JP2009053401A - 長尺光学素子の保持機構、光走査装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】「よじれ変形」が発生しない長尺光学素子の保持機構、およびそれらを搭載した光走査装置および画像形成装置を得る。
【解決手段】光偏向器による偏向光束の移動方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向を副走査方向としたとき、主走査方向に長く、偏向光束を被走査面に導く長尺光学素子の保持機構であって、長尺光学素子15−2は、副走査方向に配備された保持部材60によって少なくとも2ヶ所で保持され、保持部材60は、長尺光学素子15−2を副走査方向に押圧する押圧手段34と、長尺光学素子の光軸方向両側において、押圧手段34の押圧による変位に対抗するばね手段33を有する調整手段を備えている。
【選択図】図3
【解決手段】光偏向器による偏向光束の移動方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向を副走査方向としたとき、主走査方向に長く、偏向光束を被走査面に導く長尺光学素子の保持機構であって、長尺光学素子15−2は、副走査方向に配備された保持部材60によって少なくとも2ヶ所で保持され、保持部材60は、長尺光学素子15−2を副走査方向に押圧する押圧手段34と、長尺光学素子の光軸方向両側において、押圧手段34の押圧による変位に対抗するばね手段33を有する調整手段を備えている。
【選択図】図3
Description
本発明は、電子写真プロセスによる複写機やプリンターなどの画像形成装置、この画像形成装置に組み込まれる光走査装置、さらに、光走査装置などに組み込まれる長尺光学素子の保持機構に関するものである。
画像形成装置に組み込まれる光走査装置は、光源から射出される光束を光偏向器により偏向し、走査光学系を経て偏向光束を被走査面に導き、被走査面上において走査するように構成されている。上記光束を画像信号で変調し、均一に帯電された感光体表面を上記変調された光束で走査することにより、感光体表面に画像信号に対応した潜像を形成することができる。この潜像の形成プロセスは、電子写真プロセスの露光プロセスに該当し、以下、現像プロセス、転写プロセス、定着プロセスを経ることによって、紙などのシート状のものに画像を形成することができる。
光走査装置の上記走査光学系は、光偏向器によって等角速度的に偏向された光束を被走査面に導くとともに、被走査面上で等速度的走査させるためにfθ特性を備え、また、光束を被走査面上に収束させる機能を有している。走査光学系はまた、光偏向器によって偏向される光束の全偏向範囲において上記fθ特性と収束機能を全うさせるために走査方向に長い長尺光学素子で構成されている。以下、光偏向器による偏向光束の移動方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向を副走査方向とする。上記長尺光学素子は主走査方向に長くなっている。
近年、走査光学系の光学素子にはプラスチック材料が多く使われている。プラスチックは量産性に優れている一方で、成形時の金型内に温度分布が生じること、金型から取り出した後の冷却が一律に行われないなどの理由により、形状が理想のものから外れてしまうことも多い。光走査装置に用いられる光学素子、特に、光偏向器から被走査面の間に配置される光学素子は、上に述べた長尺光学素子が多い。長尺光学素子は、副走査方向に曲がってしまうこともあり、保持構造によっては走査線傾き、走査線曲がりなどの副走査対応方向への走査位置ずれとなる。また、光学素子のハウジングへの取り付け誤差も走査面上での副走査対応方向への走査位置ずれとなり、無視できない大きさになる場合が多い。
さらに、複数の走査手段と各走査手段に対応する複数の感光体を持つ画像形成装置においては、それぞれの走査手段を保持固定しているハウジング間の温度偏差により、走査手段毎に走査線曲がりなどの副走査対応方向への走査位置ずれの量が異なってしまうことがある。また、複数の光ビームを単一の偏向器に入射させて走査し、光学素子を副走査方向に重ね合わせて配置する方式、すなわち、同一の光学ハウジング内に全ての走査手段を保持する方式においても、前記走査光学系の形状誤差、取り付け誤差、同一ハウジング内での温度分布の影響により、各感光体での走査線傾き、走査線曲がりなど、副走査対応方向への走査位置ずれの量が異なってしまう。
