JP2004128839A - 画像処理装置 - Google Patents

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Tatsuhiko Okada
岡田 達彦
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】間引きされた画像データより得られる画像の画質劣化を防止する画像処理装置を提供すること。
【解決手段】画像データを誤差拡散処理する誤差拡散処理部、パターンディザ処理するパターンディザ処理部、単純閾値処理する単純閾値処理部、誤差拡散処理部が参照する複数の重み付けフィルタマトリクスを示す情報を格納する重み付けフィルタマトリクス格納部、および、格納された情報から1つの情報を選択する重み付けフィルタマトリクス選択部を有して2値化する2値化処理手段150と、2値化された画像データのうちの1つを選択する画像データ選択手段160と、選択された画像データを間引きするか否かの間引判定を行う間引判定手段140と、間引きするために画像データの調整を行う間引調整手段180とを備え、重み付けフィルタマトリクス選択部が、重み付けフィルタマトリクスを示す情報を間引判定の結果に基づいて選択するようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル画像処理を行う複写機、スキャナ装置およびファクシミリ装置に関し、詳しくは、間引き処理のために画像データを調整する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファクシミリ装置の読取装置やファクシミリ機能を備えた複写機の読取装置は、副走査方向の解像度変換を行う場合には、原稿から画像を読取るスキャナの読取り速度を変化させることで対応していた。このため、スキャナの読取速度の限界を超えた低解像度が要求される場合には、画像データのライン単位の間引きを行っていた。
【0003】
また、読取り原稿がスキャナに沿って移動する装置の場合には、スキャナの読取速度、すなわち原稿の搬送速度が速すぎると、原稿を損傷してしまうことがあった。また、広幅機によって厚紙原稿を読取る場合には、オペレータに身体的な危険を及ぼすことがあった。この場合にも、画像データのライン単位の間引きを行っていた。
【0004】
このようにライン単位の間引きを行うものとして、例えば、特許文献1では、画像データを誤差拡散処理、パターンディザ処理、または単純閾値処理によって2値化処理した後に、2値化された画像データに対して間引を行う技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−98610号公報(段落番号0063乃至0071)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、画像データを2値化処理した後に、2値化された画像データに対して間引を行うため、2値化処理によって調整され相関する各画素データの一部が間引きされ、間引きされた画像データより得られる画像の画質が劣化してしまうといった問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、画像データを2値化して間引きした際に、間引きされた画像データより得られる画像の画質劣化を防止することができる画像処理装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る画像処理装置は、画像データを誤差拡散処理する誤差拡散処理部、画像データをパターンディザ処理するパターンディザ処理部、画像データを単純閾値処理する単純閾値処理部、前記誤差拡散処理部が参照する複数の重み付けフィルタマトリクスを示す情報を格納する重み付けフィルタマトリクス格納部、および、前記重み付けフィルタマトリクス格納部に格納された重み付けフィルタマトリクスを示す情報から1つの重み付けフィルタマトリクスを示す情報を選択する重み付けフィルタマトリクス選択部を有して入力された画像データを2値化する2値化処理手段と、前記誤差拡散処理部、前記パターンディザ処理部、および前記単純閾値処理部によってそれぞれ2値化された画像データのうち1つの画像データを選択する画像データ選択手段と、前記画像データ選択手段によって選択された画像データを間引きするか否かの間引判定を行う間引判定手段と、前記間引判定によって間引きすると判定された場合に前記画像データ選択手段によって選択された画像データを間引きするために画像データの調整を行う間引調整手段と、を備え、前記重み付けフィルタマトリクス選択部が、前記重み付けフィルタマトリクスを示す情報を前記間引判定の結果に基づいて選択するように構成されている。
【0009】
この構成により、入力された画像データに施される誤差拡散処理において参照される重み付けフィルタマトリクスを間引きするか否かに応じて切り換えるため、間引きされた画像データより得られる画像のテクスチャの乱れを抑止し、画質劣化を防止することができる。
【0010】
本発明の請求項2に係る画像処理装置は、請求項1において、前記2値化処理手段が、前記パターンディザ処理部が参照する複数のディザマトリクスを示す情報を格納するディザマトリクス格納部、および、前記ディザマトリクス格納部に格納されたディザマトリクスを示す情報から1つのディザマトリクスを示す情報を選択するディザマトリクス選択部と、を有し、前記ディザマトリクス選択部が、ディザマトリクスを示す情報を前記間引判定の結果に基づいて選択するように構成されている。
【0011】
この構成により、請求項1の効果に加えて、入力された画像データに施されるパターンディザ処理において参照されるディザマトリクスを間引きするか否かに応じて切り換えるため、間引きされた画像データより得られる画像に生じるモアレを防止し、ディザマトリクスの変形による画質劣化を防止することができる。
【0012】
