JP2004109297A - 光学装置とそれを使用した原稿読取ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着固定前に光軸調整を簡単に行うことができるととも周囲温度の変化に対して位置変動を小さくして光学特性劣化することを防ぐ。
【解決手段】複数のレンズ32a〜32cを筐体33に固定する中間保持部材34に、各レンズ32a〜32cの対向する側面に接着固定する第1の取付面34aと、第1の取付面34aと直角をなして形成され、筐体33に接着固定する第2の取付面34bとを設け、各レンズ32a〜32aを接着固定する中間保持部材34の第1の取付面34aをほぼ同一平面上に配置して各レンズ32a〜32cを筐体33に中間保持部材34を介して接着固定して、周囲温度が変化しても各レンズ32a〜32cの相対的な位置変化が生じることを抑制する。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば複写機やファクシミリ装置、スキャナ装置等の原稿読取ユニットに使用される光学装置とそれを使用した原稿読取ユニット及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平7−297993号公報
一般に、例えばCCD等の固体撮像素子を用いて原稿の画像を光学像として読み取る原稿読取ユニットは、原稿の画像を、レンズを介して固体撮像素子に結像させて読取っている。固体撮像素子としては、複数個の微小な光電変換素子を直線状に配列した1ラインの固体撮像素子を用いたり、カラー像を読み取るためにレッドRとグリーンGとブルーBに分光感度のピークを持つ画素別に直線状に3列配置した固体撮像素子が用いられている。このような固体撮像素子の位置調整精度は5軸方向共に高精度が要求されており、特にこの要求を達成するために不可欠とされているのが、固体撮像素子を位置調整した後にフレームに固定する際、固体撮像素子の位置ずれがないようにすることである。この固体撮像素子を組み立てるとき、いくら高精度に位置調整しても、固定時に位置がずれると再度位置調整が必要になったり、分離可能な固定方法を採用している場合は、その部分を廃棄処分にするしかなく、位置調整時間が長くなったり、コスト高の原因になってしまう。
【0003】
この固体撮像素子の固定方法として、ねじによる固定が多く用いられてきた。この固定方法は、位置ずれ量が数100μm〜数10μmと大きくなってしまう。このような不具合を解消するために、ねじに変わる手段として、ヤジリやバネ等の複雑な構造部品を用いることも考えられるが、このようにすると部品が高価であるためより一層コスト高となってしまう。したがって、現在ではねじによる固定に比べて位置ずれ量が少なく、また、部品点数の問題も少ないとされる接着剤による固定が多く試みられている。この接着剤による固定にも、大きく分けて2つの方法があり、一方は被接着箇所同士が当接している場合の密着接着方法であって、他方は特許文献1に示すように、被接着箇所に隙間がある充填接着方法である。
【0004】
充填接着方法は、被接着物間に位置調整のための調整代以上の隙間があり、その隙間に接着剤を充填して固着する方法である。この方法は、被接着物の形状精度の影響があっても、被接着物同士が当接しないように被接着物間の隙間量を設定してあり、その隙間に接着剤を充填して固定するものである。また、紫外線硬化型の接着剤を介して接着する方法も採用されている。この方法は被接着物間の間に紫外線硬化型の接着剤を設け、紫外線硬化型の接着剤に紫外線を直接照射したり、被接着物の一方が紫外線を透過する場合は、その被接着物側から紫外線を照射して接着剤を硬化させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この充填接着方法は、被接着物同士が当接しないように被接着物間の隙間量を設定してあり、その隙間に接着剤を充填して固定するようになっていたため、次のような問題が発生してしまう。例えば図8の模式図に示すように、被接着物であるワーク50をワーク保持部材51に接着剤52で固定する場合、ワーク50とワーク保持部材51を当接させないで接着固定するには、ワーク50の接着面51aの位置ばらつき量Aとワーク保持部材51の接着面51aのばらつき量Cが発生しても、ワーク50側の接着面50aとワーク保持部材51側の接着面51aが当接せず、かつ、接着剤52を充填する隙間を確保するために隙間Bが必要になる。したがって、接着剤52の膜厚は最小でB、最大で(A+B+C)になってしまい、接着剤52の膜厚は(A+C)の長さだけばらつくことになる。また、ワーク50側の接着面50aとワーク保持部材51側の接着面51aの面精度の影響で(I+J)だけ接着剤52の膜厚がばらついてしまうこともある。
