JP2004164097A - 文書表示装置、及び文書表示方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】文書表示装置において、電子書籍に記録された文書を計画的に読むことを可能にし、利便性を向上させる。
【解決手段】文書表示装置1のCPU11は、第1の実施の形態において、読者によりページがめくられる毎に、画面に表示していた文書の文字数とこの文書を読むのに要した時間から読書速度を算出する。また、現在読んでいる章、次章、文書全体を読むために必要な所要時間、又は読み終えると予想される予定時刻を求めて画面に表示する。また、第2の実施の形態において、読者に指定された乗車駅、乗車時刻、下車駅の情報を元に、乗車経路と乗車予定時間を算出し、乗車予定時間内に読書可能な文書の範囲を求めて画面に表示する。更に、読者の読む速度と文書の所定範囲を乗車予定時間内に読むために必要な速度とを比較し、比較結果を画面に表示する。
【選択図】 図2
【解決手段】文書表示装置1のCPU11は、第1の実施の形態において、読者によりページがめくられる毎に、画面に表示していた文書の文字数とこの文書を読むのに要した時間から読書速度を算出する。また、現在読んでいる章、次章、文書全体を読むために必要な所要時間、又は読み終えると予想される予定時刻を求めて画面に表示する。また、第2の実施の形態において、読者に指定された乗車駅、乗車時刻、下車駅の情報を元に、乗車経路と乗車予定時間を算出し、乗車予定時間内に読書可能な文書の範囲を求めて画面に表示する。更に、読者の読む速度と文書の所定範囲を乗車予定時間内に読むために必要な速度とを比較し、比較結果を画面に表示する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子化された書籍等を再生する文書表示装置、及び文書表示方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子化された書籍(以下、電子書籍という。)等の情報を読み出して表示装置に表示する文書表示装置が開発されている。電子書籍とは、書籍の記載内容を記録媒体に記録したソフトウェア(文書データ)であり、例えば、辞典、カタログ、学習教材、小説等の多種多様の文書データが記録されており、書籍と同様にページ番号が付加されている。一方、文書表示装置とは、電子書籍に記録された文書データを1ページずつ表示装置に再生表示させ、画面表示を切り替えることで後に続くページを順次表示させるハードウェアである。
【0003】
文書表示装置の中には自動ページめくり機能を備えたものがある。自動ページめくり機能とは、所定時間毎に自動的に次ページを表示する機能である自動的にページめくりを行う機能である。読者が1ページを読み取るための所要時間の平均値を算出し、算出した平均値をページめくり間隔として設定する発明が公開されている(例えば、特許文書1参照)。
【0004】
上記のようなページめくり間隔設定方法によれば、読者の読み取り速度に応じた時間毎に表示ページが切り替えられるため、読者は入力操作を行うことなく読書を続けることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−141398号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、文書表示装置は携帯可能であるため、通勤や通学途中等に、電車等での移動中に利用されることが多い。しかしながら、上記のような従来のページめくり間隔設定方法では、文書データが例えば小説等であり、複数の章や項目に分かれている場合には、章や段落の途中の区切りの悪い位置を読んでいる時に電車が目的の駅に到着してしまうと、読者は中途半端な位置で読書を中断しなければならず、不便であった。
【0007】
一方、読書する際に予定していたよりも長い時間を費やしてしまうことが多々ある。例えば、読者がある章を読み始め、気が付くと区切りの良い位置まで読み進めてしまい、予定していた時間を超えて読書してしまう場合がある。しかしながら、従来のページめくり間隔設定方法では、区切りの良い位置まで読み進めるための所要時間を読者に通知することができず、読者は計画的に読書することができなかった。
【0008】
そこで、本発明の課題は、計画的な読書を可能にする利便性の高い文書表示装置、及び文書表示方法、並びにプログラムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
文書表示装置において、
文書データを表示する表示手段と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する速度算出手段と、
前記文書データの読書予定範囲を指定する範囲指定手段と、
前記読書速度により前記読書予定範囲の読書に要する所要時間を算出する所要時間算出手段とを有し、
前記所要時間算出手段によって算出された所要時間を前記表示手段に表示させることを特徴としている。
【0010】
この請求項1記載の発明によれば、読者の読書速度に応じて電子書籍の文書データの所定範囲を読書するために要する所要時間を読者に通知することができ、計画的な読書が可能となり、文書表示装置の利便性を向上させることができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、
文書表示装置において、
文書データを表示する表示手段と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する速度算出手段と、
読書予定時間を指定する読書予定時間指定手段と、
前記文書データを前記読書速度で前記読書予定時間指定手段によって指定された読書予定時間だけ読書した場合に読書可能な読書予定文書量を算出する読書予定文書量算出手段とを有し、
前記読書予定文書量算出手段によって算出された前記読書予定文書量を前記表示手段に表示させることを特徴としている。
【0012】
この請求項3記載の発明によれば、所定時間内に読者が読書可能な電子書籍の文書量を読者に通知することができ、計画的な読書が可能となり、文書表示装置の利便性を向上させることができる。
【0013】
請求項5記載の発明は、
文書データを表示する表示手段と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する速度算出手段と、
前記文書データの読書予定範囲を指定する範囲指定手段と、
読書予定時間を指定する読書予定時間指定手段と、
前記読書予定時間内に前記読書予定範囲を読み終えるための所要読書速度を算出する所要読書速度算出手段とを備え、
前記所要読書速度を前記読書速度と比較した比較結果を前記表示手段に表示させることを特徴としている。
【0014】
この請求項5記載の発明によれば、予定した文書量を予定した時間内に読み終えるために有用な情報を読者に提供することができ、計画的な読書が可能となり、文書表示装置の利便性を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
<文書表示装置1の構成>
図1は、本発明を適用した文書表示装置1の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すように、文書表示装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、表示装置12、操作入力部12a、RAM(Random Access Memory)13、記憶装置14、デコード部15、計時装置16、I/F17から構成され、各部はバス18により相互にデータの送受信が可能なように接続されている。
【0016】
CPU11は、記憶装置14に記憶されている各種制御プログラムに従って文書表示装置1の各部を集中制御する。例えば、CPU11は、記憶装置14に記憶された文書表示処理1用プログラム、読書速度更新処理1用プログラム、読書速度更新処理2用プログラム、読書所要時間算出・表示処理プログラム、読了予定時刻算出・表示処理プログラムを読み出し、後述する文書表示処理1、読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2、読書所要時間算出・表示処理、読了予定時刻算出・表示処理を実行する。
なお、CPU11は、予め記憶装置14において設定に基いて読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2の何れかを実行するが、この設定はデフォルトで予め設定してもよく、文書表示装置1のユーザである読者による入力により設定可能としてもよい。
【0017】
表示装置12は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、CPU11から入力される表示信号に従って、CPU11により処理中のデータや処理結果のデータ等を表示する。
【0018】
操作入力部12aは、透明電極が配置された感圧式(抵抗膜圧式)の操作入力用のタッチパネルであり、表示装置12の表示画面上に重畳されて設けられ、表示装置12と一体化されている。表示装置12の表示画面上に表示された画像は、タッチパネルを介して視認可能となっている。したがって、タッチパネルの材質としては、視認性の観点から光の透過率が高いものを使用することが望ましい。操作入力部12aは、手指や専用のタッチペン等で押された力点の位置座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号としてCPU11に出力する。また、操作入力部12aは、数字ボタンや各種設定を切り替える機能ボタン等を備えている。なお、タッチパネルとしては、アナログ式とデジタル式の双方を使用可能である。
【0019】
RAM13は、CPU11により実行される各種プログラム、入力データ及び処理結果の各種データを一時的に格納するワークエリアを有する。具体的には、RAM13は、表示装置12に表示されCPU11によりカウントされた文書の文字数のデータ、この文書を読むのにかかった時間のカウント値のデータ、読書の所要時間の表示方法を指定するデータ、CPU11により記憶装置14から読み出されたデータ等を一時的に記憶する。
【0020】
