JP2004187191A - 携帯型無線通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯者の多種多様な生活シーンにおいて確実に着信に気づかせることができるようにする。
【解決手段】送受信信号処理回路14の動作を検出する検出手段71を設ける。電話やメールの着信を検出した場合、自動的に外部機器制御部3から外部機器へ外部機器制御信号を送る。例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に、音量を下げることを指示する外部機器制御信号を送る。これにより、着信を知らせるサウンダ23からの鳴音がよく聞こえるようになり、携帯者に着信があることを確実に知らせることができる。また、検出手段71によって、終話を検出し、外部機器へ外部機器制御信号を送って、外部機器の音量を着信する前の状態に復帰させる。
【選択図】 図1
【解決手段】送受信信号処理回路14の動作を検出する検出手段71を設ける。電話やメールの着信を検出した場合、自動的に外部機器制御部3から外部機器へ外部機器制御信号を送る。例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に、音量を下げることを指示する外部機器制御信号を送る。これにより、着信を知らせるサウンダ23からの鳴音がよく聞こえるようになり、携帯者に着信があることを確実に知らせることができる。また、検出手段71によって、終話を検出し、外部機器へ外部機器制御信号を送って、外部機器の音量を着信する前の状態に復帰させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯電話機や無線選択呼び出し受信機などの携帯型無線通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機は、その携帯性から常に携帯者が身につけたり、身近な場所に所持している。この携帯電話機では、LEDやバイブレータ、サウンダ、表示部などの報知手段を作動させることによって、基地局からの無線電波の着信を知らせている。
最近では、この携帯電話機にリモコン機能を持たせ、テレビなどの外部機器の音量を調整できようにしたものも考えられている(例えば、特許文献1〜4参照)。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−36652号公報(第4頁−5頁、第1図)
【特許文献2】
特開平10−271229号公報(第4−6頁、第3図)
【特許文献3】
特開2001−358805号公報
【特許文献4】
特開2002−10360号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の携帯電話機では、たとえば車の中で着信が有った場合にはカーステレオの音に着信音がかき消され、着信に気づかない場合があった。また、家庭においても、テレビやラジオの音にかき消され、着信に気づかない場合があった。
【0005】
また、サウンダを動作させないようなマナーモードにしている場合も同じであり、着信に気づかない場合があった。なお、マナーモード時にはバイブレータの振動により着信を知らせることが一般的に行われているが、バイブレータの振動を感知するためには、携帯電話機を常に身につけていなければならず、小型薄型になったとはいえ四六時中常に身につけている事は煩わしくあり、特に車の中や家の中では、ある特定の場所に置いておくことが多いことから、結局着信に気づかない場面が発生し易くなっている。
【0006】
さらに、耳の不自由な携帯者は、携帯電話機の表示画面やLEDの点灯、点滅などによって着信を知り得るのみであり、常に表示画面やLEDを気にしなければならず大変不便であり、着信に気づかない場合が多い。
【0007】
このように、携帯者の生活シーンは多種多様であり、従来の携帯電話機は報知手段として一般的な共通機能しか持ち合わせていないため、着信に気づかない場合が多いという問題があった。
【0008】
また、従来の携帯電話機では、テレビなど外部機器の音がうるさいような環境での通話に際しては、外部機器のあるところまで行ってその音量を下げたり、外部機器専用のリモコンを使用してその音量を下げたりしなければならず、非常に煩わしい。同様に、テレビなど外部機器の音がうるさいような環境でのスピーカからの留守番電話伝言の再生やサウンダを使用してのメロディ演奏、マイクから入力された音声のメモリへの録音などに際しても、外部機器のあるところまで行ってその音量を下げたり、外部機器専用のリモコンを使用してその音量を下げたりしなければならず、非常に煩わしい。
【0009】
なお、最近では、上述したように携帯電話機にリモコン機能を持たせ、外部機器の音量を調整できようにしたものも考えられているが、このリモコン機能を持つ携帯電話機はリモコン機能と電話機能が独立しているため、着信があった場合、リモコンモードに切り替えて外部機器の音量を下げ、その後電話機モードに戻して、電話に出なければならない。また、電話をかける場合、リモコンモードに切り替えて外部機器の音量を下げ、その後電話機モードに戻して、発信操作を行わなければならない。また、相手との通話が終了(終話)した場合には、リモコンモードに切り替えて外部機器の音量を元に戻し、その後電話機モードに戻さなければならない。スピーカからの留守番電話伝言の再生やサウンダを使用してのメロディ演奏、マイクから入力された音声メモリへの録音などに際しても、同様の操作が必要となる。
【0010】
このように、リモコン機能を持つ携帯電話機では、電話機能とリモコン機能とが独立しているため、リモコンモードへの切り替え操作を携帯者が自らの意志をもって行わなければならず、煩わしさからは開放されない。
【0011】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、携帯者の多種多様な生活シーンにおいて、確実に着信に気づかせることのできる携帯電話機を提供することにある。
また、外部機器の音がうるさいような環境において、リモコン操作などの煩わしさから開放される携帯電話機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、第1発明(請求項1に係る発明)は、着信信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。
この発明によれば、電話やメールが着信すると、自動的に外部機器へ外部機器制御信号が送出される。例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に、音量を下げることを指示する外部機器制御信号が送られる。
これにより、着信を知らせるサウンダからの鳴音がよく聞こえるようになり、携帯者に着信があることを確実に知らせることができる。
また、サウンダなどを動作させないマナーモードにしているような場合でも、外部機器の音量が下げられるなどして環境が変化するため、携帯者に着信があることを知らせることができる。
また、電話やメールが着信した場合、テレビの電源をオンとされている場合にはオフ、オフとされている場合にはオンとさせたり、部屋の照明をオフとされている場合にはオン、オンとされている場合にはオフとさせたりするなどすれば、耳の不自由な携帯者に対しても視覚的に分かり易いように着信を知らせることができる。
また、着信時に、相手の声が聞き易いように、また自分の声が相手に明瞭に伝わるように、一々外部機器の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなる。
【0013】
第2発明(請求項2に係る発明)は、発信信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。
この発明によれば、これから発信し通話を行おうとした場合、自動的に外部機器へ外部機器制御信号が送出される。例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に、音量を下げることを指示する外部機器制御信号が送られる。
これにより、発信時に、相手の声が聞き易いように、また自分の声が相手に明瞭に伝わるように、一々外部機器の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなる。
【0014】
第3発明(請求項3に係る発明)は、終話信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。
この発明によれば、相手側が切断したり、自分が切断したりして、通話が終了すると、自動的に外部機器へ外部機器制御信号が送出される。例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に、音量を元に戻すことを指示する外部機器制御信号が送られる。
これにより、通話の終了に際して、一々外部機器の音量を元に戻すという操作を行わなくてもよくなる。
【0015】
第4発明(請求項4に係る発明)は、音声信号を処理する音声処理回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。
この発明によれば、留守番電話伝言の再生やメモリへの音声録音を行うためにを行うために音声処理回路が動作を開始すると、自動的に外部機器へ外部機器制御信号が送出される。例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に、音量を下げることを指示する外部機器制御信号が送られる。
これにより、留守番電話伝言の再生やメモリへの音声録音を行うような場合、一々外部機器の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなる。
【0016】
第5発明(請求項5に係る発明)は、報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。
この発明によれば、サウンダなどの報知手段が駆動されると、自動的に外部機器へ外部機器制御信号が送出される。例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に、音量を下げることを指示する外部機器制御信号が送られる。
これにより、サウンダを使用してメロディ演奏を行うような場合、一々外部機器の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなる。
【0017】
第6発明(請求項6に係る発明)は、音声信号を処理する音声処理回路の動作および報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。この発明によれば、第4発明と第5発明とが組み合わされ、留守番電話伝言の再生やメモリへの音声録音を行ったり、サウンダを使用してメロディ演奏を行うような場合、一々外部機器の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなる。
【0018】
第7発明(請求項7に係る発明)は、第1〜第3の各発明において、音声信号を処理する音声処理回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。この発明によれば、第1〜第3の各発明に第4発明が組み合わされ、第1〜第3の各発明の作用効果に第4発明の作用効果が加えられる。
【0019】
第8発明(請求項8に係る発明)は、第1〜第3の各発明において、報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。この発明によれば、第1〜第3の各発明に第5発明が組み合わされ、第1〜第3の各発明の作用効果に第5発明の作用効果が加えられる。
【0020】
第9発明(請求項9に係る発明)は、音声信号を処理する音声処理回路の動作および報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。この発明によれば、第1〜第3の各発明に第6発明が組み合わされ、第1〜第3の各発明の作用効果に第6発明の作用効果が加えられる。
【0021】
第10発明(請求項10に係る発明)は、第1〜第9の各発明において、キー入力操作を検出するキー入力操作検出手段と、このキー操作検出手段によってキー入力操作が検出された場合、他の検出手段の検出結果に基づきそのキー入力操作の有効/無効を判断し、有効と判断した場合に外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。
例えば、この発明を第6発明に適用した場合、留守番電話伝言再生やメロディ演奏が行われると、第6発明における検出手段が音声処理回路の動作や報知手段駆動回路の動作を検出する。このような状態において、スピーカからの音声やサウンダからの鳴音の音量調整を行うためにキー入力操作を行うと、そのキー入力操作がキー入力操作検出手段によって検出される。第6発明における検出手段が音声処理回路の動作や報知手段駆動回路の動作を検出していれば、そのキー入力操作が有効であると判断される。この場合、キー入力操作を行って音量を上げたときには外部機器の音量を下げ、キー入力操作を行って音量を下げたときには外部機器の音量を上げるというような外部機器制御信号を送出させるようにすると、スピーカからの音声やサウンダからの鳴音の音量と外部機器の音量とのバランスを調整することができるようになり、スピーカからの音声やサウンダからの鳴音をより明瞭に聞き取れるようにすることが可能となる。