タンデム型のフルカラー複写機においては、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色に対応して4つの感光体ドラムが転写ベルトの搬送面に沿って列設されている。各感光体ドラムに対応して光走査装置が配置され、それぞれの光走査装置により光束を走査して、それぞれの感光体ドラム周面に静電潜像を形成し、これらの静電潜像を、該当する色のトナーで顕像化し、これを転写ベルトによって搬送されるシート上に順次転写して多色画像を形成するようになっている。したがって、各色に対応した光走査装置ごとに副走査対応方向の走査位置ずれが生じてしまうと、画質の低下、色ずれなどをひきおこす。
以上述べた光走査装置ないしは画像形成装置の問題点を解消するために、長尺光学素子の各種保持機構が提案されている。
特許文献1記載の発明はそのひとつで、保持部材が保持している光学素子を副走査方向に強制的にたわませることにより、被走査面における走査線の曲がりを調整する走査線湾曲調整手段を上記保持部材に備えた光走査装置に関するものである。特許文献1には、光学素子を強制的にたわませる調整手段を保持部材に複数配備する旨の記載があるが、光学素子自体の副走査断面内での倒れ規制については言及していない。特許文献2にも同様に構成された走査光学装置が記載されている。
特許文献1記載の発明はそのひとつで、保持部材が保持している光学素子を副走査方向に強制的にたわませることにより、被走査面における走査線の曲がりを調整する走査線湾曲調整手段を上記保持部材に備えた光走査装置に関するものである。特許文献1には、光学素子を強制的にたわませる調整手段を保持部材に複数配備する旨の記載があるが、光学素子自体の副走査断面内での倒れ規制については言及していない。特許文献2にも同様に構成された走査光学装置が記載されている。
特許文献3には、主走査方向に延びるプラスチックレンズをその副走査方向に強制的にたわませる湾曲調整手段を備え、この湾曲調整手段が上記プラスチックレンズに一体的に設けられていることを特徴とする光走査装置に関して記載されている。しかし、特許文献3にも、光学素子の副走査断面内での倒れを規制することについては言及していない。
特許文献4には、走査レンズの中央部に設けられた押圧手段により走査レンズを副走査断面内で「よじれ変形」させることで、走査線曲がりの高次成分(左右対称なW形状あるいはM形状)を補正することを特徴とする走査光学系、光走査装置及び画像形成装置に関して記載されている。特許文献4記載の発明は、補正可能な走査線曲がり形状が左右対称であることが前提条件であるため、左右非対称な走査線曲がりを高精度に補正することはできない。
前述の問題の解決手段として、上記各特許文献に記載されているような発明が多数提案されている。
特許文献3および4に記載されている発明は、調整手段を用いて、少なくとも副走査方向にパワーを有する長尺光学素子を「たわみ変形」させることで、被走査面の走査線形状を補正する発明である。しかしながら、調整手段が1つのみの構成しか開示されていない。従って、左右対称形状の走査線曲がりの補正を行うことは可能であるが、左右非対称の走査線曲がりを高精度に補正することはできない。
特許文献3および4に記載されている発明は、調整手段を用いて、少なくとも副走査方向にパワーを有する長尺光学素子を「たわみ変形」させることで、被走査面の走査線形状を補正する発明である。しかしながら、調整手段が1つのみの構成しか開示されていない。従って、左右対称形状の走査線曲がりの補正を行うことは可能であるが、左右非対称の走査線曲がりを高精度に補正することはできない。
一方、特許文献1および2に記載されている発明は、複数の調整手段を備えており、左右非対称な走査線曲がりを補正することが可能である。しかし、走査レンズや走査ミラー、シリンドリカルミラー等、長尺光学素子の副走査断面内での倒れの長手方向の分布(これを『よじれ変形』と呼ぶ)の発生を規制することについて、特許文献1および2には言及していない。特許文献1および2等に記載されている長尺光学素子の調整手段は、長尺光学素子の上面又は下面の一方を調整ねじ等の「押圧手段」で押圧し、この押圧力に対抗する板ばねや圧縮スプリング等の「ばね手段」を他方の面に作用させる構成が採用されている。このような調整手段を設けることにより、長尺光学素子を『たわみ変形』させ、被走査面における走査線形状を補正することが可能となる。
