JP2004190607A - 動弁装置およびこれを備えた内燃機関 - Google Patents

動弁装置およびこれを備えた内燃機関 Download PDF

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幸作 山内
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Abstract

【課題】加工精度および加工性に優れるともに、出力および燃費が大幅に向上し得る動弁装置およびこれを備えた内燃機関を提供する。
【解決手段】カム高さとカム作用角が連続的に変化するように形成され、カムシャフト11と一体回転する立体カム12と、立体カム12のカム面に押圧されてバルブ31を進退させるバルブリフタ20とを備える。立体カム12はカムシャフト11の軸方向における所定位置に配設され、バルブリフタ20はカムシャフト11の軸方向にスライド可能に構成され、吸気側または排気側に配設された複数のバルブ31との同時接触状態を保持可能なタペットアーム21を含む。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車あるいは自動車などにおける内燃機関において、アクセル開度に応じてバルブのリフト量、リフトタイミングおよび作動角を可変制御する動弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の内燃機関において、最近では可変位相とカム切換の組合せが出始め、その後作用角およびリフト量を連続可変する3次元カムを使用する方式が提案されている。たとえば、直打式円筒タペットの頂部に接触角変化に対する追従機構を設け、3次元カムを軸方向にスライドさせることにより、バルブリフト量を無段階に可変するものがある。
【0003】
この種の動弁装置において気筒あたり4つの吸排気バルブを備え、特に低中速時におけるスワールあるいはタンブルを生成すべくバルブ休止機構を持つものが知られている(特許文献1参照)。その場合、従来では3次元カムのカムロブ部を単体として小型化することで、カムの加工性をよくし、またバルブリフトについても吸気側または排気側における左右2つのバルブを同一リフトにしたり、あるいはそれに差をつけるのを容易化することができる。
【0004】
【特許文献1】
実開昭60‐30304号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来例において、実験結果によれば低リフト側では左右バルブのリフト量に差をつけることでタービランスを増加させた方が、左右同一リフトの場合よりも出力、燃費が向上する。また、高リフト側では左右バルブのリフト量に差がない方が、出力、燃費が向上するということが実証されている。
【0006】
本発明はかかる実情に鑑み、加工精度および加工性に優れるともに、出力および燃費が大幅に向上し得る動弁装置およびこれを備えた内燃機関を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の動弁装置は、カム高さとカム作用角が連続的に変化するように形成され、カムシャフトと一体回転する立体カムと、前記立体カムのカム面に押圧されてバルブを進退させるバルブリフタとを備えた動弁装置であって、前記立体カムは前記カムシャフトの軸方向における所定位置に配設され、前記バルブリフタは前記カムシャフトの軸方向にスライド可能に構成され、吸気側または排気側に配設された複数のバルブとの同時接触状態を保持可能なタペットアームを含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の動弁装置において、前記タペットアームは天秤部を支点として揺動自在に支持され、前記複数のバルブに同時接触しながら前記カムシャフトの軸方向にスライドすることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の動弁装置において、吸気側および排気側に前記バルブリフタを備え、それぞれのバルブリフタをスライド駆動するためのスライド機構を、単一のアクチュエータにより同期作動させることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の動弁装置において、前記タペットアームは前記バルブとの接触部が平面状に形成され、前記バルブは前記タペットアームとの接触部が円弧面状に形成されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の動弁装置において、前記天秤部の支点は、前記タペットアームが接触する前記複数のバルブのいずれか一方側に偏倚していることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の動弁装置において、吸気側および排気側の前記バルブリフタのスライド機構およびその駆動系が、シリンダヘッドおよびシリンダヘッドカバーの合せ面上に並設配置されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の動弁装置において、前記バルブリフタはスイングアーム式に構成され、そのスイングアームの先端に前記タペットアームを有