JP2004166464A - 車両用全閉形電動機 - Google Patents

車両用全閉形電動機 Download PDF

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茂智 白石
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Abstract

【課題】冷却効率を飛躍的に向上させて一層の高性能化及び小形軽量化を実現する車両用全閉形電動機の提供。
【解決手段】ステータ鉄心109の内周側に配置され且つ永久磁石を取り付けたロータ鉄心106と、このステータ鉄心109の両側に設けられたベアリングブラケット102及びハウジング3と、これらに内蔵された軸受4により支持されるロータシャフト5と、ステータ鉄心109の外周部に設けられステータ鉄心109を介してステータ鉄心109に設けられたコイル10を冷却するように冷却風が通る風穴201とを具備する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両を駆動する車両用全閉形電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用電動機の一例を図14を参照して説明する。図14において、円筒状のフレーム1の一端にベアリングブラケット2が取り付けられ、他端部にはハウジング3が取り付けられている。ベアリングブラケット2及びハウジング3の中心部には軸受4,4’が取り付けられ、この軸受4,4’によってロータシャフト5が回転自在に支承されている。
【0003】
ロータシャフト5の回転軸方向の略中央部分には、ロータ鉄心6とロータ鉄心押え6a、6aとが取り付けられ、このロータ鉄心6の外周部に形成された多数の溝の中にローターバー7が取り付けられ、各ローターバー7の両端部には、エンドリング8、8が接合される、いわゆるかご形回転子が構成されている。
【0004】
一方、フレーム1の内周部の略中央には、薄板が積層されたステータ鉄心9が取り付けられ、この内周部に形成された多数の溝にコイル10が取り付けられている。
【0005】
各コイル10は、結線され外部から供給される図示しない交流電源により、コイル10全体に回転磁界が発生する。この回転磁界が、かご形回転子に誘起電圧を発生させ、ロータバー7→エンドリング8→ローターバー7→エンドリング8→ローターバー7と電流が流れ、磁極が発生する。
【0006】
かご形回転子に発生した磁極とコイル10の回転磁界が吸引、反発を繰り返し、かご形回転子は回転する。
【0007】
この回転力はロータシャフト5一端側に結合されたカップリング11と、図15及び図16に示した台車12に構成された歯車装置13を介して、車軸14、車輪15、15を回転させ、車両16はレール17上を走行する。
【0008】
また車軸14は、台車12に回転自在に支承された軸箱18、18で支持されている。
【0009】
図15は、台車12の平面図を示し、図16は、図15の側面断面図を示している。かご形誘導電動機は、台車12の梁12aに構成された支持台213に取付ノーズ203、取付足204で固定取り付けられている。
【0010】
このように構成された駆動機構を含む電動機は、重い車両を動かすために多量の電気を供給するので、電気が流れるコイル10、ローターバー7、エンドリング8の部分には熱が発生する。
【0011】
この発熱をそのまま放置すると、電気を絶縁している絶縁物が劣化したり、またローターバ7等の電導材の強度低下を招くので、外気を機内に流入させ冷却する必要がある。
【0012】
図13は、一般的な冷却構造を示しており、シャフト5に取り付けられたファン19がかご形回転子の回転と共に回転し、吐き出し口20から機内(以下機内)の空気を排出する。これにより機内には吸入口21から多量の外気が矢印のように流入するので電動機は十分冷却され、絶縁物の劣化や電導材の強度低下を招かずに長期的に性能を維持しつづけることができる。
【0013】
冷却風はかご形回転子のロータ鉄心6に貫通した風穴6bと、ロータ鉄心6とステータ鉄心9の間の隙間9aを通過するのが一般的である。
【0014】
冷却風として使われる外気には塵埃が多く含まれているので、一般的にはフィルターを持った濾過器器22で濾過するが、該フィルターを通過した塵埃が機内に徐々に堆積するので、電動機を分解して定期的に清掃する必要がある。この分解清掃の保守作業は多くの手間を必要とし、その改善策が強く要望されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このような問題を解決するために近年、車両用全閉形電動機の開発が進められている。車両用全閉形電動機は、機内に外気を導入しない代りに、電動機外周部に多くの放熱フィンを設けたり、また機内の温まった空気を外気に放熱できるラジエターを介して循環させたりして放熱効果を向上させている。