しかし、走査レンズや走査ミラー等、少なくとも主走査方向にパワーを有する長尺光学素子の場合には、必ずしも長手方向に一様な断面ではない。そのため、押圧手段やばね手段の配置によっては、よじれ変形(副走査断面内での倒れの長手方向の分布)が発生する恐れがあった。たわみ変形のみが発生した場合と比較して、よじれ変形が発生した場合には、よじれ変形による、意図しない走査線曲がり成分が発生し、所望の走査線曲がり調整を行うことができない恐れがあった。偏向器から被走査面までの光学系が拡大光学系の場合には、長尺光学素子の「たわみ変形量」が拡大され、被走査面での「走査線曲がり量」が大きくなる。例えば、調整手段における押圧手段として、ねじピッチ0.36[mm]の調整ねじを用いた場合、調整ねじを10°回転したときの進行距離は10[μm]である。すなわち、長尺光学素子が10[μm]たわみ変形を生じることになるが、拡大光学系の場合にはこのたわみ変形量(10μm)が拡大されて大きな走査線曲がりが発生することになる。すなわち、調整ねじの調整量に対し、結果として生じる調整量が大きくなる。ここで、たわみ変形と併せて(意図しない)よじれ変形が発生した場合、さらに大きな走査線曲がりが発生する、すなわち調整感度が高くなりすぎることとなり、通常のスクリュードライバなど、減速機構のない調整工具では高精度な調整を行うことが困難となる恐れがあった。
上記「よじれ変形」とは、図14(a)に示すように、長手方向に略平行な回転軸回りの回転モーメントが作用したときの変形のことであって、「ねじれ変形」ともいう。
上記「たわみ変形」とは、図14(b)に示すように、長手方向に対して垂直方向の剪断力が作用したときの変形のことである。
上記「たわみ変形」とは、図14(b)に示すように、長手方向に対して垂直方向の剪断力が作用したときの変形のことである。
本発明は、上述の「よじれ変形」が発生しない長尺光学素子の保持機構、およびそれらを搭載した光走査装置および画像形成装置を提案することを目的とする。
本発明にかかる長尺光学素子の保持機構は、光偏向器による偏向光束の移動方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向を副走査方向としたとき、主走査方向に長く、偏向光束を被走査面に導く長尺光学素子の保持機構であって、上記長尺光学素子は、副走査方向に配備された保持部材によって少なくとも2ヶ所で保持され、上記保持部材は、上記長尺光学素子を副走査方向に押圧する押圧手段と、上記長尺光学素子の光軸方向両側において、上記押圧手段の押圧による変位に対抗するばね手段を有する調整手段を備えていることを最も主要な特徴とする。
上記調整手段は、主走査方向に沿った少なくとも1ヶ所に設けられ、上記調整手段によって長尺光学素子が副走査方向に撓ませられるとともに、副走査断面内での倒れが規制される構成にしてもよい。
上記調整手段は複数箇所に設けられ、かつ複数の調整手段における少なくとも一つの押圧手段は、直線上からずれた位置に配置してもよい。
上記光学素子の光軸方向の両側に備えられたばね手段の押圧力は、光軸方向前面側と後面側で異なっていてもよい。
上記光学素子は、主走査方向両端部付近にて、上記保持部材に保持されているとよい。
上記調整手段は複数箇所に設けられ、かつ複数の調整手段における少なくとも一つの押圧手段は、直線上からずれた位置に配置してもよい。
上記光学素子の光軸方向の両側に備えられたばね手段の押圧力は、光軸方向前面側と後面側で異なっていてもよい。
上記光学素子は、主走査方向両端部付近にて、上記保持部材に保持されているとよい。
本発明にかかる光走査装置は、光源から射出される光束を光偏向器により偏向し、偏向光束を、長尺光学素子を備えた走査光学系を経て被走査面に導く光走査装置であって、上記長尺光学素子は、上に述べたように構成された長尺光学素子の保持機構によって保持されていることを特徴とする。
本発明にかかる画像形成装置は、感光体に対して、帯電、露光、現像、転写、定着の各プロセスを含む電子写真プロセスを実行することによって画像を形成する画像形成装置であって、上記露光プロセスを実行する装置として上記の光走査装置を搭載していることを特徴とする。
本発明にかかる長尺光学素子の保持機構によれば、長尺光学素子の形状を調整可能な「調整手段」を備えた保持部材は、「押圧手段」による変位に対向する「ばね手段」を備えているので、「調整手段」によって長尺光学素子の「たわみ形状」を調整することができる。また、長尺光学素子の光軸方向前側及び後側のそれぞれにおいてばね手段を備えているので、長尺光学素子を安定的に保持することができる。
上記長尺光学素子の保持機構において、長尺光学素子を副走査方向にたわませるとともに、副走査断面内での倒れ(βチルト)を規制することにより、「よじれ変形」の発生を回避することができ、意図しない走査線曲がり成分の発生を回避することができる。また、長尺光学素子のたわみ変形による走査線曲がり調整の感度が高くなりすぎることを回避することができる。
上記長尺光学素子の保持機構において、長尺光学素子の断面形状の長手方向の変化に応じて、調整手段の光軸方向の配置位置をずらして配備する、すなわち、調整手段が一直線上に並んでいない構成を採用することにより、長尺光学素子の「よじれ変形」の発生を回避することができる。