なお、第6発明における検出手段が音声処理回路の動作や報知手段駆動回路の動作を検出していなければ、キー入力操作検出手段がキー入力操作を検出しても、そのキー入力操作は無効とされ、外部機器への外部機器制御信号の送出は行われない。したがって、スピーカはサウンダによる音声出力や鳴音動作を行っていない場合に、キー入力操作が行われても、外部機器に対して外部機器制御信号が送出されることはない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下では、携帯型無線通信装置の一例として、デジタル携帯電話機を例にとって説明する。
【0023】
〔実施の形態1〕
図1は本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機の一実施の形態(実施の形態1)の構成を示すブロック図である。このデジタル携帯電話機100は、アンテナ11、電話部1、報知部2、外部機器制御部3、キー入力回路4、報知手段駆動回路5、制御部6,検出手段71、メモリ8を備えている。
【0024】
電話部1は、無線送受信回路12、復調変調回路13、送受信信号処理回路14、音声処理回路15、スピーカ151およびマイク152で構成され、デジタル携帯電話機100の音声通話を行う部分である。また、報知部2は、LED21、バイブレータ22、サウンダ23、表示部24などの報知手段から構成されている。報知部2は、デジタル携帯電話機100への着信時には報知動作を行なったり、デジタル携帯電話機100の状態(電話状態、電池残量)を表示させたり、携帯者に情報を伝える部分である。
【0025】
外部機器制御部3は、外部機器制御信号出力回路31、外部機器通信制御回路32、外部機器制御信号メモリ33から構成され、着信信号や発信信号,終話信号などを検出する検出手段71の検出結果に応じて外部機器制御信号を出力する部分である。外部機器通信制御回路32は、検出手段71からの検出結果を受けた制御部6からの制御信号により、外部機器制御信号メモリ33に記憶されている予め携帯者が設定した外部機器の制御情報を読み取り、この制御情報を所定の信号方式に変換し、外部機器制御信号出力回路31に外部機器制御信号として出力する回路である。図15に外部機器制御信号メモリ33に記憶されている外部機器の制御情報の一例を示す。外部機器制御信号出力回路31は外部機器に対し外部機器制御信号を出力する回路である。
【0026】
図2はこのデジタル携帯電話機100の外観およびシステムを示す図であり、200はデジタル携帯電話システムの基地局であり、デジタル携帯電話機100はこの基地局200と無線通信を行う。300はデジタル携帯電話機100からの外部機器制御信号を受けてその動作が制御される家庭用や車載用のテレビ、ラジオ、照明、ステレオ、ラジオといった電子機器である。
【0027】
基地局200からの電波は、デジタル携帯電話機100のアンテナ11を介して受信され、無線送受信回路12によって所定の周波数に変換、増幅され、復調変調回路13によって復調される。復調された信号は送受信信号処理回路14へ与えられ、この送受信信号処理回路14により所望のデータ信号が抽出され、音声処理回路15により音声信号として処理され、スピーカ151によって音声が出力される。
【0028】
また、マイク152によって入力された音声は音声処理回路15へ与えられ、この音声処理回路15により音声信号が生成される。生成された音声信号は、送受信信号処理回路14により所定のデータ信号に変換され、復調変調回路13によって変調される。変調された信号は、無線送受信回路12によって所定の周波数に変換、増幅され、アンテナ11を介して基地局200へと送信される。
【0029】
この他、メール等のデータ通信を行う場合、送受信信号処理回路14は基地局200から送信されてきた音声以外のデータ信号を処理し、制御部6によって報知手段駆動回路5を駆動し、データの内容を表示部24や、サウンダ23により出力する。同様に、携帯者によってキー入力回路4から入力され作成されたデータは、制御部6および送受信信号処理回路14によってデータ信号に変換され、基地局200へと送出される。
【0030】
制御部6はこれらの信号の送受信動作をプログラムによって制御する。このプログラムはメモリ8に格納されている。メモリ8はキー入力回路4からの入力に応じ、着信の際の報知部2における報知手段の選択や各種の設定情報を記憶することができ、必要に応じて制御部6がメモリ6から設定情報を読み出し、動作を制御する。
【0031】
報知部2において、LED21は点灯、あるいは点滅して着信を知らせ、バイブレータ22は振動して着信を知らせ、サウンダ23は鳴音して着信を知らせ、表示部24には着信を知らせる旨の内容が表示される。以後、これら報知手段の動作を報知動作と称する。
【0032】
報知部2において何れの報知手段を報知動作させるかは携帯者により選択が可能であり、たとえば通常時には全ての報知手段を動作させ、マナーモード時にはサウンダ23を動作させないような設定も可能である。
キー入力回路4は携帯者によるデジタル携帯電話機100の操作を行うためのもので、入力に応じて制御部6が動作を制御し、必要に応じて表示部24に操作状況を表示させる。
【0033】
検出手段71は、基地局200との音声通信、データ通信を行う場合、送受信信号処理回路14で処理される信号の中からデジタル携帯電話機100への着信、基地局200への発信、音声通信の終話などを検出する検出手段である。検出手段71は、これらの検出結果を制御部6に伝達する。制御部6は、検出手段71からの検出結果を外部機器制御部3へ送る。外部機器制御部3は、制御部6を介する検出手段71からの検出結果に応じて外部機器300への外部機器制御信号を出力する。
【0034】
外部機器300は、外部機器制御信号入力回路301(図3参照)と制御回路302を本体機器内に具備しており、デジタル携帯電話機100からの外部機器制御信号は外部機器制御信号入力回路301に入力され、制御回路302によって外部機器制御信号中のデータから本体機器の制御情報を取得し、それに従った本体機器の動作を行う。
【0035】
図4は外部機器制御信号出力回路31から外部機器制御信号入力回路301へ外部機器制御信号を送出する際の媒体を例示する図である。外部機器制御信号を送信する媒体として、一般的な赤外線通信手段、または無線通信手段を用いることができる。
【0036】
無線通信手段で構成する場合には、図4(a)に示すように、外部機器制御信号出力回路31を所定の無線信号を発信する無線部31aを持つ回路として構成し、外部機器制御信号入力回路301は所定の無線信号を受信する無線部301aを持つ回路として構成する。近年、外部機器とのインターフェース通信技術としてブルートゥースなどが利用されている。
【0037】
また、赤外線通信手段で構成する場合には、図4(b)に示すように、外部機器制御信号出力回路31を所定の信号パルスを赤外線信号として送出する発光部31bを持つ回路として構成し、外部機器制御信号入力回路301を赤外線信号を受光する受光部301bを持つ回路として構成する。この赤外線通信の技術は家庭用電子機器のリモコンとして広く知られている。
【0038】
図4では、外部機器制御信号出力回路31は出力専用に、外部機器制御信号入力回路301は入力専用にしてあるが、それぞれ入出力回路として双方向通信を行うように構成してもよい。
【0039】
〔動作例1:着信時〕
図5はこのデジタル携帯電話機100の着信時の動作の一例を示すフローチャートである。
制御部6は、既知の間欠受信動作により着信を待ち受けている。(ステップ501)。着信があった場合(ステップ501のYES)、制御部6はメモリ8に記憶されている情報を読み出し、予め設定されている報知手段で報知動作を開始させるとともに(例えば、サウンダ23による鳴音やLED21による光の点灯、点滅動作)、外部機器制御部3から外部機器制御信号を送出させる(ステップ502)。
【0040】
ここで、外部機器300がカーステレオであるものとした場合、車中でカーステレオを大音量で鳴らしている場合には着信に気づかないことがある。本実施の形態では、デジタル携帯電話機100に着信があった場合には、サウンダ23による鳴音やLED21による光の点灯、点滅動作と共に、外部機器制御部3からカーステレオの音量を低くすることを指示する外部機器制御信号を送出させる。
【0041】
これにより、カーステレオの音量が下げられ、デジタル携帯電話機100ら発せられている鳴音を聞き易くすることができ、着信を確実に知らせることができる。なお、外部機器制御部3からの外部機器制御信号に関する情報は携帯者が外部機器制御信号メモリ32に予め設定することができるものであり、音量ミュートや電源オフを設定していれば、設定内容に従った外部機器制御信号が送出される。
【0042】
制御部6は、報知動作を行っている間、着信相手からの切断がないかを監視する(ステップ503)。切断があった場合(ステップ503のYES)、報知動作を停止し(ステップ504)、外部機器制御部3から着信時に送出したものとは別の外部機器制御信号を送出する(ステップ509)。この場合、カーステレオの音量を元の状態に復帰させることを指示する信号等、ステップ502と同様に携帯者が外部機器制御信号メモリ33に予め設定しておいた信号を送出させる。
【0043】
また、制御部6は、報知動作を行っている間、携帯者による応答操作(オフフック操作)を監視する(ステップ505)。ここで、携帯者によってオフフック操作が行われた場合には(ステップ505のYES)、報知動作を停止し、着信相手との通話を開始する。(ステップ506)。携帯者によるオフフック操作がない場合には(ステップ105のNO)、ステップ503へ戻り、以降の動作を繰り返す。
【0044】
制御部6は、通話が開始されると、着信相手からの切断あるいは携帯者による切断操作(オンフック操作)があるかを監視し(ステップ507)、切断があった場合(ステップ507のYES)には通話を終了し(ステップ508)、カーステレオの音量を元の状態に復帰させることを指示する信号など、予め設定されている外部機器制御信号を外部機器制御部31より送出される(ステップ509)。
【0045】
なお、この例では、外部機器300をカーステレオとし、車中でカーステレオを大音量で鳴らしている場合を例にとって説明したが、サウンダ23を動作させないなどのマナーモードにしているような場合でも、外部機器300の音量が下げられる(逆に、音量を上げるようにしてもよい)などして環境が変化するので、携帯者に着信があることを知らせることができる。
【0046】
また、外部機器300をテレビや部屋の照明とし、着信を検出した場合、テレビの電源をオンとされている場合にはオフ、オフとされている場合にはオンとしたり、照明をオフとされている場合にはオン、オンとされている場合にはオフとしたりするなどしてもよく、このようにすることによって耳の不自由な携帯者に対しても視覚的に分かり易いように着信を知らせることができる。
【0047】
また、着信時に、相手の声が聞き易いように、また自分の声が相手に明瞭に伝わるように、一々外部機器300の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなる。すなわち、リモコン機能を持った従来の携帯電話機では、着信時にリモコンモードに一々状態遷移させなければならず操作が面倒であったが、この実施の形態では、着信時には自動的に外部機器300の音量が下げられるので、面倒なリモコン操作から開放される。
【0048】
〔動作例2:発信時〕
図6はデジタル携帯電話機100の発信時の動作の一例を示すフローチャートである。
制御部6は携帯者による発信操作があるかを監視している(ステップ601)。発信操作が行われた場合(ステップ601のYES)、制御部6は発信動作を開始し、外部機器制御部3から外部機器制御信号を送出する(ステップ602)。
【0049】
ここで、外部機器300がカーステレオであるものとした場合、車中でカーステレオを大音量で鳴らしている場合には、これから発信し通話を行おうとした場合に、相手側の声が聞こえにくかったり、自分の声が相手に明瞭に伝わらなかったりすることがある。
【0050】
本実施の形態では、デジタル携帯電話機100から発信する場合、外部機器制御部3からカーステレオの音量を低くすることを指示する外部機器制御信号を送出させる。これにより、カーステレオの音量が下げられ、デジタル携帯電話機100での通話を聞き易くすると共に、相手への携帯者の声を明瞭に伝えることができる。
【0051】
リモコン機能を持った従来の携帯電話機では、発信時にリモコンモードに一々状態遷移させなければならず操作が面倒であったが、この実施の形態によれば、発信ボタンを押すだけで外部機器300の音量を下げることが可能となり、面倒なリモコン操作から開放される。
【0052】
