JP2004097096A - 油脂性菓子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観に優れ、焼成工程によってセンター部の油脂性菓子が変質を起すことを防止できる、油脂性菓子の製造方法を提供する。
【解決手段】成形装置10によって油脂性菓子を所定形状に成形してセンター部50を形成し、次いで、回転釜20によってセンター部50の表面に液状原料61と固形原料62とを付与して表皮層60を形成し、更に、センター部50表面に形成した表皮層60に、熱風供給装置30によって、180〜300℃で20秒〜3分間加熱焼成を行なうことにより、表皮層60を焼成することによって油脂性菓子70を製造する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油脂性菓子類の製造方法に関し、更に詳しくは、チョコレート等の油脂性菓子からなるセンター部を有する焼成菓子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、チョコレート等の油脂性菓子からなるセンター部と、小麦粉等からなる表皮層とからなる焼成菓子が知られており、センター部のチョコレート等と、表皮層との複合的な食味、食感が得られることから、市場において好評を博している。
【0003】
このような油脂性菓子を製造する従来の方法としては、あらかじめ内部に空隙を有する表皮層を焼成して製造した後、この空隙部分にチョコレート等を注入する方法が知られている。
【0004】
また、あらかじめセンター部を形成した後に、その表面に表皮層を形成する方法も知られており、例えば、特開昭63−123333号公報には、回転釜内に投入してなる固形状センターの表面に液状原料を結着し、該液状原料には粉末状又は/及びフレーク状の固形状原料を結着してなり、前記液状原料と固形状原料との結着工程を順次、任意の回数繰り返した後に焼成する、センターを有する焼成菓子の製造方法が開示されており、固形状センターとしてチョコレートを用いることが記載されている。また、その実施形態においては、センター部をピーナッツとして焼成用生地を190〜200℃で10分間焼成することが記載されている。
【0005】
また、特公平7−110194号公報には、直径5mm以上の中心核となる固形物材料を回転釜中で回転させながら、該回転釜中に被覆用液体と被覆用粉末とを交互に繰り返し投入して被覆処理し所定重量の被覆層を形成した後、これを焙焼することにより焼き菓子を製造する方法であって、前記被覆用液体及び被覆用粉末による繰り返し被覆処理時間を共に30秒以上とし、前記被覆用液体は砂糖と卵との混合物であって粘度を200〜100,000cpとし、前記被覆用粉末は粉体原料を混合して油脂分30〜50重量%とし4乃至12メッシュの網を通過させたことを特徴とする中心核を包含した焼き菓子の製造法が開示されている。また、その実施形態においては、センター部をアーモンド、りんご果肉、ソーセージとして、焼成用生地を180℃のオーブンで20分間焼成することが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術のうち、あらかじめ内部に空隙を有する表皮層を焼成して製造した後、この空隙部分に油脂性菓子を注入する方法においては、先端の細い分注機によって空隙内部に油脂性菓子を分注する必要があるが、この際に油脂性菓子が溢れてしまったり、また表皮層の破損が起こる場合があるので好ましくない。また、油脂性菓子の分注量に限度があるので、センター部を大きくすることができず、更に、ナッツ等の具材をセンター部に入れたり、センター部を多層にしたりすることができないという問題点があった。
【0007】
また、上記の特開昭63−123333号公報や、特公平7−110194号公報に記載されているような方法においては、上記の問題点を解消できるものの、オーブン等の焼成手段を用いて表皮層を高温で長時間焼成しているために、センター部をチョコレート等の油脂性菓子とした場合には、油脂性菓子自身が変質してしまうという問題点があった。このため、チョコレート等の油脂性菓子をセンター部として、上記の方法を用いて表皮層を形成することは、工業的に大量生産される製造ラインとしては実施されたことがないのが現状であった。
【0008】
