JP2001064995A - 建設機械の冷却構造 - Google Patents

建設機械の冷却構造

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JP2001064995A
JP2001064995A JP24049799A JP24049799A JP2001064995A JP 2001064995 A JP2001064995 A JP 2001064995A JP 24049799 A JP24049799 A JP 24049799A JP 24049799 A JP24049799 A JP 24049799A JP 2001064995 A JP2001064995 A JP 2001064995A
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Japan
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engine
cooling
engine room
construction machine
room
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Hideyuki Izumi
秀之 泉
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械の冷却構造に関し、油圧ショベル,
セルフローダ,ブルドーザ,ホィールローダや,履帯式
ローダ等の建設機械,農業機械等(以下、単に建設機械
と称す)の建設機械の騒音の低減と冷却効果の向上を図
る。 【解決手段】 隔壁Wで囲繞されるエンジンルームER
内にエンジン8を配設し、少なくともエンジン8を冷却
するエンジン冷却水用のラジエータ18をエンジンルー
ムERの外部に配設し、ラジエータ18で冷却された冷
却水を配管18a,18bを介してエンジン8に循環せ
しめてエンジン8を冷却せしめると共に、エンジンルー
ムER内に設けられエンジン8の排気圧を用いてエンジ
ンルームER内の加熱された空気を吸出しエンジンルー
ムERの外部に放出するエジェクタEJを配設せしめ
て、上記建設機械の稼働時に発生する騒音の低減と冷却
効果を向上できるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル,セ
ルフローダ,ブルドーザ,ホィールローダや、履帯式ロ
ーダ等の建設機械,農業機械等(以下、単に建設機械と
称す)の建設機械の冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル,セルフローダ,ブルドー
ザ,ホィールローダや、履帯式ローダ等の建設機械は、
周知のように山間部のダム,トンネル,河川,道路等の
岩石の掘削やビル,建築物の取りこわし等に使用されて
いる。上記建設機械の構造は、例えば油圧ショベルにお
いて、図6に示したように下部走行体1と、下部走行体
1の上側に旋回可能に配設された上部旋回体2と、上部
旋回体2に設けられ種々の作業を行う作業装置6との3
つの部分で構成されている。
【0003】又、上部旋回体2は、図6,図7に示した
ように上記の作業装置6の他に、エンジン8,図示しな
い油圧装置,旋回装置,オペレータ室10等から構成さ
れており、上部旋回体2の外周側部を覆う側部カバー2
sc,上部旋回体2の外周上部を覆う上部カバー2u
c,エンジンフード17等から構成されている。又、図
6に示したように下部走行体1は、図示しないカーボデ
ィ,トラックローラフレーム,走行装置及び足廻り装置
から構成されており、更に作業装置6は、バケット23
を支持するブーム24,アーム25と、これを作動させ
る各種の油圧シリンダ,リンクロッドとから構成され、
且つ上記の旋回装置,走行装置等から構成されている。
【0004】又、図6に示したように上記油圧ショベル
の後部に設けられるカウンタウェイト14とオペレータ
室10との間で、カウンタウェイト14の前側に、図7
に示したように油圧ポンプ16が接続されたエンジン8
が横置きに配設されている。このエンジン8は、上記油
圧ショベるの上部旋回体2におけるエンジン8の周囲6
面の側部を囲繞するエンクロージャに構成されたエンジ
ンルームER内に収納されている。
【0005】又、エンジン8の前方のエンジンルームE
Rの外部にラジエータ18が設けられ,このラジエータ
18を冷却するエンジン8により駆動される冷却ファン
20がエンジンルームER内のエンジン8の前側に接続
されている。又、エンジンルームERは、図7に示した
ようにエンジン8の前方仕切板32と左右側の側方仕切
板34と後方仕切板36と上記の前方仕切板32,左右
側の側方仕切板34,後方仕切板36で囲繞される上方
開口を閉塞する上方仕切板(エンジンフード)17及び
下方開口を閉塞する下方仕切板39とで構成されてい
る。
【0006】そして、上記のエンジンルームER内にエ
ンジン8に接続された回転軸8aにより駆動される冷却
ファン20が配設され、この冷却ファン20と対向する
ようにラジエータ18,オイルクーラ等の冷却機100
が配設され、本実施形態ではラジエータ18が配設され
ている。又、冷却ファン20により上記建設機械の左側
方の側部カバー2scの入口開口2gから冷却空気を取
入れラジエータ18を冷却した冷却空気を、エンジンル
ームERの前方仕切板32の入口開口32aを介してエ
ンジンルームER内に吸込み、更に冷却ファン20から
エンジン8に供給された上記冷却空気によりエンジン8
及びその周辺の各装置から発生する熱風をエンジンルー
ムERのエンジンフード17の出口開口17aより外部
に排出せしめる構造になっている。
【0007】又、図7に示したようにエンジンルームE
Rのエンジン8の排気は排気管9a,排気マフラMを介
して排気管9bより排出される。又、エンジンルームE
Rの後方側の後方仕切板36の外方には、エンジン8に
より駆動される油圧ポンプ16が配設されており、この