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の動弁装置において、吸気側および排気側のバルブ間ピッチの差に対応するように吸気側または排気側における前記バルブリフタの前記スライド機構に空ストロークを設け、吸気側および排気側の前記スライド機構のスライドストロークを同一に設定したことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の動弁装置において、前記天秤部の支点が前記複数のバルブの弁軸よりも外側へ延出可能に構成され、該支点の延出側にある前記シリンダヘッドに前記タペットアームに対する逃げ部を設けたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の内燃機関は、吸気バルブおよび排気バルブにより吸排気を制御するようにした内燃機関であって、吸気側または排気側に上記いずれかの動弁装置を備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、この種のエンジンにおいてアクセル開度に応じてバルブリフト量および作動角を無段階可変制御する。この場合、たとえば特に立体カムは気筒分だけ、1つのカムシャフト11に対して一体形成されることで、カムシャフトに対する立体カムの加工精度および立体カム相互間の加工精度を向上させることができる。また、一体形成することにより加工時間を短縮し、コスト低減を図ることができる。
【0018】
また、タペットアームを天秤支持することにより、特にエンジン始動時あるいはアイドリング時には一方のバルブを片閉じ状態にし、この片閉じ状態でタービランス流の増加とポート断面積減少による吸気流入速度の増大により、出力および燃費が大幅に向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明による動弁装置の好適な実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
本発明による動弁装置は、自動二輪車あるいは四輪自動車に搭載される各種のガソリンエンジンに対して有効に適用可能であり、この実施形態ではたとえば図1に示すように自動二輪車のエンジンの例とする。
【0020】
ここで先ず、本実施形態に係る自動二輪車100の全体構成を説明する。図1において、鋼製あるいはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された2本のフロントフォーク103が設けられる。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端にグリップ105を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されるとともに、前輪106の上部を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106は、前輪106と一体回転するブレーキディスク108を有している。
【0021】
車体フレーム101の後部には、スイングアーム109が揺動可能に設けられるとともに、車体フレーム101とスイングアーム109の間にリヤショックアブソーバ110が装架される。スイングアーム109の後端には後輪111が回転可能に支持され、後輪111はチェーン112が巻回されたドリブンスプロケット113を介して、回転駆動されるようになっている。
【0022】
車体フレーム101に搭載されたエンジンユニット1(実線部)には、エアクリーナ114に結合する吸気管115から混合気が供給されるとともに、燃焼後の排気ガスが排気管116を通って排気される。エアクリーナ114は容量確保のためにエンジンユニット1の後方、かつ燃料タンク117およびシート118の下方にある大きなスペース内に設置される。そのため吸気管115はエンジンユニット1の後部側に結合させ、排気管116はエンジンユニット1の前部側に結合される。また、エンジンユニット1の上方には、燃料タンク117が搭載され、燃料タンク117の後方にシート118およびシートカウル119が連設される。
【0023】
ここで、エンジンユニット1におけるシリンダヘッド2乃至シリンダヘッドカバー2aの所定部位には、後述するアクセルモータ43が搭載される。アクセルモータ43はたとえば図示例のように、シリンダヘッド2の後部に突設される。その場合、燃料タンク117やその他エンジン周辺の部品もしくは部材と相互に干渉しないように配置される。
【0024】
アクセルモータ43はリンクを用いれば、吸気側でも排気側でも設置可能であるが、排気側に設ける場合燃料タンク117に形成する凹部が露出されて、そのままでは外観性が低下するので、それを考慮に入れるとアクセルモータ43は吸気側に設ける方が好ましい。
【0025】
さらに図1において、120はヘッドランプ、121はスピードメータ、タコメータあるいは各種インジケータランプ等を含むメータユニット、122はステー123を介してハンドルバー104に支持されるバックミラーである。また、車体フレーム101の下部にはメインスタンド124が揺動自在に取付けられ、後輪111を接地させたり地面から浮かせたりできる。車体フレーム101は、前部に設けたヘッドパイプ102から後斜め下方へ向けて延設され、エンジンユニット1の下方を包むように湾曲した後、スイングアーム109の軸支部であるピボット109aを形成してタンクレール101aおよびシートレール101bに連結している。
