JP2004078469A - 注文処理システム - Google Patents

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小川 義浩
Kazumoto Takahashi
高橋 一素
Takashi Sakamoto
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Abstract

【課題】注文処理を、効率よく迅速に行うことができる注文処理システムを提供する。
【解決手段】注文用サブシステム10と受注用サブシステム30と中央システム40とを有し、前記注文用サブシステム10でなされた注文処理に対して、受注用サブシステム30で受注処理を行う注文処理システム1を、前記注文用サブシステム10と前記中央システム40の間のデータ処理を行う注文用データ処理手段14に注文処理手段F11を設けると共に、該注文処理手段F11に、少なくとも、注文者が注文内容を入力して注文する自由注文手段F11Aと、画面に表示された在庫リストから注文する在庫注文手段F11Bを備えて構成する。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線を利用した注文処理システムに関し、より詳細には、注文者が行う注文処理において、自由注文取引及び在庫注文取引の取引態様の注文取引を一本化して、効率よく迅速に注文取引を処理できる注文処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の注文処理は、図11に示すような流れで、ファクシミリや電話等を介して行われており、ユーザーである注文者は、カタログ等を見て、商品種別、数量、納期等の注文内容を商社等の中間承認者に連絡し、連絡を受けた中間承認者は、注文者の注文内容に対して、承認やキャンセル等の中間承認処理を行って、承認した注文内容をメーカー等の受注者に連絡する。
【0003】
この連絡を受けた受注者は、注文内容を見て、在庫確認を営業倉庫等の出荷者と行ったり、営業倉庫と接続された管理システム等で行い、この在庫確認の結果を中間承認者に連絡し、中間承認者は注文者に連絡する。
【0004】
そして、売買契約が成立すると、注文の確認が中間承認者を経て受注者に連絡されてから、出荷者に出荷指示が行われ、出荷者は商品を注文者に出荷する。この出荷が終了すると、出荷者からの出荷確認情報が、必要に応じて、受注者中間承認者、注文者に連絡され、一連の注文処理を終了していた。
【0005】
このような従来の注文処理では、各情報の連絡のために、ファクシミリや電話が何回も使用され、その都度、中間承認者や受注者の手を煩わせるため、また、注文受付、承認状況の確認や受注履歴等の問い合わせ等の各業務が発生する度に人手を要するため、効率が悪く、迅速に処理できないという問題や、誤連絡や連絡のし忘れ等が発生するという問題があった。
【0006】
そのため、本発明者らは、インターネット等の通信回線を利用して、注文処理から受注処理あるいは出荷処理までの注文取引の処理のスピードアップを図ることができ、その上、注文情報を電子情報で共有化することができる注文処理システムを開発した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この注文処理システムの注文機能に関係して、特に、包装フィルム等の包装材料の業界では、注文から納品までの過程において、スピードが要求される厳しい状況下にあり、発注業務の簡略化に加えて、在庫の有無の確認や納期の確認等の作業等の迅速化や取引成立までの期間の短縮化が強く要求されている。
【0008】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、注文処理を、効率よく迅速に行うことができる注文処理システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の注文処理システムは、注文用サブシステムと受注用サブシステムと、これらのサブシステムに直接又は通信回線を介して接続される中央システムとを有し、前記注文用サブシステムでなされた注文処理に対して、受注用サブシステムで受注処理を行う注文処理システムにおいて、前記注文用サブシステムと前記中央システムの間のデータ処理を行う注文用データ処理手段に注文処理手段を設けると共に、該注文処理手段に、少なくとも、注文者が注文内容を入力して注文する自由注文手段と、画面に表示された在庫リストから注文する在庫注文手段を備えて構成される。
【0010】
これらの各サブシステムは、それぞれ注文者の数、商社等の中間承認者の数、メーカー等の受注者の数に応じた数が配設され、一方、中央システムは通常は一つのシステムとして構成され、これらの各サブシステムは、インターネットや専用回線等の通信回線で、中央システムに接続されるが、一部のサブシステムは、中央システムのあるコンピュータ内に共存し、通信回線を介さずに直接接続される場合もある。
【0011】
また、注文処理とは、メーカー名、商品種別、数量、納期等の注文に必要な事項を、中央システム等に設けられているデータベースに登録することであり、中間承認処理とは、商社等の中間承認者が行う承認/キャンセル等をデータベースに登録することであり、受注処理とは、メーカー等の受注者が出荷までの間に行う、承認/調整中/訂正/修正承認/キャンセル等をデータベースに登録することである。
【0012】
この本発明の注文処理システムによれば、注文処理手段が、注文者が注文内容を入力して注文する自由注文手段と、画面に表示された在庫リストから注文する在庫注文手段を備えているので、自由注文取引以外にも、在庫注文取引が可能となり、自由注文取引、在庫注文取引の各取引形態における注文取引の処理を効率よく、迅速に行うことができる。
【0013】
特に、在庫注文手段により、在庫を見ながら注文できるので、在庫の有無の確認作業や注文の調整作業が不要になり、注文から納期までの期間の短縮化ができる。また、これらの作業が省かれるので、省力化を図ることができる。
【0014】
また、在庫注文取引では、自由注文取引のような注文サイズの調整等によって生じる加工のための移送費用や加工費や調整員の人件費等を省けるので、注文処理におけるコストダウンが可能になり、取引価格も易くでき、競争力を強化できる。
【0015】
