JP2004125357A - 水冷式熱交換器と空気調和機 - Google Patents

水冷式熱交換器と空気調和機 Download PDF

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佐野 充邦
Tsunetoshi Inoue
井上 常俊
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望月 武
Kazuhisa Sato
佐藤 一久
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Abstract

【課題】構造的に簡素でかつ熱交換効率のよい水冷式熱交換器と、この水冷式熱交換器を凝縮器として備え、床面積の小さい小部屋の壁面に取付けられ、一体型として据付け手間がかからず保守が容易で、必要な空調効果を確保する空気調和機を提供する。
【解決手段】水冷式熱交換器11は、冷媒導通用の熱交換パイプNおよび熱交換水導通用の熱交換パイプNのそれぞれが熱交換パイプ直径φdの2倍分のピッチPを存して湾曲成され、かつ互いの熱交換パイプは互いのピッチ間に介挿固定されて一体に組み合わせてなり、空気調和機Mは、吸込み口7および吹出し口8を備えた筐体2内に収容される冷凍サイクル構成部品一式および送風機12を具備し、上記蒸発器は送風機空冷式熱交換器であり、上記凝縮器は先に記載の水冷式熱交換器である。
【選択図】  図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水冷式熱交換器および、この水冷式熱交換器を備えて洗面所やサニタリールームあるいはトイレなど床面積が小さく、かつ水回り配管を備えた小部屋に取付けるのに最適な一体型の空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から用いられ、空気調和機本体内に全ての冷凍サイクル構成部品と関係付属部品を収容する一体型空気調和機として、いわゆるウインド型空気調和機や、床置き型空気調和機がある。
この種の空気調和機においては、本体内部の一側部に圧縮機と凝縮器とが並んで配置され、他側部に蒸発器が配置され、互いに冷凍サイクルを構成するように配管を介して連通される。
【0003】
凝縮器と蒸発器とにそれぞれ対向して送風機が配置される。すなわち、蒸発器と凝縮器はともに送風機の作用により熱交換空気が導かれる、いわゆる空冷式となっている。
なお、より高い熱交換効率を得るため凝縮器においては、図7に示すように、内管r内に冷媒を導き、内管rと外管uとの間の空間部wに熱交換水を導く二重管構造の水冷式熱交換器Dが用いられる場合がある。
【0004】
もしくは、冷却水貯溜用タンクの冷却水中に凝縮器を浸漬するタイプ(たとえば、特許文献1参照)の水冷式熱交換器が用いられる場合がある。
【0005】
【特許文献】
特許番号 第2549457号公報(特許請求の範囲 請求項1参照)
いずれにしても、一体型の空気調和機であれば、室内機と室外機とに分かれて取付けられる分離型空気調和機と比較して、据付けスペースが少なくてすみ、配管や配線が不要であるので部品費が低減され、メンテナンス作業が容易となるなど種々の長所がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、たとえば洗面所、洗濯機などを備えたサニタリールームあるいはトイレなどの床面積の小さい小部屋を対象として小型であり、かつ必要な運転時間は短時間であるが、効率のよい空調作用が得られる空気調和機の取付けの要望が大である。
上述したウインド型空気調和機では比較的大きな開口面積の窓を必要とするので、床面積の小さい小部屋に取付けることができない。また、床置き型空気調和機の周囲に充分な空間スペースを確保するのは小部屋では困難である。
【0007】
さらに、凝縮器として水冷式熱交換器を備えるとすると、上述した二重管構造のものでは製造手間がかかってコストの上昇に繋がってしまう。また、水槽に浸漬するタイプのものでは筐体の小型化の障害になるとともに、重量が大になるので筐体を頑丈に構成する必要があり、小部屋用として不利となる。
理想的には、さらに構造的に簡素でかつ熱交換効率のよい水冷式熱交換器を備え、分離型空気調和機の室内機のように壁面に取付けられ、床面積の小さい小部屋に取付け可能な小型筐体であり、しかも筐体内に冷凍サイクル構成部品一式を収容する一体型空気調和機であれば都合がよい。
【0008】
