JP2004142634A - 電動自転車 - Google Patents

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Kazunobu Yokoya
横谷 和展
Hiroshi Takao
鷹尾 宏
Hideaki Aoki
青木 英明
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Abstract

【課題】滑りやすい道路を安全に走行できるフロントドライブの電動自転車を提供する。
【解決手段】電動自転車は、モーター9で前輪3Aを駆動している。さらに、電動自転車は、前輪3Aのスリップを検出するスリップセンサ33を備えている。電動自転車は、スリップセンサ33が前輪3Aのスリップを検出すると、モーター9への通電を制限又は停止し、あるいは、モーター9の回転を制御する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前輪をモーターで駆動する電動自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】
モーターで前輪を駆動する電動自転車は、ペダルが後輪を駆動するトルクをクランクトルクセンサで検出し、検出した後輪のトルクでモーターが前輪を駆動するトルクを制御している。電動自転車が所定の速度以下の状態において、モーターは後輪と同じトルクで前輪を駆動する。モーターが前輪を駆動する回転トルクは、電池からモーターに供給される電力で制御される。モーターへの供給電力は、電池とモーターとの間に接続しているスイッチング素子をオンオフに制御して行われる。スイッチング素子は、制御回路でオンオフに制御される。制御回路は、ペダルの回転トルクを検出してスイッチング素子をオンオフに制御する。
【0003】
モーターによるフロントドライブの自転車は、ペダルで後輪を、モーターで前輪を駆動して、前輪と後輪の両方が駆動される。スリップしない通常の走行状態において、前輪と後輪はほぼ同じ回転速度で回転される。しかしながら、滑りやすい氷結した道路等では、前輪がスリップすることがある。
【0004】
ところで、凹凸のある道路を安定して走行するために、前輪のモーターを制御する電動自転車は開発されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−19686号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この公報の電動自転車は、前輪の浮きを検出するセンサを備えている。センサが前輪の浮きを検出すると、前輪を駆動するモーターへの通電を停止する。この電動自転車は、凹凸のある道路を走行するときに、前輪が浮いた状態ではモーターが前輪を駆動しない。したがって、凹凸のある道路を安全に走行できる。しかしながら、氷結し滑りやすい道路を走行するとき、前輪はスリップするが前輪が浮くことはない。このため、滑りやすい道路を前輪のスリップを防止して走行することはできない。
【0007】
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、滑りやすい道路を安全に走行できるフロントドライブの電動自転車を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電動自転車は、モーター9で前輪3Aを駆動している。さらに、電動自転車は、前輪3Aのスリップを検出するスリップセンサ33を備えており、スリップセンサ33が前輪3Aのスリップを検出すると、モーター9への通電を制限又は停止する。
【0009】
さらに、本発明の請求項2の電動自転車は、前輪3Aのスリップを検出するスリップセンサ33を備えており、スリップセンサ33が前輪3Aのスリップを検出すると、モーター9の回転を制御する。
【0010】
スリップセンサ33は、前輪3Aを駆動するモーター9の回転と、後輪3Bの回転との回転差を検出してスリップを検出することができる。スリップセンサ33は、前輪3Aを駆動するモーター9の回転と、後輪3Bの回転と比例するクランク軸35の回転との比を検出して、前輪3Aのスリップを検出することができる。スリップセンサ33は、前輪3Aを駆動するモーター9の加速度を検出し、加速度が設定値よりも大きいときにスリップと判定することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電動自転車を例示するものであって、本発明は電動自転車を以下のものに特定しない。
【0012】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0013】
