JP2004165416A - 露光装置及び建屋 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産工場側にコストアップを招くことなく設置床からの振動を制振する。
【解決手段】パターンを露光する露光装置本体SPを設置部B上に設ける。露光装置本体SPと設置部Bとの間に設けられ露光装置本体SPの少なくとも一部を支持する第1支持装置BPと、第1支持装置BPと設置部Bとの間に設けられ、設置部Bからの振動を制振する第2支持装置PMと、を有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パターンを露光する露光装置本体が床等の設置部上に設けられる露光装置及びこの露光装置が設置される建屋に関し、特に半導体集積回路や液晶ディスプレイ等のデバイスを製造する際に、リソグラフィ工程で用いて好適な露光装置及び建屋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体デバイスの製造工程の1つであるリソグラフィ工程においては、マスク又はレチクル(以下、レチクルと称する)に形成された回路パターンをレジスト(感光剤)が塗布されたウエハ又はガラスプレート等の基板上に転写する種々の露光装置が用いられている。
【0003】
例えば、半導体デバイス用の露光装置としては、近年における集積回路の高集積化に伴うパターンの最小線幅(デバイスルール)の微細化に応じて、レチクルのパターンを投影光学系を用いてウエハ上に縮小転写する縮小投影露光装置が主として用いられている。
【0004】
この縮小投影露光装置としては、レチクルのパターンをウエハ上の複数のショット領域(露光領域)に順次転写するステップ・アンド・リピート方式の静止露光型の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)や、このステッパを改良したもので、特開平8−166043号公報等に開示されるようなレチクルとウエハとを一次元方向に同期移動してレチクルパターンをウエハ上の各ショット領域に転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査露光型の露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ)が知られている。
【0005】
これらの縮小投影露光装置においては、例えば特許文献1に示されるように、設置部である床面に先ず装置の基準になるベースプレートが設置され、その上に床振動を遮断するための防振台を介してレチクルステージ、ウエハステージおよび投影光学系(投影レンズ)等を支持する本体コラムが載置されたものが多く用いられている。最近のステージ装置では、前記防振台として、内圧が制御可能なエアマウントやボイスコイルモータ等のアクチュエータ(推力付与装置)を備え、本体コラム(メインフレーム)に取り付けられた、例えば6個の加速度計の計測値に基づいて前記ボイスコイルモータ等の推力を制御することにより本体コラムの振動を制御するアクティブ防振台が採用されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−151379号公報(第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。従来では、上記の露光装置が設置される建屋の設置床に対しては、暗振動や剛性等を仕様として規定していた。ところが近年では、設置床に対して露光装置を3点で支持することが検討されており、支持部の剛性を上げることが困難になりつつある。
【0008】
また、パターンの微細化対応等、将来の装置構成を考えた場合、設置床からの振動の影響を低減するために、露光装置を支持する箇所、いわゆるペデスタル部の構成・性能に関しても更に厳しい振動仕様を要求しなければならない状況になりつつある。このように、ペデスタル部に厳しい振動仕様を要求することは、露光装置を設置する生産工場そのもののコストアップに直結するため、振動仕様を厳しくすることは容易ではない。
【0009】
一方、露光装置が設置される建屋においては、複数の梁が架設されており、これらの梁により、露光装置本体や当該露光装置本体に露光光を導く照明光学装置、露光装置本体との間でレチクルやウエハを搬送するローダー等、複数の装置が支持される。ところが、従来の建屋では、これら装置の構成・仕様がほとんど考慮されずに梁が架設されるため、従来とは異なる構成の装置を設置する場合に対応が困難であるという問題があった。例えば、互いに連結されたり、基板の受け渡しが行われる2つの装置の中、一方の装置構成のみが従来と異なる高さに変更された場合、両者の高さを調整する必要が生じ、装置の設置に係る作業が増加するという問題が生じる。
【0010】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、生産工場側にコストアップを招くことなく設置床からの振動を制振できる露光装置を提供することを目的とする。また、本発明の別の目的は、複数の装置を設置する場合でも、装置の構成・仕様に容易に対応できる建屋を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、実施の形態を示す図1ないし図11に対応付けした以下の構成を採用している。
本発明の露光装置は、パターンを露光する露光装置本体(SP)が設置部(B)上に設けられる露光装置(1)であって、露光装置本体(SP)と設置部(B)との間に設けられ露光装置本体(SP)の少なくとも一部を支持する第1支持装置(BP)と、第1支持装置(BP)と設置部(B)との間に設けられ、設置部(B)からの振動を制振する第2支持装置(PM)と、を有することを特徴とするものである。
【0012】
従って、本発明の露光装置では、第1支持装置(BP)を介して露光装置本体(SP)を支持する第2支持装置(PM)が設置部(B)からの振動を制振するので、生産工場の建屋に対して厳しい振動仕様を要求する必要がなくなる。換言すると、従来では、建屋が負担していた振動仕様を露光装置(1)側で負担することになり、生産工場側に振動仕様に係るコストアップが生じることを防止できる。
【0013】
また、本発明の建屋は、複数の梁(B1、B2)が架設され、複数の梁(B1、B2)に複数の装置(SP、IU、10)が支持される建屋であって、装置(SP、IU、10)に応じて梁(B1、B2)が異なる高さで配置されることを特徴とするものである。
【0014】
従って、本発明の建屋では、梁(B1、B2)に複数の装置(SP、IU、10)を支持させて設置する際にも、各装置に応じて梁(B1、B2)の高さが配置されているため、複数の装置(SP、IU、10)を連結する場合や、装置(SP、IU、10)間で基板(R、W)の受け渡しを行う場合でも、装置(SP、IU、10)間で大きな高さ調整を実施する必要がなくなり、装置の設置作業を簡素化できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の露光装置及び建屋の実施の形態を、図1ないし図11を参照して説明する。
ここでは、例えば露光装置として、レチクルとウエハとを同期移動しつつ、レチクルに形成された半導体デバイスの回路パターンをウエハ上に転写する、スキャニング・ステッパを使用する場合の例を用いて説明する。
【0016】
図1に示す露光装置1は、レチクル(マスク)Rのパターンをウエハ(基板)Wに露光する露光装置本体SPと、設置部としての梁Bと露光装置本体SPとの間に設けられ露光装置本体SPを支持するベースプレート(第1支持装置)BPと、ベースプレートBPと梁Bとの間に設けられ、ベースプレートBPを介して露光装置本体SPを支持するペデスタルモジュール(第2支持装置)PMと、露光装置本体SPと分離して設けられ、露光装置本体SPに光源LS(図9参照)からの露光用照明光(露光光)を導き、レチクルR上の矩形状(あるいは円弧状)の照明領域を均一な照度で照明する照明光学モジュールIM(図9参照)とを主体として構成されている。
【0017】
なお、本実施の形態では、後述する投影光学系PLの光軸方向をZ方向とし、このZ方向と直交する方向でレチクルRとウエハWの同期移動方向(図1中、紙面と直交する方向)をY方向とし、非同期移動方向(図1中、左右方向)をX方向として説明する。また、それぞれの軸周りの回転方向をθZ、θY、θXとして説明する。
【0018】