なお、外部機器制御部3からの外部機器制御信号に関する情報は携帯者が外部機器制御信号メモリ33に予め設定することができるものであり、音量ミュートや電源オフの信号を設定していれば、設定内容に従った外部機器制御信号を送出する。
【0053】
制御部6は、ステップ602に続くステップ603において、基地局200からの情報により相手機が切断するか、話中であるか、圏外であるかを検出する。また、携帯者が自ら発信を中止させたか否かを検出する。相手機が切断したり、通話中であったり、圏外であったりして、相手機との通話ができない場合、あるいは携帯者が自ら発信を中止させる入力操作をおこなった場合(ステップ603のYES)、制御部6は発信動作を中止し(ステップ604)、外部機器制御部3から発信時に送出したものとは別の外部機器制御信号を送出させる(ステップ609)。この場合、カーステレオの音量を元の状態に復帰させることを指示する信号等、ステップ602と同様に携帯者が外部機器制御信号メモリ33に予め設定しておいた外部機器制御信号を外部機器制御部3より送出させる。
【0054】
発信先相手が応答しない場合(ステップ605のNO)、制御部6はステップ603へ戻り、以降の動作を繰り返す。
発信先の相手が応答した場合(ステップ605のYES)、制御部6は発信先相手との通話を開始させる(ステップ606)。
【0055】
制御部6は、発信先の相手からの切断あるいは携帯者による切断操作があるかを監視する(ステップ607)。切断があった場合(ステップ607のYES)には通話を終了し(ステップ608)、カーステレオの音量を元の状態に復帰させることを指示する信号等、予め設定されている外部機器制御信号を外部機器制御部3より送出させる。
【0056】
リモコン機能を持った従来の携帯電話機では、終話時にリモコンモードに一々状態遷移させなければならず操作が面倒であったが、この実施の形態によれば、終話時に自動的に外部機器300の音量が元の状態に復帰されるものとなり、面倒なリモコン操作から開放される。
【0057】
〔動作例3:メール着信時〕
図7はデジタル携帯電話機100のメール着信時の動作の一例を示すフローチャートである。
制御部6は、既知の間欠受信動作によりメールの着信を待ち受けている(ステップ701)。メールの着信があった場合(ステップ701のYES)、制御部6はメモリ8に記憶されている情報を読み出し、予め設定されている報知手段で報知動作を開始すると共に(例えば、サウンダ33による鳴音やLED21による光の点灯、点滅動作)、外部機器制御部3から外部機器制御信号を送出させる(ステップ702)。
【0058】
ここで、外部機器300がテレビであるものとした場合、部屋の中でテレビを大音量で鳴らしている場合には、メールの着信に気づかないことがある。本実施の形態では、メールの着信があった場合、サウンダ23による鳴音やLED21による光の点灯、点滅動作と共に、外部機器制御部3からテレビの音量を低くすることを指示する外部機器制御信号を送出させる。
【0059】
これにより、テレビの音量が下げられ、デジタル携帯電話機100から発せられている鳴音を聞き易くすることができ、メールの着信を確実に知らせることができる。なお、外部機器制御部3からの外部機器制御信号に関する情報は携帯者が外部機器制御信号メモリ33に予め設定することができるものであり、音量ミュートや電源オフを設定していれば、設定内容に従った外部機器制御信号が送出される。
【0060】
制御部6は、報知動作を行っている間、携帯者による報知動作停止入力操作があるかを監視する(ステップ703)。携帯者による報知動作の停止入力操作があった場合(ステップ703のYES)、報知動作を停止し(ステップ704)、外部機器制御部3からメール着信時に送出したものとは別の外部機器制御信号を送出させる(ステップ706)。この場合、テレビの音量を元の状態に復帰させることを指示する信号等、ステップ702と同様に携帯者が外部機器制御信号メモリ33に予め設定しておいた外部機器制御信号を送出させる。
【0061】
また、制御部6は、報知動作を行っている間、報知動作の自動終了を監視する(ステップ705)。報知動作が自動終了となった場合(ステップ705のYES)、制御部6はテレビの音量を元の状態に復帰させることを指示する信号等、予め設定されている外部機器制御信号を外部機器制御部3より送出させる(ステップ706)。
【0062】
報知動作の自動終了に至っていない場合には(ステップ705のNO)、ステップ703へ戻り、携帯者による報知動作停止の操作があるか、自動終了となるまで、ステップ703,ステップ705を繰り返す。
【0063】
なお、図1においては、検出手段71を送受信信号処理回路14と制御部6との間に接続したが、図8に示すように、送受信信号処理回路14と外部機器通信制御回路32との間に検出手段71と同様の検出手段72を接続するようにしてもよい。
【0064】
図8のような構成とした場合、検出手段72が送受信信号処理回路14と外部機器通信制御回路32との間に接続されているため、検出手段72での検出結果が外部機器通信制御回路32に直接送られるものとなる。この場合、制御部6を通さないため、回路の構成や制御が簡単になる。
【0065】
〔実施の形態2〕
図9は本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機の他の実施の形態(実施の形態2)の構成を示すブロック図である。
図1に示したデジタル携帯電話機100では、検出手段71により送受信信号処理回路14を監視し、着信や発信、終話などの検出結果を制御部6へ与えるようにしたが、この実施の形態2のデジタル携帯電話機100Aでは、検出手段73により音声処理回路15と報知手段駆動回路5の動作を監視し、これら回路の動作開始・動作停止などの検出結果を外部機器通信制御回路32に直接与えるようにしている。
【0066】
〔動作例:メロディ演奏時、留守番電話伝言再生時〕
図10はこのデジタル携帯電話機100Aのメロディ演奏や留守番電話伝言を再生しようとしたときの動作の一例を示すフローチャートである。
【0067】
携帯者が家でテレビを見ていたり、車内でカーステレオを聴いていたりしており、その騒音の中でデジタル携帯電話機100Aのメロディを演奏させたり、デジタル携帯電話機100Aのメモリ8に記憶された不在時の留守番電話伝言を聞こうとしたとき、周囲の騒音により明瞭に聞こえない場合がある。本実施の形態のデジタル携帯電話機100Aでは、図10に示す処理により、この問題を解決する。
【0068】
検出手段73は、音声処理回路15および報知手段駆動回路5の動作を監視している(ステップ1001)。検出手段73は、音声処理回路15または報知手段駆動回路5のいずれかあるいは両方が動作を開始したことを検出すると(ステップ1001のYES)、その検出結果を外部機器通信制御回路32に送出する。例えば、携帯者によるメロディ演奏操作によって報知手段駆動回路5の動作が開始されると、また留守番電話伝言を聞こうとして音声処理回路15の動作が開始されると、検出手段73はその検出結果を外部機器通信制御回路32に送出する。
【0069】
外部機器通信制御回路32は、この検出手段73からの検出結果を受けて、予め設定されている外部機器の制御情報を外部機器制御信号メモリ33から読み出し、所定の信号方式に変換し、外部機器制御信号として外部機器制御信号出力回路31へ出力する。外部機器制御信号出力回路31は、外部機器通信制御回路32からの外部機器制御信号を出力し(ステップ1002)、テレビやカーステレオ等の外部機器300の音量を下げる。
【0070】
検出手段73は、音声処理回路15と報知手段駆動回路5を監視し続け(ステップ1003)、携帯者によるメロディ演奏中止操作が行われたり、留守番電話伝言再生操作が終了し、音声処理回路15または報知手段駆動回路5のいずれかあるいは両方の動作が停止したことを検出すると(ステップ1003のYES)と、その検出結果を外部機器通信制御回路32に送出する。
【0071】
外部機器通信制御回路32は、この検出手段73からの検出結果を受けて、予め設定されている音声処理回路15や報知手段駆動回路5の動作開始時とは別の外部機器の制御情報を外部機器制御信号メモリ33から読み出し、所定の信号方式に変換し、外部機器制御信号として外部機器制御信号出力回路31へ出力する。外部機器制御信号出力回路31は、外部機器通信制御回路32からの外部機器制御信号を出力し(ステップ1004)、テレビやカーステレオ等の外部機器300の音量を元の状態に復帰させる。
【0072】
ステップ1002とステップ1004で出力する外部機器制御信号に関する情報(外部機器の制御情報)は携帯者が外部機器300に応じて予め選択・設定して、外部機器制御信号メモリ33に設定することができるものであり、音声ミュートや電源オフを設定していれば、設定内容にしたがった外部機器制御信号が送出される。
【0073】
なお、上述においては、音声処理回路15の動作時として留守番電話伝言再生時について説明したが、マイク152からの音声をメモリ8に記録する場合にも音声処理回路15が動作する。この場合、すなわちメモリ8への音声録音の場合にも、これを検出手段74が検出するので、留守番電話伝言再生時と同様にして外部機器300の音量が下げられる。
【0074】
〔実施の形態3〕
図11は本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機の別の実施の形態(実施の形態3)の構成を示すブロック図である。
図1に示したデジタル携帯電話機100では、検出手段71により送受信信号処理回路14を監視し、着信や発信、終話などの検出結果を制御部6へ与えるようにしたが、この実施の形態3のデジタル携帯電話機100Bにおいては、検出手段74により送受信信号処理回路14と音声処理回路15と報知手段駆動回路5の動作を監視し、着信や発信,終話などの検出結果の他、音声処理回路15や報知手段駆動回路5の動作開始・動作停止などの検出結果についても外部機器通信制御回路32に直接与えるようにしている。
【0075】
なお、図11では、1つの検出手段74で送受信信号処理回路14と音声処理回路15と報知手段駆動回路5の動作を監視するようにしているが、この場合、検出手段74には送受信信号処理回路14の動作を検出する手段、音声処理回路15の動作を検出する手段、報知手段駆動回路5の動作を検出する手段が複合して存在するものと考えてよい。
【0076】
さらに、この実施の形態3では、ボイス検索回路9を設けている。ボイス検索回路9は、携帯者からの音声入力に対し、音をテキストデータに変換し、テキストデータをもとにたとえばメモリ8に記憶されている電話帳データ等を参照するときに、テキストデータを照合し、所望のデータを検索することができる回路である。ボイス検索回路9には公知の音声認識技術が採用されている。
【0077】
〔動作例:ボイス検索時〕
図12はこのデジタル携帯電話機100Bの音声でボイス検索を行うときの動作の一例を示すフローチャートである。
携帯者が家でテレビを見ていたり、車内でカーステレオを聴いていたりしており、その騒音の中でデジタル携帯電話機100Bに対し、ボイス検索を行おうとした場合に、周囲の騒音によりボイス検索機能が正常に動作しない場合がある。図11に示したデジタル携帯電話機100Bでは、図12に示す処理により、この問題を解決する。
【0078】
携帯者によるボイス検索操作が行われると、制御部6は音声処理回路15を動作させ、マイク152からの音声入力を待つ。また、表示部24に検索の情報を表示させるために、報知手段駆動回路5を動作させる。このとき、検出手段74は、送受信信号処理回路14、音声処理回路15および報知手段駆動回路5の動作を監視している。検出回路74は、音声処理回路15および報知手段駆動回路5の動作が開始されたことを検出すると(ステップ1201のYES)、その検出結果を外部機器通信制御回路32に送出する。
【0079】
外部機器通信制御回路32は、この検出手段74からの検出結果を受けて、予め設定されている外部機器の制御情報を外部機器制御信号メモリ33から読み出し、所定の信号方式に変換し、外部機器制御信号として外部機器制御信号出力回路31へ出力する。外部機器制御信号出力回路31は、外部機器通信制御回路32からの外部機器制御信号を出力し(ステップ1202)、テレビやカーステレオ等の外部機器300の音量を下げる。
【0080】
検出回路74は、送受信信号処理回路14、音声処理回路15および報知手段駆動回路5の監視を続ける。制御部6は、携帯者によるボイス検索が終わった場合、音声処理回路15および報知手段駆動回路5の動作を停止させる。このとき、検出手段74は、音声処理回路15と報知手段駆動回路5の動作が停止したことを検出し(ステップ1203のYES)、その検出結果を外部機器通信制御回路32に送出する。
【0081】
外部機器通信制御回路32は、この検出手段74からの検出結果を受けて、予め設定されている音声処理回路15や報知手段駆動回路5の動作開始時とは別の外部機器の制御情報を外部機器制御信号メモリ33から読み出し、所定の信号方式に変換し、外部機器制御信号として外部機器制御信号出力回路31へ出力する。外部機器制御信号出力回路31は、外部機器通信制御回路32からの外部機器制御信号を出力し(ステップ1204)、テレビやカーステレオ等の外部機器300の音量を元の状態に復帰させる。
【0082】
