JP2004095706A - 液処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理液吸引手段の吸引による被処理基板の浮上りを防止して、被処理基板に対する均一な液処理を行うこと。
【解決手段】ガラス基板Gを保持するスピンチャック10と、ガラス基板表面と一定の隙間をおいて相対的に平行移動可能な液処理面21を有するノズルヘッド20と、ガラス基板表面に帯状に現像液を供給する現像液供給ノズル22と、液処理面21に現像液供給ノズル22と平行に設けられ、現像液供給ノズル22から供給された現像液を吸引すると共に、ガラス基板Gの表面に現像液の流れを形成する吸引ノズル23と、スピンチャック10に設けられ、吸引ノズル23による吸引によりガラス基板Gが浮き上がるのを阻止するガラス基板Gの裏面を吸引により保持する吸引保持部材18を具備し、吸引保持部材18を、吸引ノズル23とエジェクタ77とを接続する現像液吸引用管路76に接続する。
【選択図】    図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばレチクル等のフォトマスク用ガラス基板に処理液を供給して処理する液処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体デバイスの製造工程においては、半導体ウエハやLCD用ガラス基板等(以下にウエハ等という)の表面に例えばレジスト液を塗布し、ステッパー等の露光装置を用いて回路パターンを縮小してレジスト膜を露光し、露光後のウエハ表面に現像液を塗布して現像処理を行うフォトリソグラフィー技術が用いられている。
【0003】
上記露光処理工程においては、例えばステッパー(縮小投影露光装置)等の露光装置が用いられており、レチクル等のフォトマスクに光を照射し、フォトマスクに描画されている回路パターンの原図を縮小してウエハ上に転写している。
【0004】
ところで、このフォトマスクの製造工程においても、上記ウエハ等と同様にフォトリソグラフィ技術が用いられており、レジスト塗布工程、露光処理工程、現像処理工程という一連のプロセス工程を経ているが、フォトマスクはウエハ等に回路パターンを投影するための原図であるため、線幅等のパターン寸法は更に高精度が要求される。
【0005】
従来のフォトマスクの現像方法には、フォトマスク用のガラス基板をスピンチャック上に吸着保持して低速で回転し、スプレーノズルを用いて現像液をガラス基板上に噴霧状に吐出しながら現像処理を行うスプレー式現像方法や、ガラス基板とスキャンノズルを相対移動させながら、スキャンノズルから供給される現像液をガラス基板上に液盛りし、静止状態で現像処理を行うパドル式現像方法等が知られている。
【0006】
しかし、スプレー式現像では、現像液と反応して生成された溶解生成物が、回転による遠心力によってガラス基板の辺部や角部に流れるため、この部分で現像液との反応が抑制され、線幅等のパターン寸法が不均一になるという問題があった。また、パドル式現像では、溶解生成物が特定の場所に流れるということはなく、スプレー式現像のような問題は生じないが、パターンの幾何学的構造やパターン密度の差異により、溶解生成物の生成量や現像液の濃度が局所的に異なり、エッチング速度等が変化するローディング効果と呼ばれる現象が生じ、回路パターンが不均一になるという問題があった。
【0007】
そこで、従来では、スプレー式やパドル式に比べて現像液の消費量を抑制することができると共に、処理の均一性の向上が図れる現像方法として、ガラス基板とスキャンノズルを相対移動させながら、スキャンノズルからガラス基板表面に供給される現像液を処理液吸引手段によって吸引する供給・吸引式方法が採用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の供給・吸引式方法においては、処理中に、処理液吸引手段による吸引によって被処理基板が浮き上がる虞があり、この被処理基板の浮上りによって処理液の流が不安定となり、処理の均一性が損なわれるという問題があった。
【0009】
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、処理液吸引手段の吸引による被処理基板の浮上りを防止して、被処理基板に対する均一な液処理が可能な液処理装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の液処理装置は、板状の被処理基板を保持する保持手段と、 上記被処理基板の表面と一定の隙間をおいて相対的に平行移動可能な液処理面を有するノズルヘッドと、 上記液処理面に設けられ、上記被処理基板表面に帯状に処理液を供給する処理液供給手段と、 上記液処理面に上記処理液供給手段と平行に設けられ、処理液供給手段から供給された処理液を吸引すると共に、上記被処理基板表面に処理液の流れを形成する処理液吸引手段と、を具備する液処理装置において、 上記保持手段は、上記処理液吸引手段による吸引により上記被処理基板が浮き上がるのを阻止する浮上り防止手段を具備する、ことを特徴とする(請求項1)。
【0011】
この発明において、上記浮上り防止手段は、処理液吸引手段による吸引により被処理基板が浮き上がるのを阻止するもので、例えば、吸引により被処理基板を保持する吸引式保持、あるいは、機械的機構により被処理基板を保持するメカニカル式保持等とすることができる。
【0012】
吸引により被処理基板を保持する吸引式保持においては、上記浮上り防止手段は、被処理基板の裏面を吸引により保持する吸引保持部材を具備し、上記吸引保持部材を、処理液吸引手段と、吸引源と、処理液吸引手段と吸引源とを接続する処理液吸引用管路とからなる処理液吸引ラインに接続する方が好ましい(請求項2)。この場合、上記吸引用管路に、この吸引用管路内の吸引圧を検知する吸引圧検知手段を介設し、この吸引圧検知手段からの検知信号に基づいて被処理基板の保持の有無を検知可能に形成する方が好ましい(請求項3)。
【0013】
また、上記浮上り防止手段は、被処理基板を載置する載置部表面との間に隙間をおいて支持する位置決めピンと、吸引源に接続され、上記被処理基板の裏面を吸引により保持する伸縮可能な吸引保持部材とを具備する構造としてもよい(請求項4)。あるいは、上記浮上り防止手段は、被処理基板を載置する載置部表面との間に隙間をおいて支持する位置決めピンと、上記被処理基板の裏面との間に隙間を残して被処理基板を吸引する非接触吸引保持部材とを具備する構造とすることも可能である(請求項5)。この場合、上記非接触吸引保持部材に接続する吸引用管路に切換手段を介して逆流防止用流体の供給源を接続する方が好ましい(請求項6)。ここで、逆流防止用流体としては、例えば空気や窒素ガス等の気体、あるいは、純水等の液体を使用することができる。
【0014】
また、機械的機構により被処理基板を保持するメカニカル式保持においては、上記浮上り防止手段は、被処理基板の側辺の三方を包囲すると共に、対向する両側辺を挟持する一対の側部保持体と、これら両側部保持体を対向方向に接離移動する接離移動手段とを具備する構造とすることができる(請求項7)。
【0015】
この発明において、上記側部保持体は、被処理基板の側面に当接する保持ピンと、この保持ピンを摺動可能に嵌挿する取付穴と、上記保持ピンを常時突出方向に弾性力を付勢するばね部材とを具備する構造とすることができる(請求項8)。また、上記側部保持体は、被処理基板の側面に当接する保持ピンと、この保持ピンを摺動可能に嵌挿する取付穴と、上記保持ピンを常時突出方向に弾性力を付勢するばね部材と、上記被処理基板の挟持側面と直交する両側面に当接する補助保持部材とを具備する構造とする構造としてもよい(請求項9)。更には、上記側部保持体は、被処理基板の対向する側面に当接する第1の保持部と、上記被処理基板の他の対向する側面に当接する第2の保持部とを有する保持部材を具備し、上記保持部材を、上記側部保持体に対して水平方向に回動可能に枢着してなる、構造としてもよい(請求項10)。
