JP2004141573A - 頭部サポート部材および頭部サポート部材付ベビーキャリア - Google Patents
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Abstract
【課題】首を確実に支持し、首がすわる前の幼児に対しても安全に縦抱きできる頭部サポート部材および頭部サポート部材付ベビーキャリアを提供する。
【解決手段】頭部サポート部材40は、幼児の後頭部を支持する面状の後頭支持部41と、この後頭支持部41の支持面に突出状に設けられた左右一対の側頭パッド50,50とを備え、あるいはさらに左右の側頭パッド50,50の下方部間に、首パッド51が設けられている。ベビーキャリアは、幼児の身体を収容するキャリア本体10と、前記頭部サポート部材40と、前記キャリア本体10を使用者の身体に装着するための装着具30,30とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】頭部サポート部材40は、幼児の後頭部を支持する面状の後頭支持部41と、この後頭支持部41の支持面に突出状に設けられた左右一対の側頭パッド50,50とを備え、あるいはさらに左右の側頭パッド50,50の下方部間に、首パッド51が設けられている。ベビーキャリアは、幼児の身体を収容するキャリア本体10と、前記頭部サポート部材40と、前記キャリア本体10を使用者の身体に装着するための装着具30,30とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、幼児抱持に用いるベビーキャリアに装着する頭部サポート部材および頭部サポート部材付ベビーキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】
幼児を抱持するためのベビーキャリアは、首のすわる前には幼児を略水平に寝かせて保持する横抱き用のものが使用され、首がすわってからは幼児の身体を起こして保持する縦抱き用のものが使用される。このように、幼児の成長に伴って抱持方法やベビーキャリアを使い分けるのが一般的である。
【0003】
また、横抱き、縦抱き、いずれのベビーキャリアにおいても、幼児の頭部や首を安定して支持するために種々の方策が採られている。
【0004】
例えば、縦抱き用ベビーキャリアにおいては、後頭部を支える板状支持体に側頭部を支える帯状体を設け、該帯状体の先端を肩ベルトに係止することによって頭部の左右倒れ込みを防止しうるものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
【0005】
また、横抱きに使用するベビーキャリアでは、後頭部を支える支持体の頭部側周縁にガード部を起立状態に設けたものがある(例えば特許文献3参照)。あるいは、後頭部を支える支持体の頭頂部側にガード部を起立させるとともに、該ガード部の左右縁から側頭部支持用の帯状体を延設し、その先端を肩ベルトに係止するものがある(例えば、特許文献4参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−28518号公報(段落番号0019〜0021、図1〜図4)
【0007】
【特許文献2】
実用新案登録第3084817号公報(段落番号0023〜0028、図5)
【0008】
【特許文献3】
特開2001−204592号公報(段落番号0010〜0017、図1)
【0009】
【特許文献4】
特開2000−245581号公報(段落番号0006〜17、図14)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
首がすわる前の幼児の縦抱きについては、保護者が直接手で幼児の首から後頭部を支えて抱くことは通常行われることであり、縦抱きすること自体に問題はない。従って、安全性さえ確保できれば首のすわらない幼児に対してもベビーキャリアを用いて縦抱きしたいという要望がある。
【0011】
上述した従来のベビーキャリアによる幼児抱持において、首のすわらない幼児に対して横抱きが推奨され、あるい横抱きしなければならないとされるのは、縦抱きでは幼児の首部を安定して支持することができないためである。
【0012】
即ち、従来の縦抱き用ベビーキャリアは、頭部支持体の左右縁に設けた側頭支持用の帯状体を用い、幼児の頭部幅よりも広い距離内で側方へのサポートを行うものである。幼児の首がすわっていれば、直接首を支えなくとも左右の帯状体間で頭部の倒れ込みを防ぐことで安全性を確保することができる。しかし、首のすわっていない幼児に対しては、左右の帯状体間で頭部だけを支持しても、首自体が安定していないために首への負担が無くならないからである。
【0013】
また、横抱き時においても、歩行時の揺れが首に負担をかけるため、さらなる安全性が求められている。
【0014】
この発明は、上述した現状に鑑み、首の揺れを防止し、首がすわる前の幼児に対しても安全に縦抱きできるとともに、横抱き時の抱持安全性を向上し得る頭部サポート部材および頭部サポート部材付ベビーキャリアの提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明の頭部サポート部材は、幼児を抱持するためのベビーキャリアに取付けられる頭部サポート部材であって、幼児の後頭部を支持する面状の後頭支持部と、この後頭支持部の支持面に突出状に設けられた左右一対の側頭パッドとを備えることをを基本要旨とする。
【0016】
前記頭部サポート部材において、例えば前記側頭パッドは上下方向に長い畝状である。
【0017】
また、前記側頭パッドは、上下方向において幼児の耳から首に対応する位置に設けられていることが好ましい。
【0018】
あるいは、前記側頭パッドは、上下方向において幼児の耳から上方の位置に設けられていることが好ましい。
【0019】
さらに、前記左右の側頭パッドの下方部間に、突出状の首パッドが設けられていることが好ましい。
【0020】
また、前記後頭支持部の左右側縁に、前記ベビーキャリアに係止される帯状体が設けられていることが好ましい。
【0021】
また、前記後頭支持部の頭部側に、周縁から起立するガード部が設けられていることが好ましい。
【0022】
また、この発明の頭部サポート部材付ベビーキャリアは、幼児の身体を収容するキャリア本体と、前記キャリア本体に取付けられ、幼児の後頭部を支持する面状の後頭支持部と、この後頭支持部の支持面に突出状に設けられた左右一対の側頭パッドとを有する頭部サポート部材と、前記キャリア本体を使用者の身体に装着するための装着具と、を備えることを備えることを基本要旨とする。
【0023】
前記ベビーキャリアにおいて、前記頭部サポート部材は、キャリア本体に着脱可能に取付けられることが好ましい。あるいは、前記頭部サポート部材は、キャリア本体に連続して一体に設けられていることが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
〔ベビーキャリア〕
図1および図2に示すベビーキャリア(1)は、キャリア本体(10)とショルダーベルト(30)とから構成され、後述の第1の頭部サポート部材(40)または第2の頭部サポート部材(60)の着脱により、縦抱き(対面抱っこおよび前向き抱っこ)、横抱き、おんぶの4通りの抱持方法で使用することができる。
【0025】
前記キャリア本体(10)は、逆台形状の背当て部(11)と、該背当て部(11)の下端に連続形成された側面略U字状を呈する広幅帯状の股当て部(12)とを有する。そして、前記背当て部(11)の左右側縁のほぼ中央と、前記股当て部(12)の左右側縁と間に伸縮自在の足ぐりベルト(13)(13)が架け渡され、前記股当て部(12)が持ち上げられてキャリア本体(10)内が幼児の身体に沿った立体形状となっている。
