JP4568748B2 - 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は画像データに対して拡大又は縮小の変倍処理を行うと共に中間調を生成するディザ処理を行うことができる画像処理方法、該方法を実行する画像処理装置、該装置を備える画像形成装置、コンピュータに前記方法を実行させるためのコンピュータプログラム及び該プログラムを記録してある記録媒体に関する。
従来、デジタル技術が急速に進展しているOA(Office Automation)機器の分野では、電子写真式のデジタルカラー複合機、インクジェット方式のカラープリンタ又は熱転写方式のカラープリンタなど、カラー画像にデジタル処理を施して出力する画像形成装置が広く普及している。
例えば、デジタルカメラ又はイメージスキャナなどの入力機器から入力された画像情報又はコンピュータ上で作成された画像情報は、上記画像形成装置を用いて出力され、その際、入力された画像情報に対して、擬似階調再現処理(中間調処理)が施されている。
擬似階調再現技術の1つの手法として、多値ディザ処理があり、例えば図15に示すようなディザマトリクス(ただし、各セル内の数字は濃い出力値が割り当てられる順序を示す)の各画素に対し、夫々対応する各複数の閾値との大小関係に基づいて量子化処理を行い、複数の出力値の何れか1つを出力するか、あるいは、変換テーブルに基づいて変換した出力値を出力する処理がなされている。
また、従来の画像形成装置は、ユーザにより指定された画像の出力サイズを受け付け、受け付けた出力サイズに応じて変倍処理を行っていた。例えば、出力サイズの拡大指示を受け付けたときは、近接の画素を補間するなどして画像の出力サイズを拡大し、出力サイズの縮小指示を受け付けたときは、画素を間引くなどして画像の出力サイズを縮小していた。
以上、従来の画像形成装置は、階調再現処理と変倍処理とを円滑に実行できるように画像処理の方法が工夫されてきた。例えば、画像データに対して階調再現処理を施した後に変倍処理を施す方法が提案された(例えば、特許文献1)。しかし、特許文献1に記載された方法では、階調再現処理により2値化された画像の画素に対して変倍処理、即ち、白又は黒である2値画素を補間又は間引くことから、粒状性が悪くなったり、干渉パターンを生じるなど、画質の劣化を招くという問題を有していた。
また、画像データに対してまず変倍処理を施し、その後に、拡大・縮小時とも同じサイズのディザマトリクスを用いて階調再現処理を施す方法が提案された(例えば、特許文献2)。
特開平1−136465号公報 特開昭60―97774号公報
特許文献2に記載された方法では、変倍の有無に係わらず同じ大きさのディザマトリクスを用いている、すなわち、同じ線数のスクリーンを用いているので、出力サイズを縮小した画像に対して階調再現処理を実行した場合、解像力が不足し、縮小した画像内の小さな文字又は記号などがつぶれるという問題を有していた。一方、出力サイズを拡大した画像に対して階調再現処理を実行した場合、画像の拡大により生じた粒状性がより強調されて画質が劣化するという問題を有していた。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、設定された変倍率に応じて画像データを変倍し、線数の異なる複数のディザマトリクスの何れかを画像データの変倍に用いた変倍率に応じて選定し、選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を行うことにより、変倍された画像データに最適な線数を有するディザマトリクスを選定し、選定したディザマトリクスを用いて画像データに対するディザ処理を実行することができる画像処理方法、該方法を実行する画像処理装置、該装置を備える画像形成装置、コンピュータに前記方法を実行させるためのコンピュータプログラム及び該コンピュータプログラムを記録してある記録媒体を提供することにある。
上記目的を解決するために本発明に係る画像処理方法は、設定された変倍率に応じて画像データの出力サイズ拡大又は縮小する変倍処理を施し、出力サイズを変倍処理した画像データに対してディザマトリクスを用いたディザ処理を行う画像処理方法において、画像データが網点領域に属するデータであると判断したときに、線数の異なる複数のディザマトリクスの何れかを画像データの出力サイズの変倍処理に用いた変倍率に応じて選定し、選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理方法は、設定された変倍率に応じて画像データの出力サイズ拡大又は縮小する変倍処理を施し、出力サイズを変倍処理した画像データに対してディザマトリクスを用いたディザ処理を行う画像処理方法において、画像データが示す原稿の種別が網点で構成されている印刷写真を含む原稿であると判断したときに、線数の異なる複数のディザマトリクスの何れかを画像データの出力サイズの変倍処理に用いた変倍率に応じて選定し、選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、設定された変倍率に応じて画像データの出力サイズ拡大又は縮小する変倍処理を施す変倍手段を備え、出力サイズを変倍処理した画像データに対してディザマトリクスを用いたディザ処理を行う画像処理装置において、線数の異なる複数のディザマトリクスと、画像データが網点領域に属するデータであるか否かを判断する領域分離手段と、該領域分離手段で出力サイズを変倍処理すべき画像データが網点領域に属するデータであると判断したときに、前記ディザマトリクスの何れかを画像データの出力サイズの変倍処理に用いた変倍率に応じて選定する選定手段とを備え、該選定手段で選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を行うように構成してあることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、設定された変倍率に応じて画像データの出力サイズを拡大又は縮小する変倍処理を施す変倍手段を備え、出力サイズを変倍処理した画像データに対してディザマトリクスを用いたディザ処理を行う画像処理装置において、線数の異なる複数のディザマトリクスと、画像データが示す原稿の種別が網点で構成されている印刷写真を含む原稿であるか否かを判断する原稿種別判別手段と、該原稿種別判別手段で前記原稿の種別が印刷写真を含む原稿であると判断したときに、前記ディザマトリクスの何れかを画像データの出力サイズの変倍処理に用いた変倍率に応じて選定する選定手段とを備え、該選定手段で選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を行うように構成してあることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る画像処理装置と、該画像処理装置で処理された画像の形成を行う画像形成手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、設定された変倍率に応じて画像データの出力サイズを拡大又は縮小する変倍処理を施させ、出力サイズを変倍処理した画像データに対してディザマトリクスを用いたディザ処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、出力サイズを変倍処理すべき画像データが網点領域に属するデータであると判断したときに線数の異なる複数のディザマトリクスの何れかを画像データの出力サイズの変倍処理に用いた変倍率に応じて選定させるステップと、コンピュータに、選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を実行させるステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、設定された変倍率に応じて画像データの出力サイズを拡大又は縮小する変倍処理を施させ、出力サイズを変倍処理した画像データに対してディザマトリクスを用いたディザ処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、画像データが示す原稿の種別が網点で構成されている印刷写真を含む原稿であると判断したときに線数の異なる複数のディザマトリクスの何れかを画像データの出力サイズの変倍処理に用いた変倍率に応じて選定させるステップと、コンピュータに、選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を実行させるステップとを含むことを特徴とする。
更にまた、本発明に係る記録媒体は、本発明に係るコンピュータプログラムを記憶してあることを特徴とする。
本発明にあっては、線数の異なる複数のディザマトリクスの何れかを画像データの変倍に用いた変倍に応じて選定することにより、画像データに対して所定の変倍率で縮小処理を行う場合、変倍率に応じて線数の高いディザマトリクスを選定する。また、画像データに対して所定の変倍率で拡大処理を行う場合、変倍率に応じて線数の低いディザマトリクスを選定する。そして、選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を行うことにより、縮小した画像内の文字又は図形などの再現性を確保しつつ中間調を生成する。また、拡大した画像に生じた粒状性が強調されないように抑制しつつ中間調を生成する。
また、本発明にあっては、画像データが網点領域に属するデータであると判断したときに線数の異なる複数のディザマトリクスの何れかを画像データの変倍に用いた変倍率に応じて選定することにより、特に、画像データの変倍によって再現性が低下しやすい網点文字又は網点上の文字を良好に再現する。
また、本発明にあっては、画像データが示す原稿の種別が網点で構成されている印刷写真を含む原稿であると判断したときに線数の異なる複数のディザマトリクスの何れかを画像データの変倍に用いた変倍率に応じて選定することにより、特に、画像データの変倍によって再現性が低下しやすい網点で構成されている印刷写真内に存在する小さい文字や、印刷写真の細部の情報を維持して良好にする。
本発明に依れば、デジタルカラー複合機などにおいて、画像データに対して変倍処理及びディザ処理を行うときに粒状性が目立ちやすくなることを回避することができ、画質の劣化を防止できる。また、変倍処理により縮小した画像内の文字又は図形などの再現性を確保しつつディザ処理を行うことができると共に変倍処理により拡大した画像に生じた粒状性が強調されないよう抑制しつつディザ処理を行うことができる。
実施例1.