油圧ポンプ16はエンジンルームERの後方仕切壁3
6,上記油圧ショベルの右側方の側部カバー2sc,上
部カバー2uc,カウンタウェイト14の前面により構
成される油圧ポンプ室PRに収納されるように構成さ
れ、オペレータ室10の後部とラジエータ18との間に
設けられた、例えばオイルクーラ等を冷却した冷却空気
の一部が上記油圧ポンプ室PRに流れ、油圧ポンプ室P
Rの上部カバー2uc,右側方の側部カバー2scに設
けられた出口開口40により、油圧ポンプ室PR内の加
熱された加熱空気と共に、排出せしめられて油圧ポンプ
16及び油圧ポンプ室PRが冷却されるように構成され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例の油圧ショベルのエンクロージャに構成された
エンジンルームERでは、図7に示したように上記油圧
ショベルの左側方の側部カバー2scの入口開口2gか
ら冷却ファン20により外部の空気を取入れラジエータ
18を冷却して、この冷却空気を、エンジンルームER
の前方仕切板32の入口開口32aからエンジンルーム
ER内に流しエンジン8を冷却してエンジンフード17
の開口17aから排出するので、冷却ファン20により
エンジンルームER内に吸込まれ外部に放出される上記
冷却空気の流体路を、例えば、図7に示したように前方
仕切板32には入口開口32aを又エンジンフード17
には出口開口17aを設ける必要があるため、エンジン
8を囲繞するエンクロージャの密閉度が低くならざるを
得なかった。
【0009】このため、エンジンルームERの外部に放
出される熱と共に、エンジン8から発生する騒音も外部
に漏れ易く騒音レベルを悪くしており、更に上記油圧ポ
ンプ室PRも出口開口40が設けられているため、油圧
ポンプ16から発生する騒音や出口開口17a,40か
ら排出する排出騒音等が外部に漏れ易く騒音レベルを悪
くしていた。
【0010】又、エンジンルームERの外部に発生する
騒音が外部へ漏洩することを低減するために、単に上記
のエンジンルームERのエンクロージャの密閉度を高く
すると、エンジンルームER内で発生する熱を外部へ放
出することが困難となり、従来のエンジン8回りの技術
では、上記両方の課題を効果的に同時に解決することが
できなかった。
【0011】又、エンジン8に直結されたラジエータ1
8用の冷却ファン20回転数は、エンジン回転数により
決定され、環境温度が変動しても可変制御できないの
で、上記の冷却機100の水温の変動に応じて適切に行
なえない課題もある。本発明は上記課題に鑑み創案され
たもので、隔壁で囲繞されるエンジンルーム内にエンジ
ンを配設し、上記エンジンを冷却するエンジン冷却水用
のラジエータを上記エンジンルームの外部に配設し、上
記ラジエータで冷却された冷却水により上記エンジンを
冷却せしめ、上記エンジンルーム内の部位に設けられ上
記エンジンルームの外部に排出される上記エンジンの排
気圧を用いて上記エンジンルーム内の加熱された空気を
吸出し上記エンジンルームの外部に放出するエジェクタ
を配設せしめて、上記建設機械の稼働時に発生する騒音
の低減と冷却効率を向上するようにした建設機械の冷却
構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の建設機械の冷却構造は、隔壁で囲繞されるエ
ンジンルームと、上記エンジンルーム内に配設されるエ
ンジンと、上記エンジンルームの外部に配設される上記
エンジンの冷却水用のラジエータ,建設機械の作動油用
のオイルクーラ,エンジン過給機の過給流体用のインタ
クーラの冷却機のうちの少なくとも上記ラジエータを有
する冷却機とを有し、上記冷却機で冷却された冷却水を
上記エンジンに供給せしめる配管を設け、上記エンジン
を冷却し加熱された上記冷却水を上記冷却機に供給せし
める配管を設け、上記エンジンルームの設計仕様に応じ
て設定される設定部位に設けられ上記エンジンルームの
外部に排出される上記エンジンの排気圧を用いて上記エ
ンジンルーム内の加熱された空気を吸出し上記エンジン
ルームの外部に放出させるエジェクタを設けたことを特
徴としている。
【0013】請求項2記載の本発明の建設機械の冷却構
造は、請求項1記載の構成において、上記建設機械のオ
ペレータ室の側部に上記エンジンルームを設けたことを
特徴としている。請求項3記載の本発明の建設機械の冷
却構造は、請求項1又は2記載の構成において、上記エ
ンジンに接続された作動油用の油圧ポンプを設け、上記
油圧ポンプを収容するように設けられた油圧ポンプ室の
側壁のいずれかの部位を開放せしめ、上記エンジンルー
ムの外部に上記冷却機のうちの少なくともいずれか一つ
が配設された冷却機を冷却する冷却ファンを設け、上記
冷却ファンにより上記冷却機を冷却した冷却空気の冷却
空気流により上記油圧ポンプ室の上記側壁の開放せしめ
られた部位を介して上記油圧ポンプ室の加熱された空気
を上記油圧ポンプ室外に排出せしめるように構成したこ
とを特徴としている。
【0014】請求項4記載の本発明の建設機械の冷却構
造は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記建設機械の一側部の前後方向の前端部に配設さ
れたオペレータ室と、上記オペレータ室の後方に配設さ
れた上記エンジンと、上記エンジンを収容する隔壁で囲
繞される上記エンジンルームと、上記エンジンの前方の
上記エンジンルームの前部隔壁の前側に配設される上記
ラジエータ及び上記オイルクーラの冷却機のうちのいず
れか一方の冷却機と、上記一方の冷却機を冷却する一方
の冷却ファンと、上記一方の冷却ファンを駆動する駆動
手段と、上記の一方の冷却機とオペレータ室との間に配
設される上記ラジエータ及び上記オイルクーラの冷却機
のうちのいずれか他方の冷却機と、上記他方の冷却機を
冷却する他方の冷却ファンと、上記他方の冷却ファンを
駆動する駆動手段と、少なくとも上記他方の冷却機を冷
却する他方の冷却ファンからの冷却空気流と対向するよ
うに設けられ上記一側部の反対側の他側部に配設さたれ
