JP3997067B2 - 在庫管理方法、および、在庫管理システム - Google Patents

在庫管理方法、および、在庫管理システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品の在庫管理方法およびシステムに係り、特に発注した商品が納品されるまでの在庫管理を行ううえで好適な在庫管理方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、企業が商品を購入しようとする場合の処理の流れは概略以下の通りである。まず、企業の購買部門が商品の購買注文を出す。この購買注文に応じて、商品製造者あるいは取次ぎ業者から出荷された商品が船積みされ、目的港の港頭倉庫に水揚げされていったん保管される。そして、港頭倉庫から企業のセンター倉庫へ配送されることで、発注元企業への納品が完了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、企業が販売計画を立てるうえで、発注した商品の納品時期を正確に知ることが重要である。しかし、従来は、購買部門が購入注文を出す際におおよその納品予定日はわかるものの、その後の商品の船積み状況や港頭倉庫への入庫状況を把握することができず、センター倉庫に入庫された時点で初めて確実な納品日を把握できるのが実状である。すなわち、従来は、海運会社による運搬途上の在庫(洋上在庫)および港頭倉庫会社による港頭倉庫の在庫(港頭在庫)の管理は何れも商品発注元企業とは別個に行われていたため、商品発注元企業では洋上在庫および港頭在庫の状況を把握できなかったのである。
【0004】
本発明は上記の問題を解決すべくなされたものであり、商品の購入注文がなされてからが納品されるまでの各段階での在庫状態および納品時期を正確に把握することが可能な統合在庫管理方法およびシステムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、商品の発注元の端末コンピュータ、荷送側海貨業者の端末コンピュータ、港頭倉庫会社の端末コンピュータ、及びセンター倉庫の端末コンピュータとネットワークを介して接続されると共に、データベースにアクセス可能なコンピュータにより構成され、商品の購入注文がなされてから船積みされ、港頭倉庫を経てセンター倉庫に入庫されるまでの当該商品の在庫管理を行う在庫管理システムであって、当該コンピュータが、
前記発注元の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、購入注文がなされた商品の購入注文番号、商品識別情報、および、数量を含む購入注文情報を受信する購入注文情報受信手段と、
該受信した購入注文情報を前記データベースに記録する手段と、
前記荷送側海貨業者の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、船積手続が行われた商品の購入注文番号、仕入書番号、商品識別情報、および、数量を含む船積手続情報を受信する船積手続情報受信手段と、
該受信した船積手続情報を、購入注文番号をキーとして前記購入注文情報に関係付けて前記データベースに記録する手段と、
前記荷送側海貨業者の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、船積みされた商品の仕入書番号、船荷証券番号、商品識別情報、数量、および、船積日を含む船積情報を受信する船積情報受信手段と、
該受信した船積情報を、仕入書番号をキーとして前記船積手続情報に関係付けて前記データベースに記録する手段と、
前記港頭倉庫会社の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、目的港の港頭倉庫に入庫された商品の船荷証券番号、港頭入庫番号、商品識別情報、数量、および、港頭入庫日を含む港頭入庫情報を受信する手段と、
該受信した港頭入庫情報を、船荷証券番号をキーとして前記船積情報に関係付けて前記データベースに記録する手段と、
前記港頭倉庫会社の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、前記港頭倉庫から出庫された商品の港頭入庫番号、港頭出庫番号、商品識別情報、数量、および、港頭出庫日を含む港頭出庫情報を受信する手段と、
該受信した港頭出庫情報を、港頭入庫番号をキーとして前記港頭入庫情報に関係付けて前記データベースに記録する手段と、
前記センター倉庫の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、センター倉庫に入庫された商品の港頭出庫番号、センター入庫番号、商品識別情報、数量、および、センター入庫日を含むセンター入庫情報を受信する手段と、
該受信したセンター入庫情報を、港頭出庫番号をキーとして前記港頭出庫情報に関係付けて前記データベースに記録する手段と、
前記データベースに記録された情報を前記発注元の端末コンピュータでの閲覧に供するデータ閲覧手段と、を備え、
前記データ閲覧手段は、前記発注元の端末コンピュータから指定された商品に該当する各情報に基づいてセンター倉庫に入庫された状態であるセンター在庫、港頭倉庫に入庫された状態である港頭在庫、船舶による運搬途上の状態である洋上在庫、及び購入注文が確定した状態である購入注文確定を含む在庫状態ごとの商品数量を集計すると共に、各情報に含まれる日付情報からセンター倉庫への納品予定時期を予測し、納品予定時期ごとに各在庫状態の商品数量を集計して前記発注元の端末コンピュータでの閲覧に供することを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、商品の購入注文がなされてから、船積手続、船積、港頭入庫、港頭出庫を経てセンター入庫に至るまでの在庫状態の変化が相互に関係付けて記録され、発注元の端末コンピュータでの閲覧に供せられる。このため、発注元の端末コンピュータにおいて、上記の在庫状態の変化を管理することができる。また、データ閲覧手段が端末コンピュータから指定された商品に該当する各情報に基づいて在庫状態ごとの商品数量を集計すると共に、各情報に含まれる日付情報からセンター倉庫への納品予定時期を予測し、納品予定時期ごとに各在庫状態の商品数量を集計して発注元の端末コンピュータでの閲覧に供することにより、発注元の端末コンピュータにおいて、納品予定時期ごとに各在庫状態の商品数量の集計値を閲覧することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態であるシステムの全体構成図である。図1において、統合在庫管理サーバー10は、大容量記憶装置(例えばハードディスク)や通信インターフェース等を備えたコンピュータシステムであり、インターネット12に接続されている。インターネット12には、発注元企業の購買部門の端末コンピュータ(以下、購買部門コンピュータとも称する)14、商品生産者の端末コンピュータ(以下、生産者コンピュータとも称する)16、商品輸出者の端末コンピュータ(以下、輸出者コンピュータとも称する)18、荷送側海貨業者の端末コンピュータ(以下、荷送側コンピュータとも称する)20、荷受側海貨業者の端末コンピュータ(以下、荷受側コンピュータとも称する)22、港頭倉庫会社の端末コンピュータ(以下、港頭倉庫コンピュータとも称する)24、および、センター倉庫の端末コンピュータ(以下、センター倉庫コンピュータとも称する)26が接続されている。
【0037】
統合在庫管理サーバー10は、インターネット12を介してアクセスしてきた各端末コンピュータと例えばHTTP等のプロトコルに従ってデータ通信を行うことにより、WWWサーバ−として機能する。すなわち、統合在庫管理サーバー10は、各端末コンピュータからの要求に応じて、例えばHTML等のデジタル文書記述言語により記述された文書データよりなる画面構成データを当該端末コンピュータへ向けて送信する。
【0038】
そして、統合在庫管理サーバー10は、購買部門コンピュータ14、生産者コンピュータ16、輸出者コンピュータ18、荷送側コンピュータ20、荷受側コンピュータ22、港頭倉庫コンピュータ24、およびセンター倉庫コンピュータ26から夫々送信されてきた情報に基づいて、在庫管理データベース10aを構築・更新する。また、商品発注元企業のコンピュータ端末(例えば、購買部門コンピュータ14)からの要求に応じて、この在庫管理データベース10aの登録データを集計して閲覧に供する。なお、発注元企業の購買部門、生産者、輸出者、荷送側海貨業者、荷受側海貨業者、港頭倉庫会社、および、発注元企業のセンター倉庫には、それぞれ、固有のIDおよびパスワードが割り当てられているものとする。また、統合在庫管理サーバー10は、各端末コンピュータからの情報受付用URLと、在庫管理データベース閲覧用のURLとを有しているものとする。
【0039】
以下、各端末コンピュータ14〜26から統合在庫管理サーバー10へアクセスがあった場合の、本システムにおける処理の内容について説明する。先ず、図2を参照して、企業の購買部門により商品の発注が行われてから、その商品がセンター倉庫に納品されるまでのプロセスの概要について説明する。
【0040】
図2に示す如く、購買部門は、商品の購入注文番号(P/O No.)、商品コード、注文数量、注文日を含む購入注文情報を生産者へ送ることにより購入注文を行う(▲1▼)。そして、購買部門コンピュータ14から統合在庫管理サーバー10へアクセスして、この購入注文情報を入力する。生産者は受け取った購入注文情報に基づいて生産計画を立て、購入注文番号、商品名、生産数量、生産開始日、生産完了日を含む生産者情報を輸出者に送ると共に、生産者コンピュータ16から統合在庫管理サーバー10へアクセスしてこの生産者情報を入力する(▲2▼)。
【0041】
輸出者は、商品の船荷手続を行うべく、購入注文番号、商品コード、船荷指図数量、および船積日を含む船積手配情報を荷送側海貨業者へ送ると共に、輸出者コンピュータ18から統合在庫管理サーバー10へアクセスしてこの生産者情報を入力する(▲3▼)。荷送側海貨業者は、荷送側コンピュータ20から統合在庫管理サーバー10へアクセスして、受け取った船積手配情報に含まれる購入注文番号に関係付けて、仕入書番号(INV No.)、商品コード、船荷数量、および船積日を含む船積手続情報を入力する(▲4▼)。そして、船積みを完了すると、船荷証券番号(B/L No.)、商品名、船積数量、船積日、入港日を含む船積情報を商品に付すると共に、荷送側コンピュータ20から統合在庫管理サーバー10へアクセスして、仕入書番号に関係付けて、船積情報を入力する(▲5▼)。
【0042】
商品が目的港に到着すると、その商品を担当する荷受側海貨業者は、荷受側コンピュータ22から統合在庫管理サーバー10にアクセスして、船荷証券番号、商品名、船積数量、到着日、および、港頭倉庫への入庫日(港頭入庫日)を含む到着情報を入力する(▲6▼)。さらに、商品が荷受側海貨業者から港頭倉庫会社に送られて港頭倉庫に入庫されると、港頭倉庫会社は港頭倉庫コンピュータ24から統合在庫管理サーバー10にアクセスして、入庫した商品の船荷証券番号に関係付けて、港頭入庫番号、商品コード、港頭入庫数量、および港頭入庫日を含む港頭入庫情報を入力する(▲7▼)。そして、商品を港頭倉庫から出庫してセンター倉庫へ受け渡すと、統合在庫管理サーバー10へアクセスして、港頭出庫番号、商品コード、港頭出庫数量、および港頭出庫日を含む港頭出庫情報を入力する(▲8▼)。
【0043】
港頭倉庫から出庫された商品がセンター倉庫に入庫されると、センター倉庫では、センター倉庫コンピュータ26から統合在庫管理サーバー10へアクセスして、センター入庫番号、商品コード、センター入庫数量、およびセンター入庫日を含むセンター入庫情報を入力する。
【0044】
本実施形態のシステムは、各端末コンピュータ14〜26から入力された各情報、すなわち、購入注文情報、生産者情報、船積手配情報、船積手続情報、船積情報、到着情報、港頭入港情報、港頭出庫情報、およびセンター入庫情報を相互に関係付けて管理することにより、商品の発注元企業において、発注商品の在庫状況および納品予定日を把握できるようにするものである。
【0045】