【0016】
このような車両用全閉形電動機は、機内には塵埃を多く含む外気が入らないので、塵埃目づまりや機内堆積と言った清掃保守に係わる作業が無くなっており、理想的な電動機として有望視されているが、未だ十分な冷却性の向上は図られていなかった。
【0017】
本発明の目的は、冷却効率を飛躍的に向上させて一層の高性能化及び小形軽量化を実現する車両用全閉形電動機を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明が対象とする車両用全閉形電動機は、外気にさらされている部分からのみしか放熱は期待できない全閉形であることから、第1に、ロータの発熱を最小限にし且つ外気に近いステータの発熱を多くする手段を採用する。第2に、外気表面を冷却風にさらす手段を採用して、車両用全閉形電動機の外気にさらされている部分の放熱を促進させる。第3に、ステータから発生する熱をロータ及び軸受部に伝わりにくくする構造を採用し、またロータ鉄心及び軸受部の一部を外気にさらせる構造とする。
【0019】
すなわち、本発明に係る車両用全閉形電動機は、ステータ鉄心と、このステータ鉄心の内周側に配置され、好ましくは永久磁石を取り付けたロータ鉄心と、このステータ鉄心の両側に設けられたベアリングブラケット及びハウジングと、前記ベアリングブラケット及び前記ハウジングに内蔵された軸受により支持されるロータシャフトと、前記ステータ鉄心の外周部に設けられ前記ステータ鉄心を介して前記ステータ鉄心に設けられたコイルを冷却するように冷却風が通る風穴とを具備することで、上記の冷却性能を実現する。
【0020】
よって以上の手段を採用した本発明に係る車両用全閉形電動機によれば、冷却効率が飛躍的に向上し、これにより一層の高性能化及び小形軽量化が実現される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両用全閉形電動機の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0022】
本実施形態の車両用全閉形電動機を、図1及び図2を参照して説明する。
【0023】
図1において、薄板が積層された円筒状のステータ鉄心109の両側には、鉄心押え109a、109aを介してベアリングブラケット102、102’がそれぞれ取り付けられている。また、ベアリングブラケット102の中心部分には、軸受4が取り付けられている。さらに、ベアリングブラケット102’の中心部分には、ハウジング3を介して軸受4’が取り付けられている。
【0024】
軸受4,4’に支承されたローターシャフト5端には、カップリング11が取り付けられている。一方、ステータ鉄心109の内周側に設けられた多数の溝内にコイル10が収納され、図14のように各コイル10が結線され構成されている。
【0025】
図2は、図1の軸直角方向の鉄心部分を部分断面とした側面図である。また取付ノーズ203及び取付足204は、鉄心押え109a、109aの部分に取り付けられる構造となっている。
【0026】
本実施形態の電動機におけるロータ鉄心106の外周側の軸方向には、複数個の穴が配設され、該複数個の穴には、極数がN極及びS極の永久磁石200が交互に取り付け固定され、ロータ鉄心106の両側には鉄心押え109aが取り付けられている。
【0027】
かかる構成の電動機において、かご形誘導電動機のコイル10と同様に回転界磁の電流が流れると、永久磁石200を有するロータ鉄心106は、かご形回転子と同様に回転を始める。
【0028】
本実施形態の電動機は永久磁石200を有する回転子であり、該回転子は、それ自体磁極を有しているため、かご形回転子のように誘起電圧によって回転子のローターバー7−エンドリング8の回路内に電流が流れることはなく、これによって発熱はほとんど発生しない。
【0029】
すなわち、本実施形態の永久磁石200を有する回転子を備える車両用全閉形電動機は、回転子の発熱を大幅に低限することになる。
【0030】
また、本実施形態の車両用全閉形電動機は、発熱をするステータ側、つまりステータ鉄心109の外周側に、複数の風穴201を軸方向に設けている。この複数の風穴201は、コイル10から発生する熱をステーター鉄心109に伝える。そして、この風穴201の部分で、熱を持った空気を冷却できる構造としている。
【0031】
また風穴201には、シャフト5に取り付けたファン119により発生する冷却風が、ベアリングブラケット102に設けられた案内ダクト102aを介して流れ、ステータ鉄心109及びコイル10を効率よく冷却することになる。この冷却風は、風穴201を通過した時に温められるので、そのまま外気に放出される。