記憶装置14は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記憶媒体(図示省略)を有しており、この記憶媒体は記憶装置14に固定的に設けたものに限らず、例えばメモリーカードのような着脱自在に装着できるものであっても良い。また、プログラムのオブジェクトコード等のような固定的なデータはCD−ROMやDVD−ROMのような書換え不可能なものに記憶させ、処理結果などの可変的なデータについてはフラッシュメモリやメモリーカードのような書換え可能なものを用いるようにしてもよい。この記憶媒体は、文書表示装置1に対応する各種制御プログラム、文書表示処理1用プログラム、読書速度更新処理1用プログラム、読書速度更新処理2用プログラム、読書所要時間算出・表示処理プログラム、読了予定時刻算出・表示処理プログラム、これらの各プログラムに基いてCPU11により実行された処理の処理結果等を記憶する。
【0021】
また、記憶装置14は、図1に示す電子書籍140を格納する。この他に、記憶装置14は、文書表示装置1を使用する読者が選択した文書の1文字を読むために要する平均時間(以下、読書速度という)のデータ、文書別の読者が読み終えた累積文字数(以下、累積読了文字数という)のデータ、表示装置12に表示させる画面表示用データ、読書速度更新処理1と読書速度更新処理2のどちらを実行するかを示すデータ、デフォルトの文書表示方法(図2と図3の何れの文書表示画面を表示するか)を示すデータ、読み進み終了位置のデータ、CPU11により記憶装置14から読み出されたデータ等を記憶する。
【0022】
電子書籍140は、書籍の記載内容が記録された記録媒体であり、例えば小説、辞典、学習教材等の文書データと、各文書データの章毎及び文書全体の文字数データが記憶されている。
【0023】
デコード部15は、CPU11からの指示に従って電子書籍140に格納された文書データ及び文字数データをCPU11が読み取り可能なデータ形式にデコードする。
【0024】
計時装置16は、水晶発振器(図示省略)を備え、この発振器を分周回路(図示省略)により分周することにより、時間、分、秒単位のカウンタを計数歩進して計時を行い、現在時刻のデータをCPU11に出力する。また、計時装置16は、CPU11からの指示に従って、操作入力部12aから読み進み開始を示すデータ入力されてからページめくり操作を示すデータが入力されるまでの時間を計時して、計時結果をCPU11に出力する。
【0025】
I/F17は、PC(Personal Computer)等の外部機器と接続するためのインターフェイスであり、外部機器から文書データを取得して記憶装置14に出力したり、CPU11によって電子書籍140から読み出された文書データを外部機器に出力する。
【0026】
以下、図を参照して、読者の操作に応じて文書表示装置1の表示装置12に表示される画面について説明する。
【0027】
文書表示装置1のメイン画面(図示省略)において、読者は読みたい文書を指定することができる。文書を指定すると、指定された文書データが前回の読み進み終了位置から1ページ分表示される。ここで、文書の表示方法には図2及び図3に示す2通りがあり、読者は所望の表示方法を選択できる。
【0028】
図2は、読書所要時間の表示が選択された場合の文書表示画面を示す図であり、図3は、読了予定時刻の表示が選択された場合の文書表示画面を示す図である。
図2の文書表示画面には、1ページ分の文書、現在時刻、章末まで読むのにかかる時間、次章末まで読むのにかかる時間、文書を最後まで読むのにかかる時間、「次頁」ボタン、「読了予定時刻表示」ボタンが表示される。「次頁」ボタンを押下すると、次の1ページ分の文書が画面に表示される。また、「読了予定時刻表示」ボタンを押下すると、図3に示す文書表示画面に表示を切り替えることができる。
【0029】
一方、図3の文書表示画面には、1ページ分の文書、現在時刻、章末まで読んだ場合の予定時刻、次章末まで読んだ場合の予定時刻、文書を最後まで読んだ場合の予定時刻、「次頁」ボタン、「読書所要時間表示」ボタンが表示される。「次頁」ボタンを押下すると次の1ページ分の文書が画面に表示される。また、「読書所要時間表示」ボタンを押下すると、図2に示す文書表示画面に表示を切り替えることができる。
【0030】
<文書表示装置1の動作>
次に、図4〜図8のフローチャートを参照して動作を説明する。ここで、以下のフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で記憶媒体に格納されており、CPU11はこのプログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0031】
図4は、文書表示処理1を示すフローチャートである。図4に示す文書表示処理1において、CPU11はメイン画面において文書が指定されたか否かを判別し(ステップS1)、文書が指定されないと(ステップS1;NO)、待機を続け、文書が指定されると(ステップS1;YES)、指定された文書のデータと文書の章毎の文字数のデータを電子書籍140から読み出し、デコード部15によりデコードしてRAM13に記憶させる(ステップS2)。
【0032】
次いで、CPU11は、記憶装置14から前回の読み進み終了位置のデータを読み出して、前回の読み進み終了位置から1ページ分の文書を表示装置12に表示させる(ステップS3)。次に、CPU11は、図2の文書表示画面の「読了予定時刻表示」ボタン又は図3の文書表示画面の「読書所要時間表示」ボタンが押下されて読書の所要時間の表示方法が指定されたか否かを判別し(ステップS4)、表示方法が指定されると(ステップS4;YES)、指定された表示方法をRAM13に記憶させ(ステップS5)、ステップS7に移行する。一方、CPU11は、表示方法が指定されないと(ステップS4;NO)、記憶装置14に予めデフォルトとして記憶された表示方法を読み出してRAM13に記憶させ(ステップS6)、ステップS7に移行する。
【0033】
CPU11は、ステップS7において、表示装置12に表示中の1ページ分の文書の文字数をカウントしてRAM13に記憶させる。次いで、計時装置16の時間カウント値を0に設定し(ステップS8)、予め記憶装置14に記憶された読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2を実行する(ステップS9)。
【0034】
次に、CPU11は、RAM13に記憶された表示方法のデータを参照し、読書の所要時間を表示する表示方法が選択されている場合には、後述する読書所要時間算出・表示処理を実行し、図2に示す文書表示画面を表示装置12に表示させる。一方、読了予定時刻を表示する表示方法が選択されている場合には、後述する読了予定時刻算出・表示処理を実行し、図3に示す文書表示画面を表示装置12に表示させる(ステップS10)。
【0035】
次いで、CPU11は、操作入力部12aから読み進み終了の指示が入力されたか否かをを判別し(ステップS11)、入力がなければ(ステップS11;NO)、ステップS4に戻り、入力があると(ステップS11;YES)、文書の表示を終了して表示装置12にメイン画面を表示させる(ステップS12)。そして、記憶装置14に記憶された読み進み終了位置のデータを更新して(ステップS13)、文書表示処理1を終了する。
【0036】
図5は、読書速度更新処理1を示すフローチャートである。図5に示す読書速度更新処理1において、CPU11は計時装置16に時間のカウントを開始させた後(ステップS31)、図2又は図3の文書表示画面において「次頁」ボタンが押下されてページめくりを指示する入力がなされたか否かを判別し(ステップS32)、入力がなければ(ステップS32;NO)、待機を続け、入力があると(ステップS32;YES)、計時装置16から時間のカウント値のデータを取得してRAM13に記憶させる(ステップS33)。
【0037】
次いで、CPU11は、時間のカウント値、即ち1ページ分の文書を読むのにかかった時間を1ページ分の文書の文字数で除算して読者の読書速度を算出し(ステップS34)、算出結果を記憶装置14に記憶させる(ステップS35)。次に、CPU11は、前回までの累積読了文字数に今回の読了文字数を加算した値で記憶装置14に記憶された累積読了文字数を更新して(ステップS36)、読書速度更新処理1を終了する。
【0038】
図6は、読書速度更新処理2を示すフローチャートである。図6に示す読書速度更新処理2において、CPU11は計時装置16に時間のカウントを開始させた後(ステップS41)、図2又は図3の文書表示画面で「次頁」ボタンが押下されてページめくりを指示する入力がなされたか否かを判別し(ステップS42)、入力がなければ(ステップS42;NO)、待機を続け、入力があると(ステップS42;YES)、計時装置16から時間のカウント値のデータを取得してRAM13に記憶させる(ステップS43)。
【0039】
次いで、CPU11は、前回までの累積読了文字数と読書速度のデータを記憶装置14から読み出す(ステップS44)。続いて、CPU11は、前回までの累積読了文字数に読書速度を乗算した値にRAM13に記憶した時間のカウント値を加算する。これにより算出された値を、前回までの累積読了文字数に今回の読了文字数を加算した値で除算することにより、新たに読書速度を算出して(ステップS45)、記憶装置14に記憶させる(ステップS46)。
【0040】
次に、CPU11は、前回までの累積読了文字数に今回の読了文字数を加算した値で記憶装置14に記憶された累積読了文字数を更新して(ステップS47)、読書速度更新処理2を終了する。
【0041】
ここで、上記ステップS45及びステップS47における読書速度と新たな累積読了文字数の算出例を説明する。例えば、記憶装置14に記憶された前回までの累積読了文字数が5240文字、読書速度が1.2[秒/文字]、今回読み進められた1ページ分の文字数が320文字、今回読むのにかかった時間が400秒であった場合、CPU11は以下の式によって新たに読書速度を算出する。
{(1.2×5240)+400}/(5240+320)=1.203[秒/文字]
また、この場合の新たな累積読了文字数は、5240文字に320文字を加算して5560文字となる。
【0042】