本発明の請求項3に係る画像処理装置は、画像データを誤差拡散処理する誤差拡散処理部、画像データをパターンディザ処理するパターンディザ処理部、画像データを単純閾値処理する単純閾値処理部、前記パターンディザ処理部が参照する複数のディザマトリクスを示す情報を格納するディザマトリクス格納部、および、前記ディザマトリクス格納部に格納されたディザマトリクスを示す情報から1つのディザマトリクスを示す情報を選択するディザマトリクス選択部を有して入力された画像データを2値化する2値化処理手段と、前記誤差拡散処理部、前記パターンディザ処理部、および前記単純閾値処理部によってそれぞれ2値化された画像データのうち1つの画像データを選択する画像データ選択手段と、前記画像データ選択手段によって選択された画像データを間引きするか否かの間引判定を行う間引判定手段と、前記間引判定によって間引きすると判定された場合に前記画像データ選択手段によって選択された画像データを間引きするために画像データの調整を行う間引調整手段と、を備え、前記ディザマトリクス選択部が、ディザマトリクスを示す情報を前記間引判定の結果に基づいて選択するように構成されている。
【0013】
この構成により、入力された画像データに施されるパターンディザ処理において参照されるディザマトリクスを間引きするか否かに応じて切り換えるため、間引きされた画像データより得られる画像に生じるモアレを防止し、ディザマトリクスの変形による画質劣化を防止することができる。
【0014】
本発明の請求項4に係る画像処理装置は、請求項1乃至請求項3において、入力された前記画像データのうち所定の画素データが画像における領域の境界を表すエッジ領域に含まれているか否かに基づいて前記画素データがエッジ画素データか否かを判定するエッジ判定手段を備え、前記間引調整手段が、前記画像データ選択手段によって選択された画像データに含まれる各画素データと前記画素データとそれぞれ同一の位置にある前ラインの画素データとの論理和を演算する論理和演算部を有し、前記画像データ選択手段によって前記パターンディザ処理部によって処理された画像データが選択された場合には、前記間引調整手段が、前記画像データをそのまま出力し、前記画像データ選択手段によって前記誤差拡散処理部および単純閾値処理部のいずれか一方によって処理された画像データが選択された場合には、前記間引調整手段が、前記エッジ判定手段によってエッジ画素データと判定された画素データに対しては前記論理和演算部によって演算された2値化演算データを出力し、前記エッジ判定手段によってエッジ画素データと判定された画素データに対しては前記画像データをそのまま出力するように構成されている。
【0015】
この構成により、請求項1乃至請求項3の効果に加えて、エッジ画素データであるか否かに応じて間引きのための画像データの調整を切り換えるため、間引きされた画像データより得られる画像における中間調部分、特に網点部分に生じるモアレおよび画質劣化を防止することができる。
【0016】
本発明の請求項5に係る画像処理装置は、画像データを誤差拡散処理する誤差拡散処理部、画像データをパターンディザ処理するパターンディザ処理部、および、画像データを単純閾値処理する単純閾値処理部を有して入力された画像データを2値化する2値化処理手段と、前記誤差拡散処理部、前記パターンディザ処理部、および前記単純閾値処理部によってそれぞれ2値化された画像データのうち1つの画像データを選択する画像データ選択手段と、前記画像データ選択手段によって選択された画像データを間引きするか否かの間引判定を行う間引判定手段と、前記間引判定によって間引きすると判定された場合に前記画像データ選択手段によって選択された画像データを間引きするために画像データの調整を行う間引調整手段と、入力された前記画像データのうち所定の画素データが画像における領域の境界を表すエッジ領域に含まれているか否かに基づいて前記画素データがエッジ画素データか否かを判定するエッジ判定手段と、を備え、前記間引調整手段が、前記画像データ選択手段によって選択された画像データに含まれる各画素データと前記画素データとそれぞれ同一の画素位置にある前ラインの画素データとの論理和を演算する論理和演算部を有し、前記パターンディザ処理部によって処理された画像データが前記画像データ選択手段によって選択された場合には、前記間引調整手段が、前記画像データをそのまま出力し、前記誤差拡散処理部および単純閾値処理部のいずれか一方によって処理された画像データが前記画像データ選択手段によって選択された場合には、前記間引調整手段が、前記エッジ判定手段によってエッジ画素データと判定された画素データに対しては前記論理和演算部によって演算された演算データを出力し、前記エッジ判定手段によってエッジ画素データと判定された画素データに対しては前記画像データをそのまま出力するように構成されている。
【0017】
この構成により、エッジ画素データであるか否かに応じて間引きのための画像データの調整を切り換えるため、間引きされた画像データより得られる画像における中間調部分、特に網点部分に生じるモアレおよび画質劣化を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像処理装置100の構成を示すブロック図である。
【0019】
画像処理装置100は、空間フィルタ処理手段110と、画像モード指定手段120と、γ補正手段130と、間引判定手段140と、2値化処理手段150と、画像データ選択手段160と、エッジ判定手段170と、間引調整手段180と、間引制御手段190と、画像記憶手段191と、を備え、入力された画像データを間引きして画像記憶手段191に格納するようになっている。
【0020】
図2は、空間フィルタ処理手段110の構成を詳細に示すブロック図である。空間フィルタ処理手段110は、MTF調整部111と、平滑化処理部112と、マトリクス生成部113と、セレクタ部114と、を備えている。
【0021】
MTF調整部111は、入力された画像データを変調伝達関数(Modulation Transfer Function、以下、単にMTFと略す。)によってコントラストの再現性を調整し、調整された画像データをセレクタ部114に出力するようになっている。
【0022】
平滑化処理部112は、網点や細線が幾何学的に規則正しく配置されたパターンを重ね合わせた画像に生じる濃淡の縞模様、すなわちモアレの除去や写真の再現性を向上させるために入力された画像データの高周波数成分を抑制する平滑化を行い、平滑化された画像データをセレクタ部114に出力するようになっている。
【0023】