ペデスタルモジュールPMは、ベースプレートBPを載置する台座部としてのペデスタル部12と、設置建屋の梁B上でペデスタル部12を支持する防振台13とから概略構成されている。ペデスタル部12は、振動に対する構造減衰が比較的大きい鉄筋コンクリートや、高剛性の鉄系の金属材料(例えばSUS)で構成することができるが、ベースプレートBPとの締結固定及び振動減衰を考慮して、鉄筋コンクリートと金属材とを組み合わせた複合材を用いることも可能である。
【0019】
防振台13は、三角形の頂点をなす3点でペデスタル部12を支持しており、図2に一例として示すように、内圧が調整可能なエアマウント(気体室)13aとペデスタル部12に対してZ方向に推力を付与するボイスコイルモータ(駆動装置)13bとがペデスタル部12の下方で、且つ梁B上に直列に配置された構成にそれぞれなっている。また、ペデスタル部12には、Z方向の振動を計測する複数(例えば3つ)の加速度計12a(図3参照)が設けられており、その計測結果は後述する主制御装置(制御装置)70に出力される。さらに、ペデスタル部12には、XY面内方向の振動を計測する3つの振動センサ(例えば加速度計)がそれぞれ取り付けられている。これらの振動センサのうち2つは、ペデスタル部12の例えばY方向の振動を計測し、残りの振動センサはX方向の振動を計測するものである(以下、便宜上これらの振動センサを振動センサ群12bと称する;図3参照)。そして、これらの加速度計12a、振動センサ群12bの計測値に基づいて、主制御装置70がペデスタル部12の6自由度(X、Y、Z、θX、θY、θZ)の振動をそれぞれ求め、エアマウント13aの内圧と駆動装置13bの出力とを制御することで、梁Bを介してペデスタル部12(ひいては露光装置本体SP)に伝わる微振動がマイクロGレベル(Gは重力加速度)で絶縁されるようになっている(詳細については後述する)。
【0020】
さらに、ペデスタル部12には、梁Bを基準としてZ方向の位置を検出する位置センサ12c(図3参照)、及び対地姿勢を検出するための傾斜センサ(例えば加速度計)14が設けられている。また、ペデスタル部12には、ペデスタル部12の機械共振(特に高周波機械共振)を減衰させるための減衰装置26(図1参照)が設けられている。この減衰装置26は、連成装置であるマスダンパ27及び歪装置であるピエゾダンパ28から構成されている。
【0021】
マスダンパ27は、ペデスタル部12の振動によって連成振動するものであって、ソルボ繊維等の粘性減衰係数が比較的大きいゴム材やコイルバネ等で形成された弾性体27aと、例えばタングステンや鉛等の比較的比重の大きい金属で形成され弾性体27aに連結された質量体27bとから構成されている。このマスダンパ27は、X、Y、Z方向に関する自由度を有することで各自由度方向に振動を減衰させる機能を有しており、ペデスタル部12が振動したときの、振動の腹となる箇所近傍に配置されるように、その数、位置が設定されている(図1では、一次モードの振動が生じる場合を例示)。
【0022】
また、質量体27bの質量は、ペデスタル部12の振動モードに対応するモード質量に基づいて設定されている。具体的には、ペデスタル部12のモード質量の5%〜10%を選択することで効果的な減衰が得られることが振動工学的に知られており、ここではモード質量の10%に設定されている。そして、本実施の形態では、例えばタングステンや鉛などのような比重の大きな材質を用いることで、質量体27bの小型化を実現している。また、弾性体27aおよび質量体27bを合わせたマスダンパ27の振動系としての固有振動数は、ペデスタル部12の固有振動数とほぼ一致するように設定されている。
【0023】
ピエゾダンパ28は、例えばペデスタル部12の側面に貼設された圧電素子であるピエゾ素子28aと、このピエゾ素子28aの駆動を制御する主制御装置70(図3参照)とから概略構成される。ピエゾ素子28aは、例えば二枚の板状の素子本体が互いに貼り合わされたいわゆるバイモルフ型を用いることができる。主制御装置70は、上記加速度計12a、振動センサ群12bが検出したペデスタル部12の振動に応じて、この振動をキャンセル(相殺)するようにピエゾ素子28aを歪ませるための駆動信号を発して、いわゆるアクティブ制振を行う。さらに、主制御装置70には、ペデスタル部12の振動特性を記憶する記憶装置76が付設されており、主制御装置70はこの記憶装置76に記憶されたデータに基づいてピエゾ素子28aに駆動信号を出力する機能も有している。
【0024】
次に、露光装置本体SPについて説明する。
露光装置本体SPは、個別に運搬可能、且つ設置可能なウエハステージモジュール(以下、ウエハモジュールと称する)WM、投影光学系PLを有する投影レンズモジュールLM、レチクルステージモジュール(以下、レチクルモジュールと称する)RMとから概略構成されている。
【0025】
ウエハモジュールWMは、ベースプレートBP上に設置された支持キャスタ7、ウエハステージ5、このウエハステージ5をXY平面に沿った2次元方向に移動可能に支持するウエハ定盤6、図4に示すように、ウエハステージ5をX方向に相対移動自在に支持するXガイドバーXG、XガイドバーXGをY方向に駆動するリニアモータ33、33を主体に構成されている。XガイドバーXGのうちウエハ定盤6と対向する対向部XG1には、非接触ベアリングである複数のエアベアリング(エアパッド;不図示)が固定されており、これらのエアベアリングによってウエハステージ5がウエハ定盤6上に、例えば数ミクロン程度のクリアランスを介して浮上支持されている。
【0026】
図3は、支持キャスタ7の外観斜視図である。
支持キャスタ7は、例えば鋳造による鋳物として、枠部7a及び脚部7bからなる炬燵状に形成されたものであり、枠部7a及び脚部7bには軽量化を図るための肉抜き部が強度低下を招かない範囲でそれぞれ複数形成されている。そして、これら脚部7bに囲まれた空間に上記ウエハステージ5、ウエハ定盤6、XガイドバーXG、リニアモータ33、33等が配設される。また、枠部7aには、投影光学系PLが貫通する貫通孔7cが形成されている。なお、支持キャスタ7の材料としては、上述したインバーや、ねずみ鋳鉄(FC)、ダクタイル鋳鉄(FCD)等の鋳鉄、ステンレス等を用いることができる。
【0027】
ウエハ定盤6は、ベースプレートBPの上方に三角形の頂点に配置された支持マウント29(なお、紙面奥側の支持マウントについては図示せず)を介してほぼ水平に支持されている。支持マウント29は、ここではコイルバネ等のパッシブな部材で構成されており、ベースプレートBPからウエハステージ5に伝わる振動の中、高周波成分の振動が伝わることを防ぐ構成となっている。
【0028】
なお、図1及び図4では図示を省略しているが、ウエハステージ5の上面にはウエハWを真空吸着等の保持手段で保持し、且つ上記X、Y、Z、θZ、θY、θXの各方向(6自由度)に関して制御可能なウエハテーブルが搭載されている。ウエハステージ5のX方向の位置は、投影光学系PLを基準として、ウエハステージ5の一部に固定された移動鏡43の位置変化を計測するレーザ干渉計40X(図3参照)によって所定の分解能、例えば0.5〜1nm程度の分解能でリアルタイムに計測される。なお、上記移動鏡43、レーザ干渉計40とほぼ直交するように配置されたレーザ干渉計40Y(図3参照)および移動鏡48(図4参照)によってウエハステージ5のY方向の位置が計測される。なお、これらレーザ干渉計40X、40Yの中、少なくとも一方は、測長軸を2軸以上有する多軸干渉計であり、これらレーザ干渉計40X、40Yの計測値に基づいてウエハステージ5(ひいてはウエハW)のXY位置のみならず、θ回転量あるいはこれらに加え、レベリング量をも求めることができるようになっている。
【0029】
XガイドバーXGは、X方向に沿った長尺形状を呈しており、その長さ方向両端には電機子ユニットからなる可動子36、36(図4では1つのみ図示)がそれぞれ設けられている。これらの可動子36,36に対応する磁石ユニットを有する固定子37,37は、ベースプレートBPに突設されたサイド定盤32、32上にエアパッド54を介して設けられている。そして、これら可動子36および固定子37によってムービングコイル型のリニアモータ33、33が構成されており、可動子36が固定子37との間の電磁気的相互作用により駆動されることで、XガイドバーXGはY方向に移動するとともに、リニアモータ33、33の駆動を調整することでθZ方向に回転移動する。
【0030】