何れかの端末コンピュータ14〜26から情報受付用URLにアクセスが行われると、統合在庫管理サーバー10は、IDおよびパスワードを入力するための入力画面を当該端末コンピュータへ送信する。そして、入力画面にIDおよびパスワードが入力されて返送されてくると、統合在庫管理サーバー10は、IDおよびパスワードが正当であることを認証したうえで、このIDに基づいて、アクセスしてきた端末コンピュータ14〜26を識別し、その識別結果に応じた入力画面を当該端末コンピュータへ送信する。すなわち、購買部門コンピュータ14からのアクセスである場合には、購入注文情報を入力するための入力画面を、生産者コンピュータ16からのアクセスである場合には、生産者情報を入力するための入力画面を、輸出者コンピュータ18からのアクセスである場合には、船積手配情報を入力するための入力画面を、荷送側コンピュータ20からのアクセスである場合には、船荷手続情報または船荷情報の何れかを選択して入力するための入力画面を、荷受側コンピュータ22からのアクセスである場合には、到着情報を入力するための入力画面を、港頭倉庫コンピュータ24からのアクセスである場合には、港頭入庫情報を入力するための入力画面を、センター倉庫コンピュータ26からのアクセスである場合には、センター入庫情報を入力するための入力画面を、それぞれ送信する。
【0046】
統合在庫管理サーバー10は、コンピュータ14〜20から送信されてきた各情報に基づいて、在庫管理データベース10aを構築する。図3〜図8は、在庫管理データベース10aの一例を示す。図3〜図8に示す如く、在庫管理データベース10aは、商品の識別情報であるキー項目(図3、図4)、商品の数量に関する数量管理項目(図5、図6)、各種日付に関する日付管理項目(図7、図8)を含むレコードをレコード単位とするデータベースである。なお、図3〜図8において、レコード#は説明の便宜のため設けたものである。
【0047】
図3および図4に示すように、キー項目は、シーケンス番号(SEQ No.)、シーケンス枝番、購入注文番号、商品コード、商品名、仕入書番号、船荷証券番号、港頭入庫番号、港頭出庫番号、および、センター入庫番号を含んでいる。また、図5および図6に示すように数量管理項目は、注文数量、生産数量、船積指図数量、船積数量、港頭入庫数量、港頭出庫数量、およびセンター入庫数量を含んでいる。更に、図7および図8に示すように、日付管理項目は、注文日、生産開始日、生産完了日、船積日、入港日、到着日、港頭入庫日、港頭出庫日、およびセンター入庫日を含んでいる。
【0048】
なお、在庫管理データベース10aは企業ごとに構築され、後述するように、各在庫管理データベース10aは該当する企業においてのみ閲覧することができる。
【0049】
以下、図3〜図8に示す在庫管理データベース10aが構成される過程について説明する。なお、図3および図4の左端欄に示すように、在庫管理データベース10aの各レコードには、購入注文情報、生産者情報、船積手配情報、船積情報、到着情報、港頭入庫情報、港頭出庫情報、およびセンター入庫情報の何れの情報であるかを示す業務プロセス名も併せて記録される。
【0050】
先ず、購買部門コンピュータ14から、購入注文番号PO−01およびPO−02の購入注文情報が入力され、夫々にシーケンス番号(SEQ No.)SEQ−01およびSEQ−02が付される(レコード#1,#2)。各購入注文の内容は、購入注文番号PO−01については、商品コードPR−01、商品名A4PPC、注文数量100、注文日8月1日であり、購入注文番号PO−02については、商品コードPR−02、商品名B5PPC、注文数量50、注文日8月1日である。なお、シーケンス番号の枝番は、同一のシーケンス番号で特定される商品について船積みや入庫等の処理が複数回に分けて行われた場合に付され、000は枝番が存在しないことを表す。
【0051】
次に、上記の購入注文に対して、生産者コンピュータ16から、購入注文番号PO−01(シーケンス番号SEQ−01)の購入注文について2つの生産者情報、すなわち、商品コードPR−01、数量60、生産開始日8月10日、生産完了日が8月20日の生産者情報、および、商品コードPR−01、数量40生産開始日8月15日、生産完了日8月25日の生産者情報が、それぞれ入力される(レコード#3、#4)。この場合、一の購入注文に対して2つの生産者情報が入力されたため、シーケンス番号SEQ−01に枝番001および002が付されている。一方、購入注文番号PO−02(シーケンス番号SEQ−02)の購入注文に対しては、商品コードPR−02、数量50、生産開始日8月10日、生産完了日が8月20日の生産者情報が入力されている(レコード#5)。この場合、購入注文の全数量50について一の生産者情報が入力されたので、シーケンス番号に枝番は付されていない(000のままである)。
【0052】
商品が生産者から輸出者に引き渡されると、輸出者は、輸出者コンピュータ18から船積手配情報を入力する。図3〜図8に示す例では、輸出者コンピュータ18から3つの船積手配情報、すなわち、船積手配を行う商品の購入注文番号PO−01、商品コードPR−01、船荷指図数量60、船積日8月30日の船積手配情報、購入注文番号PO−02、商品コードPR−02船積指図数量50、船積日8月30日の船積手配情報、および購入注文番号PO−01、商品コードPR−01、船積指図数量40、船積日9月5日の船積手配情報が入力されている(レコード#6〜#8)。この場合、購入注文番号がPO−01である2つの船積手配情報(レコード#6、#8)については、登録済みの生産者情報(レコード#3、#4)に含まれる数量と照合により、対応するシーケンス番号SEQ−01−001,SEQ−01−002を特定することができ、特定された各シーケンス番号に対応付けて船積手配情報が登録される。
【0053】
船積手配が行われると、船積を担当する荷送側海貨業者は、荷送側コンピュータ20から船積手続情報を入力する。図3〜図8に示す例では、荷送側コンピュータ20から、船積手続を行う商品の購入注文番号PO−01に関係付けて、仕入書番号INV−001、商品コードPR−01、船積数量60、船積日8月30日の船積手続情報、および、仕入書番号INV−002、商品コードPR−01、船積数量40、船積日9月5日の船積手続情報が、また、購入注文番号PO−02に関係付けて、仕入書番号INV−001、商品コードPR−02、船積数量50、船積日8月30日の船積手続情報が、それぞれ入力される(コード#9、#11、#10)。この場合も、購入注文番号PO−01に関係付けられた2つの船積手続情報については、登録済みの生産者情報(レコード#3、#4)に含まれる数量と照合により、対応するシーケンス番号SEQ−01−001,SEQ−01−002が特定され、特定された各シーケンス番号に対応付けて船積手続情報が登録される。また、異なる購入注文番号PO−01およびPO−02に対して、同一の仕入書番号INV−001の船積手続情報が入力されているが、これは、2つの購入注文に応じて生産された商品が同一の仕入書番号により船積手続が行われたことを意味している。
【0054】
次に、荷送側コンピュータ20から、仕入書番号INV−001に関係付けて、船荷証券番号BL−001、商品名A4PPC、船積数量60、船積日8月30日、入港日9月10日の船積情報、および、船荷証券番号BL001、商品名B5PPC,船積数量50、船積日8月30日、入港日9月10日の船積情報がそれぞれ入力される(レコード#12、#13)。これは、仕入書番号がINV−001である2種類の商品A4PPCおよびB5PPCが共通の船荷証券番号BL−001で船積みされたことを意味している。また、仕入書番号INV−002に関係付けて、船荷証券番号BL−002、商品名A4PPC、船積数量40、船積日9月5日、入港日9月15日の船積情報が入力されている(レコード#14)。
【0055】
商品が目的港に到着すると、荷受側海貨業者は、荷受側コンピュータ22から到着情報を入力する。図3〜図8に示す例では、荷受側コンピュータ22から3つの到着情報、すなわち、到着した商品の船荷証券番号BL−001、商品名A4PPC、船積数量60、到着日9月15日、港頭入庫日9月16日の到着情報、船荷証券番号BL−001、商品名B5PPC,船積数量50、到着日9月15日、港頭入庫日9月16日の到着情報、および、船荷証券番号BL−002、商品名A4−PPC、船積数量40、到着日9月20日、港頭入庫日9月21の到着情報が入力されている(レコード#15,#16,#17)。
【0056】
商品が港頭倉庫に入庫されると、港頭倉庫会社は港頭倉庫コンピュータ24から港頭入庫情報を入力する。図3〜図8に示す例では、港頭倉庫コンピュータ24から、入庫した商品の船荷証券番号BL−001に関係付けて、港頭入庫番号IN1−001、商品コードPR−01、港頭入庫数量60、港頭入庫日9月16日の港頭入庫情報、および、港頭入庫番号IN1−002、港頭入庫数量50、港頭入庫日9月16日の港頭入庫情報が入力され(レコード#18,#19)、また、船荷証券番号BL−002に関係付けて、港頭入庫番号IN1−003、商品コードPR−01、港頭入庫数量40、港頭入庫日9月21日の港頭入庫情報が入力されている(レコード#20)。
【0057】
商品が港頭倉庫から出庫されると、港頭倉庫会社は港頭倉庫コンピュータ24から港頭出庫情報を入力する。図3〜図8に示す例では、港頭倉庫コンピュータ24から、出庫される商品の港頭入庫番号IN1−001に関係付けて、港頭出庫番号OUT−001、商品コードPR−01、港頭出庫数量20、港頭出庫日9月25日の港頭出庫情報が入力されている(レコード#21)。これは、9月16日に港頭倉庫に入庫された商品コードPR−01の60個の商品のうち20個が9月25日に出庫されたことを意味している。その後、港頭出庫番号OUT−002およびOUT−003の港頭出庫情報(レコード#22、#23)により、この商品が9月30日に20個、10月5日に20個、それぞれ港頭倉庫から出庫されたことが示されている。同様に、港頭入庫番号IN1−002に関係付けて、港頭出庫番号OUT−004、商品コードPR−02、港頭出庫数量30、港頭出庫日9月25日の港頭出庫情報、および、港頭出庫番号OUT−005、商品コードPR−002、港頭出庫数量20、港頭出庫日10月5日の港頭出庫情報が入力され(レコード#24,#25)、また、港頭入庫番号IN1−003に関係付けて、港頭出庫番号OUT−006、商品コードPR−01、港頭出庫数量10、港頭出庫日10月6日の港頭出庫情報、および、港頭出庫番号OUT−007、商品コードPR−01、港頭出庫数量30港頭出庫日10月20日の港頭出庫情報が入力されている(レコード#26,#27)。
【0058】
港頭倉庫から出庫された商品がセンター倉庫に入庫されると、センター倉庫ではセンター倉庫コンピュータ26からセンター入庫情報を入力する。図3〜図8に示す例では、センター倉庫コンピュータ26から、入庫された商品の港頭出庫番号OUT−001に関係付けて、商品コードPR−01、センター入庫数量20、センター入庫日10月6日のセンター入庫情報が入力され(レコード#28)、港頭出庫番号OUT−004に関係付けて、商品コードPR−02、センター入庫数量20、センター入庫日10月6日のセンター入庫情報が入力され(レコード#29)、港頭出庫番号OUT−007に関係付けて、商品コードPR−01、センター入庫数量30、センター入庫日10月21日のセンター入庫情報が入力されている(レコード#30)。これにより、商品コードPR−01の商品A4PPCが10月6日に20個、10月21日に30個、それぞれセンター倉庫に入庫され、また、商品コードPR−02の商品B5PPCが20個、10月6日にセンター倉庫に入庫されたことがわかる。
【0059】
以上述べたように、統合在庫管理サーバー10は、各端末コンピュータ14〜26から受信した各情報を記録することにより、図3〜図8に示すような在庫管理データベース10aが構築されていく。
【0060】
