JP2004143095A - 毛髪用化粧料 - Google Patents

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JP2004143095A
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Yuji Masubuchi
増渕 祐二
Makoto Mizuno
水野 誠
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Kose Corp
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Kose Corp
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Abstract

【課題】ダメージを受けて傷んだ毛髪を保護し、毛髪にしなやかさとハリ・コシを付与する効果に優れた毛髪用化粧料を提供すること。
【解決手段】(A)クレアチンおよび/またはクレアチニンと、(B)シア脂を含有する毛髪用化粧料。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は毛髪用化粧料に関し、更に詳細には、外的要因等によりダメージを受けて傷んだ毛髪を保護し、毛髪にしなやかさとハリ・コシを付与する効果に優れた毛髪用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ヘアファッションの多様化に伴い、ヘアカラーリングや部分パーマ、ストレートパーマ等、毛髪に化学処理を施すことが一般的になり定着しつつある。これに加えて、シャンプー頻度の増加やヘアドライヤー、ブラッシングによる物理的刺激、さらには大気汚染や夏の強い日差しなど、毛髪にダメージを与える要因は多くなりつつある。一般にダメージを受けた毛髪はその表面組織の破壊やそれに伴う水分の損失等により柔軟性と弾力を失い、毛髪からハリ・コシが失われると考えられる。従来、ダメージを受けた毛髪に適用するための毛髪化粧料としてリン脂質、タンパク質およびカチオン性界面活性剤を組み合わせて配合したものや、毛髪を抗原として免疫した家禽の卵の卵黄抗体を配合したもの等が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
一方、クレアチン、クレアチニンに関しては、これを保湿剤や消臭剤として化粧料に配合することが提案されている(例えば、特許文献3、特許文献4参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−926号公報
【特許文献2】
特開平5−139935号公報
【特許文献3】
特表2002−524486号公報
【特許文献4】
特開平6−240579号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、抗体やカチオン性界面活性剤等を用いた毛髪用化粧料は、毛髪の損傷を抑制し、なめらかさやしっとり感を付与する点では効果があるものの、毛髪にハリ・コシを付与する効果を期待しにくかった。
【0005】
そこで、ダメージを受けて傷んだ毛髪を保護して毛髪をしなやかにしながら、ハリ・コシを付与する効果に優れた毛髪用化粧料が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、クレアチンおよび/またはクレアチニンと、シア脂を組み合わせて配合した毛髪用化粧料が上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、次の成分(A)および(B)、
(A)クレアチンおよび/またはクレアチニン
(B)シア脂
を含有することを特徴とする毛髪用化粧料に関するものである。
【0008】
また、本発明は、さらに成分(C)多価アルコールを含有することを特徴とする前記の毛髪用化粧料に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳述する。
本発明で用いられる成分(A)クレアチンおよび/またはクレアチニンはアミノ酸の誘導体であり、ヒトや動物の生体内に存在し、保湿効果を有する化合物である。本発明においては、クレアチン、クレアチニンは後述の成分(B)シア脂との組み合わせにおいて毛髪にハリ・コシを付与するはたらきを有する。クレアチン、クレアチニンに関しては、これを保湿剤や消臭剤として化粧料に配合することは知られているが、ダメージを受けて脆弱になった毛髪にハリ・コシを付与する効果は知られていない。
【0010】
本発明で用いられる成分(A)クレアチンおよび/またはクレアチニンは、化粧品に使用可能なものであればその起源、存在状態は特に制限されず、一般の試薬等を使用することもできる。
【0011】
本発明において、成分(A)としてクレアチン、クレアチニンまたはその両方を含有することができ、その含有量は毛髪用化粧料の全組成中0.005〜10質量%(以下、質量%を単に%で示す)が好ましく、0.01〜1%がより好ましい。
【0012】
本発明で用いられる成分(B)シア脂はシアバターとも呼ばれ、シア(Butyrospermum parkii)の果実から得られる融点28〜45℃の植物性の脂肪であり、主にステアリン酸とオレイン酸のトリグリセライドである。本発明において、成分(B)のシア脂は毛髪に対するエモリエント効果に加え、成分(A)のクレアチンやクレアチニンと組み合わせて毛髪に適用することにより、ダメージを受けて傷んだ毛髪の保護、毛髪へのハリ・コシの付与に優れた効果を示す。
【0013】
本発明において成分(B)のシア脂の含有量は特に限定されないが、本発明の効果をより良好に得る上で全組成中0.005〜20%が好ましく、0.01〜5%がより好ましい。
【0014】
本発明の毛髪用化粧料においては、上記成分に加えて成分(C)多価アルコールを含有すれば、成分(A)のクレアチンやクレアチニンの溶解を補助し、より安定な系とすることができるので、より好ましい。成分(C)の多価アルコールとしてはエチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、グルコース、フルクトース、スクロース等を例示することができるが、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールが特に好ましい。
【0015】
本発明において、成分(C)多価アルコールは必要に応じて1種または2種以上を適宜選択して用いることができ、その含有量は全組成中0.1〜50%が好ましく、0.5〜20%がより好ましい。
【0016】