図1に示す電動自転車は、フレーム1と、このフレーム1の下端に装着しているペダルクランク2と、このペダルクランク2で回転される第1スプロケット4と、チェーン6を介してペダルクランク2で回転される後輪3Bと、フロントフォーク7の下端に装着している前輪3Aと、この前輪3Aのフロントハブ8に内蔵されて前輪3Aを駆動するモーター9と、このモーター9に電力を供給する電池10とを備える。そして、フレーム1の下端においては、後述する制御回路15を内蔵するコントロールボックス42が設置されている。
【0014】
この電動自転車は、ペダル11を踏むと、ペダルクランク2が第1スプロケット4を回転し、第1スプロケット4がチェーン6と第2スプロケット5を介して後輪3Bを回転する。ペダルクランク2で後輪3Bを駆動するとき、人力によるトルクを検出してフロントハブ8に内蔵されるモーター9に電池10から電力が供給され、補助的にモーター9が前輪3Aを駆動する。電動自転車は、設定速度よりも遅い領域において、モーター9が前輪3Aを駆動する回転トルクと、ペダルクランク2が後輪3Bを駆動する回転トルクとが同じになるようにモーター9への供給電力を制御している。自転車が設定速度になるとモーター9は車輪3を駆動しなくなる。前輪3Aをモーター9で駆動する電動自転車は、前輪3Aに鍵12を設けている。この鍵12はロック状態で前輪3Aが回転されるのを確実に停止する。したがって、鍵12をロックする状態で、誤動作等でモーター9が前輪3Aを駆動しても、前輪3Aが回転することがない。
【0015】
図2は、図1の電動自転車に搭載されて、電池10がモーター9に電力を供給する回路のブロック図である。このブロック図に示す電動自転車は、ペダル11の踏力が車輪3を駆動するトルクを検出するクランクトルクセンサ13と、車輪3の回転を検出する回転センサ14と、車輪3を駆動するモーター9と、このモーター9に電力を供給する電池10と、電池10とモーター9との間に接続されて、電池10からモーター9に供給する電力を制御する制御回路15と、前輪3Aのスリップを検出するスリップセンサ33と備える。
【0016】
さらに、このブロック図の電動自転車は、自転車の走行状態を切り換える手元操作部16と、自転車のブレーキレバー17が操作されたことを検出して回生制動のタイミングを特定する、ブレーキレバー17内に設けられた回生スイッチ18と、制御回路15に使用される回路部品等の温度を検出する温度センサ19と、電池10の電流と電圧を検出する電流センサ20および電圧センサ21を制御回路15に連結している。この手元操作部16はハンドル23に装着されて、モーター9にて補助的に駆動するかどうかの電源オンオフのスイッチ、及びモーター9が前輪3Aを駆動する回転トルクの度合い(モード)を設定するスイッチとを備えている。制御回路15は、回路部品の温度が設定温度よりも高くなる過熱異常信号が温度センサ19から入力されると、電池10からの電流を遮断して回路を保護する。さらに、制御回路15は、電流センサ20と電圧センサ21の入力信号でモーター9に供給する電流を制御すると共に、電池10の残容量を演算して電池10が過放電にならないように放電電流を制御する。浸水センサ22の役割を以下に説明する。詳細な説明は省略するが、後述するように、回転するクランクトルクセンサ13からの電気出力を制御回路15に伝達するために、スリップリングを採用しているが、このスリップリングが水にぬれた時に正常に電気出力を伝達することができない。このために、水ぬれを浸水センサ22にて検出して、水ぬれが検出されたときは、踏力に基づいてモーター9を正常に駆動することができないので、モーター9の駆動を停止する。
【0017】
クランクトルクセンサ13は、ペダルクランク2で回転される第1スプロケット4に内蔵している。図3は、クランクトルクセンサ13を内蔵する第1スプロケット4の概略図を示している。この第1スプロケット4の斜視図を図4と図5に示す。これ等の図に示す第1スプロケット4は、外周にチェーン6をかける歯(図示せず)を別途設けている外輪24と、この外輪24の内側にあってペダルクランク2で回転される内輪25とを備える。内輪25は外輪24に対して所定の角度は回転できるように連結される。図6の断面図に示すように、内輪25は外周縁に外輪24を回転できるように案内する外周溝26を設けている。この外周溝26に、外輪24の内周縁を、回転できるが軸方向に抜けることがないように案内している。外輪24はクランクトルクセンサ13を配設するための凹部27を内周部に設けている。内輪25は、外輪24の凹部27に突出する駆動アーム28を有し、この駆動アーム28と凹部27との間にクランクトルクセンサ13を配設している。内輪25は、図4と図5に示すように、クランクトルクセンサ13を内蔵する筒部29を備えており、この筒部29の内側にクランクトルクセンサ13を配設している。さらに、駆動アーム28は、クランクトルクセンサ13に当接する反対側に押しバネであるコイルスプリング30を配設している。