次に、統合在庫管理サーバー10の在庫管理データベース閲覧用URLにアクセスがあった場合の処理を説明する。購買部門コンピュータ14からデータ閲覧用URLにアクセスがあると、先ず、IDおよびパスワードを入力するための入力画面を当該購買部門コンピュータ14へ送信する。そして、入力画面にIDおよびパスワードが入力されて返送されてくると、統合在庫管理サーバー10は、IDおよびパスワードが正当であることを確認したうえで、IDに基づいてアクセス元の企業を特定する。そして、在庫管理データを閲覧すべき商品名を指定するための商品名入力画面を購買部門コンピュータ14へ送信する。
【0061】
商品名入力画面に商品名が入力されて返送されてくると、統合在庫管理サーバー10は、当該企業についての在庫管理データベース10aから指定された商品名に該当する在庫管理データを抽出して、納品予定月毎に、各在庫状態の商品数量を集計する。例えば、図3〜図8に示す在庫管理データベース10aについて商品名「B5PPC」(商品コード「PR−02」)が指定された場合、在庫管理データベース10aから、商品名「B5PPC」または商品コード「PR−01」に対応するシーケンス番号SEQ−01−×××のレコード(図3〜図8の例では、レコード#2,#5,#7,#10,#13,#16,#19,#24,#25,#29)を抽出する。
【0062】
そして、抽出した各レコードについて、業務プロセスに基づいて、商品の在庫状態が判別される。すなわち、「センター入庫」に該当するレコードはセンター入庫状態と判別され、「港頭出庫」に該当するレコードは港頭出庫状態と判別され、「港頭入庫」に該当するレコードは港頭入庫状態と判別され、「到着」に該当するレコードは到着状態と判別され、「船積」に該当するレコードは洋上在庫状態と判別され、「船積手続」に該当するレコードは船積手続状態と判別され、「船積手配」に該当するレコードは船積手配状態と判別され、レコード#4は「生産」に該当するレコードであるため生産中と判別され、「発注」に該当するレコードは「注文確定済み」と判別される。そして、各在庫状態について、商品数量が集計される。また、各在庫状態について、その状態への移行日(例えば、港頭入庫状態であれば港頭入庫日、船積手配状態、船積手続状態、および洋上在庫状態であれば船積日等)からセンター倉庫への入庫予定日が算出される。すなわち、各在庫状態からセンター倉庫へ入庫するまでの所要日数は予め把握できるので、各状態への移行日に夫々の所要日数を加えることで、センター倉庫への入庫予定日を求めることができるのである。
【0063】
これらの集計演算処理を図9に示す別のデータ例を参照して具体的に説明する。なお、図9においては、商品Aに該当するレコードについて、以下に説明する集計演算処理に関係する項目のみを抜粋して示している。また、各レコードについて、上記のように各レコードに該当する業務プロセスから得られた在庫状態、および、各在庫状態への移行日から算出された納品予定日(センター倉庫への入庫予定日)を示している。
【0064】
図9において、シーケンス番号SEQ−50に対して、2つのレコード#10、#11が記録されている。このうち、レコード#10は港頭在庫状態の商品Aの数量が100であることを示しているが、レコード#11より、このうち20はセンター在庫状態となっていることがわかる。したがって、実際の港頭在庫数量は100から20を差し引いて80となる。また、シーケンス番号SEQ−60に対して、2つのレコード#25、#26が記録されている。このうち、レコード#26は、購入注文確定状態の商品Aの数量が300であることを示しているが、レコード#25より、このうち200は洋上在庫状態となっていることがわかる。したがって、実際の購入注文確定数量は300から200を差し引いて100となる。このように、同一のシーケンス番号に対して、複数の在庫状態のレコードが記録されている場合には、上流側(購買部門に近い側)の在庫数量から下流側(センター倉庫に近い側)の在庫数量を差し引いて、上流側在庫状態の実際の数量を算出する。
【0065】
以上のような集計演算処理の結果、図10に示すような集計データが生成され、この集計データを表示する画面が、購買部門コンピュータ14へ送信される。図10に示す集計データは、1月に入庫予定で、現在、港頭在庫中であるものが80、既にセンター倉庫に入庫済みのものが20あり、1月までの販売在庫数量は計100であることを示している。同様に、2月に入庫予定で、現在、洋上在庫中であるものが200あり、2月までの販売在庫数量は1月の販売在庫数量を含めて計300であることを示し、また、3月に入庫予定で、現在、購入注文確定状態であるのものが100あり、3月までの販売在庫数量は、1月および2月の販売在庫数量を含めて計400であることを示している。
【0066】
なお、上記の説明では、購買部門コンピュータ14で商品名を指定すると、その商品について図10に示すような在庫予定を示す集計データを生成して、この集計データを当該購買部門コンピュータ14で閲覧できるものとしたが、これに限らず、購買部門コンピュータ14では、商品名や購入注文番号等を指定して、購入注文毎の在庫の進捗状況(すなわち、在庫管理データベース10aに登録されたデータ内容そのもの)を閲覧できるようにしてもよい。
【0067】
上述の如く、本実施形態では、企業の購買部門(あるいは、在庫管理を必要とするその他の部門)において、購入注文を行った商品の在庫状態を統合的に管理することができる。また、各商品について、納品予定月毎に各在庫状態の数量が集計されたデータを閲覧できるので、商品の納品予定時期および数量を正確に予測することが可能となる。すなわち、発注元企業は購入注文番号のみを、荷送側海貨業者は、購入注文番号、仕入書番号、および船荷証券番号のみを、港頭倉庫会社は船荷証券番号、港頭入庫番号、および港頭出庫番号のみを、センター倉庫は港頭出庫番号とセンター入庫番号のみを、それぞれ把握しているため、発注元企業、荷送側海貨業者、荷受側海貨業者、港頭倉庫会社、およびセンター倉庫が夫々保有する情報を個別に管理したのでは、同一の発注商品について在庫状態を追跡して管理することはできない。これに対して、本実施形態では、図3〜図8に示すように、購入注文番号、船荷証券番号、港頭入庫番号、港頭出庫番号、およびセンター入庫番号を相互に関係付けて在庫管理データベース10aに記録することで、発注商品についての在庫状態を統合的に管理することが可能となるのである。
【0068】
なお、上記実施形態では、各端末コンピュータ14〜26からの情報入力を、WEBサーバーとしての統合在庫管理サーバー10にアクセスすることにより行うものとしたが、これに限らず、例えば、各端末コンピュータ14〜26から電子データ交換(EDI)により情報を送信することとしてもよく、あるいは、電子メールにより情報を送信することとしてもよい。
【0069】
また、上記実施形態では、購入注文された商品が、船積みされて海上輸送され、水揚げされて港頭倉庫に入庫された後、センター倉庫に納品されるものとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、陸上輸送や航空輸送により商品が輸送される場合にも適用が可能である。すなわち、輸送の形態にかかわらず、商品が発注されてから納品されるまでに幾つかの在庫状態を経ることになるが、在庫状態が変化する都度その情報を受け取って、在庫管理データを更新することで、発注商品の統合的な在庫管理を行うことができるのである。
【0070】
次に本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態のシステムは、上記第1実施形態のシステムが有する機能に加えて、センター倉庫入庫後の在庫管理、発注者・生産者・海貨業者等の各主体の目的に応じた在庫データの閲覧、適正在庫を維持するための在庫調節等の機能を有している。
【0071】
図11は、本発明の第2の実施形態である統合在庫管理サーバー100を含むシステムの全体構成図である。また、図12は、統合在庫管理サーバー100が備える機能モジュールの概要を表す図である。図11に示す如く、本実施形態では、統合在庫管理サーバー100には在庫管理データベース100aが設けられており、また、上記第1実施形態の端末コンピュータ14〜26に加えて、商品の販売会社の端末コンピュータ(以下、販売会社コンピュータという)28および運送会社の端末コンピュータ(以下、運送会社コンピュータという)30が接続されている。
【0072】
先ず、図12を参照して、本実施形態のシステムの概要を説明する。
【0073】
図12に示す如く、統合在庫管理サーバー100は、P/O管理モジュール50、進捗管理モジュール52、統合在庫管理モジュール54、フォワーディングモジュール56、標準在庫管理モジュール58、配送管理モジュール60、受発注管理モジュール62、およびEDIインターフェースモジュール64を備えている。このうち、EDIインターフェースモジュール64は、ERP、電子決済システム、顧客基幹システム、宅配業者システム、他社在庫システム、Forwarderモジュールなどの他システムとのEDI(電子データ交換)を行う通信モジュールである。
【0074】
図13は、P/O管理モジュール50を説明するための図である。図13に示す如く、P/O管理モジュール50は進捗管理モジュール52に接続されており、インターネット12を介して購入注文主から購入注文を受信すると共に、進捗管理モジュール52と連携して、購入注文主が購入注文情報および進捗管理情報を参照できるようにする機能を有する。すなわち、P/O管理モジュール50は、購買部門コンピュータ14からインターネット12を介した購入注文情報の入力および在庫進捗状況の参照を行う機能を提供するためのモジュールに相当する。
【0075】
図14は、進捗管理モジュール52を説明するための図である。図14に示す如く、進捗管理モジュール52は、P/O管理モジュール50および統合在庫管理モジュール54に接続されており、生産から輸送を経てセンター倉庫への入庫に至る各在庫状態毎の在庫管理を行う機能を有している。すなわち、進捗管理モジュール52は、上記図10に示すような在庫データの集計を行って端末コンピュータでの閲覧に供するモジュールに該当する。
【0076】
更に、進捗管理モジュール52は、配送制御(Delivery Control)情報の入力を受け付ける機能を有している。具体的には、購買部門コンピュータ14、生産者コンピュータ16、または輸出者コンピュータ18から進捗管理モジュール52へ、船積日、船積港(Port of Discharge)、および陸揚港(Final Destination)を入力することができる。この入力機能により、購入注文主、生産者、または、輸入者は、購入注文が行われた後、生産、輸送、または保管の状態にある商品の在庫状況を確認しながら、商品の船積みに関する予定や出発港・目的港を指定することができる。なお、船積日、出発港、および目的港の指定を、購入注文主、生産者、および輸入者のうち誰が行えるかは、売買契約において、誰がどの段階まで商品の占有権または所有権を有するものとして定められているかによる。
【0077】
図15は、統合在庫管理モジュール54を説明するための図である。統合在庫管理モジュール54は、進捗管理モジュール52、フォワーディングモジュール56、標準在庫管理モジュール58、および配送管理モジュール60に接続されており、システム全体を管理する機能を有する。
【0078】
図16は、フォワーディングモジュール56、標準在庫モジュール58、および配送管理モジュール60を説明するための図である。
【0079】
フォワーディングモジュール56は、例えば荷受側海貨業者等の運送業者から提供された情報に基づいて、輸送船の入港から港頭倉庫への入庫までの進捗管理を行うためのモジュールである。すなわち、フォワーディングモジュール56は、荷受側海貨業者の荷受側コンピュータ22から、入庫日、コンテナヤードへの搬入日、コンテナヤードからの搬出日、通関日、港頭倉庫への配送日、および、港頭倉庫への入庫日についてのデータ(以下、港頭進捗データという)を受信する。この港頭進捗データは該当するシーケンス番号に関係付けて在庫管理データベース100aに記録される。そして、フォワーディングモジュール56は、在庫管理データベース100aに記録された港頭進捗データを閲覧するための閲覧画面を生成して、購入注文主等の顧客の端末コンピュータへ送信する。図17は、港頭進捗データの閲覧画面の一例を示す。図17に示すように、この閲覧画面には、入港日、コンテナヤードへの搬入日・搬出日、コンテナヤードから港頭倉庫への配送日、通関日、港頭倉庫への入庫日等の情報の表示欄が含まれる。