更に、前記在庫注文手段に関する在庫管理用として、在庫を公開在庫と非公開在庫に分類すると共に、公開在庫と非公開在庫の間の移動数量を入力することにより、公開在庫の数量と非公開在庫の数量を変更するポジション移動手段と、公開在庫の数量と非公開在庫の数量の比率を入力することにより、公開在庫の数量と非公開在庫の数量が入力された比率になるように公開在庫と非公開在庫の数量を自動的に変更する公開在庫比率変更手段と、公開在庫の数量と非公開在庫の数量の比率を入力することにより、入庫された商品の数量に対して公開在庫の数量と非公開在庫の数量を自動的に配分して入庫する入庫比率変更手段と、特定の顧客向けの在庫商品を前記特定の顧客のみに公開するよう管理する特定顧客向け在庫管理手段と、から選ばれた一つ以上の手段を有する在庫管理手段を備えて構成することにより、自由注文取引、在庫注文取引等の各注文取引によって増減する在庫の管理を効率よく行うことができる。
【0016】
また、前記在庫注文手段が、所定の設定納期以外の納期が入力された場合に、エラー表示するように構成することが好ましく、これにより、発注者が入力した納期が、在庫注文では対応出来ない旨を発注者に知らせ、自由注文(フリータイプセールス)での注文処理を促すことができ、在庫注文における混乱を防止でき、注文を円滑かつ確実に行うことができる。
【0017】
更に、前記在庫注文手段が、発注者側のシステムで作成したデータファイルから注文データを入力し、該注文データの商品と前記在庫注文手段が提供する在庫商品とを比較して、在庫商品と一致する注文データを在庫注文のデータとして取り込む自動注文処理手段を有して構成することが好ましく、これにより注文業務を簡素化できる。
【0018】
そして、前記在庫注文手段が、注文者が必要とする商品が在庫にない場合には代品を注文品の代りに注文できる代品注文手段と、各商品について、どの商品の代品として認めるかという範囲を判定する決済幅判定手段を設けて構成することが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の注文処理システムの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1及び図2に示すように、第1の実施の形態の注文処理システム1は、注文用サブシステム10、中間承認用サブシステム20、受注用サブシステム30と、これらのサブシステムにインターネットや専用回線やLAN等の電子回線で接続される中央システム40とからなる。
【0021】
なお、図面では、煩雑さを避けるために、各サブシステム10,20,30を1つしか図示していないが、実際の構成では、各サブシステム10,20,30はそれぞれ、取引の実情に合わせて、注文者の数、商社等の中間承認者の数、メーカー等の受注者の数に応じた数を有して形成する。また、中央システム40は通常は一つのシステムとして構成するが、複数のシステムを接続させて構成することもできる。
【0022】
そして、注文処理手段F11と照会手段F12を有し、注文用サブシステム10と中央システム40の間のデータ処理を行う注文用データ処理手段14と、中間承認処理手段F21と照会手段F22を有し、中間承認用サブシステム20と中央システム40の間のデータ処理を行う中間承認用データ処理手段24と、受注処理手段F31と照会手段F32を有し、受注用サブシステム30と中央システム40の間のデータ処理を行う受注用データ処理手段34を備えて構成する。
【0023】
この注文用データ処理手段14の注文処理手段F11は、注文に必要な、メーカー名、商品種別、数量、納期等の注文に必要な事項、即ち注文内容を、中央システム等に設けられているデータベースに登録する手段であり、中間承認用データ処理手段24の中間承認処理手段F21は、商社等の中間承認者が承認/キャンセルの処理を行ってその結果をデータベースに登録する手段であり、また、受注用データ処理手段34の受注処理手段F31は、受注者が承認/調整中/訂正/修正承認/キャンセル等の処理を行ってその結果をデータベースに登録する手段である。
【0024】
更に、注文用データ処理手段14、中間承認用データ処理手段24、受注用データ処理手段34に、コミュニケーション手段F13、コミュニケーション手段F23、コミュニケーション手段F33をそれぞれ設けて構成する。
【0025】
このコミュニケーション手段F13、F23、F33により、注文処理システム1内で各利用者間で直接連絡できるようにする。これにより、メモ連絡等によって、注文者が納期等の調整業務を受注者との直接やりとりすることが可能になるので、納期の問い合わせやサンプル商品の取り寄せ等の受注者に対する問い合わせや回答等を各利用者に迅速に通知することができる。
【0026】
また、中央システム40には、注文処理状況データの更新を行う更新手段F41、不要になったデータを削除する定期削除手段F42、各種データをバックアップ記録媒体に保存するバックアップ手段F43等を有するメンテナンス手段41を備えることが好ましい。更新手段F41は、出荷完了等の各種ステータスの進行にあわせて、データベース内容を最新情報に書き換える。このデータ更新は、リアルタイムで行うことが好ましいが、1時間毎や1日毎等のバッチ処理で行っても良い。また、出荷完了や注文キャンセル等により不要になったデータは、定期削除手段F42により削除し、データベースを整理することによって、メモリ資源の有効利用とアクセススピードの向上を図ることができる。
【0027】
更に、図1及び図2に示すように、受注用サブシステム30に管理システム60を介して出荷用サブシステム50を接続することができる。管理システム60は、本注文システムを用いて成立した売買契約のデータベース等、受注者の社内で必要なデータを管理するシステムであり、管理システム60にデータを登録する管理システム登録手段F61を含む管理用データ処理手段36を備えている。また、この実施態様では、管理システム60は、出荷指示手段F51と出荷完了報告手段F52を有する出荷用データ処理手段35も備えている。
【0028】
この出荷用データ処理手段35は、管理システム60ではなく、受注用サブシステム30または出荷用サブシステム50に設けても良い。また、管理システム60を設けずに、受注用サブシステム30と出荷用サブシステム50を直接接続しても良い。
【0029】
これらの種々の手段を有する注文用データ処理手段14、中間承認用データ処理手段24、受注用データ処理手段34は、通常はメンテナンスの容易さを考慮して、図1に示すように、中央システム40側に配置されるが、図3に示すように、それぞれ、注文用サブシステム10A、中間承認用サブシステム20A、受注用サブシステム30A側に分散して配置してもよい。
