JP2004177300A - 産業用x線ct装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転機構5と回転テーブル4の間に互いに直交しそれぞれ水平方向に移動可能な二軸の機構7,8を設けて、画像表示装置13にて被写体3のX線透視画像を観察しながら、二軸の機構7,8を制御システムで遠隔操作することにより被写体3の中心位置を回転軸に合わせることで、撮影中に被写体3が撮影範囲からはみ出さないようにする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、管電圧および管電流を調整可能なX線管装置と、二次元のX線検出器配列を使用した、透視画像観察およびCT撮影が可能な産業用X線CT装置に係わり、特に被写体が撮影範囲からはみ出さないように被写***置を調整することができる産業用X線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
産業用X線CT装置は、機械、電機および電子部品や生体から摘出した小サンプル、実験用小動物等の小型被写体の断層画像を作成するための装置である。
例えば、[特許文献1]、[特許文献2]に記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−332952号公報
【特許文献2】
特開平11−344453号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記の通り産業用X線CT装置が対象とする被写体は数mm程度の小さなものであるため、完全に被写体の中心位置が回転軸の上に設置されるよう被写体を設置するのは困難である。
【0005】
全周方向について被写体が撮影範囲からはみ出さないようにするためには、拡大率を下げる必要があり、そのために被写体内の破損や欠陥等を検出するために必要な分解能が得られず、画像診断において誤った判断をする要因となる。このため、従来の産業用X線CT装置においては、被写体を回転テーブルに設置したあと、X線を照射して画像表示装置にて透視画像を観察し、被写体の中心位置が回転軸から外れている場合は一旦X線を遮断し回転テーブルに被写体を設置し直してから再度X線を照射して透視画像を観察する作業を数回繰り返す必要があった。この方法では目視によって被写***置の調整を行うため、作業者の経験と感覚に頼らざるを得ず、従って被写体中心位置が回転軸中心に合うように被写体を設置するためには、そのための時間を要していた。
【0006】
本発明の目的は、回転機構上に直行二軸でそれぞれ水平方向に移動可能な機構を設け、画像表示装置で透視画像を観察しながら、制御システムから前記直行二軸の機構を遠隔操作することにより、容易に被写体の中心位置を回転軸上に設置することができる産業用X線CT装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明は、被写体にX線を照射するX線源と、このX線源に対向配置され前記被写体のX線透過データを検出するX線検出器と、回転軸を中心に回転する回転機構と、この回転機構を前記X線源と前記X線検出器中心を結ぶ直線に対して平行に移動させる拡大率調整機構と、前記回転機構上に設置して前記被写体を載せる回転テーブルと、前記回転機構を回転中に前記X線源から前記被写体にX線を照射させ前記X線検出器より検出されるX線透過データから前記被写体の断層画像を再構成する手段を備えた画像処理システムと、該再構成された断層画像を表示する画像表示装置とを備えた産業用X線CT装置において、前記回転機構と前記回転テーブルの間に互いに直交しそれぞれ水平方向に移動可能な二軸の機構と、画像表示装置にて前記被写体のX線透視画像を参照しながら、前記二軸の機構を制御システムで遠隔操作することにより前記被写体の中心位置を回転軸に合わせる制御システムとを備えている。
【0008】
このように構成することにより、本発明によると被写体中心位置を回転軸の上に容易に設置することができ、撮影中に被写体が撮影範囲からはみ出すことによる画質劣化を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図9には、本発明に係わる産業用X線CT装置の被写体の中心位置を回転軸上に設置する方法を実現するための産業用X線CT装置が示されている。
【0010】
図において、X線を照射するX線管装置1と、X線管装置1から照射されたX線を受けるX線検出器2との間にX線管装置1から照射されたX線を照射される被写体3を載置する回転テーブル4が設けられている。このX線管装置1は、多様なX線吸収特性を持つ被写体に対応するように照射するX線の強さを調整できるようにX線管に供給する管電圧および管電流を広範囲に調整できるようになっている。そして、X線検出器2は、複数のX線検出器がマトリクス上に配列されている。
【0011】
また、回転機構5は、回転軸6を中心に回転する機能を有しており、被写体3を360度 全周に回転させるものである。この回転機構6上には、水平方向に移動するX’軸調整機構7が設けられており、さらにX’軸調整機構7上にX’軸調整機構7に直行した向きで水平方向に移動するY’軸調整機構8が設けられ、回転テーブル4はこのY’軸調整機構8の上に取り付けられている。このX’軸調整機構およびY’軸調整機構は制御システム9によって制御する。回転機構5は回転機構5を上下方向に移動させる上下機構(図示していない)の上に設置されている。さらにこの上下機構(図示していない)は上下機構(図示していない)をX線管装置1のX線焦点(図示していない)とX線検出器2の中心を結ぶ直線に対して平行に移動させて被写体3のX線透過データをX線検出器2に拡大投影させる拡大率調整機構の上に設置されている。
【0012】
X線管装置1には、制御システム9に接続されたX線制御器10が接続されている。このX線制御器10は、X線管装置1におけるX線管に供給する管電圧および管電流を制御するものである。制御システム9には画像処理システム11を介してデータ取得システムData Acquisition System(DAS)12が接続されている。このDAS12には、X線検出器2が接続されており、X線検出器2からの検出信号が入力されるようになっている。そして、このDAS12によって得られたデジタル信号は、画像処理システム11を介して画像処理システム11に接続されている画像表示装置13に画像処理されて表示される。このようにDAS12と画像処理システム11および画像表示装置13はX線検出器2に投影されたデータを計測、画像処理、画像表示するためのものである。
【0013】
一方、制御システム9は、回転機構6をも制御し、これによって回転機構6の回転中に複 数の回転角に対するX線検出器2に投影されたX線透過データが取り込まれるようになる。
【0014】
また、X線管装置1のX線焦点(図示していない)とX線検出器2の中心を結ぶ直線上に回転機構5の回転軸6は直交しており、回転軸6の位置は画像表示装置13に示される。
【0015】
