JP2004090689A - 建設機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボンネット3と、サイドカバー2とを有するエンジンガード1を備え、このエンジンガード1内に形成されるエンジンルーム5にエンジン6およびラジェータ冷却用の冷却ファン6aが収容されてなる建設機械において、前記エンジンルーム5内のエンジン6の後方、かつ上方に、このエンジン6を冷却した冷却風を水平方向に排出する直状の排気ダクト10を設けると共に、この排気ダクト10の内壁に吸音材11,12,13,14を付設する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベルやクレーン等の建設機械に関し、より詳しくは、エンジンの前方にラジェータと冷却ファンを備え、この冷却ファンにより発生させたファン風によりエンジンを効果的に冷却すると共に、エンジンルームから放出されるエンジン騒音等を低減させることを可能ならしめるようにした建設機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のとおり、建設機械、例えば油圧ショベルでは、騒音源となるエンジン、冷却ファン、油圧ポンプ等をエンジンガードで覆うことによって、その周囲騒音を低減させるようにしている。しかしながら、エンジン等の発熱源を冷却するために、エンジンガードに冷却用空気の吸気用開口部と、排気用開口部とを設ける必要があるから、騒音の発生を避けることができない。そこで、排気用開口部から放出される騒音を低減させるために種々の工夫がなされている。騒音を低減させるようにした油圧ショベルのエンジンガードとしては、例えば、特開2001−193102号公報、特開平7−158111号公報に開示されてなるものが公知である。
【0003】
先ず、前者(特開2001−193102号公報)の従来例1に係る油圧ショベルのエンジン冷却風路を、添付図面を参照しながら説明する。図3はエンジン冷却風路を適用した油圧ショベルの部分斜視図であり、図4はエンジンルームの部分断面図であり、図5は図4のB−B線断面図である。
【0004】
この油圧ショベルは、履帯走行式(タイヤ走行式のものもある)の下部走行体50を備えている。この下部走行体50の上に上部旋回体51が旋回自在に搭載されており、この上部旋回体51の上部後端にカウンタウェイト61が配設されると共に、その前方にエンジンルーム52が冷却風方向を左右方向にして設置されている。このエンジンルーム52の上面に車体左端部に冷却風吸入口57が設けられると共に、車体右端部に冷却風排出口58が設けられている。また、カウンタウェイト61の前部の車体左右方向に第1のファン風分流路53が形成されている。そして、この第1のファン風分流路53に、冷却ファン64の吹出し口近傍位置に設けられたファン風分流開口53aから流入したファン風は、カウンタウェイト61の前部右寄りの上面に開口してなる冷却風排出側の開口53bから、上方に向かって排出されるように構成されている。
【0005】
また、エンジンルーム52の車体前側の側面に第2のファン風分流ダクト54が車体左右方向に設けられている。そして、冷却ファン64の吹出し口近傍位置に設けられたファン風分流開口54aから第2のファン風分流路54に流入したファン風は、エンジンルーム52の前方右寄りに開口してなる開口54bから、上方に向かって排出されるように構成されている。さらに、エンジンルーム52の上面の車体左右方向にファン風分流ダクト55が設けられている。そして、冷却ファン64の吹出し口近傍位置に設けられたファン風分流開口55aからファン風分流ダクト55に流入したファン風は、ファン分流ダクト55の右側で開口する開口55bから、水平方向に排出されるように構成されている。さらに、前記第1のファン風分流路53、第2のファン風分流ダクト54、ファン風分流ダクト55それぞれの内面には吸音材が貼着されている。
【0006】
エンジンルーム52の前方位置に作動油タンク62が設けられると共に、作動油タンク62の前方位置に燃料タンク63が設けられている。また、上部旋回体51の前部左側に運転室59が設けられると共に、略中央部に作業機(ブーム)60が設けられている。さらに、エンジンルーム52の上部隔壁25aの後部に設けられた冷却風排出口58の下方に、騒音回折板56が設けられている。
【0007】
次に、後者(特開平7−158111号公報)の従来例2に係る油圧ショベル(油圧作業機)のエンジン・ポンプルームを、建設機械が油圧ショベルである場合を例として、その構成説明図の図6を参照しながら説明する。