上記長尺光学素子の保持機構において、押圧手段が一直線上に配列されている場合でも、長尺光学素子の断面形状の長手方向の変化に応じて、長尺光学素子の前面及び後面の各々に備えられたばね手段の押圧力を前面側と後面側で異ならせることにより、同じ形状のばね手段を用いても、「よじれ変形」の発生を回避することができる。
上記光学素子を、主走査方向両端部付近にて、上記保持部材に保持する構成とすることにより、長尺光学素子の有効範囲外の領域で、保持部材に対して確実に固定することができる。
本発明にかかる光走査装置は、その走査光学系を構成する長尺光学素子の保持機構として、上に述べた長尺光学素子の保持機構を搭載したので、被走査面における走査線曲がりの小さい光走査装置を提供できる。また複数の被走査面を有する光走査装置の場合には、被走査面間の走査線曲がり偏差を低減することができる。
本発明にかかる画像形成装置は、画像形成装置における露光プロセスを実行する装置として上記光走査装置を搭載したので、「色ずれ」の少ない高品位な出力画像を得ることができる。
以下、本発明にかかる長尺光学素子の保持機構、光走査装置および画像形成装置の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、光走査装置およびこれを用いたカラー画像形成装置の概要について説明する。図1は光走査装置の例を示す。図1において、光走査装置20は、光源部、光偏向器としてのポリゴンミラー14、走査光学系15を有する。光源部は、光源である半導体レーザ11、半導体レーザ11から出射したレーザビーム21を以降の光学系に応じて平行光束、弱い発散光束または弱い収束光束等に変換するカップリングレンズ12、およびシリンドリカルレンズ13を有する。シリンドリカルレンズ13の作用により、光偏向器であるポリゴンミラー14の偏向反射面近傍に、主走査方向に長く副走査方向に結像してなる線像が結ばれる。
まず、光走査装置およびこれを用いたカラー画像形成装置の概要について説明する。図1は光走査装置の例を示す。図1において、光走査装置20は、光源部、光偏向器としてのポリゴンミラー14、走査光学系15を有する。光源部は、光源である半導体レーザ11、半導体レーザ11から出射したレーザビーム21を以降の光学系に応じて平行光束、弱い発散光束または弱い収束光束等に変換するカップリングレンズ12、およびシリンドリカルレンズ13を有する。シリンドリカルレンズ13の作用により、光偏向器であるポリゴンミラー14の偏向反射面近傍に、主走査方向に長く副走査方向に結像してなる線像が結ばれる。
ポリゴンミラー14はモータによって一定の速度で回転駆動され、上記レーザビームを等角速度的に偏向する。偏向されたレーザビームは、第1走査レンズ15−1および第2走査レンズ15−2からなる走査光学系15を介して、被走査面16を走査する。被走査面16の実体は感光体ドラムの表面である。レーザビームは被走査面16上を等速度的に走査するように、走査光学系15はfθ機能を備えるとともに、ポリゴンミラー14の偏向反射面に結ばれる上記線像を被走査面16上に光スポットとして収束させる機能を備えている。
図2は、上記光走査装置を4つ備えた(4ステーション光学系)タンデム式カラー画像形成装置の一例を示す。本画像形成装置においては、4つの半導体レーザ11からなる光源を備えている。各光源は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色に対応した画像信号により変調されたレーザ光を出射する。各半導体レーザ11から出射したレーザ光は、図1に示す走査光学系の場合と同様な光路を辿り、各々異なる感光体ドラム16(K、C、M、Y)の表面を走査する。光源は、図2に示すようなシングルビームの半導体レーザに限定されず、複数の発光点を有する半導体レーザアレイや、複数の発光点からの光ビームを合成する構成を採用しても構わない。各感光体ドラム16は、ブラックK、シアンC、マゼンタM、イエローYの各色のトナーに対応しており、周知の電子写真プロセスにより顕像化されたトナー像が転写ベルト31上に重ね合わされ、フルカラー画像が形成される。
上記画像形成装置において、各ステーションに対応する感光体ドラム16上を走査する走査線の形状に偏差が生じた場合、上記「発明が解決しようとする課題」に記したように、出力画像に色ずれが発生し、特にハーフトーン画像等の出力画像の品質を損なう恐れがある。