【0026】
前記背当て部(11)の外面には、左右に所定間隔をもって2つのラダー部材(15)(15)が細幅のベルト(14)を介して取付けられている。これらのラダー部材(15)(15)は、背当て部(11)の左右両端に縫着された調整用ベルト(16)(16)に係合されて、調整用ベルト(16)(16)を適宜引締めることにより背当て幅を拡縮するようになされている。
【0027】
さらに、前記背当て部(11)の外面にはポーチ(20)が着脱自在に取付けられている。前記ポーチ(20)は、裏面の左右上部に縫着されたテープ(21)(21)(一方のみを図示)を前記調整用ベルト(16)(16)に掛け通し、テープ(21)(21)の両端に取り付けられたスナップ(22a)(22b)を止着して、前記調整用ベルト(16)(16)に巻留める態様で背当て部(11)に装着される。また、前記ポーチ(20)の裏面下部は、面ファスナ(23a)(23b)の離合によっても背当て部(11)に係着自在となされている。従って、前記ポーチ(20)の装着状態において、背当て部(11)とポーチ(20)との間には隙間が形成されている。なお、図中(24)は、前記面ファスナ(23a)(23b)の離合の際に前記背当て部(11)側の浮き上がりを押さえるための引き紐である。
【0028】
前記ショルダーベルト(30)(30)は本発明における装着具である。左右一対あり、その基部が背当て部(11)の背面に背面視略V字状をなす態様に縫着一体化され、背当て部(11)の上端部から上方に引き出されている。使用者の肩に掛かる部分は、太い帯状のものに形成される一方、先端側はそれより細い帯紐部(31)(31)によって形成されている。
【0029】
また、前記ショルダーベルト(30)(30)の先端側の帯紐部(31)(31)には、その中間部に第1バックル(32a)(32a)が、摺動による取付位置変更自在に取付けられている。これらの第1バックル(32a)(32a)は、キャリア本体(10)の股当て部(12)の前端部外面に取付けられた相手方の第2バックル(32b)(32b)と対をなすもので、それらに分離自在に止着連結しうるものである。さらに、前記ショルダーベルト(30)(30)の帯紐部(31)(31)の各先端には、互いに対をなす第1および第2のバックル(33a)(33b)が取付けられ、相互を止着連結しうるものとなされている。また、背当て部(11)からの引出し位置より少し上方に、後述の頭部サポート部材(40)の帯状体(42)を係止するためのD鐶(35)が取付けられている。
〔第1の頭部サポート部材〕
図1および図2に示す頭部サポート部材(40)は、概略長方形の板状の後頭支持部(41)と、この後頭支持部(41)の左右両側に突出する帯状体(42)(42)とによってT字形を呈するものである。前記後頭支持部(41)は、重ねた硬質芯材とクッション材をカバー布で覆ったもので、幼児の頭部を後方から柔らかくかつしっかりと支持する。前記帯状体(42)(42)は、後頭支持部(41)に一体に形成され、各先端部にはショルダーベルト(30)(30)に係止させるための2対のスナップ(44a)(44a)(44b)(44b)が取付けられている。
【0030】
前記後頭支持部(41)の支持面、即ち幼児の頭部が当接する面には、支持面から突出する左右一対の側頭パッド(50)(50)が設けられている。前記側頭パッド(50)(50)は、それぞれ幅(W1):4cm×長さ(L):15cm×厚さ(T1):3.5cmの上下方向に長い畝状であり、幼児の頭部幅に対応する距離を隔てて略平行に配置されている。前記側頭パッド(50)の長さ(L)は、幼児の首の付け根(肩)から耳よりやや高い位置に対応するものとなされている。また、左右の側頭パッド(50)(50)の下方部間には幅(W2):5cm×厚さ(T2):1cmの首パッド(51)が設けられている。これらの側頭パッド(50)(50)および首パッド(51)は、いずれもウレタンフォームを柔軟な布で包むことによって形成されたクッション性を有するもので、後頭支持部(41)に縫着されている。
【0031】
一方、前記後頭支持部(41)の背面には、後頭支持部(41)とほぼ同形のカバー部(43)が付設されている。前記カバー部(43)は、上半部(43a)が後頭支持部(41)に対して上端縁および左右両側縁の一部が縫着され、前記帯状体(42)(42)の基端部近傍に開口部(45a)(45b)が形成されている一方、下半部(43b)は後頭支持部(41)に縫着されず、後頭支持部(41)を覆っている。前記帯状体(42)は、ショルダーベルト(30)への係止状態において幼児の頭部を側方から支持する。
【0032】
前記頭部サポート部材(40)は、キャリア本体(10)の背当て部(11)に上方突出状に着脱可能に取付けられる。前記頭部サポート部材(40)の着脱は、頭部サポート部材(40)に設けたスナップによる止着具(47a)と背当て部(11)に設けた相手方止着具(47b)との係合と、抑さえ帯(48)との併用によって行う。また、頭部サポート部材(40)の装着状態におて、カバー部(43)の下半部(43b)は、図2の点線で示すように背当て部(11)とポーチ(20)との間に差し入れておく。また、帯状体(42)を使用しない場合は、左右の開口部(45a)(45b)から後頭サポート部(41)とカバー部(43)との間に差入れ、先端部は背当て部(11)とカバー部(43)との間に垂らして収納しておく。
〔第1の頭部サポート部材の使用方法〕
まず、上述した方法でキャリア本体(10)に頭部サポート部材(40)を装着する。
【0033】
次に、縦抱き(対面抱っこ)の場合は、キャリア本体(10)内に幼児を寝かせ、足をキャリア本体(10)と足ぐりベルト(13)との間に差し入れる。この足ぐりベルト(13)によって幼児の足を抑えてキャリア本体(10)からの脱落を防止することができる。そして、図3に示すように、キャリア本体(10)を使用者の正面側に配置し、ショルダーベルト(30)(30)を背面側で交差させて第1バックル(32a)および第2バックル(32b)を締結し、先端余剰部分(31a)を引っ張って適正長さに調節する。あるいは、先に使用者にショルダーベルト(30)(30)を装着し、一方のショルダーベルト(30)を外した状態で幼児を収容した後、ショルダーベルト(30)を掛けて装着しても良い。
【0034】
図3および図4に示す縦抱きの状態において、幼児の頭部は左右の側頭パッド(50)(50)の間に入り、後方からは後頭支持部(41)によって支持されるとともに、左右側方からは側頭パッド(50)によって直接支持されている。さらに、首パッド(51)が首の後方を支持する。これにより、縦抱きでも首がぐらつかずしっかりと頭部を支持することができる。
【0035】
また、横抱きの場合は、ショルダーベルト(30)(30)の第1バックル(32a)(32a)を先端側に摺動させて先端余剰部分(31a)(31a)が短くなるように調節するとともに、第1バックル(32a)および第2バックル(32b)を締結しておく。
【0036】
そして、ベビーキャリア本体(10)内に幼児を収容し、図7に参照されるように、キャリア本体(10)を水平近くに傾けるとともに、左右のショルダーベルト(30)(30)を一括して片方の肩にたすき掛けにする。横抱きは、もとより縦抱きよりも幼児の首への負担は少ないが、側頭パッド(50)(50)および首パッド(51)によってさらに首が安定して支持されるため、抱持安全性が向上する。