マトリクス生成部113は、MTF調整部111および平滑化処理部112によるフィルタ処理を施す画素データ、すなわち注目画素データに対して主走査および副走査方向に所定範囲内の画素データを保持するマトリクスを生成するようになっている。
【0024】
MTF調整部111および平滑化処理部112によって出力された画像データと、画像モード指定手段120によって出力された画像モード信号とは、セレクタ部114に入力されるようになっており、セレクタ部114は、入力された画像データのうち1つの画像データを、入力された画像モード信号に基づいて選択し、選択された画像データをγ補正手段130に出力するようになっている。
【0025】
ここで、画像モード信号とは、画像データが文字情報を主として含む文字モード、または画像データが写真による画像を主として含む写真モードであるか等の画像データの属性、すなわち画像モードを示す信号である。
【0026】
画像モード指定手段120は、オペレータによって前述した画像モードを指定させ、指定された画像モードを示す画像モード信号を生成し、生成された画像モード信号を空間フィルタ処理手段110のセレクタ部114および画像データ選択手段160に出力するようになっている。
【0027】
空間フィルタ処理手段110のセレクタ部114によって出力された画像データは、γ補正手段130に入力されるようになっており、γ補正手段130は、入力された画像データをガンマ(以下、単にγと略す。)補正し、γ補正された画像データを2値化処理手段150に出力するようになっている。
【0028】
ここで、γ補正とは、各画素データの入力輝度と出力輝度とを関連付けるγ特性と呼ばれる指数関数の乗数、すなわちγ値を調整することによって画像の輝度を補正するものである。
【0029】
間引判定手段140は、2値化処理手段150によって2値化され、画像データ選択手段160によって選択された画像データを間引きするか否かの間引判定を行い、間引きすると判定された場合には、間引きをする旨を示す間引信号を生成し、間引きしないと判定された場合には、間引きをしない旨を示す非間引信号を生成し、生成された間引信号または非間引信号を2値化処理手段150の重み付けフィルタマトリクス選択部153およびディザマトリクス選択部156と、間引調整手段180と間引制御手段190とに出力するようになっている。
【0030】
前述したように、原稿から画像を読取るスキャナを備えた読取装置は、原稿に記録された画像を副走査方向に縮小して読取る場合には、スキャナまたは原稿を高速に移動させて対応していた。例えば、60%に縮小された画像を得るためには、等倍に読込む際の100/60倍の速度でスキャナまたは原稿を移動させる。
【0031】
スキャナの読取速度の限界を考慮した場合には、縮小可能な倍率に限界が生じる。縮小可能な倍率よりもさらに縮小させて読取る場合には、縮小倍率の2倍の倍率で画像を読取り、読取られた画像データを2分の1に間引きすることによって所望の縮小倍率の画像が得られる。例えば、60%に縮小された画像を得るときと同じ速度でスキャナまたは原稿を移動させ、読取られた画像データを2分の1に間引きすることによって30%に縮小された画像を得ることができる。
【0032】
画像データを2分の1に間引きすることによって、スキャナの読取速度の限界から定まる縮小倍率の限界を2分の1まで向上することができる。本発明は、2分の1に間引きした場合と同様にして、3分の1や4分の1に間引きするように間引き率を上げていくことによって縮小倍率の限界をさらに向上させるようにしてもよい、また、複数の間引き率に対応させるようにしてもよい。本実施の形態においては、間引きは率は2分の1として以下説明する。
【0033】
図3は、2値化処理手段150の構成を詳細に示すブロック図である。
2値化処理手段150は、誤差拡散処理部151と、重み付けフィルタマトリクス格納部152と、重み付けフィルタマトリクス選択部153と、パターンディザ処理部154と、ディザマトリクス格納部155と、ディザマトリクス選択部156と、単純閾値処理部157と、を備え、γ補正手段130によって出力された画像データは、誤差拡散処理部151、パターンディザ処理部154および単純閾値処理部157に入力されるようになっている。
【0034】
誤差拡散処理部151は、入力された画像データを重み付けフィルタマトリクス選択部153によって出力された重み付けフィルタマトリクスを示す情報に基づいて誤差拡散処理し、誤差拡散処理された画像データを画像データ選択手段160に出力するようになっている。
【0035】
ここで、誤差拡散処理は、処理対象の画素データ、すなわち注目画素データの画素値と注目画素データを2値化した後の画素値との誤差、すなわち2値化誤差を重み付けフィルタマトリクスに従って周辺の画素データに分配するものであり、以下に256階調を2値で表現する、擬似ハーフトーン2値化処理の例を示す。
【0036】
まず、注目画素データの周辺の既に2値化された画素データの2値化誤差を所定の重み付けフィルタマトリクスによって重み付けし、重み付けされた値を注目画素データに加算して予め定められた量子化閾値を以って2値化する。
次に、注目画素データに対して2値化を行った際の2値化誤差を記憶しておき、記憶された2値化誤差は、後に処理する周辺画素データに対して2値化を行う際に重み付けして加算される。
【0037】
図4(a)は、5画素×2ラインのフィルタサイズの重み付けフィルタマトリクスの例を示す説明図である。
di,jを注目画素データの画素値(0≦di,j≦255、0は白、255は黒)、εi,jを注目画素データの2値化誤差、Λi,jを注目画素データの画素値に加算する周辺画素データの2値化誤差の和である加算調整値(0≦Λi,j≦255、範囲外は強制的に範囲内へ修正)、Di,jを注目画素データの2値化後の画素値(Di,jは、0または1、0は白、255は黒)およびTHを量子化閾値(0≦TH≦255)とすると、加算調整値Λi,jは、以下に示す式(1)によって求められる。ここで、添字に使用されているiは、主走査方向の座標、すなわち画素単位の座標を示し、jは、副走査方向の座標、すなわちライン単位の座標を示している。
【0038】
