JP2004175660A - 活性炭、その製造方法及び分極性電極 - Google Patents

活性炭、その製造方法及び分極性電極 Download PDF

Info

Publication number
JP2004175660A
JP2004175660A JP2003382421A JP2003382421A JP2004175660A JP 2004175660 A JP2004175660 A JP 2004175660A JP 2003382421 A JP2003382421 A JP 2003382421A JP 2003382421 A JP2003382421 A JP 2003382421A JP 2004175660 A JP2004175660 A JP 2004175660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
activated carbon
metal compound
alkaline earth
earth metal
polarizable electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003382421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4420381B2 (ja
Inventor
Masako Tanaka
昌子 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2003382421A priority Critical patent/JP4420381B2/ja
Publication of JP2004175660A publication Critical patent/JP2004175660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4420381B2 publication Critical patent/JP4420381B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Abstract

【課題】 本発明は、粒子内部にアルカリ土類金属化合物を含み、比表面積が10〜2000m2/gである電気二重層キャパシタの分極性電極用に好適な活性炭に関する。
【解決手段】 本発明の活性炭によれば、電気二重層キャパシタの電気容量を大きくでき、かつ電極の膨張が抑制される。本発明の活性炭は、ピッチ等の原料にアルカリ土類金属化合物を添加し、熱処理及び賦活処理により得られる。
【選択図】 なし