画像形成装置は、工場での組立時あるいはユーザ先等にて所望の値あるいは形状に調整された走査線が、画像形成装置の使用時に変動する。その原因として、ポリゴンミラー14からなる光偏向器の発熱の影響が考えられる。特に、光学素子を収納する光学ハウジングの材質が、アルミや亜鉛に代表される金属などのように、熱伝導率の高い材料の場合、光偏向器の回転駆動に伴い発生する熱が(図示しない)光学ハウジング部材内部を熱伝導し、第1走査レンズ15−1に到達する。第1走査レンズ15−1に光偏向器の熱が伝導されると、第1走査レンズ15−1内部に温度分布が発生し、走査線曲がりが発生する原因となる。特に近年では出力スピードの高速化の要望に応えるため、光偏向器の回転数が増加する傾向があり、このような問題が発生する可能性が高まっている。
画像形成装置は、工場での組立時あるいはユーザ先等にて所望の値あるいは形状に調整された走査線が、画像形成装置の使用時に変動する。その原因として、ポリゴンミラー14からなる光偏向器の発熱の影響が考えられる。特に、光学素子を収納する光学ハウジングの材質が、アルミや亜鉛に代表される金属などのように、熱伝導率の高い材料の場合、光偏向器の回転駆動に伴い発生する熱が(図示しない)光学ハウジング部材内部を熱伝導し、第1走査レンズ15−1に到達する。第1走査レンズ15−1に光偏向器の熱が伝導されると、第1走査レンズ15−1内部に温度分布が発生し、走査線曲がりが発生する原因となる。特に近年では出力スピードの高速化の要望に応えるため、光偏向器の回転数が増加する傾向があり、このような問題が発生する可能性が高まっている。
この不具合を回避するには、第1走査レンズ15−1の副走査方向のパワーをゼロとすることが望ましい。このような構成の場合には、第2走査レンズ15−2に副走査方向のパワーが配分されることになる。第2走査レンズ15−2は、熱伝導に関し光偏向器から比較的遠い位置に配備されることが多いため、第1走査レンズ15−1よりも光偏向器の発熱の影響を受け難い構成であり、上記のように第2走査レンズ15−2に副走査方向のパワーを配分することが好ましい。
以上説明した光走査装置、あるいは画像形成装置において、前述の「よじれ変形」が発生しない長尺光学素子の保持機構の実施例について説明する。
図3ないし図5において、主走査方向に長い形状を呈する「長尺光学素子」の代表例として、樹脂成形による走査レンズを示す。しかし、光学素子材料としては樹脂に限定されず、ガラス等の材料でも構わない。また、走査レンズに限らず、これに代わる走査ミラーや折り返しミラー等、主としてポリゴンミラー14から被走査面16までの光路中に配備される「長尺形状」の光学素子に適用することができる。なお、本明細書において「長尺形状」とは、外力の作用により外力方向のたわみ変形可能な形状であることを意味する。図3(a)は長尺光学素子の保持機構を上面側から見た分解斜視図、図3(b)は底面側から見た分解斜視図である。図4(a)は上記保持機構を上面側から見た斜視図、図4(b)は上記保持機構を長さ方向中央で切断して上面側から見た斜視図である。図5(a)は上記保持機構を底面側から見た斜視図、図5(b)は上記保持機構を長さ方向中央で切断して底面側から見た斜視図、図5(c)は上記保持機構における長尺光学素子の一部を長手方向の切断面で切除して底面側から見た斜視図である。
図3ないし図5において、第2走査レンズ15−2は板金のプレス加工による保持部材60の長手方向(主走査方向)両端部付近に設けられた支持部61−1及び61−2に支持される。保持部材60は溝形に形成された部材で、その底部外側面側から内方に向かって上記溝の幅方向の切り起こしを形成し、この切り起こしの剪断面に上記第2走査レンズ15−2の一面が当接するようになっている。第2走査レンズ15−2と保持部材60を挟み込む「ばね手段」としての板ばね33−1及び33−2が配置されている。板ばね33−1及び33−2は、U字状に折り曲げて形成され、保持部材60の上記支持部61−1及び61−2に対応する位置と、これに対向する第2走査レンズ15−2の部位を下面側から挟み込むように配置され、板ばね33−1及び33−2の弾力により第2走査レンズ15−2が保持部材60に押圧され固定されている。
保持部材60には、主走査方向に沿って3ヶ所にねじ孔が設けられており、各ねじ孔には「押圧手段」である3本の調整ねじ34−1,34−2,34−3が各々螺合されている。この各調整34の先端は第2走査レンズ15−2の一面(図3(a)において上面)に当接し、各調整ねじ34のねじ込み位置を調整することにより、第2走査レンズ15−2の部分的な副走査方向への変位量を調整することができるようになっている。各調整ねじ34のねじ込み位置に対向して板ばね31−1,31−2,31−3が配備されている。これらの板ばねはU字状に折り曲げられていて、一辺が保持部材60の側壁に形成された凹部62に嵌め込まれて第2走査レンズ15−2の庇状のリブに掛けられるとともに、他の一辺が保持部材60の底面に該当する面に掛けられている。
