JP2004070090A - マルチビーム光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

マルチビーム光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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酒井 浩司
Masakane Aoki
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Yoshiaki Hayashi
林 善紀
Seizo Suzuki
鈴木 清三
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厚海 広道
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Abstract

【課題】半導体レーザアレイを用いたマルチビーム方式の光走査について、高密度化に適応する光走査装置を提供する。
【解決手段】半導体レーザアレイ1の複数の光ビームを、共通のカップリングレンズ2、アパーチャ3およびシリンドリカルレンズ4を介して回転多面鏡5の偏向反射面に入射させる。回転多面鏡5で反射偏向された光ビームは、第1および第2の結像レンズ6および7を逐次透過し、折り曲げミラー8で反射され、光導電性の感光体9の被走査面上に、副走査方向に分離した複数の光スポットとして集光され、複数の走査線が同時走査される。カップリングレンズ2とアパーチャ3の、開口径とビーム強度分布との関係に対する条件を所定のごとく規定する。回転多面鏡5の偏向光の一部を第1の結像レンズ6、分岐ミラー10、集光レンズ11を順次介して受光素子12で受けて、同期検出光として利用する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル複写機およびレーザプリンタ等の画像形成装置に用いられる光走査装置に係り、特に複数の走査線を同時的に走査するマルチビーム方式の光源として、発光源をモノリシックに列をなして配列したレーザダイオード(LD)アレイ、すなわち半導体レーザアレイ(以下、「LDアレイ」とも称する)を用いるマルチビーム光走査装置および画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光走査装置は、ディジタル複写機およびレーザプリンタ等に関連して用いられており、広く知られている。近年では、このような光走査装置における光走査の書き込み密度として、1200dpiあるいは2400dpiといった高密度の書き込み密度を達成することが要請されている。光走査を、高速化する方法として、被走査面の複数の走査線を同時に走査するマルチビーム方式が注目されており、発光源を1列に並べたモノリシックなLDアレイ方式の光源を用いるマルチビーム方式の光走査装置が実現されつつある。このようなLDアレイ方式の光源を用いると、単一のビーム発光源による光源を用いるシングルビーム方式の光走査装置の場合と同様に、光源から被走査面に至る光路上の光学系を複数のビームで共通に使用できるので、機械的変動等に対しても安定性の良いマルチビーム方式の光走査装置を実現することが可能になる。
1200dpiあるいは2400dpiといった高密度の光走査を、マルチビーム方式の光走査によって実現するには、LDアレイにおける各発光源の間隔を充分に小さくする必要がある。
例えば、複数のビームが同時走査する複数の走査線のピッチが1走査線分である場合、すなわち、いわゆる隣接走査の場合に、2400dpiの書込密度を実現しようとすると、光源における発光源間隔は、一般に10μmよりも小さい間隔が必要とされる。
【0003】
モノリシックなLDアレイを用いる場合に、発光源の間隔が10μmよりも小さくなると、1つの発光源の点滅が隣接する発光源の点滅に熱的または電気的に影響するようになり、個々の発光源を各独立に変調制御することが困難になる。LDアレイにおける各発光源の間隔をある程度大きくして、しかも高密度のマルチビーム走査を実現するには、特許第2508871号公報に示されているように、隣接ビームが、被走査面上で1走査線分以上の間隔をあけて走査を行う、いわゆる「飛び越し走査」を行えばよい。しかしながら「飛び越し走査」を行うと、ビームが走査光学系を通過する位置が、ビーム毎に副走査方向に大きく異なるようになる。そうなると、走査光学系の光学作用が、複数のビームについて同じにならずにビーム毎に異なることになり、特に、副走査方向の倍率が光スポットの像高に伴って変動し、走査線ピッチが像高に対応して大きく変動することになる。この変動は、特に高密度の光走査を行う場合には、無視できない量となり、画質を劣化させる原因となる。
これに対して、LDアレイにおける各発光源の間隔をある程度大きくして、しかも高密度のマルチビーム走査を実現するために、LDアレイを傾けることによって見かけ上の発光源の間隔を狭くし、被走査面上を隣接走査する方式が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようにLDアレイを傾けて光源に用いる場合には、発散角のばらつきの影響を大きく受けるようになり、環境変動によってスポット径が所要の値の範囲から外れてしまうという問題がある。また、LDアレイを傾けて光源として用いる場合には、光量についても充分に考慮しなければならない。さらに、半導体レーザアレイを取り付ける際の精度が、被走査面上の走査線ピッチ変動に大きく影響するため、半導体レーザアレイの取り付け精度についても考慮する必要がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、半導体レーザアレイ(LDアレイ)を用いたマルチビーム方式の光走査について、高密度化に適応することを可能とするマルチビーム光走査装置および画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、特に、光量を適切に確保することを可能とするマルチビーム光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、スポット径の変動を効果的に低減することを可能とするマルチビーム光走査装置を提供することにある。
【0005】
本発明の請求項3の目的は、特に、被走査面上の有効な書き込み幅を確保することを可能とするマルチビーム光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、被走査面上の走査線ピッチ変動を効果的に低減することを可能とするマルチビーム光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項5の目的は、特に、同期信号を容易に且つ適切に得ることを可能とするマルチビーム光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、同期検知手段の配置に、高い自由度を得ることを可能とするマルチビーム光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項7の目的は、特に、各光ビームについて独立に同期信号を得ることを可能とするマルチビーム光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項8の目的は、特に、光学的なサグがあっても被走査面上の副走査方向のビームウェスト位置のばらつきを低減することを可能とするマルチビーム光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項9の目的は、特に、マルチビーム方式を採用して、高密度化に適応することを可能とする画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光走査装置は、半導体レーザアレイを副走査方向に対して角度γだけ傾けて設けたマルチビーム光走査装置であって、次のような特徴を有する。請求項1に記載した本発明に係るマルチビーム光走査装置は、上述した目的を達成するために、半導体レーザアレイから射出された光ビームの状態を変換するカップリングレンズと、該カップリングレンズの後ろに配置されるA×A径のアパーチャとを有しており、次の条件式を満足することを特徴としている。
<L            (式1)
【0007】
【数6】
Figure 2004070090
但し、
:アパーチャ位置における光ビームの「最大強度の1/e強度」で規定される等高線の主走査方向の長さ;
:アパーチャ位置における光ビームの「最大強度の1/e強度」で規定される等高線の副走査方向の長さ
である。
【0008】
請求項2に記載した本発明に係るマルチビーム光走査装置は、上述した目的を達成するために、半導体レーザアレイを副走査方向に対して角度γだけ傾けて設けたマルチビーム光走査装置において、半導体レーザアレイから射出された光ビームの状態を変換するカップリングレンズと、光ビームを主走査方向に偏向するための光偏向器と、光偏向器の後ろに配置され、光ビームを集光させ被走査面上にω×ω径の光スポットを得るための結像光学系とを有し、次の条件式を満足することを特徴としている。
【0009】
【数7】
Figure 2004070090
但し、
β:結像光学系の副走査方向の結像横倍率;
LD:半導体レーザアレイの発光点間隔;
γ:半導体レーザアレイの回転角度;
n:半導体レーザアレイの発光点数;
d:カップリングレンズから光偏向器までの距離;
COL:カップリングレンズの焦点距離
である。
請求項3に記載した本発明に係るマルチビーム光走査装置は、請求項1または請求項2に記載のマルチビーム光走査装置において、次の条件式を満足することを特徴としている。
【0010】
【数8】
Figure 2004070090
但し、
×D:光偏向器の一面の有効径;
δ:光偏向器に到達した複数の光ビームのうち、主走査方向に最も離れた光ビームの主走査方向間隔;
