JP3084817U - 対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対面または前向きのどちらの方向でも幼児を
安全快適にだっこできる対面・前向きだっこ兼用ベビー
キャリアを提供する。 【解決手段】 対面だっこで幼児の背面側を支持する背
当て部11を有するキャリア本体10と、該キャリア本体10
に取り付けられてキャリア本体10を使用者の身体に装着
する装着手段30とを備えるベビーキャリアにおいて、前
記背当て部11は、該背当て部11で胸腹側を支持する前向
きだっこにおける股当て幅を縮小しうる狭幅手段20a,20
bと、内面側の下方部に装着されて左右両側縁を覆うパ
ッド26とを具備する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、幼児を保持して移動する際に使用されるベビーキャリア、特に対 面だっこおよび前向きだっこの両方に適した兼用ベビーキャリアに関する。

【０００２】

【従来の技術】

上記ベビーキャリアの使用方法の一つとして、幼児を使用者の身体の胸腹部側 で保持する、所謂「だっこ」がある。

【０００３】 だっこは、図６（Ａ）に示すように幼児と使用者とが向き合う対面だっこが一 般的である。対面だっこでは、使用者と幼児が互いに確認し合えて双方に心理的 安定感をもたらすとともに、使用者が補助的に手で支える場合にも安定感がある 。従って、一般的なベビーキャリア(55)は、キャリア本体(50)の背当て部(51)と して幼児の背中から臀部をすっぽりと包むような対面だっこに適した構造のもの を採用している。

【０００４】 しかし、対面だっこでは幼児の視野が使用者に遮られるため、長時間同じ姿勢 でだっこされていると飽きてくることもある。そのため最近では、図６（Ｂ）に 示すように、幼児をキャリア本体(50)内で逆方向に収容し、使用者と同方向を向 かせる「前向きだっこ」をする使用者が増えつつある。無論、だっこの心理的、 身体的な安定感のみについていえば対面だっこが勝るため、前向きだっこのみを 行うのではなく、幼児の状態に合わせて対面だっこと前向きだっことが使い分け られている。

【０００５】 このため、従前より対面だっこに使用していたベビーキャリアをそのまま使用 し、キャリア本体への幼児の収容方向を転換して、対面だっこおよび前向きだっ この両方に対応していた。

【０００６】 なお、図６（Ａ）および（Ｂ）において、(52)はショルダーベルト、(53)は頭 部サポート部材を示している。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の対面だっこ用のベビーキャリア(55)で前向きだっこを行 うと、次のような問題点があった。

【０００８】 前記キャリア本体(50)の背当て部(51)は、幼児を背面から支えて安定した保持 状態を得るために、下方部(51a)が臀部を覆うに足りる広い幅に形成されている 。このようなベビーキャリア(55)を対面だっこに用いると、幼児の背中から臀部 までをすっぽり包んで安定した保持状態が得られる。しかし、幼児を逆向きに収 容して前向きだっこに使用すると、臀部を覆っていた背当て部(51)の下方部(51a )の両側縁から両脚が出て、幅の広い下方部(51a)で幼児の下腹部から鼠蹊部（Ｘ ）（Ｘ）を支持することになる。しかも、キャリア本体(50)はショルダーベルト (52)(52)で吊り下げられているため、背当て部(51)の下方部(51a)に幼児の体重 が集中し、下方部(51a)の両側縁が幼児の鼠蹊部（Ｘ）（Ｘ）を圧迫したり食い 込んだりする。その上、前向きだっこでは、対面だっこより手足の動きが自由に なるために幼児の運動量が大きくなる傾向があり、ますます鼠蹊部（Ｘ）（Ｘ） への圧迫が強くなる。

【０００９】 この考案は、上述の技術背景に鑑み、対面または前向きのどちらの方向でも幼 児を安全快適にだっこできる対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリアの提供を目 的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

この考案の対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリアは、前記目的を達成するた めに、対面だっこで幼児の背面側を支持する背当て部を有するキャリア本体と、 該キャリア本体に取り付けられてキャリア本体を使用者の身体に装着する装着手 段とを備えるベビーキャリアにおいて、前記背当て部は、該背当て部で胸腹側支 持する前向きだっこにおける股当て幅を縮小しうる狭幅手段と、内面側の下方部 に装着されて左右両側縁を覆うパッドとを具備することを基本要旨とする。