Description

本発明は活性炭に関し、特に電気二重層キャパシタ(電気二重層コンデンサともいう。)として有用な活性炭に関する。更に詳しく言えば、高電気容量で高耐久性のキャパシタ用電極材料として好適に使用できる活性炭及びその製造方法並びにその活性炭を用いた電気二重層キャパシタ用電極(分極性電極)、その電極を有する電気二重層キャパシタに関する。
電気二重層キャパシタは急速充放電が可能、過充放電に強い、化学反応を伴わないために長寿命、広い温度範囲で使用可能、重金属を含まないため環境に優しいなどのバッテリーにはない特性を有しており、従来よりメモリーバックアップ電源等に使用されている。さらに近年では、大容量化開発が急激に進み、高性能エネルギーデバイスへの用途開発が進められ、太陽電池や燃料電池と組み合わせた電力貯蔵システム、ハイブリットカーのエンジンアシスト等への活用も検討されている。
電気二重層キャパシタは、活性炭等から作られた1対の正極と負極の分極性電極を、電解質イオンを含む、溶液中でセパレータを介して対向させた構造からなっている。電極に直流電圧を印加すると正(+)側に分極した電極には溶液中の陰イオンが、負(−)側に分極した電極には溶液中の陽イオンが引き寄せられ、これにより電極と溶液との界面に形成された電気二重層を電気エネルギーとして利用するものである。
従来の電気二重層キャパシタはパワー密度に優れている反面、エネルギー密度が劣っているという欠点があり、エネルギーデバイス用途への活用に際しては、更なる大容量化開発が必要である。電気二重層キャパシタの容量を大きくするには溶液の間で多くの電気二重層を形成する電極材料の開発が不可欠である。
したがって、より多くの電気二重層を形成すべく、比表面積の大きい活性炭の使用が検討されてきたが、このような活性炭は質量当たりの電気容量(F/g)に優れる反面、電極密度の低下を招く為に体積当たりの電気容量(F/ml)がそれほど大きくならないという問題点を有していた。
近年、黒鉛類似の微結晶を有する活性炭を製造し、分極性電極の原料とすることが提案されている(例えば、特開平11-317333号公報:特許文献1)。この活性炭を分極性電極の原料とした電気二重層キャパシタは、電気容量(F/ml)が大きいという点で優れた原料であると云える。
ピッチ由来の炭素材料をアルカリ金属水酸化物共存下で加熱して賦活(アルカリ賦活)した活性炭が提案されている(例えば、特開平5-258996号公報:特許文献2)。また、炭素材料の結晶性が比較的発達した材料、いわゆるメソフェーズピッチをアルカリ賦活して得られた電極密度が大きく、単位体積あたりの電気容量が高い電気二重層キャパシタが提案されている(例えば、特開平10-121336号公報:特許文献3)。
しかし、これらの活性炭にも問題があり、満足すべきものではなかった。即ち、特開平11-317333号公報の活性炭は電圧印加時に膨張するため、膨張によりセルの破損を生ずるおそれがあり、膨張を抑えるために、寸法制限構造体が必要となり、キャパシタの組立操作に大きな問題点がある。また、あらかじめ4V程度の電圧を印加しなければ電気容量が発現しないため、電解液の分解を招くおそれもあった。
特開平5-258996号及び特開平10-121336号の活性炭は電気容量(F/g)は大きいが、細孔が発達しすぎているために、電極密度が小さくなり結果的には電気容量(F/ml)が小さくなるという問題があった。
特開平11−317333号公報 特開平5−258996号公報 特開平10−121336号公報
本発明は電気二重層キャパシタにおいて、過大な電圧を印加せずとも、電極当たりの電気容量を大きくできるような活性炭及びその製造方法を提供し、また、この活性炭を電極材料として用いた高容量キャパシタであって電極の膨張が抑制された信頼性の高い電気二重層キャパシタを提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するため鋭意研究した結果なされたものであり、以下の各項の発明からなる。
(1)粒子内部にアルカリ土類金属化合物を含み、窒素吸着法によって求めたBET比表面積が10〜2000m2/gである活性炭。
(2)アルカリ土類金属化合物が、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム及びラジウムからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルカリ土類金属化合物である前記(1)に記載の活性炭。
(3)アルカリ土類金属化合物が、アルカリ土類金属、アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、フッ化物、リン酸塩、炭酸塩、硫化物、硫酸塩及び硝酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種である前記(1)または(2)に記載の活性炭。
(4)アルカリ土類金属化合物がカルシウム化合物である前記(3)に記載の活性炭。
(5)アルカリ土類金属化合物が、粒径10μm以下の粒子である前記(1)に記載の活性炭。
(6)アルカリ土類金属化合物の含有量が、30〜100000質量ppmである前記(1)に記載の活性炭。
(7)ラマンスペクトルのGピーク(1580cm-1)のピーク高さに対するDピーク(1360cm-1)のピーク高さの比が0.8〜1.2である前記(1)に記載の活性炭。
(8)窒素吸着法によって求めたBJH法による20〜50オングストロームの細孔容積が0.02ml/g以上の範囲にある前記(1)に記載の活性炭。
(9)前記(1)に記載の活性炭に、難黒鉛化炭素からなる多孔性炭素層を被覆してなる活性炭。
(10)窒素吸着法によって求めた細孔容積が0.01ml/g〜1.55ml/gである前記(9)に記載の活性炭。
(11)平均粒径が3〜70μmである前記(9)に記載の活性炭。
(12)平均粒径が1μm以下及び/または100μm以上の粒子を実質的に含まない前記(1)に記載の活性炭。
(13)電気二重層キャパシタの分極性電極用である前記(1)または(9)に記載の活性炭。
(14)前記(1)乃至(13)のいずれか一つに記載の活性炭を含む分極性電極。
(15)前記(1)乃至(13)のいずれか一つに記載の活性炭と気相法炭素繊維を含む分極性電極。
(16)気相法炭素繊維が、中空構造を有し、外径2〜500nm、アスペクト比10〜15000である前記(15)に記載の分極性電極。
(17)気相法炭素繊維が、0.01〜0.4ml/gの細孔容積を有し、窒素吸着法によって求めたBET比表面積が30〜1000m2/gである前記(15)に記載の分極性電極。
(18)気相法炭素繊維の(002)面の面間隔d002が0.3395nm以下である前記(15)に記載の分極性電極。
(19)気相成長炭素繊維が、分岐状繊維であり、かつ分岐部分の中空構造が連通している前記(15)に記載の分極性電極。
(20)気相法炭素繊維を炭素質粉体に対して0.1〜20質量%混合する前記(15)に記載の分極性電極。
(21)気相法炭素繊維が、活性炭表面に融着している前記(15)に記載の分極性電極。
(22)前記(14)乃至(21)のいずれか一つに記載の分極性電極を用いた電気二重層キャパシタ。
(23)有機溶媒に電解質を溶解した有機系電解液を用いた前記(22)に記載の電気二重層キャパシタ。
(24)前記(1)乃至(13)に記載の活性炭を含有するスラリー。
(25)前記(1)乃至(13)に記載の活性炭を含有するペースト。
(26)前記(1)乃至(13)に記載の活性炭が表面に塗布された電極シート。
(27)前記(22)に記載の電気二重層キャパシターを含むエネルギーデバイス。
(28)活性炭の原料にアルカリ土類金属化合物を添加し熱処理する工程、次いで熱処理により生成した炭素化物をアルカリ金属化合物と混合加熱して賦活する工程を含むことを特徴とする活性炭の製造方法。
(29)活性炭の原料にアルカリ土類金属化合物を添加しアルカリ金属化合物の蒸気中で熱処理する工程、次いで熱処理により生成した炭素化物をアルカリ金属化合物と混合加熱して賦活する工程を含むことを特徴とする活性炭の製造方法。
(30)熱処理する工程が400〜600℃及び600〜900℃の温度範囲で保持する前記(28)または(29)に記載の活性炭の製造方法。
(31)アルカリ金属化合物が、アルカリ金属水酸化物である前記(28)に記載の活性炭の製造方法。
(32)アルカリ金属化合物が、カリウム、ナトリウム及びセシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む化合物である前記(28)または(29)に記載の活性炭の製造方法。
(33)炭素化物が、易黒鉛化炭素である前記(28)または(29)に記載の活性炭の製造方法。
本発明の活性炭は合成樹脂、石炭系ピッチ、石油系ピッチ等(原料)を熱処理(焼成)したコークス等の炭素化物を賦活することにより製造される。
活性炭の電気特性は、活性炭の比表面積・細孔分布・結晶構造といった構造物性に大きく左右される。電極材料として有用な活性炭を得るためには、炭素化物の構造、炭素化条件、賦活条件を最適化する必要がある。本発明において、活性炭の原料として用いられるものは一般的な熱可塑性樹脂、例えば塩化ビニル系樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリブチラール、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセテート等及び石油系ピッチ、石炭系ピッチ等のピッチ系材料である。また、ナフタレン、フェナントレン、アントラセン、トリフェニレン、ピレン等の縮合多環式炭化水素化合物、インドール、キノリン、カルバゾール、アクリジン等の縮合複素環式化合物等も使用可能である。上記の中でも、石油系、石炭系等のピッチ系材料は、低価格、炭化収率が高いなどの点で好適に使用できる。
3300K(約3000℃)前後の高温処理によって黒鉛に変換し得る易黒鉛化炭素、例えば、石油コークス、石炭系ピッチコークス、ポリ塩化ビニル炭、3,5−ジメチルフェノールホルムアルデヒド樹脂炭が使用できる。
また、石炭系ピッチを選択する場合は、石炭系ピッチは石油系炭素原料と比較して、側鎖が少なく、芳香族化合物の比率が高く、様々な分子構造の多環芳香族化合物が混在しているため、これを原料とした活性炭はこの化合物に由来して、種々の複雑な微結晶構造等を形成し、優れた電気特性を発現するものと考えられる。なお、選択する石炭系ピッチは特に限定されないが、軟化点100℃以下、さらに好ましくは60℃から90℃のものを使用できる。
本発明の活性炭の内部にはアルカリ土類金属化合物が含まれている。
アルカリ土類金属化合物としては、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム及びラジウムからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルカリ土類金属元素を含む化合物であればよく、アルカリ土類金属、アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、フッ化物、リン酸塩、炭酸塩、硫化物、硫酸塩または硝酸塩などである。
好ましくは、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム及びラジウムから選ばれる少なくとも1種のアルカリ土類金属元素の酸化物、炭酸塩または硫化物である。具体的には、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫化マグネシウム、硫化カルシウム、硫酸バリウムが挙げられる。なお、アルカリ土類金属化合物は活性炭中に2種以上含まれていてもよい。これらの中でも好ましいのは、カルシウムの化合物、特に酸化カルシウム、あるいは加熱により酸化カルシウムとなる、カルシウムの水酸化物、炭酸塩、硫化物等である。