図7は、読書所要時間算出・表示処理を示すフローチャートである。図7に示す読書所要時間算出・表示処理において、CPU11は、RAM13から次の1ページ分の文書データを読み出して表示装置12に文書を表示させる(ステップS51)。次いで、CPU11は、記憶装置14から読書速度と累積読了文字数のデータを読み出してRAM13に記憶させる(ステップS52)。
【0043】
続いて、CPU11は、文書の最初から現在読んでいる章の章末までの文字数から読了累積文字数を減算して現在の章の残り文字数を算出し、RAM13に記憶させる(ステップS53)。次に、この算出結果に読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2において算出した読書速度を乗算して、現在の章を読み終えるための所要時間を算出し、表示装置12に表示させる(ステップS54)。
【0044】
次に、CPU11は、現在の章の残り文字数と次章の文字数の合計に読書速度を乗算して、次章末まで読み終えるための所要時間を算出し、表示装置12に表示させる(ステップS55)。
【0045】
次いで、CPU11は、文書全体の文字数から累積読了文字数を減算した値に読書速度を乗算して、文書を最後まで読み終えるための所要時間を算出し、表示装置12に表示させて(ステップS56)、読書所要時間算出・表示処理を終了する。
【0046】
図8は、読了予定時刻算出・表示処理を示すフローチャートである。図8に示す読了予定時刻算出・表示処理において、CPU11はRAM13から次の1ページ分の文書データを読み出して表示装置12に文書を表示させる(ステップS61)。次に、CPU11は、計時装置16から現在時刻のデータを読み出してRAM13に記憶させ、表示装置12に現在時刻を表示させる(ステップS62)。次いで、CPU11は、記憶装置14から読書速度と累積読了文字数のデータを読み出して、読み出したデータをRAM13に記憶させる(ステップS63)。
【0047】
次いで、CPU11は、文書の最初から現在読んでいる章の章末までの文字数から累積読了文字数を減算して、現在読んでいる章の残り文字数を算出し、RAM13に記憶させる(ステップS64)。次にCPU11は、現在の章の残り文字数に読書速度を乗算して、現在の章を読み終えるための所要時間を算出してRAM13に記憶させる(ステップS65)。次いで、CPU11は、現在時刻にステップS65で算出した時間を加算して現在の章の読了予定時刻を算出し、表示装置12に表示させる(ステップS66)。
【0048】
続いて、CPU11は、現在の章の残り文字数に次章の文字数を加算した値に、読書速度を乗算して、次章末まで読み終えるための所要時間を算出してRAM13に記憶させる(ステップS67)。次いで、CPU11は、現在時刻に次章末まで読むための所要時間を加算して次章末までの読了予定時刻を算出し、表示装置12に表示させる(ステップS68)。
【0049】
次いで、CPU11は、文書全体の文字数から累積読了文字数を減算した値に読書速度を乗算して、文書を最後まで読み終えるための所要時間を算出した後(ステップS69)、現在時刻に所要時間を加算して文書を最後まで読む場合の読了予定時刻を算出し、表示装置12に表示させ(ステップS70)、読了予定時刻算出・表示処理を終了する。
【0050】
以上説明したように、上記第1の実施の形態において、文書表示装置1のCPU11は、ページめくりの操作入力を検出する毎に、表示装置12に表示していた文書の文字数と読み進めるのに要した時間から読者の読書速度を算出し、算出結果に基いて現在の章、次章、文書全体を読み終えるために必要な所要時間、又は読み終える予定時刻を求め、文書データとともに表示装置12に表示させる。
【0051】
したがって、本第1の実施の形態における文書表示装置1は、読書に要する所要時間又は読了予定時刻を読者に通知することができ、読者が計画的に読書することを可能にする。
【0052】
また、ページめくりの操作入力を検出する毎に読書速度を更新し、文書の所定位置まで読むための所要時間又は読書予定時刻を算出するため、読書所要時間及び読了予定時刻の算出精度を高めることができる。
【0053】
なお、上記第1の実施の形態の読書速度更新処理1及び2において、累積読了文字数、読書速度、今回読了文字数、今回の読書時間等を利用して読書速度を更新する例を説明したが、新たな読書速度の算出方法はこれに限定されない。例えば、記憶装置14に文書のページ毎の文字数と読者が読むのに要した時間の履歴を記憶させておき、今までに読んだ文字数の履歴の和と読書に要した時間の履歴の和から読書速度を算出して更新することもできる。
【0054】
(第2の実施の形態)
<文書表示装置1の構成>
以下、本発明を適用した第2の実施の形態について詳細に説明する。なお、本第2の実施の形態における文書表示装置1の構成は上記第1の実施の形態における文書表示装置1と同様であるため、同一の機能的構成部には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0055】
CPU11は、記憶装置14に記憶された文書表示処理2用プログラム、読書速度更新処理1用プログラム、読書速度更新処理2用プログラム、ペース配分アドバイス処理プログラムを読み出し、後述する文書表示処理2、読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2、ペース配分アドバイス処理を実行する。
【0056】
記憶装置14は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記憶媒体(図示省略)を有しており、この記憶媒体は、文書表示装置1に対応する各種制御プログラム、文書表示処理2用処理プログラム、読書速度更新処理1用プログラム、読書速度更新処理2用プログラム、ペース配分アドバイス処理プログラム、各プログラムに基いてCPU11により実行された処理の処理結果等を記憶する。
【0057】
また、記憶装置14は、図1に示す電子書籍140と図示しない時刻表DB141を格納する。この他に、記憶装置14は、読書速度のデータ、文書別の読者が読み終えた累積読了文字数のデータ、表示装置12に表示させる画面表示用データ、読書速度更新処理1と読書速度更新処理2どちらを実行するかを示すデータ、読み進み終了位置のデータ、CPU11により記憶装置14から読み出されたデータ等を記憶する。
【0058】
時刻表DB141は、電車の時刻表のデータベースであり、電車が停車する各駅における電車の発着時間や駅間の走行時間等を記憶する。この時刻表DB141を利用すれば、出発地と目的地のデータを指定することにより、乗車経路や2地点間の移動に要する所要時間等を検索することが可能である。
【0059】
以下、図を参照して、読者の操作に応じて文書表示装置1の表示装置12に表示される画面について説明する。
【0060】
文書表示装置1のメイン画面(図示省略)において、読者は読みたい文書を指定することができる。文書を指定すると、図9(a)に示す乗車経路入力画面が表示される。乗車経路入力画面には、電車の乗車駅、乗車時刻、乗換駅、下車駅を指定するためのデータ入力領域と、「到着予定時刻計算」ボタンが設けられている。読者がこの画面において少なくとも乗車駅、乗車時刻、下車駅を入力し、「到着予定時刻計算」ボタンを押下すると、CPU11により時刻表DB141に基いて乗車経路、到着予定時刻、乗車予定時間が算出される。そして、図9(b)に示す到着予定時刻表示画面が表示される。
【0061】
図9(b)に示すように、到着予定時刻表示画面には、乗車経路、到着予定時刻、乗車予定時間と、「訂正」ボタン及び「文書表示」ボタンが表示される。読者が「訂正」ボタンを押下すると、図9(a)の乗車経路入力画面が再表示される。一方、「文書表示」ボタンを押下すると、図9(c)に示す文書表示画面が表示される。
【0062】
図9(c)に示す文書表示画面には、次の1ページ分の文書、乗車予定時間内に読者が読み進められると予想される範囲、この範囲までの残りページ数、この範囲まで読み進めるのに要する予想所要時間、乗車予定時間内にこの範囲まで読み進めるために必要な読書速度(以下、必要速度という)と読者の読書速度との比較結果を示すインジケータが表示される。なお、図9(c)に示す例では、現在の読者の読書速度が必要速度よりも若干速いことを示している。
【0063】
<文書表示装置1の動作>
次に、動作を説明する。
なお、CPU11は、文書表示処理2において読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2を実行するが、これらの各処理は第1の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0064】
図10は、CPU11により実行される文書表示処理2を示すフローチャートである。図10に示す文書表示処理2において、CPU11は図示しないメイン画面で文書が指定されたか否かを判別し(ステップS101)、文書が指定されないと(ステップS101;NO)、待機を続け、文書が指定されると(ステップS101;YES)、電子書籍140から指定された文書のデータと文書の章毎の文字数のデータを読み出して、デコード部15によりデコードして、RAM13に記憶させる(ステップS102)。
【0065】
次いで、CPU11は、前回の読み進み終了位置を記憶装置14から読み出して、前回の読み進み終了位置から1ページ分の文書を表示装置12に表示させる(ステップS103)。次に、CPU11は、表示装置12に表示中の1ページ分の文書の文字数をカウントしてRAM13に記憶させて(ステップS104)、計時装置16の時間カウント値を0に設定する(ステップS105)。次に、記憶装置14において予め設定された読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2を実行し(ステップS106)、更にペース配分アドバイス処理を実行する(ステップS107)。
【0066】
続いて、CPU11は、操作入力部12aから読み進み終了を指示するデータが入力されたか否かを判別し(ステップS108)、入力がなければ(ステップS108;NO)、ステップS104に戻り、入力があると(ステップS108;YES)、文書の表示を終了して表示装置12にメイン画面を表示させ(ステップS109)、記憶装置14に記憶された読み進み終了位置のデータを更新して(ステップS110)、文書表示処理2を終了する。
【0067】