すなわち、このリニアモータ33によってXガイドバーXGとほぼ一体的にウエハステージ5(およびウエハテーブル、以下単にウエハステージ5と称する)がY方向およびθZ方向に駆動されるようになっている。なお、ウエハステージ5は、Y方向の移動にはガイド部材を有さないガイドレスステージとなっているが、ウエハステージ5のX方向の移動に関しても適宜ガイドレスステージとすることができる。
【0031】
固定子37、37は、ウエハ定盤6のX方向両側にウエハ定盤6とは(振動的に)独立して設けられたサイド定盤32、32上に、Y方向へのガイド機構を有するエアパッド54を介してそれぞれY方向に移動自在にそれぞれ浮揚支持されている。このため、ウエハステージ5の例えば+Y方向の移動に応じて、固定子37は、運動量保存の法則により−Y方向に移動する。換言すると、固定子37は、カウンタマスとして機能しており、その移動によりウエハステージ5の移動に伴う反力を相殺するとともに、ベースプレートBPに対して重心位置の変化を防ぐことができる。
【0032】
なお、本実施の形態では、支持マウント29として、例えば空気バネよりも高剛性なコイルバネを使用することで、相対変位する固定子37と可動子36との間のクリアランスを小さくすることができるため、装置の小型化に寄与できる。
【0033】
ウエハステージ5は、XガイドバーXGとの間にZ方向に所定量のギャップを維持する磁石およびアクチュエータからなる磁気ガイドを介して、XガイドバーXGにX方向に相対移動自在に非接触で支持・保持されている。また、ウエハステージ5は、XガイドバーXGに埋設された固定子35aを有するXリニアモータ35による電磁気的相互作用によりX方向に駆動される。なお、Xリニアモータの可動子は図示していないが、ウエハステージ5に一体的に取り付けられている。
【0034】
また、図6に示すように、XガイドバーXGの−X方向側には、ボイスコイルモータ34の可動子34aが取り付けられている。ボイスコイルモータ34は、Xリニアモータ35の固定子としてのXガイドバーXGと、ベースプレートBPに立設された支持フレーム(リアクションフレーム)8との間に介装されており、その固定子34bは支持フレーム8に設けられている。なお、図面の複雑化を避けるために、支持フレーム8は図1、図4では省略されている。このため、ウエハステージ5をX方向に駆動する際の反力は、ボイスコイルモータ34により支持フレーム8に伝達され、さらに支持フレーム8を介してベースプレートBPに伝達されることで、ウエハ定盤6に振動が伝わることを防げる。なお、実際にはボイスコイルモータ34は、リニアモータ33を挟んだZ方向両側に配置されているが、図4では便宜上+Z側のボイスコイルモータ34のみ図示している。なお、ウエハステージ5をX方向に駆動する際の反力も、上記Y方向と同様に、ウエハステージ5の駆動により移動するカウンタマスを設ける構成としてもよい。
【0035】
なお、固定子37には、ウエハステージ5の移動時の運動量に基づいて当該固定子の運動量を補正するトリムモータ(不図示)が備えられている。このトリムモータは、例えば固定子37のY側端部にY方向に沿って延設された円柱状の移動子と、移動子をY方向に駆動する固定子とからなるシャフトモータで構成される。そして、図7に示すように、ウエハステージ5がX方向及びY方向の双方に移動する場合や、XガイドバーXGの中央部から偏心した位置から移動する場合に左右の固定子37が、その推力配分によってそれぞれ異なる変位が生じたり、可動子36と固定子37とのカップリングにより、これらが相対移動した際に元の位置に止まろうとする力が作用した場合は、固定子37が移動すべき位置とは異なる位置に移動する。そのため、ウエハステージ5の移動時の運動量に基づいてトリムモータを駆動することで、固定子37が所定の位置に到達するようにその移動量(運動量)を補正することができる構成になっている。
【0036】
投影レンズモジュールLMは、投影光学系PLと、この投影光学系PLを支持するメインコラム9と、支持キャスタ7上でメインコラム9を支持する防振台24とから概略構成されている。投影光学系PLとして、ここでは物体面(レチクルR)側と像面(ウエハW)側の両方がテレセントリックで円形の投影視野を有し、石英や蛍石を光学硝材とした屈折光学素子(レンズ素子)からなる1/4(または1/5)縮小倍率の屈折光学系が使用されている。このため、レチクルRに照明光が照射されると、レチクルR上の回路パターンのうち、照明光で照明された部分からの結像光束が投影光学系PLに入射し、その回路パターンの部分倒立像が投影光学系PLの像面側の円形視野の中央にスリット状に制限されて結像される。これにより、投影された回路パターンの部分倒立像は、投影光学系PLの結像面に配置されたウエハW上の複数のショット領域のうち、1つのショット領域表面のレジスト層に縮小転写される。
【0037】
投影光学系PLの鏡筒部の外周には、該鏡筒部に一体化されたフランジ23が設けられている。そして、投影光学系PLは、防振台24によりほぼ水平に支持されたメインコラム9に、光軸方向をZ方向として上方から挿入されるとともに、フランジ23が係合している。なお、メインコラム9の材質としては、上述した鋳物や、後述するインバー、高剛性・低熱膨張のセラミックス材を用いてもよい。
【0038】
フランジ23の素材としては、低熱膨張の材質、例えばインバー(Inver;ニッケル36%、マンガン0.25%、および微量の炭素と他の元素を含む鉄からなる低膨張の合金)が用いられている。このフランジ23は、投影光学系PLをメインコラム9に対して点と面とV溝とを介して3点で支持する、いわゆるキネマティック支持マウントを構成している。このようなキネマティック支持構造を採用すると、投影光学系PLのメインコラム9に対する組み付けが容易で、しかも組み付け後のメインコラム9および投影光学系PLの振動、温度変化等に起因する応力を最も効果的に軽減できるという利点がある。
【0039】
防振台24は、メインコラム9の各コーナーに配置され(なお、紙面奥側の防振ユニットについては図示せず)、図2に示した防振台13と同様に、内圧が調整可能なエアマウント24aとメインコラム9に対してZ方向に推力を付与するボイスコイルモータ24bとが支持キャスタ7上に直列に配置された構成になっている。これら防振台24によって、ベースプレートBPおよび支持キャスタ7を介してメインコラム9(ひいては投影光学系PL)に伝わる微振動がマイクロGレベル(Gは重力加速度)で絶縁されるようになっている。なお、これら防振台24は、支持キャスタ7を基準として位置決めされる。
【0040】
このメインコラム9上には、Z方向の振動を計測する複数(例えば3つ)の加速度計9a(図3参照)が振動検出装置として設けられている。加速度計の計測結果はウエハステージ5の駆動制御装置としての主制御装置70に出力される(図3参照)。主制御装置70は、加速度計の出力に基づき防振台24を駆動することで投影光学系PLに対する振動を制御する。
【0041】
レチクルモジュールRMは、レチクルステージ2と、レチクルステージ2をXY平面に沿った2次元方向に移動可能に支持するレチクル定盤3と、支持キャスタ7上に立設された定盤支持部4上でレチクル定盤3を支持する防振台11とから概略構成されている。レチクル定盤3の材料としては、金属やセラミックスを用いることができる。防振台11は、図2に示した防振台13、24と同様に、内圧が調整可能なエアマウント11aとレチクル定盤3に対してZ方向に推力を付与するボイスコイルモータ11bとが定盤支持部4上に直列に配置された構成になっている。これら防振台11によって、ベースプレートBPおよび支持キャスタ7を介してレチクル定盤3に伝わる微振動がマイクロGレベルで絶縁されるようになっている(Gは重力加速度)。
【0042】
レチクル定盤3上には、レチクルステージ2が該レチクル定盤3に沿って2次元的に移動可能に支持されている。レチクルステージ2の底面には、非接触ベアリングとして複数のエアベアリング(エアパッド;不図示)が固定されており、これらのエアベアリングによってレチクルステージ2がレチクル定盤3上に数ミクロン程度のクリアランスを介して浮上支持されている。また、このレチクル定盤3上には、Z方向の振動を計測する複数(例えば3つ)の加速度計3a(図3参照)が設けられている。加速度計の計測結果は後述する主制御装置70に出力される(図9参照)。主制御装置70は、加速度計の出力に基づき防振台11を駆動することでレチクルステージ2に対する振動を制御する。
【0043】