以下、本発明に係る画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体について、実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は実施例1に係る画像処理装置を含む画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。実施例1では画像形成装置がデジタルカラー複写機である一例を説明する。しかし、本発明の画像形成装置は、これに限らず、デジタルカラー複写機、デジタルカラー複合機などであってもよい。また、スキャナなどの画像読取装置で読み込んだ画像をカラープリンタ等のプリンタで出力する場合にも適用できる。
図中の画像形成装置は、画像入力装置1、画像処理装置2、画像出力装置3及び操作パネル4で構成されている。画像入力装置1は、例えば、CCD(Charged Coupled Device)を備えたスキャナであり、原稿からの反射光をRGBのアナログ信号として受け付け、画像処理装置2へ出力する。画像処理装置2は、受け付けたRGBのアナログ信号に後述の処理を施し、CMYKのデジタルカラー信号として画像出力装置3へ出力する。画像出力装置3は、例えば、電子写真方式又はインクジェット方式を用いたカラー画像出力装置であり、画像処理装置2から出力されたCMYKのデジタルカラー信号を受け付け、受け付けたデジタルカラー信号に基づいて紙などの記録媒体の面にカラー画像を出力する。操作パネル4は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示部と操作ボタンとで構成され、操作ボタンが押下されたときに対応する指示信号を画像処理装置2へ出力する。画像処理装置2は、指示信号に応じた動作を行う。
画像処理装置2は、A/D変換部20、シェーディング補正部21、入力階調補正部22、領域分離処理部23、色補正部24、黒生成下色除去部25、変倍部26、空間フィルタ処理部27、出力階調補正部28、階調再現処理部29で構成されている。また、画像処理装置2は、CPU(Central Processing Unit)(図示せず、以下同じ。)又はDSP(Digital Signal Processor)(図示せず、以下同じ。)を備え、CPU又はDSPは、各ハードウェアを制御する。
A/D変換部20は、画像入力装置1から受け付けたRGBのアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号をシェーディング補正部21へ出力する。
シェーディング補正部21は、A/D変換部20から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に画像入力装置1の照明系、結像系、撮像系で発生する各種の歪みを除去する処理を行う。また、シェーディング補正部21は、RGBの反射率信号を濃度信号などカラー画像処理装置に採用されている画像処理システムの扱い易い信号に変換すると共に、カラーバランスを整える処理を行い、処理済みのデジタル信号を入力階調補正部22へ出力する。
入力階調補正部22は、シェーディング補正部21から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に対して下地濃度の除去又はコントラストなどの画質階調処理を施し、処理済みのデジタル信号を領域分離処理部23へ出力する。
領域分離処理部23は、入力階調補正部22から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に基づいて入力された画像データを、例えば、文字領域、網点領域及び写真領域(連続階調領域)の何れかに分離する領域分離処理を実行する。尚、領域分離処理の手順については後述する。
また、領域分離処理部23は、分離結果に基づいて文字領域、網点領域又は写真領域のいずれに属しているかを示す領域識別信号を生成し、生成した領域識別信号を黒生成下色除去部25、空間フィルタ処理部27及び階調再現処理部29へ出力すると共に、入力階調補正部22から受け付けたデジタル信号を色補正部24へ出力する。
色補正部24は、領域分離処理部23から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に対して不要吸収成分を含むCMK色材の分光特性による色濁りを除去する処理を施し、処理済みのデジタル信号を黒生成下色除去部25へ出力する。
黒生成下色除去部25は、色補正部24から出力されたデジタル信号(CMY)を受け付け、受け付けたデジタル信号から黒信号(K)を生成し、生成した黒信号を前記デジタル信号から差し引いた新たなデジタル信号(CMY)を生成し、生成した新たなデジタル信号(CMY)及び黒信号(K)を変倍部26へ夫々出力する。また、黒生成下色除去部25は、領域分離処理部23から出力された領域識別信号を受け付け、受け付けた領域識別信号を参照して黒生成下色除去の処理を実行する。
尚、黒生成処理の一例としてスケルトンブラックにより黒生成を行う方法がある。かかる方法では、スケルトンカーブの入出力特性をy=f(x)とし、受け付けたデジタル信号をC、M,Yとし、出力するデジタル信号をC’、M’、Y’、K’とし、UCR(Under Color Removal)率をα(0<α<1)としたときに下式に基づいて黒生成下色除去を行う。
Figure 0004568748
変倍部26は、操作パネル4で倍率、拡大、縮小などの指示信号を受け付けたとき、受け付けた指示信号に基づいて画像の出力サイズの拡大又は縮小を行う。変倍部26は、黒生成下色除去部25から出力されたデジタル信号が示す画像の主走査方向、副走査方向の画素に対して補間演算により画素で補うあるいは間引くことにより画像の拡大又は縮小を行う。変倍部26は、拡大又は縮小した画像を示すデジタル信号(CMYK)を空間フィルタ処理部27へ出力する。また、変倍部26は、画像の変倍率mを階調再現処理部29へ出力する。
尚、実施例1では、画像の主走査方向、副走査方向の画素に対して補間演算を行う一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、副走査方向の画素に対して光学的に処理を施し、主走査方向の画素に対して補間演算を行うようにしてもよい。
空間フィルタ処理部27は、変倍部26から出力されたデジタル信号(CMYK)を受け付け、受け付けたデジタル信号に対して空間フィルタ処理を施すことにより空間周波数特性を補正し、処理済みのデジタル信号(CMYK)を出力階調補正部28へ出力する。空間フィルタ処理部27は、領域分離処理部23から出力された領域識別信号を受け付け、受け付けた領域識別信号を参照して空間フィルタ処理を実行する。
その結果、出力すべき画像のぼやけ又は粒状性劣化を軽減することができる。空間フィルタ処理として、例えば、文字の輪郭を強調するための鮮鋭強調処理、入力網点成分を除去するためのローパスフィルタ処理が該当する。
出力階調補正部28は、空間フィルタ処理部27から出力されたデジタル信号(CMYK)を受け付け、受け付けたデジタル信号が含む濃度信号に基づいて網点面積率に変換する出力階調補正処理を実行し、変換した網点面積率を画像出力装置3へ出力する。また、出力階調補正部28は、受け付けたデジタル信号を階調再現処理部29へ出力する。