【0080】
標準在庫管理モジュール58は、統合在庫管理モジュール54と連携しながら顧客企業における在庫管理サービスを提供するためのモジュールである。すなわち、標準在庫管理モジュール58には、商品の在庫情報が各顧客企業毎に記録されたデータベースを有しており、顧客企業の端末コンピュータから在庫のデータ参照および入出庫指令の入力を受けると共に、統合在庫管理モジュール54から例えば上記第1実施形態の図10に示すような在庫予定データを取得する。そして、各顧客企業について、在庫予定データを含めた在庫データを検索・閲覧するための在庫管理画面を生成し、顧客企業の端末コンピュータへ送信する。これにより、顧客企業では、現在の在庫状況に加えて、購入注文が完了した将来の納品予定商品についても、各商品が何時、どれだけの数量だけ納品されるか等の在庫管理を行うことができる。図18〜図20は、顧客の端末コンピュータにおいて表示された在庫管理画面の例を示す。
【0081】
顧客企業の端末コンピュータから標準在庫管理モジュール58へ入力された商品の入出庫指令は配送管理モジュール60へ引き渡され、配送管理モジュール60は、この入出庫指令に基づいて海貨業者やその他の運送業者のシステムコンピュータへ商品の配送指示信号を送信する。これにより、顧客は統合在庫管理サーバー10にアクセスするだけで、在庫管理のみならず、配送の手配も自動的に行うことができる。
【0082】
なお、上記の説明では、標準在庫管理モジュール58が統合在庫管理サーバー100の一部を構成するものとして説明したが、これ限らず、標準在庫管理モジュール58を統合在庫管理サーバーとは独立した別のサーバーにより構成し、統合在庫管理サーバーとインターネット等により接続することにより、上記したような統合在庫管理サーバーと連携した機能を持たせることとしてもよい。
【0083】
図21は、受発注管理モジュール62を説明するための図である。図21に示す如く、受発注管理モジュール62は、エンドユーザの端末コンピュータとの入出力インターフェース機能を有すると共に標準在庫管理モジュール58に接続されている。そして、エンドユーザからの商品購入注文を受けると、標準在庫管理モジュール58に対して、注文された商品の在庫状況を問い合わせて納期を確認し、注文主であるエンドユーザへその納期を通知する。また、受発注管理モジュール62は、インターネット12等を介して電子マーケットプレイス(Market Place)と接続されており、電子マーケットプレイスからの購入注文に対しても、同様の処理を行う。
【0084】
図22は、本実施形態において、P/O管理モジュール50、進捗管理モジュール52、統合在庫管理モジュール54、フォワーディングモジュール56、標準在庫管理モジュール58、配送管理モジュール60、受発注管理モジュール62、および各端末コンピュータ14〜30の間でやりとりされる情報の流れを示す図である。なお、図22では、フォワーディングモジュール56について、輸出者側に対応したモジュール56Aと輸入者側に対応したモジュール56Bとに分けて示している。また、標準在庫管理モジュール58については、港頭在庫に対応したモジュール58Aとセンター在庫に対応したモジュール58Bとに分けて示している。
【0085】
また、図23は、本実施形態において、商品が発注されてから商品が輸入されて販売会社へ配送されるまでの一連の流れを各端末コンピュータ14〜30から入力される情報の内容と共に示す図である。
【0086】
図22および図23に示す如く、発注元企業の購買部門は、商品の購入注文番号(P/O No.)、商品コード、オーダー数量、オーダー日、船積港、陸揚港、および入庫先センター名を含む購入注文情報を購買部門コンピュータ14から入力する(S101、(1))。この購入注文情報はP/O管理モジュール50に送信され、さらに、P/O管理モジュール50から生産者コンピュータ16および輸出者コンピュータ18へ送信される(S102)。生産者は、生産者コンピュータ16に送信されてきた購入注文情報に基づいて商品の生産を行う。そして、購入注文番号、商品名、生産数量、生産開始日、生産完了日を含む生産者情報を生産者コンピュータ16へ入力し、入力された生産者情報はP/O管理モジュール50へ送信される(S103、(2))。この生産者情報は、P/O管理モジュール50から購買部門コンピュータ14へ送信され(S104)、これにより、発注元企業は商品の生産日程を確認することができる。また、購入注文情報および生産者情報は、P/O管理モジュール50から進捗管理モジュール52へ引き渡され(S105)、さらに、統合在庫管理モジュール54へ引き渡される(S106)。
【0087】
商品の生産が完了すると、輸出者は商品の船積手続を指図すべく、購入注文番号、商品コード、船積指図数量、および船積日を含む船積手配情報を輸出者コンピュータ18へ入力する。入力された船積手配情報はP/O管理モジュール50へ送信される(S107、(3))。この船積手配情報は、P/O管理モジュール50から輸出者側のフォワーディングモジュール56Aへ引き渡され(S108)、さらに、荷送側海貨業者の荷送側コンピュータ20へ送信される(S109)。
【0088】
荷送側海貨業者では、送信されてきた船積手配情報に応じて船積手続を行う。そして、送状番号(INV No.)、商品コード、船積数量、船積日を含む船積手続情報を荷送側コンピュータ20へ入力し、入力された船積手続情報は輸出者側のフォワーディングモジュール56Aへ送信される(S110、(4))。さらに、船積が完了すると、船荷証券番号(B/L No.)、商品名、船積数量、入港日を含む船積情報を入力し、この船積情報はフォワーディングモジュール56Aへ送信される(S111、(5))。
【0089】
船積情報はフォワーディングモジュール56Aから進捗管理モジュール52へ引き渡され(S112)、さらに、輸入者側のフォワーディングモジュール56Bおよび統合在庫管理モジュール54へ引き渡される(S113,S114)。また、船積情報はフォワーディングモジュール56Bから荷受側海貨業者の荷受側コンピュータ22へ送信される(S115)。荷受側海貨業者では、送信されてきた船積情報に基づいて、どのような商品がいつ頃到着するかの予定を知ることができる。
【0090】
商品を積んだ輸送船が入港して商品が到着すると、荷受側海貨業者は、船荷証券番号、商品名、船積数量、到着日、港頭入庫日を含む到着情報を荷受側コンピュータ22に入力し、入力された到着情報はフォワーディングモジュール56Bへ送信される(S116、(6))。この到着情報は、進捗管理モジュール52に引き渡される(S117)と共に、該当する港頭倉庫の港頭倉庫コンピュータ24へ入庫指図情報として送信される(S118)。さらに、到着情報は、進捗管理モジュール52から統合在庫管理モジュール54へ引き渡される(S119)。
【0091】
港頭倉庫では、港頭倉庫コンピュータ24で受信した入庫指図情報に応じて入庫作業を行う。そして、入庫が完了すると、港頭入庫番号、商品コード、港頭入庫数量、港頭入庫日を含む港頭入庫情報を港頭倉庫コンピュータ24へ入力し、入力された港頭入庫情報は、港頭倉庫に対応した標準在庫管理モジュール58Aへ送信される(S120、(7))。港頭入庫情報は、さらに、標準在庫管理モジュール58Aから統合在庫管理モジュール54へ引き渡される(S121)。
【0092】
標準在庫管理モジュール58Aは、統合在庫管理モジュール54から出庫指図を受けると(S122)、この出庫指図を該当する港頭倉庫の港頭倉庫コンピュータ24へ送信する(S123)。
【0093】
港頭倉庫では、港頭倉庫コンピュータ24で受信した出庫指示に応じて、出庫作業を行う。そして、出庫が完了すると、港頭出庫番号、商品コード、港頭出庫数量、港頭出庫日を含む出庫情報を港頭倉庫コンピュータ24へ入力し、入力された出庫情報は、標準在庫管理モジュール58Aへ送信される(S124、(8))。
【0094】
また、センター倉庫に対応した標準在庫管理モジュール58Bは、統合在庫管理モジュール54から入庫指図を受けると(S125)、この入庫指図を該当するセンター倉庫のセンター倉庫コンピュータ26へ送信する(S126)。
【0095】
センター倉庫では、センター倉庫コンピュータ26で受信した入庫指示に応じて入庫作業を行う。そして、入庫が完了すると、センター入庫番号、商品コード、センター入庫数量、センター入庫日を含むセンター入庫情報をセンター倉庫コンピュータ26へ入力し、入力されたセンター入庫情報は、標準在庫管理モジュール58Bへ送信される(S127、(9))。標準在庫管理モジュール58Bは、このセンター入庫情報を統合在庫管理モジュール54へ引き渡す(S128)。
【0096】
商品の販売会社は、商品を受注すると、受注番号、商品コード、受注数量、受注日を含む受注情報を販売会社コンピュータ28へ入力し、入力された受注情報は受発注管理モジュール62へ送信される(S129、(10))。受発注管理モジュール62は、標準在庫管理モジュール58Bに対して、受注商品のセンター在庫の照会・確認を行う(S130,S131)と共に、購買部門コンピュータ14へ受注の照会・確認を行う(S132、S133)。そして、これらの確認がとれると、受注商品をセンター倉庫から出荷すべき旨の指図が標準在庫管理モジュール58Bを経て、該当するセンター倉庫のセンター倉庫コンピュータ26へ送信される(S134,S135)。
【0097】
センター倉庫では、センター倉庫コンピュータ26で受信した出荷指示に応じて出庫作業を行う。そして、出庫が完了すると、センター出庫番号、商品コード、センター出庫数量、センター出庫日を含むセンター出庫情報をセンター倉庫コンピュータ26へ入力し、入力されたセンター出庫情報は標準在庫管理モジュール58Bへ送信される(S136、(11))。
【0098】
標準在庫管理モジュール58Bは、受信したセンター出庫情報に応じて配送指図を配送管理モジュール60へ出し(S137)、この配送指図は配送管理モジュール60から運送会社コンピュータ30へ送信される(S138)。また、標準在庫管理モジュール58Bは、センター出庫情報を統合在庫管理モジュール54へ引き渡す(S139)。
【0099】
販売会社では、販売会社コンピュータ28から納期照会を行うことができ(S140)、この納期照会は、受発注管理モジュール62から標準在庫管理モジュール58Bおよび配送管理モジュール60を経て、運送会社コンピュータ30へ送信される(S141,S142,S143)。納期照会に応じて、販売会社コンピュータ28にて納期回答が入力されると(S144)、この納期回答は、配送管理モジュール60から、標準在庫管理モジュール58Bおよび受発注管理モジュール62を経て販売会社コンピュータ28へ送信される(S145、S146,S147)。
【0100】
運送会社は、運送会社コンピュータ30で受信した配送指図に応じて配送作業を行う。そして、配送が完了すると、送状番号、商品コード、配送数量、配送日を含む配送情報を運送会社コンピュータ30へ入力し、入力された配送情報は、配送管理モジュール60へ送信され(S148、(12))、さらに、配送管理モジュール60から標準在庫管理モジュール58Bへ引き渡される(S149)。標準在庫管理モジュール58Bはこの配送情報に基づいて出荷が完了したことを検知し、受発注管理モジュール62に対して出荷完了情報を出し(S150)、受発注管理モジュール62はこの出荷完了情報に応じて、出荷情報を購買部門コンピュータ14へ送信する(S151)。
【0101】
また、後に詳細に説明するように、発注元企業の購買部門は、在庫調節を行うべく、発注済の商品について陸揚港の変更指図を出すことができ(S160)、この陸揚港変更指図は、進捗管理モジュール52からフォワーディングモジュール56Aを経て荷送側コンピュータ20へ送信される(S161、S162)