【0037】
また、おんぶの場合は頭部サポート部材(40)を装着し、あるいは外した状態でキャリア本体(10)を使用者の背面側に配置する。また前向き抱っこの場合は、頭部サポート部材(40)を外し、背当て部(11)で幼児の胸腹部を支える方向に幼児を収容する。
〔第2の頭部サポート部材〕
図5(A)(B)に示す頭部サポート部材(60)は、幼児の頭部から臀部に敷く略長方形の敷材部(61)と、この敷材部(61)の頭部側に周縁から略垂直に起立するように縫着されたガード部(62)とを有する。
【0038】
前記敷材部(61)は、衝撃を緩和するクッション性素材で形成されているとともに、頭部側には硬質芯材が内包されている。そして、敷材部(61)の支持面頭部側には、第1の頭部サポート部材(40)と同様の畝状に突出する左右一対の側頭パッド(50)(50)および首パッド(51)が設けられている。敷材部(61)は本発明における後頭支持部に対応するものである。
【0039】
さらに、前記敷材部(61)の裏面頭部側には敷材部(61)の上半部とほぼ同形の袋部材(63)が付設されている。前記袋部材(63)は、下端部および上部の左右所定位置を除く外周部が敷材部(61)の周縁に縫着され、この縫着によって、下端部が敷材部(61)の全幅で開口する袋状部(64)に形成されているとともに、この袋状部(64)には左右側縁にスリット状の開口部(65)(65)が形成されている。また、前記袋部材(63)の下端開口部(66)の縁にはゴムテープが縫い込まれて伸縮自在となされている。
〔第2の頭部サポート部材の使用方法〕
第2の頭部サポート部材(60)を使用する場合は、図6および図8に示すようなキャリア本体(10)に取り付けるサポート部材(40’)を使用する。このサポート部材(40’)と上述の第1の頭部サポート部材(40)との相違は側頭パッド(50)および首パッド(51)が無いことだけであり、板状の後頭支持部(41)の左右に帯状体(42)(42)を有するという構成およびキャリア本体(10)への取付方法は同じである。
【0040】
第2の頭部サポート部材(60)を使用するには、まずキャリア本体(10)の背当て部(11)にサポート部材(40’)を取付ける。
【0041】
次に、図6に示すように、サポート部材(40’)の上方から後頭支持部(41)に、第2の頭部サポート部材(60)の袋部材(63)を被せて袋状部(64)内に深く差し込み、左右のスリット状開口部(65)(65)から帯状体(42)(42)を通して引き出す。この操作によって、前記第2のサポート部材(60)はキャリア本体(10)内に敷かれる。前記第2の頭部サポート部材(60)は、後頭支持部(41)の袋状部(64)内への差込みと、帯状体(42)(42)の開口部(65)(65)からの引出しと、袋部材(63)の下端開口部(66)の収縮とにより、キャリア本体(10)内で安定した位置に装着できるとともに、使用中のずれを防止することができる。
【0042】
さらに、左右の帯状体(42)(42)の先端部をショルダーベルト(30)(30)に係止する。
【0043】
以上の操作によって、第2の頭部サポート部材(60)はベビーキャリア本体(10)に取付けられる。そして図7に示すように、前記ベビーキャリア(10)内に幼児を収容し、左右のショルダーベルト(30)(30)を一括して片方の肩にたすき掛けにして横抱きにする。
【0044】
また、縦抱きまたはおんぶで使用する場合は、第1の頭部サポート部材(40)の使用方法で説明したように、ショルダーベルト(30)(30)を両肩に掛ける。
【0045】
なお、第2の頭部サポート部材(60)は他のサポート部材(40’)を介してキャリア本体(10)に取付けるものであるが、第2の頭部サポート部材(60)にキャリア本体(10)への取付具を付加して直接取付けるものとしても良い。本例は、パッドのないサポート部材(40’)を併用することにより、首がすわった後には左右の帯状体(42)(42)だけで支持する従来の縦抱き方法でも使用できるように便宜を図った構成となっている。
〔第3の側頭サポート部材〕
図8に示す頭部サポート部材(67)は、上述の第1の頭部サポート部材(40)とは側頭パッドの形状、取付位置、取付方法が相違し、後頭支持部(41)の左右に帯状体(42)(42)を有する構成、止着具(47a)(47b)と抑え帯(48)の併用によってキャリア本体(10)に装着される構成は第1の頭部サポート部材(40)と同じである。
【0046】
左右一対の側頭パッド(52)(52)は、耳から頭頂部に対応する長さの畝状体であり、薄肉の連結部(53)を介して一体に連結されて逆U字形に形成されている。これらは、逆U字形のウレタンフォームを布で包むことによって形成され、支持力とクッション性を備えるものである。そして、裏面に縫着された面ファスナ(54a)を後頭支持部(41)の面ファスナ(54b)に係着することによって着脱自在に取付けられている。前記側頭パッド(52)(52)の装着状態において、該側頭パッド(52)(52)は幼児の耳から上方に位置し、連結部(53)が頭頂部を囲むように位置する。
【0047】
前記側頭パッド(52)(52)は、頭部を左右側方から支えることにより、間接的に首の揺れを防止するものである。上述した首を直接支持するタイプの側頭パッド(50)に比べると首に対する支持安定性が低いことは否めないが、簡便にして相応の効果が得られる。また、連結部(53)は頭頂部を保護する頭頂パッドとしての効果を奏するとともに、左右の側頭パッド(52)(52)の連結一体化により着脱の手間を簡略化している。
なお、この発明の頭部サポート部材および頭部サポート部材付ベビーキャリアの各部の詳細な構成は、図示とともに上述した態様に限定されない。
【0048】
頭部サポート部材において、後頭支持部は、少なくとも頭部から首の後方を支持する面状であれば良く、第1の頭部サポート部材(40)のように頭部と首のみを支持するものであっても良いし、第2の頭部サポート部材(60)の敷材部(61)のように臀部までを支持するものであっても良い。さらには、脚までの全身を支持するものも本発明に含まれる。
【0049】
また、前記後頭支持部の材料は、剛性のある硬質芯材を有して頭部および首を直接支持するものの他、他の硬質芯材に装着して間接的支持力が得られるものであれば、布等のシート材料も使用できる。例えば、図9に示す頭部サポート部材(70)ように、シート材料で下端に伸縮性の開口部(72)を形成した袋状本体(71)を製作し、この本体(71)に側頭パッド(50)および首パッド(51)を取付けたものも本発明に含まれる。前記頭部サポート部材(70)は、開口部(72)から他の硬質芯材に被せて装着する。このようなパッド(50)(51)と硬質芯材とが別体となった構成であれば、他の硬質芯材としてパッドのない従来の板状の後頭支持体、例えば上述したサポート部材(40’)に装着して使用することができる。また、本体(71)の左右にスリット(73)(73)を設けておけば、サポート部材(40’)の帯状体(42)(42)を引き出すことができる。また、帯状体のないサポート部材であれば、前記スリット(73)に代えて帯状体を設けておくことも好ましい。無論、図9に示した長い側頭パッド(50)を図8に示した短い側頭パッド(52)に置き換えることも任意である。
【0050】
