JP2004135789A - 体感演出システム - Google Patents

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Takeshi Suzuki
鈴木 健史
Sadahiko Takigawa
瀧川 定彦
Takaya Tonooka
殿岡 孝哉
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Abstract

【課題】個人の趣向を踏まえた演出効果を与えることを可能にし、他人の干渉を回避でき、また体感設備の設置及び入替えを容易にすることにある。
【解決手段】映像装置1及び音響装置3が備えられ、且つサーバから伝送される映像装置1により映し出される映像や音響装置3から出力される音響に合せて予め設定された演出データが入力されると動作して圧縮空気を打ち出す空気砲を備えた特効装置4,5を建屋内の所定の個所に設置し、該空気砲から打ち出された圧縮空気により特定個所及び体感者に特定の演出効果を表現するようにしたものである。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、劇場やアミューズメント施設(以下映画館と称す)、コンテナハウスなどの建屋内の空間に配設され、映像や音響に合せて特定の体感者に視覚、聴覚、感触など五感を通して演出効果を与える体感演出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、映画館においては、観客に対して体感による演出効果を与える目的で、映像や音響に合せて風や光、香りなどを体感空間に発生させる体感設備が設置されることがある。
【0003】
かかる体感設備は、館内の広い空間全体に風や光、香りなどを発生させて演出効果をもたらすようにしたものであり、観客個々に対する演出効果を均等に与えるようにはなっていないため、個人の趣向を取入れた演出効果を与えることはできなかった。
【0004】
因みに、従来の体感による演出効果を提供するものとしては、利用者個人に映像・画像と関連付けて香気を供給する香り供給システム(例えば、特許文献1参照)や映像音響装置に連動してファン風量を制御する空調装置(例えば、特許文献2参照)がある。
【0005】
前者の香り供給システムは、利用者のベルト部分に香気発生部を備えたコンパクトケースを取付け、このコンパクトケースと鼻接続部とを導管により接続して利用者の鼻に香気を直接供給するようにしているため、利用者にとっては装備を身に付ける手間がかかると共に、違和感がある。また、後者の空調装置は、映像音響装置の音圧レベルに連動して室内ファンの風量を変化させるようにしたものであり、体感による演出効果としてあまり期待できるものではない。
【0006】
一方、映画館に設ける様々な体感設備は、その映画館に合せた各々の基準や演出に合せて設置しなければならないため、統一的及び均一的な品質の設備機器の提供を受けることができないばかりでなく、体感設備を設置するには特殊な技術が必要であり、簡単に据付けることができなかった。
【0007】
さらに、映画館は、不特定多数の人が同時に鑑賞を行なうため、飲食、喫煙、幼児やペットなど他人の鑑賞の妨げになるものを持ち込むことができなかった。
【0008】
【特許文献1】
特表2001−508888号公報
【0009】
【特許文献2】
特開平5−157319号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の映画館のような大規模空間では、多数の観客と共有するため、体感による演出効果を個人の趣向に合せて得ることはできなかった。例えば風と光だけの演出効果を受入れ、香りについては止めてもらいたくても、予め映像及び音響に合せて設定された順序で体感設備が起動されるため、嗅ぎたくない匂いを嗅がなければならない。
【0011】
また、大規模な体感空間に体感設備を設置する場合、一定した体感による演出効果を与えるには大規模な設備機器を設置しなければならないため、その搬入やコンテンツの切換が困難である。
【0012】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、個人の趣向を踏まえた演出効果を与えることができると共に、他人の干渉を避けることができ、また体感設備の設置及び入替えが容易な体感空間演出システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するため、次のような手段により体感空間演出システムを構成する。