【0008】
この油圧ショベルのエンジン・ポンプルーム34は、仕切り板40によってエンジンチャンバ34aとポンプチャンバ34bとの2室に区画形成されている。前記仕切り板40は、エンジン30と油圧ポンプ31とを区画形成するほぼ垂直な区画壁部40aと、この区画壁部40aに連設されて、斜め上方に向けて傾斜している風向壁部40bとから構成されている。この風向壁部40bに対面する天蓋カバー35の固定カバー35b側に、側部カバー36に近接する位置の広い開口面積を有する開口41aと、開閉カバー部35aに近い側の開口41bとが穿設されている。
【0009】
この従来例2に係る油圧ショベルのエンジン・ポンプルーム34によれば、冷却ファン32により発生したエンジンチャンバ34a内の空気流(ファン風)が円滑に排出され、エンジンチャンバ34a内に空気溜まりが生じるようなことがなくなる。従って、全体のヒートバランスが改善され、エンジン30等の発熱体が効果的に冷却される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例1に係る油圧ショベルのエンジン冷却風路および従来例2に係る油圧ショベルのエンジン・ポンプルームはそれなりに有用であると考えられるが、未だ後述するような問題を有している。即ち、上記従来例1に係る油圧ショベルのエンジン冷却風路の場合には、第1のファン風分流路53、第2のファン風分流ダクト54、ファン風分流ダクト55のそれぞれに、冷却ファン64の吹出し口近傍位置に設けられたファン風分流開口からファン風が流入する構成である。特に、第1のファン風分流路53、および第2のファン風分流ダクト54の場合には、ファン風を排出する開口は上向きになっている。
【0011】
従って、上記従来例1に係る油圧ショベルのエンジン冷却風路によれば、ファン風は大きな抵抗を受ける。つまり、ファン風がファン風分流開口に流入するときに大きな抵抗を受け、また第1のファン風分流路、第2のファン風分流ダクトでは、上向きの開口から排出されるときに大きな抵抗を受けるのに加えて、騒音回折板56により大きな抵抗を受ける。そのため、エンジンルーム内にエンジン冷却後のファン風の滞留が生じ、冷却風量の低下から十分にエンジンを冷却することが困難になる恐れがある。さらに、ファン風分流路55の場合には、エンジンルームの上面より上方に突出している。そのため、運転室からの後方視界が妨げられ、作業現場の状況によっては、油圧ショベルの後方視界性が問題になる場合がある。
【0012】
また、上記従来例2に係る油圧ショベルのエンジン・ポンプルームの場合には、仕切り板40によってエンジン・ポンプルーム34がエンジンチャンバ34aとポンプチャンバ34bとの2室に区画されている。従って、ファン風が水平から上方に曲げられるから抵抗を受け、上記従来例1の場合と同様に、エンジンルーム内にエンジン冷却後のファン風の滞留が生じ、冷却風量の低下から十分にエンジンを冷却することが困難であるという問題が生じる。さらに、騒音の低減に対する配慮がなされておらず、騒音をそのまま上部開口から、上方に向かって放出するように構成されているために、騒音低減効果を得ることができない。
【0013】
従って、本発明の目的は、エンジンを効果的に冷却することができ、しかも低騒音の建設機械を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、従って上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る建設機械が採用した手段の特徴とするところは、少なくともボンネットと、サイドカバーとを有するエンジンガードを備え、このエンジンガード内に形成されるエンジンルームにエンジンおよびラジェータ冷却用の冷却ファンが収容されてなる建設機械において、前記エンジンの後方の前記エンジンルーム内に、このエンジンを冷却したファン風を水平方向に排出する直状の排気ダクトを設けたところにある。
【0015】
上記請求項1に係る建設機械によると、エンジンガード内に形成されるエンジンルーム内であって、かつエンジンの後方に、このエンジンを冷却したファン風を水平方向に排出する直状の排気ダクトが設けられている。従って、地面に対して垂直に設置されている冷却ファンの回転により発生するファン風は、エンジンに沿って流れた後、排気ダクトを通して曲がることなく排出される。一方、エンジンルーム内において反射を繰返して減衰したエンジン音等は、排気ダクトで反射を繰返してさらに減衰して放出される。従って、従来例1または2に係る油圧ショベルのエンジンルーム(エンジン・ポンプルーム)のように、エンジン音等の騒音が上方に放出されないから、建設機械の周囲騒音を低レベルにすることができる。そして、従来例1のように、エンジンガードの外側に突出した排気ダクトが設けられていないので、排気ダクトにより建設機械の後方視界が阻害されるような恐れもない。
