JP2004069995A - 閃光制御装置 - Google Patents

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Hiroyuki Iwasaki
岩崎 宏之
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Abstract

【課題】SEロック機能を備えつつ、SEロック以外の撮影や、撮影者の希望等によって予備発光と本発光の時間間隔が目立たない動作が可能な閃光制御装置を提供する。また、予備発光に消費するエネルギを最小に押さえつつ、正確な予備測光値を得られる閃光制御装置を提供する。
【解決手段】測光素子9及び調光素子15から選択したセンサにより予備発光の閃光測光を行う。この選択は、装着されたSB本体50に応じて選択したり、ユーザの設定により選択したりできるようにする。また、予備発光は、1回目に小発光の予備発光を行い、その結果に応じて、2回目の予備発光を行うか否かを決定し、さらに、2回目の予備発光の発光光量は、1回目の予備発光の測光結果により可変とする。
【選択図】        図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、閃光発光量を最適に制御する閃光制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまで一眼レフカメラに主に採用されてきた閃光発光器(以下、SBと呼ぶ)の自動調光を行う閃光制御装置は、いわゆるリアルタイムTTL調光方式と呼ばれる物である。これは、図22(b)に示したように、閃光発光部17から発光し、被写体から反射してきた光束を撮影レンズ1を通して撮影フィルムなどの撮像部12に結像させ、その反射光を閃光測光部15によってリアルタイムに測光し、発光量が適量に達した時にSB発光をストップさせるものである。この方式は、撮影レンズを通った光を測光するので、撮影される領域と測光する領域のずれ(パララックス)が無いことや、撮影者が絞り値を自由に設定可能である点が特に優れている。
【0003】
しかしながらこのリアルタイムTTL調光方式は、撮影フィルムなどの撮像部12の反射率が使用するフィルムによって変化すると制御量に誤差を生じたり、電子カメラなどのように撮像部12が電子デバイスでできているために反射率が非常に低かったりすると制御不能になるという欠点がある。
【0004】
そこで、上記欠点を持たない装置が特開平9−33992号公報に提案されている。これは、図22(a)に示したように、まず撮影前に閃光発光部17から予備発光させ、その反射光を撮影レンズ1、ミラー3、スクリーン4、ペンタプリズム5、測光レンズ8を通して測光素子9で測光する(以下、予備発光時における測光を予備測光と呼ぶ)。この測光値を基に最適な本発光量を演算し、その結果を基に本発光時は、閃光発光器50内の発光モニター部18a又は18bによって光量をモニターしながら最適光量に制御する。この方法では、撮像部の反射を介さないで測光するため、撮像部の反射率が変化したり、電子カメラのような反射率の低いデバイスであっても問題なく制御可能である。
【0005】
また、予備発光に基づいて本発光量を算出する装置として、特許第3171163号公報に記載されている装置がある。これは、図23に示すように、プリ発光指示手段112によって発光した時の撮像出力を光量判定手段113で判定し、適正であった場合は、その時の撮像出力をそのまま記録指示手段116によって記録し、適正でなかった場合は、適正光量決定手段114によって本発光量を算出し、本発光指示手段115によって本発光を行う。
また、本出願人による特開平11−183978号公報に示す装置は、規定光量の予備発光であるモニター発光を繰り返し、測光値が適正になるように制御を行う(後述の図8及び図9参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図22(a)に示した装置では、制御の原理上撮影前に必ず予備発光させる必要があるが、その測光をペンタプリズム側の測光素子9で行っているために、予備発光をミラーダウンの状態で行う必要がある。しかしながら、ミラーアップには、一定の時間がかかるため、予備発光と本発光とを時間間隔をおいて発光しなければならない。そうすると、予備発光が本発光から分離して見えてしまう為に撮影者に違和感を与えたり、モデルが予備発光に反応して本発光時に目をつぶってしまうという問題点があった。
【0007】
一方、図22(b)に示した装置では、予備発光を行う場合でも比較的時間のかかるミラーアップの後に行うことができるので、本発光とのタイムラグは、シャッター11が開く間のほんの短い時間であり、図22(a)の装置のような問題は起こらない。しかし、図22(b)の装置では、上述のような反射率の差による制御誤差の問題があった。
ところで、閃光制御の一方法として、予備発光だけを予め実行して本発光量を決定、記憶しておき、その後フレーミングを変えても記憶された本発光量で制御を行ういわゆるSE(スピードライト・エクスポージャ)ロック方式があるが、図22(b)の装置でそれを行うと予備発光測光を行うためにミラーがアップしてしまうためにファインダーが見えなくなり、フレーミングの再調整が不可能になるという問題点があった。
【0008】
また、被写体の正確な反射率を算出するためには、予備発光時の正確な測光値が必要であり、予備発光を1回しか行わない特許第3171163号の装置では、被写体の正確な反射率を算出できず、したがって最適な発光量で閃光発光することができないという問題があった。
さらに、特開平11−183978号の装置では、予備発光時の正確な測光値を求めることは可能だが、発光回数が多くなるほど、発光時に消費したエネルギに対する実際に発光したエネルギの割合が小さくなり、エネルギ効率が悪くなるという問題があった。
【0009】
本発明の課題は、SEロック機能を備えつつ、SEロック以外の撮影や、撮影者の希望等によって予備発光と本発光の時間間隔が目立たない動作が可能な閃光制御装置を提供することである。
また、本発明の他の課題は、予備発光に消費するエネルギを最小に押さえつつ、正確な予備測光値を得られる閃光制御装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、予備発光及び本発光を行う閃光発光部(17)を制御する閃光制御装置であって、前記閃光発光部による予備発光の被写体反射光を測光する第1閃光測光部(9)と、前記第1閃光測光部とは異なるセンサを用いて前記閃光発光部による予備発光の被写体反射光を測光する第2閃光測光部(15)と、予備発光の測光を前記第1閃光測光部と前記第2閃光測光部とのいずれで行うかを選択する予備測光選択部(31,38,S103〜S106)と、を備えたことを特徴とする閃光制御装置である。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載の閃光制御装置において、前記第1閃光測光部(9)のセンサは、定常光の輝度を測光する定常光測光部のセンサを兼用し、前記第2閃光測光部のセンサ(15)は、本発光の発光中に本発光の被写体反射光を測光して調光を行う閃光調光部のセンサを兼用すること、を特徴とする閃光制御装置である。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の閃光制御装置において、閃光制御装置を含む機器は、クイックリターンミラー(2)を備えたカメラであって、前記予備測光選択部(31,38,S103〜S106)によって前記第1閃光測光部(9)が選択された場合には、予備発光をミラーアップ前に行い、前記第2閃光測光部(15)が選択された場合には、予備発光をミラーアップ後に行うこと、を特徴とする閃光制御装置である。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の閃光制御装置において、撮影前に予備発光を単独で行う第1の予備発光モード(SEL)と、撮影時に予備発光と本発光とを連続的に行う第2の予備発光モードと、を備え、前記予備測光選択部(31,38,S103〜S106)は、前記第1の予備発光モードが実行された場合には、前記第1閃光測光部(9)を選択し、前記第2の予備発光モードが実行された場合には、前記第2閃光測光部(15)を選択すること、を特徴とする閃光制御装置である。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の閃光制御装置において、前記閃光発光部(17)は、閃光制御装置を含む機器(30)から着脱可能であって、前記予備測光選択部(31,38,S103〜S106)は、装着された前記閃光発光部に応じて予備発光の測光を前記第1閃光測光部(9)と前記第2閃光測光部(15)とのいずれで行うかを選択すること、を特徴とする閃光制御装置である。