活性炭の粒子内部に含まれるアルカリ土類金属化合物としては、活性炭の粒径によるが、化合物の粒径が10μm以下がよく、好ましくは5μm以下、より好ましくは1μm以下である。さらに必要に応じて、化合物粒径が1μm以下がよく、好ましくは0.1μm以下、より好ましくは0.01μm以下である。
また、活性炭におけるアルカリ土類金属化合物の含有量は、活性炭全量に対して、好ましくは30〜100000質量ppm、より好ましくは40〜5000質量ppm、さらに好ましくは50〜1000質量ppmである。
上記のアルカリ土類金属化合物は活性炭を製造する際に原料に添加される。添加方法としては例えば原料粉末にアルカリ土類金属化合物の粉末を添加する。また原料溶融物にアルカリ土類金属化合物を添加することもできる。
原料から活性炭を得るには炭素化工程、賦活工程があるが、これらの工程での加熱においてアルカリ土類金属化合物が分解するもの、例えば水酸化物や炭酸塩が分解して酸化物となるものであってもよい。分解に伴う粒径や質量の変化、あるいは原料の炭素化率を考慮してアルカリ土類金属化合物の種類、粒径や添加量を定める。
原料にアルカリ土類金属化合物を添加した後、熱処理して炭素化する。この炭素化工程は1000℃程度までの温度に加熱する一般的な方法でもよいが、好ましくは昇温速度3〜10℃/hr、より好ましくは4〜6℃/hrで400℃以上600℃未満の温度、好ましくは450℃以上550℃以下の温度とし、その範囲の一定温度で5〜20時間、より好ましくは8〜12時間保持し、その後同昇温速度で600℃以上900℃以下、好ましくは650℃以上850℃以下の範囲の一定温度で1〜20時間、より好ましくは1〜12時間保持することが好ましい。
熱処理の方法は限定されないが、工業的にはロータリーキルンやトンネルキルンなどで行うのが経済的で生産性が高い。
活性炭の原料を400〜900℃の間で加熱すると、熱分解反応が起こり、ガス・軽質留分が脱離し、残渣は重縮合が起こって最終的には固化する。この炭素化工程における第1段階で、炭素原子間のミクロな結合状態がほぼ決定され、この工程で決定された炭素の構造は最終生成物である活性炭の構造の基礎を決定づけると考えられる。
本発明の活性炭中でアルカリ土類金属化合物の果たす役割(作用機構)については定かでないが、炭素化物の構造に関与することで、最終的には、活性炭の構造決定に関与し、それが活性炭の特性向上に寄与しているか、あるいは電気二重層キャパシタの充放電の際に作用して特性向上をもたらしているとも考えられる。
上記の熱処理(炭素化)工程はアルカリ金属化合物の蒸気中で実施することも有効である。アルカリ金属は、炭素化工程において触媒的な働きをする。即ち、ピッチ中の芳香族間の架橋結合が促進され、炭素化反応が進行する。アルカリ金属化合物としては、ナトリウム、カリウム、セシウム等の化合物が挙げられる。
アルカリ金属の蒸気中で熱処理を実施する方法としては、例えば、炭素化工程の系内に後述するアルカリ賦活反応系より揮発したアルカリ金属化合物の蒸気を導入しながら加熱することにより行なうことができる。また、アルカリ賦活反応の反応容器周囲に原料を設置して、アルカリ賦活反応系より揮発したアルカリ金属化合物の蒸気に曝して同時に加熱することで熱処理(炭素化)工程及びアルカリ賦活工程をそれぞれ平行して行なうことができる。これにより全体としての処理時間が短縮されると共に、加熱のためのエネルギーの省コスト化を図ることができる。
次に、炭素化物を1〜30mm程度に粗粉砕したもの及び/または1〜100μm程度の粒度に粉砕したものを用いて、賦活剤であるアルカリ金属化合物と混合して加熱し、炭素化物に細孔を形成して多孔質の活性炭とする。
アルカリ賦活剤としてはアルカリ金属を含む化合物であれば特に限定されないが、賦活中に溶融する化合物の方が効果が高い。カリウム、ナトリウム、セシウムの水酸化物、炭酸塩、硫化物、硫酸塩が好ましい。例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、硫化カリウム、硫化ナトリウム、チオシアン酸カリウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウムが使用できる。好ましくは水酸化カリウム、水酸化ナトリウムであり、さらに好ましくは水酸化カリウムである。これらの1種類あるいは2種類以上混合して、例えば、水酸化ナトリウム/水酸化カリウム、水酸化ナトリウム/水酸化カリウム/水酸化セシウム等を使用してもよい。
活性炭の原料に対するアルカリ金属化合物の混合量は質量比で原料1に対し0.5〜7程度、より好ましくは1〜5程度、さらに好ましくは2〜4程度である。アルカリ金属化合物の混合の質量比が0.5未満では細孔の発達が悪く、7以上では過賦活となり細孔壁の破壊が進行するなどして細孔(ミクロポアー)が減少するため比表面積が減る傾向にある。
賦活処理温度は、原料の種類及び形状、活性化反応速度(賦活化反応速度)によって異なるが、250〜1000℃で行われ、より好ましくは500℃〜900℃、さらに好ましくは600℃〜800℃で行われる。賦活温度が250℃以下では賦活の進行が不充分で、活性炭中の細孔が少なく、電気二重層キャパシタの分極性電極材料として使用したとき電気容量が低下する。1000℃以上では活性炭の細孔が収縮したり、高電流密度での充電特性が著しく低下したり、賦活装置の腐食が激しくなったりする等の問題が起こってくる。
アルカリ賦活終了後の活性炭は、水洗してアルカリ成分を洗浄し、塩酸、硫酸、硝酸等で中和して、再度水洗して酸を洗浄する洗浄工程を設けることが好ましい。洗浄工程を行った活性炭は、充分に乾燥して使用できる。
賦活を行う装置は、特に限定するものではなく、熱処理工程で使用したものと同様の装置を使用することができ、例えば固定床加熱炉、流動床加熱炉、移動床加熱炉、内熱式または外熱式のロータリーキルン、電気炉等の何れもが好適に採用される。
賦活工程及び洗浄工程が終了した活性炭は、好ましくは粉砕して、平均粒径0.1〜100μm、好ましくは1〜100μm程度、さらに好ましくは5〜30μm程度の微粉体とされることが望ましい。この粉砕工程において使用される粉砕機は、特に限定されるものではないが、ボールミル、振動ミル、アトリションミル、ジェットミルなどが好適に使用できる。
このようにして得られた活性炭は、過剰な電圧を与えなくても、1サイクル目から高い電気容量を発揮し、また、その電気容量の保持率が高く、電極の膨張が少ないという特徴を有する。
賦活された一つの実施形態の活性炭を透過型顕微鏡にて観察したところ、黒鉛や黒鉛類似の結晶をほとんど有しない、乱層構造からなるものであることが確認された。また、XPS(X線光電子分光法)分析において、アルカリ土類金属化合物は活性炭表面(表面から約10nm深さ)にほとんど存在しておらず、粒子内部にサブミクロン程度の粒子として拡散していることが示された。さらに、ラマンスペクトルのGピーク(1580cm-1)高さ(実測曲線におけるベースラインからピーク点までの高さ)に対するDピーク(1360cm-1)高さの比は0.8〜1.2であった。
ここで、ラマンスペクトルのGピークに対するDピークの強度比は、炭素材料の黒鉛化度を示す指標として用いられているが、この強度比をピーク高さ比として示した場合、黒鉛化度が高いほど小さい値となる。黒鉛性の結晶を有する活性炭の場合には、概ね0.6前後の値になるが、黒鉛性の結晶をほとんど有しない本発明の活性炭の場合には0.8〜1.2の値となった。
本発明の活性炭は、窒素吸着法によって求めたBET比表面積は10〜2000m2/g、好ましくは100〜1200m2/gであり、従来の方法により得られた活性炭のBET比表面積より小さくなる(通常2000〜3000m2/g)。さらに、キャパシタ用の電極として使用する活性炭においては容量発現及び電解質の拡散に寄与すると考えられる20〜50オングストロームの細孔を一定量以上有することが必要であるが、本発明の一実施形態の活性炭のBJH(Barrett, Joyner and Halenda)法による20〜50オングストローム(2〜5nm)の細孔容積は0.02ml/g以上であった。
以上のような構造及び細孔に起因して、賦活された活性炭は過剰な電圧をかけて黒鉛層間にイオンを挿入させるという工程を経なくても、1サイクル目から高い電気容量を発揮できる。さらに、十分な炭素化工程を経ているので、炭素表面の官能基量が低減されて、充放電の繰り返しに伴う電気容量の劣化が抑えられると考えられる。
また、賦活された活性炭は、タップ密度計(蔵持科学器械製作所製)にてタップ密度を測定したところ、タップ回数50回で0.35〜0.70g/mlであり、粉体抵抗は、1.0MPaで0.4Ωcm以下であった。
本発明の活性炭は、その表面に難黒鉛化炭素からなる多孔性炭素層を被覆することも可能である。活性炭の表面に難黒鉛化炭素からなる多孔性炭素層を被覆することにより、充放電時における活性炭の膨張および収縮をさらに抑制することが可能となる。被覆状態は、全面被覆でも、島状の被覆でも構わないが、概ね表面の30〜70%が被覆されている状態が好ましい。
多孔性炭素層被覆活性炭を製造する方法は、特に限定されないが、一段目の熱処理工程(400〜600℃)を経た後の炭素化物に接着性を有する重合体を被覆し、次いで二段目(600〜900℃)の加熱処理、賦活処理を行うことが好ましい。
例えば、母材となるコークス系炭素粉体等(以下、母材もしくは母材炭素材料という)の表面に、被覆材をコーティングし、熱処理(加熱硬化、焼成など)、賦活処理(ガス賦活、薬品賦活など)を実施することが好ましい。
被覆材としては、熱処理によっていわゆるハードカーボンを生成し母材炭素の充放電時の収縮を抑え込むことが出来る難黒鉛化性原料を使用することが好ましい。難黒鉛化性原料としては、例えばフェノール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、フラン樹脂、セルロース樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂からなる群から選択される少なくとも1種が挙げられるが、特にこれらに限定されない。
特に、乾性油またはその脂肪酸を混合したフェノール樹脂を用いると緻密な炭素材が得られる。これは、フェノール樹脂と乾性油中の不飽和脂結合の部分が化学反応を起こして、いわゆる乾性油変性フェノール樹脂となり、これが熱処理(または焼成)過程において分解を和らげ、発泡を防ぐことによると推測される。また、乾性油は単に二重結合があると言うだけではなく、かなり長いアルキル基とエステル結合を有しており、これらも焼成過程におけるガスの抜け易さ等の面で関与していると考えられる。
フェノール樹脂はフェノール類とアルデヒド類との反応によりつくられるノボラック、レゾール等の未変性フェノール樹脂や一部変性されたフェノール樹脂が使用できる。また、必要に応じてニトリルゴム等のゴムをフェノール樹脂に混合して使用できる。フェノール類としては、フェノール、クレゾール、キシレノール、C20以下のアルキル基を有するアルキルフェノール等が挙げられる。
乾性油またはその脂肪酸を混合したフェノール樹脂には、先にフェノール類と乾性油とを強酸触媒存在下に付加反応させ、その後に塩基性触媒を加えて系を塩基性となしホルマリン付加反応させたもの、またはフェノール類とホルマリンを反応させ、その後に乾性油を加えたものでよい。
乾性油は、通常桐油、アマニ油、脱水ヒマシ油、大豆油、カシューナッツ油等として知られている植物油であり、それらの脂肪酸であってもよく、薄膜にして空気中に放置すると比較的短時間に固化乾燥する性質を有する。