また、側頭パッド(50)(52)の上下方向の長さおよび取付位置は限定されず、幼児の頭頂部から首までの間の任意の長さと位置に設定することができる。但し、より安定した支持を行うためには、下端は幼児の首の付け根に達し、上端は幼児の耳に達する位置に設けることが好ましい(図1〜図7、図9)。勿論、頭頂部まで達する長さであればなお良い。また、耳から上方の位置に設けても良く、長さが短いので簡便であるというメリットがある(図8)。また、厚さは幼児の頭部の横揺れを防止するために2cm以上が好ましい。また、上記例では直線的な畝状パッドの平行配置を示したが、このような畝状パッドは形状が単純でありながら十分な支持力を得ることができる。この他、左右の畝状パッドを頭部形状に沿わせて逆ハの字形に配置しても良いし、パッドを頭部形状に対応させた円弧状としても良い。さらには、首パッドと頭頂パッドとを付加した円形、あるは首パッドを付加した半円形またはU字形、頭頂パッドを付加した半円形または逆U字形でも良い。厚さも一定である必要はなく、頭部の丸みにあわせて中央側で薄く外側で厚くしても良い。また、
首パッド(51)は、首の後ろにあてがって支持安定性をさらに向上させるものである。首パッド(51)は後頭支持部(41)(61)の支持面と首との隙間を埋めるものであるから、その隙間に相当する厚さが好ましく、側頭パッド(50)よりも薄いもので良い。また、首パッド(51)の両端は左右の側頭パッド(50)(50)に接している必要はなく離れていても良い。勿論側頭パッド(50)と首パッド(51)とが連続して一体に形成されていても良い。
【0051】
側頭パッド(50)(52)および首パッド(51)の材料は、クッション性がありかつ頭部の揺れを防止しうる適度な硬さを有するものが好ましく、樹脂フォーム、綿、微細樹脂ビーズをカバー布で包んだもの等を例示できる。
【0052】
前記側頭パッド(50)(52)および首パッド(51)を後頭支持部(41)(61)に取付ける方法は何ら限定されず、固着させることも着脱自在とすることも任意である。固着する場合は縫着、接着等を例示でき、着脱自在とする場合は面ファスナーやスナップ等を適宜用いて着脱を行う。また、パッド(50)(51)(52)と後頭支持部(41)(61)とが一体に成形されたものであっても良い。
【0053】
帯状体(42)は、後頭支持部(41)をベビーキャリア(1)に間接的に係止して支持安定性の向上を図るものである。幼児の頭部は側頭パッド(50)(52)および首パッド(50)によって直接支持されているが、後頭支持部(41)をベビーキャリア(1)に係止することによって後頭支持部(41)そのものの揺れを防止することができる。前記帯状体(41)は図1のように後頭支持部(41)に直接取付けても良いし、図5のガード部(62)を有する頭部サポート部材(60)であれば、ガード部(62)に取付けても良い。また、ベビーキャリア(1)への係止方法は限定されず、上記例のスナップの他、連結バックル等を例示できる。係止先はベビーキャリア(1)の装着具、上記例ではショルダーベルト(30)である。
【0054】
また、ガード部(62)は、頭頂部から側頭部を覆って外部環境から保護するために設けられる。硬質芯材を含む剛性のあるものでも、樹脂フォームや布の軟質材料でも良い。
【0055】
前記頭部サポート部材(40)(60)(67)は、上記例のようにキャリア本体(10)に着脱可能に取付けられる他、キャリア本体(10)に連続して一体に設けられていても良い。また着脱手段も限定されない。着脱可能に取付けられたベビーキャリアでは、幼児の首がすわった後に頭部サポート部材(40)(60)(67)を外して異なる抱持方法で使用したり、他のサポート部材を使用することができる。一体に形成されたベビーキャリアでは、頭部サポート部材の着脱の必要がなく、構造を単純化でき使用方法も簡単である。また、第2の頭部サポート部材(60)のように、他のサポート部材(40’)を介して取付けるようにしても良い。
【0056】
この発明の頭部サポート部材は、縦抱きおよび横抱き時における頭部安定性の向上を図りうるものであるから、キャリア本体(10)は縦抱きまたは横抱きのうちの少なくとも一方で使用できるものであれば良い。上記例は縦抱き−横抱き兼用のキャリア(1)であるが、横抱き専用または縦抱き専用のベビーキャリアであっても良い。
【0057】
また、前記キャリア本体(10)を使用者の身体に装着するための装着具も限定されず、上記例の両肩に掛ける左右一対のショルダーベルト(30)(30)の他、一方の肩に掛ける1本のショルダーベルトでも良いし、袖を通して着用するベストやジャッケットであっても良い。
【0058】
【発明の効果】
以上の次第で、請求項1にかかる発明によれば、ベビーキャリアに取付けることによって、幼児の頭部を左右両側から直接支持して頭部や首の揺れを防止することができる。このため、首がすわる前の幼児を安全に縦抱きすることができ、また、横抱き時においても支持安全性を向上させることができる。
【0059】
請求項2にかかる発明によれば、形状が単純でありながら十分な支持力を得ることができる。
【0060】
請求項3にかかる発明によれば、直接首を支持して特に安定した支持が確実になされる。
【0061】
請求項4にかかる発明によれば、頭部を支持して間接的に首の揺れを防ぐことができる。
【0062】
請求項5にかかる発明によれば、後頭支持部の支持面と首との隙間を無くして、支持安定性を向上させることができる。
【0063】
請求項6にかかる発明によれば、後頭支持部自体の揺れが抑制されて支持安定性を向上させることができる。
【0064】
請求項7にかかる発明によれば、頭部を外部環境から保護して、抱持安全性を向上させることができる。
【0065】
請求項8にかかる発明によれば、上述した頭部サポート部材により、幼児の頭部を左右両側から直接支持して頭部や首の揺れを防止することができる。このため、首がすわる前の幼児を安全に縦抱きすることができ、また、横抱き時においても支持安全性を向上させることができる。
【0066】
請求項9にかかる発明によれば、頭部サポート部材を外して異なる抱持方法で使用することができる。
【0067】
請求項10にかかる発明によれば、頭部サポート部材の着脱の必要がなく、構造を単純化でき使用方法も簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる第1の頭部サポート部材およびこの頭部サポート部材を取付けるベビーキャリアの全体斜視図である。
【図2】図1のベビーキャリアを背面から見た部分拡大図である。
【図3】図1の頭部サポート部材付ベビーキャリアの使用状態を示す斜視図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】この発明にかかる第2の頭部サポート部材であり、(A)は前面から見た全体斜視図、(B)は背面から見た全体斜視図である。
【図6】図5の頭部サポート部材の取付け方法を示す部分斜視図である。
【図7】図5の頭部サポート部材を取付けた付ベビーキャリアの使用状態を示す斜視図である。
【図8】この発明にかかる第3の頭部サポート部材の前面から見た全体斜視図である。
【図9】この発明にかかる他の頭部サポート部材、およびこの頭部サポート部材を装着するサポート部材の全体斜視図である。
【符号の説明】
1…ベビーキャリア
10…キャリア本体
30…ショルダーベルト(装着具)
40,60,67,70…頭部サポート部材
41…後頭支持部
42…帯状体
50,52…側頭パッド
51…首パッド
61…敷材部(後頭支持部)
62…ガード部
71…本体(後頭支持部)
【発明の属する技術分野】
この発明は、幼児抱持に用いるベビーキャリアに装着する頭部サポート部材および頭部サポート部材付ベビーキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】