【0015】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の閃光制御装置において、予備発光の測光を前記第1閃光測光部(9)と前記第2閃光測光部(15)とのいずれで行うかに関わらず、同一の制御方式(S104,S106,S108)により前記閃光発光部(17)へ予備発光の指示を行う予備発光制御部(31)を備えたこと、を特徴とする閃光制御装置である。
【0016】
請求項7の発明は、請求項6に記載の閃光制御装置において、前記予備発光制御部(31)が行う予備発光の制御方式は、前記閃光発光部(17)に所定光量の第1予備発光(S303,S405,S506)を行わせた後に、必要に応じて第2予備発光(S308,S410,S511)を行わせる方式であること、を特徴とする閃光制御装置である。
【0017】
請求項8の発明は、予備発光及び本発光を行う閃光発光部(17)を制御する閃光制御装置であって、前記予備発光の被写体反射光を測光する閃光測光部(9,15)と、前記閃光発光部に所定光量の第1予備発光(S303,S405,S506)を行わせた後に、必要に応じて光量可変の第2予備発光(S308,S410,S511)を行わせる予備発光制御部(31)と、前記第1予備発光時の前記閃光測光部の出力に応じて前記第2予備発光の必要性を判定する予備発光判定部(S305,S407,S508)と、を備えたことを特徴とする閃光制御装置である。
【0018】
請求項9の発明は、請求項8に記載の閃光制御装置において、前記予備発光制御部(31)は、前記第1予備発光(S303,S405,S506)時の前記閃光測光部(9,15)の出力に応じて前記第2予備発光(S308,S410,S511)の光量を算出すること、を特徴とする閃光制御装置である。
【0019】
請求項10の発明は、請求項8又は請求項9に記載の閃光制御装置において、前記予備発光制御部(31)は、前記第1予備発光(S303,S405,S506)を行う時は予備発光を指示する情報のみを通信し、前記第2予備発光(S308,S410,S511)を行う時は予備発光を指示する情報と発光量情報とを通信する通信部(S308,S410,S511)を有すること、を特徴とする閃光制御装置である。
【0020】
請求項11の発明は、請求項8から請求項10までのいずれか1項に記載の閃光制御装置において、前記閃光発光部(17)は、閃光制御装置を含む機器(30)から着脱可能であって、前記閃光発光部は、予備発光に同期した同期信号を発生し、前記閃光測光部(9,15)は、前記同期信号に同期させて測光を行うこと、を特徴とする閃光制御装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。
図1は、本発明の実施形態の光学系を示した図である。
本実施形態における閃光制御装置は、撮影レンズ本体40を交換可能なカメラ本体30に搭載されており、SB本体50による閃光発光を制御する装置である。
【0022】
撮影時以外でSB(閃光発光器)が発光していない状況では、いわゆる周囲光は、撮影レンズ1を通過し、メインミラー(クイックリターンミラー)2によって上方に反射され拡散スクリーン3上にいったん結像する。その後、コンデンサレンズ4、ペンタプリズム5、接眼レンズ6を通って撮影者の目に到達する。一方、拡散スクリーン3によって拡散された光束の一部は、コンデンサレンズ4、ペンタプリズム5、測光用プリズム7、測光用レンズ8を通して定常光用の測光素子9上へ再結像される。測光素子9は、例えばCCD(チャージ・カップルド・デバイス)等の受光素子が用いられており、図3(a)又は(c)に示すように被写界を20×12の240領域に分割して測光し、それぞれの測光値を出力可能な構造になっている。また、それぞれの領域は、図3(b)に示すようにR(赤)G(緑)B(青)の3色の測光セルを持ち、それぞれの色に分解して測光可能になっている。
【0023】
SEロック又は測光素子9を用いた予備測光を行う場合には、上述の周囲光測光時と同様な経路で測光が行われる。絞り10が開放状態であり、メインミラー2が下がった状態のままで閃光発光部17による予備発光が行われる。SB反射光は、定常光測光と同様に測光素子9で測光されるが、その測光タイミングは、予備発光と同期させている。その後、撮影時になって初めて絞り10が所定値まで絞られると同時にメインミラー2が跳ね上げられる。その後、シャッター11が開き切ったところで予め算出された光量で本発光が行われ、例えばCCD等によって構成される撮像素子12によって撮影が行われる。
【0024】
調光素子15を用いた予備測光を行う場合には、まず絞り10が所定値まで絞られると同時にメインミラー2が跳ね上げられる。その後、予備発光として閃光発光部17から発した光束は、被写体によって反射され、撮影レンズ1によってシャッター11上に略結像される。シャッター11で反射、拡散された一部の光束を調光用レンズ14を通して調光素子15へ再結像させ閃光測光(予備測光)を行う。
本発光時は、シャッター11を開き、撮像素子12によって撮影が行われる。調光素子15は、SPDとSPDからの光電流を蓄積するコンデンサ、増幅アンプ等によって構成され、図6に示すように領域S1〜S5に5分割されており、それぞれ図3(c)のB1〜B5へ対応している。
【0025】
また、メインミラー2は、一部の光を透過するハーフミラーになっており、透過した光束の一部は、サブミラー13によって下へ折り曲げられ、例えばCCD等によって構成される焦点検出部16へ導かれる。焦点検出部16では、図5に示す被写界の焦点検出領域F1〜F5についての焦点状態を検出し、そのいずれかの領域の焦点が合焦状態になるまで撮影レンズ1を駆動する。どの焦点検出領域を合焦させるかは、撮影者による手動選択、至近選択等がある。
SB本体50は、閃光発光部17と、自身の発光量をモニターする発光モニター部18を有している。
【0026】
図2は、本実施形態におけるカメラ本体30,レンズ本体40,SB本体50の構成を示すブロック図である。
カメラ本体30内の制御は、全てマイクロプロセッサであるカメラマイコン31によって制御され、カメラマイコン31は、予備測光選択部、本発光量演算部、本発光制御部、予備発光制御部等の機能を含んでいる。同様に、レンズ本体40内の制御は、レンズマイコン41、SB本体50内の制御は、SBマイコン51によって制御される。
【0027】
(測光・露出関連)
定常光測光部32は、図3(a)又は(c)に示したように被写界を20×12の240領域に分割して測光する回路であり、その測光出力は、カメラマイコン31へ出力される。カメラマイコン31では、定常光測光部32からの出力と、撮影レンズ40に設けられたレンズマイコン41内に格納された撮影レンズの開放F値、焦点距離、射出瞳位置、距離情報などのレンズ情報、感度設定部36からの撮像素子12の感度情報等に基づいて定常光露出に関する適正露出値を算出し、それを絞り値とシャッター値とに分解して絞り制御部35やシャッター11へ出力する。絞り制御部35は、レリーズスイッチ37からのレリーズ信号に応じて絞り10の絞り込み/復帰の制御を行う。
【0028】
(オートフォーカス関連)
焦点検出部16は、図5に示したように被写界の5領域についての焦点状態を検出する。その情報は、カメラマイコン31で処理されレンズ駆動量となってレンズ駆動部34へ出力され、更にレンズ本体40内のレンズ光学系1を合焦状態まで駆動する。
【0029】
(SEロック)
不図示のSEロックスイッチが押されたことを検出すると、カメラマイコン31は、SBマイコン51を通じて閃光発光部17を予備発光させる。一方、その予備発光に同期させて定常光測光部32によって反射光を測光し、その結果を基に本発光量指示値を算出し、カメラマイコン31内のメモリに格納する。その後、レリーズスイッチ37の全押しを検出すると、メモリ内の本発光量指示値をSB本体50へ通信した後に撮影動作を行う。SBマイコン51は、その本発光量指示値と自ら発光モニター部18によって測光した予備発光値とから本発光量を算出し、撮影時の発光トリガ信号(X信号)によって発光し発光量を適正光量に制御する。
【0030】
(調光素子15を用いた場合のSB制御)
カメラマイコン31は、測光値、絞り値、感度値、距離値、閃光発光部のバウンス状態などに基づいて閃光測光部33の設定ゲインを算出しゲイン設定を行う。その後、カメラマイコン31からSBマイコン51を通じて閃光発光部17を予備発光させ、閃光測光部33は、その被写体反射光量に応じた光電流を積分する。その積分値を基に本発光量指示値を算出し、再びSBマイコン51へ本発光指示値を出力する。SBマイコン51は、その本発光量指示値と自ら発光モニター部18によって測光した予備発光値とから本発光量を算出し、撮影時の発光トリガ信号(X信号)によって発光し発光量を適正光量に制御する。
【0031】