【0014】
請求項1に対応する発明は、映像装置及び音響装置が備えられ、且つサーバから伝送される前記映像装置により映し出される映像や前記音響装置から出力される音響に合せて予め設定された演出データが入力されると動作して圧縮空気を打ち出す圧縮空気放出装置を建屋内の所定の個所に設置し、該圧縮空気放出装置から打ち出された圧縮空気により特定個所及び体感者に特定の演出効果を表現するようにしたものである。
【0015】
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する発明の体感演出システムにおいて、前記建屋は、映画館、コンテナハウス又はこれに類したモジュールである。
【0016】
請求項3に対応する発明は、請求項1に対応する発明の体感演出システムにおいて、前記圧縮空気放出装置の近傍に香り発生装置及び煙発生装置をそれぞれ設置し、前記圧縮空気放出装置より打ち出される圧縮空気に前記香り発生装置より発生する香り及び煙発生装置より発生する煙を混入させたものである。
【0017】
請求項4に対応する発明は、請求項1記載の体感演出システムにおいて、前記圧縮空気放出装置の近傍に香り発生装置及び蒸気発生装置をそれぞれ設置し、前記圧縮空気放出装置より打ち出される圧縮空気に前記香り発生装置より発生する香り及び蒸気発生装置より発生する蒸気を混入させたものである。
【0018】
請求項5に対応する発明は、請求項1、請求項3又は請求項4のいずれかに対応する発明の体感演出システムにおいて、前記圧縮空気放出装置より打ち出される圧縮空気の温度を熱交換器により変化させるようにしたものである。
【0019】
請求項6に対応する発明は、請求項1、請求項3又は請求項4のいずれかに対応する発明の体感演出システムにおいて、前記圧縮空気放出装置より打ち出された圧縮空気を演出効果の表現後に吸引して前記建屋の外部に排出する吸引機を設けたものである。
【0020】
請求項7に対応する発明は、請求項1に対応する発明の体感演出システムにおいて、前記建屋内の所定の個所に照明装置、冷温風装置、音響装置、体感椅子を体感機器としてそれぞれ設置し、これら各体感機器及び前記圧縮空気放出装置を個人の設定に合せて選択動作可能な操作装置を設けたものである。
【0021】
請求項8に対応する発明は、請求項3に対応する発明の体感演出システムにおいて、前記建屋内の所定の個所に照明装置、冷温風装置、音響装置、体感椅子を体感機器としてそれぞれ設置し、これら各体感機器と前記圧縮空気放出装置、前記香り発生装置及び煙発生装置を個人の設定に合せて選択動作可能な操作装置を設けたものである。
【0022】
請求項9に対応する発明は、請求項4に対応する発明の体感演出システムにおいて、前記建屋内の所定の個所に照明装置、冷温風装置、音響装置、体感椅子を体感機器としてそれぞれ設置し、これら各体感機器と前記圧縮空気放出装置、香り発生装置及び蒸気発生装置を個人の設定に合せて選択動作可能な操作装置を設けたものである。
【0023】
請求項10に対応する発明は、請求項7乃至請求項9のいずれかに対応する発明の体感演出システムにおいて、前記各体感機器をサーバにより集中管理して個別に制御可能にしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0025】
図1は本発明による体感演出システムの第1の実施形態を示す構成図である。
【0026】
図1において、100はミニ映画館のような小規模空間を有する建屋で、この建屋100内の前方に映写装置1より放映される画像を映し出すスクリーン2が設けられ、このスクリーン2の両側とスクリーン2の手前中央、側壁の中央並びに後方上部には音響装置(スピーカ)3がそれぞれ設置されている。
【0027】
また、スクリーン2の後方の映像鑑賞位置に複数個、本例では3個の体感椅子4が横並びにしてそれぞれ2列に配置されている。この場合、前列の体感椅子4と後列のそれらとが重合わないように互い違いに配置されている。
【0028】
