JP2004124266A - ブラジャーカップ用基材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂成分と、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分とから形成された複合繊維を、少なくとも30質量%含む繊維ウエブの構成繊維間が、熱硬化性樹脂によって結合されており、前記熱硬化性樹脂の質量は前記繊維ウエブの質量に対して、0.25〜2.0倍であるブラジャーカップ用基材。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、縫製タイプのブラジャーカップを得るのに適したブラジャーカップ用基材に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブラジャーカップ用基材としては、例えば実開昭63−78008号公報(特許文献1 実用新案登録請求の範囲など参照)に、捲縮数20〜70山/25mm、平均捲縮半径0.05〜0.25mmのスパイラル状捲縮を有する高捲縮性繊維を20〜100%含む繊維ウエブに、ガラス転移点が0℃以上のアクリル系樹脂を付着せしめてなるブラジャーカップ芯が、記載されている。このブラジャーカップ芯は、ガラス転移点が0℃以上のアクリル系樹脂を用いることによって、カット性に優れ、且つ風合いのソフトなブラジャーカップ芯となっている。また、高捲縮性繊維を用いることによって、耐洗濯性や耐ドライクリーニング性などの耐久性を持たせるとともに、融通性を高め、風合いをソフトにしている。しかし、より高級な品質のブラジャーカップ用基材が求められており、洗濯試験によるへたり(例えば、厚さの減少、曲げ硬さの減少)を無くするなど、更なる耐久性の向上が求められていた。
【0003】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【特許文献1】
実開昭63−78008号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来技術に対して、ソフトな風合いに優れ、適度な弾力性および保形性を維持しながら、洗濯後の厚さの減少を少なくし、洗濯後の曲げ硬さの減少を少なくして、洗濯耐性などの耐久性に優れたブラジャーカップ用基材を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段は、請求項1の発明では、ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂成分と、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分とから形成された複合繊維を、少なくとも30質量%含む繊維ウエブの構成繊維間が、熱硬化性樹脂によって結合されており、前記熱硬化性樹脂の質量は前記繊維ウエブの質量に対して、0.25〜2.0倍であることを特徴とするブラジャーカップ用基材である。
【0006】
請求項2の発明では、前記ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂成分と、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分とから形成された複合繊維が、サイドバイサイド型複合繊維である請求項1に記載のブラジャーカップ用基材である。
【0007】
請求項3の発明では、前記繊維ウエブが、スパイラル状の捲縮を有する合成繊維を含む、請求項1又は2に記載のブラジャーカップ用基材である。
【0008】
請求項4の発明では、前記繊維ウエブの構成繊維間が、ニードルパンチによって絡合されている請求項1〜3の何れかに記載のブラジャーカップ用基材である。
【0009】
請求項5の発明では、前記繊維ウエブが、前記ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂成分と、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分とから形成された複合繊維100〜50質量%と、スパイラル状の捲縮を有する合成繊維0〜50質量%とからなる繊維ウエブであり、厚さが2.5〜10mmである請求項1〜4の何れかに記載のブラジャーカップ用基材である。
【0010】
