなものとなる。
【0007】
また、経過観察を行う対象の患者の過去に撮影された断層像、撮影条件が記録されたフィルムを用意した場合、これからこの患者の断層像の撮影を行う場合にはその前段で、フィルムに記録された撮影条件を検査技師が読み取って今回の撮影条件として操作コンソールに入力する必要があったが、検査技師の読み取りミスや操作コンソールへの入力ミスなどが発生する可能性もあり、常に撮影条件を前回のものと同じにして断層像を撮影することができるとは限らない。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、前回の撮影条件と同じ撮影条件で患者の断層像を撮影する場合に、撮影条件情報を安全且つ簡便に設定することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の操作コンソールは以下の構成を備える。
【0010】
すなわち、被検体をスキャンするガントリ装置を制御し、当該ガントリ装置がスキャンしたデータに基づいて前記被検体の断層像を再構成する操作コンソールであって、
スキャン対象の被検体を特定する被検体情報を入力する入力手段と、
被検体の過去の撮影条件情報を保持する記憶装置から、当該入力手段により入力された被検体情報に対応する撮影条件情報を読み取る読み取り手段と、
当該読み取り手段により得られた撮影条件情報を初期の撮影条件情報として設定する設定手段と
を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の医療診断装置は以下の構成を備える。
【0012】
すなわち、被検体をスキャンするガントリ装置と、当該ガントリ装置を制御し、当該ガントリ装置がスキャンしたデータに基づいて前記被検体の断層像を再構成する操作コンソールとで構成される医療診断装置であって、
スキャン対象の被検体を特定する被検体情報を入力する入力手段と、
被検体の過去の撮影条件情報を保持する記憶装置から、当該入力手段により入力された被検体情報に対応する撮影条件情報を読み取る読み取り手段と、
当該読み取り手段により得られた撮影条件情報を初期の撮影条件情報として設定する設定手段と
を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の操作コンソールの制御方法は以下の構成を備える。
【0014】
すなわち、被検体をスキャンするガントリ装置を制御し、当該ガントリ装置がスキャンしたデータに基づいて前記被検体の断層像を再構成する操作コンソールの制御方法であって、
スキャン対象の被検体を特定する被検体情報を入力する入力工程と、
被検体の過去の撮影条件情報を保持する記憶装置から、当該入力工程で入力された被検体情報に対応する撮影条件情報を読み取る読み取り工程と、
当該読み取り工程で得られた撮影条件情報を初期の撮影条件情報として設定する設定工程と
を備えることを特徴とする。
【0015】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の医療診断装置の制御方法は以下の構成を備える。
【0016】
すなわち、被検体をスキャンするガントリ装置と、当該ガントリ装置を制御し、当該ガントリ装置がスキャンしたデータに基づいて前記被検体の断層像を再構成する操作コンソールとで構成される医療診断装置の制御方法であって、
スキャン対象の被検体を特定する被検体情報を入力する入力工程と、
被検体の過去の撮影条件情報を保持する記憶装置から、当該入力工程で入力された被検体情報に対応する撮影条件情報を読み取る読み取り工程と、
当該読み取り工程で得られた撮影条件情報を初期の撮影条件情報として設定する設定工程と
を備えることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下添付した図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って、詳細に説明する。
【0018】
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態のX線CTシステムのブロック構成図である。図示のように本システムは、被検体へのX線照射と被検体を透過したX線を検出するためのX線検出機構を一体的に取り付けるガントリ装置100と、ガントリ装置100に対して各種動作設定を行うとともに、ガントリ装置100から出力されたデータに基づいてX線断層像を再構成し、表示する操作コンソール200により構成されている。
【0019】
ガントリ装置100は、その全体の制御をつかさどるメインコントローラ1をはじめ、以下の構成を備える。
【0020】
2は操作コンソール200との通信を行うためのインタフェース、3はテーブル12上に横たえた被検体(患者)を搬送(図面に垂直な方向で以下、z軸ともいう)するための空洞部を有するガントリであり、内部には、X線発生源であるX線管4(X線管コントローラ5により駆動制御される)、X線の照射範囲を画定するためのスリットを有するコリメータ6、コリメータ6のX線照射範囲を画定するスリット幅の調整用モータであるモータ7aが設けられている。このモータ7aの駆動はコリメータコントローラ7により制御される。
【0021】
また、ガントリ3は、被検体を透過したX線を検出するX線検出部8、およびX線検出部8で得た透過X線より得られる投影データを収集するデータ収集部9を備える。X線管4及びコリメータ6と、X線検出部8は互いに空洞部分を挟んで、すなわち、被検体を挟んで対向する位置に設けられ、その関係が維持された状態でガントリ3のまわりを回動するようになっている。この回動は、モータコントローラ11からの駆動信号により駆動される回転モータ10によって行われる。