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、構造的に簡素でかつ熱交換効率のよい水冷式熱交換器と、この水冷式熱交換器を凝縮器として備え、洗面所、サニタリールームあるいはトイレなどの床面積の小さい小部屋の壁面に取付けられ、一体型として据付け手間がかからず保守が容易で、必要な空調効果を確保する空気調和機を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために、本発明の水冷式熱交換器は、冷媒導通用の熱交換パイプおよび熱交換水導通用の熱交換パイプのそれぞれが熱交換パイプ直径の2倍分のピッチを存して湾曲成され、かつ互いの熱交換パイプは互いのピッチ間に介挿固定されて一体に組み合わせてなる。
【0010】
さらに、上記冷媒導通用の熱交換パイプと熱交換水導通用の熱交換パイプは、互いに熱交換パイプ直径の2倍分のピッチを存して蛇行状に形成される。
さらに、上記冷媒導通用の熱交換パイプと熱交換水導通用の熱交換パイプは、互いに熱交換パイプ直径の2倍分のピッチを存してコイル状に形成される。
【0011】
上記課題を解決し目的を達成するために、本発明の空気調和機は、吸込み口および吹出し口を備えた空気調和機本体と、この空気調和機本体内に収容される圧縮機、蒸発器、凝縮器、その他の冷凍サイクル構成部品一式および送風機を具備し、上記蒸発器は送風機の作用にともなって吸込み口から吸込まれた室内空気と熱交換する空冷式熱交換器であり、上記凝縮器は上記したいずれかの水冷式熱交換器である。
【0012】
このような課題を解決する手段を採用することにより、水冷式熱交換器として、構造的に簡素でかつ熱交換効率の向上を得られ、この水冷式熱交換器を凝縮器として備えた空気調和機として、洗面所、サニタリールームあるいはトイレなどの床面積の小さい小部屋の壁面に取付けられ、一体型として据付け手間がかからず保守が容易であり、必要な空調効果を確保する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は、一部を欠落し内部を露出した簡易一体型の空気調和機の斜視図であり、図2は、空気調和機本体における所定部(熱交換室)の断面図である。
この種の簡易一体型空気調和機は、たとえば洗面所やサニタリールームもしくはトイレなどの、床面積が小さく、かつ水回り配管を備える小部屋Rを取付け対象とすることが最も目的にかなっている。
【0014】
上記水回り配管は、戸外に敷設される上水道本管に接続され住宅内に水道水を導入する上水道配管と、戸外に敷設される下水道本管に接続され使用したあとの水を住宅から導出する下水道配管とからなり、それぞれの配管が上記小部屋の床面下に延出されている。
そして、上水道配管および下水道配管は上記した小部屋に配備される給水器具および排水器具と、それぞれ配管もしくはホース類を介して連通していて、必要に応じて給水ができ円滑に排水される状態にある。
【0015】
なお、風呂場に隣設される脱衣所は、床面積が小さい小部屋であるうえ、上記風呂場に備えられる水回り配管に、風呂場を介して(間接的に)接続できるので、ほとんど取付け条件が整っている。
この簡易一体型空気調和機Mは、上記小部屋Rの壁面S上部に取付けられる据付け板1と、この据付け板に取付け固定される空気調和機本体2とからなる。換言すれば、空気調和機本体2は、上記小部屋の壁面S上部に取付け可能な寸法形状をなす。
【0016】
上記据付け板1は、単純な平板状をなし、周端部が取付けねじなどの取付け具を介して壁面S上部に取付けられる。上記空気調和機本体2は、その背面部aが適宜な手段によって据付け板1に取付けられる。
空気調和機本体2は、上面部b前端から前面部cに亘って断面ほぼ円弧状をなし、両側面部dと下面部eおよび背面部aは平板状に形成される筐体からなっている。したがって、これ以降、空気調和機本体を筐体2と呼ぶ。
【0017】
筐体2内部は仕切板3によって左右に仕切られている。この仕切板3は筐体2内の正面視における左側部寄りの位置にあって、仕切板3の左側筐体2内空間を機械室4、仕切板3の右側筐体2内空間を熱交換室5としている。
すなわち、上記機械室4と上記熱交換室5は、筐体2内部に左右に並んで区画形成されていて、機械室4の空間容量に対して熱交換室5の空間容量が3〜4倍になるように設計されている。
【0018】
上記機械室4の筐体2周面には開口部が設けられておらず、ほぼ密閉構造となっている。上記熱交換室5に対応する筐体2の上面部bは通気口6が設けられ、前面部cに吸込み口7が設けられ、下面部eに吹出し口8が設けられる。