図11は、ペース配分アドバイス処理を示すフローチャートである。図11に示すペース配分アドバイス処理において、CPU11は乗車経路入力画面(図9(a)参照)を表示装置12に表示させ(ステップS131)、乗車駅、乗車時刻、下車駅、乗換駅等のデータが入力され、「到着予定時刻計算」ボタンが押下されたか否かを判別する(ステップS132)。CPU11は、乗車経路入力画面から乗車経路を特定するために必要なデータが入力されないと(ステップS132;NO)、待機を続け、必要なデータが入力されて「到着予定時刻計算」ボタンが押下されると(ステップS132;YES)、時刻表DB141を参照して乗車経路を検索して下車駅への到着予定時刻と乗車予定時間を算出し、RAM13に記憶させ、表示装置12に到着予定時刻表示画面(図9(b)参照)を表示させる(ステップS133)。
【0068】
次いで、CPU11は、図9(b)の到着予定時刻表示画面で「文書表示」ボタン又は「訂正」ボタンが押下されて文書表示の指示又は乗車経路の訂正指示が入力されたか否かを判別し(ステップS134)、乗車経路の訂正指示が入力されると(ステップS134;乗車経路訂正の指示)、ステップS131に戻り、文書表示の指示が入力されると(ステップS134;文書表示の指示)、乗車予定時間に読書速度を乗算して乗車予定時間内の予想読了文字数を算出して、RAM13に記憶させる(ステップS135)。次に、CPU11は、現在までの累積読了文字数に予想読了文字数を加算して、下車駅に到着したときに読み進めていると予想される読了予想位置を算出し、RAM13に記憶させる(ステップS136)。
【0069】
CPU11は、上記算出した読了予想位置よりも前に位置する読了予想位置に最も近い区切り(以下、前区切りという)を検索した後(ステップS137)、読了予想位置よりも後に位置する読了予想位置に最も近い区切り(以下、後区切りという)を検索し(ステップS138)、前区切りと後区切りのうち読了予想位置により近い方を近接区切り位置に設定し、RAM13に記憶させる(ステップS139)。
【0070】
次に、CPU11は、近接区切り位置までの残り文字数を乗車予定時間で除算することにより、乗車予定時間内に近接区切り位置まで読み進めるために必要な必要速度を算出してRAM13に記憶させる(ステップS140)。次いで、CPU11は必要速度と読書速度を比較する(ステップS141)。そして、表示装置12に文書表示画面(図9(c)参照)を表示させ、画面内に必要速度と読書速度の比較結果と、近傍区切り位置を示すデータと、近傍区切り位置までの残りページ数と、近傍区切り位置まで読み進めるために必要な所要時間と、次の1ページ分の文書を表示させ(ステップS142)、ペース配分アドバイス処理を終了する。
【0071】
以上説明したように、上記第2の実施の形態において、文書表示装置1のCPU11は、時刻表DB141を参照して指定された乗車経路における乗車予定時間を算出し、この算出した時間内に読み進めることのできる文書の範囲を算出して表示装置12に表示させるとともに、読者の読書速度と上記範囲を乗車予定時間内に読み終えるための必要速度を比較した結果を表示させる。
【0072】
したがって、読者が読書速度を意識しながら読書し、決められた時間内に文書を目標とする位置まで計画的に読み進めることを可能となる。
【0073】
なお、上記第2の実施の形態では、時刻表データを利用して乗車駅や下車駅を指定することにより読書する時間を指定し、この時間内に読み進められると予測される範囲を読書範囲として指定したが、時刻表データを利用せずに、読書予定時間を読者が入力すると、文書表示装置1が入力された時間を利用して読書予定文書量を算出し、表示することとしてもよい。
【0074】
また、第2の実施の形態では、電車の乗車時間内に読書可能な範囲を読書範囲として、この範囲を乗車時間内に読むための必要速度と読者の実際の読書速度とを比較する例を説明したが、例えば、読者が読書する予定範囲と時間を入力すると、文書表示装置1が読者により指定された範囲を指定された時間内に読むための必要速度と読者の実際の読書速度とを比較し、表示させることも勿論可能である。
【0075】
なお、上記の各実施の形態において、CPU11が算出した読書速度を次ページへの表示切替タイミングとして自動的にページめくりする機能を文書表示装置1に追加することも可能である。
【0076】
また、上記の各実施の形態では文書データの区切りとして章を例示したが、例えばページ、項、見出し、段落等のより細かい単位で文書データを区切り、区切りのよい位置まで読むのに必要な時間や所定時間内に読み終えることができる位置を算出して表示装置12に表示することとしてもよい。
【0077】
また、上記の各実施の形態においては、読者が特定の文書を読む速度を読書速度として各処理に利用したが、読者が複数種類の文書を読んだ場合に、文書ごとの読書速度ではなく、全文書の読書速度の平均を算出して利用することもできる。
【0078】
その他、文書表示装置1の細部構成、及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0079】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、読者の読書速度に応じて電子書籍の文書データの所定範囲を読書するために要する所要時間を読者に通知することができ、計画的な読書が可能となり、文書表示装置の利便性を向上させることができる。
【0080】
請求項3記載の発明によれば、所定時間内に読者が読書可能な電子書籍の文書量を読者に通知することができ、計画的な読書が可能となり、文書表示装置の利便性を向上させることができる。
【0081】
請求項5記載の発明によれば、予定した文書量を予定した時間内に読み終えるために有用な情報を読者に提供することができ、計画的な読書が可能となり、文書表示装置の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態による文書表示装置1の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のCPU11により実行される文書表示処理1において図1の表示装置12に表示される文書表示画面の一例を示す図である。
【図3】図1のCPU11により実行される文書表示処理1において図1の表示装置12に表示される文書表示画面の一例を示す図である。
【図4】図1のCPU11により実行される文書表示処理1を示すフローチャートである。
【図5】図1のCPU11により実行される読書速度更新処理1を示すフローチャートである。
【図6】図1のCPU11により実行される読書速度更新処理2を示すフローチャートである。
【図7】図1のCPU11により実行される読書所要時間算出・表示処理を示すフローチャートである。
【図8】図1のCPU11により実行される読了予定時刻算出・表示処理を示すフローチャートである。
【図9】図1のCPU11により実行される文書表示処理2において図1の表示装置12に表示される画面表示例を示す図であり、(a)は乗車経路入力画面、(b)は到着予定時刻表示画面、(c)は文書表示画面の表示例を示している。
【図10】図1のCPU11により実行される文書表示処理2を示すフローチャートである。
【図11】図1のCPU11により実行されるペース配分アドバイス処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 文書表示装置
11 CPU
12 表示装置
12a 操作入力部
13 RAM
14 記憶装置
15 デコード部
16 計時装置
17 I/F
18 バス
140 電子書籍
141 時刻表DB
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子化された書籍等を再生する文書表示装置、及び文書表示方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子化された書籍(以下、電子書籍という。)等の情報を読み出して表示装置に表示する文書表示装置が開発されている。電子書籍とは、書籍の記載内容を記録媒体に記録したソフトウェア(文書データ)であり、例えば、辞典、カタログ、学習教材、小説等の多種多様の文書データが記録されており、書籍と同様にページ番号が付加されている。一方、文書表示装置とは、電子書籍に記録された文書データを1ページずつ表示装置に再生表示させ、画面表示を切り替えることで後に続くページを順次表示させるハードウェアである。
【0003】
文書表示装置の中には自動ページめくり機能を備えたものがある。自動ページめくり機能とは、所定時間毎に自動的に次ページを表示する機能である自動的にページめくりを行う機能である。読者が1ページを読み取るための所要時間の平均値を算出し、算出した平均値をページめくり間隔として設定する発明が公開されている(例えば、特許文書1参照)。
【0004】
上記のようなページめくり間隔設定方法によれば、読者の読み取り速度に応じた時間毎に表示ページが切り替えられるため、読者は入力操作を行うことなく読書を続けることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−141398号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、文書表示装置は携帯可能であるため、通勤や通学途中等に、電車等での移動中に利用されることが多い。しかしながら、上記のような従来のページめくり間隔設定方法では、文書データが例えば小説等であり、複数の章や項目に分かれている場合には、章や段落の途中の区切りの悪い位置を読んでいる時に電車が目的の駅に到着してしまうと、読者は中途半端な位置で読書を中断しなければならず、不便であった。
【0007】
一方、読書する際に予定していたよりも長い時間を費やしてしまうことが多々ある。例えば、読者がある章を読み始め、気が付くと区切りの良い位置まで読み進めてしまい、予定していた時間を超えて読書してしまう場合がある。しかしながら、従来のページめくり間隔設定方法では、区切りの良い位置まで読み進めるための所要時間を読者に通知することができず、読者は計画的に読書することができなかった。
【0008】