た燃料タンク及び作動油タンクのうちの少なくともいず
れか一方のタンクとを備えたことを特徴としている。
【0015】請求項5記載の本発明の建設機械の冷却構
造は、請求項4記載の構成において、上記一側部の反対
側の他側部に配設さたれた上記の燃料タンク及び作動油
タンクのうちの少なくともいずれか一方のタンクと、少
なくとも上記他方の冷却機を冷却した冷却空気の流れと
対向する側の少なくとも上記一方のタンクの側面側を上
記建設機械の側方の上方側又は前方側の少なくともいず
れか一方側に上記冷却空気を誘導するための誘導手段と
を備えたことを特徴としている。
【0016】請求項6記載の本発明の建設機械の冷却構
造は、請求項1〜3,5のいずれか1項に記載の構成に
おいて、上記エジェクタはエンジン排気管路のマフラか
ら突出された内管と、上記内管の周囲にて上記隔壁から
上記内管より長く突出された外管と、上記の内管と外管
との間に形成され上記エンジンルームの空気を吸出する
吸出間隙とを備えたことを特徴としている。
【0017】請求項7記載の本発明の建設機械の冷却構
造は、請求項1〜3,4,6のいずれか1項に記載の構
成において、上記エンジンルーム内の空気を吸出する上
記エジュクタの吸出間隙を上記エンジンルーム内の高温
の部位に配設したことを特徴としている。請求項8記載
の本発明の建設機械の冷却構造は、請求項1,3,4,
7,8のいずれか1項に記載の構成において、上記エン
ジンルームに設けられる吸気口は上記エンジンの騒音の
外部への漏洩を抑制する騒音抑制手段を備えたことを特
徴としている。
【0018】請求項9記載の本発明の建設機械の冷却構
造は、請求項8記載の構成において、上記吸気口は上記
エンジンルームの隔壁にて上記冷却ファンからの送風を
うける面部と異なる面部に設けられたことを特徴として
いる。請求項10記載の本発明の建設機械の冷却構造
は、請求項1,3,4,6,7のいずれか1項に記載の
構成において、上記エンジンの過給機用のインタクーラ
の上記冷却機を上記エンジンルームの外部の部位に配設
したことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5について本発明
の実施形態を説明するが、上記従来例と実質的に同一の
部位には同一符号を付して説明する。図1は本発明の一
実施形態を示すもので、本発明の建設機械の冷却構造を
油圧ショベルに適用した場合を示す概略平面図、図2は
図1の2A−2A線に沿う断面の主要部分を示す概略説
明図、図3は図1の3A−3A線に沿う断面の主要部分
を示す概略説明図、図4は図1のエンジンルームを構成
する各隔壁の接合部位のシール構造を示す概略説明図、
図5は図1のラジエータ及びオイルクーラの冷却空気の
流れを示す油圧ショベルの概略斜視図である。
【0020】図1〜図5に示したように上記油圧ショベ
ルの一側部1aの前後方向の前端部にオペレータ室10
が設けられ、上記建設機械の後部に設けられたカウンタ
ウェイト14とオペレータ室10との間に横置きに配設
され油圧ポンプ16が接続されたエンジン8が設けられ
ている。又、このエンジン8を収容するエンジンルーム
ERは、隔壁Wでエンジン8を囲繞するエンクロージャ
として構成されている。
【0021】そして、エンジン8の前方のエンジンルー
ムERの前側に配設されるエンジン冷却水用のラジエー
タ18及び上記油圧ショベルの作動油用のオイルクーラ
22の冷却機100のうちのいずれか一方の冷却機であ
るラジエータ18と、一方の冷却機を冷却する一方の冷
却ファン20と、一方の冷却ファン20を駆動する駆動
手段25とが配設されている。
【0022】又、一方の冷却機であるラジエータ18と
オペレータ室10との間に配設されるエンジン冷却水用
のラジエータ18及び上記作動油用のオイルクーラ22
の冷却機のうちのいずれか他方の冷却機であるオイルク
ーラ22と、他方の冷却機を冷却する他方の冷却ファン
20aと、他方の冷却ファン20aを駆動する駆動手段
27とを有している。
【0023】又、上記の冷却ファン20,20aを駆動
する駆動手段25,27は油圧モータ,電動モータ,エ
ンジン8のいずれかにより構成されているが、本実施形
態では、図示しない油圧モータにより駆動されるように
構成されている。そして、図1〜図3に示したようにエ
ンジンルームERは、エンジン8の全周6側面を隔壁W
により囲繞する、所謂上記したようにエンクロージャと
して構成されており、エンジンルームER外部に、エン
ジン8の稼働騒音や冷却空気の流れる騒音が外部にでき
るだけ漏洩しないように構成されている。
【0024】即ち、図1〜図3に示したように上記エン
クロージャに構成されたエンジンルームERを区画形成
する隔壁Wは、前部隔壁Waと、後部隔壁Wcと、前部
隔壁Waと後部隔壁Wcとの間に橋架されるように配設
される前方側部隔壁Wfb及び後方側部隔壁Wrb(又
はカウンタウェイト14と兼用することもできる)とに
より構成されている。更に、上記エンクロージャのエン
ジンルームERは、例えば図2,図3に示したように、
前部隔壁Wa,前方側部隔壁Wfb,後方側部隔壁Wr
b,後部隔壁Wcで囲繞されて形成される上部開口と下
部開口とを閉塞する上部隔壁We(又はエンジンフード
17)及び底部隔壁Wd(又はアンダカバー)等を有
し、上記それぞれの隔壁Wでエンジン8の周囲を少なく
とも略囲繞するように構成されている。
【0025】そして、図1に示したようにエンジンルー
ムER内のエンジン8を冷却し加熱された冷却水を配管
18aによりラジエータ18に供給され、ラジエータ1
8で冷却された冷却水を配管18bによりラジエータ1
8からエンジン8に循環せしめてエンジンルームER内
のエンジン8を冷却せしめている。そして、図3に示し
たように、必要に応じて適宜設けられるエンジン8の上
部にターボチャージャ102が設けられ、図1に示した
ように流通管を介してインタクーラICに接続され、イ
ンタクーラICで冷却された過給流体はエンジン8に過
給されるように構成されている。
【0026】又、このインタクーラICは上記いずれか