【0032】
このように本実施形態の車両用全閉形電動機は、外気にさらされている部分からのみしか放熱は期待できない全閉形であるが、永久磁石200を有する回転子を備えることで回転子の発熱を最小限にし、且つ発熱をするステータ側、つまりステータ鉄心109の外周側に、複数の風穴201を軸方向に設けていることで、外気に近いステータの放熱を多くしている。また、風穴201には、シャフト5に取り付けたファン119により発生する冷却風が、ベアリングブラケット102に設けられた案内ダクト102aを介して流れので、ステータ鉄心109及びコイル10を効率よく冷却することが可能となる。
【0033】
よって、本実施形態の車両用全閉形電動機は、冷却効率が飛躍的に向上したものとなり、高性能化及び小形軽量化を実現するものとなる。
【0034】
図3は、本発明に係る車両用全閉形電動機の他の実施形態を示すものであり、図1及び図2と同一部分には同符号を付している。
【0035】
図3の車両用全閉形電動機は、図1おける積層された薄板の一部を全周又は部分的に半径方向外側に延出させて、複数のフィン109bを構成している。
【0036】
本実施形態の電動機は、台車内に走行可能な状態に取り付けられ、通電により回転し車両が走行し出すと、図4のように走行風206,206′が車両走行方向とは反対向きに発生する。走行風206は図4の車両が左から右へ、また走行風206′は図4の車両が右から左へ走行した時のものである。
【0037】
図3の電動機が、図4のように取り付けられていると、車両走行により走行風が図3のフィン109c部分を流れ、コイル10及びそこの熱を伝導してステータ鉄心109から熱を奪うことになる。
【0038】
このため、ファン119の冷却風が風穴201を流れるための冷却効果に加えて、更に冷却効果が向上するものになる。
【0039】
また、ベアリングブラケット102”及びベアリングブラケット102”に、フィン102b”、102b”を構成すると、ベアリングブラケット102”からの放熱も加わり放熱効果は更に向上するものとなる。この場合、軸受部の熱も放熱できるものになる。
【0040】
尚、本実施形態の車両用全閉形電動機における複数のフィン109bは、ステータ鉄心109の薄板鉄心を延出させたもので構成しているが、他の部品を鉄心109上又はこれらの鉄心109を構成する部材に取り付けても、また一体ものとして構成してもよい。
【0041】
次に、図5〜図12を参照して本発明の他の実施形態について説明する。
【0042】
図5に示す車両用全閉形電動機は、図1の構成において、ロータ鉄心押え106a’の外周部を、反ロータ鉄心側にリング状に延出させたオーバーハング106a”を設け、ベアリングブラケット102の一部を微少すきま(ラビリンス)102aを構成しているものである。
【0043】
このように構成した本実施形態の車両用全閉形電動機においては、コイル10及びステータ鉄心109の熱が機内(機内)にこもって、軸受4の潤滑グリースの昇温による劣化を防止するものになる。
【0044】
また本実施形態の車両用全閉形電動機においては、ベアリングブラケット102で、ラビリンス102aの内径側に外気と通じる貫通穴102bを設けることで、ローター鉄心押え106a’の表面は外気に触れることになるので、ロータ鉄心106がコイル10及びステータ鉄心109の熱あおりで昇温するのを防止することができる。また同時に軸受部のグリースの昇温による劣化も更に押えられるものになる。
【0045】
また、本実施形態の車両用全閉形電動機においては、ファン119の一部に、穴119aを設けることで、軸受部及びロータ鉄心の冷却性は更に向上するものとなる。
【0046】
図6に示す車両用全閉形電動機は、図5の構成を一部変更したもので、ボルト206によりベアリングブラケット102に取り付けた熱遮断部材として遮断リング102cで、ロータ鉄心押え106bの一部とラビリンス207を構成し、機内の発熱体からのあおり熱を遮断するものである。
【0047】
尚、図6に示す車両用全閉形電動機おいても、図5で示した貫通穴102bや穴119aを設けるものでも可能である。
【0048】
図7に示す車両用全閉形電動機は、図6の遮断リング102cの一部を中心側に折り曲げて構成した熱遮断部材として遮断リング102dを取り付け、当該遮断リング102dの中心側に折り曲げた端部をベアリングブラケット102の一部に接触させたもので、外気と導通した空間209を構成している。空間209は、機内とは導通しておらず、また軸受部グリースの昇温による劣化を防止できるものになっている。この場合、外気と通じる貫通穴102bを構成している。また遮断リング102dはベアリングブラケット102にボルト締めに固定しているが、溶接等の一体もの構成でもよい。また図5で説明した穴119aを構成してもよい。