【0022】
そしてX線管4と検出器8とが一体(回転体)となって被検体の周囲を回りながら異なる角度からの被検体の投影データを収集する動作(スキャン)を行うことで、被検体の投影データを収集することができる。即ちスキャンとは、投影データを収集する処理のことである。
【0023】
また、被検体を乗せるテーブル12は、z軸方向への搬送がなされるが、その駆動はテーブルモータ13によって行われる。テーブルモータ13の駆動はテーブルモータコントローラ14により制御される。
【0024】
メインコントローラ1は、インタフェース2を介して受信した各種コマンドの解析を行い、それに基づいて上記のX線管コントローラ5、コリメータコントローラ7、モータコントローラ11、テーブルモータコントローラ14、そして、データ収集部9に対し、各種制御信号を出力することになる。また、メインコントローラ1は、データ収集部9で収集された投影データを、インタフェース2を介して操作コンソール200に送出する処理も行う。
【0025】
操作コンソール200は、いわゆるワークステーションであり、図示するように、装置全体の制御をつかさどるCPU51、ブートプログラム等を記憶しているROM52、主記憶装置として機能するRAM53をはじめ、以下の構成を備える。
【0026】
HDD54は、ハードディスク装置であって、ここにOSや、撮影条件(検査部位、管電流、スライス厚等)を示す情報である撮影条件情報を設定するためのGUI(Graphical User Interface)のプログラムのほか、ガントリ装置100に各種指示を与えたり、ガントリ装置100より受信したデータに基づいてX線断層像を再構成するための画像再構成プログラムが格納されている。VRAM55は表示しようとするイメージデータを展開するメモリであり、ここにイメージデータ等を展開することでCRT56に表示させることができる。57及び58は、各種設定を行うためのキーボードおよびマウスである。また、59はガントリ装置100と通信を行うためのインタフェースで、60は撮影条件情報DB(データベース)300との通信を行うためのインターフェースである。
【0027】
300は操作コンソール200において過去に設定した夫々の撮影条件情報を、被検体毎、且つ検査部位毎に管理する撮影条件情報DB300である。被検体毎、且つ検査部位毎の撮影条件情報の集合が撮影条件情報群301である。そして撮影条件情報DB300は、操作コンソール200からアクセスがあると撮影条件情報群301のうち、要求に応じた撮影条件情報を操作コンソール200に返信する。
【0028】
以上の構成を有するX線CTシステムを用いて、経過観察を行うために被検体の頭部をスキャンする場合に、操作コンソール200において撮影条件情報を設定する処理について説明するが、以下説明する内容は検査部位が頭部に限定されるものではない。なお、過去に被検体の頭部をガントリ装置100によりスキャンしたときに操作コンソール200において設定した撮影条件情報は撮影条件情報DB300に記憶保持されているものとする。
【0029】
被検体の頭部の経過観察を行うわけであるから、医師などは、過去に撮影した被検体の頭部の断層像と、今回得るべき頭部の断層像とを比較して頭部の医療診断を行う。よってこのためには、過去に設定した撮影条件情報と同じものを今回、操作コンソール200にて設定する必要がある。
【0030】
そこで、撮影条件情報DB300に格納されている撮影条件情報群301のうち、過去にガントリ装置100が被検体の頭部をスキャンするために操作コンソール200で設定した撮影条件情報を読み出す必要がある。
【0031】
図2は、過去にガントリ装置100が被検体の頭部をスキャンするために操作コンソール200で設定した撮影条件情報を撮影条件情報DB300から読み出すためのGUIの表示例を示す図である。同図のGUI200は操作コンソール200のCRT56の表示画面上に表示される。
【0032】
200はGUIのウィンドウである。201は被検体を特定するために被検体に付けられた固有のIDを入力するための領域で、被検体には予め病院などでIDが付けられているので、検査技師はキーボード57やマウス58を用いてこれからスキャンしようとする被検体のIDをこの領域201に入力する。
【0033】
202乃至204はこれからスキャンしようとする検査部位を入力するためのチェックボックスで、検査技師はこれからスキャンしようとする検査部位に対応するチェックボックスにキーボード57やマウス58を用いてチェックを入れる。同図では、頭部にチェックマークが入っているので、頭部を検査部位とするように設定している。
【0034】
このように図2に示すGUIに入力すべき上記項目を入力し、「OK」ボタン205をキーボード57やマウス58を用いて押下すると、操作コンソール200のCPU51は、撮影条件情報DB300が保持する撮影条件情報群301から、図2に示すGUIで入力したID、検査部位に対応する撮影条件情報を検索し、該当するものをRAM53にダウンロードする。
【0035】
図3は撮影条件情報群301に含まれる2つの撮影条件情報を例示する図である。311はガントリ装置100が過去に患者IDが0である被検体の頭部をスキャンした際に、操作コンソール200において設定した撮影条件情報である。上述の通り、被検体の頭部の経過観察を行う場合には、過去に用いた撮影条件情報と同じものを今回用いる必要がある。よって、患者IDが0で検査部位が頭部である場合の撮影条件情報311は最初のスキャンの時に一度だけ撮影条件情報DB300に格納させておけば良く、以降はこれを利用すればよい。