なお、調光素子15を用いたSB制御を行うか否かは、カスタム設定部38によって選択可能である。また、調光素子15を用いた場合でも、予備発光結果から上記の如く本発光量を算出して制御する方法と、本発光時も調光素子15によってリアルタイムに測光し、適正光量に達したところで調光素子15からストップ信号を出してSB光を停止させる、いわゆるリアルタイム調光方式とを選択可能である。これもカスタム設定部38によって選択する。
【0032】
(測光素子9を用いた場合のSB制御)
カメラマイコン31は、SBマイコン51を通じて閃光発光部17を予備発光させ、定常光測光部32によってその被写体反射光量に応じた光電流を積分する。その積分値を基に本発光量指示値を算出し、SBマイコン51へ本発光指示値を出力する。SBマイコン51は、その本発光量指示値と自ら発光モニター部18によって測光した予備発光値とから本発光量を算出し、撮影時の発光トリガ信号(X信号)によって発光し発光量を適正光量に制御する。
なお、測光素子9を用いたSB制御を行うか否かは、カスタム設定部38によって選択可能である。
【0033】
図3は、測光素子9の測光領域を説明する図である。
図3(a),(c)は、測光素子9の分割状態を被写界に照らし合わせて示した図である。測光素子9は、被写界のほぼ全面を240分割して測光し、それぞれの測光値を出力できるようになっている。
図3(a)は、240の測光領域をB(1,1)〜B(5,5)の25領域にグループ化した場合の分割形状を示している。
図3(c)は、同様に測光領域を閃光測光部33の分割形状に合わせて平均化した領域B1〜B5の5領域にグループ化した場合の形状を示している。
図3(b)は、それぞれの測光領域がRGBの3色の測光領域に分割されている様子を示している。
【0034】
図4は、測光素子9の動作を説明する図である。
図4(a)は、測光素子9の端子とその役割を示している。φMCKは、測光素子9の動作の基本となるマスタークロック入力である。φintは、蓄積の開始と終了を制御する為の入力である。VCscinは、電源投入時の不要電荷を高速に行うための切り替え入力である。GSWは、感度をH/Lの2段階に切り替える為の入力である。RSWは、測光値の出力クロック周波数を2段階に切り替える為の入力(普通は、一方に固定)である。SYNCは、測光値読み出し同期クロック出力である。Voutは、測光値出力である。
【0035】
図4(b)は、測光素子9の光電変換部の配列を示した図である。横方向(H方向)には、B,G,Rを1周期として20周期、計60画素、縦方向(V方向)には、B、G、Rのいずれかが20画素並んでいる。データ出力時には、まずH方向へ1画素シフトして1列分のデータをVレジスタに転送し、続いてV方向に1列分、すなわち20画素分を出力する。その後、またH方向へ1画素シフトした後にV方向に1列分出力を繰り返し、最後のR列が出力されるまでこれを繰り返す。
図4(c)は、測光素子9のデータ出力の様子をわかりやすく示した図である。φintがLになると蓄積を開始し、Hに戻ったところで終了する。その後、自動的にSYNCパルスに同期して測光データが1列ずつ出力される。
【0036】
図5は、焦点検出部16を説明する図である。
図5(a)は、焦点検出部16の検出領域を被写界に照らし合わせて示している。F1〜F5の5領域についての焦点状態をそれぞれ検出可能になっている。図5(b)は、焦点検出部16の光学系を詳しく示している。撮影レンズ1を通過した光束は、視野マスク16a、フィールドレンズ16b、セパレータレンズ16cを通過し、AF用センサ16dに到達する。
【0037】
図6は、閃光測光部33の光学系と測光領域の分割形状を示した図である。
シャッター面に入射し結像した被写体像を、3連の調光用レンズ14により調光素子15上に再結像させ、S1〜S5の5領域に分割してそれぞれ光電変換された電荷を蓄積する構成になっている。ここで、S1〜S5の各領域と番号の関係は、図3(c)における測光領域B1〜B5の各領域の番号と対応している。また、絞りマスク15aにより隣のレンズからの入射光がセンサ上に迷光として入らないようにカットする。
【0038】
図7は、調光素子15を説明する図である。
図7(a)は、調光素子15の端子とその役割を示している。C1〜C5は、それぞれ領域S1〜S5の光電流を蓄積する外付けコンデンサである。SCは、ストップ信号を出すためにS1〜S5の光電流を加算して蓄積する外付けコンデンサである。Vrefは、温度比例電圧出力端子である。TOPは、トップ信号出力端子である。CSR,CSG,CLKは、アンプ・ゲインと読み出しチャンネルの設定を切り替える為の端子であり、設定方法は、それぞれ図7(b)及び(c)の所で説明する。ISは、蓄積開始/終了を行う端子である。DAは、各領域のアンプ・ゲインを入力する端子である。ADは、各領域の測光積分値の出力端子である。
【0039】
図7(b)は、調光素子15の各領域のアンプ・ゲインの設定方法を示している。CSG端子をHレベルにしたまま、CSR端子をLレベルに下げ、その後にCLK端子にクロック信号を入力すると、Lレベルへの立ち下がりに同期してチャンネルが切り替わる。CLK端子がLレベルの間にDA端子を設定ゲインに応じた電圧レベルにすることでそのチャンネルのゲインが設定される。Ch1〜Ch5は、それぞれS1〜S5に対応している。
【0040】
図7(c)は、調光素子15の各領域の測光積分値の読み出し方法を示している。CSR及びCSG端子をLレベルに下げた後にCLK端子にクロック信号を入力すると、Lレベルへの立ち下がりに同期してチャンネルが切り替わり各領域の測光積分値が測光値に応じた電圧レベルとなってAD端子に出力される。
【0041】
図8は、旧フォーマットの予備発光によるリアルタイムTTL調光の基本動作をわかりやすく説明したタイミングチャートである。
ここで、旧フォーマットの予備発光とは、僅かな光量の小発光(チョップ発光)を多数繰り返して、必要な予備発光光量が得られた時点で予備発光を終了する方式を呼ぶこととする。
レリーズ信号が入力されてミラーアップと絞り込みが完了すると、フェーズ(以下、Pとする)8−1において、通信端子1と通信端子2の動作によりカメラとSBのハンドシェイクが行われ予備発光シーケンスへの移行が行われる。
その後、P8−2において、調光素子15のゲイン設定(ゲイン設定1)が行われる。ゲインの算出方法は、後で詳しく説明する。
【0042】
次に、P8−3において、閃光発光部17及び調光素子15のウォーム・アップのために小発光のカラ打ちが2回行われた後、IS端子を立ち下げて積分(積分1)が開始されると同時にカメラ側からの通信端子2のクロックに同期して予備発光が行われる。測光積分値が適当なレベルに達したか、小発光の回数が最大数(16回程度)になったところで予備発光が終了する。
【0043】
P8−4では、積分値の読み出し(読み出し1)が行なわれた後にIS端子を立ち上げ積分値のリセットを行う。予備発光時の積分値には、SB光の反射光の他に定常光成分も含まれているため、予備発光終了後に定常光のみの積分を行い後の演算処理において定常光成分を予備発光積分値から差し引く演算を行う。
【0044】
P8−5では、定常光積分のためのゲイン設定(ゲイン設定2)を行う。
その後、P8−6では、予備発光の時と同様にIS端子を立ち下げ定常光積分(積分2)を行う。定常光積分のゲイン設定と積分時間については、後述する。定常光積分が終了したら、P8−7において、積分値を読み出し(読み出し2)た後、IS端子を立ち上げて積分値をリセットする。
【0045】
その後、P8−8では、後述するアルゴリズムによって調光エリアと補正量を算出する。
P8−9では、P8−8における算出結果により本発光制御を行うための本調光用ゲイン設定を行う。
その後、P8−10では、撮影開始のシャッター全開に同期して本調光積分と本発光を行い、適正光量になったところでストップ信号が出力されて発光が停止しリアルタイム調光が行われる。その後、所定のシャッター秒時でシャッターが閉じ撮影が完了する。
【0046】
図9は、旧フォーマットの予備発光によるGN制御方式のTTL調光(以後、D−TTL調光と呼ぶ)の基本動作をわかりやすく説明したタイミングチャートである。
ここで、D−TTL調光とは、予備発光により得られた測光値から、本発光前に予め本発光光量を演算して決めておく方式を指すものとする。
図9中、P9−8までは、図8と同様であるので説明を省略する。P9−8において、調光エリアと補正量を算出した後、P9−9では、後述する方法にて本発光量を算出してその値をSBマイコン51を通じて閃光発光部17へ通信する(本発光量データ通信)。その結果を基に、P9−10では、撮影時にSB側において本発光制御を行い適正光量の制御を行い撮影が完了する。
【0047】
図10は、新フォーマットの予備発光によるリアルタイムTTL調光の基本動作をわかりやすく説明したタイミングチャートである。