幼児を抱持するためのベビーキャリアは、首のすわる前には幼児を略水平に寝かせて保持する横抱き用のものが使用され、首がすわってからは幼児の身体を起こして保持する縦抱き用のものが使用される。このように、幼児の成長に伴って抱持方法やベビーキャリアを使い分けるのが一般的である。
【0003】
また、横抱き、縦抱き、いずれのベビーキャリアにおいても、幼児の頭部や首を安定して支持するために種々の方策が採られている。
【0004】
例えば、縦抱き用ベビーキャリアにおいては、後頭部を支える板状支持体に側頭部を支える帯状体を設け、該帯状体の先端を肩ベルトに係止することによって頭部の左右倒れ込みを防止しうるものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
【0005】
また、横抱きに使用するベビーキャリアでは、後頭部を支える支持体の頭部側周縁にガード部を起立状態に設けたものがある(例えば特許文献3参照)。あるいは、後頭部を支える支持体の頭頂部側にガード部を起立させるとともに、該ガード部の左右縁から側頭部支持用の帯状体を延設し、その先端を肩ベルトに係止するものがある(例えば、特許文献4参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−28518号公報(段落番号0019〜0021、図1〜図4)
【0007】
【特許文献2】
実用新案登録第3084817号公報(段落番号0023〜0028、図5)
【0008】
【特許文献3】
特開2001−204592号公報(段落番号0010〜0017、図1)
【0009】
【特許文献4】
特開2000−245581号公報(段落番号0006〜17、図14)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
首がすわる前の幼児の縦抱きについては、保護者が直接手で幼児の首から後頭部を支えて抱くことは通常行われることであり、縦抱きすること自体に問題はない。従って、安全性さえ確保できれば首のすわらない幼児に対してもベビーキャリアを用いて縦抱きしたいという要望がある。
【0011】
上述した従来のベビーキャリアによる幼児抱持において、首のすわらない幼児に対して横抱きが推奨され、あるい横抱きしなければならないとされるのは、縦抱きでは幼児の首部を安定して支持することができないためである。
【0012】
即ち、従来の縦抱き用ベビーキャリアは、頭部支持体の左右縁に設けた側頭支持用の帯状体を用い、幼児の頭部幅よりも広い距離内で側方へのサポートを行うものである。幼児の首がすわっていれば、直接首を支えなくとも左右の帯状体間で頭部の倒れ込みを防ぐことで安全性を確保することができる。しかし、首のすわっていない幼児に対しては、左右の帯状体間で頭部だけを支持しても、首自体が安定していないために首への負担が無くならないからである。
【0013】
また、横抱き時においても、歩行時の揺れが首に負担をかけるため、さらなる安全性が求められている。
【0014】
この発明は、上述した現状に鑑み、首の揺れを防止し、首がすわる前の幼児に対しても安全に縦抱きできるとともに、横抱き時の抱持安全性を向上し得る頭部サポート部材および頭部サポート部材付ベビーキャリアの提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明の頭部サポート部材は、幼児を抱持するためのベビーキャリアに取付けられる頭部サポート部材であって、幼児の後頭部を支持する面状の後頭支持部と、この後頭支持部の支持面に突出状に設けられた左右一対の側頭パッドとを備えることをを基本要旨とする。
【0016】
前記頭部サポート部材において、例えば前記側頭パッドは上下方向に長い畝状である。
【0017】
また、前記側頭パッドは、上下方向において幼児の耳から首に対応する位置に設けられていることが好ましい。
【0018】
あるいは、前記側頭パッドは、上下方向において幼児の耳から上方の位置に設けられていることが好ましい。
【0019】
さらに、前記左右の側頭パッドの下方部間に、突出状の首パッドが設けられていることが好ましい。
【0020】
また、前記後頭支持部の左右側縁に、前記ベビーキャリアに係止される帯状体が設けられていることが好ましい。
【0021】
また、前記後頭支持部の頭部側に、周縁から起立するガード部が設けられていることが好ましい。
【0022】
また、この発明の頭部サポート部材付ベビーキャリアは、幼児の身体を収容するキャリア本体と、前記キャリア本体に取付けられ、幼児の後頭部を支持する面状の後頭支持部と、この後頭支持部の支持面に突出状に設けられた左右一対の側頭パッドとを有する頭部サポート部材と、前記キャリア本体を使用者の身体に装着するための装着具と、を備えることを備えることを基本要旨とする。
【0023】
前記ベビーキャリアにおいて、前記頭部サポート部材は、キャリア本体に着脱可能に取付けられることが好ましい。あるいは、前記頭部サポート部材は、キャリア本体に連続して一体に設けられていることが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
〔ベビーキャリア〕
図1および図2に示すベビーキャリア(1)は、キャリア本体(10)とショルダーベルト(30)とから構成され、後述の第1の頭部サポート部材(40)または第2の頭部サポート部材(60)の着脱により、縦抱き(対面抱っこおよび前向き抱っこ)、横抱き、おんぶの4通りの抱持方法で使用することができる。
【0025】
前記キャリア本体(10)は、逆台形状の背当て部(11)と、該背当て部(11)の下端に連続形成された側面略U字状を呈する広幅帯状の股当て部(12)とを有する。そして、前記背当て部(11)の左右側縁のほぼ中央と、前記股当て部(12)の左右側縁と間に伸縮自在の足ぐりベルト(13)(13)が架け渡され、前記股当て部(12)が持ち上げられてキャリア本体(10)内が幼児の身体に沿った立体形状となっている。
【0026】
前記背当て部(11)の外面には、左右に所定間隔をもって2つのラダー部材(15)(15)が細幅のベルト(14)を介して取付けられている。これらのラダー部材(15)(15)は、背当て部(11)の左右両端に縫着された調整用ベルト(16)(16)に係合されて、調整用ベルト(16)(16)を適宜引締めることにより背当て幅を拡縮するようになされている。
【0027】
さらに、前記背当て部(11)の外面にはポーチ(20)が着脱自在に取付けられている。前記ポーチ(20)は、裏面の左右上部に縫着されたテープ(21)(21)(一方のみを図示)を前記調整用ベルト(16)(16)に掛け通し、テープ(21)(21)の両端に取り付けられたスナップ(22a)(22b)を止着して、前記調整用ベルト(16)(16)に巻留める態様で背当て部(11)に装着される。また、前記ポーチ(20)の裏面下部は、面ファスナ(23a)(23b)の離合によっても背当て部(11)に係着自在となされている。従って、前記ポーチ(20)の装着状態において、背当て部(11)とポーチ(20)との間には隙間が形成されている。なお、図中(24)は、前記面ファスナ(23a)(23b)の離合の際に前記背当て部(11)側の浮き上がりを押さえるための引き紐である。
【0028】
前記ショルダーベルト(30)(30)は本発明における装着具である。左右一対あり、その基部が背当て部(11)の背面に背面視略V字状をなす態様に縫着一体化され、背当て部(11)の上端部から上方に引き出されている。使用者の肩に掛かる部分は、太い帯状のものに形成される一方、先端側はそれより細い帯紐部(31)(31)によって形成されている。
