JP2004168915A - 光硬化性樹脂組成物および硬化物 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐熱性、低吸水性、寸法安定性、並びに硬度に優れた光硬化性樹脂組成物及び該光硬化性樹脂組成物を硬化してなる光硬化物を提供する。
【解決手段】フマル酸ジエステル(M1)、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(M2)、モノビニルエーテル(M3)及び重合開始剤(I1)を含有する光硬化性樹脂組成物。さらに、単量体中にフマル酸ジエステル(M1)が 20〜85重量部、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(M2)が 5〜70重量部、モノビニルエーテル(M3)が 5〜70重量部、及び重合開始剤(I1)が前記の単量体100重量部に対して、0.5〜20重量部である光硬化性樹脂組成物。
【選択図】なし
【解決手段】フマル酸ジエステル(M1)、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(M2)、モノビニルエーテル(M3)及び重合開始剤(I1)を含有する光硬化性樹脂組成物。さらに、単量体中にフマル酸ジエステル(M1)が 20〜85重量部、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(M2)が 5〜70重量部、モノビニルエーテル(M3)が 5〜70重量部、及び重合開始剤(I1)が前記の単量体100重量部に対して、0.5〜20重量部である光硬化性樹脂組成物。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、低吸水性、寸法安定性、並びに硬度に優れた硬化物を得ることのできる光硬化性樹脂組成物、並びに該光硬化性樹脂組成物を硬化させてなる光硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液状の光硬化性組成物は被覆剤、フォトレジスト、歯科用材料、三次元CAD入力されたデータに基づいて立体的に光学造形する光学的立体造形物などとして、広く用いられている。即ち、このような使用環境に耐えうる耐熱性、低吸水性、寸法安定性、並びに硬度などの特性が要求されている。従来の組成物ではこれらの特性を十分には備えていなかった。
例えば、特開2000−319596号公報(特許文献1)には、(A)フマル酸エステル、(B)ジアリルオリゴマー、(C)ビニル芳香族系化合物、(D)ビニル芳香族系ブロック共重合体および(E)硬化剤とを含有するプリント配線基板用接着剤組成物が開示されているが、用途が異なり、耐熱性、低吸水性、寸法安定性、並びに硬度に関してまだ不十分であるという問題がある。
例えば、特開2002−138131号公報(特許文献2)にはエポキシ(メタ)アクリレートを含有する硬化性組成物が開示されているが、耐熱性及び低吸水性に関してまだ不十分であるという問題がある。
また、本発明者らは、特願2001−138312号(特許文献3)において、耐熱性、低吸水性、寸法安定性に優れたフマル酸ジエステル、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体及び重合開始剤を含有する光学的立体造形用組成物並びにそれを硬化させてなる光学的立体造形物を提案しているが、この技術では硬化物の硬度についてはある程度のものは得られるものの、必ずしも十分満足できる強度が得られない問題がある。
【特許文献1】特開2000−319596号公報
【特許文献2】特開2002−138131号公報
【特許文献3】特願2001−138312号
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱性、低吸水性、寸法安定性、並びに硬度に優れた光硬化性樹脂組成物及び該光硬化性樹脂組成物を硬化してなる光硬化物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問題点に鑑み、鋭意検討した結果、特定のフマル酸ジエステル、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体、モノビニルエーテル及び重合開始剤の組成とすることで、硬化すると耐熱性、低吸水性、寸法安定性、並びに硬度に優れた硬化物となる光硬化性樹脂組成物の配合組成を見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、次の〔1〕〜〔1〕である。
〔1〕 第1の発明は、フマル酸ジエステル(M1)、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(M2)、モノビニルエーテル(M3)及び重合開始剤(I1)を含有する光硬化性樹脂組成物である。
〔2〕 第2の発明は、単量体の合計量中にフマル酸ジエステル(M1)が、20〜85重量部、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(M2)が5〜70重量部、モノビニルエーテル(M3)が 5〜70重量部、及び重合開始剤(I1)が前記の単量体の合計量100重量部に対して0.5〜20重量部含有する前記の〔1〕に記載の光硬化性樹脂組成物。
〔3〕第3の発明は、前記〔1〕または〔2〕の発明の光硬化性樹脂組成物を硬化させてなる光硬化物である。
【0005】