階調再現処理部29は、出力階調補正部28から出力されたデジタル信号(CMYK)を受け付け、受け付けたデジタル信号に対して以下の階調再現処理を施す。階調再現処理部29は、処理したデジタル信号(CMYK)を記憶装置(図示せず、以下同じ。)に記憶し、外部から入力された出力指示を受け付けたタイミングで記憶装置からデジタル信号を読み出して画像出力装置3へ出力する。画像出力装置3は、階調再現処理部29から出力されたデジタル信号(CMKY)を受け付け、受け付けたデジタル信号を紙媒体などの記録媒体上に出力する。また、階調再現処理部29は、領域分離処理部23から出力された領域識別信号を参照して階調再現処理を実行する。尚、階調再現処理部29の構成及び作用については後述する。
例えば、文字領域を示す領域識別信号が出力されたとき、当該信号を受け付けた空間フィルタ処理部27は、空間フィルタ処理内の鮮鋭強調処理で用いる高周波数の強調値を大きくして画像の文字領域の再現性を高める。同時に、当該信号を受け付けた階調再現処理部29は、高域周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの2値化又は多値化処理を実行する。
また、網点領域を示す領域識別信号が出力されたとき、当該信号を受け付けた空間フィルタ処理部27は、ローパスフィルタ処理を実行して画像の入力網点成分を除去する。出力階調補正部28は、受け付けたデジタル信号が含む濃度信号に基づいて画像出力装置3内で設定されている網点面積率に変換する出力階調補正処理を実行する。その後、当該信号を受け付けた階調再現処理部29は、最終的に画像を画素単位に分離し、分離した画素に対して中間調で再現できるように処理する階調再現処理、言い換えれば、中間調処理を実行する。
また、写真領域の示す領域識別信号が出力されたとき、当該信号を受け付けた階調再現処理部29は、階調再現性を重視したスクリーンでの2値化又は多値化処理を実行する。
次に階調再現処理部29の構成及び作用について説明する。図2は階調再現処理部29の構成を示すブロック図、図3は選定テーブルの格納例を示す模式図、図4はディザマトリクスAを説明するための概念図、図5はディザマトリクスBを説明するための概念図、図6はディザマトリクスCを説明するための概念図である。
階調再現処理部29は、選択部29a及び記憶部(図示せず、以下同じ。)で構成されており、記憶部には複数のディザマトリクスA、B、C及びDが記憶されている。選択部29aは、出力階調補正部28から出力されたデジタル信号(C)を受け付けると共に変倍部26から出力された変倍率m及び領域分離処理部23から出力された領域識別信号を受け付ける。選択部29aは、後述するマトリクス選定処理を実行することにより、受け付けた変倍率m及び領域識別信号に応じてディザマトリクスA〜Dのいずれか最適なものを選択して決定する。
変倍率mとディザマトリクスとの対応関係は、選定テーブルT1で関連づけられている(図3参照)。選定テーブルT1は、記憶部に予め格納されている。選定テーブルT1は、変倍率mが50(%)以下の場合と線数が300(線/インチ)のディザマトリクスAとを対応付け、変倍率mが50(%)を超える場合であって200(%)未満の場合と線数が200(線/インチ)のディザマトリクスBとを対応付け、変倍率mが200(%)以上の場合と線数が150(線/インチ)のディザマトリクスCとを対応付けている。
ディザマトリクスAは、2×2のマスを備え(図4(a)参照)、各マスに閾値を格納する。ディザマトリクスAを用いて中間調処理を実行した場合、画像は4通りのドットパターンで再現される(図4(b)参照)。
また、ディザマトリクスBは、3×3のマスを備え(図5(a)参照)、各マスに閾値を格納する。ディザマトリクスBを用いて中間調処理を実行した場合、画像は、9通りのドットパターンで再現される(図4(b)参照)。
また、ディザマトリクスCは、4×4のマスを備え(図6(a)参照)、各マスに閾値を格納する。ディザマトリクスCを用いて中間調処理を実行した場合、画像は、16通りのドットパターンで再現される(図6(b)参照)。
また、ディザマトリクスDは、予め設定された所定のマス数を備える(図示せず)。
尚、実施例1では、ディザマトリクスA〜Dが画像を2値化するときに用いるものを一例として説明している。しかし、本発明では、これに限らず、画像を多値化するときに用いるものであってもよい。
次に画像処理装置2内の階調再現処理部29が実行するマトリクス選定処理の手順について説明する。図7は階調再現処理部29が実行するマトリクス選定処理の手順を示すフローチャートである。
通常、ディザマトリクスは、細部再現性(解像力)と粒状性及び階調性を満足するように選定される。以下では、標準のディザマトリクスの線数を200(線/インチ)とする。ディザマトリクスBに該当する。
また、画像の出力サイズを大幅に縮小したときは文字又は記号なども縮小されることから、低解像力のディザマトリクスを用いて中間調処理を施した場合、当該文字又は記号などがつぶれる。そこで、画像の出力サイズを縮小した場合、ディザマトリクスの線数は、高解像度である300(線/インチ)と規定する。ディザマトリクスAに該当する。
また、画像の出力サイズを大幅に拡大したときは粒状性及び階調性の悪さが強調されるため、画像の画質が劣化する。そこで、ディザマトリクスの線数は、解像度を抑えた150(線/インチ)と規定する。ディザマトリクスCに該当する。
画像処理装置2内の階調再現処理部29は、変倍部26から出力された変倍率mを受け付け(S101)、受け付けた変倍率mが50(%)以下であるか否かを判断する(S102)。その結果、階調再現処理部29は、受け付けた変倍率mが50(%)以下であると判断した場合(S102でYES)、記憶部に記憶してある複数のディザマトリクスのうちディザマトリクスAを選定し(S103)、選定したディザマトリクスAを記憶部から読み出す。階調再現処理部29は、読み出したディザマトリクスAを用いて階調再現処理、言い換えれば、ディザ処理を実行し(S107)、高解像度のスクリーンでの2値化を行い、処理を完了する。
一方、階調再現処理部29は、ステップS102で受け付けた変倍率mが50(%)を超えると判断した場合(S102でNO)、受け付けた変倍率mが200(%)以上であるか否かを判断する(S104)。その結果、階調再現処理部29は、受け付けた変倍率mが200(%)以上であると判断した場合(S104でYES)、記憶部に記憶してある複数のディザマトリクスのうちディザマトリクスCを選定し(S105)、選定したディザマトリクスCを記憶部から読み出す。階調再現処理部29は、読み出したディザマトリクスCを用いてディザ処理を実行し(S107)、階調再現性を重視したスクリーンでの2値化を行い、処理を完了する。
一方、階調再現処理部29は、ステップ104で受け付けた変倍率mが200(%)未満であると判断した場合(S104でNO)、記憶部に記憶してある複数のディザマトリクスのうちディザマトリクスBを選定し(S106)、選定したディザマトリクスBを記憶部から読み出す。階調再現処理部29は、読み出したディザマトリクスBを用いてディザ処理を実行し(S107)、標準的なスクリーンでの2値化を行い、処理を完了する。