本実施形態の統合在庫管理サーバー100は、上記第一実施形態の統合在庫管理サーバー10と同様に、端末コンピュータ14〜30から送信されてきた各情報に基づいて、在庫管理データベース100aを構築する。図24〜図29は、在庫管理データベース100aの一例を示す。上記第一実施形態における在庫管理データベース100aと同様に、在庫管理データベース100aは、商品の識別情報であるキー項目(図24、図25)、商品の数量に関する数量管理項目(図26、図27)、各種日付に関する日付管理項目(図28、図29)を含むレコードをレコード単位としている。
【0102】
図24および図25に示すように、キー項目は、シーケンス番号(SEQ No.)、シーケンス枝番、船積港、陸揚港、納品先センター名、購入注文番号(P/O No.)、商品コード、商品名、仕入書番号(INV No.)、船荷証券番号(B/L No.)、港頭入庫番号、港頭出庫番号、センター入庫番号、および送状番号を含んでいる。また、図26および図27に示すように数量管理項目は、注文(オーダー)数量、生産数量、船積指図数量、船積数量、港頭入庫数量、港頭出庫数量、センター入庫数量、受注数量、センター出庫数量、および配送数量を含んでいる。更に、図28および図29に示すように、日付管理項目は、注文(オーダー)日、生産開始日、生産完了日、船積日、入港日、到着日、港頭入庫日、港頭出庫日、センター入庫日、受注日、センター出庫日、および配送日を含んでいる。
【0103】
以下、図24〜図29に示す在庫管理データベース100aが構成される過程について説明する。なお、説明の便宜上、図24〜図29には各レコードにレコード番号(#)を付しており、また、これら各図の左端欄には、各情報が購入注文情報、生産者情報、船積手配情報、船積情報、到着情報、港頭入庫情報、港頭出庫情報、センター入庫情報、受注情報、出庫情報、および配送情報の何れの情報であるかを示す業務プロセス名およびその管理主体を示している。
【0104】
図24〜図29に示す例では、先ず、購買部門コンピュータ14から送信された購入注文番号PO−11およびPO−21の購入注文情報が記録されている。購入注文番号PO−11の購入注文情報には5種類の購入注文が含まれており、夫々にシーケンス番号(SEQ No.)SEQ−11、SEQ−12、SEQ−13、SEQ−14、SEQ−15が付されている(レコード#1〜#5)。また、購入注文番号PO−12の購入注文情報には2種類の購入注文が含まれており、夫々にシーケンス番号SEQ−21、SEQ−22が付されている(レコード#6,#7)。図24〜図29からわかるように、各購入注文の内容は以下の通りである(オーダー日は何れも4月20日である。)。
Figure 0003997067
【0105】
次に、生産者は生産者コンピュータ16から生産者情報を入力する。すなわち、購入注文のあった商品について生産を開始すると、先ず、その商品の購入注文番号、商品名、生産開始日を入力し、生産を完了すると、生産数量および生産完了日を入力する。そして、入力された購入注文番号および商品名と登録済みの購入注文情報との照合により該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理データベース100aに記録される。図24〜図29の例では、以下の生産者情報が入力され、シーケンス番号SEQ−11〜15,SEQ−21〜22が特定され、レコード#8〜#14に記録されている。ただし、SEQ−22については、生産開始日のみが記録されているから、生産が完了していないことになる。
Figure 0003997067
【0106】
なお、本例では、SEQ−15を除くシーケンス番号については、生産数量がオーダー数量に対して不足しているため、枝番「−001」が付されており、不足分について生産が開始されると、同じシーケンス番号に別の枝番(「−002」等)を付けたデータが記録されることとなる。シーケンス枝番についての処理は上記第1実施形態と同様であるので、本実施形態では、説明を簡単にするため、シーケンス枝番の処理については説明を省略する。
【0107】
商品が生産者から輸出者に引き渡されると、輸出者は、船積手配を行ったうえで、輸出者コンピュータ18から船積手配情報を入力する。すなわち、船積手配を行った商品について、購入注文番号、商品コード、船積指図数量、船積日を入力する。そして、入力された船積手配情報と登録済みの生産者情報との照合により、該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理データベース100aに記録される。図24〜図29に示す例では、以下の船積手配情報が入力され、シーケンス番号SEQ−11〜15およびSEQ−16が特定されて、レコード#15〜#20に記録されている。
Figure 0003997067
【0108】
船積手配を受けた海貨業者(荷送側海貨業者)は、船積手続を行ったうえで、荷送側コンピュータ20から船積手続情報を入力する。すなわち、船積手続を行った商品について、仕入書番号、商品コード、船積数量、および船積日を入力する。そして、入力された船積手続情報と記録済みの船積手配情報との照合により該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理データベース100aに記録される。図24〜図29に示す例では、以下の船積手続情報が入力され、SEQ−11,12,13,15,21が特定されて、レコード#21〜#25に記録されている。
Figure 0003997067
【0109】
本例では、SEQ−11,15,21は船積港および陸揚港が同じ(船積港がシンガポール、陸揚港が東京)であるので、同じ仕入書番号が用いられており、SEQ−12,13は、各々、船積港または陸揚港が異なっているので、別の仕入書番号が用いられている。
【0110】
船積が完了すると、荷送側海貨業者は、荷送側コンピュータ20から船積情報を入力する。すなわち、船積を完了した商品について、船荷証券番号、商品名、船積数量、船積日、入港日を入力する。そして、入力された船積情報と、登録済みの船積手続情報との照合により該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理データベース100aに記録される。図24〜図29の例では、以下の船積情報が入力され、シーケンス番号SEQ−11,12,13,15,21が特定されてレコード#26〜#30に記録されている。
Figure 0003997067
【0111】
商品が目的港に到着すると、荷受側海貨業者は、荷受側コンピュータ22から到着情報を入力する。すなわち、到着した商品について、船荷証券番号、商品名、船積数量、到着日、港頭入庫日を入力する。そして、入力された到着情報と登録済みの船積情報との照合により該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理データベース100aに記録される。図24〜図29の例では、以下の到着情報が入力され、シーケンス番号SEQ−11,12,15,21が特定されてレコード#31〜#34に記録されている。
Figure 0003997067
【0112】
商品が港頭倉庫に入庫されると、港頭倉庫では港頭倉庫コンピュータ24から港頭入庫情報を入力する。すなわち、入庫した商品の港頭入庫番号、商品コード、港頭入庫数量、港頭入庫日を入力する。そして、入力された港頭入庫情報と登録済みの到着情報との照合により該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理データベース100aに記録される。図24〜図29の例では、以下の港頭入庫情報が入力され、該当するシーケンス番号SEQ−11,15,21が特定されてレコード#35〜#37に記録されている。
Figure 0003997067
【0113】
商品が港頭倉庫から出庫されると、港頭倉庫では港頭倉庫コンピュータ24から港頭出庫情報を入力する。すなわち、港頭倉庫から出庫した商品について、港頭出庫番号、商品コード、港頭出庫数量、および港頭出庫日が入力される。そして、入力された港頭出庫情報と登録済みの港頭入庫情報との照合により該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理データベース100aに記録される。図24〜図29に示す例では、以下の港頭出庫情報が入力され、シーケンス番号SEQ−11,15,21が特定されてレコード#38〜#40に記録されている。
Figure 0003997067
【0114】
港頭倉庫から出庫された商品がセンター倉庫に入庫されると、センター倉庫ではセンター倉庫コンピュータ26からセンター入庫情報を入力する。すなわち、センター倉庫へ入庫された商品について、センター入庫番号、商品コード、センター入庫数量、およびセンター入庫日が入力される。そして、入力されたセンター入庫情報と登録済みの港頭出庫情報との照合により該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理データベース100aに記録される。図24〜図29に示す例では、以下のセンター入庫情報が入力され、シーケンス番号SEQ−11,15,21が特定されて、レコード#41〜#43に記録されている。なお、シーケンス番号SEQ−11,15はセンター名が東京であるから、センター入庫情報は東京のセンター倉庫から入力され、シーケンス番号SEQ−21はセンター名が横浜であるから、センター入庫情報は横浜のセンター倉庫から入力される。
Figure 0003997067
【0115】
商品販売会社は、センター倉庫に在庫中の商品について受注を受けると、販売会社コンピュータ28から受注情報を入力する。すなわち、受注した商品について、受注番号、商品コード、受注数量、および受注日を入力する。そして、入力された受注情報と登録済みのセンター入庫情報との照合により該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理データベース100aに記録される。図24〜図29に示す例では、以下の受注情報が入力され、シーケンス番号SEQ−11,15が特定されてレコード#44,45に記録されている。
Figure 0003997067
【0116】
上記の受注情報は該当するセンター倉庫(上記の場合は東京センター)のセンター倉庫コンピュータ26へ送信され、これに基づいて、センター倉庫では、商品をセンター倉庫から出庫し、センター出庫情報をセンター倉庫コンピュータ26へ入力する。すなわち、出庫した商品について、センター出庫番号、商品コード、センター出庫数量、およびセンター出庫日を入力する。そして、入力されたセンター出庫情報と登録済みの受注情報との照合により該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理データベース100aに記録される。図24〜図29に示す例では、以下のセンター出庫情報が入力され、シーケンス番号SEQ−11,15が特定されてレコード#46,47に記録されている。
Figure 0003997067
【0117】
また、上記のように入力されたセンター出庫情報は、運送会社コンピュータ30へ配送指示として送信される。運送会社ではこれに応じて配送を行ったうえで、運送会社コンピュータ30から配送情報を入力する。すなわち、配送を行った商品について、送状番号、商品コード、配送数量、および配送日を入力する。そして、入力された配送情報と登録済みのセンター出庫情報との照合により該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理データベース100aに記録される。図24〜図29に示す例では、以下の配送情報が入力され、シーケンス番号SEQ−11,15が特定されてレコード#48,#49に記録されている。
Figure 0003997067
【0118】
以上述べたように、統合在庫管理サーバー10が各端末コンピュータ14〜30から受信した各情報を記録することにより、図24〜図29に示すような在庫管理データベース100aが構築されていく。そして、発注者(輸入商社)、生産者、輸出者、生産者海貨業者、港頭倉庫、およびセンター倉庫では、在庫管理データベース100aに記録された情報を、各端末コンピュータ14〜26から夫々の目的に適した形態で閲覧することができる。