携帯者がボイス検索後、そのまま検索結果の相手に対して発信操作を行いたい場合、制御部6は送受信信号処理回路14を動作させる。この場合、検出手段74は送受信信号処理回路14の動作を検出するため(ステップ1205のYES)、図6に示したステップ602へと進み、以降この図6のフローチャートに従って動作する。
【0083】
〔実施の形態4〕
図13は本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機のさらに別の実施の形態(実施の形態4)の構成を示すブロック図である。
この実施の形態4のデジタル携帯電話機100Cでは、図9に示した実施の形態2のデジタル携帯電話機100Aにおける検出手段(第1の検出手段)73とは別に第2の検出手段75を設け、この第2の検出手段75によりキー入力回路4の動作を検出し、その検出結果を外部機器通信制御回路32に与えるようにしている。
【0084】
このように構成することで、たとえばメロディ演奏や留守番電話伝言が聞きづらいような場合、キー入力回路4でスピーカの音量を上げる操作を行うことにより、テレビやカーステレオなどの外部機器300に対して音量を下げ、キー入力回路4でスピーカの音量を下げる操作を行うことにより、テレビやカーステレオなどの外部機器300に対して音量を上げるというような指示を出し、スピーカ151からの音声やサウンダ23からの鳴音の音量と外部機器300の音量とのバランスを調整し、スピーカ151からの音声やサウンダ23からの鳴音をより明瞭に聞き取れるようにすることが可能となる。
【0085】
〔動作例:メロディ演奏時、留守番電話伝言再生時〕
図14はこのデジタル携帯電話機100Cのメロディ演奏時や留守番電話伝言再生時にキー入力操作があったときの動作の一例を示すフローチャートである。
今、携帯者が家でテレビを見ていたり、車内でカーステレオを聴いていたりしており、その騒音の中でデジタル携帯電話機100Cでスピーカ151やサウンダ23による音声出力(留守番電話伝言再生)や鳴音動作(メロディ演奏)を行っているものとする。
【0086】
この場合、第1の検出手段73が音声処理回路15と報知手段駆動回路5の何れかあるいは両方の動作を検出しているので(ステップ1401のYES)、外部機器300へ音量を下げることを指示する外部機器制御信号が送出される。このような状態で、第2の検出手段75が携帯者によるキー入力回路4の操作(キー入力操作)を検出すると(ステップ1402のYES)、その検出結果が外部機器通信制御回路32に送出される。
【0087】
外部機器通信制御回路32は、第1の検出手段73が音声処理回路15と報知手段駆動回路5の何れかあるいは両方の動作を検出している場合に、第2の検出手段75からキー入力操作の検出結果が送られてくると、そのキー入力操作を有効と判断し、予め設定されている外部機器の制御情報を外部機器制御信号メモリ33から読み出し、所定の信号方式に変換し、外部機器制御信号として外部機器制御信号出力回路31へ出力する。外部機器制御信号出力回路31は、外部機器通信制御回路32からの外部機器制御信号を外部機器300へ出力する(ステップ1403)。
【0088】
このとき、本実施の形態では、キー入力操作によりスピーカ151やサウンダ23の音量が上げられたときには、テレビやカーステレオなどの外部機器300の音量を下げるように指示する外部機器制御信号を出力し、キー入力操作によりスピーカ151やサウンダ23の音量が下げられたときには、テレビやカーステレオなどの外部機器300の音量を上げるように指示する外部機器制御信号を出力する。これにより、スピーカ151からの音声やサウンダ23からの鳴音の音量と外部機器300の音量とのバランスを調整し、スピーカ151からの音声やサウンダ23からの鳴音をより明瞭に聞き取れるようにすることができるようになる。
【0089】
また、この実施の形態4では、第1の検出手段73と第2の検出手段75の2つの検出手段を持つことによって、第1の検出手段73によって音声処理回路15や報知手段駆動回路5の動作が検出されていない場合には、第2の検出手段75がキー入力操作を検出してもこれを外部機器通信制御回路32が無効と判断するため、外部機器300への外部機器制御信号は送出されない。例えば、デジタル携帯電話機100Cでスピーカ151やサウンダ23による音声出力や鳴音動作を行っていない場合に、キー入力操作が行われても、外部機器300に対して外部機器制御信号が送出されず、誤ってキー入力操作を行った場合にも外部機器300に対し、何ら影響を与えない。
【0090】
なお、この実施の形態4では、キー入力操作を検出手段75により検出することで、音声処理回路15や報知手段駆動回路5の動作中の外部機器300の音量を調整するようにしたが、第4の実施の形態(図13)と第1の実施の形態(図1)とを組み合わせることで(図16参照)、検出手段73が音声処理回路15や報知手段駆動回路5の動作を検出している場合だけではなく、検出手段71が検出する着信および発信動作から通話、終話動作までの間にキー入力回路4の操作が検出手段75によって検出された場合にも、外部機器300の音量を調整するようにしてもよい。
【0091】
また、上述した実施の形態では、携帯型無線通信装置として送受信が可能なデジタル携帯電話機を例にとって説明したが、受信機能しか持たない無線選択呼び出し受信機などにもその着信時や終話時に同様にして適用することが可能である。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように本発明によれば、着信信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたことにより、携電話やメールが着信した場合に自動的に外部機器制御信号を外部機器に送り、携帯者の多種多様な生活シーンにおいて、確実に着信に気づかせることができるようになる。
例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に外部機器制御信号を送って、外部機器の音量を下げることが可能となり、着信を知らせるサウンダからの鳴音をよく聞こえるようにして、携帯者に着信があることを確実に知らせることができるようになる。
また、サウンダやLEDなどを動作させないマナーモードにしているような場合でも、外部機器の音量が下げられるなどして環境が変化するため、携帯者に着信があることを知らせることができるようになる。
また、電話やメールが着信した場合、テレビの電源をオンとされている場合にはオフ、オフとされている場合にはオンとさせたり、部屋の照明をオフとされている場合にはオン、オンとされている場合にはオフとさせたりするなどして、耳の不自由な携帯者に対しても視覚的に分かり易いように着信を知らせることが可能となる。
また、着信時に、相手の声が聞き易いように、また自分の声が相手に明瞭に伝わるように、一々外部機器の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなり、リモコン操作などの煩わしい操作から開放される。
【0093】
また、本発明によれば、発信信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたことにより、外部機器の音がうるさいような環境において、発信ボタンを押すだけで外部機器の音量を下げることが可能となり、リモコン操作などの煩わしい操作から開放される。
また、本発明によれば、終話信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたことにより、通話を終了すると自動的に外部機器の音量を元に戻すことが可能となり、リモコン操作などの煩わしい操作から開放される。
また、本発明によれば、音声信号を処理する音声処理回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたことにより、留守番電話伝言の再生やメモリへの音声録音の開始時などに自動的に外部機器の音量を下げることが可能となり、リモコン操作などの煩わしい操作から開放される。
また、本発明によれば、報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたことにより、メロディ演奏の開始時などに自動的に外部機器の音量を下げることが可能となり、リモコン操作などの煩わしい操作から開放される。
【0094】
また、本発明によれば、キー入力操作を検出するキー入力操作検出手段と、このキー操作検出手段によってキー入力操作が検出された場合、他の検出手段の検出結果に基づきそのキー入力操作の有効/無効を判断し、有効と判断した場合に外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたことにより、キー入力操作を行ってスピーカからの音声やサウンダからの鳴音の音量を上げたときには外部機器の音量を下げ、キー入力操作を行ってスピーカからの音声やサウンダからの鳴音の音量を下げたときには外部機器の音量を上げるというような制御を行わせて、スピーカからの音声やサウンダからの鳴音の音量と外部機器の音量とのバランスを調整し、スピーカからの音声やサウンダからの鳴音をより明瞭に聞き取れるようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機の一実施の形態(実施の形態1)の構成を示すブロック図である。
【図2】このデジタル携帯電話機の外観および基地局と外部機器とを合わせたシステムを示す図である。
【図3】このデジタル携帯電話機の外部機器制御信号出力回路から外部機器の外部機器制御信号入力回路への外部機器制御信号の出力状況を示す図である。
【図4】外部機器制御信号出力回路から外部機器制御信号入力回路へ外部機器制御信号を送信する際の媒体を例示する図である。
【図5】このデジタル携帯電話機の着信時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】このデジタル携帯電話機の発信時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】このデジタル携帯電話機のメール着信時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】送受信信号処理回路と外部機器通信制御回路との間に検出手段を接続した例を示す図である。
【図9】本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機の他の実施の形態(実施の形態2)の構成を示すブロック図である。
【図10】このデジタル携帯電話機のメロディ演奏や留守番電話伝言を再生しようとしたときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機の別の実施の形態(実施の形態3)の構成を示すブロック図である。
【図12】このデジタル携帯電話機の音声でボイス検索を行うときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機のさらに別の実施の形態(実施の形態4)の構成を示すブロック図である。
【図14】このデジタル携帯電話機メロディ演奏時や留守番電話伝言再生時にキー入力操作があったときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図15】外部機器制御信号メモリに記憶されている外部機器の制御情報の一例を示す図である。
【図16】第4の実施の形態と第1の実施の形態とを組み合わせがデジタル携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100,100A,100B,100C,100D…デジタル携帯電話機、200…基地局、300…外部機器、1…電話部、2…報知部、3…外部機器制御部、4…キー入力回路、5…報知手段駆動回路、6…制御部、8…メモリ、9…ボイス検索回路、11…アンテナ、12…無線送受信回路、13…復調変調回路、14…送受信信号処理回路、15…音声処理回路、21…LED、22…バイブレータ、23…サウンダ、24…表示部、31…外部機器制御信号出力回路、31a…無線部(送信)、31b…発光部、32…外部機器通信制御回路、33…外部機器制御信号メモリ、71,72,73,74,75…検出手段、151…スピーカ、152…マイク、200…基地局、300…外部機器、301…外部機器制御信号入力回路、301a…無線部(受信)、301b…受光部、302…制御回路。
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯電話機や無線選択呼び出し受信機などの携帯型無線通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機は、その携帯性から常に携帯者が身につけたり、身近な場所に所持している。この携帯電話機では、LEDやバイブレータ、サウンダ、表示部などの報知手段を作動させることによって、基地局からの無線電波の着信を知らせている。
最近では、この携帯電話機にリモコン機能を持たせ、テレビなどの外部機器の音量を調整できようにしたものも考えられている(例えば、特許文献1〜4参照)。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−36652号公報(第4頁−5頁、第1図)