一方の冷却機と共に、又はインタクーラIC単独でエン
ジンルームERの前部隔壁Waの前側に配設するように
してもよい。又、図1〜図3に示したようにエンジン8
の排気系において、エンジン8の排気管8aにマフラM
を配設し、このマフラMの出口部が配設されたエンジン
ルームERの上部隔壁Weの部位に、外部に排出される
エンジンの排ガスの排気圧を用いてエンジンルームER
内の加熱空気を吸出し外部に排出する外管と内管とから
なるエジェクタEJが設けられている。
【0027】そして、上記のようにラジエータ18とエ
ンジン8と間に設けられる冷却水の配管18a,18b
を介して上記冷却水の循環を行なうことによりエンジン
8を冷却すると共に、上記のエジェクタEJによりエン
ジンルームER,エンジン8等を、更に効果的に冷却し
上記冷却効率を向上することもできる。又、上記のエジ
ェクタEJは、マフラMから突出する内管としてのマフ
ラMから延設される排気管8aの排気出口端部M1と、
この排気出口端部M1の周囲に間隔を存してエンジンル
ームERから排気出口端部M1より長く突出された外管
としての吸出管M2と、上記の排気出口端部M1と吸出
管M2との間に形成され、エンジンルームER内の空気
を吸出する吸出間隙M3とにより構成されている。
【0028】又、図3に示したように上記のエジェクタ
EJとは上記エンジンルームER内の冷却空気通路EY
を介し反対側の位置するエンジンルームERの底部隔壁
Wdにスリット状の多数の吸気口R1を必要に応じて設
けて、エンジンルームER内の換気を促進せしめて冷却
すれば、上記冷却効率を向上させることができる。この
吸気口R1は、エンジンルームER外部へのエンジン騒
音の漏洩を抑制する騒音抑制手段NSとしてのルーパR
をそれぞれ有し、これらのルーパRは各吸気口R1から
切起こして形成されている。
【0029】更に、騒音抑制手段NSは、図示しない
が、例えばボックス形状に形成された吸気口R1にて消
音効果を持たせ、吸気口R1からエンジンルームERの
外部に漏出するエンジン騒音及び吸気音を抑制するよう
にしてもよい。又、仮に冷却ファン20から送風がアン
ダカバーWdに回り込むことがあっても、ルーパRの切
起こし方向が、冷却ファン20からの送風と同一方向に
突出されるように設けておけば、冷却ファン20からの
送風が吸気口R1に直接影響することがない。
【0030】従って、エンジン8に配設された排気管8
aの排気出口端部M1から噴出するエンジン排気流の周
囲に負圧が生じて吸出間隙M3も負圧となるので、この
負圧によるポンプ作用により、エンジンルームER内の
空気を熱と共に、吸出して外部に強制的に排出すること
ができるものである。又、上記のエジェクタEJだけで
は不充分な場合には、図1に二点鎖線で示したようにエ
ンジンルームER内の適宜箇所に、例えば小型の冷却フ
ァン20bを設けるようにしてもよい。
【0031】又、上記実施形態ではエジェクタEJはエ
ンジンルームERの上部隔壁Weにに設けられた出口開
口17hに配設したが、これに限られるものではなく、
例えば図2に二点鎖線で示したように上記のマフラMの
配設部位やエンジン8のシリンダ上部からエンジン8の
シリンダヘッド8hに至る範囲の近傍におけるエンジン
8における冷却水が高温になる部位や加熱された空気が
滞留して高温になる部位等のエンジンルームER内の高
温になる部位に、エジェクタEJの吸出間隙M3を配設
すれば、効果的な上記の作用効果を奏することができ
る。
【0032】又、図1,図2に示したようにエンジン8
と油圧ポンプ16とを仕切る隔離壁である後部隔壁Wc
と、上記油圧ショベルの上部旋回体2の右側方の側部2
scと後部隔壁Wcとの間の上部開口を閉塞する上部カ
バー2ucと、後部隔壁Wcと右側方の側部2scとの
間の下部開口を閉塞する下部カバー2rcと、カウンタ
ウェイト14の前壁とにより囲繞される油圧ポンプ室P
Rが上記のエンジンルームERと隣接して設けられてい
る。
【0033】又、図1,図2に示したように一側部1a
の反対側の他側部1bに配設さたれた燃料タンク31及
び作動油タンク30のうちの少なくともいずれか一方の
タンクが、他方の冷却機であるオイルクーラ22を冷却
した冷却空気の流れと対向するように設けられている。
そして、上記の油圧ポンプ室PRの右側方の側部2sc
と、後部隔壁Wcと、上部カバー2ucと、下部カバー
2rcと、カウンタウェイト14の前面とにより囲繞さ
れてできる油圧ポンプ室PRの上記建設機械の前方の開
放側の側壁と作動油タンク30との間に設計仕様により
設定される間隙PSができるように構成されている。
【0034】又、油圧ポンプ室PRの上記建設機械の前
方の開放側に対向するように上記他側部1bに配設され
るタンクは、作動油タンク30,燃料タンク31のいず
れか一方のタンクでよく、本実施形態では上記のように
作動油タンク30が配設されている。そして、図1に示
したようにエンジンルームERの外部に配設されるオイ
ルクーラ22を冷却する冷却ファン20aにより取入ら
れオイルクーラ22を冷却した冷却空気流により、油圧
ポンプ室PRの加熱された空気を上記油圧ポンプ室外の
空気に換気せしめて冷却することができるように構成し
ている。
【0035】即ち、油圧ポンプ室PRは、図1に示した
ように上記油圧ショベルの右側方の側部カバー2sc,
上部カバー2ucには、図7に示した上記従来例の油圧
ポンプ室PRに排出するための出口開口40がなく、右
側方の側部カバー2sc,上部カバー2uc及びカウン
タウェイト14の前面等の協働により油圧ポンプ室PR
の外壁側が略密閉されているので、油圧ポンプ16の稼
働等による騒音が外部に漏洩することが大幅に低減で
き、低騒音の建設機械を得ることができる。
【0036】又、図1,図5に示したように上部カバー
2ucに設けられた開口50a,50bより上記冷却空
気が矢印Z1,Z4のように取入れられる。そして、、
ラジエータ18,オイルクーラ22を冷却し、ラジエー
タ18を冷却した冷却空気は矢印Z1のようにエンジン