請求項6の発明では、前記繊維ウエブが、前記ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂成分と、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分とから形成された複合繊維90〜30質量%と、スパイラル状の捲縮を有する合成繊維10〜70質量%とからなる繊維ウエブであり、厚さが10〜45mmである請求項1〜4の何れかに記載のブラジャーカップ用基材である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるブラジャーカップ用基材の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
【0012】
本発明のブラジャーカップ用基材は、ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂成分と、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分とから形成された複合繊維を、少なくとも30質量%含む繊維ウエブの構成繊維間が、熱硬化性樹脂によって結合されており、前記熱硬化性樹脂の質量は前記繊維ウエブの質量に対して、0.25〜2.0倍であるブラジャーカップ用基材である。
【0013】
前記複合繊維は、一方の樹脂成分が、ポリエチレンテレフタレート樹脂又はポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂であり、他方の樹脂成分が、ポリブチレンテレフタレート樹脂である2成分の樹脂から形成された複合繊維(以下、PBT複合繊維と称することがある)である。この2成分の樹脂の質量比率は、70:30〜30:70が好ましく、複合形態としては、例えば、サイドバイサイド型、偏芯型、あるいは芯鞘型の形態を挙げることができる。このような、複合繊維は、市販されているPBT複合繊維などから適宜選択して採用することができる。また、前記PBT複合繊維の繊度は、1.1〜22デシテックスが好ましく、2.2〜11デシテックスがより好ましく、2.2〜6.6デシテックスが更に好ましい。また、前記PBT複合繊維の繊維長は、12〜105mmが好ましく、20〜80mmがより好ましく、20〜60mmが更に好ましい。また、前記PBT複合繊維の捲縮は、通常の機械捲縮(例えばギヤの間に繊維を通して捲縮処理を行って得られる捲縮)によるものなど、特に限定されず用いることができる。
【0014】
前記PBT複合繊維の複合形態は、芯鞘型であるよりも、サイドバイサイド型、または偏芯型であることが好ましい。また、更にサイドバイサイド型であることが好ましい場合がある。すなわち、前記PBT複合繊維が、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分が鞘となっている芯鞘型の複合繊維である場合は、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分の弾性的性質による影響が繊維表面全体に及ぶので、PBT複合繊維に捲縮がかかり難くなったり、捲縮による嵩高性が低下することがある。これに対して、前記PBT複合繊維がサイドバイサイド型である場合は、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分以外の樹脂成分を繊維表面上に有しているので、PBT複合繊維に捲縮がかかり易く、また捲縮による嵩高性を有利に働かせることができる。また、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分による耐久性の向上作用(後述で説明する効果)の点を更に考慮するとサイドバイサイド型の構造が更に好ましい場合がある。なお、サイドバイサイド型複合繊維の構造は、一方の樹脂成分が、ポリエチレンテレフタレート樹脂又はポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂であり、他方の樹脂成分が、ポリブチレンテレフタレート樹脂であり、一方の樹脂成分と他方の樹脂成分とが、繊維長さ方向に沿って、サイドバイサイド型に貼り合わせた構造となっている。
【0015】