コイルスプリング30は、駆動アーム28を一定の圧力でクランクトルクセンサ13に押圧している。外輪24は凹部27に突出して、コイルスプリング30に挿通される凸部31を設けている。コイルスプリング30は、外輪24の凸部31に挿入され、内輪25の筒部29に入れられて定位置に配置される。この第1スプロケット4は、ペダルクランク2で内輪25が回転されると、内輪25の駆動アーム28がクランクトルクセンサ13を介して外輪24を回転させる。ペダルクランク2の回転力は、クランクトルクセンサ13を介して外輪24を回転し、外輪24がチェーン6を介して後輪3Bを回転させる。ペダル11に強い踏力が作用すると、内輪25がクランクトルクセンサ13を押圧する圧力も強くなる。したがって、クランクトルクセンサ13は、これに作用する圧力を検出して、ペダルクランク2の回転トルクを検出できる。この図のクランクトルクセンサ13は、磁歪素子を利用した圧力センサであって、クランクトルクセンサ13からの電気出力は、詳細な説明は省略するが、回転するクランクトルクセンサ13からの電気出力を得るためにスリップリングを利用して、制御回路15にて検出される。
【0018】
ただし、本発明はクランクトルクセンサ13を圧力センサに特定しない。クランクトルクセンサ13には変位センサも使用できる。図7は変位センサをクランクトルクセンサ13に使用する具体例を示す。この図の第1スプロケット4は、内輪25の駆動アーム28に凸部28Aを設けており、この凸部28Aの移動を変位センサで検出する。内輪25の駆動アーム28と外輪24の凹部27との間には押しバネであるコイルスプリング32を配設している。コイルスプリング32は、内輪25がペダルクランク2の強い踏力で駆動されるほど圧縮されて短くなる。コイルスプリング32が圧縮されると、内輪25の駆動アーム28の凸部28Aが変位センサに接近し、あるいは変位センサに押し込まれる。凸部28Aの移動した位置が変位センサで検出されて、ペダルクランク2のトルクが検出される。
【0019】
回生スイッチ18は、ブレーキレバー17が操作されたことを検出するスイッチで、ブレーキレバー17に設けられ、あるいはブレーキレバー17で引っ張られるブレーキワイヤーの途中に設けられる。回生スイッチ18は、ブレーキを握ってブレーキを操作する状態と、ブレーキを操作しない離した状態とで、オンオフに切り換えられるスイッチである。回生スイッチ18は、好ましくは、ブレーキを操作しない状態でオフとなるノーマルオフのスイッチが使用される。回生スイッチ18は、リードスイッチやリミットスイッチである。リードスイッチは、ブレーキレバー17やブレーキワイヤーに連結されている磁石でオンオフに切り換えられる位置に配置される。リミットスイッチは、ブレーキレバー17やブレーキワイヤーに連結している当接部でプランジャーを機械的に押してオンオフに切り換えられる位置に配置される。
【0020】
回生スイッチ18は、ブレーキが操作されたことを示す信号を制御回路15に出力する。制御回路15は、ブレーキが操作された信号が入力されると、モーター9を発電機として使用して、回生制動して電池10を充電する。制御回路15は、モーター9の界磁コイルに流す電流のタイミングを制御して、モーター9を発電機として電池10を充電する。制御回路15は、電池10の残容量を検出し、電池10の過充電を防止しながら回生制動して電池10を充電する。すなわち、電池10が満充電になると、ブレーキが操作されても回生を停止して電池10の充電を停止する。ブレーキを操作したことを検出して回生制動する電動自転車は、スムーズに制動できると共に、運動のエネルギーを有効に回収して電池10を充電できる。このため、自転車を速やかに停止できると共に、電池10による走行距離を長くできる特長がある。
【0021】
図8は、制御回路15が、モーター9の回転トルクを制御する特性のひとつの具体例を示すグラフである。この図において、制御回路15は、自転車の速度が第1設定速度よりも低い第1領域において、ペダルクランク2が車輪3を駆動する車輪3の回転トルクに等しい回転トルクで車輪3を駆動する。第1設定速度は、時速15kmに設定される。この図は、ペダルクランク2の踏力が車輪3を駆動する回転トルクを100%としている。自転車の速度が第1設定速度よりも速く、第2設定速度よりも遅い領域において、モーター9が車輪3を駆動するトルクは車速が第2設定速度に近付くにしたがって、ペダルクランク2が車輪3を駆動するトルクよりも小さくする。第2設定速度は、たとえば時速24kmに設定される。
【0022】
制御回路15は、手元操作部16で操作されて、モーター9が車輪3を駆動するトルク特性を変化させる。たとえば、手元操作部16のスイッチが「省エネルギーモード」に切り換えられると、図の鎖線で示すように、モーター9が車輪3を駆動するトルクを少なくして、モーター9の消費電力を少なくする。この状態に切り換えると、電池10を長い時間使用できるので、電池10を使用して走行できる距離が長くなる。図8は、モーター9が車輪3を駆動するトルクを例示するものであって、本発明の電動自転車は、モーター9が車輪3を駆動するトルクを図8に示す特性に特定するものでは決してない。モーター9は、図に示すカーブとは異なる特性で車輪3を駆動することができる。