【発明実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、フマル酸ジエステル(M1)、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(M2、以下、多官能モノマーと略記)、モノビニルエーテル(M3)及び重合開始剤(I1)を含有することを特徴としている。
本発明で用いるフマル酸ジエステルとしては、配合して得られた光硬化性樹脂組成物を硬化した場合に、本発明の効果、特に、耐熱性、低吸水性、寸法安定性、並びに硬度に優れた光硬化物が得られればよく、公知の種類ものがすべてが使用可能である。公知の使用できるものは、一種単独で、もしくは二種以上の組み合わせとして用いることができる。
【0006】
本発明で用いるM1成分のフマル酸ジエステルとしては、具体的には例えば、フマル酸ジイソプロピル、フマル酸ジ−tert−ブチル、フマル酸ジシクロヘキシル、フマル酸ジ−sec−ブチル、フマル酸ジ−4−メチル−2−ペンチル、フマル酸イソプロピル−−tert−ブチル、フマル酸イソプロピル−イソアミル、フマル酸イソプロピル−4一メチル−2−ペンチル、フマル酸イソプロピル−2−エチルヘキシル、フマル酸イソプロピル−ノニル、フマル酸−tert−ブチル−sec−ブチル、フマル酸−tert−ブチル−イソアミル、フマル酸−tert−ブチル−4−メチル−2−ペンチル、フマル酸−tert−ブチル−2−エチルヘキシル等の炭素数3〜12の枝分かれアルキル基又は炭素数3〜14の環構造の置換基を有する炭素数2〜6の置換アルキル基を有するフマル酸ジエステル;フマル酸メチル(トリメチルシリル)、フマル酸エチル(トリメチルシリル)、フマル酸イソプロピル(トリメチルシリル)、フマル酸シクロヘキシル(トリメチルシリル)、フマル酸−tert−ブチル(トリメチルシリル)、フマル酸イソプロピル(3−トリス(トリメチルシロキシ)シリル)プロピル、フマル酸イソプロピル(−3−(ペンタメチル)ジシロキサニル)プロピル等のシロキサン系炭化水素基を有するフマル酸ジエステル;フマル酸N,N−ジメチルアミノエチル−イソプロピル、フマル酸−tert−ブチル−1−ブトキシ−2−プロピル、フマル酸2−シアノエチル−イソプロピル、フマル酸グリシジル−イソプロピル、フマル酸ジエチルホスホノメチル−イソプロピル、フマル酸2−メチルチオエチル−イソプロピル等のヘテロ原子を含むフマル酸ジエステル;フマル酸ペルフルオロオクチルエチル−イソプロピル、フマル酸トリルオロメチル−イソプロピル、フマル酸ペンタルオロエチル−イソプロピル、フマル酸ヘキサフルオロイソプロピル−イソプロピル、フマル酸ビス−1−クロロイソプロピル等のハロゲン原子で置換されたフマル酸ジエステル等を好ましく挙げることができる。
特に好ましくはフマル酸ジエステルの中でも重合速度が大きいフマル酸ジイソプロピル、フマル酸ジ−tert−ブチル、フマル酸ジシクロヘキシルである。
【0007】
本発明で用いるM2成分の、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(多官能モノマーという場合もある)としては、公知のもの全てが使用可能であり、それらは一種もしくは二種以上の組み合わせとして用いられる。
前記の炭素−炭素二重結合の基としては、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、マレイミド基、ビニルエーテル基、ビニルエステル基、アリルエーテル基、アリルエステル基が挙げられる。多官能モノマーとしては、前記の官能基を2個以上有する架橋性の単量体であり、官能基は同一でも異なっていてもよい。
M2成分の多官能モノマーとしては、具体的に例えば、ブタジエン、イソプレン等の多官能オレフィン;ジエチレングリコールジアクリレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、ビスフェノールA型のジアクリレート、ウレタンジアクリレート、エポキシジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、フェノールノボラック型エポキシアクリレート等の多官能アクリレート;ジエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、ビスフェノールA型のジメタクリレート、ウレタンジメタクリレート、エポキシジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、フェノールノボラック型エポキシメタクリレート等の多官能メタクリレート;ジビニルベンゼン、ビスフェノールA型のビニルベンジルエーテル等の多官能ビニル単量体や、1,4−フェニレンビスマレイミド、4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミド等の多官能マレイミドと、1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、2,2−ジメチルヘキサンジオールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等の多官能ビニルエーテルや、ジビニルアジペート、ジビニルフタレート、ジビニルイソフタレート、ジビニルテレフタレート、ジビニル−1,4−シクロヘキサンジカルボキシレートなどの多官能ビニルエステル;シクロヘキサンジメタノールジアリルエーテル、2,2−ジメチルヘキサンジオールジアリルエーテル、ジエチレングリコールジアリルエーテル、トリメチロールプロパントリアリルエーテル、ビスフェノールA型のジアリルエーテル、トリアリルイソシアヌレ−ト、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタレート、フタル酸ポリエステルのジアリルエステル等の多官能アリル単量体等が挙げられる.