ルームERの前部隔壁Waの前面に当たり上方へ流れ
る。又、油圧ポンプ室PR内の雰囲気流体は、矢印Z4
のように取入れられた冷却空気によりオイルクーラ22
を冷却した冷却空気の冷却空気圧によって排出され、油
圧ポンプ室PRの構成上、自然にできる隙間より外気が
浸入し、油圧ポンプ室PR内の加熱された冷却空気を換
気せしめて油圧ポンプ室PRを冷却せしめることができ
る。
【0037】更に、図5に示したように必要に応じて上
記一方のタンクの上記冷却空気の対向する側の少なくと
も上記一方のタンクの側面側を上記油圧ショベルの側方
の上方側又は前方側の少なくともいずれか一方側に上記
冷却空気を誘導するための誘導手段Gを設けるようにし
てもよい。そして、上記誘導手段Gを設けた場合には、
図5に示したように上記した誘導面G1,G2等によ
り、油圧ポンプ室PR内の加熱された冷却空気の雰囲気
流体はラジエータ18を冷却した冷却空気やオイルクー
ラ22を冷却した冷却空気の矢印Z5,Z6方向に流れ
るうちの少なくともいずれか一方の方向の流れにより、
作動油タンク30と前方側部隔壁Wfbと油圧ポンプ室
PRとの間の間隙PSを介して、所謂ベンチュリ作用
で、積極的に吸出され排出せしめられて換気されるの
で、油圧ポンプ室PRの温度の上昇を防止せしめること
ができる。
【0038】そして、油圧ポンプ室PRは少なくとも外
壁が略密閉されているので、油圧ポンプ16の作動の騒
音を遮断することができる。上記の誘導手段Gは、図5
に示したように作動油タンク30では下部から上方に傾
斜した誘導面G1で構成され、又燃料タンク31では後
部から前方に傾斜した誘導面G2で構成されているが、
これに限られるものではなく、例えば誘導面G1,G2
を適宜上記の両タンクに設けてもよく、或いは誘導面G
1,G2を上記タンクの一つの面に誘導面G1,G2を
重合せしめる形状に構成してもよい。
【0039】更に、誘導面G1,G2は上記のタンクの
側面とは別体に別部材で構成しても上記と同様の作用効
果を奏することができる。一方、エンジンルームERの
外部には、図1にて右側にエンジン8により駆動される
油圧ポンプ16がエンジン8と連続的に配設され、図1
にて左側にラジエータ18がエンジンルームERの外部
に分離して配設されているが、エンジン冷却用ラジエー
タ18及び油圧回路の作動油用オイルクーラ22を重合
せしめて、図1に示されているラジエータ18側又はオ
イルクーラ側に配設してもよい。
【0040】この冷却機100に対向して設けられた冷
却ファン20,20a及び冷却ファン20及び20aを
駆動するための駆動手段25,27もエンジンルームE
Rの外部に配設されている。この駆動手段25,27
は、油圧ポンプ16から供給される作動油により回転駆
動される油圧モータ、又は車載バッテリ等に回転駆動さ
れる電動モータを用い、従来のエンジンに代わって冷却
ファン20,20aを駆動する、即ちエンジン8の回転
数と関係なく、周囲の環境温度等に応じてこのモータの
回転数を制御することにより、冷却ファン20,20a
の送風量を任意に制御でき、水温及び油温を適切に冷却
することができるように構成されている。
【0041】又、エンジン8,ラジエータ18,オイル
クーラ22及び冷却ファン20,20aの駆動手段2
5,27等の支持構造は特別なものではないので、それ
らの支持構造については説明と図面を省略する。更に、
図4に示されるように、上記エンクロージャのエンジン
ルームERを構成する各隔壁間には、例えばクッション
系のシール材29が介在され、シール材29によりエン
ジンルームERから外部への騒音の漏出を防止し、又空
気の出入りを防止し、更に振動の伝播を防止している。
【0042】又、シール材29は、例えば一方の上記の
隔壁Wに嵌着されるU字型断面の嵌着部29aと、他方
の隔壁Wに当接される円形中空断面の当接部29bとか
らなり、この当接部29bの弾力性により各隔壁間Wの
密閉性を確保している。このように、エンジン騒音を外
部に出さないようにするため、エンジン8を囲むエンク
ロージャの密閉度を高め、且つ冷却ファン18,オイル
クーラ22をエンジン8から隔離し、エンジンルームE
Rの外部に取出して、上記の冷却ファン20,20aを
油圧又は電動等で構成される駆動手段25,27で駆動
するようにした上で、エンジンルームER内の温度を外
部に放出するようにしたものであり、排気用のマフラM
の排気圧を利用して、上記した吸出間隙M3から放熱す
るようにしたものであるから、この吸出間隙M3の開口
面積は小さく、吸出間隙M3から外部にエンジン8の騒
音が漏れにくい。
【0043】又、図1に示したようにオペレータ室10
の後部とラジエータ18及びオイルクーラ22との間隙
にシールカバーK3が設けられている。又、前方側部隔
壁Wfbとラジエータ18及びオイルクーラ22との間
には、シールカバーK1,K2を介して隔壁板W1が設
けられ、ラジエータ18及びオイルクーラ22の前側に
互いに共通の冷却空気取入れのためのスペースSPを構
成するようになっているので、例えばラジエータ18や
冷却ファン20を大きくしてラジエータ18へ取入れる
空気量、又はラジエータ18の冷却能力等を増大したい
場合でも、これらの取付部位を設計変更することなく、
このままの状態で自由に行なうことができる。
【0044】更に、図1に二点鎖線で示したように隔壁
板W1は左側方の側部カバー2scまで延設された延設
隔壁板W1aが設けられるようにしてもよく、この隔壁
板W1及び延設隔壁板W1aによりラジエータ18及び
オイルクーラ22の冷却空気通路を分断せしめてラジエ
ータ18側及びオイルクーラ22側にそれぞれ独立した
冷却空気通路を構成することにより、ラジエータ18,
オイルクーラ22の各々の冷却空気量を確保するように
すれば、確実に上記冷却を効果的に得ることができる。
【0045】又、延設隔壁板W1aは、ラジエータ18
及びオイルクーラ22の上記冷却空気取入側にそれぞれ
独立した冷却空気通路を構成せしめる隔壁板W1と別部