【0006】
一般に、接着剤は硬化する際に収縮するため、接着剤の硬化後に被接着物を位置ずれさせないためには接着剤の塗布量をできるだけ少なくすることが重要になる。しかしながら前記充填接着方法では、接着剤の膜厚をB以下にすることができないので、接着剤の膜厚がBの場合に接着剤の硬化収縮での位置ずれが許容値よりも多く発生したとしても、接着剤の膜厚の変更で対応できなくなり、固定後の位置ずれ量の改善ができない場合があった。また、接着剤の膜厚が(A+C)だけ発生することにより、接着剤の硬化収縮量もそのばらつきに応じて変化することになる。これにより固定後のワークの位置もばらついてしまい、必要な位置精度が確保できないという場合もあった。
【0007】
通常、紫外線硬化型の接着剤の硬化時の体積収縮率は5〜10%程度である。体積収縮率が7%の場合を考えてみると、接着剤の硬化形状が正方体の場合には、3次元各方向に約2%程度収縮することになる。したがって接着剤の膜厚に0.5mm程度の差が生じると、硬化収縮量は各方向とも10μm程度の差が生じることになる。被接着物を樹脂の射出成形で製作する場合には、接着剤の膜厚のばらつき(A+C)は0.5μm以上になる場合が考えられるため、固定後の位置ずれが問題になる。
【0008】
このような不具合を解消するために、特許文献1に示すように、ワークとワーク保持部材の間に中間保持部材を介装し、この中間保持部材を接着剤によってワークに固定するとともに接着剤を介してワーク保持部材に固定するようにし、中間保持部材を介装している分だけワークの接着面と中間保持部材の接着面に接着される接着剤とワーク保持部材の接着面と中間保持部材の接着面に接着される接着剤の膜厚を必要最小限で、かつ一定に管理して、ワークの接着箇所とワーク保持部材の接着箇所の位置精度を厳密に管理しなくてもワークの取付けを高精度に行うことができ、歩留りを高くすることができるとともに生産後のワークの固定力の低下が生じるのを防止するようにしている。
【0009】
しかしながら原稿読取ユニットは通常複写機等の内部に設置されるため、電源ユニットや定着ユニットの発熱により原稿読取ユニット周囲の温度が変化する。その結果として光学エレメントと接着剤と中間保持部材及び筐体が各々膨張,収縮することにより、接着固定された各光学エレメントが位置変動し、光学特性の劣化を引き起こすおそれがある。
【0010】
この発明は、このような不具合を解消し、接着固定前に光軸調整を簡単に行うことができるようにして、軸調整後の取付けを高精度に行うことができるとともに周囲温度の変化に対して位置変動が小さく光学特性劣化の少ない光学装置とそれを使用した原稿読取ユニット及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の光学エレメントは、複数の光学エレメントを有する光学装置において、各光学エレメントの対向する側面に接着固定する第1の取付面と、第1の取付面に対して一定角度傾いて形成され、ベース部材に接着固定する第2の取付面と有する中間保持部材を有し、各光学エレメントを接着固定する中間保持部材の第1の取付面をほぼ同一平面上に配置して各光学エレメントをベース部材に中間保持部材を介して接着固定したことを特徴とする。
【0012】
前記中間保持部材の第1の取付面を、複数の光学エレメントによって決定される光軸に対して線対称に配置すると良い。また、複数の光学エレメントを接着固定する中間保持部材の第1の取付面を、各光学エレメント毎にほぼ同じ接着面積で接着する。
【0013】
さらに、中間保持部材の第2の取付面は第1の取付面に対して直角をなしていることが望ましい。
【0014】
また、複数の光学エレメントと中間保持部材又は中間保持部材とベース部材をほぼ同一の線膨張係数を有する材料で形成すると良い。
【0015】
この発明の原稿読取ユニットは、前記光学装置を有することを特徴とする。