フェノール樹脂に対する乾性油またはその脂肪酸の割合は、例えば(フェノールとホルマリンの縮合物)100質量部に対し、(乾性油またはその脂肪酸)5〜50質量部が適する。50質量部より多くなると、接着性が下がる傾向があり好ましくない。
この重合体で母材を被覆する場合、重合体をアセトン、エタノール、トルエン等で希釈して粘度を調整すると被覆しやすい。
被覆時の雰囲気としては、大気圧下、加圧下、減圧下のいずれであっても良いが、炭素質粉体と重合体の親和性が向上する減圧下での被覆が好ましい。
母材の被覆は、母材炭素材料と上記重合体とを撹拌し混合することによって行うことが好ましい。撹拌方法は特に限定されないが、例えば、リボンミキサー、スクリュー型ニーダー、スパルタンリューザー、レディゲミキサー、プラネタリーミキサー、万能ミキサー等の装置を使用することができる。
撹拌処理時の温度及び時間は、母材の炭素質粉体、重合体の成分及び粘度等に応じて適宜選択されるが、通常0℃〜50℃程度、好ましくは10℃〜30℃程度の範囲とする。
母材炭素材料と重合体との混合物は、その粘度が混合温度下で500Pa・s以下になるように希釈溶媒を用い、かつ混合時間を調整することが好ましい。この場合の希釈溶媒としては、重合体との親和性が良好なものが使用できる。例えば、アルコール類、ケトン類、芳香族炭化水素、エステル類等が挙げられ、メタノール、エタノール、ブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル等が好ましい。
撹拌後は、溶剤の一部もしくは全部を除去することが好ましい。溶媒の除去は、熱風乾燥、真空乾燥等公知の方法により行われる。
乾燥温度は使用する溶媒の沸点、蒸気圧等によるが、具体的には50℃以上、好ましくは100℃以上1000℃以下、さらに好ましくは150℃以上500℃以下である。
加熱硬化には公知の加熱装置のほとんどが使用できる。しかし、製造プロセスとしては連続処理が可能なロータリーキルンやベルト式連続炉などが生産性の点で好ましい。
例えば、フェノール樹脂添加量は、好ましくは2質量%〜30質量%、さらに好ましくは4質量%〜25質量%、さらに好ましくは6質量%〜18質量%である。
熱処理は1200℃以下、好ましくは400〜1000℃、さらに好ましくは500〜800℃で行う。
熱処理温度が高すぎると、その後に実施される賦活反応が進行せず、熱処理温度が低すぎると炭化反応が進行しない。
原料の粒度は、平均粒径で1〜70μmがよいが、好ましくは3〜30μm、さらに好ましくは3〜15μmである。平均粒径はレーザー回折散乱法で求めることができる。平均粒径が1μmより小さいと電極シートからの落粒やショートを起こしやすくなる。
70μmを超える平均粒径を有する粒子が混入していると電極表面に凹凸が多くなり、電池に使用されるセパレータを傷つける原因ともなる。
次に気相法炭素繊維を添加した活性炭について説明する。
本発明の活性炭に対して、炭素繊維を添加することにより一層の特性向上が図られる。
炭素繊維としては、ピッチ系炭素繊維、気相成長炭素繊維などを用いることができるが、繊維軸方向に結晶が成長し、繊維が枝分かれをしている気相成長炭素繊維が好ましい。
気相成長炭素繊維は、有機化合物(例えばベンゼン)と触媒の金属触媒粒子とを水素気流中で高温下(例えば、約1000℃)で加熱することによって製造することができる。
気相成長炭素繊維は、製造したままのもの、製造したものを1000〜1500℃で焼成したもの、あるいは、さらに黒鉛化処理したものを使用することができるが、製造したままのものあるいは1500℃程度で熱処理されたものがより好適である。
また、気相成長炭素繊維の好ましい形態として、分岐状繊維がある。分岐状繊維は分岐部分を含めて繊維全体が互いに連通した中空構造を有している。そのため繊維の円筒部分を構成している炭素層が連続している。中空構造とは炭素層が円筒状に巻いている構造であって、完全な円筒でないもの、部分的な切断箇所を有するもの、積層した2層の炭素層が1層に結合したもの、などを含む。また、円筒の断面は完全な円に限らず楕円や多角化のものを含む。
なお、炭素層の結晶性について炭素層の面間隔d002は特に限定されない。因みに、好ましいものはX線回折法によるd002が0.3395nm以下、より好ましくは0.3380nm以下であって、結晶のC軸方向の厚さLcが40nm以下のものである。
気相成長炭素繊維は、繊維外径500nm以下及びアスペクト比10以上の炭素繊維であって、好ましくは繊維外径50〜500nm、繊維長1〜100μm(アスペクト比2〜2000)、あるいは繊維外径2〜50nmであって繊維長0.5〜50μm(アスペクト比10〜25000)のものである。
この気相成長炭素繊維を活性炭と混合することで、粒子同士の接触抵抗が低減されるとともに、電極強度が向上し、分極性電極としての耐久性が向上する。
気相成長炭素繊維をガス賦活あるいは薬品賦活したものを使用することも可能であるが、この場合にはミクロ孔(20オングストローム以下の細孔)容積0.01〜0.4ml/g、BET比表面積30〜1000m2/gになるように表面構造を制御したものを使用する方がよい。ミクロ孔の多い炭素繊維を混合すると、電極内部でのイオン拡散抵抗が増大してしまうため好ましくない。
なお、前述の母材を難黒鉛化炭素で被覆するために母材と重合体とを撹拌する際に、炭素繊維を混合しておくことにより、炭素繊維が融着した活性炭を製造することが可能である。このようにして製造される炭素繊維融着活性炭は、充放電時の膨張収縮がさらに抑制される。また、分極性電極自体の機械的強度を向上させる場合もあるため有効である。
本発明の活性炭に対する気相成長炭素繊維の混合量は、0.02質量%〜50質量%が好ましいが、より好ましくは、0.05〜30質量%さらに好ましくは0.5〜20質量%である。0.02質量%未満だと、活性炭粒子との接点を増加させる効果が少ないために十分な効果が得られない。50質量%を越えると、分極性電極中の活性炭含有量が低下して電気容量が低下してしまう。
本発明の活性炭から、分極性電極及び電気二重層キャパシタを公知の方法にしたがって製造することができる。すなわち、分極性電極は活性炭に導電剤および結合剤を加えて混練圧延する方法、活性炭に導電剤、結合剤、必要に応じて溶媒を加えてスラリー状にして導電性基材に、所定厚みに塗布し、溶媒を室温または加熱して蒸発させる方法、活性炭に樹脂類を混合して焼結する方法等で作製される。この際、導電性基材としては、厚みが10μm〜0.5mm程度のアルミニウム、炭素被覆アルミニウム、ステンレス、チタン等の箔、板状物が用いられる。
例えば平均粒径5〜100μm程度の活性炭の粉末に、必要により導電剤としてカーボンブラック(ケッチェンブラック、アセチレンブラック等)、天然黒鉛、人造黒鉛、酸化チタン、酸化ルテニウム等の粉末を加え、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン、フルオロオレフィン/ビニルエーテル共重合体架橋ポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、またはポリアクリル酸等の結合剤を加え、厚さ0.1〜0.5mm程度のシートに成形し、100〜200℃程度の温度で真空乾燥する。このシートを所定の形状に打ち抜き電極とする。この電極に集電材である金属板を積層し、セパレータを介し、金属板を外側にして2枚重ね、電解液に浸して電気二重層キャパシタとする。
電気二重層キャパシタの電解液としては公知の非水溶媒電解質溶液、水溶性電解質溶液のいずれも使用可能であり、さらに電解液の他に、非水系電解質である高分子固体電解質及び高分子ゲル電解質、イオン性液体も使用することができる。
水系(水溶性電解質溶液)のものとしては、硫酸水溶液、硫酸ナトリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化アンモニウム水溶液、塩化カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液等が挙げられる。
また、非水系(非水溶媒電解質溶液)のものとしては、R1234+またはR1234+で表されるカチオン(R1、R2、R3、R4は、それぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基またはアリル基である。)と、BF4 -、PF6 -、ClO4 -等のアニオンとからなる4級アンモニウム塩または4級ホスホニウム塩を、例えば、(C254NBF4、(C253(CH3)NBF4、(C254PBF4、(C253(CH3)PBF4等を、電解質として、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル等のエーテル;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−エチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N−ジメチルプロピオンアミド、ヘキサメチルホスホリルアミド等のアミド;ジメチルスルホキシド、スルホラン等の含硫黄化合物;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のジアルキルケトン;エチレンオキシド、プロピレンオキシド、テトラヒドロフラン、2−メトキシテトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,3−ジオキソラン等の環状エーテル;エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート;γ−ブチロラクトン;N−メチルピロリドン;アセトニトリル、ニトロメタン等の有機溶媒の溶液が好ましい。さらに、好ましくはエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート系非水溶媒を用いることができる。電解質または溶媒は、それぞれ二種以上用いることもできる。
非水系電解質である高分子固体電解質や高分子ゲル電解質に用いられる高分子としては、ポリエチレンオキサイド誘導体及び該誘導体を含む重合体、ポリプロピレンオキサイド誘導体及び該誘導体を含む重合体、リン酸エステル重合体、ポリカーボネート誘導体及び該誘導体を含む重合体等が挙げられる。イオン性液体はこれらの溶質の中で溶媒に溶解していなくとも、液状であるもの、例えば、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムトリフルオロスルホネートが挙げられる。
電極間に必要に応じて介在させるセパレータとしては、イオンを透過する多孔質セパレータであればよく、微孔性ポリエチレンフィルム、微孔性ポリプロピレンフィルム、ポリエチレン不織布、ポリプロピレン不織布、ガラス繊維混抄不織布、ガラスマットフィルタ等が好ましく使用できる。
本発明の電気二重層キャパシタは、一対のシート状電極の間にセパレータを介して電解液とともに金属ケースに収容したコイン型、一対の正極と負極をセパレータを介して巻回してなる巻回型、セパレータを介して多数のシート状電極を積み重ねた積層型等いずれの構成をもとることができる。
以下に本発明について代表的な例を示し、さらに具体的に説明する。なお、これらは説明のための単なる例示であって、本発明はこれらに何等制限されるものではない。下記の例における各特性の測定方法は以下の通りである。
(1)BET比表面積および細孔容積
Quantachrome社製、NOVA1200を使用し、液体窒素温度における窒素の吸着等温線より、BET法およびBJH法を用いて算出した。なお、窒素の吸着量は相対圧力(P/P0)0.01〜1.0で測定した。