ここで、新フォーマットの予備発光とは、上述の旧フォーマットの予備発光とは異なる新しいフォーマットの予備発光方式であり、SB発光及び予備測光の効率を上げるべく改良された方式である。上述の旧フォーマットの予備発光方式が、チョップ発光を多数繰り返していたのに対して、新フォーマットの予備発光では、1回又は2回の予備発光を行う。
【0048】
カメラ本体30にSB本体50が装着されると、カメラ本体30は、SB本体50と通信を行い、SB側が新フォーマットに対応しているか否かを判定し、SBが新フォーマットに対応していることを検出した場合には、自動的に新フォーマットによる予備測光に切り替える。
レリーズ信号が入力されてミラーアップと絞り込みが完了すると、P10−1では、通信端子1〜3によるカメラ本体30とSB本体50との間の通信によりカメラ本体30側から予備発光シーケンスの開始が宣言される。
【0049】
その後、P10−2において、調光素子15のゲイン設定(ゲイン設定1)が行われる。ゲインの算出方法は、後で詳しく説明する。
次に、P10−3において、同じくカメラ本体30とSB本体50との間の通信によりカメラ本体30側からモニター発光(小)を指示するコマンドを送信する。
その後、P10−4において、カメラが通信端子1をLに下げている間にSB本体50が通信端子2のLとほぼ同期して所定光量のモニター発光(予備発光)を行う。カメラ本体30は、通信端子2のLを発光同期信号としてこれに同期させて調光素子15のIS端子を立ち下げて積分(積分1)を行う。予備発光が終了したタイミングを見計らって積分値の読み出し(読み出し1)を行なう。
【0050】
P10−5では、読み出した積分値から、この時の予備測光値のレベルが演算に必要な大きさに達しているかどうかを判定する(2回目要否判定)。そして、もし測光値が必要レベルに達していなかった場合には、P10−6へ移行し、必要レベルに達している場合には、P10−9へ移行する。
P10−6では、2回目のゲイン設定(ゲイン設定2)を行う。
P10−7では、モニター発光(大)とその発光量(GN)を指示するコマンドを送信する。
P10−8では、1回目と同様にモニター発光(大)と積分(積分2)を行う。
【0051】
予備発光時の積分値には、SB光の反射光の他に定常光成分も含まれている。そこで、P10−9〜10において、予備発光終了後に定常光のみの積分を行い後の演算処理において定常光成分を予備発光積分値から差し引く演算を行う。この場合、定常光ゲイン設定と積分時間は、直前の積分時に設定したゲインと積分時間と同じ値にセットする。
定常光積分が終了したら、P10−11において、通信によって予備発光シーケンスの終了を宣言する。
【0052】
その後、P10−12では、後述するアルゴリズムによって調光エリアと補正量を算出する。
P10−13では、P10−12の結果を用いて本発光制御を行うための本調光用ゲイン設定を行ない、P10−14でレリーズ投入コマンドの通信を行う。その後、P10−15において、撮影開始のシャッター全開に同期して本調光積分と本発光を行い、適正光量になったところでストップ信号が出力されて発光が停止しリアルタイム調光が行われるのは、図8の場合と同様である。その後、所定のシャッター秒時でシャッターが閉じ撮影が完了する。
【0053】
図11は、新フォーマットの予備発光によるD−TTL調光の基本動作をわかりやすく説明したタイミングチャートである。
図11中、P11−12の所までは、図10と同様であるので説明を省略する。
P11−12では、調光エリアと補正量を算出した後、後述する方法にて本発光量を算出して、その値を通信によって本発光量伝達コマンドと発光倍数データとしてSB側へ伝える。その結果を基に、図9の場合と同様にして撮影時には、SB側において本発光制御を行い、適正光量の制御を行い撮影が完了する。
【0054】
図12は、新フォーマットの予備発光を行い、かつ、測光素子9を用いた予備測光方式の基本動作をわかりやすく示したタイミングチャートである。
レリーズ信号が入力されると、ミラーアップと絞り込みを行う前に、まずP12−1において、通信端子1〜3によるカメラ・SB間通信によりカメラ側から予備発光シーケンスの開始が宣言される。
次に、P12−3では、同じくカメラ・SB間通信によりカメラ側からモニター発光(小)を指示するコマンドを送信する。
【0055】
その後、P12−4では、カメラが通信端子1をLに下げている間にSBが通信端子2のLとほぼ同期して所定光量のモニター発光(予備発光)を行う。カメラは、通信端子2のLを発光同期信号としてこれに同期させて測光素子9のφint端子を立ち下げてデータの蓄積(積分1)を行う。予備発光が終了したタイミングを見計らって測光データの読み出し(読み出し1)を行なう。
【0056】
P12−5では、この時の予備測光値のレベルが演算に必要な大きさに達しているかどうかを判定する(2回目要否判定)。そして、測光値が必要レベルに達していなかった場合には、P12−6に進み、測光値が必要レベルに達している場合には、P12−8に進む。
【0057】
P12−6では、2回目のゲイン設定(ゲイン設定2)を行い、今度は、モニター発光(大)とその発光量(GN)を指示するコマンドを送信する。
P12−7では、先のモニター発光(小)と同様にモニター発光(大)とデータの蓄積(積分2)を行う。
P12−8では、通信によって予備発光シーケンスの終了を宣言する。
P12−9では、後述するアルゴリズムによって調光エリアと補正量、及び、本発光量を算出する。
【0058】
P12ー10は、レリーズ待ちの状態であり、例えば、SEロックの場合には、比較的長い時間となる。
P12−11では、ミラーアップと絞り込みを行う。
P12−12では、P12−9で算出した値を通信によって本発光量伝達コマンドと発光倍数データとしてSB側へ伝える。
P12−13では、得られた値を基に、図9の場合と同様に撮影時には、SB側において本発光制御を行い適正光量の制御を行い撮影が完了する。
【0059】
【表1】
Figure 2004069995
【0060】
表1は、図8〜12に示した調光制御及び予備発光方式の関係をまとめて示した一覧表である。
図8〜11により説明した調光制御は、いずれも閃光の測光を調光素子15により行っており、予備発光の方式(旧フォーマット,新フォーマット)及び調光方式(リアルタイムTTL,D−TTL)の組み合わせの違いである。一方、図12に示した制御は、測光素子9を用いて閃光の測光を行っている。測光素子9を用いて閃光の測光を行う場合には、ミラーアップすると、測光不能となるので、リアルタイムTTL調光は行うことができない。
【0061】
予備発光の方式については、測光素子を用いた場合でも、旧フォーマットの予備発光を行わせることは、原理的には可能である。しかし、旧フォーマットによる予備発光では、閃光の測光を行っている時間に対して発光している量が少ない。したがって、周囲光が明るいと、光っていない時間に周囲光が入ってきてしまう。一般に測光素子は、調光素子に比べて飽和しやすく、よって、周囲光が明るいと、測光素子9が直ぐに飽和してしまう。一方、新フォーマットの予備発光によれば、閃光が発光している時間だけ測光することができ、測光素子9による予備発光には、新フォーマットが適している。また、先にも述べたように、チョップ発光を繰り返す旧フォーマットの予備発光方式は、エネルギの効率があまり良くない。
そこで、本実施形態では、測光素子9を用いる場合には、新フォーマットの予備発光のみ行うこととしている。
【0062】
図13は、カメラマイコン31のプログラムを示したフローチャートである。カメラのレリーズスイッチ37が半押しされることによってカメラの電源が入り、本プログラムが実行される。以下に、ステップ(以下、Sとする)毎に説明する。
S101では、SEロックの状態を識別するフラグSELを0にクリアする(非SEロック状態とする)。
S102では、撮影前サブルーチン処理(図14において説明)を行う。
【0063】
S103では、不図示のSEロックスイッチが押されているか否かを判定する。SEロックスイッチが押されている場合には、S104に進み、SEロックスイッチが押されていない場合には、S105に進む。
S104では、SEロックスイッチが押されていた場合のサブルーチン処理(予備発光1:図15において説明)を行う。
S105では、レリーズスイッチ37が全押しされたか否かを判定する。レリーズスイッチ37が全押しされた場合には、S106に進み、レリーズスイッチ37が全押しされていない場合には、S120に進む。
【0064】
S106では、ミラーアップ前のサブルーチン処理(予備発光2:図16において説明)を行う。
S107では、ミラーアップ、絞り込みを行う。
S108では、ミラーアップ後の予備発光サブルーチン(予備発光3:図17において説明)処理を行う。
尚、上述の予備発光1〜3及び、後述の図17における予備発光4は、これらの内いずれかひとつのみが実行されるようになっている(各サブルーチン内において判断される)。