【００１１】 この考案のベビーキャリアでは、前向きだっこにおいて、背当て部の下方部が 狭幅手段によって縮小されて股当て幅に適した幅となされる上に、鼠蹊部に接す る左右両側縁がパッドに覆われているため、鼠蹊部への圧迫が緩和される。

【００１２】 前記ベビーキャリアにおいて、前記狭幅手段は、前記背当て部の外面に左右所 定間隔をもって取付けられ、分離−連結可能な一対の連結部材が好ましく、股当 て幅縮小操作を容易に行える。

【００１３】 前記パッドは、背当て部に固着されていることが好ましく、対面だっこと前向 きだっこの転換時に、格別の操作を要しない。

【００１４】 前記パッドは、上端辺が刳り下げられた概略Ｕ字形状であることが好ましく、 股当て幅を縮小してもパッドにしわができない。

【００１５】

【考案の実施の形態】

この考案の好適な実施態様を、図示例に基づいて以下に説明する。

【００１６】 図１〜図５に示すベビーキャリア(1)は、キャリア本体(10)およびショルダー ベルト(30)から構成され、さらに頭部サポート部材(40)が付加されている。この ベビーキャリア(1)は、対面だっこ、前向きだっこ、おんぶ、横抱きの４通りの 保持方法で使用することができる。

【００１７】 前記キャリア本体(10)は、逆台形状の背当て部(11)と、該背当て部（11）の下 端に連続形成された側面略Ｕ字状を呈する広幅帯状の股当て部(12)とを有する。 そして、前記背当て部(11)の左右側縁のほぼ中央と、前記股当て部(12)の左右側 縁と間に伸縮自在の足ぐりベルト(13)(13)が架け渡され、前記股当て部(12)が持 ち上げられてキャリア本体(10)内が幼児の身体に沿った立体形状となっている。 また、前記背当て部(11)の下方部は幼児の臀部を覆って支持するに十分な幅に形 成されている。

【００１８】 図２（Ａ）（Ｂ）に示すように、前記背当て部(11)において、外面側の上下方 向の中間部に、分離−連結可能な一対の連結部材(20a)(20b)が左右に所定間隔を もって取り付けられている。前記連結部材(20a)(20b)は、裏面から見た図３（Ａ ）（Ｂ）（Ｃ）に示されているように、それぞれ相手方方向に突出する２つの板 状の係合部(21a)(22a)、(21b)(22b)を有し、一方の係合部(21a)(21b)には裏面に 突起(23a)(23b)が形成され、他方の係合部(22a)(22b)には相手方の前記突起(23b )(23a)が嵌入する孔(24a)(24b)が形成されている。そして、両方の連結部材(20a )(20b)を傾斜姿勢で近接させ（図３（Ａ））、前記係合部(21a)(22a)、(21b)(22 b)間の隙間(25a)(25b)をかみ合わせて回転させ（図３（Ｂ））、それぞれの突起 (23a)(23b)を相手方の孔(24b)(24a)に圧入することによって連結される（図３（ Ｃ））。この連結により、前記背当て部(11)の下方部の幅が縮小される（図２（ Ｂ）。）また、逆操作によって一対の連結部材(20a)(20b)は分離し、背当て部(1 1)の下方部は本来の幅となる。

【００１９】 また、前記背当て部(11)の外面上方部には、左右に所定間隔をもって２つのラ ダー部材(15)(15)が細幅のベルト(14)を介して取付けられている。これらのラダ ー部材(15)(15)は、背当て部(11)の左右両端に縫着された調整用ベルト(16)(16) に係合されて、調整用ベルト(16)(16)を適宜引締めることにより前記背当て部(1 1)の上方部の幅を拡縮するようになされている。