さらに、前列の各体感椅子4に対応する前方位置に第1の特効演出装置5がそれぞれ設置され、またスクリーン2の上部及び下部と建屋内の後方上部に第2の特効演出装置6がそれぞれ設置され、さらに各列の体感椅子4の一側方にサイドテーブルを兼ねた第3の特効演出装置7がそれぞれ設置されている。
【0029】
一方、建屋100の天井、前後左右の側壁及び床の外面には、図2及び図3に示すように冷風ダクト10及び温風ダクト11がそれぞれ巡回するように配設されると共に、各ダクトの適宜複数個所に送風ファン12が配設され、さらに冷温風ダクト10,11の適宜個所に詳細を後述する各種体感用ドライブユニット13が配設されている。
【0030】
また、冷風ダクト10及び温風ダクト11に壁面、天井面、床面のそれぞれ複数箇所に流量調節弁14をそれぞれ介して共通に接続した吹出しダクト15が配設され、各個所の吹出しダクト15の吹出し口から建屋100内の小規模空間に図示しない空調機により温度調節された冷風や温風又はこれらの混合した風が吹出し可能になっている。
【0031】
さらに、建屋100の天井及び側壁の外面にファン17により体感空間の空気を引込み口18より引込む排気ダクト16が配設され、この排気ダクト16に各体感椅子4に組込まれた吸込みダクトが接続される。
【0032】
上記体感椅子4及び第1の特効演出装置5及び第3の特効演出装置7は、図4及び図5(a),(b)に示すような体感要素(又は演出要素)が備えられている。
【0033】
体感椅子4の座及び背もたれ内部の所定の位置に、音響装置(スピーカ)4a、エアー吹出し装置4b、エアークッション4c、吸込みダクト4d、発香装置7bがそれぞれ組み込まれている。
【0034】
また、第1の特効演出装置5及びサイドテーブルを兼ねた特効演出装置7には、発煙装置7a、発香装置7b、空気砲7c、発光装置4e、発煙ドライブユニット7d、発香ドライブユニット7e、空気砲ドライブユニット7f、発光ドライブユニット7g、空気引込みユニット7h、音響ドライブユニット7i、コンプレッサ7j及びコンプレッサドライブユニット7kが所定の位置に設けられている。
【0035】
これらの体感要素は一つの箱の中にセットされ、持ち運び、設置が簡易にしてある。
【0036】
さらに、第2の特効演出装置6には、発光装置4eと発煙装置7aが所定の位置に設けられている。
【0037】
なお、最後列のサイドテーブルを兼ねた特効演出装置7には、空気砲7c及び発光装置4eが不要なため、省略されている。
【0038】
図6はサイドテーブル上に設置されたコントローラによる映像コンテンツ、音響コンテンツと体感要素の個別選択による制御系を示す構成図である。
【0039】
図6に示すように配信センターに設置されたメインサーバ54には、映像コンテンツ及び音響コンテンツに対応した体感コンテンツが予め構築され、視聴者がコントローラ51の表示パネル52により視聴するコンテンツを選択するとメインサーバ54から映像コンテンツ及び音響コンテンツとこれらのコンテンツと対になっている体感コンテンツ(データ)が選択され、各コンテンツデータが端末サーバ53に転送される。
【0040】
次にコントローラ51の表示パネル52により、香り、煙、空気砲、光などの各種演出のオン、オフを選択すると、その演出の個別データが端末サーバ53に転送されると、この端末サーバ53より個別設定された各演出データが映像、音響に合せて各体感要素のドライブユニットに配信される。各ドライブユニットは演出データを受信すると各体感要素を起動する。
【0041】
さらに、表示パネル52には図示していないが、飲食の注文をするとその注文データがコントローラ51より配信センタ側の飲食注文用サーバに送信され、注文端末画面で注文を確認後、支払い金額などが表示されるようになっている。
【0042】
ここで、上記のような構成の体感演出システムにおいて、体感要素(演出要素)個々の機能について詳細に説明する。
【0043】
まず、風による体感演出方法について述べるに、通常は弁14が閉じられた状態で、冷風ダクト10及び温風ダクト11内を冷風及び温風がファン12により循環している。この場合、空調機により2系統の冷温風の温度がそれぞれ調整されている。このことにより、余熱時間が必要なく、常に冷風、温風が吹出せる状態になっている。
【0044】