【0065】
S109では、リアルタイムTTL調光のアルゴリズム演算(エリア選択、補正量算出)を行う。なお、この演算の内容については、後述する。
S110では、カスタム設定部38の設定の一つであるカスタム設定に応じて、ストップ信号によるリアルタイム調光制御が選択されているか否かを判定する。リアルタイム調光制御が選択されている場合には、S111に進み、リアルタイム調光制御が選択されていない場合には、S112に進む。
S111では、リアルタイム調光制御を行うために、調光素子15のゲイン設定を行う。このリアルタイム調光制御は、図8又は図10のタイムチャートに対応している。ゲインの算出方法については、後述する。
S112では、D−TTL制御の場合の本発光量演算を行う。このD−TTL制御は、図9、図11又は図12のタイムチャートに対応している。D−TTL制御の内容については、後述する。
【0066】
S113では、カメラからSBへ本発光量データ(Kgn 、後述)の通信を行う。(図9,11,12を参照)
S114では、シャッターを開く(撮影露光開始)。
S115では、リアルタイム調光制御であるか否かの判断を行い、リアルタイム調光制御の場合、S116に進み、調光素子15の積分を開始する。リアルタイム調光制御でない場合、S117に進む。
S117では、本発光制御を行う。なお、本発光制御は、場合により、リアルタイム調光かD−TTL調光かのいずれかを行う。
S118では、所定時間でシャッターを閉じ(撮影露光終了)、ミラー、絞りを復帰させる。
S119では、SEロックフラグ(SEL)を0にクリアする。
S120では、半押しタイマーが起動後所定時間経過したかどうかを判別し、所定時間内であればステップS102へ戻って処理を繰り返し、タイマー切れであれば処理を終了する。
【0067】
図14は、撮影前処理の制御内容を示したサブルーチンフローチャートである。
図14に示す撮影前処理は、図13に示すS102が実行されると本サブルーチンが呼び出されて実行される。以下、ステップ毎に説明する。
S201では、カメラの諸設定(感度、測光モード、露出モードなど)を読み出す。
S202では、レンズ通信により、撮影レンズの焦点距離、開放F値、射出瞳距離、距離データなどを読み出す。
【0068】
S203では、SB通信により、SBが新フォーマットへ対応しているか否か、モニター発光(小、大)の発光時間、チョップ発光1発当たりの光量、最大本発光量、SBの状態(バウンス状態か否か)等を読み出す。
S204では、定常光測光を行い、B(1,1)〜B(5,5)、B1〜B5の測光値等を算出する。
S205では、測光値を基に公知の手法により適正露出値を算出し、露出モードに応じて絞り値、シャッター値を算出する。
【0069】
S206では、焦点検出を行う。
S207では、焦点検出の状態に応じてデフォーカス量が0になるまでレンズを駆動しピントを合わせる。
S208では、合焦位置での撮影レンズのピント距離を被写体距離と見なし、その値をレンズマイコン41から読み出す。
【0070】
図15は、予備発光1の制御内容を示したサブルーチンフローチャートである。
図15に示す予備発光1は、図13に示すS104が実行されると本サブルーチンが呼び出されて実行される。図13でもわかるように、本フローチャートは、SEロック実行時に適用されるものであり、図12のタイムチャートに対応している。以下、ステップ毎に説明する。
【0071】
S301では、SBが新フォーマットに対応しているか否かを判定する。新フォーマットに対応している場合には、S302へ進み、新フォーマットに対応していなければSEロックは実行することができないので処理を終了する。
S302では、測光素子9の蓄積時間のタイマーを、予めS203のSB通信で読み出してあるモニター発光(小)の発光時間にセットする(タイマーセット1)。
S303では、モニター発光(小)を指示するコマンドを送信する(モニター発光1)。ここで、1回目のモニター発光の光量は、予め規格により定めてある(例えばISO100のガイドナンバーで2など)のでSB側に指定する必要はない。
【0072】
S304では、SBのモニター発光に同期して測光素子9のデータ蓄積を開始して、S302でセットした時間で蓄積を終了し測光データを読み出す(蓄積・読み出し1)。
S305では、測光データが演算に使用可能か否かを判定する。具体的には、240領域のB,G,Rの各データの最大値(Vomax)が所定レベル(Vn)以上にあるかどうかを判定し、所定レベル以上あれば使用可能として、2回目のモニター発光は行わずにS310へ進み、使用不可能である場合には、S306へ進む。
なお、通常なら最大値(Vomax)が逆に飽和レベルを超えていないかどうかの判定も必要であるが、この場合は、測光素子9の感度から実使用範囲において測光値が飽和しないようなモニター発光の光量を定めてあるのでここでは必要ない。0〜4Vの出力範囲を持った測光素子の場合、例えばVn=0.5V程度である。
【0073】
S306では、最大値(Vomax)が所定レベルに達していなかった場合、以下に示す(式1)によって次回の発光量を算出する。
【0074】
GN2=GN1+2*log2(Vagc/Vomax)} ・・・(式1)
ただし、各変数は、以下の内容を示すものとする。
GN2 :次回発光量(単位:ガイドナンバー)
GN1 :前回発光量(単位:ガイドナンバー)
Vagc:予備測光値目標レベル(単位:V又はA/D値)
Vomax :前回予備測光値の最大値(単位:V又はA/D値)
このように、本実施形態では、1回目の予備発光結果に応じて、2回目の予備発光光量を可変量とし、2回目の予備発光で必要かつ十分な予備発光を行うようにしている。
【0075】
S307では、測光素子9の蓄積時間のタイマーを、予めS203のSB通信で読み出してあるモニター発光(大)の発光時間にセットする(タイマーセット2)。
S308では、モニター発光(大)を指示するコマンドと光量を指定するデータを送信する(モニター発光2)。ここで、光量の指定方法は、ガイドナンバーを直接指定、前回の光量との相対値で指定、発光可能な数値を数パターンSB側から通信により開示しカメラ側で最も適当な光量を選択して指定、などが考えられる。いずれの方法でも通信規格によって予め規定しておけば良い。
【0076】
S309では、SBのモニター発光に同期して測光素子9のデータ蓄積を開始し、S307でセットした時間で蓄積を終了し測光データを読み出す(蓄積・読み出し1)。
S310では、予備測光結果より、以下に示す(式2)を用いてGV[i,j](i=1〜5,j=1〜5)を算出する。ここで、GV[i,j]は、標準反射率被写体に対して基準露光量を与えるガイドナンバーを単位EVに変換したものである。GV[i,j](i=1〜5,j=1〜5)のそれぞれの位置は、図3(a)のB(1,1)〜B(5,5)に対応している。
【0077】
GV[i,j] = Log2(GNpre^2)+log2(AD0[i,j]/AD[i,j])+(AV−AV0) ・・・(式2)
ただし、各変数は、以下の内容を示すものとする。
GNpre:予備発光時のガイドナンバー(1回目もしくは2回目)
AD0[i,j]:適正光量時の各エリアB[i,j](i=1〜5,j=1〜5)の測光値(エリア内の平均値)
AD[i,j]:予備発光時の各エリアB[i,j](i=1〜5,j=1〜5)の測光値(エリア内の平均値)
AV:制御絞り値(APEX値)
AV0:開放F値(APEX値)
【0078】
ここで、上記(式2)は、(i,j)の全てのエリアのGV[i,j]を算出するための式であるが、本サブルーチンは、SEロックの時の物であり、SEロック時は、被写界の一部分(例えば画面中央の(3,3)のエリアなど)のみを考慮して適正光量を算出する仕様の場合もある。その場合には、ここでは、全てのGV[i,j]を算出する必要はないので、必要とされるエリア(画面中央やAFエリアに対応したエリアなど)のみの算出にとどめておけば演算時間やメモリの節約になる。S311では、SEロック実行中であることを示すフラグSELに1を代入する。
【0079】
図16は、予備発光2の制御内容を示したサブルーチンフローチャートである。
図13に示したS106が実行されると本サブルーチンが呼び出されて実行される。図13でもわかるように、本フローチャートは、ミラーアップ前の予備発光時に適用されるものであり、図12のタイムチャートに対応している。以下、ステップ毎に説明する。
【0080】
S401では、SEL=1か否か、すなわちSEロック中か否かを判定し、SEロック中であれば既にGV[i,j]が算出済みであるので処理を終了する。
S402では、SBが新フォーマットへ対応しているか否かを判定する。新フォーマットへ対応していなければミラーアップ前の予備測光はできないので処理を終了する。