そこで、本発明の課題は、計画的な読書を可能にする利便性の高い文書表示装置、及び文書表示方法、並びにプログラムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
文書表示装置において、
文書データを表示する表示手段と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する速度算出手段と、
前記文書データの読書予定範囲を指定する範囲指定手段と、
前記読書速度により前記読書予定範囲の読書に要する所要時間を算出する所要時間算出手段とを有し、
前記所要時間算出手段によって算出された所要時間を前記表示手段に表示させることを特徴としている。
【0010】
この請求項1記載の発明によれば、読者の読書速度に応じて電子書籍の文書データの所定範囲を読書するために要する所要時間を読者に通知することができ、計画的な読書が可能となり、文書表示装置の利便性を向上させることができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、
文書表示装置において、
文書データを表示する表示手段と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する速度算出手段と、
読書予定時間を指定する読書予定時間指定手段と、
前記文書データを前記読書速度で前記読書予定時間指定手段によって指定された読書予定時間だけ読書した場合に読書可能な読書予定文書量を算出する読書予定文書量算出手段とを有し、
前記読書予定文書量算出手段によって算出された前記読書予定文書量を前記表示手段に表示させることを特徴としている。
【0012】
この請求項3記載の発明によれば、所定時間内に読者が読書可能な電子書籍の文書量を読者に通知することができ、計画的な読書が可能となり、文書表示装置の利便性を向上させることができる。
【0013】
請求項5記載の発明は、
文書データを表示する表示手段と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する速度算出手段と、
前記文書データの読書予定範囲を指定する範囲指定手段と、
読書予定時間を指定する読書予定時間指定手段と、
前記読書予定時間内に前記読書予定範囲を読み終えるための所要読書速度を算出する所要読書速度算出手段とを備え、
前記所要読書速度を前記読書速度と比較した比較結果を前記表示手段に表示させることを特徴としている。
【0014】
この請求項5記載の発明によれば、予定した文書量を予定した時間内に読み終えるために有用な情報を読者に提供することができ、計画的な読書が可能となり、文書表示装置の利便性を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
<文書表示装置1の構成>
図1は、本発明を適用した文書表示装置1の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すように、文書表示装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、表示装置12、操作入力部12a、RAM(Random Access Memory)13、記憶装置14、デコード部15、計時装置16、I/F17から構成され、各部はバス18により相互にデータの送受信が可能なように接続されている。
【0016】
CPU11は、記憶装置14に記憶されている各種制御プログラムに従って文書表示装置1の各部を集中制御する。例えば、CPU11は、記憶装置14に記憶された文書表示処理1用プログラム、読書速度更新処理1用プログラム、読書速度更新処理2用プログラム、読書所要時間算出・表示処理プログラム、読了予定時刻算出・表示処理プログラムを読み出し、後述する文書表示処理1、読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2、読書所要時間算出・表示処理、読了予定時刻算出・表示処理を実行する。
なお、CPU11は、予め記憶装置14において設定に基いて読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2の何れかを実行するが、この設定はデフォルトで予め設定してもよく、文書表示装置1のユーザである読者による入力により設定可能としてもよい。
【0017】
表示装置12は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、CPU11から入力される表示信号に従って、CPU11により処理中のデータや処理結果のデータ等を表示する。
【0018】
操作入力部12aは、透明電極が配置された感圧式(抵抗膜圧式)の操作入力用のタッチパネルであり、表示装置12の表示画面上に重畳されて設けられ、表示装置12と一体化されている。表示装置12の表示画面上に表示された画像は、タッチパネルを介して視認可能となっている。したがって、タッチパネルの材質としては、視認性の観点から光の透過率が高いものを使用することが望ましい。操作入力部12aは、手指や専用のタッチペン等で押された力点の位置座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号としてCPU11に出力する。また、操作入力部12aは、数字ボタンや各種設定を切り替える機能ボタン等を備えている。なお、タッチパネルとしては、アナログ式とデジタル式の双方を使用可能である。
【0019】
RAM13は、CPU11により実行される各種プログラム、入力データ及び処理結果の各種データを一時的に格納するワークエリアを有する。具体的には、RAM13は、表示装置12に表示されCPU11によりカウントされた文書の文字数のデータ、この文書を読むのにかかった時間のカウント値のデータ、読書の所要時間の表示方法を指定するデータ、CPU11により記憶装置14から読み出されたデータ等を一時的に記憶する。
【0020】
記憶装置14は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記憶媒体(図示省略)を有しており、この記憶媒体は記憶装置14に固定的に設けたものに限らず、例えばメモリーカードのような着脱自在に装着できるものであっても良い。また、プログラムのオブジェクトコード等のような固定的なデータはCD−ROMやDVD−ROMのような書換え不可能なものに記憶させ、処理結果などの可変的なデータについてはフラッシュメモリやメモリーカードのような書換え可能なものを用いるようにしてもよい。この記憶媒体は、文書表示装置1に対応する各種制御プログラム、文書表示処理1用プログラム、読書速度更新処理1用プログラム、読書速度更新処理2用プログラム、読書所要時間算出・表示処理プログラム、読了予定時刻算出・表示処理プログラム、これらの各プログラムに基いてCPU11により実行された処理の処理結果等を記憶する。
【0021】
また、記憶装置14は、図1に示す電子書籍140を格納する。この他に、記憶装置14は、文書表示装置1を使用する読者が選択した文書の1文字を読むために要する平均時間(以下、読書速度という)のデータ、文書別の読者が読み終えた累積文字数(以下、累積読了文字数という)のデータ、表示装置12に表示させる画面表示用データ、読書速度更新処理1と読書速度更新処理2のどちらを実行するかを示すデータ、デフォルトの文書表示方法(図2と図3の何れの文書表示画面を表示するか)を示すデータ、読み進み終了位置のデータ、CPU11により記憶装置14から読み出されたデータ等を記憶する。
【0022】
電子書籍140は、書籍の記載内容が記録された記録媒体であり、例えば小説、辞典、学習教材等の文書データと、各文書データの章毎及び文書全体の文字数データが記憶されている。
【0023】
デコード部15は、CPU11からの指示に従って電子書籍140に格納された文書データ及び文字数データをCPU11が読み取り可能なデータ形式にデコードする。
【0024】
計時装置16は、水晶発振器(図示省略)を備え、この発振器を分周回路(図示省略)により分周することにより、時間、分、秒単位のカウンタを計数歩進して計時を行い、現在時刻のデータをCPU11に出力する。また、計時装置16は、CPU11からの指示に従って、操作入力部12aから読み進み開始を示すデータ入力されてからページめくり操作を示すデータが入力されるまでの時間を計時して、計時結果をCPU11に出力する。
【0025】
I/F17は、PC(Personal Computer)等の外部機器と接続するためのインターフェイスであり、外部機器から文書データを取得して記憶装置14に出力したり、CPU11によって電子書籍140から読み出された文書データを外部機器に出力する。
【0026】
以下、図を参照して、読者の操作に応じて文書表示装置1の表示装置12に表示される画面について説明する。
【0027】
文書表示装置1のメイン画面(図示省略)において、読者は読みたい文書を指定することができる。文書を指定すると、指定された文書データが前回の読み進み終了位置から1ページ分表示される。ここで、文書の表示方法には図2及び図3に示す2通りがあり、読者は所望の表示方法を選択できる。
【0028】
図2は、読書所要時間の表示が選択された場合の文書表示画面を示す図であり、図3は、読了予定時刻の表示が選択された場合の文書表示画面を示す図である。
図2の文書表示画面には、1ページ分の文書、現在時刻、章末まで読むのにかかる時間、次章末まで読むのにかかる時間、文書を最後まで読むのにかかる時間、「次頁」ボタン、「読了予定時刻表示」ボタンが表示される。「次頁」ボタンを押下すると、次の1ページ分の文書が画面に表示される。また、「読了予定時刻表示」ボタンを押下すると、図3に示す文書表示画面に表示を切り替えることができる。
【0029】
一方、図3の文書表示画面には、1ページ分の文書、現在時刻、章末まで読んだ場合の予定時刻、次章末まで読んだ場合の予定時刻、文書を最後まで読んだ場合の予定時刻、「次頁」ボタン、「読書所要時間表示」ボタンが表示される。「次頁」ボタンを押下すると次の1ページ分の文書が画面に表示される。また、「読書所要時間表示」ボタンを押下すると、図2に示す文書表示画面に表示を切り替えることができる。
【0030】
<文書表示装置1の動作>