【0029】
また、前記ショルダーベルト(30)(30)の先端側の帯紐部(31)(31)には、その中間部に第1バックル(32a)(32a)が、摺動による取付位置変更自在に取付けられている。これらの第1バックル(32a)(32a)は、キャリア本体(10)の股当て部(12)の前端部外面に取付けられた相手方の第2バックル(32b)(32b)と対をなすもので、それらに分離自在に止着連結しうるものである。さらに、前記ショルダーベルト(30)(30)の帯紐部(31)(31)の各先端には、互いに対をなす第1および第2のバックル(33a)(33b)が取付けられ、相互を止着連結しうるものとなされている。また、背当て部(11)からの引出し位置より少し上方に、後述の頭部サポート部材(40)の帯状体(42)を係止するためのD鐶(35)が取付けられている。
〔第1の頭部サポート部材〕
図1および図2に示す頭部サポート部材(40)は、概略長方形の板状の後頭支持部(41)と、この後頭支持部(41)の左右両側に突出する帯状体(42)(42)とによってT字形を呈するものである。前記後頭支持部(41)は、重ねた硬質芯材とクッション材をカバー布で覆ったもので、幼児の頭部を後方から柔らかくかつしっかりと支持する。前記帯状体(42)(42)は、後頭支持部(41)に一体に形成され、各先端部にはショルダーベルト(30)(30)に係止させるための2対のスナップ(44a)(44a)(44b)(44b)が取付けられている。
【0030】
前記後頭支持部(41)の支持面、即ち幼児の頭部が当接する面には、支持面から突出する左右一対の側頭パッド(50)(50)が設けられている。前記側頭パッド(50)(50)は、それぞれ幅(W1):4cm×長さ(L):15cm×厚さ(T1):3.5cmの上下方向に長い畝状であり、幼児の頭部幅に対応する距離を隔てて略平行に配置されている。前記側頭パッド(50)の長さ(L)は、幼児の首の付け根(肩)から耳よりやや高い位置に対応するものとなされている。また、左右の側頭パッド(50)(50)の下方部間には幅(W2):5cm×厚さ(T2):1cmの首パッド(51)が設けられている。これらの側頭パッド(50)(50)および首パッド(51)は、いずれもウレタンフォームを柔軟な布で包むことによって形成されたクッション性を有するもので、後頭支持部(41)に縫着されている。
【0031】
一方、前記後頭支持部(41)の背面には、後頭支持部(41)とほぼ同形のカバー部(43)が付設されている。前記カバー部(43)は、上半部(43a)が後頭支持部(41)に対して上端縁および左右両側縁の一部が縫着され、前記帯状体(42)(42)の基端部近傍に開口部(45a)(45b)が形成されている一方、下半部(43b)は後頭支持部(41)に縫着されず、後頭支持部(41)を覆っている。前記帯状体(42)は、ショルダーベルト(30)への係止状態において幼児の頭部を側方から支持する。
【0032】
前記頭部サポート部材(40)は、キャリア本体(10)の背当て部(11)に上方突出状に着脱可能に取付けられる。前記頭部サポート部材(40)の着脱は、頭部サポート部材(40)に設けたスナップによる止着具(47a)と背当て部(11)に設けた相手方止着具(47b)との係合と、抑さえ帯(48)との併用によって行う。また、頭部サポート部材(40)の装着状態におて、カバー部(43)の下半部(43b)は、図2の点線で示すように背当て部(11)とポーチ(20)との間に差し入れておく。また、帯状体(42)を使用しない場合は、左右の開口部(45a)(45b)から後頭サポート部(41)とカバー部(43)との間に差入れ、先端部は背当て部(11)とカバー部(43)との間に垂らして収納しておく。
〔第1の頭部サポート部材の使用方法〕
まず、上述した方法でキャリア本体(10)に頭部サポート部材(40)を装着する。
【0033】
次に、縦抱き(対面抱っこ)の場合は、キャリア本体(10)内に幼児を寝かせ、足をキャリア本体(10)と足ぐりベルト(13)との間に差し入れる。この足ぐりベルト(13)によって幼児の足を抑えてキャリア本体(10)からの脱落を防止することができる。そして、図3に示すように、キャリア本体(10)を使用者の正面側に配置し、ショルダーベルト(30)(30)を背面側で交差させて第1バックル(32a)および第2バックル(32b)を締結し、先端余剰部分(31a)を引っ張って適正長さに調節する。あるいは、先に使用者にショルダーベルト(30)(30)を装着し、一方のショルダーベルト(30)を外した状態で幼児を収容した後、ショルダーベルト(30)を掛けて装着しても良い。
【0034】
図3および図4に示す縦抱きの状態において、幼児の頭部は左右の側頭パッド(50)(50)の間に入り、後方からは後頭支持部(41)によって支持されるとともに、左右側方からは側頭パッド(50)によって直接支持されている。さらに、首パッド(51)が首の後方を支持する。これにより、縦抱きでも首がぐらつかずしっかりと頭部を支持することができる。
【0035】
また、横抱きの場合は、ショルダーベルト(30)(30)の第1バックル(32a)(32a)を先端側に摺動させて先端余剰部分(31a)(31a)が短くなるように調節するとともに、第1バックル(32a)および第2バックル(32b)を締結しておく。
【0036】
そして、ベビーキャリア本体(10)内に幼児を収容し、図7に参照されるように、キャリア本体(10)を水平近くに傾けるとともに、左右のショルダーベルト(30)(30)を一括して片方の肩にたすき掛けにする。横抱きは、もとより縦抱きよりも幼児の首への負担は少ないが、側頭パッド(50)(50)および首パッド(51)によってさらに首が安定して支持されるため、抱持安全性が向上する。
【0037】
また、おんぶの場合は頭部サポート部材(40)を装着し、あるいは外した状態でキャリア本体(10)を使用者の背面側に配置する。また前向き抱っこの場合は、頭部サポート部材(40)を外し、背当て部(11)で幼児の胸腹部を支える方向に幼児を収容する。
〔第2の頭部サポート部材〕
図5(A)(B)に示す頭部サポート部材(60)は、幼児の頭部から臀部に敷く略長方形の敷材部(61)と、この敷材部(61)の頭部側に周縁から略垂直に起立するように縫着されたガード部(62)とを有する。
【0038】
前記敷材部(61)は、衝撃を緩和するクッション性素材で形成されているとともに、頭部側には硬質芯材が内包されている。そして、敷材部(61)の支持面頭部側には、第1の頭部サポート部材(40)と同様の畝状に突出する左右一対の側頭パッド(50)(50)および首パッド(51)が設けられている。敷材部(61)は本発明における後頭支持部に対応するものである。
【0039】
さらに、前記敷材部(61)の裏面頭部側には敷材部(61)の上半部とほぼ同形の袋部材(63)が付設されている。前記袋部材(63)は、下端部および上部の左右所定位置を除く外周部が敷材部(61)の周縁に縫着され、この縫着によって、下端部が敷材部(61)の全幅で開口する袋状部(64)に形成されているとともに、この袋状部(64)には左右側縁にスリット状の開口部(65)(65)が形成されている。また、前記袋部材(63)の下端開口部(66)の縁にはゴムテープが縫い込まれて伸縮自在となされている。
〔第2の頭部サポート部材の使用方法〕