このような状態にあるとき、各種体感用ドライブユニット13が配信センタから演出に合せて送信されるデータを受信し、弁14が開くことにより体感空間に勢いのある冷温風を吹出しダクト15を通して送り込むことができる。この場合、弁14の開度を制御することにより、冷温風を組合せた風を送込むことができる。
【0045】
従って、冷風ダクト10及び温風ダクト11を循環する温度調節された冷風及び温風を壁面、天井面、床面のあらゆる方向から吹出しダクト15の吹出し口から吹出すことができるので、例えばゴーストが出現するシーンの前に必ず冷気を体感空間に流すなどの演出を行なうことが可能となり、体感者に冷気が流れてきたときにゴーストが出現するという条件反射を起こさせることができる。
【0046】
一方、第1の特効演出装置5及びサイドテーブルを兼ねた第3の特効演出装置7に組込まれた空気砲7cは、四方が囲まれた箱のようなものに一方向にのみ空気の放出が可能な穴を有し、この箱にエアコンプレッサより空気を供給した状態で瞬間的に一定の圧力を加えることにより、一方向に向けて設けられた穴より圧縮空気が放出可能になっている。
【0047】
例えば、布状の又は弾性力のある材質で構成された箱をばちまたは一瞬の圧力がかかるものによって、その材質を変化させて内包された空気を圧縮し、解放された一方向より放出する。この空気砲7cより放出された圧縮空気は拡散することなく、特定の個所に風圧として到達するので、目的対象物又は体感者若しくは双方に風圧力としての演出を行なうことができる。
【0048】
従って、空気砲ドライブユニット7fが配信センタのメインサーバから送信される演出に合せたデータを受信すると空気砲7cより圧縮空気が放出され、例えば擬似的に何かに当たった感じや風などの表現を行なうことができる。
【0049】
また、第1の特効演出装置5及びサイドテーブルを兼ねた第3の特効演出装置7に組込まれた発煙装置7a及び発香装置7bは、空気砲7cより放出された圧縮空気に煙や香りを混合して様々な演出効果を加味するもので、発煙ドライブユニット7d及び発香ドライブユニット7eが配信センタのメインサーバから送信される演出に合せたデータを受信すると、煙や香りを発生して空気砲より圧縮空気に混入させて放出することにより、体感者に対して一定の演出効果を与えることができる。
【0050】
この場合、空気砲7cの発射口に弁を設け、この弁を圧縮空気及び煙や香りの未発射時には閉じ、発射時に弁を開くようにしておけば、必要時以外は空気砲7c内に滞留させることができる。
【0051】
また、色の付いた発光装置4eを発煙装置7aと併用することにより、各種煙の演出を行なうことができる。すなわち、配信センターのメインサーバから送信される演出に合せたデータを発煙ドライブユニット7d及び発光ドライブユニット7gが受信するとタイミングや量が調整され、例えば砂埃なら黄色の発光と煙との組合せ、また吹雪なら白色の発光と煙との組合せ、炎なら赤色の発光と煙との組合せにより演出を行なう。
【0052】
さらに、第1の特効演出装置5及びサイドテーブルを兼ねた第3の特効演出装置7に組込まれたエアコンプレッサ7jは、配信センタのメインサーバから送信される演出に合せたデータをエアドライブユニット7kにより受信するとタイミングや噴出量が調整されて細いノズルより例えば顔などに軽くエアーを吹きかけて軽く触れられた感覚を表現する場合に使用される。
【0053】
第2の特効演出装置6は、発煙装置7aと発光装置4eを備え、前述同様に霧や煙、埃や炎などを発生させる演出に使用される。
【0054】
次に体感椅子4について述べる。この体感椅子4には、映像と連動した動きを演出するモーションチェアー、スピーカ4aを埋め込み、音により振動を起こすボディーソニックや感触を表現するエアー吹出し装置4b、エアークッション4cおよび発香装置7bが組込まれている。例えばエアー吹出し装置4bは前述した顔などにエアーを吹付ける演出に用いられ、またエアーにより椅子が膨らんだり、縮んだりするエアークッション4cは圧迫感や物の存在を表現する演出に用いられる。また、発香装置7bは香りの持続性が必要な場合に使用する。
【0055】
また、耳横にスピーカを取付けることにより小さな音の再現が可能となり、例えば羽音など今までの映画館では大音量で表現したものを実際の羽音のように他人には聞こえず、本人のみに聞こえる表現が可能になる。これらの装置は配信センタのメインサーバから送信される演出に合せたデータを音響ドライブユニット7iが受信することで再現される。