【特許文献2】
特開平10−271229号公報(第4−6頁、第3図)
【特許文献3】
特開2001−358805号公報
【特許文献4】
特開2002−10360号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の携帯電話機では、たとえば車の中で着信が有った場合にはカーステレオの音に着信音がかき消され、着信に気づかない場合があった。また、家庭においても、テレビやラジオの音にかき消され、着信に気づかない場合があった。
【0005】
また、サウンダを動作させないようなマナーモードにしている場合も同じであり、着信に気づかない場合があった。なお、マナーモード時にはバイブレータの振動により着信を知らせることが一般的に行われているが、バイブレータの振動を感知するためには、携帯電話機を常に身につけていなければならず、小型薄型になったとはいえ四六時中常に身につけている事は煩わしくあり、特に車の中や家の中では、ある特定の場所に置いておくことが多いことから、結局着信に気づかない場面が発生し易くなっている。
【0006】
さらに、耳の不自由な携帯者は、携帯電話機の表示画面やLEDの点灯、点滅などによって着信を知り得るのみであり、常に表示画面やLEDを気にしなければならず大変不便であり、着信に気づかない場合が多い。
【0007】
このように、携帯者の生活シーンは多種多様であり、従来の携帯電話機は報知手段として一般的な共通機能しか持ち合わせていないため、着信に気づかない場合が多いという問題があった。
【0008】
また、従来の携帯電話機では、テレビなど外部機器の音がうるさいような環境での通話に際しては、外部機器のあるところまで行ってその音量を下げたり、外部機器専用のリモコンを使用してその音量を下げたりしなければならず、非常に煩わしい。同様に、テレビなど外部機器の音がうるさいような環境でのスピーカからの留守番電話伝言の再生やサウンダを使用してのメロディ演奏、マイクから入力された音声のメモリへの録音などに際しても、外部機器のあるところまで行ってその音量を下げたり、外部機器専用のリモコンを使用してその音量を下げたりしなければならず、非常に煩わしい。
【0009】
なお、最近では、上述したように携帯電話機にリモコン機能を持たせ、外部機器の音量を調整できようにしたものも考えられているが、このリモコン機能を持つ携帯電話機はリモコン機能と電話機能が独立しているため、着信があった場合、リモコンモードに切り替えて外部機器の音量を下げ、その後電話機モードに戻して、電話に出なければならない。また、電話をかける場合、リモコンモードに切り替えて外部機器の音量を下げ、その後電話機モードに戻して、発信操作を行わなければならない。また、相手との通話が終了(終話)した場合には、リモコンモードに切り替えて外部機器の音量を元に戻し、その後電話機モードに戻さなければならない。スピーカからの留守番電話伝言の再生やサウンダを使用してのメロディ演奏、マイクから入力された音声メモリへの録音などに際しても、同様の操作が必要となる。
【0010】
このように、リモコン機能を持つ携帯電話機では、電話機能とリモコン機能とが独立しているため、リモコンモードへの切り替え操作を携帯者が自らの意志をもって行わなければならず、煩わしさからは開放されない。
【0011】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、携帯者の多種多様な生活シーンにおいて、確実に着信に気づかせることのできる携帯電話機を提供することにある。
また、外部機器の音がうるさいような環境において、リモコン操作などの煩わしさから開放される携帯電話機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、第1発明(請求項1に係る発明)は、着信信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。
この発明によれば、電話やメールが着信すると、自動的に外部機器へ外部機器制御信号が送出される。例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に、音量を下げることを指示する外部機器制御信号が送られる。
これにより、着信を知らせるサウンダからの鳴音がよく聞こえるようになり、携帯者に着信があることを確実に知らせることができる。
また、サウンダなどを動作させないマナーモードにしているような場合でも、外部機器の音量が下げられるなどして環境が変化するため、携帯者に着信があることを知らせることができる。
また、電話やメールが着信した場合、テレビの電源をオンとされている場合にはオフ、オフとされている場合にはオンとさせたり、部屋の照明をオフとされている場合にはオン、オンとされている場合にはオフとさせたりするなどすれば、耳の不自由な携帯者に対しても視覚的に分かり易いように着信を知らせることができる。
また、着信時に、相手の声が聞き易いように、また自分の声が相手に明瞭に伝わるように、一々外部機器の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなる。
【0013】
第2発明(請求項2に係る発明)は、発信信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。
この発明によれば、これから発信し通話を行おうとした場合、自動的に外部機器へ外部機器制御信号が送出される。例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に、音量を下げることを指示する外部機器制御信号が送られる。
これにより、発信時に、相手の声が聞き易いように、また自分の声が相手に明瞭に伝わるように、一々外部機器の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなる。
【0014】
第3発明(請求項3に係る発明)は、終話信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。
この発明によれば、相手側が切断したり、自分が切断したりして、通話が終了すると、自動的に外部機器へ外部機器制御信号が送出される。例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に、音量を元に戻すことを指示する外部機器制御信号が送られる。
これにより、通話の終了に際して、一々外部機器の音量を元に戻すという操作を行わなくてもよくなる。
【0015】
第4発明(請求項4に係る発明)は、音声信号を処理する音声処理回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。
この発明によれば、留守番電話伝言の再生やメモリへの音声録音を行うためにを行うために音声処理回路が動作を開始すると、自動的に外部機器へ外部機器制御信号が送出される。例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に、音量を下げることを指示する外部機器制御信号が送られる。
これにより、留守番電話伝言の再生やメモリへの音声録音を行うような場合、一々外部機器の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなる。
【0016】
第5発明(請求項5に係る発明)は、報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。
この発明によれば、サウンダなどの報知手段が駆動されると、自動的に外部機器へ外部機器制御信号が送出される。例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に、音量を下げることを指示する外部機器制御信号が送られる。
これにより、サウンダを使用してメロディ演奏を行うような場合、一々外部機器の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなる。
【0017】
第6発明(請求項6に係る発明)は、音声信号を処理する音声処理回路の動作および報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。この発明によれば、第4発明と第5発明とが組み合わされ、留守番電話伝言の再生やメモリへの音声録音を行ったり、サウンダを使用してメロディ演奏を行うような場合、一々外部機器の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなる。
【0018】
第7発明(請求項7に係る発明)は、第1〜第3の各発明において、音声信号を処理する音声処理回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。この発明によれば、第1〜第3の各発明に第4発明が組み合わされ、第1〜第3の各発明の作用効果に第4発明の作用効果が加えられる。
【0019】
第8発明(請求項8に係る発明)は、第1〜第3の各発明において、報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。この発明によれば、第1〜第3の各発明に第5発明が組み合わされ、第1〜第3の各発明の作用効果に第5発明の作用効果が加えられる。
【0020】
第9発明(請求項9に係る発明)は、音声信号を処理する音声処理回路の動作および報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。この発明によれば、第1〜第3の各発明に第6発明が組み合わされ、第1〜第3の各発明の作用効果に第6発明の作用効果が加えられる。
【0021】
第10発明(請求項10に係る発明)は、第1〜第9の各発明において、キー入力操作を検出するキー入力操作検出手段と、このキー操作検出手段によってキー入力操作が検出された場合、他の検出手段の検出結果に基づきそのキー入力操作の有効/無効を判断し、有効と判断した場合に外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたものである。
例えば、この発明を第6発明に適用した場合、留守番電話伝言再生やメロディ演奏が行われると、第6発明における検出手段が音声処理回路の動作や報知手段駆動回路の動作を検出する。このような状態において、スピーカからの音声やサウンダからの鳴音の音量調整を行うためにキー入力操作を行うと、そのキー入力操作がキー入力操作検出手段によって検出される。第6発明における検出手段が音声処理回路の動作や報知手段駆動回路の動作を検出していれば、そのキー入力操作が有効であると判断される。この場合、キー入力操作を行って音量を上げたときには外部機器の音量を下げ、キー入力操作を行って音量を下げたときには外部機器の音量を上げるというような外部機器制御信号を送出させるようにすると、スピーカからの音声やサウンダからの鳴音の音量と外部機器の音量とのバランスを調整することができるようになり、スピーカからの音声やサウンダからの鳴音をより明瞭に聞き取れるようにすることが可能となる。
なお、第6発明における検出手段が音声処理回路の動作や報知手段駆動回路の動作を検出していなければ、キー入力操作検出手段がキー入力操作を検出しても、そのキー入力操作は無効とされ、外部機器への外部機器制御信号の送出は行われない。したがって、スピーカはサウンダによる音声出力や鳴音動作を行っていない場合に、キー入力操作が行われても、外部機器に対して外部機器制御信号が送出されることはない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下では、携帯型無線通信装置の一例として、デジタル携帯電話機を例にとって説明する。
【0023】
〔実施の形態1〕
図1は本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機の一実施の形態(実施の形態1)の構成を示すブロック図である。このデジタル携帯電話機100は、アンテナ11、電話部1、報知部2、外部機器制御部3、キー入力回路4、報知手段駆動回路5、制御部6,検出手段71、メモリ8を備えている。
【0024】
電話部1は、無線送受信回路12、復調変調回路13、送受信信号処理回路14、音声処理回路15、スピーカ151およびマイク152で構成され、デジタル携帯電話機100の音声通話を行う部分である。また、報知部2は、LED21、バイブレータ22、サウンダ23、表示部24などの報知手段から構成されている。報知部2は、デジタル携帯電話機100への着信時には報知動作を行なったり、デジタル携帯電話機100の状態(電話状態、電池残量)を表示させたり、携帯者に情報を伝える部分である。
【0025】