【００２０】 一方、図４に示す前記背当て部(11)の内面側の下方部には、上端辺(27)が中央 部で刳り下げられて概略Ｕ字状に形成されたパッド(26)が左右の側縁に沿って縫 着されている。前記パッド(26)は、ウレタンフォーム芯をパイル地で包んだクッ ション性のシート状パッドであり、背当て部(11)よりも幅広に形成され、左右両 側縁から若干突出して側縁を覆った状態に装着されている。図２（Ｂ）に示すよ うに、前記連結部材(20a)(20b)を連結すると、左右の部材(20a)(20b)間で背当て 部(11)の布地が寄せ集められて背当て部(11)の幅が縮小され、前向きだっこの股 当て幅に適した幅となる。しかし、この部分の内面側にパッドが存在すると、パ ッドにしわが入って凹凸ができたりかさ高くなってキャリア本体(10)内における 保持快適性が悪くなる。本実施態様のパッド(26)では、上端辺(27)をＵ字形状に 刳り下げてしわのできる部分を切欠いておくことにより、パッドのしわ発生を防 いでいる。また前記キャリア本体(10)内において、パッド(26)の占有スペースは ごく僅かであるから、対面だっこ、前向きだっこのいずれの方向においても幼児 保持のためのスペースは十分に確保されている。

【００２１】 前記ショルダーベルト(30)(30)は左右一対あり、その基部が背当て部(11)の背 面に背面視略Ｖ字状をなす態様に縫着一体化され、背当て部(11)の上端部から上 方に引き出されている。使用者の肩に掛かる部分は、太い帯状のものに形成され る一方、先端側はそれより細い帯紐部(31)(31)によって形成されている。

【００２２】 また、前記ショルダーベルト(30)(30)の先端側の前記帯紐部(31)(31)には、そ の中間部に第１バックル(32a)(32a)が、摺動による取付位置変更自在に取付けら れている。これらの第１バックル(32a)(32a)は、キャリア本体(10)の股当て部（ 12）の前端部外面に取付けられた相手方の第２バックル(32b)(32b)と対をなすも ので、それらに分離自在に止着連結しうるものである。さらに、前記ショルダー ベルト(30)(30)の帯紐部(31)(31)の各先端には、互いに対をなす第１および第２ のバックル(33a)(33b)が取付けられ、相互を止着連結しうるものとなされている 。また、背当て部(11)からの引出し位置より少し上方に、後述の側頭サポート部 (42)を係止するためのＤ鐶(35)が取付けられている。

【００２３】 前記頭部サポート部材(40)は、キャリア本体(10)の背当て部(11)に上方突出状 に着脱可能に取付けられる。前記頭部サポート部材(40)の着脱は、頭部サポート 部材(40)に設けたスナップによる止着具(47a)と背当て部（11）に設けた相手方 止着具(47b)との係合と、抑さえ帯(48)との併用によって行う。

【００２４】 前記頭部サポート部材(40)は、概略長方形の板状の後頭サポート部(41)と、こ の後頭サポート部(41)の左右両側に突出する帯状の側頭サポート部(42)(42)とを 有するＴ字状であり、幼児の頭部を後方から支持する。前記側頭サポート部(42) (42)の各先端部には２対のスナップ(44a)(44a)(44b)(44b)が取付けられ、左右の ショルダーベルト(30)(30)のＤ鐶(35)に通して前記スナップ(44a)(44a)(44b)(44 b)を止着することによりショルダーベルト(30)(30)に係止させる。そして、前記 側頭サポート部(42)は、ショルダーベルト(30)への係止状態において幼児の頭部 を側方から支持する。

【００２５】 次に、前記ベビーキャリア(１)の使用方法について説明する。 （対面だっこ） まず、キャリア本体(10)の背当て部(11)に頭部サポート部材(40)を装着すると ともに、左右の側頭サポート部(42)(42)をショルダーベルト(30)(30)に係合させ る。また、両ショルダーベルト(30)(30)の中間部に取付けられている第１バック ル(32a)(32a)の位置を両肩掛け用に対応する長さに適当な取付位置にスライド調 整しておく。また図２（Ａ）に示すように、背当て部(11)の連結部材(20a)(20b) を分離させ、背当て部(11)の下方部を本来の幅にしておく。

【００２６】 そして、キャリア本体(10)の背当て部(11)に幼児の背中が接する方向に幼児を 載せた後、足をキャリア本体(10)と足ぐりベルト(13)との間に差し入れる。この 足ぐりベルト(13)によって幼児の足を抑えてキャリア本体(10)からの脱落を防止 することができる。