次に、図4〜図8のフローチャートを参照して動作を説明する。ここで、以下のフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で記憶媒体に格納されており、CPU11はこのプログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0031】
図4は、文書表示処理1を示すフローチャートである。図4に示す文書表示処理1において、CPU11はメイン画面において文書が指定されたか否かを判別し(ステップS1)、文書が指定されないと(ステップS1;NO)、待機を続け、文書が指定されると(ステップS1;YES)、指定された文書のデータと文書の章毎の文字数のデータを電子書籍140から読み出し、デコード部15によりデコードしてRAM13に記憶させる(ステップS2)。
【0032】
次いで、CPU11は、記憶装置14から前回の読み進み終了位置のデータを読み出して、前回の読み進み終了位置から1ページ分の文書を表示装置12に表示させる(ステップS3)。次に、CPU11は、図2の文書表示画面の「読了予定時刻表示」ボタン又は図3の文書表示画面の「読書所要時間表示」ボタンが押下されて読書の所要時間の表示方法が指定されたか否かを判別し(ステップS4)、表示方法が指定されると(ステップS4;YES)、指定された表示方法をRAM13に記憶させ(ステップS5)、ステップS7に移行する。一方、CPU11は、表示方法が指定されないと(ステップS4;NO)、記憶装置14に予めデフォルトとして記憶された表示方法を読み出してRAM13に記憶させ(ステップS6)、ステップS7に移行する。
【0033】
CPU11は、ステップS7において、表示装置12に表示中の1ページ分の文書の文字数をカウントしてRAM13に記憶させる。次いで、計時装置16の時間カウント値を0に設定し(ステップS8)、予め記憶装置14に記憶された読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2を実行する(ステップS9)。
【0034】
次に、CPU11は、RAM13に記憶された表示方法のデータを参照し、読書の所要時間を表示する表示方法が選択されている場合には、後述する読書所要時間算出・表示処理を実行し、図2に示す文書表示画面を表示装置12に表示させる。一方、読了予定時刻を表示する表示方法が選択されている場合には、後述する読了予定時刻算出・表示処理を実行し、図3に示す文書表示画面を表示装置12に表示させる(ステップS10)。
【0035】
次いで、CPU11は、操作入力部12aから読み進み終了の指示が入力されたか否かをを判別し(ステップS11)、入力がなければ(ステップS11;NO)、ステップS4に戻り、入力があると(ステップS11;YES)、文書の表示を終了して表示装置12にメイン画面を表示させる(ステップS12)。そして、記憶装置14に記憶された読み進み終了位置のデータを更新して(ステップS13)、文書表示処理1を終了する。
【0036】
図5は、読書速度更新処理1を示すフローチャートである。図5に示す読書速度更新処理1において、CPU11は計時装置16に時間のカウントを開始させた後(ステップS31)、図2又は図3の文書表示画面において「次頁」ボタンが押下されてページめくりを指示する入力がなされたか否かを判別し(ステップS32)、入力がなければ(ステップS32;NO)、待機を続け、入力があると(ステップS32;YES)、計時装置16から時間のカウント値のデータを取得してRAM13に記憶させる(ステップS33)。
【0037】
次いで、CPU11は、時間のカウント値、即ち1ページ分の文書を読むのにかかった時間を1ページ分の文書の文字数で除算して読者の読書速度を算出し(ステップS34)、算出結果を記憶装置14に記憶させる(ステップS35)。次に、CPU11は、前回までの累積読了文字数に今回の読了文字数を加算した値で記憶装置14に記憶された累積読了文字数を更新して(ステップS36)、読書速度更新処理1を終了する。
【0038】
図6は、読書速度更新処理2を示すフローチャートである。図6に示す読書速度更新処理2において、CPU11は計時装置16に時間のカウントを開始させた後(ステップS41)、図2又は図3の文書表示画面で「次頁」ボタンが押下されてページめくりを指示する入力がなされたか否かを判別し(ステップS42)、入力がなければ(ステップS42;NO)、待機を続け、入力があると(ステップS42;YES)、計時装置16から時間のカウント値のデータを取得してRAM13に記憶させる(ステップS43)。
【0039】
次いで、CPU11は、前回までの累積読了文字数と読書速度のデータを記憶装置14から読み出す(ステップS44)。続いて、CPU11は、前回までの累積読了文字数に読書速度を乗算した値にRAM13に記憶した時間のカウント値を加算する。これにより算出された値を、前回までの累積読了文字数に今回の読了文字数を加算した値で除算することにより、新たに読書速度を算出して(ステップS45)、記憶装置14に記憶させる(ステップS46)。
【0040】
次に、CPU11は、前回までの累積読了文字数に今回の読了文字数を加算した値で記憶装置14に記憶された累積読了文字数を更新して(ステップS47)、読書速度更新処理2を終了する。
【0041】
ここで、上記ステップS45及びステップS47における読書速度と新たな累積読了文字数の算出例を説明する。例えば、記憶装置14に記憶された前回までの累積読了文字数が5240文字、読書速度が1.2[秒/文字]、今回読み進められた1ページ分の文字数が320文字、今回読むのにかかった時間が400秒であった場合、CPU11は以下の式によって新たに読書速度を算出する。
{(1.2×5240)+400}/(5240+320)=1.203[秒/文字]
また、この場合の新たな累積読了文字数は、5240文字に320文字を加算して5560文字となる。
【0042】
図7は、読書所要時間算出・表示処理を示すフローチャートである。図7に示す読書所要時間算出・表示処理において、CPU11は、RAM13から次の1ページ分の文書データを読み出して表示装置12に文書を表示させる(ステップS51)。次いで、CPU11は、記憶装置14から読書速度と累積読了文字数のデータを読み出してRAM13に記憶させる(ステップS52)。
【0043】
続いて、CPU11は、文書の最初から現在読んでいる章の章末までの文字数から読了累積文字数を減算して現在の章の残り文字数を算出し、RAM13に記憶させる(ステップS53)。次に、この算出結果に読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2において算出した読書速度を乗算して、現在の章を読み終えるための所要時間を算出し、表示装置12に表示させる(ステップS54)。
【0044】
次に、CPU11は、現在の章の残り文字数と次章の文字数の合計に読書速度を乗算して、次章末まで読み終えるための所要時間を算出し、表示装置12に表示させる(ステップS55)。
【0045】
次いで、CPU11は、文書全体の文字数から累積読了文字数を減算した値に読書速度を乗算して、文書を最後まで読み終えるための所要時間を算出し、表示装置12に表示させて(ステップS56)、読書所要時間算出・表示処理を終了する。
【0046】
図8は、読了予定時刻算出・表示処理を示すフローチャートである。図8に示す読了予定時刻算出・表示処理において、CPU11はRAM13から次の1ページ分の文書データを読み出して表示装置12に文書を表示させる(ステップS61)。次に、CPU11は、計時装置16から現在時刻のデータを読み出してRAM13に記憶させ、表示装置12に現在時刻を表示させる(ステップS62)。次いで、CPU11は、記憶装置14から読書速度と累積読了文字数のデータを読み出して、読み出したデータをRAM13に記憶させる(ステップS63)。
【0047】
次いで、CPU11は、文書の最初から現在読んでいる章の章末までの文字数から累積読了文字数を減算して、現在読んでいる章の残り文字数を算出し、RAM13に記憶させる(ステップS64)。次にCPU11は、現在の章の残り文字数に読書速度を乗算して、現在の章を読み終えるための所要時間を算出してRAM13に記憶させる(ステップS65)。次いで、CPU11は、現在時刻にステップS65で算出した時間を加算して現在の章の読了予定時刻を算出し、表示装置12に表示させる(ステップS66)。
【0048】
続いて、CPU11は、現在の章の残り文字数に次章の文字数を加算した値に、読書速度を乗算して、次章末まで読み終えるための所要時間を算出してRAM13に記憶させる(ステップS67)。次いで、CPU11は、現在時刻に次章末まで読むための所要時間を加算して次章末までの読了予定時刻を算出し、表示装置12に表示させる(ステップS68)。
【0049】
次いで、CPU11は、文書全体の文字数から累積読了文字数を減算した値に読書速度を乗算して、文書を最後まで読み終えるための所要時間を算出した後(ステップS69)、現在時刻に所要時間を加算して文書を最後まで読む場合の読了予定時刻を算出し、表示装置12に表示させ(ステップS70)、読了予定時刻算出・表示処理を終了する。
【0050】
以上説明したように、上記第1の実施の形態において、文書表示装置1のCPU11は、ページめくりの操作入力を検出する毎に、表示装置12に表示していた文書の文字数と読み進めるのに要した時間から読者の読書速度を算出し、算出結果に基いて現在の章、次章、文書全体を読み終えるために必要な所要時間、又は読み終える予定時刻を求め、文書データとともに表示装置12に表示させる。
【0051】
したがって、本第1の実施の形態における文書表示装置1は、読書に要する所要時間又は読了予定時刻を読者に通知することができ、読者が計画的に読書することを可能にする。
【0052】
また、ページめくりの操作入力を検出する毎に読書速度を更新し、文書の所定位置まで読むための所要時間又は読書予定時刻を算出するため、読書所要時間及び読了予定時刻の算出精度を高めることができる。
【0053】
なお、上記第1の実施の形態の読書速度更新処理1及び2において、累積読了文字数、読書速度、今回読了文字数、今回の読書時間等を利用して読書速度を更新する例を説明したが、新たな読書速度の算出方法はこれに限定されない。例えば、記憶装置14に文書のページ毎の文字数と読者が読むのに要した時間の履歴を記憶させておき、今までに読んだ文字数の履歴の和と読書に要した時間の履歴の和から読書速度を算出して更新することもできる。