レチクルステージ2について詳述すると、図8に示すように、レチクルステージ2は、レチクル定盤3上を一対のYリニアモータ15、15によってY軸方向に所定ストロークで駆動されるレチクル粗動ステージ16と、このレチクル粗動ステージ16上を一対のXボイスコイルモータ17Xと一対のYボイスコイルモータ17YとによってX、Y、θZ方向に微小駆動されるレチクル微動ステージ18とを備えた構成になっている(なお、図1では、これらを1つのステージとして図示している)。
【0044】
各Yリニアモータ15は、レチクル定盤3上に非接触ベアリングである複数のエアベアリング(エアパッド)19によって浮上支持されY軸方向に延びる固定子20と、この固定子20に対応して設けられ、連結部材22を介してレチクル粗動ステージ16に固定された可動子21とから構成されている。このため、運動量保存の法則により、レチクル粗動ステージ16の+Y方向の移動に応じて、固定子20は−Y方向に移動する。この固定子20の移動によりレチクル粗動ステージ16の移動に伴う反力を相殺するとともに、重心位置の変化を防ぐことができる。
【0045】
なお、固定子20は、レチクル定盤3上に代えて、ベースプレートBPや定盤支持部4に固定する構成としてもよい。固定子20をベースプレートBPや定盤支持部4に固定する場合には、エアベアリング19を省略し、レチクル粗動ステージ16の移動により固定子20に作用する反力をベースプレートBPに逃がしてもよいし、前述の運動量保存の法則を用いてもよい。
【0046】
レチクル粗動ステージ16は、レチクル定盤3の中央部に形成された上部突出部3bの上面に固定されY軸方向に延びる一対のYガイド51、51によってY軸方向に案内されるようになっている。また、レチクル粗動ステージ16は、これらYガイド51、51に対して不図示のエアベアリングによって非接触で支持されている。
【0047】
レチクル微動ステージ18には、不図示のバキュームチャックを介してレチクルRが吸着保持されるようになっている。レチクル微動ステージ18の−Y方向の端部には、コーナキューブからなる一対のY移動鏡52a、52bが固定され、また、レチクル微動ステージ18の+X方向の端部には、Y軸方向に延びる平面ミラーからなるX移動鏡53が固定されている。そして、これら移動鏡52a、52b、53に対して測長ビームを照射する3つのレーザ干渉計41(図3参照)が各移動鏡の反射面と投影光学系PLの鏡筒上端に固定された不図示の参照鏡とに向けてそれぞれレーザ光を照射するとともに、その反射光と入射光との干渉に基づいて、移動鏡と参照鏡との相対変位を計測することにより、レチクルステージ2(ひいてはレチクルR)のX、Y、θZ(Z軸回りの回転)方向の位置が所定の分解能、例えば0.5〜1nm程度の分解能でリアルタイムに計測される。なお、レチクル微動ステージ18の材質としては、高剛性、且つ低熱膨張率の材料が好ましく、金属やコージェライトまたはSiCからなるセラミックスを用いることができる。
【0048】
また、上述したように、レチクル定盤3、メインコラム9には、それぞれ各部材のZ方向の振動を計測する3つの加速度計3a、9aが取り付けられているが、さらに、各部材にはXY面内方向の振動を計測する3つの振動センサ(例えば加速度計)がそれぞれ取り付けられている。これらの振動センサのうち2つは、各定盤のY方向の振動を計測し、残りの振動センサはX方向の振動を計測するものである(以下、便宜上これらの振動センサをそれぞれ振動センサ群3b、9bと称する;図3参照)。そして、これらの加速度計3a、9a、振動センサ群3b、9bの計測値に基づいて、主制御装置70がレチクル定盤3、メインコラム9の6自由度(X、Y、Z、θX、θY、θZ)の振動をそれぞれ求めることができる構成になっている。
【0049】
続いて、図9を参照して露光装置本体SP(及びペデスタルモジュールPM)に隣設される照明光学モジュールIM、露光装置本体SPとの間でレチクルR、ウエハWを搬送するローダモジュール10、及びこれらモジュールの設置状態について説明する。
【0050】
照明光学モジュールIMは、建屋の梁B上に設けられたペデスタル部61に設置された位置調整装置62と、露光装置本体SPに光源LSからの露光光を導く照明光学系(照明光学装置)IUと、照明光学系IUと露光装置本体SPとの相対位置関係を検出する変位センサ(位置検出装置)63とから構成されており、さらに照明光学系IUは、位置調整装置62上に載置された第1照明光学系IU1と、第1照明光学系IU1上に設けられた第2照明光学系IU2との2部分から構成されている。
【0051】
光源LSとしては、ここでは波長192〜194nmの間で酸素の吸収帯を避けるように狭帯化されたパルス紫外光を出力するArFエキシマレーザ光源が用いられている。光源には、不図示の光源制御装置が併設されており、この光源制御装置では、射出されるパルス紫外光の発振中心波長及びスペクトル半値幅の制御、パルス発振のトリガ制御、レーザチャンバ内のガスの制御等を行うようになっている。なお、光源として、波長248nmのパルス紫外光を出力するKrFエキシマレーザ光源あるいは波長157nmのパルス紫外光を出力するFレーザ光源等用いても良い。また、光源をクリーンルームよりクリーン度が低い別の部屋(サービスルーム)、あるいはクリーンルームの床下に設けられるユーティリティスペースに設置しても構わない。また、光源は、ビームマッチングユニットの一端(入射端)に接続されており、このビームマッチングユニットの他端(出射端)は、照明光学系IUの第1照明光学系IU1に接続されている。ビームマッチングユニット内には、リレー光学系や複数の可動反射鏡等(いずれも不図示)が設けられており、これらの可動反射鏡等を用いて光源から入射する狭帯化されたパルス紫外光(ArFエキシマレーザ光)の光路を第1照明光学系IU1との間で位置的にマッチングさせている。
【0052】
第1照明光学系IU1は、所定の位置関係で配置されたミラー、可変減光器、ビーム成形光学系、オプティカルインテグレータ、集光光学系、振動ミラー、照明系開口絞り板、ビームスプリッタ、リレーレンズ系、及びレチクルブラインド機構を構成する可動視野絞りとしての可動レチクルブラインド(照明領域設定装置)等を備えている。光源からのパルス紫外光がビームマッチングユニット及びリレー光学系を介して第1照明光学系IU1内に入射すると、このパルス紫外光は、可変減光器のNDフィルタにより所定のピーク強度に調整された後、ビーム整形光学系により、オプティカルインテグレータに効率よく入射するようにその断面形状が整形される。次いで、このパルス紫外光がオプティカルインテグレータに入射すると、射出端側に面光源、すなわち多数の光源像(点光源)から成る2次光源が形成される。これらの多数の点光源の各々から発散するパルス紫外光は、照明系開口絞り板上のいずれかの開口絞りを通過した後、露光光として可動レチクルブラインドに到達する。この可動レチクルブラインドは、不要な部分の露光を防止するため、走査露光の開始時及び終了時に可動ブレードにより後述するように固定レチクルブラインドによって規定されるレチクルR上の照明領域を更に制限するために用いられるものである。
【0053】
第2照明光学系IU2は、照明系ハウジング内に所定の位置関係で収納された固定レチクルブラインド、レンズ、ミラー、リレーレンズ系、メインコンデンサレンズ等(いずれも不図示)を備えている。固定レチクルブラインドは、照明系ハウジングの入射端近傍のレチクルRのパターン面に対する共役面から僅かにデフォーカスした面に配置され、レチクルR上の照明領域を規定する所定形状の開口部が形成されている。この固定レチクルブラインドの開口部は、投影光学系PLの円形視野内の中央で走査露光時のレチクルRの移動方向(Y軸方向)と直交したX軸方向に直線的に伸びたスリット状又は矩形状に形成される。可動レチクルブラインドの開口部を通過したパルス紫外光は、固定レチクルブラインドの開口部を一様な強度分布で照明する。固定レチクルブラインドの開口部を通ったパルス紫外光は、レンズ、ミラー、リレーレンズ系、主コンデンサレンズ系を経て、レチクルステージ2上に保持されたレチクルR上の所定の照明領域(X軸方向に直線的に伸びたスリット状又は矩形状の照明領域)を均一な照度分布で照明する。
【0054】
なお、第1照明光学系IU1と第2照明光学系IU2とを強固に接合すると、可動レチクルブラインドの駆動に起因して露光動作中に第1照明光学系IU1に生じる振動が第2照明光学系IU2にそのまま伝達されることとなって、好ましくない。このため、本実施形態では、第1照明光学系IU1と第2照明光学系IU2との間は、両者の相対変位を可能にし、かつその内部を外気に対して気密状態にすることが可能な伸縮自在の蛇腹状部材を介して接合されている。