【0036】
よって、患者IDが0で検査部位が頭部である場合の撮影条件情報は撮影条件情報群301の中でも撮影条件情報311のみとなるので、患者IDと検査部位を指定すると、対応する撮影条件情報(すなわち撮影条件情報311)は一意に決定する。撮影条件情報311にはスライス厚が7ミリ、管電流が0.5mAであるなど、患者IDが0である被検体の頭部をスキャンするための撮影条件が記録されている。
【0037】
312はガントリ装置100が過去に患者IDが0である被検体の胸部をスキャンした際に、操作コンソール200において設定した撮影条件情報である。撮影条件情報312には、患者IDが0で検査部位が胸部である場合の撮影条件が記録されている。
【0038】
このようにして、各撮影条件情報は患者IDと検査部位で特定できると共に、各撮影条件情報にはこの患者IDと検査部位に応じた撮影条件が記録されている。
【0039】
このようにして撮影条件情報DB300から読み出し、RAM53にダウンロードした撮影条件情報は操作コンソール200のCRT56の表示画面上に表示される。しかしダウンロードされた撮影条件情報はデフォルト(default、初期)の撮影条件情報である。すなわち、ダウンロードされた撮影条件情報が表示された画面を検査技師が見て、修正すべき項目がある場合がある。よってその場合にはこの画面上でその項目の修正を行う。
【0040】
そして、検査技師はCRT56の表示画面上に表示された修正後、もしくはデフォルトの撮影条件情報に従ったスキャン開始コマンドをキーボード57やマウス58を用いてガントリ装置100に送信する。これにより、ガントリ装置100は、これからスキャンしようとする被検体に対して、この被検体の過去の撮影条件情報に従った条件でスキャンを行うことができる。
【0041】
またこれにより従来のように、被検体の撮影条件情報の読み取りミスや入力ミスを防ぐことができるので、より安全なスキャンを行うことができる。
【0042】
図4は本実施形態における操作コンソール200とガントリ装置100とが行う処理のフローチャートである。
【0043】
まず操作コンソール200の操作者である検査技師はキーボード57やマウス58を用いて、これからスキャンしようとする被検体の患者IDと検査部位とを図2に例示した画面にて入力する(ステップS401)。そして入力した患者IDと検査部位とで特定される撮影条件情報を撮影条件情報DB300からデフォルトとしてダウンロードし、RAM53に取得する(ステップS402)。
【0044】
RAM53に取得した撮影条件情報は操作コンソール200のCRT56の表示画面上に表示されるが、検査技師が見て、これでよいのであれば取得したデフォルトの撮影条件情報に従ったスキャン開始コマンドをガントリ装置100に送信する(ステップS405)。一方、撮影条件情報を変更したい場合にはキーボード57やマウス58を用いて表示されたデフォルトの撮影条件情報を修正し(ステップS404)、修正後の撮影条件情報に従ったスキャン開始コマンドをガントリ装置100に送信する(ステップS405)。
【0045】
ガントリ装置100は操作コンソール200から送信されたスキャン開始コマンドを受信すると(ステップS451)、被検体の投影データの収集、すなわちスキャンを開始する(ステップS452)。撮影条件情報に従ってガントリ装置100が被検体の投影データを収集する技術については周知の通りであるので、ここでの説明は省略する。そしてガントリ装置100は収集した被検体の投影データを操作コンソール200に送信する(ステップS453)。
【0046】
操作コンソール200はガントリ装置100から送信された投影データを受信し(ステップS406)、受信した投影データに対して画像再構成処理を行うことで、ステップS401で入力された被検体の検査部位における、ステップS402で特定した撮影条件情報に従った被検体の断層像を生成する(ステップS407)。そして生成した断層像はCRT56の表示画面上に表示される(ステップS408)。
【0047】
なお、ステップS404で撮影条件情報に修正があった場合には(ステップS409)、変更した撮影条件情報を撮影条件情報DB300に患者IDと共に保存する(ステップS410)。
【0048】
また本実施形態では予め被検体のこれからスキャンしようとする検査部位の撮影条件情報が撮影条件情報DB300に保存されている場合について説明したが、新たな患者に対するスキャン、新たな検査部位に対するスキャンを行う場合には、当然この被検体の撮影条件情報は撮影条件情報DB300には保持されていないので、撮影条件情報を初めから作成することになるが、スキャン後には、作成した撮影条件情報を患者IDと共に撮影条件情報DB300に保存する。
【0049】
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、撮影条件情報DB300には既に、操作コンソール200において過去に設定した撮影条件情報が電子データとして保持されているが、上述の通り従来は、患者の過去の撮影条件情報はフィルムに記録されていることがある。本実施形態では、このフィルムに記録された撮影条件情報を電子化データとして読み取り、撮影条件情報DB300に保存させる。
【0050】
撮影条件情報はフィルムの予め決まった位置に記録される。よって操作コンソール200にOCRを接続し、このOCRにより所定の位置に記録される文字列を読み取ることで、フィルムに記録された撮影条件情報を電子データとして読み取ることができる。すなわち、操作コンソール200にフィルムに記録された撮影条件情報を入力することができる。よって、この電子データとしての撮影条件情報を、キーボード57もしくはマウス58を用いて検査技師により入力されるこのフィルムの患者のIDと共に撮影条件情報DB300に保存する。