したがって、本発明の目的は、外観に優れ、センター部の油脂性菓子を大きくできて具材等の含有も自由であり、更に、製造時にセンター部の油脂性菓子が変質を起すことを防止できる、油脂性菓子の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の油脂性菓子の製造方法は、油脂性菓子を所定形状に成形してセンター部とするセンター部形成工程と、回転釜によって回転させながら、前記センター部の表面に液状原料と固形原料とを付与して表皮層を形成する表皮層形成工程と、前記センター部表面に形成した表皮層を180〜300℃で20秒〜3分間加熱焼成を行なう焼成工程とを含むことを特徴とする。
【0010】
この製造方法によれば、あらかじめ油脂性菓子を所定形状に成形してセンター部を形成した後、回転釜によって回転させながら、前記センター部の表面に液状原料と固形原料とを付与して表皮層を形成するので、上記の油脂性菓子を分注する方法に比べて外観に優れ、センター部の大きい油脂性菓子を製造できる。また、焼成工程において、焼成温度と時間を上記の範囲内としたので、表皮層のみを効率的に焼成でき、内部の油脂性菓子へのダメージを最低限に抑えられるので、油脂性菓子の変質を防止することができる。
【0011】
本発明の製造方法においては、前記液状原料が、糖類と水とを少なくとも含有し、前記固形原料が、α化澱粉と、小麦粉とを含有することが好ましく、粉末油脂を添加することがさらに好ましい。これによれば、センター部の油脂性菓子との組み合わせにおいて、風味、食感に優れる油脂性菓子を提供することができる。
【0012】
また、本発明の製造方法においては、前記センター部は、単層でもよいが、2層以上の油脂性菓子によって形成することが好ましい。これによれば、更に、風味、食感に優れ、割ったときの外観に変化のある油脂性菓子を提供することができる。
【0013】
更に、本発明の製造方法においては、前記センター部に具材を含有させるか、前記センター部を含気させるか、又はその両者を行うことが好ましい。これによれば、更に、風味、食感に優れ、割ったときの外観に変化のある油脂性菓子を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明の製造方法の一実施形態を示す概略工程図であって、(a)はセンター部形成工程、(b)は表皮層形成工程、(c)は焼成工程を示す図であり、図2は本発明の製造方法によって得られた粉体付き油脂性菓子の一例を示す図であって、(a)は正面図、(b)は断面図である。
【0015】
まず、本発明の製造方法に用いる装置について説明すると、この実施形態においては、センター部形成手段として、図1(a)に示すような成形装置10を用い、表皮層形成手段として、図1(b)に示すような回転釜20を用い、焼成手段として、図1(c)に示すような熱風供給装置30を用いている。
【0016】
成形装置10は、図1(a)に示すように、油脂性菓子の原料を供給するホッパー11と、互いに当接して逆方向に回転する1対のローラ12、13とから構成され、それぞれのローラ12、13には、油脂性菓子の原料が充填される半球状の型部12a、13aが、それぞれのロールの回転方向の円周上に沿って所定間隔で複数形成されている。そして、ローラ12、13の当接面で、上記型部12a、13aが整合するように同期して回転している。また、ローラ12、13は冷却可能となっている。
【0017】
さらに、ローラ12、13下には、コンベア14が配置されている。コンベア14はセンター部50の排出速度に合わせて移動しており、図1(a)ではローラ13の回転方向である図中右方向に移動している。
【0018】
なお、本発明において、センター部50を形成する方法は、上記の成形装置を用いた方法には限定されず、例えば、油脂性菓子の核に回転釜等で更に別の油脂性菓子を付着させる方法、2枚のモールドを合わせる方法、微小の中心核に回転釜等でチョコレートを付着させる方法、コンベアベルト上に分注する方法、棒状に押し出したものを裁断する方法等によってセンター部50を形成してもよい。
【0019】
回転釜20は、釜21が回転することによって、釜21内に投入されたセンター部50が回転し、それによって、センター部50の表面に、均一に液状原料61及び固形原料62が付着するように構成されている。このような回転釜20としては特に限定されず、例えば、従来公知のレボルパンと呼ばれる装置が好適に用いられる。
【0020】
熱風供給装置30は、熱風供給部31と、熱風供給部31の下に配置されるコンベア32とからなり、表皮層60が形成されたセンター部50が、コンベア32上を所定の速度で移動できるように構成されている。
【0021】