S403では、カスタム設定部38の設定の一つであるカスタム設定に応じて、測光素子9による予備測光が選択されているか否かを判定する。測光素子9が選択されていない場合、つまり調光素子15による予備測光が選択されている場合には、ミラーアップ前の予備測光はできないので処理を終了する。
【0081】
S404では、測光素子9の蓄積時間のタイマーを、予めS203のSB通信で読み出してあるモニター発光(小)の発光時間にセットする(タイマーセット1)。
S405では、モニター発光(小)を指示するコマンドを送信する(モニター発光1)。ここで、1回目のモニター発光の光量は、予め規格により定めてある(例えばISO100のガイドナンバーで2など)のでSB側に指定する必要はない。
S406では、SBのモニター発光に同期して測光素子9のデータ蓄積を開始、S302でセットした時間で蓄積を終了し測光データを読み出す(蓄積・読み出し1)。
【0082】
S407では、測光データが演算に使用可能か否かを判定する。具体的には、240領域のB,G,Rの各データの最大値(Vomax)が所定レベル(Vn)以上にあるかどうかを判定し、所定レベル以上あれば使用可能として、2回目のモニター発光は、行わずにS412へ進み、使用不可能である場合には、S408へ進む。
なお、通常なら最大値(Vomax)が逆に飽和レベルを超えていないかどうかの判定も必要であるが、この場合は、S305同様、測光素子9の感度から実使用範囲において測光値が飽和しないようなモニター発光の光量を定めてあるのでここでは必要ない。0〜4Vの出力範囲を持った測光素子の場合、例えばVn=0.5V程度である。
【0083】
S408では、最大値(Vomax)が所定レベルに達していなかった場合、前述の(式1)によって次回の発光量を算出する。
S409では、測光素子9の蓄積時間のタイマーを、予めS203のSB通信で読み出してあるモニター発光(大)の発光時間にセットする(タイマーセット2)。
S410では、モニター発光(大)を指示するコマンドと光量を指定するデータを送信する(モニター発光2)。具体的な方法は、S308と同様である。
S411では、SBのモニター発光に同期して測光素子9のデータ蓄積を開始、S409でセットした時間で蓄積を終了し測光データを読み出す(蓄積・読み出し2)。
S412では、予備測光結果より、前述の(式2)を用いてGV[i,j]  (i=1〜5,j=1〜5)を算出する。
【0084】
図17は、予備発光3の制御内容を示したサブルーチンフローチャートである。
図13に示したS108が実行されると本サブルーチンが呼び出されて実行される。図13でもわかるように、本フローチャートは、ミラーアップ後の予備発光時に適用されるものであり、図8、図9、図10、又は図11のタイムチャートに対応している。以下、ステップ毎に説明する。
S501では、SEL=1であるか否か、すなわちSEロック中か否かを判定し、SEロック中であれば既にGV[i,j]が算出済みであるので処理を終了する。S502では、SBが新フォーマットへ対応しているか否かを判定する。新フォーマットへ対応していなければ、S503へ進み、旧フォーマットによる予備測光である予備測光4サブルーチン(図18)を実行する。
【0085】
S504では、カスタム設定部38の設定の一つであるカスタム設定に応じて、調光素子15による予備測光が選択されているか否かを判定する。調光素子15が選択されていない場合、つまり測光素子9による予備測光が選択されている場合には、既にミラーアップ前に予備測光処理が終了されているはずなので処理を終了する。
【0086】
S505では、調光素子15のICゲイン設定を行う(ICゲイン設定1)。ゲインは、図6の領域S1〜S5について、それぞれ別々に設定される。まず、以下の(式3)に基づいてゲイン設定パラメータGaV[i] (i=1〜5)を算出する。
【0087】
GaV[i]=SvV+GnV+XmV+AvV+BvV[i]+BoV+ReV−Sa[i]  (i=1〜5) ・・・(式3)
ここで、GaV[i]の単位は、EVであり、iの数値は、それぞれ領域Sの番号に対応している。
また、GaV[i]の値が大きくなるほど高いゲインが設定される。
以下、(式3)の右辺のそれぞれの項について説明する。
【0088】
SvVは、撮像素子の設定感度による変化量である。図19(a)に示すように、感度(SV)が上がるに連れてSvVも大きくなりゲインが上がる。これは、感度が高くなると適正露光を与え得る距離が遠方側に伸びるため、予備発光測光も遠方まで対応させるためである。しかし、感度が高くても近距離での撮影が行われる場合もあるので、あまり感度を上げすぎないよう感度1EVの変化に対してSvVの値は、1以下になるよう調整されている。
【0089】
GnVは、予備発光1発当たりの光量(GNp1)による変化量である。装着されるSBやSB配光角によってGNp1は、変化するので、その変化分を吸収させSBがどの状態にあっても一定した測光値が得られるようにする為である。そのため、図19(b)に示すようにGNp1が1EV大きくなるとGnVは、1EV小さくなるようになっている。
【0090】
XmVは、距離による変化量である。どの距離にあっても一定した測光値が得られるようにする為である。そのため、図19(c)に示すように距離が1EV遠くなる(√2倍の距離)とXmVも1EV大きくなるようになっている。
【0091】
AvVは、絞り値による変化量である。どの絞り値であっても一定した測光値が得られるようにする為である。そのため、図19(d)に示すように絞り値が1EV大きくなる(暗くなる)とAvVも1EV大きくなるようになっている。
【0092】
BvV[i]は、輝度値による変化量である。周囲光の輝度が高くなると、予備発光中にも閃光測光部22に周囲光が入ってしまい、SB反射光の積分値が十分蓄積される前にストップ信号が発生し積分が終わってしまうことがある。そのため、周囲光の輝度が高い場合には、その輝度に応じてその領域のゲインを下げておく。図20に示すように、輝度がBVofsetを越えたらその後輝度が1EV増す毎にゲインを1EV下げていき、下げ幅がBvVmaxに達したらBvVをそこでクリップする。
【0093】
BoVは、SBがバウンス状態にあるかないかで変わる値である。バウンスでない(通常の状態)では、0であり、バウンス時は、+2EVとする。これは、バウンス時は、天井などを介して被写体が照明されるため反射光量が少なくなるためである。
【0094】
ReVは、予備発光がやり直しされたか否かで変わる値である。1回目の予備発光では、0であるが、1回目の予備発光で測光値が飽和してしまった場合には、この値を−3EVとしてゲインを下げて2回目の予備発光を行う。
【0095】
Sa[i]は、撮影レンズの種類と設定絞り値に応じて算出される補正値である。各エリア毎に補正値を求める(実験などによってあらかじめ算出式を定めておく)。
【0096】
次に、以下に示す(式4)によって実際に調光素子15に設定するゲインDApre[i]を算出する。
【0097】
DApre[i]=(pre_level[i]−GaV[i]*pre_gamma)*T/Tref (i=1〜5) ・・・(式4)
ただし、各変数は、以下の内容を示すものとする。
pre_level[i]:予備発光調光レベルの基準値
pre_gammma:ガンマ調整値
T:現在の温度
Tref:調整時の温度
なお、GaV[i]とマイナスになっているのは、図7に示した調光素子15のDA端子電圧を低くするとゲインが高くなる仕様のためである。
【0098】
S506では、モニター発光(小)を指示するコマンドを送信する(モニター発光1)。ここで、1回目のモニター発光の光量は、予め規格により定めてある(例えばISO100のガイドナンバーで2など)のでSB側に指定する必要はない。
S507では、SBのモニター発光に同期して調光素子15の積分を開始し、予めS203のSB通信で読み出してあるモニター発光(小)の発光時間にてタイマーを作動させ積分を終了し、測光データAD[i](i=1〜5)を読み出す(蓄積・読み出し1)。
【0099】
S508では、測光データAD[i](i=1〜5)が演算に使用可能か否かを判定する。具体的には、5領域のAD[i]データの最大値(ADmax)が使用可能レベル(AD1)以上であり、かつ最大値(ADmax)が飽和レベル(AD2)を越えていないかを判定する。0〜4Vの出力を持った調光素子の場合、例えばAD1=0.5V、AD2=3.7V程度である。データが使用可能な場合には、2回目のモニター発光は、行わずにS513へ進み、データが使用不可能な場合は、S509へ進む。
【0100】
S509では、S508の判定で、ADmax<AD1であった場合、以下の(式5)によって次回の発光量を算出し、かつ調光素子15のゲイン設定は、S505と同様とする。
【0101】
GN2=GN1+{2*log2(ADagc/ADmax)} ・・・(式5)
ただし、各変数は、以下の内容を示すものとする。
GN2:次回発光量(単位:ガイドナンバー)