Λi,j=di,j+(εi−2,j−1+2×εi−1,j−1+4×εi,j−1+2×εi+1,j−1+εi+2,j−1+2×εi−2,j+4×εi−1,j)/16         (1)
【0039】
また、注目画素データの2値化後の画素値Di,jは、以下に示す式(2)および式(3)によって求められる。
【0040】
Di,j=1(Λi,j>THのとき)               (2)
Di,j=0(Λi,j≦THのとき)               (3)
【0041】
ここで、2値化誤差εi,jは、以下に示す式(4)および式(5)によって求められる。
【0042】
εi,j=Λi,j(Di,j=0のとき)              (4)
εi,j=Λi,j−255(Di,j=1のとき)          (5)
【0043】
式(4)は、注目画素データの画素値を|εi,j|(εi,j≧0)の分だけ元の色より白い色によって2値化表現したことを示し、式(5)は、注目画素データの画素値を|εi,j|(εi,j<0)の分だけ元の色より黒く2値化表現したことを示している。
この2値化誤差εi,jを記憶しておき、後に処理する周辺画素データの画素値に対して重み付けして加算する。
【0044】
図4(b)は、誤差拡散処理された画像データを2分の1に間引きする際に参照する5画素×2ラインのフィルタサイズの重み付けフィルタマトリクスの例を示す説明図である。
【0045】
図4(a)で説明した重み付けフィルタマトリクスと同様にして、加算調整値Λi,jは、以下に示す式(6)によって求められる。
【0046】
Λi,j=di,j+(εi−2,j−2+2×εi−1,j−2+4×εi,j−2+2×εi+1,j−2+εi+2,j−2+2×εi−2,j+4×εi−1,j)/16         (6)
【0047】
式(6)に示すように、誤差拡散処理部151は、誤差拡散処理された画像データが間引きされる場合には、1ライン前の2値化誤差が注目画素データに影響しないようにし、2ライン前の2値化誤差を注目画素データの画素値に対して加算するようになっているため、間引きされた画像データより得られる画像のテクスチャの乱れを抑止し、画質劣化を防止する。
【0048】
重み付けフィルタマトリクス格納部152は、誤差拡散処理結果の画像データを間引きしない場合に参照される図4(a)で例示した重み付けフィルタマトリクス、すなわち非間引用フィルタマトリクスを示す情報と間引きする場合に参照される図4(b)で例示した重み付けフィルタマトリクス、すなわち間引用フィルタマトリクスを示す情報とを予め格納するようになっている。
【0049】
間引判定手段140によって出力された間引信号または非間引信号は、重み付けフィルタマトリクス選択部153に入力されるようになっており、重み付けフィルタマトリクス選択部153は、非間引信号が入力された場合には、重み付けフィルタマトリクス格納部152に格納された非間引用フィルタマトリクスを示す情報を取得し、間引信号が入力された場合には、重み付けフィルタマトリクス格納部152に格納された間引用フィルタマトリクスを示す情報を取得し、取得されたフィルタマトリクスを示す情報を誤差拡散処理部151に出力するようになっている。
【0050】
パターンディザ処理部154は、入力された画像データをディザマトリクス選択部156によって出力されたディザマトリクスを示す情報に基づいてパターンディザ処理し、パターンディザ処理された画像データを画像データ選択手段160に出力するようになっている。
【0051】
ここで、パターンディザ処理は、相互に異なる複数の閾値がマトリクス状に表現されたディザマトリクスによって、各画素データの画素値と閾値との比較によって2値化を行い、黒色の画素の面積比率によって中間調を表現するものである。
【0052】
図5(a)は、256階調を2値で表現するディザマトリクスの例を示す説明図である。図5(a)において、マトリックス状に記されている数字は、閾値を示しており、画像データの各画素データの画素値が全て128である場合に、黒色の結果が得られる箇所は、点で網掛けされている。
【0053】
図5(b)は、パターンディザ処理された画像データを2分の1に間引きする際に参照するディザマトリクスの例を示す説明図である。図5(b)におけるディザマトリクスは、図5(a)におけるディザマトリクスと比較して、副走査方向に2倍の成分を有している。
【0054】
図5(c)は、図5(b)におけるディザマトリクスを参照してパターンディザ処理された画像データを2分の1に間引きした際のディザマトリクスの変位を示す説明図である。このように、図5(c)におけるディザマトリクスを参照してパターンディザ処理した場合には、図5(a)におけるディザマトリクスを参照してパターンディザ処理した場合と同じ効果が得られる。
【0055】
パターンディザ処理部154は、パターンディザ処理された画像データが間引きされる場合には、間引きを予め考慮したディザマトリクスを参照してパターンディザ処理するようになっているため、間引きされた画像データより得られる画像に生じるモアレを防止し、ディザマトリクスの変形による画質劣化を防止する。
【0056】
ディザマトリクス格納部155は、パターンディザ処理結果の画像データを間引きしない場合に参照される図5(a)で例示したディザマトリクス、すなわち非間引用ディザマトリクスを示す情報と間引きする場合に参照される図5(b)で例示したディザマトリクス、すなわち間引用ディザマトリクスを示す情報とを予め格納するようになっている。
【0057】
間引判定手段140によって出力された間引信号または非間引信号は、ディザマトリクス選択部156に入力されるようになっており、ディザマトリクス選択部156は、非間引信号が入力された場合には、ディザマトリクス格納部155に格納された非間引用ディザマトリクスを示す情報を取得し、間引信号が入力された場合には、ディザマトリクス格納部155に格納された間引用ディザマトリクスを示す情報を取得し、取得されたディザマトリクスを示す情報をパターンディザ処理部154に出力するようになっている。
【0058】
なお、間引用ディザマトリクスは、非間引用ディザマトリクスの各ライン成分を2度繰り返すものにしてもよい。図6は、非間引用ディザマトリクスの各ライン成分を2度繰り返すものにした間引用ディザマトリクスの例を示す説明図である。