【0055】
図10は、第1照明光学系IU1の底部付近を示す拡大図である。
位置調整装置62は、第1照明光学系IU1の底部(その4隅)に配設されたエアマウント74A〜74D、VCM(ボイスコイルモータ)73A〜73D、72A〜72Dを有している。第1照明光学系IU1はこれらエアマウント74A〜74DおよびVCM73A〜73Dによって支持される。電磁弁EVは、3つの独立作動可能な電磁弁ユニットEV1、EV2、EV3などで構成される。エアマウント74Bおよび74Dは電磁弁ユニットEV2と、エアマウント74Aは電磁弁ユニットEV1と、そしてエアマウント74Dは電磁弁ユニットEV3とパイプで接続される。電磁弁EVは空圧源PAとパイプで接続される。また、電磁弁ユニットEV1〜EV3と主制御装置70とは電気的に接続されており、主制御装置70によってその開閉が独立して制御される。これにより、空圧源PAから供給される圧縮空気をエアマウント74Bおよび74D、74A、そして74Cに独立して送ることができる。
【0056】
VCM73A〜73Dは主制御装置70に電気的に接続されており、主制御装置70からの制御信号に応じてZ座標軸方向の推力を発生する(図の複雑化を避けるため、図10において主制御装置70とVCM73A〜73との間における結線の図示は省略する)。第1照明光学系IU1は、主制御装置70により上述のエアマウント74A〜74DおよびVCM73A〜73Dを介してZ座標軸方向、X座標軸回りの回転方向(θx)、そしてY座標軸回りの回転方向(θy)に位置決め(姿勢制御)される。なお、ここで説明した第1照明光学系IU1の位置決めに際してエアマウント74A〜74DおよびVCM73A〜73Dから発生すべき推力のうち、比較的長い変動周期での推力はエアマウント74A〜74Dで発生され、比較的短い変動周期での推力はVCM73A〜73Dで発生される。これにより、VCM73A〜73Dに定常推力が発生することのないようにしてVCM73A〜73Dが発熱するのを防止する。
【0057】
引き続き図10を参照して第1照明光学系IU1の側面に設置されるVCM72A〜72Dについて説明する。VCM72A、VCM72Cは、第1照明光学系IU1のY座標軸方向に対向する2側面上に固設される。VCM72B、72Dは、第1照明光学系IU1のX座標軸方向に対向する2側面上に固設される。また、VCM72AとVCM72C、そしてVCM72BとVCM72Dとは互いに対角位置に設置されている。これらのVCM72A〜72Dは、第1照明光学系IU1に固設される面と対向するそれぞれの面が、ペデスタル部61に固設される不図示の固定部材に固設されている。以上のように配設されるVCM72A〜72Dにおいて、たとえばVCM72Aに斥力を、VCM72Cに引力を、その力の絶対値が等しくなるように発生させることにより、第1照明光学系IU1をY座標軸に沿って+Y方向に移動させることができる。同様に、VCM72Aに引力を、VCM72Cに斥力を発生させることにより第1照明光学系IU1を−Y方向に移動させることもできる。さらに、VCM72B、72Dに同様の斥力および引力を発生させることにより、第1照明光学系IU1をX座標軸に沿って±X方向に移動させることが可能である。また、VCM72AおよびVCM72Cの両方に斥力、あるいは引力を発生させることにより、第1照明光学系IU1をZ座標軸回り(θz)に回転させることもできる。第1照明光学系IU1は、VCM72BおよびVCM72DによってもZ座標軸回りに回転させることができる。
【0058】
以上に説明したように、エアマウント74A〜74D、VCM73A〜73D、VCM72A〜72Dによって第1照明光学系IU1を6自由度の方向に位置決めが可能である。主制御装置70は、上述したエアマウント74A〜74DとVCM73A〜73D、72A〜72Dとを制御して、後述するように第1照明光学系IU1(すなわち照明光学系IU)と露光装置本体SPとの相対位置決めを行う。なお、位置調整装置62、65は、上述したエアマウントやVCMを用いる構成ではなく他の構成、例えば直動ガイド等を用いる構成としてもよい。
【0059】
変位センサ63は、露光装置本体SPと照明光学系IUとのZ軸方向の相対変位(相対位置関係)を検出するセンサ63Z、Y軸方向の相対変位を検出するセンサ63Y、X軸方向の相対変位を検出するセンサ63X(ただし、センサ63Xについては図示省略)とから構成されており、各センサ63X〜63Zの検出結果は主制御装置70に出力される。センサ63Zは、X軸方向に沿って2つ設置されており、これらセンサ63Z、63Zの検出結果により、露光装置本体SPと照明光学系IUとのZ軸方向の相対変位に加えてY軸周りの回転方向の変位が求められる。同様に、センサ63Yは、Z軸方向に沿って2つ設置されており、これらセンサ63Y、63Yの検出結果により、露光装置本体SPと照明光学系IUとのY軸方向の相対変位に加えてX軸周りの回転方向の変位が求められる。さらに、センサ63Xは、Y軸方向に沿って2つ設置されており、これらセンサ63X、63Xの検出結果により、露光装置本体SPと照明光学系IUとのX軸方向の相対変位に加えてZ軸周りの回転方向の変位が求められる。
【0060】
主制御装置70は、上記の変位センサ63X〜63Zで検出される相対変位に応じた信号を入力し、露光装置本体SPと照明光学系IUとの間の6自由度方向の相対位置ずれ量を演算する。そして主制御装置70は、露光装置本体SPと照明光学系IUとの間の6自由度方向の相対位置ずれ量を演算した結果をもとに、エアマウント74A〜74D、VCM73A〜73D、およびVCM72A〜72Dのそれぞれで発生させる推力を算出する。そして、主制御装置70は、これらのエアマウントおよびVCMに対し、上述のように算出した推力が発生するように制御信号を発する。これによって露光装置本体SPと照明光学系IUとの相対位置ずれ量は所定値内、すなわち照明用光学系の光学的精度を維持するのに必要な許容値内に維持される。
【0061】
次に、図9に戻り、ローダモジュール10について説明する。
ローダモジュール10は、梁B上に設けられたペデスタル部64に設置された位置調整装置65と、露光装置本体SPとの間でレチクルR、ウエハWを搬送するローダ部66と、ローダ部66と露光装置本体SPとの相対位置関係を検出する変位センサ67とから構成されている。
【0062】
ローダ部66には、レチクルローダRLおよびウエハローダWLが配設される。レチクルローダRLは、所定のレチクルRを露光装置本体SPのレチクルステージ2に載置(ロード)、あるいはレチクルステージ2にロードされているレチクルRを除去(アンロード)する。ウエハローダWLは、未露光のウエハWをウエハステージ5にロード、あるいはウエハステージ5に載置されている露光済みのウエハWをアンロードする。
【0063】
位置調整装置65は、照明光学モジュールIMにおける位置調整装置62と同様の構成であり、その詳細な説明を省略するが、位置調整装置65によってローダ部66を露光装置本体SPに対して6自由度の方向に位置決めが可能である。また、変位センサ67も照明光学モジュールIMにおける変位センサ63と同様の構成であり、その詳細な説明を省略するが、変位センサ67を構成するセンサ67Z、67Y、67X(ただし、センサ67Xについては図示省略)の検出結果により、露光装置本体SPとローダ部66とのX、Y、Zの各軸方向の相対変位及び各軸周りの回転方向の変位を求めることができる。
【0064】
そして主制御装置70は、露光装置本体SPとローダ部との間の6自由度方向の相対位置ずれ量を演算した結果をもとに、位置調整装置65のエアマウント、VCMのそれぞれで発生させる推力を算出する。そして、主制御装置70は、これらのエアマウントおよびVCMに対し、上述のように算出した推力が発生するように制御信号を発する。これによって露光装置本体SPとローダ部66との相対位置ずれ量は所定値内、すなわちローダ部66の基板搬送精度を維持するのに必要な許容値内に維持される。
【0065】
図3に露光装置1の制御系を示す。この図に示すように、上述した位置センサ、加速度計、振動センサ群、レーザ干渉計、傾斜センサ、変位センサの各種計測装置の計測結果は主制御装置70に出力される。そして、主制御装置70は、これら計測装置の計測結果に基づいて各種演算処理を行い、その結果に基づきレチクル駆動用リニアモータ、ウエハ駆動用リニアモータ、ウエハ駆動用トリムモータ、可動レチクルブラインド駆動用アクチュエータ、防振台、電磁弁ユニット、VCM、エアマウント等を統括的に制御する。また、主制御装置70には、ペデスタル部12の振動パターン(振動特性)をマップとして記憶する記憶装置76が付設されている。