上記機械室4内部には、冷凍サイクルを構成する圧縮機9と図示しない膨張弁などが配置される。したがって、これら圧縮機9および膨張弁はほぼ密閉された空間部に収容されることになる。
【0019】
上記熱交換室5には、上記圧縮機9とともに冷凍サイクルを構成する蒸発器10と凝縮器11および送風機12が配置される。したがって、筐体2内には圧縮機9、蒸発器10、凝縮器11、その他の冷凍サイクル構成部品およびその関連付属部品一式が収容されている。
上記蒸発器10は、狭小の間隙を存して並設される複数枚のフィンと、これらフィンを貫通して設けられ蛇行状の冷媒流路をなす熱交換パイプとから構成される、フィンチューブタイプのものである。
【0020】
蒸発器10と対向して送風機12が配設される。この送風機12は、ファンモータと、ファンモータの回転軸に一端部が嵌着され、他端部が軸受部材に支持される横流ファンとから構成される。
上記ファンモータは、蒸発器10の側端面から外れた位置に配置され、回転軸を蒸発器方向に突出させている。上記横流ファンは、蒸発器10に対向する軸方向長さを備えている。
【0021】
上記送風機12が駆動すれば、室内空気が吸込み口7から筐体2内に吸込まれ、蒸発器10を流通したあと横流ファンを介して吹出し口8から吹出される送風路Kが形成される。換言すれば、上記蒸発器10は送風路K中に配置されていて、いわゆる空冷式熱交換器である。
この蒸発器10と送風機12の側方部位に電気部品箱13が配置される。この電気部品箱13内には上記圧縮機9や送風機12などを電気的に制御する電気部品類等が収容される。
【0022】
上記凝縮器11と上記蒸発器10との間には補助仕切板15が介在されていて、凝縮器11は上記送風路Kとは隔離された状態で配置されている。この凝縮器11は、いわゆる水冷式熱交換器であって、後述するように構成される。
図3(A)(B)は、第1の実施の形態の凝縮器(水冷式熱交換器)11の構成と組立てを説明する図である。
【0023】
この凝縮器11は、全く同一の形状寸法に成形された2組のパイプ構造体11a,11bからなる。それぞれのパイプ構造体11a,11bは、互いに同一の直径で、同一素材の長尺直状パイプNを加工したものである。
加工方法として、上記パイプNを端部iから所定長さの位置で上下方向にU字状に曲成する。端部iからU字部fまでの曲成長さを基準として、曲成側において所定長さの位置で水平方向にUターン部gを加工し、はじめに曲成したUパイプと所定間隔(パイプ直径φdの2倍と等しい)を存した状態となす。
【0024】
そして、互いに並行となるよう延出し、所定長さの位置で上下方向にU字状に曲成してU字部fを加工する。以下は同様であって、所定長さの位置で水平方向にUターン部gを曲成し、先に形成したUパイプと所定間隔(パイプの直径φdの2倍と等しい)を存して並行に延出する。
各パイプ構造体11a,11bは、長尺パイプNを上下方向にU字状に曲成するU字部fを形成することと、所定長さの位置で水平方向に曲成するUターン部gを形成することを、互いに同一数だけ繰り返す。
【0025】
完成したパイプ構造体11a,11bを平面視として見ると、水平方向にUターン部gが形成される一端部を除き、パイプNの直径φdの2倍と等しいピッチP(P=2d)で並行に形成される。
また、それぞれのパイプ構造体11a,11bにおける両端部iは直状に形成され、ここを接続口体として他の冷凍サイクル構成部品と連通する冷媒配管もしくは水回り配管から分岐する水道水配管と接続するようになっている。
【0026】
これら蛇行状に形成される2組のパイプ構造体11a,11bを互いに対向し、かつ組み合わせて一体化することにより凝縮器11が構成される。
なお説明すると、パイプ構造体11a,11bのU字部fを互いに向き合わせ、この反対側にUターン部gと接続口体である端部eが位置する。さらに、一方のパイプ構造体11aのパイプN相互間である空間部に、他方のパイプ構造体11bのパイプN部分が対向するように位置をずらせ、図に矢印で示すようにパイプ構造体11a,11b相互を移動する。
【0027】
パイプピッチPをパイプNの直径φdの2倍に等しくなるように形成したので、パイプN相互間にパイプの直径分の空間部が存在しており、ここに相手方のパイプNが介挿される。
結果として、互いに独立したパイプ構造体11a,11bが密に組み合わされて一体化される。さらに、適宜箇所をたとえばロー付け加工をなし、ある程度の衝撃に耐え得る強固な一体構造物の凝縮器11として完成する。
【0028】