【0059】
また、本発明は、パターンディザ処理部154が非間引用ディザマトリクスを各ライン単位に2度ずつ参照するようにしても同一の効果が得られる。パターンディザ処理部154が非間引用ディザマトリクスを各ライン単位に2度ずつ参照するようにした場合には、ディザマトリクス格納部155は、非間引用ディザマトリクスを示す情報のみを格納するようにし、ディザマトリクス選択部156を除く。
【0060】
単純閾値処理部157は、入力された画像データの各画素データの画素値を予め定められた閾値と比較して、閾値以上の画素値を有する画素データの画素値には1、すなわち黒を割り当て、閾値未満の画素値を有する画素データの画素値には0、すなわち白を割り当てる単純閾値処理し、単純閾値処理された画像データを画像データ選択手段160に出力するようになっている。
【0061】
2値化処理手段150の誤差拡散処理部151、パターンディザ処理部154および単純閾値処理部157によってそれぞれ出力された画像データおよび画像モード指定手段120によって出力された画像モード信号は、画像データ選択手段160に入力されるようになっており、画像データ選択手段160は、入力されたそれぞれの画像データのうち、1つの画像データを入力された画像モード信号に基づいて選択し、選択された画像データを出力した誤差拡散処理部151、パターンディザ処理部154および単純閾値処理部157を示す2値化処理情報を生成し、選択された画像データと生成された2値化処理情報を間引調整手段180に出力するようになっている。
【0062】
入力された画像データは、空間フィルタ処理手段110に入力されると共に、エッジ判定手段170に入力されるようになっており、エッジ判定手段170は、入力された画像データのうち各画素データが画像における領域の境界を表すエッジ領域に含まれているか否かに基づいて画素データがエッジ画素データか否かのエッジ判定を行うようになっている。
【0063】
ここで、エッジ判定手段170によって行われるエッジ判定には、公知の様々な方法があるが、以下では一例を以って説明する。
図7は、エッジ判定手段170の構成を詳細に示すブロック図である。
【0064】
エッジ判定手段170は、マトリクス生成部171と、エッジ検出フィルタ部172と、エッジ判定部173と、エッジ膨張部174と、を備えている。
図8は、マトリクス生成部171の構成を詳細に示すブロック図である。
【0065】
マトリクス生成部171は、ラインメモリ1711、1712、1713、1714と、画素データ保持部1715と、を備えている。
ラインメモリ1711は、処理対象の画素データ、すなわち注目画素データを含むラインの1ライン後の画像データを保持するようになっている。
【0066】
ラインメモリ1712は、ラインメモリ1711に保持されているラインの1ライン前の画像データを保持するようになっている。
ラインメモリ1713は、ラインメモリ1712に保持されているラインの1ライン前の画像データを保持するようになっている。
【0067】
ラインメモリ1714は、ラインメモリ1713に保持されているラインの1ライン前の画像データを保持するようになっている。
画素データ保持部1715は、図8においてF/Fと記されている、画素データ保持する25個のフリップフロップによって構成され、入力された画像データおよびラインメモリ1711、1712、1713、1714によって保持されている画像データに含まれる各画素データを1画素ずつ保持するようになっている。
【0068】
ここで、処理対象の画素データ、すなわち注目画素データは、画素データ保持部1715の中央(左から3段目、上から3段目)のフリップフロップに保持される。
【0069】
エッジ検出フィルタ部172は、マトリクス生成部171の画素データ保持部1715に保持された画素データに後述する4つのエッジ検出フィルタとの積和をそれぞれ演算し、演算された積和の各結果を示す情報をエッジ判定部173に出力するようになっている。
【0070】
図9は、エッジ検出フィルタの例を示す説明図であり、図9(a)は、副走査方向のエッジ検出フィルタを示し、図9(b)は、主走査方向のエッジ検出フィルタを示し、図9(c)は、左上斜め方向のエッジ検出フィルタを示し、図9(d)は、右下斜め方向のエッジ検出フィルタを示している。
【0071】
エッジ検出フィルタ部172によって出力された積和の各結果を示す情報は、エッジ判定部173に入力されるようになっており、エッジ判定部173は、入力された情報に示される積和の各結果の絶対値が最大となる積和の結果を選択し、選択された積和の結果と予め定められた閾値との比較に基づいて該画素データがエッジ画素データであるか否かを判定するエッジ判定を行い、エッジ判定の結果を示す情報、すなわちエッジ判定情報をエッジ膨張部174に出力するようになっている。
【0072】
エッジ判定部173によって出力されたエッジ判定情報は、エッジ膨張部174に入力されるようになっており、エッジ膨張部174は、入力されたエッジ判定情報を蓄積し、注目画素データと主走査及び副走査方向に隣接する画素データに対応したエッジ判定情報に該画素データがエッジ画素データである旨が示されている場合には、注目画素データに対応したエッジ判定情報を注目画素データがエッジ画素データである旨を示すように変更し、変更されたエッジ判定情報を間引調整手段180の画素データ選択部183に出力するようになっている。
【0073】
図10は、間引調整手段180の構成を詳細に示すブロック図である。
間引調整手段180は、ラインメモリ181と、論理和演算部182と、画素データ選択部183と、を備えている。
【0074】
ラインメモリ181は、画像データ選択手段160によって出力された画像データのうち処理対象の画素データ、すなわち注目画素データを含むラインの1ライン前の画像データを保持するようになっている。
【0075】
論理和演算部182は、ラインメモリ181に保持された画素データのうち注目画素データと同一の画素位置にある前ラインの画素データとの論理和を演算し、演算された演算データを画素データ選択部183に出力するようになっている。
【0076】