【0066】
続いて、建屋における梁の架設について説明する。
図9に示したように、上記の照明光学モジュールIM及びローダモジュール10は、同じ高さに架設された梁B1、B1上に設置されるが、露光装置本体SPは、ペデスタルモジュールPMの高さ分だけ低く架設された梁B2上に設置される。このように、建屋の建設時に、設置される装置(モジュール)に応じて異なる高さで梁B1、B2を架設することにより、全て同一高さで梁を架設した場合のように装置間で高さ調整を行う必要がなくなり、装置の設置作業を簡素化できる。
【0067】
次に、上記構成の露光装置1の設置作業について説明する。
露光装置1を建屋内に設置する際には、まず図1及び図9に示すように、防振台13が梁B2上に位置するようにペデスタルモジュールPMを載置する。次に、ペデスタル部12上にベースプレートBP及び露光装置本体SPを設置する。露光装置本体SPの設置順序としては、まずベースプレートBP上に支持キャスタ7を含むウエハモジュールWMを設置し、次いで支持キャスタ7上に投影レンズモジュールLM及び定盤支持部4、防振台11を設置する。そして、この防振台11上にレチクルモジュールRMを設置する。
このように本実施の形態では、露光装置1が複数のモジュールから構成されているため、露光装置製造現場からの搬出及び設置建屋における組み立て作業を容易に実施することが可能である。
【0068】
上記露光装置1を設置する際には、位置センサ12cの検出結果に応じて防振台13(のエアマウント13a、ボイスコイルモータ13b)を駆動することで、梁B2を基準にしてペデスタル部12をZ方向に位置決めする。また、ペデスタル部12のピッチング方向及びローリング方向(X軸周り及びY軸周りの回転方向)の位置決めは、傾斜センサ14の検出結果に応じて防振台13を駆動することで行われる。この位置決めにより、ペデスタル部12は、所定のZ方向の高さで、且つ地球に対して水平に維持される。従って、ペデスタル部12に載置される露光装置本体SP(レチクルモジュールRM、投影レンズモジュールLM、ウエハモジュールWM等)は、重力方向(鉛直方向)に対して傾斜成分が発生しない状態で設置される。
【0069】
また、露光装置本体SPの近傍に照明光学モジュールIMを設置する際には、変位センサ63の検出結果に応じて露光装置本体SPと照明光学系IUとの間の6自由度方向の相対位置ずれ量を求め、この相対位置ずれ量を除くべく位置調整装置62を駆動する。同様に、露光装置本体SPの近傍にローダモジュール10を設置する際には、変位センサ67の検出結果に応じて露光装置本体SPとローダモジュール10との間の6自由度方向の相対位置ずれ量を求め、この相対位置ずれ量を除くべく位置調整装置65を駆動する。これにより、照明光学モジュールIM及びローダモジュール10が、露光装置本体SPに対して分離され独立した状態でペデスタル部61、64にそれぞれ配置された場合であっても、露光装置本体SPを基準として、これら照明光学モジュールIM及びローダモジュール10を所定の位置関係に維持することが可能である。
【0070】
続いて、上記構成の露光装置による露光処理の動作について説明する。
まず、露光処理に先立って、露光装置本体SPを(自励)加振した際の振動特性を求める。振動特性を求める対象は、レチクル定盤3、メインコラム9、ウエハ定盤6に対しても実施されるが、ここではペデスタル部12についてのみ説明する。なお、露光装置本体SPを加振する方法としては、例えばウエハステージ5を駆動したり、露光時と同様にレチクルステージ2及びウエハステージ5を同期駆動させることができ、さらに、防振台11、13、24におけるVCM11b、13b、24bにより、インパルス波形のダミー振動を与えることも可能である。
【0071】
この加振に伴う振動を加速度計3a、9a、12a及び振動センサ群3b、9b、12bにより検出して記憶装置76に記憶する。主制御装置70は、ペデスタル部12の特に高周波機械共振部の振動をピエゾダンパ28で減衰させるために、振動パターンを相殺(減衰)するピエゾ素子28aの駆動パターンを設定し記憶装置76に記憶する。この自励加振により上記加速度計及び振動センサ群を用いて検出された振動の周波数と信号強度との関係を図11(a)に示す。主制御装置70は、得られた振動特性に対して所定の関数を整形フィルタとして用い、図11(b)に示すように、ペデスタル部12の機械共振特性を同定し、これを記憶装置76に記憶する。すなわち、ペデスタル部12の振動に対する影響が最も顕著な周波数(ここでは、周波数f1、f2)を抽出して記憶する。なお、振動特性を検出する手段としては、上記振動センサ群以外にも、ペデスタル部12にピエゾ素子を貼設し、振動によりピエゾ素子が歪むことで出力される電気信号を用いることもできる。
【0072】
このように、振動特性を求めた後に、露光処理を実施する。ここでは、予め、ウエハW上のショット領域を適正露光量(目標露光量)で走査露光するための各種の露光条件が設定されているものとする。そして、いずれも不図示のレチクル顕微鏡およびオフアクシス・アライメントセンサ等を用いたレチクルアライメント、ベースライン計測等の準備作業が行われ、その後アライメントセンサを用いたウエハWのファインアライメント(EGA;エンハンスト・グローバル・アライメント等)が終了し、ウエハW上の複数のショット領域の配列座標が求められる。
【0073】
このようにして、ウエハWの露光のための準備動作が完了すると、アライメント結果に基づいてレーザ干渉計の計測値をモニタしつつ、リニアモータ33、35を制御してウエハWの第1ショットの露光のための走査開始位置にウエハステージ5を移動する。そして、リニアモータ15、33を介してレチクルステージ2とウエハステージ5とのY方向の走査を開始し、両ステージ2、5がそれぞれの目標走査速度に達すると、可動レチクルブラインドで設定された照明光学系IUからの露光用照明光により、レチクルR上の所定の矩形状の照明領域が均一な照度で照明される。この照明領域に対してレチクルRがY方向に走査されるのに同期して、この照明領域と投影光学系PLに関して共役な露光領域に対してウエハWを走査する。
【0074】
そして、レチクルRのパターン領域を透過した照明光が投影光学系PLにより1/4倍に縮小され、レジストが塗布されたウエハW上に照射される。そして、ウエハW上の露光領域には、レチクルRのパターンが逐次転写され、1回の走査でレチクルR上のパターン領域の全面がウエハW上のショット領域に転写される。この走査露光時には、レチクルステージ2のY方向の移動速度と、ウエハステージ5のY方向の移動速度とが投影光学系PLの投影倍率(1/5倍あるいは1/4倍)に応じた速度比に維持されるように、リニアモータ15、33を介してレチクルステージ2およびウエハステージ5を同期制御する。
【0075】
レチクルステージ2の走査方向の加減速時の反力は、固定子20の移動により吸収され、レチクルモジュールRMにおける重心の位置がY方向において実質的に固定される。また、レチクルステージ2と固定子20とレチクル定盤3との3者間の摩擦が零でなかったり、レチクルステージ2と固定子20との移動方向が僅かに異なる等の理由で、レチクル定盤3の6自由度方向の微少な振動が残留した場合にも、振動センサ群の計測値に基づいて上記残留振動を除去すべく、防振台11をフィードバック制御する。
【0076】
また、メインコラム9においては、レチクルステージ2、ウエハステージ5の移動による微振動が発生しても、主制御装置70がメインコラム9に設けられた振動センサ群77の計測値に基づいて6自由度方向の振動を求め、防振台24をフィードバック制御することによりこの微振動をキャンセルして、メインコラム9(すなわち投影光学系PL)を定常的に安定した位置に維持することができる。
【0077】
そして、ウエハモジュールWMにおいては、ウエハステージ5の走査方向の加減速時の反力は、固定子37の移動により吸収され、ウエハモジュールWMにおける重心の位置がY方向において実質的に固定される。また、ベースプレートBPからウエハ定盤6に伝わる振動は、支持マウント29により特に高周波成分が除振されることに加えて、ペースプレートBPと接合するペデスタル部12の振動がマスダンパ27及びピエゾダンパ28からなる減衰装置26と、防振台13とにより減衰されるため、ウエハ定盤6を定常的に安定した位置に維持することができる。