【0056】
さらに、体感椅子4に組込まれた吸込みダクト4dは、空気砲7cより放出された圧縮空気、発煙装置7a及び発香装置7bから煙や香りを吸込んで排気ダクトに逃がすことで、消臭及び演出効果の消失が迅速化し、次の体感演出に備えることができる。
【0057】
このように本実施形態では、映像や音響に合せて風、光、煙、香りあるいは肌に触れる感触などを体感者の五感に訴える体感要素及び演出要素をパッケージ化して小空間に設置可能にし、且つ映像装置及び音響装置の演出に合せて配信センタのメインサーバから送信される演出データの受信により各体感要素(演出要素)を制御するようにしたので、統一的及び均一的な品質の体感演出効果を得ることができ、且つ各種体感要素及び演出要素の設置が容易になると共に、コンテンツの切替えによる体感要素(演出要素)の新設置が不要、又は入替えが容易である。
【0058】
また、体感要素として空気砲の原理を利用した圧縮空気発生装置により圧縮空気を一定方向に向けて放出させ、且つ発煙装置と発香装置を組合せることにより、各演出効果を目的個所に表現し、さらにその効果を空気中に持続させることなく、座席又はその後方に設けた吸引ダクトにより消失させるようにしたので、煙や香りなどの効果の持続や拡散を防ぎ、周りへの影響を最小限に止めることができる。
【0059】
さらに、映像装置及び音響装置に同期した各体感要素の必要性を体感者の傍に置かれたコントローラにより自由に選択操作することができるので、個人の趣向を踏まえた演出効果を与えることができると共に、他人の干渉を避けることが可能となる。例えば、香りの表現が必要ない場合には、発香操作をオフにすることで、香りの発生を止めることができる。
【0060】
上記実施形態では、図6に示すように配信センタのメインサーバ54から配信されるデータを一つの演出空間に対応させて設けられた端末サーバ53に転送し、この端末サーバ53から送信される演出データにより映像装置、音響装置及び各種の体間要素及び演出要素をドライブユニットを介して制御するようにしたが、図7に示すように配信センターのメインサーバ54から配信される演出データにより映像装置、音響装置及び各種の体間要素及び演出要素をドライブユニットを介して直接制御するようにしてもよい。
【0061】
上記実施形態では、映画館を対象とした体感演出システムの構成を述べたが、各体感要素から発生させる演出効果を体感者個々に対して同じ条件で一定の演出を体感するには、小空間に設置することが有効である。このようにすれば、体感者の体感する位置や対象物の感じる位置、あるいは体感要素から受ける演出効果の違いを小さくすることができる。また、個人的な好みにより演出を選択することも可能となり、各体感要素の小型化、省力化により小空間に設置することができる。
【0062】
この小空間を形成するものとしてコンテナを利用し、このコンテナ内に前述した各体感要素を設置して1単位の空間とすることにより、装置の標準化、体感の標準化、設置の標準化が可能となり、均一な演出効果を得ることができる。また、各体感要素を制御する装置を別のコンテナに設置すれば、各体感要素を設置した複数のコンテナを連接して配置した場合、これら各コンテナ内の体感要素を集中制御することが可能となり、管理の集中化及び簡易化を図ることができる。
【0063】
また、これらのコンテナに例えば台車を取付けて走行可能にすることにより、移動が簡易になり、建造物の設置、移設、増設が簡易になる。
【0064】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、個人の趣向を踏まえた演出効果を与えることができると共に、他人の干渉を避けることができ、また体感設備の設置及び入替えが容易な体感空間演出システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による体感演出システムの第1の実施形態を示す構成図。
【図2】同実施形態における建屋に配置した冷温風ダクトの配置構成図。
【図3】同じく冷温風ダクトの系統図。
【図4】(a)は同実施形態における特効装置の空気砲及び体感椅子に組込まれた圧縮空気吸込みダクト部の配置を示す構成図、(b)は(a)に示す前列の体感椅子及びサイドテーブルを断面して示す正面図。