【0026】
この車体フレーム101には、フロントフェンダ107との干渉を避けるべく車体フレームと平行にラジエータ125が設けられるとともに、このラジエータ125から車体フレーム101に沿って冷却水ホース126が配設され、排気管116と干渉することなくエンジンユニット1に連通している。
【0027】
つぎに、図2は本発明装置の要部側断面図、図3は図2のA−A線に沿う断面図である。この実施形態では並列2気筒エンジンであって、各気筒ごとに吸気側(IN)および排気側(EX)にそれぞれ2つのバルブ(つまり4バルブ)を有している。なお、この実施形態では吸気側および排気側に本発明を適用した例とするが、吸気側および排気側のいずれかのみに適用することもできる。シリンダ内で上下に往復動するピストンの上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
【0028】
動弁装置は、気筒の配列方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10におけるカムのカム面に押されてバルブを進退させるバルブリフタユニット20と、吸排気を制御するバルブユニット30と、アクセル開度に応じてバルブリフタユニット20をスライドさせるアクセルシャフトユニット40と、バルブリフタユニット20をスライド駆動するためのスライド機構50とを含んでいる。
【0029】
まず、カム/カムシャフトユニット10において、カム高さとカム作用角が連続的に変化するように形成され、カムシャフト11と一体回転する立体カム12を有する。この立体カム12はカムシャフト11と一体形成され、該カムシャフト11の軸方向における所定位置に配設される。カムシャフト11は、ベアリング13を介してシリンダヘッド2に回転自在に支持される。カムシャフト11は中空構造とし、その中空内部に潤滑油路を形成して軸受部等に注油することができる。
【0030】
カムシャフト11の一端にはスプロケット14が固着している。排気側のカムシャフト11Exの一端にも同様なスプロケットが固着しており、図5に示すようにこれらのスプロケット14とクランクシャフト(図示せず)の一端に固着するドライブスプロケット3との間には、カムチェーン4が巻回装架される。なお、図5に示されるようにチェーンガイド5、チェーンテンショナ6およびテンショナアジャスタ7等を含み、これらによりカムチェーン4が適正走行するようになっている。
【0031】
ここで、立体カム12は所謂「3次元カム」として構成され、各気筒の吸気側および排気側に1つずつ設けられる。長手方向(カムシャフト11の軸方向)に緩やかに傾斜するカム面は、バルブリフト量を連続的に変化させる形状に成形されている。この場合、カム高さと同時にカム作用角およびリフトタイミングも変化し、すなわちバルブリフト量が大きくなるのに従ってカム作用角も大きくなり、さらにはバルブのリフトタイミングも変化させ得るように設定されている。このような立体カム12に対してバルブリフタユニット20をスライド移動させることにより、吸気バルブおよび排気バルブのリフト量、作用角およびリフトタイミングを無段階に可変制御することができる。
【0032】
バルブリフタユニット20において、バルブリフタはカムシャフト11の軸方向にスライド可能に構成され、吸気側または排気側に配設された複数(2つ)のバルブとの同時接触状態を保持可能なタペットアーム21を含む。タペットアーム21は天秤部を支点として揺動自在に支持され、複数のバルブに同時接触しながらカムシャフト11の軸方向にスライドするようになっている。
【0033】
立体カム12に接触するようにピン22に支持されたタペットローラ23を有する。ピン22はカムシャフト11とは平行にタペットホルダ24に固定されており、ニードルベアリング25を介してタペットローラ23を回転自在に支持する。タペットホルダ24は概略矩形の断面形状を持ち、タペットガイド26に形成されたガイド孔26aにスライド可能に嵌合する。
【0034】
タペットアーム21はニードルベアリング27を介して、ピン28により回転自在に支持される。ピン28はタペットローラ23の真下に配置され、天秤部の支点としてタペットアーム21を揺動自在に支持する。タペットアーム21は図3に示されるようにバルブ弁軸の軸間よりも長い長さを有し、その上下でタペットローラ23およびバルブに接触する。この場合、タペットアーム21のバルブとの接触部が平面状に形成される。
【0035】
バルブリフタユニット20はアクセル開度に応じてスライドするが、揺動支点であるピン28が立体カム12のアイドリング対応部位に位置した際(略図3の図示状態)、ピン28は各気筒における吸気側または排気側の2つのバルブの一方(この例では低リフト側)に対応配置される。このときタペットアーム21の一端側は該一方のバルブからオーバハングするかたちで配置され、他端側は他方のバルブまで延出する。このように天秤部の支点であるピン28は、タペットアーム21が接触する2つのバルブの一方側に偏倚しているが、これら2つのバルブに同時接触する。
【0036】