【0023】
本発明の電動自転車は、クランクトルクセンサ13からの信号のみでなく、スリップセンサ33からの信号でモーター9の運転を制御する。スリップセンサ33が前輪3Aのスリップを検出すると、制御回路15はモーター9への通電を制限し、あるいは停止する。また、制御回路15は、スリップセンサ33で前輪3Aのスリップを検出すると、モーター9の回転を強制的に停止し、あるいはモーター9の回転を後輪3Bと同じ回転に制御することもできる。前輪3Aは、スリップする状態で後輪3Bよりも回転速度が速くなっている。スリップを検出すると、制御回路15がモーター9を発電機として使用して回生制動させ、後輪3Bと同じ回転速度となるまで制動することができる。または、モーター9で前輪3Aの回転を停止することもできる。前輪3Aがスリップしたときに、前輪3Aを後輪3Bと同じ回転速度に制御する電動自転車は、前輪3Aのみがスリップするときに、前輪3Aのスリップを速やかに解消できる。前輪3Aのスリップを検出すると、モーター9への通電を停止させる電動自転車は、スリップすると前輪3Aがモーター9で駆動されなくなるので、前輪3Aのスリップは自然に停止される。
【0024】
スリップセンサ33は、前輪3Aのスリップを検出するもので、前輪3Aと後輪3Bの回転差から前輪3Aのスリップを検出し、あるいは前輪3Aの加速度からスリップを検出する。自転車は、前輪3Aと後輪3Bがスリップしないとき、前輪3Aと後輪3Bの回転速度は同じになる。したがって、モーター9で駆動される前輪3Aの回転速度が後輪3Bよりも速くなることを検出して、前輪3Aのスリップを検出できる。また、前輪3Aの加速度からも前輪3Aのスリップを検出できる。それは、前輪3Aがスリップすると、ペダル11を踏んで加速するよりも加速度が大きくなるからである。前輪3Aの加速度が、ペダル11を踏んで自転車を走行できる最大加速度よりも大きくなると、前輪3Aがスリップしたと判定できる。ペダル11を踏んで自転車を加速するときの最大の加速度は制限される。人力でペダル11を踏む最大の力はほぼ体重となるからである。図9は、ペダル11を強く踏んで自転車を加速するときの速度と加速度の変化を示すグラフである。この図は、縦軸に自転車の速度と加速度とを示し、実線Aが速度、実線Bが加速度を示している。この図から、自転車が最大加速度よりも大きく設定している鎖線で示す設定値よりも大きくなると、前輪3Aがスリップしたと判定できる。ただし、本発明は、スリップセンサ33の構造や方式を以下のものに特定するものではない。前輪3Aのスリップは、前輪3Aと後輪3Bの回転速度の差や、前輪3Aの加速度を検出する以外の方式、たとえば、モーター9の駆動トルクが変化する特性等で検出することもできるからである。
【0025】
前輪3Aと後輪3Bの回転速度の差を検出するスリップセンサ33は、前輪3Aの回転センサ14と後輪3Bの回転センサ34からなる。前輪3Aの回転センサ14には、前輪3Aを駆動するモーター9に内蔵されるローター回転位置センサを使用する。車輪3の駆動にブラシレスモーターを使用する電動自転車は、ブラシレスモーターに内蔵されるローター回転位置センサを前輪3Aの回転センサ14に使用する。ブラシレスモーターは、ステーターの界磁コイルに流す電流を切り換えてローターを回転させるので、ローターの回転位置を検出するために、ローター回転位置センサを内蔵している。ローター回転位置センサは、ローターの永久磁石の磁界を検出するホール素子である。3相ブラシレスモーターは、ローター回転位置センサとして、3つのホール素子を備えている。ブラシレスモーターが8極であると、3つのホール素子からは、ローターが1回転すると24回パルスが出力される。モーター9の回転は、減速されて車輪3を駆動するので、モーター9と車輪3との減速比を1/16とすれば、車輪3が1回転するときに、このブラシレスモーターは、ローター回転位置センサである3つのホール素子からは384回のパルスを出力する。したがって、車輪の回転センサに代わって、車輪3の回転を間接的に検出するローター回転位置センサから出力されるパルスをカウントして、車輪3の回転角を検出できる。たとえば、ローター回転位置センサから384回パルスが出力されると、車輪3は1回転したことになる。さらに、ブラシレスモーターのローター回転位置センサは、ローターの回転方向を検出できる。したがって、ローターの回転方向を検出して、電動自転車の前進と後退を検出できる。ブラシレスモーターは、ローターが正転されるときと逆転されるときとで、3つのホール素子から出力される”High”と”Low”が出力される配列が異なるので、この配列でローターの正転と逆転を検出できる。ローター回転位置センサを車輪3の回転センサ14に使用する電動自転車は、車輪3の回転を検出する専用のセンサを使用する必要がない。ただし、専用の回転センサを設けて、車輪の回転を検出することもできる。上述のように、本実施例においては、ローター回転位置センサであるホール素子により、前輪3Aの回転センサ14として利用しているが、これに代わってセンサー素子をなくしてローター回転による誘起電圧を制御回路で検出して、前輪3Aの回転センサ14として回転を検出することもできる。