次に画像処理装置2内の階調再現処理部29が実行する領域に応じたマトリクス選定処理の手順について説明する。図8は画像再現処理部29が実行する領域に応じたマトリクス選定処理の手順を示すフローチャートである。
領域分離処理部23で網点領域と判断された領域について、変倍率に応じた線数のディザマトリクスを選定する。網点文字又は網点上の文字は、再現が可能な12ポイントに設定されている場合であっても、網点文字などを含む画像の出力サイズが50(%)に縮小されることにより、当該網点文字なども6ポイントに縮小されて再現性が低下する。そこで、画像処理装置2は、網点領域についてのみ、最適な線数のディザマトリクスを選定することにより、画像の劣化を抑制する。
画像処理装置2内の階調再現処理部29は、変倍部26から出力された変倍率mを受け付け(S201)、領域識別処理部23から出力された領域識別信号を受け付ける(S202)。階調再現処理部29は、受け付けた領域識別信号が網点領域を示すか否かを判断し(S203)、受け付けた領域識別信号が網点領域を示していないと判断した場合(S203でNO)、文字領域又は写真領域に対して予め設定されているディザマトリクスDを選定する(S204)。
例えば、階調再現処理部29は、領域識別信号が文字領域を示していると判断した場合、シャギーが発生し難く文字の再現に好適なディザマトリクスを選定し、記憶部から読み出す。この場合、線数が300(線/インチ)のディザマトリクスを選定し、画像の出力サイズの変倍に応じたディザマトリクスの切り替えは行わない。
また、写真領域を示していると判断した場合は、階調性及び粒状性が優れているピクセル順にドットを成長させることができるディザマトリクスを選定し、記憶部から読み出す。この場合、線数が150(線/インチ)のディザマトリクスを選定し、画像の出力サイズの変倍に応じたディザマトリクスの切り替えは行わない。
一方、階調再現処理部29は、ステップS203で領域識別信号が網点領域を示していると判断した場合(S203でYES)、ステップS201で受け付けた変倍率mが50(%)以下であるか否かを判断する(S205)。その結果、階調再現処理部29は、受け付けた変倍率mが50(%)以下であると判断した場合(S205でYES)、記憶部に記憶してある複数のディザマトリクスのうちディザマトリクスAを選定し(S206)、選定したディザマトリクスAを記憶部から読み出す。階調再現処理部29は、読み出したディザマトリクスAを用いてディザ処理を実行し(S210)、高解像度のスクリーンでの2値化を行い、処理を完了する。
一方、階調再現処理部29は、ステップS201で受け付けた変倍率mが50(%)を超えると判断した場合(S205でNO)、受け付けた変倍率mが200(%)以上であるか否かを判断する(S207)。その結果、階調再現処理部29は、受け付けた変倍率mが200(%)以上であると判断した場合(S207でYES)、記憶部に記憶してある複数のディザマトリクスのうちディザマトリクスCを選定し(S208)、選定したディザマトリクスCを記憶部から読み出す。階調再現処理部29は、読み出したディザマトリクスCを用いてディザ処理を実行し(S210)、階調再現性を重視したスクリーンでの2値化を行い、処理を完了する。
一方、階調再現処理部29は、ステップS207で受け付けた変倍率mが200(%)未満であると判断した場合(S207でNO)、記憶部に記憶してある複数のディザマトリクスのうちディザマトリクスBを選定し(S209)、選定したディザマトリクスBを記憶部から読み出す。階調再現処理部29は、読み出したディザマトリクスBを用いてディザ処理を実行し(S210)、標準的なスクリーンでの2値化を行い、処理を完了する。
次に画像処理装置2内の領域分離処理部23が実行する領域分離処理の手順について説明する。領域分離処理は、例えば、本願出願人が出願した特開2002−232708号公報に記載された画像処理の方法を用いる。以下、当該方法を簡単に説明する。
領域分離処理部23は、注目画素を含む複数の画素よりなるブロック(例えば、15×15画素)における最小濃度値と最大濃度値との差分最大濃度差、及び隣接する画素の濃度差の絶対値の総和である総和濃度繁雑度を算出する。領域分離処理部23は、算出した最大濃度差及び総和濃度繁雑度と予め設定された閾値とを比較し、比較の結果に基づいて注目画素を下地領域又は印画紙写真領域、言い換えれば、印画紙写真などの連続階調領域と文字エッジ領域又は網点領域とに分離する。
領域分離処理部23は、領域を分離するにあたって以下の特徴量を参照する。
第1に下地領域の濃度分布は、通常、濃度変化が少ないので最大濃度差及び総和濃度繁雑度が共に小さくなる。
第2に印画写真領域の濃度分布は、滑らかな濃度変化をしており、最大濃度差及び総和濃度繁雑度と共に小さく、且つ、下地領域のそれよりは若干大きくなる。
第3に網点領域の濃度分布は、網点の態様が多種であるため最大濃度差が定まらないが、総和濃度繁雑度が網点の数に応じて濃度変化したときに最大濃度差に対する総和濃度繁雑度の割合が大きくなる。従って、最大濃度差と文字及び網点領域判定の閾値との積より総和濃度繁雑度の方が大きい場合、網点画素であると判別することができる。
第4に文字領域の濃度分布は、最大濃度差が大きく、それに伴う総和濃度繁雑度も大きくなるが、網点領域の場合より濃度変化が小さいため、網点領域の場合より総和濃度繁雑度が小さくなる。従って、最大濃度差と文字及び網点領域判定の閾値との積より総和濃度繁雑度の方が小さい場合、文字エッジ領域であると判別することができる。
領域分離処理部23は、領域を分離するにあたって以下の手順を実行する。領域分離処理部23は、算出した最大濃度差と総和濃度繁雑度の閾値とを比較する。比較の結果、最大濃度差が最大濃度差の閾値より小さく、かつ、総和濃度繁雑度が総和濃度繁雑度の閾値より小さいという2つの条件を満たしていると判断した場合、注目画素が下地又は印画紙写真領域であると判断する。一方、領域分離処理部23は、前記2つの条件を満たしていないと判断した場合、注目画素が文字又は網点領域であると判断する。
領域分離処理部23は、注目画素が下地又は印画紙写真領域であると判断した場合、算出した最大濃度差と下地及び印画紙写真領域判定の閾値とを更に比較する。比較の結果、最大濃度差が下地及び印画紙写真領域判定の閾値より小さいと判断した場合、注目画素が下地領域であると判断する。一方、領域分離処理部23は、最大濃度差が下地及び印画紙写真領域判定の閾値より大きいと判断した場合、注目画素が印画紙写真領域であると判断する。
領域分離処理部23は、注目画素が文字領域又は網点領域であると判断した場合、算出した総和濃度繁雑度と最大濃度差に文字及び網点領域判定の閾値を掛けた積とを比較する。比較の結果、総和濃度繁雑度が積より小さいと判断した場合、注目画素が文字エッジ領域であると判断する。一方、領域分離処理部23は、総和濃度繁雑度が積より大きいと判断した場合、注目画素が網点領域であると判断する。
尚、実施例1では、領域分離処理部23が注目画素を文字領域、網点領域、印画紙写真領域又は下地領域に分離する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、領域分離処理部23が、文字領域、網点領域又はその他の領域(印画紙写真領域及び下地領域)に分離するようにしてもよい。
実施例2.