【0008】
好ましくは、フマル酸ジエステルとの光共重合性に優れている、ブタジエン、イソプレン等の多官能オレフィン;1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル,2,2−ジメチルヘキサンジオールジビニルエーテル,ジエチレングリコールジビニルエーテル,トリメチロールプロパントリビニルエーテル等の多官能ビニルエーテル;ジビニルアジペート、ジビニルフタレート、ジビニルイソフタレート、ジビニルテレフタレート、ジビニル−1,4−シクロヘキサンジカルボキシレートなどの多官能ビニルエステル;シクロヘキサンジメタノールジアリルエーテル、2,2−ジメチルヘキサンジオールジアリルエーテル、ジエチレングリコールジアリルエーテル、トリメチロールプロパントリアリルエーテル、ビスフェノールA型のジアリルエーテル、トリアリルイソシアヌレ−ト、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタレート、フタル酸ポリエステルのジアリルエステル等の多官能アリル単量体などが挙げられる。
【0009】
本発明で使用するM3成分のモノビニルエーテルとしては公知のもの全てが使用可能であり、それらは一種もしくは二種以上の組み合わせとして用いられる。前記モノビニルエーテルの具体例としては、例えば、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、イソアミルビニルエーテル、tert−アミルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテルなどが挙げられる。
好ましくは、フマル酸ジエステルとの光共重合性に優れている、シクロヘキシルビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、tert−アミルビニルエーテルなどが挙げられる。
【0010】
本発明で使用するI1成分の重合開始剤としては、光重合開始剤の単独使用または、熱重合開始剤と光重合開始剤の併用使用が可能である。
本発明で使用する光重合開始剤としては、従来公知のものが使用可能である。前記光重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、キサントン、チオキサントン、アセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−4−イソプロピルプロピオフェノン、1−ヒドキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンジルメチルベンゾイルホルメート、ベンゾインイソプロピルエーテル類等を挙げることができる。前記のラジカル開始重合開始剤は、これらの光重合開始剤の中から適宜選択し、その1種を単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。好ましくは、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オンが挙げられる。
熱重合開始剤としては、有機過酸化物及びアゾ化合物が挙げられる。このような熱重合開始剤として、例えば、過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、tert−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、tert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ブチルペルオキシイソブチレート、tert−ブチルペルオキシピバレート、ジクミルペルオキシド、tert−ブチルクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、α,α’−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ジ−m−イソプロピルベンゼン等の有機過酸化物;2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビスイソ酪酸ジメチル等のアゾ系化合物を挙げることができる。前記の熱重合開始剤は、1種または2種以上を用いることができる。
【0011】
光硬化性樹脂組成物の単量体合計量100重量部中に占めるM1成分のフマル酸ジエステルの含有量は、20〜85重量部が好ましく、特に好ましくは40〜80重量部である。フマル酸ジエステルの使用量が20重量部より少ない場合は、機械的強度ならびに耐熱性が低下し、一方、85重量部より多い場合は、硬化が不十分となり、耐熱性、低吸水性が低下する傾向にある。
光硬化性樹脂組成物の単量体合計量100重量部中に占めるM2成分の多官能モノマーの含有量は、5〜70重量部が好ましく、特に好ましくは10〜60重量部である。多官能モノマーの使用量が5重量部より少ない場合は、硬化が不十分となり、耐熱性、低吸水性が低下し、一方、70重量部より多い場合は、機械的強度ならびに耐熱性の低下する傾向にある。
光硬化性樹脂組成物の単量体合計量100重量部中に占めるM3成分のモノビニルエーテルの含有量は、5〜70重量部が好ましく、さらに好ましくは7〜60重量部、特に好ましくは8〜20重量部、である。モノビニルエーテルの使用量が5重量部より少ない場合は、硬化が不十分となり、耐熱性、低吸水性が低下し、一方、70重量部より多い場合は、機械的強度ならびに耐熱性の低下する傾向にある。
【0012】
光硬化性樹脂組成物の単量体の合計量100重量部に対する重合開始剤の含有量は0.1〜20重量部が好ましく、特に好ましくは0.2〜10重量部である。重合開始剤が0.1重量部より少ない場合は硬化が不十分になり、耐熱性、低吸水性が低下し、一方、20重量部より多い場合は硬化速度の制御が困難になる傾向にある。
【0013】
本発明の光硬化性樹脂組成物は、前記のマル酸ジエステル、多官能モノマー、モノビニルエーテル及び重合開始剤を所定量はかり取り、混合後、加熱、溶解することによって製造することができる。
配合時には、光を遮蔽し、温度は、過熱による重合が開始しない条件にすることが重要である。
【0014】
その際、本発明の光硬化性樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において更に必要に応じて、溶剤、無機充填材、有機充填材、消泡剤、レベリング剤、シランカップリング剤、酸化防止剤などの添加剤類を添加することもできる。