【0054】
(第2の実施の形態)
<文書表示装置1の構成>
以下、本発明を適用した第2の実施の形態について詳細に説明する。なお、本第2の実施の形態における文書表示装置1の構成は上記第1の実施の形態における文書表示装置1と同様であるため、同一の機能的構成部には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0055】
CPU11は、記憶装置14に記憶された文書表示処理2用プログラム、読書速度更新処理1用プログラム、読書速度更新処理2用プログラム、ペース配分アドバイス処理プログラムを読み出し、後述する文書表示処理2、読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2、ペース配分アドバイス処理を実行する。
【0056】
記憶装置14は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記憶媒体(図示省略)を有しており、この記憶媒体は、文書表示装置1に対応する各種制御プログラム、文書表示処理2用処理プログラム、読書速度更新処理1用プログラム、読書速度更新処理2用プログラム、ペース配分アドバイス処理プログラム、各プログラムに基いてCPU11により実行された処理の処理結果等を記憶する。
【0057】
また、記憶装置14は、図1に示す電子書籍140と図示しない時刻表DB141を格納する。この他に、記憶装置14は、読書速度のデータ、文書別の読者が読み終えた累積読了文字数のデータ、表示装置12に表示させる画面表示用データ、読書速度更新処理1と読書速度更新処理2どちらを実行するかを示すデータ、読み進み終了位置のデータ、CPU11により記憶装置14から読み出されたデータ等を記憶する。
【0058】
時刻表DB141は、電車の時刻表のデータベースであり、電車が停車する各駅における電車の発着時間や駅間の走行時間等を記憶する。この時刻表DB141を利用すれば、出発地と目的地のデータを指定することにより、乗車経路や2地点間の移動に要する所要時間等を検索することが可能である。
【0059】
以下、図を参照して、読者の操作に応じて文書表示装置1の表示装置12に表示される画面について説明する。
【0060】
文書表示装置1のメイン画面(図示省略)において、読者は読みたい文書を指定することができる。文書を指定すると、図9(a)に示す乗車経路入力画面が表示される。乗車経路入力画面には、電車の乗車駅、乗車時刻、乗換駅、下車駅を指定するためのデータ入力領域と、「到着予定時刻計算」ボタンが設けられている。読者がこの画面において少なくとも乗車駅、乗車時刻、下車駅を入力し、「到着予定時刻計算」ボタンを押下すると、CPU11により時刻表DB141に基いて乗車経路、到着予定時刻、乗車予定時間が算出される。そして、図9(b)に示す到着予定時刻表示画面が表示される。
【0061】
図9(b)に示すように、到着予定時刻表示画面には、乗車経路、到着予定時刻、乗車予定時間と、「訂正」ボタン及び「文書表示」ボタンが表示される。読者が「訂正」ボタンを押下すると、図9(a)の乗車経路入力画面が再表示される。一方、「文書表示」ボタンを押下すると、図9(c)に示す文書表示画面が表示される。
【0062】
図9(c)に示す文書表示画面には、次の1ページ分の文書、乗車予定時間内に読者が読み進められると予想される範囲、この範囲までの残りページ数、この範囲まで読み進めるのに要する予想所要時間、乗車予定時間内にこの範囲まで読み進めるために必要な読書速度(以下、必要速度という)と読者の読書速度との比較結果を示すインジケータが表示される。なお、図9(c)に示す例では、現在の読者の読書速度が必要速度よりも若干速いことを示している。
【0063】
<文書表示装置1の動作>
次に、動作を説明する。
なお、CPU11は、文書表示処理2において読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2を実行するが、これらの各処理は第1の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0064】
図10は、CPU11により実行される文書表示処理2を示すフローチャートである。図10に示す文書表示処理2において、CPU11は図示しないメイン画面で文書が指定されたか否かを判別し(ステップS101)、文書が指定されないと(ステップS101;NO)、待機を続け、文書が指定されると(ステップS101;YES)、電子書籍140から指定された文書のデータと文書の章毎の文字数のデータを読み出して、デコード部15によりデコードして、RAM13に記憶させる(ステップS102)。
【0065】
次いで、CPU11は、前回の読み進み終了位置を記憶装置14から読み出して、前回の読み進み終了位置から1ページ分の文書を表示装置12に表示させる(ステップS103)。次に、CPU11は、表示装置12に表示中の1ページ分の文書の文字数をカウントしてRAM13に記憶させて(ステップS104)、計時装置16の時間カウント値を0に設定する(ステップS105)。次に、記憶装置14において予め設定された読書速度更新処理1又は読書速度更新処理2を実行し(ステップS106)、更にペース配分アドバイス処理を実行する(ステップS107)。
【0066】
続いて、CPU11は、操作入力部12aから読み進み終了を指示するデータが入力されたか否かを判別し(ステップS108)、入力がなければ(ステップS108;NO)、ステップS104に戻り、入力があると(ステップS108;YES)、文書の表示を終了して表示装置12にメイン画面を表示させ(ステップS109)、記憶装置14に記憶された読み進み終了位置のデータを更新して(ステップS110)、文書表示処理2を終了する。
【0067】
図11は、ペース配分アドバイス処理を示すフローチャートである。図11に示すペース配分アドバイス処理において、CPU11は乗車経路入力画面(図9(a)参照)を表示装置12に表示させ(ステップS131)、乗車駅、乗車時刻、下車駅、乗換駅等のデータが入力され、「到着予定時刻計算」ボタンが押下されたか否かを判別する(ステップS132)。CPU11は、乗車経路入力画面から乗車経路を特定するために必要なデータが入力されないと(ステップS132;NO)、待機を続け、必要なデータが入力されて「到着予定時刻計算」ボタンが押下されると(ステップS132;YES)、時刻表DB141を参照して乗車経路を検索して下車駅への到着予定時刻と乗車予定時間を算出し、RAM13に記憶させ、表示装置12に到着予定時刻表示画面(図9(b)参照)を表示させる(ステップS133)。
【0068】
次いで、CPU11は、図9(b)の到着予定時刻表示画面で「文書表示」ボタン又は「訂正」ボタンが押下されて文書表示の指示又は乗車経路の訂正指示が入力されたか否かを判別し(ステップS134)、乗車経路の訂正指示が入力されると(ステップS134;乗車経路訂正の指示)、ステップS131に戻り、文書表示の指示が入力されると(ステップS134;文書表示の指示)、乗車予定時間に読書速度を乗算して乗車予定時間内の予想読了文字数を算出して、RAM13に記憶させる(ステップS135)。次に、CPU11は、現在までの累積読了文字数に予想読了文字数を加算して、下車駅に到着したときに読み進めていると予想される読了予想位置を算出し、RAM13に記憶させる(ステップS136)。
【0069】
CPU11は、上記算出した読了予想位置よりも前に位置する読了予想位置に最も近い区切り(以下、前区切りという)を検索した後(ステップS137)、読了予想位置よりも後に位置する読了予想位置に最も近い区切り(以下、後区切りという)を検索し(ステップS138)、前区切りと後区切りのうち読了予想位置により近い方を近接区切り位置に設定し、RAM13に記憶させる(ステップS139)。
【0070】
次に、CPU11は、近接区切り位置までの残り文字数を乗車予定時間で除算することにより、乗車予定時間内に近接区切り位置まで読み進めるために必要な必要速度を算出してRAM13に記憶させる(ステップS140)。次いで、CPU11は必要速度と読書速度を比較する(ステップS141)。そして、表示装置12に文書表示画面(図9(c)参照)を表示させ、画面内に必要速度と読書速度の比較結果と、近傍区切り位置を示すデータと、近傍区切り位置までの残りページ数と、近傍区切り位置まで読み進めるために必要な所要時間と、次の1ページ分の文書を表示させ(ステップS142)、ペース配分アドバイス処理を終了する。
【0071】
以上説明したように、上記第2の実施の形態において、文書表示装置1のCPU11は、時刻表DB141を参照して指定された乗車経路における乗車予定時間を算出し、この算出した時間内に読み進めることのできる文書の範囲を算出して表示装置12に表示させるとともに、読者の読書速度と上記範囲を乗車予定時間内に読み終えるための必要速度を比較した結果を表示させる。
【0072】
したがって、読者が読書速度を意識しながら読書し、決められた時間内に文書を目標とする位置まで計画的に読み進めることを可能となる。
【0073】
なお、上記第2の実施の形態では、時刻表データを利用して乗車駅や下車駅を指定することにより読書する時間を指定し、この時間内に読み進められると予測される範囲を読書範囲として指定したが、時刻表データを利用せずに、読書予定時間を読者が入力すると、文書表示装置1が入力された時間を利用して読書予定文書量を算出し、表示することとしてもよい。
【0074】
また、第2の実施の形態では、電車の乗車時間内に読書可能な範囲を読書範囲として、この範囲を乗車時間内に読むための必要速度と読者の実際の読書速度とを比較する例を説明したが、例えば、読者が読書する予定範囲と時間を入力すると、文書表示装置1が読者により指定された範囲を指定された時間内に読むための必要速度と読者の実際の読書速度とを比較し、表示させることも勿論可能である。
【0075】
なお、上記の各実施の形態において、CPU11が算出した読書速度を次ページへの表示切替タイミングとして自動的にページめくりする機能を文書表示装置1に追加することも可能である。
【0076】