実施例1では、変倍率に応じて所定の線数のディザマトリクスを選定する、あるいは、領域分離処理部23で網点領域と判断された領域について、変倍率に応じた線数のディザマトリクスを選定する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、原稿種別に応じて所定の線数のディザマトリクスを選定するようにしても良い。そこで、実施例2では、画像処理装置2が入力された画像データの原稿種別を判別する機能を備える一例を説明する。尚、実施例2では画像形成装置がデジタルカラー複合機である一例を説明する。図9は実施例2に係る画像処理装置を含む画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。
図中の画像形成装置は、画像入力装置1、画像処理装置2、画像出力装置3及び操作パネル4で構成されている。
尚、画像入力装置1、画像出力装置3及び操作パネル4は実施例1と同一であるからその構成及び作用についての説明を省略する。
画像処理装置2は、A/D変換部20、シェーディング補正部21、入力階調補正部22、領域分離処理部23、色補正部24、黒生成下色除去部25、変倍部26、空間フィルタ処理部27、出力階調補正部28、階調再現処理部29、原稿種別判別部210で構成されている。画像処理装置2内の各ハードウェアは、CPU(Central Processing Unit)(図示せず、以下同じ。)又はDSP(Digital Signal Processor)(図示せず、以下同じ。)により制御される。
A/D変換部20は、画像入力装置1から受け付けたRGBのアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号をシェーディング補正部21へ出力する。
シェーディング補正部21は、A/D変換部20から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に実施例1と同様の処理を実行し、処理済みのデジタル信号を原稿種別判別部210へ出力する。
原稿種別判別部210は、シェーディング補正部21から出力されたデジタル信号を受け付け、入力された画像の原稿種別が文字原稿、印刷写真原稿、文字と印刷写真とが混在した文字印刷写真原稿であるかの判別をデジタル信号に基づいて行う。原稿種別判別部210は、判別の結果に応じて原稿種別判別信号を生成し、生成した原稿種別判別信号を入力階調補正部22、色補正部24、黒生成下色除去部25、空間フィルタ処理部27及び階調再現処理部29へ出力する。また、原稿種別判別部210は、シェーディング補正部21から受け付けたデジタル信号を入力階調補正部22へ出力する。
入力階調補正部22は、原稿種別判別部210から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に対して下地濃度の除去又はコントラストなどの画質階調処理を施し、処理済みのデジタル信号を領域分離処理部23へ出力する。また、入力階調補正部22は、原稿種別判別部210から出力された原稿種別判別信号を受け付け、受け付けた原稿種別判別信号を参照して入力階調補正を実行する。
領域分離処理部23は、入力階調補正部22から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に基づいて実施例1と同様の処理を実行する。領域分離処理部23は、処理済みのデジタル信号を色補正部24へ出力する。また、領域分離処理部23は、実施例1と同様に領域識別信号を生成し、生成した領域識別信号を黒生成下色除去部25、空間フィルタ処理部27及び階調再現処理部29へ出力する。
色補正部24は、領域分離処理部23から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に対して実施例1と同様の処理を実行する。色補正部24は、処理済みのデジタル信号を黒生成下色除去部25へ出力する。また、色補正部24は、原稿種別判別部210から出力された原稿種別判別信号を受け付け、受け付けた原稿種別判別信号を参照して色補正を実行する。
黒生成下色除去部25は、色補正部24から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に対して実施例1と同様の処理を実行する。黒生成下色除去部25は、処理済みのデジタル信号を変倍部26へ出力する。また、黒生成下色除去部25は、原稿種別判別部210から出力された原稿種別判別信号と領域分離処理部23から出力された領域識別信号とを受け付け、受け付けた原稿種別判別信号及び領域識別信号を参照して黒生成下色除去の処理を実行する。
変倍部26は、黒生成下色除去部25から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号が示す画像に対して実施例1と同様の処理を実行する。変倍部26は、処理済みのデジタル信号を空間フィルタ処理部27へ出力する。
空間フィルタ処理部27は、変倍部26から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に対して実施例1と同様の処理を実行する。空間フィルタ処理部27は、処理済みのデジタル信号を出力階調補正部28へ出力する。また、空間フィルタ処理部27は、原稿種別判別部210から出力された原稿種別判別信号と領域分離処理部23から出力された領域識別信号とを受け付け、受け付けた原稿種別判別信号及び領域識別信号を参照して空間フィルタ処理を実行する。
出力階調補正部28は、空間フィルタ処理部27から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号が含む濃度信号に基づいて実施例1と同様の処理を実行する。出力階調補正部28は、処理済みのデジタル信号を階調再現処理部29へ出力する。
階調再現処理部29は、出力階調補正部28から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に対して実施例1と同様の処理を実行する。階調再現処理部29は、処理済みのデジタル信号を記憶装置に記憶しておき、所定のタイミングで画像出力装置3へ出力する。また、階調再現処理部29は、原稿種別判別部210から出力された原稿種別判別信号と領域分離処理部23から出力された領域識別信号とを受け付け、受け付けた原稿種別判別信号及び領域識別信号を参照して階調再現処理を実行する。尚、実施例2に係る階調再現処理部29の構成及び作用については後述する。
次に実施例2に係る階調再現処理部29の構成及び作用について説明する。図10は実施例2に係る階調再現処理部29の構成を示すブロック図、図11は実施例2に係る選定テーブルの格納例を示す模式図である。
階調再現処理部29は、選択部29b及び記憶部で構成されており、記憶部には複数のディザマトリクスA、B、C及びDが記憶されている。出力階調補正部28から出力されたデジタル信号(C)を受け付けると共に変倍部26から出力された変倍率m、領域識別処理部23から出力された領域識別信号及び原稿種別判別部210から出力された原稿種別判別信号を受け付ける。選択部29bは、後述する原稿種別に応じたマトリクス選定処理を実行することにより、受け付けた変倍率m及び原稿種別に応じてディザマトリクスA〜Dのいずれか最適なものを選択して決定する。
変倍率m及び原稿種別とディザマトリクスとの対応関係は、選定テーブルT2で関連づけられている(図11参照)。選定テーブルT2は、記憶部に予め格納されている。選定テーブルT2は、変倍率mと、原稿種別と、変倍率mの行及び原稿種別の列が交差するフィールド内のディザマトリクスとを対応付けている。