バルブユニット30において、それぞれのバルブステム31aがバルブガイド32によってガイドされる2つの吸気バルブ31を含んでいる。また、各バルブステム31aの上端部には、タペットアーム21の下面と当接するタペットシム33を有し、バルブリテーナ34とスプリングシート35の間にバルブスプリング36が装着される。タペットシム33は、タペットアーム21との接触部が円弧面状に形成される。
【0037】
なお、排気側におけるカム/カムシャフトユニット10Ex、バルブリフタユニット20Exおよびバルブユニット30Exは、上述したように吸気側の各ユニットと基本構成は同様であるが、カム/カムシャフトユニット10Exのカム13Exの具体的な諸元についてはカム13とは異なる。
【0038】
アクセルシャフトユニット40において、カムシャフト11およびカムシャフト11Exの略中ほどで、これらと平行に配置されたアクセルシャフト41を含んでいる。なお、図2に示されるようにアクセルシャフト41はプラグホール8と干渉しないように、吸気側または排気側に偏って配置される。アクセルシャフト41の軸方向所定位置には、前述したタペットガイド26が固着し、両者は一体にカムシャフト11の軸方向に移動可能に構成される。
【0039】
アクセルシャフト41は図4に示されるように、その軸方向にスライド可能にシリンダヘッド2によって支持され、一端側でネジリスプライン41aを介してドリブンギヤ42(ホイール)と係合している。ドリブンギヤ42はシリンダヘッド2に回転自在に支持され、アクセルモータ43の出力軸に固着したドライブギヤ44(ウォーム)と噛合する。
【0040】
スライド機構50において、図2あるいは図4に示されるようにアクセルシャフト41と直交方向にカムシャフト11およびカムシャフト11Ex側へ延出するタペットガイド26の先端部をそれぞれガイドするガイドシャフト51,51Exを含んでいる。各ガイドシャフト51はアクセルシャフト41と平行に配置され、タペットガイド26の先端部をスライド自在に支持する。これによりアクチュエータである単一のアクセルモータ43の作動で、アクセルシャフト41がその軸方向にスライドするのに連動もしくは同期して、タペットガイド26がカムシャフト11およびカムシャフト11Exの軸方向に沿ってスライドする。
【0041】
この場合、図2からも明かなように吸気側および排気側にバルブリフタユニット20,20Exのスライド機構50,50Exおよびその駆動系(アクセルシャフト41)は、シリンダヘッド2およびシリンダヘッドカバー2aの合せ面上に並設配置される。
なお、上述のようにスライドするバルブリフタユニット20、特にタペットアーム21のスライド動作を許容すべく、シリンダヘッド2のタペットアーム21対応部位には相互干渉しないように逃げ部9が設けられている。
【0042】
ここで、カムシャフト11の他端には位相センサユニット60が設けられている(図3)。位相センサユニット60は、カムシャフト11の他端に植設されたピン61とこのピン61を検出して出力信号を得る位相センサ62とを含んでいる。
【0043】
上記構成において、アクセルグリップ(もしくはアクセルペダル)を操作するとアクセルモータ43が作動し、その出力軸の回転によりアクセルシャフト41がスライドする。たとえば、エンジン低速時には図3に示されるようにタペットローラ23は立体カム12に対して、カム高さの低い部位(低リフト側)に当接している。この状態で加速する、すなわちアクセルを開くと、アクセルモータ43の作動によりドリブンギヤ42が回転して、アクセルシャフト41は図中、左方にスライドする。
【0044】
タペットローラ23はタペットガイド26を介して、アクセルシャフト41の動きに連動してカムシャフト11に沿って、同様に図中、左方にスライドする。この際、タペットアーム21は2つのバルブとの同時接触状態を保持しながら、タペットローラ23と共にスライドする。なお、このときタペットローラ23のスライド量や速度は、アクセルの開度および開く速さに対応している。タペットローラ23は次第に、カム高さの高い部位に当接し、これにより立体カム12のリフト特性に従ってバルブリフト量が増大する。一方、減速時にはアクセルを戻すことで、上記とは逆の動作でバルブリフト量を減少させる。
【0045】
さて、上述した本発明の動弁装置あるいは内燃機関において特に、まず立体カム12は、前述のようにカムシャフト11と一体形成される。しかもこの場合、立体カム12は気筒分だけ、すなわちこの例のように1つのカムシャフト11に対して2つの立体カム12が一体形成される。このように一体化構成することでカムシャフト11に対する立体カム12の加工精度および2つの立体カム12相互間の加工精度を向上させることができる。また、一体形成することにより加工時間を短縮し、コスト低減を図ることができる。
【0046】
タペットアーム21は、揺動支点であるピン28を支点として揺動自在に支持され、前述のようにアクセルシャフト41の動きに連動して複数のバルブに同時接触しながらカムシャフト11の軸方向にスライドする。エンジン始動時あるいはアイドリング時にはタペットアーム21の揺動支点は、図3のように一方の右側(R)バルブの略弁軸上にあり、このときバルブスプリング36のスプリング荷重の左右設定差に関係なく、他方の左側(L)バルブが片閉じ状態となる。なお、タペットアーム21の揺動支点がR側バルブの弁軸上にある場合には、タペットアーム21に対するバルブ作用点からの拘束力がなくなり、その動きがフリーとなるため、タペットアーム21が暴れるのを防ぐためにその揺動支点を適度にL側にずらすとよい。あるいはまた、タペットアーム21を常にL側バルブ作用点に押し付けるように、スプリング等による付勢手段を用いることができる。