【００２７】 この状態でキャリア本体(10)を使用者の胸側に位置させ、ショルダーベルト(3 0)(30)を両肩に掛けるとともに背中側でクロスさせて、第１バックル(32a)(32a) を対応位置の第２バックル(32b)(32b)に止着連結する。第１バックル(32a)(32a) より先端側に生じた帯紐部(31)(31)の余剰部(31a)(31b)が十分に長い場合は使用 者の腰まわりに回し、その先端の第１および第２バックル(33a)(33b)を相互に止 着連結する（図５（Ａ））。

【００２８】 この対面だっこでは、背当て部(11)の本来の幅で幼児の臀部を覆って安定した 支持状態が得られる。

【００２９】 なお、対面だっこは前記頭部サポート部材(40)を装着せずに行うこともできる 。 （前向きだっこ） 前記頭部サポート部材(40)をキャリア本体(10)から外しておく。また、図２( Ｂ)に示すように、背当て部(11)においては左右の連結部材(20a)(20b)を連結し て、背当て部(11)の下方部の幅、即ち股当て幅を縮小させる。なお、前向きだっ こでは幼児の運動量が大きくなるので、背当て部(11)の外面のラダー部材(15)お よび調整用ベルト(16)により背当て部(11)の上方部の幅を若干拡大しておくこと が好ましい。

【００３０】 そして、キャリア本体(10)内に、幼児の胸腹部が背当て部(11)に接する方向に 幼児を収容する。幼児を収容した後、対面だっこの場合と同じようにして使用者 の身体にショルダーベルト(30)(30)を装着する（図５（Ｂ））。

【００３１】 前向きだっこでは、幼児の両脚が背当て部(11)の下方部の両側縁部から出るが 、前記連結部材(20a)(20b)により股当て幅が縮小されて鼠蹊部（Ｘ）（Ｘ）への 食い込みが解消されることに加えて、両側縁がクッション性のパッド(26)で覆わ れているため、なお一層圧迫が緩和される。また、前記パッド(26)はＵ字状に形 成されているため、股当て幅を縮小してもパッド(26)にしわができず、保持快適 性も損なわれない。

【００３２】 また、前記連結部材(20a)(20b)による股当て幅の縮小操作、戻し操作は容易で あり、ひいては対面だっこと前向きだっこの転換も容易に行える。さらに、前記 パッド(26)が背当て部(11)に固着されているので、転換時にパッド(26)の着脱等 の操作を必要としない。 （おんぶ） 上述の対面だっこの要領でキャリア本体(10)内に幼児を収容し、キャリア本体 (10)を使用者の背面側に配置してショルダーベルト(30)(30)を両肩に掛ける。 （横抱き） キャリア本体(10)に頭部サポート部材(40)を装着し、２本のショルダーベルト (30)(30)を一括してたすき掛けにし、幼児を寝かせた状態で保持する。

【００３３】 この考案においては、ベビーキャリアの細部構成を上述の実施態様に限定する ものではない。

【００３４】 即ち、キャリア本体は、少なくとも背当て部を有し、背当て部によって幼児を 対面だっこおよび前向きだっこの状態を安定して保持できるものであれば良い。 上述の実施態様では背当て部に股当て部が付加されたオープンタイプのキャリア 本体を例示したが、背当て部のみのオープンタイプのキャリア本体、前当て部が 付加されて幼児をすっぽりと包む袋状タイプのキャリア本体、あるいは前当て部 を着脱自在に設けた袋状−オープンタイプ転換可能なキャリア本体も用いること ができる。

【００３５】 また、頭部サポート部材(40)の有無は任意であるが、頭部サポート部材の使用 により対面だっこやおんぶの安定性を高めることができ、さらには横抱きも可能 となる。

【００３６】 また、装着手段は、幼児を収容したキャリア本体を使用者の身体に安定した状 態に装着できるものであれば良く、装着手段を構成する部材数、装着方法、キャ リア本体における装着手段の取付位置も限定されない。上述の実施態様で示した 左右両肩に掛ける一対のショルダーベルトの他、片方の肩にたすき掛けにする１ 本のショルダーベルトを例示できる。