熱風供給部31としては、送風ファンで送られる空気をヒータで加熱し、ノズルから吹き出す構造の、公知の熱風供給装置が好ましく使用できるが、これに限定されるものではない。また、ノズルの大きさや形状も、特に限定されず、製品の形状、大きさ、センター部50の個数に応じて適宜選定可能である。また、本発明においては一つのノズルで同時に多列の油脂性菓子に対して熱風を吹き付けてもよく、列数に応じて複数のノズルを設けてもよい。
【0022】
なお、本発明における焼成手段としては、上記のような熱風供給装置には限定されず、従来公知の直火式ロースターや電気式オーブン等を用いてもよい。
【0023】
次に、上記の装置を用いた、本発明による油脂性菓子の製造方法の一実施形態について説明する。
【0024】
まず、図1(a)に示すように、溶融した油脂性菓子の原料をホッパー11に投入する。この原料は出口11aから矢印の方向に回転するローラ12と13との間へ供給され、ここで、半球状の型部12a、13a内に押し込められるようにして充填される。そして、型部12aと型部13aとが、ローラ12とローラ13との接点上で整合して、原料が球状に成形され、センター部50が形成される。更に回転が進むと、センター部50は徐々に冷却されながら、開き始める型部12a、13aから離型されて球状のまま吐出し、下方のコンベア14上に落下し載置されて、次工程に送られる。
【0025】
センター部50に用いる油脂性菓子の原料としては、従来から一般的に用いられているものを適宜選択して使用することができる。例えば、油脂性菓子がチョコレートの場合には、カカオマス、ココアパウダー、ココアバター、その他の植物性油脂、全脂粉乳、脱脂粉乳、ホエイパウダー、砂糖、乳糖、マルトース等の糖類、レシチン等の乳化剤、香料等が用いられる。また、ビターチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート等、いずれの種類のチョコレートでもよく、規約に定められた純チョコレート、チョコレート、準チョコレートのいずれであってもよいが、焼成後にチョコレートがテンパリングされずに冷却されることからブルーミングが生じ易いため、準チョコレートを用いることが好ましい。また、その他の油脂性菓子の原料としてクリーム等を用いてもよい。
【0026】
センター部50の大きさは特に限定されない。また、センター部50の形状としては特に球状に限定されず、ラグビーボール状であってもよく、角形状であってもよい。
【0027】
更に、本発明においては、センター部50に具材が含有されていてもよい。この場合、具材としては、例えば、ナッツ類、ビスケットクラム、パフ類、フレーク類、ドライフルーツ類、粒状の糖類等を用いることができる。また、ナッツ類としては、例えばアーモンド、ピーナッツ、マカダミアナッツ、カシューナッツ、くるみ、ピスタチオ、へーゼルナッツ等が挙げられる。これらは全粒、粉砕物、切断物等として用いることができ、また、これらを単独で用いてもよく、複数種類のものを併用してもよい。
【0028】
また、センター部50を含気させてもよい。この場合、空気の量として、0.6〜1.1g/mlとなるように含気させることが好ましい。
【0029】
次に、こうして成形したセンター部50を、図1(b)に示すように、回転釜20に投入して回転させながら、液状原料61及び固形原料62を付与して、センター部50の表面に表皮層60を形成する。
【0030】
センター部50の表面に付与する液状原料61としては、バインダーとしてセンター部50と固形原料62とを結着できるようなものであればよく、特に限定されないが、糖類と水とを少なくとも含有する糖液が好ましく用いられる。この場合、糖類の濃度としては、液状原料全体に対して10質量%以上であることが好ましく、10〜70質量%であることがさらに好ましい。糖類の濃度が10%未満であると、後の焼成工程における焼成時間が長くなるので好ましくなく、また、70%を越えると、結晶析出等作業性が悪くなるので好ましくない。また、液状原料61には、上記の糖類と水以外にも、水飴、糖アルコールや粉乳等が含まれていてもよい。
【0031】
更に、上記液状原料61と交互に固形原料62を回転釜20に投入し、液状原料61をバインダーとして、固形原料62を、センター部50の表面に付着させる。
【0032】
固形原料62としては、焼成可能な生地原料であれば特に限定されないが、α化澱粉と、小麦粉とを含有することが好ましく、粉末油脂を添加することがさらに好ましい。これらの組み合わせを任意に変えることで、食感、焼き色、焼成時間をコントロールすることができる。なお、α化澱粉としては、α−ワキシーコーンスターチ、寒梅粉、α−タピオカスターチ等が好ましく使用される。