【0030】
また、図4及び図5に示すように、第2の実施の形態の注文処理システム1Bでは、中央システム40Bにインターネットや専用回線等の通信回線で接続する出荷用サブシステム50Bが設けられる。この中央システム40Bと出荷用サブシステム50Bの間には、出荷指示手段F51と出荷完了報告手段F52と照会手段53を有する出荷用データ処理手段54が設けられる。
【0031】
なお、図4及び図5の構成では、管理システム60は、受注用サブシステム30Bに接続させている。この管理システム60と受注用サブシステム30Bとの間のデータ処理は管理システム登録手段F61を有する管理用データ処理手段36が設けられ、この管理データ処理手段36により、注文情報を管理システム60に登録したり、逆に管理システム60側の商品情報を受注用サブシステム30Bに取り込んだりする。
【0032】
中央システムに、データを所定のデータ形式で前記中央システム40と前記各サブシステム10,20,30との間でアップロード及び/又はダウンロードする電子情報交換手段を備えることが好ましい。ここで、アップロードとは、例えば、所定の形式で作成されたテキストファイル等の電子データを、サブシステムのいずれかから中央システム40に送信することである。送信されたデータは、いったん中央システム40に保存された後、次の処理に使用される。ダウンロードとは、逆に、中央システム40からサブシステムのいずれかに電子データを送信することである。
【0033】
更に、管理システム60を備えた態様においては、受注用サブシステム30と管理システム60との間でアップロード及び/又はダウンロードする管理用電子情報交換手段(図示しない)を備えることが好ましい。これにより、受注用サブシステム30を介して、管理システム60と中央システム40との間で電子的に情報を交換することができる。また、図1に示すように、注文用サブシステム30及び/又は中間承認用サブシステム20にも、管理システム60と同様に、注文者の社内データを管理する注文用管理システム70、中間承認者の社内データを管理する中間承認用管理システム80が接続されていても良いが、この場合、各サブシステム10,20と各管理システム70,80との間でもアップロード及び/又はダウンロードする管理用電子情報交換手段(図示しない)を備えることが好ましい。
【0034】
そして、本発明においては、図6に示すように、この注文用データ処理手段14の注文処理手段F11に、少なくとも注文者が注文内容を入力して注文するフリータイプセールスを行うための自由注文手段F11Aと、画面に表示された在庫リストから注文するストックセールスを行うための在庫注文手段F11Bを備えて形成する。更に所定の数量単位で注文するコンテナセールスを行うための一括注文手段F11Cを備えることも好ましい。
【0035】
この自由注文手段F11Aで取り扱ういわゆるフリータイプセールスは、ファクシミリや電話による注文取引と同様に、注文者は、商品の種類、数量、納期等の注文内容を自由に記入して注文する形態である。
【0036】
また、在庫注文手段F11Bで取り扱ういわゆるストックセールスは、注文用サブシステム30の画面に表示された在庫から選択して注文する形態である。このストックセールスは、注文者にとっては、簡単な操作で注文できると共に、在庫を確認して注文できるので、迅速かつ確実に注文業務を行うことができるというメリットがある。また、受注者にとっても、フリータイプセールスなどに比べて、受注処理を自動化しやすく、労力を節約することができる。そのため、同じ商品でもフリータイプセールス等の場合よりも、割引価格で提供することが可能になる。
【0037】
このストックセールスでは、割引価格で商品を提供するために、注文の納期も標準納期以外は受け付けないように構成し、標準納期を超えている納期が入力された場合には、受け付けない旨のエラー表示を行い、注文取引が不成立であることをその場で注文者に通知する。
【0038】
ここで、標準納期とは、注文者が注文処理を行った時点から、通常の流通ルートで運送した場合に注文者のもとに商品が届くまでき時間をデータベース化したものである。この標準納期より短い時間での納品が必要な場合には、特別便を手配する等の処置が必要となるため、割引価格では商品を提供できないためである。この場合、フリータイプセールスでは注文できるので、フリータイプセールスでの注文処理を促すメッセージを表示することが好ましい。
【0039】
フリータイプセールスにおいては、在庫が切れていたり、そもそも商品ラインナップには存在しない商品についても、注文することができる。このような場合、例えば、包装フィルム等の場合には、注文品よりも広幅のフィルムをカットして注文された寸法にあわせる、スリットと呼ばれる作業を行ってから商品を出荷する。しかしながら、このような作業にコストがかかり、割引価格では商品を提供できないため、ストックセールスにおいては行わないことにしている。
【0040】
一方で、在庫が存在しない商品について一切注文を受け付けないことにすると、商売のチャンスを逃がすことになる。一般に、注文者が注文した商品が存在しなくても、当該商品とスペックが類似した商品(いわゆる代品)でも、注文者にとっては使用可能であることが多い、例えば、包装フィルム等の場合には、注文品よりも広幅のフィルムをそのまま使用しても問題のない場合もある。
【0041】
そこで、在庫注文手段F11には、ストックセールスにおいて注文品の在庫がない場合に代品を注文品の代りに注文できる、代品注文手段F11Baを設けることが好ましい。この場合、商習慣として、代品の本来の値段が注文品よりも高い場合であっても注文品の値段で購入できることが一般的であるため、無制限に代品注文を認めると受注者が損失を被る場合が出てくる。そのため、在庫注文手段F11Bには、各商品について、どの商品の代品として認めるかという範囲(決済幅という)を判定する決済幅判定手段F11Bbを設け、代品として注文した商品が決済幅を外れていた場合は、在庫注文手段F11は、エラー表示を行い、注文取引が不成立であることをその場で注文者に通知することが好ましい。
【0042】
この在庫注文手段F11Bにより、実在庫を見ながら注文が可能になるので、注文取引はその場で確定する。そのため、煩わしい納期確認が原則として不要となるので、在庫の確認や納期の確認のための手間と時間のロスが無くなり、迅速な出荷が可能となる。従って、受注者側の管理コストの軽減の一部を注文者側に還元することができるので、より有利な取引条件を提供できる。