【0078】
ペデスタルモジュールPMにおいては、梁B(B2)から伝わる振動や、ステージ駆動に伴う残留振動を加速度計12aや振動センサ群12bが計測すると、その計測値に基づいて防振台13をフィードバック制御することで、ペデスタル部12に伝わる振動を抑制できる。また、ペデスタル部12の振動は、マスダンパ27及びピエゾダンパ28により減衰できる。
【0079】
ここで、マスダンパ27によるペデスタル部12の減衰について説明する。
ステージ駆動や防振台13の駆動によりペデスタル部12に振動が加わると、ペデスタル部12の振動に伴ってマスダンパ27の振動系が励振されて連成振動する。この連成振動のうち、弾性体27aの大きな粘性によりペデスタル部12の振動が減衰されてその振幅が小さくなる。また、質量体27bの質量がペデスタル部12のモード質量の10%であるとともに、マスダンパ27の固有振動数がぺですたるの固有振動数とほぼ一致しているので、マスダンパ27の連成振動により、ペデスタル部12の固有振動数における共振のピークが小さくなる。この結果、ペデスタル部12に発生する残留振動を小さくすることができる。
【0080】
次に、ピエゾダンパ28によるペデスタル部12の減衰について説明する。
露光処理の実施に伴いステージを駆動するに当たって、主制御装置70は減衰制御装置として記憶装置76に記憶されている駆動パターンでピエゾ素子28aを駆動することで、ペデスタル部12の振動をキャンセル(減衰)するカウンターフォースをピエゾダンパ28に対してフィードフォワードで与える。なお、ピエゾダンパ28を駆動してもペデスタル部12に残留振動が残存する場合、主制御装置70は、この残留振動を除去すべくフィードバック制御でピエゾダンパ28を駆動するが、整形フィルタリングにより求めた周波数でピエゾダンパ28を駆動することで効果的にペデスタル部12の振動を減衰させることができる。このように、主制御装置70は、ペデスタル部12の機械共振特性に応じて最適な制振を実施することができる。
【0081】
また、主制御装置70は、走査露光を行っている間のペデスタル部12の振動をモニタしており、露光前に設定した駆動パターンでピエゾダンパ28を駆動したにも拘わらず走査露光の間に残留振動が生じた場合、露光前に検出した振動特性と露光時に検出した振動特性との差分を修正するように、新たにピエゾ素子28aの駆動パターンを設定し記憶装置76に記憶する。例えば、主制御装置70は、走査露光時の振動特性検出時に、上記周波数f1、f2のゲインを上げて振動に対する影響が最も顕著な周波数の重みを大きくする。そして、複数の露光処理毎に、駆動パターンを修正・更新することで、残留振動が問題とならないレベルにまでペデスタル部12の振動を減衰させることが可能である。なお、駆動パターンの修正・更新は、ロット毎やウエハ毎に実施することが好ましい。
【0082】
ただし、駆動パターンの修正・更新には、以前の振動特性が含まれるため、例えば通常の露光処理以外の外乱で振動が生じた場合、更新された駆動パターンには、この外乱による振動特性が含まれることになる。例えば、露光処理と関係のない箇所で物が落下して生じた振動成分を検出した場合、修正・更新した駆動パターンには、この外乱による振動成分をキャンセルするためのパターンが含まれてしまい、常態での露光処理で生じる振動をキャンセルするためのパターンと異なるものが設定される。そのため、駆動パターンを修正・更新するモードは、常時ON状態とするのではなく、所定の回数・時間の間ON状態としておき、外乱が含まれていない場合にOFF状態に切り替えることが好ましい。
【0083】
以上のように、本実施の形態では、露光装置1に梁Bからの振動を制振するペデスタルモジュールPMが設けられているので、露光装置1を設置すべき生産工場側に厳しい振動仕様に伴うコストアップが生じることを防止できる。また、本実施の形態では、設置する複数の装置SP、IU、10に合わせて建屋の梁の架設高さを設定しているので、装置間で大きな高さ調整を実施する必要がなくなり、装置の設置作業も簡素化することが可能である。
【0084】
また、本実施の形態では、ペデスタルモジュールPMにマスダンパ27及びピエゾダンパ28からなる減衰装置26を設けているので、ペデスタル部12の剛体運動の振動成分のみならず、高周波機械共振部の振動を効果的に減衰させることが可能である。さらに、本実施の形態では、露光前に露光装置本体SPを加振した際に検出した振動特性に基づきピエゾダンパ28を駆動するので、実露光時に、より正確な振動制御を実施することができる。しかも、本実施の形態では、振動に与える影響が大きい特定周波数の振動特性を抽出した結果を用いて制振するので、より効果的な振動制御を実現することができる。加えて、本実施の形態では、実露光時に検出した振動特性により、予め設定したピエゾダンパ28の駆動パターンを修正・更新する、いわゆる学習機能を備えているので、常時、正確な振動制御を実施することができる。
【0085】
一方、本実施の形態では、変位センサ63、67及び位置調整装置62、65を用いて照明光学モジュールIM及びローダモジュール10をそれぞれ露光装置本体SPに対して6自由度で位置調整するので、各モジュールが露光装置本体SPに対して位置ずれが生じた状態で設置されても、必要な照明用光学系の光学的精度及び基板搬送精度を容易に維持することができる。
【0086】
なお、上記実施の形態において、マスダンパ27はペデスタル部12の振動に応じて連成振動するパッシブ方式の構成としたが、これに限られず、マスダンパ28を駆動するアクチュエータを別途設け、主制御装置70の制御下で振動センサ群77の計測結果に基づいてマスダンパを駆動するアクティブ方式であってもよい。また、ペデスタルモジュールPMにおいて梁B2からの振動を制振するために、エアマウント及びVCMを有する防振台13を配設する構成としたが、他の制振装置を設ける構成としてもよい。
【0087】
なお、本実施の形態の基板としては、半導体デバイス用の半導体ウエハWのみならず、液晶ディスプレイデバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
【0088】
露光装置1としては、レチクルRとウエハWとを同期移動してレチクルRのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニング・ステッパー;USP5,473,410)の他に、レチクルRとウエハWとを静止した状態でレチクルRのパターンを露光し、ウエハWを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパー)にも適用することができる。また、本発明はウエハW上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写するステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用可能である。
【0089】
露光装置1の種類としては、ウエハWに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
【0090】
また、不図示の露光用光源として、超高圧水銀ランプから発生する輝線(g線(436nm)、h線(404.nm)、i線(365nm))、KrFエキシマレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)、Fレーザ(157nm)、Arレーザ(126nm)のみならず、電子線やイオンビームなどの荷電粒子線を用いることができる。例えば、電子線を用いる場合には電子銃として、熱電子放射型のランタンヘキサボライト(LaB)、タンタル(Ta)を用いることができる。また、YAGレーザや半導体レーザ等の高調波などを用いてもよい。
【0091】
例えば、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域又は可視域の単一波長レーザを、例えばエルビウム(又はエルビウムとイットリビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、かつ非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を露光光として用いてもよい。なお、単一波長レーザの発振波長を1.544〜1.553μmの範囲内とすると、193〜194nmの範囲内の8倍高調波、即ちArFエキシマレーザとほぼ同一波長となる紫外光が得られ、発振波長を1.57〜1.58μmの範囲内とすると、157〜158nmの範囲内の10倍高調波、即ちF2レーザとほぼ同一波長となる紫外光が得られる。