材で形成される仕切壁で構成してもよい。このように、
隔壁板W1,延設隔壁板W1aによりラジエータへの冷
却空気の吸入量が確保でき、又オイルクーラへの冷却空
気の吸入量を確保することができる。
【0046】又、上記の隔壁板W1及び延設隔壁板W1
a,シールカバーK1〜K3及びカウンタウェイト14
とラジエータ18との間に設けられるシールカバーK4
は、上記各間隙を介してラジエータ18、オイルクーラ
22の下流側に放出された熱風が上流側に巻き戻らない
ようにするためのシール効果を有しており、例えばウレ
タンフォーム,スポンジ,ラバー等シール効果の高い、
耐熱性のある柔軟な弾性材料で形成されている。
【0047】又、図1に示した上記実施形態ではオペレ
ータ室10とエンジン8との間にラジエータ18,オイ
ルクーラ22が配置され、又上記の一側部1aの反対側
の他側部1bに上記油圧ショベルの前後方向に並んで燃
料タンク31及び作動油タンク30が配設せしめられて
いるが、これに限られるものではなく、ラジエータ1
8,オイルクーラ22を上記建設機械の他側部1bに配
設し、図1に示したオペレータ室10の後部に配設した
ラジエータ18,オイルクーラ22に代えて作動油タン
ク30又は燃料タンク31が配設される場合でも、又は
エンジン8が左右逆向きに配設される場合でも、上記実
施形態と略同様の作用効果を奏することができる。
【0048】そして、油圧ポンプ室PRは、上記のよう
に上部旋回体2の上部カバー2uc,側部カバー2sc
等により、少なくとも外部が略密閉されているので、油
圧ポンプ16の作動の騒音を遮断することができる。
又、図1,図5に示したようにラジエータ18,オイル
クーラ22、冷却ファン24,駆動手段25,27の上
方を覆う上部カバー2ucと作動油タンク30の上部と
を橋架するように中央の上部カバー2ucが設けられて
いる。
【0049】そして、油圧ショベルの左側の側部カバー
2scは、上記実施形態と同様にヒンジHGを介して開
閉自在に設けられた観音開きになる扉D1,D2が配設
されている。又、冷却空気が不足する時は、図5に示し
た上記油圧ショベルの側部カバー2scや扉AD1,D
2に冷却空気取入口を設ければ、更に上記冷却効果を向
上することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の本発
明の建設機械の冷却構造によれば、隔壁で囲繞されるエ
ンジンルームと、上記エンジンルーム内に配設されるエ
ンジンと、上記エンジンルームの外部に配設される上記
エンジンの冷却水用のラジエータ,建設機械の作動油用
のオイルクーラ,エンジン過給機の過給流体用のインタ
クーラの冷却機のうちの少なくとも上記ラジエータを有
する冷却機とを有し、上記冷却機で冷却された冷却水を
上記エンジンに供給せしめる配管を設け、上記エンジン
を冷却し加熱された上記冷却水を上記冷却機に供給せし
める配管を設け、上記エンジンルームの設計仕様に応じ
て設定される設定部位に設けられ上記エンジンルームの
外部に排出される上記エンジンの排気圧を用いて上記エ
ンジンルーム内の加熱された空気を吸出し上記エンジン
ルームの外部に放出させるエジェクタを設けたので、上
記のエンジンをエンジンルーム内に収納せしめて上記エ
ンジンの稼働による騒音が上記エンジンルームの外部に
できるだけ漏洩することを防止すると共に、上記エンジ
ンを上記ラジエータで冷却した冷却水を循環せしめて冷
却し、更に上記エンジンルーム内の加熱された空気を上
記エジェクタで吸出して、上記のエンジン及びエンジン
ルームの温度の上昇を防止するようにして、上記の騒音
の漏洩の防止と冷却の両方を効果的に向上せしめること
ができる。
【0051】又、上記エンジンを冷却ファンの冷却空気
の流体流により冷却しないので、この冷却ファンの流体
流が上記エンジンにあたる流体音の騒音の発生がなく、
上記建設機械の騒音を低減することができる。請求項2
記載の本発明の建設機械の冷却構造によれば、請求項1
記載の構成において、上記建設機械のオペレータ室の側
部に上記エンジンルームを設けるようにしたので、請求
項1の効果に加え、上記エンジンルームの配設位置を設
計仕様に応じて設定される位置に配設して、上記騒音の
漏洩の防止と冷却の両方を効果的に向上せしめることが
でき、設計時における設計立案の自由度を向上せしめる
ことができる。
【0052】請求項3記載の本発明の建設機械の冷却構
造によれば、請求項1又は2記載の構成において、上記
エンジンに接続された作動油用の油圧ポンプを設け、上
記油圧ポンプを収容するように設けられた油圧ポンプ室
の側壁のいずれかの部位を開放せしめ、上記エンジンル
ームの外部に上記冷却機のうちの少なくともいずれか一
つが配設された冷却機を冷却する冷却ファンを設け、上
記冷却ファンにより上記冷却機を冷却した冷却空気の冷
却空気流により上記油圧ポンプ室の上記側壁の開放せし
められた部位を介して上記油圧ポンプ室の加熱された空
気を上記油圧ポンプ室外に排出せしめるように構成した
ので、請求項1又は2の効果に加え、上記冷却機を冷却
した冷却空気の冷却空気圧により排出出され、油圧ポン
プ室の構成上において自然にできる隙間より外気が浸入
し、油圧ポンプ室内の加熱された冷却空気を換気せしめ
ることができる。
【0053】請求項4記載の本発明の建設機械の冷却構
造によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の構成にお
いて、上記建設機械の一側部の前後方向の前端部に配設
されたオペレータ室と、上記オペレータ室の後方に配設
された上記エンジンと、上記エンジンを収容する隔壁で
囲繞される上記エンジンルームと、上記エンジンの前方
の上記エンジンルームの前部隔壁の前側に配設される上
記ラジエータ及び上記オイルクーラの冷却機のうちのい
ずれか一方の冷却機と、上記一方の冷却機を冷却する一
方の冷却ファンと、上記一方の冷却ファンを駆動する駆
動手段と、上記の一方の冷却機とオペレータ室との間に
配設される上記ラジエータ及び上記オイルクーラの冷却