本発明では、繊維ウエブ中に、前記PBT複合繊維を少なくとも30質量%含んでいる。ここで、繊維ウエブ中に、前記PBT複合繊維を含まない場合として、例えば、実開昭63−78008号公報(特許文献1)のブラジャーカップ芯について調べると、このブラジャーカップ芯は、繊維ウエブに、スパイラル状捲縮を有する高捲縮性繊維を20〜100%含むことによって、ソフトで適度な弾力性を有しており、また、耐洗濯性や耐ドライクリーニング性などの耐久性に優れたものとなっている。しかし、より高品質のブラジャーカップ用基材としては、洗濯試験によるへたり(例えば、厚さの減少、曲げ硬さの減少)が大きく十分なものとはいえなかった。これに対して、本発明では、鋭意研究の結果、繊維ウエブ中に、前記PBT複合繊維を少なくとも30質量%含むことによって、洗濯試験によるへたり(例えば、厚さの減少、曲げ硬さの減少)を少なくすることを見出し、本発明に至ったのである。
【0016】
すなわち、前記PBT複合繊維は、繊維自体にゴム状の伸縮特性を有している。そのため、このPBT複合繊維を少なくとも30質量%含む嵩高な不織布構造とした場合、不織布の表面と平行な面における伸縮特性はもちろん、不織布の厚さ方向において、圧縮に対する反発特性や、曲げに対する反発特性を生じる。また、これらの特性は、繊維自身に起因する特性であり、洗濯試験などによっては実質的に変化を受けない特性であるので、この不織布の洗濯試験によるへたりを少なくする効果を奏するものと推測される。一方、前記スパイラル状捲縮を有する高捲縮性繊維は、スパイラル構造による伸縮特性を有している。そして、このスパイラル状捲縮を有する高捲縮性繊維を用いて嵩高な不織布構造とした場合、不織布の表面と平行な面における伸縮特性のみならず、不織布の厚さ方向における、圧縮に対する反発特性や、曲げに対する反発特性を生じる。しかし、これらの特性は、繊維の構造又に起因する特性であるため、洗濯試験などによって、構造破壊が一部生じて、厚さや曲げ硬さが大きく減少して、へたりが生じてしまうものと推測されるのである。
【0017】
このように、本発明では、繊維ウエブ中に、前記PBT複合繊維を少なくとも30質量%含むことが必要であり、50質量%以上含むことがより好ましい。30%未満であると、得られるブラジャーカップ用基材の耐久性が劣り、へたりが大きくなってしまう。
【0018】
前記繊維ウエブに含まれる繊維のうち、前記PBT複合繊維以外の繊維としては、通常ブラジャーカップ用基材として使用可能な繊維である限り特に限定されず、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維などの合成繊維や、レーヨン繊維などの半合成繊維や、綿、羊毛、麻などの天然繊維を挙げることができる。また、これらの繊維の中でも、合成繊維であれば、耐久性に優れているので好ましい。
【0019】
また、前記PBT複合繊維以外の繊維としては、均一なウエブ形成を妨げない範囲で、捲縮率、残留捲縮率又は捲縮弾性率が大きい繊維が用いられることが好ましい。前記捲縮率、残留捲縮率および捲縮弾性率の大きい繊維とは、捲縮率12〜70%、残留捲縮率7〜70%、捲縮弾性率30〜100%である繊維をいう。なお、前記捲縮率、残留捲縮率および捲縮弾性率は、捲縮が顕在化しているばあいの数値であり、捲縮が潜在化しているばあいには、顕在化したときの数値を表わす。また、前記捲縮率、残留捲縮率および捲縮弾性率は次のように定義される。
すなわち、試料に1.1デシテックスあたり1.96×10−2mN(2mgf)の初荷重をかけたときの長さ(a)と、これに1.1デシテックスあたり4.9mN(500mgf)の荷重をかけたときの長さ(b)を測定する。つぎに全荷重を除き、1分間放置後、初荷重をかけたときの長さ(c)を測定し、次式により捲縮率(%)および残留捲縮率(%)を算出する。なお、試験回数は20回とし、それぞれの平均値で表わす。
捲縮率(%)=(b−a)÷b×100
残留捲縮率(%)=(b−c)÷b×100
捲縮弾性率(%)=(b−c)÷(b−a)×100
【0020】
前記捲縮率、残留捲縮率又は捲縮弾性率が大きい繊維としては、たとえば中空繊維、繊度6.6デシテックス以上の太い繊維、捲縮半径の大きい繊維、あるいは加熱や加湿などにより収縮してスパイラル状の捲縮を有する構造となる一般に高捲縮繊維といわれる繊維などがあげられる。これらの他にも機械的に捲縮が付与された捲縮数4〜30個/25mm程度の繊維も用いることができる。
【0021】