GN1:前回発光量(単位:ガイドナンバー)
ADagc:予備測光値目標レベル(単位:V又はA/D値)
ADmax:前回測光値の最大値(単位:V又はA/D値)
また、ADmax>AD2であった場合には、上述のS505の(式3)の説明にあるようにReVに−3EVを代入してゲインを再計算し、かつ次回発光量は、S506と同様とする。
【0102】
S510では、S509で求めた調光素子15のICゲイン設定を行う(ICゲイン設定2)。
S511では、S509で求めた発光量にてモニター発光を指示するコマンドと光量を指定するデータを送信する。具体的な方法は、S308と同様である。S512では、SBのモニター発光に同期して調光素子15の積分を開始し、予めS203のSB通信で読み出してあるモニター発光の発光時間にてタイマーを作動させ積分を終了し、測光データAD[i](i=1〜5)を読み出す(蓄積・読み出し2)。
S513では、予備測光結果より、前述の(式2)を用いてGV[i](i=1〜5)を算出する。
【0103】
図18は、予備発光4の制御内容を示したサブルーチンフローチャートである。
図17のS503が実行されると本サブルーチンが呼び出されて実行される。本フローチャートは、旧フォーマットに適用されるものであり、図8、又は図9のタイムチャートに対応している。以下、ステップ毎に説明する。
【0104】
S601では、S505と同様の手法によって調光素子15に設定するゲインDApre[i]を算出する(ゲイン設定1)。
S602では、カラ打ちを2回行う。
S603では、trpe計時開始。IS=Lとして積分を開始する。
S604では、予備発光の小回数を示す変数Qpreに0をセットする。
S605では、Qpreに1を加算する。
S606では、発光量GNp1で小発光(チョップ発光)を行う。
【0105】
S607では、ストップ信号が出たか否かを判定し、ストップ信号が出た場合には、S690へ進み、ストップ信号が出ていない場合は、S608へ進む。
S608では、小発光数が最大値として設定されたQpre_max回に達したか否かを判定し、達している場合には、S609へ進み、達していない場合には、S605へ戻る。
【0106】
S609では、tpre計時を終了する。
S610では、積分値IGpre[i]を読み出す。
S611では、積分時間タイマーをtpreにセット。
S612では、S603と同一ゲインにてtpre間だけ積分し、その積分値IGtei[i]を読み出す。
S613では、予備測光結果より、前述の(式2)を用いてGV[i](i=1〜5)を算出する。
【0107】
ここで、本発光量の演算について説明する。
まず、予備発光により得られた各領域のGV[i]又はGV[i,j]を用いて、各領域の被写体反射率ReSEV[i]、又はReSEV[i,j]を、以下に示す(式6)を用いて算出する。(ただし、以降は、[i,j]を省略し[i]で代表させる。)
ReSEV[i]=2*X+AV−GV[i]  (i=1〜5) ・・・(式6)
X:撮影距離(単位:m)
AV:撮影絞り値(単位:AV)
ここで、ReSEV[i]は、反射率が標準値であった場合は0、反射率が標準よりも+1段高かった場合は+1、同様−1段では−1となる変数である。
【0108】
次に、ReSEV[i]を用いて、反射率に応じた各領域に対する重み付け数RefG[i]を(式7)を用いて算出する。
RefG[i]=1/(2^(Abs(RefG[i]))) (i=1〜5) ・・・(式7)
ただし、Abs()は、()内の絶対値を求める関数である。RefG[i]は、図21(a)に示すように被写体の反射率が標準値の場合には1、また標準値からから離れるに従って小さくなっていく変数である。
【0109】
次に、(式8)によりRefG[i]を規格化し、各領域対する重みwt[i]を算出する。
wt[i]=RefG[i]/Σ(RefG[i]) (i=1〜5) ・・・(式8)
ただし、Σ()は、()内の変数RefG[i](i=1〜5)の総和を求める関数である。
【0110】
次に、(式6)で求めたReSEV[i]を再び用いて、(式9)により被写界全体での反射率補正値RefMainを算出する。
RefMain=log2(Σ(wt[i]*2^ReSEV[i])) (i=1〜5) ・・・(式9)
ただし、Σ()は、(式8)と同様の関数、log2は、2の対数を表す関数である。
RefMainを用いて、本発光量補正値deltaYを(式10)により算出する。
deltaY=krm*RefMain  ・・・(式10)
【0111】
反射率とdeltaYの関係を図21(b)に示す。ここで、krmは、反射率の補正度合いを調節する定数でありkrm=0.5程度の数値を用いるが、必要に応じて変更可能にしても良い。
【0112】
D−TTL制御の場合は、wt[i],deltaYなどを用いて(式11)(式12)によって本発光量倍数Kgnを算出する。ここで、本発光量倍数Kgnは、S112の演算結果に対応するものである。
K=Σ(2^(GV[i])*wt[i])/(GNpre^2) ・・・(式11)
ただし、
GV[i]:演算に用いるエリアのGV値
w[i]:演算に用いるエリアの重み係数
GNpre:予備発光時ガイドナンバー
例えばSEロックの場合には、GV[i]は、GV[3,3]のみを用い、w[3,3]=1とする。
本発光量倍数値Kgnは、以下のようにして求まる。
Kgn=12*(log2(K))+deltaY)+128 ・・・(式12)
【0113】
リアルタイム調光制御の場合には、wt[i],deltaYなどを用いて以下のSaV[i]、DAhon[i]を算出する。ここで、本発光時の各エリアのICゲインDAhon[i]は、S111の演算結果に対応するものである。
まず、(式13)により各エリアのSaV[i]を算出する。
SaV[i] = SV +log2(Wt[i]) − deltaY  ・・・(式13)
ここで、
SV:フィルムの感度値(APEX値)
Wt[i]:各領域への重み係数
deltaY:調光補正値
【0114】
次に、(式14)により各エリアのICゲインDAhon[i]を算出する。
DAhon[i] =(hon_level[i]−SaV[i]*hon_gamma)*T/Tref(i=1〜5) ・・・(式14)
ここで、
hon_level[i]:調光レベルの基準値
hon_gammma:ガンマ調整値
T:現在の温度
Tref:調整時の温度
なお、−SaV[i]とマイナスになっているのは、図7に示した調光素子15のDA端子電圧を低くするとゲインが高くなる仕様のためである。
【0115】
本実施形態によれば、閃光の測光を行うセンサを、必要に応じて測光素子9及び調光素子15から選択可能としたので、SEロック機能を備えつつ、SEロック以外の撮影や、撮影者の希望等によって予備発光と本発光の時間間隔が目立たない動作を行うことができる。
また、新フォーマットの予備発光時には、1回目の予備発光の結果に応じて、2回目の予備発光の光量を可変としたので、予備発光に消費するエネルギを最小に押さえつつ、正確な予備測光値を得ることができる。
【0116】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
本実施形態において、CCD等の撮像素子を用いた電子スチルカメラを例にして説明したが、これに限らず、例えば、銀塩フィルムを露光するカメラにも同様に適用することができる。
【0117】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)予備発光の測光を第1閃光測光部と第2閃光測光部とのいずれで行うかを選択する予備測光選択部を備えたので、必要に応じて最適な予備発光を行うことができる。
【0118】
(2)、第1閃光測光部のセンサは、定常光の輝度を測光する定常光測光部のセンサを兼用し、第2閃光測光部のセンサは、本発光の発光中に本発光の被写体反射光を測光して調光を行う閃光調光部のセンサを兼用するので、既存のセンサを有効に利用することができる。
【0119】
(3)予備測光選択部によって第1閃光測光部が選択された場合には、予備発光をミラーアップ前に行い、第2閃光測光部が選択された場合には、予備発光をミラーアップ後に行うので、閃光測光部の配置位置に合った制御を行うことができる。
【0120】
(4)撮影前に予備発光を単独で行う第1の予備発光モードが実行された場合には、第1閃光測光部を選択し、撮影時に予備発光と本発光とを連続的に行う第2の予備発光モードが実行された場合には、第2閃光測光部を選択するので、SEロックとリアルタイム調光とを両立させることができる。
【0121】
(5)予備測光選択部は、装着された閃光発光部に応じて予備発光の測光を第1閃光測光部と第2閃光測光部とのいずれで行うかを選択するので、どのような閃光発光部が装着された場合であっても、正しく予備発光を行うことができる。
【0122】