機のうちのいずれか他方の冷却機と、上記他方の冷却機
を冷却する他方の冷却ファンと、上記他方の冷却ファン
を駆動する駆動手段と、少なくとも上記他方の冷却機を
冷却する他方の冷却ファンからの冷却空気流と対向する
ように設けられ上記一側部の反対側の他側部に配設さた
れた燃料タンク及び作動油タンクのうちの少なくともい
ずれか一方のタンクとを備えているので、請求項1〜3
のいずれかの効果に加え、上記少なくともいずれか一方
のタンクにあたる少なくとも上記他方の冷却機を冷却し
た冷却空気の一部が上記油圧ポンプ室に入り加熱された
空気を換気せしめて上記の油圧ポンプ室及び油圧ポンプ
を冷却することができる。
【0054】請求項5記載の本発明の建設機械の冷却構
造によれば、請求項4記載の構成において、上記一側部
の反対側の他側部に配設さたれた上記の燃料タンク及び
作動油タンクのうちの少なくともいずれか一方のタンク
と、少なくとも上記他方の冷却機を冷却した冷却空気の
流れと対向する側の少なくとも上記一方のタンクの側面
側を上記建設機械の側方の上方側又は前方側の少なくと
もいずれか一方側に上記冷却空気を誘導するための誘導
手段とを備えているので、請求項4の効果に加え、上記
油圧ポンプ室内の加熱された冷却空気は一方の冷却機を
冷却した冷却空気や他方の冷却機を冷却した冷却空気の
うちの少なくともいずれか一方の上記冷却空気流体が少
なくとも上記一方のタンクの上記誘導手段により上記上
記建設機械の側方の上方側又は前方側に円滑に流れ、上
記一方のタンクと上記油圧ポンプ室との間の間隙を介し
て、所謂ベンチュリ作用で、積極的に吸出され排出せし
められて換気されるので、油圧ポンプ室の温度の上昇を
防止せしめることができる。
【0055】そして、上記油圧ポンプ室は少なくとも上
記建設機械の外壁に対して略密閉されているので、上記
油圧ポンプの作動の騒音を遮断することができる。請求
項6記載の本発明の建設機械の冷却構造によれば、請求
項1〜3,5のいずれかに記載の構成において、エジェ
クタはエンジン排気管路のマフラから突出された内管
と、上記内管の周囲にて上記隔壁から上記内管より長く
突出された外管と、上記の内管と外管との間に形成され
上記エンジンルームの空気を吸出する吸出間隙とを備え
ているので、請求項1〜3,5のいずれかの効果に加
え、上記の内管と外管との間の上記吸出間隙により上記
油圧ポンプ室内の加熱された空気を効果的に放出せしめ
ると共に、上記エンジン騒音の外部漏洩を効果的に抑制
せしめることができる。
【0056】請求項7記載の本発明の建設機械の冷却構
造によれば、請求項1〜3,4,6のいずれかに記載の
構成において、上記エンジンルーム内の空気を吸出する
上記エジュクタの吸出間隙を上記エンジンルーム内の高
温の部位に配設できるようにしたので、請求項1〜3,
4,6のいずれかの効果に加え、例えば上記エンジンル
ーム内に、上記エンジンに装着される機器類による上記
加熱空気等の流れの悪い部位の高温の場所に、上記エジ
ェクタの上記吸出間隙を配設せしめて、上記エンジンル
ームの換気を効果的に行なうことができる。
【0057】請求項8記載の本発明の建設機械の冷却構
造によれば、請求項1,3,4,7,8のいずれかに記
載の構成において、上記エンジンルームに設けられる吸
気口は上記エンジンの騒音の外部への漏洩を抑制する騒
音抑制手段を備えているので、請求項1,3,4,7,
8のいずれかの効果に加え、上記騒音抑制手段により上
記エンジン騒音が上記吸気口から外部への漏洩を抑制す
ることができる。
【0058】請求項9記載の本発明の建設機械の冷却構
造によれば、請求項8記載の構成において、上記吸気口
は上記エンジンルームの隔壁にて上記冷却ファンからの
送風をうける面部と異なる面部に設けられているので、
請求項8の効果に加え、上記冷却ファンからの冷却空気
が上記吸気口より上記エンジンルーム内に浸入すること
がなく、上記冷却ファンからの冷却空気によって、上記
の吸気口からエジェクタに至る上記エンジン室内の冷却
空気の流体路が乱されることがなく、上記エンジンルー
ム内からの放熱を効果的に行なうことができる。
【0059】請求項10記載の本発明の建設機械の冷却
構造によれば、請求項1,3,4,6,7のいずれかに
記載の構成において、上記エンジンの過給機用のインタ
クーラの上記冷却機を上記エンジンルームの外部の部位
に配設したので、請求項1,3,4,6,7のいずれか
の効果に加え、上記エンジンの高温の影響をうけずに、
上記過給機の過給流体を効果的に冷却することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、本発明の建
設機械の冷却構造を油圧ショベルに適用した場合を示す
概略平面図である。
【図2】図1の2A−2A線に沿う断面の主要部分を示
す概略説明図である。
【図3】図1の3A−3A線に沿う断面の主要部分を示
す概略説明図である。
【図4】図1のエンジンルームを構成する各隔壁の接合
部位のシール構造を示す概略説明図である。
【図5】図1のラジエータ及びオイルクーラの冷却空気
の流れを示す油圧ショベルの略斜視図である。
【図6】従来の油圧ショベルを示す概略説明図である
【図7】図6の7A─7A線に沿う断面を示す概略説明
図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 2sc 側部カバー 2uc 上部カバー 2g 入口開口 6 作業装置 8 エンジン 10 オペレータ室 14 カウンタウェイト 16 油圧ポンプ 17 エンジンフード 17a 出口開口 18 ラジエータ 18a,18b 冷却水の配管 20 冷却ファン 20a 冷却ファン 22 オイルクーラ 25,27 駆動手段 29 シール材 29a 嵌着部 29b 当接部 30 作動油タンク 31 燃料タンク 32 前方仕切板 32a 入口開口 36 後方仕切板 40 排出開口 50a,50b 入口開口 100 冷却機 EJ エジェクタ ER エンジンルーム G 誘導手段 G1,G2 誘導面 IC インタクーラ K1〜K4 シールカバー M マフラ M1 排気出口端部 M2 吸出管 M3 吸出間隙 NS 騒音抑制手段 PR 油圧ポンプ室 R ルーパ R1 吸気口 W 隔壁 W1 隔壁板 W1a 延設隔壁板 Wa 前部隔壁 Wfb 前方側部隔壁 Wrb 後方側部隔壁 Wc 後部隔壁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔壁で囲繞されるエンジンルームと、上