選定テーブルT2は、例えば、変倍率mが50(%)以下において、文字原稿と線数が300(線/インチ)のディザマトリクスAとを対応付け、印画紙写真原稿又は文字印画紙写真原稿と線数が150(線/インチ)のディザマトリクスCとを対応付け、印刷写真原稿又は文字印刷写真原稿と線数が300(線/インチ)のディザマトリクスAとを対応付けている。
また、選定テーブルT2は、変倍率mが50(%)を超える場合であって200(%)未満の場合において、文字原稿と線数が300(線/インチ)のディザマトリクスAとを対応付け、印画紙写真原稿又は文字印画紙写真原稿と線数が150(線/インチ)のディザマトリクスCとを対応付け、印刷写真原稿又は文字印刷写真原稿と線数が200(線/インチ)のディザマトリクスBとを対応付けている。
また、選定テーブルT2は、変倍率mが200(%)以上において、文字原稿と線数が300(線/インチ)のディザマトリクスAとを対応付け、印画紙写真原稿又は文字印画紙写真原稿と線数が150(線/インチ)のディザマトリクスCとを対応付け、印刷写真原稿又は文字印刷写真原稿と線数が150(線/インチ)のディザマトリクスCとを対応付けている。
尚、ディザマトリクスA、B、C及びDは、実施例1と同様であるので、詳細な説明を省略する。
次に画像処理装置2内の階調再現処理部29が実行する原稿種別に応じたマトリクス選定処理の手順について説明する。図12は実施例2に係る原稿種別に応じたマトリクス選定処理の手順を示すフローチャートである。
階調再現処理部29は、後述する原稿種別判別処理により印刷写真原稿又は文字印刷写真原稿であると判断された画像に対して変倍率mに応じた線数のディザマトリクスを選定する。ここで印刷写真原稿とは網点で構成される写真又は下地領域を指す。網点文字又は網点上の文字は、再現が可能な12ポイントに設定されている場合であっても、網点文字などを含む画像の出力サイズが50(%)に縮小されることにより、当該網点文字なども6ポイントに縮小されて再現性が低下する。そこで、階調再現処理部29は、印刷写真が含まれる原稿に対して最適な線数のディザマトリクスを選定することにより、画質の劣化を抑制する(図11参照)。
また、階調再現処理部29は、後述する原稿種別判別処理により文字原稿、印画紙写真原稿又は文字印画紙写真原稿であると判断された画像に対しては、変倍率mに応じた線数のディザマトリクスを選定しない(図11参照)。尚、実施例2では、文字原稿に対して線数が300(線/インチ)のディザマトリクスAを対応付け、印画紙写真原稿又は文字印画紙写真原稿に対して線数が150(線/インチ)のディザマトリクスCを対応付けている一例を説明している。しかし、本発明は、これに限らず、文字原稿、印画紙写真原稿又は文字印画紙写真原稿に対して線数が200(線/インチ)のディザマトリクスBを用いるようにしてもよい。
画像処理装置2内の階調再現処理部29は、変倍部26から出力された変倍率mを受け付け(S301)、原稿種別判別部210から出力された原稿種別判別信号を受け付ける(S302)。階調再現処理部29は、受け付けた原稿種別判別信号が印刷写真原稿又は文字印刷写真原稿を示すか否かを判断し(S303)、受け付けた原稿種別判別信号が印刷写真原稿及び文字印刷写真原稿の何れも示していないと判断した場合(S303でNO)、印刷写真原稿又は文字印刷写真原稿に対して予め設定されているディザマトリクスDを選定する(S304)。
一方、階調再現処理部29は、受け付けた原稿種別判別信号が印刷写真原稿又は文字印刷写真原稿のいずれかであると判断した場合(S303でYES)、受け付けた変倍率mが50(%)以下であるか否かを判断する(S305)。その結果、階調再現処理部29は、受け付けた変倍率mが50(%)以下であると判断した場合(S305でYES)、記憶部に記憶してある複数のディザマトリクスのうちディザマトリクスAを選定し(S306)、選定したディザマトリクスAを記憶部から読み出す。階調再現処理部29は、読み出したディザマトリクスAを用いてディザ処理を実行し(S310)、高解像度のスクリーンでの2値化を行い、処理を完了する。
一方、階調再現処理部29は、受け付けた変倍率mが50(%)を超えると判断した場合(S305でNO)、受け付けた変倍率mが200(%)以上であるか否かを判断する(S307)。その結果、階調再現処理部29は、受け付けた変倍率mが200(%)以上であると判断した場合(S307でYES)、記憶部に記憶してある複数のディザマトリクスのうちディザマトリクスCを選定(S308)、選定したディザマトリクスCを記憶部から読み出す。階調再現処理部29は、読み出したディザマトリクスCを用いてディザ処理を実行し(S310)、階調再現性を重視したスクリーンでの2値化を行い、処理を完了する。
一方、階調再現処理部29は、受け付けた変倍率mが200(%)未満であると判断した場合(S307でNO)、記憶部に記憶してある複数のディザマトリクスのうちディザマトリクスBを選定し(S309)、選定したディザマトリクスBを記憶部から読み出す。階調再現処理部29は、読み出したディザマトリクスBを用いてディザ処理を実行し(S310)、標準的なスクリーンでの2値化を行い、処理を完了する。
次に画像処理装置2内の領域分離処理部23が実行する領域分離処理の手順について説明する。領域分離処理は、例えば、出願人が出願した特開2002−232708号公報に記載された画像処理の方法を用いる。尚、当該方法は、実施例1と同一であるので、詳細な説明を省略する。
次に画像処理装置2内の原稿種別判別部210が実行する原稿種別判別処理の手順について説明する。原稿種別判別処理は、上述した領域分離処理を用いて、一又は複数の画素で構成されるブロックに対して下地領域、網点領域又は文字領域を分離し、分離したブロックの数をカウントする。そして、カウントしたブロックの数と予め設定してある下地領域、印画紙領域、網点領域又は文字領域判定の閾値とを比較し、比較の結果に応じて当該ブロックが含む画像全体の種別を判断する。
例えば、原稿種別判別部210は、文字領域の比率と網点領域の比率とが夫々閾値以上であると判断した場合、画像全体を文字印刷写真原稿であると判断する。尚、ここでいう文字印刷写真原稿とは、文字及び網点からなる原稿である。
また、原稿種別判別部210は、文字領域の比率が画像全体の画素数に対して30(%)の場合、画像全体を文字原稿であると判断する。
また、原稿種別判別部210は、網点領域の比率が画像全体の画素数に対して20(%)の場合、画像全体を網点原稿(印刷写真原稿)であると判断する。
また、原稿種別判別部210は、印画紙写真領域の比率が画像全体の画素数に対して10(%)の場合、画像全体を印画紙写真原稿であると判断する。
尚、実施例2では、画像入力装置1でプレスキャンした画像を原稿種別判別する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、スキャン後に補助記憶装置などに一時的に記憶した画像を用いてもよい。
また、実施例2では、画像処理装置2内の原稿種別判別部210が自動で原稿種別判別処理を実行する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、画像処理装置2は、ユーザが入力した画像モードを操作パネル4を介して受け付け、受け付けた画像モードに応じた原稿種別であると判断するようにしてもよい。この場合の原稿種別判別信号は、画像処理装置2内のCPUで生成される。
実施例3.