(2)ラマンスペクトル
励起光としてArレーザー514.5nm、検出器としてCCD(Charge Coupled Device)を使用し、スリット500μm、露光60秒で活性炭のラマンスペクトルを測定した。
(3)電気容量
平均粒径30μmの活性炭80質量部にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)10質量部、カーボンブラック10質量部を添加し、メノウ乳鉢で混練して圧延ローラーで厚さ0.2mmのシート状に圧延したシートを直径20mmの円板に打抜き、200℃で一昼夜で真空乾燥して分極性電極として使用した。
前記の電極を、高純度アルゴンを循環させているグローブボックス内において、図1に断面図を示す評価用セルに組立てて使用した。図1において、1はアルミニウム製の上蓋、2はフッ素ゴム製Oリング、3はアルミニウムからなる集電体、4はテフロン(登録商標)からなる絶縁材、5はアルミニウム製容器、6はアルミニウム製板バネ、7は分極性電極、8はガラス繊維からなる厚さ1mmのセパレータである。電解液にはPC(プロピレンカーボネート)を溶媒とし、(C254NBF4を電解質とする富山薬品工業(株)製の商品名LIPASTE-P/EAFIN(1モル/リットル)を使用した。
充放電時の電極膨張率は、図2のような評価用セルを使用し、電極厚み方向の変位をインジケーターを使用して測定した。図2中の電極押え用コイルばね(9)は、1cm圧縮するのに0.1〜1.0kgf程度の加重を必要とするものが使用可能であるが、本測定にあたっては、0.3kgfの加重を必要とするものを使用した。測定温度は室温(20〜30℃)とした。ここで、例えば2.5V電圧印加時の電極膨張率(%)は
Figure 2004175660
で求められる。
充放電測定は北斗電工(株)製充放電試験装置HJ-101SM6を使用し、充放電電流5mA(1.6mA/cm2)、50mA(16mA/cm2)、150mA(48mA/cm2)にて0〜2.5Vあるいは0〜3.0Vで充放電を行い、2回目の定電流放電によって得られた放電曲線から、電気二重層キャパシタの両極活性炭の質量当たりの電気容量(F/g)と体積当たりの電気容量(F/ml)を算出した。
耐久性は、2回目の充放電後の電気容量に対する20回の充放電サイクル試験後の電気容量の割合として評価した。
実施例1:
軟化点86℃の石炭ピッチ100gに炭酸カルシウム10gを加え、ルツボに充填し、昇温速度5℃/hrで500℃とし、その温度で10時間保持し(1段目)、次いで同昇温速度で700℃とし、その温度で5時間保持して(2段目)熱処理した。得られた炭素化物に、質量比で2.5倍量のKOHを混合し、ルツボに充填した。これを750℃まで3℃/hrで昇温した後、750℃で60分保持して賦活した。賦活した炭素化物は1N塩酸で洗浄した後、蒸留水で洗浄し、残留KOH及び金属不純物を除去した。これを200℃で真空乾燥して活性炭とした。
この活性炭の比表面積は930m2/gであった。BJH法による20〜50オングストロームの細孔容積は、0.0416ml/g、ラマンスペクトルから算出した、Gピーク高さに対するDピーク高さの比は0.92であった。
電気容量は、充放電電流5mA(1.6mA/cm2)、2.5V充放電時には36.5F/g、31.0F/ml、であり、20サイクル充放電後の容量保持率は98.4%であった。充放電電流5mA(1.6mA/cm2)、3.0V充放電時には37.7F/g,32.0F/mlであり、20サイクル充放電後の容量保持率は96.9%であった。正負極の平均膨張率は15%であった。
実施例2:
実施例1における炭酸カルシウム10gに代えて水酸化カルシウム10gとした他は実施例1と同様にして活性炭を製造した。
この活性炭の比表面積は892m2/g、BJH法による20〜50オングストロームの細孔容積は0.0398ml/g、ラマンスペクトルから算出したGピーク高さに対するDピーク高さの比は0.93であった。
電気容量は、充放電電流5mA、2.5V充放電時には36.8F/g、31.3F/mlであり、20サイクル充放電後の容量保持率は98.3%であった。充放電電流5mA、3.0V充放電時には37.5F/g、31.9F/mlであり、20サイクル充放電後の容量保持率は96.8%であった。
また、充電後の平均電極膨張率は14%であった。
実施例3:
実施例1の方法で得られた活性炭に対して、気相法炭素繊維(平均径180nm、平均長さ10μm)を5質量%混合して分極性電極材料とした。充放電電流5mA(1.6mA/cm2)、2.5V充放電時の電気容量は36.4F/g、32.4F/mlであり、20サイクル充放電後の容量保持率は98.9%であった。充放電電流5mA(1.6mA/cm2)、3.0V充放電時の電気容量は39.5F/g、35.2F/mlであり、20サイクル容量保持率は97.7%であった。正負極の平均膨張率は10%であった。
実施例4:
実施例1の炭酸カルシウム10gに硫化カルシウム10gを加え、2段目の保持温度を800℃で熱処理処理した以外は実施例1と同様にして活性炭を製造し、分極性電極材料とした。
この活性炭の比表面積は173m2/gであり、BJH法による20〜50オングストロームの細孔容積は0.0271ml/gであった。ラマンスペクトルにおけるGピーク高さに対するDピーク高さの比は0.93であった。
充放電電流5mA(1.6mA/cm2)、2.5V充放電時の電気容量は32.6F/g、31.9F/mlであり、20サイクル充放電後の容量保持率は98.7%であった。充放電電流5mA(1.6mA/cm2)、3.0V充放電時の電気容量は35.5F/g、34.8F/mlであり、20サイクル容量保持率は97.2%であった。正負極の平均膨張率は30%であった。
実施例5:
実施例3で使用したものと同じ気相法炭素繊維10gに水酸化カリウム50gを加えて750℃で熱処理したもの(ミクロ孔容積:0.3ml、BET比表面積530m2/g)実施例4の方法で製造した活性炭に対して5質量%混合して分極性電極材料とした。充放電電流5mA(1.6mA/cm2)、2.5V充放電時の電気容量は33.5F/g、33.5F/mlであり、20サイクル充放電後の容量保持率は99.0%であった。充放電電流5mA(1.6mA/cm2)、3.0V充放電時の電気容量は34.5F/g、34.5F/mlであり、20サイクル容量保持率は98.0%であった。正負極の平均膨張率は5%であった。
比較例1:
実施例1における炭酸カルシウムを添加しなかった他は実施例1と同様にして活性炭を製造した。この活性炭に含まれるカルシウム化合物はカルシウム元素換算で25質量ppmであった。
この活性炭の比表面積は800m2/gであった。BJH法による20〜50オングストロームの細孔容積は0.038ml/g、ラマンスペクトルから算出したGピーク高さに対するDピーク高さの比は0.89であった。
電気容量は、充放電電流5mA、2.5V充放電時には36.0F/g、30.6F/mlであり、20サイクル充放電後の容量保持率は98.0%であった。充放電電流5mA、3.0V充放電時には37.0F/g、31.5F/mlであり、20サイクル充放電後の容量保持率は96.5%であった。
また、充電後の平均電極膨張率は50%であった。
比較例2:
炭素材料として石油コークスを用い、質量比で2.5倍量のKOHを混合し、ルツボに充填した。これを750℃で60分保持して賦活した。賦活した炭素材料は1N塩酸で洗浄した後、蒸留水で洗浄し、残存KOH及び金属不純物を除去した。これを200℃で真空乾燥し、活性炭とした。この活性炭の比表面積は1905m2/gであり、ラマンスペクトルのGピーク高さに対するDピーク高さの比は0.98であった。また活性炭に含まれるカルシウム化合物はカルシウム元素換算で23質量ppmであった。
充放電電流5mA(1.6mA/cm2)、2.5V充放電時の電気容量は、44.5F/g、24.0F/mlであり、20サイクル充放電後の容量保持率は96.3%であった。充放電電流5mA(1.6mA/cm2)、3.0V充放電時の電気容量は45.0F/g、24.3F/mlであり、20サイクル容量保持率は94.0%であった。正負極の平均膨張率は20%であった。
比較例3:
炭素材料としてMCMB(大阪ガス製メソカーボンマイクロビーズ)を用い、質量比で5倍量のKOHを混合し、ルツボに充填した。これを750℃で60分保持して賦活した。賦活した炭素材料は1N塩酸で洗浄した後、蒸留水で洗浄し、残存KOH及び金属不純物を除去した。これを200℃で真空乾燥し、活性炭とした。この活性炭の比表面積は127m2/gであり、20〜50オングストロームの細孔容積は0.013ml/g、ラマンスペクトルのGピーク高さに対するDピーク高さの比は0.92であった。また、活性炭に含まれるカルシウム化合物はカルシウム元素換算で14質量ppmであった。
充放電電流5mA(1.6mA/cm2)、2.5V充放電時の電気容量は、10.2F/g、9.4F/mlであり、20サイクル充放電後の容量保持率は99.1%であった。充放電電流5mA(1.6mA/cm2)、3.0V充放電時の電気容量は11.5F/g、10.6F/mlであり、20サイクル容量保持率は98.5%であった。正負極の平均膨張率は70%であった。
実施例6:
付着材としては、以下の方法で調整した、桐油で一部変性したフェノール樹脂を用いた。すなわち、桐油100質量部とフェノール150質量部、ノニルフェノール150質量部を混合して50℃に保持する。これに0.5質量部の硫酸を加えて撹拌し、徐々に昇温して120℃で1時間保持し、桐油とフェノール類との付加反応を行った。その後温度を60℃以下に下げ、ヘキサメチレンテトラミンを6質量部と37質量%ホルマリン100質量部を加え、90℃で約2時間反応し、その後真空脱水した後、メタノール100質量部、アセトン100質量部を加えて希釈し、粘度20mPa・s(20℃)のワニス(以下、ワニスAという。)を得た。
軟化点86℃の石炭ピッチ100gに炭酸カルシウム10gを加え、ルツボに充填し、昇温速度5℃/hrで500℃とし、その温度で10時間保持した。その後粉砕して、平均粒径(D50=8μm)に調整した炭素質粉体(19.8g)に、ワニスAの樹脂固形分換算で5.4質量部にエタノール12.6質量部を加えて撹拌し、十分に溶解させた溶液を変成フェノール樹脂固形分が1.3質量%となるように加え、プラネタリーミキサーにて30分間混練した。混練物を真空乾燥機にて80℃で2時間乾燥し、エタノールを除去した。次にこの混練物を加熱炉にて、700℃で1時間保持してその後冷却した。室温まで冷却後、得られた熱処理品に質量比で2.5倍量の水酸化カリウムを混合して実施例1と同様にして賦活反応を行った。得られた分極性電極の、正負極の平均膨張率は5%であった。
実施例7:
混練時に気相成長炭素繊維を10質量%加えて混練した以外は実施例6と同様にして活性炭を製造した。得られた分極性電極の平均膨張率は4%であった。
本発明は、粒子内部にアルカリ土類金属化合物を含み、比表面積が10〜2000m2/gである活性炭、その製造方法及び分極性電極を提供したものである。本発明の活性炭は、過剰な電圧を与えなくても、電気容量(F/ml)が高く、充放電時の電極膨張率が少なく、耐久性の良好な、キャパシタ用電極として好適に使用できる。
さらに、当該活性炭に気相法炭素繊維を混合することで、より優れた特性を有する分極性電極および電気二重層キャパシタを製造することが可能である。
実施例で使用した電気二重層キャパシタ評価用セルの断面図である。 充放電時の電極膨張率の変化の測定に使用した評価用セルの断面図である。
符号の説明
1 上蓋
2 Oリング
3 集電体
4 絶縁体
5 容器
6 板ばね
7 電極
8 セパレーター
9 電極押え用コイルばね