【0051】
また以上の実施形態ではCTに適用した場合について説明したが、MRIなどの分野にも同様に適用可能である。
【0052】
また、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても実現できるものである。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータ(操作コンソール)が読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0053】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図5、及び/又は6に示すフローチャートの一部、もしくは全部)に対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0054】
このようなプログラムコードを格納する記憶媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。更には、ネットワーク(例えばインターネット)という媒体を介してダウンロードしても良いであろう。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明により、本発明によって、前回の撮影条件と同じ撮影条件で患者の断層像を撮影する場合に、撮影条件情報を安全且つ簡便に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のX線CTシステムのブロック構成図である。
【図2】過去にガントリ装置100が被検体の頭部をスキャンするために操作コンソール200で設定した撮影条件情報を撮影条件情報DB300から読み出すためのGUIの表示例を示す図である。
【図3】撮影条件情報群301に含まれる2つの撮影条件情報を例示する図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における操作コンソール200とガントリ装置100とが行う処理のフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガントリ装置に投影データの収集を行わせるための設定を行う操作コンソール、医療診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被検体(患者)の検査部位の断層像を定期的、もしくは不定的にCTやMRI等を用いて撮影する、経過観察というものがある。経過観察とは、患者の検査部位の時間的推移を観察するものであって、従来ではこの経過観察によって定期的、もしくは不定的に撮影される断層像はフィルムに記録して保存していた。
【0003】
また、このフィルムの所定位置には、この断層像を得るために操作コンソールで設定した管電流やスライス厚などの撮影条件も記録されていた。この撮影条件は、再度同じ患者の断層像を撮影する場合に、前回の撮影条件と同じ撮影条件で撮影を行うことを目的として検査技師が参照するために記録されている。
【0004】
また従来から、撮影条件を自動的に設定するものも開示されていた(例えば特許文献1、特許文献2を参照)。
【0005】
【特許文献1】
実開昭60−189027
【特許文献2】
特開平1−303418
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
検査技師は、患者の経過観察のために検査部位の断層像の撮影を行うためには、上述の通り、その前段で前回の撮影条件と同じ撮影条件を操作コンソールに入力する必要がある。しかし、フィルムに断層像や撮影条件を記録して保存する場合、検査技師は患者の検査部位の断層像の撮影を行うたびに、この患者の過去に撮影された断層像が記録されたフィルムを用意する必要があり、患者数の増加、経過観察の期間の増加に伴って、この作業を行う検査技師にかかる負荷は大きなものとなる。
【0007】
また、経過観察を行う対象の患者の過去に撮影された断層像、撮影条件が記録されたフィルムを用意した場合、これからこの患者の断層像の撮影を行う場合にはその前段で、フィルムに記録された撮影条件を検査技師が読み取って今回の撮影条件として操作コンソールに入力する必要があったが、検査技師の読み取りミスや操作コンソールへの入力ミスなどが発生する可能性もあり、常に撮影条件を前回のものと同じにして断層像を撮影することができるとは限らない。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、前回の撮影条件と同じ撮影条件で患者の断層像を撮影する場合に、撮影条件情報を安全且つ簡便に設定することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の操作コンソールは以下の構成を備える。
【0010】
すなわち、被検体をスキャンするガントリ装置を制御し、当該ガントリ装置がスキャンしたデータに基づいて前記被検体の断層像を再構成する操作コンソールであって、
スキャン対象の被検体を特定する被検体情報を入力する入力手段と、
被検体の過去の撮影条件情報を保持する記憶装置から、当該入力手段により入力された被検体情報に対応する撮影条件情報を読み取る読み取り手段と、
当該読み取り手段により得られた撮影条件情報を初期の撮影条件情報として設定する設定手段と