画像データ選択手段160によって出力された画像データおよび2値化処理情報と、論理和演算部182によって出力された演算データと、エッジ判定手段170のエッジ膨張部174によって出力されたエッジ判定情報と、間引判定手段140によって出力された間引信号または非間引信号とは、画素データ選択部183に入力されるようになっており、画素データ選択部183は、入力された2値化処理情報とエッジ判定情報と間引信号または非間引信号とに基づいて注目画素データと入力された演算データとの何れか一方を選択し、選択された画素データを画像記憶手段191に出力するようになっている。
【0077】
ここで、画素データ選択部183は、間引信号が入力され、入力された2値化処理情報に誤差拡散処理部151または単純閾値処理部157が示され、入力されたエッジ判定情報に注目画素データがエッジ画素データである旨が示されている場合には、入力された演算データを出力し、これらの何れかの条件があてはまらない場合には、注目画素データを出力するようになっている。
【0078】
なお、間引調整手段180は、2ライン前の画素データを調整の条件に加えることができる。
図11は、2ライン前の画素データを調整の条件に加えた場合の間引調整手段180の構成を詳細に示すブロック図である。
【0079】
2ライン前の画素データを調整の条件に加えた場合には、間引調整手段180は、ラインメモリ181、184と、論理和演算部182と、画素データ取得部185と、画素データ選択部186と、を備える。
【0080】
なお、図11を参照して以下に説明する間引調整手段180においては、図10を参照して説明した間引調整手段180の構成要素と同一の構成要素に図10を参照して説明した間引調整手段180の構成要素と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0081】
ラインメモリ184は、画像データ選択手段160によって出力された画像データのうちラインメモリ181に保持されているラインのさらに1ライン前の画像データを保持するようになっている。
【0082】
画素データ取得部185は、ラインメモリ184に保持された画素データのうち注目画素データと同一の画素位置にある前々ラインの画素データを取得し、取得された前々ライン画素データを画素データ選択部186に出力するようになっている。
【0083】
画像データ選択手段160によって出力された画像データおよび2値化処理情報と、論理和演算部182によって出力された演算データと、エッジ判定手段170のエッジ膨張部174によって出力されたエッジ判定情報と、間引判定手段140によって出力された間引信号または非間引信号と、画素データ取得部185によって出力された前々ライン画素データとは、画素データ選択部186に入力されるようになっており、画素データ選択部186は、入力された2値化処理情報とエッジ判定情報と間引信号または非間引信号と前々ライン画素データとに基づいて注目画素データと入力された演算データとの何れか一方を選択し、選択された画素データを画像記憶手段191に出力するようになっている。
【0084】
ここで、画素データ選択部186は、間引信号が入力され、入力された2値化処理情報に誤差拡散処理部151または単純閾値処理部157が示され、入力されたエッジ判定情報に注目画素データがエッジ画素データである旨が示され、入力された前々ライン画素データに白、すなわち0が示されている場合には、入力された演算データを出力し、これらの何れかの条件があてはまらない場合には、注目画素データを出力するようになっている。
【0085】
このように、間引調整手段180は、2ライン前の画素データを調整の条件に加えることによって、画像における黒に配色される部分が論理和演算部182によって演算される倫理和によって広がることを抑止できる。
【0086】
間引判定手段140によって出力された間引信号または非間引信号は、間引制御手段190に入力されるようになっており、間引制御手段190は、非間引信号が入力された場合には、画像データと共に入力される主走査同期信号および主走査画像データ有効範囲信号をそのまま画像記憶手段191に出力し、間引信号が入力された場合には、主走査同期信号および主走査画像データ有効範囲信号を前述した間引き率に基づいて変換し、変換された主走査同期信号および主走査画像データ有効範囲信号を画像記憶手段191に出力するようになっている。
【0087】
ここで、主走査同期信号は、画像データとライン単位の同期をとるためのものであり、各ラインの先頭を検出させるためのパルスを有する。主走査画像データ有効範囲信号は、有効な画像データの範囲を主走査同期信号と同期して示すものである。
【0088】
具体的に、間引制御手段190は、主走査同期信号の各ラインの先頭を検出させるためのパルスを2ラインに1つに変換し、主走査画像データ有効範囲信号を1ライン毎に交互に有効な画像データの範囲を示すように変換するようになっている。
【0089】
間引調整手段180の画素データ選択部183によって出力された画素データよりなる画像データと、間引制御手段190によって出力された主走査同期信号および主走査画像データ有効範囲信号は、画像記憶手段191に入力されるようになっており、画像記憶手段191は、入力された主走査同期信号および主走査画像データ有効範囲信号に応じて入力された画像データを記憶するようになっている。
【0090】
具体的に、画像記憶手段191は、主走査同期信号の各ラインの先頭を検出するためのパルスに応じて画像データを記憶する状態に移行し、主走査画像データ有効範囲信号によって有効な画像データとして示された範囲の画像データを記憶するようになっている。これにより、画像記憶手段191には、2分の1に間引きされた画像データが記憶される。
【0091】
以下、画像処理装置100の動作をフローチャートを参照して説明する。
図12は、画像処理装置100の動作を示すフローチャートである。
【0092】
まず、入力された画像データは、空間フィルタ処理手段110のMTF調整部111によってコントラストの再現性を調整される(S201)と共に、平滑化処理部112によって平滑化される(S202)。
【0093】