W:被走査面上の有効書込幅
である。
請求項4に記載した本発明に係るマルチビーム光走査装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のマルチビーム光走査装置において、次の条件式を満足することを特徴とする。
【0011】
【数9】
Figure 2004070090
但し、
α:光走査装置全系の副走査方向の結像横倍率である。
である。
請求項5に記載した本発明に係るマルチビーム光走査装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のマルチビーム光走査装置において、被走査面と等価な位置に同期検知手段を有しており、複数の光ビームのうち一つの光ビームから同期信号を得るとともに、次の条件式を満足することを特徴とする。
【0012】
【数10】
Figure 2004070090
但し、
Δ:被走査面における隣り合う光ビームの間隔;
θ:被走査面における隣り合う光ビームの主走査方向から傾いた角度
である。
請求項6に記載した本発明に係るマルチビーム光走査装置は、請求項5に記載のマルチビーム光走査装置において、同期検知手段は、走査開始位置側に配置され、且つ同期信号を得るための光ビームは、同期検知手段に最も遅く入射する光ビームとすることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載した本発明に係るマルチビーム光走査装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のマルチビーム光走査装置において、被走査面と等価な位置に同期検知手段を有しており、複数の光ビームの各々について同期信号を得るとともに、次の条件式を満足することを特徴とする。
Δ×cosθ>3×ω           (式7)
請求項8に記載した本発明に係るマルチビーム光走査装置は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のマルチビーム光走査装置において、βが次の条件式を満足することを特徴とする。
0.5<β<1.5           (式8)
なお、望ましくは、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のマルチビーム光走査装置において、PLDは100μm以下であってもよい。
【0014】
また、さらに望ましくは、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のマルチビーム光走査装置において、アパーチャ形状は楕円であってもよい。
請求項9に記載した本発明に係る画像形成装置は、上述した目的を達成するために、感光性の像担持体の被走査面を光走査手段により光ビームで走査して前記被走査面上に潜像を形成し、該潜像を現像手段で可視化して画像を得る画像形成装置において、上記像担持体の被走査面を光ビームで走査する光走査手段として、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のマルチビーム光走査装置を用いることを特徴とする。
【0015】
【作用】
すなわち、本発明の請求項1によるマルチビーム光走査装置は、半導体レーザアレイを用いるマルチビーム光走査装置において、半導体レーザアレイが副走査方向に対して角度γだけ傾いており、半導体レーザアレイから射出された光ビームの状態を変換するカップリングレンズと、前記カップリングレンズの後ろに配置されるA×A径のアパーチャとを有しており、アパーチャ位置における光ビームの最大強度の1/e強度で規定される等高線の主走査方向の長さをL;そしてアパーチャ位置における光ビームの最大強度の1/e強度で規定される等高線の副走査方向の長さをL;として
<L            (式1)
【0016】
【数11】
Figure 2004070090
なる条件式を満足する。
このような構成により、半導体レーザアレイ(LDアレイ)を用いたマルチビーム方式の光走査について、高密度化に適応することを可能とし、特に、光量を適切に確保することが可能となる。
【0017】
本発明の請求項2によるマルチビーム光走査装置は、半導体レーザアレイを用いるマルチビーム光走査装置において、半導体レーザアレイが副走査方向に対して角度γだけ傾いており、半導体レーザアレイから射出された光ビームの状態を変換するカップリングレンズと、光ビームを主走査方向に偏向するための光偏向器と、前記光偏向器の後ろに配置され、光ビームを集光させて被走査面上にω×ω径の光スポットを得るための結像光学系とを有し、結像光学系の副走査方向の結像横倍率をβ;半導体レーザアレイの発光点間隔をPLD;半導体レーザアレイの回転角度をγ;半導体レーザアレイの発光点数をn;カップリングレンズから光偏向器までの距離をd;そしてカップリングレンズの焦点距離をfCOL;として
【0018】
【数12】
Figure 2004070090
なる条件式を満足する。
このような構成により、特に、スポット径の変動を効果的に低減することが可能となる。
本発明の請求項3によるマルチビーム光走査装置は、請求項1または請求項2に記載のマルチビーム光走査装置において、光偏向器の一面の有効径をD×D;光偏向器に到達した複数の光ビームのうち、主走査方向に最も離れた光ビームの主走査方向間隔をδ;そして被走査面上の有効書込幅をW;として
【0019】
【数13】
Figure 2004070090
なる条件式を満足する。
このような構成により、特に、被走査面上の有効な書き込み幅を確保することが可能となる。
本発明の請求項4によるマルチビーム光走査装置は、請求項1〜請求項3に記載のマルチビーム光走査装置において、光走査装置全系の副走査方向の結像横倍率をαとして、
【0020】
【数14】
Figure 2004070090
なる条件式を満足する。
このような構成により、特に、被走査面上の走査線ピッチ変動を効果的に低減することが可能となる。
本発明の請求項5によるマルチビーム光走査装置は、請求項1〜請求項4に記載のマルチビーム光走査装置において、被走査面と等価な位置に同期検知手段を有しており、複数の光ビームのうち一つの光ビームから同期信号を得るとともに、被走査面における隣り合う光ビームの間隔をΔ;そして被走査面における隣り合う光ビームの主走査方向から傾いた角度をθ;として
【0021】
【数15】
Figure 2004070090
なる条件式を満足する。
このような構成により、特に、同期信号を容易に且つ適切に得ることが可能となる。
【0022】
本発明の請求項6によるマルチビーム光走査装置は、請求項5に記載のマルチビーム光走査装置において、同期検知手段が走査開始位置側に配置され、且つ同期信号を得るための光ビームを、前記同期検知手段に最も遅く入射する光ビームとする。
このような構成により、特に、同期検知手段の配置に、高い自由度を得ることが可能となる。
本発明の請求項7によるマルチビーム光走査装置は、請求項1〜請求項4に記載のマルチビーム光走査装置において、被走査面と等価な位置に同期検知手段を有しており、複数の光ビームの各々について同期信号を得るとともに、
Δ×cosθ>3×ω           (式7)
なる条件式を満足する。
このような構成により、特に、各光ビームについて独立に同期信号を得ることが可能となる。
【0023】
本発明の請求項8によるマルチビーム光走査装置は、請求項1〜請求項7に記載のマルチビーム光走査装置において、βが
0.5<β<1.5           (式8)
なる条件式を満足する。
このような構成により、特に、光学的なサグがあっても被走査面上の副走査方向のビームウェスト位置のばらつきを低減することが可能となる。
本発明の請求項9による画像形成装置は、感光性の像担持体の被走査面を光走査手段により光ビームで走査して前記被走査面上に潜像を形成し、該潜像を現像手段で可視化して画像を得る画像形成装置において、前記像担持体の被走査面を光ビームで走査するための光走査手段として、請求項1〜請求項8のうちのいずれか1項に記載のマルチビーム光走査装置を用いる。
このような構成により、特に、マルチビーム方式を採用して、高密度化に適応することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明を実施の形態についての具体的な説明に先立って、特許請求の範囲の各請求項におおむね対応する種々の局面に従った本発明の構成について説明する。本発明の光走査装置は、半導体レーザアレイ、つまりLDアレイ、を副走査方向に対して角度γだけ傾けて用いたマルチビーム光走査装置であって、さらに次に述べるような特徴を有している。
すなわち、本発明の第1の局面におけるマルチビーム光走査装置は、半導体レーザアレイから射出された光ビームの状態を変換するカップリングレンズと、該カップリングレンズの後ろに配置されるA×A径のアパーチャとを有していて、次の条件式を満足する(請求項1に対応する)。
<L            (式1)
【0025】
【数16】
Figure 2004070090
但し、
:アパーチャ位置における光ビームの「最大強度の1/e強度」で規定される等高線の主走査方向の長さ;
:アパーチャ位置における光ビームの「最大強度の1/e強度」で規定される等高線の副走査方向の長さ
である。
あるいは、本発明の第2の局面におけるマルチビーム光走査装置は、半導体レーザアレイを副走査方向に対して角度γだけ傾けて用いるマルチビーム光走査装置において、前記半導体レーザアレイから射出された光ビームの状態を変換するカップリングレンズと、光ビームを主走査方向に偏向するための光偏向器と、光偏向器の後ろに配置され、光ビームを集光させて被走査面上にω×ω径の光スポットを得るための結像光学系とを有し、次の条件式を満足する(請求項2に対応する)。
【0026】
【数17】
Figure 2004070090
但し、