【0043】
更に、在庫注文手段F11Bに、注文者側のシステムで作成したデータファイルから注文データを入力し、この注文データの商品と在庫注文手段F11Bが提供する在庫商品とを比較して、在庫商品と一致する商品の注文データを在庫注文のデータとして取り込む自動注文処理手段F11Bcを有することが好ましい。
【0044】
この機能を用いた注文作業の流れの一例を説明する。注文者は注文者の社内管理システムである注文用管理システム70を用いて注文データを作成し、いったん注文用サブシステム10に注文データファイルをダウンロードした後、注文用サブシステム10から中央システム40にアップロードする。自動注文処理手段(図示しない)は、アップロードされた注文データファイルに記録された商品と在庫注文手段F11Bが提供する在庫商品とを比較して、在庫商品と一致する注文データを在庫注文のデータとして取り込む。
【0045】
受注者は、取り込まれた在庫注文のデータを受注用サブシステム30にいったんダウンロードした後、受注者の社内管理システムである管理システム60にアップロードする。管理システム60の管理用データ処理手段36は、アップロードされた在庫注文データに基づいて、出荷指示を行う。このような流れで注文作業を行うことにより、注文者、受注者ともに、それぞれの社内管理システムを活用して少ない労力で注文業務を処理することができる。
【0046】
また、自動注文処理手段F11Bcは、注文データファイルに記録された商品と在庫注文手段F11Bが提供する在庫商品とを比較するにあたって、在庫商品と一致しない注文データが存在した場合は、そのデータについては、自由注文のデータとして振り分けて取り込むように構成することが好ましい。
【0047】
上記の作業の流れにおいて、注文者が注文用管理システム70を用いて注文データを作成する時点では、一般に本注文システムの在庫状況がわかっていないことが多い。しかし自動注文処理手段F11Bcが、このようなデータ振り分け機能を有すると、在庫が存在する商品については、在庫注文に振り分けられて、迅速に、かつ割引料金で注文処理されると共に、在庫が存在しない商品についても、自由注文に振り分けられて確実に注文処理されるので、注文者は在庫の有無を全く意識しないで注文業務を行うことができ、労力が大きく軽減される。
【0048】
そして、一括注文手段F11Cで取り扱うコンテナセールスは、コンテナやトラック単位等のまとまった数量単位で注文取引する形態であり、価格は個別相談となる。この個別相談における納期の調整や様々な遣り取りは、コミュニケーション手段F13,F33を使用し、チャット感覚で注文者と受注者が直接対話しながら取引することができる。
【0049】
そして、注文の処理には、いわゆる買い物かご方式を採用する。これにより、複数の取引形態や複数の商社宛の注文を一度に注文でき、また、同一商品で複数届先、複数納期の注文も可能となる。
【0050】
また、メンテナンス手段41に、在庫管理用として在庫管理手段F44を設ける。図7に示すように、この在庫管理手段F44は、一般の在庫管理用に、当月在庫引当手段F44Aと予約取置手段F44Bを備え、更に、在庫注文手段F11B用に関し、在庫の公開量と非公開量を効率よく設定するために、ポジション移動手段F44C、公開在庫比率変更手段F44D、入庫比率変更手段F44E、特定顧客向け在庫管理手段F44F等を備えて形成される。
【0051】
在庫を管理するにあたっては、公開在庫と非公開在庫に分類する。公開在庫とは、ストックセールスの画面に表示する在庫で非公開在庫とは表示しない在庫である。このように分類する理由は、例えば、全ての在庫を公開して、全てストックセールスにより注文されてしまうと、フリータイプセールスで販売できる在庫が無くなってしまうためである。従って、公開在庫と非公開在庫に分類して、ストックセールスは公開在庫から、フリータイプセールスは非公開在庫から引き当てるようにする。また、コンテナセールスや、電話やファクシミリを使った従来型のセールスも並行して行う場合にも、同様に非公開在庫から引き当てることにより、ストックセールスとの競合を防ぐことできる。
【0052】
在庫を公開在庫と非公開在庫に分類するには、いろいろなやり方があるが、公開在庫と非公開在庫の間の移動数量を入力することにより、公開在庫の数量と非公開在庫の数量を変更するポジション移動手段F44Cと、公開在庫の数量と非公開在庫の数量の比率を入力することにより、公開在庫の数量と非公開在庫の数量が入力された比率になるように公開在庫と非公開在庫の数量を自動的に変更する公開在庫比率変更手段F44Dと、公開在庫の数量と、非公開在庫の数量の比率を入力することにより、入庫された商品の数量に対して公開在庫の数量と非公開在庫の数量を自動的に配分して入庫する入庫比率変更手段F44Eと、特定顧客のみに向けて公開する特定顧客向け商品とそうでない商品を区別し、ログインしている顧客のIDナンバー等と照合して該当する顧客から在庫の表示を求められたときにのみその商品を表示するようにする、特定顧客向け在庫管理手段F44Fと、から選ばれた一つ以上の手段を用いることが好ましい。また、これらの複数を組み合わせて用いることも好ましい。
【0053】
一例を挙げると、商品が入庫される際には、入庫比率変更手段F44Eを用いて、設定された比率でそれぞれ公開在庫と非公開在庫に振り分け、一定期間(例えば週に1回)ごとに公開在庫比率変更手段F44Dを用いて、公開在庫の数量と非公開在庫の数量の比率が設定された比率になるように調整する。そして、大口の注文が入るなど、予め設定された比率では対応できないような事態が発生した際には、ポジション移動手段F44Cを用いて、手動で比率を変更する。もちろん、これ以外の方法を用いても構わない。例えば、入庫の際には、いったん全量を公開在庫又は非公開在庫のいずれかに入庫し、その後、公開在庫比率変更手段F44Dやポジション移動手段F44Cを用いて振り分けても良い。また、特定顧客向け在庫管理手段F44Fを用いるときには、例えば中央システム40のデータベース中の商品マスタに公開可能とする顧客に関する顧客のIDナンバー等と商品の品番とを結び付けて記憶するようにし、この顧客から在庫の表示を指示されたときに、当該商品を表示してもよいか否かを、左記手段F44Fが判別するようにする。
【0054】