【0047】
タペットアーム21の揺動支点がL側バルブ方向に移動するのに従って、左右バルブ作用点に加わる力は、揺動支点に関するアーム比の変化に対応して変化する。そして、L側バルブに対してそのイニシャル(初期)荷重以上の力が作用すると、L側バルブもリフトし始めるが、この間の片閉じ状態ではタービランス流の増加とポート断面積減少による吸気流入速度の増大により、出力および燃費が大幅に向上する。
【0048】
その後、L側バルブがリフトしても一定期間もしくは区間において、R側バルブとのリフト差によりタービランス流が保持される。したがって、左右バルブ同一リフト量の場合よりも出力および燃費が向上する。タペットアーム21をさらに高リフト側にスライドさせると、左右バルブのリフト量の差は小さく、もしくはほとんどなくなる。この場合、最大リフト量となる位置を左右バルブの中央に設定し、かつ左右のバルブスプリング36の特性を同一に設定することで、左右バルブを同一リフト量にすることができる。これにより高出力域での出力は、最大リフト量に左右差がある場合よりも向上する。
【0049】
ここで、最大リフト時の揺動支点の位置を左右バルブの中央よりもL側バルブ寄りに設定し(図3、2点鎖線参照)、左右のバルブスプリング36の最大リフト荷重をL側バルブ;b/aで、R側バルブ;a/bの比率となるように設定することができる。
【0050】
このようにタペットアーム21、したがってタペットローラ23のスライドストロークを大きくすることで、立体カム12のカムロブのカム山傾斜角度を相対的に小さくすることができる。これにより立体カム12およびタペットローラ23間の接触スライド動作における機械的損失(メカロス)を低減するとともに、高精度のカムプロフィールを実現することができ、円滑かつ正確な作動制御を図ることができる。また、最大リフト量での最大出力域における左右バルブのリフト量を同一にできるが、最大リフト量に至るまでのバルブ開閉動作におけるリフト量には左右差が生じる。全リフトストローク域で左右差がない場合に比べて、タービランス流を増加させ出力が向上する。
【0051】
また、本発明において吸気側および排気側のタペットホルダ24を一体化し、吸気側および排気側のタペットローラ23をスライド機構50を介して、単一のアクセルモータ43によってスライド駆動させる。このように吸気側および排気側のバルブリフタユニット20,20Exの駆動部を共用することで、構造の簡素化して重量およびコスト低減を図るとともに、吸気側および排気側間の作動タイミングを同調することができる。この場合、アクセルシャフト41は吸気側および排気側のガイドシャフト51,51Exの略中間位置に配置されるため、いずれかのガイドシャフト51,51Exに偏荷重(モーメント荷重)がかかるのを防ぎ、スライド機構50における円滑動作が保証される。
【0052】
また、吸気側および排気側にバルブリフタユニット20,20Exのスライド機構50,50Exおよびその駆動系が、シリンダヘッド2およびシリンダヘッドカバー2aの合せ面上に並設配置されるため、スライド機構部の上下方向のモーメントが発生せず、円滑動作が保証される。さらに、かかる配置構成により組立性に優れるとともに、バルブシム調整の際シックネスゲージの曲がり量を小さくして、その調整作業を容易化することができる。
【0053】
(第2の実施形態)
つぎに、本発明による第2の実施形態を説明する。なお、上述の第1の実施形態と同一または対応する部材には同一符号を用いて、図面を参照して説明する。
図6は本発明装置の要部側断面図、図7は図6のC−C線およびD−D線に沿う断面図、図8は図6のE−E線に沿う断面図である。この実施形態では並列2気筒エンジンであって、各気筒ごとに吸気側(IN)および排気側(EX)にそれぞれ2つのバルブ(つまり4バルブ)を有している。シリンダ内で上下に往復動するピストンの上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
【0054】
動弁装置は、気筒の配列方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10におけるカムのカム面に押されてバルブを進退させるバルブリフタユニット120と、吸排気を制御するバルブユニット30と、アクセル開度に応じてバルブリフタユニット120をスライドさせるアクセルシャフトユニット140とを含んでいる。この実施形態ではアクセルシャフトユニット140は、バルブリフタユニット120をスライド駆動するためのスライド機構の機能を兼備している。
これらのうち第1の実施形態と基本的に同一のものについては、適宜その説明を省略もしくは簡略化するものとする。
【0055】
カム/カムシャフトユニット10において、カム高さとカム作用角が連続的に変化するように形成され、カムシャフト11と一体回転する立体カム12を有する。この立体カム12はカムシャフト11と一体形成され、該カムシャフト11の軸方向における所定位置に配設される。カムシャフト11は、ベアリング13を介してシリンダヘッド2に回転自在に支持される。