β:結像光学系の副走査方向の結像横倍率;
LD:半導体レーザアレイの発光点間隔;
γ:半導体レーザアレイの回転角度;
n:半導体レーザアレイの発光点数;
d:カップリングレンズから光偏向器までの距離;
COL:カップリングレンズの焦点距離
である。
さらに、本発明の第3の局面におけるマルチビーム光走査装置は、本発明の前記第1の局面(請求項1)または第2の局面(請求項2)によるマルチビーム光走査装置において、次の条件式を満足する(請求項3に対応する)。
【0027】
【数18】
Figure 2004070090
但し、
×D:光偏向器の一面の有効径;
δ:光偏向器に到達した複数の光ビームのうち、主走査方向に最も離れた光ビームの主走査方向間隔;
W:被走査面上の有効書込幅
である。
また、本発明の第4の局面におけるマルチビーム光走査装置は、本発明の前記第1の局面(請求項1)〜第3の局面(請求項3)のいずれか1つのマルチビーム光走査装置において、次の条件式を満足する(請求項4に対応する)。
【0028】
【数19】
Figure 2004070090
但し、
α: 光走査装置全系の副走査方向の結像横倍率である。
また、本発明の第5の局面におけるマルチビーム光走査装置は、本発明の前記第1の局面(請求項1)〜第4の局面(請求項4)のいずれか1つによるマルチビーム光走査装置において、被走査面と等価な位置に同期検知手段を有しており、複数の光ビームのうち一つの光ビームから同期信号を得るとともに、次の条件式を満足する(請求項5に対応する)。
【0029】
【数20】
Figure 2004070090
但し、
Δ:被走査面における隣り合う光ビームの間隔;
θ:被走査面における隣り合う光ビームの主走査方向から傾いた角度
である。
さらに、本発明の第6の局面におけるマルチビーム光走査装置は、前記第5の局面(請求項5)のマルチビーム光走査装置において、同期検知手段は走査開始位置側に配置され、同期信号を得るための光ビームは、同期検知手段に最も遅く入射する光ビームとする(請求項6に対応する)。
【0030】
また、本発明の第7の局面におけるマルチビーム光走査装置は、前記第1の局面(請求項1)〜第4の局面(請求項4)のいずれか1つによるマルチビーム光走査装置において、被走査面と等価な位置に同期検知手段を有しており、複数の光ビームの各々について同期信号を得るとともに、次の条件式を満足する(請求項7に対応する)。
Δ×cosθ>3×ω           (式7)
また、本発明の第8の局面におけるマルチビーム光走査装置は、前記第1の局面(請求項1)〜第4の局面(請求項4)のいずれか1つによるマルチビーム光走査装置において、βが次の条件式を満足する(請求項8に対応する)。
0.5<β<1.5           (式8)
また、本発明の第9の局面におけるマルチビーム光走査装置は、前記第1の局面(請求項1)〜第7の局面(請求項7)のいずれか1つによるマルチビーム光走査装置において、PLDは100μm以下である。
【0031】
本発明の第10の局面におけるマルチビーム光走査装置は、前記第1の局面(請求項1)〜第7の局面(請求項7)のいずれか1つによるマルチビーム光走査装置において、アパーチャ形状は楕円である。
そして、本発明の第11の局面における画像形成装置は、感光性の像担持体の被走査面を、光走査手段により光ビームにて走査して潜像を形成し、該潜像を現像手段で可視化して画像を得る画像形成装置において、上記像担持体の被走査面を光ビームで走査するための光走査手段として、上述した第1の局面(請求項1)〜第8の局面(請求項8)のいずれか1つによるマルチビーム光走査装置を用いる(請求項9に対応する)。
次に、本発明の各局面に対応する本発明によるマルチビーム光走査装置または画像形成装置の構成ついて詳細に説明する。
【0032】
図1は、本発明が適用された一般的な光走査装置の構成を説明するための図である。図1に示すマルチビーム方式の光走査装置は、半導体レーザアレイ(レーザダイオードアレイ)1、カップリングレンズ2、アパーチャ(絞り)3、シリンドリカルレンズ4、回転多面鏡(ポリゴンミラー)5、第1の結像レンズ6、第2の結像レンズ7、折り曲げミラー8、感光体9、分岐ミラー10、集光レンズ11および受光素子12を具備している。
レーザダイオードアレイ、すなわち半導体レーザアレイ1は、複数の発光源、例えば第1のチャンネルの発光源ch1、第2のチャンネルの発光源ch2、第3のチャンネルの発光源ch3および第4のチャンネルの発光源ch4の4つの発光源を有している。半導体レーザアレイ1の複数の発光源ch1〜ch4からのレーザビームからなる光ビームを、共通のカップリングレンズ2により以後の光学系にカップリング(結合)する。カップリングされたビームの形態は、以後の光学系の光学特性に応じて、弱い発散性の光束または弱い集束性の光束としても良く、平行光束としても良い。カップリングレンズ2を透過したビームは、アパーチャ3、つまり絞りの開口部を通過する際に、光束周辺部が遮断され除去されてビーム整形され、線像結像光学系であるシリンドリカルレンズ4に入射する。
【0033】
シリンドリカルレンズ4は、パワー、つまり屈折力、のない方向を主走査方向に対応させて、副走査方向に正のパワーを持たせ、入射するビームを副走査方向に集束させて、光偏向器である、等速回転駆動されるポリゴンミラー、すなわち回転多面鏡5の偏向反射面近傍に集光させる。
回転多面鏡5の偏向反射面により反射されたビームは、回転多面鏡5の等速回転に伴い等角速度的に偏向しつつ、結像光学系をなす第1および第2の結像レンズ6および7を逐次透過し、折り曲げミラー8によって光路が折り曲げ偏向され、被走査面の実体をなす光導電性の感光体9上に、副走査方向に分離した複数の光スポットとして集光され、これら複数の光スポットにより複数の走査線が同時走査される。
なお、ビームは、各走査線毎の光走査に先立って分岐ミラー10に入射して分岐抽出され、集光レンズ11により受光素子12に集光入射される。受光素子12の出力に基づいて、光走査の書込開始タイミングが、ビーム走査に同期するように決定される。
【0034】
図2は、半導体レーザアレイ1から射出された光ビームが、カップリングレンズ2を通過した後に、アパーチャ3において、光ビームの最大強度の1/e強度で規定される等高線がどのようになっているかを示したものである。この図2では、アパーチャ3は、上述した本発明の第10の局面に従って、A×A径の楕円アパーチャを用いるものとして示している。しかしながら、アパーチャ3の開口形状はこれに限定されるものではなく、矩形でもよいし、楕円形に近い、いわゆる小判形でもよい。特に、開口形状を、楕円形状あるいは小判形状とすると、矩形形状の場合に生ずる4隅の光強度の弱い部分を除去することができるため、半導体レーザアレイ1の発散角のばらつきに起因するスポット径の変動を効果的に抑えることが可能となる。なお、AおよびA等における添字「m」および「s」は、それぞれ主走査方向および副走査方向を意味しており、この明細書中では、各種符号に、これに準じて同様の添字を付すものとする。
【0035】
上述した本発明の第1の局面においては、被走査面上の光量を確保するための条件式として式1および式2を与えている。光量が最大になるのは、 A/Aの値と L/Lの値が一致する場合である。しかしながら、アパーチャ3の径は、被走査面上の光スポットの大きさと、光源から被走査面の間に配置される光学系とで決定されるため、光量が最大になるように任意にアパーチャの径を決定することができない。そこで、光量を充分に確保しつつ、被走査面上に良好な光スポットを得るために、 A/Aの値をL/Lの値に対して±70%以下に抑えることが好ましい。また、半導体レザーアレイ1を傾けるとアパーチャ3位置における主走査方向の光ビームの幅が小さくなり、半導体レーザアレイ1の発散角ばらつきに起因するスポット径の変動が大きくなる。これを効果的に抑えるには、式1を満足させることが必要となる。これが上述した本発明の第1の局面であり、光量が確保されたマルチビーム光走査装置を提供することができる。
【0036】
また、本発明の第2の局面においては、被走査面上における副走査方向のスポット径を確保するための条件式として式3を与えている。半導体レーザアレイ1を傾けて用いる場合、光ビームは主走査方向に離れることになる。そのため、光学的なサグが生じ、これに伴って副走査方向の像高間によるビームウェスト位置のばらつきが生じて、その結果、有効書込幅全体にわたって副走査方向のスポット径を確保することができなくなってしまうという問題が生じる。この問題は、スポット径が小径化されるほど無視できなくなる。また、光偏向器である回転多面鏡5以降の結像光学系の副走査方向に対応する方向の結像横倍率にも影響され、仮に光学的なサグが大きくても結像横倍率が小さければ、被走査面上の副走査方向のビームウェスト位置のばらつきは縮小されて、無視することができるようになる。上述した本発明の第2の局面では、これを式3なる条件式により規定しており、これによりスポット径変動の少ないマルチビーム光走査装置を提供することができる。
【0037】
本発明の第3の局面においては、被走査面上の有効書込幅を確保するための条件式として式4を与えている。有効書込幅は、光偏向器を構成する回転多面鏡5の1面の有効径により決定される。図3を参照して具体的に説明する。図3において、(a)は、回転多面鏡5の1面を説明するための部分斜視図、(b)は、最大像高のビームを説明するための平面図、そして(c)は、最小像高のビームを説明するための平面図である。光偏向器としての正多角柱状の回転多面鏡5の1面の有効径は、横断面の正多角形の内接円半径と角数つまり面数で求められるが、実際は、多角柱面の角部近傍における面ダレがあるため、両端部ぎりぎりまでを有効径とすることはできない。この面、すなわち偏向反射面、に光ビームが入射されるが、光ビームの径が大きくなると有効書込幅を確保することが困難になる。この光ビームの径は、被走査面上のスポット径ω×ωで定まり、スポット径が小径化されるほど有効書込幅を確保することが困難になる。また、光偏向器の回転多面鏡5に到達した複数の光ビームのうち、主走査方向に対応する方向に最も離れた光ビームの主走査方向間隔が大きくなるほど有効書込幅が狭くなる。ここで、スポット径ω×ωは、最大強度の1/eの強度で定義される。