第2走査レンズ15−2は光軸方向の前後に、かつ、副走査方向(図3において上下方向)両端に庇状のリブを一体に有している。上記板ばね31−1,31−2,31−3は、第2走査レンズ15−2の光軸方向前側上のリブに掛けられている。また、第2走査レンズ15−2の光軸方向後側上のリブにも、各調整ねじ34に対応する位置に板ばね32−1,32−2,32−3の一辺が掛けられ、これら各板ばねの他の一辺は保持部材60の底面に該当する面に掛けられている。したがって、第2走査レンズ15−2は上記3個の板ばね32−1,32−2,32−3によっても保持部材60に取り付けられていることになる。
上記3個の調整ねじ34−1,34−2,34−3を個々に正逆回転させることにより、第2走査レンズ15−2は、上記3個の調整ねじ対応部における保持部材60との相対位置が調整され、第2走査レンズ15−2の「たわみ形状」を調整することが可能となる。各調整ねじ34−1,34−2,34−3に対応する上記板ばねは、それぞれ2個を一対としていて、対をなす板ばねが第2走査レンズ15−2の前面側(入射面側)と後面側(出射面側)に配備されている。これにより、第2走査レンズ15−2の形状や姿勢を安定して保持することが可能となっている。
なお、図3ないし図5に示す実施例においては、ばね手段としての板ばね31及び32をそれぞれ別部品としているが、図9に示す外力P0及びQ0を発生することができる構成であれば、一体の部品としても構わない。また、保持部材60は、第2走査レンズ15−2の上側のみに備えられているが、図15に示すように、上側及び下側に配備する構成としても構わない。図15に示す構成をより詳細に説明すると、例えば板金製の上保持部材60−1と下保持部材60−2をその長さ方向両端部にブロック状のスペーサ65を介在させて対向配置し、この上下の保持部材60−1、60−2間に長尺光学素子である第2走査レンズ15−2を配置する。一方の保持部材、例えば上保持部材60−1に3個の押圧手段としての調整ねじ34−1〜34−3を長手方向(主走査方向)に適宜間隔で配置し、下保持部材60−2には、上記各調整ねじに対応する位置と長さ方向両端部寄りの位置に合計5個の板ばね66からなる付勢手段を配置する。第2走査レンズ15−2は各板ばね66の付勢力で上面が各調整ねじ34−1〜34−3の先端に押圧され、各調整ねじ34−1〜34−3のねじ込み位置を調整することにより、第2走査レンズ15−2の「たわみ形状」を調整することが可能な構成になっている。
ここで、調整ねじと板ばねからなる構成部を「調整機構」と呼ぶことにする。図3ないし図5、また図15に示す実施例のように、調整機構が長尺光学素子の長さ方向の3ヶ所に設けられた構成すなわち3点調整機構では、後述の図7に示す実施例のような1点調整機構の場合と比較して、長尺光学素子の、より複雑な形状のたわみ調整が可能となり、もって、走査線形状の補正を行うことが可能となる。1点調整では、単純な「上凸形状」や「下凸形状」のような放物線的な形状のみの補正が可能である。これに対して、3点調整の場合、「S字型」や「W字型」、「M字型」等の形状に対応して調整可能である。
なお、図3ないし図5に示す実施例においては、支持部61−1及び61−2を第2走査レンズ15−2の両端部付近に配備している。このような構成を採用することにより、第2走査レンズ15−2の有効エリア外の領域で、第2走査レンズ15−2をその下面側から板ばね33−1,33−2により保持部材60に押圧固定することができ、レンズの庇状リブ部の変形を回避することができる。
図7は、本発明にかかる長尺光学素子の保持機構の第2実施例を示す。この実施例は、長尺光学素子である前記第2走査レンズ15−2を保持する保持機構において、調整機構を1箇所に備えた「1点調整機構」とした例である。1箇所に設けられている調整機構自体の構成は第1実施例における調整機構の構成と同じである。図7において、符号60は保持部材、15−2は長尺光学素子である第2走査レンズ、33−1,33−2は第2走査レンズの長さ方向両端部において第2走査レンズを保持部材60に押圧する板ばね、34は調整ねじ、31,32は調整ねじ34に対応して設けられた板ばねをそれぞれ示している。