【0056】
バルブリフタユニット120において、この実施形態では特にバルブリフタはスイングアーム式に構成されるとともに、カムシャフト11の軸方向にスライド可能に構成され、吸気側または排気側に配設された複数(2つ)のバルブとの同時接触状態を保持可能なタペットアーム121を含む。タペットアーム121は天秤部を支点として揺動自在に支持され、複数のバルブに同時接触しながらカムシャフト11の軸方向にスライドするようになっている。
【0057】
後述するアクセルシャフトにはスイングアーム122が回動自在に支持され、タペットアーム121は該スイングアーム122の先端で、ニードルベアリング123を介して揺動自在に支持される。スイングアーム122の途中所定位置には、立体カム12に接触するようにピン124によって支持されたタペットローラ125を有する。ピン124は、カムシャフト11とは平行にスイングアーム122に固定され、ニードルベアリング126を介してタペットローラ125を回転自在に支持する。
【0058】
スイングアーム122の先端部は、天秤部の支点としてタペットアーム121を揺動自在に支持する。タペットアーム121は図7に示されるようにバルブ弁軸の軸間よりも長い長さを有し、その下面でバルブに接触する。タペットアーム121のバルブとの接触部が平面状に形成される。
【0059】
バルブリフタユニット120はアクセル開度に応じてスライドするが、揺動支点であるスイングアーム122の先端部が立体カム12のアイドリング対応部位に位置した際、該先端部は各気筒における吸気側または排気側の2つのバルブの一方に対応配置される。このときタペットアーム121の一端側は該一方のバルブからオーバハングするかたちで配置され、他端側は他方のバルブまで延出する。このように天秤部の支点であるスイングアーム122の先端部は、タペットアーム121が接触する2つのバルブの一方側に偏倚しているが、これら2つのバルブに同時接触する。
【0060】
バルブユニット30は実質的に第1の実施形態の同様であり、ここではその説明を省略するものとする。
【0061】
アクセルシャフトユニット140において、カムシャフト11と平行にその略斜め下方に配置されたアクセルシャフト141を含んでいる。アクセルシャフト141はその軸方向にスライド可能にシリンダヘッド2によって支持され、一端側でドリブンギヤ142(ホイール)と結合している。ドリブンギヤ142はシリンダヘッド2に回転自在に支持され、アクセルモータ143の出力軸に固着したドライブギヤ144(ウォーム)と噛合する。この場合、吸気側及び排気側のアクセルシャフト141およびアクセルシャフト141Exの一端側は連結アーム145によって相互に連結される。連結アーム145は、ドリブンギヤ142と一体形成されたネジリスプライン146を介して、アクセルシャフト141の軸方向に往復動する。
【0062】
ここで、この実施形態では吸気側および排気側のバルブ間ピッチの差に対応するように吸気側または排気側におけるバルブリフタのスライド機構(本実施形態では排気側のアクセルシャフト141Ex)に空ストロークを設け、吸気側および排気側におけるスライドストロークを同一に設定している。
【0063】
すなわち、通常この種のエンジンでは排気側のバルブ間ピッチpeの方が吸気側のバルブ間ピッチpiよりも小さい(図7参照)。このようにバルブ間ピッチに差がある場合、本発明のようにバルブリフタをそのピッチ方向にスライドさせようとすると、吸気側および排気側のスライドストロークにも差が生じるため、基本的には吸気側および排気側に別個のスライド機構を設けることになる。本実施形態では上述のように排気側に空ストロークを設けることで、かかるバルブ間ピッチ差がある場合に対応している。
【0064】
具体的には図8に示すように、排気側のアクセルシャフト141Exの所定部位に、その両側に装着したサークリップ(止め具)147,148間でスライド可能にスイングアーム122Exが軸支される。一方のサークリップ147側(低リフト側)にはシリンダヘッド2におけるアクセルシャフト141Exの軸受部に当接可能なシム149を装着するとともに、他方のサークリップ148側にはスプリング(圧縮コイルスプリング)150を装着する。アクセルシャフト141Exの低リフト側ストローク端では図示のように、サークリップ147とシム149の間に空ストロークSが設定される。
【0065】
アクセルシャフト141Exが図示状態から高リフト側(図中、左方)へスライドする際、スイングアーム122Exはスプリング150によって低リフト側へ弾圧されているため、空ストロークSの間はスライド移動することなく、その位置に保持される。なお、吸気側のアクセルシャフト141は空ストロークS分だけスライドし、空ストロークSの終了後はアクセルシャフト141およびアクセルシャフト141Exが同期作動する。
【0066】
上記の場合、主に吸気側について説明したが、排気側におけるカム/カムシャフトユニット10Ex、バルブリフタユニット120Exおよびバルブユニット30Exは、上述したように吸気側の各ユニットと基本構成は同様である。なお、カム/カムシャフトユニット10Exのカム13Exの具体的な諸元についてはカム13とは異なる。