【0033】
上記において、α化澱粉と、小麦粉とを用いる場合、その配合割合は、固形原料62の全量に対して、α化澱粉30〜95質量%、小麦粉5〜70質量%が好ましい。また、α化澱粉と、小麦粉と、粉末油脂とを用いる場合、その配合割合は、固形原料62の全量に対して、α化澱粉5〜80質量%、小麦粉5〜60質量%、粉末油脂5〜60質量%であることが好ましい。また、上記の固形原料62は、粒径が12メッシュ以下となるように調整されていることが好ましい。
【0034】
上記の液状原料61の付与と、固形原料62の付与とを、交互に複数回繰り返し、センター部50の表面に表皮層60を形成する。
【0035】
最後に、図1(c)に示すように、表皮層60が形成されたセンター部50に熱風供給装置30によって熱風を吹き付けて、表皮層60の焼成を行ない、油脂性菓子70を製造する。
【0036】
ここで、本発明の製造方法においては、180〜300℃で20秒〜3分間の高温短時間で加熱焼成を行なうことを特徴とし、200〜250℃で1〜2分間加熱焼成を行なうことがより好ましい。
【0037】
この範囲に加熱の条件を規定することにより、加熱によるセンター部50の油脂性菓子の変質を防止することができ、油脂性菓子の品質を良好に維持することが可能となる。
【0038】
前記温度が180℃より低いと、表皮層60の焼成が不充分となるので好ましくなく、300℃より高いと、表皮層内部に水分が残っているのに表皮層60が焦げてしまうために好ましくない。また、加熱時間が20秒より短いとやはり表皮層60の焼成が不充分となるので好ましくなく、3分より長いとセンター部50の油脂性菓子が変質し、外観や食感が低下してしまうので好ましくない。なお、熱風の流速は40〜70m/分が好ましい。
【0039】
以上の方法によって製造された本発明の油脂性菓子70は、図2(a)に示すように全体として球状であり、更に、図2(b)に示すようにセンター部50及び表皮層60からなるので、センター部50の油脂性菓子と、表皮層との複合的な食味、食感が得られることができる。
【0040】
また、あらかじめセンター部50を形成した後に表皮層60を形成したので、分注による溢れ等がなく外観に優れ、更に、センター部50の油脂性菓子を大きくできて具材等の含有も自由に行なうことができる。
【0041】
そして、表皮層の焼成工程において、上記範囲に熱風の条件を規定したので、センター部50の油脂性菓子の変質を起すことなく、油脂性菓子70を製造できる。
【0042】
なお、本発明の油脂性菓子においては、例えば、図3に示す油脂性菓子71のように、センター部が、内層センター部51と、外層センター部52とからなる2層以上の油脂性菓子によって形成されていてもよい。このような組み合わせとしては、例えば、内層センター部51をイチゴ入りホワイトチョコレートとし、外層センター部52をミルクチョコレートとすること等が挙げられる。
【0043】
【実施例】
実施例1
まず、図1(a)に示す装置を用い、チョコレートからなる直径16mmの球状のセンター部50を形成した。
【0044】
チョコレート生地としては、主原料としてカカオマス、砂糖、油脂としてココアバター、植物性油脂、乳原料として脱脂粉乳、全脂粉乳、乳化剤としてレシチン、その他香料からなる通常のミルクチョコレート生地を使用した。
【0045】
次に、図1(b)示す回転釜を用い、センター部の表面に液状原料と固形原料を任意の回数を繰り返して付着させて表皮層を形成した。
【0046】
液状原料としては、砂糖62質量部、水38質量部を混合した糖液を用いた。また、固形原料としては、α−ワキシコーンスターチ30質量部、小麦粉20質量部、粉末油脂50質量部を混合し、12メッシュ以下の粉末になるように調整したものを用いた。
【0047】
次に、図1(c)に示す熱風供給装置(荒川製作所製、商品名:ジェットゾーン)を用い、熱風供給部として直径1.6cmのノズルをチョコレート表面からの高さ9cmに配置し、熱風供給の条件を230℃、75秒間の条件で吹き付けて、表皮層の焼成を行ない、実施例1のチョコレート菓子を製造した。
【0048】
製造後のチョコレート菓子を割って内部のセンター部を観察した結果、センター部のチョコレートは変質が生じておらず外観上の変化は認められなかった。また、食感にも優れていた。
【0049】
実施例2
熱風供給の条件を250℃、1分間とした以外は、実施例1と同様の条件で、実施例2のチョコレート菓子を製造した。