外部機器制御部3は、外部機器制御信号出力回路31、外部機器通信制御回路32、外部機器制御信号メモリ33から構成され、着信信号や発信信号,終話信号などを検出する検出手段71の検出結果に応じて外部機器制御信号を出力する部分である。外部機器通信制御回路32は、検出手段71からの検出結果を受けた制御部6からの制御信号により、外部機器制御信号メモリ33に記憶されている予め携帯者が設定した外部機器の制御情報を読み取り、この制御情報を所定の信号方式に変換し、外部機器制御信号出力回路31に外部機器制御信号として出力する回路である。図15に外部機器制御信号メモリ33に記憶されている外部機器の制御情報の一例を示す。外部機器制御信号出力回路31は外部機器に対し外部機器制御信号を出力する回路である。
【0026】
図2はこのデジタル携帯電話機100の外観およびシステムを示す図であり、200はデジタル携帯電話システムの基地局であり、デジタル携帯電話機100はこの基地局200と無線通信を行う。300はデジタル携帯電話機100からの外部機器制御信号を受けてその動作が制御される家庭用や車載用のテレビ、ラジオ、照明、ステレオ、ラジオといった電子機器である。
【0027】
基地局200からの電波は、デジタル携帯電話機100のアンテナ11を介して受信され、無線送受信回路12によって所定の周波数に変換、増幅され、復調変調回路13によって復調される。復調された信号は送受信信号処理回路14へ与えられ、この送受信信号処理回路14により所望のデータ信号が抽出され、音声処理回路15により音声信号として処理され、スピーカ151によって音声が出力される。
【0028】
また、マイク152によって入力された音声は音声処理回路15へ与えられ、この音声処理回路15により音声信号が生成される。生成された音声信号は、送受信信号処理回路14により所定のデータ信号に変換され、復調変調回路13によって変調される。変調された信号は、無線送受信回路12によって所定の周波数に変換、増幅され、アンテナ11を介して基地局200へと送信される。
【0029】
この他、メール等のデータ通信を行う場合、送受信信号処理回路14は基地局200から送信されてきた音声以外のデータ信号を処理し、制御部6によって報知手段駆動回路5を駆動し、データの内容を表示部24や、サウンダ23により出力する。同様に、携帯者によってキー入力回路4から入力され作成されたデータは、制御部6および送受信信号処理回路14によってデータ信号に変換され、基地局200へと送出される。
【0030】
制御部6はこれらの信号の送受信動作をプログラムによって制御する。このプログラムはメモリ8に格納されている。メモリ8はキー入力回路4からの入力に応じ、着信の際の報知部2における報知手段の選択や各種の設定情報を記憶することができ、必要に応じて制御部6がメモリ6から設定情報を読み出し、動作を制御する。
【0031】
報知部2において、LED21は点灯、あるいは点滅して着信を知らせ、バイブレータ22は振動して着信を知らせ、サウンダ23は鳴音して着信を知らせ、表示部24には着信を知らせる旨の内容が表示される。以後、これら報知手段の動作を報知動作と称する。
【0032】
報知部2において何れの報知手段を報知動作させるかは携帯者により選択が可能であり、たとえば通常時には全ての報知手段を動作させ、マナーモード時にはサウンダ23を動作させないような設定も可能である。
キー入力回路4は携帯者によるデジタル携帯電話機100の操作を行うためのもので、入力に応じて制御部6が動作を制御し、必要に応じて表示部24に操作状況を表示させる。
【0033】
検出手段71は、基地局200との音声通信、データ通信を行う場合、送受信信号処理回路14で処理される信号の中からデジタル携帯電話機100への着信、基地局200への発信、音声通信の終話などを検出する検出手段である。検出手段71は、これらの検出結果を制御部6に伝達する。制御部6は、検出手段71からの検出結果を外部機器制御部3へ送る。外部機器制御部3は、制御部6を介する検出手段71からの検出結果に応じて外部機器300への外部機器制御信号を出力する。
【0034】
外部機器300は、外部機器制御信号入力回路301(図3参照)と制御回路302を本体機器内に具備しており、デジタル携帯電話機100からの外部機器制御信号は外部機器制御信号入力回路301に入力され、制御回路302によって外部機器制御信号中のデータから本体機器の制御情報を取得し、それに従った本体機器の動作を行う。
【0035】
図4は外部機器制御信号出力回路31から外部機器制御信号入力回路301へ外部機器制御信号を送出する際の媒体を例示する図である。外部機器制御信号を送信する媒体として、一般的な赤外線通信手段、または無線通信手段を用いることができる。
【0036】
無線通信手段で構成する場合には、図4(a)に示すように、外部機器制御信号出力回路31を所定の無線信号を発信する無線部31aを持つ回路として構成し、外部機器制御信号入力回路301は所定の無線信号を受信する無線部301aを持つ回路として構成する。近年、外部機器とのインターフェース通信技術としてブルートゥースなどが利用されている。
【0037】
また、赤外線通信手段で構成する場合には、図4(b)に示すように、外部機器制御信号出力回路31を所定の信号パルスを赤外線信号として送出する発光部31bを持つ回路として構成し、外部機器制御信号入力回路301を赤外線信号を受光する受光部301bを持つ回路として構成する。この赤外線通信の技術は家庭用電子機器のリモコンとして広く知られている。
【0038】
図4では、外部機器制御信号出力回路31は出力専用に、外部機器制御信号入力回路301は入力専用にしてあるが、それぞれ入出力回路として双方向通信を行うように構成してもよい。
【0039】
〔動作例1:着信時〕
図5はこのデジタル携帯電話機100の着信時の動作の一例を示すフローチャートである。
制御部6は、既知の間欠受信動作により着信を待ち受けている。(ステップ501)。着信があった場合(ステップ501のYES)、制御部6はメモリ8に記憶されている情報を読み出し、予め設定されている報知手段で報知動作を開始させるとともに(例えば、サウンダ23による鳴音やLED21による光の点灯、点滅動作)、外部機器制御部3から外部機器制御信号を送出させる(ステップ502)。
【0040】
ここで、外部機器300がカーステレオであるものとした場合、車中でカーステレオを大音量で鳴らしている場合には着信に気づかないことがある。本実施の形態では、デジタル携帯電話機100に着信があった場合には、サウンダ23による鳴音やLED21による光の点灯、点滅動作と共に、外部機器制御部3からカーステレオの音量を低くすることを指示する外部機器制御信号を送出させる。
【0041】
これにより、カーステレオの音量が下げられ、デジタル携帯電話機100ら発せられている鳴音を聞き易くすることができ、着信を確実に知らせることができる。なお、外部機器制御部3からの外部機器制御信号に関する情報は携帯者が外部機器制御信号メモリ32に予め設定することができるものであり、音量ミュートや電源オフを設定していれば、設定内容に従った外部機器制御信号が送出される。
【0042】
制御部6は、報知動作を行っている間、着信相手からの切断がないかを監視する(ステップ503)。切断があった場合(ステップ503のYES)、報知動作を停止し(ステップ504)、外部機器制御部3から着信時に送出したものとは別の外部機器制御信号を送出する(ステップ509)。この場合、カーステレオの音量を元の状態に復帰させることを指示する信号等、ステップ502と同様に携帯者が外部機器制御信号メモリ33に予め設定しておいた信号を送出させる。
【0043】
また、制御部6は、報知動作を行っている間、携帯者による応答操作(オフフック操作)を監視する(ステップ505)。ここで、携帯者によってオフフック操作が行われた場合には(ステップ505のYES)、報知動作を停止し、着信相手との通話を開始する。(ステップ506)。携帯者によるオフフック操作がない場合には(ステップ105のNO)、ステップ503へ戻り、以降の動作を繰り返す。
【0044】
制御部6は、通話が開始されると、着信相手からの切断あるいは携帯者による切断操作(オンフック操作)があるかを監視し(ステップ507)、切断があった場合(ステップ507のYES)には通話を終了し(ステップ508)、カーステレオの音量を元の状態に復帰させることを指示する信号など、予め設定されている外部機器制御信号を外部機器制御部31より送出される(ステップ509)。
【0045】
なお、この例では、外部機器300をカーステレオとし、車中でカーステレオを大音量で鳴らしている場合を例にとって説明したが、サウンダ23を動作させないなどのマナーモードにしているような場合でも、外部機器300の音量が下げられる(逆に、音量を上げるようにしてもよい)などして環境が変化するので、携帯者に着信があることを知らせることができる。
【0046】
また、外部機器300をテレビや部屋の照明とし、着信を検出した場合、テレビの電源をオンとされている場合にはオフ、オフとされている場合にはオンとしたり、照明をオフとされている場合にはオン、オンとされている場合にはオフとしたりするなどしてもよく、このようにすることによって耳の不自由な携帯者に対しても視覚的に分かり易いように着信を知らせることができる。
【0047】
また、着信時に、相手の声が聞き易いように、また自分の声が相手に明瞭に伝わるように、一々外部機器300の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなる。すなわち、リモコン機能を持った従来の携帯電話機では、着信時にリモコンモードに一々状態遷移させなければならず操作が面倒であったが、この実施の形態では、着信時には自動的に外部機器300の音量が下げられるので、面倒なリモコン操作から開放される。
【0048】
〔動作例2:発信時〕
図6はデジタル携帯電話機100の発信時の動作の一例を示すフローチャートである。
制御部6は携帯者による発信操作があるかを監視している(ステップ601)。発信操作が行われた場合(ステップ601のYES)、制御部6は発信動作を開始し、外部機器制御部3から外部機器制御信号を送出する(ステップ602)。
【0049】
ここで、外部機器300がカーステレオであるものとした場合、車中でカーステレオを大音量で鳴らしている場合には、これから発信し通話を行おうとした場合に、相手側の声が聞こえにくかったり、自分の声が相手に明瞭に伝わらなかったりすることがある。
【0050】
本実施の形態では、デジタル携帯電話機100から発信する場合、外部機器制御部3からカーステレオの音量を低くすることを指示する外部機器制御信号を送出させる。これにより、カーステレオの音量が下げられ、デジタル携帯電話機100での通話を聞き易くすると共に、相手への携帯者の声を明瞭に伝えることができる。
【0051】
リモコン機能を持った従来の携帯電話機では、発信時にリモコンモードに一々状態遷移させなければならず操作が面倒であったが、この実施の形態によれば、発信ボタンを押すだけで外部機器300の音量を下げることが可能となり、面倒なリモコン操作から開放される。
【0052】
なお、外部機器制御部3からの外部機器制御信号に関する情報は携帯者が外部機器制御信号メモリ33に予め設定することができるものであり、音量ミュートや電源オフの信号を設定していれば、設定内容に従った外部機器制御信号を送出する。
【0053】
制御部6は、ステップ602に続くステップ603において、基地局200からの情報により相手機が切断するか、話中であるか、圏外であるかを検出する。また、携帯者が自ら発信を中止させたか否かを検出する。相手機が切断したり、通話中であったり、圏外であったりして、相手機との通話ができない場合、あるいは携帯者が自ら発信を中止させる入力操作をおこなった場合(ステップ603のYES)、制御部6は発信動作を中止し(ステップ604)、外部機器制御部3から発信時に送出したものとは別の外部機器制御信号を送出させる(ステップ609)。この場合、カーステレオの音量を元の状態に復帰させることを指示する信号等、ステップ602と同様に携帯者が外部機器制御信号メモリ33に予め設定しておいた外部機器制御信号を外部機器制御部3より送出させる。
【0054】
発信先相手が応答しない場合(ステップ605のNO)、制御部6はステップ603へ戻り、以降の動作を繰り返す。
発信先の相手が応答した場合(ステップ605のYES)、制御部6は発信先相手との通話を開始させる(ステップ606)。
【0055】
制御部6は、発信先の相手からの切断あるいは携帯者による切断操作があるかを監視する(ステップ607)。切断があった場合(ステップ607のYES)には通話を終了し(ステップ608)、カーステレオの音量を元の状態に復帰させることを指示する信号等、予め設定されている外部機器制御信号を外部機器制御部3より送出させる。
【0056】
リモコン機能を持った従来の携帯電話機では、終話時にリモコンモードに一々状態遷移させなければならず操作が面倒であったが、この実施の形態によれば、終話時に自動的に外部機器300の音量が元の状態に復帰されるものとなり、面倒なリモコン操作から開放される。
【0057】
〔動作例3:メール着信時〕
図7はデジタル携帯電話機100のメール着信時の動作の一例を示すフローチャートである。
制御部6は、既知の間欠受信動作によりメールの着信を待ち受けている(ステップ701)。メールの着信があった場合(ステップ701のYES)、制御部6はメモリ8に記憶されている情報を読み出し、予め設定されている報知手段で報知動作を開始すると共に(例えば、サウンダ33による鳴音やLED21による光の点灯、点滅動作)、外部機器制御部3から外部機器制御信号を送出させる(ステップ702)。