【0016】
請求項1記載の発明によれば、保持手段に、処理液吸引手段による吸引により被処理基板が浮き上がるのを阻止する浮上り防止手段を具備することにより、処理中に、処理液吸引手段による吸引によって被処理基板が浮き上がるのを阻止することができるので、被処理基板表面と一定の隙間をおいて相対的に平行移動すると共に、処理液吸引手段により処理液を吸引することにより、被処理基板の表面に一定幅の処理液の流れを形成することができる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、浮上り防止手段は、被処理基板の裏面を吸引により保持する吸引保持部材を具備し、吸引保持部材を、処理液吸引手段と、吸引源と、処理液吸引手段と吸引源とを接続する処理液吸引用管路とからなる処理液吸引ラインに接続することにより、処理液吸引手段、吸引源及び処理液吸引用管路とからなる処理液吸引ラインと、被処理基板の保持用の吸引ラインとを共通化することができる。また、吸引源が共通するため、処理液の吸引回収における吸引力と、被処理基板の吸引保持における吸引力との和を一定にすることができ、双方の吸引力の強弱のバランスを利用して被処理基板の浮き上がりを防止することができる。例えば、被処理基板が浮き上がると処理液の吸引回収における吸引力が弱まる一方、被処理基板の吸引保持における吸引力が強まって被処理基板の浮き上がりを防止することができる。
【0018】
この場合、吸引用管路に、この吸引用管路内の吸引圧を検知する吸引圧検知手段を介設し、この吸引圧検知手段からの検知信号に基づいて被処理基板の保持の有無を検知可能に形成することにより、吸引保持部材により被処理基板の吸引保持が適切な状態か否かを監視することができる(請求項3)。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、浮上り防止手段は、被処理基板を載置する載置部表面との間に隙間をおいて支持する位置決めピンと、吸引源に接続され、被処理基板の裏面を吸引により保持する伸縮可能な吸引保持部材とを具備することにより、被処理基板を吸引保持部材による吸引によって保持すると共に、被処理基板を位置決めピン上に支持させることができる。
【0020】
請求項5記載の発明によれば、浮上り防止手段は、被処理基板を載置する載置部表面との間に隙間をおいて支持する位置決めピンと、被処理基板の裏面との間に隙間を残して被処理基板を吸引する非接触吸引保持部材とを具備するので、被処理基板に接触することなく非接触吸引保持部材による吸引によって保持すると共に、被処理基板を位置決めピン上に支持させることができる。この場合、非接触吸引保持部材に接続する吸引用管路に切換手段を介して逆流防止用流体の供給源を接続することにより、非接触吸引保持部材の吸引口部側に向けて逆流防止用流体を供給することができ、非接触吸引保持部材内に液が進入するのを防止することができる(請求項6)。
【0021】
また、請求項7記載の発明によれば、浮上り防止手段は、被処理基板の側辺の三方を包囲すると共に、対向する両側辺を挟持する一対の側部保持体と、これら両側部保持体を対向方向に接離移動する接離移動手段とを具備することにより、被処理基板の側面を保持して被処理基板の浮き上がりを防止することができる。
【0022】
この場合、側部保持体は、被処理基板の側面に当接する保持ピンと、この保持ピンを摺動可能に嵌挿する取付穴と、保持ピンを常時突出方向に弾性力を付勢するばね部材とを具備することにより、被処理基板の対向する側辺間に寸法誤差が生じたとしても、ばね部材の弾性力が吸収した状態で被処理基板の対向する側辺を保持ピンによって保持することができる(請求項8)。
【0023】
また、側部保持体に、被処理基板の側面に当接する保持ピンと、この保持ピンを摺動可能に嵌挿する取付穴と、保持ピンを常時突出方向に弾性力を付勢するばね部材と、被処理基板の挟持側面と直交する両側面に当接する補助保持部材とを具備することにより、被処理基板の対向する2辺の他に直交する2辺を保持することができる(請求項9)。更には、側部保持体は、被処理基板の対向する側面に当接する第1の保持部と、被処理基板の他の対向する側面に当接する第2の保持部とを有する保持部材を具備し、保持部材を、側部保持体に対して水平方向に回動可能に枢着することにより、被処理基板の対向する2辺の他に直交する2辺を同時に保持することができる(請求項10)。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態では、この発明の液処理装置を、フォトマスク用の被処理基板、例えばレチクル用のガラス基板Gに現像処理を行う現像処理装置に適用した場合について説明する。
【0025】
◎第一実施形態
上記現像処理装置1は、図1に示すように、中心部に配設されたガラス基板Gの搬送手段例えば搬送アーム2を挟んで複数のガラス基板Gを収容するカセットCの搬入・搬出ユニット3と対向する位置に設置される現像処理ユニット4内に配設されている。なお、搬送アーム2の左右の対向位置には、ガラス基板Gを加熱又は冷却する熱処理ユニット5と、レジスト塗布処理ユニット6が設置されている。このように構成される塗布・現像処理システムにおいて、搬送アーム2は、水平の360度に回転可能に形成されると共に、水平のX,Y方向に伸縮可能に形成され、かつ、垂直のZ方向に移動可能に形成されている。このように形成される搬送アーム2により、カセットC、現像処理ユニット4、熱処理ユニット5及びレジスト塗布処理ユニット6に対してそれぞれガラス基板Gの搬入・搬出を行うことができる。
【0026】
上記現像処理装置1は、図2ないし図5に示すように、搬送アーム2により、現像処理ユニット4内に搬入されるレジスト液の塗布及び回路パターンの露光が終了したガラス基板Gを水平状態に吸引保持する水平方向に回転可能な保持手段例えばスピンチャック10と、このスピンチャック10を回転する駆動モータ11と、ガラス基板Gと一定の隙間をおいて相対的に平行移動可能な後述する液処理面21を有するノズルヘッド20と、このノズルヘッド20を水平のX方向に移動すると共に、垂直のZ方向に移動可能なノズル移動手段30と、スピンチャック10に設けられ、現像処理開始前のノズルヘッド20が位置する助走ステージ40及びスピンチャック10の側方を包囲する昇降可能なカップ50とで主に構成されている。
【0027】
この場合、スピンチャック10は、図4及び図6に示すように、中空回転軸12に連結されており、この中空回転軸12に装着された従動プーリ13と、駆動モータ11の駆動軸11aに装着された駆動プーリ14とに掛け渡されるタイミングベルト15を介して駆動モータ11からの動力が伝達されるようになっている。ここでは、タイミングベルト15を介して駆動モータ11からの動力を中空回転軸12に伝達する場合について説明したが、中空回転軸12に中空モータを装着して中空回転軸12及びスピンチャック10を回動するようにしてもよい。
【0028】
また、スピンチャック10の載置面の4角領域の4箇所の角部には、ガラス基板Gを僅かな隙間をおいて支持するプロキシミティーピン16が突設されると共に、ガラス基板Gの角部の隣接する辺を保持する回転規制ピン17が突設されている。
【0029】