前記捲縮率、残留捲縮率又は捲縮弾性率が大きい繊維の中でも、特にスパイラル状の捲縮を有する合成繊維(以下、スパイラル捲縮繊維と称することがある)を前記繊維ウエブに含むことによって、圧縮に対する反発特性を高めることができる。この反発特性は、洗濯試験前の状態での反発特性であり、前記PBT複合繊維よりもスパイラル捲縮繊維の方が優れている。但し、先述のように、洗濯試験後に反発特性を維持する点では、前記PBT複合繊維よりもスパイラル捲縮繊維の方が劣っている。したがって、特に厚さの厚いことが要求される、例えば厚さが10〜45mmのブラジャーカップ用基材には、スパイラル捲縮繊維を使用することが好ましい。例えば、前記繊維ウエブが、前記PBT複合繊維90〜30質量%と、スパイラル捲縮繊維10〜70質量%とからなる繊維ウエブとすることが好ましい。一方、特に厚さの薄いことが要求される、例えば厚さが2.5〜10mmのブラジャーカップ用基材にあっては、圧縮に対する反発特性よりもむしろソフトさが重視されるので、スパイラル捲縮繊維を使用する比率はやや少ない方が好ましい。例えば、前記繊維ウエブが、前記PBT複合繊維100〜50質量%と、スパイラル捲縮繊維0〜50質量%とからなる繊維ウエブとすることが好ましい。
【0022】
前記スパイラル捲縮繊維としては、例えば、捲縮数5〜100山/25mmを有する捲縮繊維を挙げることができる。また、捲縮数12〜70山/25mmを有する高捲縮繊維であれば好ましく、12〜50山/25mmを有する高捲縮繊維であればより好ましい。また、前記スパイラル捲縮繊維の捲縮の形状は、螺旋状、渦巻き状、コイル状などの広義の3次元的な捲縮形状を意味するものであり、潜在捲縮性繊維が顕在化した繊維であってもよい。
【0023】
また、前記スパイラル捲縮繊維としては、例えば、互いに熱挙動の異なる2成分以上の樹脂からなる複合繊維があり、例えば、低融点ポリエステル成分と高融点ポリエステル成分の2成分、あるいは、低融点ポリアミド成分と高融点ポリエステル成分などの2成分からなるサイドバイサイド型、芯鞘型、偏芯型などの複合繊維などを挙げることができる。また、前記スパイラル捲縮繊維としては、例えば、強撚状態で熱セットを施した後より低い温度で開撚処理を行なうことにより熱履歴を与えた熱可塑性樹脂からなる繊維、あるいは、繊維をナイフエッジ上などで磨過して繊維の片側の分子配向を乱すことにより潜在捲縮性を与えた繊維、あるいは、繊維を紡糸する際に片側を冷却しながら紡糸した繊維を挙げることができる。なお、前記スパイラル捲縮繊維として、潜在捲縮性の繊維を用いて、この潜在捲縮性の繊維を含む繊維ウエブに、加熱処理を施して、潜在捲縮性の繊維の捲縮を発現させることによって、スパイラル捲縮繊維を含む繊維ウエブとすることも可能である。
【0024】
本発明では、前記繊維ウエブは、例えば、乾式法、エアレイ法などの不織布の製法で用いるウエブ形成の方法によって形成されている。また、繊維ウエブの交点は、熱硬化性樹脂によって結合されている。また、前記熱硬化性樹脂の質量は前記繊維ウエブの質量に対して、0.25〜2.0倍であることが必要である。なお、前記熱硬化性樹脂の質量は前記繊維ウエブの質量に対して、0.3〜1.5倍であることが好ましく、0.35〜1.0倍であることがより好ましい。0.25倍未満であると、ブラジャーカップ用基材の耐久性や反発性が劣ったものとなってしまう。また、2.0倍を超えると、ソフトさが失われるという問題が生じる。
【0025】
前記熱硬化性樹脂としては、通常ブラジャーカップ用基材として使用可能な結合用の樹脂である限り特に限定されず、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂などがある。前記アクリル系樹脂としては、例えば、ポリアクリル酸エチル、アクリル酸エチルとメタクリル酸メチルとの共重合体、あるいは、これらの誘導体などを挙げることができる。
【0026】
また、前記熱硬化性樹脂の架橋剤として、水系の架橋剤を用いることが好ましく、このような水系の架橋剤としては、例えば、オキサゾリン基含有水溶性ポリマーがある。このオキサゾリン基含有水溶性ポリマーを、前記熱硬化性樹脂である、水溶性ウレタン、アクリルエマルション、水溶性アクリル、又は水性ポリエステルなどのカルボキシル基含有水性樹脂に添加することによって、ホルマリンなどの人体に害のある物質の発生を極めて少なくすると共に架橋することができる。