Claims (33)

  1. 粒子内部にアルカリ土類金属化合物を含み、窒素吸着法によって求めたBET比表面積が10〜2000m2/gである活性炭。
  2. アルカリ土類金属化合物が、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム及びラジウムからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルカリ土類金属化合物である請求項1に記載の活性炭。
  3. アルカリ土類金属化合物が、アルカリ土類金属、アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、フッ化物、リン酸塩、炭酸塩、硫化物、硫酸塩及び硝酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1または2に記載の活性炭。
  4. アルカリ土類金属化合物がカルシウム化合物である請求項3に記載の活性炭。
  5. アルカリ土類金属化合物が、粒径10μm以下の粒子である請求項1に記載の活性炭。
  6. アルカリ土類金属化合物の含有量が、30〜100000質量ppmである請求項1に記載の活性炭。
  7. ラマンスペクトルのGピーク(1580cm-1)のピーク高さに対するDピーク(1360cm-1)のピーク高さの比が0.8〜1.2である請求項1に記載の活性炭。
  8. 窒素吸着法によって求めたBJH法による20〜50オングストロームの細孔容積が0.02ml/g以上の範囲にある請求項1に記載の活性炭。
  9. 請求項1に記載の活性炭に、難黒鉛化炭素からなる多孔性炭素層を被覆してなる活性炭。
  10. 窒素吸着法によって求めた細孔容積が0.01ml/g〜1.55ml/gである請求項9に記載の活性炭。
  11. 平均粒径が3〜70μmである請求項9に記載の活性炭。
  12. 平均粒径が1μm以下及び/または100μm以上の粒子を実質的に含まない請求項1に記載の活性炭。
  13. 電気二重層キャパシタの分極性電極用である請求項1または9に記載の活性炭。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一つに記載の活性炭を含む分極性電極。
  15. 請求項1乃至13のいずれか一つに記載の活性炭と気相法炭素繊維を含む分極性電極。
  16. 気相法炭素繊維が、中空構造を有し、外径2〜500nm、アスペクト比10〜15000である請求項15に記載の分極性電極。
  17. 気相法炭素繊維が、0.01〜0.4ml/gの細孔容積を有し、窒素吸着法によって求めたBET比表面積が30〜1000m2/gである請求項15に記載の分極性電極。
  18. 気相法炭素繊維の(002)面の面間隔d002が0.3395nm以下である請求項15に記載の分極性電極。
  19. 気相成長炭素繊維が、分岐状繊維であり、かつ分岐部分の中空構造が連通している請求項15に記載の分極性電極。
  20. 気相法炭素繊維を炭素質粉体に対して0.1〜20質量%混合する請求項15に記載の分極性電極。
  21. 気相法炭素繊維が、活性炭表面に融着している請求項15に記載の分極性電極。
  22. 請求項14乃至21のいずれか一つに記載の分極性電極を用いた電気二重層キャパシタ。
  23. 有機溶媒に電解質を溶解した有機系電解液を用いた請求項22に記載の電気二重層キャパシタ。
  24. 請求項1乃至13に記載の活性炭を含有するスラリー。
  25. 請求項1乃至13に記載の活性炭を含有するペースト。
  26. 請求項1乃至13に記載の活性炭が表面に塗布された電極シート。
  27. 請求項22に記載の電気二重層キャパシターを含むエネルギーデバイス。
  28. 活性炭の原料にアルカリ土類金属化合物を添加し熱処理する工程、次いで熱処理により生成した炭素化物をアルカリ金属化合物と混合加熱して賦活する工程を含むことを特徴とする活性炭の製造方法。
  29. 活性炭の原料にアルカリ土類金属化合物を添加しアルカリ金属化合物の蒸気中で熱処理する工程、次いで熱処理により生成した炭素化物をアルカリ金属化合物と混合加熱して賦活する工程を含むことを特徴とする活性炭の製造方法。
  30. 熱処理する工程が400〜600℃及び600〜900℃の温度範囲で保持する請求項28または29に記載の活性炭の製造方法。
  31. アルカリ金属化合物が、アルカリ金属水酸化物である請求項28に記載の活性炭の製造方法。
  32. アルカリ金属化合物が、カリウム、ナトリウム及びセシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む化合物である請求項28または29に記載の活性炭の製造方法。
  33. 炭素化物が、易黒鉛化炭素である請求項28または29に記載の活性炭の製造方法。
JP2003382421A 2002-11-13 2003-11-12 活性炭、その製造方法及び分極性電極 Expired - Fee Related JP4420381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003382421A JP4420381B2 (ja) 2002-11-13 2003-11-12 活性炭、その製造方法及び分極性電極