在庫引当手段F44Aは、フリータイプセールスや、電話やファクシミリを使った従来型のセールスで注文を受けた商品を非公開在庫から引き当てる手段である。また、予約取置手段F44Bは、得意先等から注文の予約等があった場合に、在庫切れを起こさないように、予め注文予約相当分を在庫から差し引いておく手段である。
【0055】
この在庫管理手段F44は、中央システム40に付属するデータベースの在庫に関係する部分のデータを変更するための手段であり、通常は受注者サブシステム30で操作するように構成される。
【0056】
次に、この注文取引システムにおける注文処理、中間承認処理、受注処理、在庫管理処理についての具体的な作業のフローについて図8〜図10を参照しながら説明する。
【0057】
最初に、通信回線において、通信回線のアドレス(URL)を指定し、この注文取引システムの『トップページ(ログイン)画面』を開き、ユーザーIDとパスワードを入力し、ログインする。このユーザーIDにより、利用者が注文者(ユーザー)であるか、中間処理者(商社)であるか、受注者(メーカー)であるかを判断し、それぞれのメニュー画面を開く。
【0058】
注文者の場合には、図8に示すように、『注文者用メニュー画面』が表示され、「注文登録」「注文状況確認」「メモ」等のメニューが表示される。「注文登録」を選択すると、受注者(メーカー)名と注文取引形態(フリータイプセールス、ストックセールス、コンテナセールス)が表示された『注文方式選択画面』が表示されるので、受注者を選択した後、注文方式を選択する。
【0059】
「フリータイプセールス」を選択した場合には、『フリータイプセールス用注文画面』で、商品名や商品番号やサイズ等の商品識別情報、数量、納期、届先等の注文内容を入力して注文処理を行い、「注文」チェック欄をチェックし、「買い物かごに入れる」を選択して注文を登録する。
【0060】
「ストックセールス」を選択した場合には、『ストックセールス用注文画面』で、画面上側において、注文する商品名、商品の幅の範囲を入力し、商品を選択する。この選択により、選択用画面の下側に、選択された範囲内の在庫商品の一覧が表示される。
【0061】
この表示された在庫情報を参照しながら、商品を選択し、数量、納期、届先等の注文内容を入力して注文処理を行い、「注文」チェック欄をチェックし、「買い物かごに入れる」を選択して注文を登録する。
【0062】
「コンテナセールス」を選択した場合には、『コンテナセールス用注文画面』で、商品名や商品番号やサイズ等の商品識別情報と数量と納期等の注文内容を入力して注文処理を行い、「注文」チェック欄をチェックし、「買い物かごに入れる」を選択して注文を登録する。
【0063】
これらの注文登録が一通り終了したら、『各注文用画面』で「買い物かごの中を見る」を選択して表示される『買い物かご画面』で、受注者(メーカー)や中間承認者(商社)等の商流(取引ルート)や商品や数量や納期や届出先等の注文内容の確認を行う。
【0064】
そして、削除する場合には、「削除チェック欄」をマークし、「買い物かごから削除する」を選択して削除し、追加する場合には、『注文方式選択画面』に戻って追加し、『買い物かご画面』で注文内容を確認したら「注文確定」を選択し、注文登録を行う。これにより、注文登録が完了し、『注文登録完了画面』が表示される。なお、注文受付の案件には、受注番号が付与される。
【0065】
また、『注文者用メニュー画面』で「注文状況確認(注文者用)」を選択すると、『注文状況確認(注文者用)画面』が表示され、注文情報(受注番号、注文方式、商品名、サイズ、数量、納期、届出先名、中間処理者(商社)、受注者(メーカー))と、処理状況(ステータス)、連絡事項等が表示される。
【0066】
この処理状況には、注文受付/商社承認/メーカー承認/商社キャンセル/メーカーキャンセル/メーカー調整中/メーカー修正承認等が表示される。
【0067】
この『注文状況確認(注文者用)画面』では、画面上側の検索条件(受注番号、メーカー別、商社別、ステータス別、納期別、サイズ別等)の入力により、表示させるデータの絞り込みを行うことができる。
【0068】
これにより、各種の検索条件で、注文情報を抽出及び照会しながら、注文履歴情報や承認状況をウェブ画面上で確認できる。また、「ダウンロード」を選択することにより、これらの表示されたデータを表形式のファイルとしてダウンロードでき、情報を加工することが可能になるので、注文者の管理ワークをサポートすることができる。
【0069】
また、『注文者用メニュー画面』で「メモ」を選択すると、『メモ作成・閲覧参照選択画面』が表示され、受注者や商社の一覧表が表示されるので、メモの作成を行う対象の受注者または商社を選択する。この選択により、『メモ作成・閲覧画面』が表示される。
【0070】
この『メモ作成・閲覧画面』では、メモが既存の場合には、メモ情報(既読/未読の別、メッセージ、会社名、入力者、入力日時等)が表示されるので、「既読/未読」にマークを付けたり、削除するメモの「削除」欄にマークして「削除」を選択してメモを削除する。
【0071】
また、新しいメッセージを記載する場合には、メモ情報を入力して「更新」を選択し、作業を完了する。
【0072】
なお、新たな連絡メモが届いている場合には、『注文者用メニュー画面』の「メモ」や『メモ作成・閲覧参照選択画面』の注文者や商社の一覧表に、その旨が表示される。
【0073】
そして、中間承認者がユーザーIDとパスワードを入力して、ログインした場合には、図9に示すように、『中間承認者用メニュー画面』で「注文登録」「注文状況確認(注文者用)」と、「注文承認」「注文状況確認(中間承認者用)」と「メモ」等のメニューが表示される。
【0074】
この注文用の「注文登録」「注文状況確認」は、商社等の中間承認者が注文者の代りに注文処理を行う場合があるので、そのために用意したものであり、上記の注文者の場合と同じであるので、説明を省く。また、図9においても、これらの関係部分は省略して図示している。
【0075】
そして、中間処理用の「注文承認」を選択すると、『注文承認ビュー選択画面』が表示される。この『注文承認ビュー選択画面』で、検索条件(注文者別、メーカー別、ステータス別(未承認/承認/全てのいずれかを選択))を選択する。
【0076】
「注文者別」を選択した場合には、『注文承認ビュー(注文者別)』で、更に、注文者別/メーカー別/ステータス別/注文方法の絞り込み検索用の選択肢が表示され、プルダウン方式で、それぞれの詳細メニューも表示されるので、いずかを選択し、『承認すべき注文の一覧画面』を表示させる。