更に、スピンチャック10の載置面には、処理中に、ガラス基板Gが浮き上がるのを阻止する浮上り防止手段である3個の吸引保持部材18が取り付けられている。これら吸引保持部材18によってガラス基板Gの下面縁部(パターン形成領域外)を吸引により保持することができるように構成されている。これら吸引保持部材18は、図5に示すように、スピンチャック10の回転中心を挟んで対向する一方の位置に1個と、他方の位置に2個配設されている。この場合、吸引保持部材18は、図5(b)に示すように、少なくともスピンチャック10の回転中心側の面18aが流線形の円弧状例えば平面視略楕円形に形成されている。このように、吸引保持部材18の少なくともスピンチャック10の回転中心側の面18aを流線形の円弧状に形成することにより、リンス処理時にリンス液が吸引保持部材18の円弧状面18aを伝って外方に円滑に流すことができる。
【0030】
また、吸引保持部材18に接続する吸引用管路18bは、図7に示すように、後述する現像液吸引ノズル23(処理液吸引手段)とエジェクタ77(吸引源)と現像液吸引ノズル23とエジェクタ77とを接続する現像液吸引用管路76とからなる現像液吸引ライン(処理液吸引ライン)に接続されている。すなわち、吸引保持部材18は、吸引用管路18bを介して現像液吸引ラインのエジェクタ77に接続されている。この場合、吸引用管路18bには、吸引用管路18b内の吸引圧を検知する吸引圧検知手段例えばバキュームセンサ18cと開閉弁V5が介設されている。これらバキュームセンサ18cと開閉弁V5は、後述する制御手段例えばCPU100に電気的に接続されており、バキュームセンサ18cは、検知信号がCPU100に伝達され、CPU100によりガラス基板Gが適切に保持されたか否かが監視できるようになっている。また、開閉弁V5はCPU100からの制御信号に基づいて開閉動作し得るように構成されている。
【0031】
なお、スピンチャック10の中心部には、裏面洗浄用ノズル19が設けられている。この裏面洗浄用ノズル19は、中空回転軸12との間にベアリング19aを介して取り付けられて回転しないようになっており、中空部12a内に配設された洗浄液供給チューブ19bを介して図示しない洗浄液供給源に接続されている。
【0032】
上記助走ステージ40は、中心部にガラス基板Gの外形より若干大きな、例えばガラス基板Gとの隙間が約1mmの方形孔41を有するドーナツ状の円板部材42と、この円板部材42の上面をスピンチャック10にて保持されたガラス基板Gの表面と同一平面上に位置するようにスピンチャック10の上面の同心円上に適宜間隔をおいて立設される複数の固定ピン43とで構成されている。このように、助走ステージ40を円板部材42にて形成することにより、ガラス基板Gの洗浄及び乾燥時にスピンチャック10を回転しても、乱気流が生じるのを防止することができる。なお、スピンチャック10にて保持されるガラス基板Gと助走ステージ40の方形孔41との間には、約1mmの隙間が生じるが、隙間に入った液の表面張力によりウォータシールドが形成されるので、液は下方に落下することがない。
【0033】
また、図4及び図6に示すように、スピンチャック10の載置部の下方には、スピンチャック10に設けられた貫通孔10aを貫通してガラス基板Gの下面縁部(パターン形成領域外)を支持する昇降可能な3本の支持ピン60が設けられている。これら3本の支持ピン60は、連結板61上に立設されており、連結板61と連結する昇降手段例えばエアーシリンダ62の伸縮動作によってスピンチャック10の載置部の上方に出没可能に形成されている。なお、この場合、3本の支持ピン60は、上記吸引保持部材18と点対称となる位置に設けられている。このように構成される支持ピン60によって上記搬送アーム2との間でガラス基板Gの受け渡しが行われる。すなわち、搬送アーム2がガラス基板Gをスピンチャック10の上方に搬送した状態で、上昇してガラス基板Gの下面縁部を支持してガラス基板Gを受け取り、その後、支持ピン60は下降してガラス基板Gをスピンチャック10の上面に載置した後、スピンチャック10と干渉しない下方位置に待機する。また、処理が済んだ後には、上昇してガラス基板Gをスピンチャック10の上方に突き上げ、搬送アーム2にガラス基板Gを受け渡した後、下降する。
【0034】
一方、上記カップ50は、図4に示すように、スピンチャック10の外方を包囲する筒状のカップ本体51と、このカップ本体51の上端縁から上方に向かって縮径テーパ状に延在し、上記助走ステージ40の円板部材42の外周縁部に干渉しない範囲で近接する開口52を有する縮径テーパ部53とで構成されており、カップ本体51に取り付けられたブラケット54に連結する移動手段例えばカップ移動用エアーシリンダ55の伸縮動作によって図4に示す通常位置と、上方に移動する洗浄・乾燥位置とに切り換わるように構成されている。なお、カップ本体51はカップ移動用エアーシリンダ55のロッド55aと平行に配設されるガイドバー56を有しており、このガイドバー56が現像処理装置1の固定部に装着された軸受け部57に摺動自在に嵌挿されている。
【0035】
また、カップ50の下端部には、カップ本体51の外方を包囲する外壁58aを有する有底ドーナツ円筒状の固定カップ58が配設されている。この固定カップ58の底部には排液管路58bが接続されている。また、スピンチャック10の載置部の下部と固定カップ58の上部との間には、スピンチャック10側から排出される排液すなわち処理液や洗浄液を固定カップ58内に流す内カップ59が配設されている。
【0036】
一方、上記ノズルヘッド20は、ガラス基板Gのパターン形成領域の幅と同じかそれ以上の長さに形成されると共に、ガラス基板と一定の隙間例えば50μm〜3mm、より好ましくは50μm〜500μmを空けて相対的に平行移動可能な液処理面21を有する略直方体状に形成されている。このノズルヘッド20には、液処理面21に設けられ、ガラス基板Gに帯状に現像液を供給(吐出、塗布)する現像液供給ノズル22(処理液供給手段)と、液処理面21に現像液供給ノズル22と平行に設けられ、現像液供給ノズル22が供給した現像液を吸引し、ガラス基板Gの表面に現像液の流れを形成する現像液吸引ノズル23(以下に吸引ノズル23という){処理液吸引手段}と、吸引ノズル23を挟んで現像液供給ノズル22と対向する位置に設けられ、ガラス基板Gの表面に例えば純水等のリンス液(洗浄液)を供給(吐出、塗布)するサイドリンスノズル24(洗浄液供給手段)とが設けられている。
【0037】
現像液供給ノズル22は、図7に示すように、泡抜き等を行うため一旦現像液を収容する収容部25をノズルヘッド20内に有しており、現像液が貯留される現像液タンク70(現像液供給源)から現像液を供給する現像液供給管路71と、収容部25の現像液の泡抜きを行う泡抜き管路(図示せず)とに接続されている。
【0038】
また、現像液供給管路71には、現像液の温度を調節する温度調節機構72(処理液温度調節手段)と、現像液を圧送する図示しない圧送手段例えばポンプと、現像液供給管路内の現像液の流量を検出する現像液流量計130(処理液流量検出手段)とが設けられており、例えば圧縮空気によって開閉を制御されるエアオペレーションバルブ等の開閉弁V1(処理液流量調節手段)によって現像液の流量調節が可能に形成されている。
【0039】
温度調節機構72は、図7に示すように、現像液供給管路71とノズルヘッド20との接続部に設けられ、現像液供給管路71が温度調節管路73内を通るように形成される二重管構造となっている。また、温度調節管路73は、現像液供給管路71内を上方から下方へ流れる現像液に対し、ヒータ74等で温調された液体例えば純水を循環手段例えば循環ポンプ75により温度調節管路73内を下方から上方へ循環するように構成されている。このように構成することにより、現像液の温度を調節することができるので、現像液の粘度及びエッチング速度(処理速度、反応速度)等を一定にすることができ、更に均一な現像処理を行うことができる。
【0040】
また、現像液供給ノズル22は、図8に示すように、現像液供給ノズル22の長手方向に例えば1mmピッチで等間隔に設けられる複数の供給孔26(処理液供給孔)と、これら供給孔26の下部に連通され現像液供給ノズル22の長手方向に設けられる例えば1mm幅のスリット27と、スリット27の下部に連通され現像液をガラス基板Gに供給(吐出、塗布)する拡開テーパ状の現像液供給口28(処理液供給口)と、この現像液供給口28内の長手方向に設けられ、均一に現像液を吐出する整流緩衝棒例えば円柱状の石英棒29とで構成されている。ここでは、整流緩衝棒が石英棒29にて形成される場合について説明したが、整流緩衝棒は、親水性であれば石英以外に例えばセラミックス等で形成することも可能である。
【0041】
現像液供給ノズル22を、このように構成することにより、供給孔26から流出する現像液は、スリット27で合流した後、現像液供給口28の壁面を伝って流れる一方、石英棒29の表面で拡散させることができる。したがって、スリット27で供給孔による現像液の吐出むらを防止し、石英棒29でガラス基板Gに均一に現像液を供給(吐出、塗布)することができ、現像液供給ノズル22と後述する吸引ノズル23との間に、新しい現像液を常時供給しつつ均一な現像液の流れを形成して、溶解生成物を除去しながら均一な現像液の流れを形成して、均一な現像処理をすることができる。
【0042】
吸引ノズル23は、現像液やリンス液等の現像処理に用いられた処理液(廃液)を吸引するスリット状の吸引口23aが、現像液供給ノズル22の液処理面21の移動方向両側に平行に設けられている。ここで、吸引口23aの長手方向の長さは、現像液供給ノズル22両端からの現像液の染み出しを防ぐため、現像液供給口28の長手方向の長さより長く形成される方が好ましい。また、吸引口23aのスリットは、幅が広過ぎると吸引口23a付近で現像状態が悪くなるため、供給された現像液をサイドリンスノズル24側に漏らさないように吸引できる範囲で可及的に狭く形成される方が好ましい。更に、吸引ノズル23は、現像液供給ノズル22から供給され、現像処理に供された現像液を円滑に吸引し、均一な現像液の流れを形成するため、図7に示すように、吸引口23aを現像液供給口28側に向くように形成する方が好ましい。
【0043】
また、吸引ノズル23は、図7に示すように、現像液吸引用管路76を介して、吸引口23aが吸引する現像液やリンス液等の廃液の吸引量を調節可能な減圧機構例えばエジェクタ77(吸引源)と、現像処理装置1の移動方向前方側及び後方側の各吸引口23aそれぞれの吸引量を検出可能な吸引流量計150 (吸引量検出手段)と、現像液吸引用管路76の開閉を行い吸引量を調節する、例えば圧縮空気によって開閉を制御されるエアオペレーションバルブ等の開閉弁V2,V3(吸引量調節手段)と、吸引した廃液を気体と液体に分離して回収するトラップタンク78と、このトラップタンク78の圧力を検出可能な圧力センサ79と、トラップタンク78内に回収された廃液を回収する廃液タンク80とで構成される吸引部81に接続されている。これら吸引ノズル23、現像液吸引用管路76及びエジェクタ77等にて処理液吸引ラインが形成されている。そして、この処理液吸引ラインに、吸引用管路18bを介して吸引保持部材18が接続されている。
【0044】
この場合、現像液吸引用管路76を吸引ノズル23の上端から吸引すると、その部分の直下の吸引口23a付近で現像液の流れが特異になり、現像処理が不均一になる虞があるため、現像液吸引用管路76は、ガラス基板Gのパターン形成領域から外れる位置の上端に設けるか、又は、吸引ノズル23の両側端に設ける方が好ましい。
【0045】
なお、上記吸引部81は、エジェクタ77、トラップタンク78及び圧力センサ79を用いる代わりに、吸引口が吸引する廃液の吸引量を調節可能な吸引手段(吸引源)例えば吸引ポンプを用いることも可能である。
【0046】
サイドリンスノズル24は、図7に示すように、吸引ノズル23を挟んで現像液供給ノズル22と対向する位置に平行に設けられており、スリット状のリンス液供給口24aから液処理面21とガラス基板Gとの間に例えば純水等のリンス液を供給可能に形成されている。
【0047】
また、サイドリンスノズル24は、図7に示すように、リンス液供給管路82を介してリンス液供給源例えばリンス液供給タンク83に接続されており、リンス液供給管路82には、現像液供給管路71と同様に、リンス液の温度を調節する温度調節機構84(洗浄液温度調節手段)と、リンス液を圧送する図示しないポンプ等の圧送手段と、リンス液供給管路82内のリンス液の流量を検出するリンス液流量計140(洗浄液流量検出手段)と、圧縮空気等によって開閉制御されるエアオペレーションバルブ等の開閉弁V4(洗浄液流量調節手段)とが設けられている。
【0048】
このように構成することにより、サイドリンスノズル24が供給したリンス液の一部を吸引ノズル23が吸引し、現像液が吸引ノズル23からサイドリンスノズル24側へ広がるのを防止することができるので、ガラス基板G上の現像液の幅を一定にすることができ、現像時間を一定にして均一な現像処理を行うことができる。勿論、ガラス基板G上のパーティクル等を除去することもできる。
【0049】
なお、サイドリンスノズル24は、ノズルヘッド20のスキャン方向の前方側のサイドリンスノズル24から供給されるリンス液は、処理前のガラス基板Gのプリウエットに供され、現像液のぬれ性の向上に寄与する。また、後方のサイドリンスノズル24から供給されるリンス液によって現像の停止が行われるようになっている。なお、サイドリンスノズル24は、ノズルヘッド20と分離して設けることも可能である。
【0050】
上記のように構成されるノズルヘッド20を水平方向(X方向)に移動(スキャン)及び垂直方向(Z方向)に移動するノズル移動手段30は、図3に示すように、スピンチャック10の一側方に配設されるガイドプレート31に設けられる一対の互いに平行な水平ガイドレール32に摺動可能に装着される水平移動台33と、この水平移動台33を水平方向に移動する例えばボールねじ機構にて形成される水平移動機構34と、水平移動台33に対して垂直方向に移動可能に装着される垂直移動基部35の上端からスピンチャック10側に延在し、先端部がノズルヘッド20を保持するアーム36と、アーム36を垂直方向に移動する例えばボールねじ機構にて形成される垂直移動機構37とで構成されている。
【0051】
また、ノズルヘッド20における移動方向(X方向)の一方の端部には、ノズルヘッド20の液処理面21とガラス基板Gとの間隔を検出可能な間隔検出手段例えばレーザ変位計90(図2参照)が取り付けられている。このレーザ変位計90の検出信号が制御手段例えば中央演算処理装置100(以下にCPU100という)に伝達され、CPU100からの制御信号によって垂直移動機構37のモータが駆動して、ノズルヘッド20の液処理面21とガラス基板Gとの間に一定の隙間例えば1mm〜50μmの隙間を精度良く形成することができる。
【0052】
また、現像処理装置1は、垂直移動機構37以外にも、CPU100(制御手段)に電気的に接続されており、現像液流量計130、リンス液流量計140、吸引流量計150、圧力センサ79、レーザ変位計90(間隔検出手段)等の検出信号と、予め記憶された情報とに基づいて、開閉弁V1,V2,V3,V4,V5、現像処理装置1のスキャンスピード等を制御可能に構成されている。
【0053】
また、ノズル待機位置の外方には、リンスノズル8が配設されている。このリンスノズル8は、図2に示すように、水平方向に正逆回転するモータ8aの駆動軸8bに一端が連結されるアーム8cの先端部に装着されており、モータ8aの駆動によってガラス基板Gの中心部を通る円弧状の軌跡を描いて移動し得るように構成されている。また、リンスノズル8は、図示しない、垂直移動機構によって更に垂直方向にも移動可能に形成されている。なお、リンスノズル8は、図示しないリンス液供給管路を介してリンス液供給源例えばリンス液供給タンク83に接続されている。
【0054】
以下に、上記のように構成される現像処理装置1を用いた現像処理方法について説明する。
【0055】
まず、搬送アーム2により搬入されるガラス基板Gは、現像処理ユニット4の搬入出口部に配設された厚さ検出手段例えばレーザ光の反射を利用して距離を測定するレーザ変位計101によって厚さが検出される。この場合、レーザ変位計101は、図9(a)に示すように、ガラス基板Gの上方から塗布されているCr層102までの距離と、ガラス基板Gの下方からガラス基板Gの裏面までの距離とを測定して比較演算するか、図9(b)に示すように、ガラス基板Gの下方からガラス基板Gの裏面までの距離と、Cr層102までの距離を測定して比較演算することによりガラス基板Gの厚さを検出し、CPU100に記憶させることができる。これにより、100μm程度の誤差があるガラス基板Gの厚さを正確に検出して、後述する現像処理装置1の液処理面21とガラス基板G表面との間の変位情報を更に正確に検出することができる。
【0056】
なお、レーザ変位計101(厚さ検出手段)は、必ずしも現像処理ユニット4の搬入出口に設ける必要はなく、現像処理前の処理ユニット例えば熱処理ユニット5の搬入出口部に配設して、同様にガラス基板Gの厚さを検出して、その検出信号をCPU100に伝達するようにしてもよい。
【0057】
次に、搬送アーム2によってガラス基板Gがスピンチャック10の上方位置に搬送されると、エアーシリンダ62(昇降手段)が駆動され、支持ピン60がスピンチャック10に設けられた貫通孔10aを貫通して上方に突出して、ガラス基板Gの下面縁部を支持する。この状態で、搬送アーム2は現像処理ユニット4内から退避してガラス基板Gは支持ピン60に受け渡される。次に、支持ピン60が下降してガラス基板Gをスピンチャック10の載置部上に載置すると、ガラス基板Gの角部は回転規制ピン17によって保持される。この際、エジェクタ77が作動すると共に、開閉弁V5が開放して吸引保持部材18による吸引作用によってガラス基板Gは吸引保持される。
【0058】
スピンチャック10にガラス基板Gが吸引保持されると、CPU100の制御信号によりノズル移動手段30の水平移動機構34が作動して、ノズルヘッド20をノズル待機位置から助走ステージ40まで移動する。ノズルヘッド20が助走ステージ40に達すると、助走ステージ40に向かって予め所定温度に温調されたリンス液を供給(吐出)しつつノズルヘッド20をガラス基板Gの上方をスキャン(水平移動)させて、ガラス基板Gの表面全体にリンス液を塗布する(プリウエット工程)。これにより、現像液を供給(吐出、塗布)する前に、ガラス基板Gを処理温度に調節することができると共に、現像液のぬれ性を良好にすることができる。
【0059】
プリウエット工程が終了すると、現像処理装置1は、レーザ変位計101により検出されたガラス基板Gの厚さデータに基づいてスキャンし、ガラス基板Gと液処理面21との間隔をレーザ変位計90により検出しながらスキャン開始位置まで戻る。検出された変位情報はCPU100に記憶される。この場合、プリウエット工程とデータ取りとを同時に行うことも勿論可能である。
【0060】
なお、上記説明では、プリウエット工程終了後に変位情報を検出しているが、変位情報の検出方法はこれに限らず、レーザ変位計90を、現像処理装置1の進行方向後方側に設けて、プリウエット工程と同時に行うことも可能である。
【0061】
ノズルヘッド20がスキャン開始位置すなわち助走ステージ40と対向する位置に戻った状態において、助走ステージ40に向かってサイドリンスノズル24からリンス液が供給(吐出)され、ノズルヘッド20の液処理面21と助走ステージ40との間に液膜が形成、すなわち液処理面21と助走ステージ40との間にリンス液が満たされた状態にし、吸引ノズル23を作動して、吸引ノズル23の吸引作用により、吸引ノズル23の内部全域に液を満たして空気の混入による泡噛みによって液の適正な流れが乱されないような状態で現像処理に備える。このとき、サイドリンスノズル24からリンス液を供給しつつ現像液供給ノズル22から現像液を供給(吐出)すると共に、吸引ノズル23から吸引して現像液の流を形成してもよい。このように、ノズルヘッド20の液処理面21と助走ステージ40との間に液膜を形成することにより、外部からの空気の入り込みすなわち泡噛みを防止することができる。
【0062】
一方、CPU100は、現像処理装置1のスキャンスピードを現像時間が確保できる速度に制御すると共に、開閉弁V1,V2,V3,V4の開口度を制御して、液処理面21とガラス基板Gとの間に、一定幅の現像液の流れを形成し得るように、現像液及びリンス液(純水)の供給(吐出、塗布)及び吸引を制御する。
【0063】
この際、吸引流量が吸引流量上限値より多いと、ガラス基板Gが吸引ノズル23によって吸引されてスピンチャック10の載置部から浮き上がろうとするが、ガラス基板Gが浮き上がると、吸引ノズル23の吸引力が弱まり、これと反対に吸引保持部材18の吸引力が強まるので、ガラス基板Gの浮き上がりが阻止される。つまり、ガラス基板Gが吸引ノズル21に吸着、あるいは、浮き上がった場合、吸引保持部材18からガラス基板Gが外れると、吸引圧力が下がるので、ガラス基板Gは元に戻り、吸引保持部材18に吸着される。したがって、吸引ノズル23と吸引保持部材18で自動的にバランスが取られて、処理を停止させることがない。通常、ガラス基板Gの浮き上がりをバキュームセンサ18cで検出し、アラームを出力して処理を停止するが、この場合、バキュームセンサ18cに所定時間(例えば1秒)経過後、又は所定圧力(例えば13332.2Pa)以上低下したときに警報を出力する。
【0064】
これにより、ノズルヘッド20の液処理面21とガラス基板Gの表面との間の隙間を一定に維持することができ、ガラス基板Gの表面に一定幅の現像液の流れを形成することができる。
【0065】
なお、現像液が所定幅以上に広がるのを防止するため、CPU100によって、リンス液の供給(吐出、塗布)及び吸引が、現像液の供給(吐出、塗布)よりも若干早く開始するように制御してもよい。
【0066】
現像処理装置1による現像液及びリンス液の供給(吐出、塗布)及び吸引は、助走ステージ40上のスキャン開始位置から終了まで断続的に実行される。この際、ガラス基板Gと液処理面21との隙間を図示しないレーザ変位計等の間隔検出手段により検出し、その検出信号をCPU100に送り、CPU100において、検出信号と予め記憶された情報とに基づいて、現像液が吸引ノズル23の位置からサイドリンスノズル24側に染み出さず、かつ現像液の流速を高速に保つことができる幅になるように現像処理装置1を垂直移動機構37によって上下させて調整する。なお、現像処理の際、裏面洗浄ノズル19からガラス基板Gの裏面に向かってリンス液を供給(吐出)することにより、ガラス基板Gの裏面に現像液が回り込むのを阻止することができる。
【0067】
現像処理が終了して、ノズルヘッド20がカップ50の外側に退避すると、カップ移動用エアーシリンダ55が駆動して、カップ50が上方へ移動する。また、リンスノズル8がガラス基板Gの上方のリンス液供給時にガラス基板Gに衝撃を与えない位置まで移動し、例えば純水等のリンス液をガラス基板G上に供給(吐出)することによりリンス処理を行う。このリンス処理において、開閉弁V5が閉じて吸引保持部材18によるガラス基板Gの吸引保持は解除された状態で、スピンチャック10が回転するが、回転規制ピン17によってガラス基板Gはスピンチャック10と共に回転する。
【0068】
リンス処理が終了すると、モータ11が駆動してスピンチャック10が高速回転例えば2000rpmで回転してガラス基板Gに付着するリンス液を振り切り乾燥する。ガラス基板G及びスピンチャック10から飛散されるリンス液はカップ50内に受け止められ、固定カップ58の底部に接続する排液管路58bを介して外部に排出される。
【0069】
乾燥処理が終了して、カップ50が下降した後、エアーシリンダ62が作動して支持ピン60を上昇し、スピンチャック10に載置されたガラス基板Gをスピンチャック10の上方へ押し上げる。すると、装置外から現像処理ユニット4内に挿入される搬送アーム2がガラス基板Gの下方に進入し、この状態で、支持ピン60が下降すると、ガラス基板Gは搬送アーム2に受け渡され、搬送アーム2によりガラス基板Gは現像処理ユニット4から外部に搬出されて処理が終了する。
【0070】
◎第二実施形態
図10は、この発明における浮上り防止手段の第二実施形態を示す図で、(a)はガラス基板の非保持状態、(b)はガラス基板の保持状態を示す要部断面図、図11は、図10の平面図である。
【0071】
第二実施形態は、浮上り防止手段18Aを、ガラス基板Gを載置するスピンチャック10の載置部表面との間に隙間をおいて支持する位置決めピン18dと、吸引源(図示せず)に接続され、ガラス基板Gの裏面を吸引により保持する伸縮可能な蛇腹式の吸引保持部材18eとで構成した場合である。この場合、吸引保持部材18eは、第一実施形態と同様に、スピンチャック10の回転中心を挟んで対向する一方の位置に1個と、他方の位置に2個配設されている(図11参照)。一方、位置決めピン18dは、吸引保持部材18eと点対称となる位置に設けられている。なお、第二実施形態においては、3本の支持ピン60は、位置決めピン18dと干渉しないように、吸引保持部材18eと位置決めピン18dが位置する対向する両側辺部と直交する辺部に設けられている(図11参照)。
【0072】
上記のように構成される第二実施形態の浮上り防止手段18Aによれば、図10(a)及び図12(a)に示すように、ガラス基板Gを3個の吸引保持部材18e上に載置した状態で、吸引源(図示せず)を駆動すると共に、開閉弁V5を開放すると、ガラス基板Gは吸引によって吸引保持部材18eに吸引されると共に、ガラス基板Gは位置決めピン18d上に支持される(図10(b)及び図12(b)参照)。これにより、ガラス基板Gの高さが正確に位置決めされ、高さ精度の向上が図れる。したがって、現像処理における現像液の流れの形成を更に安定させることができると共に、均一な現像処理を行うことができる。
【0073】
なお、第二実施形態において、その他の部分は、第一実施形態と同じであるので、同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
【0074】
◎第三実施形態
図13は、この発明における浮上り防止手段の第三実施形態を示す要部断面図である。
【0075】
第三実施形態は、非接触によりガラス基板Gを吸引保持して、ガラス基板Gの汚れを可及的に少なくした場合である。
【0076】
すなわち、第三実施形態の浮上り防止手段18Bは、ガラス基板Gを載置する載置部表面との間に隙間をおいて支持する位置決めピン18dと、ガラス基板Gの裏面との間に隙間例えば0.1mm〜0.5mmを残してガラス基板Gを吸引する非接触吸引保持部材18fとを具備してなる。この場合、非接触吸引保持部材18fと吸引源例えばエジェクタ77とを接続する吸引用管路18bに三方切換弁18g(切換手段)を介して逆流防止用流体例えば窒素(N2)ガスの供給源18hが接続されている。なお、三方切換弁18gは上記CPU100に電気的に接続されており、CPU100からの制御信号に基づいて切り換え動作するようになっている。
【0077】
このように構成される第三実施形態の浮上り防止手段18Bによれば、ガラス基板Gに接触することなく非接触吸引保持部材18fによる吸引によって保持すると共に、ガラス基板Gを位置決めピン18d上に支持させることができる。したがって、上記第一実施形態及び第二実施形態に比べてガラス基板Gへのパーティクル等の付着による汚れを防止することができる。
【0078】
この場合、非接触吸引保持部材18fに接続する吸引用管路18bに三方切換弁18gを介して逆流防止用流体例えばN2ガスの供給源18hが接続されているので、現像処理時には、三方切換弁18gを吸引源例えばエジェクタ77側に切り換えて、図14(a)に示すように、非接触吸引保持部材18fによる吸引によって保持すると共に、ガラス基板Gを位置決めピン18d上に支持させる。また、洗浄処理時には、三方切換弁18gをN2ガスの供給源18h側に切り換えて、図14(b)に示すように、非接触吸引保持部材18fの吸引口部側に向けてN2を供給することにより、非接触吸引保持部材18f内にリンス液が進入するのを防止することができる。
【0079】
なお、上記説明では、逆流防止用流体がN2ガスである場合について説明したが、N2ガスに代えて純水を用いてもよい。
【0080】
なお、第三実施形態において、その他の部分は、第一及び第二実施形態と同じであるので、同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
【0081】
◎第四実施形態
図15は、この発明における浮上り防止手段の第四実施形態を示すもので、(a)はガラス基板を保持した状態を示す要部断面図、(b)はガラス基板の非保持状態を示す要部断面図、図16は、第四実施形態の浮上り防止手段の一部を断面で示す要部平面図(a)及び(a)のIV部拡大断面図(b)である。
【0082】
第四実施形態は、ガラス基板Gの保持を、上記第一ないし第四実施形態の吸引による保持に代えて機械的機構によりガラス基板の側辺を保持するメカニカル式保持機構とした場合である。
【0083】
第四実施形態の浮上り防止手段18Cは、図16に示すように、ガラス基板Gの側辺の三方を包囲すると共に、対向する両側辺を挟持する一対の平面視略コ字状の側部保持体200と、これら両側部保持体200を対向方向に接離移動する接離移動手段例えばエアーシリンダ210とを具備する。この場合、側部保持体200の基部201の対向面(挟持面)の左右両側には、対向面に開口する取付穴203が設けられており、これら取付穴203内には、ガラス基板Gの側面に当接する保持ピン204が摺動可能に嵌挿され、保持ピン204と取付穴203の底部との間に、保持ピン204を常時突出方向に弾性力を付勢するばね部材例えば圧縮コイルばね205が縮設されている。また、側部保持体200の両側腕部202の先端側の対向する面部には、ガラス基板Gの挟持側面と直交する両側面にそれぞれ当接する補助保持部材206が設けられている。この場合、補助保持部材206は、図16(b)に示すように、腕部202の先端側角部に設けられた切欠き207内に出没可能に配設されるコロ部材208にて形成されると共に、ばね部材209によって常時突出方向に弾性力が付勢されている。
【0084】
上記のように構成される第四実施形態の浮上り防止手段18Cは、上記スピンチャック10の外方側に配設されており、現像処理時に、エアーシリンダ210が作動して、両側部保持体200を近接する方向に移動することで、ガラス基板Gの対向する側面に保持ピン204が当接した状態で挟持する一方、ガラス基板Gの挟持側面と直交する両側面にそれぞれ補助保持部材206が当接した状態で保持するように構成されている。したがって、ガラス基板Gの対向する側辺間に寸法誤差が生じたとしても、圧縮コイルばね205の弾性力が吸収した状態でガラス基板Gの対向する側辺を保持ピン204によって保持することができ、ガラス基板Gの裏面に接触することなく、かつ、接触面積を少なくした状態でガラス基板Gの浮き上がりを防止することができる。
【0085】
なお、第四実施形態における浮上り防止手段18Cの側部保持体200の上面は平坦面220となっており、この側部保持体200の平坦面220をガラス基板Gの表面と同一平面とすることにより、側部保持体200の平坦面220を助走ステージとして利用することができ、現像処理時の泡噛みを防止することができる。すなわち、現像処理時にエアーシリンダ210を作動して両側部保持体200を近接させると共に、スピンチャック10上に載置されたガラス基板Gを挟持(保持)した状態で、ノズルヘッド20を側部保持体200の上方に移動させて、現像液供給ノズル22から現像液を供給(吐出)させ、ノズルヘッド20の液処理面21と側部保持体200の上面との間に液膜を形成、つまり液処理面21と側部保持体200の上面との間に現像液を満たした状態とすることにより、泡噛みを防止した状態で、現像処理に備えることができる。これにより、現像液の流れの形成を安定化させることができると共に、液処理の均一性の向上が図れる。
【0086】
なお、第四実施形態において、その他の部分は、第一実施形態と同じであるので、同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
【0087】
◎第五実施形態
図17は、この発明における浮上り防止手段の第五実施形態のガラス基板の保持状態を示す概略平面図(a)及び(a)のV部拡大平面図(b)である。
【0088】
第五実施形態の浮上り防止手段18Dは、第四実施形態の浮上り防止手段18Cと同様に、ガラス基板Gの側辺の三方を包囲すると共に、対向する両側辺を挟持する一対の平面視略コ字状の側部保持体200と、これら両側部保持体200を対向方向に接離移動するエアーシリンダ210(接離移動手段)とを具備している。また、側部保持体200の基部201と腕部202との連結部の内方角部には、ガラス基板Gの対向する側面に当接する第1の保持部231と、ガラス基板Gの他の対向する側面に当接する第2の保持部232とを有するベルクランク状の保持部材230が設けられている。この場合、保持部材230は、側部保持体200に対して水平方向に回動可能に枢着されている。なお、第2の保持部232は、図17(b)に示すように、保持部材230の一方の腕部233に摺動及び回動可能に装着されると共に、ばね部材234の弾性力によって常時ガラス基板Gの側面に当接する方向に弾性力が付勢されている。
【0089】
上記のように構成される第五実施形態の浮上り防止手段18Dによれば、エアーシリンダ(図17において図示せず)を作動して側部保持体200同士を近接方向に移動すると、第1の保持部231がガラス基板Gの側面に当接して、保持部材230が枢着部を支点として反時計方向に回転する一方、第2の保持部232がガラス基板Gの側面に当接する方向に弾性力を付勢した状態で移動する。したがって、多少の寸法の誤差があってもガラス基板Gの対向する2辺の他に直交する2辺を同時に保持することができる。
【0090】
なお、第五実施形態において、その他の部分は、第一及び第四実施形態と同じであるので、同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
【0091】
◎その他の実施形態
上記第一ないし第五実施形態においては、この発明に係る液処理装置を、レチクル用のガラス基板Gの現像処理に適用する場合について説明したが、これに限らず、ウエハやLCD等の現像処理に適用することも勿論可能である。
【0092】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
【0093】
1)請求項1記載の発明によれば、処理中に、処理液吸引手段による吸引によって被処理基板が浮き上がるのを阻止することができるので、被処理基板表面と一定の隙間をおいて相対的に平行移動すると共に、処理液吸引手段により処理液を吸引することにより、被処理基板の表面に一定幅の処理液の流れを形成することができ、処理の均一性の向上を図ることができる。
【0094】
2)請求項2記載の発明によれば、処理液吸引手段、吸引源及び処理液吸引用管路とからなる処理液吸引ラインと、被処理基板の保持用の吸引ラインとを共通化することができ、また、吸引源を共通にするため、処理液の吸引回収における吸引力と、被処理基板の吸引保持における吸引力との和を一定にすることができ、双方の吸引力の強弱のバランスを利用して被処理基板の浮き上がりを防止することができる。この場合、吸引用管路に、この吸引用管路内の吸引圧を検知する吸引圧検知手段を介設し、この吸引圧検知手段からの検知信号に基づいて被処理基板の保持の有無を検知可能に形成することにより、吸引保持部材により被処理基板の吸引保持が適切な状態か否かを監視することができ、装置の信頼性の向上を図ることができる(請求項3)。
【0095】
3)請求項4記載の発明によれば、被処理基板を吸引保持部材による吸引によって保持すると共に、被処理基板を位置決めピン上に支持させることができるので、上記1)及び2)に加えて、更に被処理基板の高さの位置決めを容易かつ正確にすることができ、更に処理の均一性の向上を図ることができる。
【0096】
4)請求項5記載の発明によれば、浮上り防止手段は、被処理基板を載置する載置部表面との間に隙間をおいて支持する位置決めピンと、被処理基板の裏面との間に隙間を残して被処理基板を吸引する非接触吸引保持部材とを具備するので、上記1)ないし3)に加えて、更に被処理基板に接触することなく非接触吸引保持部材による吸引によって保持すると共に、被処理基板を位置決めピン上に支持させることができ、被処理基板へのパーティクル等の付着を防止することができる。この場合、非接触吸引保持部材に接続する吸引用管路に切換手段を介して逆流防止用流体の供給源を接続することにより、非接触吸引保持部材の吸引口部側に向けて逆流防止用流体を供給することができ、非接触吸引保持部材内に液が進入するのを防止することができる(請求項6)。
【0097】
5)請求項7記載の発明によれば、浮上り防止手段は、被処理基板の側辺の三方を包囲すると共に、対向する両側辺を挟持する一対の側部保持体と、これら両側部保持体を対向方向に接離移動する接離移動手段とを具備するので、上記1)に加えて、更に被処理基板の側面を保持して被処理基板の浮き上がりを防止することができ、被処理基板の裏面の汚れを防止することができる。
【0098】
6)請求項8記載の発明によれば、側部保持体は、被処理基板の側面に当接する保持ピンと、この保持ピンを摺動可能に嵌挿する取付穴と、保持ピンを常時突出方向に弾性力を付勢するばね部材とを具備するので、上記5)に加えて、更に被処理基板の対向する側辺間に寸法誤差が生じたとしても、ばね部材の弾性力が吸収した状態で被処理基板の対向する側辺を保持ピンによって保持することができ、更に安定した状態で被処理基板を保持することができると共に、浮上りを確実に防止することができる。
【0099】
7)請求項9記載の発明によれば、側部保持体に、被処理基板の側面に当接する保持ピンと、この保持ピンを摺動可能に嵌挿する取付穴と、保持ピンを常時突出方向に弾性力を付勢するばね部材と、被処理基板の挟持側面と直交する両側面に当接する補助保持部材とを具備するので、上記5)に加えて、更に被処理基板の対向する2辺の他に直交する2辺を保持することができ、更に安定した状態で被処理基板を保持することができると共に、浮上りを確実に防止することができる。
【0100】
8)請求項10記載の発明によれば、側部保持体は、被処理基板の対向する側面に当接する第1の保持部と、被処理基板の他の対向する側面に当接する第2の保持部とを有する保持部材を具備し、保持部材を、側部保持体に対して水平方向に回動可能に枢着することにより、上記5)に加えて、更に被処理基板の対向する2辺の他に直交する2辺を同時に保持することができ、更に安定した状態で被処理基板を保持することができると共に、浮上りを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液処理装置を適用した液処理システムの一例を示す概略構成図である。
【図2】この発明に係る現像処理装置の概略平面図である。
【図3】この発明におけるノズルヘッドの移動手段を示す斜視図(a)及び移動手段の垂直移動機構を示す断面図(b)である。
【図4】上記現像処理装置の概略断面図である。
【図5】上記現像処理装置の要部を示す平面図(a)及び(a)のII部の拡大平面図(b)である。
【図6】図5のI−I線に沿う断面図である。
【図7】この発明におけるノズルヘッドと第一実施形態の浮上り防止手段を示す断面図である。
【図8】上記ノズルヘッドの要部を示す断面図(a)及び(a)のIII−III線に沿う断面図である。
【図9】この発明における厚さ検出手段を示す概略断面図である。
【図10】この発明における浮上り防止手段の第二実施形態の非吸引及び吸引状態を示す概略断面図である。
【図11】第二実施形態における浮上り防止手段を示す概略平面図である。
【図12】第二実施形態における浮上り防止手段の非吸引及び吸引状態を示す要部断面図である。
【図13】この発明における浮上り防止手段の第三実施形態を示す要部断面図である。
【図14】第三実施形態の浮上り防止手段における非接触吸引保持部材による吸引保持の状態を示す断面図(a)及び非接触吸引保持部材の吸引口部側に向けてN2を供給する状態を示す断面図(b)である。
【図15】この発明における浮上り防止手段の第四実施形態における保持状態を示す要部断面図(a)及び非保持状態を示す要部断面図(b)である。
【図16】第四実施形態の浮上り防止手段の一部を断面で示す要部平面図(a)及び(a)のIV部拡大断面図(b)である。
【図17】この発明における浮上り防止手段の第五実施形態の保持状態を示す概略平面図(a)及び(a)のV部拡大平面図(b)である。
【符号の説明】
G ガラス基板(被処理基板)
10 スピンチャック(保持手段)
18 吸引保持部材(浮上り防止手段)
18A〜18D 浮上り防止手段
18b 吸引用管路
18c バキュームセンサ(吸引圧検知手段)
18d 位置決めピン
18e 吸引保持部材
18f 非接触吸引保持部材
18g 三方切換弁(切換手段)
20 ノズルヘッド
21 液処理面
22 現像液供給ノズル(処理液供給手段)
23 現像液吸引ノズル(処理液吸引手段)
76 現像液吸引用管路(処理液吸引用管路)
77 エジェクタ(吸引源)
200 側部保持体
203 取付穴
204 保持ピン
205 圧縮コイルばね(ばね部材)
206 補助保持部材
210 エアーシリンダ(接離移動手段)
230 保持部材
231 第1の保持部
232 第2の保持部

Claims (10)

  1. 板状の被処理基板を保持する保持手段と、
    上記被処理基板の表面と一定の隙間をおいて相対的に平行移動可能な液処理面を有するノズルヘッドと、
    上記液処理面に設けられ、上記被処理基板表面に帯状に処理液を供給する処理液供給手段と、
    上記液処理面に上記処理液供給手段と平行に設けられ、処理液供給手段から供給された処理液を吸引すると共に、上記被処理基板表面に処理液の流れを形成する処理液吸引手段と、を具備する液処理装置において、
    上記保持手段は、上記処理液吸引手段による吸引により上記被処理基板が浮き上がるのを阻止する浮上り防止手段を具備する、ことを特徴とする液処理装置。
  2. 請求項1記載の液処理装置において、
    上記浮上り防止手段は、被処理基板の裏面を吸引により保持する吸引保持部材を具備し、
    上記吸引保持部材を、処理液吸引手段と、吸引源と、処理液吸引手段と吸引源とを接続する処理液吸引用管路とからなる処理液吸引ラインに接続してなる、ことを特徴とする液処理装置。
  3. 請求項2記載の液処理装置において、
    上記吸引用管路に、この吸引用管路内の吸引圧を検知する吸引圧検知手段を介設し、この吸引圧検知手段からの検知信号に基づいて被処理基板の保持の有無を検知可能に形成してなる、ことを特徴とする液処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の液処理装置において、
    上記浮上り防止手段は、被処理基板を載置する載置部表面との間に隙間をおいて支持する位置決めピンと、吸引源に接続され、上記被処理基板の裏面を吸引により保持する伸縮可能な吸引保持部材とを具備する、ことを特徴とする液処理装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の液処理装置において、
    上記浮上り防止手段は、被処理基板を載置する載置部表面との間に隙間をおいて支持する位置決めピンと、上記被処理基板の裏面との間に隙間を残して被処理基板を吸引する非接触吸引保持部材とを具備する、ことを特徴とする液処理装置。
  6. 請求項5記載の液処理装置において、
    上記非接触吸引保持部材に接続する吸引用管路に切換手段を介して逆流防止用流体の供給源を接続してなる、ことを特徴とする液処理装置。
  7. 請求項1記載の液処理装置において、
    上記浮上り防止手段は、被処理基板の側辺の三方を包囲すると共に、対向する両側辺を挟持する一対の側部保持体と、これら両側部保持体を対向方向に接離移動する接離移動手段とを具備する、ことを特徴とする液処理装置。
  8. 請求項7記載の液処理装置において、
    上記側部保持体は、被処理基板の側面に当接する保持ピンと、この保持ピンを摺動可能に嵌挿する取付穴と、上記保持ピンを常時突出方向に弾性力を付勢するばね部材とを具備する、ことを特徴とする液処理装置。
  9. 請求項7記載の液処理装置において、
    上記側部保持体は、被処理基板の側面に当接する保持ピンと、この保持ピンを摺動可能に嵌挿する取付穴と、上記保持ピンを常時突出方向に弾性力を付勢するばね部材と、上記被処理基板の挟持側面と直交する両側面に当接する補助保持部材とを具備する、ことを特徴とする液処理装置。
  10. 請求項7記載の液処理装置において、
    上記側部保持体は、被処理基板の対向する側面に当接する第1の保持部と、上記被処理基板の他の対向する側面に当接する第2の保持部とを有する保持部材を具備し、
    上記保持部材を、上記側部保持体に対して水平方向に回動可能に枢着してなる、ことを特徴とする液処理装置。
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