次に、この産業用X線CT装置を用いて被写体3の中心位置を回転軸6の上に設置する方法について説明する。
【0016】
まず、制御システム9を操作して、X’軸調整機構7がX線管装置1のX線焦点(図示していない)とX線検出器2の中心を結ぶ直線に対して直交する向きに設置されるよう回転 機構5を回転させる(図2)。このときにX線検出器2に投影されるX線透過データは、DAS12、画像処理システム11を介して、画像表示装置13に図3のよう被写体3が回転軸6の位置を表す直線6’とともに表示される。制御システム9を操作して、画像表 示装置13に表示される被写体3のX線透視画像を観察しながら、画像表示装置13に表示されている被写体3’の中心位置が回転軸6を表す直線6’に重なるようにX’軸調整機構7を移動させる(図4)。X’軸調整機構7を移動させた様子はX線検出器2にてX線透過データが検出され、DAS12、画像処理システム11を介し、画像表示装置13に図5のように表示される。
【0017】
次に、制御システム9を操作して、Y’軸調整機構8がX線管装置1のX線焦点(図示していない)とX線検出器2の中心を結ぶ直線に対して直交する向きに設置されるよう回転機構5を回転させる(図6)。このときにX線検出器2に投影されるX線透過データは、DAS12、画像処理システム11を介して、画像表示装置13に図7のよう被写体3が回転軸6の位置を表す直線6’とともに表示される。制御システム9を操作して、画像表 示装置13に表示される被写体3のX線透視画像を観察しながら、画像表示装置13に表 示されている被写体3’の中心位置が回転軸6を表す直線6’に重なるようにY’軸調整機構8を移動させる(図8)。Y’軸調整機構8を移動させた様子はX線検出器2にてX線透過データが検出され、DAS12、画像処理システム11を介し、画像表示装置13に図9のように表示される。
このように、被写体3の中心位置を回転軸6に合わせることができ、撮影中に被写体が撮影範囲からはみ出さないようにすることができる。
【0018】
以上説明したように、本実施形態に係わる産業用X線CT装置の被写体の中心位置を回転軸上に設置すれば、容易に被写体の中心位置を回転軸上に設置することができ、撮影中に被写体が撮影範囲からはみ出すことがなくなるため、画質劣化を解消することができ、また再構成演算を行う際はみ出し補正が必要ないため再構成演算処理時間を短縮することができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、容易に被写体の中心位置を回転軸上に設置することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる産業用X線CT装置の被写体中心位置を回転軸に合わせる方法を実現するための産業用X線CT装置の概略構成図。
【図2】X’軸調整機構をX線焦点とX線検出器中心を結ぶ直線に直行させたときの、図1に図示の産業用X線CT装置の平面図。
【図3】図2のときに画像表示装置に表示される画像の概略図。
【図4】被写体中心位置がX線焦点とX線検出器中心を結ぶ直線上に設置されるようにX’軸調整機構を移動したときの図1に図示の産業用X線装置の平面図。
【図5】図4のときに画像表示装置に表示される画像の概略図。
【図6】Y’軸調整機構をX線焦点とX線検出器中心を結ぶ直線に直交させたときの、図1に図示の産業用X線CT装置の平面図。
【図7】図7のときに画像表示装置に表示される画像の概略図。
【図8】被写体中心位置がX線焦点とX線検出器中心を結ぶ直線上に設置されるようにY’軸調整機構を移動したときの図1に図示の産業用X線装置の平面図。
【図9】図8のときに画像表示装置に表示される画像の概略図。
【符号の説明】
1 X線管装置
2 X線検出器
3 被写体
4 回転テーブル
5 回転機構
6 回転軸
7 X’軸調整機構
8 Y’軸調整機構
9 制御システム
10 X線制御器
11 画像処理システム
12 DAS
13 画像表示装置
Claims (1)
- 被写体にX線を照射するX線源と、このX線源に対向配置され前記被写体のX線透過データを検出するX線検出器と、回転軸を中心に回転する回転機構と、この回転機構を前記X線源と前記X線検出器中心を結ぶ直線に対して平行に移動させる拡大率調整機構と、前記回転機構上に設置して前記被写体を載せる回転テーブルと、前記回転機構を回転中に前記X線源から前記被写体にX線を照射させ前記X線検出器より検出されるX線透過データから前記被写体の断層画像を再構成する手段を備えた画像処理システムと、該再構成された断層画像を表示する画像表示装置とを備えた産業用X線CT装置において、前記回転機構と前記回転テーブルの間に互いに直交しそれぞれ水平方向に移動可能な二軸の機構と、画像表示装置にて前記被写体のX線透視画像を参照しながら、前記二軸の機構を制御システムで遠隔操作することにより前記被写体の中心位置を回転軸に合わせる制御システムとを備えたことを特徴とする産業用X線CT装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002344773A JP2004177300A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 産業用x線ct装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002344773A JP2004177300A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 産業用x線ct装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2004177300A true JP2004177300A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32706120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002344773A Pending JP2004177300A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 産業用x線ct装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004177300A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007029168A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Morita Mfg Co Ltd | X線ct撮影装置 |
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2002
- 2002-11-28 JP JP2002344773A patent/JP2004177300A/ja active Pending
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