【0058】
ここで、外部機器300がテレビであるものとした場合、部屋の中でテレビを大音量で鳴らしている場合には、メールの着信に気づかないことがある。本実施の形態では、メールの着信があった場合、サウンダ23による鳴音やLED21による光の点灯、点滅動作と共に、外部機器制御部3からテレビの音量を低くすることを指示する外部機器制御信号を送出させる。
【0059】
これにより、テレビの音量が下げられ、デジタル携帯電話機100から発せられている鳴音を聞き易くすることができ、メールの着信を確実に知らせることができる。なお、外部機器制御部3からの外部機器制御信号に関する情報は携帯者が外部機器制御信号メモリ33に予め設定することができるものであり、音量ミュートや電源オフを設定していれば、設定内容に従った外部機器制御信号が送出される。
【0060】
制御部6は、報知動作を行っている間、携帯者による報知動作停止入力操作があるかを監視する(ステップ703)。携帯者による報知動作の停止入力操作があった場合(ステップ703のYES)、報知動作を停止し(ステップ704)、外部機器制御部3からメール着信時に送出したものとは別の外部機器制御信号を送出させる(ステップ706)。この場合、テレビの音量を元の状態に復帰させることを指示する信号等、ステップ702と同様に携帯者が外部機器制御信号メモリ33に予め設定しておいた外部機器制御信号を送出させる。
【0061】
また、制御部6は、報知動作を行っている間、報知動作の自動終了を監視する(ステップ705)。報知動作が自動終了となった場合(ステップ705のYES)、制御部6はテレビの音量を元の状態に復帰させることを指示する信号等、予め設定されている外部機器制御信号を外部機器制御部3より送出させる(ステップ706)。
【0062】
報知動作の自動終了に至っていない場合には(ステップ705のNO)、ステップ703へ戻り、携帯者による報知動作停止の操作があるか、自動終了となるまで、ステップ703,ステップ705を繰り返す。
【0063】
なお、図1においては、検出手段71を送受信信号処理回路14と制御部6との間に接続したが、図8に示すように、送受信信号処理回路14と外部機器通信制御回路32との間に検出手段71と同様の検出手段72を接続するようにしてもよい。
【0064】
図8のような構成とした場合、検出手段72が送受信信号処理回路14と外部機器通信制御回路32との間に接続されているため、検出手段72での検出結果が外部機器通信制御回路32に直接送られるものとなる。この場合、制御部6を通さないため、回路の構成や制御が簡単になる。
【0065】
〔実施の形態2〕
図9は本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機の他の実施の形態(実施の形態2)の構成を示すブロック図である。
図1に示したデジタル携帯電話機100では、検出手段71により送受信信号処理回路14を監視し、着信や発信、終話などの検出結果を制御部6へ与えるようにしたが、この実施の形態2のデジタル携帯電話機100Aでは、検出手段73により音声処理回路15と報知手段駆動回路5の動作を監視し、これら回路の動作開始・動作停止などの検出結果を外部機器通信制御回路32に直接与えるようにしている。
【0066】
〔動作例:メロディ演奏時、留守番電話伝言再生時〕
図10はこのデジタル携帯電話機100Aのメロディ演奏や留守番電話伝言を再生しようとしたときの動作の一例を示すフローチャートである。
【0067】
携帯者が家でテレビを見ていたり、車内でカーステレオを聴いていたりしており、その騒音の中でデジタル携帯電話機100Aのメロディを演奏させたり、デジタル携帯電話機100Aのメモリ8に記憶された不在時の留守番電話伝言を聞こうとしたとき、周囲の騒音により明瞭に聞こえない場合がある。本実施の形態のデジタル携帯電話機100Aでは、図10に示す処理により、この問題を解決する。
【0068】
検出手段73は、音声処理回路15および報知手段駆動回路5の動作を監視している(ステップ1001)。検出手段73は、音声処理回路15または報知手段駆動回路5のいずれかあるいは両方が動作を開始したことを検出すると(ステップ1001のYES)、その検出結果を外部機器通信制御回路32に送出する。例えば、携帯者によるメロディ演奏操作によって報知手段駆動回路5の動作が開始されると、また留守番電話伝言を聞こうとして音声処理回路15の動作が開始されると、検出手段73はその検出結果を外部機器通信制御回路32に送出する。
【0069】
外部機器通信制御回路32は、この検出手段73からの検出結果を受けて、予め設定されている外部機器の制御情報を外部機器制御信号メモリ33から読み出し、所定の信号方式に変換し、外部機器制御信号として外部機器制御信号出力回路31へ出力する。外部機器制御信号出力回路31は、外部機器通信制御回路32からの外部機器制御信号を出力し(ステップ1002)、テレビやカーステレオ等の外部機器300の音量を下げる。
【0070】
検出手段73は、音声処理回路15と報知手段駆動回路5を監視し続け(ステップ1003)、携帯者によるメロディ演奏中止操作が行われたり、留守番電話伝言再生操作が終了し、音声処理回路15または報知手段駆動回路5のいずれかあるいは両方の動作が停止したことを検出すると(ステップ1003のYES)と、その検出結果を外部機器通信制御回路32に送出する。
【0071】
外部機器通信制御回路32は、この検出手段73からの検出結果を受けて、予め設定されている音声処理回路15や報知手段駆動回路5の動作開始時とは別の外部機器の制御情報を外部機器制御信号メモリ33から読み出し、所定の信号方式に変換し、外部機器制御信号として外部機器制御信号出力回路31へ出力する。外部機器制御信号出力回路31は、外部機器通信制御回路32からの外部機器制御信号を出力し(ステップ1004)、テレビやカーステレオ等の外部機器300の音量を元の状態に復帰させる。
【0072】
ステップ1002とステップ1004で出力する外部機器制御信号に関する情報(外部機器の制御情報)は携帯者が外部機器300に応じて予め選択・設定して、外部機器制御信号メモリ33に設定することができるものであり、音声ミュートや電源オフを設定していれば、設定内容にしたがった外部機器制御信号が送出される。
【0073】
なお、上述においては、音声処理回路15の動作時として留守番電話伝言再生時について説明したが、マイク152からの音声をメモリ8に記録する場合にも音声処理回路15が動作する。この場合、すなわちメモリ8への音声録音の場合にも、これを検出手段74が検出するので、留守番電話伝言再生時と同様にして外部機器300の音量が下げられる。
【0074】
〔実施の形態3〕
図11は本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機の別の実施の形態(実施の形態3)の構成を示すブロック図である。
図1に示したデジタル携帯電話機100では、検出手段71により送受信信号処理回路14を監視し、着信や発信、終話などの検出結果を制御部6へ与えるようにしたが、この実施の形態3のデジタル携帯電話機100Bにおいては、検出手段74により送受信信号処理回路14と音声処理回路15と報知手段駆動回路5の動作を監視し、着信や発信,終話などの検出結果の他、音声処理回路15や報知手段駆動回路5の動作開始・動作停止などの検出結果についても外部機器通信制御回路32に直接与えるようにしている。
【0075】
なお、図11では、1つの検出手段74で送受信信号処理回路14と音声処理回路15と報知手段駆動回路5の動作を監視するようにしているが、この場合、検出手段74には送受信信号処理回路14の動作を検出する手段、音声処理回路15の動作を検出する手段、報知手段駆動回路5の動作を検出する手段が複合して存在するものと考えてよい。
【0076】
さらに、この実施の形態3では、ボイス検索回路9を設けている。ボイス検索回路9は、携帯者からの音声入力に対し、音をテキストデータに変換し、テキストデータをもとにたとえばメモリ8に記憶されている電話帳データ等を参照するときに、テキストデータを照合し、所望のデータを検索することができる回路である。ボイス検索回路9には公知の音声認識技術が採用されている。
【0077】
〔動作例:ボイス検索時〕
図12はこのデジタル携帯電話機100Bの音声でボイス検索を行うときの動作の一例を示すフローチャートである。
携帯者が家でテレビを見ていたり、車内でカーステレオを聴いていたりしており、その騒音の中でデジタル携帯電話機100Bに対し、ボイス検索を行おうとした場合に、周囲の騒音によりボイス検索機能が正常に動作しない場合がある。図11に示したデジタル携帯電話機100Bでは、図12に示す処理により、この問題を解決する。
【0078】
携帯者によるボイス検索操作が行われると、制御部6は音声処理回路15を動作させ、マイク152からの音声入力を待つ。また、表示部24に検索の情報を表示させるために、報知手段駆動回路5を動作させる。このとき、検出手段74は、送受信信号処理回路14、音声処理回路15および報知手段駆動回路5の動作を監視している。検出回路74は、音声処理回路15および報知手段駆動回路5の動作が開始されたことを検出すると(ステップ1201のYES)、その検出結果を外部機器通信制御回路32に送出する。
【0079】
外部機器通信制御回路32は、この検出手段74からの検出結果を受けて、予め設定されている外部機器の制御情報を外部機器制御信号メモリ33から読み出し、所定の信号方式に変換し、外部機器制御信号として外部機器制御信号出力回路31へ出力する。外部機器制御信号出力回路31は、外部機器通信制御回路32からの外部機器制御信号を出力し(ステップ1202)、テレビやカーステレオ等の外部機器300の音量を下げる。
【0080】
検出回路74は、送受信信号処理回路14、音声処理回路15および報知手段駆動回路5の監視を続ける。制御部6は、携帯者によるボイス検索が終わった場合、音声処理回路15および報知手段駆動回路5の動作を停止させる。このとき、検出手段74は、音声処理回路15と報知手段駆動回路5の動作が停止したことを検出し(ステップ1203のYES)、その検出結果を外部機器通信制御回路32に送出する。
【0081】
外部機器通信制御回路32は、この検出手段74からの検出結果を受けて、予め設定されている音声処理回路15や報知手段駆動回路5の動作開始時とは別の外部機器の制御情報を外部機器制御信号メモリ33から読み出し、所定の信号方式に変換し、外部機器制御信号として外部機器制御信号出力回路31へ出力する。外部機器制御信号出力回路31は、外部機器通信制御回路32からの外部機器制御信号を出力し(ステップ1204)、テレビやカーステレオ等の外部機器300の音量を元の状態に復帰させる。
【0082】
携帯者がボイス検索後、そのまま検索結果の相手に対して発信操作を行いたい場合、制御部6は送受信信号処理回路14を動作させる。この場合、検出手段74は送受信信号処理回路14の動作を検出するため(ステップ1205のYES)、図6に示したステップ602へと進み、以降この図6のフローチャートに従って動作する。
【0083】
〔実施の形態4〕
図13は本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機のさらに別の実施の形態(実施の形態4)の構成を示すブロック図である。
この実施の形態4のデジタル携帯電話機100Cでは、図9に示した実施の形態2のデジタル携帯電話機100Aにおける検出手段(第1の検出手段)73とは別に第2の検出手段75を設け、この第2の検出手段75によりキー入力回路4の動作を検出し、その検出結果を外部機器通信制御回路32に与えるようにしている。
【0084】
このように構成することで、たとえばメロディ演奏や留守番電話伝言が聞きづらいような場合、キー入力回路4でスピーカの音量を上げる操作を行うことにより、テレビやカーステレオなどの外部機器300に対して音量を下げ、キー入力回路4でスピーカの音量を下げる操作を行うことにより、テレビやカーステレオなどの外部機器300に対して音量を上げるというような指示を出し、スピーカ151からの音声やサウンダ23からの鳴音の音量と外部機器300の音量とのバランスを調整し、スピーカ151からの音声やサウンダ23からの鳴音をより明瞭に聞き取れるようにすることが可能となる。
【0085】
〔動作例:メロディ演奏時、留守番電話伝言再生時〕
図14はこのデジタル携帯電話機100Cのメロディ演奏時や留守番電話伝言再生時にキー入力操作があったときの動作の一例を示すフローチャートである。
今、携帯者が家でテレビを見ていたり、車内でカーステレオを聴いていたりしており、その騒音の中でデジタル携帯電話機100Cでスピーカ151やサウンダ23による音声出力(留守番電話伝言再生)や鳴音動作(メロディ演奏)を行っているものとする。
【0086】