【0049】
上述した図5〜図7に示す構成は、駆動軸側で説明したが、反駆動軸に構成も可能であり、また両側に構成してもよい。また、熱遮蔽部材として遮断リング102c,102dは、断熱効果の高いもので構成するか又は断熱材が貼り付けられた構成とすることができる。
【0050】
図8〜図10は、上述した実施形態の車両用全閉形電動機におけるステータ鉄心に設けた風穴201の変形例に係る実施形態である。
【0051】
図8に示す車両用全閉形電動機は、風穴201を円形又は略丸形として、外周部に連続的に構成しているがその順番を断続でもよい。
【0052】
図9に示す車両用全閉形電動機における左側は、図8の丸形を略角形の穴201’にしたものである。
【0053】
図9に示す車両用全閉形電動機における右側は、略角形の穴210”の外気側に開放した切欠きベアリングブラケットを構成している。
【0054】
このような外気側に開放した切欠きベアリングブラケットを、ステータ鉄心の軸方向の一部又は、複数個設けて他を図9の右側の穴の構成にしてもよい。
【0055】
図10に示す車両用全閉形電動機における左側は、穴201”’の一部に突起を設けたもので、冷却風が当る放熱面積を大きくしているので、冷却効果は向上する。
【0056】
図10に示す車両用全閉形電動機における右側は、穴の代りにカバー110を全周又は部分に設け、通風穴201””を構成している。ステータ鉄心109外周面に多数のフィンを構成すると、冷却効果は更にアップするものになる。またステータ鉄心109の外周には、部分的に複数個のつなぎ板111が部分的に図1のようにステータ鉄心押え109a、109a、間に取り付けられている。
【0057】
図11及び図12に示す車両用全閉形電動機は、図1のロータ部に永久磁石を用いるものの代りに、図13で述べた従来形のかご形回転子で構成したもので、回転子の部分の発熱を冷却するため、ロータシャフト105に風穴211を設けものである。
【0058】
図12は、図11の断面X−Xを示すもので、ロータシャフト105に開いた軸方向の穴211と穴211から、ローターシャフト105の径方向に開いた穴212とで構成されている。
【0059】
本実施形態において、回転子が回転すると、図11の左側端の風穴Fから外気が入り、風穴212からまた外気に放出される風穴212は、図12では3ヶ所にあるが放射状になっているため、回転子の回転により、この風穴212がファン作用を行うものである。風穴212は単数又は複数設けられている。
【0060】
以上のように、車両用全閉形電動機を本図のように構成することにより、外気が機内に入ることなく、電動機の発熱を効果的に冷却することができるので、高性能でしかも小形軽量化で分解保守を必要とせず、又は従来以上に分解保守回帰を延ばすことができる、理想的な電動機を供給できるものになる。
【0061】
本発明は図1に示す一例を元に説明し、また変形例を図3、図5〜7、図8〜図10、図11及び図12により説明したが、これらはそれぞれ組み合せてもよく、また説明個所以外にも構成してもよいものである。
【0062】
また、ローターの回転部分として例えばロータシャフトにファンを取り付けた自己通風形の電動機で説明したが、外部の装置として送風装置を用いたものでも構成は可能である。ファンは2段の構造でも、またファン主板の裏及び表にファンベーンを構成したものでもよい。さらにファンの主板の裏に構成したファンベーンを、ファンの主板以外の回転体に取り付けてファンとして構成してもよい。
【0063】
上述した各実施形態の車両用全閉形電動機においてファンによる冷却風は、一般には、機内に冷却風を押し込む方式であるが、この方式に代えて吸引方式であってもよい。
【0064】
また、風穴201は部分的に半径方向(ラジアル方向)に穴を開けても、軸方向全てに渡って開けてもよい。
【0065】
また図1は小形軽量化が図れるフレームレス構造、すなわちフレーム1は存在せずにステータ鉄心109が外気に露出しているもので、この積層薄板を固着させるために、つなぎ板111と鉄心押え109a、109aを接続して構成するものとしているが、フレームを有するものとして構成も可能である。
【0066】
次に、図15を参照して本発明の他の実施形態の車両用全閉形電動機について説明する。
【0067】
本実施形態の車両用全閉形電動機は、図1に示す車両用全閉形電動機に、図14に示したものと同様のロータ鉄心106に貫通したロータ風穴106b′及びロータシャフト5に設けた内部ファン119′を設けた構成としている。これにより、内部ファン119′により発生された風は、ステータ鉄心外周部にある風穴109bを通過して冷却されて、機内で循環するので、電動機内の絶縁物や電導材の冷却が行われ、それらの性能劣化を防止することができる。