【0016】
この発明の画像形成装置は、前記原稿読取ユニットを有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明のデジタル複写機の構成図である。図に示すように、デジタル複写機1は複写機本体2と原稿自動送り装置(以下、ADFという)3と自動仕分け装置4とを有する。複写機本体2は原稿読取ユニット5と書込ユニット6とエンジン部7と給紙ユニット8を有する。原稿読取ユニット5は光源と複数のミラーを有するキャリッジ9とレンズ系10と例えばCCD等の固体撮像素子11及びバッファ12を有し、ADF3で送られた原稿を走査して読み取る。書込ユニット6はレーザ光源やポリゴンミラー等を有し、画像情報を含むレーザビーム13をエンジン部7に出射する。エンジン部7は、画像形成ユニット14と1次転写ユニット15と2次転写ユニット16及び定着ユニット17を有する。画像形成ユニット14は、感光体18の周囲に配置された帯電チャージャ19と書込ユニット5からのレーザビーム13の照射部とシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)からなる回転式のカラー現像部20及びドラムクリーニング部21を有し、帯電チャージャ19で帯電した感光体18上にレーザビーム13で静電潜像を形成し、形成した静電潜像をカラー現像部20で可視化してトナー像を形成する。1次転写ユニット15は中間転写ベルト22と1次転写部23とテンションローラ24と2次転写ローラ25とクリーニング部26及び基準位置センサ27を有し、感光体18に形成されたトナー像を中間転写ベルト22に1次転写する。中間転写ベルト22は、このデジタル複写機1における最大転写紙サイズであるA3よりも大きく形成されており、使用する転写紙がA4サイズ以下の場合には、2面分のトナー像を保持することができる。この中間転写ベルト22は感光体18上のトナー像を1次転写するとき以外は図示しない接離機構によって感光体18表面から離れ、中間転写ベルト22に画像を1次転写するときだけ感光体18表面に圧接される。2次転写ユニット16は中間転写ベルト22に転写されたトナー像を記録紙に2次転写する。定着ユニット17は記録紙に転写されたトナー像を熱と圧力で定着する。給紙ユニット8は複数の給紙カセット28a〜28cと手差トレイ29を有し、記録紙を2次転写ユニット16に送る。ADF3は読み取る原稿を原稿読取ユニット5に送り、原稿読取ユニット5で読み取った原稿を回収する。自動仕分け装置4は複数段の仕分けビン30a〜30nを有し、画像が形成された記録紙を仕分けして排出する。
【0018】
このデジタル複写機1に設けられた原稿読取ユニット5のレンズ系10と固体撮像素子11からなる光学装置31は、図2の斜視図に示すように、レンズ系10を構成する複数のレンズ32a〜32bと固体撮像素子11を固定するベース部材であるが筐体33を有する。そしてレンズ32a〜32bは中間保持部材34を介して筐体33に接着固定され、固定撮像素子11も中間保持部材35を介して筐体33に接着固定されている。各レンズ32a〜32bは、図3(a)の斜視図に示すように、光線を透過する透過面の側面321に中間保持部材34と接触する平坦面322を有する。この平坦面322は切削や研削等により形成され、必要に応じて研磨されている。各レンズ32a〜32bを固定する中間保持部材34は、レンズ32の平坦面322と接着する第1の取付面34aと、第1の取付面34aに対して一定角度例えば90度の角度を持って形成され、筐体33に接着される第2の取付面34bを有する。筐体33は、レンズ系10と固体撮像素子11との間を遮光する遮光用カバー33aと溝部33bと、中間保持部材34を接着固定する取付面33cと、固体撮像素子11を接着固定する中間保持部材35を取り付ける取付面33dを有する。
【0019】
各レンズ32a〜32cは筐体33に対して位置調整され、中間保持部材34を介して筐体33に接着固定される。このレンズ32を中間保持部材34を介して筐体33に接着固定するとき、レンズ32に形成した平坦面322を中間保持部材34の第1の取付面34aに接着して固定するから、中間保持部材34との接着面積を大きくすることができ、固定強度を高めることができる。同様に、固体撮像素子11も位置調整して中間保持部材35を介して筐体32に接着固定する。このようにように各レンズ32a〜32cと固体撮像素子11を接着固定した筐体33は原稿読取ユニット5の所定の位置にねじ締めやカシメ、接着、溶着等により固定される。