上記凝縮器(水冷式熱交換器)11において、いずれか一方のパイプ構造体、例えば11aに冷媒を導通させることから冷媒用熱交換部と呼び、他方のパイプ構造体11bに熱交換水(水道水)を導通させることから水用熱交換部と呼ぶ。いずれの熱交換部11a,11bも蛇行状の流路が形成される。
しかして、図示しない運転スイッチをオンすることにより圧縮機9が駆動され、冷媒が凝縮器11や膨張弁および蒸発器10などに循環する冷凍サイクル運転がなされる。
【0029】
同時に、送風機12が駆動され、室内空気は吸込み口7から吸込まれ送風路Kに沿って導かれる。その途中で、上記蒸発器10に導かれて熱交換する。室内空気は冷媒の蒸発潜熱を奪われて温度低下し、冷気に換わって吹出し口8から吹出される。
凝縮器11を構成する冷媒用熱交換部11aには冷媒が導通し、水用熱交換部11bに水回り配管から分流される水道水が導通する。互いの熱交換部11a,11bは全長に亘って密着しているところから、冷媒と熱交換水(水道水)は効率良く熱交換する。
【0030】
したがって、凝縮器11は水冷式熱交換器として熱交換をなし、熱交換効率の向上を図れる。また、凝縮器11は送風路K外に配置されているので室内空気の流通とは無関係の状態にあり、熱交換した暖気が通気口6から筐体2外へ導出される。
この一体型空気調和機を洗面所やサニタリールームあるいはトイレなどの床面積の小さい小部屋Rの壁面S上部に取付けることにより、吹出し口8から冷気のみが吹出され、スポット的な冷房運転が行われ快適空調を得られる。また、特に洗面所においては、化粧鏡の曇り止めに効果がある。
【0031】
冷凍サイクル運転にともなって圧縮機9がある程度放熱することは避けられない。しかしながら、圧縮機9はほぼ密閉された機械室4に収容されており、通常用いられる空気調和機と比較して運転時間が短いので、筐体2から外部への熱的悪影響がない。
しかも、空気調和機は壁面S上部に取付けられることを前提にして構成されるので、圧縮機9から筐体2外へある程度の放熱があっても、熱は天井部に溜まり、空調効果が損なわれることはほとんどない。
【0032】
また、上記空気調和機Mを配置するのに最適な洗面所やサニタリールームあるいはトイレなどの床面積の小さい小部屋は、壁面S上部に換気扇が取付けられることが多い。この場合、換気扇の下部に空気調和機Mを取付ければ、圧縮機9の放熱があっても直ちに排気されることになり、室内への熱的悪影響はない。
図4は、上述した一体型空気調和機MをトイレTRの壁面S上部に取付けた状態を模式的に示す斜視図である。
【0033】
たとえば、トイレTRの中に人が入ったことを筐体2に設けられるセンサーEが感知して冷凍サイクル運転を開始し、上記送風機12およびトイレの洗浄水タンクT内に浸漬した循環ポンプGを駆動して、上記蒸発器11に対する空冷と凝縮器12に対する水冷をなし、トイレTRの中にいる人に対してスポット的な空調運転を行うようにする。
トイレTRから人が出たら、上記センサーEは再びこれを感知して冷凍サイクル運転と送風機12および循環ポンプGを停止する制御をなせば、すこぶる使い勝手がよく、快適な空調作用が得られ、しかも省エネ的な運転となる。
【0034】
なお、先に説明した凝縮器11において、2組のパイプ構造体11a,11bとも、長尺直状のパイプNを折曲して形成するようにしたがこれに限定されるものではなく、またUパイプから隣接するUパイプにつなげるUターン部gを水平方向に曲成したが、これに限定されるものではない。
図5は、第2の実施の形態の凝縮器(水冷式熱交換器)11Aの組立てと構成を説明する斜視図である。
【0035】
この凝縮器11Aは、同一に構成されるパイプ構造体11c,11dを一体に組立ててなる。すなわち、上下方向にU字状に曲成する複数本のパイプMを、互いの曲成部hを同一側に揃え、かつ所定のピッチPで並べる。パイプMの直径はφdであり、パイプMのピッチPはパイプの直径φdの2倍に等しい。
隣接するU字状のパイプMの曲成部hとは反対側にある開口端相互を、接続具であるUベンド20を用いて連結する。この場合、一方のU字状のパイプMの下部側開口端と、隣接するU字状のパイプMの上部側開口端とをUベンド20を介して連結する。
【0036】
このようにして、順次隣接するU字状のパイプM相互をUベンド20で連結することにより、Uベンド相互は斜めに傾いた状態で並行となる。各パイプ構造体11c,11dとも両端部eに他の冷凍サイクル構成部品と連通する冷媒配管もしくは水回り配管から分岐した水道水管に接続することも同様である。
そして、互いのパイプ構造体11c,11dのUターン部hを相互に対向させ、Uベンド20部分は反対側に位置する。一方のパイプ構造体11cのパイプ相互間である空間部に、他方のパイプ構造体11dのパイプ部分が対向するように位置をずらせ、図に矢印で示すようにパイプ構造体相互を移動する。
【0037】
パイプピッチPをパイプMの直径φdの2倍に等しくなるように形成したので、パイプ相互間にパイプMの直径分の空間部が存在し、ここに相手方のパイプMが介挿される。
結果として、互いに独立したパイプ構造体11c,11dが密に組み合わされて一体化される。さらに、適宜箇所をたとえばロー付け加工をなし、ある程度の衝撃に耐え得る強固な一体構造物の凝縮器として完成する。
【0038】
図6は、第3の実施の形態の凝縮器(水冷式熱交換器)11Bを示している。それぞれのパイプ構造体11e,11fともに、所定の直径φdのパイプQをコイル状に巻回形成されてなる。
すなわち、パイプ構造体11e,11fは平面視で円形をなし、正面視で上下方向にパイプ直径φdの2倍のピッチ(P=2d)で曲成されるので、上記ピッチ方向のパイプQ相互間はパイプ直径dと同一である。
【0039】
それぞれの上下端部は水平方向に直状となって、ここでは図示しない接続具を介して冷媒管もしくは上述した水回り配管から分岐する分岐管に接続するようになっている。
先に説明したものと同様、パイプ構造体11e,11fを互いのピッチ空間に対向し、介挿することにより密に組み合わされる。したがって、冷媒導通用熱交換部たとえば11eと水導通用熱交換部11fとして、互いに独立した一対の流路を備えた凝縮器(水冷式熱交換器)11Bが得られる。
この他、本発明は要旨を変更しない範囲で種々変形実施可能であることは、勿論である。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、洗面所、サニタリールームあるいはトイレなどの床面積の小さい小部屋の壁面に取付けられて据付けスペースがわずかですみ、一体型であって据付け手間がかからず保守が容易であり、凝縮器として水冷式熱交換器を備えられ必要な空調効果を確保するなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る、一体型空気調和機の概略の構成図。
【図2】同実施の形態に係る、空気調和機の概略の断面図。
【図3】同実施の形態に係る、凝縮器(水冷式熱交換器)の構成とその組立てを説明する図。
【図4】同実施の形態に係る、一体型空気調和機をトイレに取付けた状態の斜視図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る、凝縮器(水冷式熱交換器)の構成とその組立てを説明する図。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る、凝縮器(水冷式熱交換器)の構成とその組立てを説明する図。
【図7】従来の、二重管構造の水冷式熱交換器の断面とその組立てを説明する図。
【符号の説明】
N…熱交換パイプ、
11a,11b…パイプ構造体、
11…凝縮器(水冷式熱交換器)、
7…吸込み口、
8…吹出し口、
2…筐体(空気調和機本体)、
9…圧縮機、
10…蒸発器(空冷式熱交換器)、
12…送風機。

Claims (4)

  1. 冷媒導通用の熱交換パイプおよび熱交換水導通用の熱交換パイプのそれぞれが、各熱交換パイプ直径の2倍分のピッチを存して湾曲成され、かつ互いの熱交換パイプは互いのピッチ間に介挿固定されて一体に組み合わせてなることを特徴とする水冷式熱交換器。
  2. 上記冷媒導通用の熱交換パイプと熱交換水導通用の熱交換パイプは、互いに熱交換パイプ直径の2倍分のピッチを存して蛇行状に形成されることを特徴とする請求項1記載の水冷式熱交換器。
  3. 上記冷媒導通用の熱交換パイプと熱交換水導通用の熱交換パイプは、互いに熱交換パイプ直径の2倍分のピッチを存してコイル状に形成されることを特徴とする請求項1記載の水冷式熱交換器。
  4. 吸込み口および吹出し口を備えた空気調和機本体と、
    この空気調和機本体内に収容される圧縮機、蒸発器、凝縮器、その他の冷凍サイクル構成部品一式および送風機を具備した空気調和機において、
    上記蒸発器は、上記送風機の作用にともなって吸込み口から吸込まれた室内空気と熱交換する空冷式熱交換器であり、
    上記凝縮器は、上記請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の水冷式熱交換器であることを特徴とする空気調和機。
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