【0067】
また、図6からも明かなように吸気側および排気側におけるバルブリフタユニット20,20Exのスライド機構およびその駆動系(アクセルシャフト41およびアクセルシャフト141Ex)は、シリンダヘッド2およびシリンダヘッドカバー2aの合せ面上に並設配置される。
なお、上述のようにスライドするバルブリフタユニット120、特にタペットアーム121のスライド動作を許容すべく、シリンダヘッド2のタペットアーム121対応部位には相互干渉しないように逃げ部9が設けられている。
【0068】
上記構成において、アクセルグリップ(もしくはアクセルペダル)を操作するとアクセルモータ143が作動し、その出力軸の回転によってアクセルシャフト141がスライドする。たとえば、エンジン低速時には図7に示されるようにタペットローラ125は立体カム12に対して、カム高さの低い部位に当接している。この状態で加速する、すなわちアクセルを開くと、アクセルモータ143の作動によりドリブンギヤ142が回転して、アクセルシャフト141は図8において左方にスライドする。
【0069】
タペットローラ125はスイングアーム122を介して、アクセルシャフト141の動きに連動してカムシャフト11に沿って、同様に図中、左方にスライドする。この際、タペットアーム121は2つのバルブとの同時接触状態を保持しながら、タペットローラ125と共にスライドする。なお、このときタペットローラ125のスライド量や速度は、アクセルの開度および開く速さに対応している。タペットローラ125は次第に、カム高さの高い部位に当接し、これにより立体カム12のリフト特性に従ってバルブリフト量が増大する。一方、減速時にはアクセルを戻すことで、上記とは逆の動作でバルブリフト量を減少させる。
【0070】
この第2実施形態においても、立体カム12はカムシャフト11と一体形成され、前述の第1の実施形態の場合と同様に、カムシャフト11に対する立体カム12の加工精度および2つの立体カム12相互間の加工精度を向上させることができる。また、一体形成することにより加工時間を短縮し、コスト低減を図ることができる。
【0071】
タペットアーム121は揺動支点に揺動自在に支持され、前述のようにアクセルシャフト141の動きに連動して複数のバルブに同時接触しながらカムシャフト11の軸方向にスライドする。エンジン始動時あるいはアイドリング時にはタペットアーム21の揺動支点は、一方の右側(R)バルブの略弁軸上にあり、このときバルブスプリング36のスプリング荷重の左右設定差に関係なく、他方の左側(L)バルブが片閉じ状態となる。このようにエンジン始動時あるいはアイドリング時に、タービランス流の増加とポート断面積減少による吸気流入速度の増大により、出力および燃費が大幅に向上する。
【0072】
また、吸気側および排気側のアクセルシャフト141およびアクセルシャフト141Exの一端側は連結アーム145によって相互に連結され、単一のアクセルモータ143によってスライド駆動させる。このように吸気側および排気側のバルブリフタユニット120,120Exの駆動部を単一化することで、構造の簡素化して重量およびコスト低減を図るとともに、吸気側および排気側間の作動タイミングを同調することができる。
【0073】
そして、駆動部が単一であるため吸気側および排気側の作動に差がなくなり、精度のよいコントロールが可能になる。また、吸気側および排気側のアクセルシャフト141およびアクセルシャフト141Exの連結部において、駆動反力によるこじれが生じないようにすることができ、円滑動作が保証される。
【0074】
また、排気側のアクセルシャフト141Exに空ストロークSを設けることにより、吸気側および排気側におけるスライドストロークを同一に設定することで、単一の駆動機構(アクセルモータ143)によるスライド駆動を実現させる。
なお、排気側における空ストロークSの間には排気側のリフト特性は固定されるが、その間、吸気側では連続可変制御が行なわれのでエンジンの出力制御が保証される。
【0075】
タペットアーム121は揺動支点に揺動自在に支持される天秤アームとして構成されるため、一方のバルブのシム調整により実質的に両側のバルブのシム調整を行なうことができる。この場合、タペットアーム121の揺動支点を両バルブの軸間よりも外側へスライドさせてタペットアーム121を揺動フリーとすることで、カムシャフト取付状態のままシム交換を可能にする。
【0076】
以上、本発明を種々の実施形態とともに説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
たとえば上記実施形態ではタペットアームが揺動支点に揺動自在に支持される例を説明したが、該タペットアームは揺動せずに固定式に支持してもよく、これにより構造の簡素化を図ることができる。また、上記実施形態において2気筒エンジンの場合の例を説明したが、本発明は単気筒または3気筒以上のエンジンに対しても有効に適用可能である。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、この種の動弁装置においてアクセル開度に応じてバルブリフト量、作動角およびリフトタイミングを無段階可変制御する。この場合、立体カムは気筒分だけ、1つのカムシャフト11に対して一体形成されることで、カムシャフトに対する立体カムの加工精度および立体カム相互間の加工精度を向上させることができる。また、一体形成することにより加工時間を短縮し、コスト低減を図ることができる。