【0020】
このレンズ32を筐体33に固定する中間保持部材34は、第1の取付面34aと第2の取付面34bすなわち両接着面を直交させているから、図1に示すレンズ32のX,Y,Z,α,β,γ各位置調整方向への移動に対して互いに独立して調整することができる。例えば中間保持部材34が紫外線硬化型の接着剤によってレンズ32と筐体33に接着される場合、まず、X,Z軸方向の調整は、レンズ32と中間保持部材34とを、筐体33の取付面33cを介して筐体33上を滑らせて調整する。また、Y方向の調整は、レンズ32を中間保持部材34の第1の取付面34aを滑らせて調整する。また、レンズ32の対向する両平坦面322に中間保持部材34を接着固定することにより、接着が硬化するときの硬化収縮による影響を少なくすることができる。
【0021】
前記説明ではレンズ32を中間保持部材34に直接接着固定する場合について説明したが、図4(a)の断面図と(b)の分解斜視図に示すように、レンズ32に平坦面322を設けずに、凹溝を有するスペーサ36の凹溝にレンズ32の側面321を接着固定し、このレンズ32を接着したスペーサ36を中間保持部材34と接着固定するようにしても良い。
【0022】
また、図5の斜視図に示すように、レンズ32に平坦面322を設けずに、レンズ32の側面321に中間保持部材34の第1の取付面34aを線接触させて固定しても良い。この場合、レンズ32と中間保持部材34の接着強度は低下するが、レンズ32に平坦面322を加工したりスペーサ36を設ける必要がなく、コストダウンをはかることができる。
【0023】
この光学装置31を有する原稿読取ユニット5はデジタル複写機1の内部に設置されるため、電源ユニットや定着ユニット17等の発熱により原稿読取ユニット5の周囲温度が変化する。その結果、レンズ32と接着剤と中間保持部材34及び筐体33が各々膨張,収縮して各レンズ32a〜32cの位置が変動し、光学特性の劣化を引き起こしてしまうおそれがある。これに対して、図6(a)の側面図と(b)の平面図に示すように、各レンズ32a〜32cを接着固定する中間保持部材34の第1の取付面34aはY軸と並行なほぼが略同一平面37に配置した状態で接着固定することにより、複数枚ある各レンズ32a〜32cは中間保持部材34の第1の取付面34aに対して同じ方向に位置変動する.また、中間保持部材34を各レンズ32a〜32cの両方に対向して設けてあるから、各部品の線膨張で発生する各レンズ32a〜32cをX軸方向に変動させようとする力は互いに打ち消され、各レンズ32a〜32cのX軸方向の位置変動を抑制することができる。さらに、図7に示すように、各レンズ32a〜32cと中間保持部材34を接着剤39で接着するときの接着面積がほぼ同一であるから、接着剤の硬化収縮及び周囲温度の変化によって接着層が伸縮して発生する力は、各接着面間において等しい大きさの力となる。この各レンズ32a〜32cを接着する中間保持部材34の第1の取付面34aを各レンズ32a〜32cの光軸を通る面40を中心にして中央部に接着固定することにより、接着面積が各レンズ32a〜32cの光軸を通る面40を挟んで2等分され、周囲温度の変化によって各接着層が伸縮して発生するY軸方向の力は、面40に対して線対称となり、各レンズ32a〜32cのY軸方向に位置変動させることを防ぐ。さらに、レンズ32と中間保持部材34と筐体33のうちのいずれか2つあるいは全てに同じ材料を用いるか、または線膨張係数がほぼ同一である材料を用いることにより、温度変動による相対的な位置ずれ量を零にすることができる。
【0024】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、中間保持部材には、複数の光学エレメントの対向する側面に接着固定する第1の取付面と、第1の取付面に対して一定角度傾いて形成され、ベース部材に接着固定する第2の取付面と有し、各光学エレメントを接着固定する中間保持部材の第1の取付面をほぼ同一平面上に配置して各光学エレメントをベース部材に中間保持部材を介して接着固定するようにしたから、周囲温度が変化しても各光学エレメントは中間保持部材の第1の取付面に対して同じ方向に位置変動して各光学エレメントの相対的な位置の変化が生じることを抑制し、安定した光学特性を維持することができる。