を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の医療診断装置は以下の構成を備える。
【0012】
すなわち、被検体をスキャンするガントリ装置と、当該ガントリ装置を制御し、当該ガントリ装置がスキャンしたデータに基づいて前記被検体の断層像を再構成する操作コンソールとで構成される医療診断装置であって、
スキャン対象の被検体を特定する被検体情報を入力する入力手段と、
被検体の過去の撮影条件情報を保持する記憶装置から、当該入力手段により入力された被検体情報に対応する撮影条件情報を読み取る読み取り手段と、
当該読み取り手段により得られた撮影条件情報を初期の撮影条件情報として設定する設定手段と
を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の操作コンソールの制御方法は以下の構成を備える。
【0014】
すなわち、被検体をスキャンするガントリ装置を制御し、当該ガントリ装置がスキャンしたデータに基づいて前記被検体の断層像を再構成する操作コンソールの制御方法であって、
スキャン対象の被検体を特定する被検体情報を入力する入力工程と、
被検体の過去の撮影条件情報を保持する記憶装置から、当該入力工程で入力された被検体情報に対応する撮影条件情報を読み取る読み取り工程と、
当該読み取り工程で得られた撮影条件情報を初期の撮影条件情報として設定する設定工程と
を備えることを特徴とする。
【0015】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の医療診断装置の制御方法は以下の構成を備える。
【0016】
すなわち、被検体をスキャンするガントリ装置と、当該ガントリ装置を制御し、当該ガントリ装置がスキャンしたデータに基づいて前記被検体の断層像を再構成する操作コンソールとで構成される医療診断装置の制御方法であって、
スキャン対象の被検体を特定する被検体情報を入力する入力工程と、
被検体の過去の撮影条件情報を保持する記憶装置から、当該入力工程で入力された被検体情報に対応する撮影条件情報を読み取る読み取り工程と、
当該読み取り工程で得られた撮影条件情報を初期の撮影条件情報として設定する設定工程と
を備えることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下添付した図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って、詳細に説明する。
【0018】
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態のX線CTシステムのブロック構成図である。図示のように本システムは、被検体へのX線照射と被検体を透過したX線を検出するためのX線検出機構を一体的に取り付けるガントリ装置100と、ガントリ装置100に対して各種動作設定を行うとともに、ガントリ装置100から出力されたデータに基づいてX線断層像を再構成し、表示する操作コンソール200により構成されている。
【0019】
ガントリ装置100は、その全体の制御をつかさどるメインコントローラ1をはじめ、以下の構成を備える。
【0020】
2は操作コンソール200との通信を行うためのインタフェース、3はテーブル12上に横たえた被検体(患者)を搬送(図面に垂直な方向で以下、z軸ともいう)するための空洞部を有するガントリであり、内部には、X線発生源であるX線管4(X線管コントローラ5により駆動制御される)、X線の照射範囲を画定するためのスリットを有するコリメータ6、コリメータ6のX線照射範囲を画定するスリット幅の調整用モータであるモータ7aが設けられている。このモータ7aの駆動はコリメータコントローラ7により制御される。
【0021】
また、ガントリ3は、被検体を透過したX線を検出するX線検出部8、およびX線検出部8で得た透過X線より得られる投影データを収集するデータ収集部9を備える。X線管4及びコリメータ6と、X線検出部8は互いに空洞部分を挟んで、すなわち、被検体を挟んで対向する位置に設けられ、その関係が維持された状態でガントリ3のまわりを回動するようになっている。この回動は、モータコントローラ11からの駆動信号により駆動される回転モータ10によって行われる。
【0022】
そしてX線管4と検出器8とが一体(回転体)となって被検体の周囲を回りながら異なる角度からの被検体の投影データを収集する動作(スキャン)を行うことで、被検体の投影データを収集することができる。即ちスキャンとは、投影データを収集する処理のことである。
【0023】
また、被検体を乗せるテーブル12は、z軸方向への搬送がなされるが、その駆動はテーブルモータ13によって行われる。テーブルモータ13の駆動はテーブルモータコントローラ14により制御される。
【0024】
メインコントローラ1は、インタフェース2を介して受信した各種コマンドの解析を行い、それに基づいて上記のX線管コントローラ5、コリメータコントローラ7、モータコントローラ11、テーブルモータコントローラ14、そして、データ収集部9に対し、各種制御信号を出力することになる。また、メインコントローラ1は、データ収集部9で収集された投影データを、インタフェース2を介して操作コンソール200に送出する処理も行う。
【0025】
操作コンソール200は、いわゆるワークステーションであり、図示するように、装置全体の制御をつかさどるCPU51、ブートプログラム等を記憶しているROM52、主記憶装置として機能するRAM53をはじめ、以下の構成を備える。
【0026】