(6)予備発光の測光を第1閃光測光部と第2閃光測光部とのいずれで行うかに関わらず、同一の制御方式により閃光発光部へ予備発光の指示を行う予備発光制御部を備えるので、システムを簡素化することができる。
【0123】
(7)予備発光制御部が行う予備発光の制御方式は、所定光量の第1予備発光を行わせた後に、必要に応じて第2予備発光を行わせる方式であるので、いずれの閃光測光部であっても、確実に予備測光を行うことができる。
【0124】
(8)閃光発光部に所定光量の第1予備発光を行わせた後に、必要に応じて光量可変の第2予備発光を行わせる予備発光制御部と、第1予備発光時の閃光測光部の出力に応じて第2予備発光の必要性を判定する予備発光判定部とを備えるので、予備発光に消費するエネルギを最小に押さえつつ、正確な予備測光値を得ることができる。
【0125】
(9)予備発光制御部は、第1予備発光時の閃光測光部の出力に応じて第2予備発光の光量を算出するので、第2予備発光の光量を最適な光量で発光することができる。
【0126】
(10)予備発光制御部は、第1予備発光を行う時は、予備発光を指示する情報のみを通信し、第2予備発光を行う時は、予備発光を指示する情報と発光量情報とを通信するので、余計な通信をすることなく、動作を高速にすることができる。
【0127】
(11)閃光発光部は、予備発光に同期した同期信号を発生し、閃光測光部は、同期信号に同期させて測光を行うので、必要な閃光のみを測光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の光学系を示した図である。
【図2】本実施形態におけるカメラ本体30,レンズ本体40,SB本体50の構成を示すブロック図である。
【図3】測光素子9の測光領域を説明する図である。
【図4】測光素子9の動作を説明する図である。
【図5】焦点検出部16を説明する図である。
【図6】閃光測光部33の光学系と測光領域の分割形状を示した図である。
【図7】調光素子15を説明する図である。
【図8】旧フォーマットの予備発光によるリアルタイムTTL調光の基本動作をわかりやすく説明したタイミングチャートである。
【図9】旧フォーマットの予備発光によるGN制御方式のTTL調光(以後、D−TTL調光と呼ぶ)の基本動作をわかりやすく説明したタイミングチャートである。
【図10】新フォーマットの予備発光によるリアルタイムTTL調光の基本動作をわかりやすく説明したタイミングチャートである。
【図11】新フォーマットの予備発光によるD−TTL調光の基本動作をわかりやすく説明したタイミングチャートである。
【図12】新フォーマットの予備発光を行い、かつ、測光素子9を用いた予備測光方式の基本動作をわかりやすく示したタイミングチャートである。
【図13】カメラマイコン31のプログラムを示したフローチャートである。
【図14】撮影前処理の制御内容を示したサブルーチンフローチャートである。
【図15】予備発光1の制御内容を示したサブルーチンフローチャートである。
【図16】予備発光2の制御内容を示したサブルーチンフローチャートである。
【図17】予備発光3の制御内容を示したサブルーチンフローチャートである。
【図18】予備発光4の制御内容を示したサブルーチンフローチャートである。
【図19】本実施形態による閃光制御装置の各種パラメータを説明する図である。
【図20】BvV[i]とBV[i]との関係を示す図である。
【図21】RefG[i]及びdeltaYを説明する図である。
【図22】従来技術を説明する図である。
【図23】従来技術を説明する図である。
【符号の説明】
1 撮影レンズ
2 メインミラー
3 拡散スクリーン
4 コンデンサレンズ
5 ペンタプリズム
6 接眼レンズ
7 測光用プリズム
8 測光用レンズ
9 測光素子
10 絞り
11 シャッター
12 撮像素子
13 サブミラー
14 調光用レンズ
15 調光素子
16 焦点検出部
17 閃光発光部
18 発光モニター部
30 カメラ本体
31 カメラマイコン
32 定常光測光部
33 閃光測光部
34 レンズ駆動部
35 絞り制御部
36 感度設定部
37 レリーズスイッチ
38 カスタム設定部
40 撮影レンズ本体
41 レンズマイコン
42 距離エンコーダ
50 SB本体
51 SBマイコン

Claims (11)

  1. 予備発光及び本発光を行う閃光発光部を制御する閃光制御装置であって、
    前記閃光発光部による予備発光の被写体反射光を測光する第1閃光測光部と、前記第1閃光測光部とは異なるセンサを用いて前記閃光発光部による予備発光の被写体反射光を測光する第2閃光測光部と、
    予備発光の測光を前記第1閃光測光部と前記第2閃光測光部とのいずれで行うかを選択する予備測光選択部と、
    を備えたことを特徴とする閃光制御装置。
  2. 請求項1に記載の閃光制御装置において、
    前記第1閃光測光部のセンサは、定常光の輝度を測光する定常光測光部のセンサを兼用し、
    前記第2閃光測光部のセンサは、本発光の発光中に本発光の被写体反射光を測光して調光を行う閃光調光部のセンサを兼用すること、
    を特徴とする閃光制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の閃光制御装置において、
    閃光制御装置を含む機器は、クイックリターンミラーを備えたカメラであって、
    前記予備測光選択部によって前記第1閃光測光部が選択された場合には、予備発光をミラーアップ前に行い、
    前記第2閃光測光部が選択された場合には、予備発光をミラーアップ後に行うこと、
    を特徴とする閃光制御装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の閃光制御装置において、
    撮影前に予備発光を単独で行う第1の予備発光モードと、
    撮影時に予備発光と本発光とを連続的に行う第2の予備発光モードと、
    を備え、
    前記予備測光選択部は、前記第1の予備発光モードが実行された場合には、前記第1閃光測光部を選択し、
    前記第2の予備発光モードが実行された場合には、前記第2閃光測光部を選択すること、
    を特徴とする閃光制御装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の閃光制御装置において、
    前記閃光発光部は、閃光制御装置を含む機器から着脱可能であって、
    前記予備測光選択部は、装着された前記閃光発光部に応じて予備発光の測光を前記第1閃光測光部と前記第2閃光測光部とのいずれで行うかを選択すること、
    を特徴とする閃光制御装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の閃光制御装置において、
    予備発光の測光を前記第1閃光測光部と前記第2閃光測光部とのいずれで行うかに関わらず、同一の制御方式により前記閃光発光部へ予備発光の指示を行う予備発光制御部を備えたこと、
    を特徴とする閃光制御装置。
  7. 請求項6に記載の閃光制御装置において、
    前記予備発光制御部が行う予備発光の制御方式は、
    前記閃光発光部に所定光量の第1予備発光を行わせた後に、必要に応じて第2予備発光を行わせる方式であること、
    を特徴とする閃光制御装置。
  8. 予備発光及び本発光を行う閃光発光部を制御する閃光制御装置であって、
    前記予備発光の被写体反射光を測光する閃光測光部と、
    前記閃光発光部に所定光量の第1予備発光を行わせた後に、必要に応じて光量可変の第2予備発光を行わせる予備発光制御部と、
    前記第1予備発光時の前記閃光測光部の出力に応じて前記第2予備発光の必要性を判定する予備発光判定部と、
    を備えたことを特徴とする閃光制御装置。
  9. 請求項8に記載の閃光制御装置において、
    前記予備発光制御部は、前記第1予備発光時の前記閃光測光部の出力に応じて前記第2予備発光の光量を算出すること、
    を特徴とする閃光制御装置。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の閃光制御装置において、
    前記予備発光制御部は、前記第1予備発光を行う時は予備発光を指示する情報のみを通信し、前記第2予備発光を行う時は予備発光を指示する情報と発光量情報とを通信する通信部を有すること、
    を特徴とする閃光制御装置。
  11. 請求項8から請求項10までのいずれか1項に記載の閃光制御装置において、
    前記閃光発光部は、閃光制御装置を含む機器から着脱可能であって、
    前記閃光発光部は、予備発光に同期した同期信号を発生し、
    前記閃光測光部は、前記同期信号に同期させて測光を行うこと、
    を特徴とする閃光制御装置。
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