【0016】
本発明の請求項2に係る建設機械が採用した手段の特徴とするところは、請求項1に記載の建設機械において、前記排気ダクトの内壁に吸音材を付設したところにある。
【0017】
上記請求項2に係る建設機械によると、排気ダクトの内壁に吸音材が付設されている。従って、排出口から水平方向に放出されるエンジン音等の騒音は吸音材により吸収されるため、排気ダクトから水平方向に放出されるエンジン音等の騒音を低レベルにすることができる。
【0018】
本発明の請求項3に係る建設機械が採用した手段の特徴とするところは、請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の建設機械において、前記排気ダクトの内部に、表面に吸音材が付設されてなる仕切板を前記冷却風の流れに沿う向きに配設したところにある。
【0019】
上記請求項3に係る建設機械によると、排気ダクトの内部に、表面に吸音材が付設されてなる仕切板が冷却風の流れに沿う向きに配設されている。従って、排気ダクトを通過する際にエンジン音等の騒音がより多く吸収されるから、排気ダクトから水平方向に放出されるエンジン音等の騒音を上記請求項2の場合よりも低レベルにすることができる。
【0020】
本発明の請求項4に係る建設機械が採用した手段の特徴とするところは、請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の建設機械において、前記排気ダクトを、前記エンジンルームの上方に配置したところにある。
【0021】
上記請求項4に係る建設機械によると、上方に移動した熱をエンジンルームの上方に配置した排気ダクトから排出することができるので、エンジンを効果的に冷却することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態1係る建設機械を、建設機械が油圧ショベルである場合を例として、添付図面を順次参照しながら説明する。図1(a)は車体の左右、かつ上下方向に切断した油圧ショベルのエンジンガードの模式的断面図、図1(b)は図1(a)のA矢視図である。なお、油圧ショベル自体およびエンジン、エンジンルームの配置については、従来例1において説明した構成と類似であるため、油圧ショベル自体に係る説明は省略する。
【0023】
先ず、図1(a),(b)を順次参照しながら、本実施の形態1に係る油圧ショベルのエンジンガード1の構成を説明する。即ち、このエンジンガード1は、後述するエンジン6の前後左右に配設されてなるサイドカバー2と、エンジンガード1の上面部を構成する開閉自在なボンネット3と、下部フレーム4とを備えている。このエンジンガード1の内部に形成されてなるエンジンルーム(エンジン・ポンプルーム)5内には、前部側に冷却ファン6aが取付けられると共に、後部側に油圧ポンプ7が取付けられてなるエンジン6が配設されている。なお、エンジン6の前後のサイドカバー2は、便宜上サイドカバーと称しているが、通常サイドカバーと呼ばれるものではなく、仕切りに相当するものである。例えば、後側はカウンタウェイトとの仕切りである。ここで、エンジン6の上部に配置されたボンネット3には、排気のための開口が設けられていない。
【0024】
さらに、前記冷却ファン6aの前方にラジェータ8が配設されると共に、このラジェータ8の前方にオイルクーラ9が配設されている。つまり、前記冷却ファン6aの回転により、オイルクーラ9の前方で開口する、サイドカバー2に設けられてなる吸気開口1aから空気が吸込まれるように構成されている。
【0025】
前記エンジンガード1の内部であって、かつ前記エンジン6の後方側の前記油圧ポンプ7の上方位置に、前記オイルクーラ9、ラジェータ8、およびエンジン6を冷却した冷却風であるファン風を水平方向に排出する排出口10aを有する直状の排気ダクト10が設けられている。そして、この排気ダクト10の4面の内壁面のそれぞれに、例えば発泡ウレタンからなるシート状の吸音材11,12,13,14が貼着されている。なお、このエンジンガード1内には、エンジンの排ガス音を消音するためのマフラが設けられているが、マフラについては図示省略してある。