【0092】
また、レーザプラズマ光源、又はSORから発生する波長5〜50nm程度の軟X線領域、例えば波長13.4nm、又は11.5nmのEUV(Extreme Ultra Violet)光を露光光として用いてもよく、EUV露光装置では反射型レチクルが用いられ、かつ投影光学系が複数枚(例えば3〜6枚程度)の反射光学素子(ミラー)のみからなる縮小系となっている。
【0093】
投影光学系PLの倍率は、縮小系のみならず等倍系および拡大系のいずれでもよい。また、投影光学系PLとしては、エキシマレーザなどの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や蛍石などの遠紫外線を透過する材料を用い、FレーザやX線を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光学系にし(レチクルRも反射型タイプのものを用いる)、また電子線を用いる場合には光学系として電子レンズおよび偏向器からなる電子光学系を用いればよい。なお、電子線が通過する光路は、真空状態にすることはいうまでもない。
【0094】
ウエハステージ5やレチクルステージ2にリニアモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118参照)を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ステージ2、5は、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、ガイドを設けないガイドレスタイプであってもよい。
【0095】
各ステージ2、5の駆動機構としては、二次元に磁石を配置した磁石ユニット(永久磁石)と、二次元にコイルを配置した電機子ユニットとを対向させ電磁力により各ステージ2、5を駆動する平面モータを用いてもよい。この場合、磁石ユニットと電機子ユニットとのいずれか一方をステージ2、5に接続し、磁石ユニットと電機子ユニットとの他方をステージ2、5の移動面側(ベース)に設ければよい。
【0096】
以上のように、本願実施形態の露光装置1は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0097】
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図12に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、シリコン材料からウエハを製造するステップ203、前述した実施形態の露光装置によりレチクルのパターンをウエハに露光する露光処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、露光装置を設置すべき生産工場側に厳しい振動仕様に伴うコストアップが生じることを防止できるとともに、複数の装置を設置する場合でも、装置間で大きな高さ調整を実施する必要がなくなり、装置の設置作業を簡素化できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す図であって、ペデスタルモジュールを有する露光装置の概略構成図である。
【図2】同露光装置を構成する防振台の一例を示す概略構成図である。
【図3】露光装置の制御系を示す制御ブロック図である。
【図4】同露光装置を構成するウエハステージの外観斜視図である。
【図5】同露光装置を構成する支持キャスタの外観斜視図である。
【図6】同露光装置を構成するウエハステージの概略正面図である。
【図7】同ウエハステージの概略平面図である。
【図8】同露光装置を構成するレチクルステージの外観斜視図である。
【図9】異なる高さに架設された梁上に、露光装置本体、照明光学モジュール、ローダモジュールが設置された図である。
【図10】第1照明光学系の底部付近を示す拡大図である。
【図11】(a)は、自励加振により検出された振動の周波数と信号強度との関係を示す図であり、(b)はフィルタリング後の振動の周波数と信号強度との関係を示す図である。
【図12】半導体デバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
B、B1、B2 梁(設置部)
BP ベースプレート(第1支持装置)
IU 照明光学系(照明光学装置)
PM ペデスタルモジュール(第2支持装置)
R レチクル(マスク)
W ウエハ(基板)
SP 露光装置本体
1 露光装置
12 ペデスタル部(台座部)
13a エアマウント(気体室)
13b ボイスコイルモータ(駆動装置)
26 減衰装置
27 マスダンパ(連成装置)
28 ピエゾダンパ(歪装置)
62 位置調整装置
63 変位センサ(位置検出装置)
70 主制御装置(制御装置、減衰制御装置)
76 記憶装置

Claims (11)

  1. パターンを露光する露光装置本体が設置部上に設けられる露光装置であって、
    前記露光装置本体と前記設置部との間に設けられ前記露光装置本体の少なくとも一部を支持する第1支持装置と、
    前記第1支持装置と前記設置部との間に設けられ、前記設置部からの振動を制振する第2支持装置と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  2. 請求項1記載の露光装置において、
    前記第2支持装置は、前記第1支持装置を載置する台座部と、
    前記台座部の下方に配置され、気体が充填された気体室と、
    前記台座部を介して前記第1支持装置を駆動する駆動装置と、
    前記気体室の圧力と前記駆動装置との少なくとも一方を制御する制御装置と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  3. 請求項1または2記載の露光装置において、
    前記第2支持装置の機械共振を減衰させる減衰装置を有することを特徴とする露光装置。
  4. 請求項3記載の露光装置において、
    前記減衰装置は、前記第2支持装置の振動により連成振動する連成装置と、前記第2支持装置の振動により歪む歪装置との少なくとも一方を有することを特徴とする露光装置。
  5. 請求項4記載の露光装置において、
    前記露光装置本体を加振した際の第2支持装置の振動特性を記憶する記憶装置と、
    該記憶装置に記憶された振動特性に基づいて、前記連成装置と前記歪装置との少なくとも一方を制御する減衰制御装置を備えることを特徴とする露光装置。
  6. 請求項5記載の露光装置において、
    前記減衰制御装置は、前記記憶装置に記憶された振動特性と、前記露光を行った際の第2支持装置の振動特性とを比較した結果に基づいて、前記連成装置と前記歪装置との少なくとも一方を制御することを特徴とする露光装置。
  7. 請求項5または6記載の露光装置において、
    前記減衰制御装置は、前記第2支持装置の振動特性のうち、特定周波数の振動特性を抽出した結果に基づいて、前記連成装置と前記歪装置との少なくとも一方を制御することを特徴とする露光装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の露光装置において、
    前記露光装置本体と分離して設けられ該露光装置本体に露光光を導く照明光学系と、
    該照明光学系と前記露光装置本体との相対位置関係を検出する位置検出装置と、
    該位置検出装置の検出結果に基づいて前記相対位置関係を調整する位置調整装置とを備えることを特徴とする露光装置。
  9. 請求項8記載の露光装置において、
    前記位置調整装置は、前記相対位置関係を6自由度に関して調整することを特徴とする露光装置。
  10. 複数の梁が架設され、前記複数の梁に複数の装置が支持される建屋であって、
    前記装置に応じて前記梁が異なる高さで配置されることを特徴とする建屋。
  11. 請求項10記載の建屋において、
    前記複数の装置は、パターンを露光形成する露光装置と、該露光装置に露光光を導く照明光学装置とを含むことを特徴とする建屋。
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