次いで、MTF調整部111によってコントラストの再現性を調整された画像データ及び平滑化処理部112によって平滑化された画像データのいずれか一方が、画像モード指定手段120によって指定された画像モードに基づいて選択され(S203)、選択された画像データは、γ補正手段130によってγ補正される(S204)。
【0094】
以上に説明した処理と並列して、間引判定手段140によって間引判定が行われる(S210)。
次いで、γ補正された画像データは、2値化処理手段150の誤差拡散処理部151、パターンディザ処理部154および単純閾値処理部157のそれぞれによって2値化される。
【0095】
ここで、重み付けフィルタマトリクス格納部152に格納された重み付けフィルタマトリクスが、間引判定の結果に基づいて重み付けフィルタマトリクス選択部153によって選択され(S220)、選択された重み付けフィルタマトリクスを以って、γ補正された画像データが誤差拡散処理部151によって誤差拡散処理される(S221)。
【0096】
また、ディザマトリクス格納部155に格納されたディザマトリクスが、間引判定の結果に基づいてディザマトリクス選択部156によって選択され(S230)、選択されたディザマトリクスを以って、γ補正された画像データがパターンディザ処理部154によってパターンディザ処理される(S231)。
また、γ補正された画像データが単純閾値処理部157によって単純閾値処理される(S240)。
【0097】
次いで、誤差拡散処理部151、パターンディザ処理部154および単純閾値処理部157のそれぞれによって2値化された画像データが画像データ選択手段160によって画像モードに基づいて選択される(S250)。
以上に説明した処理と並列して、入力された画像データに基づいてエッジ判定がエッジ判定手段170によって行われる(S260)。
【0098】
画像データ選択手段160によって選択された画像データは、間引判定の結果、画像データを2値化した処理、およびエッジ判定の結果を示すエッジ判定情報に基づいて間引調整手段180によって画素単位に調節される(S270)。
以上に説明した処理と並列して、入力された画像データと共に入力された主走査同期信号および主走査画像データ有効範囲信号が間引制御手段190によって変換される(S280)。
【0099】
間引調整手段180によって調節された画像データは、間引制御手段190によって変換された主走査同期信号および主走査画像データ有効範囲信号に基づいて画像記憶手段191に記憶される(S290)。
【0100】
このように、画像処理装置100によれば、入力された画像データに施される誤差拡散処理において参照される重み付けフィルタマトリクスを間引きするか否かに応じて切り換え、入力された画像データに施されるパターンディザ処理において参照されるディザマトリクスを間引きするか否かに応じて切り換え、さらに、エッジ画素データであるか否かに応じて間引きのための画像データの調整を切り換えるため、画像データを2値化して間引きした際に、間引きされた画像データより得られる画像の画質劣化を防止することができる。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、画像データを2値化して間引きした際に、間引きされた画像データより得られる画像の画質劣化を防止することができる画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る画像処理装置における空間フィルタ処理手段の構成を詳細に示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る画像処理装置における2値化処理手段の構成を詳細に示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る重み付けフィルタマトリクスの例を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るディザマトリクスの例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係るディザマトリクスの変形例を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る画像処理装置におけるエッジ判定手段の構成を詳細に示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る画像処理装置におけるエッジ判定手段のマトリクス生成部の構成を詳細に示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係るエッジ検出フィルタの例を示す説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る画像処理装置における間引調整手段の構成を詳細に示すブロック図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る画像処理装置における2ライン前の画素データを調整の条件に加えた場合の間引調整手段の構成を詳細に示すブロック図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 画像処理装置
110 空間フィルタ処理手段
111 MTF調整部
112 平滑化処理部
113、171 マトリクス生成部
114 セレクタ部
120 画像モード指定手段
130 γ補正手段
140 間引判定手段
150 2値化処理手段
151 誤差拡散処理部
152 フィルタマトリクス格納部
153 フィルタマトリクス選択部
154 パターンディザ処理部
155 ディザマトリクス格納部
156 ディザマトリクス選択部
157 単純閾値処理部
160 画像データ選択手段
170 エッジ判定手段
172 エッジ検出フィルタ部
173 エッジ判定部
174 エッジ膨張部
180 間引調整手段
181、184、1711、1712、1713、1714 ラインメモリ
182 論理和演算部
183、186 画素データ選択部
185 画素データ取得部
190 間引制御手段
191 画像記憶手段
1715 画素データ保持部

Claims (5)