【0077】
「メーカー別」を選択した場合には、『注文承認ビュー(受注者別)』で、注文者別/メーカー別/ステータス別/注文方法の絞り込み検索用の選択肢が表示され、プルダウン方式で、それぞれの詳細メニューも表示されるので、いずれかを選択し、『承認すべき注文の一覧画面』を表示させる。
【0078】
「ステータス別」を選択すると、そのまま、『承認すべき注文の一覧画面』が表示される。
【0079】
この『承認すべき注文の一覧画面』では、検索条件(注文者/メーカー/ステータス/注文方法)を入力して、検索することにより更に絞り込みが可能となっている。
【0080】
この『承認すべき注文の一覧画面』において、個々の案件について、注文内容を参照しながら、未承認/承認/否認を選択する等して承認処理用の入力を行い承認処理を行う。
【0081】
この承認処理においては、中間承認者の情報(承認者名や承認者番号)はユーザーIDを認識して、自動的に記入及び表示してもよく、ユーザーIDに対応した項目をプルダウン方式で表示して、選択するようにしてもよい。
【0082】
また、選択した案件を一括承認する時は「一括承認」を選択する。なお、特定の注文者の注文に対して自動的に承認する場合は、「自動承認」を設定し、注文がなされた時に自動的に承認情報を記入する。
【0083】
この承認処理の後で「更新」を選択すると、『承認処理完了画面』が表示され中間承認処理が完了する。なお、この画面で、承認処理を続行する場合には、「承認処理を続ける」を選択し、『注文承認ビュー選択画面』に戻る。承認処理を続行しない場合には、「メニュー画面」を選択し、『中間承認者用メニュー画面』に戻る。
【0084】
そして、『中間承認者用メニュー画面』で「注文状況確認(中間承認者用)」を選択すると、『注文状況確認(中間承認者用)画面』が表示され、注文情報(受注番号、注文方式、商品名、サイズ、数量、納期、届先名、注文者(メーカー)、処理状況(ステータス)、連絡事項等が表示される。
【0085】
この処理状況には、注文受付/1次承認者承認/2次承認者承認/メーカー承認/1次承認者キャンセル/2次承認者キャンセル/メーカーキャンセル、メーカー調整中/メーカー修正承認等の情報が表示される。
【0086】
この『注文状況確認(中間承認者用)画面』では、画面上側の検索条件(受注番号、注文者別、メーカー別、ステータス別、納期別、サイズ別等)の入力により、表示させるデータの絞り込みを行うことができる。また、「ダウンロード」を選択することにより、これらの表示されたデータを表形式のファイルとしてダウンロードでき、情報を加工することが可能になるので、中間承認者の管理ワークをサポートすることができる。
【0087】
そして、『中間承認者用メニュー画面』で「メモ」を選択すると、『メモ作成・閲覧参照選択画面』が表示され、注文者や受注者の一覧表が表示されるので、メモの作成を行う対象の注文者又は受注者を選択する。この選択により、『メモ作成・閲覧画面』が表示される。この『メモ作成・閲覧画面』は、注文者メニューで選択した『メモ作成・閲覧画面』と同様な画面である。
【0088】
受注者がユーザーIDとパスワードを入力して、ログインした場合には、図10に示すように、『受注者用メニュー画面』が表示され、「注文承認」「注文状況確認(受注者用)」「台帳管理」「メモ」等のメニューが表示される。
【0089】
この「注文承認」を選択すると、『注文承認ビュー選択画面』が表示される。この『注文承認ビュー選択画面』で、受注側の担当者を選択した後、検索条件(注文者別、中間承認者別、ステータス別(未承認/全て/注文受け/2次承認者承認/1次承認者承認/メーカー承認/メーカー調整中/メーカー修正承認/出荷指示完了のいずれかを選択))を選択する。
【0090】
「注文者別」を選択した場合には、『注文承認ビュー(注文者別)』で、更に、注文者別/商社別/ステータス別/注文方法の絞り込み検索用の選択肢が表示され、プルダウン方式で、それぞれの詳細メニューも表示されるので、いずれかを選択し、『承認すべき注文の一覧画面』を表示させる。
【0091】
「中間承認者別」を選択した場合には、『注文承認ビュー(中間承認者別)』で、注文者別/商社別/ステータス別/注文方法の絞り込み検索用の選択肢が表示され、プルダウン方式で、それぞれの詳細メニューも表示されるので、いずれかを選択し、『承認すべき注文の一覧画面』を表示させる。
【0092】
「ステータス別」を選択すると、そのまま、『承認すべき注文の一覧画面』が表示される。
【0093】
この『承認すべき注文の一覧画面』では、検索条件(注文者/商社/ステータス/注文方法)を入力して、検索することにより更に絞り込みが可能となっている。
【0094】
この『承認すべき注文の一覧画面』において、注文内容や中間承認の状況や受注者側の情報(商品番号の枝番、梱包CD等)を参照しながら、未承認/承認/調整中/修正承認/キャンセル等の受注処理用の入力を行い、必要に応じてメモを入力して、受注処理を行う。
【0095】
なお、一括承認する時は、「一括承認」を選択する。また、訂正欄の「訂正」を選択すると『注文訂正画面』となり、訂正が可能となり、訂正後に「更新」を選択すると、『承認すべき注文の一覧画面』に戻る。
【0096】
この受注処理の後で「更新」を選択すると、『受注処理完了画面』が表示され受注処理が完了する。この画面で、受注処理を続行する場合には、「受注処理を続ける」を選択し、『注文承認ビュー選択画面』に戻る。承認処理を続行しない場合には、「メニュー画面」を選択し、『受注者用メニュー画面』に戻る。
【0097】
そして、『受注者用メニュー画面』で「注文状況確認(受注亜用)」を選択すると、『注文状況照会(受注者用)画面』が表示され、注文情報(受注番号、枝番、注文方式、商品名、サイズ、梱包CD、数量、納期、届先名、中間承認者(商社)、処理状況(ステータス)、社内管理番号、メーカー連絡網、連絡事項等が表示される。この処理状況には、注文受付/1次承認者承認/2次承認者承認/メーカー承認/1次承認者キャンセル/2次承認者キャンセル/メーカーキャッセル、メーカー調整中/メーカー修正承認等の情報が表示される。
【0098】
この『注文状況照会(受注者用)画面』では、画面上側の検索条件(受注番号、注文者別、承認者別、ステータス別、用途別、商品別、納期別、サイズ別等)の入力により、表示させるデータの絞り込みを行うことができる。また、「ダウンロード」を選択することにより、これらの表示されたデータを表形式のファイルとしてダウンロードでき、情報を加工することが可能になるので、受注者の管理ワークをサポートすることができる。