また、上記の各実施の形態では文書データの区切りとして章を例示したが、例えばページ、項、見出し、段落等のより細かい単位で文書データを区切り、区切りのよい位置まで読むのに必要な時間や所定時間内に読み終えることができる位置を算出して表示装置12に表示することとしてもよい。
【0077】
また、上記の各実施の形態においては、読者が特定の文書を読む速度を読書速度として各処理に利用したが、読者が複数種類の文書を読んだ場合に、文書ごとの読書速度ではなく、全文書の読書速度の平均を算出して利用することもできる。
【0078】
その他、文書表示装置1の細部構成、及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0079】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、読者の読書速度に応じて電子書籍の文書データの所定範囲を読書するために要する所要時間を読者に通知することができ、計画的な読書が可能となり、文書表示装置の利便性を向上させることができる。
【0080】
請求項3記載の発明によれば、所定時間内に読者が読書可能な電子書籍の文書量を読者に通知することができ、計画的な読書が可能となり、文書表示装置の利便性を向上させることができる。
【0081】
請求項5記載の発明によれば、予定した文書量を予定した時間内に読み終えるために有用な情報を読者に提供することができ、計画的な読書が可能となり、文書表示装置の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態による文書表示装置1の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のCPU11により実行される文書表示処理1において図1の表示装置12に表示される文書表示画面の一例を示す図である。
【図3】図1のCPU11により実行される文書表示処理1において図1の表示装置12に表示される文書表示画面の一例を示す図である。
【図4】図1のCPU11により実行される文書表示処理1を示すフローチャートである。
【図5】図1のCPU11により実行される読書速度更新処理1を示すフローチャートである。
【図6】図1のCPU11により実行される読書速度更新処理2を示すフローチャートである。
【図7】図1のCPU11により実行される読書所要時間算出・表示処理を示すフローチャートである。
【図8】図1のCPU11により実行される読了予定時刻算出・表示処理を示すフローチャートである。
【図9】図1のCPU11により実行される文書表示処理2において図1の表示装置12に表示される画面表示例を示す図であり、(a)は乗車経路入力画面、(b)は到着予定時刻表示画面、(c)は文書表示画面の表示例を示している。
【図10】図1のCPU11により実行される文書表示処理2を示すフローチャートである。
【図11】図1のCPU11により実行されるペース配分アドバイス処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 文書表示装置
11 CPU
12 表示装置
12a 操作入力部
13 RAM
14 記憶装置
15 デコード部
16 計時装置
17 I/F
18 バス
140 電子書籍
141 時刻表DB
Claims (14)
- 文書データを表示する表示手段と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する速度算出手段と、
前記文書データの読書予定範囲を指定する範囲指定手段と、
前記読書速度により前記読書予定範囲の読書に要する所要時間を算出する所要時間算出手段とを有し、
前記所要時間算出手段によって算出された所要時間を前記表示手段に表示させることを特徴とする文書表示装置。 - 時刻を取得する時刻取得手段をさらに有し、
前記取得された時刻および前記所要時間に基いて、前記所要時間の経過後の予定時刻を算出する予定時刻算出手段と、
前記予定時刻算出手段によって算出された予定時刻を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載の文書表示装置。 - 文書データを表示する表示手段と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する速度算出手段と、
読書予定時間を指定する読書予定時間指定手段と、
前記文書データを前記読書速度で前記読書予定時間指定手段によって指定された読書予定時間だけ読書した場合に読書可能な読書予定文書量を算出する読書予定文書量算出手段とを有し、
前記読書予定文書量算出手段によって算出された前記読書予定文書量を前記表示手段に表示させることを特徴とする文書表示装置。 - 前記読書予定文書量を前記読書速度で前記読書予定時間だけ読書した場合に見込まれる読み進み見込み位置を示すデータを算出する読み終わり位置予測手段をさらに有し、
前記読み終わり位置予測手段によって算出された読み進み見込み位置を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3記載の文書表示装置。 - 文書データを表示する表示手段と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する速度算出手段と、
前記文書データの読書予定範囲を指定する範囲指定手段と、
読書予定時間を指定する読書予定時間指定手段と、
前記読書予定時間内に前記読書予定範囲を読み終えるための所要読書速度を算出する所要読書速度算出手段とを備え、
前記所要読書速度を前記読書速度と比較した比較結果を前記表示手段に表示させることを特徴とする文書表示装置。 - 前記文書データを前記読書速度で読書した場合に予測される、前記読書予定時間の経過後の読み進み予定位置を算出して、前記読み進み予定位置に最も近い前記文書データの文書区切り位置を算出する文書区切り位置検出手段をさらに有し、
前記文書区切り位置を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の文書表示装置。 - 前記文書データを前記読書速度で読書した場合に予測される、前記読書予定時間の経過後の読み進み予定位置を算出して、前記読み進み予定位置に最も近い前記文書データの文書区切り位置を算出する文書区切り位置検出手段をさらに有し、
前記範囲指定手段は、前記文書区切り位置までの文書を前記読書予定範囲として指定し、
前記所要速度算出手段は、前記読書予定範囲を読み終えるための所要読書速度を算出し、
前記所要読書速度を前記読書速度と比較した比較結果を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項5記載の文書表示装置。 - 交通機関の時刻表データおよび/または所定地点間の移動に要する所要時間データを記憶する交通データ記憶手段と、
出発地及び目的地のデータを入力する入力手段と、
前記交通データ記憶手段に記憶された交通データを参照して前記出発地から前記目的地まで移動するのに必要な所要移動時間を算出する所要移動時間算出手段とを備え、
前記読書速度で前記文書データを前記所要移動時間の間読書した場合に読書可能な前記文書データの文書量を算出することを特徴とする請求項3〜7の何れか一項に記載の文書表示装置。 - 文書データを表示手段に表示させる工程と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する工程と、
前記文書データの読書予定範囲を指定する工程と、
前記読書速度により前記読書予定範囲の読書に要する所要時間を算出する工程と、
前記所要時間を前記表示手段に表示させる工程と、
を含むことを特徴とする文書表示方法。 - 文書データを表示手段に表示させる工程と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する工程と、
読書予定時間を指定する工程と、
前記文書データを前記読書速度で前記読書予定時間だけ読書した場合に読書可能な読書予定文書量を算出する工程と、
前記読書予定文書量を前記表示手段に表示させる工程と、
を含むことを特徴とする文書表示方法。 - 文書データを表示手段に表示させる工程と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する工程と、
前記文書データの読書予定範囲を指定する工程と、
読書予定時間を指定する工程と、
前記読書予定時間内に前記読書予定範囲を読み終えるための所要読書速度を算出する工程と、
前記所要読書速度を前記読書速度と比較した比較結果を前記表示手段に表示させる工程と、
を含むことを特徴とする文書表示方法。 - コンピュータに、
文書データを表示手段に表示させる機能と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する機能と、
前記文書データの読書予定範囲を指定する機能と、
前記読書速度により前記読書予定範囲の読書に要する所要時間を算出する機能と、
前記所要時間を前記表示手段に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。 - コンピュータに、
文書データを表示手段に表示させる機能と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する機能と、
読書予定時間を指定する機能と、
前記文書データを前記読書速度で前記読書予定時間だけ読書した場合に読書可能な読書予定文書量を算出する機能と、
前記読書予定文書量を前記表示手段に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。 - コンピュータに、
文書データを表示手段に表示させる機能と、
前記表示手段において所定の時間に表示された文書データの文書量に基いて読書速度を算出する機能と、
前記文書データの読書予定範囲を指定する機能と、
読書予定時間を指定する機能と、
前記読書予定時間内に前記読書予定範囲を読み終えるための所要読書速度を算出する機能と、
前記所要読書速度を前記読書速度と比較した比較結果を前記表示手段に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。
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