前記溶剤としては、エステル系、ケトン系、芳香族系等の溶剤が挙げられる。エステル系の溶剤としては、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシブチルアセテート等が挙げられる。ケトン系の溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等が挙げられる。さらに芳香族系の溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン等が挙げられる。
前記無機充填材としては、ガラスビーズ、タルク微粒子、酸化ケイ素などの無機固体微粒子及びホウ酸アルミニウム系化合物、酸化アルミニウム、酸化ケイ素系化合物からなるウィスカーなどが挙げられる。
前記有機充填材としては、架橋ポリスチレン系高分子、架橋ポリメタクリレート系高分子、ポリエチレン系高分子、ポリプロピレン系高分子などからなる有機固体微粒子などが挙げられる。
また、これらの無機及び有機充填材をアミノシラン系、エポキシシラン系、アクリルシラン系などのシランカップリング剤で処理したものを使用できる
以上のようにして得られた本発明の光硬化性樹脂組成物は、光重合開始剤の吸収波長に合わせた波長の可視光線もしくは紫外線を1J/cm2以上の強度で所望のパターンが得られるように選択的に照射して所定の厚みに硬化させることにより、本発明の光硬化物を得ることができる。
【0015】
このようにして得られる光硬化物は、その表面に残存する光硬化性樹脂組成物を除去した後に、必要に応じて洗浄する。洗浄剤としては、イソプロピルアルコール、エチルアルコールなどのアルコール類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類;テルペン類;グリコールエーテル系エステル類などの各種有機溶剤を挙げることができる。
溶剤、任意成分等の配合量は、本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じて配合すればよく特に限定されないが、通常、本発明の光硬化性組成物100重量部に対して0.1〜50重量部である。
さらに、光硬化物の内部に残存する未硬化の光硬化性組成物を硬化させるという目的で熱処理、光照射処理によるポストキュアを行うことが好ましい。その際には、前記の 熱重合開始剤の種類や量など配合に用いた条件を考慮して適宜処理条件を設定することが望ましい。
また、表面平滑性に優れた光硬化物を得ようとする場合には低粘度の熱硬化性組成物及び光硬化性組成物を使用し、必要に応じて、熱処理、光照射処理によるポストキュアを行うことが好ましい。
このようにして得られる本発明の硬化性樹脂組成物の硬化物は、配合単量体の種類や量を適宜選択することにより、熱変形温度が170℃以上、好ましくは180℃以上、線膨張係数が90ppm以下、好ましくは80ppm以下、吸水率が0.1%以下、好ましくは0.08%以下、ショアー硬度が70以上、好ましくは75以上である優れた物性の硬化物を得ることができる。
フマル酸エステルは、使用する単量体の構造にもよるが、剛直で、硬化した樹脂では、耐熱性、吸水率、硬度において優れているが、フマル酸の二重結合の反応性が劣るために、他の共重合性のよい単量体と組み合わせ配合して用いられることが望ましい。前記のようなフマル酸エステルとアリルエステルオリゴマーおよび重合開始剤の3者の配合系では、必ずしも十分な反応速度や硬度が得られない。本発明の構成を採用することにより、前記のように熱変形温度が170℃以上、膨張係数が90ppm以下、吸水率が0.1%以下、ショアー硬度が70以上である優れた物性の樹脂が得られる。
したがって、本発明の光硬化性樹脂組成物は、寸法安定性が求めれれるフォトレジスト、電子部品関係のリブ材、カラーフィルターのコート材、光造形法に用いる硬化性原料液等として有用である。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の例によって何ら限定されるものではない。
尚、実施例で使用したフマル酸ジエステル、多官能モノマー、モノビニルエーテル及び重合開始剤の略号と化合物名称を示す。
【0017】
<M1成分>
DiPF:ジイソプロピルフマレート
DtBF:ジ−tert−ブチルフマレート
DcHF:ジシクロヘキシルフマレート
<M2成分>
BD:ブタジエン
DVB:ジビニルベンゼン
CHDDVE:1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル
HDVE:n−ヘキサンジオールジビニルエーテル
DMHDVE:2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオールジビニルエーテル
BDDA;1,4−ブタンジオールジアクリレート
BPDA:CH2=CHCOOCH2CH2OφC(CH3)2φOCH2CH2OCOCH=CH2
TMPTMA:トリメチロールプロパントリメタクリレート
PhDMI:1,4−フェニレンビスマレイミド
TMPTAE:トリメチロールプロパントリアリルエーテル
DATP:ジアリルテレフタレート
PDAIP:CH2=CHCH2OCOφCOO[CH(CH3)CH2OCOφCOO]mCH2CH=CH2,m=0〜5
なおφはベンゼン環を示す。
<M3成分>
CHVE:シクロヘキシルビニルエーテル
t−AmVE:tert−アミルビニルエーテル
<I1成分>
HMPP:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
DDPE:2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン
【0018】
実施例1〜12
表1に示す配合組成に従って各成分を所定量はかり取り、室温で溶解させて光硬化性樹脂組成物を調製した。
予め所定の形状に切り抜いたシリコンゴムを2枚のガラス基板にはさんでモールドとし、前記の得られた光硬化性樹脂組成物をそのモールド中にいれ、波長365nmで、100mWの光を1分間照射して硬化した。その後脱モールドして硬化物を得た。
得られた光硬化物をイソプロピルアルコールで洗浄した後、3kWの光を照射してポストキュアした。得られた光硬化物を試料として、熱変形温度、線膨張係数、吸水率、デュロメータD硬さを下記に示した方法で測定した、その結果を表1に合わせて示す。
なお用いた試験方法は下記のとおりである。
【0019】
〔光硬化物の熱変形温度〕光硬化性樹脂組成物を光照射によってJIS K 7207に準拠した試験片を製造し、その熱変形温度を測定した。
〔光硬化物の線膨張係数〕光硬化性樹脂組成物を光照射によってJIS K 7197に準拠した試験片を製造し、その線膨張係数を測定した。
〔光硬化物の吸水性の評価〕光硬化性樹脂組成物を光照射によってJISC6481に準拠した試験片を製造して、その吸水率を測定した。
〔光硬化物のデュロメータD硬さの評価〕JIS K 7215に準拠した試験片を製造して、そのデュロメータD硬さを測定した。
【0020】
比較例1