上述した実施例1及び2では、画像形成装置内の画像処理装置2で原稿種別判別処理、変倍処理、領域分離処理、マトリクス選定処理及び中間調処理を実行する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、原稿種別判別処理、変倍処理、領域分離処理のみを実行する画像読取装置であってもよい。画像読取装置は、例えば、フラットヘッドスキャナが該当する。図13は実施例3に係る画像読取装置の全体構成を示すブロック図である。
図中の画像読取装置は、画像入力装置5及び画像処理装置6で構成されている。画像入力装置5は、例えば、CCD(Charged Coupled Device)を備えたスキャナであり、原稿からの反射光をRGBのアナログ信号として受け付け、画像処理装置6へ出力する。画像処理装置6は、受け付けたRGBのアナログ信号に後述の処理を施し、CMYKのデジタルカラー信号として外部の装置へ出力する。
画像処理装置6は、A/D変換部60、シェーディング補正部61、原稿種別自動判別部62、入力階調補正部63、領域分離処理部64及び変倍部65で構成されている。画像処理装置6内の各ハードウェアは、CPU(Central Processing Unit)(図示せず、以下同じ。)又はDSP(Digital Signal Processor)(図示せず、以下同じ。)により制御される。
A/D変換部60は、画像入力装置5から受け付けたRGBのアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号をシェーディング補正部61へ出力する。
シェーディング補正部61は、A/D変換部60から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に画像入力装置5の照明系、結像系、撮像系で発生する各種の歪みを除去する処理を行う。また、シェーディング補正部61は、RGBの反射率信号を濃度信号などカラー画像処理装置に採用されている画像処理システムの扱い易い信号に変換すると共に、カラーバランスを整える処理を行い、処理済みのデジタル信号を原稿種別自動判別部62へ出力する。
原稿種別自動判別部62は、シェーディング補正部61から出力されたデジタル信号を受け付け、入力された画像の原稿種別が文字原稿、印刷写真原稿、文字と印刷写真とが混在した文字印刷写真原稿であるかの判別をデジタル信号に基づいて行う。原稿種別自動判別部62は、判別の結果に応じて原稿種別判別信号を生成し、生成した原稿種別判別信号を外部へ出力する。また、原稿種別判別部210は、シェーディング補正部61から受け付けたデジタル信号を入力階調補正部63へ出力する。
入力階調補正部63は、原稿種別自動判別部62から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に対して下地濃度の除去又はコントラストなどの画質階調処理を施し、処理済みのデジタル信号を領域分離処理部64へ出力する。
領域分離処理部64は、入力階調補正部63から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号に基づいて入力された画像を文字領域、網点領域又は写真領域の何れかに分離する領域分離処理を実行する。
尚、領域分離処理は、実施例1で説明した領域分離処理と同一であるので、詳細な説明を省略する。
また、領域分離処理部64は、受け付けたデジタル信号を変倍部65へ出力する。
変倍部65は、操作パネル4で倍率、拡大、縮小などの指示信号を受け付けたとき、受け付けた指示信号に基づいて画像の出力サイズの拡大又は縮小を行う。変倍部65は、領域分離処理部64から出力されたデジタル信号が示す画像の主走査方向、副走査方向の画素に対して補間演算を行い、画素の重複又は間引きを行うことにより、画像の拡大又は縮小を行う。変倍部65は、拡大又は縮小した画像を示すデジタル信号を外部へ出力する。また、変倍部65は、画素の変倍率mを外部へ出力する。
尚、実施例3では、画像の主走査方向、副走査方向の画素に対して補間演算を行う一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、副走査方向の画素に対して光学的な処理を施し、主走査方向の画素に対して補間演算を行うようにしてもよい。
このように画像読取装置は、デジタル信号、原稿種別判別信号、領域識別信号及び変倍率mを外部の装置へ出力する。外部の装置は、例えば、カラープリンタ装置、デジタルカラー複合機、電子計算機が該当し、通信網を介して画像読取装置と通信ができる。外部の装置は、画像読取装置から出力されたデジタル信号、原稿種別判別信号、領域識別信号及び変倍率mを受け付けたとき、受け付けた原稿種別判別信号、領域識別信号及び変倍率mに基づいて最適なディザマトリクスを選定する。外部の装置は、選定したディザマトリクスを用いてデジタル信号が示す画像の中間調を再現すべく、中間調処理を実行する。
尚、原稿種別判別処理、領域分離処理、マトリクス選定処理及び変倍処理については、上述した実施例1及び2で示す処理と同一であるので、詳細な説明を省略する。
尚、上述した実施例3では、画像処理装置6が原稿種別自動判別処理部62で原稿種別判別処理を実行し、領域分離処理部64で領域分離処理を実行している一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、原稿種別判別処理又は領域分離処理の何れか一つを実行するか、又は、何れも実行しないようにしてもよい。
実施例4.
上述した実施例では、画像処理装置がA/D変換部、シェーディング補正部などの各ハードウェアを備え、各ハードウェアが各種処理を実行する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、画像処理装置が備えるCPUが各種処理を実行するようにしてもよい。そこで、実施例4では、画像処理装置が備えるCPUで各種処理を実行する一例を説明する。図14は実施例4に係る画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。
図中8は、画像処理装置であり、画像処理装置8は、外部記憶装置81、通信インタフェース82、RAM83、ROM84、入力インタフェース85、出力インタフェース86、画像入力インタフェース87、画像出力インタフェース88、CPU89で構成されている。また、画像処理装置8内の各ハードウェアは、バス80で相互に接続されている。
外部記憶装置81は、記録媒体81aに記憶してあるプログラム又はデータを読み出すためのユニットである。外部記憶装置81は、挿入口(図示せず)に記録媒体81aが挿入されたとき、挿入された記録媒体81aに記憶してあるプログラムなどを読み出し、読み出したプログラムなどをROM84へ出力する。
記録媒体81aには、CPU89に画像処理装置8の各ハードウェアを制御させるためのプログラム(制御プログラムのプログラムコード、実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)が記憶してある。
記録媒体81aは、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)又はCD(Compact Disc)などの光ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスクなどの磁気ディスク、ICカードなどの半導体カード、マスクROM、EPROM、EEROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ、磁気テープなどが該当する。
通信インタフェース82は、通信網の終端ユニットであり、通信網を介して外部の装置と接続するための窓口となる。通信網は、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN回線網、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網などが該当する。通信インタフェース82は、外部から受け付けたデータ又はプログラムなどを受信し、受信したデータ又はプログラムなどをRAM83へ出力する。
また、通信インタフェース82で利用する伝送媒体は、IEEE1334、USB、電力線搬送、CATV回線、電話回線、ADSL回線などの有線のみならず、赤外線、Buletooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話機回線、衛星回線、地上波デジタル網などの無線が該当する。
RAM83は、SRAM又はDRAMなどで構成されており、例えばRAM83から読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生する各種データを記憶する。
ROM84は、フラッシュメモリなどで構成されており、例えば、コンピュータに本発明に係る画像処理方法を実行させるためのコンピュータプログラムが格納されている。
入力インタフェース85は、操作パネル85aが接続してある。操作パネル85aは、複数の操作ボタンを備えており、押下される操作ボタンに応じて対応する信号を出力する。出力された信号は、RAM83に記憶される。