第2の頭部サポート部材(60)を使用する場合は、図6および図8に示すようなキャリア本体(10)に取り付けるサポート部材(40’)を使用する。このサポート部材(40’)と上述の第1の頭部サポート部材(40)との相違は側頭パッド(50)および首パッド(51)が無いことだけであり、板状の後頭支持部(41)の左右に帯状体(42)(42)を有するという構成およびキャリア本体(10)への取付方法は同じである。
【0040】
第2の頭部サポート部材(60)を使用するには、まずキャリア本体(10)の背当て部(11)にサポート部材(40’)を取付ける。
【0041】
次に、図6に示すように、サポート部材(40’)の上方から後頭支持部(41)に、第2の頭部サポート部材(60)の袋部材(63)を被せて袋状部(64)内に深く差し込み、左右のスリット状開口部(65)(65)から帯状体(42)(42)を通して引き出す。この操作によって、前記第2のサポート部材(60)はキャリア本体(10)内に敷かれる。前記第2の頭部サポート部材(60)は、後頭支持部(41)の袋状部(64)内への差込みと、帯状体(42)(42)の開口部(65)(65)からの引出しと、袋部材(63)の下端開口部(66)の収縮とにより、キャリア本体(10)内で安定した位置に装着できるとともに、使用中のずれを防止することができる。
【0042】
さらに、左右の帯状体(42)(42)の先端部をショルダーベルト(30)(30)に係止する。
【0043】
以上の操作によって、第2の頭部サポート部材(60)はベビーキャリア本体(10)に取付けられる。そして図7に示すように、前記ベビーキャリア(10)内に幼児を収容し、左右のショルダーベルト(30)(30)を一括して片方の肩にたすき掛けにして横抱きにする。
【0044】
また、縦抱きまたはおんぶで使用する場合は、第1の頭部サポート部材(40)の使用方法で説明したように、ショルダーベルト(30)(30)を両肩に掛ける。
【0045】
なお、第2の頭部サポート部材(60)は他のサポート部材(40’)を介してキャリア本体(10)に取付けるものであるが、第2の頭部サポート部材(60)にキャリア本体(10)への取付具を付加して直接取付けるものとしても良い。本例は、パッドのないサポート部材(40’)を併用することにより、首がすわった後には左右の帯状体(42)(42)だけで支持する従来の縦抱き方法でも使用できるように便宜を図った構成となっている。
〔第3の側頭サポート部材〕
図8に示す頭部サポート部材(67)は、上述の第1の頭部サポート部材(40)とは側頭パッドの形状、取付位置、取付方法が相違し、後頭支持部(41)の左右に帯状体(42)(42)を有する構成、止着具(47a)(47b)と抑え帯(48)の併用によってキャリア本体(10)に装着される構成は第1の頭部サポート部材(40)と同じである。
【0046】
左右一対の側頭パッド(52)(52)は、耳から頭頂部に対応する長さの畝状体であり、薄肉の連結部(53)を介して一体に連結されて逆U字形に形成されている。これらは、逆U字形のウレタンフォームを布で包むことによって形成され、支持力とクッション性を備えるものである。そして、裏面に縫着された面ファスナ(54a)を後頭支持部(41)の面ファスナ(54b)に係着することによって着脱自在に取付けられている。前記側頭パッド(52)(52)の装着状態において、該側頭パッド(52)(52)は幼児の耳から上方に位置し、連結部(53)が頭頂部を囲むように位置する。
【0047】
前記側頭パッド(52)(52)は、頭部を左右側方から支えることにより、間接的に首の揺れを防止するものである。上述した首を直接支持するタイプの側頭パッド(50)に比べると首に対する支持安定性が低いことは否めないが、簡便にして相応の効果が得られる。また、連結部(53)は頭頂部を保護する頭頂パッドとしての効果を奏するとともに、左右の側頭パッド(52)(52)の連結一体化により着脱の手間を簡略化している。
なお、この発明の頭部サポート部材および頭部サポート部材付ベビーキャリアの各部の詳細な構成は、図示とともに上述した態様に限定されない。
【0048】
頭部サポート部材において、後頭支持部は、少なくとも頭部から首の後方を支持する面状であれば良く、第1の頭部サポート部材(40)のように頭部と首のみを支持するものであっても良いし、第2の頭部サポート部材(60)の敷材部(61)のように臀部までを支持するものであっても良い。さらには、脚までの全身を支持するものも本発明に含まれる。
【0049】
また、前記後頭支持部の材料は、剛性のある硬質芯材を有して頭部および首を直接支持するものの他、他の硬質芯材に装着して間接的支持力が得られるものであれば、布等のシート材料も使用できる。例えば、図9に示す頭部サポート部材(70)ように、シート材料で下端に伸縮性の開口部(72)を形成した袋状本体(71)を製作し、この本体(71)に側頭パッド(50)および首パッド(51)を取付けたものも本発明に含まれる。前記頭部サポート部材(70)は、開口部(72)から他の硬質芯材に被せて装着する。このようなパッド(50)(51)と硬質芯材とが別体となった構成であれば、他の硬質芯材としてパッドのない従来の板状の後頭支持体、例えば上述したサポート部材(40’)に装着して使用することができる。また、本体(71)の左右にスリット(73)(73)を設けておけば、サポート部材(40’)の帯状体(42)(42)を引き出すことができる。また、帯状体のないサポート部材であれば、前記スリット(73)に代えて帯状体を設けておくことも好ましい。無論、図9に示した長い側頭パッド(50)を図8に示した短い側頭パッド(52)に置き換えることも任意である。
【0050】
また、側頭パッド(50)(52)の上下方向の長さおよび取付位置は限定されず、幼児の頭頂部から首までの間の任意の長さと位置に設定することができる。但し、より安定した支持を行うためには、下端は幼児の首の付け根に達し、上端は幼児の耳に達する位置に設けることが好ましい(図1〜図7、図9)。勿論、頭頂部まで達する長さであればなお良い。また、耳から上方の位置に設けても良く、長さが短いので簡便であるというメリットがある(図8)。また、厚さは幼児の頭部の横揺れを防止するために2cm以上が好ましい。また、上記例では直線的な畝状パッドの平行配置を示したが、このような畝状パッドは形状が単純でありながら十分な支持力を得ることができる。この他、左右の畝状パッドを頭部形状に沿わせて逆ハの字形に配置しても良いし、パッドを頭部形状に対応させた円弧状としても良い。さらには、首パッドと頭頂パッドとを付加した円形、あるは首パッドを付加した半円形またはU字形、頭頂パッドを付加した半円形または逆U字形でも良い。厚さも一定である必要はなく、頭部の丸みにあわせて中央側で薄く外側で厚くしても良い。また、
首パッド(51)は、首の後ろにあてがって支持安定性をさらに向上させるものである。首パッド(51)は後頭支持部(41)(61)の支持面と首との隙間を埋めるものであるから、その隙間に相当する厚さが好ましく、側頭パッド(50)よりも薄いもので良い。また、首パッド(51)の両端は左右の側頭パッド(50)(50)に接している必要はなく離れていても良い。勿論側頭パッド(50)と首パッド(51)とが連続して一体に形成されていても良い。
【0051】
側頭パッド(50)(52)および首パッド(51)の材料は、クッション性がありかつ頭部の揺れを防止しうる適度な硬さを有するものが好ましく、樹脂フォーム、綿、微細樹脂ビーズをカバー布で包んだもの等を例示できる。
【0052】
前記側頭パッド(50)(52)および首パッド(51)を後頭支持部(41)(61)に取付ける方法は何ら限定されず、固着させることも着脱自在とすることも任意である。固着する場合は縫着、接着等を例示でき、着脱自在とする場合は面ファスナーやスナップ等を適宜用いて着脱を行う。また、パッド(50)(51)(52)と後頭支持部(41)(61)とが一体に成形されたものであっても良い。