このような、第3の局面では、被走査面上の有効書込幅の確保されたマルチビーム光走査装置を提供することができる。
【0038】
本発明の第4の局面においては、被走査面上の走査線ピッチを確保するための条件式として式5を与えている。半導体レーザアレイ1を傾けて設ける場合には、その取り付け精度が重要になる。何故ならば、取り付け精度によって被走査面上の走査線ピッチが変動し、画像が劣化するからである。この画像の劣化を抑えるためには、走査線ピッチの変動を走査線ピッチの0.5倍以下とすることが望ましい。取り付け精度は、半導体レーザアレイ1の傾き角度に対して約1°には抑えられることができると考えられるため、走査線ピッチの変動は
LD×(n−1)×β×(cos(γ−1)−cosγ)
であらわされる。この値を走査線ピッチの0.5倍以下とするという条件より、式5を求めることができる。このような第4の局面では、被走査面上の走査線ピッチ変動の少ないマルチビーム光走査装置を提供することができる。
【0039】
本発明の第5の局面においては、同期信号を得るための条件式として式6を与えている。半導体レーザアレイ1を傾けて設ける場合の同期信号の取り出し方としては、一括して走査される複数の光ビームのうちの1つの光ビームから同期信号を得て、前記複数の光ビームの残りの光ビームについては遅延回路により電気的に補正して同期信号を得る方法がある。しかしながら、このようにするためには、各光ビームの同期検知手段領域における主走査方向の間隔が常に一定である必要がある。実際には、式6に示されるように、約1°の変動について所要のピッチの1/8以下に抑えなければならない。この第5の局面では、マルチビーム光走査装置において同期信号を適切に得ることができる。
また、このとき、同期信号は、同期検知手段に最も遅く入射する光ビームに基づいて取得することが望ましい。これが本発明の第6の局面であり、図4を参照して説明する。半導体レーザアレイ1が傾いている場合、図4に示すように、各光ビームによって走査される被走査面上の走査線SL1〜SL4は、段階的にずれた形で走査される。今、矢印の方向に走査される場合、同期検知手段に最も遅く入射する光ビームはSL4である。この光ビームで同期信号を得るものとすると、同期検知手段は、図4に示した範囲Hの中のどこに配置してもよいことになる。したがって、走査線SL1よりも同期検知手段の設置位置に関する自由度が増えるという利点があるので、この第6の局面では、同期検知手段の配置自由度が高くなる。
【0040】
本発明の第7の局面においては、上述した第5の局面とは異なる方式で同期信号を得る場合の条件式として式7を与えている。同期信号を得るための上述した第5の局面とは異なる方法としては、各々の光ビームの同期信号を個別に得る方法がある。しかしながら、このようにするためには光ビームが同期検知手段において主走査方向にある程度離れている必要がある。実際には、式7に示すように主走査方向のスポット径の3倍だけ離さなければならない。この方法を採用すれば、各光ビームの同期信号は、個別に独立して得られるため、半導体レーザの取付精度等に対する条件が緩和され、常に良好な画像を得ることを容易に実現することができる。
本発明の第8の局面においては、本発明を有効に用いるための結像光学系の副走査方向の結像横倍率の条件として式8を与えている。この式8の条件下であれば、たとえ光学的なサグがあっても被走査面上の副走査方向のビームウェスト位置のばらつきを小さく抑えることができる。
【0041】
また、本発明の第9の局面においては、使用する半導体レーザアレイの発光点間隔を与えており、この発光点間隔は100μm以下とすることが好ましい。発光点間隔が、これよりも大きくなると、被走査面上において所望の走査線ピッチを得るために傾き角度γをほぼ90°に設定する必要があり、取付精度の要求は飛躍的に難しくなり、量産性が悪くなりコストも高くなる。すなわち、第9の局面では、取付精度の要求を減弱することができる。さらに、本発明の第10の局面においては、上述したようにアパーチャ3の開口形状を楕円とすることを規定している。このようにすることにより、第10の局面では、半導体レーザアレイ1の発散角のばらつきに起因するスポット径の変動を効果的に抑え、安定したビームスポットを得ることができる。
そして、本発明の第11の局面においては、感光性の像担持体の被走査面を光ビームで走査するための光走査手段として、上述した第1の局面〜第8の局面のいずれか1つによるマルチビーム光走査装置を用いて画像形成装置を構成している。この第11の局面による画像形成装置は、像担持体の被走査面を、このような光走査手段により光ビームにて走査して潜像を形成し、該潜像を現像手段で可視化して画像を得ることにより、高密度化に適応することが可能なマルチビーム方式の画像形成装置を提供することができる。
【0042】
以下、具体的な実施の形態に基づき、図面を参照して本発明のマルチビーム光走査装置および画像形成装置を詳細に説明する。以下に示す本発明の第1〜第5の実施の形態において用いているレンズ面の形状等は、次のように定義する。
〈主走査断面内における非円弧形状〉
主走査断面内の近軸曲率半径をR、光軸からの主走査方向の距離をY、円錐定数をK、高次の係数をA、A、A、A、A、A、…として、光軸方向のデプスをXとして、主走査断面内における非円弧形状を次の多項式(式9)であらわす。
【0043】
【数21】
Figure 2004070090
この式9において、奇数次の係数A、A、A、…にゼロ以外の数値を代入したときに、主走査方向に非対称な形状となる。
〈副走査断面における曲率〉
副走査断面内で曲率が主走査方向(光軸位置を原点とする座標Yで示す方向)に変化する場合、副走査断面における曲率を次の式であらわす。なお、次式において、R(0)は、副走査断面内における光軸上の曲率半径をあらわしている。
(Y)=1/R(0)+B・Y+B・Y+B・Y+B・Y+B・Y+B・Y+…            (式10)
【0044】
そして、式10において、Yの奇数次係数:B、B、B、…にゼロ以外の数値を代入したときに、副走査断面内の曲率の変化が主走査方向について非対称となる。
〈副非円弧面〉
副走査断面の主走査方向の位置をYおよび副走査方向の座標をZとして、副非円弧面は、これらを用いて次の式11であらわされる。
【0045】
【数22】
Figure 2004070090
【0046】
この式11においては、先に述べた式10で定義されたC(Y)をCとしてあらわしており、また、Kは、次の式12で定義される。
Figure 2004070090
上述した式11において、F、F、F、…、G、G、G、…等にゼロ以外の数値を代入すると、副走査断面内の非円弧量が主走査方向に非対称となる。すなわち、副非円弧面は、上述したように、副走査断面内の形状が非円弧形状で、この副走査断面内の非円弧形状が、主走査方向における副走査断面の位置に応じて変化する面であるが、式11において、右辺の第1行目は主走査方向の座標Yのみの関数であり、主走査断面内の形状をあらわしている。また、右辺の第2行目以降については、副走査断面のY座標が決定すると、Zの各次の項の係数は一義的に決定され、座標Yにおける副走査断面内の非円弧形状が定まる。
【0047】
なお、上述の解析表現は、上に列挙したものに限らず、種々の表現が可能であり、本発明における面形状が上述した数式による表現に限定されるものではない。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係るマルチビーム光走査装置の走査光学系の要部の構成を模式的に示している(この第1の実施の形態は、上述した第2、第3、第4、第5、第6、第8および第9の各局面、すなわち請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、および請求項8に対応している)。
図5に示す走査光学系は、図1のマルチビーム光走査装置の構成における走査光学系を模式的に示したもので、カップリングレンズ2、アパーチャ3、シリンドリカルレンズ4、回転多面鏡5、第1の結像レンズ6および第2の結像レンズ7を有している。すなわち、半導体レーザアレイ1から発した複数のレーザ光ビームは、カップリングレンズ2、アパーチャ3およびシリンドリカルレンズ4を順次介して、回転多面鏡5に入射し、さらに、回転多面鏡5で反射偏向されて、第1の結像レンズ6および第2の結像レンズ7を順次介して、感光体9の被走査面SSにビームスポットが結像される。回転多面鏡5の回転に伴いこのビームスポットが被走査面SSを走査する。
【0048】
この図5に示す本発明の第1の実施の形態によるマルチビーム光走査装置の走査光学系の第1の実施例の構成を具体的に説明する。
〈光源〉
光源である半導体レーザアレイ1は、次のように構成している。
発光源数n:4
発光源ピッチPLD:20μm
波長:670nm
最大出力:8mW
傾き角度γ:29.45°
発散角:θ30°、θ9°
〈カップリングレンズ〉
カップリングレンズ2は、次のように構成している。
【0049】
焦点距離fCOL:30mm(1群1枚構成)
カップリング作用:コリメート作用
このカップリングレンズ2と回転多面鏡5の偏向反射面との間の距離dは、次のように設定する。
カップリングレンズ〜偏向反射面の距離d:156.98mm
〈シリンドリカルレンズ〉
シリンドリカルレンズ4は、次のように構成している。
副走査方向の焦点距離:51.88mm
〈アパーチャ〉
アパーチャ3は、矩形の開口を有するものとし、そのアパーチャ径は、次のように設定する。
アパーチャ径(矩形)
主走査方向A:7.9mm
副走査方向A:1.2mm
〈回転多面鏡〉