HDD54は、ハードディスク装置であって、ここにOSや、撮影条件(検査部位、管電流、スライス厚等)を示す情報である撮影条件情報を設定するためのGUI(Graphical User Interface)のプログラムのほか、ガントリ装置100に各種指示を与えたり、ガントリ装置100より受信したデータに基づいてX線断層像を再構成するための画像再構成プログラムが格納されている。VRAM55は表示しようとするイメージデータを展開するメモリであり、ここにイメージデータ等を展開することでCRT56に表示させることができる。57及び58は、各種設定を行うためのキーボードおよびマウスである。また、59はガントリ装置100と通信を行うためのインタフェースで、60は撮影条件情報DB(データベース)300との通信を行うためのインターフェースである。
【0027】
300は操作コンソール200において過去に設定した夫々の撮影条件情報を、被検体毎、且つ検査部位毎に管理する撮影条件情報DB300である。被検体毎、且つ検査部位毎の撮影条件情報の集合が撮影条件情報群301である。そして撮影条件情報DB300は、操作コンソール200からアクセスがあると撮影条件情報群301のうち、要求に応じた撮影条件情報を操作コンソール200に返信する。
【0028】
以上の構成を有するX線CTシステムを用いて、経過観察を行うために被検体の頭部をスキャンする場合に、操作コンソール200において撮影条件情報を設定する処理について説明するが、以下説明する内容は検査部位が頭部に限定されるものではない。なお、過去に被検体の頭部をガントリ装置100によりスキャンしたときに操作コンソール200において設定した撮影条件情報は撮影条件情報DB300に記憶保持されているものとする。
【0029】
被検体の頭部の経過観察を行うわけであるから、医師などは、過去に撮影した被検体の頭部の断層像と、今回得るべき頭部の断層像とを比較して頭部の医療診断を行う。よってこのためには、過去に設定した撮影条件情報と同じものを今回、操作コンソール200にて設定する必要がある。
【0030】
そこで、撮影条件情報DB300に格納されている撮影条件情報群301のうち、過去にガントリ装置100が被検体の頭部をスキャンするために操作コンソール200で設定した撮影条件情報を読み出す必要がある。
【0031】
図2は、過去にガントリ装置100が被検体の頭部をスキャンするために操作コンソール200で設定した撮影条件情報を撮影条件情報DB300から読み出すためのGUIの表示例を示す図である。同図のGUI200は操作コンソール200のCRT56の表示画面上に表示される。
【0032】
200はGUIのウィンドウである。201は被検体を特定するために被検体に付けられた固有のIDを入力するための領域で、被検体には予め病院などでIDが付けられているので、検査技師はキーボード57やマウス58を用いてこれからスキャンしようとする被検体のIDをこの領域201に入力する。
【0033】
202乃至204はこれからスキャンしようとする検査部位を入力するためのチェックボックスで、検査技師はこれからスキャンしようとする検査部位に対応するチェックボックスにキーボード57やマウス58を用いてチェックを入れる。同図では、頭部にチェックマークが入っているので、頭部を検査部位とするように設定している。
【0034】
このように図2に示すGUIに入力すべき上記項目を入力し、「OK」ボタン205をキーボード57やマウス58を用いて押下すると、操作コンソール200のCPU51は、撮影条件情報DB300が保持する撮影条件情報群301から、図2に示すGUIで入力したID、検査部位に対応する撮影条件情報を検索し、該当するものをRAM53にダウンロードする。
【0035】
図3は撮影条件情報群301に含まれる2つの撮影条件情報を例示する図である。311はガントリ装置100が過去に患者IDが0である被検体の頭部をスキャンした際に、操作コンソール200において設定した撮影条件情報である。上述の通り、被検体の頭部の経過観察を行う場合には、過去に用いた撮影条件情報と同じものを今回用いる必要がある。よって、患者IDが0で検査部位が頭部である場合の撮影条件情報311は最初のスキャンの時に一度だけ撮影条件情報DB300に格納させておけば良く、以降はこれを利用すればよい。
【0036】
よって、患者IDが0で検査部位が頭部である場合の撮影条件情報は撮影条件情報群301の中でも撮影条件情報311のみとなるので、患者IDと検査部位を指定すると、対応する撮影条件情報(すなわち撮影条件情報311)は一意に決定する。撮影条件情報311にはスライス厚が7ミリ、管電流が0.5mAであるなど、患者IDが0である被検体の頭部をスキャンするための撮影条件が記録されている。
【0037】
312はガントリ装置100が過去に患者IDが0である被検体の胸部をスキャンした際に、操作コンソール200において設定した撮影条件情報である。撮影条件情報312には、患者IDが0で検査部位が胸部である場合の撮影条件が記録されている。
【0038】
このようにして、各撮影条件情報は患者IDと検査部位で特定できると共に、各撮影条件情報にはこの患者IDと検査部位に応じた撮影条件が記録されている。
【0039】
このようにして撮影条件情報DB300から読み出し、RAM53にダウンロードした撮影条件情報は操作コンソール200のCRT56の表示画面上に表示される。しかしダウンロードされた撮影条件情報はデフォルト(default、初期)の撮影条件情報である。すなわち、ダウンロードされた撮影条件情報が表示された画面を検査技師が見て、修正すべき項目がある場合がある。よってその場合にはこの画面上でその項目の修正を行う。