【0119】
図30は、発注元企業(例えば輸入商社)が発注契約の履行進捗状況を管理するための閲覧画面(以下、契約進捗閲覧画面という)の一例を示す。図30に示す如く、契約進捗閲覧画面では、購入注文番号毎に、各商品の発注確定数量、船積数量、船積日およびその予確区分(予定か確定かを示す区分)、到着日およびその予確区分、港頭入庫日およびその予確区分、センター入庫可能日、船積残、船積港、陸揚港、センター名が表示される(予確区分については確定が*印で表示される)。なお、図30および下記図31〜図34に示す各閲覧画面では、説明の便宜上シーケンス番号(SEQ−)を記しているが、実際の画面にはシーケンス番号は表示されない。
【0120】
図30に例示する契約進捗閲覧画面は、上記図24〜図29に示す在庫管理データベース100を6月15日の時点で閲覧したものである。この閲覧時点では、購入注文番号PO−11の購入注文のうち、シーケンス番号SEQ−11、15,21については6月8日に港頭入庫がなされてこれらの港頭入庫日までが記録されている。これに対応して、契約進捗閲覧画面には、在庫管理データベース100aに記録された船積日、到着日、港頭入庫日がそのまま表示され、予確区分は「確定」となっている。なお、センター入庫可能日は、港頭入庫日から、センター入庫までの所要日数を考慮して決めた所定日数(例えば3日)が経過した日付が表示される。
【0121】
また、シーケンス番号SEQ−12については、閲覧日前日の6月14日に到着したばかりであり、港頭入庫は未だ行われていないので、到着日(6月14日)までが記録されている。これに対応して、契約進捗閲覧画面には、在庫管理データベース100aに記録された船積日および到着日がそのまま表示され、予確区分は「確定」となっているのに対して、港頭入庫日およびセンター入庫可能日については、到着日から予測される予定日が表示され、港頭入庫日の予確区分は「予定」となっている。
【0122】
また、シーケンス番号SEQ−13については、6月15日の閲覧時点では、5月31日に船積が行われ、未だ到着していないので、船積日および入港日(予定日)までが記録されている。これに対応して、契約進捗閲覧画面には、在庫管理データベース100aに記録された船積日がそのまま表示され、予確区分は「確定」とされているのに対して、到着日および港頭入港日については入港日(6月17日)から予測される予定日(夫々、6月18日、6月23日)が表示され、予確区分は「予定」となっている。
【0123】
また、シーケンス番号SEQ−14については、6月15日の閲覧時点では、船積手配が行われて船積指図数量は記録されているが、船積は未だ行われていないために船積日は記録されていない。これに対応して、契約進捗閲覧画面には、船積日、到着日、港頭入庫日のいずれについても、生産完了日(5月10日)から予測される予定日(夫々、6月16日、7月4日、7月9日)が表示され、予確区分は「予定」となっている。
【0124】
さらに、シーケンス番号SEQ−22については、6月15日の閲覧時点では、生産開始日までしか記録されておらず、生産は完了していない。これに対応して、船積日、到着日、港頭入庫日は空欄となっている。ただし、オーダー日からこられらの日付を予測して、予定日を表示させるようにしてもよい。
【0125】
このように、統合在庫管理サーバー100は、在庫管理データベース100aから、各購入注文番号の各商品の各シーケンス番号のデータを読み出し、船積日、到着日、港頭入庫日のうち日付が記録されたものは、予確区分を「確定」としてそのままその日付を表示させ、日付が記録されていないものについては、予確区分を「予定」として、記録されている上流側の日付から予測される日付を表示させる。
【0126】
また、各購入注文番号の各商品について、発注数量の総計と、船積が完了した(すなわち船積日が確定である)ものの数量の総計との差を船積残として表示させる。図30の画面例の場合、例えば購入注文番号PO−11で注文された商品コードPR−11の商品について、発注数量は500であるのに対して、船積が行われているのはSEQ11〜13の計250であるため、船積残として250(=500−250)が表示されている。
【0127】
図31は、生産者、輸出者、および荷送側海貨業者が出荷・輸出手続の進捗状況を管理するための閲覧画面(以下、輸出進捗閲覧画面という)の一例を示す。図31に示す如く、輸出進捗閲覧画面では、輸出手続の準備のため商品の出荷・輸出状況を把握できるように、船積港毎に、各船積予定日について、船積数量、購入注文番号、商品コード、商品名、陸揚港、到着予定日、港頭入庫予定日、納品センター、センター入庫可能が表示される。
【0128】
図24〜図29に示すデータ例では、船積港がシンガポールであるデータとして、船荷証券番号がBL−11(船積日5月20日)であるシーケンス番号SEQ−11,15,21のデータと、船荷証券番号がBL−12(船積日5月28日)であるシーケンス番号SEQ−12のデータとがあるので、図31の輸出進捗閲覧画面では、船積港:シンガポールに対応してこれらシーケンス番号のデータが表示されている。船積港がジャカルタであるデータについても同様に、シーケンス番号SEQ−13,14、22のデータが表示されている。
【0129】
なお、シーケンス番号SEQ−14については、6月15日の閲覧時点で船積手配までしか行われておらず、船荷証券番号、船積数量は未定であるため、これらの項目は空欄となっており、また、到着予定日、港頭入庫予定日、およびセンター入庫可能日は、船積予定日(6月16日)から予測される日付が表示されている。さらに、シーケンス番号SEQ−22については、6月15日の閲覧時点で、生産者情報までしか記録されておらず、船積手配は未だ行われていないため、船積予定日、船荷証券番号、船積数量、到着予定日、港頭入庫予定日、センター入庫可能日は何れも空欄となっている。ただし、生産完了日からこれらの日付を予測して、予定日として表示させてもよい。
【0130】
図32は、荷受側海貨業者および発注元企業が輸入進捗状況を管理するための閲覧画面(以下、輸入進捗閲覧画面という)の一例を示す。図32に示す如く、輸入進捗閲覧画面では、陸揚港毎に、到着予定日、船荷証券番号、船積数量、購入注文番号、商品コード、商品名、納品先センター名、港頭入庫予定日、センター入庫可能日、船積港、船積日が表示される。
【0131】
図24〜図29に示すデータ例では、陸揚港が東京であるデータとして、船荷証券番号がBL−11(到着予定日6月7日)であるシーケンス番号SEQ−11,15,21のデータと、船荷証券番号がBL−12(到着予定日6月15日)であるシーケンス番号SEQ−12のデータがあるので、図32の輸出進捗閲覧画面では、これらシーケンス番号のデータが表示されている。陸揚港が大阪であるデータについても同様に、シーケンス番号SEQ−13,14、22のデータが表示されている。ただし、上記図31について述べたのと同様の理由で、シーケンス番号SEQ−14については、船荷証券番号は空欄とされ、到着予定日、港頭入庫予定日、およびセンター入庫可能日は、船積日(6月16日)から予測される日付が表示されており、また、シーケンス番号SEQ−22については、到着予定日、船荷証券番号、船積数量、港頭入庫予定日、センター入庫可能日、船積日は何れも空欄となっている。
【0132】
図33は、港頭倉庫にて港頭入庫までの進捗状況を管理するための閲覧画面(以下、港頭進捗閲覧画面という)の一例を示す。図33に示す如く、港頭進捗閲覧画面には、陸揚港毎に、港頭入庫予定日、商品コード、商品名、船積数量、船荷証券番号、購入注文番号、船積港、船積日およびその予確区分、到着日およびその予確区分、納品先、センター入庫可能日が表示される。図33の画面例では、上記図32に示す輸入進捗閲覧画面と同様に、陸揚港が東京のデータとしてシーケンス番号SEQ−11,15,21,12のデータが表示され、また、陸揚港が大阪のデータとしてシーケンス番号SEQ−13,14,22のデータが表示されている。
【0133】
図34は、センター倉庫にてセンター入庫までの進捗状況を管理するための閲覧画面(以下、センター進捗閲覧画面という)の一例を示す。図34に示す如く、センター進捗閲覧画面には、納品先センター名毎に、センター入庫可能日、商品コード、商品名、船積数量、船荷証券番号、購入注文番号、船積港、船積日およびその予確区分、到着日およびその予確区分、陸揚港、港頭入庫日が表示される。
【0134】
図24〜図29に示す例では、納品先が東京センターであるデータとしてシーケンス番号SEQ−11,15のデータが、納品先が横浜センターであるデータとしてシーケンス番号SEQ−21,12のデータが、納品先が大阪センターであるデータとしてシーケンス番号SEQ−13,22のデータが、納品先が神戸センターであるデータとしてシーケンス番号SEQ−14のデータが、夫々記録されており、これに応じて、これらシーケンス番号のデータが図34の画面例に表示されている。
【0135】
以上のように、本実施形態では、発注元企業、生産者、輸出者、荷送側海貨業者、荷受側海貨業者、港頭倉庫、およびセンター倉庫において、夫々の目的に応じた形態で在庫管理データベース100aに記録されたデータを閲覧することができ、有効な在庫管理を行うことが可能となる。
【0136】
本実施形態の統合在庫管理サーバー100は、また、センター倉庫および港頭倉庫での適正在庫割れ(在庫数が適正在庫数に対して不足すること)を判定して、在庫の移動指図を発する在庫自動調節の機能も有している。以下、この在庫自動調節機能について説明する。
【0137】
本実施形態では、上記のように、購入注文がなされる時点で陸揚港および入庫先センター倉庫が指定されるから、図35に示すように、発注確定在庫は各陸揚港および各センター倉庫向けの在庫に区別され、また、洋上在庫および港頭在庫も夫々各センター向けの在庫に区別されることになる。在庫自動調節機能では、センター在庫の在庫割れがある場合に、港頭倉庫からセンター倉庫への在庫移動指図が発せられる。そして、当該在庫移動後に港頭倉庫の各センター向け在庫に適正在庫割れが生ずる場合には、同じ港頭倉庫の他のセンター向けの在庫を振り替えることができるか否かが判定され、振り替え可能であれば、その在庫振り替えを行うべき旨の指図が発せられる。また、在庫振替が不可能である場合には、適正在庫割れを解消するために陸揚港の変更が可能であるかを判断するための画面が発注元企業へ送られる。
【0138】
図36は、在庫自動調節機能を実現すべく統合在庫管理サーバー10が実行する処理の流れを示すフローチャートである。以下、図36のフローチャートに示す処理の内容について、7月8日現在の在庫状態が図37で表される場合を例にして説明する。
【0139】
先ず図37に示すデータの内容について説明する。図37において、「港頭在庫 予測在庫数」の欄は、次回の港頭入庫時の予測在庫であり、その計算方法は後述する。また、各センター倉庫および各港頭倉庫での適正在庫数は各商品について予め設定されている。さらに、センター在庫についての「平均出荷数」は、港頭倉庫からセンター倉庫への一日当りの平均出荷数を表すものであり、この値は予め設定されてもよいし、あるいは、過去の実績に基づいて自動計算するものとしてもよい。
【0140】
図37の例では、7月8日現在において、商品コードPR−51の商品について、東京港の港頭倉庫での在庫は、東京センター向け在庫が300、横浜センター向け在庫が240であり、適正在庫は共に200であるので、それらの差異は夫々100,40となっている。また、大阪港の港頭倉庫での在庫は、大阪センター向けが260,神戸センター向けが240であり、適正在庫数は何れも200であるから、それらの差異は夫々60,40となっている。一方、東京、横浜、大阪、神戸の各センター倉庫での在庫は、夫々、150,150,150,140であり、適正在庫は何れも200であるから、それらの差異は夫々−50,−50,−50,−40となっている。
【0141】