【0050】
製造後のチョコレート菓子を割って内部のセンター部を観察した結果、センター部のチョコレートは変質が生じておらず外観上の変化は認められなかった。また、食感にも優れていた。
【0051】
実施例3
実施例1における熱風供給装置の代わりに、直火式ロースターを用い、ロースターの上段を200℃、下段を200℃として、2分間焼成した以外は、実施例1と同じ条件で、実施例3のチョコレート菓子を製造した。
【0052】
製造後のチョコレート菓子を割って内部のセンター部を観察した結果、センター部のチョコレートは変質が生じておらず外観上の変化は認められなかった。また、食感にも優れていた。
【0053】
実施例4
実施例1における熱風供給装置の代わりに、電気式オーブンを用い、オーブンの上段を250℃、下段を250℃として、2分間焼成した以外は、実施例1と同じ条件で、実施例4のチョコレート菓子を製造した。
【0054】
製造後のチョコレート菓子を割って内部のセンター部を観察した結果、センター部のチョコレートは変質が生じておらず外観上の変化は認められなかった。また、食感にも優れていた。
【0055】
比較例1
実施例における熱風供給の条件を150℃、3分間とした以外は、実施例1と同じ条件で、比較例1のチョコレート菓子を製造した。
【0056】
その結果、表皮層には水分が残っており、また、センター部のチョコレートに変質が生じ、食感においてもぼそぼそとした食感になっていた。
【0057】
比較例2
実施例1における熱風供給装置の代わりに、電気式オーブンを用い、オーブンの上段を150℃、下段を150℃として、15分間焼成した以外は、実施例1と同じ条件で、比較例2のチョコレート菓子を製造した。
【0058】
その結果、表皮層の色が白く、また、センター部のチョコレートに変質が生じ、食感においてもぼそぼそとした食感になっていた。
【0059】
比較例3
実施例1における熱風供給装置の代わりに、電気式オーブンを用い、オーブンの上段を150℃、下段を150℃として、3分間焼成した以外は、実施例1と同じ条件で、比較例3のチョコレート菓子を製造した。
【0060】
その結果、表皮層が生の状態であり、また、センター部のチョコレートも生の状態であった。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、外観に優れ、センター部の油脂性菓子を大きくできて具材等の含有も自由であり、更に、製造時にセンター部の油脂性菓子の変質を起すことがない、油脂性菓子を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の一実施形態を示す概略工程図であって、(a)はセンター部形成工程、(b)は表皮層形成工程、(c)は焼成工程を示す図である。
【図2】本発明の製造方法によって得られた油脂性菓子の一例を示す図であって、(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図3】本発明の製造方法によって得られた油脂性菓子の他の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 成形装置
11 ホッパー
11a 出口
12、13 ローラ
12a、13a 型部
14 コンベア
20 回転釜
21 釜
30 熱風供給装置
31 熱風供給部
32 コンベア
50 センター部
51 内層センター部
52 外層センター部
60 表皮層
61 液状原料
62 固形原料
70、71 油脂性菓子

Claims (4)

  1. 油脂性菓子を所定形状に成形してセンター部とするセンター部形成工程と、回転釜によって回転させながら、前記センター部の表面に液状原料と固形原料とを付与して表皮層を形成する表皮層形成工程と、前記センター部表面に形成した表皮層を180〜300℃で20秒〜3分間加熱焼成を行なう焼成工程とを含むことを特徴とする油脂性菓子の製造方法。
  2. 前記液状原料が、糖類と水とを少なくとも含有し、前記固形原料が、α化澱粉と、小麦粉とを少なくとも含有する請求項1記載の油脂性菓子の製造方法。
  3. 前記センター部を、2層以上の油脂性菓子によって形成する請求項1又は2に記載の油脂性菓子の製造方法。
  4. 前記センター部に具材を含有させるか、前記センター部を含気させるか、又はその両者を行う請求項1〜3のいずれか1つに記載の油脂性菓子の製造方法。
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