表3に示す配合組成に従ってフマル酸ジエステルの代わりにメタクリル酸メチル(MMA)を用いた以外は実施例1と同様の方法で調製した組成物を得、それを用いて同様に硬化して光硬化物を得た。得られた光硬化物は、熱変形温度、線膨張係数、吸水率、デュロメータD硬さを実施例1に準じて測定した。その結果を表1に示す。
【0021】
比較例2〜4
表1に示した配合組成に従って、実施例1と同様にして調製して組成物を得た。その組成物を用いて同様にして硬化物を得た。得られた硬化物の、熱変形温度、線膨張係数、吸水率、デュロメータD硬さを実施例1に準じて測定した。その結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
以上の結果より、本発明の実施例1〜12は、M1成分のフマル酸ジエステルの代わりにMMAを単量体として用いた比較例1、モノビニルエーテルを使用しない比較例2、多官能モノマーを用いない比較例3、M1成分のフマル酸ジエステルを用いない比較例4に比べて、熱変形温度が高く、線膨張係数が小さく、吸水率が少ないことが分かる。
【発明の効果】本発明の光硬化性樹脂組成物は、それを用いて硬化することにより、耐熱性、低吸水性、寸法安定性、硬度に優れた光硬化物を得ることができる。
したがって、本発明の光硬化性樹脂組成物は、産業上、非常に価値のあるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の光硬化性樹脂組成物を硬化させて硬化物を得る方法の概略を示す図である。
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、低吸水性、寸法安定性、並びに硬度に優れた硬化物を得ることのできる光硬化性樹脂組成物、並びに該光硬化性樹脂組成物を硬化させてなる光硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液状の光硬化性組成物は被覆剤、フォトレジスト、歯科用材料、三次元CAD入力されたデータに基づいて立体的に光学造形する光学的立体造形物などとして、広く用いられている。即ち、このような使用環境に耐えうる耐熱性、低吸水性、寸法安定性、並びに硬度などの特性が要求されている。従来の組成物ではこれらの特性を十分には備えていなかった。
例えば、特開2000−319596号公報(特許文献1)には、(A)フマル酸エステル、(B)ジアリルオリゴマー、(C)ビニル芳香族系化合物、(D)ビニル芳香族系ブロック共重合体および(E)硬化剤とを含有するプリント配線基板用接着剤組成物が開示されているが、用途が異なり、耐熱性、低吸水性、寸法安定性、並びに硬度に関してまだ不十分であるという問題がある。
例えば、特開2002−138131号公報(特許文献2)にはエポキシ(メタ)アクリレートを含有する硬化性組成物が開示されているが、耐熱性及び低吸水性に関してまだ不十分であるという問題がある。
また、本発明者らは、特願2001−138312号(特許文献3)において、耐熱性、低吸水性、寸法安定性に優れたフマル酸ジエステル、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体及び重合開始剤を含有する光学的立体造形用組成物並びにそれを硬化させてなる光学的立体造形物を提案しているが、この技術では硬化物の硬度についてはある程度のものは得られるものの、必ずしも十分満足できる強度が得られない問題がある。
【特許文献1】特開2000−319596号公報
【特許文献2】特開2002−138131号公報
【特許文献3】特願2001−138312号
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱性、低吸水性、寸法安定性、並びに硬度に優れた光硬化性樹脂組成物及び該光硬化性樹脂組成物を硬化してなる光硬化物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問題点に鑑み、鋭意検討した結果、特定のフマル酸ジエステル、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体、モノビニルエーテル及び重合開始剤の組成とすることで、硬化すると耐熱性、低吸水性、寸法安定性、並びに硬度に優れた硬化物となる光硬化性樹脂組成物の配合組成を見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、次の〔1〕〜〔1〕である。
〔1〕 第1の発明は、フマル酸ジエステル(M1)、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(M2)、モノビニルエーテル(M3)及び重合開始剤(I1)を含有する光硬化性樹脂組成物である。
〔2〕 第2の発明は、単量体の合計量中にフマル酸ジエステル(M1)が、20〜85重量部、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(M2)が5〜70重量部、モノビニルエーテル(M3)が 5〜70重量部、及び重合開始剤(I1)が前記の単量体の合計量100重量部に対して0.5〜20重量部含有する前記の〔1〕に記載の光硬化性樹脂組成物。
〔3〕第3の発明は、前記〔1〕または〔2〕の発明の光硬化性樹脂組成物を硬化させてなる光硬化物である。
【0005】
【発明実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、フマル酸ジエステル(M1)、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(M2、以下、多官能モノマーと略記)、モノビニルエーテル(M3)及び重合開始剤(I1)を含有することを特徴としている。
本発明で用いるフマル酸ジエステルとしては、配合して得られた光硬化性樹脂組成物を硬化した場合に、本発明の効果、特に、耐熱性、低吸水性、寸法安定性、並びに硬度に優れた光硬化物が得られればよく、公知の種類ものがすべてが使用可能である。公知の使用できるものは、一種単独で、もしくは二種以上の組み合わせとして用いることができる。
【0006】