ポリゴンミラー、すなわち回転多面鏡5は、次のように構成している。
【0050】
偏向反射面数:5
内接円半径:18mm
さらに、半導体レーザ1光源側から回転多面鏡5へのビーム入射光軸と、反射偏向後の走査結像光学系の光軸とがなす角を次のように設定する。
光源側からのビーム入射光軸と走査結像光学系の光軸とがなす角:60°
〈被走査面〉
感光体9の被走査面SSにおける状態は次のように設定する。
書込密度:1200dpi
目標スポット径ω×ω:30×30μm
〈回転多面鏡と被走査面との間にある光学系のデータ〉
ここで、回転多面鏡(ポリゴンミラー)5と被走査面SSとの間にある光学系のデータを表1に示す。データの表記について説明すると、曲率半径を、主走査方向についてRおよび副走査方向についてR、とし、屈折率をnであらわす。なお、次のデータにおける曲率半径RおよびRは、円弧形状以外については、近軸曲率半径である。
【0051】
【表1】
Figure 2004070090
各面の主走査方向と副走査方向の係数を表2〜表5に挙げ、第2の結像レンズ7の射出面(第4面)の副走査方向の係数を、表6に挙げる。
【0052】
【表2】
Figure 2004070090
【0053】
【表3】
Figure 2004070090
【0054】
【表4】
Figure 2004070090
【0055】
【表5】
Figure 2004070090
【0056】
【表6】
Figure 2004070090
【0057】
次に、上述した第1の実施例による光走査光学系おける各パラメータの数値は次の通りである。
:9.09mm
:14.47mm
β:0.7
:25.74mm
δ:0.12mm
W:300mm
Δ:0.08mm
θ:15.77°
α:1.217
以上により、
【0058】
【数23】
Figure 2004070090
であるので、上述した(式3)を満足する。また、
【0059】
【数24】
Figure 2004070090
であるので、(式4)を満足する。そして、
【0060】
【数25】
Figure 2004070090
であるので、(式5)を満足する。さらに、
【0061】
【数26】
Figure 2004070090
であるので、複数の光ビームのうち一つの光ビームから同期信号を得る方法を採用することができる。
【0062】
図6に、第1の実施例における、第1のチャンネルの発光源ch1に対応する光スポットの各像高ごとのスポット径の深度曲線を示している。なお、像高は±150mmを等間隔に分割した全21像高で示した。図6の(a)は主走査方向、図6の(b)は副走査方向に関するものである。図6に示されているように、主走査方向・副走査方向共に良好な深度を有しており、被走査面の位置精度に対する許容度が高い。また、露光エネルギーが6.3mJ/mの感光体9を用いた場合には、半導体レーザ、つまりレーザダイオード、の最大発光出力は7.22mW(<8mW)であり光量も充分である。
図7は、本発明の第2の実施例に係るマルチビーム光走査装置の走査光学系の要部の構成を模式的に示している(この第2の実施の形態は、上述した第1、第2、第3、第4、第5、第6、第8、第9および第10の各局面、すなわち請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、および請求項8に対応している)。
【0063】
図7に示す走査光学系は、図1のマルチビーム光走査装置の構成における走査光学系を模式的に示したもので、図1におけるカップリングレンズ2、アパーチャ3、シリンドリカルレンズ4、回転多面鏡5、第1の結像レンズ6および第2の結像レンズ7にそれぞれ対応するカップリングレンズ2A、アパーチャ3A、シリンドリカルレンズ4A、回転多面鏡5A、第1の結像レンズ6Aおよび第2の結像レンズ7Aを有している。すなわち、半導体レーザアレイ1Aから発した複数のレーザ光ビームは、カップリングレンズ2A、アパーチャ3Aおよびシリンドリカルレンズ4Aを順次介して、回転多面鏡5Aに入射し、さらに、回転多面鏡5Aで反射偏向されて、第1の結像レンズ6Aおよび第2の結像レンズ7Aを順次介して、感光体9Aの被走査面SSにビームスポットが結像される。回転多面鏡5Aの回転に伴いこのビームスポットが被走査面SSを走査する。
この図7に示す本発明の第2の実施例によるマルチビーム光走査装置の走査光学系の構成を具体的に説明する。
〈光源〉
光源である半導体レーザアレイ1Aは、次のように構成している。
【0064】
発光源数n:4
発光源ピッチPLD:14μm
波長:780nm
最大出力:10mW
傾き角度γ:62.3°
発散角:θ30°、θ9°
〈カップリングレンズ〉
カップリングレンズ2Aは、次のように構成している。
焦点距離fCOL:27mm(1群1枚構成)
カップリング作用:コリメート作用
このカップリングレンズ2Aと回転多面鏡5Aの偏向反射面との間の距離dは、次のように設定する。
カップリングレンズ〜偏向反射面の距離d:220.8mm
〈シリンドリカルレンズ〉
シリンドリカルレンズ4Aは、次のように構成している。
【0065】
副走査方向の焦点距離:126.18mm
〈アパーチャ〉
アパーチャ3Aは、楕円形の開口を有するものとし、そのアパーチャ径は、次のように設定する。
アパーチャ径(楕円)
主走査方向A :6.56mm
副走査方向A :2.3mm
〈回転多面鏡〉
ポリゴンミラー、すなわち回転多面鏡5Aは、次のように構成している。
偏向反射面数:5
内接円半径:18mm
【0066】
さらに、半導体レーザ1A光源側から回転多面鏡5Aへのビーム入射光軸と、反射偏向後の走査結像光学系の光軸とがなす角を次のように設定する。
光源側からのビーム入射光軸と走査結像光学系の光軸とがなす角:60°
〈被走査面〉
感光体9Aの被走査面SSにおける状態は、次のように設定する。
書込密度:1200dpi
目標スポット径:45μm
〈回転多面鏡と被走査面との間にある光学系のデータ〉
ここで、回転多面鏡(ポリゴンミラー)5Aと被走査面SSとの間にある光学系のデータを表7に示す。
【0067】
【表7】
Figure 2004070090
各面の主走査方向と副走査方向の係数を表8〜表11に挙げ、第2の結像レンズ7の射出面(第4面)の副走査方向の係数を、表12に挙げる。
【0068】
【表8】
Figure 2004070090
【0069】
【表9】
Figure 2004070090
【0070】
【表10】
Figure 2004070090
【0071】
【表11】
Figure 2004070090
【0072】
【表12】
Figure 2004070090
【0073】
次に、上述した第2の実施例による光走査光学系おける各パラメータの数値は次の通りである。
:13.55mm
:8.06mm
β:0.697
:25.4mm
δ:0.27mm
W:300mm
Δ:0.11mm
θ:11.48°
α:3.258
以上により、
【0074】
【数27】
Figure 2004070090
であるので、上述した(式2)を満足する。また、
【0075】
【数28】
Figure 2004070090
であるので、(式3)を満足する。そして、
【0076】
【数29】
Figure 2004070090
であるので、(式4)を満足する。また、
【0077】
【数30】
Figure 2004070090
であるので、(式5)を満足する。さらに、
【0078】
【数31】
Figure 2004070090
であるので、複数の光ビームのうち一つの光ビームから同期信号を得る方法を採用することができる。
【0079】
図8に、第2の実施例における、第1のチャンネルの発光源ch1に対応する光スポットの各像高毎のスポット径の深度曲線を示している。なお、像高は±150mmを等間隔に分割した全9像高で示した。図8の(a)は主走査方向、図8の(b)は副走査方向に関するものである。図8に示されているように、発散角ばらつきの影響が小さいため主走査方向・副走査方向共に良好な深度を有しており、被走査面の位置精度に対する許容度が高い。また、露光エネルギーが6.3mJ/mの感光体9Aを用いた場合には、半導体レーザ(レーザダイオード)の最大発光出力は7.40mW(<10mW)であり光量も充分である。
図9は、本発明の第3の実施例に係るマルチビーム光走査装置の走査光学系の要部の構成を示している(この第3の実施例は、上述した第2、第3、第4、第5、第6、第9および第10の各局面、すなわち請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、および請求項6に対応している)。
【0080】
図9に示す走査光学系は、図1のマルチビーム光走査装置の構成における走査光学系を模式的に示したもので、図におけるカップリングレンズ2、シリンドリカルレンズ4、回転多面鏡5、第1の結像レンズ6および第2の結像レンズ7にそれぞれ対応するカップリングレンズ2B、シリンドリカルレンズ4B、回転多面鏡5B、第1の結像レンズ6B,6B′および第2の結像レンズ7Bを有し、さらに、シリンドリカルレンズ4Bと回転多面鏡5Bの間に主走査方向のビームエキスパンダー光学系21を設けている。すなわち、半導体レーザアレイ1Bから発した複数のレーザ光ビームは、カップリングレンズ2B、アパーチャ3B(図9には示されていない)、シリンドリカルレンズ4Bおよびビームエキスパンダー光学系21を順次介して、回転多面鏡5Bに入射し、さらに、回転多面鏡5Bで反射偏向されて、第1の結像レンズ6B,6B′および第2の結像レンズ7Bを順次介して、感光体9Bの被走査面SSにビームスポットが結像される。回転多面鏡5Bの回転に伴いこのビームスポットが被走査面SSを走査する。
【0081】
この図9に示す本発明の第3の実施例によるマルチビーム光走査装置の走査光学系の構成を具体的に説明する。
〈光源〉
光源である半導体レーザアレイ1Bは、次のように構成している。
発光源数n:4
発光源ピッチPLD:10μm
波長:780nm
最大出力:10mW