【0068】
【発明の効果】
以上述べたように本発明では、車両用全閉形電動機は外気にさらされている部分からのみ放熱は期待できないので、ロータの発熱を最小限にして外気に近いステータの発熱を多くするようにし、また車両用全閉形電動機の外気にさらされている部分の放熱を促進するために外気表面を冷却風にさらすようにし、さらにステータから発生する熱をロータ及び軸受部に伝わりにくくする構造としたり、またロータ鉄心及び軸受部の一部を外気にさらせる構造とすることにより冷却効率を飛躍的に向上させた、車両用全閉形電動機として従来以上の性能を出すことが可能となり、また小形軽量化も達成し得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用全閉形電動機の一実施形態を示す上半分断面図。
【図2】図1の軸方向側面図。
【図3】本発明の他の実施形態の車両用全閉形電動機を示す図。
【図4】同実施形態における走行風について説明する図。
【図5】本発明の他の実施形態の車両用全閉形電動機を示す図。
【図6】本発明の他の実施形態の車両用全閉形電動機を示す図。
【図7】本発明の他の実施形態の車両用全閉形電動機を示す図。
【図8】本発明の他の実施形態の車両用全閉形電動機を示すものであって、ステーター鉄心の風穴部の変形例を示す図。
【図9】本発明の他の実施形態の車両用全閉形電動機を示すものであって、ステーター鉄心の風穴部の変形例を示す図。
【図10】本発明の他の実施形態の車両用全閉形電動機を示すものであって、ステーター鉄心の風穴部の変形例を示す図。
【図11】本発明の他の実施形態の車両用全閉形電動機を示すものであって、かご形回転子を有する誘導機で構成したもので、かご形回転子部の冷却方法の一例を示す図。
【図12】図11におけるX−Xに沿う断面図。
【図13】本発明の他の実施形態に係る車両用全閉形電動機を示す上半分断面図。
【図14】従来の車両用電動機の一例を示すもので、自己通風形で機内を外気で冷却するタイプの電動機の軸方向断面図。
【図15】同車両用電動機が車両床下の台車内に構成されている状態を示し、駆動系台車内構成及び電動機取付手段を示す平面図。
【図16】同車両用電動機が車両床下の台車内に構成されている状態を示し、駆動系台車内構成及び電動機取付手段を示す側面図。
【符号の説明】
3…ハウジング、4,4’…軸受、5…ロータシャフト、10…コイル、11…カップリング、102、102’…ベアリングブラケット、102a…案内ダクト、106…ロータ鉄心、106b’…ロータ風穴、109…ステータ鉄心、109a…鉄心押え、111…つなぎ板、119…ファン、119’…内部ファン、200…永久磁石、201…風穴、203…取付ノーズ、204…取付

Claims (25)

  1. ステータ鉄心と、
    このステータ鉄心の内周側に配置され且つ永久磁石を取り付けたロータ鉄心と、
    前記ステータ鉄心の両側に設けられたベアリングブラケット及びハウジングと、
    前記ベアリングブラケット及び前記ハウジングに内蔵された軸受により支持されるロータシャフトと、
    前記ステータ鉄心の外周部に設けられ前記ステータ鉄心を介して前記ステータ鉄心に設けられたコイルを冷却するように冷却風が通る風穴と
    を具備することを特徴とする車両用全閉形電動機。
  2. 前記冷却風は、前記ロータの回転部分に取り付けられたファンの回転によるもの又は外部の装置から送られてきたものであることを特徴とする請求項1記載の車両用全閉形電動機。
  3. 前記ステータ鉄心の一部を他の部分より半径方向外側に延出したフィンを有することを特徴とする請求項1記載の車両用全閉形電動機。
  4. 前記フィン構造を、前記ステータ鉄心の一部で構成するのに代えてつなぎ板により構成されたフィン構造又は前記ステータ鉄心に別の部材のフィンを取り付けたフィン構造としたことを特徴とする請求項3記載の車両用全閉形電動機。
  5. 前記ロータ鉄心押えから軸方向に延出された部材を設けると共に前記ベアリングブラケット又は前記ハウジング間にラビリンスを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の車両用全閉形電動機。
  6. 前記ベアリングブラケット又は前記ハウジングより前記ロータ鉄心方向に延出した熱遮蔽部材を取り付けると共に前記ロータ鉄心押え間にラビリンスを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の車両用全閉形電動機。