本発明で用いるM1成分のフマル酸ジエステルとしては、具体的には例えば、フマル酸ジイソプロピル、フマル酸ジ−tert−ブチル、フマル酸ジシクロヘキシル、フマル酸ジ−sec−ブチル、フマル酸ジ−4−メチル−2−ペンチル、フマル酸イソプロピル−−tert−ブチル、フマル酸イソプロピル−イソアミル、フマル酸イソプロピル−4一メチル−2−ペンチル、フマル酸イソプロピル−2−エチルヘキシル、フマル酸イソプロピル−ノニル、フマル酸−tert−ブチル−sec−ブチル、フマル酸−tert−ブチル−イソアミル、フマル酸−tert−ブチル−4−メチル−2−ペンチル、フマル酸−tert−ブチル−2−エチルヘキシル等の炭素数3〜12の枝分かれアルキル基又は炭素数3〜14の環構造の置換基を有する炭素数2〜6の置換アルキル基を有するフマル酸ジエステル;フマル酸メチル(トリメチルシリル)、フマル酸エチル(トリメチルシリル)、フマル酸イソプロピル(トリメチルシリル)、フマル酸シクロヘキシル(トリメチルシリル)、フマル酸−tert−ブチル(トリメチルシリル)、フマル酸イソプロピル(3−トリス(トリメチルシロキシ)シリル)プロピル、フマル酸イソプロピル(−3−(ペンタメチル)ジシロキサニル)プロピル等のシロキサン系炭化水素基を有するフマル酸ジエステル;フマル酸N,N−ジメチルアミノエチル−イソプロピル、フマル酸−tert−ブチル−1−ブトキシ−2−プロピル、フマル酸2−シアノエチル−イソプロピル、フマル酸グリシジル−イソプロピル、フマル酸ジエチルホスホノメチル−イソプロピル、フマル酸2−メチルチオエチル−イソプロピル等のヘテロ原子を含むフマル酸ジエステル;フマル酸ペルフルオロオクチルエチル−イソプロピル、フマル酸トリルオロメチル−イソプロピル、フマル酸ペンタルオロエチル−イソプロピル、フマル酸ヘキサフルオロイソプロピル−イソプロピル、フマル酸ビス−1−クロロイソプロピル等のハロゲン原子で置換されたフマル酸ジエステル等を好ましく挙げることができる。
特に好ましくはフマル酸ジエステルの中でも重合速度が大きいフマル酸ジイソプロピル、フマル酸ジ−tert−ブチル、フマル酸ジシクロヘキシルである。
【0007】
本発明で用いるM2成分の、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(多官能モノマーという場合もある)としては、公知のもの全てが使用可能であり、それらは一種もしくは二種以上の組み合わせとして用いられる。
前記の炭素−炭素二重結合の基としては、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、マレイミド基、ビニルエーテル基、ビニルエステル基、アリルエーテル基、アリルエステル基が挙げられる。多官能モノマーとしては、前記の官能基を2個以上有する架橋性の単量体であり、官能基は同一でも異なっていてもよい。
M2成分の多官能モノマーとしては、具体的に例えば、ブタジエン、イソプレン等の多官能オレフィン;ジエチレングリコールジアクリレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、ビスフェノールA型のジアクリレート、ウレタンジアクリレート、エポキシジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、フェノールノボラック型エポキシアクリレート等の多官能アクリレート;ジエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、ビスフェノールA型のジメタクリレート、ウレタンジメタクリレート、エポキシジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、フェノールノボラック型エポキシメタクリレート等の多官能メタクリレート;ジビニルベンゼン、ビスフェノールA型のビニルベンジルエーテル等の多官能ビニル単量体や、1,4−フェニレンビスマレイミド、4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミド等の多官能マレイミドと、1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、2,2−ジメチルヘキサンジオールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等の多官能ビニルエーテルや、ジビニルアジペート、ジビニルフタレート、ジビニルイソフタレート、ジビニルテレフタレート、ジビニル−1,4−シクロヘキサンジカルボキシレートなどの多官能ビニルエステル;シクロヘキサンジメタノールジアリルエーテル、2,2−ジメチルヘキサンジオールジアリルエーテル、ジエチレングリコールジアリルエーテル、トリメチロールプロパントリアリルエーテル、ビスフェノールA型のジアリルエーテル、トリアリルイソシアヌレ−ト、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタレート、フタル酸ポリエステルのジアリルエステル等の多官能アリル単量体等が挙げられる.
【0008】
好ましくは、フマル酸ジエステルとの光共重合性に優れている、ブタジエン、イソプレン等の多官能オレフィン;1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル,2,2−ジメチルヘキサンジオールジビニルエーテル,ジエチレングリコールジビニルエーテル,トリメチロールプロパントリビニルエーテル等の多官能ビニルエーテル;ジビニルアジペート、ジビニルフタレート、ジビニルイソフタレート、ジビニルテレフタレート、ジビニル−1,4−シクロヘキサンジカルボキシレートなどの多官能ビニルエステル;シクロヘキサンジメタノールジアリルエーテル、2,2−ジメチルヘキサンジオールジアリルエーテル、ジエチレングリコールジアリルエーテル、トリメチロールプロパントリアリルエーテル、ビスフェノールA型のジアリルエーテル、トリアリルイソシアヌレ−ト、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタレート、フタル酸ポリエステルのジアリルエステル等の多官能アリル単量体などが挙げられる。
【0009】
本発明で使用するM3成分のモノビニルエーテルとしては公知のもの全てが使用可能であり、それらは一種もしくは二種以上の組み合わせとして用いられる。前記モノビニルエーテルの具体例としては、例えば、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、イソアミルビニルエーテル、tert−アミルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテルなどが挙げられる。
好ましくは、フマル酸ジエステルとの光共重合性に優れている、シクロヘキシルビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、tert−アミルビニルエーテルなどが挙げられる。
【0010】
本発明で使用するI1成分の重合開始剤としては、光重合開始剤の単独使用または、熱重合開始剤と光重合開始剤の併用使用が可能である。