図8は、図7(b)に示す矢印の向きから見た、長尺光学素子の保持機構の長さ方向中央における横断面の拡大図である。また、図9は、図8における長尺光学素子に対する外力すなわち調整ねじ34及び板ばね31、32の作用を模式的に表した図であり、調整ねじ34を押し込むまたは引き抜く前の仮組立時の状態を表す。図9において、板ばね31、32の押圧力P0、Q0と、調整ねじ34の押圧力R0と、第2走査レンズ15−2における内部応力(剛性たわみ剛性及びねじり剛性)が釣り合った状態となっており、第2走査レンズ15−2は、「よじれ変形」を生じていない。ここで、調整ねじ34を押し込む又は引き抜くことにより第2走査レンズ15−2のたわみ形状を調整する場合に、外力と内部応力のバランスが崩れて、第2走査レンズ15−2がよじれ変形しないように、押圧力P0、Q0及び距離D0、E0を設定することが望ましい。
調整ねじ34に対応する板ばね32及び31の押圧力を変化させるには、図11に示すような各種形状を選択して設計すればよい。例えば、現状で、図10(a)に示すように、押圧力Q1が理想値より小さく、第2走査レンズ15−2の中央部にて矢印β方向のよじれ変形が発生しているとすれば、Q1が理想値に近づくように、すなわちQ1が大きくなるように、図11(b)又は(c)のように板ばね形状を修正すればよい。また、図10(b)に示すように距離D2が所定値より短い場合には、図11(d)のように板ばね形状を修正すればよい。板ばねの押圧力を変化させる別の設計としては、当然、板ばねの幅(図7において紙面に垂直な方向の幅)や板厚を変化させ、あるいは異なる物性値(応力−歪特性)を有する材質を適宜選択することで対応することもできる。
実施例2においては、長尺光学素子の保持機構が1点調整機構になっていたが、実施例1について説明したように、調整機構の配備数は複数であっても構わない。調整機構を複数配置する場合、図6(a)に示す実施例3のように、第2走査レンズ15−2の断面形状の主走査方向に沿った変化に応じて、複数の調整ねじ34の配列を一直線上からずらすことが望ましい。この場合、複数の調整ねじ34の全てをずらして配置してもよいし、少なくとも一つの調整ねじ34の配置を他の調整ねじ34の配置位置からずらしてもよい。図6(a)に示す実施例では、3点調整機構になっていて、両側部の調整機構の中心位置を結ぶ線に対し、中央の調整機構における調整ねじの位置がずれている。このような構成を採用することにより、図6(a)に対応する斜視図である図4(a)において、入射面側の3つの板ばね31−1〜31−3を同じ形状とし、また、出射面側の板ばね32−1〜32−3を同じ形状としても、第2走査レンズ15−2がよじれ変形することを回避することが可能となる。なお、上記入射面側の3つの板ばね31−1〜31−3と、出射面側の板ばね32−1〜32−3とでは、押圧力を異ならせても構わない。
一方、調整ねじ34が一直線上に配備された図6(b)に示す比較例の構成の場合、よじれ変形が発生することを回避するには、板ばね31−1、31−2、31−3及び32−1、32−2、32−3の作用点を異ならせる必要が生じる。そのため、互いに異なる形状の板ばねを設計する必要が生じ、部品コストの高コスト化、部品管理の煩雑化を招き、望ましくない。
数値例
検討対象の走査光学系、すなわち光偏向器から被走査面までの光学系は、パワーを有する光学素子として、第1走査レンズと第2走査レンズから構成され、第1走査レンズは副走査方向にパワーを有しておらず、第2走査レンズにのみ副走査方向のパワーが配分されている。本走査光学系は、副走査方向に関しては拡大光学系(倍率:約1.5倍)である。本光学系では、図13に示すように、第2走査レンズの中心部がβ=1.7[分]よじれ変形した場合に、中央像高での走査線の位置が約50[μm]変化する程度の副走査方向のパワーを有している。他の光学素子は、形状誤差および取り付け誤差のない理想的な状態であることを前提とする。
検討対象の走査光学系、すなわち光偏向器から被走査面までの光学系は、パワーを有する光学素子として、第1走査レンズと第2走査レンズから構成され、第1走査レンズは副走査方向にパワーを有しておらず、第2走査レンズにのみ副走査方向のパワーが配分されている。本走査光学系は、副走査方向に関しては拡大光学系(倍率:約1.5倍)である。本光学系では、図13に示すように、第2走査レンズの中心部がβ=1.7[分]よじれ変形した場合に、中央像高での走査線の位置が約50[μm]変化する程度の副走査方向のパワーを有している。他の光学素子は、形状誤差および取り付け誤差のない理想的な状態であることを前提とする。
上記走査光学系のシミュレーション結果を以下に示す。第2走査レンズが成形時のばらつき等の影響により、図12(a)に示すような母線曲がり形状を呈していた場合、被走査面においては、この母線曲がりが拡大されて図12(b)の曲線1に示す形状となった。これは、組立時によじれ変形の発生していない図9に示すセッティング状態に対応する。一方、第2走査レンズの中央部にて、図10(a)又は(b)に示すようなよじれ変形が発生した場合、このよじれ成分の影響で被走査面においては、図12(b)の曲線2に示す形状の走査線曲がり成分が付加される。結果として、組立時点で、曲線3に示す走査線形状となる。