また、港頭在庫について、東京港では、7月14日に東京センター向けおよび横浜センター向けに夫々150,40の次回入庫予定がある。この場合、例えば東京センター向け在庫については、現在の在庫数が300、平均出荷数が10、入庫予定の7月14日までの日数が6日間であるから、次回入荷予定日には現在在庫数から60(=10×6)の在庫減が予測され、7月14日に150の入庫が予定されていることから、次回入庫時の予測在庫は、390(=300−60+150)となる。横浜センター向け在庫についても、同様にして、次回入庫在庫は220(=240−60+40)となる。また、大阪港では、7月22に大阪センター向けおよび神戸センター向けに夫々90,100の次回入庫予定があり、次回入庫時の予測在庫は、上記の同様の計算により、夫々、210(=260−14×10+90),200(=240−14×10+100)となる。こうして計算された各予測在庫より、適正在庫との差異は、夫々、190,20,10,0となっている。
【0142】
以下、図37を参照しながら図36に示すフローチャートの内容を説明する。図36に示す如く、先ず、ステップ200において、センター倉庫で適正在庫割れが生じているか否かが判別される。その結果、適正在庫割れが生じていなければ、在庫調節は不要と判断されて処理は終了される。一方、何れかのセンター倉庫で適正在庫割れが生じていれば、ステップ202で、該当する港頭倉庫の港頭倉庫コンピュータ24に対して必要数量をセンター倉庫へ出荷すべき旨の指図が送られる。
【0143】
図37に示す例では、上述したように、東京、横浜、大阪、神戸のセンター倉庫で、夫々、50,50,50,60の適正在庫割れが生じているので、ステップ202では、東京港の港頭倉庫の港頭倉庫コンピュータ24に対して、東京センターおよび横浜センターへ夫々50だけ出荷すべき旨の指示が送られ、また、大阪港の港頭倉庫の港頭倉庫コンピュータ24に対して、大阪センターおよび神戸センターへ夫々50および60だけ出荷すべき旨の指示が送られる。
【0144】
図38は、図37に示す例において、上記の出荷指図に応じて港頭倉庫からセンター倉庫への出荷が行われた場合の、各倉庫での入出庫前後の在庫状態の変化を示す。図38に示す如く、東京港の港頭倉庫から東京センターおよび横浜センターへ50ずつ出荷され、大阪港の港頭倉庫から大阪センターおよび神戸センターへ夫々50,60だけ出荷されることにより、各港頭倉庫の在庫は出荷数だけ減少しており、一方、各センター倉庫の在庫は出荷数だけ増加して適正在庫に等しい在庫数となっている。
【0145】
ステップ204では、港頭倉庫からセンター倉庫へ出庫した時点での港頭倉庫の現在在庫に適正在庫割れが生ずるか否かが判別される。その結果、適正在庫割れが生じない場合は、ステップ206において、港頭倉庫の次回入庫時の予測在庫に適正在庫割れが生ずるか否かが判別される。その結果、次回入庫時にも適正在庫割れが生じなければ、処理は終了される。一方、上記ステップ204または206において、センター倉庫への出庫時点の現在在庫または次回入庫予定時の予測在庫に適正在庫割れが生ずる場合は、次にステップ208において同じ港頭倉庫の他センター向けの在庫を振り替えることが可能か否か(すなわち、他センター向け在庫についての適正在庫に対する在庫余裕数量が、上記適正在庫割れ分以上であるか否か)が判別される。その結果、振り替え可能であれば、ステップ210において、該当する港頭倉庫の港頭倉庫コンピュータ24に対して、同じ港頭倉庫の他センター向け在庫から在庫割れに応じた数量だけ振り替えるべき旨の指示が送信される。一方、振り替え不可能であれば、ステップ212において、該当する商品の発注者の購買部門コンピュータ14に対して、この商品について船積前の在庫について陸揚港の変更が可能かどうかを判断するための契約進捗閲覧画面が送信される。
【0146】
図39は、上記のように港頭倉庫からセンター倉庫への出荷が行われた翌7月9日での在庫状態を示す上記図37と同様の図である。図39に示す如く、東京港の港頭倉庫の東京センター向けおよび横浜センター向け現在在庫、並びに、大阪港の港頭倉庫の大阪センター向けおよび神戸センター向け現在在庫は、夫々、250,170,210,180であるから、適正在庫との差異は、夫々50,−30,10,−20となっている。すなわち、東京港の横浜センター向け現在在庫と、大阪港の神戸センター向けの現在在庫に、夫々30,20の適正在庫割れが生じている(ステップ204でYES判定)。
【0147】
また、東京港の東京センター向けの次回入庫時予測在庫は、上記図37について説明したように、現在在庫250から次回入荷時までの出荷予定数(平均出荷数10×日数5)を引き、次回入荷予定数150を加えることにより、350となる。同様に、東京港の横浜センター向けの次回入庫時予測在庫は160、大阪港の大阪センター向けおよび神戸センター向けの次回入庫時予測在庫はそれぞれ170,150となる。したがって、夫々の適正在庫との差異は、150,−40,−30,−50となっている。すなわち、東京港の横浜センター向け予測在庫、大阪港の大阪センター向け予測在庫、および大阪港の神戸センター向け予測在庫に、夫々、40,30,50の適正在庫割れが生じている(ステップ206でYES判定)。
【0148】
したがって、図39の例では、東京港の横浜センター向け在庫、大阪港の大阪センター向け在庫、および、大阪港の神戸センター向け在庫について、ステップ208において同じ港頭倉庫の他センター向け在庫からの振り替えが可能か否かが判別される。
【0149】
先ず、東京港の横浜センター向け在庫については、次回入庫時予測在庫の適正在庫割れ解消するには、同じ東京港の東京センター向け在庫から在庫割れ分40だけ振り替える必要があるが、東京港の東京センター向け在庫は、現在在庫および次回入庫時予測在庫の何れも適正在庫を40以上上回っているので、在庫の振り替えは可能であると判断される(ステップ208でYES判定)。そこで、ステップ210において、東京港の港頭倉庫コンピュータ24に対して、東京センター向けの在庫から40だけ横浜センター向けを振り替えるべき旨の指示が送られる。
【0150】
図40は、この振り替え指図に応じた在庫の振り替え処理を示す。図40に示す如く、東京港における東京センター向け在庫から40だけ出庫され、これが横浜センター向け在庫へ入庫されている。その結果、東京センター向け在庫は振り替え処理前の250から210へ減少し、横浜センター向け在庫は振り替え処理前の170から210へ増加している。
【0151】
図41は、上記在庫振り替え処理後の在庫状態を示す上記図37と同様の図である。図41に示す如く、在庫の振り替えにより、東京港の東京センター向け在庫および横浜センター向け在庫の何れについても、現在在庫および次回入庫時予測在庫の両方とも適正在庫割れが解消されていることがわかる。
【0152】
一方、大阪港の大阪センター向け在庫および神戸センター向けの在庫については、何れも、現在在庫および次回入庫時予測在庫の少なくとも一方について適正在庫割れが生じているので、他センターからの振り替えは不可能であると判断される(ステップ208でNO判定)。そこで、ステップ212において、発注元企業の購買部門コンピュータ14に対して、発注元企業で陸揚港の変更が可能か否かを判断するための画面(以下、在庫調節閲覧画面という)が送信される。
【0153】
図42は、図36のステップ212で送信される在庫調節閲覧画面であり、上記図41の在庫状態に対応した例を示している。図42に示す如く、契約進捗閲覧画面には、在庫調節対象である商品(図41では商品コードPR−51)について、各港頭倉庫のセンター毎の在庫状態が表示される。例えば、東京港の港頭倉庫の東京センター向け在庫について、現在在庫が210であり、以下のように7月14日、7月23日、7月31日に計3回の入庫予定があることが示されている。
7月14日:入庫数150 船荷証券番号 BL−051 船積日7月3日
7月23日:入庫数 50 船荷証券番号 BL−053 船積日7月12日
7月31日:入庫数 30 船荷証券番号 BL−055 船積日7月20日
【0154】
また、各入庫予定の入庫後の予測在庫数、適正在庫との差異、陸揚港変更の可否も表示されている。なお、予測在庫数は、上記図37を参照して説明したように、一日平均出荷数および入庫日までの日数を考慮して計算され、また、陸揚港変更の可否は、現時点で船積日が経過しているかかどうかに基づいて定められる。
【0155】
発注元企業の購買担当者は、このような在庫調節閲覧画面を参照して、陸揚港の変更が可能であるか否かを判断する。すなわち、大阪の港頭倉庫について、次回入庫予定日の7月22日の時点で、大阪センター向けに30、神戸センター向けに30の適正在庫割れが生じており、次々回の7月27日の入庫予定時点では神戸センター向けの適正在庫割れは更に60に増えている。一方、東京港では、東京センター向けおよび横浜センター向けの何れの在庫についても適正在庫に対して余裕があるが、特に、7月31日の横浜センター向けの入庫予定については、入庫数100を当該入庫後の在庫予測130から減じてもまだ適正在庫を30だけ上回り(つまり、7月31日の入庫がなくなっても適正在庫割れは生じず)、かつ、船積日が7月20日であって未だ船積が行われていないことから、陸揚港を変更して大阪港の在庫へまわすことが可能であると判断できる。
【0156】
また、大阪港の港頭倉庫では、上記のように、7月27日の次々回入庫時点で、大阪センターよりも神戸センターの方が適正在庫割れが大きくなることから、神戸センター向けの在庫を優先して補充すべきであると判断できる。
【0157】
そこで、発注者は、購入部門コンピュータ14において、上記の7月31日港頭入庫予定の東京港・横浜センター向けの在庫の陸揚港を大阪港に変更して、神戸センター向けの在庫とすべき旨の指図情報を入力する。入力された指図情報は、統合在庫管理サーバー100へ送信され、更に、統合在庫管理サーバー100から該当する荷送側コンピュータ20にも送信される。これを受けて、荷送側海貨業者は、陸揚港変更の手続を実行する。
【0158】
図43は、上記のように陸揚港を変更した後の在庫調節閲覧画面を示す。図43に示す如く、陸揚港変更により大阪港の神戸センター向けに在庫が補充された結果、この在庫については適正在庫割れが解消されている。一方、大阪港の大阪センター向け在庫については、陸揚港変更によって在庫を補充することはできないため、新たな購入注文を出すべき旨の警告表示がなされている。
【0159】
以上のように、本実施形態のシステムによれば、センター倉庫に適正在庫割れが生じた場合に、港頭倉庫からセンター倉庫への出荷指図を行うことができ、港頭倉庫についても、現在在庫または次回入庫時の予測在庫に適正在庫割れが生じた場合に、他センターからの在庫の振り替え指図を行うことができる。また、センター間の在庫の振り替えが行えない場合には、発注元企業にて陸揚港の変更を行うことができ、さらに、陸揚港の変更も行えない場合は、新規の購入注文を行うべき旨の警告表示を行うことができる。したがって、本実施形態によれば、各センター倉庫および各港頭倉庫の在庫を適正在庫以上に維持できるような効果的な在庫管理を行うことが可能となる。
【0160】
【発明の効果】
本発明によれば、商品の購入注文状態に基づいて、在庫管理データを登録し、以後、商品の在庫状態が変化する毎に、在庫管理データを更新していく。このため、在庫管理データを閲覧することにより、各時点での商品の在庫状態を正確に把握することができる。また、各在庫状態からセンター倉庫へ入庫するまでの所要日数は予測できるので、商品の在庫状態に基づいて、センター倉庫への納品予定日を知ることができる。このように、本発明によれば、発注商品の在庫状態を時系列的に把握することができ、納品時期を正確に把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるシステム全体構成図である。
【図2】本実施形態のシステムにおける処理の流れの概要を示す図である。
【図3】在庫管理データベースのデータ内容の一例を示す図(その1)である。
【図4】在庫管理データベースのデータ内容の一例を示す図(その2)である。
【図5】在庫管理データベースのデータ内容の一例を示す図(その3)である。
【図6】在庫管理データベースのデータ内容の一例を示す図(その4)である。
【図7】在庫管理データベースのデータ内容の一例を示す図(その5)である。