  7. 前記ラビリンスで構成されたコイルとは反対側のベアリングブラケット又はハウジングの空間部に、外気に通じる穴を設けたことを特徴とする請求項5又は6記載の車両用全閉形電動機。
  8. 前記軸受部より外側のロータに付けたファンの羽根径よりも内径側のファン主板に穴を形成したことを特徴とする請求項5、6又は7記載の車両用全閉形電動機。
  9. 前記熱遮蔽部材をロータ鉄心側延出した途中からロータシャフト側へ折り曲げて前記ベアリングブラケット又は前記ハウジングに接合させ、前記熱遮蔽部材とベアリングブラケット又はハウジング等で囲まれる部分が、前記ベアリングブラケット又は前記ハウジングに開けた穴を有し、この穴が機外に通じる構成であることを特徴とする請求項6記載の車両用全閉形電動機。
  10. 前記軸受部より外側のロータに付けたファンの羽根径よりも内径側のファン主板に穴を形成したことを特徴とする請求項9記載の車両用全閉形電動機。
  11. 前記ステータ鉄心を介してコイルを冷却する風穴部の全外周部の一部又は全部が外気に開放していることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項記載の車両用全閉形電動機。
  12. 前記風穴部が外気に開放している部分の全外周部の一部又は全てが部分的に外気に開放していて、他は塞がれている風穴であることを特徴とする請求項11記載の車両用全閉形電動機。
  13. 前記ステータ鉄心を介してコイルを冷却する風穴部の内面の一部又は複数部が突起していることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項記載の車両用全閉形電動機。
  14. 前記ステータ鉄心を介してコイルを冷却する風穴部の内面の一部又は複数部が突起していることを特徴とする請求項11又は12記載の車両用全閉形電動機。
  15. 前記ステータ鉄心押え間につけたつなぎ板の間にカバーを取り付け、カバー、つなぎ板、ステータ鉄心で略囲まれる部分を風穴として構成したことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項記載の車両用全閉形電動機。
  16. 前記風穴の部分のステータ鉄心の一部又は複数部が、突起状をなして構成されたことを特徴とする請求項15記載の車両用全閉形電動機。
  17. 前記カバー又はつなぎ板等の外気にさらされる部材にフィンを構成したことを特徴とする請求項15又は16記載の車両用全閉形電動機。
  18. ステータ鉄心と、
    このステータ鉄心の内周側に配置され、ロータ鉄心部分がロータバーエンドリングを有するかご形回転子と、
    前記ステータ鉄心の両側に設けられたベアリングブラケット及びハウジングと、
    前記ベアリングブラケット及び前記ハウジングに内蔵された軸受により支持されるロータシャフトとを備え、
    前記ステータ鉄心を介してコイルを冷却する風穴が全外周部の一部又は全部が外気に開放し、前記ロータシャフトの略中心部に軸方向の穴を開け、一部は外気に貫通して他の一部は、該穴から単数又は複数放射状にローターシャフトに穴が開けられ、略中心穴とは反対側は外気に開放していることを特徴とするの車両用全閉形電動機。
  19. 放射状にローターシャフトに開けられた穴の外気放出部分にロータシャフトに取り付けられたファンを構成し、このファンの吐き出し力が、該外気放出穴部分の吐き出し力に加算されるように構成したことを特徴とする請求項18記載の車両用全閉形電動機。
  20. 前記ステータ鉄心の外周側にフレームを構成したことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか一項記載の車両用全閉形電動機。
  21. 前記ステータ鉄心を介してコイルを冷却する構造で、該冷却風が押し込み方式ではなく吸引方式のファンであることを特徴とする請求項1乃至20のいずれか一項記載の車両用全閉形電動機。
  22. 前記ファンの主板の裏及び表にファンベーンを構成したことを特徴とする請求項2、8、10又は19のいずれか一項記載の車両用全閉形電動機。
  23. 前記ファンの主板の裏に構成したファンベーンを、前記ファンの主板以外の回転体に取り付けてファンとして構成したこと特徴とする請求項22記載の車両用全閉形電動機。
  24. 前記熱遮蔽部材は、断熱効果の高いもので構成するか又は断熱材が貼り付けられた構成であることを特徴とする請求項6又は9記載の車両用全閉形電動機。
  25. 機内を循環する風を発生させる前記ロータシャフトに取り付けられたファンを備えたことを特徴とする請求項1、18乃至20のいずれか一項記載の車両用全閉形電動機。
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