    記エンジンルーム内に配設されるエンジンと、上記エン
    ジンルームの外部に配設される上記エンジンの冷却水用
    のラジエータ,建設機械の作動油用のオイルクーラ,エ
    ンジン過給機の過給流体用のインタクーラの冷却機のう
    ちの少なくとも上記ラジエータを有する冷却機とを有
    し、上記冷却機で冷却された冷却水を上記エンジンに供
    給せしめる配管を設け、上記エンジンを冷却し加熱され
    た上記冷却水を上記冷却機に供給せしめる配管を設け、
    上記エンジンルームの設計仕様に応じて設定される設定
    部位に設けられ上記エンジンルームの外部に排出される
    上記エンジンの排気圧を用いて上記エンジンルーム内の
    加熱された空気を吸出し上記エンジンルームの外部に放
    出させるエジェクタを設けたことを特徴とする、建設機
    械の冷却構造。
  2. 【請求項2】 上記建設機械のオペレータ室の側部に上
    記エンジンルームを設けたことを特徴とする、請求項1
    記載の建設機械の冷却構造。
  3. 【請求項3】 上記エンジンに接続された作動油用の油
    圧ポンプを設け、上記油圧ポンプを収容するように設け
    られた油圧ポンプ室の側壁のいずれかの部位を開放せし
    め、上記エンジンルームの外部に上記冷却機のうちの少
    なくともいずれか一つが配設された冷却機を冷却する冷
    却ファンを設け、上記冷却ファンにより上記冷却機を冷
    却した冷却空気の冷却空気流により上記油圧ポンプ室の
    上記側壁の開放せしめられた部位を介して上記油圧ポン
    プ室の加熱された空気を上記油圧ポンプ室外に排出せし
    めるように構成したことを特徴とする、請求項1又は2
    記載の建設機械の冷却構造。
  4. 【請求項4】 上記建設機械の一側部の前後方向の前端
    部に配設されたオペレータ室と、上記オペレータ室の後
    方に配設された上記エンジンと、上記エンジンを収容す
    る隔壁で囲繞される上記エンジンルームと、上記エンジ
    ンの前方の上記エンジンルームの前部隔壁の前側に配設
    される上記ラジエータ及び上記オイルクーラの冷却機の
    うちのいずれか一方の冷却機と、上記一方の冷却機を冷
    却する一方の冷却ファンと、上記一方の冷却ファンを駆
    動する駆動手段と、上記の一方の冷却機とオペレータ室
    との間に配設される上記ラジエータ及び上記オイルクー
    ラの冷却機のうちのいずれか他方の冷却機と、上記他方
    の冷却機を冷却する他方の冷却ファンと、上記他方の冷
    却ファンを駆動する駆動手段と、少なくとも上記他方の
    冷却機を冷却する他方の冷却ファンからの冷却空気流と
    対向するように設けられ上記一側部の反対側の他側部に
    配設さたれた燃料タンク及び作動油タンクのうちの少な
    くともいずれか一方のタンクとを備えたことを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の建設機械の冷
    却構造。
  5. 【請求項5】 上記一側部の反対側の他側部に配設さた
    れた上記の燃料タンク及び作動油タンクのうちの少なく
    ともいずれか一方のタンクと、少なくとも上記他方の冷
    却機を冷却した冷却空気の流れと対向する側の少なくと
    も上記一方のタンクの側面側を上記建設機械の側方の上
    方側又は前方側の少なくともいずれか一方側に上記冷却
    空気を誘導するための誘導手段とを備えたことを特徴と
    する、請求項4記載の建設機械の冷却構造。
  6. 【請求項6】 上記エジェクタはエンジン排気管路のマ
    フラから突出された内管と、上記内管の周囲にて上記隔
    壁から上記内管より長く突出された外管と、上記の内管
    と外管との間に形成され上記エンジンルームの空気を吸
    出する吸出間隙とを備えたことを特徴とする、上記請求
    項1〜3,5のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構
    造。
  7. 【請求項7】 上記エンジンルーム内の空気を吸出する
    上記エジュクタの吸出間隙を上記エンジンルーム内の高
    温の部位に配設したことを特徴とする、請求項1〜3,
    4,6のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  8. 【請求項8】 上記エンジンルームに設けられる吸気口
    は上記エンジンの騒音の外部への漏洩を抑制する騒音抑
    制手段を備えたことを特徴とする、請求項1,3,4,
    7,8のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  9. 【請求項9】 上記吸気口は上記エンジンルームの隔壁
    にて上記冷却ファンからの送風をうける面部と異なる面
    部に設けられたことを特徴する、請求項8記載の建設機
    械の冷却構造。
  10. 【請求項10】 上記エンジンの過給機用のインタクー
    ラの上記冷却機を上記エンジンルームの外部の部位に配
    設したことを特徴とする、請求項1,3,4,6,7の
    いずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
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