本発明で使用する光重合開始剤としては、従来公知のものが使用可能である。前記光重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、キサントン、チオキサントン、アセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−4−イソプロピルプロピオフェノン、1−ヒドキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンジルメチルベンゾイルホルメート、ベンゾインイソプロピルエーテル類等を挙げることができる。前記のラジカル開始重合開始剤は、これらの光重合開始剤の中から適宜選択し、その1種を単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。好ましくは、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オンが挙げられる。
熱重合開始剤としては、有機過酸化物及びアゾ化合物が挙げられる。このような熱重合開始剤として、例えば、過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、tert−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、tert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ブチルペルオキシイソブチレート、tert−ブチルペルオキシピバレート、ジクミルペルオキシド、tert−ブチルクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、α,α’−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ジ−m−イソプロピルベンゼン等の有機過酸化物;2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビスイソ酪酸ジメチル等のアゾ系化合物を挙げることができる。前記の熱重合開始剤は、1種または2種以上を用いることができる。
【0011】
光硬化性樹脂組成物の単量体合計量100重量部中に占めるM1成分のフマル酸ジエステルの含有量は、20〜85重量部が好ましく、特に好ましくは40〜80重量部である。フマル酸ジエステルの使用量が20重量部より少ない場合は、機械的強度ならびに耐熱性が低下し、一方、85重量部より多い場合は、硬化が不十分となり、耐熱性、低吸水性が低下する傾向にある。
光硬化性樹脂組成物の単量体合計量100重量部中に占めるM2成分の多官能モノマーの含有量は、5〜70重量部が好ましく、特に好ましくは10〜60重量部である。多官能モノマーの使用量が5重量部より少ない場合は、硬化が不十分となり、耐熱性、低吸水性が低下し、一方、70重量部より多い場合は、機械的強度ならびに耐熱性の低下する傾向にある。
光硬化性樹脂組成物の単量体合計量100重量部中に占めるM3成分のモノビニルエーテルの含有量は、5〜70重量部が好ましく、さらに好ましくは7〜60重量部、特に好ましくは8〜20重量部、である。モノビニルエーテルの使用量が5重量部より少ない場合は、硬化が不十分となり、耐熱性、低吸水性が低下し、一方、70重量部より多い場合は、機械的強度ならびに耐熱性の低下する傾向にある。
【0012】
光硬化性樹脂組成物の単量体の合計量100重量部に対する重合開始剤の含有量は0.1〜20重量部が好ましく、特に好ましくは0.2〜10重量部である。重合開始剤が0.1重量部より少ない場合は硬化が不十分になり、耐熱性、低吸水性が低下し、一方、20重量部より多い場合は硬化速度の制御が困難になる傾向にある。
【0013】
本発明の光硬化性樹脂組成物は、前記のマル酸ジエステル、多官能モノマー、モノビニルエーテル及び重合開始剤を所定量はかり取り、混合後、加熱、溶解することによって製造することができる。
配合時には、光を遮蔽し、温度は、過熱による重合が開始しない条件にすることが重要である。
【0014】
その際、本発明の光硬化性樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において更に必要に応じて、溶剤、無機充填材、有機充填材、消泡剤、レベリング剤、シランカップリング剤、酸化防止剤などの添加剤類を添加することもできる。
前記溶剤としては、エステル系、ケトン系、芳香族系等の溶剤が挙げられる。エステル系の溶剤としては、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシブチルアセテート等が挙げられる。ケトン系の溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等が挙げられる。さらに芳香族系の溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン等が挙げられる。
前記無機充填材としては、ガラスビーズ、タルク微粒子、酸化ケイ素などの無機固体微粒子及びホウ酸アルミニウム系化合物、酸化アルミニウム、酸化ケイ素系化合物からなるウィスカーなどが挙げられる。
前記有機充填材としては、架橋ポリスチレン系高分子、架橋ポリメタクリレート系高分子、ポリエチレン系高分子、ポリプロピレン系高分子などからなる有機固体微粒子などが挙げられる。
また、これらの無機及び有機充填材をアミノシラン系、エポキシシラン系、アクリルシラン系などのシランカップリング剤で処理したものを使用できる
以上のようにして得られた本発明の光硬化性樹脂組成物は、光重合開始剤の吸収波長に合わせた波長の可視光線もしくは紫外線を1J/cm2以上の強度で所望のパターンが得られるように選択的に照射して所定の厚みに硬化させることにより、本発明の光硬化物を得ることができる。
【0015】
このようにして得られる光硬化物は、その表面に残存する光硬化性樹脂組成物を除去した後に、必要に応じて洗浄する。洗浄剤としては、イソプロピルアルコール、エチルアルコールなどのアルコール類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類;テルペン類;グリコールエーテル系エステル類などの各種有機溶剤を挙げることができる。
溶剤、任意成分等の配合量は、本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じて配合すればよく特に限定されないが、通常、本発明の光硬化性組成物100重量部に対して0.1〜50重量部である。
さらに、光硬化物の内部に残存する未硬化の光硬化性組成物を硬化させるという目的で熱処理、光照射処理によるポストキュアを行うことが好ましい。その際には、前記の 熱重合開始剤の種類や量など配合に用いた条件を考慮して適宜処理条件を設定することが望ましい。
また、表面平滑性に優れた光硬化物を得ようとする場合には低粘度の熱硬化性組成物及び光硬化性組成物を使用し、必要に応じて、熱処理、光照射処理によるポストキュアを行うことが好ましい。