【0027】
前記熱硬化性樹脂によって、前記繊維ウエブの交点を結合する方法としては、例えば、前記熱硬化性樹脂をエマルションなどの形態で、スプレー法、含浸法、又はコーティング法などにより繊維ウエブに付与した後、熱乾燥及び熱硬化処理を行う方法がある。また、繊維ウエブに熱硬化性樹脂を付与する前に、予め、繊維ウエブにニードルパンチなどの絡合処理を施しておくことも可能である。このように、繊維ウエブの構成繊維間が、ニードルパンチによって絡合されていることによって、繊維同士の交点数が多くなり、耐久性により優れたブラジャーカップ用基材を得ることができる。また、絡合により、繊維密度を調節して、要求される厚さのブラジャーカップ用基材とすることもできる。そのため、特に厚さの薄い、例えば、厚さが2.5〜10mmの用途にニードルパンチによる絡合を適用することが好ましい。
【0028】
本発明のブラジャーカップ用基材の物性は、洗濯耐性試験、剛軟度試験などにより評価することができる。下記に、厚さ試験、曲げ硬さ試験、及び洗濯耐性試験の方法を示す。本発明のブラジャーカップ用基材は、前記洗濯耐性試験において、厚さ保持率を83%以上とすることができる。また、前記洗濯耐性試験において、曲げ硬さ保持率を74%以上とすることができる。
【0029】
(厚さ試験)
ブラジャーカップ用基材の任意の個所から、タテ25cm×ヨコ25cmの正方形の試験片を2枚採取する。次に、この2枚の試験片を重ね合わせたものを、上面が平滑な測定台にのせる。次に、この重ね合わせた2枚の試験片の上に、タテ25cm×ヨコ25cmの正方形で、質量が312.5gの加圧板を、試験片と重ね合わせるようにして載せて、加圧力が0.5g/cm2となるように押圧する。次に、その状態で、試験片の4隅において、試験片の各辺につき2ヶ所ずつ、合計8ヶ所の試験片の厚さを測定する。なお、ブラジャーカップ用基材の厚さは、小数点以下2桁までの測定値を、試験片1枚あたりの平均値で表した値とする。
【0030】
(曲げ硬さ試験)
ブラジャーカップ用基材の任意の個所から、タテ10cm×ヨコ10cmの正方形の試験片を6枚採取する。この試験片6枚のうち、3枚をタテ方向用試験片とし、残り3枚をヨコ方向用試験片とする。
次に、圧縮強さの測定が可能な引張試験機(例えば、ミネベア(株)製 引張圧縮試験機 TG−1kN型 など)を用いて、図1(a)(b)に示すように、上下各1組の、巾5cm×長さ2.5cmのチャック(11a)、(11b)で、1枚の試験片(10)を挟む。このとき、上部チャック(11a)の上端と試験片(10)の上端とを、チャックの中心線と、試験片の中心線とが一致するようにして挟む。また、下部チャック(11b)の下端と試験片(10)の下端とを、チャックの中心線と、試験片の中心線とが一致するようにして挟む。このようにして、上部チャック(11a)の下端と下部チャック(11b)の上端との距離が5cmの長さになるようにする。
次に、上部チャックを20cm/分の一定の速度で3cmの長さだけ、図1の矢印Aの方向に降下させて停止させる。また、チャックを降下させている間、上部チャックにかかる荷重を、上部チャックに連動しているロードセル(図示していない)によって測定する。この測定値のうち、最大荷重の値を曲げ硬さとする。この曲げ硬さの単位は、mN/10cm巾(ミリニュートン/10cm巾)として、1桁まで測定する。
なお、タテ方向用試験片は、ブラジャーカップ用基材のタテ方向が、上部チャック(11a)を降下させる方向(図1の矢印Aの方向)と一致させるようにして測定し、得られた測定値をタテ方向の曲げ硬さとする。また、ヨコ方向用試験片は、ブラジャーカップ用基材のヨコ方向が、上部チャック(11a)を降下させる方向(図1の矢印Aの方向)と一致させるようにして測定し、得られた測定値をヨコ方向の曲げ硬さとする。また、ブラジャーカップ用基材の曲げ硬さは、タテ方向用試験片3枚とヨコ方向用試験片3枚との合計6枚から得られた曲げ硬さの平均値で表す。
【0031】
(洗濯耐性試験)
JIS L0217:1995 繊維製品の取り扱いに関する表示記号及びその表示方法 の付表 記号別の試験方法−洗い方(水洗い) 番号103に準じて洗濯操作を行う。