【図8】在庫管理データベースのデータ内容の一例を示す図(その6)である。
【図9】在庫管理データベースのデータ内容の別の例を示す図である。
【図10】図9に示す在庫管理データベースを集計して得られたデータを示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態である統合在庫管理サーバーを含むシステムの全体構成図である。
【図12】本実施形態の統合在庫管理サーバーの機能的なモジュール構成を示す図である。
【図13】P/O管理モジュール50を説明するための図である。
【図14】進捗管理モジュールを説明するための図である。
【図15】統合在庫管理モジュールを説明するための図である。
【図16】フォワーディングモジュール、標準在庫モジュール、および配送管理モジュールを説明するための図である。
【図17】港頭進捗データの閲覧画面の一例を示す図である。
【図18】顧客の端末コンピュータにおいて表示された在庫管理画面の第1の例を示す図である。
【図19】顧客の端末コンピュータにおいて表示された在庫管理画面の第2の例を示す図である。
【図20】顧客の端末コンピュータにおいて表示された在庫管理画面の第3の例を示す図である。
【図21】受発注管理モジュールを説明するための図である。
【図22】本実施形態において、P/O管理モジュール、進捗管理モジュール、統合在庫管理モジュール、フォワーディングモジュール、標準在庫管理モジュール、配送管理モジュール、受発注管理モジュール、および各端末コンピュータの間でやりとりされる情報の流れを示す図である。
【図23】本実施形態において、商品が発注されてから商品が輸入されて販売会社へ配送されるまでの一連の流れを各端末コンピュータから入力される情報の内容と共に示す図である。
【図24】本実施形態での在庫管理データベースのデータ内容の一例を示す図(その1)である。
【図25】本実施形態での在庫管理データベースのデータ内容の一例を示す図(その2)である。
【図26】本実施形態での在庫管理データベースのデータ内容の一例を示す図(その3)である。
【図27】本実施形態での在庫管理データベースのデータ内容の一例を示す図(その4)である。
【図28】本実施形態での在庫管理データベースのデータ内容の一例を示す図(その5)である。
【図29】本実施形態での在庫管理データベースのデータ内容の一例を示す図(その6)である。
【図30】発注元企業が発注契約の履行進捗状況を管理するための契約進捗閲覧画面の一例を示す図である。
【図31】生産者、輸出者、および荷送側海貨業者が出荷・輸出手続の進捗状況を管理するための輸出進捗閲覧画面の一例を示す図である。
【図32】荷受側海貨業者および発注元企業が輸入進捗状況を管理するための輸入進捗閲覧画面の一例を示す図である。
【図33】港頭倉庫にて港頭入庫までの進捗状況を管理するための港頭進捗閲覧画面の一例を示す図である。
【図34】センター倉庫にてセンター入庫までの進捗状況を管理するためのセンター進捗閲覧画面の一例を示す図である。
【図35】各在庫状態において在庫がセンター倉庫別に区別されることを説明するための図である。
【図36】在庫自動調節機能に係わる処理の流れを示すフローチャートである。
【図37】図36のフローチャートの説明で用いる在庫状態の一例を示す図である。
【図38】図37に示す例において、センター倉庫の適正在庫割れに伴う出荷指図に応じて港頭倉庫からセンター倉庫への出荷が行われた場合の、各倉庫での入出庫前後の在庫状態の変化を示す図である。
【図39】港頭倉庫からセンター倉庫への出荷が行われた後の在庫状態を示す図である。
【図40】港頭倉庫での適正在庫割れに伴う振り替え指図に応じた在庫の振り替え処理を示す図である。
【図41】在庫振り替え処理後の在庫状態を示す図である。
【図42】発注元企業で陸揚港の変更が可能か否かを判断するための在庫調節閲覧画面の一例を示す図である。
【図43】陸揚港を変更した後の在庫調節閲覧画面を示す図である。
【符号の説明】
10、100 統合在庫管理サーバー
10a、100a 在庫管理データベース
14 購買部門コンピュータ
16 生産者コンピュータ
18 輸出者コンピュータ
20 荷送側コンピュータ
22 荷受側コンピュータ
24 港頭倉庫コンピュータ
26 センター倉庫コンピュータ
28 販売会社コンピュータ
30 運送会社コンピュータ

Claims (4)

  1. 商品の発注元の端末コンピュータ、荷送側海貨業者の端末コンピュータ、港頭倉庫会社の端末コンピュータ、及びセンター倉庫の端末コンピュータとネットワークを介して接続されると共に、データベースにアクセス可能なコンピュータにより構成され、商品の購入注文がなされてから船積みされ、港頭倉庫を経てセンター倉庫に入庫されるまでの当該商品の在庫管理を行う在庫管理システムであって、当該コンピュータが、
    前記発注元の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、購入注文がなされた商品の購入注文番号、商品識別情報、および、数量を含む購入注文情報を受信する購入注文情報受信手段と、
    該受信した購入注文情報を前記データベースに記録する手段と、
    前記荷送側海貨業者の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、船積手続が行われた商品の購入注文番号、仕入書番号、商品識別情報、および、数量を含む船積手続情報を受信する船積手続情報受信手段と、
    該受信した船積手続情報を、購入注文番号をキーとして前記購入注文情報に関係付けて前記データベースに記録する手段と、
    前記荷送側海貨業者の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、船積みされた商品の仕入書番号、船荷証券番号、商品識別情報、数量、および、船積日を含む船積情報を受信する船積情報受信手段と、
    該受信した船積情報を、仕入書番号をキーとして前記船積手続情報に関係付けて前記データベースに記録する手段と、
    前記港頭倉庫会社の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、目的港の港頭倉庫に入庫された商品の船荷証券番号、港頭入庫番号、商品識別情報、数量、および、港頭入庫日を含む港頭入庫情報を受信する手段と、
    該受信した港頭入庫情報を、船荷証券番号をキーとして前記船積情報に関係付けて前記データベースに記録する手段と、
    前記港頭倉庫会社の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、前記港頭倉庫から出庫された商品の港頭入庫番号、港頭出庫番号、商品識別情報、数量、および、港頭出庫日を含む港頭出庫情報を受信する手段と、
    該受信した港頭出庫情報を、港頭入庫番号をキーとして前記港頭入庫情報に関係付けて前記データベースに記録する手段と、
    前記センター倉庫の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、センター倉庫に入庫された商品の港頭出庫番号、センター入庫番号、商品識別情報、数量、および、センター入庫日を含むセンター入庫情報を受信する手段と、
    該受信したセンター入庫情報を、港頭出庫番号をキーとして前記港頭出庫情報に関係付けて前記データベースに記録する手段と、
    前記データベースに記録された情報を前記発注元の端末コンピュータでの閲覧に供するデータ閲覧手段と、を備え、
    前記データ閲覧手段は、前記発注元の端末コンピュータから指定された商品に該当する各情報に基づいてセンター倉庫に入庫された状態であるセンター在庫、港頭倉庫に入庫された状態である港頭在庫、船舶による運搬途上の状態である洋上在庫、及び購入注文が確定した状態である購入注文確定を含む在庫状態ごとの商品数量を集計すると共に、各情報に含まれる日付情報からセンター倉庫への納品予定時期を予測し、納品予定時期ごとに各在庫状態の商品数量を集計して前記発注元の端末コンピュータでの閲覧に供することを特徴とする在庫管理システム。
  2. 商品の発注元の端末コンピュータ、荷送側海貨業者の端末コンピュータ、港頭倉庫会社の端末コンピュータ、及びセンター倉庫の端末コンピュータとネットワークを介して接続されたコンピュータにより、商品の購入注文がなされてから船積みされ、港頭倉庫を経てセンター倉庫に入庫されるまでの当該商品の在庫管理を行う在庫管理方法であって、当該コンピュータが、
    前記発注元の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、購入注文がなされた商品の購入注文番号、商品識別情報、および、数量を含む購入注文情報を受信する購入注文情報受信ステップと、
    該受信した購入注文情報をデータベースに記録するステップと、
    前記荷送側海貨業者の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、船積手続が行われた商品の購入注文番号、仕入書番号、商品識別情報、および、数量を含む船積手続情報を受信する船積手続情報受信ステップと、
    該受信した船積手続情報を、購入注文番号をキーとして前記購入注文情報に関係付けて前記データベースに記録するステップと、
    前記荷送側海貨業者の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、船積みされた商品の仕入書番号、船荷証券番号、商品識別情報、数量、および、船積日を含む船積情報を受信する船積情報受信ステップと、
    該受信した船積情報を、仕入書番号をキーとして前記船積手続情報に関係付けて前記データベースに記録するステップと、
    前記港頭倉庫会社の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、目的港の港頭倉庫に入庫された商品の船荷証券番号、港頭入庫番号、商品識別情報、数量、および、港頭入庫日を含む港頭入庫情報を受信するステップと、
    該受信した港頭入庫情報を、船荷証券番号をキーとして前記船積情報に関係付けて前記データベースに記録するステップと、
    前記港頭倉庫会社の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、前記港頭倉庫から出庫された商品の港頭入庫番号、港頭出庫番号、商品識別情報、数量、および、港頭出庫日を含む港頭出庫情報を受信するステップと、
    該受信した港頭出庫情報を、港頭入庫番号をキーとして前記港頭入庫情報に関係付けて前記データベースに記録するステップと、
    前記センター倉庫の端末コンピュータから、前記ネットワークを介して、センター倉庫に入庫された商品の港頭出庫番号、センター入庫番号、商品識別情報、数量、および、センター入庫日を含むセンター入庫情報を受信するステップと、
    該受信したセンター入庫情報を、港頭出庫番号をキーとして前記港頭出庫情報に関係付けて前記データベースに記録するステップと、
    前記データベースに記録された情報を、前記ネットワークを介して、前記発注元の端末コンピュータでの閲覧に供するデータ閲覧ステップと、を実行し、
    前記データ閲覧ステップでは、前記発注元の端末コンピュータから指定された商品に該当する各情報に基づいて、センター倉庫に入庫された状態であるセンター在庫、港頭倉庫に入庫された状態である港頭在庫、船舶による運搬途上の状態である洋上在庫、及び購入注文が確定した状態である購入注文確定を含む在庫状態ごとの商品数量を集計すると共に、各情報に含まれる日付情報からセンター倉庫への納品予定時期を予測し、納品予定時期ごとに各在庫状態の商品数量を集計して前記発注元の端末コンピュータでの閲覧に供することを特徴とする在庫管理方法。
  3. 請求項記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  4. 請求項記載のプログラムを記録した記録媒体。
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