本発明の毛髪用化粧料には、前記成分に加え、本発明の効果を妨げない範囲で通常の毛髪用化粧料に使用される成分、例えば洗浄剤や乳化剤、可溶化剤、毛髪感触改良剤としてアニオン性、カチオン性、非イオン性または両性の界面活性剤、毛髪固定用ポリマー、毛髪感触改良用ポリマー、増粘剤、エアゾール用噴射剤、低級一価アルコール、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、香料、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼剤、毛髪活性成分(細胞賦活剤、抗炎症剤、血行促進剤、頭皮収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸、植物エキス等を配合することができる。
【0017】
本発明の毛髪用化粧料は、他の成分との併用や容器の機構により、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ムース状、ミスト状等、種々の形態にて実施することができ、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアリンス、シャンプー、ヘアスプレー、ヘアスタイリングフォーム、ヘアセット用ジェル、ヘアカラー、ヘアパック、ヘアクリーム、ヘアローション、ヘア用フレグランス等、種々の毛髪用化粧料において実施することができる。
【0018】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何等限定されるものではない。
【0019】
実施例1〜6および比較例1〜4:ヘアコンディショナー
下記表1に示す組成および下記製法にてヘアコンディショナーを調製し、得られたヘアコンディショナーについて毛髪へのハリ・コシの付与効果およびコンディショニング効果について下記の方法により評価した。結果を併せて表1に示す。
【0020】
【表1】
Figure 2004143095
注1:KF−56(信越化学工業社製)
【0021】
(製法)
A:成分(1)〜(4)および(8)を80℃で溶解混合する。
B:成分(5)〜(7)および(9)〜(13)を70℃に加熱し、Aに添加混合し、乳化する。
C:これを冷却して容器に充填し、ヘアコンディショナーを得た。
【0022】
〔評価項目の判定方法〕
パーマ処理を2回施してダメージを与えた人毛のウィッグ(カツラ)に、実施例1〜6および比較例1〜4の試料5gを各々塗布して乾燥し、ダメージ毛への(a)ハリ・コシの付与効果、(b)コンディショニング効果(毛髪へのしなやかさの付与効果)を評価した。これらの評価は専門評価者5名により行い、下記の5段階評価基準(イ)にて評価し、さらにその平均点を判定基準(ロ)に従って判定した。
【0023】
5段階評価基準(イ)
(評点):(評価)
4点:非常に良くなった
3点:良くなった
2点:やや良くなった
1点:変わらない
0点:悪くなった
判定基準(ロ)
(判定):(評点の平均値)
◎ :平均点3.0点以上
○ :平均点2.0点以上3.0点未満
△ :平均点1.0点以上2.0点未満
× :平均点1.0点未満
【0024】
表1の結果から明らかなように、本発明品の実施例1〜6のヘアコンディショナーは、比較例1〜4のものと比較して、ダメージ毛への(a)ハリ・コシの付与効果、(b)コンディショニング効果(毛髪へのしなやかさの付与効果)の双方の項目において良好な結果を示し、ヘアコンディショナーとして優れた効果を示すものであることが実証された。
【0025】
実施例7:シャンプー
下記に示す組成および製法で、シャンプーを調製した。
Figure 2004143095
【0026】
(製法)
1.上記成分(1)〜(15)を70℃で均一に加熱混合する。
2.1を冷却し、容器に充填してシャンプーを得た。
【0027】
以上のようにして得られた実施例7のシャンプーは、洗い上がりの毛髪にハリ・コシを付与し、毛髪をしなやかにする、シャンプーとして優れた効果を有するものであった。
【0028】
実施例8 ヘアパック
下記に示す組成および製法で、ヘアパックを調製した。
Figure 2004143095
【0029】
(製法)
A.成分(1)〜(6)を加熱溶解する。
B.成分(7)〜(12)および(15)を加熱溶解する。
C.BにAを添加して均一に乳化混合し、冷却後に成分(13)および(14)を添加する。
D.Cを容器に充填し、ヘアパックを得た。
【0030】
以上のようにして得られた実施例8のヘアパックは、使用後の仕上がりの毛髪がしなやかでハリ・コシを有するものであり、ヘアパックとして優れた効果を有するものであった。
【0031】
実施例9 ヘアスタイリングフォーム
下記に示す組成および製法で、ヘアスタイリングフォームを調製した。
Figure 2004143095
【0032】
(製法)
A.成分(1)〜(10)を均一に混合し、原液とする。
B.A(原液)と噴射剤(液化石油ガス)を、両者の質量比が97:3になるようにエアゾール缶に充填し、ヘアスタイリングフォームを得た。
【0033】
以上のようにして得られた実施例9のヘアスタイリングフォームは、使用後の仕上がりの毛髪がしなやかでハリ・コシを有するものであり、ヘアスタイリングフォームとして優れた効果を有するものであった。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の毛髪用化粧料はダメージを受けて傷んだ毛髪を保護し、毛髪にしなやかさとハリ・コシを付与する効果に優れたものであり、毛髪用化粧料として優れた品質を有する。

Claims (2)

  1. 次の成分(A)および(B)、
    (A)クレアチンおよび/またはクレアチニン
    (B)シア脂
    を含有することを特徴とする毛髪用化粧料。
  2. さらに、成分(C)多価アルコールを含有することを特徴とする請求項1記載の毛髪用化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2008080708A1 (de) * 2007-01-02 2008-07-10 Henkel Ag & Co. Kgaa Kosmetische zusammensetzung enthaltend arganöl und sheabutter
JP2009544644A (ja) * 2006-07-26 2009-12-17 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン シアバターを含む毛髪着色剤

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