【0026】
後輪3Bの回転を検出する回転センサ34は、直接に後輪3Bの回転を検出することもできるが、図10と図11に示す回転センサ34は、ペダルクランク2で回転される第1スプロケット4の回転を検出する。第1スプロケット4は、チェーン6を介して第2スプロケット5を回転し、第2スプロケット5が後輪3Bを回転する。この自転車は、第1スプロケット4と第2スプロケット5とが一定の回転比で回転されるので、第1スプロケット4の回転速度を検出して、後輪3Bの回転速度を演算できる。第1スプロケット4の回転速度と第1スプロケット4と第2スプロケット5の歯数の比率の積が後輪3Bの回転速度になるからである。このように、第1スプロケット4の回転、回転速度、回転加速度を検出することにより、後輪の回転、回転速度、回転加速度を認知することができる。ただし、本明細書において、後輪の回転、回転速度、回転加速度とは、後輪回転と比例関係にある部分(例えば、第1スプロケット4、チェーン6等)の動作も意味するものである。
【0027】
さらに、第1スプロケットまたは第2スプロケットが変速機構を備える電動自転車においても、変速状態を認識して、ペダルクランクで回転されるクランク軸の回転速度を検出して、後輪の回転速度を換算、演算できる。それは、変速されて駆動しているスプロケットをマイコンで特定すると共に、特定されたスプロケットの歯数の比率に基づいて、クランク軸の回転速度から後輪の回転速度をマイコンで演算できるからである。
【0028】
図10の回転センサ34は、ペダル11で回転されるクランク軸35に固定している回転盤36と、この回転盤36の回転を検出する光センサ37とを備える。回転盤36は、外周部に円周方向に並べて、一定の間隔でスリットや濃淡等の検出模様を設けている。光センサ37は、図示しないが、光源と、この光源から放射される光を受光する受光素子とを備える。光源は発光ダイオードである。光源の光は、回転盤36のスリットを透過して受光素子に受光され、あるいは濃淡の検出模様で反射されて受光素子に受光される。回転盤36の外周に、たとえば100のスリットや濃淡を設けていると、回転盤36が1回転して受光素子は100のパルスを出力する。したがって、受光素子の出力パルスから回転盤36の回転速度、すなわち、ペダルクランク2の回転速度を検出できる。ペダルクランク2の回転速度に回転比をかけて後輪3Bの回転速度が演算される。
【0029】
この図の回転センサ34は、回転盤36の回転を光で検出するが、回転盤36の回転を磁気で検出することもできる。この回転センサは、回転盤の外周を一定の間隔でNSに磁気を帯磁させる。回転盤の外周近傍に磁気センサを設け、この磁気センサで回転盤のNSを検出して回転を検出する。
【0030】
図11の回転センサ34は、クランク軸35に固定されると共に、表面にスリップリング38を設けている回転盤36と、この回転盤36のスリップリング38を摺動するブラシ39とを備える。図12の回転盤36は、3列のスリップリング38を絶縁板に固定している。3列のスリップリング38はリング状の金属板で、クランク軸35の回転中心を中心として同心円上に絶縁板に固定されている。外側と内側のスリップリング38は連続するリング状で、中間のスリップリング38は一定の間隔で隙間を設けてリング状に固定している。中間のスリップリング38は交互に外側と内側のスリップリング38に連結している。
【0031】
ブラシ39は3列あり、各々のブラシ39は弾性変形するアーム39Aの先端に導電性の摺動部39Bを固定して、後端を絶縁材である固定部40に固定している。3列のブラシ39は、摺動部39Bが3列のスリップリング38の表面を摺動する位置に配置される。ブラシ39の摺動部39Bは、スリップリング38の表面に押圧されて電気接続される。ブラシ39を固定している固定部40は、対向面が回転盤36と平行となるように自転車のフレーム1に固定されて、対向面にブラシ39を固定している。各々のブラシ39はリード線41に接続される。図の回転センサ34は、外側と内側のスリップリング38に接触される両側のブラシ39に接続するリード線41を+−の信号線に接続している。この回転センサ34は、クランク軸35によって回転盤36が回転されると、中間のスリップリング38に接触するブラシ39からは、+−に切り換えられるパルス信号がエンコーダ信号として出力される。単位時間に出力されるパルス信号の回数は、回転盤36の回転速度に比例する。したがって、出力されるパルス信号をカウントして回転盤36の回転速度を検出できる。