【0040】
そして、検査技師はCRT56の表示画面上に表示された修正後、もしくはデフォルトの撮影条件情報に従ったスキャン開始コマンドをキーボード57やマウス58を用いてガントリ装置100に送信する。これにより、ガントリ装置100は、これからスキャンしようとする被検体に対して、この被検体の過去の撮影条件情報に従った条件でスキャンを行うことができる。
【0041】
またこれにより従来のように、被検体の撮影条件情報の読み取りミスや入力ミスを防ぐことができるので、より安全なスキャンを行うことができる。
【0042】
図4は本実施形態における操作コンソール200とガントリ装置100とが行う処理のフローチャートである。
【0043】
まず操作コンソール200の操作者である検査技師はキーボード57やマウス58を用いて、これからスキャンしようとする被検体の患者IDと検査部位とを図2に例示した画面にて入力する(ステップS401)。そして入力した患者IDと検査部位とで特定される撮影条件情報を撮影条件情報DB300からデフォルトとしてダウンロードし、RAM53に取得する(ステップS402)。
【0044】
RAM53に取得した撮影条件情報は操作コンソール200のCRT56の表示画面上に表示されるが、検査技師が見て、これでよいのであれば取得したデフォルトの撮影条件情報に従ったスキャン開始コマンドをガントリ装置100に送信する(ステップS405)。一方、撮影条件情報を変更したい場合にはキーボード57やマウス58を用いて表示されたデフォルトの撮影条件情報を修正し(ステップS404)、修正後の撮影条件情報に従ったスキャン開始コマンドをガントリ装置100に送信する(ステップS405)。
【0045】
ガントリ装置100は操作コンソール200から送信されたスキャン開始コマンドを受信すると(ステップS451)、被検体の投影データの収集、すなわちスキャンを開始する(ステップS452)。撮影条件情報に従ってガントリ装置100が被検体の投影データを収集する技術については周知の通りであるので、ここでの説明は省略する。そしてガントリ装置100は収集した被検体の投影データを操作コンソール200に送信する(ステップS453)。
【0046】
操作コンソール200はガントリ装置100から送信された投影データを受信し(ステップS406)、受信した投影データに対して画像再構成処理を行うことで、ステップS401で入力された被検体の検査部位における、ステップS402で特定した撮影条件情報に従った被検体の断層像を生成する(ステップS407)。そして生成した断層像はCRT56の表示画面上に表示される(ステップS408)。
【0047】
なお、ステップS404で撮影条件情報に修正があった場合には(ステップS409)、変更した撮影条件情報を撮影条件情報DB300に患者IDと共に保存する(ステップS410)。
【0048】
また本実施形態では予め被検体のこれからスキャンしようとする検査部位の撮影条件情報が撮影条件情報DB300に保存されている場合について説明したが、新たな患者に対するスキャン、新たな検査部位に対するスキャンを行う場合には、当然この被検体の撮影条件情報は撮影条件情報DB300には保持されていないので、撮影条件情報を初めから作成することになるが、スキャン後には、作成した撮影条件情報を患者IDと共に撮影条件情報DB300に保存する。
【0049】
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、撮影条件情報DB300には既に、操作コンソール200において過去に設定した撮影条件情報が電子データとして保持されているが、上述の通り従来は、患者の過去の撮影条件情報はフィルムに記録されていることがある。本実施形態では、このフィルムに記録された撮影条件情報を電子化データとして読み取り、撮影条件情報DB300に保存させる。
【0050】
撮影条件情報はフィルムの予め決まった位置に記録される。よって操作コンソール200にOCRを接続し、このOCRにより所定の位置に記録される文字列を読み取ることで、フィルムに記録された撮影条件情報を電子データとして読み取ることができる。すなわち、操作コンソール200にフィルムに記録された撮影条件情報を入力することができる。よって、この電子データとしての撮影条件情報を、キーボード57もしくはマウス58を用いて検査技師により入力されるこのフィルムの患者のIDと共に撮影条件情報DB300に保存する。
【0051】
また以上の実施形態ではCTに適用した場合について説明したが、MRIなどの分野にも同様に適用可能である。
【0052】
また、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても実現できるものである。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータ(操作コンソール)が読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0053】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図5、及び/又は6に示すフローチャートの一部、もしくは全部)に対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0054】