  1. 画像データを誤差拡散処理する誤差拡散処理部、画像データをパターンディザ処理するパターンディザ処理部、画像データを単純閾値処理する単純閾値処理部、前記誤差拡散処理部が参照する複数の重み付けフィルタマトリクスを示す情報を格納する重み付けフィルタマトリクス格納部、および、前記重み付けフィルタマトリクス格納部に格納された重み付けフィルタマトリクスを示す情報から1つの重み付けフィルタマトリクスを示す情報を選択する重み付けフィルタマトリクス選択部を有して入力された画像データを2値化する2値化処理手段と、
    前記誤差拡散処理部、前記パターンディザ処理部、および前記単純閾値処理部によってそれぞれ2値化された画像データのうち1つの画像データを選択する画像データ選択手段と、
    前記画像データ選択手段によって選択された画像データを間引きするか否かの間引判定を行う間引判定手段と、
    前記間引判定によって間引きすると判定された場合に前記画像データ選択手段によって選択された画像データを間引きするために画像データの調整を行う間引調整手段と、を備え、
    前記重み付けフィルタマトリクス選択部が、前記重み付けフィルタマトリクスを示す情報を前記間引判定の結果に基づいて選択するようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記2値化処理手段が、前記パターンディザ処理部が参照する複数のディザマトリクスを示す情報を格納するディザマトリクス格納部、および、前記ディザマトリクス格納部に格納されたディザマトリクスを示す情報から1つのディザマトリクスを示す情報を選択するディザマトリクス選択部と、を有し、
    前記ディザマトリクス選択部が、ディザマトリクスを示す情報を前記間引判定の結果に基づいて選択するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 画像データを誤差拡散処理する誤差拡散処理部、画像データをパターンディザ処理するパターンディザ処理部、画像データを単純閾値処理する単純閾値処理部、前記パターンディザ処理部が参照する複数のディザマトリクスを示す情報を格納するディザマトリクス格納部、および、前記ディザマトリクス格納部に格納されたディザマトリクスを示す情報から1つのディザマトリクスを示す情報を選択するディザマトリクス選択部を有して入力された画像データを2値化する2値化処理手段と、
    前記誤差拡散処理部、前記パターンディザ処理部、および前記単純閾値処理部によってそれぞれ2値化された画像データのうち1つの画像データを選択する画像データ選択手段と、
    前記画像データ選択手段によって選択された画像データを間引きするか否かの間引判定を行う間引判定手段と、
    前記間引判定によって間引きすると判定された場合に前記画像データ選択手段によって選択された画像データを間引きするために画像データの調整を行う間引調整手段と、を備え、
    前記ディザマトリクス選択部が、ディザマトリクスを示す情報を前記間引判定の結果に基づいて選択するようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 入力された前記画像データのうち所定の画素データが画像における領域の境界を表すエッジ領域に含まれているか否かに基づいて前記画素データがエッジ画素データか否かを判定するエッジ判定手段を備え、
    前記間引調整手段が、前記画像データ選択手段によって選択された画像データに含まれる各画素データと前記画素データとそれぞれ同一の画素位置にある前ラインの画素データとの論理和を演算する論理和演算部を有し、
    前記パターンディザ処理部によって処理された画像データが前記画像データ選択手段によって選択された場合には、前記間引調整手段が、前記画像データをそのまま出力し、
    前記誤差拡散処理部および単純閾値処理部のいずれか一方によって処理された画像データが前記画像データ選択手段によって選択された場合には、前記間引調整手段が、前記エッジ判定手段によってエッジ画素データと判定された画素データに対しては前記論理和演算部によって演算された演算データを出力し、前記エッジ判定手段によってエッジ画素データと判定された画素データに対しては前記画像データをそのまま出力するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 画像データを誤差拡散処理する誤差拡散処理部、画像データをパターンディザ処理するパターンディザ処理部、および、画像データを単純閾値処理する単純閾値処理部を有して入力された画像データを2値化する2値化処理手段と、
    前記誤差拡散処理部、前記パターンディザ処理部、および前記単純閾値処理部によってそれぞれ2値化された画像データのうち1つの画像データを選択する画像データ選択手段と、
    前記画像データ選択手段によって選択された画像データを間引きするか否かの間引判定を行う間引判定手段と、
    前記間引判定によって間引きすると判定された場合に前記画像データ選択手段によって選択された画像データを間引きするために画像データの調整を行う間引調整手段と、
    入力された前記画像データのうち所定の画素データが画像における領域の境界を表すエッジ領域に含まれているか否かに基づいて前記画素データがエッジ画素データか否かを判定するエッジ判定手段と、を備え、
    前記間引調整手段が、前記画像データ選択手段によって選択された画像データに含まれる各画素データと前記画素データとそれぞれ同一の画素位置にある前ラインの画素データとの論理和を演算する論理和演算部を有し、
    前記パターンディザ処理部によって処理された画像データが前記画像データ選択手段によって選択された場合には、前記間引調整手段が、前記画像データをそのまま出力し、
    前記誤差拡散処理部および単純閾値処理部のいずれか一方によって処理された画像データが前記画像データ選択手段によって選択された場合には、前記間引調整手段が、前記エッジ判定手段によってエッジ画素データと判定された画素データに対しては前記論理和演算部によって演算された演算データを出力し、前記エッジ判定手段によってエッジ画素データと判定された画素データに対しては前記画像データをそのまま出力するようにしたことを特徴とする画像処理装置。
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