【0032】
図11及び図12を変更した他の例を、図13及び図14に示す。図13の回転センサ34は、クランク軸35に固定されると共に、表面にスリップリング38を設けている回転盤36と、この回転盤36のスリップリング38を摺動するブラシ39とを備える。図14の回転盤36は、4列のスリップリング38を絶縁板に固定している。4列のスリップリング38はリング状の金属板で、クランク軸35の回転中心を中心として同心円上に絶縁板に固定されている。外側と内側のスリップリング38は連続するリング状で、中間の内側のスリップリング38は連続するリング状で、中間の外側のスリップリング38は、一定の間隔で隙間を設けてリング状に固定している。中間の両スリップリング38は連結している。
【0033】
ブラシ39は4列あり、各々のブラシ39は弾性変形するアーム39Aの先端に導電性の摺動部39Bを固定して、後端を絶縁材である固定部40に固定している。4列のブラシ39は、摺動部39Bが4列のスリップリング38の表面を摺動する位置に配置される。ブラシ39の摺動部39Bは、スリップリング38の表面に押圧されて電気接続される。ブラシ39を固定している固定部40は、対向面が回転盤36と平行となるように自転車のフレーム1に固定されて、対向面にブラシ39を固定している。各々のブラシ39はリード線41に接続される。図の回転センサ34は、外側と内側のスリップリング38に接触される両側のブラシ39に接続するリード線41を+−の信号線に接続している。この回転センサ34は、クランク軸35によって回転盤36が回転されると、中間の両スリップリング38に接触するブラシ39からは、+−に切り換えられるパルス信号がエンコーダ信号として出力される。単位時間に出力されるパルス信号の回数は、回転盤36の回転速度に比例する。したがって、出力されるパルス信号をカウントして回転盤36の回転速度を検出できる。
【0034】
制御回路15は、スリップセンサ33から入力される信号で前輪3Aのスリップを検出する。前輪3Aと後輪3Bの回転速度を検出するスリップセンサ33を接続している制御回路15は、前輪3Aと後輪3Bの回転センサ14、34から入力される信号から前輪3Aと後輪3Bの回転差を検出して比較する。前輪3Aと後輪3Bの回転速度が同じでなく、前輪3Aが後輪3Bよりも速く回転すると前輪3Aがスリップしていると判定する。自転車がコーナーを曲がるとき、前輪3Aと後輪3Bの回転速度は完全には一致しない。前輪3Aと後輪3Bの走行軌跡が一致しないからである。ただ、コーナーを曲がるときの前輪3Aと後輪3Bの回転速度の差は小さい。このため、前輪3Aと後輪3Bの回転速度の差が、最小のコーナーを曲がるときよりも大きくなると、前輪3Aがスリップしたと判定する。
【0035】
加速度を検出するスリップセンサ33を接続している制御回路15は、自転車の加速度が設定値よりも大きくなると前輪3Aがスリップしたと判定する。加速度の設定値は、自転車のペダル11を踏んで加速できる最大加速度よりも大きく設定している。図9は、前輪3Aの速度と加速度の変化を示すグラフである。図において実線Aで示す速度は、1分間に前輪3Aが回転する速度(rpm)を示している。
【0036】
加速度は、1秒間に前輪3Aの回転速度(rpm)が変化する割合を示している。この図から、ペダル11を踏んで自転車を最大に加速するとき、前輪3Aの1秒間の回転速度の変化は、最大で約33rpm/secとなる。したがって、前輪3Aの回転速度の変化、すなわち加速度を、最大加速度として予め設定している35〜40rpm/secに比較し、これが最大加速度以上であると、前輪3Aがスリップしたと判定できる。以上は、回転速度を1分間の回転速度(rpm)で示しているので、1秒間の回転速度は1分間の回転速度の1/60となる。ところで、前輪3Aの回転速度は、モーター9に内蔵されるローター回転位置センサから出力パルスで検出される。ローター回転位置センサはローターの回転速度、いいかえると前輪3Aの回転速度に比例する出力パルスを出力する。したがって、ローター回転位置センサの出力パルスの一定時間のカウント値から、加速度を検出できる。一定時間のカウント値の変化が前輪3Aの加速度のパラメーターとなるからである。
【0037】