この場合、第1の検出手段73が音声処理回路15と報知手段駆動回路5の何れかあるいは両方の動作を検出しているので(ステップ1401のYES)、外部機器300へ音量を下げることを指示する外部機器制御信号が送出される。このような状態で、第2の検出手段75が携帯者によるキー入力回路4の操作(キー入力操作)を検出すると(ステップ1402のYES)、その検出結果が外部機器通信制御回路32に送出される。
【0087】
外部機器通信制御回路32は、第1の検出手段73が音声処理回路15と報知手段駆動回路5の何れかあるいは両方の動作を検出している場合に、第2の検出手段75からキー入力操作の検出結果が送られてくると、そのキー入力操作を有効と判断し、予め設定されている外部機器の制御情報を外部機器制御信号メモリ33から読み出し、所定の信号方式に変換し、外部機器制御信号として外部機器制御信号出力回路31へ出力する。外部機器制御信号出力回路31は、外部機器通信制御回路32からの外部機器制御信号を外部機器300へ出力する(ステップ1403)。
【0088】
このとき、本実施の形態では、キー入力操作によりスピーカ151やサウンダ23の音量が上げられたときには、テレビやカーステレオなどの外部機器300の音量を下げるように指示する外部機器制御信号を出力し、キー入力操作によりスピーカ151やサウンダ23の音量が下げられたときには、テレビやカーステレオなどの外部機器300の音量を上げるように指示する外部機器制御信号を出力する。これにより、スピーカ151からの音声やサウンダ23からの鳴音の音量と外部機器300の音量とのバランスを調整し、スピーカ151からの音声やサウンダ23からの鳴音をより明瞭に聞き取れるようにすることができるようになる。
【0089】
また、この実施の形態4では、第1の検出手段73と第2の検出手段75の2つの検出手段を持つことによって、第1の検出手段73によって音声処理回路15や報知手段駆動回路5の動作が検出されていない場合には、第2の検出手段75がキー入力操作を検出してもこれを外部機器通信制御回路32が無効と判断するため、外部機器300への外部機器制御信号は送出されない。例えば、デジタル携帯電話機100Cでスピーカ151やサウンダ23による音声出力や鳴音動作を行っていない場合に、キー入力操作が行われても、外部機器300に対して外部機器制御信号が送出されず、誤ってキー入力操作を行った場合にも外部機器300に対し、何ら影響を与えない。
【0090】
なお、この実施の形態4では、キー入力操作を検出手段75により検出することで、音声処理回路15や報知手段駆動回路5の動作中の外部機器300の音量を調整するようにしたが、第4の実施の形態(図13)と第1の実施の形態(図1)とを組み合わせることで(図16参照)、検出手段73が音声処理回路15や報知手段駆動回路5の動作を検出している場合だけではなく、検出手段71が検出する着信および発信動作から通話、終話動作までの間にキー入力回路4の操作が検出手段75によって検出された場合にも、外部機器300の音量を調整するようにしてもよい。
【0091】
また、上述した実施の形態では、携帯型無線通信装置として送受信が可能なデジタル携帯電話機を例にとって説明したが、受信機能しか持たない無線選択呼び出し受信機などにもその着信時や終話時に同様にして適用することが可能である。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように本発明によれば、着信信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたことにより、携電話やメールが着信した場合に自動的に外部機器制御信号を外部機器に送り、携帯者の多種多様な生活シーンにおいて、確実に着信に気づかせることができるようになる。
例えば、カーステレオやテレビなどの外部機器に外部機器制御信号を送って、外部機器の音量を下げることが可能となり、着信を知らせるサウンダからの鳴音をよく聞こえるようにして、携帯者に着信があることを確実に知らせることができるようになる。
また、サウンダやLEDなどを動作させないマナーモードにしているような場合でも、外部機器の音量が下げられるなどして環境が変化するため、携帯者に着信があることを知らせることができるようになる。
また、電話やメールが着信した場合、テレビの電源をオンとされている場合にはオフ、オフとされている場合にはオンとさせたり、部屋の照明をオフとされている場合にはオン、オンとされている場合にはオフとさせたりするなどして、耳の不自由な携帯者に対しても視覚的に分かり易いように着信を知らせることが可能となる。
また、着信時に、相手の声が聞き易いように、また自分の声が相手に明瞭に伝わるように、一々外部機器の音量を下げるという操作を行わなくてもよくなり、リモコン操作などの煩わしい操作から開放される。
【0093】
また、本発明によれば、発信信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたことにより、外部機器の音がうるさいような環境において、発信ボタンを押すだけで外部機器の音量を下げることが可能となり、リモコン操作などの煩わしい操作から開放される。
また、本発明によれば、終話信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたことにより、通話を終了すると自動的に外部機器の音量を元に戻すことが可能となり、リモコン操作などの煩わしい操作から開放される。
また、本発明によれば、音声信号を処理する音声処理回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたことにより、留守番電話伝言の再生やメモリへの音声録音の開始時などに自動的に外部機器の音量を下げることが可能となり、リモコン操作などの煩わしい操作から開放される。
また、本発明によれば、報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたことにより、メロディ演奏の開始時などに自動的に外部機器の音量を下げることが可能となり、リモコン操作などの煩わしい操作から開放される。
【0094】
また、本発明によれば、キー入力操作を検出するキー入力操作検出手段と、このキー操作検出手段によってキー入力操作が検出された場合、他の検出手段の検出結果に基づきそのキー入力操作の有効/無効を判断し、有効と判断した場合に外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを設けたことにより、キー入力操作を行ってスピーカからの音声やサウンダからの鳴音の音量を上げたときには外部機器の音量を下げ、キー入力操作を行ってスピーカからの音声やサウンダからの鳴音の音量を下げたときには外部機器の音量を上げるというような制御を行わせて、スピーカからの音声やサウンダからの鳴音の音量と外部機器の音量とのバランスを調整し、スピーカからの音声やサウンダからの鳴音をより明瞭に聞き取れるようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機の一実施の形態(実施の形態1)の構成を示すブロック図である。
【図2】このデジタル携帯電話機の外観および基地局と外部機器とを合わせたシステムを示す図である。
【図3】このデジタル携帯電話機の外部機器制御信号出力回路から外部機器の外部機器制御信号入力回路への外部機器制御信号の出力状況を示す図である。
【図4】外部機器制御信号出力回路から外部機器制御信号入力回路へ外部機器制御信号を送信する際の媒体を例示する図である。
【図5】このデジタル携帯電話機の着信時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】このデジタル携帯電話機の発信時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】このデジタル携帯電話機のメール着信時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】送受信信号処理回路と外部機器通信制御回路との間に検出手段を接続した例を示す図である。
【図9】本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機の他の実施の形態(実施の形態2)の構成を示すブロック図である。
【図10】このデジタル携帯電話機のメロディ演奏や留守番電話伝言を再生しようとしたときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機の別の実施の形態(実施の形態3)の構成を示すブロック図である。
【図12】このデジタル携帯電話機の音声でボイス検索を行うときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る携帯型無線通信装置の一例であるデジタル携帯電話機のさらに別の実施の形態(実施の形態4)の構成を示すブロック図である。
【図14】このデジタル携帯電話機メロディ演奏時や留守番電話伝言再生時にキー入力操作があったときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図15】外部機器制御信号メモリに記憶されている外部機器の制御情報の一例を示す図である。
【図16】第4の実施の形態と第1の実施の形態とを組み合わせがデジタル携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100,100A,100B,100C,100D…デジタル携帯電話機、200…基地局、300…外部機器、1…電話部、2…報知部、3…外部機器制御部、4…キー入力回路、5…報知手段駆動回路、6…制御部、8…メモリ、9…ボイス検索回路、11…アンテナ、12…無線送受信回路、13…復調変調回路、14…送受信信号処理回路、15…音声処理回路、21…LED、22…バイブレータ、23…サウンダ、24…表示部、31…外部機器制御信号出力回路、31a…無線部(送信)、31b…発光部、32…外部機器通信制御回路、33…外部機器制御信号メモリ、71,72,73,74,75…検出手段、151…スピーカ、152…マイク、200…基地局、300…外部機器、301…外部機器制御信号入力回路、301a…無線部(受信)、301b…受光部、302…制御回路。
Claims (10)
- 着信信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを備えたことを特徴とする携帯型無線通信装置。
- 発信信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを備えたことを特徴とする携帯型無線通信装置。
- 終話信号を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを備えたことを特徴とする携帯型無線通信装置。
- 音声信号を処理する音声処理回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを備えたことを特徴とする携帯型無線通信装置。
- 報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを備えたことを特徴とする携帯型無線通信装置。
- 音声信号を処理する音声処理回路の動作および報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段とを備えたことを特徴とする携帯型無線通信装置。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載された携帯型無線通信装置において、
音声信号を処理する音声処理回路の動作を検出する検出手段と、
この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段と
を備えたことを特徴とする携帯型無線通信装置。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載された携帯型無線通信装置において、
報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、
この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段と
を備えたことを特徴とする携帯型無線通信装置。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載された携帯型無線通信装置において、
音声信号を処理する音声処理回路の動作および報知手段を駆動する報知手段駆動回路の動作を検出する検出手段と、
この検出手段の検出結果に基づいて外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段と
を備えたことを特徴とする携帯型無線通信装置。 - 請求項1〜9の何れか1項に記載された携帯型無線通信装置において、
キー入力操作を検出するキー入力操作検出手段と、
このキー操作検出手段によってキー入力操作が検出された場合、他の検出手段の検出結果に基づいてそのキー入力操作の有効/無効を判断し、有効と判断した場合に外部機器を制御する外部機器制御信号を送出する手段と
を備えたことを特徴とする携帯型無線通信装置。
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