【0026】
従って、本実施の形態1に係る油圧ショベルのエンジンガード1によれば、地面に対して垂直に設置されている冷却ファン6aの回転により発生するファン風は、エンジン6に沿って流れてエンジン6を冷却した後、排気ダクト10を通して曲がることなく排出される。このとき、ファン風によりエンジン6の上方に移動した熱も排気ダクト10を通して排出される。そのため、エンジンルーム5内にファン風が滞留するようなことがなくなるから、エンジン6を効果的に冷却することができる。
【0027】
一方、エンジンルーム5内において反射を繰返して減衰したエンジン音等は、排気ダクト10内で反射を繰返すことによりさらに減衰して放出されるから、周囲騒音も低減される。そして、従来例1に係る油圧ショベルのエンジン冷却風路の場合のように、エンジンガード1の外側に突出した排気ダクト等が設けられていないので、排気ダクト等により油圧ショベルの後方視界が阻害されるような恐れもない。
【0028】
また、排気ダクト10の4面の内壁面に吸音材11,12,13,14が貼着されていて、排出口10aから水平方向に放出されるエンジン音等の騒音は吸音材11,12,13,14により減衰されるのに加えて、従来例2に係る油圧ショベルのエンジン・ポンプルームのように、ボンネットに排気するための開口が設けられておらず、エンジンルーム内の騒音が上方に放出されないから、油圧ショベルの周囲騒音を低レベルにすることができる。
【0029】
次に、本発明の実施の形態2に係る建設機械を、図1(a)のA矢視図の図2を参照しながら説明する。但し、本実施の形態2と上記実施の形態1とは、排気ダクト10の内部構成が相違するだけであるから、その相違する点だけについて説明する。
【0030】
即ち、本実施の形態2に係る油圧ショベルでは、そのエンジンガード1の排気ダクト10の内部は3区画に仕切られている。より詳しくは、表面に吸音材16が貼着されてなる2枚の仕切板15が、ファン風の流れに沿う向き、つまり車体の前後方向に平行に配設されることにより3区画に仕切られている。この実施の形態2の場合には、図2から良く理解されるように、仕切板15の1側面にだけ吸音材16が貼着されているが、両側面に貼着することができる。また、仕切板15により3区画に仕切られているが、2区画に仕切られていても、4区画に仕切られていても良いものである。
【0031】
従って、本実施の形態2に係るエンジンガード1によれば、上記実施の形態1と同等の効果があるのに加えて、排気ダクト10の内部が、表面に吸音材16が貼着されてなる2枚の仕切板15で仕切られているので、排出口10aから水平方向に放出されるエンジン音等の騒音を,上記実施の形態1の場合よりも低レベルにすることができる。
【0032】
なお、上記実施の形態1または2では、エンジンルームの後部にカウンタウェイトを配置した場合を例として説明したが、エンジンルームの左右または左右および後部に配置した場合であれば、このカウンタウェイトまたはカウンタウェイトとの仕切りがサイドカバーに相当するものである。
【0033】
【実施例】
本実施の形態1に係るエンジンガード1について騒音測定した場合の実施例を説明する。即ち、ISO6395に規定されている騒音試験方法に従って、12トンクラスの油圧ショベルのエンジンガードの音響PWLを測定した。排気ダクトを設置しない、従来例2に係るエンジンガードの場合は93dBAであった。これに対して、本実施例では89.2dBAであり、3.8dBA低減させることができた。ここで、音響PWLは、上記のとおり、ISO6395に基づいて測定しており、旋回中心の地面を中心とする半径10mの半球面上の6点で測定したものである。なお、油圧ショベルの上方高さ7m点における騒音レベルは、69dBAから62dBAになり、7dBA低減した。
【0034】
また、ラジェータの前面においてファン風の風量を測定したところ、従来例2に係るエンジンガードの場合には103.2m3/minであった。それに対して、本実施例の場合には、測定誤差範囲内の102.9m3/minであり、排気ダクト10が設けられているにもかかわらず、ファン風の風量低下は認められなかった。
【0035】
本発明の実施の形態1または2においては、本発明の技術的思想を油圧ショベルのエンジンガードに対して適用した場合を例として説明した。しかしながら、本発明の技術的思想を、例えば自走式クレーン等、多くの建設機械のエンジンガードに対して適用することができるから、油圧ショベルのエンジンガードに限定されるものではない。なお、上記排気ダクトとは別に、油圧ポンプに面したサイドカバーに通風口を設けても良く、例えばエンジンルームの前方(または後方)に開口や別の排気ダクトを設けるようにしても良い。