【0025】
また、中間保持部材の第1の取付面を、複数の光学エレメントによって決定される光軸に対して線対称に配置することにより、周囲温度の変化によって各接着層が伸縮して発生する力の光学エレメントに対する影響を、光学エレメントの光軸を通る面を中心にして互いに打ち消し合い、各光学エレメントの相対的な位置の変化が生じることを抑制し、安定した光学特性を維持することができる。
【0026】
さらに、複数の光学エレメントを接着固定する中間保持部材の第1の取付面を、各光学エレメント毎にほぼ同じ接着面積で接着することにより、接着剤の硬化収縮及び周囲温度の変化によって接着層が伸縮して発生する力を、各接着面間において等しい大きさの力とすることができ、各光学エレメントが位置変動することを抑制することができ、安定した光学特性を維持することができる。
【0027】
また、中間保持部材の第2の取付面は第1の取付面に対して直角をなしていることにより、各光学エレメントの6軸方向の位置を互いに独立して調整することができ、各光学エレメントの位置調整を精度良く行うことができる。
【0028】
さらに、複数の光学エレメントと中間保持部材又は中間保持部材とベース部材をほぼ同一の線膨張係数を有する材料で形成することにより、各部品の温度変動による相対的な位置ずれ量を零にすることができ、安定した光学特性を維持することができる。
【0029】
また、この光学装置を原稿読取ユニットに使用することにより、周囲温度の変化に影響されずに安定して画像を読み取ることができる。また、この原稿読取ユニットを画像形成装置に設けることにより、良質な画像を安定して形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデジタル複写機の構成図である。
【図2】原稿読取ユニットに有する光学装置の構成を示す斜視図である。
【図3】レンズと中間保持部材の取付け状態を示す斜視図である。
【図4】レンズと中間保持部材の第2の取付け状態を示す図である。
【図5】レンズと中間保持部材の第3の取付け状態を示す斜視図である。
【図6】筐体に対する各レンズの配置図である。
【図7】レンズと中間保持部材の接着状態を示す配置図である。
【図8】充填接着方法を示す模式図である。
【符号の説明】
1;デジタル複写機、2;複写機本体、3;ADF、4;自動仕分け装置、
5;原稿読取ユニット、6;書込ユニット、7;エンジン部、
8;給紙ユニット、10;レンズ系、11;固体撮像素子、
31;光学装置、32;レンズ、33;筐体、34;中間保持部材。

Claims (7)

  1. 複数の光学エレメントを有する光学装置において、
    各光学エレメントの対向する側面に接着固定する第1の取付面と、第1の取付面に対して一定角度傾いて形成され、ベース部材に接着固定する第2の取付面と有する中間保持部材を有し、各光学エレメントを接着固定する中間保持部材の第1の取付面をほぼ同一平面上に配置して各光学エレメントをベース部材に中間保持部材を介して接着固定したことを特徴とする光学装置。
  2. 前記中間保持部材の第1の取付面は、複数の光学エレメントによって決定される光軸に対して線対称に配置されている請求項1記載の光学装置。
  3. 前記複数の光学エレメントを接着固定する中間保持部材の第1の取付面は各光学エレメント毎にほぼ同じ接着面積で接着される請求項1又は2記載の光学装置。
  4. 前記中間保持部材の第2の取付面は第1の取付面に対して直角をなしている請求項1乃至3のいずれかに記載の光学装置。
  5. 前記複数の光学エレメントと中間保持部材又は中間保持部材とベース部材をほぼ同一の線膨張係数を有する材料で形成した請求項1乃至4のいずれかに記載の光学装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の光学装置を有することを特徴とする原稿読取ユニット。
  7. 請求項6記載の原稿読取ユニットを有することを特徴とする画像形成装置。
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