制御回路15は、前輪3Aのスリップを検出すると、モーター9への通電を停止する。ただ、モーター9への通電を停止することなく、通電を制限して前輪3Aの回転トルクを小さくすることもできる。前輪3Aの回転トルクが小さくなると、前輪3Aのスリップが停止されるからである。また、モーター9の回転速度を制御することもできる。モーター9の回転速度を制御する電動自転車は、前輪3Aの回転速度が後輪3Bの回転速度と同じ速度となるようにモーター9で前輪3Aの回転を制御し、あるいはモーター9で前輪3Aの回転を制動する。モーター9は回生制動して前輪3Aの回転を制御し、あるいは制動できる。スリップした前輪3Aは後輪3Bよりも速く回転しているので、制動して後輪3Bと同じ回転速度にできる。スリップした前輪3Aの回転速度を後輪3Bと同じ回転速度に制御する電動自転車は、前輪3Aのスリップを速やかに解消できる。それは、スリップしない後輪3Bと同じ回転速度となった前輪3Aは、スリップすることなくグリップを回復するからである。
【0038】
制御回路15は、図15に示す以下のフローチャートに従って、前輪3Aと後輪3Bの回転速度の差で車輪3がスリップしたことを検出して、モーター9への通電を停止する。制御回路15はマイクロコンピュータを内蔵しており、マイクロコンピュータは以下のフローチャートでスリップを検出して前輪3Aの回転を制御する。
[n=1のステップ]
制御回路15に内蔵されるマイクロコンピュータが、スリップ認識フラグを初期化する。すなわち、スリップ認識フラグをスリップしない状態にリセットする。
[n=2のステップ]
スリップを判別するための測定周期、すなわち測定時間を設定する。
[n=3のステップ]
後輪3Bの回転センサ34から出力されるパルスをカウントする後輪カウンターと、前輪3Aの回転センサ14から出力されるパルスをカウントする前輪カウンターを初期化する。
[n=4〜5のステップ]
スリップ認識フラグがセットされているかどうかを判定し、スリップ認識フラグがセットされていると、所定時間はモーター9への通電を停止した後、スリップ認識フラグをクリアする。その後、n=3のステップにジャンプする。
[n=6のステップ]
スリップ認識フラグがセットされていないと、このステップにおいて、測定時間のカウンターをスタートさせる。
[n=7のステップ]
後輪3Bの回転センサ34から出力されるパルスをカウントする後輪カウンターが、出力パルスのカウントを開始する。また、前輪3Aの回転センサ14から出力されるパルスをカウントする前輪カウンターも出力パルスのカウントを開始する。
[n=8のステップ]
測定時間をカウントするカウンターがタイムアップして、測定時間が経過すると、後輪カウンターと前輪カウンターのカウントを停止させる。
[n=9〜13のステップ]
後輪カウンターと前輪カウンターのカウント値を読み込み、読み込まれた後輪カウンターのカウント値と前輪カウンターのカウント値から、前輪3Aと後輪3Bの回転速度の差を検出して前輪3Aのスリップを検出する。前輪3Aの回転センサ14と後輪3Bの回転センサ34は、1回転で出力するパルス数が異なる。前輪3Aと後輪3Bが同じ回転速度のときに、同じカウント値となるように、カウント値に定数をかける。前輪3Aと後輪3Bとが同じ速度で回転して、後輪3Bの回転センサ34の出力パルスが前輪3Aの回転センサ14の出力パルスよりも少ないときは、後輪カウンターのカウント値に1よりも大きい定数をかけて、同じ回転速度で同じカウント値となるようにする。前輪3Aがスリップすると、前輪カウンターのカウント値が、後輪カウンターのカウント値に定数をかけた値よりも大きくなる。したがって、前輪カウンターのカウント値が、後輪カウンターのカウントに定数をかけた値よりも大きいと、前輪3Aがスリップしたと判定して、n=11〜12のステップでスリップ認識フラグをセットしてモーター9への通電を停止する。その後、n=3のステップにジャンプする。前輪3Aがスリップしていないと、n=13のステップでスリップ認識フラグをクリアしてn=3のステップにジャンプする。
【0039】
加速度を検出するスリップセンサ33を接続している制御回路15は、図16に示す以下のフローチャートに従って、前輪3Aの加速度から車輪3のスリップしたことを検出して、モーター9への通電を停止する。制御回路15のマイクロコンピュータは、以下のフローチャートでスリップを検出して前輪3Aの回転を制御する。
[n=1のステップ]
制御回路15に内蔵されるマイクロコンピュータが、スリップ認識フラグを初期化する。すなわち、スリップ認識フラグをスリップしない状態にリセットする。
[n=2のステップ]
スリップを判別するための測定周期、すなわち測定時間を設定する。
[n=3のステップ]
前輪3Aの最大加速度を測定周期における前輪3Aの回転センサ14のカウント値として設定する。
[n=4のステップ]
前輪3Aの加速度カウンターを初期化する。
[n=5〜6のステップ]
スリップ認識フラグがセットされているかどうかを判定し、スリップ認識フラグがセットされていると、所定時間はモーター9への通電を停止した後、スリップ認識フラグをクリアする。その後、n=4のステップにジャンプする。
[n=7のステップ]
スリップ認識フラグがセットされていないと、このステップにおいて、測定時間のカウンターをスタートさせる。