第2走査レンズによじれ変形がない場合すなわち図12(b)の曲線1の場合、及びよじれ変形がある場合すなわち図12(b)の曲線3の場合を初期状態として、調整ねじの押し込みまたは引き抜きによってたわみ調整を行い、走査線曲がりを補正した結果を図11(c)に示す。補正後の走査線曲がりの大きさは、それぞれ、
よじれ変形なし・・・14μm(曲線4)
よじれ変形あり・・・39μm(曲線5)
となり、よじれ変形が発生した状態でセッティングした場合には、調整残差が大きくなってしまうことが分かった。
よじれ変形なし・・・14μm(曲線4)
よじれ変形あり・・・39μm(曲線5)
となり、よじれ変形が発生した状態でセッティングした場合には、調整残差が大きくなってしまうことが分かった。
以上説明した長尺光学素子の保持機構は、図1に示すような、光源である半導体レーザ11から射出される光束を光偏向器であるポリゴンミラー14により偏向し、偏向光束を、長尺光学素子である第1走査レンズ15−1および第2走査レンズ15−2を備えた走査光学系を経て被走査面16に導く光走査装置において、上記長尺光学素子の一つである例えば第2走査レンズ15−2の保持機構として適用することができる。
また、図2に示すような、感光体に対して、帯電、露光、現像、転写、定着の各プロセスを含む電子写真プロセスを実行することによって画像を形成する画像形成装置において、上記露光プロセスを実行する装置として上記光走査装置を適用することができる。
また、図2に示すような、感光体に対して、帯電、露光、現像、転写、定着の各プロセスを含む電子写真プロセスを実行することによって画像を形成する画像形成装置において、上記露光プロセスを実行する装置として上記光走査装置を適用することができる。
15−2 長尺光学素子としての第2走査レンズ
31−1 板ばね
31−2 板ばね
31−3 板ばね
32−1 板ばね
32−2 板ばね
32−3 板ばね
33−1 板ばね
33−2 板ばね
34−1 調整ねじ
34−2 調整ねじ
34−3 調整ねじ
60 保持部材
31−1 板ばね
31−2 板ばね
31−3 板ばね
32−1 板ばね
32−2 板ばね
32−3 板ばね
33−1 板ばね
33−2 板ばね
34−1 調整ねじ
34−2 調整ねじ
34−3 調整ねじ
60 保持部材
Claims (7)
- 光偏向器による偏向光束の移動方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向を副走査方向としたとき、主走査方向に長く、偏向光束を被走査面に導く長尺光学素子の保持機構であって、
上記長尺光学素子は、副走査方向に配備された保持部材によって少なくとも2ヶ所で保持され、
上記保持部材は、上記長尺光学素子を副走査方向に押圧する押圧手段と、上記長尺光学素子の光軸方向両側において、上記押圧手段の押圧による変位に対抗するばね手段を有する調整手段を備えていることを特徴とする長尺光学素子の保持機構。 - 請求項1記載の長尺光学素子の保持機構において、上記調整手段は、主走査方向に沿った少なくとも1ヶ所に設けられ、上記調整手段によって長尺光学素子が副走査方向に撓ませられるとともに、副走査断面内での倒れが規制されていることを特徴とする長尺光学素子の保持機構。
- 請求項2記載の長尺光学素子の保持機構において、上記調整手段は複数箇所に設けられ、かつ複数の調整手段における少なくとも一つの押圧手段は、直線上からずれた位置に配置されていることを特徴とする長尺光学素子の保持機構。
- 請求項2記載の長尺光学素子の保持機構において、上記光学素子の光軸方向の両側に備えられたばね手段の押圧力は、光軸方向前面側と後面側で異なっていることを特徴とする長尺光学素子の保持機構。
- 請求項1記載の長尺光学素子の保持機構において、上記光学素子は、主走査方向両端部付近にて、上記保持部材に保持されていることを特徴とする長尺光学素子の保持機構。
- 光源から射出される光束を光偏向器により偏向し、偏向光束を、長尺光学素子を備えた走査光学系を経て被走査面に導く光走査装置において、上記長尺光学素子は、請求項1〜5記載の長尺光学素子の保持機構によって保持されていることを特徴とする光走査装置。
- 感光体に対して、帯電、露光、現像、転写、定着の各プロセスを含む電子写真プロセスを実行することによって画像を形成する画像形成装置において、上記露光プロセスを実行する装置として請求項6記載の光走査装置を搭載していることを特徴とする画像形成装置。
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