このようなプログラムコードを格納する記憶媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。更には、ネットワーク(例えばインターネット)という媒体を介してダウンロードしても良いであろう。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明により、本発明によって、前回の撮影条件と同じ撮影条件で患者の断層像を撮影する場合に、撮影条件情報を安全且つ簡便に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のX線CTシステムのブロック構成図である。
【図2】過去にガントリ装置100が被検体の頭部をスキャンするために操作コンソール200で設定した撮影条件情報を撮影条件情報DB300から読み出すためのGUIの表示例を示す図である。
【図3】撮影条件情報群301に含まれる2つの撮影条件情報を例示する図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における操作コンソール200とガントリ装置100とが行う処理のフローチャートである。
Claims (9)
- 被検体をスキャンするガントリ装置を制御し、当該ガントリ装置がスキャンしたデータに基づいて前記被検体の断層像を再構成する操作コンソールであって、
スキャン対象の被検体を特定する被検体情報を入力する入力手段と、
被検体の過去の撮影条件情報を保持する記憶装置から、当該入力手段により入力された被検体情報に対応する撮影条件情報を読み取る読み取り手段と、
当該読み取り手段により得られた撮影条件情報を初期の撮影条件情報として設定する設定手段と
を備えることを特徴とする操作コンソール。 - 更に、被検体の断層像と当該断層像を得るための撮影条件情報とが記録されたフィルムから、当該撮影条件情報を電子情報として読み取る撮影条件情報読み取り手段と、
当該撮影条件読み取り手段が読み取った撮影条件情報を、前記被検体を特定する被検体情報に関連づけて前記記憶装置に記憶させる記憶制御手段と
を備えることを特徴とする請求項に記載の操作コンソール。 - 前記外部の記憶装置には、被検体毎、且つ検査部位毎に撮影条件情報が保持されており、
更に、被検体の検査部位を特定する検査部位情報を入力する検査部位情報入力手段を備え、
前記読み取り手段は、前記検査部位情報入力手段により入力された被検体情報、当該被検体情報で特定される被検体の検査部位情報に対応する撮影条件情報を読み取ることを特徴とする請求項に記載の操作コンソール。 - 被検体をスキャンするガントリ装置と、当該ガントリ装置を制御し、当該ガントリ装置がスキャンしたデータに基づいて前記被検体の断層像を再構成する操作コンソールとで構成される医療診断装置であって、
スキャン対象の被検体を特定する被検体情報を入力する入力手段と、
被検体の過去の撮影条件情報を保持する記憶装置から、当該入力手段により入力された被検体情報に対応する撮影条件情報を読み取る読み取り手段と、
当該読み取り手段により得られた撮影条件情報を初期の撮影条件情報として設定する設定手段と
を備えることを特徴とする医療診断装置。 - 被検体をスキャンするガントリ装置を制御し、当該ガントリ装置がスキャンしたデータに基づいて前記被検体の断層像を再構成する操作コンソールの制御方法であって、
スキャン対象の被検体を特定する被検体情報を入力する入力工程と、
被検体の過去の撮影条件情報を保持する記憶装置から、当該入力工程で入力された被検体情報に対応する撮影条件情報を読み取る読み取り工程と、
当該読み取り工程で得られた撮影条件情報を初期の撮影条件情報として設定する設定工程と
を備えることを特徴とする操作コンソールの制御方法。 - 被検体をスキャンするガントリ装置と、当該ガントリ装置を制御し、当該ガントリ装置がスキャンしたデータに基づいて前記被検体の断層像を再構成する操作コンソールとで構成される医療診断装置の制御方法であって、
スキャン対象の被検体を特定する被検体情報を入力する入力工程と、
被検体の過去の撮影条件情報を保持する記憶装置から、当該入力工程で入力された被検体情報に対応する撮影条件情報を読み取る読み取り工程と、
当該読み取り工程で得られた撮影条件情報を初期の撮影条件情報として設定する設定工程と
を備えることを特徴とする医療診断装置の制御方法。 - コンピュータを請求項1乃至3の何れか1項に記載の操作コンソールとして機能させることを特徴とするプログラム。
- コンピュータに請求項5に記載の操作コンソールの制御方法を実行させることを特徴とするプログラム。
- 請求項7又は8に記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006231040A (ja) * | 2005-01-26 | 2006-09-07 | Toshiba Corp | 画像診断装置、医用システムおよびプロトコル管理方法 |
US8644336B2 (en) | 2005-01-26 | 2014-02-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Diagnostic imaging apparatus, medical system and protocol managing method |
CN103919551A (zh) * | 2013-01-11 | 2014-07-16 | 上海联影医疗科技有限公司 | 磁共振扫描协议交互***和方法 |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002370592A patent/JP2004195122A/ja active Pending
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