25cm×25cmの試験片をトリコット布で包み、縫い合わせる。次に、自動反転式洗濯機の水準線まで温度40±3℃の水を入れ(水量32リットル)、これに2g/リットルの割合で、無リン合成洗剤を加え、よくかき混ぜて洗剤を溶解する。洗濯物質量が600gになるように試験片に綿布などの負荷布若干数を加えて洗濯液に投入し、洗濯操作を行う。1回の洗濯操作は、15分間洗濯後、遠心脱水機で1分間脱水し、清水で5分間すすぎを行う操作として、この操作を50回繰り返し行う。その後、試験片を自然乾燥して、厚さ保持率と曲げ硬さ保持率を次のようにして算出する。
「厚さ保持率」については、前記厚さ試験による方法を用いて、試験片の洗濯前の厚さT0と、試験片の洗濯後の厚さT1とを求め、次式により算出する。
厚さ保持率(%)= T1 ÷ T0 × 100
「曲げ硬さ保持率」については、前記曲げ硬さ試験による方法を用いて、試験片の洗濯前の曲げ硬さB0と、試験片の洗濯後の曲げ硬さB1とを求め、次式により算出する。
曲げ硬さ保持率(%)= B1 ÷ B0 × 100
【0032】
本発明のブラジャーカップ用基材を用いて作製したブラジャーカップの一例の断面図を図2に示す。ブラジャーカップ(30)は、例えばブラジャーカップ用基材(20)を2〜3の適宜形状にカットし、更にトリコットなどの編織物からなる表面布(21)及び裏面布(22)と重ねて縫製することにより作製される。
【0033】
以下、本発明の実施例につき説明するが、これは発明の理解を容易とするための好適例に過ぎず、本願発明はこれら実施例の内容に限定されるものではない。
【0034】
【実施例】
(実施例1)
ポリエチレンテレフタレート樹脂成分とポリブチレンテレフタレート樹脂成分とから形成されたサイドバイサイド型複合繊維(A社製 繊度=3.3デシテックス、繊維長=51mm)100質量%からなる面密度81g/m2の繊維ウエブをカード機によって作製した。次に、この繊維ウエブにニードルパンチ処理(両面から各30本/cm2の針密度)を行い、繊維ウエブに含まれる繊維を絡合させた。次に、熱硬化性樹脂であるアクリル系樹脂(Tg=−34)にオキサゾリン基含有樹脂架橋剤(B社製)を固形の樹脂全体に占める比率が5%となるように混合したエマルション液を作製した。次に、このエマルション液を、この絡合した繊維ウエブの両面に、片面あたり面密度が27g/m2(乾燥固形分)となるようスプレーして、その後乾燥及びキュアリングを施してブラジャーカップ用基材を得た。
このブラジャーカップ用基材の面密度は135g/m2であり、厚さは6.50mmであった。また、熱硬化性樹脂の質量は、繊維ウエブの質量に対して、約0.63倍であった。また、このブラジャーカップ用基材の曲げ硬さは、タテ方向とヨコ方向の平均で405mN/10cm巾であった。
また、このブラジャーカップ用基材の洗濯耐性試験を行ったところ、洗濯後の厚さは、5.90mmであり、厚さ保持率は91%であった。また、洗濯後の曲げ硬さは、タテ方向とヨコ方向の平均で338mN/10cm巾であり、曲げ硬さ保持率は83%であった。このように、得られたブラジャーカップ用基材は耐久性に優れていた。
【0035】
(実施例2)
ポリエチレンテレフタレート樹脂成分とポリブチレンテレフタレート樹脂成分とから形成されたサイドバイサイド型複合繊維(A社製 繊度=3.3デシテックス、繊維長=51mm)50質量%とスパイラル状の捲縮を有するポリエチレンテレフタレート樹脂系繊維(C社製 繊度=3.3デシテックス、繊維長=51mm)50質量%とからなる面密度81g/m2の繊維ウエブをカード機によって作製したこと以外は、実施例1と同様にして、ブラジャーカップ用基材を得た。
このブラジャーカップ用基材の面密度は135g/m2であり、厚さは6.50mmであった。また、熱硬化性樹脂の質量は、繊維ウエブの質量に対して、約0.63倍であった。また、このブラジャーカップ用基材の曲げ硬さは、タテ方向とヨコ方向の平均で423mN/10cm巾であった。
また、このブラジャーカップ用基材の洗濯耐性試験を行ったところ、洗濯後の厚さは、5.50mmであり、厚さ保持率は85%であった。また、洗濯後の曲げ硬さは、タテ方向とヨコ方向の平均で325mN/10cm巾であり、曲げ硬さ保持率は77%であった。このように、得られたブラジャーカップ用基材は耐久性に優れていた。
【0036】
(比較例1)
スパイラル状の捲縮を有するポリエチレンテレフタレート樹脂系繊維(C社製繊度=3.3デシテックス、繊維長=51mm)100質量%からなる面密度81g/m2の繊維ウエブをカード機によって作製したこと以外は、実施例1と同様にして、ブラジャーカップ用基材を得た。