【0053】
帯状体(42)は、後頭支持部(41)をベビーキャリア(1)に間接的に係止して支持安定性の向上を図るものである。幼児の頭部は側頭パッド(50)(52)および首パッド(50)によって直接支持されているが、後頭支持部(41)をベビーキャリア(1)に係止することによって後頭支持部(41)そのものの揺れを防止することができる。前記帯状体(41)は図1のように後頭支持部(41)に直接取付けても良いし、図5のガード部(62)を有する頭部サポート部材(60)であれば、ガード部(62)に取付けても良い。また、ベビーキャリア(1)への係止方法は限定されず、上記例のスナップの他、連結バックル等を例示できる。係止先はベビーキャリア(1)の装着具、上記例ではショルダーベルト(30)である。
【0054】
また、ガード部(62)は、頭頂部から側頭部を覆って外部環境から保護するために設けられる。硬質芯材を含む剛性のあるものでも、樹脂フォームや布の軟質材料でも良い。
【0055】
前記頭部サポート部材(40)(60)(67)は、上記例のようにキャリア本体(10)に着脱可能に取付けられる他、キャリア本体(10)に連続して一体に設けられていても良い。また着脱手段も限定されない。着脱可能に取付けられたベビーキャリアでは、幼児の首がすわった後に頭部サポート部材(40)(60)(67)を外して異なる抱持方法で使用したり、他のサポート部材を使用することができる。一体に形成されたベビーキャリアでは、頭部サポート部材の着脱の必要がなく、構造を単純化でき使用方法も簡単である。また、第2の頭部サポート部材(60)のように、他のサポート部材(40’)を介して取付けるようにしても良い。
【0056】
この発明の頭部サポート部材は、縦抱きおよび横抱き時における頭部安定性の向上を図りうるものであるから、キャリア本体(10)は縦抱きまたは横抱きのうちの少なくとも一方で使用できるものであれば良い。上記例は縦抱き−横抱き兼用のキャリア(1)であるが、横抱き専用または縦抱き専用のベビーキャリアであっても良い。
【0057】
また、前記キャリア本体(10)を使用者の身体に装着するための装着具も限定されず、上記例の両肩に掛ける左右一対のショルダーベルト(30)(30)の他、一方の肩に掛ける1本のショルダーベルトでも良いし、袖を通して着用するベストやジャッケットであっても良い。
【0058】
【発明の効果】
以上の次第で、請求項1にかかる発明によれば、ベビーキャリアに取付けることによって、幼児の頭部を左右両側から直接支持して頭部や首の揺れを防止することができる。このため、首がすわる前の幼児を安全に縦抱きすることができ、また、横抱き時においても支持安全性を向上させることができる。
【0059】
請求項2にかかる発明によれば、形状が単純でありながら十分な支持力を得ることができる。
【0060】
請求項3にかかる発明によれば、直接首を支持して特に安定した支持が確実になされる。
【0061】
請求項4にかかる発明によれば、頭部を支持して間接的に首の揺れを防ぐことができる。
【0062】
請求項5にかかる発明によれば、後頭支持部の支持面と首との隙間を無くして、支持安定性を向上させることができる。
【0063】
請求項6にかかる発明によれば、後頭支持部自体の揺れが抑制されて支持安定性を向上させることができる。
【0064】
請求項7にかかる発明によれば、頭部を外部環境から保護して、抱持安全性を向上させることができる。
【0065】
請求項8にかかる発明によれば、上述した頭部サポート部材により、幼児の頭部を左右両側から直接支持して頭部や首の揺れを防止することができる。このため、首がすわる前の幼児を安全に縦抱きすることができ、また、横抱き時においても支持安全性を向上させることができる。
【0066】
請求項9にかかる発明によれば、頭部サポート部材を外して異なる抱持方法で使用することができる。
【0067】
請求項10にかかる発明によれば、頭部サポート部材の着脱の必要がなく、構造を単純化でき使用方法も簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる第1の頭部サポート部材およびこの頭部サポート部材を取付けるベビーキャリアの全体斜視図である。
【図2】図1のベビーキャリアを背面から見た部分拡大図である。
【図3】図1の頭部サポート部材付ベビーキャリアの使用状態を示す斜視図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】この発明にかかる第2の頭部サポート部材であり、(A)は前面から見た全体斜視図、(B)は背面から見た全体斜視図である。
【図6】図5の頭部サポート部材の取付け方法を示す部分斜視図である。
【図7】図5の頭部サポート部材を取付けた付ベビーキャリアの使用状態を示す斜視図である。
【図8】この発明にかかる第3の頭部サポート部材の前面から見た全体斜視図である。
【図9】この発明にかかる他の頭部サポート部材、およびこの頭部サポート部材を装着するサポート部材の全体斜視図である。
【符号の説明】
1…ベビーキャリア
10…キャリア本体
30…ショルダーベルト(装着具)
40,60,67,70…頭部サポート部材
41…後頭支持部
42…帯状体
50,52…側頭パッド
51…首パッド
61…敷材部(後頭支持部)
62…ガード部
71…本体(後頭支持部)
Claims (10)
- 幼児を抱持するためのベビーキャリアに取付けられる頭部サポート部材であって、
幼児の後頭部を支持する面状の後頭支持部と、この後頭支持部の支持面に突出状に設けられた左右一対の側頭パッドとを備えることを特徴とする頭部サポート部材。 - 前記側頭パッドは上下方向に長い畝状である請求項1に記載の頭部サポート部材。
- 前記側頭パッドは、上下方向において幼児の耳から首に対応する位置に設けられている請求項1または2に記載の頭部サポート部材。
- 前記側頭パッドは、上下方向において幼児の耳から上方の位置に設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の頭部サポート部材。
- 前記左右の側頭パッドの下方部間に、突出状の首パッドが設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の頭部サポート部材。
- 前記後頭支持部の左右側縁に、前記ベビーキャリアに係止される帯状体が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の頭部サポート部材。
- 前記後頭支持部の頭部側に、周縁から起立するガード部が設けられている請求項1〜6のいずれかに記載の頭部サポート部材。
- 幼児の身体を収容するキャリア本体と、
前記キャリア本体に取付けられ、幼児の後頭部を支持する面状の後頭支持部と、この後頭支持部の支持面に突出状に設けられた左右一対の側頭パッドとを有する頭部サポート部材と、
前記キャリア本体を使用者の身体に装着するための装着具と、
を備えることを特徴とする頭部サポート部材付ベビーキャリア。 - 前記頭部サポート部材は、キャリア本体に着脱可能に取付けられる請求項8に記載の頭部サポート部材付ベビーキャリア。
- 前記頭部サポート部材は、キャリア本体に連続して一体に設けられている請求項8に記載の頭部サポート部材付ベビーキャリア。
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