【0099】
また、『受注者用メニュー画面』で「台帳管理」を選択すると『台帳管理(商品別)』が表示されるので、更に、検索条件(商品、サイズ、在庫ゼロ商品)を選択または入力して検索する。
【0100】
商品の情報(品番、タイプ、サイズ、梱包CD)や台帳用の情報(当月依頼数、当月出荷累計、在庫合計、公開在庫、非公開在庫、予約取置(取置数、予約備考)、調整、ウェブ比率、引当備考、備考等)が表示される。
【0101】
「公開在庫」は、ストックセールスで公開している在庫であり、「非公開在庫」は公開していない在庫である。この「公開在庫」は、ストックセールスの販売がリアルタイムに反映すると共に、受注処理によっても変化する。また、専用商品(専用品種)に対応できるように、上述のとおり、特定顧客向け在庫管理手段F44Fを用いれば、利用者別(ユーザーIDで識別)に対応して在庫表示すべき商品と、在庫表示しない商品とを選択して、設定しておくこともできる。これにより、販売先が限定された商品について誤って別の顧客に対して在庫を開示してしまい、その顧客が注文してしまうというトラブルを未然に防ぐことができる。
【0102】
また、在庫管理用として、「在庫引当」「予約取置」と、ストックセールスの公開在庫の管理用として「ポジション移動」「公開在庫比率変更」「入庫比率変更」の作業の選択が可能である。
【0103】
「在庫引当」を選択した『在庫引当画面』では、非公開在庫数を見ながら、引当情報(引当又は戻す、本数、引当備考)を入力する。
【0104】
「予約取置調整」を選択した『予約取置調整画面』では、非公開在庫数を見ながら、取置在庫(本数、調整(予約または解除)、予約備考)を入力する。
【0105】
次に、ストックセールス用の公開在庫数の管理は、「ポジション移動」「公開在庫比率変更」「入庫比率変更」で行う。
【0106】
「ポジション移動」を選択した『ポジション移動画面』では、「在庫情報欄」で公開在庫数と非公開在庫数を見ながら移動数を入力し、「公開在庫比率変更」を選択した『公開在庫比率変更』では公開在庫比率の現在値を見ながら、変更後の数値を入力し、「入庫比率変更」を選択した『入庫比率変更』では入庫数を見ながら、公開在庫数と非公開在庫数の比率を入力する。
【0107】
そして、『受注者用メニュー画面』で「メモ」を選択すると、『メモ作成・閲覧参照選択画面』が表示され、注文者や中間承認者(商社)の一覧表が表示されるので、メモの作成を行う対象の注文者または中間承認者(商社)を選択する。この選択により、『メモ作成・閲覧画面』が表示される。この『メモ作成・閲覧画面』は、注文者メニューで選択した『メモ作成・閲覧画面』と同様な画面である。
【0108】
これらの一連の作業により、注文取引における、注文者、中間承認者、受注者の作業を、それぞれ、注文用サブシステム10、中間承認用サブシステム20、受注用サブシステム30で行うことができる。
【0109】
次に、これらの注文処理システム1(1A,1B)における情報の流れについて説明する。なお、この情報はユーザーID及びパスワードを持つ各利用者のみに開放され、しかも、ユーザーIDによって、入力及び修正が可能な範囲や照会可能な範囲が管理され、各サブシステム10(10A),20(20A),30(30A,30B)と中央システム40(40A,40B)との間のデータ伝達は、SSL(Secure Socket Layer) 等の暗号化システムが使用された状態で行う。
【0110】
注文者、中間承認者、受注者等の利用者は、この各サブシステム10(10A),20(20A),30(30A,30B)において、自分のサブシステムを立ち上げて、各データ処理手段14,24,34が提供するウェブページを見ながら、表示されるメニュー画面の指示に従って、提供データを参照しながら、必要なデータを入力し、注文処理や中間承認処理や受注処理等の処理を行う。
【0111】
この処理結果は、リアルタイム処理又はバッチ処理で、中央システム40(40A,40B)に伝達され、リアルタイム処理又は一次保管された後のバッチ処理によるデータの更新によって、データベースに記憶される。
【0112】
また、図1〜図3に示すように、受注用サブシステム30(30A)に接続する出荷用サブシステム50(50A)が設けられている場合には、出荷用データ処理手段35の出荷指示手段F51により、受注者の承認・修正承認済みの出荷情報D40が受注用サブシステム30(30A)から直接又は管理システム60を経由して出荷用サブシステム50(50A)に伝達され、出荷者に出荷指示を出す。出荷者は、この出荷指示を受けて出荷(出庫)を行い、出荷の確認を入力する。この入力された出荷確認情報D50は、出荷完了報告手段F52により、直接又は管理システム60を経由して受注用サブシステム30に伝達され、更に、受注用サブシステム30(30A)から中央システム40(40A)に伝達される。
【0113】
あるいは、図4及び図5に示すように、中央システム40Bに接続する出荷用サブシステム50Bが設けられている場合には、出荷用データ処理手段54の出荷指示手段F51により、受注者の承認・修正承認済みの出荷情報D40が中央システム40Bから出荷用サブシステム50Bに伝達され、出荷者に出荷指示を出す。出荷者は、この出荷指示を受けて出荷を行い、出荷の確認を入力する。この入力された出荷確認情報D50は、出荷用データ処理手段54の出荷完了報告手段F52により、中央システム40Bに伝達される。
【0114】
また、納期の問い合わせ、サンプル商品の取り寄せ等のメーカーに対する問い合わせ、中間承認者のメモや、受注者からの回答等のその他の情報もコミュニケーション手段F13,F23,F33により、各サブシステム10(10A)、20(20A)、30(30A,30B)と中央システム40(40A,40B)との間で伝達される。
【0115】
この一連の情報の流れにより、注文から出荷完了確認までが行われる。なお、この途中において、コミュニケーション手段F13,F23,F33により、必要に応じてその他の情報の伝達及び入手を行う。
【0116】
これらの注文情報D10、中間承認処理情報D20、受注処理情報D30及びその他の情報は、中央システム40(40A,40B)に集約され、照会手段F12,F22,F32により、注文用サブシステム10(10A)、中間承認用サブシステム20(20A)、受注用サブシステム30(30A,30B)に、必要に応じてその全部または一部が提供される。