傾き角度:81.14°
発散角:θ30°、θ9°
〈カップリングレンズ〉
カップリングレンズ2Bは、次のように構成している。
【0082】
焦点距離fCOL:35mm(2群3枚構成)
カップリング作用:発散作用
このカップリングレンズ2Aと回転多面鏡5Aの偏向反射面との間の距離dは、次のように設定する。
カップリングレンズ〜偏向反射面の距離d:558.55mm
〈シリンドリカルレンズ〉
シリンドリカルレンズ4Bは、次のように構成している。
副走査方向の焦点距離:149.43mm
〈主走査方向のビームエキスパンダー光学系〉
主走査方向のビームエキスパンダー光学系21は、次のように構成する。
エキスパンダー倍率:10倍
〈アパーチャ〉
アパーチャ3Bは、楕円形の開口を有するものとし、そのアパーチャ径は、次のように設定する。
【0083】
アパーチャ径(楕円)
主走査方向A :2.04mm
副走査方向A :17.4mm
〈回転多面鏡〉
ポリゴンミラー、すなわち回転多面鏡5Bは、次のように構成している。
偏向反射面数:8
内接円半径:75mm
さらに、半導体レーザ1B光源側から回転多面鏡5Bへのビーム入射光軸と、反射偏向後の走査結像光学系の光軸とがなす角を次のように設定する。
光源側からのビーム入射光軸と走査結像光学系の光軸とがなす角:50°
〈被走査面〉
感光体9Bの被走査面SSにおける状態は次のように設定する。
書込密度:1200dpi
目標スポット径:35μm
〈回転多面鏡と被走査面との間にある光学系のデータ〉
ここで、回転多面鏡(ポリゴンミラー)5Bと被走査面との間にある光学系のデータを表13に示す。
【0084】
【表13】
Figure 2004070090
【0085】
次に、上述した第3の実施の形態による光走査光学系おける各パラメータの数値は次の通りである。
:28.48mm
:9.46mm
β:3.228
:61.2mm
δ:0.54mm
W:300mm
Δ:0.08mm
θ:51.54°
α:13.784
以上により、
【0086】
【数32】
Figure 2004070090
であるので、上述した(式3)を満足する。また、
【0087】
【数33】
Figure 2004070090
であるので、(式4)を満足する。また、
【0088】
【数34】
Figure 2004070090
であるので、(式5)を満足する。そして、
【0089】
【数35】
Figure 2004070090
であるので、複数の光ビームのうち一つの光ビームから同期信号を得る方法を採用することができる。
【0090】
図10に、第3の実施例における、第1のチャンネルの発光源ch1に対応する光スポットの各像高毎のスポット径の深度曲線を示している。なお、像高は±150mmを等間隔に分割した全9像高で示した。図10の(a)は主走査方向、図10の(b)は副走査方向に関するものである。図10に示されているように、発散角ばらつきの影響が小さいため、主走査方向・副走査方向共に良好な深度を有しており、被走査面の位置精度に対する許容度が高い。また、露光エネルギーが4.4mJ/mの感光体9Bを用いた場合、半導体レーザの最大発光出力は9.38mW(<10mW)であり光量も充分である。
図11は、本発明の第4の実施の形態に係るマルチビーム光走査装置の走査光学系の要部の構成を模式的に示している(この第4の実施の形態は、上述した第1、第2、第3、第5、第6、第7、第9および第10の各局面、すなわち請求項1、請求項2、請求項3、請求項5、請求項6、および請求項7に対応している)。
【0091】
図11に示す走査光学系は、図1のマルチビーム光走査装置の構成における走査光学系を模式的に示したもので、図1におけるカップリングレンズ2、シリンドリカルレンズ4、回転多面鏡5、第1の結像レンズ6および第2の結像レンズ7にそれぞれ対応するカップリングレンズ2C、シリンドリカルレンズ4C、回転多面鏡5C、第1の結像レンズ6Cおよび第2の結像レンズ7Cを有している。すなわち、半導体レーザアレイ1Cから発した複数のレーザ光ビームは、カップリングレンズ2C、アパーチャ3C(図11には示されていない)およびシリンドリカルレンズ4Cを順次介して、回転多面鏡5Cに入射し、さらに、回転多面鏡5Cで反射偏向されて、第1の結像レンズ6Cおよび第2の結像レンズ7Cを順次介して、感光体9Cの被走査面SSにビームスポットが結像される。回転多面鏡5Cの回転に伴いこのビームスポットが被走査面SSを走査する。
この図11に示す本発明の第4の実施例によるマルチビーム光走査装置の走査光学系の構成を具体的に説明する
【0092】
〈光源〉
光源である半導体レーザアレイ1Cは、次のように構成している。
発光源数n:4
発光源ピッチPLD:80μm
波長:655nm
最大出力:10mW
傾き角度:86.21°
発散角:θ30°、θ9°
〈カップリングレンズ〉
カップリングレンズ2Cは、次のように構成している。
焦点距離fCOL:30mm(1群1枚構成)
カップリング作用:発散作用
このカップリングレンズ2Cと回転多面鏡5Cの偏向反射面との間の距離dは、次のように設定する。
【0093】
カップリングレンズ〜偏向反射面の距離d:141mm
〈シリンドリカルレンズ〉
シリンドリカルレンズ4Cは、次のように構成している。
副走査方向の焦点距離:108.87mm
〈アパーチャ〉
アパーチャ3Cは、楕円形の開口を有するものとし、そのアパーチャ径は、次のように設定する。
アパーチャ径(楕円)
主走査方向A :4.54mm
副走査方向A :1.74mm
〈回転多面鏡〉
ポリゴンミラー、すなわち回転多面鏡5Cは、次のように構成している。
【0094】
偏向反射面数:6
内接円半径:18mm
さらに、半導体レーザ1C光源側から回転多面鏡5Cへのビーム入射光軸と、反射偏向後の走査結像光学系の光軸とがなす角を次のように設定する。
光源側からのビーム入射光軸と走査結像光学系の光軸とがなす角:60°
〈被走査面〉
感光体9Cの被走査面SSにおける状態は、次のように設定する。
書込密度:1200dpi
目標スポット径:50μm
〈回転多面鏡と被走査面との間にある光学系のデータ〉
ここで、回転多面鏡(ポリゴンミラー)5Cと被走査面との間にある光学系のデータを表14に示す。
【0095】
【表14】
Figure 2004070090
各面の主走査方向と副走査方向の係数を表15〜表17に挙げる。
【0096】
【表15】
Figure 2004070090
【0097】
【表16】
Figure 2004070090
【0098】
【表17】
Figure 2004070090
【0099】
次に、上述した第4の実施例による光走査光学系おける各パラメータの数値は次の通りである。
:26.7mm
:8.04mm
β:1.108
:20.38mm
δ:0.94mm
W:300mm
Δ:0.63mm
θ:1.964°
α:4.075
以上により、
【0100】
【数36】
Figure 2004070090
であるので、上述した(式2)を満足する。また、
【0101】
【数37】
Figure 2004070090
であるので、(式3)を満足する。そして、
【0102】
【数38】
Figure 2004070090
であるので、(式4)を満足する。さらに、
【0103】
【数39】
Figure 2004070090
であるので、複数の光ビームのうち一つの光ビームから同期信号を得る方法を採用することができる。また、
Δ×cosθ=0.63×cos1.964°=0.63>3×ω=3×50×10−3=0.15
であるので、複数の光ビームの各々について同期信号を得る方法を採用することもできる。
【0104】
図12に、第4の実施例における、第1のチャンネルの発光源ch1に対応する光スポットの各像高毎のスポット径の深度曲線を示している。なお、像高は±150mmを等間隔に分割した全7像高で示した。図12の(a)は主走査方向、図12の(b)は副走査方向に関するものである。図12に示されているように、発散角ばらつきの影響が小さいため、主走査方向・副走査方向共に良好な深度を有しており、被走査面の位置精度に対する許容度が高い。また、露光エネルギーが4mJ/mの感光体9Cを用いた場合、半導体レーザの最大発光出力は9.4mW(<10mW)であり、光量も充分である。
図13は、本発明の第5例の形態に係るマルチビーム光走査装置の走査光学系の要部の構成を示している(この第5の実施の形態は、上述した第2、第3、第4、第5、第6、第8、第9および第10の各局面、すなわち請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、および請求項8に対応している)。
【0105】
図13に示す走査光学系は、図1のマルチビーム光走査装置の構成における走査光学系を模式的に示したもので、図1におけるカップリングレンズ2、アパーチャ3、シリンドリカルレンズ4、回転多面鏡5、第1の結像レンズ6および第2の結像レンズ7にそれぞれ対応するカップリングレンズ2D、アパーチャ3D、シリンドリカルレンズ4D、回転多面鏡5D、第1の結像レンズ6Dおよび第2の結像レンズ7Dを有している。すなわち、半導体レーザアレイ1Dから発した複数のレーザ光ビームは、カップリングレンズ2D、アパーチャ3Dおよびシリンドリカルレンズ4Dを順次介して、回転多面鏡5Dに入射し、さらに、回転多面鏡5Dで反射偏向されて、第1の結像レンズ6Dおよび第2の結像レンズ7Dを順次介して、感光体9Dの被走査面SSにビームスポットが結像される。回転多面鏡5Dの回転に伴いこのビームスポットが被走査面SSを走査する。
【0106】
この図13に示す本発明の第5の実施例によるマルチビーム光走査装置の走査光学系の構成を具体的に説明する。
〈光源〉
光源である半導体レーザアレイ1Dは、次のように構成している。
発光源数n:4
発光源ピッチPLD:14μm
波長:780nm
最大出力:10mW
傾き角度:12.39°
発散角:θ30°、θ9°
〈カップリングレンズ〉
カップリングレンズ2Dは、次のように構成している。
焦点距離fCOL:27mm(1群1枚構成)
カップリング作用:コリメート作用
このカップリングレンズ2Dと回転多面鏡5Dの偏向反射面との間の距離dは、次のように設定する。
【0107】
カップリングレンズ〜偏向反射面の距離d:192.55mm
〈シリンドリカルレンズ〉
シリンドリカルレンズ4Dは、次のように構成している。
副走査方向の焦点距離:46.06mm(3群3枚構成)
〈アパーチャ〉
アパーチャ3Dは、楕円形の開口を有するものとし、そのアパーチャ径は、次のように設定する。
アパーチャ径(楕円)
主走査方向A :8.2mm
副走査方向A :1.6mm
〈回転多面鏡〉
ポリゴンミラー、すなわち回転多面鏡5Dは、次のように構成している。
偏向反射面数:5
内接円半径:18mm
さらに、半導体レーザ1D光源側から回転多面鏡5Dへのビーム入射光軸と、反射偏向後の走査結像光学系の光軸とがなす角を次のように設定する。
【0108】
光源側からのビーム入射光軸と走査結像光学系の光軸とがなす角:60°
〈被走査面〉
感光体9Dの被走査面SSにおける状態は次のように設定する。
書込密度:1200dpi
目標スポット径:30μm
〈回転多面鏡と被走査面との間にある光学系のデータ〉
ここで、回転多面鏡(ポリゴンミラー)5Dと被走査面との間にある光学系のデータを表18に示す。
【0109】
【表18】
Figure 2004070090
【0110】
各面の主走査方向と副走査方向の係数を表19〜表22に挙げ、第2の結像レンズ7の射出面(第4面)の副走査方向の係数を、表23に挙げる。
【表19】
Figure 2004070090
【0111】
【表20】
Figure 2004070090
【0112】
【表21】
Figure 2004070090
【0113】
【表22】
Figure 2004070090
【0114】
【表23】
Figure 2004070090
【0115】
次に、上述した第5の実施の形態による光走査光学系おける各パラメータの数値は次の通りである。
:7.38mm
:20.15mm
β:0.913
:25.74mm
δ:0.05mm
W:300mm
Δ:0.09mm
θ:42.725°
α:1.547
以上により、
【0116】
【数40】
Figure 2004070090
であるので、上述した(式3)を満足する。また、
【0117】
【数41】
Figure 2004070090
であるので、(式4)を満足する。そして、
【0118】
【数42】
Figure 2004070090
であるので、(式5)を満足する。さらに、
【0119】
【数43】
Figure 2004070090
であるので、複数の光ビームのうち一つの光ビームから同期信号を得る方法を採用することができる。
【0120】
図14に、第5の実施例における、第1のチャンネルの発光源ch1に対応する光スポットの各像高毎のスポット径の深度曲線を示している。なお、像高は±150mmを等間隔に分割した全7像高で示した。図14の(a)は主走査方向、図14の(b)は副走査方向に関するものである。図14に示されているように、発散角ばらつきの影響が小さいため、主走査方向・副走査方向共に良好な深度を有しており、被走査面の位置精度に対する許容度が高い。また、露光エネルギーが4mJ/mの感光体9Dを用いた場合、半導体レーザの最大発光出力は9.3mW(<10mW)であり、光量も充分である。
図15は、本発明が適用された画像形成装置の構成を説明するための模式的な断面図である。図15に示す画像形成装置は、レーザプリンターとして構成されている。図15のレーザプリンター100は、潜像担持体(像担持体)111、帯電ローラ112、現像装置113、転写ローラ114、クリーニング装置115、定着装置116、光走査装置117、カセット118、レジストローラ対119、給紙コロ120、搬送路121、排紙ローラ対122およびトレイ123を有している。
【0121】
潜像担持体111は、円筒状に形成された光導電性の感光体からなる。潜像担持体111の周囲には、帯電手段としての帯電ローラ112、現像装置113、転写ローラ114、クリーニング装置115が配置されている。なお、帯電手段としてコロナチャージャを用いることもできる。さらに、レーザビームLBによって光走査を行う光走査装置117が設けられており、帯電ローラ112と現像装置113との間で光書き込みによる露光を行うようになっている。この場合、光走査装置117として、上述の図1(図5)、図7、図9、図11、および図13のいずれかに示したような光走査装置を用いる。
画像形成に際しては、光導電性の感光体である潜像担持体111が、図示時計回りに等速回転され、その表面が帯電ローラ112により均一に帯電され、光走査装置117のレーザビームLBの光書き込みによる露光を受けて静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、いわゆるネガ潜像であって画像部が露光されている。この静電潜像は、現像装置113により反転現像され、潜像担持体111上にトナー画像が形成される。
【0122】
転写紙Pを収納したカセット118は、画像形成装置としてのレーザプリンタ100本体に脱着可能であり、図示のように装着された状態において、収納された転写紙Pの最上位の1枚が給紙コロ120により給紙され、給紙された転写紙Pは、その先端部がレジストローラ対119に挟持される。レジストローラ対119は、潜像担持体111上のトナー画像が転写ローラ114近傍の所定の転写位置へ移動するタイミングに合わせて、転写紙Pを転写位置へ送り込む。送り込まれた転写紙Pは、転写位置においてトナー画像と重ね合わせられて、転写ローラ114の作用によりトナー画像が転写紙Pに静電転写される。トナー画像が転写された転写紙Pは、定着装置116へ送られ、定着装置116においてトナー画像が定着されて、搬送路121を通り、排紙ローラ対122によりトレイ123上に排出される。トナー画像が転写された後の潜像担持体111の表面は、クリーニング装置115によりクリーニングされ、残留トナーや紙粉等が除去される。
この構成では、光走査装置117として、図5、図7、図9、図11および図13のいずれかに示されたような光走査装置を用いているので、極めて良好な画像形成を達成することができる。
【0123】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、半導体レーザアレイ(LDアレイ)を用いたマルチビーム方式の光走査について、高密度化に適応することを可能とするマルチビーム光走査装置および画像形成装置を提供することができる。
すなわち本発明の請求項1のマルチビーム光走査装置によれば、半導体レーザアレイを用いるマルチビーム光走査装置において、半導体レーザアレイが副走査方向に対して角度γだけ傾いており、半導体レーザアレイから射出された光ビームの状態を変換するカップリングレンズと、前記カップリングレンズの後ろに配置されるA×A径のアパーチャとを有しており、アパーチャ位置における光ビームの最大強度の1/e強度で規定される等高線の主走査方向の長さをL;そしてアパーチャ位置における光ビームの最大強度の1/e強度で規定される等高線の副走査方向の長さをL;として
<L                    (式1)
【0124】
【数44】
Figure 2004070090
なる条件式を満足することにより、半導体レーザアレイ(LDアレイ)を用いたマルチビーム方式の光走査について、高密度化に適応することを可能とし、特に、光量を適切に確保することができる。
また、本発明の請求項2のマルチビーム光走査装置によれば、半導体レーザアレイを用いるマルチビーム光走査装置において、半導体レーザアレイが副走査方向に対して角度γだけ傾いており、半導体レーザアレイから射出された光ビームの状態を変換するカップリングレンズと、光ビームを主走査方向に偏向するための光偏向器と、前記光偏向器の後ろに配置され、光ビームを集光させて被走査面上にω×ω径の光スポットを得るための結像光学系とを有し、結像光学系の副走査方向の結像横倍率をβ;半導体レーザアレイの発光点間隔をPLD;半導体レーザアレイの回転角度をγ;半導体レーザアレイの発光点数をn;カップリングレンズから光偏向器までの距離をd;そしてカップリングレンズの焦点距離をfCOL;として
【0125】
【数45】
Figure 2004070090
なる条件式を満足することにより、特に、スポット径の変動を効果的に低減することができる。
【0126】
本発明の請求項3のマルチビーム光走査装置によれば、請求項1または請求項2に記載のマルチビーム光走査装置において、光偏向器の一面の有効径をD×D;光偏向器に到達した複数の光ビームのうち、主走査方向に最も離れた光ビームの主走査方向間隔をδ;そして被走査面上の有効書込幅をW;として
【0127】
【数46】
Figure 2004070090
なる条件式を満足することにより、特に、被走査面上の有効な書き込み幅を確保することができる。
本発明の請求項4のマルチビーム光走査装置によれば、請求項1〜請求項3に記載のマルチビーム光走査装置において、光走査装置全系の副走査方向の結像横倍率をαとして、
【0128】
【数47】
Figure 2004070090
なる条件式を満足することにより、特に、被走査面上の走査線ピッチ変動を効果的に低減することができる。
【0129】
本発明の請求項5のマルチビーム光走査装置によれば、請求項1〜請求項4に記載のマルチビーム光走査装置において、被走査面と等価な位置に同期検知手段を有しており、複数の光ビームのうち一つの光ビームから同期信号を得るとともに、被走査面における隣り合う光ビームの間隔をΔ;そして被走査面における隣り合う光ビームの主走査方向から傾いた角度をθ;として
【0130】
【数48】
Figure 2004070090
なる条件式を満足することにより、特に、同期信号を容易に且つ適切に得ることができる。
【0131】
本発明の請求項6のマルチビーム光走査装置によれば、請求項5に記載のマルチビーム光走査装置において、同期検知手段が走査開始位置側に配置され、且つ同期信号を得るための光ビームを、前記同期検知手段に最も遅く入射する光ビームとすることにより、特に、同期検知手段の配置に、高い自由度を得ることができる。
本発明の請求項7のマルチビーム光走査装置によれば、請求項1〜請求項4に記載のマルチビーム光走査装置において、被走査面と等価な位置に同期検知手段を有しており、複数の光ビームの各々について同期信号を得るとともに、
Δ×cosθ>3×ω           (式7)
なる条件式を満足することにより、特に、各光ビームについて独立に同期信号を得ることができる。
【0132】
本発明の請求項8のマルチビーム光走査装置によれば、請求項1〜請求項7に記載のマルチビーム光走査装置において、βが
0.5<β<1.5           (式8)
なる条件式を満足することにより、特に、光学的なサグがあっても被走査面上の副走査方向のビームウェスト位置のばらつきを低減することができる。
本発明の請求項9の画像形成装置によれば、感光性の潜像担持体の被走査面を光走査手段により光ビームで走査して前記被走査面上に潜像を形成し、該潜像を現像手段で可視化して画像を得る画像形成装置において、前記潜像担持体の被走査面を光ビームで走査するための光走査手段として、請求項1〜請求項8のうちのいずれか1項に記載のマルチビーム光走査装置を用いることにより、特に、マルチビーム方式を採用して、高密度化に適応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマルチビーム光走査装置の要部の構成を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1のマルチビーム光走査装置におけるアパーチャ近傍での光ビームの強度分布を模式的に示す図である。
【図3】図1のマルチビーム光走査装置における回転多面鏡と有効書き込み幅の関係を説明するための図である。
【図4】図1のマルチビーム光走査装置における複数の光ビームによる被走査面上のビームスポットおよび走査線を模式的に示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係るマルチビーム光走査装置の走査光学系の要部の構成を示す模式図である。
【図6】図5のマルチビーム光走査装置における光スポットの各像高毎のスポット径の主走査方向および副走査方向についての深度曲線を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係るマルチビーム光走査装置の走査光学系の要部の構成を示す模式図である。
【図8】図7のマルチビーム光走査装置における光スポットの各像高毎のスポット径の主走査方向および副走査方向についての深度曲線を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係るマルチビーム光走査装置の走査光学系の要部の構成を示す模式図である。
【図10】図9のマルチビーム光走査装置における光スポットの各像高毎のスポット径の主走査方向および副走査方向についての深度曲線を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施例に係るマルチビーム光走査装置の走査光学系の要部の構成を示す模式図である。
【図12】図11のマルチビーム光走査装置における光スポットの各像高毎のスポット径の主走査方向および副走査方向についての深度曲線を示す図である。
【図13】本発明の第5の実施例に係るマルチビーム光走査装置の走査光学系の要部の構成を示す模式図である。
【図14】図13のマルチビーム光走査装置における光スポットの各像高毎のスポット径の主走査方向および副走査方向についての深度曲線を示す図である。
【図15】本発明の他の実施の形態に係る画像形成装置の要部の構成を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D 半導体レーザアレイ(レーザダイオードアレイ)
2,2A,2B,2C,2D カップリングレンズ
3,3A,(3B,3C,)3D アパーチャ(絞り)
4,4A,4B,4C,4D シリンドリカルレンズ
5,5A,5B,5C,5D 回転多面鏡(ポリゴンミラー)
6,6A,6B,6B′,6C,6D 第1の結像レンズ
7,7A,7B,7C,7D 第2の結像レンズ
8 折り曲げミラー
9,9A,9B,9C,9D 感光体
21 ビームエキスパンダー光学系
100 レーザプリンター
111 潜像担持体
112 帯電ローラ
113 現像装置
114 転写ローラ
115 クリーニング装置
116 定着装置
117 光走査装置
118 カセット
119 レジストローラ対
120 給紙コロ
121 搬送路
122 排紙ローラ対
123 トレイ

Claims (9)

  1. 半導体レーザアレイを用いるマルチビーム光走査装置において、
    半導体レーザアレイは副走査方向に対して角度γだけ傾いており、
    半導体レーザアレイから射出された光ビームの状態を変換するカップリングレンズおよび前記カップリングレンズの後ろに配置されるA×A径のアパーチャを有しており、
    アパーチャ位置における光ビームの最大強度の1/e強度で規定される等高線の主走査方向の長さをL;そして
    アパーチャ位置における光ビームの最大強度の1/e強度で規定される等高線の副走査方向の長さをL;として
    <L            (式1)
    Figure 2004070090
    なる条件式を満足することを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  2. 半導体レーザアレイを用いるマルチビーム光走査装置において、
    半導体レーザアレイは副走査方向に対して角度γだけ傾いており、
    半導体レーザアレイから射出された光ビームの状態を変換するカップリングレンズ、
    光ビームを主走査方向に偏向するための光偏向器および
    前記光偏向器の後ろに配置され、光ビームを集光させて被走査面上にω×ω径の光スポットを得るための結像光学系を有し、
    結像光学系の副走査方向の結像横倍率をβ;
    半導体レーザアレイの発光点間隔をPLD
    半導体レーザアレイの回転角度をγ;
    半導体レーザアレイの発光点数をn;
    カップリングレンズから光偏向器までの距離をd;そして
    カップリングレンズの焦点距離をfCOL;として
    Figure 2004070090
    なる条件式を満足することを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のマルチビーム光走査装置において、
    光偏向器の一面の有効径をD×D
    光偏向器に到達した複数の光ビームのうち、主走査方向に最も離れた光ビームの主走査方向間隔をδ;そして
    被走査面上の有効書込幅をW;として
    Figure 2004070090
    なる条件式を満足することを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  4. 請求項1〜請求項3に記載のマルチビーム光走査装置において、光走査装置全系の副走査方向の結像横倍率をαとして、
    Figure 2004070090
    なる条件式を満足することを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  5. 請求項1〜請求項4に記載のマルチビーム光走査装置において、
    被走査面と等価な位置に同期検知手段を有しており、
    複数の光ビームのうち一つの光ビームから同期信号を得るとともに、
    被走査面における隣り合う光ビームの間隔をΔ;そして
    被走査面における隣り合う光ビームの主走査方向から傾いた角度をθ;として
    Figure 2004070090
    なる条件式を満足することを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  6. 請求項5に記載のマルチビーム光走査装置において、
    同期検知手段は、走査開始位置側に配置され、且つ
    同期信号を得るための光ビームは、前記同期検知手段に最も遅く入射する光ビームとすることを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  7. 請求項1〜請求項4に記載のマルチビーム光走査装置において、
    被走査面と等価な位置に同期検知手段を有しており、
    複数の光ビームの各々について同期信号を得るとともに、
    Δ×cosθ>3×ω           (式7)
    なる条件式を満足することを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  8. 請求項1〜請求項7に記載のマルチビーム光走査装置において、
    βが
    0.5<β<1.5           (式8)
    なる条件式を満足することを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  9. 感光性の像担持体の被走査面を光走査手段により光ビームで走査して前記被走査面上に潜像を形成し、該潜像を現像手段で可視化して画像を得る画像形成装置において、
    前記像担持体の被走査面を光ビームで走査するための光走査手段として、請求項1〜請求項8のうちのいずれか1項に記載のマルチビーム光走査装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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