【００３７】 また、前記パッドは、前向きだっこで幼児の鼠蹊部に接触する背当て部の下方 部の左右両側縁を覆っていれば良い。本実施形態のような左右側縁を覆う部分が 繋がり、上端辺を刳り下げたＵ字形状のパッドに限定されず、矩形のものや左右 で分離しているパッドも本考案に含まれる。本実施形態のＵ字形状のパッドにお いては、パッドが背当て部に固着されていても股当て幅縮小時にパッドにしわが できない点が有利である。また、左右にそれぞれ分離したパッドを装着するより も捩れにくい点でも有利である。なお、Ｕ字形状のパッドの場合、上端辺の刳り 下げ分量は、股当て幅縮小時に左右部分が重ならなければ良く、縮小時に左右部 分が離れていても接触していてもいずれでも良い。さらに、前記パッドは、背当 て部に固着されているものに限定されず、着脱可能なものもこの考案に含まれる 。

【００３８】 また、狭幅手段は本実施形態の左右一対の部材を直接連結させる連結部材(20a )(20b)に限定されない。他の狭幅手段として、左右に取り付けた部材とこれらの 部材を接近させる部材との組合せ、ベルト締め等を例示できる。

【００３９】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案の対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリアは、 前向きだっこにおいて、背当て部が狭幅手段に縮小されて股当て幅に適した幅と なされる上に、左右両側縁がパッドに覆われているため、鼠蹊部への圧迫が大幅 に緩和される。一方、対面だっこにおいて、背当て部を本来の幅、即ち前向きだ っこ時より広い幅で使用することにより安定した保持が可能である。また、キャ リア本体内におけるパッドの占有スペースはごく僅かであるから、いずれの方向 においても幼児保持のためスペースは十分に確保されている。従って、対面だっ こ、前向きだっこのいずれでも快適で安定した保持を行える。

【００４０】 また、前記狭幅手段が、前記背当て部の外面に左右所定間隔をもって取付けら れ、分離−連結可能な一対の連結部材である場合は、股当て幅の縮小操作、戻し 操作は容易であり、ひいては対面だっこと前向きだっこの転換も容易に行える。

【００４１】 前記パッドが背当て部に固着されている場合は、格別の操作を行うことなく、 対面だっこと前向きだっことを容易に転換できる。

【００４２】 また、前記パッドが、上端辺が刳り下げられた概略Ｕ字形状である場合は、股 当て幅を縮小してもパッドにしわができず、快適な保持状態が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の対面・前向きだっこ兼用ベビーキャ
リアの実施態様の全体斜視図である。

【図２】図１のベビーキャリアの背当て部の外面側を示
す部分拡大図であり、（Ａ）は対面だっこでの使用状
態、（Ｂ）は前向きだっこでの使用状態を示している。

【図３】（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）は、連結部材の連結方法を
示す手順図である。

【図４】図１のベビーキャリアの背当て部の内面側を示
す部分拡大図である。

【図５】図１のベビーキャリアの使用状態を示す斜視図
であり、（Ａ）は対面だっこ、（Ｂ）は前向きだっこを
示している。

【図６】従来のベビーキャリアの使用状態を示す斜視図
であり、（Ａ）は対面だっこ、（Ｂ）は前向きだっこを
示している。

【符号の説明】

１…対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア 10…キャリア本体 11…背当て部 20a、20b…連結部材（狭幅手段） 26…パッド 27…上端辺 30、30…ショルダーベルト（装着手段）

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 対面だっこで幼児の背面側を支持する背
   当て部を有するキャリア本体と、該キャリア本体に取り
   付けられてキャリア本体を使用者の身体に装着する装着
   手段とを備えるベビーキャリアにおいて、 前記背当て部は、該背当て部で胸腹側を支持する前向き
   だっこにおける股当て幅を縮小しうる狭幅手段と、内面
   側の下方部に装着されて左右両側縁を覆うパッドとを具
   備することを特徴とする対面・前向きだっこ兼用ベビー
   キャリア。
2. 【請求項２】 前記狭幅手段は、前記背当て部の外面に
   左右所定間隔をもって取付けられ、分離−連結可能な一
   対の連結部材である請求項１に記載の対面・前向きだっ
   こ兼用ベビーキャリア。
3. 【請求項３】 前記パッドは、背当て部に固着されてい
   る請求項１または２のいずれかに記載の対面・前向きだ
   っこ兼用ベビーキャリア。
4. 【請求項４】 前記パッドは、上端辺が刳り下げられた
   概略Ｕ字形状である請求項１〜３のいずれかに記載の対
   面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア。