JP2004093622A - レンズ鏡筒駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズ鏡筒の駆動操作を誤りなく行なえるような使い勝手の良好なレンズ鏡筒駆動装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係わる例えばズームレンズ鏡筒11を有するカメラは、当初の機能設定として、このズームレンズ鏡筒の焦点距離を広角(W)側に駆動させるための第1の釦(第1の操作部材)14と、このズームレンズ鏡筒の焦点距離を望遠(T)側に駆動させるための第2の釦(第2の操作部材)15とを有し、又これら第1の釦14の入力操作及び第2の釦15の入力操作とが同時にされた後のズームレンズ鏡筒11の駆動動作を、当初の機能設定を逆にし、例えば、第1の釦14の入力操作に基づきズームレンズ鏡筒11の焦点距離を望遠(T)側に駆動するように、或いは第2の釦15の入力操作に基づきズームレンズ鏡筒11の焦点距離を広角(W)側に駆動するように制御する手段(CPU)を内部に有する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明に係わる例えばズームレンズ鏡筒11を有するカメラは、当初の機能設定として、このズームレンズ鏡筒の焦点距離を広角(W)側に駆動させるための第1の釦(第1の操作部材)14と、このズームレンズ鏡筒の焦点距離を望遠(T)側に駆動させるための第2の釦(第2の操作部材)15とを有し、又これら第1の釦14の入力操作及び第2の釦15の入力操作とが同時にされた後のズームレンズ鏡筒11の駆動動作を、当初の機能設定を逆にし、例えば、第1の釦14の入力操作に基づきズームレンズ鏡筒11の焦点距離を望遠(T)側に駆動するように、或いは第2の釦15の入力操作に基づきズームレンズ鏡筒11の焦点距離を広角(W)側に駆動するように制御する手段(CPU)を内部に有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ等に供される可動のレンズ鏡筒を有するレンズ鏡筒駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりカメラには駆動可能なズームレンズが備えられ、遠くからでも接近した被写体像を容易に撮影可能にする方式のものがある。この方式のカメラは、例えば図7に示す如くズームレンズを内蔵したズームレンズ鏡筒1が、カメラ外装体2の前面に駆動系(不図示)を介して光軸方向に沿ってズーム駆動可能に配設されている。また、そのズーム駆動の指示操作用にズーム釦3が、例えばレリーズ釦4の配設されたカメラ外装体2の上面に並んで、矢印C方向(例えばT:望遠)又は矢印D方向(例えばW:広角)に選択操作可能に設けられている。そして撮影者はこのズーム釦3を、当該カメラ外装体1の背面に配設されたファインダ窓(不図示)を覗きながら矢印C(T)方向又はD(W)方向(この場合左右方向)に選択的に操作すると、ズームレンズ鏡筒1が上記駆動系を介してズーミング(いわゆる「広角ズーム駆動」或いは「望遠ズーム駆動」)されて、所望の画角にて当該被写体の撮影が可能となる。
【0003】
しかしながら、このような従来のカメラにあっては、そのズームレンズ鏡筒1を広角ズーム駆動または望遠ズーム駆動する際、撮影者がファインダ窓を覗いた状態でズーム釦3を何れかの方向(矢印C(T)方向又はD(W)方向)に操作しなければならない。またこの従来のカメラによると、ズーム釦3を操作して初めて、ズームレンズを広角(W)側へズーミングしたのか望遠(T)側へズーミングしたのかが判明するので、時として、本来所望する方向とは反対の方向へズーミングしてしまい、その結果、重要なシャッタチャンスを逃してしまうおそれがある。
【0004】
そこで、撮影者がファインダ窓を覗いた状態でも誤り無くズーミング操作が可能なようなズーム釦3を備えたカメラが特開2002−72325号に教示されている。このカメラには、ズーム釦をカメラ前面と背面それぞれに、ズームアップ用、ズームダウン用として配設されている。これは、釦を操作する方向に撮影レンズが進退するように設定されているので、人間工学的にも自然である。
【0005】
また、焦点調節のためレンズ鏡筒を電気的にその光軸方向に駆動するときも同様に、釦操作により行われる仕様もある。この場合でも、二つの釦を交互に押しながら焦点調節を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般的に、ズーム釦それぞれに割り当てられたズームアップやズームダウンの機能割付けは、そのカメラを使う人によって異なる故に、このような固定的な割付では、必ずしも万人の満足を得ることは難しい。例えば、撮影者の操作上のくせや好みの他にも、併用しているカメラの操作形態によっては、ズームアップ用とズームダウン用の釦を操作する方向が、撮影レンズの進退する方向とは逆なほうがむしろ使い勝手がよい人も多くいる。
【0007】
このように、従来のズームレンズを備えたカメラは、簡易な構成で簡便にズーミング操作を実現し得るように人間工学的にも自然になるように工夫されてはいるが、まだまだ撮影者にとっては、ズームレンズの広角ズーム駆動あるいは望遠ズーム駆動のための操作が万人の満足を得るものとはなっていない。よって、撮影者の使い勝手の自由度に配慮して、ズーミング操作を誤りなく行なえるカメラが求められる。
【0008】
また、被写体に対して焦点調節を行う場合でも、どちらが遠距離側に駆動するための釦なのか、近距離側に駆動する釦なのかを迷ってしまうことが度々生じ、せっかくのシャッタチャンスを逃すことの虞もあった。これは撮影者自身がもつ感覚の釦機能とカメラ自身が設定しているその機能とが異なり、結果的に違和感を生じさせ、誤操作を生じせしめるためでもある。
【0009】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、レンズ鏡筒の駆動操作を誤りなく行なえるような使い勝手の良好なレンズ鏡筒駆動装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、上述の課題を解決するため本発明は、次のような手段を講じている。第1の態様によれば、ズームレンズ鏡筒の焦点距離を広角側に駆動させるための第1の釦(第1の操作部材)と、ズームレンズ鏡筒の焦点距離を望遠側に駆動させるための第2の釦(第2の操作部材)と、これら第1の釦の入力及び上記第2の釦の入力とが同時にカメラに入力された後のそのズームレンズ鏡筒の駆動動作を、第1の釦の入力操作に基づきそのズームレンズ鏡筒の焦点距離を望遠側に駆動し、第2の釦の入力操作に基づきそのズームレンズ鏡筒の焦点距離を広角側に駆動するように制御する制御手段と、を具備するようなズームレンズ鏡筒駆動装置を提案する。
【0011】
上記提案によって、第1及び第2の釦の一方を選択的に操作することにより、ズームレンズ鏡筒は広角側あるいは望遠側のいずれか一方に駆動され、また同時に操作すれば、ズームレンズ鏡筒の駆動動作を所望により切替えられるので、撮影者が本来所望する方向に誤りなくズーミングされる。そして、ズーム操作時における誤操作の防止され、シャッタチャンスを逃すことも避けられる。
【0012】
第2の態様によれば、レンズ鏡筒駆動装置において、このレンズ鏡筒を第1の方向に駆動させるための第1の操作部材と、このレンズ鏡筒を第2の方向に駆動させるための第2の操作部材と、上記第1の操作部材の入力及び上記第2の操作部材の入力とが同時にカメラに入力された後はそのレンズ鏡筒の駆動方向を上記第1の操作部材の入力で上記第2の方向に駆動し上記第2の操作部材の入力で上記第1の方向に駆動するように制御する制御手段と、を具備するようなレンズ鏡筒駆動装置を提案する。
上記提案によって、上述した第1の態様とほぼ同様な結果が得られる。
【0013】
第3の態様によれば、レンズ鏡筒駆動装置において、このレンズ鏡筒を光軸方向の第1の方向と第2の方向に駆動させるため互いに異なる方向に可動してこの一方向への可動によってそのレンズ鏡筒を上記第1の方向に駆動させこの他方向への可動によって上記レンズ鏡筒を上記第2の方向に駆動させるための操作部材と、この操作部材とは異なる機能を有する別の操作部材と、上記操作部材の入力及びこれと異なる上記別の操作部材の入力とが同時にカメラに入力された後はそのレンズ鏡筒の駆動方向を上記操作部材の上記一方向の入力で上記第2の方向に駆動し上記操作部材の上記他方向の入力で上記第1の方向に駆動するように制御する制御手段と、を具備するようなレンズ鏡筒駆動装置を提案する。
上記提案によって、上述した第1の態様とほぼ同様な結果が得られる。
【0014】
また、第4の態様によれば、第1の機能動作と第2の機能動作を行なう機能手段と、この機能手段に上記第1の機能動作を指令する第1の入力手段と、この機能手段に上記第2の機能動作を指令する第2の入力手段と、上記第1の入力手段と上記第2の入力手段とが同時に入力された後は上記第1の入力手段の入力で上記第2の機能動作を上記機能手段に行わせ上記第2の入力手段の入力で上記第1の機能動作を上記機能手段に行わせるように制御する制御手段と、を具備するようなレンズ鏡筒駆動装置を提案する。
上記提案により、この2つの機能手段に所定の機能動作を指令する2つの入力手段に対して、これら2つの入力手段を同時に入力操作することで、機能割付けの変更を可能にする。
【0015】
また、第5の態様によれば、第1の機能(ズーム)動作と第2の機能(ズーム)動作を行なう第1の機能手段(ズーム駆動部)と、この第1の機能手段と異なる別の機能動作を行なう第2の機能手段(バックライト)と、上記第1の機能手段に上記第1の機能動作を指令する第1の入力手段(ズーム釦又はダイヤル)と、上記第1の機能手段に上記第2の機能動作を指令する第2の入力手段(ズーム釦又はダイヤル)と、上記第2の機能手段を動作させるための第3の入力手段(バックライト釦)と、この第3の入力手段と上記第1の入力手段若しくは上記第2の入力手段とが同時に入力された後は上記第1の入力手段の入力で上記第2の機能動作を上記第1の機能手段に行なわせ上記第2の入力手段の入力で上記第1の機能動作を上記第1の機能手段に行なわせるように制御する制御手段と、を具備するようなレンズ鏡筒駆動装置を提案する。
【0016】
上記提案によって、第1の機能手段に第1又は第2の機能動作を指令する第1の入力手段と、これとは全く異なる別の機能動作を行なう第2の機能手段に第2の機能動作を指令する第3の入力手段とを同時に入力操作することで、これら第1と第2の二つの機能手段に関する第1と第2の二つの入力手段の割付けの変更を可能にする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、ズームレンズ鏡筒の駆動について複数の実施形態を例に挙げ、図1〜図6を参照して本発明の詳細について説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は本発明の第1実施形態に係るカメラを例示し、図1にはそのカメラを斜め前方から見た外観を示し、図2には斜め後方から見た外観を示している。図3はこのカメラのズーム駆動系および制御系に係わる回路を電気回路図で示し、図4はこの第1の実施形態のカメラの動作をフローチャートで表している。
【0018】
カメラボディを成すカメラ外装体10は、例えば図1に示す如くの略直方体形状の箱形を成し、その第1としての前面には、ズームレンズを内包するズームレンズ鏡筒11が矢印A(W/T)及び矢印B(T/W)方向、つまり、カメラの前後方向、詳しくはズームレンズ鏡筒11の光軸方向に駆動可能に配設されている。
【0019】
ただし基本的には、上記の矢印A(W)方向はズームレンズをカメラ側に繰り込む第1の機能動作である広角(W:WIDE)側への移動を示すので、その指示のため押圧操作される第1の釦を「A釦」と呼ぶ。反対に、上記の矢印B(T)方向はズームレンズをカメラ前方に繰り出す第2の機能動作である望遠(T:TELE)側への移動方向を示し、その指示のため押圧操作される第2の釦を「B釦」と呼ぶ。
【0020】
上記カメラ外装体10の前面には、ファインダ12、ストロボ13及び、上述の広角ズーム駆動用の第1の釦14(A釦)が光軸方向に押圧操作可能に突設されている。上記ファインダ12は、ファインダ窓12aがカメラ外装体の第2の面、例えば背面に設けられ、このファインダ窓12aを覗いて被写体(不図示)を観察可能としている。
また、カメラ外装体10の背面には、上述の望遠ズーム駆動用の第2の釦15(B釦)が押圧操作可能に突設されている。この第2の釦15は、例えば上記第1の釦14の操作方向と逆方向となるように設定される。
【0021】
さらにこのカメラ外装体10の上面には、レリーズ釦16、表示部17及び、この表示部17を背後から照明するLEDなどのバックライト(不図示)を点灯させるための上記第1の釦と上記第2の釦が行わせる機能動作とは異なる別の機能動作を行わせる操作部材である「第3の釦(詳細後述)」としてのバックライト釦17a、そして当該カメラのメイン釦18等が配設されている。
【0022】
但しこの第1実施形態では、上記バックライト釦17aは、この表示部17のためのバックライト点灯指示用として専用に操作される釦である。なお、「第3の釦」として他の用途にも併用される場合については第2の実施形態で詳しく例示する。
【0023】
図3に例示する電気回路は、この第1実施形態のカメラのズーム駆動系および制御系に係わる概要を表わしている。
カメラの制御手段としてのCPU22は、このカメラの統括的な制御を、所定の制御プログラム(即ちカメラシーケンス・プログラム)に従って実行するように構成されている。このCPU22には電源となるバッテリ24が接続され、ズーム駆動するためのモータ23を駆動するモータドライバ回路25が接続されている。
【0024】
またCPU22には、このカメラの電源スイッチとして上記メイン釦18に連動可能なメインスイッチ21と、ズームレンズ鏡筒11の広角側への駆動スイッチとして上記第1の釦14に連動可能な第1のスイッチ19と、ズームレンズ鏡筒11の望遠側への駆動スイッチとして上記第2の釦15に連動可能な第2のスイッチ20とが接続されている。
なお、上記以外のカメラ作動のための各回路は周知のものを適用するとして、ここでの図示は省略してある。
【0025】
上記第1の釦14、第2の釦15及びメイン釦18は押圧操作されると、このズーム駆動系を構成する第1のスイッチ19、第2のスイッチ20及びメインスイッチ21がそれぞれON状態になる。そして、これら第1の釦14、第2の釦15及びメイン釦16のON操作に連動して所定の広角操作信号、望遠操作信号及びメインスイッチ信号がそれぞれCPU22へ入力されるように回路構成されている。
【0026】
上記メイン釦18が操作されてメインスイッチ21がONされた後、第1の釦14あるいは第2の釦15の一方が入力操作されると、CPU22には、それに対応して所定の広角操作信号あるいは望遠操作信号が入力される。そうするとCPU22は、その広角操作信号あるいは望遠操作信号に基づいて所定の広角駆動信号あるいは望遠駆動信号を生成して、モータドライバ回路25に出力(指令)するように構成されている。
【0027】
モータドライバ回路25は、その広角駆動信号あるいは望遠駆動信号に応動して上記ズームモータ23を、正転駆動あるいは逆転駆動し、上記ズームレンズ鏡筒11の矢印A(W)方向への広角ズーム駆動,あるいは矢印B(T)方向への望遠ズーム駆動を実行するように構成されている。
従って、上記ズームレンズ鏡筒のズームレンズに上記第1の機能動作と第2の機能動作を行わせるため、上記CPU、モータドライバ回路、ズームモータを含んだ機能手段がある。
【0028】
また、表示部17としては液晶パネル(LCD)が採用され、このLCDを駆動する液晶表示ドライバ回路27と、LCDの背後から発光ダイオードを用いて照明するLEDバックライト28と、このライトを駆動するバックライトドライバトランジスタ29が設けられている。そして、CPU22の指令に基づき液晶表示ドライバ回路27がLCD上に所定の情報を表示駆動させるとき、バックライト釦17aの押圧操作に従ってバックライトドライバトランジスタ29が稼動され、その表示をLEDバックライト28で背後照明させることができるように構成されている。
【0029】
上述した回路構成において、ズームレンズ鏡筒11のズーミングを行う場合には、図示しない撮影者は先ずメイン釦18を押圧操作する。そうするとメイン釦18を介してメインスイッチ21はONされ、CPU22が稼動して、カメラとして撮影可能状態に設定される。
【0030】
次に撮影者は、ズーミング操作として、カメラ外装体10のファインダ窓12aを覗きながら被写体の撮影の為、第1の釦14あるいは第2の釦15の一方を選択的に押圧操作しながらのその画角決定(焦点距離決定)を行なう。このとき第1の釦14はその押圧操作に連動して第1のスイッチ19をONさせ、広角操作信号をCPU22へ出力させる。他方、第2の釦15はその押圧操作に連動して、第2のスイッチ20をONさせ、望遠操作信号をCPU22へ出力させる。
【0031】
CPU22は、第1のスイッチ19がONした際の広角操作信号に基づいて広角駆動信号を生成してモータドライバ回路25に出力する。モータドライバ回路25は、入力してきた広角駆動信号に基づいてズームモータ23を駆動制御して、ズームレンズ鏡筒11を矢印A(W)方向に「広角ズーム」駆動する。
また、CPU22は、第2のスイッチ20がONした際の望遠操作信号に基づいて望遠駆動信号を生成してモータドライバ回路25に出力する。モータドライバ回路25は、入力してきた望遠駆動信号に基づいてズームモータ23を駆動制御し、ズームレンズ鏡筒11を矢印B(T)方向に「望遠ズーム」駆動する。
その後、撮影者は、レリーズ釦16を所望のタイミングで押圧操作することで、当該被写体を撮影することができる。
【0032】
このように、第1実施形態のカメラは、ズームレンズ鏡筒11の広角ズーム駆動用の第1の釦14をカメラ外装体10の前面に配設していると共に、上記ズームレンズ鏡筒11の望遠ズーム駆動用の第2の釦15を、カメラ外装体10の背面に、それぞれ分離して配設している。
【0033】
図4のフローチャートにこの第1実施形態のカメラの動作を表しているが、但しここでは、カメラシーケンス中の撮影に係わる処理ステップは通常の手順を想定するので省略し、特にここでは、ズームレンズ鏡筒11の駆動に係わる処理ステップについて図示したその手順を順次説明する。
カメラの最初に使用される初期設定においては、ズームレンズ鏡筒11を駆動する方向を示す「方向フラグ」をあらかじめ初期値(例えば“0”)にセットしておく(S10)。但し次回使用からは、前回最後のフラグ状態が維持される。
【0034】
ステップS20からは、まず、第1の釦(以下「A釦」と称する)が入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S20)、否(NO)の場合は後述するステップS40へ移行する。ステップS20でA釦が押された(YES)と判断されると、続いて第2の釦(以下「B釦」と称する)が入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S30)、YESの場合は後述するステップS36へ移行する。ステップS30でNOであれば、方向フラグが立っている(例えば“1”)か否(NO)かを判定し(S31)、否(NO)の場合はズームモータ23をONさせ、当該レンズ鏡筒11をワイド(W:広角)側に駆動させる(S32)。一方、このフラグが立っていた(YES)場合はズームモータ23をONさせ、当該レンズ鏡筒11をテレ(T:望遠)側に駆動させる(S33)。
【0035】
次にここで、A釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S34)、ズームモータ23をOFFにして駆動を止める(S35)。そして、ステップS40へ移行する。
【0036】
ステップS36では、A釦とB釦がほぼ同時に操作されたので、この方向フラグの内容(“0”/“1”)を逆転させる(S36)。これにより、A釦の機能とB釦の機能が切り替えられる。
そして、A釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機し(S37)、さらにB釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S38)、即ち両A,B釦がOFFされたかを確認して、続くステップS40へ移行する。
【0037】
ステップS40からは、まず、第2の釦(B釦)が入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S40)、否(NO)の場合は図示しない撮影処理手順へ移行し、再度、ステップS20へ戻ることを繰り返えす。
ステップS40でYESであれば、続いて第1の釦(A釦)が入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S50)、YESの場合は後述するステップS56へ移行する。
【0038】
ステップS50でNOであれば、方向フラグが立っている(YES)か否(NO)かを判定し(S51)、否(NO)の場合はズームモータ23をONさせ当該レンズ鏡筒11をテレ(T:望遠)側に駆動させる(S52)。
一方、このフラグが立っている場合(YES)はズームモータ23をONさせ、当該レンズ鏡筒11をワイド(W:広角)側に駆動させる(S53)。
【0039】
次にここで、B釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S54)、ズームモータ23をOFFにして駆動を止める(S55)。そして、図示しない撮影処理手順へ移行し、再度、ステップS20へ戻ることを繰り返えす。
【0040】
ステップS56では、A釦とB釦がほぼ同時に操作されたので、この方向フラグの内容を逆転させる(S56)。これにより、A釦とB釦の機能が切り替えられる。
そして、A釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機し(S57)、B釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S58)、即ち両A,B釦がOFFされたかを確認して、続く図示しない撮影処理手順へ移行し、再度、ステップS20へ戻ることを繰り返えす。
【0041】
このように第1実施形態によれば、ズームレンズ鏡筒は第1の方向である広角側あるいは第2の方向である望遠側のいずれか一方に駆動される。初回の使用時における基本的な設定では、このズームレンズ鏡筒11は、カメラ前面の第1の釦14の操作により広角側に駆動され、背面の第2の釦15の操作により望遠側に駆動される。即ち第1の釦14を押すことがズームレンズをカメラ後方に向かって繰り込んで広角ズーム駆動できる一方、第2の釦15を押すことがズームレンズをカメラ前方に向かって繰り出して望遠ズーム駆動できる。そしてまた、第1実施形態によれば、第1の釦14と第2の釦15を同時に押すことで、上述した基本的な設定を逆に変更できる。即ち、ズームレンズ鏡筒11の駆動方向を撮影者が所望により切替えられるので、その撮影者が本来所望する方向に誤りなくズーミングされるので、ズーム操作時における誤操作の防止され、シャッターチャンスを逃すことも避けられる。
【0042】
なお、このような操作部材の機能割付け設定は任意なタイミングで行なえる。そしてその設定は継続的に維持可能である。よって、撮影者は自分に合った自由な割付で、しかも継続的に所望する形態にて使用することが可能となる。
【0043】
また、ズーム操作に係わる機能割付け状態を表わした方向フラグの値は、その値を変える操作(方向フラグを逆転させる処理)自体がそのカメラのユーザの所望する使用形態を反映しているので、カメラが一旦メイン釦が押されて使用終了しても、次回もまた同一のユーザが同様な使用形態でこのカメラを使用すると仮定して、方向フラグの値(内容)は内蔵するCPU若しくはRAMなどの不揮発性記憶部内に保持記憶され、使用に際して毎回、その前回の値を踏襲するようになっている。
【0044】
(変形例1)
第1実施形態では、第1の釦14をカメラ外装体10の前面に配設して、第2の釦15をカメラ外装体10の背面に配設するように構成した場合で説明したが、これに限ることなく、第2の釦15と第1の釦14とをそれぞれ、前面及び背面の一方と、カメラ外装体10の他の面(前面と背面の中間部の面等)に分離して配設することも可能である。
【0045】
(第2実施形態)
前述のように第1実施形態では、ズームレンズ鏡筒11の広角ズーム駆動用の第1の釦14をカメラ外装体10の前面に、望遠ズーム駆動用の第2の釦15を背面に設けるという、別体の複数の釦(操作部材)を前面、背面に分離して配設するように実施したが、このような操作部材自体の形状や構成は次のようなものでもよい。例えば、その操作部材は一体的な例えば棒状の部材であってよく、またその両端に釦が形成されて成るものでもよい、そして、関連するスイッチもまた一部共通した簡略かされた構造でもよい。
そこで次に、図5及び図6に基づき、本発明の第2実施形態としてのカメラについて、その特徴的なところを詳しく説明する。
【0046】
ここに例示するカメラの要部は、図5に横断面図で示すような一体的な操作部材および関連スイッチを有する構造であり、しかも、図6にフローチャートで表わすような動作手順で稼動するものである。そして例えばズーム釦のアップ/ダウンの機能割付けを撮影者の好みによって自由に切り替えられるように実施されるカメラである。
【0047】
詳しくは、図5に示す如くこのカメラのズーム操作用の釦は、一体を成す操作部材40の両端に一組の釦(第1の釦および第2の釦)が形成された構造となっている。
操作手段としての操作部材40は、この部材の一端を第1の釦(A釦)14、他端を第2の釦(B釦)15として一体の棒状を成す部材であり、その中間部には接点板片を挟持するスリットが形成されている。そして、一つの釦の押し代分だけ前後方向にスライド可動可能にカメラボディに貫通してセットされる。
【0048】
カメラボディ内に設けられた電気基板(不図示)には、コモン接点30を中央にして、第1の接点31および第2の接点32がズーム切替えスイッチとして設けられている。
その操作部材40が、カメラの前後方向に動かされるとき、その中間部のスリット中に突出して端持されたコモン接点30が、第1の接点31または第2の接点32に接触して、ズームアップ用の回路またはズームダウン用の回路が選択的に導通するようになっている。
【0049】
図6には、第2実施形態のカメラの動作をフローチャートで表している。但しここでも、カメラシーケンス中の撮影に係わる処理ステップは通常のものを想定するので省略し、特に、バックライト釦17aの操作に伴う機能動作の切替え制御および、ズームレンズ鏡筒11の駆動に係わる処理ステップについて図示した手順を説明する。
カメラの初期設定において、ズームレンズ鏡筒11を駆動する方向を示す「方向フラグ」をあらかじめ初期値(例えば“0”)にセットしておく(S10)。但し次回使用からは、前回最後のフラグ状態が維持される。
【0050】
ステップS20からは、まず、第1の釦(以下「A釦」と称する)が入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S20)、否(NO)の場合は後述するステップS70へ移行する。ステップS20でA釦が押された(YES)と判断されると、続いてバックライト釦17aが入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S60)、YESの場合は後述するステップS66へ移行する。
ステップS60で、バックライト釦17aが押されていない(NO)と判断されると、方向フラグが立っている(YES)(例えば“1”)か否(NO)かを判定し(S61)、否(NO)の場合は、ズームモータ23をONさせ、当該レンズ鏡筒11をワイド(W:広角)側に駆動させる(S62)。一方、このフラグが立っている場合(YES)は当該レンズ鏡筒11をテレ(T:望遠)側に駆動させる(S63)。
【0051】
次にここで、A釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S64)、ズームモータ23をOFFにして駆動を止める(S65)。そして、ステップS70へ移行する。
【0052】
ステップS66では、A釦とバックライト釦がほぼ同時に操作されたので、この方向フラグの内容(“0”/“1”)を逆転させる(S66)。これによりA釦とB釦の機能が切り替えられる。
そして、A釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機し(S67)、さらに、バックライト釦17aがOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S68)、即ちA釦とバックライト釦がOFFされたかを確認して、続くステップS70へ移行する。
【0053】
ステップS70からは、まず、第2の釦(以下「B釦」と称する)が入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S70)、否(NO)の場合は図示しない撮影処理手順へ移行し、再度、ステップS20へ戻ることを繰り返えす。
ステップS70でYESであれば、続いてバックライト釦17aが入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S80)、否(NO)の場合は後述するステップS86へ移行する。
【0054】
ステップS80でNOであれば、方向フラグが立っている(YES)か否(NO)かを判定し(S81)、否(NO)の場合はズームモータ23をONさせ、当該レンズ鏡筒11をテレ(T:望遠)側に駆動させる(S82)。
一方、このフラグが立っている場合(YES)はズームモータ23をONさせ、当該レンズ鏡筒11をワイド(W:広角)側に駆動させる(S83)。
【0055】
次にここで、B釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S84)、ズームモータ23をOFFにして駆動を止める(S85)。そして、図示しない撮影処理手順へ移行し、再度、ステップS20へ戻ることを繰り返えす。
【0056】
ステップS86では、B釦とバックライト釦がほぼ同時に操作されたので、この方向フラグの内容を逆転させる(S86)。これによりA釦とB釦の機能が切り替えられる。
そして、バックライト釦17aがOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機し(S87)、B釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S88)、即ちA釦とバックライト釦がOFFされたかを確認して、続く図示しない撮影処理手順へ移行し、再度、ステップS20へ戻ることを繰り返えす。
【0057】
このように第2実施形態例では、操作手段として棒状を成す操作部材40の一端を第1の釦(A釦)14、他端を第2の釦(B釦)15としている故に、これらを同時に押すことに意味をもたせず、その代わりに、バックライト釦17aと第1の釦14又は第2の釦15の一方の釦とを同時に押すようにしている。
また、スイッチ部材の構成においても、図3に例示したスイッチ19、20の互いに隣接する接片を共通化したコモン接点30とすることで、スイッチ部材の簡略化を可能にしている。
【0058】
また、バックライト釦17aは、この表示部17を背後から照明するバックライト点灯のための指示用として操作されるのみならず、他の釦(この場合は第1の釦(A釦)14または第2の釦(B釦)15)との組み合わせによって、ズームアップ/ズームダウンの機能割付けと切替えを指示するための釦でもある。
これによれば、ズームレンズ鏡筒11は使用当初は、第1実施形態と同様に、第1の釦14の操作により広角側に駆動され、第2の釦15の操作により望遠側に駆動される。しかし、撮影者がこの割付けを逆(反対)にしたい場合には、バックライト釦17aと第1または第2の釦との組み合わせ操作によって切替えることが可能となる。
すなわち、第1の釦14または第2の釦15を押しながら同時にバックライト釦17aを押す事で、そのズームアップ/ズームダウンの割付けを逆にできる。
【0059】
よって、図1に示すように例えば、ズームレンズ鏡筒11をカメラ後方(矢印A方向)に向かって繰り込んで広角(W)側へ駆動する際の操作としては、第2の釦15を押す操作で実行させることができるようになる。同様にして、ズームレンズ鏡筒11をカメラ前方(矢印B方向)に向かって繰り出して望遠(T)側へ駆動する際の操作としては、第1の釦14を押す操作で実行させることができるようになる。
【0060】
このように自由な操作部材の割付け設定が、その撮影者に合った好みの操作感覚を惹起させることができる。そして、ズーム操作時におけるの誤操作の防止も同時に実現される。
勿論、この操作部材の割付け設定は任意なタイミングで行なえる。また、その設定が継続的に保持されるので、その撮影者は独自な所望する形態にて使用することが可能となる。
【0061】
(変形例2)
なお、第2実施形態では、第3の釦としてバックライト釦17aを例にして説明したが、これ以外の釦でも同様にして第3の釦として適用することができる。また、第2実施形態では、一体の操作部材40の両端に形成された第1の釦14及び第2の釦15をそれぞれカメラ外装体10の前面から背面に貫通して突出するような構造の場合を例示したが、これに限るものでなく、例えばカメラ外装体10の前面及び背面以外のその他の面(上面、側面、底面)に突設される場合や、凹状に形成される場合なども考えられる。
【0062】
(その他の変形例)
さらに、操作手段に各種の釦部材が適用された場合で説明したが、これに限るものでなく、その代わりに例えば、回動可能なダイヤルやレバーを操作手段として適用し、例えばそのダイヤルの所望の方向に回動させることで、ズームアップ、ズームダウンを指示するように構成してもよい。
また、本発明のレンズ鏡筒駆動装置を適用するカメラは、その種類は特定せず、銀塩フィルムを用いるカメラは勿論のこと、電子カメラ等であってもよい。
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0063】
以上はズームレンズ鏡筒の駆動について説明したが、これらの技術は容易に焦点調節のためのレンズ鏡筒駆動について適用できる。例えば、上記第1実施形態の第1の入力手段である上記A釦を、焦点調節のため、レンズ群をその光軸方向の第1の方向である無限遠側に移動、駆動(指令)する第1の機能動作を行うための釦とし、第2の入力手段である上記B釦を、焦点調節のため、レンズ群をその光軸方向の第2の方向である近距離側(至近距離側)に移動、駆動(指令)する第2の機能動作を行うための釦とし、これら釦を同時に押圧操作した後は、互いの機能を入れ替える(切り替える)、即ち上記A釦を、焦点調節のため、レンズ群のその光軸方向への移動を近距離側(至近距離側)に駆動を行うための釦とし、上記B釦を、焦点調節のため、レンズ群のその光軸方向への移動を無限遠側に駆動を行うための釦とすることができる。
【0064】
また、上記第2実施形態の上記A釦を、焦点調節のため、レンズ群のその光軸方向への移動を無限遠側に駆動するための釦とし、上記B釦を、焦点調節のため、レンズ群のその光軸方向への移動を近距離側(至近距離側)に駆動するための釦とし、第3の入力手段である上記バックライト釦とこのA釦若しくはこのB釦と同時押しすることにより、上述と同様にその機能を入れ替える(切り替える)ことができる。
【0065】
以上、実施形態に基づき説明したが、本明細書中には次の発明も含まれる。
(1) 第1の(機能)動作と第2の(機能)動作を行なう機能手段と、
上記機能手段に上記第1の(機能)動作を指令する第1の入力手段と、
上記機能手段に上記第2の(機能)動作を指令する第2の入力手段と、
上記第1の入力手段と上記第2の入力手段とが同時に入力された後は、上記第1の入力手段の入力で上記第2の(機能)動作を上記機能手段に行わせ、上記第2の入力手段の入力で上記第1の(機能)動作を上記機能手段に行わせるように切替え制御する制御手段と、
を具備することを特徴とするカメラを提供することができる。
【0066】
(2) 第1の(ズーム)動作と第2の(ズーム)動作を行なう第1の機能手段(ズーム駆動機構など)と、
上記第1の機能手段と全く異なる別の(機能)動作を行なう第2の機能手段(バックライトなど)と、
上記第1の機能手段に上記第1の(ズーム)動作を指令する第1の入力手段(ダイヤルまたは釦)と、
上記第1の機能手段に上記第2の(ズーム)動作を指令する第2の入力手段(ダイヤルまたは釦)と、
上記第2の機能手段を動作させるための第3の入力手段(バックライト釦)と、上記第3の入力手段と上記第1の入力手段、若しくは上記第2の入力手段とが同時に入力操作された後は、上記第1の入力手段の入力操作で上記第2の動作を上記機能手段に行なわせ、上記第2の入力手段の入力操作で上記第1の動作を上記機能手段に行なわせるように切替え制御する制御手段と、
を具備することを特徴とするカメラを提供することができる。
【0067】
(3) 上記第1の(ズーム)動作および上記第2の(ズーム)動作は、例えばズームレンズ鏡筒を互いに逆方向に駆動するズーミング機能であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のカメラを提供できる。
(4) 上記第1の入力手段(ダイヤル)および上記第2の入力手段(ダイヤル)は、一体で成り互いに逆方向に回動操作される例えば複合型ダイヤルであることを特徴とする(1)又は(2)に記載のカメラを提供できる。
(5) 上記第3の入力手段は、上記第1の入力手段および上記第2の入力手段とは別体で成り、押圧操作される釦または例えばレバーであることを特徴とする(2)に記載のカメラを提供できる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡易な構成で撮影者に釦の機能割付けの自由度をもたせることができ、その撮影者にとってレンズ鏡筒の駆動操作を誤りなく行なえるような使い勝手の良好なレンズ鏡筒駆動装置を提供することとが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカメラを斜め前方からの外観を示す斜視図。
【図2】第1実施形態に係るカメラ斜め後方からの外観を示す斜視図。
【図3】当該カメラのズーム駆動系および制御系に係わる回路を示す電気回路図。
【図4】第1実施形態のカメラの動作を表すフローチャート。
【図5】本発明の第2実施形態に係わるカメラの横断面図。
【図6】第2実施形態のカメラの動作を表すフローチャート。
【図7】従来のズームレンズ鏡筒を有するカメラの外観を示す斜視図。
【符号の説明】
10…カメラ外装体(カメラボディ)
11…ズームレンズ鏡筒
12…ファインダ
12a…ファインダ窓
13…ストロボ
14…第1の釦(第1の操作部材:A釦:第1の入力手段)
15…第2の釦(第2の操作部材:B釦:第2の入力手段)
16…レリーズ釦
17…表示部(LCD)
17a…バックライト釦(第3の入力手段)
18…メイン釦(パワーSW釦)
19…第1のスイッチ
20…第2のスイッチ
21…メインスイッチ(パワーSW)
22…CPU(制御手段)
23…ズームモータ
24…バッテリ
25…モータドライバ回路
26…バックライトスイッチ
27…液晶表示ドライバ回路
28…LEDバックライト
29…バックライトドライバトランジスタ
30…コモン接点(共用接点)
31…第1の接点
32…第2の接点
40…操作部材(一体の操作手段)
S10〜S88…処理ステップ
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ等に供される可動のレンズ鏡筒を有するレンズ鏡筒駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりカメラには駆動可能なズームレンズが備えられ、遠くからでも接近した被写体像を容易に撮影可能にする方式のものがある。この方式のカメラは、例えば図7に示す如くズームレンズを内蔵したズームレンズ鏡筒1が、カメラ外装体2の前面に駆動系(不図示)を介して光軸方向に沿ってズーム駆動可能に配設されている。また、そのズーム駆動の指示操作用にズーム釦3が、例えばレリーズ釦4の配設されたカメラ外装体2の上面に並んで、矢印C方向(例えばT:望遠)又は矢印D方向(例えばW:広角)に選択操作可能に設けられている。そして撮影者はこのズーム釦3を、当該カメラ外装体1の背面に配設されたファインダ窓(不図示)を覗きながら矢印C(T)方向又はD(W)方向(この場合左右方向)に選択的に操作すると、ズームレンズ鏡筒1が上記駆動系を介してズーミング(いわゆる「広角ズーム駆動」或いは「望遠ズーム駆動」)されて、所望の画角にて当該被写体の撮影が可能となる。
【0003】
しかしながら、このような従来のカメラにあっては、そのズームレンズ鏡筒1を広角ズーム駆動または望遠ズーム駆動する際、撮影者がファインダ窓を覗いた状態でズーム釦3を何れかの方向(矢印C(T)方向又はD(W)方向)に操作しなければならない。またこの従来のカメラによると、ズーム釦3を操作して初めて、ズームレンズを広角(W)側へズーミングしたのか望遠(T)側へズーミングしたのかが判明するので、時として、本来所望する方向とは反対の方向へズーミングしてしまい、その結果、重要なシャッタチャンスを逃してしまうおそれがある。
【0004】
そこで、撮影者がファインダ窓を覗いた状態でも誤り無くズーミング操作が可能なようなズーム釦3を備えたカメラが特開2002−72325号に教示されている。このカメラには、ズーム釦をカメラ前面と背面それぞれに、ズームアップ用、ズームダウン用として配設されている。これは、釦を操作する方向に撮影レンズが進退するように設定されているので、人間工学的にも自然である。
【0005】
また、焦点調節のためレンズ鏡筒を電気的にその光軸方向に駆動するときも同様に、釦操作により行われる仕様もある。この場合でも、二つの釦を交互に押しながら焦点調節を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般的に、ズーム釦それぞれに割り当てられたズームアップやズームダウンの機能割付けは、そのカメラを使う人によって異なる故に、このような固定的な割付では、必ずしも万人の満足を得ることは難しい。例えば、撮影者の操作上のくせや好みの他にも、併用しているカメラの操作形態によっては、ズームアップ用とズームダウン用の釦を操作する方向が、撮影レンズの進退する方向とは逆なほうがむしろ使い勝手がよい人も多くいる。
【0007】
このように、従来のズームレンズを備えたカメラは、簡易な構成で簡便にズーミング操作を実現し得るように人間工学的にも自然になるように工夫されてはいるが、まだまだ撮影者にとっては、ズームレンズの広角ズーム駆動あるいは望遠ズーム駆動のための操作が万人の満足を得るものとはなっていない。よって、撮影者の使い勝手の自由度に配慮して、ズーミング操作を誤りなく行なえるカメラが求められる。
【0008】
また、被写体に対して焦点調節を行う場合でも、どちらが遠距離側に駆動するための釦なのか、近距離側に駆動する釦なのかを迷ってしまうことが度々生じ、せっかくのシャッタチャンスを逃すことの虞もあった。これは撮影者自身がもつ感覚の釦機能とカメラ自身が設定しているその機能とが異なり、結果的に違和感を生じさせ、誤操作を生じせしめるためでもある。
【0009】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、レンズ鏡筒の駆動操作を誤りなく行なえるような使い勝手の良好なレンズ鏡筒駆動装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、上述の課題を解決するため本発明は、次のような手段を講じている。第1の態様によれば、ズームレンズ鏡筒の焦点距離を広角側に駆動させるための第1の釦(第1の操作部材)と、ズームレンズ鏡筒の焦点距離を望遠側に駆動させるための第2の釦(第2の操作部材)と、これら第1の釦の入力及び上記第2の釦の入力とが同時にカメラに入力された後のそのズームレンズ鏡筒の駆動動作を、第1の釦の入力操作に基づきそのズームレンズ鏡筒の焦点距離を望遠側に駆動し、第2の釦の入力操作に基づきそのズームレンズ鏡筒の焦点距離を広角側に駆動するように制御する制御手段と、を具備するようなズームレンズ鏡筒駆動装置を提案する。
【0011】
上記提案によって、第1及び第2の釦の一方を選択的に操作することにより、ズームレンズ鏡筒は広角側あるいは望遠側のいずれか一方に駆動され、また同時に操作すれば、ズームレンズ鏡筒の駆動動作を所望により切替えられるので、撮影者が本来所望する方向に誤りなくズーミングされる。そして、ズーム操作時における誤操作の防止され、シャッタチャンスを逃すことも避けられる。
【0012】
第2の態様によれば、レンズ鏡筒駆動装置において、このレンズ鏡筒を第1の方向に駆動させるための第1の操作部材と、このレンズ鏡筒を第2の方向に駆動させるための第2の操作部材と、上記第1の操作部材の入力及び上記第2の操作部材の入力とが同時にカメラに入力された後はそのレンズ鏡筒の駆動方向を上記第1の操作部材の入力で上記第2の方向に駆動し上記第2の操作部材の入力で上記第1の方向に駆動するように制御する制御手段と、を具備するようなレンズ鏡筒駆動装置を提案する。
上記提案によって、上述した第1の態様とほぼ同様な結果が得られる。
【0013】
第3の態様によれば、レンズ鏡筒駆動装置において、このレンズ鏡筒を光軸方向の第1の方向と第2の方向に駆動させるため互いに異なる方向に可動してこの一方向への可動によってそのレンズ鏡筒を上記第1の方向に駆動させこの他方向への可動によって上記レンズ鏡筒を上記第2の方向に駆動させるための操作部材と、この操作部材とは異なる機能を有する別の操作部材と、上記操作部材の入力及びこれと異なる上記別の操作部材の入力とが同時にカメラに入力された後はそのレンズ鏡筒の駆動方向を上記操作部材の上記一方向の入力で上記第2の方向に駆動し上記操作部材の上記他方向の入力で上記第1の方向に駆動するように制御する制御手段と、を具備するようなレンズ鏡筒駆動装置を提案する。
上記提案によって、上述した第1の態様とほぼ同様な結果が得られる。
【0014】
また、第4の態様によれば、第1の機能動作と第2の機能動作を行なう機能手段と、この機能手段に上記第1の機能動作を指令する第1の入力手段と、この機能手段に上記第2の機能動作を指令する第2の入力手段と、上記第1の入力手段と上記第2の入力手段とが同時に入力された後は上記第1の入力手段の入力で上記第2の機能動作を上記機能手段に行わせ上記第2の入力手段の入力で上記第1の機能動作を上記機能手段に行わせるように制御する制御手段と、を具備するようなレンズ鏡筒駆動装置を提案する。
上記提案により、この2つの機能手段に所定の機能動作を指令する2つの入力手段に対して、これら2つの入力手段を同時に入力操作することで、機能割付けの変更を可能にする。
【0015】
また、第5の態様によれば、第1の機能(ズーム)動作と第2の機能(ズーム)動作を行なう第1の機能手段(ズーム駆動部)と、この第1の機能手段と異なる別の機能動作を行なう第2の機能手段(バックライト)と、上記第1の機能手段に上記第1の機能動作を指令する第1の入力手段(ズーム釦又はダイヤル)と、上記第1の機能手段に上記第2の機能動作を指令する第2の入力手段(ズーム釦又はダイヤル)と、上記第2の機能手段を動作させるための第3の入力手段(バックライト釦)と、この第3の入力手段と上記第1の入力手段若しくは上記第2の入力手段とが同時に入力された後は上記第1の入力手段の入力で上記第2の機能動作を上記第1の機能手段に行なわせ上記第2の入力手段の入力で上記第1の機能動作を上記第1の機能手段に行なわせるように制御する制御手段と、を具備するようなレンズ鏡筒駆動装置を提案する。
【0016】
上記提案によって、第1の機能手段に第1又は第2の機能動作を指令する第1の入力手段と、これとは全く異なる別の機能動作を行なう第2の機能手段に第2の機能動作を指令する第3の入力手段とを同時に入力操作することで、これら第1と第2の二つの機能手段に関する第1と第2の二つの入力手段の割付けの変更を可能にする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、ズームレンズ鏡筒の駆動について複数の実施形態を例に挙げ、図1〜図6を参照して本発明の詳細について説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は本発明の第1実施形態に係るカメラを例示し、図1にはそのカメラを斜め前方から見た外観を示し、図2には斜め後方から見た外観を示している。図3はこのカメラのズーム駆動系および制御系に係わる回路を電気回路図で示し、図4はこの第1の実施形態のカメラの動作をフローチャートで表している。
【0018】
カメラボディを成すカメラ外装体10は、例えば図1に示す如くの略直方体形状の箱形を成し、その第1としての前面には、ズームレンズを内包するズームレンズ鏡筒11が矢印A(W/T)及び矢印B(T/W)方向、つまり、カメラの前後方向、詳しくはズームレンズ鏡筒11の光軸方向に駆動可能に配設されている。
【0019】
ただし基本的には、上記の矢印A(W)方向はズームレンズをカメラ側に繰り込む第1の機能動作である広角(W:WIDE)側への移動を示すので、その指示のため押圧操作される第1の釦を「A釦」と呼ぶ。反対に、上記の矢印B(T)方向はズームレンズをカメラ前方に繰り出す第2の機能動作である望遠(T:TELE)側への移動方向を示し、その指示のため押圧操作される第2の釦を「B釦」と呼ぶ。
【0020】
上記カメラ外装体10の前面には、ファインダ12、ストロボ13及び、上述の広角ズーム駆動用の第1の釦14(A釦)が光軸方向に押圧操作可能に突設されている。上記ファインダ12は、ファインダ窓12aがカメラ外装体の第2の面、例えば背面に設けられ、このファインダ窓12aを覗いて被写体(不図示)を観察可能としている。
また、カメラ外装体10の背面には、上述の望遠ズーム駆動用の第2の釦15(B釦)が押圧操作可能に突設されている。この第2の釦15は、例えば上記第1の釦14の操作方向と逆方向となるように設定される。
【0021】
さらにこのカメラ外装体10の上面には、レリーズ釦16、表示部17及び、この表示部17を背後から照明するLEDなどのバックライト(不図示)を点灯させるための上記第1の釦と上記第2の釦が行わせる機能動作とは異なる別の機能動作を行わせる操作部材である「第3の釦(詳細後述)」としてのバックライト釦17a、そして当該カメラのメイン釦18等が配設されている。
【0022】
但しこの第1実施形態では、上記バックライト釦17aは、この表示部17のためのバックライト点灯指示用として専用に操作される釦である。なお、「第3の釦」として他の用途にも併用される場合については第2の実施形態で詳しく例示する。
【0023】
図3に例示する電気回路は、この第1実施形態のカメラのズーム駆動系および制御系に係わる概要を表わしている。
カメラの制御手段としてのCPU22は、このカメラの統括的な制御を、所定の制御プログラム(即ちカメラシーケンス・プログラム)に従って実行するように構成されている。このCPU22には電源となるバッテリ24が接続され、ズーム駆動するためのモータ23を駆動するモータドライバ回路25が接続されている。
【0024】
またCPU22には、このカメラの電源スイッチとして上記メイン釦18に連動可能なメインスイッチ21と、ズームレンズ鏡筒11の広角側への駆動スイッチとして上記第1の釦14に連動可能な第1のスイッチ19と、ズームレンズ鏡筒11の望遠側への駆動スイッチとして上記第2の釦15に連動可能な第2のスイッチ20とが接続されている。
なお、上記以外のカメラ作動のための各回路は周知のものを適用するとして、ここでの図示は省略してある。
【0025】
上記第1の釦14、第2の釦15及びメイン釦18は押圧操作されると、このズーム駆動系を構成する第1のスイッチ19、第2のスイッチ20及びメインスイッチ21がそれぞれON状態になる。そして、これら第1の釦14、第2の釦15及びメイン釦16のON操作に連動して所定の広角操作信号、望遠操作信号及びメインスイッチ信号がそれぞれCPU22へ入力されるように回路構成されている。
【0026】
上記メイン釦18が操作されてメインスイッチ21がONされた後、第1の釦14あるいは第2の釦15の一方が入力操作されると、CPU22には、それに対応して所定の広角操作信号あるいは望遠操作信号が入力される。そうするとCPU22は、その広角操作信号あるいは望遠操作信号に基づいて所定の広角駆動信号あるいは望遠駆動信号を生成して、モータドライバ回路25に出力(指令)するように構成されている。
【0027】
モータドライバ回路25は、その広角駆動信号あるいは望遠駆動信号に応動して上記ズームモータ23を、正転駆動あるいは逆転駆動し、上記ズームレンズ鏡筒11の矢印A(W)方向への広角ズーム駆動,あるいは矢印B(T)方向への望遠ズーム駆動を実行するように構成されている。
従って、上記ズームレンズ鏡筒のズームレンズに上記第1の機能動作と第2の機能動作を行わせるため、上記CPU、モータドライバ回路、ズームモータを含んだ機能手段がある。
【0028】
また、表示部17としては液晶パネル(LCD)が採用され、このLCDを駆動する液晶表示ドライバ回路27と、LCDの背後から発光ダイオードを用いて照明するLEDバックライト28と、このライトを駆動するバックライトドライバトランジスタ29が設けられている。そして、CPU22の指令に基づき液晶表示ドライバ回路27がLCD上に所定の情報を表示駆動させるとき、バックライト釦17aの押圧操作に従ってバックライトドライバトランジスタ29が稼動され、その表示をLEDバックライト28で背後照明させることができるように構成されている。
【0029】
上述した回路構成において、ズームレンズ鏡筒11のズーミングを行う場合には、図示しない撮影者は先ずメイン釦18を押圧操作する。そうするとメイン釦18を介してメインスイッチ21はONされ、CPU22が稼動して、カメラとして撮影可能状態に設定される。
【0030】
次に撮影者は、ズーミング操作として、カメラ外装体10のファインダ窓12aを覗きながら被写体の撮影の為、第1の釦14あるいは第2の釦15の一方を選択的に押圧操作しながらのその画角決定(焦点距離決定)を行なう。このとき第1の釦14はその押圧操作に連動して第1のスイッチ19をONさせ、広角操作信号をCPU22へ出力させる。他方、第2の釦15はその押圧操作に連動して、第2のスイッチ20をONさせ、望遠操作信号をCPU22へ出力させる。
【0031】
CPU22は、第1のスイッチ19がONした際の広角操作信号に基づいて広角駆動信号を生成してモータドライバ回路25に出力する。モータドライバ回路25は、入力してきた広角駆動信号に基づいてズームモータ23を駆動制御して、ズームレンズ鏡筒11を矢印A(W)方向に「広角ズーム」駆動する。
また、CPU22は、第2のスイッチ20がONした際の望遠操作信号に基づいて望遠駆動信号を生成してモータドライバ回路25に出力する。モータドライバ回路25は、入力してきた望遠駆動信号に基づいてズームモータ23を駆動制御し、ズームレンズ鏡筒11を矢印B(T)方向に「望遠ズーム」駆動する。
その後、撮影者は、レリーズ釦16を所望のタイミングで押圧操作することで、当該被写体を撮影することができる。
【0032】
このように、第1実施形態のカメラは、ズームレンズ鏡筒11の広角ズーム駆動用の第1の釦14をカメラ外装体10の前面に配設していると共に、上記ズームレンズ鏡筒11の望遠ズーム駆動用の第2の釦15を、カメラ外装体10の背面に、それぞれ分離して配設している。
【0033】
図4のフローチャートにこの第1実施形態のカメラの動作を表しているが、但しここでは、カメラシーケンス中の撮影に係わる処理ステップは通常の手順を想定するので省略し、特にここでは、ズームレンズ鏡筒11の駆動に係わる処理ステップについて図示したその手順を順次説明する。
カメラの最初に使用される初期設定においては、ズームレンズ鏡筒11を駆動する方向を示す「方向フラグ」をあらかじめ初期値(例えば“0”)にセットしておく(S10)。但し次回使用からは、前回最後のフラグ状態が維持される。
【0034】
ステップS20からは、まず、第1の釦(以下「A釦」と称する)が入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S20)、否(NO)の場合は後述するステップS40へ移行する。ステップS20でA釦が押された(YES)と判断されると、続いて第2の釦(以下「B釦」と称する)が入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S30)、YESの場合は後述するステップS36へ移行する。ステップS30でNOであれば、方向フラグが立っている(例えば“1”)か否(NO)かを判定し(S31)、否(NO)の場合はズームモータ23をONさせ、当該レンズ鏡筒11をワイド(W:広角)側に駆動させる(S32)。一方、このフラグが立っていた(YES)場合はズームモータ23をONさせ、当該レンズ鏡筒11をテレ(T:望遠)側に駆動させる(S33)。
【0035】
次にここで、A釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S34)、ズームモータ23をOFFにして駆動を止める(S35)。そして、ステップS40へ移行する。
【0036】
ステップS36では、A釦とB釦がほぼ同時に操作されたので、この方向フラグの内容(“0”/“1”)を逆転させる(S36)。これにより、A釦の機能とB釦の機能が切り替えられる。
そして、A釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機し(S37)、さらにB釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S38)、即ち両A,B釦がOFFされたかを確認して、続くステップS40へ移行する。
【0037】
ステップS40からは、まず、第2の釦(B釦)が入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S40)、否(NO)の場合は図示しない撮影処理手順へ移行し、再度、ステップS20へ戻ることを繰り返えす。
ステップS40でYESであれば、続いて第1の釦(A釦)が入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S50)、YESの場合は後述するステップS56へ移行する。
【0038】
ステップS50でNOであれば、方向フラグが立っている(YES)か否(NO)かを判定し(S51)、否(NO)の場合はズームモータ23をONさせ当該レンズ鏡筒11をテレ(T:望遠)側に駆動させる(S52)。
一方、このフラグが立っている場合(YES)はズームモータ23をONさせ、当該レンズ鏡筒11をワイド(W:広角)側に駆動させる(S53)。
【0039】
次にここで、B釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S54)、ズームモータ23をOFFにして駆動を止める(S55)。そして、図示しない撮影処理手順へ移行し、再度、ステップS20へ戻ることを繰り返えす。
【0040】
ステップS56では、A釦とB釦がほぼ同時に操作されたので、この方向フラグの内容を逆転させる(S56)。これにより、A釦とB釦の機能が切り替えられる。
そして、A釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機し(S57)、B釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S58)、即ち両A,B釦がOFFされたかを確認して、続く図示しない撮影処理手順へ移行し、再度、ステップS20へ戻ることを繰り返えす。
【0041】
このように第1実施形態によれば、ズームレンズ鏡筒は第1の方向である広角側あるいは第2の方向である望遠側のいずれか一方に駆動される。初回の使用時における基本的な設定では、このズームレンズ鏡筒11は、カメラ前面の第1の釦14の操作により広角側に駆動され、背面の第2の釦15の操作により望遠側に駆動される。即ち第1の釦14を押すことがズームレンズをカメラ後方に向かって繰り込んで広角ズーム駆動できる一方、第2の釦15を押すことがズームレンズをカメラ前方に向かって繰り出して望遠ズーム駆動できる。そしてまた、第1実施形態によれば、第1の釦14と第2の釦15を同時に押すことで、上述した基本的な設定を逆に変更できる。即ち、ズームレンズ鏡筒11の駆動方向を撮影者が所望により切替えられるので、その撮影者が本来所望する方向に誤りなくズーミングされるので、ズーム操作時における誤操作の防止され、シャッターチャンスを逃すことも避けられる。
【0042】
なお、このような操作部材の機能割付け設定は任意なタイミングで行なえる。そしてその設定は継続的に維持可能である。よって、撮影者は自分に合った自由な割付で、しかも継続的に所望する形態にて使用することが可能となる。
【0043】
また、ズーム操作に係わる機能割付け状態を表わした方向フラグの値は、その値を変える操作(方向フラグを逆転させる処理)自体がそのカメラのユーザの所望する使用形態を反映しているので、カメラが一旦メイン釦が押されて使用終了しても、次回もまた同一のユーザが同様な使用形態でこのカメラを使用すると仮定して、方向フラグの値(内容)は内蔵するCPU若しくはRAMなどの不揮発性記憶部内に保持記憶され、使用に際して毎回、その前回の値を踏襲するようになっている。
【0044】
(変形例1)
第1実施形態では、第1の釦14をカメラ外装体10の前面に配設して、第2の釦15をカメラ外装体10の背面に配設するように構成した場合で説明したが、これに限ることなく、第2の釦15と第1の釦14とをそれぞれ、前面及び背面の一方と、カメラ外装体10の他の面(前面と背面の中間部の面等)に分離して配設することも可能である。
【0045】
(第2実施形態)
前述のように第1実施形態では、ズームレンズ鏡筒11の広角ズーム駆動用の第1の釦14をカメラ外装体10の前面に、望遠ズーム駆動用の第2の釦15を背面に設けるという、別体の複数の釦(操作部材)を前面、背面に分離して配設するように実施したが、このような操作部材自体の形状や構成は次のようなものでもよい。例えば、その操作部材は一体的な例えば棒状の部材であってよく、またその両端に釦が形成されて成るものでもよい、そして、関連するスイッチもまた一部共通した簡略かされた構造でもよい。
そこで次に、図5及び図6に基づき、本発明の第2実施形態としてのカメラについて、その特徴的なところを詳しく説明する。
【0046】
ここに例示するカメラの要部は、図5に横断面図で示すような一体的な操作部材および関連スイッチを有する構造であり、しかも、図6にフローチャートで表わすような動作手順で稼動するものである。そして例えばズーム釦のアップ/ダウンの機能割付けを撮影者の好みによって自由に切り替えられるように実施されるカメラである。
【0047】
詳しくは、図5に示す如くこのカメラのズーム操作用の釦は、一体を成す操作部材40の両端に一組の釦(第1の釦および第2の釦)が形成された構造となっている。
操作手段としての操作部材40は、この部材の一端を第1の釦(A釦)14、他端を第2の釦(B釦)15として一体の棒状を成す部材であり、その中間部には接点板片を挟持するスリットが形成されている。そして、一つの釦の押し代分だけ前後方向にスライド可動可能にカメラボディに貫通してセットされる。
【0048】
カメラボディ内に設けられた電気基板(不図示)には、コモン接点30を中央にして、第1の接点31および第2の接点32がズーム切替えスイッチとして設けられている。
その操作部材40が、カメラの前後方向に動かされるとき、その中間部のスリット中に突出して端持されたコモン接点30が、第1の接点31または第2の接点32に接触して、ズームアップ用の回路またはズームダウン用の回路が選択的に導通するようになっている。
【0049】
図6には、第2実施形態のカメラの動作をフローチャートで表している。但しここでも、カメラシーケンス中の撮影に係わる処理ステップは通常のものを想定するので省略し、特に、バックライト釦17aの操作に伴う機能動作の切替え制御および、ズームレンズ鏡筒11の駆動に係わる処理ステップについて図示した手順を説明する。
カメラの初期設定において、ズームレンズ鏡筒11を駆動する方向を示す「方向フラグ」をあらかじめ初期値(例えば“0”)にセットしておく(S10)。但し次回使用からは、前回最後のフラグ状態が維持される。
【0050】
ステップS20からは、まず、第1の釦(以下「A釦」と称する)が入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S20)、否(NO)の場合は後述するステップS70へ移行する。ステップS20でA釦が押された(YES)と判断されると、続いてバックライト釦17aが入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S60)、YESの場合は後述するステップS66へ移行する。
ステップS60で、バックライト釦17aが押されていない(NO)と判断されると、方向フラグが立っている(YES)(例えば“1”)か否(NO)かを判定し(S61)、否(NO)の場合は、ズームモータ23をONさせ、当該レンズ鏡筒11をワイド(W:広角)側に駆動させる(S62)。一方、このフラグが立っている場合(YES)は当該レンズ鏡筒11をテレ(T:望遠)側に駆動させる(S63)。
【0051】
次にここで、A釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S64)、ズームモータ23をOFFにして駆動を止める(S65)。そして、ステップS70へ移行する。
【0052】
ステップS66では、A釦とバックライト釦がほぼ同時に操作されたので、この方向フラグの内容(“0”/“1”)を逆転させる(S66)。これによりA釦とB釦の機能が切り替えられる。
そして、A釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機し(S67)、さらに、バックライト釦17aがOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S68)、即ちA釦とバックライト釦がOFFされたかを確認して、続くステップS70へ移行する。
【0053】
ステップS70からは、まず、第2の釦(以下「B釦」と称する)が入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S70)、否(NO)の場合は図示しない撮影処理手順へ移行し、再度、ステップS20へ戻ることを繰り返えす。
ステップS70でYESであれば、続いてバックライト釦17aが入力操作された(YES)か否(NO)かを判定し(S80)、否(NO)の場合は後述するステップS86へ移行する。
【0054】
ステップS80でNOであれば、方向フラグが立っている(YES)か否(NO)かを判定し(S81)、否(NO)の場合はズームモータ23をONさせ、当該レンズ鏡筒11をテレ(T:望遠)側に駆動させる(S82)。
一方、このフラグが立っている場合(YES)はズームモータ23をONさせ、当該レンズ鏡筒11をワイド(W:広角)側に駆動させる(S83)。
【0055】
次にここで、B釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S84)、ズームモータ23をOFFにして駆動を止める(S85)。そして、図示しない撮影処理手順へ移行し、再度、ステップS20へ戻ることを繰り返えす。
【0056】
ステップS86では、B釦とバックライト釦がほぼ同時に操作されたので、この方向フラグの内容を逆転させる(S86)。これによりA釦とB釦の機能が切り替えられる。
そして、バックライト釦17aがOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機し(S87)、B釦がOFF操作(即ち入力操作終了)されるまで待機した後(S88)、即ちA釦とバックライト釦がOFFされたかを確認して、続く図示しない撮影処理手順へ移行し、再度、ステップS20へ戻ることを繰り返えす。
【0057】
このように第2実施形態例では、操作手段として棒状を成す操作部材40の一端を第1の釦(A釦)14、他端を第2の釦(B釦)15としている故に、これらを同時に押すことに意味をもたせず、その代わりに、バックライト釦17aと第1の釦14又は第2の釦15の一方の釦とを同時に押すようにしている。
また、スイッチ部材の構成においても、図3に例示したスイッチ19、20の互いに隣接する接片を共通化したコモン接点30とすることで、スイッチ部材の簡略化を可能にしている。
【0058】
また、バックライト釦17aは、この表示部17を背後から照明するバックライト点灯のための指示用として操作されるのみならず、他の釦(この場合は第1の釦(A釦)14または第2の釦(B釦)15)との組み合わせによって、ズームアップ/ズームダウンの機能割付けと切替えを指示するための釦でもある。
これによれば、ズームレンズ鏡筒11は使用当初は、第1実施形態と同様に、第1の釦14の操作により広角側に駆動され、第2の釦15の操作により望遠側に駆動される。しかし、撮影者がこの割付けを逆(反対)にしたい場合には、バックライト釦17aと第1または第2の釦との組み合わせ操作によって切替えることが可能となる。
すなわち、第1の釦14または第2の釦15を押しながら同時にバックライト釦17aを押す事で、そのズームアップ/ズームダウンの割付けを逆にできる。
【0059】
よって、図1に示すように例えば、ズームレンズ鏡筒11をカメラ後方(矢印A方向)に向かって繰り込んで広角(W)側へ駆動する際の操作としては、第2の釦15を押す操作で実行させることができるようになる。同様にして、ズームレンズ鏡筒11をカメラ前方(矢印B方向)に向かって繰り出して望遠(T)側へ駆動する際の操作としては、第1の釦14を押す操作で実行させることができるようになる。
【0060】
このように自由な操作部材の割付け設定が、その撮影者に合った好みの操作感覚を惹起させることができる。そして、ズーム操作時におけるの誤操作の防止も同時に実現される。
勿論、この操作部材の割付け設定は任意なタイミングで行なえる。また、その設定が継続的に保持されるので、その撮影者は独自な所望する形態にて使用することが可能となる。
【0061】
(変形例2)
なお、第2実施形態では、第3の釦としてバックライト釦17aを例にして説明したが、これ以外の釦でも同様にして第3の釦として適用することができる。また、第2実施形態では、一体の操作部材40の両端に形成された第1の釦14及び第2の釦15をそれぞれカメラ外装体10の前面から背面に貫通して突出するような構造の場合を例示したが、これに限るものでなく、例えばカメラ外装体10の前面及び背面以外のその他の面(上面、側面、底面)に突設される場合や、凹状に形成される場合なども考えられる。
【0062】
(その他の変形例)
さらに、操作手段に各種の釦部材が適用された場合で説明したが、これに限るものでなく、その代わりに例えば、回動可能なダイヤルやレバーを操作手段として適用し、例えばそのダイヤルの所望の方向に回動させることで、ズームアップ、ズームダウンを指示するように構成してもよい。
また、本発明のレンズ鏡筒駆動装置を適用するカメラは、その種類は特定せず、銀塩フィルムを用いるカメラは勿論のこと、電子カメラ等であってもよい。
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0063】
以上はズームレンズ鏡筒の駆動について説明したが、これらの技術は容易に焦点調節のためのレンズ鏡筒駆動について適用できる。例えば、上記第1実施形態の第1の入力手段である上記A釦を、焦点調節のため、レンズ群をその光軸方向の第1の方向である無限遠側に移動、駆動(指令)する第1の機能動作を行うための釦とし、第2の入力手段である上記B釦を、焦点調節のため、レンズ群をその光軸方向の第2の方向である近距離側(至近距離側)に移動、駆動(指令)する第2の機能動作を行うための釦とし、これら釦を同時に押圧操作した後は、互いの機能を入れ替える(切り替える)、即ち上記A釦を、焦点調節のため、レンズ群のその光軸方向への移動を近距離側(至近距離側)に駆動を行うための釦とし、上記B釦を、焦点調節のため、レンズ群のその光軸方向への移動を無限遠側に駆動を行うための釦とすることができる。
【0064】
また、上記第2実施形態の上記A釦を、焦点調節のため、レンズ群のその光軸方向への移動を無限遠側に駆動するための釦とし、上記B釦を、焦点調節のため、レンズ群のその光軸方向への移動を近距離側(至近距離側)に駆動するための釦とし、第3の入力手段である上記バックライト釦とこのA釦若しくはこのB釦と同時押しすることにより、上述と同様にその機能を入れ替える(切り替える)ことができる。
【0065】
以上、実施形態に基づき説明したが、本明細書中には次の発明も含まれる。
(1) 第1の(機能)動作と第2の(機能)動作を行なう機能手段と、
上記機能手段に上記第1の(機能)動作を指令する第1の入力手段と、
上記機能手段に上記第2の(機能)動作を指令する第2の入力手段と、
上記第1の入力手段と上記第2の入力手段とが同時に入力された後は、上記第1の入力手段の入力で上記第2の(機能)動作を上記機能手段に行わせ、上記第2の入力手段の入力で上記第1の(機能)動作を上記機能手段に行わせるように切替え制御する制御手段と、
を具備することを特徴とするカメラを提供することができる。
【0066】
(2) 第1の(ズーム)動作と第2の(ズーム)動作を行なう第1の機能手段(ズーム駆動機構など)と、
上記第1の機能手段と全く異なる別の(機能)動作を行なう第2の機能手段(バックライトなど)と、
上記第1の機能手段に上記第1の(ズーム)動作を指令する第1の入力手段(ダイヤルまたは釦)と、
上記第1の機能手段に上記第2の(ズーム)動作を指令する第2の入力手段(ダイヤルまたは釦)と、
上記第2の機能手段を動作させるための第3の入力手段(バックライト釦)と、上記第3の入力手段と上記第1の入力手段、若しくは上記第2の入力手段とが同時に入力操作された後は、上記第1の入力手段の入力操作で上記第2の動作を上記機能手段に行なわせ、上記第2の入力手段の入力操作で上記第1の動作を上記機能手段に行なわせるように切替え制御する制御手段と、
を具備することを特徴とするカメラを提供することができる。
【0067】
(3) 上記第1の(ズーム)動作および上記第2の(ズーム)動作は、例えばズームレンズ鏡筒を互いに逆方向に駆動するズーミング機能であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のカメラを提供できる。
(4) 上記第1の入力手段(ダイヤル)および上記第2の入力手段(ダイヤル)は、一体で成り互いに逆方向に回動操作される例えば複合型ダイヤルであることを特徴とする(1)又は(2)に記載のカメラを提供できる。
(5) 上記第3の入力手段は、上記第1の入力手段および上記第2の入力手段とは別体で成り、押圧操作される釦または例えばレバーであることを特徴とする(2)に記載のカメラを提供できる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡易な構成で撮影者に釦の機能割付けの自由度をもたせることができ、その撮影者にとってレンズ鏡筒の駆動操作を誤りなく行なえるような使い勝手の良好なレンズ鏡筒駆動装置を提供することとが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカメラを斜め前方からの外観を示す斜視図。
【図2】第1実施形態に係るカメラ斜め後方からの外観を示す斜視図。
【図3】当該カメラのズーム駆動系および制御系に係わる回路を示す電気回路図。
【図4】第1実施形態のカメラの動作を表すフローチャート。
【図5】本発明の第2実施形態に係わるカメラの横断面図。
【図6】第2実施形態のカメラの動作を表すフローチャート。
【図7】従来のズームレンズ鏡筒を有するカメラの外観を示す斜視図。
【符号の説明】
10…カメラ外装体(カメラボディ)
11…ズームレンズ鏡筒
12…ファインダ
12a…ファインダ窓
13…ストロボ
14…第1の釦(第1の操作部材:A釦:第1の入力手段)
15…第2の釦(第2の操作部材:B釦:第2の入力手段)
16…レリーズ釦
17…表示部(LCD)
17a…バックライト釦(第3の入力手段)
18…メイン釦(パワーSW釦)
19…第1のスイッチ
20…第2のスイッチ
21…メインスイッチ(パワーSW)
22…CPU(制御手段)
23…ズームモータ
24…バッテリ
25…モータドライバ回路
26…バックライトスイッチ
27…液晶表示ドライバ回路
28…LEDバックライト
29…バックライトドライバトランジスタ
30…コモン接点(共用接点)
31…第1の接点
32…第2の接点
40…操作部材(一体の操作手段)
S10〜S88…処理ステップ
Claims (5)
- ズームレンズ鏡筒駆動装置において、
上記ズームレンズ鏡筒の焦点距離を広角側に駆動させるための第1の釦と、
上記ズームレンズ鏡筒の焦点距離を望遠側に駆動させるための第2の釦と、
上記第1の釦の入力及び上記第2の釦の入力とが同時にカメラに入力された後の上記ズームレンズ鏡筒の駆動動作を、上記第1の釦の入力操作に基づき上記ズームレンズ鏡筒の焦点距離を望遠側に駆動し、上記第2の釦の入力操作に基づき上記ズームレンズ鏡筒の焦点距離を広角側に駆動するように制御する制御手段と、
を具備することを特徴とするズームレンズ鏡筒駆動装置。 - レンズ鏡筒駆動装置において、
上記レンズ鏡筒を第1の方向に駆動させるための第1の操作部材と、
上記レンズ鏡筒を第2の方向に駆動させるための第2の操作部材と、
上記第1の操作部材の入力及び上記第2の操作部材の入力とが同時に入力された後は、上記レンズ鏡筒の駆動方向を、上記第1の操作部材の入力で上記第2の方向に駆動し、上記第2の操作部材の入力で上記第1の方向に駆動するように制御する制御手段と、
を具備することを特徴とするレンズ鏡筒駆動装置。 - レンズ鏡筒駆動装置において、
上記レンズ鏡筒を光軸方向の第1の方向と第2の方向に駆動させるため互いに異なる方向に可動して、この一方向への可動によって上記レンズ鏡筒を上記第1の方向に駆動させ、この他方向への可動によって上記レンズ鏡筒を上記第2の方向に駆動させるための操作部材と、
上記操作部材とは異なる機能を有する別の操作部材と、
上記操作部材の入力及びこれと異なる上記別の操作部材の入力とが同時にカメラに入力された後は、上記レンズ鏡筒の駆動方向を、上記操作部材の上記一方向の入力で上記第2の方向に駆動し、上記操作部材の上記他方向の入力で上記第1の方向に駆動するように制御する制御手段と、
を具備することを特徴とするレンズ鏡筒駆動装置。 - 第1の機能動作と第2の機能動作を行なう機能手段と、
上記機能手段に上記第1の機能動作を指令する第1の入力手段と、
上記機能手段に上記第2の機能動作を指令する第2の入力手段と、
上記第1の入力手段と上記第2の入力手段とが同時に入力された後は、上記第1の入力手段の入力で上記第2の機能動作を上記機能手段に行わせ、上記第2の入力手段の入力で上記第1の機能動作を上記機能手段に行わせるように制御する制御手段と、
を具備することを特徴とするレンズ鏡筒駆動装置。 - 第1の機能動作と第2の機能動作を行なう第1の機能手段と、上記第1の機能手段と異なる別の機能動作を行なう第2の機能手段と、
上記第1の機能手段に上記第1の機能動作を指令する第1の入力手段と、
上記第1の機能手段に上記第2の機能動作を指令する第2の入力手段と、
上記第2の機能手段を動作させるための第3の入力手段と、
上記第3の入力手段と上記第1の入力手段若しくは上記第2の入力手段とが同時に入力された後は、上記第1の入力手段の入力で上記第2の機能動作を上記第1の機能手段に行なわせ、上記第2の入力手段の入力で上記第1の機能動作を上記第1の機能手段に行なわせるように制御する制御手段と、
を具備することを特徴とするレンズ鏡筒駆動装置。
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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