このようにして得られる本発明の硬化性樹脂組成物の硬化物は、配合単量体の種類や量を適宜選択することにより、熱変形温度が170℃以上、好ましくは180℃以上、線膨張係数が90ppm以下、好ましくは80ppm以下、吸水率が0.1%以下、好ましくは0.08%以下、ショアー硬度が70以上、好ましくは75以上である優れた物性の硬化物を得ることができる。
フマル酸エステルは、使用する単量体の構造にもよるが、剛直で、硬化した樹脂では、耐熱性、吸水率、硬度において優れているが、フマル酸の二重結合の反応性が劣るために、他の共重合性のよい単量体と組み合わせ配合して用いられることが望ましい。前記のようなフマル酸エステルとアリルエステルオリゴマーおよび重合開始剤の3者の配合系では、必ずしも十分な反応速度や硬度が得られない。本発明の構成を採用することにより、前記のように熱変形温度が170℃以上、膨張係数が90ppm以下、吸水率が0.1%以下、ショアー硬度が70以上である優れた物性の樹脂が得られる。
したがって、本発明の光硬化性樹脂組成物は、寸法安定性が求めれれるフォトレジスト、電子部品関係のリブ材、カラーフィルターのコート材、光造形法に用いる硬化性原料液等として有用である。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の例によって何ら限定されるものではない。
尚、実施例で使用したフマル酸ジエステル、多官能モノマー、モノビニルエーテル及び重合開始剤の略号と化合物名称を示す。
【0017】
<M1成分>
DiPF:ジイソプロピルフマレート
DtBF:ジ−tert−ブチルフマレート
DcHF:ジシクロヘキシルフマレート
<M2成分>
BD:ブタジエン
DVB:ジビニルベンゼン
CHDDVE:1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル
HDVE:n−ヘキサンジオールジビニルエーテル
DMHDVE:2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオールジビニルエーテル
BDDA;1,4−ブタンジオールジアクリレート
BPDA:CH2=CHCOOCH2CH2OφC(CH3)2φOCH2CH2OCOCH=CH2
TMPTMA:トリメチロールプロパントリメタクリレート
PhDMI:1,4−フェニレンビスマレイミド
TMPTAE:トリメチロールプロパントリアリルエーテル
DATP:ジアリルテレフタレート
PDAIP:CH2=CHCH2OCOφCOO[CH(CH3)CH2OCOφCOO]mCH2CH=CH2,m=0〜5
なおφはベンゼン環を示す。
<M3成分>
CHVE:シクロヘキシルビニルエーテル
t−AmVE:tert−アミルビニルエーテル
<I1成分>
HMPP:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
DDPE:2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン
【0018】
実施例1〜12
表1に示す配合組成に従って各成分を所定量はかり取り、室温で溶解させて光硬化性樹脂組成物を調製した。
予め所定の形状に切り抜いたシリコンゴムを2枚のガラス基板にはさんでモールドとし、前記の得られた光硬化性樹脂組成物をそのモールド中にいれ、波長365nmで、100mWの光を1分間照射して硬化した。その後脱モールドして硬化物を得た。
得られた光硬化物をイソプロピルアルコールで洗浄した後、3kWの光を照射してポストキュアした。得られた光硬化物を試料として、熱変形温度、線膨張係数、吸水率、デュロメータD硬さを下記に示した方法で測定した、その結果を表1に合わせて示す。
なお用いた試験方法は下記のとおりである。
【0019】
〔光硬化物の熱変形温度〕光硬化性樹脂組成物を光照射によってJIS K 7207に準拠した試験片を製造し、その熱変形温度を測定した。
〔光硬化物の線膨張係数〕光硬化性樹脂組成物を光照射によってJIS K 7197に準拠した試験片を製造し、その線膨張係数を測定した。
〔光硬化物の吸水性の評価〕光硬化性樹脂組成物を光照射によってJISC6481に準拠した試験片を製造して、その吸水率を測定した。
〔光硬化物のデュロメータD硬さの評価〕JIS K 7215に準拠した試験片を製造して、そのデュロメータD硬さを測定した。
【0020】
比較例1
表3に示す配合組成に従ってフマル酸ジエステルの代わりにメタクリル酸メチル(MMA)を用いた以外は実施例1と同様の方法で調製した組成物を得、それを用いて同様に硬化して光硬化物を得た。得られた光硬化物は、熱変形温度、線膨張係数、吸水率、デュロメータD硬さを実施例1に準じて測定した。その結果を表1に示す。
【0021】
比較例2〜4
表1に示した配合組成に従って、実施例1と同様にして調製して組成物を得た。その組成物を用いて同様にして硬化物を得た。得られた硬化物の、熱変形温度、線膨張係数、吸水率、デュロメータD硬さを実施例1に準じて測定した。その結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
以上の結果より、本発明の実施例1〜12は、M1成分のフマル酸ジエステルの代わりにMMAを単量体として用いた比較例1、モノビニルエーテルを使用しない比較例2、多官能モノマーを用いない比較例3、M1成分のフマル酸ジエステルを用いない比較例4に比べて、熱変形温度が高く、線膨張係数が小さく、吸水率が少ないことが分かる。
【発明の効果】本発明の光硬化性樹脂組成物は、それを用いて硬化することにより、耐熱性、低吸水性、寸法安定性、硬度に優れた光硬化物を得ることができる。
したがって、本発明の光硬化性樹脂組成物は、産業上、非常に価値のあるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の光硬化性樹脂組成物を硬化させて硬化物を得る方法の概略を示す図である。
Claims (3)
- フマル酸ジエステル(M1)、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(M2)、モノビニルエーテル(M3)及び重合開始剤(I1)を含有する光硬化性樹脂組成物。
- 単量体の合計量100重量部中にフマル酸ジエステル(M1)が 20〜85重量部、一分子内に炭素−炭素二重結合を少なくとも二個以上含むビニル系単量体(M2)が5〜70重量部、モノビニルエーテル(M3)が5〜70重量部、及び重合開始剤(I1)が前記の単量体の合計量100重量部に対して0.5〜20重量部を含有する請求項1記載の光硬化性樹脂組成物。
- 請求項1または2に記載の光硬化性樹脂組成物を硬化させてなる光硬化物。
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