【図5】(a)は同実施形態における体感椅子に組込まれた各種の体感要素を説明するための配置を示す構成図、(b)は(b)に示す前列の体感椅子及びサイドテーブルを断面して示す正面図。
【図6】同実施形態における各体感要素及び演出要素の制御系を示すブロック図。
【図7】本発明の他の実施形態における各体感要素及び演出要素の制御系を示すブロック図。
【符号の説明】
1…映写装置
2…スクリーン
3…音響装置
4…体感椅子
4a…音響装置(スピーカ)
4b…エアー吹出し装置
4c…エアークッション
4d…吸込みダクト
4e…発光装置
5…第1の特効演出装置
6…第2の特効演出装置
7…第3の特効演出装置
7a…発煙装置
7b…発香装置
7c…空気砲
7d…発煙ドライブユニット
7e…発香ドライブユニット
7f…空気砲ドライブユニット
7g…発光ドライブユニット
7h…空気引込みユニット
7i…音響ドライブユニット
7j…コンプレッサ
7k…コンプレッサドライブユニット
10…冷風ダクト
11…温風ダクト
12…送風ファン
14…流量調節弁
15…吹出しダクト
16…排気ダクト
17…ファン
18…引込み口
51…コントローラ
52…表示パネル
53…端末サーバ
54…メインサーバ

Claims (10)

  1. 映像装置及び音響装置が備えられ、且つサーバから前記映像装置により映し出される映像や前記音響装置から出力される音響に合せて設定された演出データが入力されると動作して圧縮空気を打ち出す圧縮空気放出装置を建屋内の所定の個所に設置し、該圧縮空気放出装置から打ち出された圧縮空気により特定個所又は体感者の少なくても一方に特定の演出効果を表現するようにしたことを特徴とする体感演出システム。
  2. 請求項1記載の体感演出システムにおいて、前記建屋は、映画館、コンテナハウス又はこれに類したモジュールであることを特徴とする体感演出システム。
  3. 請求項1記載の体感演出システムにおいて、前記圧縮空気放出装置の近傍に香り発生装置及び煙発生装置をそれぞれ設置し、前記圧縮空気放出装置より打ち出される圧縮空気に前記香り発生装置より発生する香り及び前記煙発生装置より発生する煙を混入させたことを特徴とする体感演出システム。
  4. 請求項1記載の体感演出システムにおいて、前記圧縮空気放出装置の近傍に香り発生装置及び蒸気発生装置をそれぞれ設置し、前記圧縮空気放出装置より打ち出される圧縮空気に前記香り発生装置より発生する香り及び前記蒸気発生装置より発生する蒸気を混入させたことを特徴とする体感演出システム。
  5. 請求項1、請求項3又は請求項4のいずれかに記載の体感演出システムにおいて、前記圧縮空気放出装置より打ち出される圧縮空気の温度を熱交換器により変化させるようにしたことを特徴とする体感演出システム。
  6. 請求項1、請求項3又は請求項4のいずれかに記載の体感演出システムにおいて、前記圧縮空気放出装置より打ち出された圧縮空気を演出効果の表現後に吸引して前記建屋の外部に排出する吸引機を設けたことを特徴とする体感演出システム。
  7. 請求項1記載の体感演出システムにおいて、前記建屋内の所定の個所に照明装置、冷温風装置、音響装置、体感椅子を体感機器としてそれぞれ設置し、これら各体感機器及び前記圧縮空気放出装置を個人の設定に合せて選択動作可能な操作装置を設けたことを特徴とする体感演出システム。
  8. 請求項3記載の体感演出システムにおいて、前記建屋内の所定の個所に照明装置、冷温風装置、音響装置、体感椅子を体感機器としてそれぞれ設置し、これら各体感機器と前記圧縮空気放出装置、前記香り発生装置及び煙発生装置を個人の設定に合せて選択動作可能な操作装置を設けたことを特徴とする体感演出システム。
  9. 請求項4記載の体感演出システムにおいて、前記建屋内の所定の個所に照明装置、冷温風装置、音響装置、体感椅子を体感機器としてそれぞれ設置し、これら各体感機器と前記圧縮空気放出装置、香り発生装置及び蒸気発生装置を個人の設定に合せて選択動作可能な操作装置を設けたことを特徴とする体感演出システム。
  10. 請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の体感演出システムにおいて、前記各体感機器をサーバにより集中管理して個別に制御可能にしたことを特徴とする体感演出システム。
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