【0078】
また、タペットアームを天秤支持することにより、特にエンジン始動時あるいはアイドリング時には一方のバルブを片閉じ状態にし、この片閉じ状態でタービランス流の増加とポート断面積減少による吸気流入速度の増大により、出力および燃費が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用例に係るエンジンまわりを含む自動二輪車の構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における動弁装置の要部側断面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明の動弁装置に係るカムシャフトの回転駆動系を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における動弁装置の要部断面図である。
【図7】図6のC−C線およびD−D線に沿う断面図である。
【図8】図6のE−E線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 エンジンユニット
2 シリンダヘッド
10 カム/カムシャフトユニット
11 カムシャフト
12 立体カム
13 ベアリング
14 スプロケット
20 バルブリフタユニット
21 タペットアーム
23 タペットローラ
24 タペットホルダ
26 タペットガイド
30 バルブユニット
31 吸気バルブ
32 タペットガイド
33 タペットシム
34 バルブリテーナ
35 スプリングシート
36 バルブスプリング
40 アクセルシャフトユニット
41 アクセルシャフト
42 ドリブンギヤ
43 アクセルモータ
44 ドライブギヤ
50 スライド機構
51 ガイドシャフト

Claims (10)

  1. カム高さとカム作用角が連続的に変化するように形成され、カムシャフトと一体回転する立体カムと、前記立体カムのカム面に押圧されてバルブを進退させるバルブリフタとを備えた動弁装置であって、
    前記立体カムは前記カムシャフトの軸方向における所定位置に配設され、
    前記バルブリフタは前記カムシャフトの軸方向にスライド可能に構成され、吸気側または排気側に配設された複数のバルブとの同時接触状態を保持可能なタペットアームを含むことを特徴とする動弁装置。
  2. 前記タペットアームは天秤部を支点として揺動自在に支持され、前記複数のバルブに同時接触しながら前記カムシャフトの軸方向にスライドすることを特徴とする請求項1に記載の動弁装置。
  3. 吸気側および排気側に前記バルブリフタを備え、それぞれのバルブリフタをスライド駆動するためのスライド機構を、単一のアクチュエータにより同期作動させることを特徴とする請求項1または2に記載の動弁装置。
  4. 前記タペットアームは前記バルブとの接触部が平面状に形成され、前記バルブは前記タペットアームとの接触部が円弧面状に形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の動弁装置。
  5. 前記天秤部の支点は、前記タペットアームが接触する前記複数のバルブのいずれか一方側に偏倚していることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の動弁装置。
  6. 吸気側および排気側の前記バルブリフタのスライド機構およびその駆動系が、シリンダヘッドおよびシリンダヘッドカバーの合せ面上に並設配置されることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の動弁装置。
  7. 前記バルブリフタはスイングアーム式に構成され、そのスイングアームの先端に前記タペットアームを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の動弁装置。
  8. 吸気側および排気側のバルブ間ピッチの差に対応するように吸気側または排気側における前記バルブリフタの前記スライド機構に空ストロークを設け、吸気側および排気側の前記スライド機構のスライドストロークを同一に設定したことを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の動弁装置。
  9. 前記天秤部の支点が前記複数のバルブの弁軸よりも外側へ延出可能に構成され、該支点の延出側にある前記シリンダヘッドに前記タペットアームに対する逃げ部を設けたことを特徴とする請求項8に記載の動弁装置。
  10. 吸気バルブおよび排気バルブにより吸排気を制御するようにした内燃機関であって、
    吸気側または排気側に請求項1〜9のいずれか1項に記載の動弁装置を備えたことを特徴とする内燃機関。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011208544A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の動弁装置

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