このブラジャーカップ用基材の面密度は135g/m2であり、厚さは6.50mmであった。また、熱硬化性樹脂の質量は、繊維ウエブの質量に対して、約0.63倍であった。また、このブラジャーカップ用基材の曲げ硬さは、タテ方向とヨコ方向の平均で440mN/10cm巾であった。
また、このブラジャーカップ用基材の洗濯耐性試験を行ったところ、洗濯後の厚さは、5.20mmであり、厚さ保持率は80%であった。また、洗濯後の曲げ硬さは、タテ方向とヨコ方向の平均で318mN/10cm巾であり、曲げ硬さ保持率は72%であった。このように、得られたブラジャーカップ用基材は耐久性に劣るものであった。
【0037】
【発明の効果】
本発明のブラジャーカップ用基材は、繊維ウエブ中に、ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂成分と、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分とから形成された複合繊維を、少なくとも30質量%含んでいるので、ソフトな風合いに優れ、適度な弾力性および保形性を維持しながら、洗濯後の厚さの減少を少なくし、洗濯後の曲げ硬さの減少を少なくして、洗濯耐性などの耐久性に優れたブラジャーカップ用基材とすることができる。本発明のブラジャーカップ用基材は、前記洗濯耐性試験において、厚さ保持率を83%以上とすることができる。また、前記洗濯耐性試験において、曲げ硬さ保持率を74%以上とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラジャーカップ用基材の曲げ硬さ試験を説明する図である。
(a)は曲げ硬さ試験の状態を示す立面図である。
(b)は立面図(a)の断面図である。
【図2】本発明のブラジャーカップ用基材を用いて作製したブラジャーカップの一例の断面図
【符号の説明】
10 試験片
11a 上部チャック
11b 下部チャック
20 ブラジャーカップ用基材
21 表面布
22 裏面布
30 ブラジャーカップ
Claims (6)
- ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂成分と、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分とから形成された複合繊維を、少なくとも30質量%含む繊維ウエブの構成繊維間が、熱硬化性樹脂によって結合されており、前記熱硬化性樹脂の質量は前記繊維ウエブの質量に対して、0.25〜2.0倍であることを特徴とするブラジャーカップ用基材。
- 前記ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂成分と、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分とから形成された複合繊維が、サイドバイサイド型複合繊維である請求項1に記載のブラジャーカップ用基材。
- 前記繊維ウエブが、スパイラル状の捲縮を有する合成繊維を含む、請求項1又は2に記載のブラジャーカップ用基材。
- 前記繊維ウエブの構成繊維間が、ニードルパンチによって絡合されている請求項1〜3の何れかに記載のブラジャーカップ用基材。
- 前記繊維ウエブが、前記ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂成分と、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分とから形成された複合繊維100〜50質量%と、スパイラル状の捲縮を有する合成繊維0〜50質量%とからなる繊維ウエブであり、厚さが2.5〜10mmである請求項1〜4の何れかに記載のブラジャーカップ用基材。
- 前記繊維ウエブが、前記ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂成分と、ポリブチレンテレフタレート樹脂成分とから形成された複合繊維90〜30質量%と、スパイラル状の捲縮を有する合成繊維10〜70質量%とからなる繊維ウエブであり、厚さが10〜45mmである請求項1〜4の何れかに記載のブラジャーカップ用基材。
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