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002329490 2002-11-13
JP2003382421A JP4420381B2 (ja) 2002-11-13 2003-11-12 活性炭、その製造方法及び分極性電極

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004175660A true JP2004175660A (ja) 2004-06-24
JP4420381B2 JP4420381B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=32716184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003382421A Expired - Fee Related JP4420381B2 (ja) 2002-11-13 2003-11-12 活性炭、その製造方法及び分極性電極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4420381B2 (ja)

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006332627A (ja) * 2005-04-25 2006-12-07 Power System:Kk 電気二重層キャパシタ用正電極及びその製造方法
JP2007119342A (ja) * 2005-09-29 2007-05-17 Showa Denko Kk 活性炭およびその製造方法並びに用途
JP2007169126A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Jfe Chemical Corp 多孔質材料および電気二重層キャパシタ
JP2007186403A (ja) * 2005-10-27 2007-07-26 Showa Denko Kk 活性炭、その製造方法及び用途
JP2007186411A (ja) * 2005-12-16 2007-07-26 Showa Denko Kk 活性炭、その製造方法及びその用途
JP2007266158A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Sumitomo Bakelite Co Ltd 電気二重層キャパシタ用炭素材及びその製造方法、これを含有する電気二重層キャパシタ
JP2007281088A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Kansai Coke & Chem Co Ltd 電気二重層キャパシタ用電極材料、および電気二重層キャパシタ用電極材料の製造方法
WO2008018326A1 (fr) * 2006-08-11 2008-02-14 Asahi Glass Company, Limited Solution d'électrolyte non aqueux pour condensateur électrique double couche et condensateur électrique double couche l'utilisant
WO2008050510A1 (fr) * 2006-09-29 2008-05-02 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Module de condensateurs électrochimiques
JP2009272454A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Showa Denko Kk 電気二重層キャパシタ
JP2009272455A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Showa Denko Kk 電気化学キャパシタ
KR100932158B1 (ko) * 2005-09-29 2009-12-16 쇼와 덴코 가부시키가이샤 활성탄 및 그것의 제조방법
JP2011051828A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Toyota Central R&D Labs Inc 炭素多孔体の製造方法及び蓄電デバイス
JP2012082134A (ja) * 2004-07-30 2012-04-26 Toyo Tanso Kk 活性炭およびその製法
KR101407506B1 (ko) 2007-12-21 2014-06-17 재단법인 포항산업과학연구원 활성탄 제조를 위한 탄소원료의 전처리 방법
JP2014212242A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 太陽誘電株式会社 電気化学デバイス
US9039939B2 (en) * 2007-03-29 2015-05-26 Tdk Corporation Production method of active material, and active material
US9246193B2 (en) 2007-03-29 2016-01-26 Tdk Corporation All-solid-state lithium-ion secondary battery and production method thereof
JP2017179616A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 株式会社アドール 金属単体及び金属化合物の少なくとも一方を含有する活性炭の製造方法
JPWO2018155647A1 (ja) * 2017-02-27 2019-12-19 株式会社クラレ 炭素質材料、ならびに該炭素質材料を含有する電気二重層キャパシタ用電極材料、電気二重層キャパシタ用電極および電気二重層キャパシタ
CN114538437A (zh) * 2022-02-17 2022-05-27 青海民族大学 一种炭材料及其制备方法与应用