[n=8のステップ]
加速度カウンターのカウントを開始する。加速度(rpm/sec)は、ローター回転位置センサから出力される出力パルス数の変化としてカウントされる。ローター回転位置センサの出力パルスが1分間に出力される数の1秒間の変化値としてカウントされる。
[n=9のステップ]
測定時間が経過すると、加速度カウンターを停止する。
[n=10〜14のステップ]
加速度カウンターのカウント値を読み込み、読み込まれたカウント値が最大加速度以上であるかを検出して前輪3Aのスリップを検出する。前輪3Aがスリップすると、カウント値が最大加速度よりも大きくなるので、カウント値が最大加速度よりも大きいと、前輪3Aがスリップしたと判定して、n=12〜13のステップでスリップ認識フラグをセットしてモーター9への通電を停止する。その後、n=4のステップにジャンプする。前輪3Aがスリップしていないと、n=14のステップでスリップ認識フラグをクリアしてn=4のステップにジャンプする。
【0040】
【発明の効果】
本発明のフロントドライブの電動自転車は、滑りやすい道路を安全に走行できる特長がある。それは、前輪のスリップを検出すると、前輪を駆動するモーターへの通電を停止し、あるいは制限し、あるいはまた、モーターの回転を制御するからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる電動自転車の側面図
【図2】図1に示す電動自転車のモーターを駆動する回路のブロック図
【図3】図1に示す電動自転車の第1スプロケットを示す概略図
【図4】第1スプロケットの斜視図
【図5】図4に示す第1スプロケットの背面斜視図
【図6】第1スプロケットの概略断面図
【図7】クランクトルクセンサの他の一例を示す概略図
【図8】制御回路がモーターの回転トルクを制御する特性の一例を示すグラフ
【図9】前輪の速度と加速度の変化を示すグラフ
【図10】後輪の回転センサの一例を示す正面図
【図11】後輪の回転センサの他の一例を示す正面図
【図12】図11に示す回転センサの回転盤の正面図
【図13】後輪の回転センサの他の一例を示す正面図
【図14】図13に示す回転センサの回転盤の正面図
【図15】制御回路が前輪と後輪の回転速度の差で車輪がスリップしたことを検出してモーターへの通電を停止するフローチャート
【図16】制御回路が前輪の加速度から車輪がスリップしたことを検出してモーターへの通電を停止するフローチャート
【符号の説明】
1…フレーム
2…ペダルクランク
3…車輪        3A…前輪      3B…後輪
4…第1スプロケット
5…第2スプロケット
6…チェーン
7…フロントフォーク
8…フロントハブ
9…モーター
10…電池
11…ペダル
12…鍵
13…クランクトルクセンサ
14…回転センサ
15…制御回路
16…手元操作部
17…ブレーキレバー
18…回生スイッチ
19…温度センサ
20…電流センサ
21…電圧センサ
22…浸水センサ
23…ハンドル
24…外輪
25…内輪
26…外周溝
27…凹部
28…駆動アーム    28A…凸部
29…筒部
30…コイルスプリング
31…凸部
32…コイルスプリング
33…スリップセンサ
34…回転センサ
35…クランク軸
36…回転盤
37…光センサ
38…スリップリング
39…ブラシ      39A…アーム    39B…摺動部
40…固定部
41…リード線
42…コントロールボックス

Claims (5)

  1. モーター(9)が前輪(3A)を駆動する電動自転車であって、前輪(3A)のスリップを検出するスリップセンサ(33)を備えており、スリップセンサ(33)が前輪(3A)のスリップを検出すると、モーター(9)への通電を制限又は停止するようにしてなる電動自転車。
  2. モーター(9)が前輪(3A)を駆動する電動自転車であって、前輪(3A)のスリップを検出するスリップセンサ(33)を備えており、スリップセンサ(33)が前輪(3A)のスリップを検出すると、モーター(9)の回転を制御するようにしてなる電動自転車。
  3. スリップセンサ(33)が、前輪(3A)を駆動するモーター(9)の回転と、後輪(3B)の回転との回転差を検出してスリップを検出する請求項1または2に記載される電動自転車。
  4. スリップセンサ(33)が、前輪(3A)を駆動するモーター(9)の回転と、後輪(3B)の回転と比例するクランク軸(35)の回転との比を検出して、前輪(3A)のスリップを検出する請求項1または2に記載される電動自転車。
  5. スリップセンサ(33)が、前輪(3A)を駆動するモーター(9)の加速度を検出し、加速度が設定値よりも大きいときにスリップと判定する請求項1または2に記載される電動自転車。
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