【0036】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明の請求項1乃至4に係る建設機械によれば、エンジンガード内に形成されるエンジンルーム内のエンジンの後方に、このエンジンを冷却した冷却風を水平方向に排出する排出口を有する直状の排気ダクトが設けられている。従って、地面に対して垂直に設置されている冷却ファンの回転により発生するファン風は、エンジンに沿って流れた後、排気ダクトを通して曲がることなく排出される。そのため、エンジンルーム内にファン風が滞留するようなことがなくなるから、エンジンを効果的に冷却することができる。一方、エンジンルーム内において反射を繰返して減衰したエンジン音等は、排気ダクト内で反射を繰返してさらに減衰して放出される。従って、従来例1または2に係る油圧ショベルのエンジン・ポンプルームのように、エンジン音等の騒音が上方に放出されないから、建設機械の周囲騒音を低レベルにすることができる。そして、従来例1に係る油圧ショベルのエンジン冷却風路の場合のように、エンジンガードの外側に突出する排気ダクトが設けられていないので、排気ダクトにより建設機械の後方視界が阻害されるような恐れもない。
【0037】
また、請求項2または3に係る建設機械によれば、排気ダクトの内壁に吸音材が付設されている。従って、排出口から水平方向に放出されるエンジン音等の騒音は吸音材により吸収されるのに加えて、従来例2のように上方に放出されないから、建設機械の周囲騒音を低レベルにすることができる。さらに、請求項3に係る建設機械によれば、排気ダクトの内部に、表面に吸音材が付設されてなる仕切板が冷却風の流れに沿う向きに配設されているので、排出口から水平方向に放出されるエンジン音等の騒音を、請求項2に係る建設機械の場合よりも低レベルにすることができる。
【0038】
また、本発明の請求項4に係る建設機械によれば、記排気ダクトがエンジンルームの上方に配置されている。従って、エンジンより上方に移動した熱をエンジンルームの上方に配置した排気ダクトから排出することができるので、エンジンを効果的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係り、図1(a)は車体の左右、かつ上下方向に切断した油圧ショベルのエンジンガードの模式的断面図、図1(b)は図1(a)のA矢視図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係り、図1(a)のA矢視図である。
【図3】従来例1に係り、エンジン冷却風路を適用した油圧ショベルの部分斜視図である。
【図4】従来例1に係り、エンジンルームの部分断面図である。
【図5】従来例1に係り、図4のB−B線断面図である。
【図6】従来例2に係る油圧ショベルのエンジン・ポンプルームの構成説明図である。
【符号の説明】
1…エンジンガード、1a…吸気開口
2…サイドカバー
3…ボンネット
4…下部フレーム
5…エンジンルーム
6…エンジン、6a…冷却ファン
7…油圧ポンプ
8…ラジェータ
9…オイルクーラ
10…排気ダクト、10a…排出口
11,12,13,14…吸音材
15…仕切板
16…吸音材
Claims (4)
- 少なくともボンネットと、サイドカバーとを有するエンジンガードを備え、このエンジンガード内に形成されるエンジンルームにエンジンおよびラジェータ冷却用の冷却ファンが収容されてなる建設機械において、前記エンジンの後方の前記エンジンルーム内に、このエンジンを冷却したファン風を水平方向に排出する直状の排気ダクトを設けたことを特徴とする建設機械。
- 前記排気ダクトの内壁に吸音材を付設したことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
- 前記排気ダクトの内部に、表面に吸音材が付設されてなる仕切板を前記冷却風の流れに沿う向きに配設したことを特徴とする請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の建設機械。
- 前記排気ダクトを、前記エンジンルームの上方に配置したことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の建設機械。
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