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012082134A (ja) * 2004-07-30 2012-04-26 Toyo Tanso Kk 活性炭およびその製法
JP2014122158A (ja) * 2004-07-30 2014-07-03 Toyo Tanso Kk 活性炭
JP2006332627A (ja) * 2005-04-25 2006-12-07 Power System:Kk 電気二重層キャパシタ用正電極及びその製造方法
JP2007119342A (ja) * 2005-09-29 2007-05-17 Showa Denko Kk 活性炭およびその製造方法並びに用途
KR100932158B1 (ko) * 2005-09-29 2009-12-16 쇼와 덴코 가부시키가이샤 활성탄 및 그것의 제조방법
JP4533876B2 (ja) * 2005-09-29 2010-09-01 昭和電工株式会社 活性炭およびその製造方法並びに用途
JP2007186403A (ja) * 2005-10-27 2007-07-26 Showa Denko Kk 活性炭、その製造方法及び用途
JP4576371B2 (ja) * 2005-10-27 2010-11-04 昭和電工株式会社 活性炭、その製造方法及び用途
JP2007186411A (ja) * 2005-12-16 2007-07-26 Showa Denko Kk 活性炭、その製造方法及びその用途
JP4576374B2 (ja) * 2005-12-16 2010-11-04 昭和電工株式会社 活性炭、その製造方法及びその用途
JP2007169126A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Jfe Chemical Corp 多孔質材料および電気二重層キャパシタ
JP2007266158A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Sumitomo Bakelite Co Ltd 電気二重層キャパシタ用炭素材及びその製造方法、これを含有する電気二重層キャパシタ
JP2007281088A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Kansai Coke & Chem Co Ltd 電気二重層キャパシタ用電極材料、および電気二重層キャパシタ用電極材料の製造方法
WO2008018326A1 (fr) * 2006-08-11 2008-02-14 Asahi Glass Company, Limited Solution d'électrolyte non aqueux pour condensateur électrique double couche et condensateur électrique double couche l'utilisant
US7755879B2 (en) 2006-08-11 2010-07-13 Asahi Glass Company, Limited Non-aqueous electrolytic solution for electric double layer capacitor and electric double layer capacitor using the same
WO2008050510A1 (fr) * 2006-09-29 2008-05-02 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Module de condensateurs électrochimiques
US9039939B2 (en) * 2007-03-29 2015-05-26 Tdk Corporation Production method of active material, and active material
US9419308B2 (en) 2007-03-29 2016-08-16 Tdk Corporation All-solid-state lithium-ion secondary battery and production method thereof
US9246193B2 (en) 2007-03-29 2016-01-26 Tdk Corporation All-solid-state lithium-ion secondary battery and production method thereof
KR101407506B1 (ko) 2007-12-21 2014-06-17 재단법인 포항산업과학연구원 활성탄 제조를 위한 탄소원료의 전처리 방법
JP2009272454A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Showa Denko Kk 電気二重層キャパシタ
JP2009272455A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Showa Denko Kk 電気化学キャパシタ
JP2011051828A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Toyota Central R&D Labs Inc 炭素多孔体の製造方法及び蓄電デバイス
JP2014212242A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 太陽誘電株式会社 電気化学デバイス
JP2017179616A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 株式会社アドール 金属単体及び金属化合物の少なくとも一方を含有する活性炭の製造方法
JPWO2018155647A1 (ja) * 2017-02-27 2019-12-19 株式会社クラレ 炭素質材料、ならびに該炭素質材料を含有する電気二重層キャパシタ用電極材料、電気二重層キャパシタ用電極および電気二重層キャパシタ
JP7033118B2 (ja) 2017-02-27 2022-03-09 株式会社クラレ 炭素質材料、ならびに該炭素質材料を含有する電気二重層キャパシタ用電極材料、電気二重層キャパシタ用電極および電気二重層キャパシタ
CN114538437A (zh) * 2022-02-17 2022-05-27 青海民族大学 一种炭材料及其制备方法与应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP4420381B2 (ja) 2010-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7691782B2 (en) Active carbon, production method thereof and polarizable electrode
JP4420381B2 (ja) 活性炭、その製造方法及び分極性電極
US7923411B2 (en) Activated carbon material, and production method and use thereof
US6827879B2 (en) Activated carbon material, process for producing the same and electric double layer capacitor employing the same
JP4618929B2 (ja) 電気二重層キャパシタ用活性炭
JP5931326B2 (ja) 電気二重層キャパシタ用活性炭
JP2005136397A (ja) 活性炭及びそれを用いた電極材料並びに電気二重層キャパシタ
JP2012074467A (ja) 正極材料及びその製造方法並びに蓄電素子
KR20150119849A (ko) 전극, 그 전극을 사용한 전기 이중층 캐패시터 및 전극의 제조 방법
JP2002083748A (ja) 活性炭およびその製造方法およびこれを用いた電気二重層キャパシタ
JPH09320906A (ja) 電気二重層コンデンサ電極用活性炭並びにその製造方法および電気二重層コンデンサ電極
JP4117056B2 (ja) 電気二重層キャパシタ電極用炭素材の製造方法
JP2005129924A (ja) 電気二重層コンデンサ用金属製集電体およびそれを用いた分極性電極並びに電気二重層コンデンサ
JP2001274044A (ja) 非水系電解液を用いたキャパシタ
JP2006295144A (ja) 電気二重層キャパシタ分極性電極用多孔質炭素材料。
JP2004149399A (ja) 活性炭及びその製造方法並びにその用途
JP5081241B2 (ja) 電気二重層コンデンサ、コンデンサ材料及びその作成方法
JP6972087B2 (ja) 非水系リチウム型蓄電素子
JP5604227B2 (ja) キャパシタ用活性炭の製造方法及び活性炭
JP5001791B2 (ja) 電気二重層キャパシタ電極用炭素材
JP6829573B2 (ja) 捲回式非水系リチウム型蓄電素子
JP2006245386A (ja) 極細炭素繊維および/または極細活性炭素繊維を導電補助材として用いた電気二重層キャパシタ
JP5518828B2 (ja) 活性炭、分極性電極及び電気二重層キャパシタ
JP2013098218A (ja) 電気化学キャパシタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060606

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090522

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091127

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151211

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees