JP2004124289A - 微塗工紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】低坪量、低塗工量で軽量であるにも関わらず、印刷・製本作業適性の優れ、実用に適した剛度を有し、裏抜けの問題がなく、インキ着肉性も維持される印刷用微塗工紙を得ることができる。
【解決手段】原紙に顔料と接着剤を含有する塗工層を有する微塗工紙において、接着剤として顔料100重量部に対して20重量部以上60重量部以下の澱粉を有する塗工層であり、塗工層が原紙上片面当たり1g/m以上5g/m以下の塗工量であり、塗工紙の坪量が45g/m以下であることを特徴とする微塗工紙。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷用塗工紙に関し、軽量にも関わらず、特に優れた白紙外観および剛度を有し、印刷・製本作業適性を備えた微塗工紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷物に対し、写真や図案を多用し、更にカラー化するなどにより、視覚的に内容を強力に伝達できる高品質印刷用塗工紙への強い要望がある。一方、省資源、輸送および郵送コストなどの点から印刷物の軽量化に対しても強い要望がある。この二つの要望は相反するものであり、高品質印刷塗工紙は原紙および塗工量が多く、高価であって、軽量、低価格の要望にそぐわない。そこで、低坪量、低塗工量のいわゆる低級グレードの塗工紙あるいは微塗工紙で、より上のグレードの品質を実現する技術が求められていた。
【0003】
微塗工紙の品質のうち、重要なものは、白色度、裏抜け、白紙光沢度、印刷光沢度、および剛度等である。白色度はコントラストに、光沢度は印刷物の画質に関係し、かつこれらが全て良いバランスで満足されることが重要である。剛度は主として印刷および製本作業性に関係し、印刷物のめくり易さにも重要な要素である。
【0004】
微塗工紙の軽量化は原紙を低坪量にするとともに低塗工量の塗工層とすることが必要である。しかし、原紙の紙料配合及び塗工液の塗料配合及び原紙と塗工層の割合を変えないで、単に低坪量の微塗工紙とすれば、軽量化に比例して紙厚が薄くなり、剛度が不足し、裏抜けの問題があり、印刷・製本適性に劣る。裏抜けを抑制し、剛度を維持するために、高坪量の原紙上に低塗工量の塗工層を設けると、裏抜けは問題なく、剛度は十分であるが、低坪量化には必要以上に塗工量を減らさざるを得なくなり、印刷品質が不十分となり、実用的ではない。また、低坪量の原紙を使用し、その上に厚い塗工層を設けて坪量を同一にした場合、印刷適性等は向上することができるが、剛度は低下し、裏抜けの問題が生じるので実用的ではない。
【0005】
微塗工紙の坪量を低下させても剛度の低下度及び裏抜けの問題を最小限にするには低密度の嵩高な紙にすればよく、それにはガムウッド、メープル、バーチなど特定の樹種の機械パルプを使用することが有効であるが、省資源、コスト等で特定の樹種のみを使うことは実用的ではない。しかし、どの樹種にしろ機械パルプの使用は剛度と裏抜けには有効である。また、低坪量化と裏抜け抑制の向上には、中空の合成樹脂カプセルを内添すること、合成有機発泡性填料(例えば商品名:EXPANSEL、日本フィラント株式会社)を内添し乾燥時に発砲させることが知られている。しかし、中空合成樹脂カプセルや発泡性填料は、混合や発砲条件が難しく、価格も高いことから、現在のところ実用的な手段ではない。また、填料ではないが、特開平8−13380号公報(特許文献1参照)に微細フィブリル化セルロースを添加する方法が提案されている。しかしこの方法では、微細フィブリル化セルロースを別に調整する必要があり操業上煩雑になり、実用的ではない。また、原紙上に填料、特に二酸化チタンを配合すると裏抜け問題がより改善されることが知られているが、しかし密度はかえって高くなり、剛度が低下するとともに、紙力が弱くなるという問題があり、単に填料を配合することはできない。
【0006】
このように軽量化、特に坪量を45g/2以下の微塗工紙にした場合、特に印刷・製本作業適性の問題がなく、実用に適した剛度を有し、裏抜けの問題がなく、相対的にインキ着肉性が良好な微塗工紙を得ることは困難であった。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−13380号公報(第2−6頁)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況に鑑みて、本発明の課題は、低坪量で、低塗工量であるにも関わらず、印刷・製本作業適性の優れ、実用に適した剛度、インキ着肉性を有し、裏抜けの問題がない印刷用微塗工紙を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題について鋭意研究した結果、原紙に顔料と接着剤を含有する塗工層を有する微塗工紙において、接着剤として顔料100重量部に対して20重量部以上60重量部以下の澱粉を有する塗工層であり、塗工層が原紙上片面当たり1g/m以上5g/m以下の塗工量であり、塗工紙の坪量が45g/m以下であることを特徴とする微塗工紙とすることにより、塗工紙の低坪量においても、印刷・製本作業適性を得ることができ、実用に適した剛度、インキ着肉性が得られ、裏抜けの問題がなく、前記課題が解決されることを見出し本発明に至った。
【0010】
本発明においては、顔料に対して通常よりも多い澱粉を配合するため、塗工層が硬くなり、紙厚が低くても剛度が実用に適したレベルになり、更に印刷・製本時の加工適性が良好になると考えられる。また、顔料に対して通常よりも多い澱粉を配合している塗工液を用いることにより、塗工液の保水性が極めて向上し、塗工液が原紙に浸透しにくくなり、顔料と澱粉の割合のバランスにより、原紙被覆性が比較的良好になり、実用に適したインキ着肉性や裏抜けの問題が発生しないものと思われる。
【0011】
本発明においては、顔料として体積分布平均粒径が3.5〜20μmであるデラミネーテッドクレーを顔料100重量部当たり30重量部以上90重量部以下含有することにより、原紙被覆性が良好になり、平滑性、インキ着肉性が更に向上し、裏抜けがより抑えられる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明においては、原紙上に、顔料と接着剤を含有する塗工層を設けて微塗工紙を得るものである。
【0013】
本発明の塗工層においては、接着剤として顔料100重量部に対して20重量部以上60重量以下、より好ましくは30重量部以上60重量部以下の澱粉を使用することが重要である。顔料100重量部に対して20重量部未満の澱粉を使用した場合、澱粉の配合量が多い場合と比較して、剛度が低下し、製本作業適性も悪くなる。また、顔料100重量部に対して60重量部より多い澱粉を使用した場合、裏抜けが問題になり、またインキ着肉性が劣って良好な印刷適性が得られない。使用する澱粉の種類としては、酸化澱粉、陽性澱粉、燐酸エステル化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉などのエーテル化澱粉、デキストリンなどが用いられるが、塗工適性の点から、ヒドロエチルエーテル化澱粉、燐酸エステル化澱粉を使用するのが好ましい。
【0014】
また、本発明に用いられる接着剤としては、澱粉以外に、塗工紙用に従来から用いられている、スチレン・ブタジエン系、スチレン・アクリル系、エチレン・酢酸ビニル系、ブタジエン・メチルメタクリレート系、酢酸ビニル・ブチルアクリレート系等の各種共重合体、あるいはポリビニルアルコール、無水マレイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタクリレート系共重合体等の合成接着剤:カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白などの蛋白質類:カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体などの通常の塗工紙用接着剤を1種以上を併用して使用することができる。
また、本発明で用いられる塗工層の顔料としては、塗工用顔料として従来から用いられているカオリン、クレー、デラミネーテッドクレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、珪酸、珪酸塩、コロイダルシリカ、サチンホワイトなどの無機顔料等であり、これらの顔料は必要に応じて単独または2種類以上併用して使用できる。特に顔料として体積分布平均粒径が3.5〜20μmであるデラミネーテッドクレーを顔料100重量部当たり30〜90重量部含有することが好ましい。これは、粒径の大きいデラミネーテッドクレーを顔料として使用することにより、塗工層表面に大粒径の板状のものが配向され易いため、相対的に低い塗工量で塗工した場合においても原紙被覆性は良好になり、平滑性が出やすく、相対的にインキ着肉性等が良好になるためである。平均粒径が3.5μmより小さいデラミネーテッドクレーを用いた場合には、相対的にインク着肉性等に劣る傾向にある。また平均粒径20μmより大きいデラミネーテッドクレーを用いた場合には、塗工液の粘度が上昇し、調液時のハンドリングが難しく、ストリーク、スクラッチおよびブリーディング等の塗工不良が発生し、操業上問題になりやすい。尚、本発明で規定する平均粒径とは、レーザー回折法を用いたものであり、MALVERN instruments社製Laser Diffraction粒度分布測定機を用いて、堆積分布平均粒径を測定した値である。
【0015】
本発明の塗工層を設ける塗工液には、分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤等の通常使用される各種助剤を使用してもよい。
【0016】
本発明の原紙に配合するパルプとしては、化学パルプ(針葉樹の晒または未晒クラフトパルプ、広葉樹の晒または未晒クラフトパルプ等)、機械パルプ(グランドパルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプ等)、脱墨パルプ(故紙パルプ)を単独もしくは任意の割合で混合使用することができる。本発明では機械パルプを20%以上配合することにより、裏抜けの問題をより改善することができる。また原紙に配合する填料の種類としては、水和珪酸、ホワイトカーボン、タルク、カオリン、クレー、二酸化チタン、炭酸カルシウム、合成樹脂填料等の公知の填料を使用することができる。裏抜けをより改善し、剛度を向上させるために、二酸化チタンを原紙重量当たり0.5重量%以上12重量%以下配合することが好ましい。その他に必要に応じて、硫酸バント、サイズ剤、紙力増強剤、歩留まり向上剤、着色剤、染料、消泡剤等を含有してもよい。
【0017】
本発明で用いる原紙の抄紙方法については特に限定されるものではなく、トップワイヤー等を含む長網マシン、丸網マシン、二者を併用した板紙マシン、ヤンキードライヤーマシン等を用いて、酸性抄紙、中性抄紙、アルカリ性抄紙方式で抄紙した原紙のいずれであってもよい。また、サイズプレス、ビルブレード、ゲートロールコータ、プレメタリングサイズプレスを使用して、澱粉、ポリビニルアルコールなどを予備塗工した原紙や、ピグメントと接着剤を含む塗工液を1層以上予備塗工した塗工原紙も使用可能である。
【0018】
原紙に、調整された塗工液を塗工する方法としては、ブレードコータ、バーコータ、ロールコータ、エアナイフコータ、リバースロールコータ、カーテンコータ、サイズプレスコータ、ゲートロールコータ等を用いて、一層もしくは二層以上を原紙上に片面づつもしくは両面同時に両面塗工する。本発明においては原紙に塗工量が片面当たり1g/m以上5g/m以下、より好ましくは2g/m以上4g/m以下の塗工層を有することが重要である。塗工量を片面当たり5g/mより高くした場合、坪量45g/m以下の領域では良好なインキ着肉性が得られるが、塗工紙の剛度が低下する。また、塗工量を片面当たり1g/m未満とすると、同坪量で比較した場合、インキ着肉性が低下する。
【0019】
湿潤塗工層を乾燥させる手法としては、例えば蒸気加熱シリンダー、加熱熱風エアドライヤー、ガスヒータードライヤー、電気ヒータードライヤー、赤外線ヒータードライヤー、高周波ヒータードライヤー等各種の方法が単独または併用して用いられる。
【0020】
以上のように塗工乾燥された塗工紙は、未カレンダー処理、またはスーパーカレンダー、高温ソフトニップカレンダー等で平滑処理を行う。
【0021】
本発明は、微塗工紙の坪量が45g/m以下、好ましくは42g/m以下において、印刷・製本作業適性の優れ、実用に適した剛度を有し、裏抜けの問題がなく、インキ着肉性も良好な印刷用微塗工紙であり、特に微塗工紙の紙厚が45μm以下でも本発明の効果を有するものである。
【0022】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、勿論これらの例に限定されるものではない。尚、特に断らない限り、例中の部および%はそれぞれ重量%を示す。また、得られた塗工紙について以下に示すような評価法に基づいて試験を行った。
〈評価方法〉
(1)白紙光沢度:JIS P 8142に基づいて測定した。
(2)印刷光沢度:東芝機械(株)のオフセット輪転機(4色)を用いてオフセット用印刷インキ(東洋インキ製造(株)製 レオエコーM)を用いて印刷速度600rpmで印刷し、得られた印刷物(墨藍紅3色ベタ印刷部)の表面をJISP 8142に基づいて測定した。
(3)インキ着肉性:東芝機械(株)のオフセット輪転機(4色)を用いて、オフセット用印刷インキ(東洋インキ製造(株)製 レオエコーM)を用いて印刷速度600rpmで印刷し、得られた印刷物(藍単色ベタ印刷部)のインキ着肉性を4段階で目視評価した。◎:非常に優れる、○:優れる、△:やや問題あり、×:問題あり
(4)裏抜け:東芝機械(株)のオフセット輪転機(4色)を用いて、オフセット用印刷インキ(東洋インキ製造(株)製 レオエコーM)を用いて印刷速度600rpmで印刷し、得られた印刷物(墨単色ベタ印刷部:インキ濃度1.80)の裏面(非印刷面)を4段階で目視評価した。
◎:裏抜けがなく非常に優れる、○:裏抜けがほとんどなく優れる、△:裏抜けが若干ありやや問題あり、×:裏抜けがあり問題あり
(5)紙厚:JIS P 8118に基づいて測定した。
(6)密度:JIS P 8118に基づいて測定した。
(7)クラーク剛度:JIS P 8143に基づいて測定した。
(8)印刷・製本作業性:オフセット輪転機による印刷時の作業性(断紙等)と製本過程の作業性を4段階で評価した。◎:非常に優れる、○:優れる、△:やや問題あり、×:問題あり
[実施例1]
大粒径デラミネーテッドクレー(Engelhard社製Nusurf、体積分布平均粒径5.2μm)70部、粗粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−75)30部からなる顔料に、分散剤として対顔料でポリアクリル酸ソーダ0.2部を添加してセリエミキサーで分散し、固形分濃度が70%の顔料スラリーを調成した。このようにして得られた顔料スラリーに、非増粘型のスチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(ガラス転移温度20℃、ゲル含量75%)3部、およびヒドロキシエチルエーテル化澱粉35部を加え、さらに水を加えて固形分濃度50%の塗工液を得た。パルプとしてパルプ重量あたり機械パルプを30%含有し、内添填料として二酸化チタンを原紙重量あたり4%を含有した坪量34g/mの中質原紙に片面当たりの塗工量が固形分で3g/mになるように、800m/分の塗工速度のブレードコーターで両面塗工を行い、紙水分が5.5%になるように乾燥し、カレンダー処理を行ない紙厚が43μmの微塗工紙を得た。
[実施例2]
実施例1において、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉35部の代わりにヒドロキシエチルエーテル化澱粉48部に変更した以外は実施例1と同様の方法で微塗工紙を得た。
[実施例3]
実施例1において、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉35部の代わりにヒドロキシエチルエーテル化澱粉22部に変更した以外は実施例1と同様の方法で微塗工紙を得た。
[実施例4]
実施例1において、片面当たりの塗工量が、固形分で3.0g/mの代わりに4.5g/mになるように変更した以外は実施例1と同様の方法で微塗工紙を得た。
[実施例5]
実施例1において、坪量40g/mの代わりに坪量38g/mの中質原紙を用い、片面当たりの塗工量が固形分で1.5g/mになるように変更した以外は実施例1と同様の方法で微塗工紙を得た。
[実施例6]
実施例1において、カレンダー処理で紙厚を48μmとなるように変更した以外は実施例1と同様の方法で微塗工紙を得た。
[実施例7]
実施例1において、大粒径デラミネーテッドクレー(Engelhard社製Nusurf、体積分布平均粒径5.2μm)10部、粗粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−75)90部からなる顔料に、分散剤として対顔料でポリアクリル酸ソーダ0.2部を添加してセリエミキサーで分散し、固形分濃度が70%の顔料スラリーを調成した以外は実施例1と同様の方法で微塗工紙を得た。
[比較例1]
実施例1において、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉35部の代わりにヒドロキシエチルエーテル化澱粉65部に変更した以外は実施例1と同様の方法で微塗工紙を得た。
[比較例2]
実施例1において、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉35部の代わりにヒドロキシエチルエーテル化澱粉10部に変更した以外は実施例1と同様の方法で微塗工紙を得た。
[比較例3]
実施例1において、坪量40g/mの代わりに坪量30g/mの中質原紙を用い、片面当たりの塗工量が固形分で6.5g/mになるように変更した以外は実施例1と同様の方法で微塗工紙を得た。
[比較例4]
実施例1において、片面当たりの塗工量が、固形分で0.5g/mになるように変更した以外は実施例1と同様の方法で微塗工紙を得た。
【0023】
以上の結果を表1に示した。
【0024】
【表1】
Figure 2004124289
【0025】
【発明の効果】
本発明により、低坪量で、低塗工量であるにも関わらず、印刷・製本作業適性に優れ、実用に適した剛度を有し、裏抜けの問題がなく、インキ着肉性の良好な印刷用微塗工紙を得ることができる。

Claims (2)

  1. 原紙に顔料と接着剤を含有する塗工層を有する微塗工紙において、接着剤として顔料100重量部に対して20重量部以上60重量部以下の澱粉を有する塗工層であり、塗工層が原紙上片面当たり1g/m以上5g/m以下の塗工量であり、塗工紙の坪量が45g/m以下であることを特徴とする微塗工紙。
  2. 前記顔料として体積分布平均粒径が3.5〜20μmであるデラミネーテッドクレーを顔料100重量部当たり30重量部以上90重量部以下含有することを特徴とする請求項1に記載の微塗工紙。
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