出力インタフェース86は、液晶モニタ86aに接続してある。出力インタフェース86は、RAM83に記憶してある各種データを画像に変換し、変換した画像を液晶モニタ86aに出力する。
画像入力インタフェース87は、外部の装置である画像入力装置に接続してある。画像入力装置は、例えば、フラッドヘットスキャナ、フィルムスキャナ、デジタルカメラなどが該当する。画像出力インタフェース88は、外部の装置である画像出力装置に接続してある。画像出力装置は、例えば、プリンタ装置が該当する。画像処理装置8は、画像入力装置及び画像出力装置と接続することにより、画像処理システムを構成する。
CPU89は、画像処理装置8が備える各ハードウェアを制御すると共に、ROM84に記憶してあるプログラムに応じて本発明に係る画像処理方法を実行する。CPU89は、プログラムに従って原稿種別判別処理、領域分離処理、マトリクス選定処理、変倍処理、中間調処理などを実行する。
尚、これらの処理は、上述した実施例1〜3での処理を同一であるので、詳細な説明を省略する。
尚、上述した実施例1及び2では画像形成装置がデジタルカラー複写機である一例を説明した。しかし、本発明は、これに限らず、例えば、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、Scan to e-mail機能などを備えるデジタルカラー複合機であってもよい。この場合、画像形成装置は、モデム及びネットワークカードなどの通信インタフェースを備え、外部との通信ができる。
例えば、画像形成装置は、ファクシミリ機能で送信を行う場合、モデムで相手先との送信手続を行うことにより送信が可能な状態を確保する。そして、所定の形式で圧縮された画像データを保管しているメモリから読み出し、読み出した画像データに圧縮形式の変更などの所定の処理を施す。所定の処理を施した画像データを通信回線を介して相手先に順次送信する。
また、画像形成装置は、ファクシミリ機能で受信を行う場合、モデムで相手先からの送信手続を受け付けて通信が可能な状態を確保する。そして、相手先から送信された画像データを受信し、受信した画像データを画像処理装置へ入力する。画像処理装置は、入力された画像データに対して伸長処理を施し、必要に応じて回転処理又は解像度変換処理が施す。更に、画像データに対して出力階調補正及び階調再現処理を施し、処理済みの画像データが示す画像を画像出力装置へ出力する。画像出力装置は画像を出力する。
また、画像形成装置は、通信インタフェースを介してネットワーク上に接続されている電子計算機又は他の画像形成装置とのデータ通信が可能である。
また、上述した実施例1及び2では、カラー画像を処理する画像形成装置を一例として説明した。しかし、本発明は、これに限らず、モノクロ画像を処理する画像形成装置であってもよい。
実施例1に係る画像処理装置を含む画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。 階調再現処理部の構成を示すブロック図である。 選定テーブルの格納例を示す模式図である。 ディザマトリクスAを説明するための概念図である。 ディザマトリクスBを説明するための概念図である。 ディザマトリクスCを説明するための概念図である。 画像再現処理部が実行するマトリクス選定処理の手順を示すフローチャートである。 画像再現処理部が実行する領域に応じたマトリクス選定処理の手順を示すフローチャートである。 実施例2に係る画像処理装置を含む画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。 実施例2に係る階調再現処理部の構成を示すブロック図である。 実施例2に係る選定テーブルの格納例を示す模式図である。 実施例2に係る原稿種別に応じたマトリクス選定処理の手順を示すフローチャートである。 実施例3に係る画像読取装置の全体構成を示すブロック図である。 実施例4に係る画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。 従来のディザリング法を説明するための概念図である。
符号の説明
1 画像入力装置
2 画像処理装置
23 領域分離処理部
26 変倍部
29 階調再現処理部
210 原稿種別判別部
3 画像出力装置
4 操作パネル

Claims (8)

  1. 設定された変倍率に応じて画像データの出力サイズ拡大又は縮小する変倍処理を施し、出力サイズを変倍処理した画像データに対してディザマトリクスを用いたディザ処理を行う画像処理方法において、
    画像データが網点領域に属するデータであると判断したときに、線数の異なる複数のディザマトリクスの何れかを画像データの出力サイズの変倍処理に用いた変倍率に応じて選定し、
    選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  2. 設定された変倍率に応じて画像データの出力サイズ拡大又は縮小する変倍処理を施し、出力サイズを変倍処理した画像データに対してディザマトリクスを用いたディザ処理を行う画像処理方法において、
    画像データが示す原稿の種別が網点で構成されている印刷写真を含む原稿であると判断したときに、線数の異なる複数のディザマトリクスの何れかを画像データの出力サイズの変倍処理に用いた変倍率に応じて選定し、
    選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  3. 設定された変倍率に応じて画像データの出力サイズ拡大又は縮小する変倍処理を施す変倍手段を備え、出力サイズを変倍処理した画像データに対してディザマトリクスを用いたディザ処理を行う画像処理装置において、
    線数の異なる複数のディザマトリクスと、
    画像データが網点領域に属するデータであるか否かを判断する領域分離手段と、
    該領域分離手段で出力サイズを変倍処理すべき画像データが網点領域に属するデータであると判断したときに、前記ディザマトリクスの何れかを画像データの出力サイズの変倍処理に用いた変倍率に応じて選定する選定手段と
    を備え、
    該選定手段で選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を行うように構成してあることを特徴とする画像処理装置。
  4. 設定された変倍率に応じて画像データの出力サイズを拡大又は縮小する変倍処理を施す変倍手段を備え、出力サイズを変倍処理した画像データに対してディザマトリクスを用いたディザ処理を行う画像処理装置において、
    線数の異なる複数のディザマトリクスと、
    画像データが示す原稿の種別が網点で構成されている印刷写真を含む原稿であるか否かを判断する原稿種別判別手段と、
    該原稿種別判別手段で前記原稿の種別が印刷写真を含む原稿であると判断したときに、前記ディザマトリクスの何れかを画像データの出力サイズの変倍処理に用いた変倍率に応じて選定する選定手段と
    を備え、
    該選定手段で選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を行うように構成してあることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項3又は4記載の画像処理装置と、該画像処理装置で処理された画像の形成を行う画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. コンピュータに、設定された変倍率に応じて画像データの出力サイズを拡大又は縮小する変倍処理を施させ、出力サイズを変倍処理した画像データに対してディザマトリクスを用いたディザ処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、出力サイズを変倍処理すべき画像データが網点領域に属するデータであると判断したときに線数の異なる複数のディザマトリクスの何れかを画像データの出力サイズの変倍処理に用いた変倍率に応じて選定させるステップと、
    コンピュータに、選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を実行させるステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
  7. コンピュータに、設定された変倍率に応じて画像データの出力サイズを拡大又は縮小する変倍処理を施させ、出力サイズを変倍処理した画像データに対してディザマトリクスを用いたディザ処理を実行させるコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、画像データが示す原稿の種別が網点で構成されている印刷写真を含む原稿であると判断したときに線数の異なる複数のディザマトリクスの何れかを画像データの出力サイズの変倍処理に用いた変倍率に応じて選定させるステップと、
    コンピュータに、選定したディザマトリクスを用いてディザ処理を実行させるステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
  8. 請求項6又は7に記載されたコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータで読み取りが可能な記録媒体。
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