【0117】
そして、中央システム40は、各種ログバックアップや定期削除バッチにより、メンテナンスされる。また、メーカー用サブシステム30による台帳情報照会ダウンロードやフリータイプセール対象商品注文引当更新やポジション情報更新(在庫引当/予約取置/ポジション移動/公開在庫配分比率変更/入庫比率変更)により更新したり、倉庫システム60からの帳簿残/入庫情報更新(バッチ)により更新される。
【0118】
また、受注用サブシステム30から倉庫システム60に、マスターメンテナンス依頼が届くと、倉庫システム60のマスターメンテナンス照会が行われ、その照会結果のマスターメンテナンス情報が、マスターメンテナンス情報更新手段により、中央システム40に伝達され、更新される。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の注文処理システムによれば、注文者が注文内容を入力して注文する自由注文手段と、画面に表示された在庫リストから注文する在庫注文手段を備えているので、自由注文取引以外にも、在庫注文取引が可能となり、自由注文取引、在庫注文取引等の注文取引業務を一本化して取り扱うことができるので、注文処理を効率よく迅速に行うことができる。
【0120】
特に、在庫注文取引により、在庫を見ることができるので、在庫の有無の確認作業や注文の調整作業が不要になり、注文から納期までの期間を短縮化できる。また、注文調整によって生じる加工のための移送費用や加工費や調整員の人件費も省ける。従って、注文処理におけるコストダウンが可能となり、取引価格も安くでき、競争力を強化できる。
【0121】
さらに、在庫注文に関する在庫管理用として、ポジション移動手段と公開在庫比率変更手段と入庫比率変更手段と特定顧客向け在庫管理手段とから選ばれた一つ以上の手段を有する在庫管理手段を備えることにより、自由注文取引、在庫注文取引等の各注文取引によって増減する在庫の管理を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の注文処理システムの構成を示す図である。
【図2】図1の注文処理システムにおける各手段を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の注文処理システムの別の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の注文処理システムの構成を示す図である。
【図5】図4の注文処理システムにおける各手段を示す図である。
【図6】注文処理手段の構成を示す図である。
【図7】在庫管理手段の構成を示す図である。
【図8】注文者(ユーザー)側における作業フローである。
【図9】中間承認者(商社)側における作業フローである。
【図10】受注者(メーカー)側における作業フローである。
【図11】従来の商社が介在する注文処理システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1,1A,1B  注文処理システム
10,10A  注文用サブシステム
20,20A  中間承認用サブシステム
30,30A,30B  受注用サブシステム
40,40A,40B  中央システム
14   注文用データ処理手段
F11   注文処理手段
F11A  自由注文手段
F11B  在庫注文手段
F11Ba 代品注文手段
F11Bb 決済幅判定手段
F11Bc 自由注文処理手段
F11C  一括注文手段
F44   在庫管理手段
F44C  ポジション移動手段
F44D  公開在庫比率変更手段
F44E  入庫比率変更手段
F44F  特定顧客向け在庫管理手段

Claims (5)

  1. 注文用サブシステムと受注用サブシステムと、これらのサブシステムに直接又は通信回線を介して接続される中央システムとを有し、前記注文用サブシステムでなされた注文処理に対して、受注用サブシステムで受注処理を行う注文処理システムにおいて、
    前記注文用サブシステムと前記中央システムの間のデータ処理を行う注文用データ処理手段に注文処理手段を設けると共に、該注文処理手段に、少なくとも、注文者が注文内容を入力して注文する自由注文手段と、画面に表示された在庫リストから注文する在庫注文手段を備えたことを特徴とする注文処理システム。
  2. 前記在庫注文手段に関する在庫管理用として、
    在庫を公開在庫と非公開在庫に分類すると共に、公開在庫と非公開在庫の間の移動数量を入力することにより、公開在庫の数量と非公開在庫の数量を変更するポジション移動手段と、
    公開在庫の数量と非公開在庫の数量の比率を入力することにより、公開在庫の数量と非公開在庫の数量が入力された比率になるように公開在庫と非公開在庫の数量を自動的に変更する公開在庫比率変更手段と、
    公開在庫の数量と非公開在庫の数量の比率を入力することにより、入庫された商品の数量に対して公開在庫の数量と非公開在庫の数量を自動的に配分して入庫する入庫比率変更手段と、
    特定の顧客向けの在庫商品を前記特定の顧客のみに公開するよう管理する特定顧客向け在庫管理手段と、
    から選ばれた一つ以上の手段を有する在庫管理手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の注文処理システム。
  3. 前記在庫注文手段が、所定の設定納期以外の納期が入力された場合に、エラー表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の注文処理システム。
  4. 前記在庫注文手段が、発注者側のシステムで作成したデータファイルから注文データを入力し、該注文データの商品と前記在庫注文手段が提供する在庫商品とを比較して、在庫商品と一致する注文データを在庫注文のデータとして取り込む自動注文処理手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の注文処理システム。
  5. 前記在庫注文手段が、注文者が必要とする商品が在庫にない場合には代品を注文品の代りに注文できる代品注文手段と、各商品について、どの商品の代品として認めるかという範囲を判定する決済幅判定手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の注文処理システム。
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